JP2020022689A - 医用画像処理装置およびx線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切なデータを出力できる。【解決手段】本実施形態に係る医用画像処理装置は、取得部と、判定部とを含む。取得部は、放射線を検出する検出素子毎に、少なくとも検出器応答を含んだ第1スペクトルを取得する。判定部は、前記第1スペクトルの特徴に基づいて、入力されたスペクトルを補正した第2スペクトルを出力する学習済みモデルを、前記第1スペクトルに対して適用するか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置およびX線CT装置に関する。
フォトンカウンティング検出器を用いるX線CT(Computed Tomography)装置では、X線フォトンをカウントし、X線のエネルギーを検出することが可能であるため、低被ばく化及び物質弁別が可能である。フォトンカウンティング方式では、検出器の検出素子毎に精度のばらつきがあるため、撮影データに対して、例えば機械学習を用いて、検出器応答に関する補正を実行する手法が考えられる。当該手法では、事前に撮影した学習用の撮影データと理想データとを用いて機械学習し、実際の撮影データを補正することができる。
しかし、事前に学習した撮影データの範囲を大きく逸脱するデータが入力された場合、機械学習により出力されるデータの有効性が補償されなくなる。すなわち、異常画像が生成される原因となるデータが出力されたり、または無効なデータ処理が行われたりする可能性がある。
米国特許出願公開第2018/0035965号明細書 米国特許第9808216号明細書
本発明が解決しようとする課題は、適切なデータを出力できることである。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、取得部と、判定部とを含む。取得部は、放射線を検出する検出素子毎に、少なくとも検出器応答を含んだ第1スペクトルを取得する。判定部は、前記第1スペクトルの特徴に基づいて、入力されたスペクトルを補正した第2スペクトルを出力する学習済みモデルを、前記第1スペクトルに対して適用するか否かを判定する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係るX線CT装置のデータ処理を示すフローチャートである。 図3は、学習済みモデルを生成する学習システムの一例を示すブロック図である。 図4は、第1の実施形態に係るモデル学習装置による機械学習時の概念を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る機械学習させた学習済みモデルの利用時の概念を示す図である。 図6は、第1の実施形態に係る最大のカウント値を用いた基準スペクトルを示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る適正範囲内と判定される撮影データの一例を示す図である。 図8は、第1の実施形態に係る適正範囲外と判定される撮影データの一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態に係る適正範囲外と判定される撮影データの一例を示す図である。 図10は、第1の実施形態に係る最小のカウント値を用いた基準スペクトルを示す図である。 図11は、第1の実施形態に係る適正範囲外と判定される撮影データの一例を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係る水とカルシウムとの透過距離の対応関係を示すグラフである。 図13は、第2の実施形態に係るカルシウムとヨウ素との透過距離の対応関係を示すグラフである。 図14は、第2の実施形態に係るX線CT装置のデータ処理を示すフローチャートである。 図15は、金属アーチファクトに関する処理の一例を示す図である。 図16は、第3の実施形態に係る医用画像処理装置を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係わる医用画像処理装置およびX線CT装置について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。以下、一実施形態について図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
以下、X線CT(Computed Tomography)装置について図1のブロック図を参照して説明する。図1に示すX線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。図1では説明の都合上、架台装置10を複数描画している。なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸又は寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をY軸方向とそれぞれ定義するものとする。
例えば、架台装置10及び寝台装置30はCT検査室に設置され、コンソール装置40はCT検査室に隣接する制御室に設置される。なお、コンソール装置40は、必ずしも制御室に設置されなくてもよい。例えば、コンソール装置40は、架台装置10及び寝台装置30とともに同一の部屋に設置されてもよい。いずれにしても架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、被検体PをX線CT撮影するための構成を有するスキャン装置である。架台装置10は、X線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、制御装置15と、ウェッジ16と、コリメータ17と、データ収集装置18(以下、DAS(Data Acquisition System)18ともいう)とを含む。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。具体的には、熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。例えば、X線管11には回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。X線管11で発生したX線は、例えばコリメータ17を介してコーンビーム形に成形され、被検体Pに照射される。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を光子単位で検出し、前記X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された列構造を有する。
X線検出器12は、具体的には、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。X線検出器12は、検出部の一例である。
シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。シンチレータは、入射X線は、当該入射X線の強度に応じた個数の光子に変換する。
グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータまたは2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。
光センサアレイは、シンチレータからの受けた光を増幅して電気信号に変換し、当該入射X線のエネルギーに応じた波高値を有する出力信号(エネルギー信号)を生成する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム13は、X線発生部とX線検出器12とを回転軸回りに回転可能に支持する。具体的には、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。回転フレーム13は、アルミニウム等の金属により形成された固定フレーム(図示せず)に回転可能に支持される。詳しくは、回転フレーム13は、ベアリングを介して固定フレームの縁部に接続されている。回転フレーム13は、制御装置15の駆動機構からの動力を受けて回転軸Z回りに一定の角速度で回転する。
なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。このような回転フレーム13は、撮影空間をなす開口(ボア)19が形成された略円筒形状の筐体に収容されている。開口はFOVに略一致する。開口の中心軸は、回転フレーム13の回転軸Zに一致する。なお、DAS18が生成した撮影データは、例えば発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置の非回転部分(例えば固定フレーム。図1での図示は省略する。)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機(図示せず)に送信され、コンソール装置40へと転送される。なお、回転フレームから架台装置の非回転部分への撮影データの送信方法は、前述の光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、後述する回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(図示しない)側に設けられても構わない。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。処理回路は、ハードウェア資源として、CPUやMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサとROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリとを有する。また、制御装置15は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)やフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、他の複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)により実現されてもよい。制御装置15は、コンソール装置40からの指令に従い、X線高電圧装置14及びDAS18等を制御する。前記プロセッサは、前記メモリに保存されたプログラムを読み出して実現することで上記制御を実現する。
また、制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた、後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43によって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。また、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置15は、前記メモリにプログラムを保存する代わりに、前記プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、前記プロセッサは、前記回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで上記制御を実現する。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。なお、コリメータ17は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
DAS18は、X線検出器12により検出されたX線のカウントを示すデジタルデータ(以下、撮影データともいう)を、複数のエネルギー帯域(以下、エネルギー・ビン、又は単にビンともいう)毎に生成する。撮影データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、収集されたビュー(投影角度)を示すビュー番号、及びエネルギー・ビン番号により識別されたカウント値のデータのセットである。DAS18は、例えば、撮影データを生成可能な回路素子を搭載したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現される。撮影データは、コンソール装置40へと転送される。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。
寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。寝台駆動装置32は、コンソール装置40による制御、または制御装置15による制御に従い、天板33を移動する。例えば、寝台駆動装置32は、天板33に載置された被検体Pの体軸が回転フレーム13の開口の中心軸に一致するよう、天板33を被検体Pに対して直交方向に移動する。また、寝台駆動装置32は、架台装置10を用いて実行されるX線CT撮影に応じて、天板33を被検体Pの体軸方向に沿って移動してもよい。寝台駆動装置32は、制御装置15からの駆動信号のデューティ比等に応じた回転速度で駆動することにより動力を発生する。寝台駆動装置32は、例えば、ダイレクトドライブモータやサーボモータ等のモータにより実現される。
支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40またはコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、種々の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等の記憶装置である。メモリ41は、例えば、撮影データや再構成画像データを記憶する。メモリ41は、HDDやSSD等以外にも、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、フラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体や、RAM(Random Access Memory)等の半導体メモリ素子等との間で種々の情報を読み書きする駆動装置であってもよい。また、メモリ41の保存領域は、X線CT装置1内にあってもよいし、ネットワークで接続された外部記憶装置内にあってもよい。例えば、メモリ41は、CT画像や表示画像のデータを記憶する。また、メモリ41は、本実施形態に係る制御プログラムを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、撮影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等を操作者から受け付ける。入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。なお、本実施形態において、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。又、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されることにしても構わない。
処理回路44は、入力インターフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じてX線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、取得機能444、判定機能445、補正機能446および表示制御機能447を実行する。なお、各機能(システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、取得機能444、判定機能445、補正機能446および表示制御機能447)は単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能を実現するものとしても構わない。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。具体的には、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。例えば、処理回路44は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。例えば、システム制御機能441は、スキャン範囲、撮影条件等を決定するための被検体Pの2次元の位置決め画像を取得する。なお、位置決め画像は、スキャノ画像またはスカウト画像とも呼ばれる。システム制御機能441は、システム制御部の一例である。
前処理機能442は、DAS18から出力された撮影データに対して、対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。前処理機能442は、後述する判定機能445により学習済みモデルを適用しないと判定された撮影データに対しては、一般的な補正処理によって、検出器応答の補正(検出器応答補正ともいう)を実行し、補正された撮影データ(以下、補正撮影データという)のスペクトル(補正スペクトルともいう)を生成する。スペクトルは、複数のエネルギー帯域に関してエネルギー・ビン毎の光子のカウント値を示すデータである。
検出器応答補正を行う理由は次の通りである。DAS18で収集された撮影データは、X線検出素子毎に固有の応答特性が加わったデータとなる。つまり、DAS18で収集された撮影データのエネルギー及び複数のエネルギー帯域に関するスペクトルは、実際に被検体Pを透過したX線のエネルギー及びスペクトルとは異なる。よって、X線検出器12を構成する検出素子の応答特性(以下、検出器応答という)の影響をできるだけ少なくし、実際に被検体Pを透過したX線に関するエネルギー及びスペクトル(理想的なスペクトル)を得るために、検出器応答補正が実行される。
再構成処理機能443は、前処理機能442及び後述する補正機能446にて生成された補正撮影データに対して、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)や逐次近似再構成法等を用いた再構成処理を行ってCT画像データを生成する。
ここで、フォトンカウンティング検出器で得られるカウント結果から生成された撮影データには、被検体Pを透過することで減弱されたX線のエネルギーの情報が含まれている。このため、再構成処理機能443は、例えば、特定のエネルギー成分のCT画像データを再構成することができる。また、再構成処理機能443は、複数のエネルギー成分それぞれのCT画像データを再構成してもよい。
取得機能444は、X線検出器12の検出素子毎に少なくとも検出器応答を含む撮影データのスペクトルを取得する。取得機能444は、取得部の一例である。
判定機能445は、取得した撮影データのスペクトルの特徴に基づいて、当該スペクトルに対して学習済みモデルを適用するか否かを判定する。スペクトルの特徴を表す特徴量は、例えば、エネルギー・ビン毎の光子のカウント値、またはスペクトルにおける全てのビンの合計のカウント値といった値を想定するが、スペクトルの特徴を表現できる値であればどのような値でもよい。判定機能445は、判定部の一例である。
補正機能446は、判定機能445により学習済みモデルを適用すると判定された撮影データに学習済みモデルを適用し、補正撮影データの補正スペクトルを生成する。補正機能446は、補正部の一例である。
表示制御機能447は、処理回路44の各機能または処理における処理途中又は処理結果の情報を表示するようにディスプレイ42を制御する処理である。表示制御機能447は、表示制御部の一例である。
なお、処理回路44は、スキャン制御処理および画像処理も行う。
スキャン制御処理は、X線高電圧装置14に高電圧を供給させて、X線管11にX線を照射させるなど、X線スキャンに関する各種動作を制御する処理である。
画像処理は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、再構成処理機能443によって生成されたCT画像データを公知の方法により、任意断面の断層画像データや3次元画像データに変換する処理である。
処理回路44は、コンソール装置40に含まれる場合に限らず、複数の医用画像診断装置にて取得されたデータに対する処理を一括して行う統合サーバに含まれてもよい。
なお、コンソール装置40は、単一のコンソールにて複数の機能を実行するものとして説明したが、複数の機能を別々のコンソールが実行することにしても構わない。例えば、前処理機能442、再構成処理機能443等の処理回路44の機能を分散して有しても構わない。
次に、第1の実施形態に係るX線CT装置1のデータ処理について図2のフローチャートを参照して説明する。図2に示すデータ処理は、1ビュー毎に行うものとする。
ステップS201では、取得機能444を実行することで処理回路44が、処理対象となる撮影データ(以下、対象撮影データという)を取得する。
ステップS202では、判定機能445を実行することで処理回路44が、対象撮影データに対して、学習済みモデルを適用するか否かを判定する。具体的には、判定機能445を実行することで処理回路44が、対象撮影データのスペクトルの特徴に基づいて、対象撮影データが適正範囲内か否かを判定する。適正範囲内か否かの判定処理については、判定機能445により処理回路44が、学習済みモデルの学習に用いたスペクトルの特徴量から対象撮影データのスペクトルの特徴量が外れた場合、対象撮影データが適正範囲内ではない(適正範囲外)と判定する。具体的な判定処理については、図6から図11を参照して後述する。
対象撮影データが適正範囲内である場合、ステップS203に進み、対象撮影データが適正範囲外の場合、ステップS204に進む。
ステップS203では、補正機能446を実行することで処理回路44が、適正範囲内である対象撮影データのスペクトルに学習済みモデルを適用し、検出器応答が補正された補正撮影データ及び補正スペクトルを生成する。
ステップS204では、前処理機能442を実行することで処理回路44が、適正範囲外の対象撮影データについては学習済みモデルを適用した補正を実行せずに、逐次比較法、またはモデルを用いた解析的計算処理など一般的な補正処理により検出器応答補正を実行し、補正撮影データ及び補正スペクトルを生成する。
ステップS205では、判定機能445を実行することで処理回路44が、X線検出器12の全ての検出素子について処理したか否かを判定する。例えば、処理中の対象撮影データのチャンネル番号と撮影データに含まれるチャンネル番号の最大値とが一致すれば、全ての検出素子について処理したと判定されればよい。全ての検出素子について処理が完了している場合、ステップS206に進む。全ての検出素子について処理していない場合、次の検出素子に関する撮影データを対象撮影データとして処理すべく、ステップS201に戻り同様の処理を繰り返す。
ステップS206では、表示制御機能447を実行することで処理回路44が、処理中のビューにおける補正撮影データ(及び補正スペクトル)を例えばメモリ41に出力する。
なお、図2の処理で1つのビューについての補正処理が完了した後は、次のビューに対して図2に示す補正処理を実行すべく、ステップS201からステップS206までの処理が繰り返される。
次に、判定機能445が利用する学習済みモデルの生成方法について図3を参照して説明する。
図3は、学習済みモデルを生成する学習システムの一例を示すブロック図である。図3に示される医用情報処理システムは、X線CT装置1と、学習データ保管装置50と、モデル学習装置52とを含む。
学習データ保管装置50は、複数の学習サンプルを含む学習用データを記憶する。例えば、学習データ保管装置50は、大容量記憶装置が内蔵されたコンピュータである。また、学習データ保管装置50は、コンピュータにケーブルや通信ネットワークを介して通信可能に接続された大容量記憶装置であってもよい。当該記憶装置としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、集積回路記憶装置等が適宜利用可能である。
モデル学習装置52は、学習データ保管装置50に記憶された学習用データに基づいて、モデル学習プログラムに従い機械学習モデルに機械学習を行わせることで、学習済みモデル411を生成する。本実施形態において、機械学習のアルゴリズムとしては、ニューラルネットワーク、ディープラーニング、カーネル回帰等を想定するが、これに限らず他の機械学習のアルゴリズムであってもよい。モデル学習装置52は、CPU(Central Processing Unit)及びGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサを有するワークステーション等のコンピュータである。
モデル学習装置52と学習データ保管装置50とはケーブル、又は通信ネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。また、学習データ保管装置50がモデル学習装置52に搭載されてもよい。これらの場合、学習データ保管装置50からモデル学習装置52へ学習用データが供給される。なお、モデル学習装置52と学習データ保管装置50とは通信可能に接続されてなくてもよい。この場合、学習用データが記憶された可搬型記憶媒体を介して、学習データ保管装置50からモデル学習装置52へ学習用データが供給される。
X線CT装置1とモデル学習装置52とはケーブル、又は通信ネットワークを介して通信可能に接続されてもよい。モデル学習装置52で生成された学習済みモデル411がX線CT装置1へ供給され、学習済みモデル411がメモリ41に記憶される。なお、X線CT装置1とモデル学習装置52とは、必ずしも通信可能に接続されてなくてもよい。この場合、学習済みモデル411が記憶された可搬型記憶媒体等を介して、モデル学習装置52からX線CT装置1へ学習済みモデル411が供給される。
学習済みモデル411は、複数の関数が合成されたパラメータ付き合成関数である。パラメータ付き合成関数は、複数の調整可能な関数及びパラメータの組合せにより定義される。学習済みモデル411は、上記の要請を満たす如何なるパラメータ付き合成関数であってもよい。
なお、第1の実施形態に係る学習済みモデル411は、機械学習前の多層化ネットワーク(単にモデルともいう)をディープニューラルネットワーク(DNN)に代表されるニューラルネットワークで機械学習させることで生成される。なお、ニューラルネットワークに限らず、学習済みモデル411は、サポートベクターマシンなど上述した機械学習のアルゴリズムにより機械学習させることで生成されてもよい。または、パラメータ付き合成関数ではなく、ルックアップテーブル(LUT)により実現してもよい。
次に、モデル学習装置52によるモデルの機械学習時の概念について図4を参照して説明する。
学習済みモデル411のモデル学習時には、例えば工場出荷時などにおいて、X線検出器12を用いて実測した撮影データの実測スペクトルを入力データとし、シミュレーションによる撮影データのスペクトルについて検出器応答が補正された理想的なスペクトルを正解データとした学習用データセットが用いられる。モデル学習装置52は、学習用データセットを用いて学習用プログラムである多層化ネットワーク410を機械学習させればよい。学習済みモデル411は、X線CT装置1のコンソール装置40にインストールされる。また、修理時やソフトウェアのアップデート時において学習済みモデル411をアップデートできるようにしてもよい。
なお、学習済みモデル411は、X線検出器12の検出素子毎に用意することを想定するが、隣接する検出素子のように、被検体Pの透過距離が略同じであると考えられる場合、共通の学習済みモデルを使ってもよい。これによって、学習済みモデルの生成負担を軽減し、メモリ41での記憶領域を低減することができる。
次に、図4で機械学習させた学習済みモデル411の利用時の概念について図5を参照して説明する。
学習済みモデル411の利用時には、例えば、X線検出器12を用いて実測した撮影データのスペクトルが学習済みモデル411に入力される。学習済みモデル411は、少なくともX線検出器12の検出器応答が補正された補正撮影データのスペクトル(復元スペクトルともいう)を出力する。
次に、判定機能445において適正範囲を定める基準として用いる撮影データのスペクトル(以下、基準スペクトル)について図6を参照して説明する。
図6は、基準スペクトル601の概形を示す図である。縦軸は、カウント値を示し、横軸は、エネルギー帯域毎のビンを示す。基準スペクトル601の各ビンのカウント値602は、モデルを機械学習させるために用いた複数の学習用データに含まれる撮影データのカウント値のうち、各ビンにおける最大のカウント値である。すなわち、基準スペクトル601は、学習済みモデル411を機械学習させたときの撮影データの最大範囲を表す。
次に、基準スペクトルに基づき、判定機能445により適正範囲内であると判定される撮影データの一例について図7に示す。
図7に示す実線のスペクトルは、対象撮影データのスペクトル(対象スペクトル603という)である。一方、破線のスペクトルは、図6に示す基準スペクトル601である。図7に示すように、基準スペクトル601の範囲内に、対象スペクトル603が含まれる、言い換えると、対象スペクトル603の各ビンのカウント値は、基準スペクトル601の各ビンのカウント値602以内である。よって、判定機能445により処理回路44が、対象撮影データは適正範囲内であると判定する。
次に、基準スペクトルに基づき、判定機能445により適正範囲外であると判定される撮影データの一例について図8及び図9に示す。
図8に示す例では、丸のマーカー605で示す対象スペクトルの右から3番目のビンのカウント値が、斜線で示す領域のカウント値の分、基準スペクトル601の同位置にあるビンのカウント値を上回る。よって判定機能445により処理回路44が、対象撮影データは適正範囲を逸脱する、すなわち適正範囲外のデータであり、学習済みモデルを適用しないと判定する。
また、図9に示す例では、丸のマーカー605で示す対象スペクトルのビンが、基準スペクトルのビンには存在しない。すなわち、対象スペクトルのビン又はエネルギー方向の範囲が、基準スペクトルのビン又はエネルギー方向の範囲よりも広い。よって、図8の場合と同様に、判定機能445により処理回路44が、対象撮影データは適正範囲外であり、学習済みモデルを適用しないと判定する。
なお、基準スペクトルとして、学習用データに含まれる撮影データのカウント値のうち、各ビンにおける最小のカウント値を用いて、適正範囲内か否かを判定してもよい。例えば、被検体Pが想定よりも大きな体型である場合、被検体Pを通過するX線が大幅に減弱し、光子のカウント値が低くなる可能性があるためである。
最小のカウント値を用いた基準スペクトルにより、対象スペクトルが適正範囲内か否かを判定する場合について、図10及び図11を参照して説明する。
図10は、各ビンのカウント値として学習用データのうちの最小のカウント値を用いた場合の基準スペクトルを示す。判定機能445を実行することで処理回路44が、対象スペクトルが基準スペクトル未満である場合、対象撮影データは適正範囲外と判定し、対象スペクトルが基準スペクトル以上である場合、対象撮影データは適正範囲内と判定する。
次に、最小のカウント値を用いた基準スペクトルに基づき、判定機能445により適正範囲外と判定される撮影データについて図11に示す。
図11中の丸のマーカー605で囲まれたビンのカウント値は、基準スペクトルの同じ位置にあるビン(同じエネルギー帯域のビン)のカウント値よりも少ないため、判定機能445を実行することで処理回路44が、対象撮影データは適正範囲外であり、学習済みモデルを適用しないと判定される。
なお、図6の最大のカウント値を用いた基準スペクトルと、図10の最小のカウント値を用いた基準スペクトルとの両方の判定処理を組み合わせて、対象スペクトルが適正範囲内であるか否かを判定してもよい。すなわち、対象スペクトルの各ビンのカウント値が、最大のカウント値を用いた第1の基準スペクトルと最小のカウント値を用いた第2の基準スペクトルとで規定される範囲内であれば、当該対象スペクトルは適正範囲内であると判定すればよい。
以上に示した第1の実施形態によれば、学習済みモデルの作成に用いた学習用データに含まれる撮影データに基づく基準スペクトルと、対象撮影データのスペクトルとを比較することで、撮影データを入力とし当該撮影データに対して検出器応答を補正した補正スペクトルを出力するように学習させた学習済みモデルを適用するか否かを判定する。当該判定により、対象撮影データのスペクトルが基準スペクトルの適正範囲内であれば、学習済みモデルを適用して検出器応答が補正された補正撮影データを出力する。一方、対象撮影データのスペクトルが基準スペクトルの適正範囲外であれば、解析的な検出器応答補正を行う。
こうすることで、対象撮影データのスペクトルが適正範囲内である場合は、学習済みモデルを用いて効率的に補正処理を実行できる。一方、学習用データの範囲を大きく逸脱するデータが入力されたような対象撮影データのスペクトルが適正範囲外である場合は、学習済みモデルを適用せず一般的な検出器応答補正を実行するため、無効なデータの生成を抑制しつつ補正撮影データの有効性を保証できる。
また、フォトンカウンティング検出器を用いる本X線CT装置1においては、被検体Pの骨及び水の長さの比率、X線量、管電圧の値、管電流の値などのパラメータによってスペクトルの形状が異なる。よって、検出器応答補正を一般的な解析的計算のみで計算しようとすると計算量が膨大であり、非常に時間がかかる。そこで、機械学習させたディープニューラルネットワークなどの学習済みモデルを用いることで、検出器応答補正に係る時間を大幅に短縮できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、1つの学習済みモデルを適用するか否かを判定しているが、第2の実施形態では、撮影した物質又は着目した物質などによって適用する学習済みモデルを切り換えて補正処理を実行する点が異なる。これによって、機械学習による学習済みモデルの効率化及び処理量の軽減を図ることができる。
第2の実施形態に係る学習済みモデルを切り換える場合の学習用データの分類例について図12及び図13を参照して説明する。
図12は、水とカルシウムとの透過距離の対応関係を示すグラフであり、横軸が水透過距離であり、縦軸がカルシウム透過距離である。第2の実施形態では、スペクトルの特徴として、複数の物質の透過距離を用いる。図12に示す領域606及び領域607は、学習用データの正解データを水透過距離及びカルシウム透過距離の組合せで表したプロットの集合を示す領域である。例えば、頭部と腹部とでは着目する物質の透過距離が異なると考えられる。つまり、撮影対象部位によって、図12のグラフ上における正解データの分布が異なる。
学習済みモデルの生成方法としては、図3及び図4に示す方法を用いればよい。具体的には、例えば、撮影データのスペクトルを入力データとし、領域606に属する水とカルシウムとの透過距離に関するデータを正解データとした学習用データを用いて、モデルを学習することにより、領域606に基づく学習済みモデルと、領域607に基づく学習済みモデルとが生成されればよい。生成された学習済みモデルは、例えばメモリ41に格納されればよい。
また、図13は、カルシウムとヨウ素との透過距離の対応関係を示すグラフであり、横軸がカルシウム透過距離であり、縦軸はヨウ素透過距離である。図13に示す領域608は、学習用データの正解データをカルシウム透過距離及びヨウ素透過距離の組合せで表したプロットの集合を示す領域である。
学習済みモデルの生成方法は、図12の場合と同様に、撮影データのスペクトルを入力データとし、領域608に属するカルシウムとヨウ素との透過距離に関するデータを正解データとした学習用データを用いて、モデルを機械学習することにより、領域608に基づく学習済みモデルが生成される。生成された学習済みモデルは、例えばメモリ41に予め格納されればよい。
第2の実施形態に係るX線CT装置1のデータ処理について図14のフローチャートを参照して説明する。
ステップS1401では、取得機能444を実行することで処理回路44が、撮影データを取得する。
ステップS1402では、判定機能445を実行することで処理回路44が、対象撮影データのスペクトルの特徴に基づいて、対象スペクトルが適正範囲内であるか否かを判定する。対象スペクトルが適正範囲内である場合、ステップS1403に進み、対象スペクトルが適正範囲外である場合、ステップS1406に進む。
ステップS1403では、判定機能445を実行することで処理回路44が、適用すべき学習済みモデルを判定する。第1の学習済みモデルを適用する場合(フローチャートのa)、ステップS1404に進み、第2の学習済みモデルを適用する場合(フローチャートのb)、ステップS1405に進む。
具体的には、判定機能445を実行することで処理回路44は、例えば、第1の学習済みモデルの機械学習時に用いた領域606に属する正解データの基準スペクトルの幅(ビン又はエネルギー方向の範囲と、ビンのカウント値の範囲との組合せ)と、第2の学習済みモデルの機械学習時に用いた領域607に属する撮影データの基準スペクトルの幅と、対象スペクトルとを比較し、対象スペクトルがどちらの基準スペクトルの幅に属するかを判定すればよい。判定機能445を実行することで処理回路44は、基準スペクトルの幅に属すると判定された学習済みモデルを、対象スペクトルに適用すべき学習済みモデルと判定すればよい。
また、撮影対象部位により、適用する学習済みモデルが判定されてもよい。すなわち、第1の学習済みモデルが頭部の学習用データに基づき、第2の学習済みモデルが腹部の学習用データに基づいて生成される場合、判定機能445を実行することで処理回路44が、撮影対象部位に関する撮影条件を参照して、撮影対象部位が頭部であれば、第1の学習済みモデルを適用すると判定し、撮影対象部位が腹部であれば、第2の学習済みモデルを適用すると判定すればよい。
さらに、対象スペクトルから、ルックアップテーブル(LUT)等を参照して物質の透過距離を直接算出する場合には、以下のように適用すべき学習済みモデルが判定されてもよい。対象スペクトルに基づき推定される物質の透過距離の組合せが、図12に示す透過距離の対応関係を示すグラフ上、どの領域に属するかに応じて適用する学習済みモデルを判定する。例えば、対象スペクトルに基づく透過距離の組合せが、図12に示す領域606に属する場合は領域606に基づく学習済みモデルを適用すると判定し、領域607に属する場合は領域607に基づく学習済みモデルを適用すると判定すればよい。
さらに、例えば図13に示す領域608に関し、当該領域608に属するデータの理想的なスペクトルを表す理想スペクトルのマスクデータ(以下、単にマスクという)を用いて適用する学習済みモデルを切り糧もよい。理想スペクトルのマスクは、例えばモデル学習時にモデル学習装置52が学習用データから理想スペクトルのマスクを作成し、学習済みモデルと理想スペクトルのマスクとをX線CT装置1に送ってもよい。判定機能445により処理回路44が、対象スペクトルが理想スペクトルのマスクに該当する場合、当該領域608に基づく学習済みモデルを適用すると判定し、対象スペクトルが理想スペクトルのマスクに該当しない場合、他の学習済みモデルを適用すると判定すればよい。
ステップS1404では、補正機能446を実行することで処理回路44が、処理対象の撮影データに対して第1の学習済みモデルを適用し、補正撮影データ及び補正スペクトルを出力する。
ステップS1405では、処理対象の撮影データに対して第2の学習済みモデルを適用し、補正撮影データ及び補正スペクトルを出力する。
ステップS1406では、システム制御機能441を実行することで処理回路44が、適正範囲外の撮影データについて、逐次比較処理による透過距離推定、またはモデルを用いた解析的検出器応答補正など、検出器応答補正に関する一般的な補正処理が実行される。
ステップS1407では、判定機能445を実行することで処理回路44が、全ての検出素子について処理したか否かを判定する。全ての検出素子について処理が完了している場合、ステップS1408に進む。全ての検出素子について処理していない場合、次の検出素子について処理すべく、ステップS1401に戻り同様の処理を繰り返す。
ステップS1408では、表示制御機能447を実行することで処理回路44が、処理中のビューにおける補正された撮影データを例えばメモリ41に出力する。
なお、対象撮影データが領域606から領域608に割り当てられない領域に該当する場合、例えば表示制御機能447を実行することで処理回路44が、対象撮影データに関する情報をユーザに提示してもよい。具体的には、例えば、対象撮影データに対応する図12又は図13中の領域をユーザに通知してもよい。または、例えばシステム制御機能441により処理回路44が、当該領域を正解データとして新たに機械学習させ、新たな学習済みモデルを生成してもよいし、既存の学習済みモデルを更新させてもよい。
また、ステップS1402およびステップS1406の処理を行わずに、適応すべき学習済みモデルの切り換えのみを判定してもよい。
さらに、X線の管電圧が異なると、対応するスペクトルの範囲も異なるので、機械学習時における学習用データの複数の管電圧値に基づいて異なる学習済みモデルを生成しておき、対象撮影データの撮影時の管電圧値に基づいて、学習済みモデルを切り換えて対象スペクトルに適用してもよい。
または、スキャンモードを変更するなど撮影条件の変更により回転フレーム13の回転速度が変化すると、検出される光子のカウント数も変化する。よって、スキャンモード毎に学習済みモデルを用意しておき、スキャンモードなどの撮影条件に応じて学習済みモデルを切り換えて対象スペクトルに適用してもよい。
以上に示した第2の実施形態によれば、着目する物質および撮影した物質の特性などに基づいて、複数の学習済みモデルを切り換えて対象スペクトルに適用する。これにより、学習済みモデルの生成時には所与の領域に関する学習用データで学習するため、学習箇所を限定できるため、効率よく機械学習を理想的な補正が施された撮影データを生成することができ、撮影データの有効性を保証することができる。
(第1の実施形態及び第2の実施形態の変形例)
本変形例では、スペクトルの特徴として、1ビューにおける、各スペクトルのカウントを合計したカウント合計値、つまり1つの検出素子(チャンネル)に入射する光子の総数を用いる。つまり、判定機能445を実行することで処理回路44が、対象スペクトルのカウント合計値が基準スペクトルのカウント合計値以下であれば、学習済みモデルを適用すると判定すればよい。このようにすることで、スペクトルのカウント合計値が、基準スペクトルのカウント合計値を上回れば、学習用データの範囲を逸脱していることが分かり、スペクトルのビン毎のカウント値で判定する場合と同様に、適正範囲内か否かを判定することができる。
次に、金属アーチファクトに関する処理の一例について図15を参照して説明する。図15(b)の丸のマーカー605で示す部分のチャンネルでは、他のチャンネルよりもカウント値が明らかに少ない。これは、例えば金属アーチファクトが発生している場合に生じる現象であり、被検体Pに金属が含まれていると判定することができる。
よって、判定機能445を実行することで処理回路44が、閾値以下のカウント数を有するチャンネルが存在しなければ(図15(a)の場合)、学習済みモデルを適用して補正撮影データを生成する。一方、判定機能445を実行することで処理回路44が、閾値以下のカウント値が存在すれば(図15(b)の場合)、金属アーチファクトが発生していると判定する。その後、前処理機能442を実行することで処理回路44が、当該チャンネルについて金属アーチファクトに関する補正処理(例えば、隣接するチャンネルのデータに基づく補間処理)を実行する。補正機能446を実行することで処理回路44が、金属アーチファクトに関する補正処理後の撮影データに対して学習済みモデルを適用して、補正撮影データを生成する。なお、金属アーチファクトに関する補正処理後の撮影データに対して一般的な検出器応答補正が実行されてもよい。
以上に示した本変形例によれば、カウント合計値を用いて、適用する学習済みモデルを切り換えることで、スペクトルを用いて適用する学習済みモデルを切り換える場合と同様に、理想的な補正が施された撮影データを生成することができ、撮影データの有効性を保証することができる。
(第3の実施形態)
上述の実施形態に係るデータ処理は、X線CT装置1のコンソール装置40で行われることに限らず、例えば、ワークステーションに含まれるような医用画像処理装置において実行されてもよい。
第3の実施形態に係る、データ処理を実行する医用画像処理装置を図16のブロック図を参照して説明する。
医用画像処理装置1600は、処理回路1620と、ストレージ1640と、通信インターフェース1660とを含む。また、信号のやりとりは、バス1680を介して行われる。
処理回路1620は、取得機能1622と、判定機能1624と、補正機能1626と、表示制御機能1628とを含む。取得機能1622と、判定機能1624と、補正機能1626と、表示制御機能1628とは、上述した実施形態と同様の処理を行うため、ここでの詳細な説明は省略する。
ストレージ1640は、例えばメモリであり、選択されたスキャン条件、学習済みモデル、参考画像、劣化画像などを記憶する。なお、ストレージ1640に記憶される学習済みモデルについても、上述した実施形態と同様の方法で生成されればよい。
通信インターフェース1660は、補正された撮影データをX線CT装置1に送信する。
以上に示した第3の実施形態によれば、医用画像処理装置が第1の実施形態、第2の実施形態及び変形例に示すデータ処理を実行することで、ユーザがX線CT装置のコンソール画面を見ながら操作する代わりに、X線CT装置と別室でデータ処理を行うこともできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、適切なデータを出力することができる。
なお、X線CT装置には、X線管と検出器とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate−Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate−Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。
なお、X線を発生させるハードウェアはX線管11に限られない。例えば、X線管11に替えて、電子銃から発生した電子ビームを集束させるフォーカスコイルと、電磁偏向させる偏向コイルと、被検体Pの半周を囲い偏向した電子ビームが衝突することによってX線を発生させるターゲットリングとを含む第5世代方式を用いてX線を発生させることにしても構わない。
さらに、本実施形態においては、一管球型のX線CT装置にも、X線管と検出器との複数のペアを回転リングに搭載した、いわゆる多管球型のX線CT装置にも適用可能である。
多管球型のX線CT装置の場合は、処理回路44は、管球毎に上述した対応関係を作成し、最も長いOLP待ち時間に基づいて、上述の実施形態に係る表示制御処理を実行すればよい。
加えて、実施形態に係る各機能は、前記処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに前記手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 ウェッジ
17 コリメータ
18 データ収集装置(DAS)
19 開口(ボア)
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44,1620 処理回路
50 学習データ保管装置
52 モデル学習装置
410 多層化ネットワーク
411 学習済みモデル
441 システム制御機能
442 前処理機能
443 再構成処理機能
444,1622 取得機能
445,1624 判定機能
446 補正機能
447,1628 表示制御機能
601 基準スペクトル
602 カウント値
603 対象スペクトル
605 マーカー
606〜608 領域
1600 医用画像処理装置
1640 ストレージ
1660 通信インターフェース
1680 バス

Claims (13)

  1. 放射線を検出する検出素子毎に、少なくとも検出器応答を含んだ第1スペクトルを取得する取得部と、
    前記第1スペクトルの特徴に基づいて、入力されたスペクトルを補正した第2スペクトルを出力する学習済みモデルを、前記第1スペクトルに対して適用するか否かを判定する判定部と、
    を備える医用画像処理装置。
  2. 前記判定部は、前記学習済みモデルの学習に用いたスペクトルの特徴量から前記第1スペクトルの特徴量が外れた場合、前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用しないと判定する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記判定部は、前記学習済みモデルの学習に用いたスペクトルの各ビンの最大値を、前記第1スペクトルの前記各ビンのうちの少なくとも1つが上回った場合、前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用しないと判定する請求項1または請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記判定部は、前記学習済みモデルの学習に用いたスペクトルのビン又はエネルギー方向の範囲よりも、前記第1スペクトルのビン又はエネルギー方向の範囲が広い場合、前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用しないと判定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記判定部は、前記学習済みモデルの学習に用いたスペクトルの各ビンの最小値を、前記第1スペクトルの前記各ビンのうちの少なくとも1つが下回った場合、前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用しないと判定する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記判定部は、前記学習済みモデルの学習に用いたスペクトルのものであって、前記検出素子に入射する光子の総数であるカウント値のうちの最大値を、前記第1スペクトルのカウント値が上回った場合、前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用しないと判定する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用すると判定された場合、前記第1スペクトルに対して前記学習済みモデルを適用して前記第2スペクトルを生成する補正部と、
    前記学習済みモデルを前記第1スペクトルに対して適用しないと判定された場合、前記学習済みモデル以外の補正手法により前記第1スペクトルを補正して前記第2スペクトルを生成する前処理部をさらに具備する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の医用画像処理装置。
  8. 放射線を検出する検出素子毎に、少なくとも検出器応答を含んだ第1スペクトルを取得する取得部と、
    前記第1スペクトルの特徴に基づき、入力されたスペクトルを補正した第2スペクトルを出力する第1学習済みモデルと、入力されたスペクトルを補正した第2スペクトルを出力し前記第1学習済みモデルとはパラメータが異なる第2学習済みモデルとで、前記第1スペクトルに適用する学習済みモデルを判定する判定部と、
    を備える医用画像処理装置。
  9. 前記判定部は、前記第1スペクトルを得たときの撮影条件に基づいて、前記第1スペクトルに適用する学習済みモデルを、前記第1学習済みモデルと前記第2学習済みモデルとの中から判定する請求項8に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記第1学習済みモデルは、複数の物質の透過距離の組合せの集合を示す第1領域に属するデータに基づいて生成され、
    前記第2学習済みモデルは、前記第1領域とは異なる第2領域に属するデータに基づく生成され、
    前記判定部は、第1スペクトルに基づく前記複数の物質の透過距離の組合せに基づいて、前記第1スペクトルに適用する学習済みモデルを、前記第1学習済みモデルと前記第2学習済みモデルとの中から判定する請求項8に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記第1学習済みモデルは、複数の物質の透過距離の組合せの集合を示す第1領域に属するデータに基づいて生成され、
    前記第2学習済みモデルは、前記第1領域以外の第2領域に属するデータに基づく生成され、
    前記判定部は、前記第1領域に基づき生成された理想スペクトルのマスクに基づき、前記第1スペクトルが前記マスクに該当する場合、前記第1学習済みモデルを適用すると判定し、前記第1スペクトルが前記マスクから外れる場合、前記第2学習済みモデルを適用すると判定する請求項8に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記第1スペクトルのデータが前記第1領域及び前記第2領域に属しない場合、当該第1スペクトルのデータに関する情報を提示する制御部をさらに具備する、請求項10または請求項11に記載の医用画像処理装置。
  13. X線を照射するX線管と、
    前記X線管から照射されて被検体を透過したX線を検出する検出器と、
    前記検出器の検出素子毎に、少なくとも前記検出器の検出器応答を含んだ第1スペクトルを取得する取得部と、
    前記第1スペクトルの特徴に基づいて、入力されたスペクトルを補正した第2スペクトルを出力する学習済みモデルを、前記第1スペクトルに対して適用するか否かを判定する判定部と、
    を具備するX線CT装置。
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