JP2020036393A - 充電所要時間推定方法、充電所要時間推定装置および電動車両 - Google Patents

充電所要時間推定方法、充電所要時間推定装置および電動車両 Download PDF

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侑紀 笹本
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Abstract

【課題】充電所要時間の正確な推定を可能とする充電時間推定方法および充電時間推定装置を提供する。正確な充電時間を推定する機能を備えた電動車両を提供する。【解決手段】車両コントローラ4は、充電器7に充電電流値を指令することにより、バッテリ61を多段定電流充電方式で充電する。車両コントローラ4は、バッテリ61を充電するための所要時間を推定する(104)。車両コントローラ4は、バッテリ61の全体容量を取得する全体容量取得ステップ(105)と、各定電流充電ステップにおける充電電流値を取得する電流値取得ステップ(107)と、各定電流充電ステップにより到達可能な到達可能充電率を取得する到達可能充電率取得ステップ(108)と、バッテリ61の全体容量、各定電流充電ステップにおける充電電流値、および各定電流充電ステップの到達可能充電率に基づいて、バッテリ61の充電完了までの所要時間を推定するステップ(109)とを実行する。【選択図】図2

Description

この発明は、二次電池の充電所要時間を推定する方法および装置に関する。さらに、この発明は、充電所要時間推定装置を備えた電動車両に関する。
電動車両は、車両を走行させるための駆動源としての電動モータと、電動モータに電力を供給するバッテリとを備えている。バッテリは、充電可能な二次電池であり、リチウムイオン電池が典型例である。リチウムイオン電池の充電には、一般に、CC−CV方式が適用される。CC−CV方式においては、電池電圧が低い状態では電流値を一定にした定電流充電(CC充電)が行われる。定電流充電によって電池電圧が所定電圧まで上昇すると、電圧値を一定にした定電圧充電(CV充電)に切り換えられ、その定電圧充電によって満充電まで充電される。
特許文献1には、充電完了までにかかる充電所要時間を表示してユーザビリティの向上を図ることが開示されている。さらに、特許文献1では、二次電池の内部抵抗による充電電流および電圧の変動、ならびに電池劣化による最大電池容量の低下に起因して、充電所要時間の推定精度が低くなることが指摘されている。この課題を解決するために、特許文献1の発明では、定電流充電における充電電流の理想値(基本電流値)を二次電池に実際に供給される充電電流値で除した係数Gと、二次電池の最大電池容量の現在値をその初期値で除した係数GCAPAとが求められる。これらの係数G,GCAPAを定電流充電時間の基本推定値に乗じることによって定電流充電時間TCCが求められる。また、係数G,GCAPAを定電圧充電時間の基本推定値に乗じることによって定電圧充電時間TCVが求められる。そして、これらを加算することにより、充電所要時間TCHG=TCC+TCVが求められる。
特許第5742998号公報
定電圧充電の期間は、充電電流が刻々と変化するので、定電圧充電時間を正確に推定することは容易ではない。特許文献1では、定電圧充電時間の基本推定値は、電池温度情報および残存電池容量情報を用いて、従来公知の方法で算出することとされている。しかし、充電電流値は、とりわけ内部抵抗値の変化に起因して変動するため、定電圧充電中に刻々と変化する充電電流値を高精度に算出する方法は確立されていない。したがって、特許文献1の方法では、定電圧充電時間の推定精度が高くなく、それに応じて充電所要時間の推定精度が必ずしも充分ではないから、使用者に対して正確な情報を提供することができない。
そこで、この発明の一実施形態は、充電所要時間の正確な推定を可能とする充電時間推定方法および充電時間推定装置を提供する。また、この発明の一実施形態は、正確な充電時間を推定する機能を備えた電動車両を提供する。
この発明の一実施形態は、充電電流値の異なる複数の定電流充電ステップを順に実行する多段定電流充電方式により二次電池を充電するための所要時間を推定する方法を提供する。この方法は、前記二次電池の全体容量を取得する全体容量取得ステップと、各定電流充電ステップにおける充電電流値を取得する電流値取得ステップと、各定電流充電ステップにより到達可能な到達可能充電率を取得する到達可能充電率取得ステップと、前記二次電池の全体容量、前記各定電流充電ステップにおける充電電流値、および前記各定電流充電ステップの到達可能充電率に基づいて、前記二次電池の充電完了までの所要時間を推定するステップと、を含む。
この方法によれば、二次電池の充電は、多段定電流充電方式によって行われるので、複数の定電流充電ステップにおけるそれぞれの充電電流値は一定値である。そのため、各定電流充電ステップの所要時間は、二次電池の全体容量、充電電流値および到達可能充電率に基づいて正確に推定することができる。
定電圧充電方式では、充電電流値が刻々と変化するため、充電所要時間の推定精度を高めることが困難である。これに対して、多段定電流充電方式は、定電流充電を段階的に行うので、充電電流値の段階的な変動が制御され、かつ各段階における充電電流値が一定であるため、充電所要時間の推定精度を高めることができる。
この発明の一実施形態では、前記到達可能充電率取得ステップは、充電電流値に対する到達可能充電率の特性を規定したマップを検索するステップを含む。この方法では、マップ検索によって到達可能充電率を取得できるので、二次電池の特性を表すマップを準備しておくことにより、精度の高い充電所要時間推定が可能である。
この発明の一実施形態では、前記到達可能充電率取得ステップは、前記二次電池の温度に応じた前記到達可能充電率を取得する。この方法では、二次電池の温度特性が加味されるので、一層精度の高い充電所要時間推定が可能である。
この発明の一実施形態では、前記到達可能充電率取得ステップは、充電電流値および前記二次電池の温度に対する到達可能充電率の特性を規定したマップを検索するステップを含む。この方法では、二次電池の温度特性を反映したマップを準備しておくことにより、充電所要時間を精度よく求めることができる。
この発明の一実施形態では、前記到達可能充電率取得ステップは、前記二次電池の劣化に応じて、前記到達可能充電率を補正するステップを含む。この方法により、二次電池の劣化が加味されるので、充電所要時間推定の精度を一層高めることができる。
この発明の一実施形態では、前記方法は、或る定電流充電ステップにより実際に到達した実到達充電率を取得するステップと、当該定電流充電ステップの完了より前に当該定電流充電ステップに対して前記到達可能充電率取得ステップで取得された到達可能充電率と、前記実到達充電率とを比較するステップと、をさらに含む。そして、前記到達可能充電率を補正するステップは、前記比較結果に基づいて、各定電流充電ステップにおける前記到達可能充電率を補正する。
この方法では、実際に到達した充電率(実到達充電率)に応じて到達可能充電率が補正されるので、さらに精度の高い充電所要時間推定が可能になる。
この発明の一実施形態は、前述のような充電所要時間推定方法を実行するようにプログラムされたコントローラを含む、充電所要時間推定装置を提供する。この構成により、充電所要時間を精度良く推定できる装置を提供できる。
この発明の一実施形態は、二次電池と、前記二次電池が発生する電力により車両を駆動するための電動モータと、前記充電所要時間推定装置と、を含む、電動車両を提供する。この構成により、充電所要時間を高精度に推定できる機能を備えた電動車両を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記電動車両は、前記二次電池を多段定電流充電方式により充電する充電器をさらに含む。そして、前記コントローラが、前記充電器を制御して前記複数の定電流充電ステップを実行させるようにプログラムされている。この構成により、二次電池を充電する機能を備え、かつその充電所要時間を高精度に推定できる機能を備えた電動車両を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記電動車両は、前記推定された充電所要時間を表示する表示装置をさらに含む。この構成により、高精度に推定された充電所要時間を表示して使用者に提供できる機能を備えた電動車両を実現できる。
この発明によれば、二次電池の充電所要時間を精度よく推定することができる。
図1は、この発明の一実施形態に係る充電所要時間推定装置を備えた電動車両の主要部の電気的構成を示すブロック図である。 図2は、前記電動車両に備えられた車両コントローラの機能的な構成を説明するためのブロック図である。 図3は、多段定電流充電方式を説明するための概念図である。 図4は、車両コントローラのメモリに格納される到達可能充電率のマップ例を説明するための図である。 図5は、多段定電流充電方式によるバッテリの充電に関する車両コントローラの処理例を説明するためのフローチャートである。 図6は、充電所要時間の推定および表示に関する車両コントローラの処理例を説明するためのフローチャートである。 図7は、この発明の他の実施形態に係る電動車両の電気的構成を説明するためのブロック図である。 図8は、多段定電流充電方式による2つのバッテリの充電に関する車両コントローラの処理例を説明するためのフローチャートである。 図9は、充電所要時間の推定および表示に関する車両コントローラの処理例を説明するためのフローチャートである。 図10は、図9のステップS55の具体例を説明するためのフローチャートである。 図11は、図9のステップS56の具体例を説明するためのフローチャートである。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る充電所要時間推定装置を備えた電動車両1の主要部の電気的構成を示すブロック図である。電動車両1は、電動二輪車、電動四輪車、電動雪上車などの様々な車両形態をとり得る。電動車両とは、車両を走行させるための駆動源として電動モータを含む車両である。電動モータの他に内燃機関を駆動源として備える、いわゆるハイブリッド型の車両も電動車両の一形態であり得る。
この実施形態の電動車両1は、車両を走行させるための駆動力を発生する電動モータ2と、電動モータ2の駆動を制御するモータコントローラ3と、車両の各部を制御するための車両コントローラ4と、運転者に提供すべき各種の情報を表示する表示装置5とを含む。電動車両1は、さらに、電動モータ2に供給すべき電力を蓄えるバッテリ61と、バッテリ61を充電するための充電器7とを含む。モータコントローラ3、車両コントローラ4、表示装置5、バッテリ61および充電器7は、車内に構築されたローカルエリアネットワークである車内LAN8に接続されている。
バッテリ61は、充電可能な電池、すなわち二次電池である。モータコントローラ3は、バッテリ61が発生する電力を電動モータ2に供給するモータ駆動制御と、車両の減速時に電動モータ2が発電する電力によりバッテリ61を充電する回生制御とを実行する。充電器7は、家庭や充電ステーションに備えられた交流電源から供給される電力によりバッテリ61を充電するための装置である。充電器7は、バッテリ61に電流を供給できるように接続されている。より具体的には、充電器7が直流電流を出力する充電ライン9は、バッテリ61からモータコントローラ3への給電ライン10に接続されている。
電動モータ2は、三相交流ブラシレスモータであってもよい。電動モータ2の回転情報は、レゾルバ等の回転センサ11によって検出され、モータコントローラ3に入力される。モータコントローラ3は、マイクロコンピュータ31と、駆動回路32とを含む。駆動回路32は、具体的にはインバータ回路を含む。マイクロコンピュータ31は、回転センサ11によって検出される回転情報に応じて駆動回路32を制御し、それにより、バッテリ61から電動モータ2へと電力を供給するモータ駆動制御と、電動モータ2が生成する電力をバッテリ61に供給する回生制御とを実行する。モータコントローラ3は、車両コントローラ4から車内LAN8を介して与えられる駆動電流値(回生電流値)に応じて駆動回路32を制御する。
車両コントローラ4は、マイクロコンピュータ40を含む。マイクロコンピュータ40は、プロセッサ41と、メモリ42とを含む。メモリ42には、プロセッサ41が実行するプログラムPが格納されている。プロセッサ41がプログラムPを実行することにより、マイクロコンピュータ40は、複数の機能を実現する。一つの機能例は、バッテリ61の充電所要時間を推定する充電所要時間推定装置としての機能である。そのほか、マイクロコンピュータ40は、運転者の操作入力である駆動出力指令(より具体的には加速指令および減速指令)に応じて、車内LAN8を介してモータコントローラ3に駆動電流値(回生電流値)を指令する機能を実行する。さらに、マイクロコンピュータ40は、車内LAN8を介して充電器7に対して充電電流値を指令し、それによって、多段定電流充電方式によってバッテリ61を充電する充電コントローラとしての機能を実行する。メモリ42には、充電電流値に応じた到達可能SOC(State Of Charge:充電率)を規定したSOCマップMが格納されている。マイクロコンピュータ40は、このSOCマップMを参照して、充電電流値を充電器7に指令し、かつ充電所要時間を推定する。さらに、マイクロコンピュータ40は、車内LAN8を介して表示装置5に対して表示内容を指令する機能を実行する。表示内容の一つの例は、充電所要時間である。
表示装置5は、マイクロコンピュータ51と、液晶表示装置等のディスプレイパネル52とを含む。マイクロコンピュータ51は、ディスプレイパネル52への表示を制御する表示コントローラとしての機能を有している。マイクロコンピュータ51は、車両コントローラ4から車内LAN8を介して表示内容の指令を受け、その表示内容に応じてディスプレイパネル52を制御する。それにより、ディスプレイパネル52に各種の情報が表示される。表示される情報は、たとえば、車速、走行距離、バッテリ61の残容量、充電所要時間などを含む。
充電器7は、マイクロコンピュータ71と、AC/DCコンバータ72と、充電回路73とを含む。AC/DCコンバータ72は、交流電流(AC)を直流電流(DC)に変換する。充電回路73は、マイクロコンピュータ71によって制御される充電スイッチ74を含み、AC/DCコンバータ72が生成する直流電流を、制御された定電流値の充電電流として充電ライン9に出力する。充電スイッチ74は、典型的には、半導体素子によって構成されるスイッチング素子である。マイクロコンピュータ71は、車両コントローラ4から車内LAN8を介して指令される充電電流値の充電電流が出力されるように充電スイッチ74を制御する。
バッテリ61は、複数の電池セル63と、バッテリマネージングユニット(Battery Managing Unit)64と、電流遮断器67と、電流センサ68と、温度センサ69とを含む。電池セル63は、電力を蓄えるユニットであり、たとえばリチウムイオン電池等の二次電池セルで構成されている。温度センサ69は、電池セル63の温度を計測し、計測結果をバッテリマネージングユニット64に入力する。電流遮断器67は、給電ライン10と電池セル63との間に介装されており、回路を開閉する。電流遮断器67は、たとえば、バッテリマネージングユニット64によって開閉制御されるスイッチング素子(半導体素子)を含む。電流センサ68は、給電ライン10を介して電池セル63に出入りする電流を検出し、検出結果をバッテリマネージングユニット64に入力する。
バッテリマネージングユニット64は、マイクロコンピュータで構成されており、プロセッサ65およびメモリ66を含む。プロセッサ65がメモリ66に格納されたプログラムを実行することによって、バッテリマネージングユニット64は、複数の機能を実現する。
バッテリマネージングユニット64の一つの機能例は、電流センサ68の出力信号に基づく充電率(SOC)の演算である。すなわち、バッテリマネージングユニット64は、電流センサ68の出力信号に基づいて、電池セル63に出入りする電流の値を積算し、それによって、バッテリ61のSOCを求める。求められたSOCは、現在のSOCとして、メモリ66に格納される。メモリ66には、バッテリ61の全体容量の情報も格納されている。また、バッテリマネージングユニット64は、バッテリ61の出力電圧を監視する機能も備えている。
バッテリマネージングユニット64の他の機能例は、車内LAN8を介する車両コントローラ4との通信である。この通信により、電池セル63の温度情報、現在のSOC、現在のバッテリ電圧等の情報が車両コントローラ4に渡される。また、バッテリマネージングユニット64は、車両コントローラ4からの指令を受信して、たとえば、電流遮断器67を開閉したりすることができる。さらに、バッテリマネージングユニット64は、電池セル温度の異常などの異常を検知して、自ら電流遮断器67を遮断して、バッテリ61を保護する機能を有していてもよい。
図2は、車両コントローラ4の機能的な構成を説明するためのブロック図である。前述のとおり、プロセッサ41がプログラムPを実行することによって、車両コントローラ4は、実質的に、複数の機能処理部として機能する。複数の機能処理部は、充電制御部101、表示制御部102、モータ出力制御部103、および充電所要時間推定部104を含む。
充電制御部101は、バッテリ61を充電するときに、充電器7に対して複数の定電流充電ステップを順に実行するための複数段の充電電流値(定電流値)を順次指令する多段定電流制御を実行する。また、充電制御部101は、バッテリ61を充電するときに、必要に応じて、バッテリ61の電流遮断器67を開閉するための開閉指令をバッテリマネージングユニット64に与える。
表示制御部102は、表示装置5に対して表示内容を指令する。表示内容は、車速、バッテリ残容量、充電所要時間等を含む。
モータ出力制御部103は、モータコントローラ3に対して、電動モータ2の駆動電流値(回生電流値)を指令する。
充電所要時間推定部104は、バッテリ61を充電するときに、充電終了までの所要時間を推定する。満充電までの所要時間が推定されてもよいし、所定の充電状態、たとえば使用者が設定する充電率までの所要時間が推定されてもよい。充電所要時間推定部104は、全体容量取得部105、現在残容量取得部106、充電電流値取得部107、到達可能SOC取得部108、および所要時間演算部109を含む。
全体容量取得部105は、バッテリ61の全体容量を取得する。バッテリ61の全体容量の情報は、メモリ42に予め格納されていてもよいし、バッテリマネージングユニット64との通信によって取得されてもよい。現在残容量取得部106は、バッテリマネージングユニット64との通信によって、バッテリ61の現在の残容量の情報、具体的には現在のSOCを取得する。充電電流値取得部107は、多段定電流充電の複数の定電流充電ステップにおいて適用される充電電流値を取得する。この充電電流値は、メモリ42に予め格納されていてもよいし、実際に適用される充電電流値を充電制御部101から取得してもよい。
到達可能SOC取得部108は、各定電流充電ステップにおいて適用される充電電流値により到達可能なSOCの情報を取得する。到達可能SOCは、この実施形態では、メモリ42に格納されたSOCマップMを検索することによって取得される。一定の充電電流値によって到達可能なSOCは、電池セル63の温度に依存する。そこで、メモリ42には、複数の電池セル温度に対応する到達可能SOCを規定したSOCマップMが格納されている。到達可能SOC取得部108は、バッテリマネージングユニット64と通信して電池セル63の現在の温度情報を取得し、その現在の温度に応じて、充電電流値に対応する到達可能SOCをSOCマップMから検索する。
所要時間演算部109は、バッテリ61の全体容量、各定電流充電ステップにおける充電電流値、および到達可能SOCに基づいて、充電完了までの所要時間を算出する。
このように、車両コントローラ4は、バッテリ61の全体容量を取得する全体容量取得ステップ(105)と、各定電流充電ステップにおける充電電流値を取得する電流値取得ステップ(107)と、各定電流充電ステップにより到達可能な到達可能充電率を取得する到達可能充電率取得ステップ(108)と、バッテリ61の全体容量、各定電流充電ステップにおける充電電流値、および各定電流充電ステップの到達可能充電率に基づいて、バッテリ61の充電完了までの所要時間を推定するステップ(109)とを実行するようにプログラムされている。
図3は、多段定電流充電方式を説明するための概念図である。多段定電流充電方式は、複数の定電流充電ステップを含む。図3の例では、第1、第2、第3および第4定電流充電ステップを含む。第1〜第4定電流充電ステップでは、それぞれ第1充電電流値I1、第2充電電流値I2、第3充電電流値I3および第4充電電流値I4によって、定電流充電が実行される。ただし、I1>I2>I3>I4>0である。最終定電流充電ステップの第4充電電流値I4は、バッテリ61を満充電することができる値に定められている。各定電流充電ステップは、バッテリ電圧が予め定める上限電圧値に達すると終了する。したがって、各定電流充電ステップにおける到達可能SOCは、バッテリ電圧が上限電圧値に達するときのSOCである。
図4は、車両コントローラ4のメモリ42に格納されるSOCマップMの例を説明するための図である。SOCマップMは、充電電流値に対して到達可能なSOCの特性を規定している。充電電流値と、それにより到達可能なSOCとは、ほぼ線形の相関関係を有しており、充電電流値が小さいほど到達可能SOCが大きくなる。一方、電池セル温度と到達可能SOCとの間にも対応関係があり、同じ充電電流値であっても、電池セル温度Tが低いほど到達可能SOCが小さくなる。SOCマップMは、複数の異なる電池セル温度Tに関して、充電電流値に対する到達可能SOCの関係を規定している。
図4には、電池セル温度Tが0℃、25℃および40℃の場合のマップデータを表してあるが、さらに多数の電池セル温度に関するマップが準備されてもよい。より具体的には、電動車両1の動作保証温度に応じた適切な範囲、たとえば、−10℃〜60℃の温度範囲に対応するように適切な温度間隔(たとえば5℃間隔)で複数のマップデータを準備することが好ましい。
実際の電池セル温度に対応するマップデータが存在しないときには、実際の電池セル温度に近い2つのマップデータを用いた補間演算によって、当該電池セル温度に対応する到達可能SOCを求めることができる。
次に、充電所要時間の推定原理について説明する。
或る定電流充電ステップの充電電流値と電池セル温度とに基づいて、SOCマップMを検索し、必要に応じて補間演算を行うことにより、到達可能SOCが求まる。この到達可能SOC(%)と、現在のSOC(%)と、バッテリ61の全体容量(Ah)とに基づき、次式(1)によって、当該定電流充電ステップにより充電すべき充電容量(ステップ充電容量(Ah))が求まる。
全体容量×(到達可能SOC−現在SOC)=ステップ充電容量 …(1)
そして、このステップ充電容量を、次式(2)のとおり、当該定電流充電ステップの充電電流値(A)で除することにより、当該定電流充電ステップの所要時間(ステップ所要時間(h))が求まる。
ステップ充電容量/充電電流値=ステップ所要時間 …(2)
当該定電流充電ステップの後に実行される他の定電流充電ステップのステップ所要時間を求めるには、ステップ充電容量を求める際に、式(1)に代えて次式(3)を用いればよい。式(3)は、式(1)において、「現在SOC」を直前の定電流充電ステップにおける到達可能SOC(前ステップ到達SOC)に置き換えたものである。求められたステップ充電容量を式(2)に代入することにより、ステップ所要時間が求まる。
全体容量×(到達可能SOC-前ステップ到達SOC)=ステップ充電容量 …(3)
こうして、現在実行中の定電流充電ステップおよび将来実行すべき定電流充電ステップにおけるステップ所要時間が求められ、それらの総和を求めることによって、充電所要時間を推定できる。
図5は、多段定電流充電方式によるバッテリ61の充電に関する車両コントローラ4の処理例を説明するためのフローチャートである。車両コントローラ4は、バッテリマネージングユニット64との通信によって、バッテリ61の現在のSOCおよび現在の電池セル温度を取得する(ステップS1,S2)。それらに基づき、車両コントローラ4は、多段定電流充電方式における定電流充電ステップを決定する(ステップS3)。より具体的には、複数の定電流充電ステップのそれぞれの充電電流値により到達可能なSOCをSOCマップMの検索によって取得し、現在のSOCよりも到達可能SOCが大きい充電電流値のうちで最も大きい充電電流値に相当する定電流充電ステップを選択する。車両コントローラ4は、その選択した定電流充電ステップの充電電流値を充電器7に対して指令する(ステップS4)。それにより、充電器7は、その指令された充電電流値の電流を充電ライン9に供給する。こうして、当該充電電流値での定電流充電が実行される。
定電流充電が行われている間、車両コントローラ4は、バッテリマネージングユニット64から、バッテリ電圧を取得し(ステップS5)、その取得したバッテリ電圧を上限電圧値と比較する(ステップS6)。バッテリ電圧が上限電圧値に到達すると、もはやその定電流充電ステップの充電電流値による充電ができなくなる。そこで、バッテリ電圧が上限電圧値に到達すると(ステップS6:YES)、車両コントローラ4は、次の定電流充電ステップ、すなわち、充電電流値がより小さな定電流充電ステップに切り換える(ステップS10)。現在の定電流充電ステップが最終定電流充電ステップ、すなわち、充電電流値が最も小さい定電流充電ステップであれば(ステップS9:YES)、定電流充電ステップの切り換えは行わず、充電終了となる。
バッテリ電圧が上限電圧値に到達すると(ステップS6:YES)、車両コントローラ4は、現在のSOCをバッテリマネージングユニット64から取得する(ステップS7)。このときのSOCは、当該定電流充電ステップでの充電電流値によって実際に到達したSOC(実到達SOC)である。そこで、車両コントローラ4は、この実到達SOCを用いて、到達可能SOC(マップ検索で求まる値)を補正するための補正係数を演算して(ステップS8)、メモリ42に格納する。補正係数の具体例は、次式(4)で表される。
補正係数=実到達SOC/到達可能SOC (4)
実到達SOCとマップ検索で求まる到達可能SOCとのずれは、主として、バッテリ61の劣化に起因する全体容量(充電可能容量)の低下に起因する。したがって、実到達SOCと到達可能SOCとの比は、任意の充電電流値においてほぼ等しくなる。そのため、式(4)の補正係数は、任意の充電電流値における到達可能SOCの補正に用いることができる。
補正係数を求めるステップS8は、マップ検索により求めた到達可能SOCと実到達SOCとを比較するステップに相当し、式(4)の補正係数は、その比較結果に相当する。
図6は、充電所要時間の推定および表示に関する車両コントローラ4の処理例を説明するためのフローチャートである。車両コントローラ4は、この処理を所定の周期で繰り返す。車両コントローラ4は、バッテリマネージングユニット64と通信して、バッテリ61の全体容量、現在のSOCおよび電池セル温度の情報を取得する(ステップS11、S12,S13)。また、現在実行中の定電流充電ステップにおける充電電流値を取得する(ステップS14)。さらに、車両コントローラ4は、現在の充電電流値および電池セル温度に基づいて、SOCマップMを検索し(ステップS15)、必要に応じて補間演算を行って、現在実行中の定電流充電ステップによって到達可能なSOCを求める(ステップS16)。さらに、車両コントローラ4は、求めた到達可能SOCに前述の補正係数を乗じて、到達可能SOCを補正する(ステップS17)。車両コントローラ4は、補正した到達可能SOCを用いて、前記式(1)(2)により、当該定電流充電ステップのステップ所要時間を求める(ステップS18)。
さらに、車両コントローラ4は、ステップ所要時間を求めた定電流充電ステップが最終定電流充電ステップでない場合には(ステップS19:NO)、次の定電流充電ステップに関して(ステップS20)、ステップS14からの処理を繰り返す。すなわち、次に実行すべき定電流充電ステップの充電電流値を取得し(ステップS14)、その充電電流値と現在の電池セル温度とに基づいてSOCマップMを検索して(ステップS15)、到達可能SOCを求める(ステップS16)。さらに、その到達可能SOCを補正係数で補正し(ステップS17)、その補正された到達可能SOCに基づき、前記式(3)(2)により、当該定電流充電ステップのステップ所要時間を求める(ステップS18)。同様の処理をマップ検索により求まる補正前の到達可能SOCが100%となる最終定電流充電ステップまで順次繰り返すことにより(ステップS19,S20)、実行すべき全ての定電流充電ステップのステップ所要時間(ステップS18)が求まる。
車両コントローラ4は、そうして求められたステップ所要時間を合算することによって、満充電までの充電所要時間を求める(ステップS21)。車両コントローラ4は、求められた充電所要時間の表示を表示装置5に対して指令する(ステップS22)。それにより、表示装置5に充電所要時間の推定値が表示される。
車両コントローラ4が処理を繰り返すことにより、充電の進行に応じて充電所要時間の推定値が変化していく。したがって、充電開始時のみならず、充電の途中においても、充電完了までの充電所要時間を表示装置5に表示できる。
満充電までの充電所要時間ではなく、100%未満の指定SOCまでの充電所要時間の表示が望まれる場合もあり得る。この場合には、当該指定SOC以下の到達可能SOCの定電流充電ステップについては前述の場合と同様にしてステップ所要時間を求め、当該指定SOCを超える到達可能SOCの定電流充電ステップについては、前述の式(1)(3)における「到達可能SOC」を指定SOCに置き換えてステップ所要時間を求めればよい。
SOCを指定する代わりに、使用者が必要とする走行距離の値を指定してもよい。たとえば、車両コントローラ4が、使用者が指定する走行距離の走行に必要な必要容量を演算し、その必要容量に対応するSOCを求めて指定SOCとして設定してもよい。さらには、使用者が地図上の地点を指定し、現在地から指定地点までの走行に必要な電力量を必要容量として求め、その必要容量に対応するSOCを演算して、指定SOCとして設定するようにしてもよい。より具体的には、車両コントローラ4またはその他の処理装置によって、現在地から指定地点までの道のり距離が求められ、その道のり距離の走行に必要な必要容量が演算されてもよい。そして、その必要容量に対応する指定SOCが設定されてもよい。
以上のように、この実施形態では、バッテリ61の充電は、多段定電流充電方式によって行われ、複数の定電流充電ステップにおけるそれぞれの充電電流値は一定値である。そのため、各定電流充電ステップのステップ所要時間は、バッテリ61の全体容量、充電電流値および到達可能SOCに基づいて正確に推定することができる。それに応じて、充電所要時間の推定精度を高めることができるので、電動車両1の使用者に対して、充電完了までの正確な残り時間を提供できる。
また、この実施形態では、バッテリ61の特性を表すSOCマップMを用いている。SOCマップMは、充電電流値に対する到達可能SOCの特性を規定している。このSOCマップMの検索によって、各定電流充電ステップにおける到達可能SOCを取得できるので、ステップ所要時間を正確に推定でき、それに応じて充電完了までの所要時間の推定精度を高めることができる。
しかも、SOCマップMは、バッテリ61の温度に応じた到達可能SOCの特性を規定しているので、バッテリ61の温度特性を加味して、ステップ所要時間を推定できる。それにより、一層高精度な所要時間推定が可能となっている。
また、この実施形態では、各定電流充電ステップにおける実到達SOCが取得され、その実到達SOCに基づいて、前記式(4)により、補正係数が求められる。この補正係数を用いて、マップ検索によって求められた到達可能SOCが補正される。これにより、バッテリ61の経年劣化によって充電可能な総容量が減少したときにも、正確なステップ所要時間の推定が可能になる。したがって、バッテリ61の劣化が加味されるので、一層精度の高い充電所要時間推定が可能になる。
図7は、この発明の他の実施形態に係る電動車両1の電気的構成を説明するためのブロック図である。図7において、前述の図1に示した各部の対応部分には同一参照符号を付す。
この実施形態では、2つのバッテリ61,62が備えられており、これらは、給電ライン10に並列に接続されている。2つのバッテリ61,62は、この実施形態では、同等品であり、説明の重複を省くために、各バッテリ61,62の内部の構成部分については、対応箇所に同一参照符号を付してある。
モータコントローラ3は、2つのバッテリ61,62が発生する電力を電動モータ2に供給する。電動モータ2が回生動作しているときは、電動モータ2が発生する電力によって、2つのバッテリ61,62が充電される。
また、充電器7に接続された充電ライン9は、2つのバッテリ61,62に並列に接続されている。したがって、充電器7によって、2つのバッテリ61,62を充電することができる。車両コントローラ4は、充電器7の動作を制御することにより、多段定電流充電方式によって、2つのバッテリ61,62を充電する。また、車両コントローラ4は、その充電に要する時間を推定し、推定した時間を表示装置5に表示させる。
2つのバッテリ61,62のSOCに比較的大きな相違があるとき、車両コントローラ4は、SOCの低いバッテリを優先的に充電し、2つのバッテリ61,62のSOCが近似する状態に導く。すなわち、車両コントローラ4は、バッテリ61,62の電流遮断器67を、バッテリマネージングユニット64を介して制御することによって、SOCの低いバッテリのみを充電器7に接続する。その後、2つのバッテリ61,62のSOCが近似する状態に至ると、車両コントローラ4は、バッテリマネージングユニット64を介して電流遮断器67を制御することにより、2つのバッテリ61,62を充電器7に並列接続して、それらを同時に充電する。
図8は、多段定電流充電方式による2つのバッテリ61,62の充電に関する車両コントローラ4の処理例を説明するためのフローチャートである。車両コントローラ4は、2つのバッテリ61,62の各バッテリマネージングユニット64との通信によって、2つのバッテリ61,62の現在のSOCおよび現在の電池セル温度を取得する(ステップS31,S32)。以下、バッテリ61の現在のSOCを「現在SOC1」といい、バッテリ62の現在のSOCを「現在SOC2」という。また、バッテリ61の現在の電池セル温度を「電池セル温度1」といい、バッテリ62の現在の電池セル温度を「電池セル温度2」という。
車両コントローラ4は、現在SOC1および現在SOC2に基づいて、充電モードを、充電モード1、充電モード2および充電モード3のいずれかに設定する。充電モード1は、バッテリ61のみを充電するモードである。充電モード2は、バッテリ62のみを充電するモードである。充電モード3は、バッテリ61,62の両方を並列に充電するモードである。
具体的には、車両コントローラ4は、現在SOC1および現在SOC2を比較し、それらの差が所定の閾値Δ(>0)以上かどうかを調べる。SOCの差が閾値Δ以上であるときは、SOCの小さいバッテリを優先的に充電するように充電モードが設定される。すなわち、現在SOC2−現在SOC1≧Δであれば(ステップS33:YES)、バッテリ61を優先的に充電するために、充電モード1が設定される(ステップS34)。現在SOC1−現在SOC2≧Δであれば(ステップS37:YES)、バッテリ62を優先的に充電するために、充電モード2が設定される(ステップS38)。そして、−Δ<現在SOC1−現在SOC2<Δであれば(ステップS37:NO)、2つのバッテリ61,62を同時に並列充電するために、充電モード3が設定される(ステップS41)。
充電モード1(ステップS34)においては、車両コントローラ4は、バッテリ61のバッテリマネージングユニット64に対して、電流遮断器67を導通させるべき旨の指令を与える。また、車両コントローラ4は、バッテリ62のバッテリマネージングユニット64に対しては、電流遮断器67を遮断させるべき旨の指令を与える。これにより、バッテリ61が充電ライン9に接続され、バッテリ62は充電ライン9から切り離される。この状態で、車両コントローラ4は、バッテリ61を多段定電流充電方式によって充電するための定電流充電ステップを決定する(ステップS35)。より具体的には、複数の定電流充電ステップのそれぞれの充電電流値により到達可能なSOCをSOCマップMの検索によって取得し、現在SOC1よりも到達可能SOCが大きい充電電流値のうちで最も大きい充電電流値に相当する定電流充電ステップを選択する。車両コントローラ4は、その選択した定電流充電ステップの充電電流値(以下「充電電流値1」という。)を充電器7に対して指令する(ステップS36)。それにより、充電器7は、その指令された充電電流値1の電流を充電ライン9に供給する。こうして、当該充電電流値1の定電流充電が実行される。その後、ステップS31からの動作が繰り返されることにより、適切な定電流充電ステップが選択されながら(すなわち、充電電流値1が適宜変更されながら)、現在SOC1が現在SOC2へと近づいていく。そして、ステップS33の判断が否定となると、ステップS37を経て、充電モード3に移行する(ステップS41)。
同様に、充電モード2(ステップS38)においては、車両コントローラ4は、バッテリ61のバッテリマネージングユニット64に対して、電流遮断器67を遮断させるべき旨の指令を与える。また、車両コントローラ4は、バッテリ62のバッテリマネージングユニット64に対しては、電流遮断器67を導通させるべき旨の指令を与える。これにより、バッテリ61が充電ライン9から切り離される一方で、バッテリ62が充電ライン9に接続される。この状態で、車両コントローラ4は、バッテリ62を多段定電流充電方式によって充電するための定電流充電ステップを決定する(ステップS39)。より具体的には、複数の定電流充電ステップのそれぞれの充電電流値により到達可能なSOCをSOCマップMの検索によって取得し、現在SOC2よりも到達可能SOCが大きい充電電流値のうちで最も大きい充電電流値に相当する定電流充電ステップを選択する。車両コントローラ4は、その選択した定電流充電ステップの充電電流値(以下「充電電流2」という。)を充電器7に対して指令する(ステップS40)。それにより、充電器7は、その指令された充電電流値2の電流を充電ライン9に供給する。こうして、当該充電電流値2の定電流充電が実行される。その後、ステップS31からの動作が繰り返されることにより、適切な定電流充電ステップが選択されながら(すなわち、充電電流値2が適宜変更されながら)、現在SOC2が現在SOC1へと近づいていく。そして、ステップS37の判断が否定となると、充電モード3に移行する(ステップS41)。
この実施形態では、バッテリ61,62が同等品であるので、バッテリ61,62について共通のSOCマップMを用いることができる。むろん、バッテリ61,62に個別のSOCマップを用いてもよい。充電モード1,2では、バッテリ61,62にそれぞれ対応した、またはそれらに共通のSOCマップMが検索される。充電モード3においても同じSOCマップM、すなわち、バッテリ61,62にそれぞれ対応した、またはそれらに共通のSOCマップMを用いることができる。
充電モード3(ステップS41)においては、車両コントローラ4は、バッテリ61,62のバッテリマネージングユニット64に対してそれらの電流遮断器67をいずれも導通させるべき旨の指令を与える。これにより、バッテリ61,62の両方が充電ライン9に接続される。この状態で、車両コントローラ4は、バッテリ61,62を多段定電流充電方式によって並列に充電するための定電流充電ステップを決定する(ステップS42)。
充電モード3の定電流充電ステップでは、充電モード1および充電モード2の対応する定電流充電ステップに比較して、充電電流値が大きく、たとえば約2倍に設定されることが好ましい。充電モード3では、充電器7が供給する電流がバッテリ61,62に二分されるからである。そこで、車両コントローラ4は、複数の定電流充電ステップのそれぞれの充電電流値の2分の1の充電電流値により到達可能なSOCをSOCマップMの検索によって取得する。そして、現在のSOC(現在SOC1または現在SOC2)よりも到達可能SOCが大きくなる充電電流値のうちで最も大きい充電電流値に相当する定電流充電ステップを選択する。
車両コントローラ4は、その選択した定電流充電ステップの充電電流値(以下「充電電流値3」という。)を充電器7に対して指令する(ステップS43)。それにより、充電器7は、その指令された充電電流値3の電流を充電ライン9に供給する。こうして、当該充電電流値3のほぼ半分の電流でバッテリ61,62がそれぞれ定電流充電される。
定電流充電が行われている間、車両コントローラ4は、バッテリ61,62のバッテリマネージングユニット64から、バッテリ電圧を取得し(ステップS44)、その取得した2つのバッテリ電圧のいずれか(たとえば低い方)を上限電圧値と比較する(ステップS45)。比較対象のバッテリ電圧が上限電圧値に到達すると、もはやその定電流充電ステップの充電電流値による充電ができなくなる。そこで、比較対象のバッテリ電圧が上限電圧値に到達すると(ステップS45:YES)、車両コントローラ4は、次の定電流充電ステップ、すなわち、充電電流値がより小さな定電流充電ステップに切り換える(ステップS49)。現在の定電流充電ステップが最終定電流充電ステップ、すなわち、充電電流値が最も小さい定電流充電ステップであれば(ステップS48:YES)、定電流充電ステップの切り換えは行わず、充電終了となる。
比較対象のバッテリ電圧が上限電圧値に到達すると(ステップS45:YES)、車両コントローラ4は、現在SOC1および現在SOC2をバッテリ61,62のバッテリマネージングユニット64から取得する(ステップS46)。このときの現在SOC1および現在SOC2は、当該定電流充電ステップでの充電電流値によってバッテリ61,62において実際に到達したSOC(実到達SOC)である。そこで、車両コントローラ4は、この実到達SOCを用いて、到達可能SOC(マップ検索で求めた値)を補正するための補正係数を演算して(ステップS47)、メモリ42に格納する。補正係数の具体例は、前述の式(4)の通りである。この補正係数は、第1の実施形態と同様に、任意の充電電流値における到達可能SOCの補正に用いることができる。
図9、図10および図11は、充電所要時間の推定および表示に関する車両コントローラ4の処理例を説明するためのフローチャートである。車両コントローラ4は、この処理を所定の周期で繰り返す。車両コントローラ4は、2つのバッテリ61,62のバッテリマネージングユニット64と通信して、バッテリ61の全体容量(以下「全体容量1」という。)およびバッテリ62の全体容量(以下「全体容量2」という。)を取得する(ステップS50)。さらに、車両コントローラ4は、2つのバッテリ61,62のバッテリマネージングユニット64と通信して、現在SOC1、現在SOC2、電池セル温度1および電池セル温度2を取得する(ステップS51,S52)。また、車両コントローラ4は、現在実行中の充電モードを取得する(ステップS53)。車両コントローラ4は、充電モード1を実行中であれば充電モード1の定電流充電ステップの各所要時間を推定し(ステップS55)、充電モード2を実行中であれば充電モード2の定電流充電ステップの各所要時間を推定する(ステップS56)。充電モード1,2をいずれも実行していないとき、すなわち、充電モード3を実行中であれば、車両コントローラ4は、充電モード3の定電流充電ステップの各所要時間を推定する(ステップS57〜S63)。
充電モード1の各定電流充電ステップの所要時間の推定の一例を図10に示す。車両コントローラ4は、充電モード1の定電流充電ステップにおける充電電流値1を取得する(ステップS71)。車両コントローラ4は、まず、現在実行中の定電流充電ステップにおける充電電流値1および電池セル温度1に基づいて、SOCマップMを検索し(ステップS72)、必要に応じて補間演算を行って、現在実行中の定電流充電ステップによって到達可能なSOC(以下「到達可能SOC1」という。)を求める(ステップS73)。さらに、車両コントローラ4は、求めた到達可能SOC1に前述の補正係数を乗じて、到達可能SOC1を補正する(ステップS74)。この補正した到達可能SOC1を用いて、車両コントローラ4は、前記式(1)(2)により、当該定電流充電ステップのステップ所要時間を求める(ステップS77)。ただし、式(1)(2)の全体容量、到達可能SOC、現在SOCおよび充電電流値は、それぞれ、全体容量1、到達可能SOC1、現在SOC1および充電電流値1に置き換えられる。また、補正した到達可能SOC1が、充電状態でない他のバッテリ62の現在のSOC、すなわち、現在SOC2以上であるときには(ステップS75:YES)、補正後の到達可能SOC1が現在SOC2に置き換えられる(ステップS76)。
同様の演算処理を補正後の到達可能SOC1が現在SOC2以上となる定電流充電ステップまで順次繰り返すことにより(ステップS78,S79)、充電モード1における各定電流充電ステップのステップ所要時間が求まる。ただし、現在実行中でない定電流充電ステップのステップ所要時間を算出するときには(ステップS77)、式(1)に代えて、式(3)が適用される。
充電モード2の各定電流充電ステップの所要時間の推定も同様であり、その一例を図11に示す。車両コントローラ4は、充電モード2の定電流充電ステップにおける充電電流値2を取得する(ステップS81)。車両コントローラ4は、まず、現在実行中の定電流充電ステップにおける充電電流値2および電池セル温度2に基づいて、SOCマップMを検索し(ステップS82)、必要に応じて補間演算を行って、現在実行中の定電流充電ステップによって到達可能なSOC(以下「到達可能SOC2」という。)を求める(ステップS83)。さらに、車両コントローラ4は、求めた到達可能SOC2に前述の補正係数を乗じて、到達可能SOC2を補正する(ステップS84)。この補正した到達可能SOC2を用いて、車両コントローラ4は、前記式(1)(2)により、当該定電流充電ステップのステップ所要時間を求める(ステップS87)。ただし、式(1)(2)の全体容量、到達可能SOC、現在SOCおよび充電電流値は、それぞれ、全体容量2、到達可能SOC2、現在SOC2および充電電流値2に置き換えられる。また、補正した到達可能SOC2が、充電状態でない他のバッテリ61の現在のSOC、すなわち、現在SOC1以上であるときには(ステップS85:YES)、補正後の到達可能SOC2が現在SOC1に置き換えられる(ステップS86)。
同様の処理を補正後の到達可能SOC2が現在SOC1以上となる定電流充電ステップまで順次繰り返すことにより(ステップS88,S89)、充電モード2における各定電流充電ステップのステップ所要時間が求まる。ただし、現在実行中でない定電流充電ステップのステップ所要時間を算出するときには(ステップS87)、式(1)に代えて、式(3)が適用される。
このようにして、充電モード1または充電モード2の各定電流充電ステップのステップ所要時間が求まると、車両コントローラ4は、充電モード3の各ステップ所要時間を求める(ステップS57〜S63)。
すなわち、車両コントローラ4は、充電モード3の定電流充電ステップにおける充電電流値3を取得する(ステップS57)。車両コントローラ4は、まず、現在の定電流充電ステップにおける充電電流値3の2分の1の値と、電池セル温度1または電池セル温度2とに基づいて、SOCマップMを検索し(ステップS58)、必要に応じて補間演算を行って、現在実行中の定電流充電ステップによって到達可能なSOC(以下「到達可能SOC3」という。)を求める(ステップS59)。さらに、車両コントローラ4は、求めた到達可能SOC3に前述の補正係数を乗じて、到達可能SOC3を補正する(ステップS60)。この補正した到達可能SOC3を用いて、前記式(1)(2)により、当該定電流充電ステップのステップ所要時間を求める(ステップS61)。ただし、式(1)(2)の全体容量、到達可能SOC、現在SOCおよび充電電流値は、それぞれ、全体容量1および全体容量2の和、到達可能SOC3、現在SOC1および現在SOC2の平均値、ならびに充電電流値3に置き換えられる。また、現在実行中でない定電流充電ステップのステップ所要時間を算出するときには、式(1)に代えて、式(3)が適用される。
同様の処理をマップ検索により求まる補正前の到達可能SOC3が100%となる最終定電流充電ステップまで順次繰り返すことにより(ステップS62,S63)、充電モード3における各定電流充電ステップのステップ所要時間が求まる。
車両コントローラ4は、そうして求められたステップ所要時間を合算することによって、満充電までの充電所要時間を求める(ステップS64)。具体的には、充電モード1を実行中であれば、充電モード1の各定電流充電ステップのステップ所要時間と、充電モード3に移行してからの各定電流充電ステップのステップ所要時間とが求められ、それらが合算されて、満充電までの充電所要時間が求められる。また、充電モード2を実行中であれば、充電モード2の各定電流充電ステップのステップ所要時間と、充電モード3に移行してからの各定電流充電ステップのステップ所要時間とが求められ、それらが合算されて、満充電までの充電所要時間が求められる。充電モード3を実行中であれば、充電モード1,2のステップ所要時間の演算は省かれ、充電モード3において実行中および未実行の各定電流充電ステップのステップ所要時間が求められ、それらが合算されて、満充電までの充電所要時間が求められる。
車両コントローラ4は、こうして求められた充電所要時間の表示を表示装置5に対して指令する(ステップS65)。それにより、表示装置5に充電所要時間の推定値が表示される。
車両コントローラ4が処理を繰り返すことにより、充電の進行に応じて充電所要時間が変化していく。したがって、充電開始時のみならず、充電の途中においても、充電完了までの所要時間を表示装置5に表示できる。
第1の実施形態においても説明したとおり、満充電までの充電所要時間ではなく、100%未満の指定SOCまでの充電所要時間の表示が望まれる場合もあり得る。この場合には、当該指定SOC以下の到達可能SOCの定電流充電ステップについては前述の場合と同様にしてステップ所要時間を求め、当該指定SOCを超える到達可能SOCの定電流充電ステップについては、前述の式(1)における「到達可能SOC」を当該指定SOCに置き換えてステップ所要時間を求めればよい。
このように、この実施形態では、2つのバッテリ61,62に対して多段定電流充電方式による充電を適用し、各定電流充電ステップのステップ所要時間を求め、それらを合算して充電所要時間が求められる。それにより、第1の実施形態の場合と同様に、充電完了までの所要時間を正確に推定できる。すなわち、第1の実施形態において説明した効果を同様に奏することができる。
加えて、この実施形態では、2つのバッテリ61,62の現在SOCに有意な差があるときには、現在SOCの低い一つのバッテリが優先的に充電される。それにより、2つのバッテリ61,62の現在SOCが近似した状態となると、2つのバッテリ61,62が充電器7に並列接続されて、同時に充電される。一つのバッテリの優先的な充電段階、および2つのバッテリ61,62の同時充電段階は、いずれも多段定電流充電方式によって実行される。したがって、いずれの段階においても、定電流充電ステップのステップ所要時間を正確に推定できる。したがって、充電開始時点において、2つのバッテリ61,62の現在SOCに差があっても、精度の高い充電所要時間推定が可能である。
3個以上のバッテリが電動車両1に備えられる場合にも、同様であり、精度の高い充電所要時間推定を行える。一般に、充電対象の複数のバッテリがある場合において、それらの現在SOCに有意な差があるときには、現在SOCの最も低い一つまたは複数のバッテリを優先的に充電すればよい。その優先的に充電されるバッテリのSOCが、他のバッテリの現在SOCに到達またはほぼ到達した時点で、当該他のバッテリを充電対象に加えればよい。
以上、この発明の2つの実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、車両コントローラ4が充電時間推定装置としての機能を有しているが、電動車両1に備えられた他の処理装置が充電時間推定装置としての機能を有してもよい。
また、前述の実施形態では、電動車両1に充電器7が備えられているが、電動車両1は充電器7を備えていなくてもよい。たとえば、充電器7が充電ステーションに備え付けられていてもよい。車両コントローラ4は、このような充電器7と通信可能に接続されることにより、充電器7に対して充電電流値を指令して、多段定電流充電を行わせることができる。
また、電動車両1の表示装置5は、充電所要時間を表示する機能を備えていなくてもよい。たとえば、充電ステーションまたは充電器に、充電所要時間を表示する表示装置が備えられてもよい。
さらに、充電所要時間を推定する機能は、電動車両1に備えられなくてもよい。たとえば、前述の実施形態における車両コントローラ4と同様の演算処理を行って充電所要時間を推定する充電所要時間推定装置が、充電ステーションまたは充電器に備えられてもよい。より具体的には、充電ステーションに備えられる充電器に充電所要時間推定装置としての機能を備えてもよい。
また、前述の実施形態では、到達可能SOCと実到達SOCとに基づいて、式(4)により補正係数を求めているが、このような補正係数を求める代わりに、対応する充電電流値の到達可能SOCを実到達SOCに置き換えてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 電動車両、2 電動モータ、3 モータコントローラ、31 マイクロコンピュータ、32 駆動回路、4 車両コントローラ、40 マイクロコンピュータ、41 プロセッサ、42 メモリ、P プログラム、M SOCマップ、5 表示装置、51 マイクロコンピュータ、52 ディスプレイパネル、61,62 バッテリ、63 電池セル、64 バッテリマネージングユニット、65 プロセッサ、66 メモリ、67 電流遮断器、68 電流センサ、69 温度センサ、7 充電器、71 マイクロコンピュータ、72 AC/DCコンバータ、73 充電回路、74 充電スイッチ、8 車内LAN、9 充電ライン、10 給電ライン、11 回転センサ、101 充電制御部、102 表示制御部、103 モータ出力制御部、104充電所要時間推定部、105 全体容量取得部、106 現在残容量取得部、107 充電電流値取得部、108 到達可能SOC取得部、109 所要時間演算部、I1〜I4 充電電流値、T 電池セル温度

Claims (10)

  1. 充電電流値の異なる複数の定電流充電ステップを順に実行する多段定電流充電方式により二次電池を充電するための所要時間を推定する方法であって、
    前記二次電池の全体容量を取得する全体容量取得ステップと、
    各定電流充電ステップにおける充電電流値を取得する電流値取得ステップと、
    各定電流充電ステップにより到達可能な到達可能充電率を取得する到達可能充電率取得ステップと、
    前記二次電池の全体容量、前記各定電流充電ステップにおける充電電流値、および前記各定電流充電ステップの到達可能充電率に基づいて、前記二次電池の充電完了までの所要時間を推定するステップと、を含む、充電所要時間推定方法。
  2. 前記到達可能充電率取得ステップは、充電電流値に対する到達可能充電率の特性を規定したマップを検索するステップを含む、請求項1に記載の充電所要時間推定方法。
  3. 前記到達可能充電率取得ステップは、前記二次電池の温度に応じた前記到達可能充電率を取得する、請求項1または2に記載の充電所要時間推定方法。
  4. 前記到達可能充電率取得ステップは、充電電流値および前記二次電池の温度に対する到達可能充電率の特性を規定したマップを検索するステップを含む、請求項3に記載の充電所要時間推定方法。
  5. 前記到達可能充電率取得ステップは、前記二次電池の劣化に応じて、前記到達可能充電率を補正するステップを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の充電所要時間推定方法。
  6. 或る定電流充電ステップにより実際に到達した実到達充電率を取得するステップと、
    当該定電流充電ステップの完了より前に当該定電流充電ステップに対して前記到達可能充電率取得ステップで取得された到達可能充電率と、前記実到達充電率とを比較するステップと、をさらに含み、
    前記到達可能充電率を補正するステップは、前記比較結果に基づいて、各定電流充電ステップにおける前記到達可能充電率を補正する、請求項5に記載の充電所要時間推定方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の充電所要時間推定方法を実行するようにプログラムされたコントローラを含む、充電所要時間推定装置。
  8. 二次電池と、
    前記二次電池が発生する電力により車両を駆動するための電動モータと、
    請求項7に記載の充電所要時間推定装置と、を含む、電動車両。
  9. 前記二次電池を多段定電流充電方式により充電する充電器をさらに含み、
    前記コントローラが前記充電器を制御して前記複数の定電流充電ステップを実行させるようにプログラムされている、請求項8に記載の電動車両。
  10. 前記推定された充電所要時間を表示する表示装置をさらに含む、請求項8または9に記載の電動車両。
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