JP2020028408A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技者の興趣を向上させる演出を行うことが可能な遊技機を提供する。【解決手段】所定の始動条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を決定する決定手段と、決定手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段と、を備え、所定の演出の実行が対応付けられた複数の演出状態の中からいずれかの演出状態を設定可能な遊技機を1回の変動演出の実行中に、設定されている演出状態を他の演出状態に切り替える第1特定演出、及び、他の演出状態を第1特定演出の実行前の演出状態に切り替えるか否かを報知する第2特定演出を少なくとも実行可能となるように設定する。【選択図】図47

Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、入賞口への遊技球の入球に基づき賞球が払い出される遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、始動入賞口が設けられ、始動入賞口への遊技球の入球に基づいて大当たりや小当たりの抽選のための乱数を取得し保留として記憶するとともに、予め定められた始動条件の成立を契機として記憶されている保留を読み出し、この読み出された保留に係る乱数に基づいて大当たりや小当たりの抽選を行って、大当たりや小当たりに当選した場合に、遊技者に付与可能な遊技利益として大入賞口を開放する特別遊技や小当たり遊技を実行するものが知られている。
また、近年では、特定の始動入賞口へ遊技球が入球した場合に行われる抽選において小当たりの当選確率を高く設定することにより、小当たり遊技の実行に基づく大入賞口の開放が頻繁に行われるようにするとともに、所定の遊技状態が設定された場合には、遊技者に特定の始動入賞口への遊技球の入球を狙わせるようにすることで、当該所定の遊技状態において、小当たり遊技の実行に基づく大入賞口の開放中に遊技球を大入賞口へ入球させることで賞球を獲得しつつ大当たりの当選(特別遊技の実行)を目指すといった遊技性を有する遊技機が考案されている(特許文献1及び2参照)。
特開2017−189222号公報 特開2015−043820号公報
上述のような遊技機においては、所定の遊技状態の設定中は頻繁に実行される小当たり遊技に基づいて賞球を獲得できる。すなわち、この所定の遊技状態の設定中は、継続的に賞球を獲得可能であって、遊技者の持ち玉が増加する期間となっている。
そして、近年では、このような期間において、より遊技者の興趣を向上させることが可能な演出の登場が望まれていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、遊技者の興趣を向上させる演出を行うことが可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明は、所定の始動条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を決定する決定手段(メインCPU101)と、前記決定手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段(サブCPU101)と、を備え、所定の演出の実行が対応付けられた複数の演出状態(第2背景画像が表示される演出状態、第3背景画像が表示される演出状態)の中からいずれかの演出状態を設定可能な遊技機(パチンコ機P)において、1回の前記変動演出の実行中に、設定されている演出状態を他の演出状態に切り替える第1特定演出(特殊パターンによる変動演出中の第2背景画像を表示する演出)、及び、他の演出状態を当該第1特定演出の実行前の演出状態に切り替えるか否かを報知する第2特定演出(特殊パターンによる変動演出中のBATTLE結果画像や押下操作演出結果画像を表示する演出)を少なくとも実行可能であることを特徴とする。
ここで、所定の始動条件とは、遊技球が始動領域を通過すること(始動入賞口に遊技球が入球すること)等が挙げられる。
本発明に係る遊技機によれば、1回の変動演出において、演出状態の切り替え、及び、元の演出状態への再度の切り替えを行うか否かの報知が行われるため、1回の変動演出における演出内容のバリエーションが豊富となり演出効果を高めることができ、ひいては、遊技者の興趣を向上させることが可能な演出を実行できることとなる。
(2)また、前記変動演出には、演出用の図柄である演出図柄が変動を開始した後に1回又は複数回の仮停止が実行される態様(パターンCの特殊パターン、パターンDの特殊パターン)が設けられ、当該態様により前記変動演出が実行される場合には、当該変動演出が開始されてから終了するまでの期間を前記仮停止の実行時点で区切ることにより構成される複数の変動期間のうち、いずれかの変動期間において前記第1特定演出が実行され、当該変動期間と異なる他の変動期間において前記第2特定演出が実行されるようにしてもよい。
本発明によれば、遊技者の興趣を向上させる演出を行うことが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の大当たり乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別図柄乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチグループ決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動パターン抽選テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特図停止表示時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別電動役物作動テーブルの説明図である。 パチンコ機の遊技状態設定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普通図柄変動パターン決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普図停止表示時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別第1始動入賞口開放制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の各遊技状態への移行を示した状態遷移図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるセンサ検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるゲート検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第1始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における事前判定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動演出パターン決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における小当たり遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技終了処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における可動片制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の時短報知演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の背景画像切り替え演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の背景画像切り替え演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の背景画像切り替え演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機のパターンAの特殊パターンによる変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機のパターンBの特殊パターンによる変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機のパターンDの特殊パターンによる変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機のパターンDの特殊パターンによる変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の特殊パターンによる変動演出の流れを示すタイムチャートである。 パチンコ機の副制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動用コマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における時短報知演出制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における背景画像切り替え演出制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における特殊パターン制御処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置Rが各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置10としてのスピーカが設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、が設けられている。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、遊技球が通過可能なゲート20と、所定条件を満たすことで作動するアタッカー装置17と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19と、遊技の進行等に伴って演出を行う演出装置としての演出表示装置21と、が設けられている。
また、本形態に係るパチンコ機Pには、第1始動入賞口15として、後述する可動片15dが設けられていない通常第1始動入賞口15a、及び、可動片15dが設けられている特別第1始動入賞口15bの2つが設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、遊技領域12の左側下部に設けられており、当該一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では3個)の賞球が払い出される。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
通常第1始動入賞口15aは、図3に示すように、遊技領域12の中央からやや下寄りの位置に設けられている。また、特別第1始動入賞口15bは、図3に示すように、通常第1始動入賞口15aの左上方(第1遊技領域12aのほぼ中央)に設けられている。そして、通常第1始動入賞口15aへは、第1遊技領域12aを流下する遊技球及び第2遊技領域12bを流下する遊技球のいずれもが入球可能となっているが、特別第1始動入賞口15bへは、第1遊技領域12aを流下する遊技球のみが入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球は入球できないようになっている。
これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、通常第1始動入賞口15aの右上方(第2遊技領域12bのほぼ中央)に設けられている。そのため、第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球のみが入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
また、特別第1始動入賞口15bには、図3に示すように、開閉可能な可動片15d(普通電動役物)が設けられている。そして、可動片15dが閉じているときには特別第1始動入賞口15bが閉状態となっており、特別第1始動入賞口15bへの遊技球の入球は不可能又は困難である。これに対して、可動片15dが開くと、特別第1始動入賞口15bが開状態となるとともに、この可動片15dが遊技球を特別第1始動入賞口15bへ向けて案内するガイド部材として機能することにより、特別第1始動入賞口15bへの遊技球の入球が容易となる。
また、この可動片15dの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して特別第1始動入賞口15bを開閉する一対の羽根部材(図3参照)や、遊技盤11と水平な軸を中心に前後方向に回動して特別第1始動入賞口15bを開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして特別第1始動入賞口15bを開閉するシャッター部材により構成してもよい。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16が上述のような構成や設置位置となっていることから、遊技球が第1遊技領域12aに進入するような発射強度で発射装置を操作すれば(すなわち、第1遊技領域12aへ遊技球が進入するように遊技球を打ち出せば)、通常第1始動入賞口15a及び特別第1始動入賞口15bへ遊技球が入球可能となっており、遊技球が第2遊技領域12bに進入するような発射強度で発射装置を操作すれば(すなわち、第2遊技領域12bへ遊技球が進入するように遊技球を打ち出せば)、通常第1始動入賞口15a及び第2始動入賞口16へ遊技球が入球可能となっている。
そして、第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a、特別第1始動入賞口15b)又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では、通常第1始動入賞口15a又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合には3個、特別第1始動入賞口15bへ遊技球が入球した場合には1個)の賞球が払い出されるとともに、予め定められた複数の特別図柄の中から1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には種々の遊技利益が対応付けられており、決定された特別図柄の種別に応じて、遊技者にとって有利な特別遊技や小当たり遊技の実行、所定の遊技状態の設定等の遊技利益を受けられるようになっている。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片15bが設けられている始動入賞口(特別第1始動入賞口15b)と可動片15bが設けられていない始動入賞口(通常第1始動入賞口15a、第2始動入賞口16)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
ゲート20は、図3に示すように、特別第1始動入賞口15bの上方(第1遊技領域12aにおける高さ方向の中央位置よりも上側)に設けられている。このゲート20を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、上述の特別第1始動入賞口15bに設けられた可動片15dが所定時間開かれるようになっている。
アタッカー装置17は、図3に示すように、通常第1始動入賞口15aの下方に設けられている。このアタッカー装置17は、遊技球が入球可能な大入賞口18と、この大入賞口18を開閉する開閉扉18bと、を備えている。常態においては、開閉扉18bが閉じられ大入賞口18は閉鎖されているため、当該大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技又は小当たり遊技が実行されると、開閉扉18bが開き大入賞口18が開放されるとともに、開閉扉18bが遊技球を大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。なお、大入賞口18へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球、及び、第2遊技領域12bを流下する遊技球のいずれもが入球可能となっている。
また、当該大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
アウト口19は、図3に示すように、遊技領域12の最下部に設けられており、一般入賞口14、第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a、特別第1始動入賞口15b)、第2始動入賞口16及び大入賞口18のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
演出表示装置21は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置21として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置21には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部21aが設けられている。この表示部21aにおいては、背景画像の表示が行われるほか、演出図柄50(ダミー図柄)が変動表示され、各演出図柄50の停止表示態様により後述する大当たりの抽選の結果を遊技者に報知する変動演出が行われるようになっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、演出表示装置21のほか、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、種々の色や点灯パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置23としてのランプ(図2参照)を備えている。
なお、演出装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
また、図3に示すように、遊技盤11の右下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39、普通図柄表示装置32及び普通図柄保留表示装置33が設けられている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置35と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図4に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、図4に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、遊技球が第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a、特別第1始動入賞口15b)又は第2始動入賞口16へ入球することを契機に開始される特図遊技、遊技球がゲート20を通過することを契機に開始される普図遊技、遊技者にとって有利な特別遊技や小当たり遊技等を制御する。
この主制御基板100は、図4に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図4に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、通常第1始動入賞口15aへ遊技球が入球したことを検出する通常第1始動入賞口検出センサ15eと、特別第1始動入賞口15bへ遊技球が入球したことを検出する特別第1始動入賞口検出センサ15fと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、ゲート20を遊技球が通過したことを検出するゲート検出センサ20aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波等を検出する不正検出センサ35と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、特別第1始動入賞口15bの可動片15dを開閉駆動する始動入賞口ソレノイド15cと、大入賞口18の開閉扉18bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド18cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、普通図柄保留表示装置33と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで特別第1始動入賞口15bや大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、発射払出制御基板200には、図4に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図4に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出すると開放検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、前扉3の開放中は、開放検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、開放検出信号が入力されると、扉開放コマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、扉閉鎖コマンドを主制御基板100に送信する。
受皿満タン検出センサ7aは、受皿7の所定位置に設けられており、受皿7に賞球として払い出される遊技球が所定量以上貯留されて満タン状態になると、貯留された遊技球が上述の所定位置に達することとなり、検出信号が発射払出制御基板200に出力されるようになっている。そして、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間、検出信号が発射払出制御基板200に対して連続的に出力されることとなる。発射払出制御基板200は、検出信号が所定時間連続して入力されることにより、受皿7が満タン状態であると判断して、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、発射払出制御基板200への検出信号の連続的な入力が途絶えると、受皿7の満タン状態が解除されたものと判断し、受皿満タン解除コマンドを主制御基板100に送信する。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、受皿7が満タン状態となることで受皿満タンエラーが発生し、受皿7の満タン状態が解除されることで受皿満タンエラーが解除されるようになっている。
また、本形態では、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。換言すれば、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、発射払出制御基板200が、遊技球貸出制御基板400を介して遊技球貸出装置Rに接続されている。
また、図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、球貸スイッチ36aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、遊技球の貸し出しを要求する貸出要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが貸出要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図4に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
そして、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)等に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。さらに、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、演出照明装置23と、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、音声出力装置10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、音声出力装置10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、演出照明装置23による照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
(パチンコ機Pの遊技の概要)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、を組み合わせたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、低確率時短遊技状態という)、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率時短遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率非時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
ここで、低確率遊技状態及び高確率遊技状態は、後述する大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率がそれぞれ異なるように設定された遊技状態であり、高確率遊技状態においては、大当たりの抽選によって大当たりに当選確率が低確率遊技状態よりも高い値に設定されている。すなわち、低確率遊技状態中よりも高確率遊技状態中のほうが、大当たりの抽選によって大当たりに当選しやすくなっている。
また、非時短遊技状態及び時短遊技状態は、特別第1始動入賞口15bへの遊技球の入球の難易度がそれぞれ異なるように設定された遊技状態であり、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも、可動片15dが開いた状態に維持されやすい(すなわち、特別第1始動入賞口15bが開状態となりやすい)ように設定されている。すなわち、非時短遊技状態中よりも時短遊技状態中のほうが、特別第1始動入賞口15bへ遊技球が入球しやすくなっている。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a、特別第1始動入賞口15b)又は第2始動入賞口16に入球すると、遊技者に遊技利益が対応付けられた特別図柄を決定する大当たりの抽選が行われる。
そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行され、さらに、当該特別遊技の終了後の遊技状態が、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかに設定されるようになっている。すなわち、当該特別遊技の終了後は、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態のいずれかへ移行するようになっている。
また、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定された場合、30回の大当たりの抽選の結果がすべて大当たり以外となると、高確率非時短遊技状態へ移行するようになっている。
また、上述の大当たりの抽選によって小当たりに当選すると、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球可能な小当たり遊技が実行される。そして、この小当たり遊技において、遊技球が大入賞口18へ入球すると、上述のように所定個数(10個)の遊技球が払い出される。なお、小当たり遊技の終了後の遊技状態は、当該小当たり遊技の開始前の遊技状態のままである。すなわち、小当たり遊技が実行された場合には、遊技状態は変わることがないようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、主に、ゲート20の通過、特別第1始動入賞口15bへの入球、通常第1始動入賞口15aへの入球、大入賞口18への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、主に、第2始動入賞口16への入球、通常第1始動入賞口15aへの入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
そして、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中及び高確率時短遊技状態中は、遊技球がゲート20を通過し、また、遊技球が特別第1始動入賞口15b又は通常第1始動入賞口15aへ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率非時短遊技状態中、特別遊技中及び小当たり遊技中は、遊技球が大入賞口18へ入球し、また、遊技球が第2始動入賞口16又は通常第1始動入賞口15aへ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率非時短遊技状態中、特別遊技中及び小当たり遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨の表示が行われ、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨の表示が行われる。
大当たりの抽選は、第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a、特別第1始動入賞口15b)又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することを契機に取得される種々の乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための各種テーブルに基づいて、行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係る乱数として、大当たりの抽選の結果の判定に用いられる大当たり乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる特別図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、上述の大当たり乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の乱数についてそれぞれ乱数値が取得されるとともに、各乱数値がメインRAM103の保留記憶領域に記憶されるようになっている。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。たとえば、第1保留記憶領域のいずれの記憶部にも第1特図乱数が記憶されていない状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第2記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部及び第2記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第3記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第4記憶部に記憶される。そして、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、この入球に係る第1特図乱数は記憶されない。
同様に、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特図乱数が、第2保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。具体的な記憶の処理については、上述の第1特図乱数の記憶と同様であるため、説明を省略する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」という場合があり、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」という場合がある。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係るテーブルとして、大当たり乱数判定テーブル110、特別図柄乱数判定テーブル111、リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113、及び、変動パターン抽選テーブル114を有している。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
大当たり乱数判定テーブル110は、大当たりの抽選の結果を判定するためのものであって、図5(a)〜(d)に示すように、低確率遊技状態において第1特図乱数(すなわち、第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a、特別第1始動入賞口15b)への遊技球の入球を契機に取得された大当たり乱数)に基づいて大当たりの抽選の結果を判定する場合に参照される第1大当たり乱数判定テーブル110aと、高確率遊技状態において第1特図乱数に基づいて大当たりの抽選の結果を判定する場合に参照される第2大当たり乱数判定テーブル110bと、低確率遊技状態において第2特図乱数(すなわち、第2始動入賞口16への遊技球の入球を契機に取得された大当たり乱数)に基づいて大当たりの抽選の結果を判定する場合に参照される第3大当たり乱数判定テーブル110cと、高確率遊技状態において第2特図乱数に基づいて大当たりの抽選の結果を判定する場合に参照される第4大当たり乱数判定テーブル110dと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり乱数が取得される。そして、遊技球が入球した始動入賞口、及び、大当たりの抽選を開始するとき(すなわち、大当たりの判定を行うとき)の遊技状態に応じた大当たり乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり乱数と選択された大当たり乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選の結果が判定される。
図5(a)に示すように、第1大当たり乱数判定テーブル110aによれば、大当たり乱数が1000〜1204であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり乱数(0〜999、1205〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この第1大当たり乱数判定テーブル110aにおける大当たりの当選確率はおよそ1/319となる。
また、図5(b)に示すように、第2大当たり乱数判定テーブル110bによれば、大当たり乱数が1000〜2309であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり乱数(0〜999、2310〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この第2大当たり乱数判定テーブル110bにおける大当たりの当選確率はおよそ1/50となる。
また、図5(c)に示すように、第3大当たり乱数判定テーブル110cによれば、大当たり乱数が1000〜1204であった場合に大当たりと判定され、大当たり乱数が1205〜63556であった場合に小当たりと判定され、これ以外の大当たり乱数(0〜999、63557〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この第3大当たり乱数判定テーブル110cにおける大当たりの当選確率はおよそ1/319、小当たりの当選確率はおよそ95/100となる。
また、図5(d)に示すように、第4大当たり乱数判定テーブル110dによれば、大当たり乱数が1000〜2309であった場合に大当たりと判定され、大当たり乱数が2310〜64661であった場合に小当たりと判定され、これ以外の大当たり乱数(0〜999、64662〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この第4大当たり乱数判定テーブル110dにおける大当たりの当選確率はおよそ1/50、小当たりの当選確率はおよそ95/100となる。
このように、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、高確率遊技状態である場合には、低確率遊技状態である場合に比べて、大当たりの当選確率がおよそ6.4倍となるように設定されている。また、第2特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われる場合には、小当たりに当選するものの、第1特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われる場合には小当たりに当選しないように設定されている。
なお、第1特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われる場合にも小当たりに当選するように設定してもよい。
特別図柄乱数判定テーブル111は、上述の如く、特別図柄の種別を決定するためのものであって、図6(a)〜(c)に示すように、第1特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第1特別図柄乱数判定テーブル111aと、第2特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第2特別図柄乱数判定テーブル111bと、第2特図乱数によって小当たりに当選した場合に参照される第3特別図柄乱数判定テーブル111cと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の特別図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たり又は小当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口、及び、大当たりの抽選の結果に応じた特別図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された特別図柄乱数と選択された特別図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した(すなわち、大当たりとの判定結果が得られた)場合に決定される特別図柄(以下、大当たり図柄という)として5種類の図柄(X1、X2、X3、X4、X5)が設けられており、小当たりに当選した(すなわち、小当たりとの判定結果が得られた)場合に決定される特別図柄(以下、小当たり図柄という)として1種類の図柄(Y1)が設けられており、ハズレの場合に決定される特別図柄(以下、ハズレ図柄という)として2種類の図柄(Z1、Z2)が設けられている。
図6(a)に示すように、第1特別図柄乱数判定テーブル111aによれば、特別図柄乱数が0〜39であった場合に大当たり図柄X1が決定され、特別図柄乱数が40〜69であった場合に大当たり図柄X2が決定され、特別図柄乱数が70〜139であった場合に大当たり図柄X3が決定され、特別図柄乱数が140〜179であった場合に大当たり図柄X4が決定され、特別図柄乱数が180〜199であった場合に大当たり図柄X5が決定される。すなわち、この第1特別図柄乱数判定テーブル111aにおいては、大当たり図柄X1が決定される確率は20%、大当たり図柄X2が決定される確率は15%、大当たり図柄X3が決定される確率は35%、大当たり図柄X4が決定される確率は20%、大当たり図柄X5が決定される確率は10%となっている。
また、図6(b)に示すように、第2特別図柄乱数判定テーブル111bによれば、特別図柄乱数が0〜39であった場合に大当たり図柄X1が決定され、特別図柄乱数が40〜69であった場合に大当たり図柄X2が決定され、特別図柄乱数が70〜129であった場合に大当たり図柄X3が決定され、特別図柄乱数が130〜169であった場合に大当たり図柄X4が決定され、特別図柄乱数が170〜199であった場合に大当たり図柄X5が決定される。すなわち、この第2特別図柄乱数判定テーブル111bにおいては、大当たり図柄X1が決定される確率は20%、大当たり図柄X2が決定される確率は15%、大当たり図柄X3が決定される確率は30%、大当たり図柄X4が決定される確率は20%、大当たり図柄X5が決定される確率は15%となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれのテーブルにおいても同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、特別図柄乱数判定テーブル111ごとに、異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
また、図6(c)に示すように、第3特別図柄乱数判定テーブル111cによれば、特別図柄乱数が0〜199であった場合に小当たり図柄Y1が決定される。すなわち、この第3特別図柄乱数判定テーブル111cにおいては、小当たり図柄Y1が決定される確率は100%となっている。
また、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、特別図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄Z1が決定される。また、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、特別図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄Z2が決定される。
すなわち、特別図柄乱数判定テーブル111は、大当たり又は小当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113及び変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号の決定に用いられるテーブルである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、この決定された変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、後述する特別図柄の変動表示の変動時間(変動演出の変動時間)が決定される。また、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。このように、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出(特別図柄の変動表示)の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
そして、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するために用いられるリーチモード決定乱数判定テーブル113が属するグループを決定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたり、その前段階として、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブル112により、グループの種別が決定される。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、取得された乱数の種別(第1特図乱数又は第2特図乱数、すなわち、各乱数の取得の契機となった遊技球が入球した始動入賞口の種別)、及び、保留数(第1特図保留数又は第2特図保留数)ごとに複数設けられている(図7(a)〜(f)参照)。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜10006の数値範囲内で1個のリーチグループ決定乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によってハズレとなった場合に、当該大当たりの抽選を行った時点の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数に応じて、リーチグループ決定乱数判定テーブル112が選択され、取得されたリーチグループ決定乱数と選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別が決定される。
具体的には、通常遊技状態中における第1特図乱数(第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得された乱数)に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0又は1であった場合には、第1判定テーブル112aが選択され、当該抽選時の第1特図保留数が2以上であった場合には、第2判定テーブル112bが選択される。また、高確率時短遊技状態又は低確率時短遊技状態中における第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0以上であった場合には(すなわち、第1特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される。また、高確率時短遊技状態、通常遊技状態又は低確率時短遊技状態中における第2特図乱数(第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された乱数)に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第2特図保留数が0以上であった場合には(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第4判定テーブル112dが選択される。また、高確率非時短遊技状態中における第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0以上であった場合には、第5判定テーブル112eが選択される。また、高確率非時短遊技状態中における第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第2特図保留数が0以上であった場合には、第6判定テーブル112fが選択される。
そして、図7(a)に示すように、第1判定テーブル112aによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図7(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図7(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図7(d)に示すように、第4判定テーブル112dによれば、リーチグループ決定乱数が0〜10006であった場合に(すなわち、リーチグループ決定乱数がいかなる値であっても)「第6グループ」が決定される。
また、図7(e)に示すように、第5判定テーブル112eによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8499であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が85000〜8999であった場合に「第7グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図7(f)に示すように、第6判定テーブル112fによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8499であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8500〜8999であった場合に「第7グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たり又は小当たりであった場合には、グループの種別を決定することなく、リーチモード決定乱数判定テーブル113が決定されるようになっている。すなわち、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合にのみ参照され、大当たり又は小当たりであった場合には参照されない。
リーチモード決定乱数判定テーブル113は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動モード番号を決定するとともに、後述する変動パターン番号の決定に用いられる変動パターン抽選テーブル114を決定するためのものである。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブル(図8参照)と、大当たりの抽選の結果が大当たり又は小当たりであった場合に参照される当たり用判定テーブル(図9参照)と、を備えている。
ハズレ用判定テーブルは、上述のように決定されたグループの種別ごとに複数設けられている(図8(a)〜(g)参照)。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜2038の数値範囲内で1個のリーチモード決定乱数が取得される。そして、上述したグループの種別の抽選によりグループが決定された場合に、この決定されたグループの種別に対応するハズレ用判定テーブルが選択され、取得されたリーチモード決定乱数と選択されたハズレ用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号、及び、変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、たとえば、上述したグループの種別の抽選により「第1グループ」が決定された場合に第1グループ用判定テーブル113aが選択され、「第2グループ」が決定された場合に第2グループ用判定テーブル113bが選択され、「第3グループ」が決定された場合に第3グループ用判定テーブル113cが選択され、「第4グループ」が決定された場合に第4グループ用判定テーブル113dが選択され、「第5グループ」が決定された場合に第5グループ用判定テーブル113eが選択され、「第6グループ」が決定された場合に第6グループ用判定テーブル113fが選択され、「第7グループ」が決定された場合に第7グループ用判定テーブル113gが選択される(図8(a)〜(g)参照)。
そして、図8(a)に示すように、第1グループ用判定テーブル113aによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)という変動モード番号が決定されるとともに第1変動テーブル114aが選択される。
また、図8(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに第2変動テーブル114bが選択される。
また、図8(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに第3変動テーブル114cが選択される。
また、図8(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに第4変動テーブル114dが選択される。
また、図8(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0〜1799であった場合に、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800〜2038であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに第5変動テーブル114eが選択される。
また、図8(f)に示すように、第6グループ用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜1199であった場合に、「05H」という変動モード番号が決定されるとともに第1変動テーブル114aが選択される。また、リーチモード決定乱数が1200〜2038であった場合に、「05H」という変動モード番号が決定されるとともに第2変動テーブル114bが選択される。
また、図8(g)に示すように、第7グループ用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「20H」という変動モード番号が決定されるとともに第6変動テーブル114fが選択される。
また、当たり用判定テーブルは、大当たり又は小当たりの当選時(すなわち、大当たり又は小当たりの抽選時)の遊技状態、取得された乱数の種別(第1特図乱数又は第2特図乱数)、及び、大当たり又は小当たりとなった場合に決定された特別図柄の種別(大当たり図柄、小当たり図柄)ごとに複数設けられている(図9(a)〜(f)参照)。
そして、大当たり又は小当たりに当選し特別図柄の種別が決定された場合に、決定された特別図柄の種別、取得された乱数の種別、及び、大当たり又は小当たりの当選時の遊技状態に対応する当たり用判定テーブルが選択され、上述したハズレ用判定テーブルに基づく決定と同様に、取得されたリーチモード決定乱数と選択された当たり用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、通常遊技状態中に第1特図乱数に基づいて大当たりに当選し大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に、第1当たり用判定テーブル113hが選択される。また、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態中に第1特図乱数に基づいて大当たりに当選し大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に、第2当たり用判定テーブル113iが選択される。また、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態中に第2特図乱数に基づいて大当たりに当選し大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に、第3当たり用判定テーブル113jが選択される。また、高確率非時短遊技状態中に第1特図乱数又は第2特図乱数に基づいて大当たりに当選し大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に、第4当たり用判定テーブル113kが選択される。また、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態中に第2特図乱数に基づいて小当たりに当選し小当たり図柄Y1が決定された場合に、第5当たり用判定テーブル113lが選択される。また、高確率非時短遊技状態中に第2特図乱数に基づいて小当たりに当選し小当たり図柄Y1が決定された場合に、第6当たり用判定テーブル113mが選択される。
そして、図9(a)に示すように、第1当たり用判定テーブル113hによれば、リーチモード決定乱数が0〜199であった場合に、「11H」の変動モード番号が決定されるとともに第30変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が200〜1299であった場合に、「12H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114hが選択される。また、リーチモード決定乱数が1300〜2038であった場合に、「13H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114iが選択される。
また、図9(b)に示すように、第2当たり用判定テーブル113iによれば、リーチモード決定乱数が0〜699であった場合に、「12H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114hが選択される。また、リーチモード決定乱数が700〜1399であった場合に、「13H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114iが選択される。また、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「14H」の変動モード番号が決定されるとともに第33変動テーブル114jが選択される。
また、図9(c)に示すように、第3当たり用判定テーブル113jによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「15H」の変動モード番号が決定されるとともに第33変動テーブル114jが選択される。
また、図9(d)に示すように、第4当たり用判定テーブル113kによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「30H」の変動モード番号が決定されるとともに第34変動テーブル114kが選択される。
また、図9(e)に示すように、第5当たり用判定テーブル113lによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「15H」の変動モード番号が決定されるとともに第50変動テーブル114lが選択される。
また、図9(f)に示すように、第6当たり用判定テーブル113mによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「14H」の変動モード番号が決定されるとともに第50変動テーブル114lが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たり又は小当たりの当選時の遊技状態、取得された乱数の種別及び特別図柄の種別ごとに、当たり用判定テーブルが設けられているが、遊技球が入球した始動入賞口の種別を考慮せずに、大当たり又は小当たりの当選時の遊技状態及び特別図柄の種別ごとに、当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動パターン番号を決定するためのものであり、多数設けられている。
ここでは、図10(a)〜(l)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d、第5変動テーブル114e及び第6変動テーブル114f、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114g、第31変動テーブル114h、第32変動テーブル114i、第33変動テーブル114j及び第34変動テーブル114k、並びに、大当たりの抽選の結果が小当たりであった場合に決定される第50変動テーブル114lについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜249の数値範囲内で1個の変動パターン乱数が取得される。そして、取得された変動パターン乱数と、上述の変動モード番号とともに決定された変動パターン抽選テーブル114とに基づいて、変動パターン番号が決定される。
たとえば、図10(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜234であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が235〜249であった場合に「06H」という変動パターン番号が決定される。
また、図10(g)に示すように、第30変動テーブル114gによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(i)に示すように、第32変動テーブル114iによれば、変動パターン乱数が0〜89であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が90〜249であった場合に「A7H」という変動パターン番号が決定される。
また、図10(l)に示すように、第50変動テーブル114lによれば、変動パターン乱数が0〜244であった場合に「B0H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が245〜249であった場合に「B1H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図10参照)。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動開始時(すなわち、後述する特別図柄の変動表示の開始時(変動演出の開始時))に、上述のような大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選が行われると、大当たりの抽選の結果、大当たりの抽選時の遊技状態、取得された乱数の種別(第1特図乱数、第2特図乱数)や保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)等に応じて、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号は、変動演出パターンを決定するためのものであり、変動モード番号及び変動パターン番号により、変動演出の態様及び変動時間(特別図柄の変動表示の変動時間)が定められるようになっている。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
次に、変動演出の変動時間(特別図柄の変動表示の変動時間)や特別図柄の停止表示の時間の決定、特別遊技の制御、遊技状態の設定等について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特図停止表示時間決定テーブル116、特別電動役物作動テーブル117、及び、遊技状態設定テーブル118等を備えている。
変動時間決定テーブル115は、変動演出の変動時間(すなわち、特別図柄の変動表示の変動時間)を決定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図11(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。そして、このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出全体の変動時間(特別図柄の変動表示全体の変動時間)に相当する。
たとえば、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「07H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「60秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「07H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「120秒(=60秒+60秒)」が、変動演出全体(特別図柄の変動表示全体)の変動時間となる。
なお、図11(a)に示すように、「00H」、「04H」、「10H」、「14H」、「20H」及び「30H」の変動モード番号には「0秒」の前半変動時間が定められており、この変動モード番号が決定された場合には、変動演出の前半部分は実行されることなく、決定された変動パターン番号に基づき変動演出の後半部分のみが実行されるようになっている。
また、「05H」及び「15H」の変動モード番号には「590秒」の前半変動時間が定められている。この変動モード番号が決定された場合には、他の変動モード番号が決定された場合と比較して長い時間(590秒)にわたり変動演出(特別図柄の変動表示)が実行されることとなる。この「05H」の変動モード番号が決定されるのは、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態における第2特図乱数に基づく大当たりの抽選により、大当たりの当選、小当たりの当選又はハズレが決定された場合、すなわち、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態中に、第2遊技領域12bへの遊技球の打ち出しが行われ第2始動入賞口16へ遊技球が入球した場合である(図7〜図9参照)。なお、上述のように、これらの遊技状態中は第1遊技領域12aへの遊技球の打ち出しが指示されており、この指示に従って第1遊技領域12aへ遊技球を打ち出していれば第2始動入賞口16へ遊技球は入球しないため、「05H」の変動モード番号が決定されることはない。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号が決定されると、この決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、この決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成され、副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300においては、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様が決定されるようになっている。具体的には、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様が決定されるようになっている。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
また、上述のように決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、特別遊技が実行されておらず、かつ、第1特別図柄表示装置30及び第2特別図柄表示装置31により特別図柄の変動表示が行われていない場合に、第1特図乱数及び第2特図乱数に基づく大当たりの抽選が可能となっている。
また、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示中であって、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示が行われていない場合には、第2特図乱数に基づいて大当たりの抽選が可能であり、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示中であって、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示が行われていない場合には、第1特図乱数に基づいて大当たりの抽選が可能となっている。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示と、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示とが、同時に行われる。そして、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示が終了したときに、第1特図乱数が記憶されていれば、次の特別図柄の変動表示が第1特別図柄表示装置30により開始され、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示が終了したときに、第2特図乱数が記憶されていれば、次の特別図柄の変動表示が第2特別図柄表示装置31により開始される。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1特別図柄表示装置30による特別図柄の変動表示中に、新たに第2特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われた場合において、変動表示中の特別図柄が大当たり図柄(X1、X2、X3、X4又はX5)であったとき(すなわち、実行中の変動表示に関し、当該変動表示の契機となる大当たりの抽選で大当たりに当選していたとき)には、新たに行われた大当たりの抽選の結果として大当たり又は小当たりの当選を得ることができず、当該抽選の結果は強制的にハズレとなるように設定されている。また、第2特別図柄表示装置31による特別図柄の変動表示中に、新たに第1特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われた場合において、変動表示中の特別図柄が大当たり図柄(X1、X2、X3、X4又はX5)であったときには、新たに行われた大当たりの抽選の結果として大当たりの当選を得ることができず、当該抽選の結果は強制的にハズレとなるように設定されている。
したがって、たとえば、第2特図乱数に基づいて大当たりに当選し、第2特別図柄表示装置31において当該大当たりの当選に基づく特別図柄の変動表示が行われているときに、新たに第1特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われた場合には、当該抽選の結果はハズレとなる。また、第1特図乱数に基づいて大当たりに当選し、第1特別図柄表示装置30において当該大当たりの当選に基づく特別図柄の変動表示が行われているときに、新たに第2特図乱数に基づいて大当たりの抽選が行われた場合には、当該抽選の結果はハズレとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄が停止表示されたときに、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄(Y1)が変動表示中であった場合には、この小当たり図柄は強制的にハズレ図柄(Z1、Z2)に変更された(書き換えられた)上で、このハズレ図柄が強制的に停止されるようになっている。
これに対して、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31のいずれか一方において大当たり図柄が停止表示されたときに、いずれか他方においてハズレ図柄が変動表示中であった場合には、このハズレ図柄の変動表示は停止されず、継続して変動表示が行われるようになっている。また、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄が停止表示されたときに、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄又はハズレ図柄が変動表示中であった場合にも、この大当たり図柄又はハズレ図柄の変動表示は停止されず、継続して変動表示が行われるようになっている。また、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31のいずれか一方においてハズレ図柄が停止表示されたときに、いずれか他方においてハズレ図柄が変動表示中であった場合にも、このハズレ図柄の変動表示は停止されず、継続して変動表示が行われるようになっている。
特図停止表示時間決定テーブル116は、特別図柄の変動表示が停止した後、当該特別図柄(大当たり図柄、小当たり図柄、ハズレ図柄)を停止表示する時間である特図停止表示時間(いわゆる特別図柄の確定時間)を決定するためのものである。
この特図停止表示時間決定テーブル116においては、図12に示すように、特別図柄の種類ごとに特図停止表示時間が定められている。そして、上述の大当たりの抽選により特別図柄が決定されると、特図停止表示時間決定テーブル116を参照して、決定された特別図柄の種類に対応する特図停止表示時間が決定される。
図12に示すように、特図停止表示時間決定テーブル116によれば、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合には「0.5秒」の特図停止表示時間が決定される。また、小当たり図柄Y1が決定された場合にも「0.5秒」の特図停止表示時間が決定されるようになっている。また、ハズレ図柄Z1又はZ2が決定された場合には「0.6秒」の特図停止表示時間が決定されるようになっている。
そして、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、特別図柄の変動表示(変動演出)が開始されてから、上述の変動時間が経過すると、この特別図柄の変動表示が停止(変動演出が終了)する。その後、上述のように決定された特図停止表示時間が経過すると、停止した特別図柄が、大当たり図柄であった場合には特別遊技が開始され、小当たり図柄であった場合には小当たり遊技が開始され、ハズレ図柄であった場合には次の特別図柄の変動表示(変動演出)を開始可能となる。
なお、特図停止表示時間は、大当たり図柄の種類、小当たり図柄の種類、ハズレ図柄の種類ごとに定めてもよいし、特別図柄の種類のみならず、決定された変動モード番号や変動パターン番号ごとに定めてもよい。
特別電動役物作動テーブル117は、大当たりに当選した場合に実行される特別遊技と、小当たりに当選した場合に実行される小当たり遊技とを制御するためのものであり、特別遊技及び小当たり遊技の実行中に大入賞口ソレノイド18cを作動させるために参照されるものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、図13(a)〜(d)に示すように、特別電動役物作動テーブル117として、大当たり図柄X1が決定された場合に参照される第1作動テーブル117aと、大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合に参照される第2作動テーブル117bと、大当たり図柄X5が決定された場合に参照される第3作動テーブル117cと、小当たり図柄Y1が決定された場合に参照される第4作動テーブル117dと、が設けられている。
具体的には、大当たり図柄X1が決定されると、図13(a)に示すように、第1作動テーブル117aを参照して特別遊技が実行される。この第1作動テーブル117aによれば、大入賞口18が29.0秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が2回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間に大入賞口18が閉鎖する時間(すなわち、インターバル時間)は1.0秒に設定されている。
この特別遊技においては、遊技者は、所定個数の期待値の賞球を獲得可能となる。
また、大当たり図柄X2、X3又はX4が決定されると、図13(b)に示すように、第2作動テーブル117bを参照して特別遊技が実行される。この第2作動テーブル117bによれば、第1作動テーブル117aと同態様のラウンド遊技が5回実行され。また、各ラウンド遊技の実行中における大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル117aと同様の内容に設定されている。
この特別遊技においては、遊技者は、大当たり図柄X1が決定された場合の特別遊技よりも多い個数の期待値の賞球を獲得可能となる。
また、大当たり図柄X5が決定されると、図13(c)に示すように、第3作動テーブル117cを参照して特別遊技が実行される。この第3作動テーブル117cによれば、第1作動テーブル117a及び第2作動テーブル117bと同態様のラウンド遊技が10回実行され。また、各ラウンド遊技の実行中における大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル117a及び第2作動テーブル117bと同様の内容に設定されている。
この特別遊技においては、遊技者は、大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合の特別遊技よりもさらに多い個数の期待値の賞球を獲得可能となる。
また、小当たり図柄Y1が決定されると、図13(d)に示すように、第4作動テーブル117dを参照して小当たり遊技が実行される。この第4作動テーブル117dによれば、大入賞口18の0.9秒の開放が、0.2秒おきに連続して2回行われる。また、この小当たり遊技中に大入賞口18に10個の遊技球が入球すると、当該小当たり遊技は終了となる。
この小当たり遊技においては、遊技者は、大当たり図柄X1が決定された場合の特別遊技よりも少ない個数の期待値の賞球を獲得可能となる。
遊技状態設定テーブル118は、特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、特別遊技の終了後の遊技状態が、大当たりの抽選によって決定された大当たり図柄の種類により決定されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pには、図14に示すように、遊技状態設定テーブル118として、大当たり図柄X1が決定された場合に参照される第1状態設定テーブル118aと、大当たり図柄X2が決定された場合に参照される第2状態設定テーブル118bと、大当たり図柄X3が決定された場合に参照される第3状態設定テーブル118cと、大当たり図柄X4又はX5が決定された場合に参照される第4状態設定テーブル118dと、が設けられている。
図14(a)に示すように、第1状態設定テーブル118aによれば、大当たり図柄X1が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定されるとともに、時短遊技状態のうちの非時短遊技状態に設定される。すなわち、通常遊技状態が設定される。
また、図14(b)に示すように、第2状態設定テーブル118bによれば、大当たり図柄X2が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定されるとともに、時短遊技状態に設定される。すなわち、低確率時短遊技状態が設定される。
また、この時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)は30回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が30回導出されるまで、低確率時短遊技状態が継続する。そして、この低確率時短遊技状態中に大当たりに当選した場合には、再度、大当たり図柄に応じた遊技状態が設定される。また、この低確率時短遊技状態において30回の抽選の結果がすべて大当たり以外となると、時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態が通常遊技状態に変更される。
また、図14(c)に示すように、第3状態設定テーブル118cによれば、大当たり図柄X3が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されるとともに、時短遊技状態に設定される。すなわち、高確率時短遊技状態が設定される。
また、この高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)は10000回に設定されるとともに、時短回数は10000回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が10000回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。そして、この高確率時短遊技状態中に大当たりに当選した場合には、再度、大当たり図柄に応じた遊技状態が設定される。
なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/50となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率時短遊技状態が継続することとなる。
また、図14(d)に示すように、第4状態設定テーブル118dによれば、大当たり図柄X4又はX5が決定されると、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定されるとともに、時短遊技状態に設定される。すなわち、高確率時短遊技状態が設定される。
また、この高確回数は10000回に設定されるとともに、時短回数は30回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が30回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。そして、この高確率時短遊技状態中に大当たりに当選した場合には、再度、大当たり図柄に応じた遊技状態が設定される。また、この高確率時短遊技状態において30回の抽選の結果がすべて大当たり以外となると、時短遊技状態が非時短遊技状態に変更されることにより、遊技状態が高確率非時短遊技状態に変更される。その後は、大当たりの抽選の結果が10000回導出されるまで、高確率非時短遊技状態が継続する。
なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/50となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率非時短遊技状態が継続することとなる。
次に、普図遊技に関する処理について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、特別第1始動入賞口15bの可動片15dを作動させて当該可動片15dを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、所定時間の間、可動片15dが開き、特別第1始動入賞口15bが開状態となるため、特別第1始動入賞口15bへの遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル119に基づいて、行われる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の普通図柄の抽選が行われると、普通図柄の変動パターン(普通図柄の変動時間)が決定されるとともに、後述する普通図柄の変動表示が停止した後、上述の普通図柄の抽選により決定される普通図柄(当たり図柄、ハズレ図柄)を停止表示する時間である普図停止表示時間が決定される。
普通図柄の変動パターン及び普図停止表示時間の決定は、メインROM102に格納されている普通図柄変動パターン決定テーブル120、普図停止表示時間決定テーブル121に基づいて行われる。
そして、遊技球がゲート20を通過すると、上述の当たり決定乱数が取得されるとともに、当該乱数値がメインRAM103の普図保留記憶領域に4個を上限として記憶されるようになっている。具体的には、この普図保留記憶領域は、第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、ゲート20の通過順に、第1記憶部から記憶されるようになっている。また、既にいくつかの記憶部に当たり決定乱数が記憶されている場合には、空きの記憶部のうち最も番号の小さい記憶部に当たり決定乱数が記憶されるようになっている。そして、普図保留記憶領域に既に4個の当たり決定乱数が記憶されている場合に、遊技球がゲート20を通過しても、この通過に係る当たり決定乱数は普図保留記憶領域に記憶されない。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の個数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
当たり決定乱数判定テーブル119は、普通図柄の抽選により当たりか否かの判定を行うためのものであって、図15(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態又は高確率非時短遊技状態)において参照される非時短判定テーブル119aと、時短遊技状態(すなわち、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態)において参照される時短判定テーブル119bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル119aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル119aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル119bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル119bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
図15(a)に示すように、非時短判定テーブル119aによれば、当たり決定乱数が1であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、2〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この非時短判定テーブル119aにおいて当たりとなる確率は1/65536となる。
図15(b)に示すように、時短判定テーブル119bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル119bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、普通図柄の抽選により当たりとなる確率は、非時短遊技状態中よりも時短遊技状態中の方が高くなるように設定されている。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
普通図柄変動パターン決定テーブル120は、普通図柄の変動パターン、すなわち、普通図柄の変動時間が対応付けられた普通図柄変動パターン番号を決定するためのものである。上述のように、ゲート20を遊技球が通過することにより普通図柄の抽選が行われると、この普通図柄変動パターン決定テーブル120に基づいて、普通図柄変動パターン番号が決定される。
図16に示すように、普通図柄変動パターン決定テーブル120によれば、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、変動時間3秒の普通図柄の変動パターンが対応付けられた「C0H」という普通図柄変動パターン番号が決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には、変動時間1秒の普通図柄の変動パターンが対応付けられた「C1H」という普通図柄変動パターン番号が決定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、設定されている遊技状態ごとに常に同一の普通図柄変動パターン番号(普通図柄の変動パターン)が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、たとえば、普通図柄の抽選の実行時点の普図保留数や、遊技球がゲート20を通過した際に取得する所定の乱数に基づいて、異なる普通図柄変動パターン番号が決定されるようにしてもよい。
普図停止表示時間決定テーブル121は、上述の普図停止表示時間を決定するためのものである。上述のように、ゲート20を遊技球が通過することにより普通図柄の抽選が行われると、この普図停止表示時間決定テーブル121を参照して、決定された普通図柄(当たり図柄、ハズレ図柄)に対応する普図停止表示時間が決定される。
図17に示すように、普図停止表示時間決定テーブル121によれば、決定された普通図柄が当たり図柄であった場合(すなわち、普通図柄の抽選により当たりとなった場合)には0.5秒の普図停止表示時間が決定される。また、決定された普通図柄がハズレ図柄であった場合(すなわち、普通図柄の抽選によりハズレとなった場合)には0.6秒の普図停止表示時間が決定される。
なお、普図停止表示時間は、普通図柄の種類のみならず、決定された普通図柄変動パターン番号ごとに決定されるようにしてもよい。
そして、普通図柄変動パターン番号(普通図柄の変動パターン、普通図柄の変動時間)及び普図停止表示時間が決定されると、決定された普通図柄変動パターン番号に対応する変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、決定された普図停止表示時間が経過した後、特別第1始動入賞口15bの可動片15dの開閉制御が行われる。これに対して、普通図柄の抽選によりハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯し、決定された普図停止表示時間が経過した後、次の普通図柄の抽選が可能となる。
なお、本明細書においては、普通図柄表示装置32の点滅表示を「普通図柄の変動」、普通図柄表示装置32の点灯又は消灯を「普通図柄の停止表示」、「普通図柄の変動の停止」、「普通図柄の変動停止」等という場合がある。
また、本形態に係るパチンコ機Pには、特別第1始動入賞口15bに設けられた可動片15dの作動を制御するために参照される特別第1始動入賞口開放制御テーブル122を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、普通図柄表示装置32が点灯し決定された普図停止表示時間が経過すると、特別第1始動入賞口開放制御テーブル122に定められた内容に基づいて、特別第1始動入賞口15bの可動片15dの開閉制御が行われるようになっている。
具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図18に示すように、普図停止表示時間が経過した後に、始動入賞口ソレノイド15cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電され、特別第1始動入賞口15bの可動片15dが0.2秒開放される。
また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、普図停止表示時間が経過した後に、始動入賞口ソレノイド15cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電され、特別第1始動入賞口15bの可動片15dが2.4秒開放される。なお、1回目の可動片15dの開放が終了してから2回目の可動片15dの開放が開始されるまでに当該可動片15dが閉鎖する時間(インターバル時間)は1.0秒に設定されている。
以上のように、非時短遊技状態と時短遊技状態とには、それぞれ、特別第1始動入賞口15bを開閉するための条件が定められており、この条件の内容により、時短遊技状態においては、特別第1始動入賞口15bが開状態に維持されやすいため、非時短遊技状態よりも特別第1始動入賞口15bへ遊技球が入球しやすくなっている。
(本形態に係るパチンコ機Pの遊技性)
本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述の如く、通常遊技状態(低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、低確率時短遊技状態(低確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、高確率時短遊技状態(高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)、又は、高確率非時短遊技状態(高確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態)のいずれかの遊技状態が設定されて、遊技が進行するようになっている。
ここで、遊技者が遊技を開始する時点では、通常遊技状態が設定されていることが多い。この通常遊技状態中は、上述の如く、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)が指示されており、これに従って遊技球を打ち出している限りにおいては、遊技球は、第1始動入賞口15(通常第1始動入賞口15a又は特別第1始動入賞口15b)へのみ入球する可能性があり、第2始動入賞口16へ入球することはない。すると、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づき大当たりの抽選が行われ、大当たりに当選した場合には、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定される(図6(a)参照)。そして、大当たり図柄X1が決定された場合には、当該決定に基づいて実行される特別遊技の終了後の遊技状態が通常遊技状態に設定され、大当たり図柄X2が決定された場合には、当該決定に基づいて実行される特別遊技の終了後の遊技状態が低確率時短遊技状態に設定され、大当たり図柄X3、X4又はX5が決定された場合には、当該決定に基づいて実行される特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される(図14、図19参照)。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、通常遊技状態中に指示通り左打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態へ移行することとなる(図19参照)。
低確率時短遊技状態中は、大当たりの当選確率は通常遊技状態中と変わらないものの、通常遊技状態中よりも、特別第1始動入賞口15bが開状態へ維持されやすくなっており、特別第1始動入賞口15bへ遊技球が入球しやすいため、通常遊技状態中よりも遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら、大当たりの抽選の機会を獲得できる。また、高確率時短遊技状態中は、通常遊技状態中よりも、大当たりの当選確率が高く、かつ特別第1始動入賞口15bが開状態へ維持されやすくなっており、通常遊技状態中よりも遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えつつ、容易に大当たりの当選を獲得できる。
この低確率時短遊技状態中及び高確率時短遊技状態中は、通常遊技状態中と同様に、上述の如く、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出しが指示されている。そのため、これに従って遊技球を打ち出している限りにおいては、第1始動入賞口15へのみ遊技球が入球する可能性があり、通常遊技状態中と同様に、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づき大当たりの抽選が行われ、大当たりに当選した場合には、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定される(図6(a)参照)。したがって、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、低確率時短遊技状態中及び高確率時短遊技状態中も指示通り左打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態へ移行することとなる(図19参照)。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、大当たり図柄X4又はX5の決定に基づく特別遊技の終了後における高確率時短遊技状態中に、当たりに当選することなく30回の抽選の結果がすべて大当たり以外となると、高確率非時短遊技状態へ移行する(図19参照)。
この高確率非時短遊技状態中は、特別第1始動入賞口15bが開状態へ維持される難易度は通常遊技状態中と変わらないものの、通常遊技状態中よりも、大当たりの当選確率が高くなっている。また、高確率非時短遊技状態中は、上述の如く、第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)が指示されており、これに従って遊技球を打ち出していると、遊技球は、第2始動入賞口16に入球する可能性がある。第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選では、小当たりに当選する確率が極めて高く設定されており(図5(c)及び(d)参照)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すればほぼ小当たりに当選し、小当たり遊技が実行される。小当たり遊技中は大入賞口18が開放されるため、第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出していれば、開放中の大入賞口18へ遊技球が入球し、当該入球に基づき所定個数の賞球を獲得することができる。
すなわち、高確率非時短遊技状態中は、第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出すことにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく小当たりの当選により実行される小当たり遊技で賞球を獲得しながら、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて大当たりの当選を目指すことができるようになっており、高確率非時短遊技状態は、通常遊技状態、低確率時短遊技状態及び高確率時短遊技状態と比べて遊技者にとって有利な遊技状態である。なお、大当たりに当選することなく高確率非時短遊技状態が継続すればする程、小当たり遊技が実行される回数が増えるため、遊技球が徐々に増加するようになっている。
また、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づき大当たりの抽選が行われ、大当たりに当選した場合にも、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定される(図6(b)参照)。したがって、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、高確率非時短遊技状態中に指示通り右打ちを行っていれば、大当たりに当選することにより、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態へ移行することとなる(図19参照)。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態、低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態及び高確率非時短遊技状態の各遊技状態において、遊技者に対する指示通りに第1遊技領域12a又は第2遊技領域12bのいずれかへ向けて遊技球を打ち出すことで、大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後に、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態への移行が可能となっている。そして、運良く、連続して大当たり図柄X4又はX5が決定されると、特別遊技中に獲得可能な賞球に加え、高確率時短遊技状態から移行可能な高確率非時短遊技状態中の小当たり遊技でも賞球を獲得でき、大当たりの当選確率も高いことから、早いスピードで多くの出玉を得ることができることとなる。
ところで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選では小当たりに当選する確率が高く設定されているため(図5(c)又は(d)参照)、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中及び高確率時短遊技状態中に遊技者に対する左打ちの指示に従わず、第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出し第2始動入賞口16へ遊技球を入球させて、小当たりの当選により実行される小当たり遊技で賞球を獲得するという遊技方法により遊技が行われる可能性がある。
しかし、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中又は高確率時短遊技状態中に第2始動入賞口16へ遊技球を入球させた場合には、大当たりの抽選の結果が大当たりの当選、小当たりの当選及びハズレのいずれであっても、特別図柄の変動時間が約600秒と極めて長い時間に設定されるようになっている。したがって、1時間あたりに約6回程度しか特別図柄が停止表示されず、時間効率の極めて悪い遊技となり、多くの賞球を獲得することは極めて困難となる。これにより、上述のような遊技が行われることを抑止することができる。
また、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中又は高確率時短遊技状態中に、第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し及び第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しを併用し、第1始動入賞口15への遊技球の入球により大当たりの当選を目指しつつ、第2始動入賞口16への遊技球の入球により小当たりの当選を目指すという遊技方法により遊技が行われる可能性もある。
ここで、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中又は高確率時短遊技状態中に第2始動入賞口16へ遊技球を入球させることにより大当たりに当選してしまった場合、大当たり図柄の変動表示(第2特別図柄表示装置31における変動表示)中も、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選は次々と行われる。しかし、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づき大当たりに当選しているため、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果は全てハズレとなる。すると、遊技者は、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて大当たりに当選していることを認識できないまま、第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出すものの、上述のように第1始動入賞口15へ遊技球が入球しても大当たりの抽選の結果は全てハズレとなるため、打ち出した遊技球は全て無駄となり、遊技者にとっては極めて不利な状況となる。
また、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中又は高確率時短遊技状態中に第2始動入賞口16へ遊技球を入球させることにより小当たりに当選した場合、上述と同様に、小当たり図柄の変動表示(第2特別図柄表示装置31における変動表示)中も、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選は次々と行われる。しかし、当該抽選において大当たりに当選しない限り、上述の小当たり図柄の変動表示は継続するようになっており、当該抽選において大当たりに当選した場合には、変動表示中の小当たり図柄はハズレ図柄に書き換えられて強制的に停止表示されるようになっている。したがって、これらの遊技状態中に小当たりに当選しても、第1始動入賞口15へ遊技球が入球して大当たりの抽選が行われる限りは、小当たり遊技が実行されることはない。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態中、低確率時短遊技状態中又は高確率時短遊技状態中に第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出すメリットが少なく、上述のような遊技方法による遊技が行われるのを抑止できるようになっている。
(パチンコ機Pにおける遊技の進行の概要)
次に、上述の特図遊技、普図遊技、特別遊技及び小当たり遊技の進行について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図20のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ100において、メインCPU101は、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM102から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM103に記憶されるフラグなどを初期化したり、副制御基板300に送信する各種のコマンドを、メインRAM103に設けられた演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、特別図柄乱数を更新する際に参照される特別図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この特別図柄乱数用初期値更新乱数は、特別図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、特別図柄乱数は、更新を開始する時点の特別図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における特別図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、特別図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、変動演出パターンを決定するための乱数であるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、変動パターン乱数を更新する。そして、ステップ102の処理が終了すると、以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップ101とステップ102の処理を繰り返し実行する。
次に、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図21のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
ステップ200において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ201に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、特別図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の特別図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20a、通常第1始動入賞口検出センサ15e、特別第1始動入賞口検出センサ15f、第2始動入賞口検出センサ16aに入力があったか否かを判定し、これに基づいて所定の処理を行うセンサ検出時処理を実行する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技、特別遊技、小当たり遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、メインCPU101は、普図遊技に関する制御を行うための普図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、一般入賞口検出センサ14a、通常第1始動入賞口検出センサ15e、特別第1始動入賞口検出センサ15f、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合に、当該メインCPU101は、それぞれの検出信号に対応して設けられている賞球カウンタを更新するとともに、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。なお、発射払出制御基板200により賞球の払い出しが行われると、当該払い出しごとに主制御基板100に払い出しコマンドが送信され、メインCPU101は、当該払い出しコマンドを受信すると、賞球カウンタを減算する。また、現時点の遊技状態が高確率非時短遊技状態であったときに、大入賞口検出センサ18aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合には、メインCPU101は、小当たり遊技中における大入賞口18への遊技球の入球に基づく所定個数の賞球の払い出しが行われた旨を示す小当たり払い出しコマンドを生成して、後述の演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、小当たり遊技中に大入賞口18への遊技球の入球に基づく賞球の払い出しが行われた旨が副制御基板300に伝達されることとなる。そして、次のステップ207に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、特別第1始動入賞口15bの可動片15dを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、メインCPU101は、上述のステップ207で作成した各データの信号を出力するポート出力処理、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ202のセンサ検出時処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が通常第1始動入賞口15a又は特別第1始動入賞口15bを通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16を通過したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ300のゲート検出時処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ402において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ301の第1始動入賞口検出時処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップ500において、メインCPU101は、通常第1始動入賞口検出センサ15e又は特別第1始動入賞口検出センサ15fからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、通常第1始動入賞口検出センサ15e及び特別第1始動入賞口検出センサ15fのいずれからの検出信号も入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、通常第1始動入賞口検出センサ15e又は特別第1始動入賞口検出センサ15fのいずれかからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された特別図柄乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ506において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり乱数、特別図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ508において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ509に進む。
ステップ509において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率非時短遊技状態であるか否かを判定する。そして、高確率非時短遊技状態でない(すなわち、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態である)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、高確率非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ510に進む。
ステップ510において、メインCPU101は、記憶された第1特図乱数について、当該第1特図乱数に基づく変動開始前に(第1特図乱数が保留として記憶された時点で)大当たりの抽選に関する各種判定を行う事前判定処理を実行する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ302の第2始動入賞口検出時処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された特別図柄乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり乱数、特別図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ609に進む。
ステップ609において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率非時短遊技状態であるか否かを判定する。そして、高確率非時短遊技状態でないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、高確率非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ610に進む。
ステップ610において、メインCPU101は、記憶された第2特図乱数について、当該第2特図乱数に基づく変動開始前に(第2特図乱数が保留として記憶された時点で)大当たりの抽選に関する各種判定を行う事前判定処理を実行する。そして、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ510及びステップ610の事前判定処理について、図26のフローチャートを参照して説明する。なお、上述したステップ510の事前判定処理においては、第1保留記憶領域の記憶部に記憶された大当たり乱数、特別図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて下記の処理が実行され、上述したステップ610の事前判定処理においては、第2保留記憶領域の記憶部に記憶された大当たり乱数、特別図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて下記の処理が実行される。
ステップ650において、メインCPU101は、大当たり乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態及び遊技球が入球した始動入賞口の種別(第1始動入賞口15(第1特図乱数)、第2始動入賞口16(第2特図乱数))に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと、記憶された大当たり乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を判定する大当たり判定処理を実行する。その後、当該判定の結果(大当たり、小当たり又はハズレ)に係るデータをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ651に進む。
ステップ651において、メインCPU101は、特別図柄の種別を判定する特別図柄判定処理を実行する。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15(第1特図乱数)であり、かつ上述のステップ650における判定の結果が大当たりであった場合には、第1特別図柄乱数判定テーブル111aを取得し、当該テーブルと、記憶された特別図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別(大当たり図柄の種別)を判定する。また、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16(第2特図乱数)であり、かつ上述のステップ650における判定の結果が大当たりであった場合には、第2特別図柄乱数判定テーブル111bを取得し、当該テーブルと、記憶された特別図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別(大当たり図柄の種別)を判定する。また、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16(第2特図乱数)であり、かつ上述のステップ650における判定の結果が小当たりであった場合には、第3特別図柄乱数判定テーブル111cを取得し、当該テーブルと、記憶された特別図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別(小当たり図柄の種別)を判定する。一方、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15(第1特図乱数)であり、かつ上述のステップ650における判定の結果がハズレであった場合には、特別図柄はZ1(ハズレ図柄)であると判定する。また、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16(第2特図乱数)であり、かつ上述のステップ650における判定の結果がハズレであった場合には、特別図柄はZ2(ハズレ図柄)であると判定する。そして、当該判定の結果(特別図柄の種別)に係るデータを、メインRAM103の所定の処理領域に記憶する。また、この特別図柄判定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を判定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ652に進む。
ステップ652において、メインCPU101は、上述のステップ651で判定された特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄及び小当たり図柄のいずれでもない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ655に進む。一方、大当たり図柄又は小当たり図柄であると判定した場合、次のステップ653に進む。
ステップ653において、メインCPU101は、現時点の遊技状態、上述のステップ652で判定された特別図柄の種別(大当たり図柄又は小当たり図柄)、及び、遊技球が入球した始動入賞口の種別(第1始動入賞口15(第1特図乱数)、第2始動入賞口16(第2特図乱数))を確認する。そして、次のステップ654に進む。
ステップ654において、メインCPU101は、上述のステップ653で確認した現時点の遊技状態、特別図柄の種別、及び、遊技球が入球した始動入賞口の種別に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(当たり用判定テーブル)を取得する。そして、ステップ659に進む。
また、上述のステップ652で大当たり図柄及び小当たり図柄のいずれでもないと判定した場合に進むステップ655において、メインCPU101は、現時点の遊技状態、遊技球が入球した始動入賞口の種別(第1始動入賞口15(第1特図乱数)、第2始動入賞口16(第2特図乱数))、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ656に進む。
ステップ656において、メインCPU101は、上述のステップ655で確認した現時点の遊技状態、保留数、及び、遊技球が入球した始動入賞口の種別に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を取得する。そして、次のステップ657に進む。
ステップ657において、メインCPU101は、記憶されたリーチグループ決定乱数と、上述のステップ656で取得されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を判定し、当該グループの種別をメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ658に進む。
ステップ658において、メインCPU101は、上述のステップ657で判定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を取得する。そして、次のステップ659に進む。
ステップ659において、メインCPU101は、上述のステップ654で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ658で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を判定する変動モード番号判定処理を実行する。そして、次のステップ660に進む。
ステップ660において、メインCPU101は、上述のステップ659で判定された変動パターン抽選テーブル114を取得する。そして、次のステップ661に進む。
ステップ661において、メインCPU101は、上述のステップ660で取得された変動パターン抽選テーブル114と、記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を判定する変動パターン番号判定処理を実行する。そして、次のステップ662に進む。
ステップ662において、メインCPU101は、上述のステップ650で判定された大当たりの抽選の結果(大当たり、小当たり又はハズレ)、上述のステップ651で判定された特別図柄の種別、上述のステップ659で判定された変動モード番号、及び、上述のステップ661で判定された変動パターン番号を含む事前判定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。そして、事前判定処理を終了する。
以上の処理により、高確率非時短遊技状態中に取得され保留として記憶された第1特図乱数又は第2特図乱数について、特別図柄の変動開始時に決定される大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号が、事前判定コマンドによって、当該乱数の取得時点で事前に(すなわち、変動開始前に)副制御基板300に伝達される。
次に、上述したステップ203の特図関連制御処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「01」と、後述する小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「03」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動処理(ステップ701)、特別遊技制御処理(ステップ702)、小当たり遊技制御処理(ステップ703)又は特別遊技終了処理(ステップ704)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ701の特別図柄変動処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ステップ750において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ751に進む。
ステップ751において、メインCPU101は、変動開始処理を実行する。そして、次のステップ752に進む。
ステップ752において、メインCPU101は、変動停止処理を実行する。そして、次のステップ753に進む。
ステップ753において、メインCPU101は、停止後処理を実行する。そして、特別図柄変動処理を終了する。
次に、上述したステップ751の変動開始処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
ステップ800において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ813に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2特図乱数に基づいて決定された特別図柄(以下、第2特図という)の変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中であると判定した場合、ステップ813に進む。一方、変動表示中でないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ802において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第2保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ803に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、現時点の遊技状態及び第2特図乱数(すなわち、始動入賞口の種別が第2始動入賞口16)に対応する大当たり乱数判定テーブル110を選択し、選択したテーブルと、上述のステップ802で処理領域に記憶された大当たり乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ804に進む。
ステップ804において、メインCPU101は、第2特図の種別を決定する第2特図決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ803における抽選の結果が大当たりであった場合には、第2特別図柄乱数判定テーブル111b(図5(b)参照)を選択し、当該テーブルと、上述のステップ802で処理領域に記憶された特別図柄乱数とに基づいて、大当たり図柄(X1、X2、X3、X4又はX5のいずれか)を決定する。また、上述のステップ803における抽選の結果が小当たりであった場合には、第3特別図柄乱数判定テーブル111c(図5(c)参照)を選択し、当該テーブルと、上述のステップ802で処理領域に記憶された特別図柄乱数とに基づいて、小当たり図柄(Y1)を決定する。また、上述のステップ803における抽選の結果がハズレであった場合には、ハズレ図柄(Z2)を決定する。そして、決定した第2特図に対応するデータを、メインRAM103の第2特図一時記憶領域に記憶する。また、この第2特図決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、第2特図を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、上述のステップ804で決定された第2特図の種別が大当たり図柄又は小当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄及び小当たり図柄のいずれでもない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ808に進む。一方、大当たり図柄又は小当たり図柄であると判定した場合、次のステップ806に進む。
ステップ806において、メインCPU101は、後述する第1特図一時記憶領域に記憶されたデータが大当たり図柄に係るものであるか否かを判定する。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、第1特図乱数に基づいて決定された特別図柄(以下、第1特図という)と第2特図とが同時に変動表示可能となっている。そして、上述の如く、第2特図の変動表示の開始時には、決定された第2特図の種別(すなわち、停止表示される第2特図の種別)が第2特図一時記憶領域に記憶される。同様に、第1特図の変動表示の開始時には、決定された第1特図の種別(すなわち、停止表示される第1特図の種別)が第1特図一時記憶領域に記憶される。すなわち、第1特図一時記憶領域には、第1特別図柄表示装置30において変動表示中の第1特図の種別が記憶され、第2特図一時記憶領域には、第2特別図柄表示装置31において変動表示中の第2特図の種別が記憶される。
したがって、このステップ806においては、第2図柄として決定された大当たり図柄又は小当たり図柄の変動表示を開始する際に、第1特別図柄表示装置30において、第1特図として決定された大当たり図柄が変動表示されているか否かを判定することとなる。
そして、上述のデータが大当たり図柄に係るものでない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ808に進む。一方、上述のデータが大当たり図柄に係るものであると判定した場合、次のステップ807に進む。
ステップ807において、メインCPU101は、第2特図一時記憶領域に記憶された大当たり図柄又は小当たり図柄に係るデータを、ハズレ図柄に係るデータに書き換える。すなわち、大当たり図柄が決定された第1特図の変動表示中に、第2特図の変動表示が開始される場合において、この第2特図として大当たり図柄又は小当たり図柄が決定された場合には、この大当たり図柄又は小当たり図柄が強制的にハズレ図柄に書き換えられる。
なお、上述のように、第2特図の種別を決定した後に、決定された大当たり図柄又は小当たり図柄を強制的にハズレ図柄に書き換えるのではなく、第2特図の種別を決定する際に、第1特別図柄表示装置30において、第1特図として決定された大当たり図柄が変動表示されているか否かを判定し、大当たり図柄が変動表示されていると判定した場合には、第2特図の種別として必ずハズレ図柄が決定されるようにしてもよい。
そして、次のステップ808に進む。
ステップ808において、メインCPU101は、第2特図一時記憶領域に記憶されている第2特図の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。具体的には、上述のステップ804で決定された第2特図の種別(大当たり図柄、小当たり図柄、又は、ハズレ図柄)、又は、上述のステップ807で強制的な書き換えが行われた場合にはハズレ図柄が記憶される。これにより、第2特図の種別に係る情報が、変動演出の開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ809に進む。
ステップ809において、メインCPU101は、上述のステップ802で処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ810に進む。
ステップ810において、メインCPU101は、第2特別図柄表示装置31で第2特図の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第2特別図柄表示装置31が点滅表示を開始する。ここで、点滅表示とは、各表示装置において「−」が所定の間隔で点滅することをいうものである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第2特図乱数に基づいて上述の第2特図の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ811に進む。
ステップ811において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、遊技状態を時短遊技状態に設定するための時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は、何も処理は行わない。そして、次のステップ812に進む。
ステップ812において、メインCPU101は、高確回数更新処理を実行する。ここでは、メインCPU101は、遊技状態が高確率遊技状態に設定するための高確遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、高確遊技フラグをオフにする処理も実行される。また、高確遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は、何も処理は行わない。そして、次のステップ813に進む。
ステップ813において、メインCPU101は、第1保留記憶領域の記憶部に第1特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、変動開始処理を終了する。一方、第1特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ814に進む。
ステップ814において、メインCPU101は、第1特図の変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中であると判定した場合、変動開始処理を終了する。一方、変動表示中でないと判定した場合、次のステップ815に進む。
ステップ815において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ816に進む。
ステップ816において、メインCPU101は、現時点の遊技状態及び第1特図乱数(すなわち、始動入賞口の種別が第1始動入賞口15)に対応する大当たり乱数判定テーブル110を選択し、選択したテーブルと、上述のステップ815で処理領域に記憶された大当たり乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ817に進む。
ステップ817において、メインCPU101は、第1特図の種別を決定する第1特図決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ816における抽選の結果が大当たりであった場合には、第1特別図柄乱数判定テーブル111a(図5(a)参照)を選択し、当該テーブルと、上述のステップ815で処理領域に記憶された特別図柄乱数とに基づいて、大当たり図柄(X1、X2、X3、X4又はX5のいずれか)を決定する。また、上述のステップ815における抽選の結果がハズレであった場合には、ハズレ図柄(Z1)を決定する。そして、決定した第1特図に対応するデータを、メインRAM103の第1特図一時記憶領域に記憶する。また、この第1特図決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、第1特図を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ818に進む。
ステップ818において、メインCPU101は、上述のステップ817で決定された第1特図の種別が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ821に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ819に進む。
ステップ819において、メインCPU101は、第2特図一時記憶領域に記憶されたデータが大当たり図柄に係るものであるか否かを判定する。すなわち、メインCPU101は、第1図柄として決定された大当たり図柄の変動表示を開始する際に、第2特別図柄表示装置31において、第2特図として決定された大当たり図柄が変動表示されているか否かを判定する。そして、上述のデータが大当たり図柄に係るものでない(すなわち、小当たり図柄又はハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ821に進む。一方、上述のデータが大当たり図柄に係るものであると判定した場合、次のステップ820に進む。
ステップ820において、メインCPU101は、第1特図一時記憶領域に記憶された大当たり図柄に係るデータを、ハズレ図柄に係るデータに書き換える。すなわち、大当たり図柄が決定された第2特図の変動表示中に、第1特図の変動表示が開始される場合において、この第1特図として大当たり図柄が決定された場合には、この大当たり図柄が強制的にハズレ図柄に書き換えられる。
なお、第1特図の種別を決定した後に、決定された大当たり図柄を強制的にハズレ図柄に書き換えるのではなく、第1特図の種別を決定する際に、第2特別図柄表示装置31において、第2特図として決定された大当たり図柄が変動表示されているか否かを判定し、大当たり図柄が変動表示されていると判定した場合には、第1特図の種別として必ずハズレ図柄が決定されるようにしてもよい。
そして、次のステップ821に進む。
ステップ821において、メインCPU101は、第1特図一時記憶領域に記憶されている第1特図の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。
具体的には、上述のステップ817で決定された第1特図の種別(大当たり図柄、又は、ハズレ図柄)、又は、上述のステップ820で強制的な書き換えが行われた場合にはハズレ図柄が記憶される。これにより、第1特図の種別に係る情報が、変動演出の開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ822に進む。
ステップ822において、メインCPU101は、上述のステップ815で処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンを決定する変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ823に進む。
ステップ823において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30で第1特図の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1特別図柄表示装置30が点滅表示を開始する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の第1図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御される。
そして、次のステップ824に進む。
ステップ824において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。そして、次のステップ825に進む。
ステップ825において、メインCPU101は、高確回数更新処理を実行する。そして、変動開始処理を終了する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数のいずれもが記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではない。たとえば、第2特図乱数に優先して第1特図乱数が処理されるようにしてもよいし、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
次に、上述したステップ809及びステップ822の変動演出パターン決定処理について、図30のフローチャートを参照して説明する。なお、いずれのステップの変動演出パターンも同様の処理となっているため、ここでは、ステップ809の変動演出パターン決定処理を中心に説明する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ804(ステップ822の変動演出パターン決定処理においては上述のステップ817)で決定された特別図柄が大当たり図柄又は小当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄及び小当たり図柄のいずれでもない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄又は小当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ804(ステップ822の変動演出パターン決定処理においては上述のステップ817)で決定された大当たり図柄又は小当たり図柄、現時点の遊技状態、及び、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、メインCPU101は、上述のステップ901で確認した大当たり図柄又は小当たり図柄、遊技状態、及び、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(当たり用判定テーブル)を選択する。そして、ステップ907に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄及び小当たり図柄のいずれでもないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ904において、メインCPU101は、上述のステップ903で確認した始動入賞口の種別、遊技状態及び保留数に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を選択する。そして、次のステップ905に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ802(ステップ822の変動演出パターン決定処理においては上述のステップ815)で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ906において、メインCPU101は、上述のステップ905で決定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を選択する。そして、次のステップ907に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(当たり用判定テーブル)又は上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ802(ステップ822の変動演出パターン決定処理においては上述のステップ815)で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ908において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動パターン抽選テーブル114を選択する。そして、次のステップ909に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で選択された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ802(ステップ822の変動演出パターン決定処理においては上述のステップ815)で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ910において、メインCPU101は、変動時間決定テーブル115と、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号及び変動パターン番号とに基づいて、変動演出の変動時間(特別図柄の変動表示の変動時間)を決定する。すなわち、第2特図に基づいた変動演出パターン決定処理(ステップ809の変動演出パターン決定処理)が行われている場合には、決定された変動時間は第2特図の変動時間となり、第1特図に基づいた変動演出パターン決定処理(ステップ822の変動演出パターン決定処理)が行われている場合には、決定された変動時間は第1特図の変動時間となる。そして、第2特図の変動時間を決定した場合には、この変動時間を第2特図変動時間タイマカウンタにセットし、第1特図の変動時間を決定した場合には、この変動時間を第1特図変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ911に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に、上述したステップ752の変動停止処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1000において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30において第1特図が変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中でないと判定した場合、ステップ1006に進む。一方、変動表示中であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、上述のステップ910で第1特図変動時間タイマカウンタにセットされた第1特図の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、ステップ1006に進む。一方、経過したと判定した場合、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ817で決定され、第1特図一時記憶領域に記憶された第1特図を、第1特別図柄表示装置30に停止表示するための停止表示データをセットし、第1特図の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、第1特図が停止表示されたことを示す第1特図停止表示コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特図停止表示時間決定テーブル116を参照して、上述のステップ817で決定された特別図柄の種類に応じた第1特図を停止表示する特図停止表示時間(以下、第1特図停止表示時間という)を決定する。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、上述のステップ1004で決定された第1特図停止表示時間を第1停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1006に進む。
ステップ1006において、メインCPU101は、第2特別図柄表示装置31において第2特図が変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中でないと判定した場合、変動停止処理を終了する。一方、変動表示中であると判定した場合、次のステップ1007に進む。
ステップ1007において、メインCPU101は、上述のステップ910で第2特図変動時間タイマカウンタにセットされた第2特図の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、経過していないと判定した場合、変動停止処理を終了する。一方、経過したと判定した場合、次のステップ1008に進む。
ステップ1008において、メインCPU101は、上述のステップ804で決定され、第2特図一時記憶領域に記憶された第2特図を、第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、第2図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1009に進む。
ステップ1009において、メインCPU101は、第2特図が停止表示されたことを示す第2特図停止表示コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1010に進む。
ステップ1010において、メインCPU101は、特図停止表示時間決定テーブル116を参照して、上述のステップ804で決定された特別図柄の種類に応じた第2特図を停止表示する特図停止表示時間(以下、第2特図停止表示時間という)を決定する。そして、次のステップ1011に進む。
ステップ1011において、メインCPU101は、上述のステップ1010で決定された第2特図停止表示時間を第2停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ753の停止後処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1100において、メインCPU101は、上述のステップ1005で第1停止表示時間タイマカウンタにセットされた第1特図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、第1特図停止表示時間が経過していないと判定した場合、ステップ1102に進む。一方、第1特図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、停止表示された第1特図が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄であると判定した場合、ステップ1104に進む。一方、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1102において、メインCPU101は、上述のステップ1011で第2停止表示時間タイマカウンタにセットされた第2特図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、第2特図停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、第2特図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1103に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、停止表示された第2特図が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、小当たり図柄又はハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1112に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1104に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄があるか否か、すなわち、停止表示された特別図柄とは異なる、もう一方の特別図柄が変動表示中であるか否かを判定する。具体的には、停止表示された第1特図が大当たり図柄であった場合には、第2特図が変動表示中であるか否かを判定し、停止表示された第2特図が大当たり図柄であった場合には、第1特図が変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中の特別図柄がないと判定した場合、ステップ1109に進む。一方、変動表示中の特別図柄があると判定した場合、次のステップ1105に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄が小当たり図柄であるか否かを判定する。そして、小当たり図柄でないと判定した場合、ステップ1108に進む。一方、小当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。なお、小当たり図柄は第2特図乱数に基づいてのみ決定されるため、小当たり図柄であると判定されるのは、第2特図が変動表示中である場合のみとなる。
ステップ1106において、メインCPU101は、変動表示中の小当たり図柄に係るデータ(すなわち、第2特図一時記憶領域に記憶された小当たり図柄に係るデータ)をハズレ図柄に係るデータに書き換える。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄を強制的に停止表示する。具体的には、上述のステップ1106で書き換えられた第2特図一時記憶領域に記憶されている第2特図(ハズレ図柄)を、第2特図の変動時間が経過していなくても第2特別図柄表示装置31に停止表示させる。そして、ステップ1109に進む。
また、上述のステップ1105で小当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1108において、メインCPU101は、変動表示中である第1特図又は第2特図の変動時間の計測を停止する。そして、次のステップ1109に進む。
なおここでは、変動時間の計測を停止するのみであり、第1特図又は第2特図の変動表示は引き続き行われるようになっている。たとえば、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄の変動表示中に、第2特別図柄表示装置31において大当たり図柄が停止表示された場合には、変動表示中のハズレ図柄が強制的に停止表示されることはない。また、第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄の変動表示中に、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄が停止表示された場合には、変動表示中のハズレ図柄が強制的に停止表示されることはない。そして、変動時間の計測を停止することで、この時点における残りの変動時間を維持したまま、ハズレ図柄の変動表示が継続されることとなる。なお、後述する如く、大当たり遊技が終了すると、停止された変動時間の計測が再開されるようになっている。
ステップ1109において、メインCPU101は、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをオフにする。なお、高確遊技フラグ、時短遊技フラグがオフであったときには、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1110に進む。
ステップ1110において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。また、停止表示された大当たり図柄の種類に対応する特別電動役物作動テーブル117に基づいて、オープニング時間が経過した後に実行される特別遊技中のラウンド数を取得し、メインRAM103に設けられたラウンド数記憶領域にセットする。そして、次のステップ1111に進む。
ステップ1111において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「01」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1103で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1112において、メインCPU101は、停止表示された第2特図が小当たり図柄であるか否かを判定する。そして、小当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1117に進む。一方、小当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1113に進む。
ステップ1113において、メインCPU101は、変動表示中の特別図柄があるか否か、具体的には、第1特図が変動表示中であるか否かを判定する。そして、変動表示中の特別図柄がないと判定した場合、ステップ1115に進む。一方、変動表示中の特別図柄があると判定した場合、次のステップ1114に進む。
ステップ1114において、メインCPU101は、変動表示中である第1特図の変動時間の計測を停止する。ここでは、変動時間の計測を停止するのみであり、第1特図の変動表示は引き続き行われるようになっている。すなわち、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄の変動表示中に、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄が停止表示された場合には、変動表示中のハズレ図柄が強制的に停止表示されることはない。そして、変動時間の計測を停止することで、この時点における残りの変動時間を維持したまま、ハズレ図柄の変動表示が継続されることとなる。なお、後述する如く、小当たり遊技が終了すると、停止された変動時間の計測が再開されるようになっている。
そして、次のステップ1115に進む。
ステップ1115において、メインCPU101は、小当たり遊技の開始時に設定されるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1116に進む。
ステップ1116において、メインCPU101は、特図関連制御処理において小当たり遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「02」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1112で小当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1117において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。この遊技状態コマンドには、高確遊技フラグのオン又はオフの情報、時短遊技フラグのオン又はオフの情報、高確回数の情報、時短回数の情報等が含まれている。そして、停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ702の特別遊技制御処理について、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1110でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1202において、メインCPU101は、この特別遊技制御処理において全ラウンド遊技が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1210に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1203に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル117に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1204において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が開始された時点であるか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が開始された時点ではないと判定した場合、ステップ1206に進む。一方ラウンド遊技が開始された時点であると判定した場合、次のステップ1205に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1206において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が終了したか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が終了していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、ラウンド遊技が終了したと判定した場合、次のステップ1207に進む。
ステップ1207において、メインCPU101は、ラウンド遊技の終了を示すラウンド遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶し、ラウンド数記憶領域に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、上述のステップ1207でデクリメントしたラウンド数が「0」であるか否かを判定する。そして、当該ラウンド数が「0」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該ラウンド数が「0」であると判定した場合、次のステップ1209に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1202でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1210において、メインCPU101は、上述のステップ1209でエンディング時間タイマカウンタにセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1211に進む。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1212において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技終了処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、特別遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ703の小当たり遊技制御処理について、図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1250において、メインCPU101は、実行フェーズデータが小当たり遊技制御処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1251に進む。
ステップ1251において、メインCPU101は、上述のステップ1115でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1252に進む。
ステップ1252において、メインCPU101は、この小当たり遊技制御処理において大入賞口18の開閉が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1256に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1253に進む。
ステップ1253において、メインCPU101は、特別電動役物作動テーブル117における第3作動テーブル117cに基づいて、大入賞口18の開閉を行う小当たり遊技実行処理を行う。そして、次のステップ1254に進む。
ステップ1254において、メインCPU101は、大入賞口18の開閉が終了したか否かを判定する。そして、大入賞口18の開閉が終了していないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、大入賞口18の開閉が終了したと判定した場合、次のステップ1255に進む。
ステップ1255において、メインCPU101は、小当たり遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、小当たり遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1252でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1256において、メインCPU101は、上述のステップ1255でエンディング時間タイマカウンタにセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、小当たり遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1257に進む。
ステップ1257において、メインCPU101は、第1特図の変動時間の計測が停止中であるか否かを判定する。上述の如く、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄の変動表示中に、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄が停止表示された場合に、第1特図の変動時間の計測が停止される。そして、停止中でないと判定した場合、ステップ1259に進む。一方、停止中であると判定した場合、次のステップ1258に進む。
ステップ1258において、メインCPU101は、停止していた第1特図の変動時間の計測を再開する。具体的には、上述のように、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄の変動表示中に、第2特別図柄表示装置31において小当たり図柄が停止表示された場合には、この小当たり図柄の停止表示により実行される小当たり遊技中、第1特図の変動時間の計測が停止する。これにより、小当たり遊技が開始された時点における残りの変動時間が維持されることとなる。そして、小当たり遊技が終了すると、維持されていた残りの変動時間の計測が再開される。なお、この変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄が停止表示される。
そして、次のステップ1259に進む。
ステップ1259において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、小当たり遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ704の特別遊技終了処理について、図35のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の処理領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル118に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行する。
具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり図柄がX1の場合には、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオフにする。また、上述の大当たり図柄がX2の場合には、高確遊技フラグをオフにするとともに、時短遊技フラグをオンにし、時短回数に「30」をセットする。また、上述の大当たり図柄がX3の場合には、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンにするとともに、高確回数及び時短回数に「10000」をセットする。また、上述の大当たり図柄がX4又はX5の場合には、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンにするとともに、高確回数に「10000」をセットし、時短回数に「30」をセットする。
そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1302において、メインCPU101は、上述のステップ1301で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、ステップ1301で設定された高確遊技フラグのオン又はオフの情報、時短遊技フラグのオン又はオフの情報、高確回数の情報、時短回数の情報が含まれている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、この遊技状態指定コマンドに、特別遊技の実行契機となった大当たり図柄の種類の情報も含まれるようになっている。そして、次のステップ1303に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、第1特図又は第2特図の変動時間の計測が停止中であるか否かを判定する。上述の如く、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄の変動表示中に、第2特別図柄表示装置31において大当たり図柄が停止表示された場合に、第1特図の変動時間の計測が停止される。また、第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄の変動表示中に、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄が停止表示された場合に、第2特図の変動時間の計測が停止される。そして、停止中でないと判定した場合、ステップ1305に進む。一方、停止中であると判定した場合、次のステップ1304に進む。
ステップ1304において、メインCPU101は、停止していた第1特図又は第2特図の変動時間の計測を再開する。具体的には、上述のように、第1特別図柄表示装置30においてハズレ図柄の変動表示中に、第2特別図柄表示装置31において大当たり図柄が停止表示された場合には、この大当たり図柄の停止表示により実行される特別遊技中、第1特図の変動時間の計測が停止する。また、第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄の変動表示中に、第1特別図柄表示装置30において大当たり図柄が停止表示された場合には、この大当たり図柄の停止表示により実行される特別遊技中、第2特図の変動時間の計測が停止する。これにより、特別遊技が開始された時点における残りの変動時間が維持されることとなる。そして、特別遊技が終了すると、維持されていた残りの変動時間の計測が再開される。なお、この変動時間が経過すると、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31においてハズレ図柄が停止表示される。
そして、次のステップ1305に進む。
ステップ1305において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
次に、上述したステップ204の普図関連制御処理について、図36のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1401の普通図柄変動開始処理について、図37のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ1504に進む。
ステップ1504において、メインCPU101は、現時点の遊技状態に対応する当たり決定乱数判定テーブル119(非時短判定テーブル119a又は時短判定テーブル119bのいずれか)を選択し、当該選択したテーブルと、上述のステップ1503で処理領域に記憶された当たり決定乱数とに基づいて、普通図柄の抽選の結果を導出する当選判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、非時短判定テーブル119aを参照して、処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。また、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、時短判定テーブル119bを参照して、処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。そして、次のステップ1505に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。一方、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。
ステップ1506において、メインCPU101は、当たり図柄データをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
ステップ1508において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれに設定されているかを確認するとともに、普図保留数の値を確認する。そして、次のステップ1509に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄変動パターン決定テーブル120を参照して、上述のステップ1508で確認した現時点の遊技状態に応じた普通図柄変動パターン番号を決定するとともに、普通図柄の変動時間(変動パターン)を決定し、この決定された普通図柄の変動時間を普図変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1510において、メインCPU101は、普図停止表示時間決定テーブル121を参照して、上述のステップ1505の判定結果に基づく普通図柄の種類(当たり図柄、ハズレ図柄)に応じた普図停止表示時間を決定し、この決定された普図停止表示時間をメインRAM103に設けられた所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1511に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1512に進む。
ステップ1512において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1513に進む。
ステップ1513において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ1402の普通図柄変動停止処理について、図38のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、ステップ1509で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1602において、メインCPU101は、普通図柄を普通図柄表示装置32に停止表示するための停止表示データをセットし、普通図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、上述のステップ1510で決定され、一時記憶領域に記憶された普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1604において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「12」をセットする。そして、普通図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ1403の普通図柄停止後処理について、図39のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、メインCPU101は、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1703に進む。一方、停止表示されている普通図柄が当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1704に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1702で停止表示されている普通図柄が当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1704において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ1404の可動片制御処理について、図40のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片15dが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド15cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片15dが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片15dが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、メインCPU101は、普通図柄の変動開始時の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれであったかを確認する。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、特別第1始動入賞口開放制御テーブル122を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド15cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
また、上述のステップ1801で可動片15dが作動制御中であると判定した場合に進むステップ1804において、メインCPU101は、上述のステップ1803でセットされた通電時間(開放時間)を経過したか否かを判定する。そして、通電時間(開放時間)を経過していないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、通電時間(開放時間)を経過したと判定した場合、次のステップ1805に進む。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片15dの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド15cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1806において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
(パチンコ機Pにおける演出の概要)
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技及び小当たり遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、及び、変動演出に伴って実行される各種演出について説明する。
(変動演出の概要)
この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、第1特図と第2特図とが同時に変動表示可能となっているため、第1特図と第2特図とが同時に変動表示される場合には、演出表示装置21においても、第1特図に対応する変動演出と第2特図に対応する変動演出とが同時に行われるようになっている。そして、通常遊技状態、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態においては、図41(a)に示すように、演出表示装置21における表示部21aの中央部分で第1特図に対応する変動演出が実行され、表示部21aの右下隅で第2特図に対応する変動演出が実行されるようになっている。
これに対して、高確率非時短遊技状態においては、図41(b)に示すように、表示部21aの左下隅で第1特図に対応する変動演出が実行され、表示部21aの右下隅で第2特図に対応する変動演出が実行される。
またここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、各遊技状態に応じた背景画像が表示されるようになっている。具体的には、特に図示していないが、通常遊技状態においては第1背景画像が表示され、低確率時短遊技状態又は高確率時短遊技状態においては第2背景画像が表示され、高確率時短遊技状態においては第2背景画像又は第3背景画像(図41(b)参照)が表示されるようになっている。
これにより、第1背景画像が表示されているときには、通常遊技状態が設定されている旨を認識することができる。また、第2背景画像が表示されているときには、低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態又は高確率非時短遊技状態が設定されている旨を認識することができる。また、第3背景画像が表示されているときには、高確率非時短遊技状態が設定されている旨を認識することができる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出中に実行される所定の演出(大当たりの当選の期待度を示唆する予告演出、発展演出等)を遊技者に注目させるべく、この所定の演出の実行に応じて、表示部21aにおける第1特図や第2特図の変動演出の表示位置や演出図柄50の大きさを変更したり、変動演出を非表示にしたりするといった制御も行われるようになっている。
(変動演出の基本態様)
次に、変動演出の基本態様について具体的に説明する。なおここでは、特に言及する場合を除き、通常遊技状態、高確率時短遊技状態又は低確率時短遊技状態において実行される第1特図に対応する変動演出を具体例として、上述の説明を行う。
変動演出では、特別図柄の変動表示の開始とともに、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始される(図42(a)及び(b)参照)。なお、図中の下向き矢印は、演出図柄50が上方から下方へ向けてスクロールする表示がなされていることを示す。
その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図42(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図42(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
また、特に図示していないが、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、第2特図に基づく大当たりの抽選の結果が小当たりであった場合には、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合と同様に、第2特図に対応する変動演出において、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはないようになっている。ただし、小当たりの場合には、特に図示していないが、ハズレの場合には停止表示されることのない特定の演出図柄50の組み合わせ(たとえば、第1停止図柄、第2停止図柄及び第3停止図柄がすべて異なる偶数の図柄となる組み合わせ)が停止表示され、これにより、大当たりの抽選の結果が小当たりであることが報知される。
なお、小当たりであった場合の停止表示の態様は、上述の内容に限定されるものではなく、たとえば、小当たりを示す特定の態様(たとえば、第1停止図柄、第2停止図柄及び第3停止図柄が特殊な図柄(ベル図柄等)で停止する態様)で演出図柄50が停止表示されるようにしてもよい。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、決定された大当たり図柄がX1であった場合(すなわち、大当たりの決定に基づく特別遊技中にラウンド遊技が2回実行され、当該特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される場合)には、同一の偶数の図柄による演出図柄50の停止表示(たとえば、「222」、「888」等)が行われる。すなわち、停止した演出図柄50の種類によって、決定された大当たり図柄がX1である旨が報知され、特別遊技の内容及び特別遊技の終了後の遊技状態等を認識できるようになっている。
また、決定された大当たり図柄がX5であった場合(すなわち、大当たりの決定に基づく特別遊技中にラウンド遊技が10回実行され、当該特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、その後、高確率非時短遊技状態が設定され得る場合)には、同一の特定の奇数の図柄による演出図柄50の停止表示(たとえば、「333」、「777」等)が行われる。すなわち、停止した演出図柄50の種類によって、決定された大当たり図柄がX4である旨が報知され、上述と同様に、特別遊技の内容及び特別遊技の終了後の遊技状態等を認識できるようになっている。
これに対して、決定された大当たり図柄がX2であった場合(すなわち、大当たりの決定に基づく特別遊技中にラウンド遊技が5回実行され、当該特別遊技の終了後に低確率時短遊技状態が設定される場合)、X3であった場合(すなわち、大当たりの決定に基づく特別遊技中にラウンド遊技が5回実行され、当該特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定される場合)、及び、X4であった場合(すなわち、大当たりの決定に基づく特別遊技中にラウンド遊技が10回実行され、当該特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、その後、高確率非時短遊技状態が設定され得る場合)にはいずれも、上述の特定の奇数以外の同一の奇数の図柄による演出図柄50の停止表示(たとえば、「555」、「999」等)が行われる。すなわち、この場合には、停止した演出図柄50の種類によって、決定された大当たり図柄がX2、X3又はX4である旨が報知され、特別遊技中に5回のラウンド遊技が実行される旨は認識できるものの、特別遊技の終了後の遊技状態(低確率時短遊技状態、高確率非時短遊技状態へ移行する可能性のある高確率時短遊技状態、高確率非時短遊技状態へ移行することのない高確率時短遊技状態)については認識できないようになっている。
なお、演出図柄50の停止表示の態様としては、上述の内容に限定されるものではない。
たとえば、一旦、所定の演出図柄50による停止表示を行った後、当該停止表示を行ってから変動演出が終了するまでのいずれかのタイミングや、特別遊技中の所定のタイミングで、停止表示された演出図柄50が異なる演出図柄に変更されるような演出(いわゆる昇格演出)が実行されるようにしてもよい。
具体的には、たとえば、大当たり図柄X5が決定された場合にも、特定の奇数の図柄による停止表示を行うのではなく、大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合と同様に、特定の奇数以外の図柄による停止表示を行い、その後、変動演出が終了するタイミングや特別遊技中の所定のラウンド遊技(たとえば、5ラウンド)の開始時点で、停止表示された図柄が特定の奇数の図柄に変更されるようにしてもよい。
また、第3停止図柄は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示するのとほぼ同時に停止表示されるようになっている。これにより、演出図柄50の停止表示に先んじて、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示され、特別図柄の種別で大当たりの抽選の結果が把握されてしまうことを防止している。
また、本形態に係るパチンコ機Pには、変動演出の態様として、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。これらの変動演出の態様はそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
たとえば、リーチ変動パターンには、特に図示していないが、リーチ表示が行われるまでの態様として、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるノーマルリーチパターン、すべての演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の表示が所定回数行われ(いわゆる擬似連演出が行われ)、その後に、リーチ表示が行われる擬似連リーチパターン等が設けられている。
また、リーチ表示後の態様として、演出表示装置21の表示部21aに所定の発展演出画像(たとえば、演出図柄50が次々と破壊されていくような動画等)を表示するリーチ発展演出が実行される発展ありパターン、リーチ発展演出が実行されない発展なしパターン等が設けられている。
上述のリーチ発展演出は、一の発展演出画像が継続して表示されるものであってもよいし、所定の発展演出画像が表示された後に、当該発展演出画像よりも大当たりの期待度が高く設定された他の発展演出画像の表示に切り替わるものであってもよい。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のリーチ変動パターンについて、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、実行されるリーチ変動パターンに応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができるようになっている。具体的には、擬似連リーチパターンや発展ありパターンは、大当たりに当選した場合に実行される可能性が高く設定されているため、大当たりに対する遊技者の期待感を高めることとなる。
また、リーチ変動パターンにおいては、第1停止図柄と第2停止図柄とを同一の図柄で停止表示することなく、所定の画像を表示することによりリーチ表示が行われた旨を報知するようにしてもよい。
また、変動演出の態様としては、これらに限定されるものではなく、変動演出の実行中における所定の時点において、演出図柄50とは異なる動画や静止画等の予告画像を表示する予告演出が実行されるパターン、演出操作装置9が操作されることを条件として、所定のカットイン画像を表示する操作演出が実行されるパターン等を設けてもよい。
さらに、変動演出では、演出図柄50の変動表示に併せて、音声出力装置10(スピーカ)から所定の効果音、音楽、声等を出力してもよいし、演出照明装置23(ランプ)を所定の点灯パターンや色で発光させてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pでは、副制御基板300のサブROM302に、変動演出の態様を決定するための種々の変動演出決定テーブルが記憶されている。副制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から送信された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信することにより、所定の条件に応じた変動演出決定テーブルを選択するとともに、所定の数値範囲内(たとえば、0〜249)で演出乱数(変動演出乱数)を取得する。そして、選択された変動演出決定テーブル、主制御基板100のメインCPU101から受信した変動モードコマンド、変動パターンコマンド及び取得された演出乱数(変動演出乱数)に基づいて、変動演出の態様を決定する。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分(演出図柄50の変動表示が開始されてから第2停止図柄が停止表示されるまで)の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分(第2停止図柄が停止表示されてから第3停止図柄が停止表示されるまで)の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。これにより、決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、表示部21aの左下隅及び右下隅で実行される変動演出は、極めて小さい演出図柄50により行われるため、視認困難となっている。したがって、第1特図及び第2特図に対応する変動演出が表示部21aの左下隅及び右下隅で実行される高確率非時短遊技状態においては、遊技者は大当たりの抽選の結果を把握することが困難となっている。
(時短報知演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄X2、X3、X4又はX5の決定に基づく特別遊技が終了した後、最初に行われる変動演出の開始時において、設定された時短遊技状態に関する所定の報知を行う時短報知演出が実行される。
この時短報知演出では、図43(a)〜(b)に示すように、時短遊技状態(低確率時短遊技状態、高確率時短遊技状態)が設定された旨を報知する時短報知画像(本形態では、「CHANCE TIME 突入!!」という文字画像)が表示されるとともに、表示部21aに第2背景画像が表示されるようになっている。
また、第2背景画像が表示されると、これに併せて、遊技者に対して第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出しを行わせるための左打ち指示画像(本形態では、「左打ち←←←」という文字画像)が表示される(図43(b)参照)。
ここで、上述の如く、大当たりの抽選により大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合にはいずれも、特定の奇数以外の同一の奇数の図柄により演出図柄50の停止表示が行われ、上述の決定に基づく特別遊技中はいずれも、ラウンド遊技が5回行われる。また、特別遊技終了後にはいずれも、上述の時短報知画像が表示され、第2背景画像が表示される。
すなわち、大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合には、変動演出における大当たりの報知の態様、特別遊技の実行態様(ラウンド遊技の実行回数)、特別遊技の終了後の時短報知演出の態様がいずれも同態様となっている。したがって、これらの態様によっては、いずれの大当たり図柄が決定されたのか、及び、特別遊技の終了後に設定された遊技状態が、低確率時短遊技状態、高確率非時短遊技状態へ移行する可能性のある高確率時短遊技状態又は高確率非時短遊技状態へ移行することのない高確率時短遊技状態のいずれであるのかを認識することができない。これにより、高確率非時短遊技状態へ移行する可能性のある高確率時短遊技状態の設定に対する期待感を持続させることができるようになっている。
なお、大当たり図柄X5が決定された場合には、変動演出における大当たりの報知の態様(同一の特定の奇数による演出図柄50の停止表示)、特別遊技の実行態様(10回のラウンド遊技実行)が大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合と異なる。したがって、特別遊技の終了後に大当たり図柄X2、X3又はX4が決定された場合と同態様の時短報知演出が実行されるものの、上述の態様により、高確率非時短遊技状態へ移行する可能性のある高確率時短遊技状態が設定されている旨を認識できるようになっている。
(背景画像切り替え演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄X2、X3、X4又はX5の決定に基づく特別遊技が終了してから30回(時短回数)の抽選の結果が全てハズレとなった場合、30回目の変動演出において、その後に移行する遊技状態に基づき背景画像の表示の維持又は変更を行う背景画像切り替え演出が実行される。
この背景画像切り替え演出では、まず表示中の背景画像を切り替えるか否かを判定するための判定演出が行われ、この判定演出の結果を示す結果報知画像を表示した後、背景画像の表示の維持又は変更が行われる。
具体的には、図44(a)〜(c)に示すように、上述の30回目の変動演出が開始されると、表示部21aに、上述の判定演出を実行する旨の判定演出実行画像(本形態では、「JUDGE!!」という文字画像)が表示された後、判定演出が開始される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、判定演出実行画像が表示されてから変動演出が終了するまでの間、表示部21aの中央に表示されていた演出図柄50は表示部21aの左下隅に表示され、この位置で変動演出が実行される。
本形態の判定演出では、時短遊技状態が終了し(すなわち、低確率時短遊技状態が終了し)第1背景画像への切り替えを示す「終了」という文字が付されたアイコン画像(以下、終了アイコン画像という)、時短遊技状態が継続し(すなわち、高確率時短遊技状態が継続し)第2背景画像の表示の維持を示す「継続」という文字が付されたアイコン画像(以下、継続アイコン画像)、高確率非時短遊技状態へ移行し第3背景画像への切り替えを示す「SUPER RUSH」という文字が付されたアイコン画像(以下、RUSHアイコン画像という)が表示された後、これらのアイコン画像の回転表示が所定時間行われ、その後、いずれかのアイコン画像のみが停止表示されるようになっている(図44(d)、図45(a)、図46(a)参照)。
そして、終了アイコン画像が停止表示された場合には、変動演出の終了とともに当該終了アイコン画像に対応する第1結果報知画像(本形態では、「CHANCE TIME 終了」という文字画像)が表示され、表示中の第2背景画像が第1背景画像に切り替えられた後、次の変動演出が実行される(図44(e)〜(f)参照)。
これにより、遊技状態が低確率時短遊技状態から通常遊技状態へ移行した旨を認識できるようになっている。
なお、第1背景画像が表示されると、これに併せて、上述の左打ち指示画像が表示される(図44(f)参照)。
また、継続アイコン画像が停止表示された場合には、変動演出の終了とともに当該継続アイコン画像に対応する第2結果報知画像(本形態では、「CHANCE TIME 継続!!」という文字画像)が表示され、第2背景画像の表示が維持されたまま、次の変動演出が実行される(図45(b)〜(c)参照)。
これにより、設定されている遊技状態が高確率時短遊技状態である旨を認識することができるようになっている。
また、RUSHアイコン画像が停止表示された場合には、変動演出の終了とともに当該RUSHアイコン画像に対応する第3結果報知画像(本形態では、「SUPER RUSH 突入!!」という文字画像)が表示され、表示中の第2背景画像が第3背景画像に切り替えられた後、次の変動演出が実行される(図46(b)〜(c)参照)。また、
これにより、遊技状態が高確率時短遊技状態から高確率非時短遊技状態へ移行した旨を認識できるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率非時短遊技状態中は、第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出すことにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づき極めて高確率で小当たりに当選するため、この小当たりの当選により実行される小当たり遊技で賞球を獲得することができる。また、高確率非時短遊技状態が継続すればする程、小当たり遊技が実行される回数が増え、これに基づいて賞球を獲得することができるため、遊技者が所有する遊技球(すなわち、持ち玉)が徐々に増加する。すなわち、高確率非時短遊技状態中は、特別遊技中と同様に、継続的に賞球を獲得できる区間である。そして、高確率非時短遊技状態へ移行すると、上述のように、「SUPER RUSH 突入!!」という第3結果報知画像が表示され、かつ第3背景画像が表示されることにより、遊技者に対して、特別遊技と同様の有利な遊技が開始されたような印象を与えることができるようになっている。
なお、第3背景画像が表示されると、これに併せて、遊技者に対して第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出しを行わせるための右打ち指示画像(本形態では、「右打ち→→→」という文字画像)が表示される(図46(c)参照)。
また、特に図示していないが、高確率非時短遊技状態においては、小当たり遊技で賞球を獲得するごとにその旨を示唆する賞球獲得画像(たとえば、「GET!!」という文字画像)が表示される。また、高確率非時短遊技状態中は、この遊技状態が設定される契機となった特別遊技(大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技)において獲得した賞球数と、高確率非時短遊技状態中に実行された小当たり遊技で獲得した賞球数との合計値が表示され(図46(c)参照)、小当たり遊技で賞球を獲得するごとに合計値が更新されるようになっている。なお、上述の合計値を表示するのではなく、高確率非時短遊技状態中に実行された小当たり遊技で獲得した賞球数のみを表示するようにしてもよい。
(特殊パターンによる変動演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率非時短遊技状態中にハズレとなり特定の変動モード番号及び変動パターン番号が決定された場合、又は、高確率非時短遊技状態中に大当たりに当選し特定の変動モード番号及び変動パターン番号が決定された場合には、特定の報知が行われる特殊パターンによる変動演出が実行されるようになっている。
この特殊パターンによる変動演出としては、パターンA、パターンB、パターンC及びパターンDの4種類の異なる態様が設けられており、ハズレの場合及び大当たりに当選した場合のいずれであっても、4種類のうちのいずれかの態様で特殊パターンによる変動演出が実行される。また、特殊パターンによる変動演出においては、演出図柄50の変動表示が1回又は複数回行われ、この演出図柄50の変動表示に伴って、後述する各種表示が行われるようになっている。
なお、本形態では、パターンCの特殊パターン、パターンDの特殊パターンは、演出図柄50が変動を開始した後に1回又は複数回の仮停止が実行される態様であり、この仮停止の実行により演出図柄50の変動表示が複数回行われるようになっている。この演出図柄50の変動表示が行われる各期間は、本発明の変動期間に相当するものである。
(パターンAの概要)
パターンAは、大当たりの抽選の結果がハズレであって「20H」の変動モード番号及び「0AH」の変動パターン番号が決定された場合、又は、大当たりの抽選の結果が大当たりであって「30H」の変動モード番号及び「AAH」の変動パターン番号が決定された場合に実行される。
このパターンAによる変動演出は変動時間が51秒(=0秒+51秒)に設定されており(図11(a)及び(b)参照)、この変動演出中には演出図柄50の変動表示が1回行われるようになっている。すなわち、この変動演出においては、演出図柄50の変動表示が開始されてから51秒経過後にすべての演出図柄50が停止表示される51秒の演出図柄50の変動表示が1回行われる。
そして、図51(a)に示すように、パターンAによる変動演出では、演出図柄50の変動表示の開始に伴って、表示部21aに、高確率非時短遊技状態が終了したような印象を与える終了示唆画像(本形態では、「SUPER RUSH 終了」という文字画像)、及び、上述の合計値が表示される(図47(a)参照)。その後、表示部21aに、上述の時短報知画像(「CHANCE TIME 突入!!」という文字画像)が表示されるとともに、第2背景画像が表示される(図47(b)参照)。これに併せて、上述の左打ち指示画像が表示される(図47(b)参照)。
また、時短報知画像、第2背景画像及び左打ち指示画像の表示が行われると、複数のキャラクターによる種々の勝負の結果に基づいた報知を行うBATTLE演出の開始を示すBATTLE演出開始画像(本形態では、「BATTLEスタート!!」という文字画像)が表示され、その後、上述の勝負の内容を示すBATTLE画像が表示される(図47(c)〜(d)参照)。
そして、BATTLE画像が所定時間表示された後、BATTLE演出の結果を示すBATTLE結果画像が表示され、さらに演出図柄50が停止表示される。このBATTLE結果画像は、大当たりの抽選の結果に応じた態様となる。
具体的には、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特定のキャラクターが上述の勝負に勝利し、再度、高確率非時短遊技状態が設定されたような印象を与えるBATTLE結果画像(本形態では、「WIN!! 超ラッキー!」という文字画像、及び、上述の第3結果報知画像(「SUPER RUSH 突入!!」という文字画像))が表示される(図47(e)参照)。なお、特に図示していないが、この場合には、第3結果報知画像の表示に伴って、第3背景画像が表示される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであって、大当たり図柄X1が決定された場合には、特定のキャラクターが上述の勝負に敗北し、当該大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される旨を示唆するBATTLE結果画像(本形態では、「LOSE・・・」という文字画像)が表示される(図50(h)参照)。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであって、大当たり図柄X2、X3、X4又はX5が決定された場合には、特に図示していないが、特定のキャラクターが上述の勝負に勝利し、当該大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後に時短遊技状態が設定される旨を示唆するBATTLE結果画像(本形態では、「WIN!! ラッキー!」という文字画像)が表示される。
(パターンBの概要)
パターンBは、大当たりの抽選の結果がハズレであって「20H」の変動モード番号及び「0BH」の変動パターン番号が決定された場合、又は、大当たりの抽選の結果が大当たりであって「30H」の変動モード番号及び「ABH」の変動パターン番号が決定された場合に実行される。
このパターンBによる変動演出は変動時間が13秒(=0秒+13秒)に設定されており(図11(a)及び(b)参照)、この変動演出中には演出図柄50の変動表示が1回行われるようになっている。すなわち、この変動演出においては、演出図柄50の変動表示が開始されてから13秒経過後にすべての演出図柄50が停止表示される13秒の演出図柄50の変動表示が1回行われる。
そして、図51(b)に示すように、パターンBによる変動演出においても、パターンAと同様に、演出図柄50の変動表示の開始に伴って、表示部21aに、上述の終了示唆画像及び上述の合計値が表示され(図48(a)参照)、その後、上述の時短報知画像、第2背景画像及び左打ち指示画像が表示される(図48(b)参照)。
また、パターンBによる変動演出では、上述の各種画像の表示が行われると、操作ボタン9bの押下操作に基づいて大当たりの抽選の結果に対応する特定の報知を行う押下操作演出の実行を示す押下操作演出実行画像(本形態では、「一撃チャンス!!」という文字画像)、及び、操作ボタン9bの押下操作を促す押下操作指示画像(本形態では、操作ボタン9bを示すアイコン画像、及び、「ボタンを押せ!」という文字画像)が表示される(図48(c)参照)。
そして、操作ボタン9bの押下操作が有効となる操作有効時間(本形態では2秒)が経過するまでに操作ボタン9bが押下操作されるか、又は、操作ボタン9bが押下操作されることなく操作有効時間が経過した場合に、押下操作演出の結果を押下操作演出結果画像が表示され、さらに演出図柄50が停止表示される。この押下操作演出結果画像は、パターンAのBATTLE結果画像と同様に、大当たりの抽選の結果に応じた態様となる。
具体的には、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、再度、高確率非時短遊技状態が設定されたような印象を与える押下操作演出結果画像(本形態では、「超ラッキー!」という文字画像、及び、上述の第3結果報知画像(「SUPER RUSH 突入!!」という文字画像))が表示される(図48(c)参照)。なお、特に図示していないが、この場合には、第3結果報知画像の表示に伴って、第3背景画像が表示される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであって、大当たり図柄X1が決定された場合には、特に図示していないが、当該決定、及び、当該大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後に通常遊技状態が設定される旨を示唆する押下操作演出結果画像(本形態では、「アンラッキー!」という文字画像)が表示される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであって、大当たり図柄X2、X3、X4又はX5が決定された場合には、特に図示していないが、当該決定、及び、当該大当たりの当選に基づく特別遊技の終了後に時短遊技状態が設定される旨を示唆する押下操作演出結果画像(本形態では、「ラッキー!」という文字画像)が表示される。
(パターンCの概要)
パターンCは、大当たりの抽選の結果がハズレであって「20H」の変動モード番号及び「0CH」の変動パターン番号が決定された場合、又は、大当たりの抽選の結果が大当たりであって「30H」の変動モード番号及び「ACH」の変動パターン番号が決定された場合に実行される。
このパターンCによる変動演出は変動時間が51秒(=0秒+51秒)に設定されており(図11(a)及び(b)参照)、この変動演出中には演出図柄50の仮停止が1回行われることで、演出図柄50の変動表示が計2回行われるようになっている。すなわち、この変動演出によれば、実際には、1回の大当たりの抽選に基づいて特別図柄の変動及び変動演出(特殊パターンによる変動演出)が1回のみ実行されているにもかかわらず、演出図柄50の変動表示が2回行われることで、大当たりの抽選が2回行われこの抽選に基づく特別図柄の変動及び変動演出も2回行われているような印象を与えることができるようになっている。
具体的には、この変動演出においては、演出図柄50の変動表示が開始されてから6秒経過後にすべての演出図柄50が仮停止する6秒の演出図柄50の変動表示が1回行われ、その後、演出図柄50の変動表示が再度開始されてから45秒経過後にすべての演出図柄50が停止表示される45秒の演出図柄50の変動表示が1回行われる。
そして、パターンCによる変動演出は、パターンAと同態様の演出となっているが、各種画像や演出が実行されるタイミングがパターンAと異なる。
具体的には、図51(c)に示すように、パターンCによる変動演出においては、1回目の演出図柄50の変動表示(6秒の演出図柄50の変動表示)の開始に伴って、表示部21aに、上述の終了示唆画像及び上述の合計値が表示される。その後、1回目の演出図柄50の変動表示が終了し(1回目の仮停止が行われ)、2回目の演出図柄50の変動表示(45秒の演出図柄50の変動表示)が開始された時点で、上述の時短報知画像、第2背景画像及び左打ち指示画像が表示される。
その後は、パターンAと同様に、時短報知画像、第2背景画像及び左打ち指示画像の表示が行われると、BATTLE演出開始画像が表示され、その後、BATTLE画像が表示される。そして、BATTLE画像が所定時間表示された後、BATTLE結果画像が表示され、さらに2回目の演出図柄50の停止表示が行われる。
このように、パターンCによる変動演出では、1回目の演出図柄50の変動表示中に上述の終了示唆画像及び合計値の表示が行われ、2回目の演出図柄50の変動表示中に時短報知画像、第2背景画像及び左打ち示唆画像の表示、並びに、BATTLE演出が実行されるようになっている。
(パターンDの概要)
パターンDは、大当たりの抽選の結果がハズレであって「20H」の変動モード番号及び「0DH」の変動パターン番号が決定された場合、又は、大当たりの抽選の結果が大当たりであって「30H」の変動モード番号及び「ADH」の変動パターン番号が決定された場合に実行される。
このパターンDによる変動演出は変動時間が116秒(=0秒+116秒)に設定されており、この変動演出中には演出図柄50の仮停止が6回行われることで、演出図柄50の変動表示が計7回行われるようになっている。すなわち、この変動演出によれば、実際には、1回の大当たりの抽選に基づいて特別図柄の変動及び変動演出(特殊パターンによる変動演出)が1回のみ実行されているにもかかわらず、演出図柄50の変動表示が7回行われることで、大当たりの抽選が7回行われこの抽選に基づく特別図柄の変動及び変動演出も7回行われているような印象を与えることができるようになっている。
具体的には、この変動演出においては、演出図柄50の変動表示が開始されてから6秒経過後にすべての演出図柄50が仮停止する6秒の演出図柄50の変動表示が1回行われ、その後、演出図柄50の変動表示が再度開始されてから13秒経過後にすべての演出図柄50が仮停止する13秒の演出図柄50の変動表示が5回行われ、さらにその後、演出図柄50の変動表示が再度開始されてから45秒経過後にすべての演出図柄50が停止表示される45秒の演出図柄50の変動表示が1回行われる。
そして、図51(d)に示すように、パターンDによる変動演出においては、パターンCと同様に、1回目の演出図柄50の変動表示(6秒の演出図柄50の変動表示)の開始に伴って、表示部21aに、上述の終了示唆画像及び上述の合計値が表示される(図49(a)及び図50(a)参照)。その後、1回目の演出図柄50の変動表示が終了し(1回目の仮停止が行われ)、2回目の演出図柄50の変動表示(13秒の演出図柄50の変動表示)が開始された時点で、上述の時短報知画像、第2背景画像及び左打ち指示画像が表示される(図49(b)及び図50(b)参照)。
また、これらの画像が表示された後は、表示部21aの中央においてこの2回目の演出図柄50の変動表示が実行される(図49(c)及び図50(c)参照)。そして、当該変動表示の開始から13秒経過後に演出図柄50が停止表示される(2回目の仮停止が行われる)(図49(d)及び図50(d)参照)。その後、3回目〜6回目の演出図柄50の変動表示(いずれも13秒の演出図柄50の変動表示)が順次行われる。なお、2回目〜6回目においてはいずれも、ハズレを報知する態様で演出図柄50の停止表示(仮停止)が行われる。
そして、7回目の演出図柄50の変動表示(45秒の演出図柄50の変動表示)が開始されると、BATTLE演出開始画像が表示され、その後、BATTLE画像が表示される(図49(e)〜(g)、図50(e)〜(g)参照)。そして、BATTLE画像が所定時間表示された後、BATTLE結果画像が表示され、さらに7回目の演出図柄50の停止表示が行われる(図49(h)、図50(h)参照)。
このように、パターンDによる変動演出では、1回目の演出図柄50の変動表示中に上述の終了示唆画像及び合計値の表示が行われ、2回目の演出図柄50の変動表示中に時短報知画像、第2背景画像及び左打ち示唆画像の表示が行われる。また、2回目〜6回目の演出図柄50の変動表示は、通常の変動演出と同様の態様により実行される。そして、7回目の演出図柄50の変動表示中にBATTLE演出が実行されるようになっている。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄X4又はX5が決定された場合に高確率非時短遊技状態が設定されると、第3結果報知画像(「SUPER RUSH 突入!!」という文字画像)が表示された後に、第3背景画像が表示される演出状態へ移行する。これにより、特別遊技と同様の有利な遊技が実行されているような印象を与えることができる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率非時短遊技状態中に大当たりの抽選の結果がハズレとなり特定の変動モード番号及び変動パターン番号が決定されたときには、当該決定に基づいて特殊パターンによる変動演出が実行される。
この特殊パターンによる変動演出中には、第3背景画像が表示される演出状態が終了し、終了示唆画像(「SUPER RUSH 終了」という文字画像)が表示された後に、第2背景画像が表示される演出状態へ移行する。また、この変動演出中には、上述のように第2背景画像が表示される演出状態へ移行した後にBATTLE演出や押下操作演出を実行した上で、再度、第3結果報知画像が表示され、第3背景画像が表示される演出状態へ移行する。
ここで、本形態の高確率非時短遊技状態は、大当たりに当選した場合に終了し、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には終了することはない。しかし、上述のように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に実行され得る特殊パターンによる変動演出において、第2背景画像が表示される演出状態への移行を行うことで、実際には高確率非時短遊技状態は終了していないにもかかわらず、高確率非時短遊技状態が終了したような印象を与え、ひいては上述の有利な遊技が終了したような印象も与えることができる。また、この変動演出において、第3背景画像が表示される演出状態への再移行及びその旨の報知を行うことで、実際には高確率非時短遊技状態の滞在中であるものの、再度、高確率非時短遊技状態へ移行したような印象を与え、ひいては上述の有利な遊技が再度実行されることとなったような印象も与えることができる。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pによれば、1回の変動演出において、滞在中の演出状態から異なる演出状態への移行、並びに、元の演出状態への再移行及びその旨の報知が行われることで、演出内容のバリエーションが豊富となるため、演出効果を高めることができる。また、演出状態以外の遊技に関する設定や状態(たとえば、遊技状態等)を変更することなく、すなわち、演出状態以外の設定や状態に何ら影響を与えることなく、これらの設定や状態の変更が行われたような印象を与えることができるため、バリエーションに富んだ遊技性を提供でき遊技者の興趣を高めることができる。さらに、外見上、上述の設定や状態の変更が行われたように認識できることから、上述の設定や状態の変更が実際よりも多く行われたような印象を与えることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
また、パターンC又はパターンDによる変動演出は、演出図柄50の仮停止が1回又は複数回行われることで、演出図柄50の変動表示が複数回実行されることにより、実際には1回の変動演出であるものの複数回の変動演出が実行されているような見た目となる。そして、この変動演出中に実行される演出図柄50の変動表示に対応して、上述の演出状態の移行の制御が行われるようになっている。これにより、外見上は、別個の変動演出において演出状態の移行、元の演出状態への再移行が行われているように認識できるため、違和感を与えることなく演出状態の移行を行うことができる。
次に、上述のような各種処理を実行するための副制御基板300における制御処理について説明する。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図52に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(変動演出乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
次に、副制御基板300のタイマ割込処理について、図53に示すフローチャートを参照して説明する。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301はタイマ割込処理プログラムを読み込んで、図53に示すタイマ割込処理を開始する。
ステップ2100において、サブCPU301は、副制御基板300で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を実行する。そして、次のステップ2101に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2102において、サブCPU301は、実行中の変動演出等の進行状況に応じて、演出操作装置9の操作の受け付け可否を判定するとともに、回転操作検出センサ9c及び押下操作検出センサ9dからの操作信号が入力されたか否かを判定する。そして、回転操作検出センサ9c又は押下操作検出センサ9dから操作信号が入力されたときに、演出操作装置9の操作受け付け中であった場合には、演出操作装装置9が操作されたことを画像制御基板(特に図示しておらず)、音声制御基板(特に図示しておらず)、電飾制御基板(特に図示しておらず)等の各種制御基板に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。そして、次のステップ2103に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信した場合に実行される変動用コマンド受信処理について、図54のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2200において、サブCPU301は、現時点の遊技状態が高確率非時短遊技状態であるか否かを判定する。そして、高確率非時短遊技状態でないと判定した場合、ステップ2202に進む。一方、高確率非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ2201に進む。なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技状態の情報を含む遊技状態指定コマンド及び遊技状態コマンドが副制御基板300に送信され、これらのコマンドに含まれる遊技状態の情報はサブRAM303の所定の記憶領域に記憶される。サブCPU301は、上述のサブRAM303の所定の記憶領域に記憶された遊技状態の情報に基づいて、現時点で設定されている遊技状態を把握することができるようになっている。
ステップ2201において、サブCPU301は、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号、及び、変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が、特定のものであるか否かを判定する。具体的には、「20H」の変動モード番号及び「0AH」の変動パターン番号、「20H」の変動モード番号及び「0BH」の変動パターン番号、「20H」の変動モード番号及び「0CH」の変動パターン番号、「20H」の変動モード番号及び「0DH」の変動パターン番号、「30H」の変動モード番号及び「AAH」の変動パターン番号、「30H」の変動モード番号及び「ABH」の変動パターン番号、「30H」の変動モード番号及び「ACH」の変動パターン番号、「30H」の変動モード番号及び「ADH」の変動パターン番号のいずれかであるか否かを判定する。そして、特定のものであると判定した場合、ステップ2207に進む。一方、特定のものでないと判定した場合、次のステップ2202に進む。
ステップ2202において、サブCU301は、上述のステップ2001で更新された変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2203に進む。
ステップ2203において、サブCPU301は、上述のステップ2202で取得した変動演出乱数、遊技状態等に応じた変動演出決定テーブル、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号、及び、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。そして、次のステップ2204に進む。
ステップ2204において、サブCPU301は、上述のステップ2203で決定した変動演出の態様に対応する変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた変動演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した変動演出実行コマンドに基づいて変動演出を実行する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2205に進む。
ステップ2205において、サブCPU301は、時短報知演出に関する制御を行う時短報知演出制御処理を実行する。そして、次のステップ2206に進む。
ステップ2206において、サブCPU301は、背景画像切り替え処理に関する制御を行う背景画像切り替え演出制御処理を実行する。そして、変動用コマンド受信処理を終了する。
また、上述のステップ2201で受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号、及び、変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が、特定のものであると判定した場合に進むステップ2207において、サブCPU301は、特殊パターンによる変動演出に関する制御を行う特殊パターン制御処理を実行する。そして、変動用コマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2205の時短報知演出制御処理について、図55のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2300において、サブCPU301は、実行中の変動演出は、前回実行された特別遊技の終了後1回目のものであるか否かを判定する。そして、特別遊技の終了後1回目のものでないと判定した場合、時短報知演出制御処理を終了する。一方、特別遊技の終了後1回目のものであると判定した場合、次のステップ2301に進む。なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pには、副制御基板300のサブRAM303の所定の記憶領域により構成されたカウンタであって、特別遊技終了後の変動演出の実行回数をカウントする変動演出カウンタが設けられている。サブCPU301は、この変動演出カウンタのカウント値を確認することで、実行中の変動演出が特別遊技の終了後何回目のものであるのかを把握できるようになっている。
ステップ2301において、サブCPU301は、現時点の遊技状態が時短遊技状態(高確率時短遊技状態、低確率時短遊技状態)であるか否かを判定する。そして、時短遊技状態でないと判定した場合、ステップ2303に進む。一方、時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ2302に進む。
ステップ2302において、サブCPU301は、時短報知演出を実行するための時短報知演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた時短報知演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した時短報知演出実行コマンドに基づいて時短報知画像、第2背景画像、左打ち指示画像を表示する制御が行われることとなる。そして、時短報知演出制御処理を終了する。
また、上述のステップ2303において、サブCPU301は、第1背景画像を表示するための第1背景画像表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた第1背景画像表示コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した第1背景画像表示コマンドに基づいて第1背景画像を表示する制御が行われることとなる。そして、時短報知演出制御処理を終了する。
次に、上述したステップ2206の背景画像切り替え演出制御処理について、図56のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2400において、サブCPU301は、現時点の遊技状態が時短遊技状態(高確率時短遊技状態、低確率時短遊技状態)であるか否かを判定する。そして、時短遊技状態でないと判定した場合、背景画像切り替え演出制御処理を終了する。一方、時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、実行中の変動演出は、前回実行された特別遊技の終了後30回目(時短回数)のものであるか否かを判定する。そして、特別遊技の終了後30回目のものでないと判定した場合、背景画像切り替え演出制御処理を終了する。一方、特別遊技の終了後30回目のものであると判定した場合、次のステップ2402に進む。
ステップ2402において、サブCPU301は、前回実行された特別遊技の実行契機となった大当たり図柄の種類(X1、X2、X3、X4又はX5)を確認する。そして、次のステップ2403に進む。なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pでは、特別遊技の実行契機となった大当たり図柄の情報を含む遊技状態指定コマンドが副制御基板300に送信され、このコマンドに含まれる大当たり図柄の情報はサブRAM303の所定の記憶領域に記憶される。サブCPU301は、上述のサブRAM303の所定の記憶領域に記憶された大当たり図柄の情報に基づいて、前回実行された特別遊技の実行契機となった大当たり図柄の種類を把握できるようになっている。
ステップ2403において、サブCPU301は、上述のステップ2402で確認された大当たり図柄の種類に応じた判定演出を実行するための判定演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた判定演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した背景演出実行コマンドに基づいて判定演出実行画像、判定演出の実行に係る各種画像(アイコン画像、当該アイコン画像の回転表示画像、第1結果報知画像、第2結果報知画像、第3結果報知画像等)を表示する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2404に進む。
ステップ2404において、サブCPU301は、上述のステップ2402で確認された大当たり図柄の種類に応じた背景画像を表示するための背景画像表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた背景画像表示コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した背景画像表示コマンドに基づいて背景画像(第1背景画像、第2背景画像、第3背景画像)、左打ち指示画像又は右打ち指示画像等を表示する制御が行われることとなる。そして、背景画像切り替え演出制御処理を終了する。
次に、上述したステップ2207の特殊パターン制御処理について、図57のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2500において、サブCPU301は、受信した変動モード番号及び変動パターン番号に応じた特殊パターンを決定する。具体的には、「20H」の変動モード番号及び「0AH」の変動パターン番号、又は、「30H」の変動モード番号及び「AAH」の変動パターン番号であった場合には、特殊パターンとしてパターンAを決定する。また、「20H」の変動モード番号及び「0BH」の変動パターン番号、又は、「30H」の変動モード番号及び「ABH」の変動パターン番号であった場合には、特殊パターンとしてパターンBを決定する。また、「20H」の変動モード番号及び「0CH」の変動パターン番号、又は、「30H」の変動モード番号及び「ACH」の変動パターン番号であった場合には、特殊パターンとしてパターンCを決定する。また、「20H」の変動モード番号及び「0DH」の変動パターン番号、又は、「30H」の変動モード番号及び「ADH」の変動パターン番号であった場合には、特殊パターンとしてパターンDを決定する。そして、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、上述のステップ25003で決定した特殊パターンに対応する特殊パターン変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた特殊パターン変動演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した特殊パターン変動演出実行コマンドに基づいて特殊パターンによる変動演出を実行する制御が行われることとなる。そして、特殊パターン制御処理を終了する。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、特別遊技の終了後に設定される高確率時短遊技状態を経て、高確率非時短遊技状態へ移行するように設定されていたが、これに限定されるものではない。たとえば、特定の大当たり図柄が決定された場合には、特別遊技の終了後に直接、高確率非時短遊技状態へ移行するようにしてもよい。
このようにすることで、特別遊技に続いて賞球を獲得する期間が付与されることとなり、連続して賞球を獲得可能な期間を長期化することができるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態では、高確率時短遊技状態へ移行した場合には、設定された時短回数(30回)分の抽選の結果がすべて大当たり以外となると遊技状態が高確率非時短遊技状態に変更されるようになっていたが、高確率非時短遊技状態へ移行する条件は、これに限定されるものではない。たとえば、第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく抽選の結果として小当たりの当選を設けるとともに、高確率時短遊技状態中に第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づいて小当たりに当選した場合に、遊技状態を高確率非時短遊技状態に変更するようにしてもよい。また、高確率時短遊技状態中に大当たりに当選し、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態となる旨が対応付けられた特別図柄(本形態では大当たり図柄X3、X4又はX5)が再度決定された場合に、遊技状態を高確率非時短遊技状態に変更するようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、特別遊技終了後に設定される時短回数は30回又は10000回となっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、特定の大当たり図柄が決定された場合には、他の時短回数(たとえば、50回等)が設定されるようにしてもよい。
このようにすることで、決定された大当たり図柄(すなわち、設定された時短回数)に応じて高確率非時短遊技状態へ移行するタイミングが変化することとなり、遊技性のバリエーションが豊富となるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態では、実質的に、大当たりに再度当選するまで高確率非時短遊技状態が継続するように設定されていたが、これに限定されるものではない。たとえば、特別遊技の終了後に設定される高確回数を、設定されている大当たりの当選確率との関係で必ずしも大当たりに当選し得ない所定回数(たとえば100回)として、大当たりに当選することなくの大当たりの抽選が行われると通常遊技状態へ移行する(すなわち、所定回数のSTが行われる)ようにしてもよい。
このようにすることで、高確率非時短遊技状態中に大当たりに当選した場合には、上述の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、所定回数の大当たりの抽選が行われるまでに大当たりの当選を目指すという遊技性を付与することができる。
また、上述の実施の形態では、高確率非時短遊技状態において大当たりの抽選の結果がハズレとなった場合に特殊パターンによる変動演出が実行され得るようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、高確率非時短遊技状態において大当たりの抽選の結果が小当たりとなった場合にも、特殊パターンによる変動演出が実行され得るようにしてもよい。
このようにすることで、演出状態の移行の制御が実行される機会が増加することとなるため、演出効果を向上することができる。
また、上述の実施の形態における特殊パターンによる変動演出では、BATTLE演出、押下操作演出により演出状態の移行、大当たりの当選等を報知する態様となっていたが、特殊パターンの態様はこれらに限定されるものではない。たとえば、可動可能な演出役物装置を設け、この演出役物装置が所定の態様で可動することにより上述の報知を行う役物演出等が実行されるようにしてもよい。
また、上述のBATTLE演出の態様としては、たとえば、特定のキャラクターが必ず勝利するような勝利確定態様や、特定のキャラクターが一旦敗北するものの、その後逆転勝利を収めるような逆転態様等を設けてもよい。
また、上述の実施の形態では、高確率非時短遊技状態において大当たりとなった場合に決定され得る特殊パターン、高確率非時短遊技状態においてハズレとなった場合に決定され得る特殊パターンはいずれも同一となっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、大当たりとなった場合又はハズレとなった場合にのみ決定され得る特殊パターンを設けてもよい。
このようにすることで、特殊パターンによる変動演出のバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態では、遊技状態は切り替わることの無いまま、高確率非時短遊技状態を示唆する演出状態(第3背景画像が表示される演出状態)から高確率状態を示唆する演出状態(第2背景画像が表示される演出状態)に切り替わるようになっていたが、切り替えを行う演出状態については、これに限定されるものではない。たとえば、大当たりの当選の期待度がそれぞれ異なり、実行される演出の内容もそれぞれ異なるように設定された複数の演出状態(いわゆる、モードやステージ等)を設け、遊技状態は切り替わることの無いまま、異なるモードやステージ等に切り替わるようにしてもよい。また、このような演出状態の切り替えは、記憶された保留に基づく変動演出の開始前から実行可能であって、当該保留に係る大当たりの期待度を報知する先読み演出中に行ってもよい。
このようにすることで、演出状態の切り替えに関するバリエーションが豊富となり、遊技者の興趣を高めることができる。
また、特別遊技の終了後に設定される遊技状態は、大当たり当選時に決定された特別図柄の種別に対応付けるのではなく、特別遊技中の遊技結果に対応付けるようにしてもよい。
具体的には、大入賞口18内に遊技球が進入可能な特定領域を設け、特別遊技中における特定領域への遊技球の有無に基づいて、当該特別遊技終了後における高確率遊技状態の設定の可否が決定されるように設定してもよい。
また、上述の実施の形態では、遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)ごとに設定可能な大当たりの当選確率は1パターンのみとなっていたが、遊技状態ごとに複数段階の大当たりの当選確率の中からいずれかを設定できるようにしてもよい。すなわち、大当たりの当選確率がそれぞれ別個に定められた複数段階の設定を設けてもよい。そして、この場合には、設定ごとに、特殊パターンによる変動演出の実行確率が異なるように設定してもよい。
このようにすることで、特殊パターンによる変動演出の実行頻度によりパチンコ機Pの設定を推測できるという新たな遊技性が付与されるため、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
また、上述の実施の形態におけるステップ803、ステップ816の処理を実行するメインCPU101は、本発明の決定手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2204、ステップ2501の処理を実行するサブCPU301は、本発明の変動演出実行手段に相当する。また、上述の実施の形態における第2背景画像が表示される演出状態、第3背景画像が表示される演出状態は、本発明の演出状態に相当する。また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。また、上述の実施の形態における特殊パターンによる変動演出中の第2背景画像を表示する演出は、本発明の第1特定演出に相当する。また、上述の実施の形態における特殊パターンによる変動演出中のBATTLE結果画像や押下操作演出結果画像を表示する演出は、本発明の第2特定演出に相当する。また、上述の実施の形態におけるパターンCの特殊パターン、パターンDの特殊パターンは、本発明の演出図柄50が変動を開始した後に1回又は複数回の仮停止が実行される態様に相当する。また、上述の実施の形態におけるパターンCの特殊パターン、パターンDの特殊パターンにおいて演出図柄50の変動表示が行われる期間は、本発明の変動期間に相当する。
P パチンコ機
15a 通常第1始動入賞口(15 第1始動入賞口)
15b 特別第1始動入賞口(15 第1始動入賞口)
16 第2始動入賞口
18 大入賞口
21 演出表示装置
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM

Claims (2)

  1. 所定の始動条件の成立に基づき、遊技者に有利な特別遊技の実行の可否を決定する決定手段と、
    前記決定手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段と、を備え、
    所定の演出の実行が対応付けられた複数の演出状態の中からいずれかの演出状態を設定可能な遊技機において、
    1回の前記変動演出の実行中に、設定されている演出状態を他の演出状態に切り替える第1特定演出、及び、他の演出状態を当該第1特定演出の実行前の演出状態に切り替えるか否かを報知する第2特定演出を少なくとも実行可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 前記変動演出には、演出用の図柄である演出図柄が変動を開始した後に1回又は複数回の仮停止が実行される態様が設けられ、
    当該態様により前記変動演出が実行される場合には、当該変動演出が開始されてから終了するまでの期間を前記仮停止の実行時点で区切ることにより構成される複数の変動期間のうち、いずれかの変動期間において前記第1特定演出が実行され、当該変動期間と異なる他の変動期間において前記第2特定演出が実行されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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