JP2020028017A - 車両等検知システムおよび車両等検知方法 - Google Patents

車両等検知システムおよび車両等検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、逃走車両等の視覚的な特徴ならびに逃走方向の早期把握を効率的に支援し、警察等の捜査の利便性を的確に向上する。【解決手段】車両等検知システムは、交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、サーバと通信可能に接続されたクライアント端末とを含む。クライアント端末は、事件等が発生した日時および地点と事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、日時に地点の交差点を通過した車両の情報取得要求をサーバに送る。サーバは、地点の交差点を通過した車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、抽出結果をクライアント端末に送る。クライアント端末は、地点の交差点を通過した車両の視覚特徴と通過方向とを対応付けて表示デバイスに表示する。【選択図】図17

Description

本開示は、カメラにより撮影された映像を用いて、車両等の検知を支援する車両等検知システムおよび車両等検知方法に関する。
車両の走行経路の所定箇所に複数のカメラ装置を配置し、それぞれのカメラ装置により撮像されたカメラ画像情報をネットワークおよび無線情報交換装置を介して、車両に搭載された端末装置内の表示装置に表示する、という技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1によれば、ユーザは、車両の走行経路上に配置された複数のカメラにより撮像されたカメラ画像情報によって、情報量の多いリアルタイムのカメラ画像を得ることができる。
特開2007−174016号公報
しかし、特許文献1では、車両の走行経路(例えば、多くの人や車両が行き交う交差点)において事件または事故(以下、「事件等」という)が発生した場合、その事件等を引き起こした車両等の逃走方向と当時の車両等の画像あるいは映像等の視覚情報とを対応付けてユーザに視覚的に提示することは考慮されていない。事件等が発生した場合、逃走車両の視覚的な特徴ならびに行方を早期に把握することは警察の初動捜査において重要である。ところが、これまでの従来技術では、交差点に設置されたカメラにより撮影された映像や目撃情報等の手がかりを収集し、警察官がこれらの映像や目撃情報等を頼りに、対象となる逃走車両の特徴や逃走方向を把握していた。このため、警察官は逃走車両の視覚的な特徴や逃走方向の把握に時間がかかっており、初動捜査が遅れる可能性があるという課題があった。
本開示は、上述した従来の事情に鑑みて案出され、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、逃走車両等の視覚的な特徴ならびに逃走方向の早期把握を効率的に支援し、警察等の捜査の利便性を的確に向上する車両等検知システムおよび車両等検知方法を提供することを目的とする。
本開示は、交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含み、前記クライアント端末は、事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、前記サーバは、前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、前記クライアント端末は、前記抽出結果を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向とを対応付けて表示デバイスに表示する、車両等検知システムを提供する。
また、本開示は、交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含む車両等検知システムを用いた車両等検知方法であって、前記クライアント端末は、事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、前記サーバは、前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の車両情報および通過方向を抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、前記クライアント端末は、前記抽出結果を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向とを対応付けて表示デバイスに表示する、車両等検知方法を提供する。
また、本開示は、交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含み、前記クライアント端末は、事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、前記サーバは、前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した複数台の車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、前記クライアント端末は、前記抽出結果と入力された前記情報とを含む車両候補レポートを作成して出力する、車両等検知システムを提供する。
また、本開示は、交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含み、前記クライアント端末は、事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、前記サーバは、前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した複数台の車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、前記クライアント端末は、前記抽出結果と入力された前記情報とを含む車両候補レポートを作成して出力する、車両等検知方法を提供する。
本開示によれば、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、逃走車両等の視覚的な特徴ならびに逃走方向の早期把握を効率的に支援でき、警察等の捜査の利便性を的確に向上できる。
車両検知システムのシステム構成例を示すブロック図 カメラの内部構成例を示すブロック図 カメラの側面図 カバーを取り外した状態のカメラの側面図 カバーを取り外した状態のカメラの正面図 車両検索サーバおよびクライアント端末のそれぞれの内部構成例を示すブロック図 ビデオレコーダの内部構成例を示すブロック図 車両検索画面の一例を示す図 車両の交差点に対する流出入方向の設定例を示す説明図 車両の車型および車色の設定例を示す説明図 車両候補の検索結果画面の一例を示す図 ユーザ操作により選択された車両候補の交差点通過時の映像の再生画面と交差点の流出入方向とを対応付けて示す映像再生ダイアログの一例を示す図 映像再生ダイアログに表示される地図の表示変形例を示す図 映像再生ダイアログに対する各種の操作例を示す説明図 映像再生ダイアログの再生画面内において車両候補の移動に追従して注目枠が表示される例を示す説明図 ユーザ操作により映像再生ダイアログが閉じられる時の画面遷移例の説明図 事案画面の一例を示す図 被疑者候補マークのランク変更例を示す説明図 被疑者候補マークのランクによるフィルタリング例を示す説明図 車両サムネイル画像と地図との対応付け表示の動作手順例を示すフローチャート 図20のステップSt2の詳細な動作手順例を示すフローチャート 図20のステップSt4の詳細な動作手順例を示すフローチャート 車両サムネイル画像に対応する車両の動作再生の動作手順例を示すフローチャート 図23のステップSt13の詳細な動作手順例を示すフローチャート 事案レポートの作成の前提となる車両の逃走シナリオ例を示す説明図 事案レポートの第1例を示す図 事案レポートの第2例を示す図 事案レポートの第3例を示す図 捜査の初動から事案レポートの出力までの動作手順例を示すフローチャート 図29のステップSt26の詳細な動作手順例を示すフローチャート
(実施の形態1に至る経緯)
上述した特許文献1では、車両の走行経路(例えば、多くの人や車両が行き交う交差点)において事件等が発生した場合、その事件等を引き起こした車両等の逃走方向と当時の車両等の画像あるいは映像等の視覚情報とを対応付けてユーザに視覚的に提示することは考慮されていない。事件等が発生した場合、逃走車両の視覚的な特徴ならびに行方を早期に把握することは警察の初動捜査において重要である。ところが、これまでの従来技術では、交差点に設置されたカメラにより撮影された映像や目撃情報等の手がかりを収集し、警察官がこれらの映像や目撃情報等を頼りに、対象となる逃走車両の特徴や逃走方向を把握していた。このため、警察官は逃走車両の視覚的な特徴や逃走方向の把握に時間がかかっており、初動捜査が遅れる可能性があるという課題があった。
そこで、以下の実施の形態1では、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、逃走車両等の視覚的な特徴ならびに逃走方向の早期把握を効率的に支援し、警察等の捜査の利便性を的確に向上する車両等検知システムおよび車両等検知方法の例を説明する。
(実施の形態1)
以下、添付図面を適宜参照しながら、本開示に係る車両等検知システムおよび車両等検知方法を具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、多くの人や車両が行き交う交差点あるいはその近辺において事件等(例えば、事件または事故)を引き起こした被疑者等の人物が乗車した車両(即ち、逃走車両)の追跡等を行う警察官の捜査を車両等検知システムによって支援する例を説明する。
図1は、車両検知システム100のシステム構成例を示すブロック図である。車両等検知システムの一例としての車両検知システム100は、それぞれの交差点に対応して設置されたカメラと、警察署内に設置された車両検索サーバ50、ビデオレコーダ70およびクライアント端末90とを含む構成である。なお、以下の説明において、ビデオレコーダ70は、警察署内でのオンプレミスによる管理でなく、車両検索サーバ50とインターネット等の通信回線を介して接続されるオンラインストレージとして設けられてもよい。
車両検知システム100では、1つの交差点に対し、1台のカメラ(例えば、カメラ10)が設置される。なお、1つの交差点に対し、複数台のカメラ(例えば、カメラ10、あるいはカメラ10とは内部構成が異なるカメラ)が設置されてもよい。従って、ある交差点においてはカメラ10が設置され、別の交差点においてはカメラ10aが設置される。なお、カメラ10,10a,…の各内部構成は同一である。カメラ10,10a,…は、イントラネットの通信回線等のネットワークNW1を介して、警察署内の車両検索サーバ50およびビデオレコーダ70とそれぞれ通信可能に接続される。ネットワークNW1は、有線通信回線(例えば、光ファイバを用いた光通信網)により構成されるが、無線通信網により構成されてもよい。
それぞれのカメラ10,10a,…は、交差点に設置された際に設定された撮像画角で被写体(例えば、交差点の状況を示す映像)を撮像可能な監視カメラであり、車両検索サーバ50およびビデオレコーダ70にそれぞれ撮像映像のデータを送る。撮像映像のデータには、単に撮像映像のデータに限らず、その撮像映像を撮像したカメラの識別情報(言い換えると、対応するカメラが設置された交差点の位置情報)および撮像日時の情報が含まれる。
車両検索サーバ50(サーバの一例)は、例えば警察署内に設置され、その警察署の管轄地域内の全てあるいは一部の交差点に設置されたカメラ10,10a,…からそれぞれ送られた撮像映像のデータを受信し、プロセッサPRC1による各種の処理のためにメモリ52あるいは蓄積部56(図6参照)に一時的に保持(即ち、保存)する。保持された撮像映像のデータは、カメラ10,10a,…のそれぞれから送られて車両検索サーバ50において受信される度に、車両検索サーバ50によって映像解析がなされ、その事件等に関する詳細情報の取得に利用される。なお、保持された撮像映像のデータは、例えば事件等のイベントが発生した場合、クライアント端末90からの車両情報要求に基づいて車両検索サーバ50によって映像解析がなされ、その事件等に関する詳細情報の取得に利用される。また、車両検索サーバ50は、一部の撮像映像(例えば、警察署内の管理者が使用する端末(図示略)の操作により指定された撮像映像(例えば、重要事件あるいは重大事件の撮像映像))をビデオレコーダ70に送って蓄積させてもよい。また、車両検索サーバ50は、上述した映像解析の結果として、映像の内容に関わるタグ情報(例えば、撮像映像中に現れた人物の顔等の人物情報、あるいは車種、車型、車色等の車両情報)を取得し、このタグ情報を撮像映像のデータに関連付けて付与して蓄積部56に蓄積してよい。
クライアント端末90は、例えば警察署内に設置され、その警察署内の職員(つまり、警察署内のユーザである警察官)により使用され、例えばラップトップ型またはノート型のPC(Personal Computer)である。ユーザは、例えば事件等が発生した場合、その事件等の発生を警察署に通報した通報者からの電話により、その事件等に関する様々な情報を目撃情報(後述参照)として、クライアント端末90を操作することでデータ入力して記録する。なお、クライアント端末90は、上述した型のPCに限定されず、例えばスマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等の通信機能を有するコンピュータであってもよい。クライアント端末90は、上述した目撃情報に合致する車両(つまり、事件等を引き起こした被疑者等の人物が乗車している逃走車両)の検索を車両検索サーバ50に実行させるための車両情報要求を車両検索サーバ50に送り、その検索結果を受信してディスプレイ94に表示する。
ビデオレコーダ70は、例えば警察署内に設置され、その警察署の管轄地域内の全てあるいは一部の交差点に設置されたカメラ10,10a,…からそれぞれ送られた撮像映像のデータを受信し、バックアップ等のために保存する。ビデオレコーダ70は、ユーザ操作に応じたクライアント端末90からの要求により、保存されているカメラの撮像映像のデータをクライアント端末90に送ってよい。なお、警察署内に設置される車両検索サーバ50、ビデオレコーダ70およびクライアント端末90は、警察署内のイントラネット等のネットワークNW2を介して相互に通信可能に接続される。
なお図1では、警察署内に設置される車両検索サーバ50、ビデオレコーダ70およびクライアント端末90はそれぞれ1台だけ示されているが、それぞれ複数台が設けられてよい。また、車両検知システム100において、警察署も複数の警察署が含まれてよい。
図2は、カメラ10,10a,…の内部構成例を示すブロック図である。上述したように、カメラ10,10a,…はそれぞれ同一の構成を有するので、以下、カメラ10を例示して説明する。図3は、カメラの側面図である。図4は、カバーを取り外した状態のカメラの側面図である。図5は、カバーを取り外した状態のカメラの正面図である。なお、カメラ10,10a,…は、図3〜図5に示す外観および構造を有するものに限定されない。
先ず、カメラ10の外観および機構について、図3〜図5を参照して説明する。図3に示すカメラ10は、例えば、交差点に設置されている信号機の柱あるいは電信柱に固定して設置される。以下、カメラ10に対し、図3に示す3軸の座標軸を設定する。
図3に示すように、カメラ10は、筐体1とカバー2とを有している。筐体1は、底部に固定面A1を有している。カメラ10は、固定面A1を介して、例えば、信号機の柱あるいは電信柱に固定される。
カバー2は、例えばドーム型のカバーであり、半球形状を有している。カバー2は、例えば、ガラスまたはプラスチック等の透明な材料により形成されている。図3の矢印A2が示す部分は、カバー2の天頂を示している。
カバー2は、筐体1に取り付けられている複数の撮影部(図4または図5参照)を覆うように、筐体1に固定される。カバー2は、筐体1に取り付けられている複数の撮影部11a,11b,11c,11dを保護する。
図4において、図3と同じものには同じ符号が付してある。図4に示すように、カメラ10は、複数の撮影部11a,11b,11cを有している。カメラ10は、4つの撮影部を有しているが、図4では、もう1つの撮影部11dは、撮影部11bの後方(即ち、−x軸方向)に隠れている。
図5において、図3と同じものには同じ符号を有している。図2および図5に示すように、カメラ10は、4つの撮影部11a,11b,11c,11dを有している。撮影部11a〜11dの撮影方向(例えば、レンズ面から垂直に伸びる方向)は、ユーザの手によって調整される。
筐体1は、ベース12を有している。ベース12は、板状の部材であり、装置正面(+z軸方向)から見て、円形状を有している。撮影部11a〜11dは、以下で詳述するが、ベース12に対し、可動可能に固定(連結)されている。
ベース12の中心は、カバー2の天頂直下(天頂の真下) に位置している。例えば、ベース12の中心は、図3の矢印A2に示すカバー2の天頂の真下に位置している。
図2に示すように、カメラ10は、4つの撮影部11a〜11dと、プロセッサ12Pと、メモリ13と、通信部14と、記録部15とを含む構成である。カメラ10は、4つの撮影部11a〜11dを有するので、4方向(図5参照)に撮像画角を有するマルチセンサカメラである。しかし、実施の形態1では、例えば対向して配置される2つの撮影部(例えば、撮影部11a,11c)が使用される。これは、撮影部11aが交差点全体を撮影可能に広域に撮像し、撮影部11cが撮影部11aの撮像画角の死角となる範囲(例えば、カメラ10の設置位置から鉛直方向下側の歩行者が歩く領域)を補足するように撮像するためである。なお、撮影部11a,11cの少なくとも2つが使用されればよく、さらに撮影部11b,11dのいずれかあるいは両方がそれぞれ使用されてもよい。
撮影部11a〜11dはそれぞれ同一の構成であるため、撮影部11aを例示して説明する。撮影部11aは、集光用のレンズと、CCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサもしくはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等の固体撮像素子とを有する構成である。撮影部11aは、カメラ10の電源がオンである間、固体撮像素子による撮像に基づいて得られた被写体の撮像映像のデータを常時プロセッサ12Pに出力する。また、撮影部11a〜11dは、それぞれ撮像時のズーム倍率を変更させる機構を備えてもよい。
プロセッサ12Pは、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)もしくはFPGA(Field-Programmable Gate Array)を用いて構成される。プロセッサ12Pは、カメラ10の制御部として機能し、カメラ10の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、カメラ10の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。プロセッサ12Pは、メモリ13に記憶されたプログラムおよびデータに従って動作する。プロセッサ12Pは、動作時にメモリ13を使用し、現在の時刻情報を取得したり、撮影部11a、11cによりそれぞれ撮像された撮像映像のデータに対して各種の公知の画像処理を施した上で記録部15に記録したりする。なお、図2には図示を省略しているが、カメラ10がGPS(Global Positioning System)受信部を有する場合、GPS受信部から現在の位置情報を取得し、撮像映像のデータに位置情報を更に対応付けて記録してよい。
ここでGPS受信部について簡単に説明する。GPS受信部は、複数のGPS発信機(例えば4個の航法衛星)から送信される、各自の信号送信時刻および位置座標を含む衛星信号を受信する。GPS受信部は、複数の衛星信号を用いて、現在のカメラの位置座標および衛星信号の受信時刻を算出する。なお、この算出は、GPS受信部ではなく、GPS受信部からの出力が入力されたプロセッサ12Pにより実行されてよい。なお、受信時刻の情報は、カメラのシステム時刻の補正のためにも使用されてよい。システム時刻は、例えば撮像映像を構成する撮像画像の撮像時刻の記録等に利用される。
また、プロセッサ12Pは、通信部14により受信された外部からの制御コマンドに従って、撮影部11a〜11dによる撮影条件(例えば、ズーム倍率)を可変的に制御してもよい。例えば、外部からの制御コマンドがズーム倍率の変更を指示する場合、プロセッサ12Pは、その制御コマンドに従って、その制御コマンドで指定される撮影部の撮影時におけるズーム倍率を変更する。
また、プロセッサ12Pは、記録部15に記録された撮像映像のデータを、通信部14を介して車両検索サーバ50およびビデオレコーダ70に繰り返して送る。ここで、繰り返して送るとは、定められた一定周期の時間経過の度に送信することに限定されず、一定周期ではなく定められた不規則な時間間隔の経過の度に送信することも含まれてよく、複数回にわたって送信することを含む。
メモリ13は、例えばRAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)を用いて構成され、カメラ10の動作の実行に必要なプログラムおよびデータ、さらには、動作中に生成された情報またはデータ等を一時的に保存する。RAMは、例えばプロセッサ12Pの動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばプロセッサ12Pを制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。また、メモリ13は、例えばカメラ10を識別する識別情報(例えばシリアル番号)および各種設定情報を記憶する。
通信部14は、プロセッサ12Pの指示に基づいて、上述したネットワークNW1を介して、記録部15に記録された撮像映像のデータを車両検索サーバ50およびビデオレコーダ70にそれぞれ送る。また、通信部14は、外部(例えば、車両検索サーバ50)から送られたカメラ10の制御コマンドを受信したり、カメラ10の状態情報を外部(例えば、車両検索サーバ50)に送信したりする。
記録部15は、カメラ10に内蔵される半導体メモリ(例えばフラッシュメモリ)、またはカメラ11に内蔵されないメモリカード(例えばSDカード)などの外部記憶媒体を用いて構成される。記録部15は、プロセッサ12Pにより生成された撮像映像のデータをカメラ10の識別情報(カメラ情報の一例)および撮像日時の情報と対応付けて記録する。記録部15は、所定時間(例えば30秒)分の撮像映像のデータを常時プリバッファリングして保持し、現在時刻より所定時間(例えば30秒)前までの撮像映像のデータを上書きしながら蓄積し続ける。なお、記録部15がメモリカードで構成される場合、カメラ10の筐体に挿抜自在に装着される。
図6は、車両検索サーバ50およびクライアント端末90のそれぞれの内部構成例を示すブロック図である。車両検索サーバ50とクライアント端末90とビデオレコーダ70とは、ともに警察署内に設けられた有線LAN(Local Area Network)等のイントラネットを用いて接続されるが、無線LAN等の無線ネットワークを介して接続されてもよい。
車両検索サーバ50は、通信部51と、メモリ52と、車両検索部53と、車両解析部54と、タグ付与部55と、蓄積部56とを含む構成である。車両検索部53と、車両解析部54と、タグ付与部55とは、例えばCPU、MPU、DSP、FPGA等のプロセッサPRC1により構成される。
通信部51は、イントラネット等のネットワークNW1を介して接続されたカメラ10,10a,…との間で通信を行い、カメラ10,10a,…からそれぞれ送られた撮像映像(つまり、交差点の状況を示す映像)のデータを受信する。また、通信部51は、警察署内に設けられたイントラネット等のネットワークNW2を介して、クライアント端末90との間で通信を行い、クライアント端末90から送られた車両情報要求を受信したり、その車両情報要求の応答を送信したりする。また、通信部51は、メモリ52あるいは蓄積部56にて保持されている撮像映像のデータをビデオレコーダ70に送る。
メモリ52は、例えばRAMとROMを用いて構成され、車両検索サーバ50の動作の実行に必要なプログラムやデータ、さらには、動作中に生成された情報またはデータ等を一時的に保存する。RAMは、例えばプロセッサPRC1の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばプロセッサPRC1を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。また、メモリ52は、例えば車両検索サーバ50を識別する識別情報(例えばシリアル番号)および各種設定情報を記憶する。
車両検索部53は、クライアント端末90から送られた車両情報要求に基づいて、蓄積部56に記録されているデータの中から、車両情報要求に合致する車両情報を検索する。車両検索部53は、車両情報要求に合致する車両情報の検索結果を抽出して取得する。車両検索部53は、検索結果(抽出結果)のデータを、通信部51を介してクライアント端末90に送る。
車両解析部54は、例えばそれぞれのカメラ10,10a,…からの撮像映像のデータが蓄積部56に保持される度に、その保持されている撮像映像のデータを順に解析し、その撮像映像に映る車両(言い換えると、カメラが設置された交差点を流入および流出した車両)に関する情報(車両情報)を抽出して取得する。車両解析部54は、車両情報として、例えば、車両の車種、車型、車色、ナンバープレート等の情報、車両に乗車している人物情報、乗車人数、さらに、その車両の交差点通過時の走行方向(具体的には、交差点への流入方向と、その交差点からの流出方向)を取得してタグ付与部55に送る。車両解析部54は、例えば複数枚の撮像画像のフレームの時間的な差分に基づいて、車両の交差点通過時の走行方向を判別可能である。走行方向は、例えば車両が交差点を直進、左折、右折または転回のうちいずれの走行によって通過したかを示す。
タグ付与部55は、車両解析部54により得られた車両情報と車両解析部54が解析に用いた撮像映像の撮像日時および地点(つまり、交差点の位置)とを対応付け(タグ付けの一例)して蓄積部56の検知情報DB(Database)56aに記録する。これにより、車両検索サーバ50は、どの交差点のいつの時点で撮像された撮像映像にどのような車両情報が付与されたのかを明確に判別可能となる。なお、タグ付与部55の処理は、車両解析部54により実行されてもよく、この場合にはタグ付与部55の構成を不要にできる。
蓄積部56は、例えばハードディスク(HDD:Hard Disk Drive)またはソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)を用いて構成される。蓄積部56は、カメラ10,10a,…から送られた撮像映像のデータを、その撮像映像を撮像したカメラの識別情報(言い換えると、対応するカメラが設置された交差点の位置情報)および撮像日時の情報と対応付けて記録する。また、蓄積部56は、それぞれのカメラ10,10a,…が設置された交差点の位置を示す道路地図の情報も記録しており、例えば道路の新規建設もしくはメンテナンス工事等によって道路地図の情報更新が行われる度に、更新後の道路地図の情報を記録する。また、蓄積部56は、それぞれの交差点に設置された1台のカメラとその交差点との対応関係を示す交差点カメラ設置データを記録している。交差点カメラ設置データは、例えば交差点の識別情報とカメラの識別情報とが対応付けられている。従って、蓄積部56は、カメラの撮像映像のデータを、撮像日時の情報、カメラ情報および交差点情報と対応付けて記録している。なお、道路地図の情報は、クライアント端末90のメモリ95において記録される。
また、蓄積部56は、検知情報DB56aおよび事案DB56bを有する。
検知情報DB56aは、タグ付与部55の出力(つまり、車両解析部54によりカメラの撮像映像が解析された結果として得られる車両情報と、解析に使用された撮像映像の日時および地点の情報とのセット)を格納する。検知情報DB56aは、例えば車両検索部53が車両情報要求に合致する車両情報の抽出の際に参照される。
事案DB56bは、事件等の事案ごとに、事案が発生した日時、地点等の目撃情報ならびにその目撃情報に基づいて車両検索部53の検索結果となる車両情報等の事案詳細情報を登録して格納する。事案詳細情報は、例えば、事案が発生した日時および地点等の事案情報、検索された車両の車両サムネイル画像、被疑者候補マークのランク、事案が発生した地点を含む周辺地図情報、車両の交差点の流入出方向、車両の交差点通過時刻、ユーザのメモを含む。なお、事案詳細情報は、上述した内容に限定されない。
クライアント端末90は、操作部91と、プロセッサ92と、通信部93と、ディスプレイ94と、メモリ95と、記録部96とを含む構成である。クライアント端末90は、警察署内の職員(即ち、ユーザである警察官)により使用される。ユーザは、事件等の目撃者等によってその事件等の発生を通報するための電話があった場合、ヘッドセットHDSを装着して電話に応対する。ヘッドセットHDSは、クライアント端末90に接続されて使用され、ユーザの発する音声を収音したり、話し相手(即ち、通報者)の発した音声を出力したりする。
操作部91は、ユーザの操作を検出するユーザインターフェース(UI:User Interface)であり、マウスあるいはキーボード等を用いて構成される。操作部91は、ユーザの操作に基づく信号をプロセッサ92に出力する。操作部91は、例えば、ユーザが調べる事件等の事案の発生日時および地点の交差点の撮像映像を確認したい場合、その日時および地点、車両の特徴を含む検索条件の入力を受け付ける。
プロセッサ92は、例えばCPU、MPU、DSPまたはFPGAを用いて構成され、クライアント端末90の制御部として機能し、クライアント端末90の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、クライアント端末90の各部との間のデータの入出力処理、データの演算処理およびデータの記憶処理を行う。プロセッサ92は、メモリ95に記憶されたプログラムおよびデータに従って動作する。プロセッサ92は、動作時にメモリ95を使用し、現在の時刻情報を取得したり、車両検索サーバ50から送られた車両の検索結果、あるいはビデオレコーダ70から送られた撮像映像をディスプレイ94に表示したりする。また、プロセッサ92は、操作部91により入力された検索条件(上述参照)を含む車両取得要求を作成し、その車両取得要求を、通信部93を介して車両検索サーバ50に送信する。
通信部93は、イントラネット等のネットワークNW2を介して接続された車両検索サーバ50あるいはビデオレコーダ70との間で通信を行う。例えば、通信部93は、車両検索サーバ50に対してプロセッサ92が作成した車両取得要求を送信したり、車両検索サーバ50から送られた車両情報の検索結果を受信したりする。また、通信部93は、ビデオレコーダ70に対してプロセッサ92が作成した撮像映像の取得要求を送信したり、ビデオレコーダ70から送られた撮像映像を受信したりする。
ディスプレイ94は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electroluminescence)等の表示デバイスを用いて構成され、プロセッサ92から送られた各種のデータを表示する。
メモリ95は、例えばRAMとROMを用いて構成され、クライアント端末90の動作の実行に必要なプログラムやデータ、さらには、動作中に生成された情報またはデータ等を一時的に保存する。RAMは、例えばプロセッサ92の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばプロセッサ92を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。また、メモリ95は、例えばクライアント端末90を識別する識別情報(例えばシリアル番号)および各種設定情報を記憶する。
記録部96は、例えばハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブを用いて構成される。記録部96は、それぞれのカメラ10,10a,…が設置された交差点の位置を示す道路地図の情報も記録しており、例えば道路の新規建設もしくはメンテナンス工事等によって道路地図の情報更新が行われる度に、更新後の道路地図の情報を記録する。また、記録部96は、それぞれの交差点に設置された1台のカメラとその交差点との対応関係を示す交差点カメラ設置データを記録している。交差点カメラ設置データは、例えば交差点の識別情報とカメラの識別情報とが対応付けられている。従って、記録部96は、カメラの撮像映像のデータを、撮像日時の情報、カメラ情報および交差点情報と対応付けて記録している。
図7は、ビデオレコーダ70の内部構成例を示すブロック図である。ビデオレコーダ70は、イントラネット等のネットワークNW1を介してカメラ10,10a,…との間で通信可能に接続され、また、イントラネット等のネットワークNW2を介して車両検索サーバ50およびクライアント端末90との間で通信可能に接続されている。
ビデオレコーダ70は、通信部71と、メモリ72と、映像検索部73と、映像記録処理部74と、映像蓄積部75とを含む構成である。映像検索部73と、映像記録処理部74とは、例えばCPU、MPU、DSP、FPGAなどのプロセッサPRC2により構成される。
通信部71は、イントラネット等のネットワークNW1を介して接続されたカメラ10,10a,…との間で通信を行い、カメラ10,10a,…からそれぞれ送られた撮像映像(つまり、交差点の状況を示す映像)のデータを受信する。また、通信部71は、警察署内に設けられたイントラネット等のネットワークNW2を介して、クライアント端末90との間で通信を行い、クライアント端末90から送られた映像要求を受信したり、その映像要求の応答を送信したりする。
メモリ72は、例えばRAMとROMを用いて構成され、ビデオレコーダ70の動作の実行に必要なプログラムやデータ、さらには、動作中に生成された情報またはデータ等を一時的に保存する。RAMは、例えばプロセッサPRC2の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばプロセッサPRC2を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。また、メモリ72は、例えばビデオレコーダ70を識別する識別情報(例えばシリアル番号)および各種設定情報を記憶する。
映像検索部73は、クライアント端末90から送られた映像要求に基づいて、その映像要求に合致するカメラの撮像映像を、映像蓄積部75を検索することで抽出する。映像検索部73は、抽出された撮像映像のデータを、通信部71を介してクライアント端末90に送る。
映像記録処理部74は、例えばそれぞれのカメラ10,10a,…からの撮像映像のデータが通信部71において受信される度に、その受信された撮像映像のデータを映像蓄積部75に記録する。
映像蓄積部75は、例えばハードディスクまたはソリッドステートドライブを用いて構成される。映像蓄積部75は、それぞれのカメラ10,10a,…から送られた撮像映像のデータを、その撮像映像を撮像したカメラの識別情報(言い換えると、対応するカメラが設置された交差点の位置情報)および撮像日時の情報と対応付けて記録する。
次に、実施の形態1のユーザである警察官の捜査の際に、クライアント端末90のディスプレイ94に表示される各種の画面について、図6から図19を参照して説明する。図6〜図19の説明において、図中に示される構成と同一の構成については同一の符号を参照して説明を簡略化あるいは省略する。
捜査において、クライアント端末90は、ユーザ(警察官)の操作により、予めインストールされている車両検知アプリケーション(以下、「車両検知アプリ」と称する)を立ち上げて実行中である。なお、この車両検知アプリは、例えばクライアント端末90のメモリ95のROMに格納されており、ユーザの操作により立ち上げられると、プロセッサ92により実行される。なお、この車両検知アプリの起動中においてプロセッサ92により作成される各種のデータあるいは情報は、一時的にメモリ95のRAMに保持される。
図8は、車両検索画面WD1の一例を示す図である。図9は、逃走車両の交差点に対する流出入方向の設定例を示す説明図である。図10は、逃走車両の車型および車色の設定例を示す説明図である。プロセッサ92は、車両検知アプリの中で、所定のユーザ操作により、車両検索画面WD1をディスプレイ94に表示する。車両検索画面WD1は、クライアント端末90の記録部96に記録されている道路地図の情報に対応する道路地図MP1と検索タブTB1により特定される複数の検索条件の入力欄との両方が並べて表示された構成である。以下の説明において、車両検知アプリは、プロセッサ92により実行されるとともに、その実行中に車両検索サーバ50あるいはビデオレコーダ70との間で通信を行う。
道路地図MP1上には、カメラCM1,CM2,CM3,CM4,CM5のアイコンは、それぞれ対応するカメラが設置された交差点の位置を示すように配置されている。それぞれのカメラのアイコンは、対応する交差点に1台以上のカメラが設置されている場合でも代表的に1つのカメラのアイコンとして示されている。なお、車両検索サーバ50により車両情報の検索がなされる場合には、ユーザにより指定された地点の交差点に設置された1台あるいは1台以上のカメラの撮像映像が検索の対象となる。これにより、ユーザは、カメラが設置された交差点の場所を視覚的に判別可能となる。カメラCM1〜CM5の内部構成は、図2に示したカメラ10,10a,…と同一の内部構成である。なお、上述したように、交差点にカメラが設置される際、1台だけのカメラがそれぞれ設置されており、それぞれのカメラCM1〜CM5は、図3〜図5を参照して説明したように、複数の撮影部を用いて複数の撮像画角を有して撮影可能である。
例えば、図8では、カメラCM1のアイコンは撮像画角AG1(つまり、北西方向)が中心となるように配置されている。また、カメラCM2のアイコンは撮像画角AG2(つまり、北東方向)が中心となるように配置されている。また、カメラCM3のアイコンは撮像画角AG3(つまり、北東方向)が中心となるように配置されている。また、カメラCM4のアイコンは撮像画角AG4(つまり、南西方向)が中心となるように配置されている。また、カメラCM5のアイコンは撮像画角AG5(つまり、南東方向)が中心となるように配置されている。
検索タブTB1により特定される複数の検索条件の入力欄には、例えば、「Latest」アイコンLT1、日時開始入力欄FR1、日時終了入力欄TO1、地点エリア入力欄PA1、車型入力欄SY1、車色入力欄CL1、検索アイコンCS1、車型あいまい検索バーBBR1、車色あいまい検索バーBBR2、および時間あいまい検索バーBBR3が含まれる。
「Latest」アイコンLT1は、検索日時を最新日時に設定するためのアイコンであり、捜査中にユーザ操作により押下されると、プロセッサ92は、検索条件(例えば、期間)として最新日時(例えば、押下された時点の日時から10分前の期間)をセット(設定)する。
日時開始入力欄FR1は、捜査中に事件等を引き起こした被疑者等の人物が乗車している車両(以下、「逃走車両」という)を車両検索サーバ50に検索させるために、その検索の対象となる逃走車両の存在の開始(起点)となる日時として、ユーザ操作により入力される。日時開始入力欄FR1には、例えば、事件等の発生日時またはその日時より少し前の日時が入力される。図8〜図10では、日時開始入力欄FR1には、「2018年4月20日の午後1時(13時00分)」が入力された例が示されている。ユーザ操作により入力されると、プロセッサ92は、検索条件(例えば、開始日時)として日時開始入力欄FR1に入力された日時をセット(設定)する。
日時終了入力欄TO1は、捜査中に逃走車両を車両検索サーバ50に検索させるために、その検索の対象となる逃走車両の存在の終了となる日時として、ユーザ操作により入力される。日時終了入力欄TO1には、例えば、逃走車両の検索期間の終了日時が入力される。図8〜図10では、日時終了入力欄TO1には、「2018年4月20日の午後2時(14時00分)」が入力された例が示されている。ユーザ操作により入力されると、プロセッサ92は、検索条件(例えば、終了日時)として日時終了入力欄TO1に入力された日時をセット(設定)する。
なお、プロセッサ92は、ユーザ操作により日時開始入力欄FR1もしくは日時終了入力欄TO1の押下を検知すると、日時開始入力欄FR1および日時終了入力欄TO1のそれぞれに対応したカレンダー(図示略)と開始あるいは終了のための時刻の選択用のプルダウンリストとを含む詳細ペイン画面(図示略)を表示する。なお、プロセッサ92は、ユーザ操作により所定のアイコン(図示略)の押下(クリック)を検知すると、日時開始入力欄FR1および日時終了入力欄TO1のそれぞれに対応したカレンダー(図示略)と開始あるいは終了のための時刻の選択用のプルダウンリストとを含む詳細ペイン画面(図示略)を表示してもよい。これにより、ユーザは、クライアント端末90により、日時の選択が促される。なお、プロセッサ92は、カメラの撮像映像のデータが記録されている日付情報を車両検索サーバ50から取得している場合、その日付情報に対応した日付だけを選択可能に表示してよい。プロセッサ92は、ユーザ操作により詳細ペイン画面(図示略)が閉じられたことを検知した場合のみ、他の操作を受け付け可能となる。
地点エリア入力欄PA1は、捜査中に逃走車両を車両検索サーバ50に検索させるために、その検索の対象となる逃走車両が通過した地点(言い換えると、カメラが設置された交差点)として、ユーザ操作により入力される。例えば、道路地図MP1上に示されたカメラのアイコンがユーザ操作により指定されると、地点エリア入力欄PA1に表示される。図8〜図10では、地点エリア入力欄PA1には、「DDD St.&E16th Ave+EEE St.&E16th Ave+EEE St.&E17th Ave+FFF St.&E17th Ave」が入力された例が示されている。ユーザ操作により入力されると、プロセッサ92は、検索条件(例えば、地点)として地点エリア入力欄PA1に入力された地点(つまり、その地点の位置情報)をセット(設定)する。プロセッサ92は、地点エリア入力欄PA1に最大で4地点の入力を受け付け可能であり、例えば、4地点を超える入力を受け付けた場合にエラーメッセージをポップアップ表示してよい。
また図9に示すように、プロセッサ92は、ユーザ操作により指定されたカメラのアイコンに対する所定の操作により、逃走車両の交差点への流入方向および流出方向のうち少なくとも1つを検索条件として設定可能である。図9において、実線の矢印が選択中を示し、破線の矢印が非選択中を示す。例えば、カメラCM1の交差点では西から東への一方向を示す方向DR11が流入方向および流出方向としてそれぞれ設定される。カメラCM2の交差点では西から東および東から西への双方向を示す方向DR21と南から北および北から南への双方向を示す方向DR22とが流入方向および流出方向としてそれぞれ設定される。カメラCM4の交差点では西から東および東から西への双方向を示す方向DR41と南から北および北から南への双方向を示す方向DR42とが流入方向および流出方向としてそれぞれ設定される。カメラCM5の交差点では西から東および東から西への双方向を示す方向DR51と南から北および北から南への双方向を示す方向DR52とが流入方向および流出方向としてそれぞれ設定される。
また図9に示すように、プロセッサ92は、ユーザ操作によりカメラ(例えば、カメラCM3)のアイコンにマウスオーバを検知すると、そのカメラCM3に対応する交差点の地名をポップアップ表示PP1で表示してよい。
また、車両検索画面WD1内の道路地図MP1は、プロセッサ92によって、ユーザ操作により適宜スライドされて表示される。ここで、ユーザ操作によりデフォルトビューアイコンDV1が押下されると、プロセッサ92は、現在の道路地図MP1の表示を、既定の初期状態の道路地図MP1に切り替えて表示する。
プロセッサ92は、ユーザ操作により、車型入力欄SY1あるいは車色入力欄CL1の押下を検知した場合、逃走車両の車型および車色の選択画面DTL1を車両検索画面WD1の道路地図MP1上に重ねて表示する。
車型入力欄SY1は、捜査中に逃走車両を車両検索サーバ50に検索させるために、その検索の対象となる逃走車両の車型(つまり、逃走車両の車体の形状)として、複数の選択肢ITM1の中からユーザ操作により入力される。車型の選択肢ITM1は、具体的には、セダン(Sedan)、ワゴン(Van)、スポーツカー(SUV)、バイク(Bike)、トラック(Truck)、バス(Bus)、送迎用バス(Pickup Truck)である。これらのうちから少なくとも一つがユーザ操作により選択されて入力される。図10では、例えば、セダンとスポーツカーとが選択されたことを示す選択アイコンCK1,CK2が示されている。全て選択される場合には、ユーザ操作により、全選択アイコンSA1が押下される。選択が全て解除される場合には、ユーザ操作により、全解除アイコンDA1が押下される。
車色入力欄CL1は、捜査中に逃走車両を車両検索サーバ50に検索させるために、その検索の対象となる逃走車両の車色(つまり、逃走車両の車体の色)として、ユーザ操作により入力される。車色の選択肢IMT2は、具体的には、灰色(Gray/Silver)、白(White)、赤(Red)、黒(Black)、青(Blue)、緑(Green)、茶色(Brown)、黄色(Yellow)、紫(Purple)、ピンク(Pink)、橙(Orange)である。これらのうちから少なくとも一つがユーザ操作により選択されて入力される。図10では、例えば、灰色が選択されたことを示す選択アイコンCK3が示されている。全て選択される場合には、ユーザ操作により、全選択アイコンSA2が押下される。選択が全て解除される場合には、ユーザ操作により、全解除アイコンDA2が押下される。
検索アイコンCS1は、ユーザ操作により入力された各種の検索条件が全て適正に入力された時点で押下可能にプロセッサ92により表示される。ユーザ操作により検索アイコンCS1が押下されると、プロセッサ92は、その押下を検知し、入力された各種の検索条件を含む車両情報要求を生成し、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る。プロセッサ92は、車両情報要求に基づく車両検索サーバ50の検索結果を、通信部93を介して受信して取得する。
車型あいまい検索バーBBR1は、ユーザ操作により、車型の検索精度として、狭い(Narrow)精度の検索と全て(All)の車型を含む精度の検索とを調整可能なスライドバーである。狭い(Narrow)側に調整された場合、プロセッサ92は、車型入力欄SY1と同一の車型を検索条件(例えば、車型)としてセット(設定)する。一方、全て(All)側に調整された場合、プロセッサ92は、車型入力欄SY1に入力された車型に限らず、選択肢ITM1の全ての車型を含めて検索条件(例えば、車型)をセット(設定)する。
車色あいまい検索バーBBR2は、ユーザ操作により、車色の検索精度として、狭い(Narrow)精度の検索と広い(Wide)精度の検索とを調整可能なスライドバーである。狭い(Narrow)側に調整された場合、プロセッサ92は、車色入力欄CL1と同一の車色を検索条件(例えば、車色)としてセット(設定)する。一方、広い(Wide)側に調整された場合、プロセッサ92は、車色入力欄CL1に入力された車色と近いあるいは似たような車色を広範に含めて検索条件(例えば、車色)をセット(設定)する。
時間あいまい検索バーBBR3は、ユーザ操作により、日時の開始時刻および終了時刻の検索精度として、例えば前後30分(つまり、−30,−20,−10,−5,0,+5,+10,+20,+30分)の範囲で時刻を調整可能なスライドバーである。プロセッサ92は、入力された日時開始入力欄FM1および日時終了入力欄TO1のそれぞれに対し、ユーザ操作により−30分側から+30分側までの間でいずれかの位置に個別にスライドされると、日時開始入力欄FM1および日時終了入力欄TO1に入力されたそれぞれの時刻から時間あいまい検索バーBBR3の調整バーの位置に応じて調整した上で検索条件(例えば、日時)をセット(設定)する。
図11は、車両候補の検索結果画面WD2の一例を示す図である。図12は、ユーザ操作により選択された車両候補の交差点通過時の映像の再生画面と交差点の流出入方向とを対応付けて示す映像再生ダイアログDLG1の一例を示す図である。図13は、映像再生ダイアログDLG1に表示される地図の表示変形例を示す図である。図14は、映像再生ダイアログDLG1に対する各種の操作例を示す説明図である。図15は、映像再生ダイアログDLG1の再生画面内において車両候補の移動に追従して注目枠WK1が表示される例を示す説明図である。図16は、ユーザ操作により映像再生ダイアログDLG1が閉じられる時の画面遷移例の説明図である。
プロセッサ92は、車両検知アプリの中で、車両検索画面WD1における検索アイコンCS1を押下するユーザ操作により、車両検索サーバ50から車両の検索結果のデータを取得すると、車両候補(つまり、逃走車両候補)の検索結果画面WD2をディスプレイ94に表示する。検索結果画面WD2は、検索タブTB1により特定される複数の検索条件の入力欄と車両検索サーバ50により検索された車両候補の検索結果一覧との両方が並べて表示された構成である。
図11では、図8〜図10を参照して説明した検索条件を含む車両情報要求に基づいて、車両検索サーバ50が行った検索結果が検索条件の日時および地点を含むインデックスIDX1,IDX2とともに一覧として示されている。具体的には、検索結果画面WD2は、クライアント端末90のディスプレイ94に表示される。図11では、例えば、一画面内に4台(=2*2台、*:乗算の演算子)の車両候補(つまり、逃走車両の候補)の車両サムネイル画像CCR1,CCR2,CCR3,CCR4が表示されている。ユーザ操作により、いずれかの表示枚数変更アイコンSF1が押下されると、プロセッサ92は、その押下された表示枚数変更アイコンSF1に対応した表示枚数で、検索結果に対応する車両サムネイル画像を切り替えて表示する。表示枚数変更アイコンSF1は、例えば、2*2、4*4、6*6、8*8の中からいずれか一つが選択可能に示されている。
インデックスIDX1,IDX2は、例えば、地点および所定時間(例えば10分)ごとに検索結果(車両サムネイル画像)を区切って表示するために使用される。このため、インデックスIDX1に対応する車両サムネイル画像CCR1,CCR2の車両は、同じ地点(例えば、A section)であって検索条件の開始日時〜終了日時のうち同じ時間帯に検索された車両であることを示す。同様に、インデックスIDX2に対応する車両サムネイル画像CCR3,CCR4の車両は、同じ地点(例えば、B section)であって検索条件の開始日時〜終了日時のうち同じ時間帯に検索された車両であることを示す。
また、検索結果画面WD2に表示された車両サムネイル画像を閲覧したユーザが、逃走車両の可能性がある疑わしい車両と考えた場合、プロセッサ92は、ユーザ操作により、その対応する車両サムネイル画像の近くに被疑者候補マークMRK1,MRK2を表示する。この場合、プロセッサ92は、その選択された車両サムネイル画像に対応付けて被疑者候補マークを付与した旨の情報を一時的に保持する。図11の例では、車両サムネイル画像CCR1,CCR4の2台に被疑者候補マークMRK1,MRK2がそれぞれ付与されたことが示されている。
また図11に示すように、プロセッサ92は、ユーザ操作により車両サムネイル画像(例えば、車両サムネイル画像CCR1)にマウスオーバを検知すると、その車両サムネイル画像CCR1に対応する車両が撮像された撮像映像の再生アイコンICO1を表示する。
図12には、ユーザ操作により再生アイコンICO1が押下されたことがプロセッサ92に検知された場合に、プロセッサ92により表示される映像再生ダイアログDLG1が示されている。プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1を、例えば、車両サムネイル画像CCR1〜CCR4の表示領域に重ねて表示する。映像再生ダイアログDLG1は、再生画面MOV1と、通過方向画面CRDR1とが対応付けて配置された構成である。再生画面MOV1は、再生アイコンICO1に対応する車両サムネイル画像CCR1の車両がインデックスIDX1に含まれる地点(例えば、交差点)に設置されたカメラにより撮像された撮像映像の再生画面である。通過方向画面CRDR1は、再生画面MOV1にて再生される撮像映像に対応する車両の道路地図MP1上に、交差点通過時の通過方向(具体的には、流入方向を示す方向DR21および流出方向を示す方向DR21)が重畳された画面である。なお、道路地図MP1より外側の所定位置に、交差点の名称も表示されてよい。図12では、車両が「EEE St.&E16th Ave」の交差点を通過する時の撮像映像と通過方向とが対応付けて示されている。
プロセッサ92は、再生画面MOV1に対する所定のユーザ操作により、一時停止アイコンICO2、コマ戻しアイコンICO3、コマ送りアイコンICO4、調整バーBR1および再生時間ボードTML1を表示できる。一時停止アイコンICO2は、撮像映像の再生中に、ユーザ操作により押下されると一時停止の実行をプロセッサ92に指示する。コマ戻しアイコンICO3は、撮像映像の再生中に、ユーザ操作により押下されるとコマ戻しの実行をプロセッサ92に指示する。コマ送りアイコンICO4は、撮像映像の再生中に、ユーザ操作により押下されるとコマ送りの実行をプロセッサ92に指示する。プロセッサ92は、撮像映像の再生時間全体を示す再生時間ボードTML1に対してユーザ操作により調整バーBR1が適宜スライドされると、そのスライドに合わせて撮像映像の再生タイミングを切り替えて再生する。
また、映像再生ダイアログDLG1にて再生された撮像映像を閲覧したユーザが、逃走車両の可能性がある疑わしい車両と考えた場合、プロセッサ92は、ユーザ操作により、その対応する映像再生ダイアログDLG1内に被疑者候補マークMRK3を表示する。この場合、プロセッサ92は、その映像再生ダイアログDLG1の車両サムネイル画像に対応付けて被疑者候補マークを付与した旨の情報を一時的に保持する。
プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1に対する所定のユーザ操作により、車両の交差点通過時の通過方向を示す通過方向画面CRDR2の向きを、カメラCM2の撮像画角と一致するように変更して表示できる(図13参照)。図13に示す映像再生ダイアログDLG2では、図12に示す映像再生ダイアログDLG1と異なり、通過方向画面CRDR2の向きがカメラCM2の撮像画角と一致するように変更(例えば回転)されて表示されている。
具体的には、プロセッサ92は、道路地図MP1のデータ中の通過方向画面CRDR1に表示されていた地図部分AR1を、カメラCM2の撮像画角と一致するように回転し、回転後の地図部分AR1rtを通過方向画面CRDR2に配置して表示する。これにより、ユーザは、撮像映像の再生画面MOV1と交差点通過時の通過方向とを視覚的に対応付けてより一層認識し易くなる。
図14に示すように、プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1上に、録画映像確認アイコンICO5と通過方向修正アイコンICO6とを表示できる。通過方向修正アイコンICO6は、その押下により、通過方向画面CRDR2に表示された通過方向(例えば、方向DR21)のユーザ操作による修正をプロセッサ92に指示する。図14の通過方向画面CRDR1では、ユーザ操作により、修正前の通過方向(例えば、流入方向)が方向DR21から方向DR22に修正され、さらに、修正前の通過方向(例えば、流出方向)が方向DR21から方向DR22に修正される。
修正後に、ユーザ操作により、キャンセルアイコンICO7および完了アイコンICO8のうちいずれかが押下されると、プロセッサ92は、押下されたアイコンに対応する処理を実行する。具体的には、プロセッサ92は、キャンセルアイコンICO7が押下されたことを検知した場合、ユーザ操作による修正をキャンセルする。一方、プロセッサ92は、完了アイコンICO8が押下されたことを検知した場合、ユーザ操作による修正を反映して保存する。なお、プロセッサ92は、通過方向修正アイコンICO6が押下されたことを検知した場合に、キャンセルアイコンICO7および完了アイコンICO8のいずれかが押下されたことを検知するまで、通過方向の修正と無関係なユーザ操作の入力を受け付けないようにしてもよい。
また、プロセッサ92は、完了アイコンICO8が押下されたことを検知した場合、所定の条件に該当していないようにエラーチェックを実行し、実行結果としてエラーだった場合には、その旨のメッセージをディスプレイ94に表示してよい。所定の条件とは、例えば、流入方向または流出方向が2方向ある、流入方向または流出方向が設定されていない等が該当する。
録画映像確認アイコンICO5は、通過方向の修正中以外のタイミングでの押下により、再生画面MOV1において再生可能な撮像映像の再生時間幅よりも長い再生時間幅を有する撮像映像のデータの取得要求をプロセッサ92に指示する。プロセッサ92は、この指示に従い、該当する撮像映像のデータをビデオレコーダ70に要求し、ビデオレコーダ70から送られた撮像映像のデータを、通信部93を介して受信して取得する。プロセッサ92は、ビデオレコーダ70から送られた撮像映像のデータを検索結果画面WD2とは異なる他の映像再生画面(図示略)を表示して再生する。
映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1において再生される撮像映像の再生時間幅は、例えば、車両が該当する交差点に進入(つまり、流入)してから退出(つまり、流出)するまでの一定期間である。一方、ビデオレコーダ70は、カメラ10,10a,…のそれぞれが撮像している間の撮像映像のデータを保存している。このため、再生画面MOV1で再生される撮像映像の再生時間幅よりも、ビデオレコーダ70で保存されている同じ日時かつ同じ地点の撮像映像の再生時間幅の方が断然に長い。これにより、ユーザは、映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1における再生時間以外の時間の映像を視聴できたり、他の映像再生画面(上述参照)において撮像映像を拡大や縮小等のズーム処理を行って視聴できたりする。
なお、他の映像再生画面が表示されている間、プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1に対する他のユーザ操作の入力を受け付けることができ、ユーザ操作の利便性を向上できる。これは、例えば、通過方向の修正中には、プロセッサ92は映像再生ダイアログDLG1に対する他のユーザ操作の入力を受け付けできないためである。また、プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1を閉じるためのユーザ操作を受け付けると、他の映像再生画面(上述参照)を同時に閉じてもよい。
図15に示すように、プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1において撮像映像の再生の際、一時停止アイコンICO2の押下によって車両が一時停止中あるいはその再生中に現れている時だけその車両を覆う所定形状(例えば、矩形状)の注目枠WK1を重畳して表示してもよい。これにより、ユーザは、再生画面MOV1においてターゲットとなっている車両の存在を視覚的かつ直感的に把握でき、捜査の利便性を向上できる。なお、プロセッサ92は、コマ戻しアイコンICO3およびコマ送りアイコンICO4の押下により撮像映像をコマ戻しあるいはコマ送りする際に、注目枠WK1を車両の移動に追従して表示してよい。これにより、ユーザは、再生画面MOV1においてターゲットとなっている車両の移動方向をコマ戻しあるいはコマ送りによって簡易に判別可能となる。
図16に示すように、プロセッサ92は、映像再生ダイアログDLG1を閉じるためのユーザ操作を受け付けると、映像再生ダイアログDLG1に対応する車両サムネイル画像(例えば、車両サムネイル画像CCR1)にその映像再生ダイアログDLG1が吸収されるようなアニメーションを付与して映像再生ダイアログDLG1を非表示する。これにより、ユーザは、不要になった映像再生ダイアログDLG1において再生されていた映像がどの車両サムネイル画像CCR1の車両であったかが直感的に把握可能となるように吸収されるようにして閉じられる様子を楽しみながら視聴できる。
図17は、事案画面WD3の一例を示す図である。図18は、被疑者候補マークのランク変更例を示す説明図である。図19は、被疑者候補マークのランクによるフィルタリング例を示す説明図である。事案画面WD3は、特定の事案(Case)に関する各種の書誌的情報BIB1と、その事案に対応する車両検索サーバ50による車両の検索結果等を含むデータ(以下、「事案データ」という)との両方が並べて表示された構成である。事案画面WD3は、例えば事案タブTB2がユーザ操作により押下されると、プロセッサ92によって表示される。事案画面WD3において、書誌的情報BIB1は、事案の発生日時(Case create date and time)と、事案の作成者(Case creator)と、事案の更新日時(Case update date and time)と、事案の更新者(Case updater)と、備考欄(Free space)とを含む。
事案の作成日時は、例えば、車両検索画面WD1の検索条件を用いた車両の検索結果等を含む事案データが作成された日時を示し、図17の例では「2018年5月20日、午後4時5分9秒」が示されている。
事案の作成者は、例えば、事案データを作成したユーザである警察官の氏名を示し、図17の例では「Johnson」が示されている。
事案の更新日時は、例えば、一度作成された事案データが更新された日時を示し、図17の例では「2018年5月20日、午後4時16分32秒が示されている。
事案の更新者は、例えば、一度作成された事案データの内容を更新したユーザである警察官の氏名を示し、図17の例では「Miller」が示されている。
また、事案画面WD3では、上述した書誌的情報BIB1とともに、特定の事案に対応する車両検索サーバ50による車両の検索結果一覧が示される。図17の例では、合計200台分の車両の検索結果が得られており、最初の4台分の車両の車両サムネイル画像SM1,SM2,SM3,SM4が例示的に示されている。プロセッサ92は、5台以上の検索結果が存在する場合、ユーザのスクロール操作により画面を適宜スクロールして表示する。図17に示される車両サムネイル画像SM1,SM2,SM3,SM4に対応するそれぞれの車両は、被疑者等の人物が乗車している車両である可能性があることを示すため、黄色のランク(後述参照)を有する被疑者候補マークMRK17,MRK22,MRK4,MRK15がユーザ操作によって付与されている。
図17の例では、車両サムネイル画像SM1と、その車両サムネイル画像SM1に対応する車両が道路地図MP1上でカメラCM1が配置された「DDD ST.&E16th Ave」の交差点を通過した時の通過方向(具体的には、流入方向を示す方向DR12、および流出方向を示す方向DR12)とが対応付けて表示されている。さらに、車両サムネイル画像SM1に対応する車両がカメラCM1の撮像映像の解析によって検知された地点(例えば、「DDD ST.&E16th Ave」の交差点)および日時(例えば、「2018年5月20日 午後3時32分41秒」)と作成者あるいは更新者のメモ(例えば、「サングラス」)とが備忘録MM1として表示される。被疑者等の特徴を示すためにメモ欄へのデータ入力が、ユーザ操作によって可能である。
同様に、車両サムネイル画像SM2と、その車両サムネイル画像SM2に対応する車両が道路地図MP1上でカメラCM1が配置された「DDD ST.&E16th Ave」の交差点を通過した時の通過方向(具体的には、流入方向を示す方向DR11r、および流出方向を示す方向DR12r)とが対応付けて表示されている。さらに、車両サムネイル画像SM2に対応する車両がカメラCM1の撮像映像の解析によって検知された地点(例えば、「DDD ST.&E16th Ave」の交差点)および日時(例えば、「2018年5月20日 午後3時33分7秒」)と作成者あるいは更新者のメモ(例えば、「サングラス」)とが備忘録MM2として表示される。
同様に、車両サムネイル画像SM3と、その車両サムネイル画像SM3に対応する車両が道路地図MP1上でカメラCM1が配置された「DDD ST.&E16th Ave」の交差点を通過した時の通過方向(具体的には、流入方向を示す方向DR12、および流出方向を示す方向DR11)とが対応付けて表示されている。さらに、車両サムネイル画像SM3に対応する車両がカメラCM1の撮像映像の解析によって検知された地点(例えば、「DDD ST.&E16th Ave」の交差点)および日時(例えば、「2018年5月20日 午後3時33分27秒」)と作成者あるいは更新者のメモ(例えば、「サングラス」)とが備忘録MM3として表示される。
同様に、車両サムネイル画像SM4と、その車両サムネイル画像SM4に対応する車両が道路地図MP1上でカメラCM1が配置された「DDD ST.&E16th Ave」の交差点を通過した時の通過方向(具体的には、流入方向を示す方向DR12r、および流出方向を示す方向DR11)とが対応付けて表示されている。さらに、車両サムネイル画像SM4に対応する車両がカメラCM1の撮像映像の解析によって検知された地点(例えば、「DDD ST.&E16th Ave」の交差点)および日時(例えば、「2018年5月20日 午後3時34分2秒」)と作成者あるいは更新者のメモ(例えば、「サングラス」)とが備忘録MM4として表示される。
図18に示すように、事案画面WD3の車両サムネイル画像を閲覧したユーザが、逃走車両の可能性が有るあるいは無い等の可能性を検討した場合、プロセッサ92は、ユーザ操作により、その対応する車両サムネイル画像に付与された被疑者候補マークのランクを変更して表示できる。図17〜図19の例では、被疑者候補マーク「黄色」のランクは被疑者の逃走車両の候補として疑わしいことを示す。同様に、被疑者候補マーク「白色」のランクは被疑者の逃走車両の候補に当てはまらないことを示す。同様に、被疑者候補マーク「赤色」のランクは被疑者の逃走車両の候補として、被疑者候補マーク「黄色」よりもかなり疑わしいことを示す。同様に、被疑者候補マーク「黒色」のランクは被疑者の逃走車両の候補として決定的に疑わしいことを示す。
図18の例では、ユーザ操作に基づいて、プロセッサ92により、車両サムネイル画像SM1の車両は赤色のランクを有する被疑者候補マークMRK17rに変更されたことが示されている。
同様に、ユーザ操作に基づいて、プロセッサ92により、車両サムネイル画像SM3の車両は白色のランクを有する被疑者候補マークMRK4rに変更されたことが示されている。
また、プロセッサ92は、「Print/PDF」アイコンICO11および「Save」アイコンICO12を事案画面WD3に表示できる。「Print/PDF」アイコンICO11は、その押下により、現在の事案タブTB2に対応する事案データを、クライアント端末90に接続されているプリンター(図示略)に送ってプリントアウトすること、あるいは事案レポート(後述参照)の作成をプロセッサ92に指示する。「Save」アイコンICO12は、その押下により、現在の事案タブTB2に対応する事案データを、車両検索サーバ50に保存することをプロセッサ92に指示する。
また、プロセッサ92は、車両サムネイル画像の表示ウインドウ枠内に表示された×印ICO13がユーザ操作によって押下されたことを検知すると、その表示ウインドウ枠を事案画面WD3から非表示する。つまり、ユーザ操作によって、その車両サムネイル画像は逃走車両の可能性が無いとして事案データからも削除されることになる。
また、プロセッサ92は、ユーザ操作により、車両サムネイル画像がマウスオーバされたことを検知すると、その車両サムネイル画像が撮像されたカメラの撮像映像の再生アイコンICO14を表示する。これにより、ユーザは、検索結果画面WD2に表示されている車両サムネイル画像の中で気になった車両の交差点通過時の撮像映像を簡単に視聴できる。
図19に示すように、プロセッサ92は、被疑者候補マークのランク(例えば、黄色、白色、赤色、黒色)のうち少なくとも1つがユーザ操作により選択されかつViewアイコンが押下されたことを検知すると、現在の事案データの中から該当する被疑者候補マーカが付与された車両サムネイル画像をフィルタリング(選別)して抽出できる。図19には、被疑者候補マーカのランクに基づくフィルタリング用に、被疑者候補マーカのチェックボックスとViewアイコンとを含むフィルタリング操作表示領域FIL1が表示されている。
また、図19に示すように、プロセッサ92は、個別の識別番号(例えば、車両サムネイル画像の表示ウインドウに付与された識別番号)が入力されかつViewアイコンが押下されたことを検知すると、現在の事案データの中から該当する車両サムネイル画像をフィルタリング(選別)して抽出できる。図19には、個別の識別番号に基づくフィルタリング用に、識別番号の入力欄とViewアイコンとを含むフィルタリング操作表示領域NSC1が表示されている。
次に、実施の形態1に係る車両検知システム100の動作手順について、図20、図21、図22、図23および図24を参照して説明する。図20〜図24では、主にクライアント端末90の動作を中心に説明し、必要に応じて車両検索サーバ50の動作を補足的に説明する。
図20は、車両サムネイル画像と地図との対応付け表示の動作手順例を示すフローチャートである。図21は、図20のステップSt2の詳細な動作手順例を示すフローチャートである。図22は、図20のステップSt4の詳細な動作手順例を示すフローチャートである。
図20において、クライアント端末90のプロセッサ92は、ユーザにより車両検知アプリの起動操作が実行されると、車両検知アプリを起動して実行し、車両検索画面WD1(例えば図8参照)をディスプレイ94に表示する(St1)。プロセッサ92は、ステップSt1の後、車両検索画面WD1に対して各種の検索条件を入力するためのユーザ操作に基づいて車両情報要求を生成し、通信部93を介して車両情報要求を車両検索サーバ50に送って検索を実行させる(St2)。
プロセッサ92は、ステップSt2における車両検索サーバ50の検索により得られた車両の検索結果のデータを、通信部93を介して受信して取得して検索結果画面WD2(例えば図11参照)を生成して表示する。プロセッサ92は、ユーザ操作により、その検索結果のデータを事案データとして、通信部93を介して車両検索サーバ50の事案DB56bに保存するように送る。これにより、車両検索サーバ50は、クライアント端末90から送られた事案データを事案DB56bに保存できる。
プロセッサ92は、その後、車両検知アプリの中で事案画面WD3を表示するためのユーザ操作の入力を受け付ける(St3)。プロセッサ92は、ステップSt3の後、車両検索サーバ50の事案DB56bに保存された事案データを取得し、その事案データを用いて、ステップSt2の検索結果としての車両サムネイル画像とその車両サムネイル画像に対応する車両が交差点を通過する時の地図上の通過方向とを対応付けた事案画面WD3を生成して表示する(St4)。
図21において、プロセッサ92は、ディスプレイ94に表示された車両検索画面WD1に対するユーザ操作により、各種の検索条件(上述参照)の入力を受け付けてセット(設定)する(St2−1)。プロセッサ92は、ステップSt2−1においてセットされた検索条件を含む車両情報要求を生成し、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る(St2−2)。
車両検索サーバ50の車両検索部53は、クライアント端末90から送られた車両情報要求に基づき、車両情報要求に含まれる検索条件を満たす車両を蓄積部56の検知情報DB56aから検索する。車両検索部53は、検索結果のデータ(つまり、車両情報要求に含まれる検索条件を満たす車両情報)を、車両情報要求に対する応答として、通信部51を介してクライアント端末90に送る。
クライアント端末90のプロセッサ92は、車両検索サーバ50から送られた検索結果のデータを、通信部93を介して受信して取得する。プロセッサ92は、その検索結果のデータを用いた検索結果画面WD2を生成してディスプレイ94に表示する(St2−3)。
図22において、プロセッサ92は、車両検索サーバ50の事案DB56bに保存された事案データを読み出すために、その事案データの取得要求を、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る(St4−1)。車両検索サーバ50は、クライアント端末90から送られた取得要求に対応した事案データ(具体的には、車両サムネイル画像、地図情報、車両の流入方向および流出方向を示す情報)を事案DB56bから読み出してクライアント端末90に送る。クライアント端末90のプロセッサ92は、車両検索サーバ50から送られた事案データを取得する(St4−2)。
プロセッサ92は、ステップSt4−2において取得された該当する事案データ(つまり、車両サムネイル画像の個数分の個々の事案データ)を用いて、ステップSt4−3,St4−4,St4−5からなるループ処理を個々の事案データごとに繰り返して事案画面WD3(例えば図17参照)を生成して表示する。
具体的には、登録車両(言い換えると、事案データに含まれる車両サムネイル画像に対応する個々の車両)ごとに行われるループ処理では、プロセッサ92は、車両サムネイル画像を事案画面WD3に配置して表示し(St4−3)、その登録車両が交差点を通過する時の地図を事案画面WD3に配置して表示し(St4−4)、さらに、車両の流入方向および流出方向を示すそれぞれの方向を地図上に重ねて表示する(St4−5)。
図23は、車両サムネイル画像に対応する車両の動作再生の動作手順例を示すフローチャートである。図24は、図23のステップSt13の詳細な動作手順例を示すフローチャートである。
図23において、クライアント端末90のプロセッサ92は、ユーザにより車両検知アプリの起動操作が実行されると、車両検知アプリを起動して実行し、車両検索画面WD1(例えば図8参照)をディスプレイ94に表示する(St11)。プロセッサ92は、ステップSt11の後、車両検索画面WD1に対して各種の検索条件を入力するためのユーザ操作に基づいて車両情報要求を生成し、通信部93を介して車両情報要求を車両検索サーバ50に送って検索を実行させる(St12)。
プロセッサ92は、ステップSt2における車両検索サーバ50の検索により得られた車両の検索結果のデータを、通信部93を介して受信して取得して検索結果画面WD2(例えば図11参照)を生成して表示する。プロセッサ92は、ユーザ操作により、検索結果画面WD2に表示された車両候補の車両サムネイル画像のうちいずれかの選択を受け付け、その選択された車両サムネイル画像に対応する撮像映像(動画)の再生を行う(St13)。ステップSt12の詳細な動作手順は、図21を参照して説明した内容と同一であるため、ステップSt12の説明を省略する。
図24において、プロセッサ92は、検索結果画面WD2に表示された車両候補の車両サムネイル画像のうちいずれかの選択を受け付けると(St13−1)、その選択された車両サムネイル画像に対応する車両情報の取得を要求するための車両情報要求を生成する(St13−2)。プロセッサ92は、ステップSt13−2において生成された車両情報要求を、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る。
車両検索サーバ50の車両検索部53は、クライアント端末90から送られた車両情報要求に基づき、車両情報要求に対応する車両サムネイル画像の車両情報を蓄積部56の検知情報DB56aから検索する。車両検索部53は、検索結果のデータ(つまり、ユーザにより選択された車両サムネイル画像の車両情報)を、車両情報要求に対する応答として、通信部51を介してクライアント端末90に送る。
クライアント端末90のプロセッサ92は、車両検索サーバ50から送られた検索結果のデータを、通信部93を介して受信して取得する。プロセッサ92は、その検索結果のデータを取得する(St13−3)。検索結果のデータは、例えば、地点情報(つまり、交差点の位置情報)、車両が撮像された撮像映像の再生開始時間、車両が撮像された撮像映像の再生終了時間、再生開始時間から再生終了時間までのカメラの撮像映像、車両の交差点の流出入方向を含む。
プロセッサ92は、ステップSt13−3において検索結果のデータを取得した後、映像再生ダイアログDLG1(図12参照)を検索結果画面WD2に重ねて表示し、映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1において再生開始時間からカメラの撮像映像を再生開始する(St13−4)。また、プロセッサ92は、ステップSt13−3において取得された地点情報に基づく道路地図MP1を含む通過方向画面CRDR1を、再生画面MOV1と対応付けて並べて表示する(St13−5)。さらに、プロセッサ92は、ステップSt13−3において取得された流出入方向を、通過方向画面CRDR1の該当する交差点の直前および直後のそれぞれの位置に重畳して表示する(St13−6)。
以上により、実施の形態1に係る車両検知システム100は、交差点に設置されたカメラ10,10a,…と通信可能に接続された車両検索サーバ50と、車両検索サーバ50と通信可能に接続されたクライアント端末90と、を含む。クライアント端末90は、事件等が発生した日時および地点と事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、日時に地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を車両検索サーバ50に送る。車両検索サーバ50は、情報取得要求に基づいて、日時における地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、地点の交差点を通過した車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果をクライアント端末90に送る。クライアント端末90は、その抽出結果を用いて、地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向とを対応付けてディスプレイ94に表示する。
これにより、ユーザは、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、自ら使用するクライアント端末90において逃走車両として抽出された車両候補等の視覚的な特徴ならびにその交差点を通過した時の逃走方向を同時かつ早期に把握できる。従って、車両検知システム100は、ユーザの捜査において逃走車両の早期発見を効率的に支援できるので、警察等の捜査の利便性を的確に向上できる。
また、クライアント端末90は、車両の視覚情報として、車両の外観を示す静止画を表示する(例えば図17参照)。これにより、ユーザは、逃走車両を捜索している際に車両の外観を示す静止画(例えば、車両サムネイル画像)を視覚的かつ直感的に把握でき、疑わしい逃走車両の有無を迅速に判別できる。
また、クライアント端末90は、カメラが設置された交差点の位置を示す道路地図MP1の情報を保持し、地点の交差点を含む所定範囲の道路地図MP1に通過方向を重畳して表示する(例えば図17参照)。これにより、ユーザは、逃走車両を捜索している際に車両の通過した交差点の道路地図MP上の位置を車両の外観(つまり、車両サムネイル画像)と対比的に把握でき、逃走車両の疑いが持たれる車両が通過した交差点の位置を的確に把握できる。
また、クライアント端末90は、ユーザ操作により入力された地点の交差点の通過方向を含む情報(つまり、ユーザ操作により入力された検索条件)に基づいて、情報取得要求を作成する。これにより、クライアント端末90は、ユーザ操作により入力された各種の検索条件を用いた情報取得要求を作成でき、車両検索サーバ50に簡易に車両情報の検索を実行させることができる。
また、クライアント端末90は、ディスプレイ94に表示された車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、事件等の被疑者が乗車している車両の被疑者候補マーク(候補マークの一例)をその車両近傍に表示する。これにより、ユーザは、事件等の被疑者が乗車している逃走車両の可能性がある車両サムネイル画像に被疑者候補マークを付与できるので、検索結果として得られた複数の車両サムネイル画像を見返した際に気になる車両を簡易に確認でき、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、被疑者候補マークへのユーザ操作に応じて、被疑者である可能性を示す被疑者候補マークのランク(種別の一例)を切り替えて表示する。これにより、ユーザは、被疑者候補マークが付与された車両が逃走車両である可能性が高いあるいは低いとの判断の下で、被疑者候補マークのランクを便宜的に変更できるので、例えば、特に気になる車両あるいはあまり気にならない車両を識別可能な被疑者候補マークを付与でき、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、ディスプレイ94に表示された車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、その車両を撮像したカメラの撮像映像の再生を指示可能な再生アイコンを、車両の視覚情報に重畳して表示する(例えば図18参照)。これにより、ユーザは、検索結果画面WD2に表示されている車両サムネイル画像の中で気になった車両の交差点通過時の撮像映像を簡単に視聴できる。
また、クライアント端末90は、ディスプレイ94に表示された車両の視覚情報へのユーザ操作(例えば、車両サムネイル画像の表示ウインドウ枠を閉じるためのユーザ操作)に応じて、その車両の視覚特徴とその車両の通過方向との表示を非表示する。これにより、ユーザは、不要になった車両サムネイル画像の表示ウインドウ枠に表示されている車両サムネイル画像と車両の通過方向とが閉じられる様子を楽しみ、かつどの車両サムネイル画像に対応する車両の映像が再生されていたかを直感的に把握できる。
また、クライアント端末90は、地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向と、入力された情報(例えば、検索条件)とを対応付けてディスプレイ94に表示する。これにより、ユーザは、逃走車両の検索条件と車両の検索結果のデータとを対応付けて並べて確認できる。
また、クライアント端末90は、車両の視覚情報として、地点の交差点に設置されたカメラの撮像映像の再生画面MOV1を含む映像再生ダイアログDLG1をディスプレイ94に表示する。これにより、ユーザは、逃走車両を捜索している際に車両の移動中の様子を示す撮像映像を簡単に視聴できるので、疑わしい逃走車両であるかどうかを迅速に判別できる。
また、クライアント端末90は、カメラが設置された交差点の位置を示す道路地図MP1の情報を保持し、地点の交差点を含む所定範囲の道路地図MP1に通過方向を重畳して表示した画面(例えば、通過方向画面CDRD1)を映像再生ダイアログDLG1に含めて表示する。これにより、ユーザは、逃走車両を捜索している際に車両の通過した交差点の道路地図MP上の位置を車両の動画と対比的に把握でき、逃走車両の疑いが持たれる車両が通過した交差点の位置を的確に把握できる。
また、クライアント端末90は、車両が交差点に進入(流入)してから退出(流出)するまでの所定期間分の映像を再生画面MOV1において表示再生する。これにより、ユーザは、映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1において、気になる車両が交差点通過時の様子を視聴でき、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、道路地図MP1へのユーザ操作に応じて、カメラの撮像画角の方向と一致するように道路地図MP1を回転して表示する。これにより、ユーザは、撮像映像の再生画面MOV1と交差点通過時の通過方向とを視覚的に対応付けてより一層認識し易くなる。
また、クライアント端末90は、映像再生ダイアログDLG1へのユーザ操作に応じて、事件等の被疑者が乗車している車両の被疑者候補マークを再生画面MOV1の近傍に表示する。これにより、ユーザは、事件等の被疑者が乗車している逃走車両の可能性がある車両サムネイル画像に対応する車両の撮像映像の再生画面MOV1の近くに被疑者候補マークを付与できるので、撮像映像を視聴したユーザが気になった車両である印を簡易に付与でき、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、映像再生ダイアログDLG1へのユーザ操作に応じて、車両の通過方向を変更して表示する。これにより、ユーザは、再生画面MOV1で再生された撮像映像を視聴したユーザが実際の車両の進行方向と異なっていること等を発見した場合に、例えば車両検索サーバ50の映像解析で誤って認識されても簡単に車両の通過方向を修正できる。
また、クライアント端末90は、カメラの撮像映像を記録するビデオレコーダ70と通信可能に接続され、映像再生ダイアログDLG1へのユーザ操作に応じて、カメラの撮像映像をビデオレコーダ70から取得して映像再生ダイアログDLG1と異なる他の映像再生画面を表示再生する。これにより、ユーザは、映像再生ダイアログDLG1の再生画面MOV1における再生時間以外の時間の映像を視聴できたり、他の映像再生画面において撮像映像を拡大や縮小等のズーム処理を行って視聴できたりする。
また、クライアント端末90は、映像再生ダイアログDLG1を非表示するユーザ操作に応じて、他の映像再生画面を非表示する。これにより、ユーザは、他の映像再生画面を非表示するための操作を行わなくても、映像再生ダイアログDLG1を非表示する(つまり、閉じる)操作を行うだけで他の映像再生画面を非表示できるので、操作時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、車両が交差点に進入(流入)してから退出(流出)するまで車両に所定形状の注目枠(枠の一例)を重畳表示する。これにより、ユーザは、再生画面MOV1においてターゲットとなっている車両の存在を視覚的かつ直感的に把握でき、捜査の利便性を向上できる。
(実施の形態1の変形例に至る経緯)
上述した特許文献1では、車両の走行経路(例えば、多くの人や車両が行き交う交差点)において事件等が発生した場合、その事件等を引き起こした車両等の逃走方向と当時の車両等の撮像画像とを対応付けたレポートを出力することは考慮されていない。このようなレポートは警察の捜査の際に都度作成されてデータとしても記録されるので、検証の際に役立つと考えられている。
そこで、以下の実施の形態1の変形例では、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、逃走車両等の撮像画像と交差点通過時の逃走方向とを対応付けたレポートを作成し、警察等の捜査の利便性を的確に向上する車両等検知システムおよび車両等検知方法の例を説明する。
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1の変形例に係る車両検知システム100の構成は、実施の形態1に係る車両検知システム100の構成と同一であり、同一の構成の説明は同一の符号を付与して簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図25は、事案レポートの作成の前提となる車両の逃走シナリオ例を示す説明図である。図26は、事案レポートの第1例を示す図である。図27は、事案レポートの第2例を示す図である。図28は、事案レポートの第3例を示す図である。
図25には、図26,図27,図28にそれぞれ示される事案レポートRPT1,RPT2,RPT3の作成の前提となる車両の逃走シナリオが道路地図MP1上に示されており、事件等の目撃者からの通報情報は、午後3時30分から午後4時00分までの時間帯であって、かつ車両はグレーのセダンである。
事件等を引き起こした被疑者等の人物が乗車している車両(つまり、逃走車両)は、カメラCM15が設置された「AAA St.&E16th Ave」の交差点が面する道路「AAA St.」を方向DR61に沿って北上し、カメラCM11が設置された「AAA St.&E17th Ave」の交差点を右折して通過し、方向DR62に沿って東に向かう。なお、カメラCM11,CM12,CM13,CM14,CM15の内部構成は、カメラCM1〜CM5と同様に、図2に示すカメラ10,10a,…の内部構成と同一である。
その後、車両は、カメラCM12が設置された「BBB St.&E17th Ave」の交差点を直進して通過し、方向DR62に沿って東に向かう。
その後、車両は、カメラCM13が設置された「CCC St.&E17th Ave」の交差点を左折して通過し、方向DR61に沿って北に向かう。
その後、車両は、カメラCM14が設置された「CCC St.&E19th Ave」の交差点に進入(流入)する。
図26に示す事案レポートRPT1は、図18に示す事案画面WD3の「Print/PDF」アイコンICO11がユーザ操作により押下されたことがプロセッサ92に検知されると、プロセッサ92により作成されてディスプレイ94に表示される。事案レポートRPT1は、特定の事案(Case)の書誌的情報BIB11,BIB12と、事案画面WD3に表示されていた車両サムネイル画像および道路地図MP1上に重畳された交差点通過時の車両の通過方向の組み合わせとが並べられた構成である。
書誌的情報BIB11は、事案レポートRPT1がプリントアウトされた日時(例えば、2018年5月22日 午後4時17分14秒)と、ユーザ名(例えば、Miller)とを含む。ユーザ名は、車両検知アプリのユーザの氏名を示す。
書誌的情報BIB12は、事案(Case)のタイトルと、事案の発生日時(Case create date and time)と、事案の作成者(Case creator)と、事案の更新日時(Case update date and time)と、事案の更新者(Case updater)と、備考欄(Free space)と、キャプション(Legend)とを含む。
事案のタイトルは、例えば、事案レポートのタイトルを示し、図26の例では「Theft in Tokyo」が示されている。
事案の作成日時は、例えば、車両検索画面WD1の検索条件を用いた車両の検索結果等を含む事案レポートRPT1に係る事案データが作成された日時を示し、図26の例では「2018年5月20日、午後4時5分9秒」が示されている。
事案の作成者は、例えば、事案データを作成したユーザである警察官の氏名を示し、図26の例では「Johnson」が示されている。
事案の更新日時は、例えば、一度作成された事案データが更新された日時を示し、図26の例では「2018年5月20日、午後4時16分32秒が示されている。
事案の更新者は、例えば、一度作成された事案データの内容を更新したユーザである警察官の氏名を示し、図26の例では「Miller」が示されている。
備考欄には、ユーザが捜査に関する情報として得た情報が入力され、例えば、目撃者(Witness)(例えば「Brown」)、目撃者位置(Witness location)(例えば「AAA St.」)、逃走手段(Means of escape)(例えば「グレーのセダンの車両」)、時間(Time)(例えばだいたい午後3時00分)が入力されている。
キャプションには、被疑者候補マークのランク(例えば、色)の説明が記載されている。黄色の被疑者候補マークは、被疑者の逃走車両の候補として疑わしいことを示す。白色の被疑者候補マークは、被疑者の逃走車両の候補に当てはまらないことを示す。赤色の被疑者候補マークは、被疑者の逃走車両の候補として、黄色の被疑者候補マークが示す可能性よりもかなり疑わしいことを示す。黒色の被疑者候補マークは、被疑者の逃走車両の候補として決定的に疑わしいことを示す。
また、事案レポートRPT1には、合計28台の車両候補のそれぞれについて、車両サムネイル画像(例えば、車両サムネイル画像SM1,SM4,…)と、道路地図MP1上に重畳された交差点通過時の車両の通過方向とが組み合わせて示されている。被疑者候補マーク(例えば、被疑者候補マークMRK17,MRK15)が付与されている場合には、対応する車両サムネイル画像の近くに表示される。
例えば車両サムネイル画像SM1の車両は、カメラCM15が設置された「AAA St.&E16th Ave」の交差点を2018年5月20日の午後3時32分41秒に方向DR61で流入して方向DR61のままで流出して通過したことが示されている。つまり、車両サムネイル画像SM1の車両が交差点を通過した日時および地点の交差点に関する書誌的情報MM1xが、車両サムネイル画像SM1および交差点通過時の通過方向と対応付けて示される。
例えば車両サムネイル画像SM4の車両は、カメラCM15が設置された「AAA St.&E16th Ave」の交差点を2018年5月20日の午後3時34分2秒に方向DR12rで流入して方向DR11で流出して通過したことが示されている。つまり、車両サムネイル画像SM4の車両が交差点を通過した日時および地点の交差点に関する書誌的情報MM4xが、車両サムネイル画像SM4および交差点通過時の通過方向と対応付けて示される。
図27に示す事案レポートRPT2は、図18に示す事案画面WD3の「Print/PDF」アイコンICO11がユーザ操作により押下されたことがプロセッサ92に検知されると、プロセッサ92により作成されてディスプレイ94に表示される。事案レポートRPT2は、特定の事案(Case)の書誌的情報BIB11,BIB12と、事案画面WD3に表示されていた車両サムネイル画像および道路地図MP1上に重畳された交差点通過時の車両の通過方向の組み合わせとが並べられた構成である。図27,図28の事案レポートRPT2,RPT3の説明において、図26の事案レポートRPT1の要素と同一の要素については同一の符号を付与して説明を簡略化あるいは省略し、異なる内容について説明する。
図27の事案レポートRPT2において、書誌的情報BIB11は、事案レポートRPT2がプリントアウトされた日時(例えば、2018年5月22日 午後4時31分9秒)と、ユーザ名(例えば、Anderson)とを含む。
事案の更新日時は、例えば、一度作成された事案データが更新された日時を示し、図27の例では「2018年5月20日、午後4時30分14秒が示されている。
事案の更新者は、例えば、一度作成された事案データの内容を更新したユーザである警察官の氏名を示し、図27の例では「Anderson」が示されている。
備考欄には、ユーザが捜査に関する情報として得た情報が入力され、図26に示す備考欄の内容に加え、さらに、目撃者(例えば「Davis」)、逃走車両のドライバーに関する情報(例えば「サングラスとマスクを着用」)が入力されている。
図27の例では、車両サムネイル画像SM1の車両の被疑者候補マークは、赤色の被疑者候補マークMRK17rに変更されている。これは、事案レポートRPT2が作成される前に、ユーザ操作により、車両サムネイル画像SM1の車両の被疑者候補マークのランクが黄色から赤色に変更されたためである。また、警察官「Anderson」の操作により、図27に示す事案レポートRPT2における書誌的情報MM1xの内容は、図26に示す書誌的情報MM1xの内容に比べ、書誌的情報BIB12の備考欄に記載された「サングラス」の内容が追加されている。「サングラス」は、例えば逃走車両に乗車している犯人等の手がかりとなる特徴的な要素を示している。
例えば車両サムネイル画像SM3の車両は、カメラCM5が設置された「AAA St.&E16th Ave」の交差点を2018年5月20日の午後3時33分27秒に方向DR61で流入して方向DR11で流出して通過したことが示されている。つまり、車両サムネイル画像SM3の車両が交差点を通過した日時および地点の交差点に関する書誌的情報MM3xが、車両サムネイル画像SM3および交差点通過時の通過方向と対応付けて示される。
また、図27の例では、車両サムネイル画像SM3の車両の被疑者候補マークは、赤色の被疑者候補マークMRK4rに変更されている。これは、事案レポートRPT2が作成される前に、ユーザ操作により、車両サムネイル画像SM3の車両の被疑者候補マークのランクが黄色から赤色に変更されたためである。
図28に示す事案レポートRPT3は、図18に示す事案画面WD3の「Print/PDF」アイコンICO11がユーザ操作により押下されたことがプロセッサ92に検知されると、プロセッサ92により作成されてディスプレイ94に表示される。事案レポートRPT3は、特定の事案(Case)の書誌的情報BIB11,BIB12と、事案画面WD3に表示されていた車両サムネイル画像および道路地図MP1上に重畳された交差点通過時の車両の通過方向の組み合わせとが並べられた構成である。
事案レポートRPT3は、事案レポートRPT1あるいは事案レポートRPT2の内容からユーザによって逃走車両の候補がさらに絞り込まれ、被疑者候補マークが最も疑わしいことを示すランク(例えば黒色)が付与された車両サムネイル画像と、その車両サムネイル画像の車両に対応する交差点通過時の通過方向とが対応付けられる。図28の例では、車両サムネイル画像の識別番号がそれぞれ「4」、「1」、「20」、「3」、「21」と異なっているが、これらは全て同一の車両を示している。これにより、事案レポートRPT3によれば、ユーザは、逃走車両の逃走経路(図25参照)を明確に把握できる。
図28の事案レポートRPT3において、書誌的情報BIB11は、事案レポートRPT3がプリントアウトされた日時(例えば、2018年5月22日 午後4時42分23秒)と、ユーザ名(例えば、Wilson)とを含む。
事案の作成日時は、例えば、車両検索画面WD1の検索条件を用いた車両の検索結果等を含む事案レポートRPT3に係る事案データが作成された日時を示し、図28の例では「2018年5月20日、午後2時00分00秒」が示されている。
事案の更新日時は、例えば、一度作成された事案データが更新された日時を示し、図28の例では「2018年5月20日、午後4時40分51秒が示されている。
事案の更新者は、例えば、一度作成された事案データの内容を更新したユーザである警察官の氏名を示し、図27の例では「Wilson」が示されている。
備考欄には、ユーザが捜査に関する情報として得た情報が入力され、図27に示す備考欄の内容に加え、さらに、目撃者(例えば「Williams」)、逃走車両の逃走方向に関する情報(例えば「E17th Ave」)が入力されている。
図28の例では、車両サムネイル画像SM3の車両の被疑者候補マークは、黒色の被疑者候補マークMRK4bに変更されている。これは、事案レポートRPT3が作成される前に、ユーザ操作により、車両サムネイル画像SM3の車両の被疑者候補マークのランクが赤色(図27参照)から黒色に変更されたためである。また、図28の例では、作成者あるいは更新者のメモFMM1が交差点の通過時刻の表示領域の下部に表示される。メモFMM1は、ユーザ「Thomas」により目撃者「Davis」の目撃証言により逃走車両に似た車両が「E17th Ave」を通過したことを示している。
また上述したように、図28の例では、車両サムネイル画像の識別番号「1」,「20」,「3」,「21」のそれぞれの車両(同一の車両)の被疑者候補マークは、それぞれ黒色の被疑者候補マークMRK1b,MRK20b,MRK3b,MRK21bに変更されている。これは、事案レポートRPT3が作成される前に、逃走車両であると決定的に疑わしいと判断したユーザの操作により、それぞれ対応する車両サムネイル画像の車両の被疑者候補マークのランクが黄色あるいは赤色から黒色に変更されたためである。
次に、実施の形態1の変形例に係る車両検知システム100の動作手順について、図29および図30を参照して説明する。図29および図30では、主にクライアント端末90の動作を中心に説明し、必要に応じて車両検索サーバ50の動作を補足的に説明する。
図29は、捜査の初動から事案レポートの出力までの動作手順例を示すフローチャートである。図30は、図29のステップSt26の詳細な動作手順例を示すフローチャートである。図29のフローチャートは、警察の捜査中である限り、ループ処理として繰り返して実行される。
図29において、クライアント端末90のプロセッサ92は、ユーザにより車両検知アプリの起動操作が実行されると、車両検知アプリを起動して実行し、事案画面WD3を開くためのユーザ操作により、事案画面WD3(例えば図17参照)をディスプレイ94に表示する(St21)。ここで、目撃者等の通報者からの通報(例えば電話)により捜査に関わる有力な情報(例えば被疑者の乗車する逃走車両に関する情報)が入手された場合、プロセッサ92は、事案画面WD3に表示されている車両サムネイル画像の一覧の中で、有力な情報に合致する車両サムネイル画像に付与された被疑者候補マークのランクをユーザ操作に基づいて変更する(St22)。
プロセッサ92は、ステップSt22の後、変更後の被疑者候補マークのランクに関する情報を更新するため、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る(St23)。車両検索サーバ50は、クライアント端末90から送られた被疑者候補マークのランクに関する情報を受信して取得し、車両サムネイル画像に対応付けて被疑者候補マークのランクを変更(更新)して事案DB56bに保存する。
一方、既に作成された事案画面WD3に表示されている車両サムネイル画像の中で事件等に関係ない車両に関する情報が得られた場合には、プロセッサ92は、その無関係な車両に対応する車両サムネイル画像を、ユーザ操作に基づいて削除(具体的には、事案画面WD3から非表示)する(St24)。
プロセッサ92は、ステップSt24の後、無関係な車両サムネイル画像を削除したことを更新するため、無関係な車両サムネイル画像に関する情報を、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る(St25)。車両検索サーバ50は、クライアント端末90から送られた無関係な車両サムネイル画像に関する情報を受信して取得し、その車両サムネイル画像の情報を事案DB56bから削除する。
プロセッサ92は、ステップSt24あるいはステップSt25の後、ユーザ操作により、事案レポートを作成して出力する(St26)。この出力形態は、例えば、クライアント端末90に接続されているプリンター(図示略)に事案レポートのデータを送りそのプリンターからプリントアウトされる形態に限定されず、事案レポート(例えば図26〜図28参照)のデータ(例えば、PDF形式のデータ)を作成する形態であってもよい。
図30において、プロセッサ92は、ユーザ操作により事案レポートの出力の指示を受けると、現在事案画面WD3に表示されている車両サムネイル画像を含む車両情報の要求を作成し、通信部93を介して車両検索サーバ50に送る(St26−1)。
車両検索サーバ50は、ステップSt26−1においてクライアント端末90から送られた要求に基づいて、該当する車両情報を事案DB56bから読み出して取得する。ここで、車両情報は、例えば事案に関する書誌的情報BIB11,BIB12(図26〜28参照)を含む事案情報、車両サムネイル画像、被疑者候補マークのランクの情報、地図情報、流出入方向の情報、地点名の情報、交差点の通過時刻の情報およびユーザにより都度入力された様々なメモの情報が含まれる。車両検索サーバ50は、これらの車両情報を、通信部51を介してクライアント端末90に送る。
クライアント端末90のプロセッサ92は、車両検索サーバ50から送られた車両情報を、通信部93を介して受信して取得する(St26−2)。プロセッサ92は、ステップSt26−2の後、事案レポートのデータを作成するための一時データファイルを作成し(St26−3)、その一時データファイルの所定のレイアウト上の既定位置に、車両情報に含まれる事案情報を配置する(St26−4)。
また、プロセッサ92は、車両情報に含まれる個々の車両サムネイル画像ごとに、ステップSt26−5,St26−6,St26−7の処理を繰り返して実行する。具体的には、プロセッサ92は、個々の車両サムネイル画像ごとに、一時データファイルの所定のレイアウト上の既定位置に、車両サムネイル画像、道路地図MP1、被疑者候補マークを配置する(St26−5)。続けて、プロセッサ92は、個々の車両サムネイル画像ごとに、一時データファイルの所定のレイアウト上の既定位置に、流出入方向の矢印(方向)を道路地図MP1上に重畳して配置する(St26−6)。さらに、プロセッサ92は、個々の車両サムネイル画像ごとに、一時データファイルの所定のレイアウト上の既定位置に、地点名、通過時刻およびメモの各情報を配置する(St26−7)。
プロセッサ92は、ステップSt26−5〜St26−7の処理を個々の車両サムネイル画像ごとに実行した後、その一時データファイルを事案レポートとして出力する(St26−8)。これにより、プロセッサ92は、ユーザ操作に基づく事案レポートの作成および出力を実行できる。
以上により、実施の形態1の変形例1に係る車両検知システム100は、交差点に設置されたカメラ10,10a,…と通信可能に接続された車両検索サーバ50と、車両検索サーバ50と通信可能に接続されたクライアント端末90と、を含む。クライアント端末90は、事件等が発生した日時および地点と事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、日時に地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を車両検索サーバ50に送る。車両検索サーバ50は、情報取得要求に基づいて、日時における地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、地点の交差点を通過した複数台の車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果をクライアント端末90に送る。クライアント端末90は、抽出結果と入力された情報とを含む事案レポート(車両候補レポートの一例)を作成して出力する。
これにより、ユーザは、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、自ら使用するクライアント端末90において逃走車両として抽出された車両候補等の撮像画像と交差点通過時の逃走方向とを対応付けた事案レポートを作成できる。従って、車両検知システム100は、ユーザの捜査において逃走車両の抽出等に係る各種作業を記録できるので、警察等の捜査の利便性を的確に向上できる。
また、クライアント端末90は、抽出結果を用いて、地点の交差点を通過した複数台の車両の視覚特徴とそれぞれの車両の通過方向とを対応付けてディスプレイ94に表示する。これにより、ユーザは、逃走車両として抽出された車両候補等の視覚的な特徴ならびにその交差点を通過した時の逃走方向を同時かつ早期に把握できる。
また、クライアント端末90は、複数台の車両の視覚情報として、それぞれの車両の外観を示す静止画を表示する。これにより、ユーザは、逃走車両を捜索している際に車両の外観を示す静止画(例えば、車両サムネイル画像)を視覚的かつ直感的に把握でき、疑わしい逃走車両の有無を迅速に判別できる。
また、クライアント端末90は、カメラが設置された交差点の位置を示す道路地図MP1の情報を保持し、地点の交差点を含む所定範囲の道路地図に通過方向を重畳して表示する。これにより、ユーザは、逃走車両を捜索している際に車両の通過した交差点の道路地図MP上の位置を車両の外観(つまり、車両サムネイル画像)と対比的に把握でき、逃走車両の疑いが持たれる車両が通過した交差点の位置を的確に把握できる。
また、クライアント端末90は、ディスプレイ94に表示された車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、事件等の被疑者が乗車している車両の被疑者候補マークをその車両近傍に表示する。これにより、事件等の被疑者が乗車している逃走車両の可能性がある車両サムネイル画像に被疑者候補マークを付与できるので、検索結果として得られた複数の車両サムネイル画像を見返した際に気になる車両を簡易に確認でき、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、被疑者候補マークへのユーザ操作に応じて、被疑者である可能性を示す被疑者候補マークの種別を切り替えて表示する。これにより、被疑者候補マークが付与された車両が逃走車両である可能性が高いあるいは低いとの判断の下で、被疑者候補マークのランクを便宜的に変更できるので、例えば、特に気になる車両あるいはあまり気にならない車両を識別可能な被疑者候補マークを付与でき、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、事案レポート(車両候補レポートの一例)の作成アイコンへのユーザ操作に応じて、同一の種別を有する被疑者候補マークが設定された少なくとも1台の車両に絞り込んだ事案レポートを作成する。これにより、ユーザは、逃走車両の可能性として同じように疑わしい車両候補の一覧を纏めた事案レポートを作成できるので、捜査時の利便性が向上する。
また、クライアント端末90は、ディスプレイ94に表示された少なくとも1台の車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、その車両の視覚特徴とその車両の通過方向との表示を非表示し、その非表示された車両以外の残りの車両に絞り込んだ車両候補レポートを作成する。これにより、ユーザは、例えば事件等の事案に無関係な車両の情報を入手できた場合に、事案に無関係な車両サムネイル画像および通過方向を事案画面WD3から非表示(つまり、削除)してフィルタリングすることで、捜査の品質を的確に改善でき、事案レポートの完成度および信頼性を向上できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
なお、上述した実施の形態1ならびにその変形例では、カメラ10,10a,…の撮像映像における検知対象物が車両であることを例示したが、検知対象物は車両に限定されず、その他の物体(例えば、車両等の移動体)でもよい。その他の物体は、例えば、事件等を引き起こした被疑者等の人物により操作されるドローン等の飛行物体でもよい。つまり、実施の形態に係る車両等検知システムは、車両あるいはその他対象物(つまり、検知対象物)の検知を支援する捜査支援システムとも言える。
本開示は、多くの人や車両が行き交う交差点で事件等が発生した場合に、逃走車両等の視覚的な特徴ならびに逃走方向の早期把握を効率的に支援し、警察等の捜査の利便性を的確に向上する車両等検知システムおよび車両等検知方法として有用である。
10、10a カメラ
11a、11b、11c、11d 撮影部
12P、PRC1、PRC2、92 プロセッサ
13、52、72、95 メモリ
14、51、71、93 通信部
15、96 記録部
50 車両検索サーバ
53 車両検索部
54 車両解析部
55 タグ付与部
56 蓄積部
56a 検知情報DB
56b 事案DB
70 ビデオレコーダ
73 映像検索部
74 映像記録処理部
75 映像蓄積部
90 クライアント端末
91 操作部
94 ディスプレイ
100 車両検知システム
HDS ヘッドセット

Claims (28)

  1. 交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含み、
    前記クライアント端末は、
    事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、
    前記サーバは、
    前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、
    前記クライアント端末は、
    前記抽出結果を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向とを対応付けて表示デバイスに表示する、
    車両等検知システム。
  2. 前記クライアント端末は、
    前記車両の視覚情報として、前記車両の外観を示す静止画を表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  3. 前記クライアント端末は、
    前記カメラが設置された交差点の位置を示す道路地図の情報を保持し、前記地点の交差点を含む所定範囲の前記道路地図に前記通過方向を重畳して表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  4. 前記クライアント端末は、
    前記地点の交差点の通過方向を含む前記情報に基づいて、前記情報取得要求を作成する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  5. 前記クライアント端末は、
    前記表示デバイスに表示された前記車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、前記事件等の被疑者が乗車している車両の候補マークをその車両近傍に表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  6. 前記クライアント端末は、
    前記候補マークへのユーザ操作に応じて、前記被疑者である可能性を示す候補マークの種別を切り替えて表示する、
    請求項5に記載の車両等検知システム。
  7. 前記クライアント端末は、
    前記表示デバイスに表示された前記車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、その車両を撮像したカメラの撮像映像の再生を指示可能な再生アイコンを、前記車両の視覚情報に重畳して表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  8. 前記クライアント端末は、
    前記表示デバイスに表示された前記車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、その車両の視覚特徴とその車両の通過方向との表示を非表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  9. 前記クライアント端末は、
    前記地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向と、入力された前記情報とを対応付けて前記表示デバイスに表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  10. 前記クライアント端末は、
    前記車両の視覚情報として、前記地点の交差点に設置されたカメラの撮像映像の再生画面を含む映像再生ダイアログを前記表示デバイスに表示する、
    請求項1に記載の車両等検知システム。
  11. 前記クライアント端末は、
    前記カメラが設置された交差点の位置を示す道路地図の情報を保持し、前記地点の交差点を含む所定範囲の前記道路地図に前記通過方向を重畳して表示した画面を前記映像再生ダイアログに含めて表示する、
    請求項10に記載の車両等検知システム。
  12. 前記クライアント端末は、
    前記車両が前記交差点に進入してから退出するまでの所定期間分の映像を前記再生画面において表示再生する、
    請求項10に記載の車両等検知システム。
  13. 前記クライアント端末は、
    前記道路地図へのユーザ操作に応じて、前記カメラの撮像画角の方向と一致するように前記道路地図を回転して表示する、
    請求項11に記載の車両等検知システム。
  14. 前記クライアント端末は、
    前記映像再生ダイアログへのユーザ操作に応じて、前記事件等の被疑者が乗車している車両の候補マークを前記再生画面の近傍に表示する、
    請求項10に記載の車両等検知システム。
  15. 前記クライアント端末は、
    前記映像再生ダイアログへのユーザ操作に応じて、前記車両の通過方向を変更して表示する、
    請求項10に記載の車両等検知システム。
  16. 前記クライアント端末は、
    前記カメラの撮像映像を記録するビデオレコーダと通信可能に接続され、前記映像再生ダイアログへのユーザ操作に応じて、前記カメラの撮像映像を前記ビデオレコーダから取得して前記映像再生ダイアログと異なる他の映像再生画面を表示再生する、
    請求項10に記載の車両等検知システム。
  17. 前記クライアント端末は、
    前記映像再生ダイアログを非表示するユーザ操作に応じて、前記他の映像再生画面を非表示する、
    請求項16に記載の車両等検知システム。
  18. 前記クライアント端末は、
    前記車両が前記交差点に進入してから退出するまで前記車両に所定形状の枠を重畳表示する、
    請求項12に記載の車両等検知システム。
  19. 交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含む車両等検知システムを用いた車両等検知方法であって、
    前記クライアント端末は、
    事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、
    前記サーバは、
    前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の車両情報および通過方向を抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、
    前記クライアント端末は、
    前記抽出結果を用いて、前記地点の交差点を通過した車両の視覚特徴とその車両の通過方向とを対応付けて表示デバイスに表示する、
    車両等検知方法。
  20. 交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含み、
    前記クライアント端末は、
    事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、
    前記サーバは、
    前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した複数台の車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、
    前記クライアント端末は、
    前記抽出結果と入力された前記情報とを含む車両候補レポートを作成して出力する、
    車両等検知システム。
  21. 前記クライアント端末は、
    前記抽出結果を用いて、前記地点の交差点を通過した複数台の車両の視覚特徴とそれぞれの車両の通過方向とを対応付けて表示デバイスに表示する、
    請求項20に記載の車両等検知システム。
  22. 前記クライアント端末は、
    前記複数台の車両の視覚情報として、それぞれの車両の外観を示す静止画を表示する、
    請求項21に記載の車両等検知システム。
  23. 前記クライアント端末は、
    前記カメラが設置された交差点の位置を示す道路地図の情報を保持し、前記地点の交差点を含む所定範囲の前記道路地図に前記通過方向を重畳して表示する、
    請求項20に記載の車両等検知システム。
  24. 前記クライアント端末は、
    表示デバイスに表示された前記車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、前記事件等の被疑者が乗車している車両の候補マークをその車両近傍に表示する、
    請求項20に記載の車両等検知システム。
  25. 前記クライアント端末は、
    前記候補マークへのユーザ操作に応じて、前記被疑者である可能性を示す候補マークの種別を切り替えて表示する、
    請求項24に記載の車両等検知システム。
  26. 前記クライアント端末は、
    前記車両候補レポートの作成アイコンへのユーザ操作に応じて、同一の種別を有する前記候補マークが設定された少なくとも1台の車両に絞り込んだ前記車両候補レポートを作成する、
    請求項25に記載の車両等検知システム。
  27. 前記クライアント端末は、
    前記表示デバイスに表示された少なくとも1台の前記車両の視覚情報へのユーザ操作に応じて、その車両の視覚特徴とその車両の通過方向との表示を非表示し、その非表示された車両以外の残りの車両に絞り込んだ前記車両候補レポートを作成する、
    請求項21に記載の車両等検知システム。
  28. 交差点に設置されたカメラと通信可能に接続されたサーバと、前記サーバと通信可能に接続されたクライアント端末と、を含み、
    前記クライアント端末は、
    事件等が発生した日時および地点と前記事件等を引き起こした車両の特徴とを含む情報の入力に応じて、前記日時に前記地点の交差点を通過した車両の情報取得要求を前記サーバに送り、
    前記サーバは、
    前記情報取得要求に基づいて、前記日時における前記地点の交差点に対応するカメラの撮像映像を用いて、前記地点の交差点を通過した複数台の車両の車両情報および通過方向を対応付けて抽出し、その抽出結果を前記クライアント端末に送り、
    前記クライアント端末は、
    前記抽出結果と入力された前記情報とを含む車両候補レポートを作成して出力する、
    車両等検知方法。
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