JP2020030387A - レンズユニット及び遮光板 - Google Patents

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知昭 中島
Tomoaki Nakajima
知昭 中島
白鳥 敏男
Toshio Shiratori
敏男 白鳥
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【課題】複数のレンズとレンズ間に配置される遮光板を保持する鏡筒とを備えるレンズユニットにおいて、レンズの外径に追従可能な遮光板を実現する技術を提供する。【解決手段】レンズユニットは、広角レンズを構成するレンズ群と、レンズ群におけるレンズ間(第3レンズ23と第4レンズ24(レンズホルダ4))に挟まれて配置された絞り52と、レンズ群および絞り52とを光軸方向において物体側L1から像側L2に向かって収容する筒部(第2筒部32)を備えた鏡筒3と、を有する。絞り52の外周部分には、第2筒部32に収容された際に第2筒部内周面62との当接状況に応じて変形する変形部524を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、遮光板およびレンズユニットに係り、例えば、複数のレンズとともにレンズ間に配置されて保持される遮光板及びそのような複数のレンズと遮光板とを鏡筒に保持するレンズユニットに関する。
複数のレンズを鏡筒の内部に積み重ねる構成のレンズユニットが知られている。このようなレンズユニットにおいて、レンズとレンズの間に遮光や絞りのための遮光板が用いられることがある。近年、レンズユニットの高性能化が求められており、遮光板に関しても高い精度の組み付けが必要となっている。そのような要望に対応するために、各種の技術が提案されている。例えば、遮光板に付勢手段を設け、レンズ間に配置されたときに、遮光板を動かないようにした技術がある(例えば特許文献1参照)。特許文献1に開示の技術によると、遮光板が位置ズレすることを防止でき、所望の遮光性能を実現している。
特開2016−191742号公報
ところで、鏡筒に保持されるレンズがプラスチックレンズの場合、それらレンズは鏡筒の筒部内に圧入固定される。これらの圧入固定による嵌合は、プラスチックレンズの外径に鏡筒の筒部の内径をあわせる調整を行う方法を用いる。このため、プラスチックレンズの外径が全ての基準となる。したがって、遮光板等のようにレンズ間に配置される部材もその影響を受ける部品となる。場合によっては、レンズの外径に追従するために、再作の可能性が発生する。一般に、プラスチックレンズの外径が判明しなければ、遮光板の外径も決定できない。嵌合径が小さくなると遮光板は撓み、歪みが発生し、大きくなるとガタが発生する。レンズ外径が決定してから遮光板を用意すると、納期対応がシビアになることから、短納期で対応するために幾つかの寸法を想定し、幾つかの水準品を準備しておく必要があり、結果的には使用しないで水準品は無駄になるという課題があり、レンズの外径に追従することができる技術が求められていた。
本発明は、上記の状況に鑑みなされたものであって、複数のレンズとレンズ間に配置される遮光板を保持する鏡筒とを備えるレンズユニットにおいて、レンズの外径に追従可能な遮光板を実現する技術を提供することを目的とする。
本発明のレンズユニットは、複数のレンズと、前記複数のレンズにおけるレンズ間に挟まれて配置された遮光板と、前記複数のレンズおよび前記遮光板とを光軸方向において物体側から像側に向かって収容する筒部を備えた鏡筒と、を有し、前記遮光板の外周部分には、前記遮光板が前記筒部に収容された際に前記筒部の内周面との当接状況に応じて変形する変形部を備える。遮光板として、例えば、絞りや遮光シートがある。遮光板に、レンズの外径に追従可能な機能として、変形部を設けたことで、遮光板が鏡筒の筒部に収容された際のガタまたは撓みによる歪みを吸収することができる。すなわち、外径の異なる複数の遮光板を用意する必要がなく、作業性の改善、低コスト化を図ることができる。また、遮光板を鏡筒に組み込む際に、ずれが生じた場合でも、変形部が変形してずれを吸収するため、レンズ性能への悪影響を排除でき、より性能の高いレンズユニットを実現できる。
前記遮光板に対して物体側で隣り合うレンズは、外周面の像側部分が、圧入状態において前記筒部の前記内周面と離間している形状であってもよい。遮光板に対して物体側で隣り合うレンズにおいて、このような離間した形状を有することで、変形部が物体側に変形した際の逃げとなる空間を確保することができる。すなわち、変形した変形部が、物体側で隣り合うレンズに干渉することがないため、そのレンズは、遮光板によってズレることなく筒部に収納される。
前記変形部は、前記遮光板に対して物体側で隣り合うレンズの像側の面に形成された載置面よりも径方向外側で形成されてもよい。複数のレンズと遮光板を鏡筒に収容する場合、遮光板は、物体側で隣り合うレンズと像側で隣り合うレンズとの間に挟まれる。一般に、物体側で隣り合うレンズの像側フランジ面に設けられた載置面が、遮光板を介して、像側で隣り合うレンズの物体側のフランジ面の平坦部に載置される。このとき、載置面と平坦部とが挟む領域で遮光板に変形等があると、物体側のレンズにズレ等が生じる。しかし、変形部が、遮光板と物体側で隣り合うレンズの載置面より径方向外側で形成されているため、筒部に遮光板を収容した際に変形した変形部の上に物体側で隣り合うレンズの載置面が載置されることはない。したがって、物体側のレンズの位置が変形部によってずれてしまうことを防止できる。
前記筒部の前記内周面には、径方向内側に向かって突出する複数の調芯用突出部を備え、前記調芯用突出部が前記遮光板の外周面と当接してもよい。変形部は、調芯用突出部と当接する部分で変形するため、容易に筒部内に収容することができる。また、変形部の変形領域が過度に増えないため、遮光板と隣り合うレンズの変形部に起因する位置ズレ等の発生をさらに抑制することができる。
前記変形部は、物体側から像側に向かって切り欠かれた円周状のスリットであってもよい。円周状に設けているため、周方向でどのような位置であっても、同じように変形すことができる。
前記変形部は、外周面の物体側部分が切り欠かれた円周状の段差部であってもよい。
前記変形部は、外周面から径方向内側に切り欠かれた複数の切欠部であってもよい。切り欠き部の数に限定はないが、筒分の内周面に調芯用突出部が設けられる構成の場合には、調芯用突出部の同数とすることで、バランスのよく変形部を変形させることができる。
前記遮光板は、前記鏡筒の内部で光束を絞るための絞りであってもよい。
前記絞りは、金属からなってもよい。
前記遮光板は、不要な光を遮光するための遮光シートであってもよい。不必要な光とは、散乱光・錯乱光等のような光である。遮光シートは、このような光が受光部(受光センサー等)へ入射することを防止する。
本発明は、レンズユニットのレンズを収容する鏡筒の筒部にレンズ間に挟まれて配置される遮光板であって、外周部分に、前記筒部に収容された際に前記筒部の内周面との当接状況に応じて変形する変形部を備える。
本発明によれば、複数のレンズとレンズ間に配置される遮光板を保持する鏡筒とを備えるレンズユニットにおいて、遮光板に、レンズの外径に追従可能な機能として、変形部を設けたことで、遮光板が鏡筒の筒部に収容された際にガタまたは撓みによる歪みが発生した場合でもそれらを吸収することができる。
実施形態に係る、レンズユニットの全体を示す図である。 実施形態に係る、鏡筒の縦断面図である。 実施形態に係る、鏡筒の第2筒部の内周面を示した横断面図である。 実施形態に係る、絞りを示した図である。 実施形態に係る、絞りが第2筒部に配置された状態を示した断面図である。 実施形態に係る、図5の領域A3を拡大して示した図である。 実施形態の変形例に係る、絞りを示した図である。
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という)を、図面を参照しつつ説明する。
以下、本実施形態に係るレンズユニット1を図面を参照して説明する。レンズユニット1は、広角レンズ(レンズ群2)を備え、車載監視カメラ、監視カメラ、ドアホン等に組み込まれるレンズアッシである。以下の実施形態における「光軸方向」とは光軸Lに平行する方向をいい、「物体側」および「像側」とは、光軸L方向における物体側L1および像側L2をいう。
(レンズユニットの全体構成)
図1は本実施形態に係るレンズユニット1を示し、図1(a)の物体側L1から見た斜視図であり、図1(b)は縦断面図である。図2は鏡筒3の縦断面図であり、図1(b)からレンズ群2を省いたものである。図3は鏡筒3の横断面図であり、図3(a)は図2の位置X1−X1に対応する断面図であり、図3(b)は図3(a)の領域A3を拡大した図である。
図示のように、レンズユニット1は、広角レンズを構成するレンズ群2と、レンズ群2を収容する鏡筒3とを備える。
(レンズの構成)
レンズ群2は、各々、周端縁が円形である円盤状をしており、同軸に並べて配置されており、全体でレンズ機能を実現している。具体的には、レンズ群2は、物体側L1から順に、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24、第5レンズ25及び第6レンズ26とから構成されている。第5レンズ25と第6レンズ26は接合されており、接合レンズ27を構成している。第4レンズ24は、樹脂製のレンズホルダ4に保持されている。第6レンズ26より像側L2には、鏡筒3の像側L2の開口を塞ぐように赤外線フィルタ91が取りつけられ、さらにそれより像側L2には受光センサー(図示せず)が配置される。
第2レンズ22と第3レンズ23の間には、遮光板50として略円盤状の遮光シート51が配置されている。第3レンズ23と第4レンズ24の間には、遮光板50として略円盤状の絞り52が配置されている。遮光シート51は、散乱光・錯乱光等のような不要な光が赤外線フィルタ91より像側L2に配置される受光センサー(図示せず)へ入射してしまうことを防止する。絞り52は、鏡筒3の内部での光束を絞るために用いられる。
レンズ群2は、物体側L1から像側L2に向けて鏡筒3に収容されることから、第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、第4レンズ24(ただし、レンズホルダ4に保持された状態である)、第5レンズ25及び第6レンズ26の順で外径が徐々に小さくなっている。第1〜第5レンズ21〜25は、各々、ガラスレンズまたはプラスチックレンズからなる。本構成では、第1レンズ21及び第4レンズ24がガラスレンズで、第2、3、5、6レンズ22、23、25、26がプラスチックレンズであるが、これらに限定する趣旨ではない。
(鏡筒の構成)
鏡筒3は樹脂成形品であって、レンズ群2を収容するレンズ室として第1筒部31と第2筒部32とを備える。具体的には、鏡筒3には、レンズ群2を構成する各レンズの外周面に沿いながら像側L2に向かって内周面60(レンズ室)が形成されている。ここでは、物体側L1の第1筒部31と像側L2の第2筒部32とが、それらの内周面(すなわちレンズ室)を連通して形成されている。
第1筒部31の第1筒部内周面61には第1レンズ21が配置される。第2筒部32の第2筒部内周面62には、第2〜第6レンズ22〜26が配置される。第1筒部31の第1筒部内周面61の像側L2の端部と、第2筒部32の第2筒部内周面62の物体側L1の端部は段差状に繋がっている。
第2筒部32には、像側L2から物体側L1に向かって所定深さで肉抜きした円周溝49が、第2筒部32の第2筒部内周面62を囲むように環状に形成されている。
第1筒部31の像側L2の端部、すなわち、第1筒部31と第2筒部32とが連結する領域には、第1筒部31の内周面側の環状の領域である平坦面63と、平坦面63より光軸L側(すなわち径方向内側)において物体側L1に膨出する凸部64が形成されている。
Oリングからなるシール部材7が環状凹部63に嵌め込まれた後に、第1レンズ21が凸部64に載置され、光軸方向の位置決めがなされる。その後に、第1筒部31の物体側L1の端部に形成されたカシメ部38により第1レンズ21の外周縁部分が固定される。
第2筒部32の像側L2側には、第2筒部内周面62より小径であって第6レンズ26が収容される第6レンズ収容部69が形成されている。第6レンズ収容部69の像側L2の端には、上述した開口69aが形成されている。
第2筒部32の第2筒部内周面62には、例えば図2や図3に示すように、周方向に等間隔で12個の調芯用突出部80が径方向内側に凸状(膨出した形状)で形成されている。調芯用突出部80に、レンズ群2を構成するレンズのうち、第2〜第5レンズ22〜25が圧入(一般には軽圧入)され、かつ、それらの外周面が第2筒部32の内周面62(調芯用突出部80)に支持されることにより径方向に位置決めされている。接合レンズ27の接合レンズ素子である第5レンズ25及び第6レンズ26において、上述のように第5レンズ25は第2筒部内周面62に圧入状態にあるが、第6レンズ26は、第6レンズ収容部69に対して非接触状態にある。
また、遮光板50である遮光シート51や絞り52も、それらの外周面が調芯用突出部80に当接するように配置される。
第2レンズ22〜第6レンズ26及び遮光板50(遮光シート51や絞り52)が第2筒部内周面62に圧入され後、第2レンズ22の物体側L1の外周縁部分が第2筒部32の物体側内周面の端部に設けられたカシメ部39に係止される。
(遮光板の特徴)
上述のように、レンズ群2の第2レンズ22〜第6レンズ26が鏡筒3の第2筒部32に配置される際に、遮光板50(遮光シート51、絞り52)がレンズ間に挟まれる。第2レンズ22〜第6レンズ26の圧入固定による嵌合は、それらプラスチックレンズの外径(第4レンズ24は、樹脂製のレンズホルダ4の外径)に合わせて鏡筒3の第2筒部32の内径を調整することで、適切な圧による固定が実現される。すなわち、プラスチックレンズの外径が全ての基準となる。基準が定まってから遮光板50を手配すると、迅速な納期対応が難しくなる。そこで、本実施形態では、遮光板50にレンズの外径に追従するための機能を持たせている。
以下、図4〜図7を参照して、遮光板50として第3レンズ23と第4レンズ24(レンズホルダ4)の間に配置される絞り52について詳細に説明するが、第2レンズ22と第3レンズ23の間に配置される遮光シート51についても同様の機能を適用させることができる。
図4は絞り52を示した図であり、図4(a)は斜視図、図4(b)は断面斜視図、図4(c)は図4(b)の領域A3を拡大した図である。図5は図1(b)の領域A1を拡大したものであって、第2筒部32に圧入状態にある第3レンズ23と第4レンズ24(レンズホルダ4)とに挟まれた絞り52を示す。図6は図5の領域A3を拡大したものであって、絞り52の変形部524の変形状態を詳細に示した図である。
絞り52は円盤状であって、中心に絞り開口部523が形成されている。絞り52は、例えばリン青銅のような金属素材やポリエステル等の樹脂素材から成り、厚さは30〜50μmである。絞り52の外周部分には、変形部524が形成されている。より具体的には、変形部524は、絞り52の絞り物体側面521の外周部分に、物体側L1(絞り物体側面521)から像側L2(絞り像側面522)に向かって切り欠かれた円周状のスリットとして形成されている。スリットは、例えばエッチング加工により形成される。絞り52が金属素材の場合、樹脂素材と比較して強度があるため、圧入部分だけで変形することが難しいため、特に変形部524のような形状が必要となる。
絞り52が第2筒部32に収容された際に、図3(b)や図5、6に示すように、絞り外周面526(図3(b)では2点破線で示している。)が第2筒部内周面62に形成された調芯用突出部80に当接する。絞り52は、図6の破線に示すように、第2筒部内周面62(調芯用突出部80)の径より大きいため、絞り52を第4レンズ24の上に配置しようとすると、図6の実線で示すように、絞り52の絞り外周面526と調芯用突出部80との当接の抵抗により、変形部524が屈曲して、変形部524より外径側の外周部分525が斜めになる。
このとき、絞り52の外径と第2筒部32の内径の相対関係に応じて、調芯用突出部80と絞り外周面526の当接状態が変化する。すなわち、相対的に絞り52の外径が大きいと、変形部524の曲がりが大きくなる。このように、レンズ外径に追従可能な機能として、変形部524を設けたことで、絞り52が第2筒部32に収容された際のガタまたは撓みによる歪みを吸収することができる。
また、変形部524は、調芯用突出部80と当接する部分のみが変形しているため、他の部分で抵抗が生じず容易に第2筒部32に収容することができる。また、変形部524の変形領域が過度に増えないため、絞り52と隣り合う第3レンズ23における変形部524に起因する位置ズレ等の発生をさらに抑制することができる。
絞り52と物体側L1で隣り合う第3レンズ23では、外周面上側の外周面物体側部231が第2筒部内周面62(調芯用突出部80)に圧入状態にあり、外周面下側の外周面像側部232は像側L2に進むにつれて内径側に傾く傾斜面となっている。すなわち、外周面像側部232は、絞り52の位置では、第2筒部内周面62の調芯用突出部80に対して離間している。その結果、絞り52の外周部分525より物体側L1には、一定の空間が形成される。この空間は、変形部524が屈曲して外周部分525が上に向いた場合にその外周部分525を収容する逃げ空間68として機能する。なお、逃げ空間68を構成する第3レンズ23の外周面は、傾斜面の他に、径方向内側に凹んだ段部であってもよい。
このような逃げ空間68を有することで、変形部525が屈曲して物体側L1に向いた部分(すなわち外周部分525)が生じても、物体側L1で隣り合う第3レンズ23に干渉することがない。その結果、第3レンズ23は、絞り52の影響を受けてズレることなく第2筒部32に収納される。
また、第3レンズ23が第4レンズ24(レンズホルダ4)に載置されるときに、レンズホルダ4の物体側L1の面に形成された物体側平坦部4aに、第3レンズ23のフランジ部分の像側L2に形成された載置面23aが載置される。物体側平坦部4aと載置面23aとで光軸方向の位置合わせがなされる。絞り52は、物体側平坦部4aと載置面23aに挟まれることになるが、変形部524は、載置面23aよりも径方向外側で形成されている。したがって、変形部524が屈曲する際に、第3レンズ23の載置面23aによって妨げられることがない。載置面23aと物体側平坦部24aとが挟む領域、より具体的には載置面23aの下側の位置において、変形部524による変形等があると、物体側L1の第3レンズ23にズレ等が生じるが、そのような不具合を防止できる。
(遮光板の変形例)
図7は変形例の遮光板50を2例示している。図7(a)で示す絞り52Aでは、上述の変形部524の代わりに、絞り外周面526から径方向内側に所定長だけ切り欠かれた切欠部524Aが等間隔で12箇所に形成されている。切欠部524Aの数に限定はないが、調芯用突出部80が設けられる構成の場合には、調芯用突出部80の同数とすることで、バランスのよく切欠部524A(より詳しくは切欠部524Aより径方向外側の領域)を変形させることができる。また、ポリエステル等の樹脂素材からなる遮光板50に変形部を形成する場合、実施形態のスリットからなる変形部524よりも切欠部524Aの方が一般的に形成しやすい。
図7(b)で示す絞り52Bでは、外周部分の像側L2が所定幅T1で円周状の段差部524Bとして形成されている。段差上に取り除かれた部分は、変形(レンズ外径への追従)の観点において、絞り52Bの厚さの1/2またはそれ以下が望ましい。また、ポリエステル等の樹脂素材からなる遮光板50に変形部を形成する場合、実施形態のスリットからなる変形部524よりも段差部524Bの方が一般的に形成しやすい。
本実施形態の特徴を纏めると次の通りである。なお、実施形態と変形例で共通する構成については、実施形態の構成で代表し説明する。
レンズユニット1は、第1〜第6レンズ21〜26で構成されるレンズ群2と、レンズ群2におけるレンズ間(第3レンズ23と第4レンズ24(レンズホルダ4))に挟まれて配置された遮光板50(ここでは絞り52)と、レンズ群2および遮光板50(絞り52)とが、光軸方向において物体側L1から像側L2に向かって収容する筒部30(第1筒部31、第2筒部32)を備えた鏡筒3と、を有する。遮光板50(絞り52)の外周部分には、筒部30(ここでは第2筒部32)に収容された際に内周面60(第2筒部内周面62)との当接状況に応じて変形する変形部524を備える。遮光板50(絞り52)に、レンズ外径に追従可能な機能として、変形部524を設けたことで、遮光板50(絞り52)が鏡筒3の筒部30(第2筒部32)に収容された際のガタまたは撓みによる歪みを吸収することができる。
遮光板50(絞り52)に対して物体側L1で隣り合うレンズ(第3レンズ23)は、外周面の像側部分(外周面像側部232)が、圧入状態において筒部30の内周面60(第2筒部内周面62)と離間している形状であってもよい。遮光板50に対して物体側L1で隣り合うレンズにおいて、このような離間した形状を有することで、変形部524が物体側L1に変形した際の逃げとなる空間を確保することができる。すなわち、変形した変形部525が、物体側L1で隣り合うレンズに干渉することがないため、そのレンズは、ズレることなく筒部30に収納される。
変形部524は、遮光板50(絞り52)に対して物体側L1で隣り合うレンズ(第3レンズ23)の像側L2の面に形成された載置面23aよりも径方向外側で形成されている。例えば、遮光板50である絞り52と物体側L1で隣り合う第3レンズ23の像側フランジ面に設けられた載置面23aが、絞り52を介して、像側L2に隣り合う第4レンズ24の物体側フランジ面の平坦部(ここでは、レンズホルダ4の物体側平坦部24a)に載置される。変形部524が、絞り52と物体側L1で隣り合う第3レンズ23の載置面23aより径方向外側で形成されているため、第2筒部32に絞り52を収容した際に変形した変形部524の上に物体側L1で隣り合う第3レンズ23の載置面23aが載置されることはなく、物体側L1の第3レンズ23の位置が変形部524によってずれてしまうことを抑制できる。
筒部30の内周面60(第2筒部32の第2筒部内周面62)には、径方向内側に向かって突出する複数の調芯用突出部80が備わる。変形部524は、調芯用突出部80と当接する部分のみが変形しているため、容易に第2筒部32に収容することができる。また、変形部524の変形領域が過度に増えないため、絞り52と隣り合う第3レンズ23における変形部524に起因する位置ズレ等の発生をさらに抑制することができる。
変形部524は、物体側L1から像側L2に向かって切り欠かれた円周状のスリットである。なお、変形例に示すように、変形部524は、外周面(526)の物体側部分が切り欠かれた円周状の段差部524Bや、外周面から径方向内側に切り欠かれた複数の切欠部524Aであってもよい。
以上、本発明を、実施の形態をもとに説明したが、この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素の組み合わせ等にいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、絞り52の変形部524の形状として、上述の構成では、物体側L1の形状で対応させたが、像側L2に対応する形状を設けてもよい。例えば、絞り52の外周部分の像側L2をテーパー状にエッチング加工してもよい。
1 レンズユニット
2 レンズ群
3 鏡筒
4 レンズホルダ
4a 物体側平坦部
7 シール部材
21 第1レンズ
22 第2レンズ
23 第3レンズ
23a 載置面
24 第4レンズ
25 第5レンズ
26 第6レンズ
27 接合レンズ
30 筒部
31 第1筒部
32 第2筒部
38、39 カシメ部
49 円周溝
50 遮光板
51 遮光シート(遮光板)
52、52A、52B 絞り(遮光板)
60 内周面
61 第1筒部内周面
62 第2筒部内周面
63 平坦面
64 凸部
68 逃げ空間
69 第6レンズ収容部
69a 開口
80 調芯用突出部
91 赤外線フィルタ
231 外周面物体側部
232 外周面像側部
521 絞り物体側面
522 絞り像側面
523 絞り開口部
524 変形部
524A 切欠部(変形部)
524B 段差部(変形部)
525 外周部分
526 絞り外周面
L 光軸
L1 物体側
L2 像側

Claims (11)

  1. 複数のレンズと、
    前記複数のレンズにおけるレンズ間に挟まれて配置された遮光板と、
    前記複数のレンズおよび前記遮光板を光軸方向において物体側から像側に向かって収容する筒部を備えた鏡筒と、
    を有し、
    前記遮光板の外周部分には、前記遮光板が前記筒部に収容された際に前記筒部の内周面との当接状況に応じて変形する変形部を備えることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記遮光板に対して物体側で隣り合うレンズは、外周面の像側部分が、圧入状態において前記筒部の前記内周面と離間している形状であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記変形部は、前記遮光板と物体側で隣り合うレンズの像側の面に形成された載置面よりも径方向外側で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記筒部に対して前記内周面には、径方向内側に向かって突出する複数の調芯用突出部を備え、
    前記調芯用突出部が前記遮光板の外周面と当接していることを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のレンズユニット。
  5. 前記変形部は、物体側から像側に向かって切り欠かれた円周状のスリットであることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のレンズユニット。
  6. 前記変形部は、外周面の物体側部分が切り欠かれた円周状の段差部であることを特徴とする1から4までのいずれかに記載のレンズユニット。
  7. 前記変形部は、外周面から径方向内側に切り欠かれた複数の切欠部であることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のレンズユニット。
  8. 前記遮光板は、前記鏡筒の内部で光束を絞るための絞りであることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載のレンズユニット。
  9. 前記絞りは、金属からなることを特徴とする請求項8に記載のレンズユニット。
  10. 前記遮光板は、不要な光を遮光するための遮光シートであることを特徴とする請求項1から7までのいずれかに記載のレンズユニット。
  11. レンズユニットのレンズを収容する鏡筒の筒部にレンズ間に挟まれて配置される遮光板であって、外周部分に、前記筒部に収容された際に前記筒部の内周面との当接状況に応じて変形する変形部を備えることを特徴とする遮光板。
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