JP2020032803A - 車両のヘッドライト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の運転状況に応じて適切な発光態様に変更可能な車両のヘッドライト装置を提供する。【解決手段】青色LEDを蛍光体で覆って構成された第1のLEDユニットと、3色のLEDを組み合わせて構成された第2のLEDユニットと、を複数個並べて構成され、車両の前方に光を照射する右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2と、車両の周囲の降水量を検出するレインセンサ22と、車両前方の障害物を検出する障害物検出器23と、車両周囲の照度を検出する照度センサ24と、レインセンサ22、障害物検出器23及び照度センサ24によって検出された車両の周囲環境に関する各検出値に基づいて、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の第1のLEDユニット及び第2のLEDユニットの輝度及び色温度の少なくともいずれか1つを独立して制御するヘッドライトコントロールユニットと、を備えて車両のヘッドライト装置1を構成する。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のヘッドライトにおいて視認性を高める技術に関する。
車両のヘッドライトは、近年、LED(発光ダイオード)を光源としたものが増加してきている。
例えば特許文献1に記載された車両のヘッドライト(前照灯)は、赤、緑、青の3色のLEDを組み合わせたLEDユニットを車幅方向及び上下方向に複数列並べて配置して構成されている。このヘッドライトでは、3色のLEDを同時に発光させることにより白色の光を車両前方に照射する。
更に、特許文献1では、車両の運転者の状態に応じて、ヘッドライトの投光の色、照射距離、照射幅を変化させる技術が提案されている。例えば車両の運転者の視線方向に移動に基づいて注意散漫状態であるか否かを判別し、注意散漫状態である場合には、3色のLEDの出力を変更してヘッドライトの投光色を赤色にすることで、運転者に注意を喚起させる。
また、近年では、車両のヘッドライトに、青色ダイオードを蛍光体によって覆って形成された白色LEDを使用した車両が増加してきている。
特開2017−199212号公報
しかしながら、車両のヘッドライトによる視認性については、車両の運転者の状態だけでなく、周囲の環境に応じて大きく変化する。
また、特許文献1のように3色のLEDにより構成したLEDユニットでは、発光色を変更できるものの、色のバラツキが大きく発生する可能性がある。
また、青色ダイオードと蛍光体によって構成された白色LEDを使用したヘッドライトにおいては、対向車の運転者が眩しいといった問題点がある。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、車両の運転状況に応じて適切な発光態様に変更可能な車両のヘッドライト装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の車両のヘッドライト装置は、青色LEDを蛍光体で覆って構成された第1のLEDユニットと、3色のLEDを組み合わせて構成された第2のLEDユニットと、を複数個並べて構成され、車両の前方に光を照射するヘッドライトと、前記車両の周囲環境を検出する周囲環境検出部と、前記周囲環境検出部によって検出された周囲環境に基づいて、前記第1のLEDユニット及び前記第2のLEDユニットの輝度及び色温度の少なくともいずれか1つを独立して制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする
これにより、第2のLEDユニットによって照射する光の色温度及び輝度が変更可能であるとともに、第1のLEDユニットによって照射する光の輝度が変更可能である。また、第1のLEDユニット及び第2のLEDユニットは複数個並べて構成されているので、ヘッドライトの点灯部位も変更可能である。したがって、周囲環境に対応してヘッドライトの点灯部位と、輝度及び色温度の少なくともいずれか1つを変更することができる。
また、好ましくは、前記周囲環境検出部は、前記車両の周囲環境の照度を検出する照度検出部、前記車両の周囲の降水量を検出する降水量検出部、及び前記車両の前方の障害物を検出する障害物検出部の少なくともいずれか1つを有するとよい。
これにより、視認性に影響を及ぼす周囲環境を検出して、周囲環境に応じて適切な様態でヘッドライトを点灯させることができる。
また、好ましくは、前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値以上の雨天であり、前記車両の前方に障害物が検出されていない場合には、前記第1のLEDユニットを消灯し、前記第2のLEDユニットを橙色の光が照射するように制御するとよい。
これにより、第1のLEDユニットによる白色光を照射せず、第2のLEDユニットによって橙色の光を照射することで、雨による乱反射を抑え雨天でも眩しくないような光を車両前方に照射して、車両の運転者の視認性を向上させることができる。
また、好ましくは、前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が第2の所定値以下の暗所である場合には、前記第1のLEDユニットを最大輝度より低い輝度で照射させるとよい。
これにより、第2のLEDユニットによって橙色の光を照射するとともに、第1のLEDユニットによって最大輝度より低い輝度の白色光を照射することで、乱反射を抑えつつ暗所におけるヘッドライトの照度を確保して視認性を向上させることができる。
また、好ましくは、前記ヘッドライトは、車両左前方に光を照射する左ヘッドライトと、車両右前方に光を照射する右ヘッドライトを有し、前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値未満の晴天であり、前記車両の右前方に対向車が検出されている場合には、前記左ヘッドライトの前記第1のLEDユニット及び前記第2のLEDユニットをすべて白色に点灯させ、前記右ヘッドライトにおける前記車両の左右方向右部の前記第1のLEDユニットを消灯し前記車両の左右方向左部を点灯させるとともに前記第2のLEDユニットを橙色の光が照射するように制御するとよい。
これにより、左ヘッドライトについては第1のLEDユニット及び第2のLEDユニットをすべて白色に点灯させることで、車両の左前方の照度を大きく確保して視認性を大幅に向上させることができる。一方、右ヘッドライトについては車両の左右方向右部の第1のLEDユニットを消灯し車両の左右方向左部を点灯させることで、車両前方の照度を確保しつつ、車両右前方の白色光の照度を抑えて対向車の運転手が眩しく感じることを抑制することができる。また、右ヘッドライトの第2のLEDユニットによって橙色の光を照射するので、車両右前方に橙色の光を照射して視認性を確保することができる。
また、好ましくは、前記ヘッドライトは、車両左前方に光を照射する左ヘッドライトと、車両右前方に光を照射する右ヘッドライトを有し、前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値未満の晴天であり、前記車両の前方に先行車が検出されている場合には、前記左ヘッドライト及び前記右ヘッドライトの前記第1のLEDユニットの下部を点灯させるとともに上部を消灯させ、前記左ヘッドライト及び前記右ヘッドライトの前記第2のLEDユニットを橙色の光が照射するように制御するとよい。
これにより、左右のヘッドライトの上側の第1のLEDユニットを消灯させるので、先行車のリヤウインドウに入る白色光を抑え、先行車の運転者が眩しく感じることを抑制することができる。また、下側の第1のLEDユニットを点灯させるので、車両前方の手前側の位置については十分に照度を確保することができる。また、第2のLEDユニットによって橙色の光が照射することで、全体の照度を確保するとともに、先行車のリヤウインドウに入る橙色の光が入っても先行車の運転者が眩しく感じることが抑制される。
また、好ましくは、前記ヘッドライトは、車両左前方に光を照射する左ヘッドライトと、車両右前方に光を照射する右ヘッドライトを有し、前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値以上の雨天であり、前記車両の右前方に対向車が検出されている場合には、前記左ヘッドライトにおける前記第1のLEDユニットの前記車両の左右方向左部を点灯させるとともに前記車両の左右方向右部を消灯し、前記左ヘッドライトの前記第2のLEDユニットを橙色の光で照射させ、前記右ヘッドライトにおける前記第1のLEDユニットを消灯し、前記右ヘッドライトにおける前記車両の左右方向左部の前記第2のLEDユニットを橙色の光で照射させるとともに前記車両の左右方向右部の前記第2のLEDユニットを橙色の光で前記左右方向左部よりも低い輝度で照射するように制御するとよい。
これにより、左ヘッドライトにおける第1のLEDユニットの車両の左右方向左部を点灯させることで、車両左前方に白色光を十分に照射して車両左前方に位置する歩行者の視認性を高めることができる。また、右ヘッドライトについては第1のLEDユニットを消灯させるとともに、車両の左右方向右部の第2のLEDユニットを橙色の光で左右方向左部よりも低い輝度で照射するので、車両右前方の白色光の照度を抑えて対向車の運転手が眩しく感じることを抑制することができる。
本発明の車両のヘッドライト装置によれば、第2のLEDユニットによる光の照射によって車両前方の視認性を確保した上で、例えば先行車や対向車に対して眩しくならないように周囲環境に対応してヘッドライトの光の点灯部位、輝度、色温度を適切に制御することができる。
本発明の実施形態における車両左側のヘッドライトの構成を示す正面図である。 本発明の実施形態における第1のLEDユニットの構成を示す正面図である。 本発明の実施形態における第2のLEDユニットの構成を示す正面図である。 本実施形態のヘッドライト装置の構成図である。 本実施形態のヘッドライト装置の第1の環境条件における点灯状態を示す正面図である。 本実施形態のヘッドライト装置の第1の環境条件より更に暗所での点灯状態を示す正面図である。 本実施形態のヘッドライト装置の第2の環境条件における点灯状態を示す正面図である。 本実施形態のヘッドライト装置の第3の環境条件における点灯状態を示す正面図である。 本実施形態のヘッドライト装置の第4の環境条件における点灯状態を示す正面図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における左ヘッドライト2の構成を示す正面図である。図2は、本発明の実施形態における第1のLEDユニット10の構成を示す正面図である。図3は、本発明の実施形態における第2のLEDユニット11の構成を示す正面図である。
本発明を採用した車両は、ヘッドライトとして、車両の前面左部に設けられ車両の前方左部を照射する左ヘッドライト2と、車両の前面右部に設けられ車両の前方右部を照射する右ヘッドライト3を備えている。
図1に示すように、車両の左ヘッドライト2は、第1のLEDユニット10と第2のLEDユニット11を、車両左右方向及び上下方向に複数列、互い違いに千鳥状に並べて配置されて構成されている。なお、左ヘッドライト2は、その左側端部に設けられたサイドランプ4と一体的に構成されている。
一方、車両の右ヘッドライト3は、左ヘッドライト2と車両左右方向に対称に構成されている。
図2に示すように、第1のLEDユニット10は、青色LED12を蛍光体13で覆うようにして構成されており、青色LED12を点灯することで蛍光体13を通過した光が白色となって照射する。また、青色LED12の出力を変更することで、第1のLEDユニット10から照射する光の輝度を変更することができる。
図3に示すように、第2のLEDユニット11は、赤色LED15と緑色LED16と青色LED17を備えている。第2のLEDユニット11は、赤色LED15、緑色LED16及び青色LED17の全てを点灯することで、白色の光が照射される。また、赤色LED15、緑色LED16及び青色LED17の出力を変更することで、第2のLEDユニット11から照射する光の輝度及び色温度を変更することが可能である。
図4は、本実施形態のヘッドライト装置の構成図である。
図4に示すように、本実施形態のヘッドライト装置1は、車両の左ヘッドライト2、右ヘッドライト3、左ヘッドライトコントロールユニット20、右ヘッドライトコントロールユニット21、レインセンサ22(降水量検出部、周囲環境検出部)、障害物検出器23(障害物検出部、周囲環境検出部)、照度センサ24(照度検出部、周囲環境検出部)、ヘッドライトコントロールユニット30(制御部)によって構成されている。
左ヘッドライトコントロールユニット20は、ヘッドライトコントロールユニット30からの指示に基づいて、左ヘッドライト2の輝度及び色を制御する。詳しくは、左ヘッドライトコントロールユニット20は、ヘッドライトコントロールユニット30からの指示信号に基づいて、左ヘッドライト2における個々の第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11について、各LEDの出力を制御する。
右ヘッドライトコントロールユニット21は、ヘッドライトコントロールユニット30からの指示に基づいて、右ヘッドライト3の輝度及び色を制御する。詳しくは、右ヘッドライトコントロールユニット21は、ヘッドライトコントロールユニット30からの指示信号に基づいて、右ヘッドライト3における個々の第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11について、各LEDの出力を制御する。
レインセンサ22は、車両の例えばフロントウインドウに設けられ、雨滴量(降水量)を検知する。
障害物検出器23は、車両前方の対向車及び歩行者等の障害物を検出する。障害物検出器23は、例えばカメラ、レーダー、超音波センサ等により構成され、少なくとも先行車の有無、対向車の有無、車両前方の歩行者の有無を検出可能である。
照度センサ24は、車両の例えばフロントウインドウに設けられ、車両周囲の照度を検出するセンサである。
ヘッドライトコントロールユニット30は、入出力装置、記憶装置(ROM、RAM、不揮発性RAM等)、タイマ及び中央演算処理装置(CPU)等を含んで構成され、レインセンサ22、障害物検出器23、照度センサ24からの検出信号を入力して、右ヘッドライトコントロールユニット21及び左ヘッドライトコントロールユニット20を介して、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2を制御する。
図5〜図9は、各環境条件における右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の点灯状態を示す説明図である。図5〜図9は、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の車両前方から見た正面図であり、第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11の点灯状況を示している。図5〜図9において、第1のLEDユニット10は二重丸で表示し、第2のLEDユニット11は丸の中に3つの丸を並べた形状で表示している。そして、第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11において、右傾斜線及び左傾斜線の両方でハッチングを施したものは消灯を示し、ハッチングを施していないものは最大輝度の点灯状態を示し、片側の傾斜線のみによってハッチングを施したものは、輝度を最大輝度の1/2にして点灯した状態を表す。なお、図5〜図9に示す点灯状態は、車両左側通行の場合を示し、車両右側通行の場合では左右逆の態様となる。
ヘッドライトコントロールユニット30は、照度センサ24によって検出した照度により夜間相当である場合に、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2を点灯させる。
ヘッドライトコントロールユニット30は、第1の環境条件として、夜間相当であるとともに、レインセンサ22によって第1の所定値以上の降水量である雨天であることが検出され、更に障害物検出器23によって車両前方に障害物(先行車、対向車、歩行者)が検出されない場合には、図5に示すように、第1のLEDユニット10を消灯し、第2のLEDユニット11は橙色にするとともに最大輝度とする。
これにより、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の投光は、橙色となる。雨天時においては、白色の光は雨によって乱反射して見えにくくなるが、上記のように右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の投光を橙色にすることで光の反射が抑えられ、車両の運転者の視認性が向上する。
なお、図6に示すように、第1の所定値以上の降水量である雨天であって車両周囲に障害物が存在せず、照度センサ24によって検出した照度が第2の所定値以下では、上記の図5に示す点灯状態から更に、第1のLEDユニット10を最大輝度の1/2程度の輝度で点灯させるとよい。なお、第2の所定値は、車両前方に電灯もないような暗所となる照度に設定すればよい。
これにより、光の反射を抑えつつ、輝度を上昇させることで周囲が暗い状況でも視認性を確保することができる。
また、ヘッドライトコントロールユニット30は、第2の環境条件として、夜間相当であるとともに、第1の所定値未満の降水量である晴天であり、更に障害物検出器23によって車両の右前方に対向車が検出された場合には、図7に示すように、右ヘッドライト3の車両左右方向外側部分(車両右方部分)の第1のLEDユニット10aを消灯し、車両左右方向内側部分(車両左方部分)の第1のLEDユニット10bを点灯させる。左ヘッドライト2の第1のLEDユニット10は、全て点灯する。また、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2のいずれも、第2のLEDユニット11については橙色にした上で最大輝度として点灯する。
これにより、車両の右前方の領域において第1のLEDユニット10による光が低減し、対向車の運転者が眩しく感じることを抑制することができる。なお、右ヘッドライト3の第2のLEDユニット11は最大輝度の橙色で点灯するので、車両の右前方の領域の視認性は確保される。また、車両前方及び左前方に対しては、第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11によって照度を大きく確保して、視認性を高く確保することができる。
ヘッドライトコントロールユニット30は、第3の環境条件として、夜間相当であるとともに、第1の所定値未満の降水量である晴天であり、更に障害物検出器23によって車両の前方に先行車が検出された場合には、図8に示すように、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2のいずれも、上側部分の第1のLEDユニット10cを消灯し下側部分の第1のLEDユニット10dを点灯させる。右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2のいずれも、第2のLEDユニット11については橙色にするとともに最大輝度とする。
これにより、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2によって車両前方の遠方部分を照射する光が第2のLEDユニット11による橙色の光となる。したがって、先行車のリヤウインドウに入る光が橙色の光となるので、先行車の運転者が眩しく感じることを抑制することができる。なお、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の下側部分については、第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11を最大輝度で点灯させるので、視認性を高く確保することができる。
ヘッドライトコントロールユニット30は、第4の環境条件として、夜間相当であるとともに、第1の所定値以上の降水量である雨天であり、更に障害物検出器23によって車両の右前方に対向車及び左前方に歩行者が検出された場合には、図9に示すように、右ヘッドライト3の第1のLEDユニット10は消灯し、第2のLEDユニット11は橙色にするとともに、車両左右方向外側部分(車両右方部分)の第2のLEDユニット11aは最大輝度の半分とし、車両左右方向内側部分(車両左方部分)の第2のLEDユニット11bは最大輝度する。また、左ヘッドライト2については、車両左右方向外側部分(車両左方部分)の第1のLEDユニット10を最大輝度とし、車両左右方向内側部分(車両右方部分)の第1のLEDユニット10を消灯する。左ヘッドライト2の第2のLEDユニット11については、橙色にした上で最大輝度とする。
これにより、右ヘッドライト3の第1のLEDユニット10が消灯することで、対向車の運転者が眩しく感じることを抑制することができる。更に、右ヘッドライト3の第2のLEDユニット11の光を橙色とし、車両左右方向外側部分の第2のLEDユニット11aの輝度を最大輝度の半分とすることで、更に対向車の運転者が眩しく感じることを抑制することができる。
一方、左ヘッドライト2については、車両左右方向外側部分の第1のLEDユニット10aを最大輝度として点灯することで、車両の運転者の車両左前方の歩行者に対する視認性を向上させることができる。
また、左ヘッドライト2の第2のLEDユニット11、及び右ヘッドライト3の車両左右方向内側部分の第2のLEDユニット11bを橙色とするとともに最大輝度とすることで、第1の白色LED10の一部の消灯による照度低下を補い、夜間相当及び雨天時での視認性を確保することができる。
以上のように、本実施形態の車両のヘッドライト装置1は、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2のいずれも、第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11を複数個並べて配置されて構成されている。更に、第2のLEDユニット11は、3色のLEDを組み合わせて構成されているので、第1のLEDユニット10の輝度及び第2のLEDユニット11の輝度及び色温度を制御することで、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2の点灯部位、輝度、色温度を変更することができる。
更に、照度センサ24により車両の周囲の照度を検出し、レインセンサ22によって車両の周囲の降水量を検出し、障害物検出器23によって車両の前方の障害物を検出して、これらの検出器の検出結果に基づいて、第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11を独立して制御することで、周囲環境に応じて右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2を適切な発光態様にすることができる。特に、雨天においては、第2のLEDユニット11によって橙色の光とすることで、視認性を大幅に向上させることができるとともに、対向車、先行車、歩行者の有無に応じて点灯部位や輝度を調整して、運転者の視認性、及び対向車や先行車の運転者の視認性を良好にし、運転安全性を向上させることができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定するものではない。
例えば上記各環境条件における発光態様の全てを実行するだけでなく、いずれか1つあるいは複数のみ実行してもよい。なお、上記環境条件以外の点灯時では、例えば第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11を全て白色で点灯させ、輝度については適宜設定すればよい。
また、右ヘッドライト3及び左ヘッドライト2における第1のLEDユニット10及び第2のLEDユニット11の配置方法については適宜変更してもよい。
本発明は、各種の形状の車両のヘッドライトに広く適用することができる。
1 ヘッドライト装置
2 左ヘッドライト
3 右ヘッドライト
10 第1のLEDユニット
11 第2のLEDユニット
22 レインセンサ(降水量検出部、周囲環境検出部)
23 障害物検出器(障害物検出部、周囲環境検出部)
24 照度センサ(照度検出部、周囲環境検出部)
30 ヘッドライトコントロールユニット(制御部)

Claims (7)

  1. 青色LEDを蛍光体で覆って構成された第1のLEDユニットと、3色のLEDを組み合わせて構成された第2のLEDユニットと、を複数個並べて構成され、車両の前方に光を照射するヘッドライトと、
    前記車両の周囲環境を検出する周囲環境検出部と、
    前記周囲環境検出部によって検出された周囲環境に基づいて、前記第1のLEDユニット及び前記第2のLEDユニットの輝度及び色温度の少なくともいずれか1つを独立して制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする車両のヘッドライト装置。
  2. 前記周囲環境検出部は、前記車両の周囲環境の照度を検出する照度検出部、前記車両の周囲の降水量を検出する降水量検出部、及び前記車両の前方の障害物を検出する障害物検出部の少なくともいずれか1つを有することを特徴とする請求項1に記載の車両のヘッドライト装置。
  3. 前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値以上の雨天であり、前記車両の前方に障害物が検出されていない場合には、前記第1のLEDユニットを消灯し、前記第2のLEDユニットを橙色の光が照射するように制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のヘッドライト装置。
  4. 前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が第2の所定値以下の暗所である場合には、前記第1のLEDユニットを最大輝度より低い輝度で照射させることを特徴とする請求項3に記載の車両のヘッドライト装置。
  5. 前記ヘッドライトは、車両左前方に光を照射する左ヘッドライトと、車両右前方に光を照射する右ヘッドライトを有し、
    前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値未満の晴天であり、前記車両の右前方に対向車が検出されている場合には、前記左ヘッドライトの前記第1のLEDユニット及び前記第2のLEDユニットをすべて白色に点灯させ、前記右ヘッドライトにおける前記車両の左右方向右部の前記第1のLEDユニットを消灯し前記車両の左右方向左部を点灯させるとともに前記第2のLEDユニットを橙色の光が照射するように制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のヘッドライト装置。
  6. 前記ヘッドライトは、車両左前方に光を照射する左ヘッドライトと、車両右前方に光を照射する右ヘッドライトを有し、
    前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値未満の晴天であり、前記車両の前方に先行車が検出されている場合には、前記左ヘッドライト及び前記右ヘッドライトの前記第1のLEDユニットの下部を点灯させるとともに上部を消灯させ、前記左ヘッドライト及び前記右ヘッドライトの前記第2のLEDユニットを橙色の光が照射するように制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のヘッドライト装置。
  7. 前記ヘッドライトは、車両左前方に光を照射する左ヘッドライトと、車両右前方に光を照射する右ヘッドライトを有し、
    前記制御部は、前記車両の周囲環境の照度が夜間相当であり、前記車両の周囲の降水量が第1の所定値以上の雨天であり、前記車両の右前方に対向車が検出されている場合には、前記左ヘッドライトにおける前記第1のLEDユニットの前記車両の左右方向左部を点灯させるとともに前記車両の左右方向右部を消灯し、前記左ヘッドライトの前記第2のLEDユニットを橙色の光で照射させ、前記右ヘッドライトにおける前記第1のLEDユニットを消灯し、前記右ヘッドライトにおける前記車両の左右方向左部の前記第2のLEDユニットを橙色の光で照射させるとともに前記車両の左右方向右部の前記第2のLEDユニットを橙色の光で前記左右方向左部よりも低い輝度で照射するように制御することを特徴とする請求項2に記載の車両のヘッドライト装置。
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