JP2020026738A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒導入孔から各気筒への距離の違いに起因する冷却効率の差を考慮した形状のウォータジャケットスペーサを備える内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関におけるシリンダブロックには、ウォータポンプから圧送される冷却水をウォータジャケットに供給するための冷媒導入孔が区画されている。第3スペーサ部53は、ウォータジャケットスペーサ50のうちの冷媒導入孔からの距離が最も長い気筒に対応した部分に位置している。第3スペーサ部53は、上端の位置が第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52よりも低い。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関に関する。
特許文献1の内燃機関では、シリンダブロック内に4つの気筒が区画されている。各気筒は並列に配置されている。また、シリンダブロック内には、4つの気筒の全体を取り囲むようにウォータジャケットが区画されている。さらに、シリンダブロック内には、ウォータジャケットに冷媒を導入するための冷媒導入孔が区画されている。冷媒導入孔は、4つの気筒の並び方向において、ウォータジャケットの端部に接続されている。
特許文献1の内燃機関では、ウォータジャケット内にウォータジャケットスペーサが挿入されている。このようにウォータジャケットスペーサがウォータジャケット内に挿入されることにより、ウォータジャケット内の空間の一部が埋められて、ウォータジャケット内を流通する冷媒の流量や流速が調整されている。
特開2018−035726号公報
特許文献1のような内燃機関においては、冷媒導入孔、ウォータジャケット、及び各気筒との位置関係によって、シリンダブロックの場所毎に、ウォータジャケット内を流通する冷媒による冷却効率に差が生じる。特許文献1のウォータジャケットスペーサは、このような冷却効率の差を考慮しておらず、さらなる改善の余地がある。
上記課題を解決するため、本発明は、シリンダブロックと、前記シリンダブロック内に区画されており、並列配置された複数の気筒と、前記シリンダブロック内に区画されており、前記複数の気筒を取り囲むウォータジャケットと、前記シリンダブロック内に区画されており、冷媒を前記ウォータジャケットに供給するための冷媒導入孔と、少なくとも前記冷媒導入孔からの距離が最も長い気筒を含む複数の気筒に対応するように、前記ウォータジャケット内に挿入されるウォータジャケットスペーサとを備える内燃機関であって、前記ウォータジャケットスペーサは、上端の位置が他の部分よりも低い低部を備え、前記低部は、前記ウォータジャケットスペーサのうちの前記冷媒導入孔からの距離が最も長い気筒に対応した部分に位置している。
上記の構成において、ウォータジャケット内を流通する冷媒は、上流側から下流側に向けて流通するにつれて圧力が損失される。したがって、ウォータジャケットのうち冷媒導入孔からの距離が最も長い気筒に対応する部分においては、冷媒の圧力が低くて冷媒が流通しにくい。上記構成によれば、このように冷媒の圧力が低い部分において、ウォータジャケットスペーサの上端が他の部分より低くされている。換言すれば、ウォータジャケット内において冷媒の流路断面積が大きくなっている。そのため、圧力損失が生じて圧力が相応に低下している冷媒であっても、速やかに流通できる。このように、上記構成のウォータジャケットスペーサは、冷媒導入孔から各気筒への距離の違いに起因する冷却効率の差を考慮した形状になっている。
内燃機関の一実施形態の構成を模式的に示す内燃機関の断面図。 ウォータジャケットスペーサを挿入したシリンダブロックの上面図。 ウォータジャケットスペーサの斜視図。
内燃機関の一実施形態について、図面に従って説明する。なお、以下では、直列3気筒の内燃機関を例に説明する。
図1に示すように、内燃機関Eは、全体として直方体状のシリンダブロック10を備えている。図2に示すように、シリンダブロック10の内部には、円筒状の気筒11が3つ区画されている。3つの気筒11は、シリンダブロック10を上面視した場合に、各気筒11の中心が同一直線上に位置するように、並列配置されている。また、各気筒11は、シリンダブロック10の上面において開口している。図1に示すように、気筒11の内部には、ピストン12が当該気筒11内を往復移動可能に収容されている。図示は省略するが、ピストン12は、コネクティングロッドを介してクランクシャフトに連結されている。ピストン12の頂面には、シリンダブロック10の側面視で円弧状の頂面凹部12Aが窪んでいる。また、頂面凹部12Aは、気筒11の軸線方向から視て、円状に窪んでいる。
シリンダブロック10の上端には、全体として直方体状のシリンダヘッド20が固定されている。シリンダヘッド20の下面においては、気筒11の軸線方向から視て円形の凹部21が上側へと窪んでいる。凹部21の直径は、気筒11の直径と略同一となっている。凹部21と気筒11は向かい合って配置されている。凹部21の内壁、気筒11の内壁及びピストン12の上側面によって、燃焼室13が区画されている。
シリンダヘッド20の内部には、気筒11内に吸気を供給するための吸気ポート22が区画されている。吸気ポート22は、気筒11の数に対応して複数区画されている。吸気ポート22は、気筒11の並び方向及び上下方向のいずれに対しても直交する方向(図1において左右方向、図2において上下方向)の一方側(以下、「吸気側」と呼称する。)に配置されている。また、シリンダヘッド20には、吸気ポート22における燃焼室13側の開口を開閉する吸気バルブ14が取り付けられている。吸気バルブ14は、図示しない動弁機構によってクランクシャフトの回転と連動して開閉される。
シリンダヘッド20の内部には、気筒11内から排気を排出するための排気ポート23が区画されている。排気ポート23は、気筒11の数に対応して複数区画されている。排気ポート23は、気筒11の並び方向及び上下方向のいずれに対しても直交する方向(図1において左右方向、図2において上下方向)の他方側(以下、「排気側」と呼称する。)に配置されている。また、シリンダヘッド20には、排気ポート23における燃焼室13側の開口を開閉する排気バルブ15が取り付けられている。排気バルブ15は、図示しない動弁機構によってクランクシャフトの回転と連動して開閉される。
また、シリンダヘッド20における吸気ポート22と排気ポート23との間には、燃料を点火するための点火プラグ16が取り付けられている。点火プラグ16は、気筒11毎に取り付けられている。
内燃機関の吸気ポート22内には、図示しない燃料噴射弁から燃料が噴射される。噴射された燃料は、吸気と混ぜ合わされて燃焼室13に導入される。燃焼室13内に導入された燃料と吸気との混合気は、点火プラグ16によって点火され、燃焼される。燃焼室13内で燃焼した混合気は、排気として排気ポート23へ排出される。
図2に示すように、シリンダブロック10において、3つの気筒11の周囲には、冷媒としての冷却水が流れるウォータジャケット30が区画されている。ウォータジャケット30は、3つの気筒11全体をひとつながりで取り囲んでいる。ウォータジャケット30の気筒11の軸線方向の高さは、当該ウォータジャケット30の延設方向全域に亘って同一である。また、ウォータジャケット30の気筒11に近い側の内壁から、気筒11に遠い側の内壁までの最短距離(空間の厚み)は、ウォータジャケット30の延設方向全域に亘って略同一である。
ウォータジャケット30は、吸気側に位置する上流部30Aと、排気側に位置する下流部30Bに大別される。上流部30Aは、気筒11の軸線方向における上側(図2における紙面手前側)から視たときに、3つの気筒11の形状に沿った3つの円弧状部がつながったような形状になっている。また、下流部30Bの形状及び大きさは、上流部30Aと同一であり、各気筒11を挟んで上流部30Aに対して対象的な形状になっている。そして、ウォータジャケット30は、上流部30Aと下流部30Bとを向かい合わせて、これらの両端部のみが接続されることで、ひとつながりの空間になっている。また、ウォータジャケット30は、シリンダブロック10の上側の開口部が全域にわたって開口している。
図2に示すように、シリンダブロック10には、ウォータポンプから圧送される冷却水をウォータジャケット30に供給するための冷媒導入孔31が区画されている。冷媒導入孔31は、ウォータジャケット30における上流部30Aと連通している。冷媒導入孔31は、気筒11の並び方向において、端に位置する気筒11の中心軸線と略同位置に位置している。なお、以下の記載では、3つの気筒11を冷媒導入孔31からの距離が近い順に、気筒11A、気筒11B、気筒11Cとする。
図2に示すように、シリンダブロック10においてウォータジャケット30よりも外側には、複数のボルト穴45が配置されている。各ボルト穴45は、シリンダブロック10の上面において開口している。シリンダヘッド20をシリンダブロック10の上面に配置した状態で、ボルト穴45にボルトが挿入され、螺合されることにより、シリンダヘッド20がシリンダブロック10に固定されている。
シリンダヘッド20内には、冷却水が流れる図示しないウォータジャケットと、当該ウォータジャケットに冷却水を導入するための導入通路32とが区画されている。シリンダヘッド20における導入通路32は、シリンダブロック10におけるウォータジャケット30と連通している。したがって、シリンダブロック10のウォータジャケット30内を流通した冷却水は、シリンダヘッド20の導入通路32を介して当該シリンダヘッド20のウォータジャケット内へと供給される。
この実施形態では、シリンダヘッド20の導入通路32は、5つ設けられている。シリンダブロック10にシリンダヘッド20が固定された状態では、導入通路32のうちの3つは、下流部30Bのうち、各気筒11の中心から排気側に最も離れた位置に連通するように配置されている。また、導入通路32のうちの残りの2つは、下流部30Bのうち、2つの円弧状部分がつながっている各境界部分に連通するように配置されている。なお、図2では、シリンダブロック10のウォータジャケット30に対する導入通路32の位置を仮想的に破線で図示している。
ウォータジャケット30のうち、下流部30Bには、ウォータジャケットスペーサ50が挿入されている。ウォータジャケットスペーサ50は、全体としては、ウォータジャケット30における下流部30Bの内部形状に合わせた長方形板状になっている。
図3に示すように、ウォータジャケットスペーサ50は、長手方向の一方側から順に、第1スペーサ部51、第2スペーサ部52及び第3スペーサ部53に、大別される。第1スペーサ部51は、下流部30Bのうちの気筒11Aを囲う部分に対応しており、シリンダヘッド20の上面から視て、円弧状に湾曲している。第2スペーサ部52は、下流部30Bのうちの気筒11Bを囲う部分に対応しており、シリンダヘッド20の上面から視て、円弧状に湾曲している。第3スペーサ部53は、下流部30Bのうちの気筒11Cを囲う部分に対応しており、シリンダヘッド20の上面から視て、円弧状に湾曲している。すなわち、ウォータジャケットスペーサ50は、シリンダヘッド20の上面から見て、3つの円弧が連なったような形状となっている。
第1スペーサ部51は、気筒11の軸線方向の上側に位置する第1薄板部51Aと、気筒11の軸線方向の下側に位置する第1厚板部51Bを備えている。同様に、第2スペーサ部52は、気筒11の軸線方向の上側に位置する第2薄板部52Aと、気筒11の軸線方向の下側に位置する第2厚板部52Bを備えている。一方で、第3スペーサ部53は、第3厚板部53Bのみを備えている。これら第1薄板部51A及び第2薄板部52Aの厚さは同一となっている。また、第1厚板部51B、第2厚板部52B及び第3厚板部53Bの厚さは、いずれもウォータジャケット30における下流部30Bの空間の厚みと略同一となっている。そして、第1薄板部51A及び第2薄板部52Aの厚みは、第1厚板部51B、第2厚板部52B及び第3厚板部53Bの厚みよりも薄くなっている。そして、第1厚板部51B、第2厚板部52B及び第3厚板部53Bにおいて、気筒11の軸線方向における上端及び下端の位置は同一となっている。さらに、第1薄板部51A及び第2薄板部52Aにおいて、気筒11の軸線方向における上端及び下端は同一となっている。
上記のようにウォータジャケットスペーサ50が構成されているため、ウォータジャケットスペーサ50のうち、第1スペーサ部51の上端は第1薄板部51Aの上端であり、第2スペーサ部52の上端は第2薄板部52Aの上端となっている。そして、第1スペーサ部51と第2スペーサ部52の上端は気筒11の軸線方向における位置は同一となっている。一方で、第3スペーサ部53の上端は第3厚板部53Bの上端であり、第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52の上端よりも低くなっている。すなわち、第3スペーサ部53は、上端の位置が他の部分よりも低い低部に相当する。
ウォータジャケットスペーサ50は、第1スペーサ部51が気筒11A側、第3スペーサ部53が気筒11C側に位置するように、ウォータジャケット30における下流部30Bに挿入されている。すなわち、第3スペーサ部53は、ウォータジャケットスペーサ50のうちの冷媒導入孔31からの距離が最も長い気筒11Cに対応した部分に位置している。
ウォータジャケットスペーサ50において、第1厚板部51B〜第3厚板部53Bの上端の高さ位置は、以下のように吸気ポート22の形状と吸気バルブ14の全開位置に基づいて、設定されている。具体的には、図1に示すように、吸気ポート22の燃焼室13側の開口部のうち、排気ポート23側に最も近い部分の壁面を壁面22Eとする。この壁面22Eに接しつつ気筒11側に延びる直線を壁面直線L1とする。また、吸気バルブ14が最も開弁した全開位置にある際に、吸気バルブ14の最も排気ポート23側に位置する点を点P1とする。さらに、点P1を通り、かつ壁面直線L1と平行な直線を吸気方向直線L2とする。そして、吸気方向直線L2と、気筒11の内面との接点をP2とする。ウォータジャケットスペーサ50における第1薄板部51A〜第3薄板部53Aの上端の高さ位置は、気筒11の軸線方向の高さが点P2と同じ高さになっている。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態において、ウォータポンプから圧送される冷却水が、冷媒導入孔31を介して、ウォータジャケット30に供給される。ウォータジャケット30に供給された冷却水は、気筒11Aに対応する上流部30Aで2方向に分流される。一方は気筒11Aに対応する下流部30Bに流れ、他方は気筒11Bに対応する上流部30A、気筒11Cに対応する上流部30Aを経て、気筒11Cに対応する下流部30Bに流れる。よって、冷却水の流路において、シリンダブロック10のウォータジャケット30では、気筒11Cに対応する下流部30Bにて、冷媒導入孔31から最も遠くなる。ウォータジャケット30内を流通する冷却水は、上流側から下流側に向けて流通するにつれて圧力が損失される。したがって、冷媒導入孔31からの距離が最も長い気筒11Cに対応するウォータジャケット30の下流部30Bでは、冷却水の圧力が低くて冷媒が流通しにくくなる。本実施形態では、気筒11Cに対応する下流部30Bに挿入されるウォータジャケットスペーサ50の第3スペーサ部53の上端は、他の気筒11に対応する下流部30Bに挿入されるウォータジャケットスペーサ50の第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52の上端よりも低くなっている。換言すれば、ウォータジャケット30の下流部30Bのうちの気筒11Cに対応する部分においては、気筒11Cの軸線方向における上側の一部が、ウォータジャケットスペーサ50によって埋められていない部分が存在する。そして、この部分においては冷媒の流路断面積が大きくなっている。そのため、圧力損失が生じて圧力が相応に低下している冷却水であっても、ウォータジャケット30の下流部30Bのうちの気筒11Cに対応する部分を速やかに流通できる。
(2)本実施形態において、ウォータジャケットスペーサ50の第3スペーサ部53では、冷却水の流路断面積が比較的に大きくなっているため、冷却水の流れる速度は遅くなる。冷却速度が遅くなると、冷却水は滞留しやすくなる。特に、気筒11C内での圧縮行程においては、シリンダブロック10の温度は相当に高い温度になるため、ウォータジャケット30内において冷却水が滞留すると、冷却水の温度が過度に高くなることもあり得る。
ここで、燃焼室13内には、吸気バルブ14が開弁したときに、吸気ポート22から冷えた吸気が供給される。冷えた吸気は、主として、気筒11の排気ポート23側の内壁のうち、点P2より気筒11の軸線方向の上側に衝突する。そのため、気筒11のうち、排気ポート23側であって、点P2より気筒11の軸線方向の上側では、吸気行程において、気筒11の壁温を冷却できる。本実施形態では、第3スペーサ部53の上端の高さは、吸気ポート22の形状と吸気バルブ14の全開位置に基づいて設定されている。すなわち、第3スペーサ部53の高さ位置は、ウォータジャケット30において吸気工程で冷却されやすい部分の流路断面積が大きくなるように設定されている。よって、第3スペーサ部53よりも上側の部分で冷却水が、排気行程において熱せられやすかったとしても、吸気行程において適切に冷却できる。その結果、ウォータジャケット30内における第3スペーサ部53よりも上側の部分で冷却水が多少滞留しても、冷却水の温度の過度な上昇を抑制できる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ウォータジャケットスペーサ50において、第1厚板部51B〜第3厚板部53Bの上端の気筒11の軸線方向の高さ位置は、気筒11の軸線方向の高さが点P2より高くても、低くてもよい。第1厚板部51B〜第3厚板部53Bの上端の高さ位置について、気筒11の軸線方向の高さが点P2より高い場合、吸気による気筒11の内壁の冷却効果は得られるものの、流路断面積が狭くなる。一方、第1厚板部51B〜第3厚板部53Bの上端の高さ位置について、気筒11の軸線方向の高さが点P2より低い場合、吸気による気筒11の内壁の冷却効果が小さい部分があるものの、流路断面積は広くなる。したがって、シリンダブロック10等の全体の構成を鑑みて、これらのバランスを取りつつ、第1厚板部51B〜第3厚板部53Bの上端の高さ位置を設定すればよい。
・第1厚板部51B〜第3厚板部53Bの上端の気筒11の軸線方向の高さ位置はそれぞれ異なっていてもよい。例えば、第2厚板部52Bの上端よりも第3厚板部53Bの上端が低くてもよい。第3厚板部53Bの上端が、第2厚板部52Bの上端より低い方が、下流部30Bのうちの気筒11Cに対応する部分において、流路断面積が広くなる。
・ウォータジャケットスペーサ50において、第3スペーサ部53が薄板部を備えていてもよい。例えば、第3スペーサ部53の第3厚板部53Bの上端に、薄板部が接続されており、当該薄板部の上端が、第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52の上端よりも低い位置であってもよい。この場合であっても、第3スペーサ部53の上端が第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52の上端よりも低ければ、当該第3スペーサ部53は、低部である。
・第1スペーサ部51の上端位置は必ずしも一定でなくてもよい。例えば、第1スペーサ部51の上端位置が第2スペーサ部52側へ向かうほど徐々に又は段階的に高くなっていてもよい。また、第1スペーサ部51の上端位置が第2スペーサ部52側へ向かうほど徐々に又は段階的に低くなっていてもよい。この点、第2スペーサ部52及び第3スペーサ部53についても同様である。
・ウォータジャケット30の下流部30Bにウォータジャケットスペーサ50を挿入するのに加えて、又は代えて、ウォータジャケット30の下流部30Bに他のウォータジャケットスペーサを挿入してもよい。この場合も、上記実施形態のように、他のウォータジャケットスペーサのうち気筒11Cに対応する部分の上端の位置を、他の部分よりも低くすれば、ウォータジャケット30の流路断面積を部分的に大きくできる。
・ウォータジャケットスペーサ50の一部が、上流部30Aにまで至っていてもよい。例えば、第3スペーサ部53の第2スペーサ部52と接続している側とは反対側の端部は、上流部30Aのうち、気筒11Cに対応する部分にまで至っていてもよい。
・第3スペーサ部53の一部分の上端が、第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52の上端よりも低くなっていてもよい。この場合であっても、第3スペーサ部53のうち、上端が第1スペーサ部51及び第2スペーサ部52の上端よりも低い一部分が、低部である。
・シリンダブロック10のウォータジャケット30に対する導入通路32の位置や導入通路32の数は、適宜変更できる。
・冷媒導入孔31の位置は、適宜変更されてもよい。例えば、気筒11の並び方向において、気筒11Bの中心軸線と略同位置に位置していてもよい。この場合、冷媒導入孔31からの距離が最も長い気筒11は、気筒11A及び気筒11Cの2つとなる。
・気筒11の数は、適宜変更されていてもよい。例えば、気筒11の数は4つであってもそれ以上であってもよい。
・ピストン12の頂面の形状は適宜変更されていてもよい。例えば、ピストン12の頂面と吸気バルブ14及び排気バルブ15との衝突を避けるための窪み部が複数窪んでいてもよい。
10…シリンダブロック、11…気筒、11A…気筒、11B…気筒、11C…気筒、12…ピストン、12A…頂面凹部、13…燃焼室、14…吸気バルブ、15…排気バルブ、20…シリンダヘッド、21…凹部、22…吸気ポート、23…排気ポート、30…ウォータジャケット、30A…上流部、30B…下流部、31…冷媒導入孔、32…導入通路、45…ボルト穴、50…ウォータジャケットスペーサ、51…第1スペーサ部、51A…第1薄板部、51B…第1厚板部、52…第2スペーサ部、52A…第2薄板部、52B…第2厚板部、53…第3スペーサ部、53B…第3厚板部、E…内燃機関。

Claims (1)

  1. シリンダブロックと、
    前記シリンダブロック内に区画されており、並列配置された複数の気筒と、
    前記シリンダブロック内に区画されており、前記複数の気筒を取り囲むウォータジャケットと、
    前記シリンダブロック内に区画されており、冷媒を前記ウォータジャケットに供給するための冷媒導入孔と、
    少なくとも前記冷媒導入孔からの距離が最も長い気筒を含む複数の気筒に対応するように、前記ウォータジャケット内に挿入されるウォータジャケットスペーサと
    を備える内燃機関であって、
    前記ウォータジャケットスペーサは、上端の位置が他の部分よりも低い低部を備え、
    前記低部は、前記ウォータジャケットスペーサのうちの前記冷媒導入孔からの距離が最も長い気筒に対応した部分に位置している
    内燃機関。
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