JP2020037908A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気弁の作用角を固定としつつ当該吸気弁の開閉時期を可変とする機能を含む可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置において、オイル上がりを抑制しつつ、吸気下死点に対する吸気弁の遅閉じを利用可能とする。【解決手段】制御装置は、吸気弁の作用角を固定としつつ吸気弁の開閉時期を可変とする機能と、吸気弁及び排気弁が共に閉じている負のバルブオーバーラップ(O/L)期間を可変とする機能とを有する可変動弁装置を備える内燃機関を制御する。可変動弁装置による駆動モードは、吸気弁の閉じ時期IVCを吸気下死点よりも遅角させ、かつ、吸気行程中に負のO/L期間が形成される遅閉じモードを含む。制御装置は、遅閉じモードの実行中に吸気行程の筒内圧が負の閾値未満となる場合にはS102(Yes)、吸気行程に位置する負のO/L期間が短くなるように可変動弁装置を制御するS106、S108。【選択図】図6

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、内燃機関を備えるハイブリッド車両が開示されている。この内燃機関は、吸気弁の作動特性を変更するための電動VVT(Variable Valve Timing)装置を備えている。このハイブリッド車両では、内燃機関の始動時に気筒内の圧縮圧の低減のために、電動VVT装置を用いて吸気弁の閉じ時期を吸気下死点よりも遅角させるデコンプ制御が実行される。より詳細には、このデコンプ制御によれば、吸気下死点に対する吸気弁の閉じ時期の遅角量が増やされる。
特開2016−205195号公報
特許文献1に記載の電動VVT装置は、吸気弁の作用角を固定としつつ当該吸気弁の開閉時期を可変とする「作用角固定型」の機構である。このため、デコンプ制御において電動VVT装置を用いて吸気弁の閉じ時期が遅角されると、吸気弁の開き時期も遅角される。その結果として吸気弁及び排気弁が共に閉じている負のバルブオーバーラップ期間が吸気行程中に形成されると、筒内圧が負圧となる。その結果、ピストンとシリンダボア壁との間に存在するオイルが燃焼室側に吸い込まれる現象(いわゆる「オイル上がり」)が生じるおそれがある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸気弁の作用角を固定としつつ当該吸気弁の開閉時期を可変とする機能を含む可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置において、オイル上がりを抑制しつつ、吸気下死点に対する吸気弁の遅閉じを利用できるようにすることにある。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、吸気弁の作用角を固定としつつ前記吸気弁の開閉時期を可変とする機能と、前記吸気弁及び排気弁が共に閉じている負のバルブオーバーラップ期間を可変とする機能とを有する可変動弁装置を備える内燃機関を制御する。
前記可変動弁装置による駆動モードは、前記吸気弁の閉じ時期を吸気下死点よりも遅角させ、かつ、吸気行程中に前記負のバルブオーバーラップ期間が形成される遅閉じモードを含む。
前記制御装置は、前記遅閉じモードの実行中に前記吸気行程の筒内圧が負の閾値未満となる場合には、前記吸気行程に位置する前記負のバルブオーバーラップ期間が短くなるように前記可変動弁装置を制御する。
本発明によれば、遅閉じモードの実行中に吸気行程の筒内圧が負の閾値未満となる場合には、吸気行程に位置する負のバルブオーバーラップ期間が短くなるように可変動弁装置が制御される。これにより、遅閉じモードの実行中に筒内圧(燃焼室内圧)の低下を抑制できる。このため、オイル上がりを抑制しつつ、吸気下死点に対する吸気弁の遅閉じを利用できるようになる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 デコンプモードの選択時に選択されるバルブタイミングの動作例を表した図である。 オイル上がりを模式的に表した図である。 スロットル弁が閉じられている状況下での筒内圧とエンジン回転速度NEとの関係を表した図である。 筒内負圧抑制制御を説明するための図である。 本発明の実施の形態1に係るデコンプモードの実行中の筒内負圧抑制制御に関する処理のルーチンを示すフローチャートである。 筒内負圧抑制制御の効果を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.システム構成の例
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すシステムは、内燃機関(例えば、火花点火式エンジン)10を備えている。内燃機関10の気筒数及び気筒配置は特に限定されない。また、内燃機関10は、一例として、内燃機関10とともに電動モータ(図示省略)を動力源として備えるハイブリッド車両であるものとする。内燃機関10は自然吸気エンジンであるが、過給エンジンであってもよい。
内燃機関10の各気筒12には、ピストン14が配置されている。ピストン14は、気筒12の内部を往復移動する。各気筒12は、ピストン14の頂部側に形成された燃焼室16を含む。燃焼室16には、吸気通路18及び排気通路20が連通している。吸気通路18の入口付近には、吸入空気流量に応じた信号を出力するエアフローセンサ22が設けられている。エアフローセンサ22よりも下流側の吸気通路18には、電子制御式のスロットル弁24が配置されている。
内燃機関10は、気筒12毎に燃料噴射弁26を備えている。燃料噴射弁26は、一例として吸気ポート18aに燃料を噴射する。ただし、燃料噴射弁26に代え、或いはそれとともに、気筒12内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁が備えられてもよい。また、各気筒12には、点火装置の点火プラグ28と、筒内圧を検出する筒内圧センサ30とが配置されている。さらに、内燃機関10は、吸気ポート18aを開閉する吸気弁32と、排気ポート20aを開閉する排気弁34とを備えている。
吸気弁32及び排気弁34を駆動するために内燃機関10が備える「可変動弁装置」は、吸気弁32の作用角を固定としつつ当該吸気弁32の開閉時期を可変とする機能と、吸気弁32及び排気弁34が共に閉じている「負のバルブオーバーラップ期間」を可変とする機能とを有する。これらの機能を実現するために、上記可変動弁装置は、吸気可変動弁装置36と排気可変動弁装置38とを含む。
前者の機能(吸気弁32の位相可変機能)は、吸気可変動弁装置36が吸気弁32の開弁期間の位相を所定のクランク角範囲内で連続的に可変とすることにより実現される。より詳細には、吸気可変動弁装置36は、一例として、電動モータ(図示省略)を用いてクランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変更可能な電動式の可変バルブタイミング機構を有する。排気可変動弁装置38は、一例として、油圧を用いてクランク軸の回転位相に対するカム軸の回転位相を変更可能な油圧式の可変バルブタイミング機構を有する。後者の機能(負のバルブオーバーラップ期間の変更)は、排気可変動弁装置38を用いて排気弁34の閉じ時期EVCを遅角させることにより実現できる。また、後者の機能は、閉じ時期EVCの遅角に代え、或いはそれとともに、吸気可変動弁装置36を用いて吸気弁32の開き時期IVOを進角させることにより実現できる。なお、電動式によれば、油圧式と比べて、バルブタイミングの可変幅を広く設定できる。
本実施形態のシステムは、内燃機関10を制御するための制御装置40を備えている。制御装置40は、プロセッサ40aとメモリ40bとを有する電子制御ユニット(ECU)である。メモリ40bは、内燃機関10を制御するためのプログラムを記憶している。プロセッサ40aは、メモリ40bからプログラムを読み出して実行する。なお、制御装置40は、複数のECUから構成されていてもよい。
制御装置40は、各種センサからセンサ信号を取り込む。各種センサは、上述のエアフローセンサ22に加え、例えば、クランク角センサ42を含む。クランク角センサ42は、クランク角に応じた信号を出力する。制御装置40は、クランク角センサ42からの信号を用いてエンジン回転速度NEを算出できる。また、プロセッサ40aは、取り込まれたセンサ信号を用いて各種プログラムを実行し、上述のアクチュエータ(スロットル弁24、燃料噴射弁26、上記点火装置、吸気可変動弁装置36及び排気可変動弁装置38)を操作するための操作信号を出力する。
2.バルブタイミング制御
2−1.デコンプモード
図2は、デコンプモードの選択時に選択されるバルブタイミングの動作例を表した図である。エンジン始動時(より詳細には、クランキング中)には、気筒内の圧縮圧を解放するためのデコンプレッション(以下、「デコンプ」と略する)を行うことにより、エンジン始動に要するトルクを低減することができる。吸気可変動弁装置36及び排気可変動弁装置38による吸排気弁32、34の駆動モードは、「デコンプモード」を含む。このデコンプモードは、吸気弁32の遅閉じを利用して、エンジン始動時にデコンプを実現するものである。
より詳細には、デコンプモードでは、図2に示すように、吸気弁32を吸気下死点(以下、「BDC」と略する)よりも遅く閉じるように吸気可変動弁装置36が制御される。吸気弁32の開弁期間(作用角)は、一例として、190°CAであり、小作用角とされている。図2に示す一例では、吸気弁32は、吸気可変動弁装置36によって、吸気行程中の開き時期IVO(吸気下死点前60°CA)で開き、圧縮行程中の閉じ時期IVC(吸気下死点後130°CA)で閉じるように制御されている。なお、デコンプモードは、本発明に係る「遅閉じモード」の一例に相当する。
付け加えると、本実施形態の内燃機関10では、デコンプモードの終了後には、基本的には、閉じ時期IVCをBDCよりも進角させることにより早閉じミラーサイクル運転モードが実行される。早閉じミラーサイクル運転モードを行う従来の内燃機関におけるデコンプは、「作用角可変型」の機構を用いて早閉じ量(=IVC−BDC)を大きくすることにより実現されるものであった。ここで、「作用角固定型」の機構を用いて早閉じミラーサイクル運転モードを行う場合には、次のような課題がある。すなわち、早閉じ量を拡大すると、それに連動して開き時期IVOの進角量が大きくなり、排気上死点付近での吸気弁のリフト量が大きくなる。その結果、ピストンに設けられるバルブリセスを深くすることが必要になる。このことは、気筒内のガスの乱れの低減を招く懸念がある。この点に鑑み、「作用角固定型」の吸気可変動弁装置36を用いる本実施形態では、エンジン始動時のデコンプモードは「遅閉じ」を利用して行われ、その後に早閉じミラーサイクル運転モードの実行のために「早閉じ」に切り替えられる。これにより、「作用角固定型」の採用によるコスト低減を図りつつ、かつ、バルブリセスの拡大を必要とせずに(気筒12内のガス乱れを適切に確保した状態で)、デコンプと早閉じ燃焼とを両立できる。
2−2.遅閉じのデコンプモードの利用に伴う課題
「作用角固定型」の吸気可変動弁装置36を用いてデコンプモードにおいて閉じ時期IVCが遅角されると、開き時期IVOも遅角される。その結果、図2に例示されるように、吸気弁32及び排気弁34が共に閉じている負のバルブオーバーラップ(O/L)期間が吸気行程中に形成される。ピストン14が下降する吸気行程において負のO/L期間が形成されると、筒内圧が負圧となり、真空引き状態となる(真空引き期間)。
より詳細には、図2に示す例では、排気弁34の閉じ時期EVCは排気上死点(TDC)である。このため、この例では、TDCから開き時期IVOまでのクランク角期間において真空引き状態となる。また、閉じ時期EVCがTDCよりも遅角された例では、閉じ時期EVCから開き時期IVCまでのクランク角期間において真空引き状態となる。
図3は、オイル上がりを模式的に表した図である。上述のように筒内圧(燃焼室16内圧力)が低下すると、図3に示すようにピストン14とシリンダボア壁44との間に存在する潤滑油(オイル)が燃焼室16側に吸い込まれる現象(いわゆる「オイル上がり」)が生じるおそれがある。燃焼室16側に吸い込まれたオイルは、空気と混合した後に排出されたり又は燃焼に付されたりすることによって消費される。このように、オイル上がりが生じると、オイル消費量が増大してしまう。より詳細には、走行中に内燃機関10が間欠的に停止されるハイブリッド車両では、デコンプモードを伴うエンジン始動が繰り返し実行される度にオイル上がりが生じ、オイル消費量が増大することが懸念される。また、オイルの燃焼により、粒子状物質PMの増加及びPN(PMの粒子数)の増加が生じることが懸念される。
図4は、スロットル弁24が閉じられている状況下での筒内圧とエンジン回転速度NEとの関係を表した図である。図4に示すように、エンジン回転速度NEの上昇に伴い、筒内圧が低下する。このため、内燃機関10が始動されてエンジン回転速度NEが上昇していく過程でデコンプモードが使用されていると、エンジン回転速度NEの上昇とともにオイル上がりが生じ易くなる。したがって、デコンプモードの実行中の筒内圧を一定値以上に維持するバルブタイミング制御が必要とされる。
2−3.デコンプモード中のバルブタイミング制御(筒内負圧抑制制御)の概要
上述の課題に鑑み、本実施形態では、デコンプモード(遅閉じモード)の実行中に吸気行程の筒内圧が負の閾値未満となる場合には、吸気行程に位置する負のO/L期間が短くなるように吸気可変動弁装置36が制御される(筒内負圧抑制制御)。1サイクル中の筒内圧は、後述の図7に表わされているように吸気行程中に最小値をとる。このため、この筒内負圧抑制制御は、デコンプモードの実行中に筒内圧の最小値が上記閾値未満となる場合に実行される制御であると言い換えることができる。そして、このような筒内負圧抑制制御によれば、筒内圧の最小値が当該閾値以上となるように制御されることになるため、以下、当該閾値のことを「(制御)目標値」とも称する。
図5は、筒内負圧抑制制御を説明するための図である。本実施形態の筒内負圧抑制制御では、筒内圧の最小値が上記目標値(負の閾値)未満となる場合には、まず、図5に示すように排気弁34のVVT位相(EX−VVT位相)の遅角が実行される。これにより、排気弁34の閉じ時期EVCが遅角されるので、図2に示すバルブタイミングと比べて、真空引き期間(負のO/L期間)が短縮される。このため、筒内圧の低下幅を縮小できる。その結果、オイル消費を抑制できる。
また、本実施形態の筒内負圧抑制制御では、筒内圧の最小値が目標値未満となる状況下において閉じ時期EVCが最遅角位置にあるためにそれ以上の閉じ時期EVCの遅角を行えない場合には、吸気弁32の閉じ時期IVCの進角が実行される。図示は省略されているが、このような閉じ時期IVCの進角によっても、真空引き期間(負のO/L期間)を短縮できる。
2−4.制御装置の処理
図6は、本発明の実施の形態1に係るデコンプモードの実行中の筒内負圧抑制制御に関する処理のルーチンを示すフローチャートである。なお、本ルーチンの処理は、エンジン始動時のデコンプモードの実行中に、気筒毎かつサイクル毎に繰り返し実行される。
図6に示すルーチンでは、制御装置40は、まず、直近のサイクルの筒内圧履歴に基づき、1サイクル中の筒内圧の最小値(吸気行程中の最小値)を取得する(ステップS100)。本ステップS100では、一例として、筒内圧センサ30のセンサ値を用いて筒内圧履歴が取得される。なお、筒内圧センサが一部の気筒又は全気筒に設置されていない内燃機関では、筒内圧センサを有しない気筒の筒内圧の最小値は、例えば、次のような手法で推定されてもよい。すなわち、所定クランク角毎の筒内圧の値は、エンジン回転速度、吸気圧(吸気管圧力)、吸気温度、モータリング時のサイクル数(エンジン停止時を0とする)、クランク角及びVVT位相(クランク軸の回転位相に対する相対的なカム軸の回転位相)といった各種情報に基づいて推定されてもよい。
次に、制御装置40は、ステップS100の処理により取得した筒内圧の最小値が上記目標値(負の閾値)未満であるか否かを判定する(ステップS102)。その結果、この判定結果が否定的である場合(筒内圧の最小値≧目標値)には、今回の処理サイクルが終了される。
一方、ステップS102の判定結果が肯定的となる場合(筒内圧の最小値<目標値)には、処理はステップS104に進む。ステップS104では、制御装置40は、排気弁34のVVT位相(EX−VVT位相)が遅角限界値にあるか否か(換言すると、閉じ時期IVCが最遅角位置にあるか否か)を判定する。
ステップS104の判定結果が否定的である場合(EX−VVT位相≠遅角限界値)には、処理はステップS106に進む。ステップS106では、制御装置40は、EX−VVT位相が所定量だけ遅角するように(換言すると、閉じ時期EVCが所定量だけ遅角するように)排気可変動弁装置38を制御する。これにより、吸気行程に位置する負のO/L期間が短縮される。なお、EX−VVT位相の調整は、クランク角センサ42とともに、排気弁34を駆動するカムシャフトのために設けられたカム角センサ(図示省略)も利用して行われる。
一方、ステップS104の判定結果が肯定的である場合(EX−VVT位相=遅角限界値)には、処理はステップS108に進む。ステップS108では、制御装置40は、IN−VVT位相が所定量だけ進角するように(換言すると、開き時期IVOが所定量だけ進角するように)吸気可変動弁装置36を制御する。これにより、吸気行程に位置する負のO/L期間が短縮される。なお、EX−VVT位相の調整と同様に、IN−VVT位相の調整は、クランク角センサ42とともに、吸気弁32を駆動するカムシャフトのために設けられたカム角センサ(図示省略)も利用して行われる。
3.効果
図7は、筒内負圧抑制制御の効果を説明するための図である。より詳細には、図7中の破線は、筒内負圧抑制制御の実行を伴わない1サイクル中の筒内圧波形及び吸排気バルブタイミングを示している。また、同図中の実線は、筒内負圧抑制制御(EX−VVT位相(EVC)の遅角を例示)の実行を伴う1サイクル中の筒内圧波形を示している。
図7は、破線で示すように、筒内負圧抑制制御を行わないと、筒内圧の最小値が目標値を下回ってしまう例を示している。これに対し、本実施形態の筒内負圧抑制制御によれば、筒内圧の最小値が上記目標値未満となる場合(換言すると、吸気行程中の筒内圧が負の閾値未満となる場合)には、吸気行程に位置する負のO/L期間が短縮される。
より詳細には、閉じ時期EVCの遅角によって負のO/L期間が短縮された場合には、図7に示すように、遅角された閉じ時期EVCが吸気行程中に到来した後に筒内圧が低下し始める。そして、真空引き期間(負のO/L期間)の短縮により、筒内負圧抑制制御なしの例と比べて、筒内圧の低下幅が縮小される(筒内圧の過度な負圧化が抑制される)。その結果、吸気行程中に筒内圧が目標値(負の閾値)を下回らずに済んでいる。このため、オイル上がりを抑制できるので、オイル消費を抑制できる。また、オイルの燃焼に起因するPM、PNの増加も抑制される。
付け加えると、本実施形態の筒内負圧抑制制御によれば、EX−VVT位相の遅角が可能な場合には、EX−VVT位相の遅角が実行される。このような手法によれば、閉じ時期IVCの変化を伴わないので、デコンプによる圧縮圧の低減効果を低下させることなく筒内圧の低下幅を縮小できる。
4.可変動弁装置の他の例
上述した実施の形態1においては、吸気可変動弁装置36及び排気可変動弁装置38の組み合わせが、本発明に係る「可変動弁装置」の一例に相当している。しかしながら、本発明に係る「可変動弁装置」は、吸気弁の作用角を固定としつつ当該吸気弁の開閉時期を可変とする機能と、吸気弁及び排気弁が共に閉じている負のバルブオーバーラップ期間を可変とする機能とを有していれば、必ずしも上記の構成例に限られない。すなわち、当該「可変動弁装置」の他の例は、吸気可変動弁装置36のみであってもよい。この例では、IN−VVT位相(開き時期IVO)の進角のみを利用して筒内負圧抑制制御が実行されることになる。
10 内燃機関
12 気筒
14 ピストン
16 燃焼室
18 吸気通路
20 排気通路
30 筒内圧センサ
32 吸気弁
34 排気弁
36 吸気可変動弁装置
38 排気可変動弁装置
40 制御装置

Claims (1)

  1. 吸気弁の作用角を固定としつつ前記吸気弁の開閉時期を可変とする機能と、前記吸気弁及び排気弁が共に閉じている負のバルブオーバーラップ期間を可変とする機能とを有する可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置であって、
    前記可変動弁装置による駆動モードは、前記吸気弁の閉じ時期を吸気下死点よりも遅角させ、かつ、吸気行程中に前記負のバルブオーバーラップ期間が形成される遅閉じモードを含み、
    前記制御装置は、前記遅閉じモードの実行中に前記吸気行程の筒内圧が負の閾値未満となる場合には、前記吸気行程に位置する前記負のバルブオーバーラップ期間が短くなるように前記可変動弁装置を制御する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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