JP2020015517A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被塗布部に対して適量の内容液を塗布することができ、使用性に優れた塗布容器を提供する。【解決手段】塗布容器1は、容器本体2の口部10に装着された筒状の中栓部材20と、中栓部材20の内側に嵌装され、内容液を含浸可能な含浸材30と、を備え、中栓部材20は、含浸材30を収容する含浸材収容部21と、含浸材収容部21と連通すると共に、含浸材収容部21側に弁座22a、容器本体2側に弁体支持部22bを有し、弁座22aと弁体支持部22bとの間を接続する周壁22dの内側に、弁体22cが移動自在に配設される弁体収容部22と、を備え、弁体収容部22の周壁22dを貫通し、弁体22cが弁体支持部22bに支持された状態で、弁体収容部22及び含浸材収容部21を介して容器本体2と外部とを連通させる連通路50が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来から、薬液等の内容液を例えば人体の頭皮や皮膚等の被塗布部に対して塗布する塗布容器が知られている。この主の塗布容器は、例えば下記特許文献1に示すような、塗布栓を備える。この塗布栓は、容器本体の口部に装着されると共に、前記容器本体内に連通する連通孔、及び前記連通孔に連通し、且つ内容液を吐出する吐出孔が形成された筒状の中栓部材と、前記中栓部材の内側に、先端部が前記吐出孔から外部に突出した状態で前記連通孔側に向けて移動可能に配設された塗布部材(含浸材)と、前記塗布部材を前記吐出孔側に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記中栓部材には、前記連通孔と前記吐出孔との間に位置する部分に、前記塗布部材に形成された弁体が前記連通孔側から離反可能に当接する弁座が形成されている。
したがって、この塗布容器によれば、待機状態において閉弁して容器本体内から含浸材側への内容液の移動を規制すると共に、含浸材が容器本体の内側に向けて押し込まれたときに開弁して容器本体内から含浸材側への内容液の移動を許容することができる。
特開2018−34859号公報
ところで、上記従来の塗布容器では、待機状態において閉弁しているため、例えば手の温度が容器本体に伝わると、容器本体の内部の圧力が上昇する。この状態で、含浸材を容器本体の内側に向けて押し込んで開弁すると、容器本体の圧力が開放され、内容液が勢いよく吹き出して、被塗布部に対して過剰に内容液を塗布してしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、被塗布部に対して適量の内容液を塗布することができ、使用性に優れた塗布容器を提供することである。
(1)本発明に係る塗布容器は、内容液を収容する容器本体と、前記容器本体の口部に装着された筒状の中栓部材と、前記中栓部材の内側に嵌装され、前記内容液を含浸可能な含浸材と、を備え、前記中栓部材は、前記含浸材を、先端部が突出した状態で収容する含浸材収容部と、前記含浸材収容部と連通すると共に、前記含浸材収容部側に弁座、前記容器本体側に弁体支持部を有し、前記弁座と前記弁体支持部との間を接続する周壁の内側に、弁体が移動自在に配設される弁体収容部と、を備え、前記弁体収容部の周壁を貫通し、前記弁体が前記弁体支持部に支持された状態で、前記弁体収容部及び前記含浸材収容部を介して前記容器本体と外部とを連通させる連通路が形成されている。
本発明に係る塗布容器によれば、容器本体が下側で含浸材が上側の正立状態では、弁体が弁体支持部に支持された状態となり、弁体収容部の周壁を貫通する連通路によって、容器本体の内部空間と外部とが連通するため、容器本体の圧力が開放される。このため、使用する際に、容器本体の内外の圧力差による内容液の吹き出しは生じない。また、塗布容器を正立状態から倒立状態にして使用する際には、弁体の上下動によって弁体収容部内の一定量の内容液が含浸材収容部に押し出され、そして、弁体が弁座に接触すると、弁体収容部から含浸材への内容液の供給が制限されるため、過剰に含浸材の含浸が進むことがなく、液だれを防止することができる。
(2)前記弁座には、前記弁体と接触した状態で、前記弁体収容部から前記含浸材に内容液を供給する内容液供給溝が形成されていても良い。
この場合には、容器本体を倒立状態にし、弁体が弁座に接触した状態であっても、弁体収容部から含浸材に内容液を供給することができる。このため、使用中に内容液が出づらくなっても、一度、塗布容器を正立状態にしてから倒立状態にすることで再度、含浸材に内容液を含浸させる、といった操作回数を減らすことができる。
本発明によれば、被塗布部に対して適量の内容液を塗布することができ、使用性に優れた塗布容器を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る塗布容器の縦断面図である。 図1に示す塗布容器からオーバーキャップを取り外し倒立状態にした使用例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る塗布容器の縦断面図である。 図3に示す塗布容器の弁体収容部における矢視A−A断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る塗布容器を説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の塗布容器1は、被塗布部に塗布する内容液が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部10の内側に装着された筒状の塗布栓3と、容器本体2の口部10に離脱可能に装着され、塗布栓3を覆う有頂筒状のオーバーキャップ4と、を備えている。なお、内容液としては特に限定されるものではないが、例えば人体や皮膚等の被塗布部に塗布される育毛剤、水虫薬等の薬剤、化粧料等の液体が挙げられる。
図1において、容器本体2、塗布栓3及びオーバーキャップ4は、それぞれの中心軸線が共通軸上に配置されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿うオーバーキャップ4側を上方、その反対側(容器本体2側)を下方という。また、容器軸Oから見た平面視で容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2の口部10は、容器本体2のうち口部10以外の部位(肩部、胴部及び底部)よりも径が小さく形成されている。図示の例では、容器本体2の口部10の外周面に、オーバーキャップ4が螺着可能な雄ネジが形成されている。
オーバーキャップ4は、容器本体2の口部10及び塗布栓3を径方向外側から囲繞するキャップ筒60と、キャップ筒60の上端開口部を塞ぐキャップ天壁61と、を備えた有頂筒状に形成されている。
キャップ筒60のうち、容器本体2の口部10を囲む部分の内周面には、容器本体2の口部10の雄ネジに螺着する雌ネジが形成されている。これによりオーバーキャップ4は、容器本体2の口部10に対し離脱自在に装着されている。なお、オーバーキャップ4の装着方法は、螺着に限定されるものではなく、例えば、容器本体2の口部10に対してアンダーカット嵌合させることにより装着しても構わない。
キャップ天壁61には、下方に向けて延びると共に、塗布栓3の後述する第2筒部43の外周面に対して離脱可能に嵌合するサポート筒部63が形成されている。サポート筒部63を第2筒部43に嵌合させた状態でオーバーキャップ4を容器軸O回りに回転させることができるので、容器本体2の口部10に対するオーバーキャップ4の装着及び取り外し操作を安定して行える。
塗布栓3は、容器本体2の口部10に装着された筒状の中栓部材20と、中栓部材20の内側に嵌装され、内容液を含浸可能な含浸材30と、を備える。含浸材30は、例えばスポンジ等の多孔質材料や、合成繊維が樹脂溶液によって固化され、毛細管現象を利用して内容液を含浸させることが可能な繊維体等が挙げられる。ただし、これらの場合に限定されるものではなく、内容液を含浸できれば良い。
上述した繊維体を含浸材30として採用する場合には、例えば数μ〜数十μの繊維径を有する合成繊維(例えばポリエステル繊維、ナイロン繊維やアクリル繊維等)を複数束ねた状態で、樹脂溶液を利用して束状の合成繊維を固化させれば良い。その際、気孔率(固体部分である合成繊維と気孔(空隙)との容積比率或いは体積比率)が例えば40%〜80%程度の範囲内に収まるように合成繊維の密度を調整すれば良い。これにより、毛細管現象を利用して内容液を適切に含浸させることが可能となる。なお、上記樹脂溶液としては例えばポリウレタン樹脂を溶液化したものを利用できる。
この含浸材30は、容器軸Oと同軸に配設された略円柱状に形成されている。含浸材30の上端部30a(先端部)は、中栓部材20よりも上方に突出している。含浸材30の上端部30aは、半楕円球状に形成されている。なお、含浸材30の上端部30aの形状は、この形状に限定されるものではなく、被塗布部に応じて適宜変更して構わない。一方、含浸材30の下端部30bは、中栓部材20の内側に配置されている。含浸材30の下端部30bは、下方に向かうに従って漸次縮径している。
中栓部材20は、円環状の鍔部40と、筒状の嵌合筒部41と、有頂筒状の第1筒部42と、有底筒状の第2筒部43と、を有する。鍔部40、嵌合筒部41、第1筒部42及び第2筒部43は、容器軸Oを共通軸とする同軸上に配置されている。鍔部40は、容器本体2の口部10の上端開口縁に配置され、当該上端開口縁から径方向内側に向かって延在している。嵌合筒部41は、鍔部40から下方に延在し、その外周面は口部10の内周面に嵌合している。
第1筒部42は、嵌合筒部41よりも径方向内側に配置されると共に、鍔部40から下方に延在している。第2筒部43は、嵌合筒部41よりも径方向内側に配置されると共に、鍔部40から上方に延在している。第2筒部43の底部は、第1筒部42の頂部と一体で形成され、第2筒部43の外径は、嵌合筒部41の内径よりも小さく、第1筒部42の外径よりも大きい。有頂筒状の第1筒部42及び有底筒状の第2筒部43は、容器軸Oと同軸上に形成された連通孔23によって互いに連通している。
第2筒部43は、含浸材30を上端部30aが突出した状態で収容する含浸材収容部21を形成している。含浸材収容部21は、含浸材30の全高の約2/3を収容可能な長さを有する。含浸材収容部21には、複数の嵌合リブ21aが形成されている。複数の嵌合リブ21aは、第2筒部43の内周面に沿って軸方向に延在すると共に、周方向において間隔をあけて配置されている。含浸材30は、複数の嵌合リブ21aによって外周面を径方向内側に僅かに変形させた状態で嵌装されている。
含浸材30の下端面は、第2筒部43の底部に突設された複数の支持リブ45によって支持されている。複数の支持リブ45は、第2筒部43の底部において、連通孔23の開口縁に沿って周方向に間隔をあけて複数形成されている。
第1筒部42は、含浸材収容部21側に弁座22a、容器本体2側に弁体支持部22bを有し、弁座22aと弁体支持部22bとの間を接続する周壁22dの内側に、弁体22cが移動自在に配設される弁体収容部22を形成している。
弁座22aは、第1筒部42の頂部において、連通孔23の周縁部に形成されている。弁座22aは、連通孔23と同軸上に形成され、上方に向かうに従って縮径するテーパ状に形成されている。弁座22aの最大径は、弁体22cの外径よりも大きい。また、弁座22aの最小径は、弁体22cの外径よりも小さい。よって、弁体22cは、弁座22aの全周に亘って着座することができる。
弁体支持部22bは、第1筒部42の底部開口から容器本体2側への弁体22cの落下を防止するものである。弁体支持部22bは、第1筒部42の頂部から下方に延びる円筒状の周壁22dの内周面に形成されている。この弁体支持部22bは、周壁22dの内周面から径方向内側に環状に突出している。
弁体支持部22bの内径は、弁体22cの外径よりも小さい。よって、弁体22cは、弁体支持部22bの上面に支持される。弁体22cは、内容液よりも比重の大きい鋼球である。なお、弁体22cは、内容液よりも比重が大きければ樹脂球であってもよい。また、弁体22cの外径は、周壁22dの内径よりも小さければよい。
上記構成の中栓部材20には、弁体22cが弁体支持部22bに支持された状態で、弁体収容部22及び含浸材収容部21を介して容器本体2と外部とを連通させる連通路50が形成されている。
連通路50は、第1連通路51と、第2連通路52と、第3連通路53と、を有する。第1連通路51は、弁体収容部22の周壁22dを径方向に貫通して形成されている。第1連通路51は、周壁22dの周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ(図1において紙面奥側と図示しない手前側))形成されている。第1連通路51は、容器軸O方向に沿って延びる長孔状に形成され、弁体22cが弁体支持部22bに支持された状態(図1において実線で示す)で、弁体22cよりも上方に延びている。また、第1連通路51は、弁体22cが弁座22aに接触した状態(図1において2点鎖線で示す)で、弁体22cよりも下方に位置している。
第2連通路52及び第3連通路53は、第2筒部43の含浸材収容部21に形成されている。第2連通路52は、上述した周方向に隣り合う支持リブ45の隙間に形成されている。すなわち、第2連通路52は、第2筒部43の底部において、連通孔23に対し周方向に間隔をあけて放射状に形成されている。第3連通路53は、上述した周方向に隣り合う嵌合リブ21aの隙間に形成されている。すなわち、第3連通路53は、第2筒部43の内周面に沿って周方向に間隔をあけて複数形成され、それぞれが第2筒部43の頂部開口に向かって軸方向に延在している。
また、本実施形態の弁座22aには、弁体22cと接触した状態で、弁体収容部22から含浸材30に内容液を供給する内容液供給溝22a1が形成されている。内容液供給溝22a1は、上述した連通路50よりも十分に小さい。内容液供給溝22a1は、弁体22cが環状に接触する弁座22aのシール面を径方向で横断するように放射状に形成されている。この内容液供給溝22a1は、弁体22cが弁座22aに接触した状態でも、弁体収容部22から含浸材30に微量の内容液を供給することができる。
次に、上述のように構成された塗布容器1を利用して、被塗布部に内容液を塗布する場合について説明する。
内容液を塗布する場合には、先ず、オーバーキャップ4を容器本体2の口部10から取り外す。例えば、容器本体2に揮発性の内容液(水虫薬など)を収容している場合、手の熱が容器本体2に伝わり、容器本体2の内圧が上昇し易い。しかしながら、図1に示す、容器本体2が下側で含浸材30が上側の正立状態では、弁体22cが弁体支持部22bに支持された状態となり、弁体収容部22の周壁22dを貫通する連通路50によって、容器本体2と外部とが連通する。
すなわち、容器本体2の内側で昇圧した気体は、弁体収容部22の周壁22dを径方向に貫通する第1連通路51から弁体収容部22内に入り、弁体22cより上方から弁体収容部22の頂部の連通孔23を軸方向に抜けて含浸材収容部21に入る。含浸材収容部21に入った気体は、支持リブ45の隙間の第2連通路52を径方向に抜けた後、嵌合リブ21aの隙間の第3連通路53を軸方向に通り、第2筒部43の頂部開口から外部に抜けていく。このため、オーバーキャップ4を取り外すと同時に、容器本体2の圧力が開放され、容器本体2の内外の圧力差が生じなくなる。なお、オーバーキャップ4の取り外しにより容器本体2の内外の圧力差を解消させた瞬間は、サポート筒部63又はキャップ筒60が塗布栓3の上端開口を覆った状態にあるため、仮に内容液が噴出しても周辺に飛び散ることがない。
塗布容器1を使用する際には、図2に示すように、容器本体2が上側で含浸材30が下側の倒立状態とする。なお、倒立状態とは、含浸材30が斜め下を向いた傾倒姿勢を含む。この倒立状態では、弁体22cが自重により、弁体支持部22bから離れ、弁座22aに向かって移動する。この弁体22cの移動によって、弁体収容部22内の内容液が含浸材収容部21に押し出され、含浸材30に含浸される。そして、弁体22cが弁座22aに接触すると、弁体収容部22から含浸材30への内容液の供給が制限される。すなわち、弁体22cの上下動により、一定量の内容液が含浸材30に供給される。この状態で、含浸材30を被塗布部に押し付けることで、内容液を被塗布部に適量塗布することができる。なお、オーバーキャップ4を装着した容器本体2を倒立状態として適度に振ることにより、予め含浸材30に内容液を含浸させてもよい。また、オーバーキャップ4を取り外した状態で、容器本体2を適度に振ることにより、含浸材30に内容液を含浸させてもよい。
使用中に内容液が出づらくなれば、一度、容器本体2を正立状態にしてから倒立状態にして使用することで再度、含浸材30に内容液を含浸させることができる。ここで、本実施形態では、弁座22aに内容液供給溝22a1が形成されている。内容液供給溝22a1は、弁体22cが弁座22aに接触した状態であっても、弁体収容部22から含浸材30に微量の内容液を供給する。このため、使用中に内容液が出づらくなっても、上述した容器本体2を正立状態にしてから倒立状態にすることで再度含浸材30に内容液を含浸させる、といった操作回数を減らすことができる。
以上説明したように、容器本体2が下側で含浸材30が上側の正立状態では、弁体22cが弁体支持部22bに支持された状態となり、弁体収容部22の周壁22dを貫通する連通路50によって、容器本体2の内部空間と外部とが連通するため、容器本体2の圧力が開放される。このため、使用する際に、容器本体2の内外の圧力差による内容液の吹き出しは生じない。また、容器本体2が正立状態から倒立状態になる際には、弁体22cの上下動によって弁体収容部22内の一定量の内容液が含浸材収容部21に押し出され、そして、弁体22cが弁座22aに接触すると、弁体収容部22から含浸材30への内容液の供給が制限されるため、過剰に含浸材30の含浸が進むことがなく、液だれを防止することができる。
このように、上述した本実施形態の塗布容器1によれば、内容液を収容する容器本体2と、容器本体2の口部10に装着された筒状の中栓部材20と、中栓部材20の内側に嵌装され、内容液を含浸可能な含浸材30と、を備え、中栓部材20は、含浸材30を、上端部30aが突出した状態で収容する含浸材収容部21と、含浸材収容部21と連通すると共に、含浸材収容部21側に弁座22a、容器本体2側に弁体支持部22bを有し、弁座22aと弁体支持部22bとの間を接続する周壁22dの内側に、弁体22cが移動自在に配設される弁体収容部22と、を備え、弁体収容部22の周壁22dを貫通し、弁体22cが弁体支持部22bに支持された状態で、弁体収容部22及び含浸材収容部21を介して容器本体2と外部とを連通させる連通路50が形成されている、という構成を採用することによって、被塗布部に対して適量の内容液を塗布することができ、使用性に優れた塗布容器1を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図3に示すように、第2実施形態の塗布容器1Aは、中栓部材20が、第1中栓部材20Aと、第2中栓部材20Bと、を有する点で、上記実施形態と異なる。
第1中栓部材20Aは、含浸材収容部21と、弁体収容部22の一部(弁座22a及び周壁22dの一部)を形成している。含浸材収容部21の構成は、上記実施形態と同様である。この第1中栓部材20Aは、上述した鍔部40と、嵌合筒部41と、第1筒部42と、第2筒部43と、を有する。第2実施形態の第1筒部42は、上記実施形態の第1筒部42よりも短くなっており、この第1筒部42の下側に第2中栓部材20Bが接続されている。
第2中栓部材20Bは、弁体収容部22の残部(弁体支持部22b及び周壁22dの残部)を形成している。第2中栓部材20Bは、第1中栓部材20Aとは別部材であり、有底筒状に形成されている。第1中栓部材20A及び第2中栓部材20Bは、容器軸Oを共通軸とする同軸上に配置されている。
第2中栓部材20Bは、第1筒部42に嵌合する円筒状の第2嵌合筒部71と、第2嵌合筒部71の下端部に連設され、径方向内側に延びる円環状の第2鍔部72と、第2鍔部72の径方向内端縁に連設された有底筒部73と、を有する。第2嵌合筒部71の内周面は、第1筒部42の外周面にアンダーカット嵌合している。なお、第2嵌合筒部71の外周面と、その径方向外側に配置された嵌合筒部41の内周面との間には、隙間が形成されている。第2鍔部72は、第2嵌合筒部71の下端部から、第1筒部42の内周面まで径方向内側に延びている。
有底筒部73の内径は、第1筒部42の内径と同じ大きさに形成されている。すなわち、有底筒部73の内周面は、第1筒部42の内周面と軸方向において滑らかに連なっている。有底筒部73の底面は、弁体22cを支持する弁体支持部22bとなっている。なお、有底筒部73には、底面に貫通孔を設けてもよい。これにより、弁体22cより下方の空間が負圧になり難くなり、弁体22cの移動が阻害されることを防止できる。
上記構成の弁体収容部22において、第1筒部42と第2嵌合筒部71とが径方向において重なった周壁22dには、周壁22dを径方向に貫通する第1連通路51が形成されている。第1連通路51は、上下に延びる矩形状に形成され、その短手方向の幅は、弁体22cの外径よりも小さい。
第1連通路51は、第1筒部42に形成された第1切り欠き42aと、第2嵌合筒部71に形成された第2切り欠き71aによって形成されている。第1切り欠き42aは、例えば、第1筒部42の下端開口縁の一部を上側に向かって矩形状に切り欠いて形成されている。第2切り欠き71aは、例えば、第2嵌合筒部71の上端開口縁の一部を下側に向かって矩形状に切り欠いて形成されている。
図4に示すように、第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bには、第1切り欠き42aと第2切り欠き71aを周方向において位置合わせする位置決め溝46及び位置決め突起74を有する。なお、図4においては、位置決め溝46と位置決め突起74との隙間を考慮して、第1切り欠き42aの幅よりも第2切り欠き71aの幅が大きくなっているが、第1切り欠き42aと第2切り欠き71aの幅は同じであっても、第2切り欠き71aの幅の方が小さくなってもよい。
位置決め溝46は、第1中栓部材20Aの嵌合筒部41の内周面から径方向外側に窪んでいる。この位置決め溝46は、嵌合筒部41の内周面に周方向に間隔をあけて複数形成されている。一方、位置決め突起74は、第2中栓部材20Bの第2嵌合筒部71の外周面から径方向外側に突出すると共に、位置決め溝46と同位相且つ同数で形成されている。この位置決め突起74は、図3に示すように、第2嵌合筒部71の外周面に上下に延びるリブ状に形成されている。位置決め突起74の上端部は、第2中栓部材20Bの差し込みを容易にするために、上方に向かうに従って径方向内側に先細りになる湾曲形状を有している。
上記構成の塗布容器1Aによれば、オーバーキャップ4を容器本体2の口部10から取り外すと、容器本体2の内側で昇圧した気体が、弁体収容部22の周壁22dを径方向に貫通する第1連通路51から弁体収容部22内に入り、弁体22cより上方から弁体収容部22の頂部の連通孔23を軸方向に抜けて含浸材収容部21に入る。含浸材収容部21に入った気体は、支持リブ45の隙間の第2連通路52を径方向に抜けた後、嵌合リブ21aの隙間の第3連通路53を軸方向に通り、第1中栓部材20Aの頂部開口から外部に抜けていく。このため、オーバーキャップ4を取り外すと同時に、容器本体2の圧力が開放され、容器本体2の内外の圧力差が生じなくなる。
したがって、この第2実施形態によれば、上述した実施形態と同様の作用効果が得られる。また、この第2実施形態によれば、第1中栓部材20Aの第1切り欠き42aと、第2中栓部材20Bの第2切り欠き71aとを位置合わせし、周壁22dを貫通する第1連通路51を形成しているため、第1実施形態の中栓部材20と比べて、個々の部品が金型から取り外し易く、また、周壁22dに貫通孔を形成する後加工なども不要になるため、製造が容易になる。また、第1中栓部材20Aと第2中栓部材20Bとを異なる材質で構成することもできる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
例えば、上記実施形態では、弁体が自重によって弁体収容部内を移動する構成について説明したが、例えば、容器本体のスクイズ変形による加圧によって、弁体が弁体収容部内を移動する構成であってもよい。
また、例えば、弁体は、上記実施形態のような球体の他、容器軸を中心とする回転体(円柱状、俵状ないし弾丸状)に限らず、弁体収容部内を移動可能であればその形状は限定しない。
また、例えば、上記第1実施形態において、弁体支持部は周方向に連続する環状に形成されていたが、弁体支持部は周方向に間欠に形成された環状であってもよい。なお、この場合の弁体支持部の周方向の隙間は、第1連通路を介した流体の流れを阻害しないように、第1連通路よりも十分に小さくするとよい。
また、例えば、上記第2実施形態において、第1切り欠き及び第2切り欠きを設けることなく、第1中栓部材と第2中栓部材の合わせ面(嵌合面)に隙間を形成し、この隙間を第1連通路としてもよい。なお、この場合の第1連通路となる隙間は、第1筒部の外周面と第2嵌合筒部の内周面との間に軸方向に延在する共に、第1筒部の下端面と第2鍔部72の上面との間に径方向に延在する迂回通路を形成する。
1 塗布容器
1A 塗布容器
2 容器本体
3 塗布栓
4 オーバーキャップ
10 口部
20 中栓部材
20A 第1中栓部材
20B 第2中栓部材
21 含浸材収容部
21a 嵌合リブ
22 弁体収容部
22a 弁座
22a1 内容液供給溝
22b 弁体支持部
22c 弁体
22d 周壁
23 連通孔
30 含浸材
30 再度含浸材
30a 上端部
30b 下端部
40 鍔部
41 嵌合筒部
42 第1筒部
42a 第1切り欠き
43 第2筒部
45 支持リブ
46 位置決め溝
50 連通路
51 第1連通路
52 第2連通路
53 第3連通路
60 キャップ筒
61 キャップ天壁
63 サポート筒部
71 第2嵌合筒部
71a 第2切り欠き
72 第2鍔部
73 有底筒部
74 位置決め突起
O 容器軸

Claims (2)

  1. 内容液を収容する容器本体と、
    前記容器本体の口部に装着された筒状の中栓部材と、
    前記中栓部材の内側に嵌装され、前記内容液を含浸可能な含浸材と、を備え、
    前記中栓部材は、
    前記含浸材を、先端部が突出した状態で収容する含浸材収容部と、
    前記含浸材収容部と連通すると共に、前記含浸材収容部側に弁座、前記容器本体側に弁体支持部を有し、前記弁座と前記弁体支持部との間を接続する周壁の内側に、弁体が移動自在に配設される弁体収容部と、を備え、
    前記弁体収容部の周壁を貫通し、前記弁体が前記弁体支持部に支持された状態で、前記弁体収容部及び前記含浸材収容部を介して前記容器本体と外部とを連通させる連通路が形成されている、ことを特徴とする塗布容器。
  2. 前記弁座には、前記弁体と接触した状態で、前記弁体収容部から前記含浸材に内容液を供給する内容液供給溝が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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