JP2020007096A - エレベータ装置 - Google Patents

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和也 澤村
Kazuya Sawamura
和也 澤村
丸山 裕
Yutaka Maruyama
裕 丸山
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Abstract

【課題】ガイドレールに接して転動するローラを有するガイド機構による、乗りかごの揺れに反応したアクティブな制振機能を効率よく実現できるエレベータ装置を提供する。【解決手段】乗りかごに設けられたガイド機構31は、ローラ32をガイドレールの長さ方向と交差する方向に変位可能に支持し、加圧バネ39によりガイドレールに押圧する。 ガイド機構31には制振駆動部40が設けられ、乗りかごの横揺れを抑制する方向にローラ32を作動させる。加圧バネ39及び制振駆動部40は、それらの作用力をローラ32の回転中心に直接的に加えるべく、レバー35の、ローラ32を回転自在に支承する支承部を介して突合せ状に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、乗りかごに加わる揺れをアクティブに抑制するガイド機構を有するエレベータ装置に関する。
近年、建築物の高層化に伴いエレベータの行程が伸長され、エレベータの超高速化が重要な要素となっている。このような超高速エレベータでは、ガイドレールの据付誤差、乗りかごの荷重による撓みが乗り心地に影響を与える。このため、ガイドレールに接して転動するローラのガイド機構を能動的に制御することで、乗りかごの揺れを低減する方法が提案されている。すなわち、乗りかごの揺れに対して、この揺れを抑制すべくガイド機構に設けられたアクチュエータにより、ローラのガイドレールに対する位置をアクティブに制御している。
このようなアクティブ制御について、従来提案されている方法では、例えば、特許文献1で示すように、アクチュエータがローラの回転中心から離れて配置されている。このため、アクチュエータの作用力がローラの回転中心に直接的に加わらず、動作に微妙な遅れが生じ、高速エレベータにおける乗りかごの揺れ抑制機能として効率よく乗りかごの振動を低減させるうえで改良の余地があった。
また、ガイドレールは、横断面がT字形であり、乗りかごの両側方に、T字形の脚部が乗りかごを挟んで向い合せ状に配置されており、このT字形の脚部をガイド部としている。乗りかご側に設けられる左右のガイド機構は、それぞれ、ガイドレールのガイド部(T字形の脚部)を前後から挟んで転動する第1及び第2のローラと、同ガイド部の先端辺部と接合して転動する第3のローラとからなる3つのローラにより構成されている。第1及び第2のローラは乗りかごの前後方向の揺れを抑止し、第3のローラは乗りかごの左右方向の揺れを抑止する
このような構成であるため、乗りかごの昇降時におけるガイド動作時に、例えば、上述した前後方向の揺れを抑止する第1及び第2のローラが、乗りかごの前後方向に振れた場合、同じガイド機構を構成する第3のローラに、その回転面を左右に傾かせるモーメント力が加わり、これを傾斜させようとする現象が生じる。また、同様に第3のローラが、乗りかごの左右方向に振れた場合は、第1及び第2のローラに、その回転面を左右に傾かせるモーメント力が加わり、これを傾斜させようとする現象が生じる。
このようなローラの傾きは、やはり高速エレベータにおける乗りかごの揺れ抑制機能として効率よく乗りかごの振動を低減させるうえで問題であった。
特許第4317204号公報
本発明は、ガイドレールに接して転動するローラを有するガイド機構による、乗りかごの揺れに反応したアクティブな制振機能を効率よく実現できるエレベータ装置を提供することにある。
本発明の実施の形態に係るエレベータ装置は、昇降路内における乗りかごの両側方に縦向きに配置されたガイドレールと、前記乗りかごに設けられ、前記ガイドレールに接して転動するローラ、このローラを回転自在に支承すると共に前記ガイドレールの長さ方向と交差する方向に平行移動可能に構成されたレバー、及びこのレバーを介して前記ローラを前記ガイドレールに押圧する加圧バネを有するガイド機構と、磁石のエネルギーを媒体として電気エネルギーを運動エネルギーに変換して直線状に駆動される可動子を有し、前記ガイド機構に設けられて、前記乗りかごの横揺れが検知されると、この横揺れを抑制する方向に前記ローラを作動させる制振駆動部とを備え、前記加圧バネ及び制振駆動部は、それらの作用力を前記ローラの回転中心に直接的に加えるべく、前記レバーの、前記ローラを回転自在に支承する支承部を介して突合せ状に配置されている。
上記構成によれば、加圧バネ及び制振駆動部の作用力がローラの回転中心に直接的に加わるように構成したので、制振駆動部の動作に対するローラの反応が鋭敏となり、超高速エレベータの制振機能として最適なものとなる。
本発明の一実施形態に係るエレベータ装置の斜視図である。 一実施形態に用いるガイドレールの一部を示す斜視図である。 一実施形態に用いるガイド機構の一例を示す斜視図である。 上記ガイド機構の要部構成を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に用いるガイド機構の一例を示す斜視図である。 図5で示したガイド機構の要部構成を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、エレベータ装置10を示す斜視図である。図1に示すように、エレベータ装置10は、昇降路11に沿って上下方向に延びる左右一対のガイドレール12と、このガイドレール12に沿って上下方向に移動する乗りかご20とを有する。乗りかご20は、直方体状のかご室22と、その周囲に沿って設けられるかご枠23とで構成される。かご室22には、開閉自在なドア22aが正面に設けられている。
かご枠23は、かご室22の両側面に沿う左右一対の立枠24と、かご室22の上下面に沿う上梁25、下梁26とで構成され、かご室22を支持する。 また、乗りかご20を構成するかご枠23の左右及び上下には、乗りかご20をガイドレール12に沿ってガイドするガイド機構31が、左右一対のガイドレールに対応して合計4個設けられる。
図2は、ガイドレール12の一部を示す斜視図である。ガイドレール12は、横断面がT字形であり、昇降路11内において乗りかご20の両側方に縦向きに左右一対配置されている。すなわち、乗りかご20の両側方に、上述したT字形の脚部12aが、乗りかご20を挟んで向い合せ状に配置されており、この乗りかご20の幅方向(図1で示したドア22aの面方向)に沿うT字形の脚部12aをガイド部としている。
図3はガイド機構31の一例を示す斜視図である。ガイド機構31は、図3で示すように、ガイドレール12のガイド部12aに対して合計3個のローラ32a,32b,32cを有する。すなわち、ガイド部12aの前後面にそれぞれ接して転動する第1及び第2のローラ32a,32bと、ガイド部12aの先端辺に接して転動する第3のローラ32cとを有している。
第1及び第2のローラ32a,32bは、ガイド部12aを前後から挟んで転動し、後述するアクティブ制御により乗りかご20の前後方向の揺れを抑制する。第3のローラ32cは、ガイド部12aの先端辺部と接合して転動し、後述するアクティブ制御により乗りかご20の左右方向の揺れを抑止する。
これら各ローラ32a,32b,32cは、乗りかご20側に取り付けられる平板状のベース33に設置される支持板34上の支持機構により、それぞれ回転自在に、かつアクティブ制御可能に構成される。これら各ローラ32a,32b,32cの支持機構を図3及び図4により説明する。なお、これら各ローラ32a,32b,32cの支持板34上の支持機構は基本的に同じ構造であり、その構造を図4により各ローラに共通の符号32を用いて説明する。
図4において、ローラ32はレバー35により回転自在に支承されている。すなわち、ローラ32の回転中心軸(図示せず)は、レバー35内に回転自在に支承され、保持されている。レバー35は、ローラ32の回転中心軸の長さ方向に沿った長尺状に形成されている。
このレバー35の長さ方向と直交する両側方には、支持板34から支持部材36,37が立設されている。そして、一方の支持部材36とレバー35の図示左側面との間には加圧バネ39が設置されている。また、他方の支持部材37とレバー35の図示右側面との間にはアクチュエータである制振駆動部40が設けられている。
これら加圧バネ39及び制振駆動部40は、それらの作用力がローラ32の回転中心に直接的に加わるように、レバー35の、ローラ32を回転自在に支承する支承部、すなわち、ローラ32の図示しない回転中心軸が回転自在に支承されている部分を介して突合せ状に配置されている。
上述した加圧バネ39は、レバー35を介してローラ32をガイドレール12のガイド部12aに押圧するものである。すなわち、レバー35に回転自在に取り付けられたローラ32は、加圧バネ39により、その回転中心が図4の右方への押圧力を受けているので、ローラ32をガイドレール12に常時圧接させる。
また、加圧バネ39と突合せ状に設置された制振駆動部40は、乗りかご20の横揺れが検知されると、この横揺れを抑制する方向にローラ32を作動させてアクティブに制御するもので、磁石のエネルギーを媒体として電気エネルギーを運動エネルギーに変換して直線状に駆動される可動子を有するボイスコイルモータを用いる。ボイスコイルモータには、円筒型と平面型とがあるが、ここでは、小形で強い駆動力を生じる円筒型のボイスコイルモータを用いるものとする。勿論、平面型のボイスコイルモータを用いてもよい。
円筒型のボイスコイルモータは、円筒型の固定子、及びこの固定子内で軸方向に沿って直線状に駆動される円筒状に巻回されたコイルからなる可動子を有する。このような構成のため、円周方向に磁束が存在するので、コイルと鎖交する磁束が多く、小形でありながら大きな駆動力を生じる。
乗りかご20の横揺を検出するセンサとしては、加速度センサや変位センサを使用すればよい。加速度センサの取付位置は、乗りかご20の任意の位置でよい。変位センサを用いる場合は、乗りかご20とローラ32を支持する部材間の距離を、変位センサで測定することになる。この場合、図3で示すように、レバー35と支持板34との間にセンサ41を取り付け、ローラ32の変位量を測定するように構成する。
センサ41の計測値は図示しないコントローラにより、ローラ32の動作変位に変換する。この変換値を、制振駆動部40に動作信号として与え、制振駆動部40によりローラ32を制振方向に直線的に直結駆動する。すなわち、ローラ32をアクティブに動作させることにより乗りかご20の揺れを抑制する。
この制振駆動部40は、可動子の作動方向が前述した加圧バネ39の加圧方向の延長線上で相反する方向である。そして、これらの作用力がローラの回転中心に直接的に加わるようにレバー35に連結している。このように、加圧バネ39及び制振駆動部40の作用力がローラ32の回転中心に直接的に加わるように構成したので、制振駆動部の動作に対するローラ32の反応が鋭敏となり、超高速エレベータの制振機能として最適なものとなる。
また、レバー35の、ローラ32を回転自在に支承する支承部に対して、このローラ32の回転中心軸方向に沿った左右の位置にリニア機構43をそれぞれ設置する。この左右一対のリニア機構43は、レバー35を、加圧バネ39及び制振駆動部40の作用力と平行な方向に沿ってそれぞれ直線状にガイドする。図4ではこのリニア機構43として市販のリニアガイドを用いており、以下リニアガイド43として説明する。
左右一対のリニアガイド43は、周知のように、それぞれレール部43aと、このレール部43aにその長さ方向に沿ってスライド可能に嵌合するブロック部43bとを有する。レール部43aは、図3で示すように、支持板34上に固定され、ブロック部43bはレバー35の下部に一体的に取り付けられている。
ここで、レール部43aは、レバー35に回転自在に支承されたローラ32の回転中心軸と直交する方向、すなわち、乗りかご20の昇降時に、ローラ32がガイドレール12を転動することにより振れる方向(ガイドレール12の長さ方向と交差する方向でもある)に設置されている。したがって、レバー35は、ローラ32を回転自在に支承すると共に、リニアガイド43により、ガイドレール12の長さ方向と交差する方向に平行移動可能に構成されている。
このように、レバー35及びこのレバー35に回転自在に取り付けられたローラ32は、水平方向に平行移動可能である。
また、一対のリニアガイド43は、図4で示すように、レバー35の、ローラ32の回転中心軸方向に沿った左右の位置(図4の上下2カ所)にそれぞれ設置されているので、ローラ32に、その回転面を左右(図4の上下)に傾かせるモーメント力が加わっても、ローラ32の回転中心軸を支承するレバー35が図示左右方向に傾くことはなく、ローラ32の傾きを確実に阻止できる。
ガイド機構31に設けられる第1及び第2のローラ32a、32bと第3のローラ32cとの、ガイド機構31における取付け高さは、図3で示すように、互いに異なるように設置する。例えば、図3で示すように、第3のローラ32cの支持機構を支える支持板34を支柱44により、第1及び第2のローラ32a、32bの支持機構を支える支持板34より高い位置に位置決めする。このように構成すると、第3のローラ32cの支持機構と第1及び第2のローラ32a、32bの支持機構とが上下にずれた配置となり、これらの支持機構が互いに干渉することなく、全体としてコンパクトに構成することができる。
上記構成において、乗りかご20の昇降時、図3で示したガイド機構31のローラ32a、32b、32cは、加圧バネ39のばね力によりガイドレール12のガイド部12aに圧接されて転動し、乗りかご20をガイドレール12に沿ってガイドする。
この昇降時、何らかの原因により乗りかご20に揺れが生じると、この揺れをセンサ41が検知する。センサ41の計測値は図示しないコントローラにより、ローラ32の動作変位に変換され、制振駆動部40に動作信号として与えられる。制振駆動部40はローラ32の回転中心軸を支承するレバー35に対して、前記揺れを抑制する方向の作用力を与える。この作用力は、レバー35の、ローラ32の回転中心軸を支承する部分に直接的に加わる。すなわち、制振駆動部40は、ローラ32を制振方向に直線的に直結駆動することになり、鋭敏なアクティブ制御が可能となる。このように、乗りかご20の揺れに対してローラ32をアクティブに動作させることにより乗りかご20の揺れを効果的に抑制する。
また、乗りかご20の昇降時に、例えば、図3で示した第1のローラ32a及び第2のローラ32bが乗りかご20の前後方向に振れた場合、第3のローラ32cに、その回転面を左右に傾かせるモーメント力が加わり、これを傾斜させようとする現象が生じる。また、同様に第3のローラ32cが、乗りかご20の左右方向に振れた場合は、第1のローラ32a及び第2のローラ32bに、その回転面を左右に傾かせるモーメント力が加わり、これを傾斜させようとする現象が生じる。
このようなモーメント力に対して、この実施の形態では、図4で示すように、一対のリニアガイド43を、レバー35の、ローラ32の回転中心軸方向に沿った左右の位置に設置しているので、レバー35が図示左右に傾斜することはない。したがって、ローラ32に、その回転面を傾かせるモーメント力が加わっても、ローラ32の回転中心軸を支承するレバー35が図示左右方向に傾くことはなく、ローラ32の傾きを確実に阻止できる。
このように、乗りかご20の昇降時におけるローラ32の傾きを防止できるので、効率よく乗りかごの揺れを抑制し、振動を低減させることができる。
上記実施の形態では、レバー35のリニア機構として、リニアガイド43を用いた場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、リニア機構として、図5及び図6で示すように、リニアブッシュ51を用いてもよい。以下、リニアブッシュ51を用いた実施の形態を図5及び図6を用いて説明する。なお、図3及び図4と対応する部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図5及び図6において、ガイド機構31は、ガイド部12aの前後面に接して転動する第1及び第2のローラ32a,32bと、ガイド部12aの先端辺に接して転動する第3のローラ32cとを有する。
第1及び第2のローラ32a,32bは、ガイド部12aを前後から挟んで転動し、後述するアクティブ制御により乗りかご20の前後方向の揺れを抑制する。第3のローラ32cは、ガイド部12aの先端辺部と接合して転動し、後述するアクティブ制御により乗りかご20の左右方向の揺れを抑止する。
これら各ローラ32a,32b,32cは、乗りかご20側に取り付けられる平板状のベース33に設置される共通の支持板52上の支持機構により、それぞれ回転自在に、かつアクティブ制御可能に構成される。なお、これら各ローラ32a,32b,32cの支持板52上の支持機構は基本的に同じ構造であり、その構造を図6により各ローラに共通の符号32を用いて説明する。
図6において、ローラ32はレバー35により回転自在に支承されている。すなわち、ローラ32の回転中心軸は、レバー35内に回転自在に支承され、保持されている。レバー35は、ローラ32の回転中心軸の長さ方向に沿った長尺状に形成されている。
このレバー35の長さ方向と直交する両側方には、支持板52から支持部材53,54が立設されている。そして、一方の支持部材53とレバー35の図示左側面との間には加圧バネ39が設置されている。また、他方の支持部材54とレバー35の図示右側面との間にはアクチュエータである制振駆動部40が設けられている。
これら加圧バネ39及び制振駆動部40は、それらの作用力がローラ32の回転中心に直接的に加わるように、レバー35の、ローラ32を回転自在に支承する支承部、すなわち、ローラ32の図示しない回転中心軸が回転自在に支承されている部分を介して突合せ状に配置されている。
上述した加圧バネ39は、レバー35を介してローラ32をガイドレール12のガイド部12aに押圧するものである。すなわち、レバー35に回転自在に取り付けられたローラ32は、加圧バネ39により、その回転中心が図6の右方への押圧力を受けているので、ローラ32をガイドレール12に常時圧接させる。
また、加圧バネ39と突合せ状に設置された制振駆動部40は、乗りかご20の横揺れが検知されると、この横揺れを抑制する方向にローラ32をアクティブに作動させるもので、円筒型のボイスコイルモータを用いる。
乗りかご20の横揺を検出するセンサとしては、加速度センサや変位センサを使用すればよい。変位センサを用いる場合は、図5で示すように、レバー35と支持板34との間にセンサ41を取り付け、ローラ32の変位量を測定するように構成する。
センサ41の計測値は図示しないコントローラにより、ローラ32の動作変位に変換する。この変換値を、制振駆動部40に動作信号として与え、制振駆動部40によりローラ32を制振方向に直線的に直結駆動する。すなわち、ローラ32をアクティブに動作させることにより乗りかご20の揺れを抑制する。
この制振駆動部40は、前述の実施形態と同じく、作動子の作動方向が前述した加圧バネ39の加圧方向の延長線上で相反する方向であり、これらの作用力がローラ32の回転中心軸に直接的に加わるようにレバー35に連結している。このように、加圧バネ39及び制振駆動部40の作用力がローラの回転中心軸に直接的に加わるように構成したので、制振駆動部40の動作に対するローラ32の反応が鋭敏となり、超高速エレベータの制振機能として最適なものとなる。
また、レバー35の、ローラ32を回転自在に支承するレバー35の支承部に対して、このローラ32の回転中心軸方向に沿った左右の位置にリニア機構としてリニアブッシュ51をそれぞれ設置する。これらリニアブッシュ51は、レバー35を、加圧バネ39及び制振駆動部40の作用力と平行な方向に沿ってそれぞれ直線状にガイドする。
リニアブッシュ51は、周知のように、シャフト部51aと、このシャフト部51aの外周に嵌合し、長さ方向にスライド可能に支持して直線状にガイドするブッシュ部51bとで構成される。シャフト部51aは、レバー35の、前述した加圧バネ39及び制振駆動部40の作用力が加わる部分の左右に、ローラ32の回転中心軸と直交する方向、すなわち、乗りかご20の昇降時に、ローラ32がガイドレール12を転動することにより振れる方向(ガイドレール12この長さ方向と交差する方向でもある)に沿って設置されている。
これら左右一対のシャフト部51aの長さ方向中間部は、レバー35に一体的に取り付けられ、その両端部は支持部材53,54にそれぞれ設けられたブッシュ部51bによりスライド可能に保持されている。したがって、レバー35は、ローラ32を回転自在に支承すると共に、リニアブッシュ51により、ガイドレール12の長さ方向と交差する方向に平行移動可能に構成されている。
このように、レバー35及びこのレバー35に回転自在に取り付けられたローラ32は、水平方向に平行移動可能である。
また、左右一対のリニアブッシュ51は、図6で示すように、レバー35の、ローラ32の回転中心軸方向に沿った左右の位置(図6の上下2カ所)にそれぞれ設置されているので、ローラ32に、その回転面を左右(図6の上下)に傾かせるモーメント力が加わっても、ローラ32の回転中心軸を支承するレバー35が図示左右方向に傾くことはなく、ローラ32の傾きを確実に阻止できる。
ガイド機構31に設けられる第1及び第2のローラ32a、32bと第3のローラ32cとの、ガイド機構31における取付け高さは、図5で示すように、互いに異なるように設置する。例えば、図5で示すように、第3のローラ32cの支持機構、すなわち、レバー35及びこれに連結される加圧バネ39や制振駆動部40、及び一対のリニアブッシュ51の支持部材54に対する設置高さを、第1及び第2のローラ32a、32bの支持機構の設置高さより高い位置に位置決めする。このように構成すると、第3のローラ32cの支持機構と第1及び第2のローラ32a、32bの支持機構とが上下にずれた配置となり、これらの支持機構が互いに干渉することなく、全体としてコンパクトに構成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・エレベータ装置
11・・・昇降路
12・・・ガイドレール
20・・・乗りかご
22・・・かご室
23・・・かご枠
24・・・立枠
25・・・上梁
26・・・下梁
31・・・ガイド機構
32・・・ローラ
35・・・レバー
36,37,53,54…支持部材
39・・・加圧バネ
40・・・制振駆動部
41・・・センサ
43,51…リニア機構(リニアガイド、リニアブッシュ)
本発明の実施の形態に係るエレベータ装置は、昇降路内における乗りかごの両側方に縦向きに配置されたガイドレールと、前記乗りかごに設けられ、前記ガイドレールに接して転動するローラ、このローラを回転自在に支承すると共に前記ガイドレールの長さ方向と交差する方向に平行移動可能に構成されたレバー、及びこのレバーを介して前記ローラを前記ガイドレールに押圧する加圧バネを有するガイド機構と、磁石のエネルギーを媒体として電気エネルギーを運動エネルギーに変換して直線状に駆動される可動子を有し、前記ガイド機構に設けられて、前記乗りかごの横揺れが検知されると、この横揺れを抑制する方向に前記ローラを作動させる制振駆動部とを備え、前記加圧バネ及び制振駆動部は、前記可動子の作動方向が前記加圧バネの加圧方向の延長線上で相反する方向で前記レバーに連結し、それらの作用力を前記ローラの回転中心に直接的に加えるべく、前記レバーの、前記ローラを回転自在に支承する支承部を介して突合せ状に配置されている。

Claims (8)

  1. 昇降路内における乗りかごの両側方に縦向きに配置されたガイドレールと、
    前記乗りかごに設けられ、前記ガイドレールに接して転動するローラ、このローラを回転自在に支承すると共に前記ガイドレールの長さ方向と交差する方向に平行移動可能に構成されたレバー、及びこのレバーを介して前記ローラを前記ガイドレールに押圧する加圧バネを有するガイド機構と、
    磁石のエネルギーを媒体として電気エネルギーを運動エネルギーに変換して直線状に駆動される可動子を有し、前記ガイド機構に設けられて、前記乗りかごの横揺れが検知されると、この横揺れを抑制する方向に前記ローラを作動させる制振駆動部とを備え、
    前記加圧バネ及び制振駆動部は、それらの作用力を前記ローラの回転中心に直接的に加えるべく、前記レバーの、前記ローラを回転自在に支承する支承部を介して突合せ状に配置されているエレベータ装置。
  2. 前記制振駆動部として、円筒型の固定子、及びこの固定子内で軸方向に沿って直線状に駆動される可動子を有する円筒型のボイスコイルモータを用いたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記レバーの、前記ローラを回転自在に支承する支承部に対して、このローラの回転中心軸方向に沿った左右の位置にそれぞれ配置され、このレバーを、前記加圧バネ及び制振駆動部の作用力と平行な方向に沿ってそれぞれ直線状にガイドするリニア機構を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記リニア機構としてリニアガイドを用いたことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。
  5. 前記リニア機構としてリニアブッシュを用いたことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ装置。
  6. 前記乗りかごの揺れを加速度センサで計測することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  7. 前記乗りかごの揺れを変位センサで計測することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  8. 前記ガイドレールは、前記乗りかごの幅方向に沿うガイド部を有し、前記ガイド機構は、前記ガイド部の前後面にそれぞれ接して転動する第1及び第2のローラと、ガイド部の先端辺に接して転動する第3のローラとを有しており、前記第1及び第2のローラと前記第3のローラとの、前記ガイド機構における取付け高さが互いに異なるように設置したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のエレベータ装置。
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