JP2020008394A - 圧力センサ及び圧力センサの製造方法 - Google Patents

圧力センサ及び圧力センサの製造方法 Download PDF

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倫久 青山
Tsunehisa Aoyama
倫久 青山
志村 智紀
Tomonori Shimura
智紀 志村
葉子 田村
Yoko Tamura
葉子 田村
元桐 向井
Gento Mukai
元桐 向井
開 荻原
Kai Ogiwara
開 荻原
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Abstract

【課題】部品点数を増大させることなく、水等の液体が浸入することを抑制できる圧力センサ及びその製造方法を提供する。【解決手段】圧力センサは、雄コネクタ190と、雄コネクタ190に当接するベース110と、ベース110と接合されたリング部材140と、リング部材140と溶接により接合されるフランジ部123を備えた受け部材120と、ダイアフラム130と、雄コネクタ190とベース110とを連結するカシメ部材180と、ベース110とダイアフラム130との間に形成された受圧空間S1側において、ベース110に取り付けられた圧力検出装置150と、を有し、カシメ部材180は、受け部材120の軸方向から加熱媒体を付与されて受け部材120のフランジ部123に全周で溶接され、雄コネクタ190にカシメられて連結されている。【選択図】図3

Description

本発明は、圧力センサ及び圧力センサの製造方法に関する。
ダイアフラムで区画されてオイルが封入された受圧室内に半導体型圧力検出装置を収容した液封入式の圧力センサは、冷凍冷蔵装置や空調装置に装備されて冷媒圧力の検知に使用され、また自動車の燃料供給装置に装備されて燃料圧力の検知などに使用されている。
半導体型圧力検出装置は、上記受圧室内に配置され、受圧空間内の圧力変化を電気信号に変換し、中継基板及びリード線等を介して外部に出力する機能を有している。
このような圧力センサは、設置される環境や装置の使用状況によっては、外部からセンサ内部に水等の液体が浸入してしまい、半導体型圧力検出装置に不具合を生じることがある。そこで、半導体型圧力検出装置が収容されているベースにカバーを取り付けて、当該カバー内部に接着剤を封入して水密性を高めた圧力センサが知られている(特許文献1参照)。
特開2017−146136号公報
ところで、従来技術の圧力センサにおいては、カバー内部に接着剤を封入することで高い水密性を得ることができるが、それに伴い製造コストが増大する。一方、圧力センサの仕様によっては、高い水密性を必要としないこともある。
ここで、特許文献1においては、O−リングなどの封止部材をカシメ部材と内部部品との間に配置した構成も開示されており、かかる構成を流用して圧力センサの軽便な水密性を確保しようとすることもできる。しかしながら、O−リングなどの封止部材を設けると、圧力センサの部品点数の増大を招くという問題がある。
そこで、本発明の目的は、部品点数を増大させることなく、水等の液体が浸入することを抑制できる圧力センサ及び圧力センサの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明による圧力センサは、
コネクタ部材と、
前記コネクタ部材に当接するベースと、
前記ベースと接合されたリング部材と、
前記リング部材と溶接により接合されたフランジ部を備えた受け部材と、
前記リング部材と前記受け部材のフランジ部との間に挟まれたダイアフラムと、
前記ベースを収容する円筒部および前記円筒部の一端側に設けられた環状連結部を有し、前記コネクタ部材と前記ベースとを連結するカシメ部材と、
前記ベースと前記ダイアフラムとの間に形成された受圧空間内において、前記ベースに取り付けられた圧力検出装置と、を有し、
前記環状連結部と前記フランジ部の当接部分が溶接により接合され、
前記カシメ部材は、前記円筒部の他端側がカシメられて前記コネクタ部材に連結されている、ことを特徴とする。
さらに、本発明による圧力センサの製造方法は、
コネクタ部材と、
前記コネクタ部材に当接するベースと、
前記ベースと接合されたリング部材と、
前記リング部材と溶接により接合されるフランジ部を備えた受け部材と、
前記リング部材と前記受け部材のフランジ部との間に挟まれたダイアフラムと、
前記ベースを収容する筒状部および前記円筒部の一端側に設けられた環状連結部を有し、前記コネクタ部材と前記ベースとをカシメにより連結するカシメ部材と、
前記ベースと前記ダイアフラムとの間に形成された受圧空間内において、前記ベースに取り付けられた圧力検出装置と、を有する圧力センサの製造方法であって、
前記カシメ部材の前記環状連結部は、前記受け部材の軸方向から加熱媒体を付与されて全周に沿って前記受け部材のフランジ部に溶接される、ことを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を増大させることなく、水等の液体が浸入することを抑制できる圧力センサ及び圧力センサの製造方法を提供することができる。
図1は、第1の実施形態による圧力検出ユニットの上面図である。 図2は、図1の構成におけるA−A線における断面を側面視した図である。 図3は、第1の実施形態による圧力検出ユニット100を取り付けた圧力センサの縦断面図である。 図4は、本実施形態による圧力センサの組立工程を示す図である。 図5は、第2の実施形態による圧力検出ユニットを用いた圧力センサの断面図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる圧力検出ユニットの上面図を示し、図2は、図1の構成においてA−A線における断面を側面視したものを示している。
図1、2に示すように、圧力検出ユニット100は、セラミックスからなるベース110と、当該ベース110に対向する受け部材120と、ベース110及び受け部材120の間に挟まれたダイアフラム130と、リング部材140と、カシメ部材180とを含む。
ベース110は、円盤状の本体111と、本体111の外縁全周にて軸方向に環状に突出した突出部112とを備えている。すなわちベース110は、後述する受圧空間S1が形成されるように、図2で下面中央部が凹むような形状とされている。
ベース110を構成するセラミックス材料としては、例えば、アルミナやアルミナジルコニア等を用いることができる。
ベース110の内側部114とダイアフラム130との間には、密閉された受圧空間S1が形成され、ここにオイル等の絶縁性の液状媒質が充填される。また、突出部112の内側における本体111の受圧空間S1側の中央部には、後述する半導体型圧力検出装置150が取り付けられている。
図1に示すように、ベース110における上記半導体型圧力検出装置150の周囲位置には、3本の端子ピン160、162、164が挿入される3つの貫通穴116が形成されている。
3本の端子ピン160、162、164は、それぞれベース110に設けた貫通穴116に挿通されることでベース110を貫通するとともに、その下端が上記半導体型圧力検出装置150と電気的に接続される。
受け部材120は、例えばステンレス鋼板等の金属材料から形成され、中央部が凹むように成形された円形底部121と、円形底部121の外縁から上方に延在する円錐部122と、円錐部122の外縁から水平に延在するフランジ部123と、円形底部121の下面中央に接続した円管部124とを有する。円管部124は外部と接続するためのものであり、円形底部121の中央には開口部125が形成され、円管部124の内部と連通している。
フランジ部123の上面には、後述するようにして、ダイアフラム130が接合されている。このような構造により、受け部材120とダイアフラム130との間には、検出対象である流体が流入する加圧空間S2が形成される。
ダイアフラム130は、例えばステンレス鋼等の金属材料からなる円板状の薄板部材である。また、リング部材140は、ステンレス鋼等の金属材料からなる環状に形成された部材である。
カシメ部材180は、ステンレス鋼等の金属材料からなる管状部材であり、ベース110を収容する中空の円筒部181と、円筒部181の下端に連続して設けられた環状連結部182とを有する。円筒部181の上端は、薄肉部183となっている。
半導体型圧力検出装置150は、ベース110の中央部に接着等によりダイボンディングされる。半導体型圧力検出装置150は、ガラス製の支持基板152とそれに接合された圧力検出素子(半導体チップ)154とからなる。
圧力検出素子154は、図示を省略するが、表面に例えば8つのボンディングパッド(電極)を備えている。そのうち3つのボンディングパッドは、出力信号用の電源入力パッド、アースパッド及び信号出力用パッドであり、残る5つは信号調整用パッドである。
<圧力検出ユニット100の組立工程>
圧力検出ユニット100を組み立てる工程を、以下に説明する。まずベース110に形成された貫通穴116に、アース用の端子ピン160、電源入力用の端子ピン162及び信号出力用の端子ピン164をそれぞれ挿通し、3本の端子ピン160、162、164と、ベース110とをロウ付けすることにより接合固定する。
具体的には、ベース110に形成された貫通穴116と端子ピン160、162、164との間に、それぞれ銀ロウ等のロウ材を介在させた状態で所定の温度に加熱することにより、ベース110のセラミックスと端子ピン160、162、164の金属との間にロウ付け部を形成する。
このとき、ロウ付け作業を行う前に、ベース110の上記ロウ材と接触する面に予めメタライズ層(例えばMo−Mn層等又はタングステン層を主成分とする)を形成しておくことにより、セラミックス材料とロウ材との整合性を高めることができる。
上記のロウ付けと同時に、リング部材140の上面141に、ベース110の突出部112をロウ付けによって接合する。具体的には、ベース110とリング部材140との間に、例えば銀ロウ等のロウ材を介在させた状態で所定の温度に加熱することにより、ベース110のセラミックス材料とリング部材140の金属材料との間に全周でロウ付け部Bを形成する。
このとき、ロウ付け作業を行う前に、ベース110のロウ材と接触する面に予めメタライズ層(例えばMo−Mn層等又はタングステン層を主成分とする)を形成しておくことにより、セラミックス材料とロウ材との整合性を高めることができる。
続いて、ベース110の中央部に、半導体型圧力検出装置150をダイボンディングする。その後、半導体型圧力検出装置150のアースパッド、電源入力パッド及び信号出力用パッドと、3本の端子ピン160、162、164の一端とを、それぞれボンディングワイヤ166を介して電気的に接続する。
更に、ベース110内に露出した半導体型圧力検出装置150の圧力検出素子154における上述した8つのパッドに、それぞれ通電用のプローブを接触させ、圧力検出素子154の温度補正作業(トリミング作業)を行う。
ここでは、基準となる温度(例えば室温)下で圧力検出素子154に荷重(圧力)を負荷した状態で、信号出力用パッドあるいは調整用パッドから出力される出力値を読み取り、所定の圧力と出力値との相関を取得して補正係数(又は補正関数)を設定する。
更に、受け部材120のフランジ部123とリング部材140との間にダイアフラム130を挟み込み、ベース110とダイアフラム130との間に形成される受圧空間S1に液状媒質を充填した状態で、受け部材120とリング部材140との重ね合わせ部を、外周方向からレーザー光を照射して相対的に回転させ、連続的に周溶接(第1の溶接部W1)して一体化する。これにより、受け部材120とダイアフラム130とリング部材140とが一体化されて受圧構造体を構成する。
尚、周溶接の手法として、加熱媒体としてのレーザー光や電子ビームを照射するレーザー溶接に限られず、加熱媒体としてアークを用いるアーク溶接等の溶融溶接、あるいはシーム溶接等の抵抗溶接を適用することが可能であるが、溶接によるひずみの低減等を考慮すれば、入熱の小さいレーザー溶接や電子ビーム溶接等を適用することが好ましい。
第1の溶接部W1は、リング部材140とベース110の突出部112とのロウ付け部Bに対して圧力検出ユニット100の軸線Oに直交する方向に偏位しており、すなわちロウ付け部Bから遠ざけることで、溶接時の熱の影響がロウ付け部Bに及ぶことを極力抑制できる。
次いで、カシメ部材180を下方から相対的に接近させ、環状連結部182の上面を受け部材120のフランジ部123の下面に突き当てる。かかる状態を維持しつつ、受け部材120のフランジ部とカシメ部材180の環状連結部との径方向に当接した面(重ね合わせ部)を、軸方向に沿って(図2で上下方向に)レーザー光を照射して相対的に回転させ、連続的に周溶接(第2の溶接部W2)して一体化する。ただし、円筒部181とベース110との間には、径方向に筒状の隙間が存在する。
同様に、周溶接の手法として、レーザー溶接に限られず、アーク溶接等の溶融溶接、あるいはシーム溶接等の抵抗溶接を適用することが可能であるが、溶接によるひずみの低減等を考慮すれば、入熱の小さいレーザー溶接や電子ビーム溶接等を適用することが好ましい。
本実施の形態によれば、第2の溶接部W2により、環状連結部182の上面と受け部材120のフランジ部123の下面とが全周で接合されているので、O−リング等の封止部材を設けることなく、カシメ部材180の下端側から内部への水等の侵入を抑制できる。
また、本実施の形態によれば、第2の溶接部W2により、環状連結部182の上面と受け部材120のフランジ部123の下面と(すなわち互いの当接部分)が接合されており、すなわちリング部材140とベース110の突出部112とのロウ付け部Bに対して、少なくともリング部材140を隔てているので、ロウ付け部Bから遠ざかることとなり、溶接時の熱の影響がロウ付け部Bに及ぶことを極力抑制できる。また、第1の溶接部W1には径方向にレーザー光が照射され、第2の溶接部W2には軸方向にレーザー光が照射されるので、径方向の小型化を図りつつ、溶接同士の干渉を回避でき、より適切な溶接を行うことができる。
<圧力センサ>
図3は、第1の実施形態による圧力検出ユニット100を取り付けた圧力センサの縦断面図である。
図3に示すように、圧力センサ1は、図1、2で例示した本実施形態による圧力検出ユニット100と、上記圧力検出ユニット100から突出する3本の端子ピン(160のみ図示)の一端が取り付けられるフレキシブルプリント基板20と、フレキシブルプリント基板20に取り付けられるコネクタピン22と、コネクタピン22をインサート成形してなる樹脂製の雄コネクタ(コネクタ部材)190と、を含む。不図示の雌コネクタを雄コネクタ190に嵌合させることで、圧力検出ユニット100で検出した信号を、コネクタピン22を介して外部に出力できるようになっている。
雄コネクタ190は、下部中空筒部191と、上部中空筒部192とを有し、下部中空筒部191の下面にフレキシブルプリント基板20の一端が取り付けられている。フレキシブルプリント基板20の他端は、圧力検出ユニット100の3本の端子ピン(160,162のみ図示)と電気的に接続されている。
受け部材120の円管部124は、圧力検出対象の流体が流れる配管(不図示)に接続される。
<圧力センサの組立工程>
図4を参照して、圧力センサ1の組み立て工程を説明する。圧力センサ1を組み立てる際には、まず圧力検出ユニット100のベース110から突出する3本の端子ピンの一端に、雄コネクタ190に取り付けられたフレキシブルプリント基板20の各配線に、はんだ付け等で電気的に接続する。
続いて、雄コネクタ190を圧力検出ユニット100に接近させ、下部中空筒部191の下面をベース110の上面に突き当てる。その後、カシメ部材180の円筒部上端側に設けられている薄肉部183を内方に全周(または等間隔に6か所)にわたってカシメる(塑性変形させる)ことで、カシメ部CK(図3)を形成する。カシメ部CKが雄コネクタ190の下部中空筒部191の上端外周に当接することで、圧力検出ユニット100から雄コネクタ190が分離することが防止される。
このように、圧力検出ユニット100のカシメ部材180の上端(円筒部181の上端)をカシメるのみで、雄コネクタ190と結合できるため、製造設備が簡素化され、また工数低減を図れる。
図3に示す圧力センサ1において、受け部材120の円管部124に導入される圧力検出対象の流体は、圧力検出ユニット100の加圧空間S2に入り、その圧力でダイアフラム130を変形させる。
ダイアフラム130が変形すると、受圧空間S1内の液状媒質が加圧され、ダイアフラム130を変形させた圧力が半導体型圧力検出装置150の圧力検出素子154に伝達される。
圧力検出素子154は、上記伝達された圧力の変動を検知して電気信号に変換し、信号出力用の端子ピン164を介して電気信号をフレキシブルプリント基板20に出力する。
そして、上記電気信号はコネクタピン22及び不図示の雌コネクタを介して、外部の機器に出力される。
これらの構成を備えることにより、本発明の一実施例による圧力検出ユニット100及びこれを適用した圧力センサ1は、半導体型圧力検出装置150を取り付けるベース110を熱膨張係数の小さいセラミックス材料で形成したため、圧力検出ユニット100の組立製造時や圧力センサ1の使用温度環境の変化等によりベース110が膨張あるいは収縮することを抑制できる。
また、ベース110を熱膨張係数の小さいセラミックス材料で形成したことにより、従来の金属材料でベースを形成したものに比べて、高温あるいは低温の厳しい使用環境に晒された場合であってもベース110の形状や寸法の変動が小さくなるため、半導体型圧力検出装置150の温度環境による検出精度の低下を抑制することができる。
そして、ベース110をセラミックス材料で形成したことにより、従来型の圧力検出ユニットでベースに端子ピンを埋め込む際に用いられたガラス製のハーメチックシールをロウ付け部で代替できるため、脆弱なハーメチックシール部が破損して受圧空間に封入した液状媒質がリークすることを防止できる。
さらに、本発明の一実施例による圧力検出ユニット100及びこれを適用した圧力センサ1は、予め受け部材120とリング部材140との間にダイアフラム130を挟んで一体化した受圧構造体を形成し、当該受圧構造体のリング部材140にベース110を接合する構造としたため、薄板で比較的弱いダイアフラム130を受け部材120及びリング部材140で補強することができる。
<第2の実施形態>
図5は、第2の実施形態による圧力検出ユニットを用いた圧力センサ1の断面図である。第1の実施の形態に対して、異なる部分について説明する。
本実施の形態においては、受け部材とカシメ部材とが一体となっている。より具体的には、圧力検出ユニット100は、セラミックスからなるベース110と、当該ベース110に対向する受けカシメ部材220と、ベース110及び受けカシメ部材220の間に挟まれたダイアフラム130と、リング部材140とを含む。
受けカシメ部材220は、例えばステンレス鋼板等の金属材料から形成され、中央部が凹むように成形された円形底部221と、円形底部221の外縁から上方に延在する円錐部222と、円錐部222の外縁から水平に延在するフランジ部223と、円形底部221の下面中央に接続した円管部224と、フランジ部223の外周から円管部224とは逆側に軸方向に沿って延在する円筒部226とを有する。円筒部226の上端は薄肉部となっている。円形底部221の中央には開口部225が形成され、外部と接続するための円管部224の内部と連通している。その他の構成は、上述した実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態にかかる圧力検出ユニットの組立工程について、上述した実施の形態とは異なる工程のみ説明する。
上述した実施の形態と同様の工程を経た後、受けカシメ部材220のフランジ部223とリング部材140との間にダイアフラム130を挟み込み、ベース110とダイアフラム130との間に形成される受圧空間S1に液状媒質を充填した状態で、受けカシメ部材220のフランジ部223とリング部材140との重ね合わせ部を、軸方向下方又は斜め下方からレーザー光を照射して相対的に回転させ、連続的に周溶接(W3)して一体化する。これにより、受けカシメ部材220とダイアフラム130とリング部材140とが一体化されて受圧構造体を構成する。
本実施の形態においても、リング部材140と受けカシメ部材220のフランジ部223とを接合する第3の溶接部W3が、リング部材140とベース110の突出部112とのロウ付け部Bに対して、径方向に偏位しているので、ロウ付け部Bから遠ざかることとなり、溶接時の熱の影響がロウ付け部Bに及ぶことを極力抑制できる。また、受け部材とカシメ部材とを一体化したので、圧力検出ユニット100の部品点数が削減される。
本実施形態の圧力検出ユニット100も、上述した実施の形態と同様の形状を有する雄コネクタ190に組み付けることができる。圧力センサ1の組立工程においては、上述した実施の形態と同様に、雄コネクタ190を圧力検出ユニット100に接近させ、下部中空筒部191の下面をベース110の上面に突き当てる。その後、受けカシメ部材220の円筒部226の上端を内方に全周にわたってカシメる(塑性変形させる)ことで、カシメ部CKを形成する。
なお、本発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、種々の改変を施すことができる。
1 圧力センサ
20 フレキシブルプリント基板
22 コネクタピン
100 圧力検出ユニット
110 ベース
120 受け部材
130 ダイアフラム
140 リング部材
150 半導体型圧力検出装置
152 支持基板
154 圧力検出素子
160 アース用の端子ピン
162 電源入力用の端子ピン
164 信号出力用の端子ピン
166 ボンディングワイヤ
180 カシメ部材
190 雄コネクタ
220 受けカシメ部材

Claims (5)

  1. コネクタ部材と、
    前記コネクタ部材に当接するベースと、
    前記ベースと接合されたリング部材と、
    前記リング部材と溶接により接合されたフランジ部を備えた受け部材と、
    前記リング部材と前記受け部材のフランジ部との間に挟まれたダイアフラムと、
    前記ベースを収容する円筒部および前記円筒部の一端側に設けられた環状連結部を有し、前記コネクタ部材と前記ベースとを連結するカシメ部材と、
    前記ベースと前記ダイアフラムとの間に形成された受圧空間内において、前記ベースに取り付けられた圧力検出装置と、を有し、
    前記環状連結部と前記フランジ部の当接部分が溶接により接合され、
    前記カシメ部材は、前記円筒部の他端側がカシメられて前記コネクタ部材に連結されている、
    ことを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記ベースはセラミックス製であり、前記ベースと前記リング部材とは、ロウ付けにより接合されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記受け部材と前記カシメ部材は一体である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧力センサ。
  4. 前記フランジ部と前記リング部材とを接合した溶接部と、前記環状連結部と前記フランジ部とを接合した溶接部とは、連続している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧力センサ。
  5. コネクタ部材と、
    前記コネクタ部材に当接するベースと、
    前記ベースと接合されたリング部材と、
    前記リング部材と溶接により接合されるフランジ部を備えた受け部材と、
    前記リング部材と前記受け部材のフランジ部との間に挟まれたダイアフラムと、
    前記ベースを収容する筒状部および前記円筒部の一端側に設けられた環状連結部を有し、前記コネクタ部材と前記ベースとをカシメにより連結するカシメ部材と、
    前記ベースと前記ダイアフラムとの間に形成された受圧空間内において、前記ベースに取り付けられた圧力検出装置と、を有する圧力センサの製造方法であって、
    前記カシメ部材の前記環状連結部は、前記受け部材の軸方向から加熱媒体を付与されて全周に沿って前記受け部材のフランジ部に溶接される、
    ことを特徴とする圧力センサの製造方法。


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