JP2020005116A - 給湯システム、給湯装置、中継装置およびプログラム - Google Patents

給湯システム、給湯装置、中継装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末装置を用いて、給湯対象の建物の内部および外部から適正に給湯装置を遠隔操作することが可能な給湯システム、給湯装置、中継装置およびプログラムを提供する。【解決手段】給湯システム1は、所定の建物を対象に設置された給湯装置10と、建物外の外部通信網40を介して給湯装置10を遠隔操作する機能を有する携帯端末装置30と、建物の内部と外部の何れに携帯端末装置30が存在するかを判定し、建物外に携帯端末装置30が存在する場合の遠隔操作の対象項目が、建物内に携帯端末装置30が存在する場合の遠隔操作の対象項目よりも少なくなるように遠隔操作を制御する制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、外部通信網を介して給湯装置を遠隔操作する給湯システム、当該給湯システムの用いる給湯装置および中継装置、並びに、給湯装置および携帯端末装置に所定の制御を実行させるプログラムに関する。
近年、風呂機能や床暖房機能等を有する給湯装置を外出先等から遠隔操作するシステムが検討されている。このシステムによれば、たとえば、外出先から、所望のタイミングで、宅内の風呂に湯を溜めることができ、あるいは、宅内に床暖房等を設定することができる。以下の特許文献1には、宅内リモコンからの通信と携帯端末装置からの通信とを区別して制御を行う給湯装置が記載されている。
特許第6142681号公報
給湯装置を携帯端末装置で操作する場合、携帯端末装置は、宅内と宅外の両方で使用可能である。ここで、給湯装置の操作に携帯端末装置が宅外で用いられる場合、操作者は、宅内における給湯装置の利用状況を把握することなく、給湯装置に対する設定を行うことになる。この場合、たとえば、宅外からの遠隔操作によって、給湯中に不意に給湯温度が変化すると、給湯の実際の使用者に顕著な違和感や不都合を与えてしまう。
かかる課題に鑑み、本発明は、携帯端末装置を用いて、給湯対象の建物の内部および外部から適正に給湯装置を遠隔操作することが可能な給湯システム、給湯装置、中継装置およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、給湯システムに関する。この態様に係る給湯システムは、所定の建物を対象に設置された給湯装置と、前記建物外の外部通信網を介して前記給湯装置を遠隔操作する機能を有する携帯端末装置と、前記建物の内部と外部の何れに前記携帯端末装置が存在するかを判定し、前記建物外に前記携帯端末装置が存在する場合の前記遠隔操作の対象項目が、前記建物内に前記携帯端末装置が存在する場合の前記遠隔操作の対象項目よりも少なくなるように前記遠隔操作を制御する制御部と、を備える。
本態様に係る給湯システムによれば、建物外に携帯端末装置が存在する場合の遠隔操作の対象項目が、建物内に携帯端末装置が存在する場合の遠隔操作の対象項目よりも少なくなるように遠隔操作が制御される。これにより、変更が好ましくない設定項目について、携帯端末装置を用いた建物外からの遠隔操作によって、不意に、給湯装置の設定が変更されることを抑制できる。よって、携帯端末装置を用いて、適正に、建物の内部および外部から給湯装置を遠隔操作することができる。
本態様に係る給湯システムにおいて、前記制御部は、ルータごとに個別に割り振られる識別子を取得し、前記遠隔操作において、前記給湯装置が接続中のルータの前記識別子と、前記携帯端末装置が接続中のルータの前記識別子とが一致する場合に、前記携帯端末装置が前記建物の内部に存在すると判定するよう構成され得る。
給湯装置が接続されたルータと同一のルータに携帯端末装置が接続されている場合、携帯端末装置は、このルータが設置された建物、すなわち、前記給湯装置が設置された建物の内部に存在する可能性が高い。よって、この構成によれば、携帯端末装置が給湯対象の建物の内部に存在することを適正に判定でき、携帯端末装置を用いた遠隔制御を適正に行うことができる。
この場合、前記ルータは、無線通信機能を有する無線ルータであり、前記識別子は、前記無線ルータに個別に割り振られるBSSIDとされ得る。これにより、ルータを確実に同定できる。
また、本態様に係る給湯システムにおいて、前記制御部は、前記給湯装置のIPアドレスを取得し、取得した前記IPアドレスに対して前記携帯端末装置から通信が行われた場合の通信結果に基づいて、前記携帯端末装置が前記建物の内部と外部の何れに存在するかを判定するよう構成され得る。
たとえば、前記制御部は、前記IPアドレスに基づく通信において前記給湯装置から応答がなかった場合に、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在すると判定するよう構成され得る。
この構成によれば、携帯端末装置が給湯対象の建物の内部に存在する場合は、給湯装置が接続されているルータと携帯端末装置が接続されるルータとが異なっていたとしても、これら2つのルータを経由して、携帯端末装置から給湯装置のIPアドレスに向けた通信が行われ得る。他方、携帯端末装置が給湯対象の建物の外部に存在する場合は、IPアドレスの規則により、通常、携帯端末装置から給湯装置のIPアドレスに向けた通信が成立し得ない。よって、制御部は、携帯端末装置から給湯装置のIPアドレスに向けた通信の通信結果に基づいて、携帯端末装置が給湯対象の建物の内部および外部の何れに存在するかを適正に判定できる。たとえば、制御部は、IPアドレスに基づく通信に対し給湯装置から応答がなかった場合に、携帯端末装置が対象の建物の外部に存在すると判定することができる。
この場合、前記制御部は、前記IPアドレスに基づく前記通信において、前記給湯装置の識別情報を含む情報を前記携帯端末装置に送信させ、送信された前記識別情報と、前記給湯装置に予め設定された識別情報とが不一致の場合に、前記遠隔操作における対象項目を減少させるよう構成され得る。
この構成によれば、IPアドレスに基づく通信が成立した場合であっても、識別情報が一致するか否かに基づいて、遠隔操作における対象項目が設定されるため、たとえば、なりすましによる不所望な設定操作を排除することができる。
なお、この構成において、「前記遠隔操作における対象項目を減少させる」とは、両識別情報が一致する場合に比べて遠隔操作が可能な対象項目の数を減少させることの他、遠隔操作の対象項目の数をゼロにすること、すなわち、遠隔操作を禁止することをも含むものである。
上記構成において、給湯装置のリモートコントローラがルータを介して外部通信網に接続される場合、IPアドレスは、リモートコントローラに設定されたIPアドレスとされ得る。
本形態に係る給湯システムは、前記外部通信網に接続され前記遠隔操作を管理するサーバを備えた構成とされ得る。この場合、前記サーバは、前記制御部の少なくとも一部を構成し、前記制御部における少なくとも一部の制御を実行するよう構成され得る。
この場合、前記サーバは、たとえば、ルータごとに個別に割り振られる識別子を取得し、前記遠隔操作において、前記給湯装置が接続中のルータの前記識別子と、前記携帯端末装置が接続中の前記識別子とが一致する場合に、前記携帯端末装置が前記建物の内部に存在すると判定するよう構成され得る。
この構成によれば、サーバは、給湯装置と携帯端末装置が建物内の同じルータに接続される場合に、給湯装置と携帯端末装置からそれぞれ取得したルータの識別子が一致するか否かにより、携帯端末装置が当該建物の内部に存在するか否かを適正に判定することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様に係る給湯システムに用いる給湯装置に関する。この態様に係る給湯装置は、前記制御部の少なくとも一部を構成し、前記制御部における少なくとも一部の制御を実行する給湯装置制御部を備える。
この態様に係る給湯装置によれば、上記第1の態様に係る給湯システムによる効果を、当該給湯システムを構成する他の機器と共同して、あるいは、単独で、達成することができる。
本態様に係る給湯装置において、前記給湯装置制御部は、たとえば、自身が接続中のルータの識別子と、前記携帯端末装置が接続中のルータの前記識別子とを取得し、両者が一致する場合に、前記携帯端末装置が前記建物の内部に存在すると判定するよう構成され得る。
この構成によれば、給湯装置制御部は、給湯装置と携帯端末装置が建物内の同じルータに接続される場合に、給湯装置と携帯端末装置からそれぞれ取得したルータの識別子が一致するか否かにより、携帯端末装置が当該建物の内部に存在するか否かを適正に判定することができ、携帯端末装置を用いた遠隔制御を適正に行うことができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様に係る給湯システムに用いる中継装置に関する。この態様に係る中継装置は、前記給湯装置と外部通信網との間に介在する通信アダプタおよび無線ルータと、前記制御部の少なくとも一部を構成し、前記制御部における少なくとも一部の制御を実行する中継装置制御部を備える。
この態様に係る中継装置によれば、上記第1の態様に係る給湯システムによる効果を、当該給湯システムを構成する他の機器と共同して、あるいは、単独で、達成することができる。
本態様に係る中継装置において、前記中継装置制御部は、前記携帯端末装置により前記給湯装置のIPアドレスに基づく通信がなされる際に、前記給湯装置からの応答がなかった場合に、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在すると判定するよう構成され得る。
この構成によれば、携帯端末装置が建物の外部に存在する場合、携帯端末装置によってIPアドレスに基づく通信が行われても、携帯端末装置と給湯装置との間の通信は成立しないため、当該通信に対する応答が、給湯装置から携帯端末装置に対してなされることはない。よって、中継装置制御部は、この応答の有無を監視することにより、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在することを適正に判定することができる。
本発明の第4の態様は、上記第2の態様に係る給湯装置制御部の機能を、給湯装置のコンピュータに実行させるプログラムである。
本態様に係るプログラムによれば、上記第2の態様と同様の効果が奏され得る。
本発明の第5の態様は、上記第1の態様に係る給湯システムにおける前記制御部の少なくとも一部の機能を携帯端末装置のコンピュータに実行させるプログラムである。
この態様に係るプログラムによれば、上記第1の態様と同様の効果が奏され得る。
本態様に係るプログラムは、前記給湯装置のIPアドレスを取得し、取得した前記IPアドレスに対して通信を行い、前記通信に対する通信結果に基づいて、前記携帯端末装置が前記建物の内部と外部の何れに存在するかを判定する機能を含み得る。
たとえば、このプログラムは、前記IPアドレスに基づく通信に対し前記給湯装置から応答がなかった場合に、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在すると判定する機能を含み得る。
この機能によれば、携帯端末装置が給湯対象の建物の内部に存在する場合は、給湯装置が接続されているルータと携帯端末装置が接続されるルータとが異なっていたとしても、これら2つのルータを介して、携帯端末装置から給湯装置のIPアドレスに向けた通信が行われ得る。他方、携帯端末装置が給湯対象の建物の外部に存在する場合は、IPアドレスの規則により、通常、携帯端末装置から給湯装置のIPアドレスに向けた通信が成立し得ない。よって、携帯端末装置は、上記機能により、給湯装置のIPアドレスに向けた通信の通信結果に基づいて、自身が給湯対象の建物の内部および外部の何れに存在するかを適正に判定できる。たとえば、携帯端末装置は、IPアドレスに基づく通信に対し給湯装置から応答がなかった場合に、自身が建物の外部に存在すると判定することができる。これにより、携帯端末装置を用いた遠隔制御を適正に行うことができる。
本態様に係るプログラムは、前記遠隔操作に用いる操作画面において、前記遠隔操作が可能な対象項目を、前記携帯端末装置が前記建物の内部と外部の何れに存在するかに応じて変化させる機能を含み得る。
この機能によれば、操作者は、建物の内部にいるときと外部にいるときとで、操作画面により、遠隔操作が可能な対象項目を把握することができる。このため、操作者は、操作画面に基づく遠隔操作を円滑に進めることができる。
以上のとおり、本発明によれば、携帯端末装置を用いて、給湯対象の建物の内部および外部から適正に給湯装置を遠隔操作することが可能な給湯システム、給湯装置、中継装置およびプログラムを提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下に示す実施形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
図1は、実施形態1に係る給湯システムの構成を示す図である。 図2は、実施形態1に係る給湯システムを構成する各機器の回路ブロックを示す図である。 図3(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る、台所リモコンおよびサーバにおける定常的な制御を示すフローチャートである。図3(c)は、サーバにおいて管理される情報の構成を示す図である。 図4(a)、(b)は、それぞれ、実施形態1に係る、遠隔操作における携帯端末装置およびサーバの制御を示すフローチャートである。 図5(a)は、実施形態1に係る、遠隔操作時に携帯端末装置に表示される操作画面を模式的に示す図である。図5(b)は、実施形態1に係る、宅内モードと宅外モードとで遠隔操作が可能な項目を示す図である。 図6(a)は、実施形態1の変更例1に係る、遠隔操作における携帯端末装置の制御を示すフローチャートである。図6(b)は、実施形態1の変更例1に係るサーバの設定コマンド受付処理を示すフローチャートである。 図7(a)〜(d)は、それぞれ、実施形態1の変更例1に係る、設定できない項目が操作された場合に表示される報知画面の一例を示す図である。 図8は、実施形態1の変更例2に係る、遠隔操作における台所リモコンの制御を示すフローチャートである。 図9は、実施形態2に係る給湯システムの構成を示す図である。 図10(a)、(b)は、それぞれ、実施形態2に係る、遠隔操作における携帯端末装置および台所リモコンの制御を示すフローチャートである。 図11(a)、(b)は、それぞれ、実施形態2に係る、遠隔操作の際に携帯端末装置および台所リモコンから送信される確認要求および確認応答のパケット構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る給湯システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置10と、ルータ20と、携帯端末装置30と、外部通信網40と、サーバ50とを備える。
給湯装置10は、給湯器11と、リモートコントローラ12、13を備えている。給湯器11は、ガスを燃料として湯を供給するガス給湯器である。給湯器11により生成された湯は、給湯口11aにそれぞれ接続された配管を介して、台所の蛇口や、浴槽、カラン等に供給される。給湯器11が、床暖房機能や、浴室暖房機能およびパネルヒータによる暖房機能を備える場合、これら機能を実現する機器に対して、給湯器11から湯が供給される。
リモートコントローラ12、13は、給湯装置10に接続され、給湯装置10の各機能について種々の設定を行うために用いられる。リモートコントローラ12、13は、それぞれ、表示部121、131と、入力部122、132を備える。操作者は、表示部121、131に表示された画面に従って入力部122、132を操作することにより、湯張りや給湯温度調節等について、任意の設定を行うことができる。リモートコントローラ12は、浴室に設置され、リモートコントローラ13は、キッチン等に設置される。
以下、浴室に設置されるリモートコントローラ12を、「浴室リモコン12」と称し、キッチン等に設置されるリモートコントローラ13を、「台所リモコン13」と称する。
ルータ20は、建物内(ここでは、宅内H10)に存在する各機器を、外部通信網40を介してサーバ50に接続するための無線ルータである。ルータ20には、ルータごとに個別に割り振られる識別子として、固有のBSSID(Basic Service Set Identifier)が割り振られている。
台所リモコン13は、無線通信により、ルータ20に接続される。また、携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、無線通信によりルータ20に接続されて、サーバ50と通信可能である。携帯端末装置30は、たとえば、携帯電話機である。この他、携帯端末装置30が、携帯型のタブレット端末等の他の携帯可能な端末装置であってもよい。外部通信網40は、たとえば、インターネットである。
外部通信網40には、給湯装置10に対する遠隔操作を管理するためのサーバ50が接続されている。台所リモコン13は、ルータ20および外部通信網40を介して、サーバ50と通信を行う。携帯端末装置30が宅内H10に存在する場合、携帯端末装置30は、ルータ20および外部通信網40を介してサーバ50と通信を行う。また、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、外部に設置されたルータ60または基地局70を介して外部通信網40に接続され、サーバ50と通信を行う。
図1の構成において、操作者は、宅内H10と宅外の何れにおいても、携帯端末装置30を用いて、給湯装置10を遠隔操作できる。すなわち、携帯端末装置30が宅内H10と宅外の何れにある場合も、操作者から携帯端末装置30に入力された設定要求は、外部通信網40を介して、一旦、サーバ50に送信される。これを受けて、サーバ50は、設定要求を受信した携帯端末装置30に予め対応付けられている給湯装置10に対して、受信した設定要求を送信する。これにより、設定要求が、外部通信網40およびルータ20を介して、対応する給湯装置10の台所リモコン13に送信される。これにより、操作者が要求する内容の設定が、給湯装置10に対して適用される。
図2は、給湯システム1を構成する各機器の回路ブロックを示す図である。
給湯器11は、制御部111と、記憶部112と、通信部113とを備える。制御部111は、CPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部112に記憶されたプログラムに従って、給湯器11内の各部の制御を行う。記憶部112は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部113は、制御部111からの制御に従って、浴室リモコン12および台所リモコン13と通信を行う。
浴室リモコン12は、上述の表示部121および入力部122の他、制御部123と、記憶部124と、通信部125を備える。表示部121は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部122は、各種操作ボタンを備える。表示部121が、タッチパネルであってもよい。制御部123は、CPUを備え、記憶部124に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部124は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部125は、制御部123からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
台所リモコン13は、上述の表示部131および入力部132の他、制御部133と、記憶部134と、通信部135を備える。表示部131は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンを備える。表示部131が、タッチパネルであってもよい。制御部133は、CPUを備え、記憶部134に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部134は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。通信部135は、制御部133からの制御に従って、給湯器11と通信を行う。
さらに、台所リモコン13は、無線通信部136を備える。ここで、無線通信部136は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部136(無線通信モジュール)には、宅内H10に設定されたLAN(Local Area Network)上の機器を特定するためのIPアドレス(プライベートIPアドレス)が割り振られている。
携帯端末装置30は、表示部301と、入力部302と、制御部303と、記憶部304と、無線通信部305とを備える。表示部301は、たとえば、液晶パネルにより構成される。入力部132は、各種操作ボタンと、表示部301に積層されたタッチパネルとを備える。制御部303は、CPUを備え、記憶部304に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部304は、メモリを備え、所定の制御プログラムを記憶する。無線通信部305は、制御部303からの制御に従って、ルータ20と通信を行う。無線通信部305は、ルータ20との間で無線通信が可能な無線通信モジュールである。無線通信部305にもIPアドレスが割り振られている。
サーバ50は、制御部501と、記憶部502と、通信部503を備える。制御部501は、CPUを備え、記憶部502に記憶されたプログラムに従って所定の制御を行う。記憶部502は、メモリおよびハードディスクを備え、所定の制御プログラムおよびデータベースを記憶する。通信部503は、制御部501からの制御に従って、所定の制御を行う。
図3(a)、(b)は、それぞれ、台所リモコン13およびサーバ50における定常的な制御を示すフローチャートである。
図3(a)を参照して、台所リモコン13の制御部133は、所定時間Tが経過するごとに(S101:YES)、現在の給湯装置10の設定状態を示す状態情報を、自身の識別情報とともに、ルータ20を介してサーバ50に送信する(S102)。このとき、ルータ20は、自身の識別子であるBSSIDを、同時にサーバ50に送信する。こうして、一定周期ごとに、現在の給湯装置10の設定状態と、台所リモコン13の識別情報と、ルータ20のBSSID(識別子)が、ルータ20からサーバ50に送信される。
図3(b)を参照して、サーバ50の制御部501は、ルータ20から状態情報を受信すると(S201:YES)、記憶部502に記憶されている当該台所リモコン13の状態情報を更新する(S202)。このとき、同時に、制御部501は、ルータ20から受信したBSSID(識別子)により、当該台所リモコン13に紐付けられているルータ20のBSSID(識別子)を更新する。こうして、サーバ50において給湯装置10ごとに管理されている状態情報とルータ20のBSSID(識別子)が、図3(a)のステップS101で規定される所定時間Tごとに逐次更新される。
図3(c)は、サーバ50において管理されている情報の構成を示す図である。
サーバ50は、給湯装置10ごとに、図3(c)の管理情報を、データベースとして、記憶部502に記憶している。管理情報は、リモコンIDと、BSSIDと、携帯IDと、宅外項目と、宅内項目と、状態情報と、を含んでいる。
ここで、リモコンIDは、当該給湯装置10に含まれる台所リモコン13の識別情報である。BSSIDは、当該台所リモコン13が接続しているルータ20の識別子である。携帯IDは、当該給湯装置10を遠隔操作するために登録された携帯端末装置30の識別情報である。ここでは、n個の携帯端末装置30が登録されている。宅外項目は、後述の宅外モードで遠隔操作が可能な設定項目である。宅内項目は、後述の宅内モードで遠隔操作が可能な設定項目である。
BSSIDと状態情報は、図3(b)の制御により、台所リモコン13から取得され随時更新される。リモコンIDと携帯IDは、給湯システム1の導入時等においてサーバ50に登録される。宅外項目および宅内項目は、給湯装置10が設置された宅内H10において実行可能な機能およびその項目に応じて、給湯システム1の導入時等においてサーバ50に登録される。
次に、給湯システム1における遠隔操作の際の制御について説明する。
図4(a)、(b)は、それぞれ、遠隔操作における携帯端末装置30およびサーバ50の制御を示すフローチャートである。
図4(a)を参照して、操作者が、携帯端末装置30に対して、遠隔操作のためのアプリケーションを立ち上げると、携帯端末装置30の制御部303は、サーバ50に対して接続要求を送信する。接続要求には、当該携帯端末装置30の識別情報(携帯ID)が含まれる。接続要求は、そのときに携帯端末装置30が接続するルータから外部通信網40を介してサーバ50に送信される。その際、当該ルータのBSSID(識別子)がルータからサーバ50に送信される(S301)。
図4(b)を参照して、サーバ50の制御部501は、携帯端末装置30から接続要求を受信すると(S401:YES)、接続要求から携帯端末装置30の識別情報(携帯ID)を抽出し、抽出した識別情報(携帯ID)に対応する給湯装置10の管理情報(図3(c)参照)を特定する。そして、制御部501は、当該管理情報に含まれるBSSIDと、接続要求とともに受信したBSSIDとが一致するか否かを判定する(S402)。
ここで、携帯端末装置30が宅内H10にある場合、携帯端末装置30は、宅内H10のルータ20を経由して接続要求をサーバ50に送信する。したがって、この場合、宅内H10に設置されたルータ20のBSSID(識別子)が、接続要求とともに送信される。このため、サーバ50が接続要求とともに受信したBSSIDは、管理情報に含まれるBSSIDに一致する。これにより、ステップS402の判定は、YESとなる。
これに対し、携帯端末装置30が宅外にある場合、携帯端末装置30は、宅内H10のルータ20とは異なるルータ60あるいは基地局70を介して接続要求をサーバ50に送信する。したがって、この場合、宅内H10のルータ20とは異なるBSSID(識別子)が接続要求とともにサーバ50に送信される。このため、サーバ50が接続要求とともに受信したBSSIDは、管理情報に含まれるBSSIDに一致しない。これにより、ステップS402の判定は、NOとなる。
ステップS402の判定がYESの場合、制御部501は、遠隔操作のモードを宅内モードに設定する(S403)。また、ステップS402の判定がNOの場合、制御部501は、遠隔操作のモードを宅外モードに設定する(S404)。そして、制御部501は、設定したモード(モード情報)と当該給湯装置10の状態情報とを含む応答を、携帯端末装置30に送信する(S405)。この応答は、図4(a)のステップS302において、携帯端末装置30の制御部303に受信される。その後、サーバ50は、携帯端末装置30から設定コマンドを受け付ける処理を実行する(S406)。
図4(a)を参照して、携帯端末装置30の制御部303は、サーバ50から応答を受信すると(S302:YES)、応答に含まれるモード(宅内モード/宅外モード)を参照し、当該モードに応じて、遠隔操作時に選択可能な設定項目を決定する(S303)。ここで、宅内モードの場合に選択可能な設定項目と、宅外モードの場合に選択可能な設定項目は、予め、携帯端末装置30の記憶部304に記憶されている。制御部303は、記憶部304に記憶されたこれら2つの設定項目群のうち、サーバ50から受信した応答に含まれたモードに対応する設定項目群を、遠隔操作時に選択可能な設定項目群として選択する。
ここで、宅内モードの場合に選択可能な設定項目群は、当該給湯装置10が設置された宅内H10において実行可能な全ての機能に対応付けられた全ての項目である。また、宅外モードの場合に選択可能な設定項目群は、当該給湯装置10が設置された宅内H10において実行可能な全ての機能に対応付けられた全ての項目から一部の項目が除外された残りの項目である。したがって、宅外モードの場合の設定項目群の数は、宅内モードの場合の設定項目群の数よりも少ない。
なお、宅外モードにおいて除外される項目は、給湯温度の変更や、風呂温度の変更、風呂水位の変更等、既に宅内H10でその設定項目に対応する給湯装置10の機能が使用され、あるいは使用されようとしている場合に、不意に設定が変更されることが好ましくないと想定される項目とされる。
こうして選択可能な設定項目群を決定した後、制御部303は、遠隔操作を受け付けるための操作画面を表示部301に表示させて、遠隔操作による設定操作を受け付ける(S304)。この操作画面は、ステップS303で決定された選択可能な設定項目群に対して設定を受け付け、その他の項目に対しては設定を受け付けないように構成されている。すなわち、宅内モードでは、全ての項目に対して設定が受け付けられるよう操作画面が構成され、宅外モードでは、一部の項目を除く項目に対して設定が受け付けられるよう操作画面が構成される。
図5(a)は、遠隔操作時に携帯端末装置30に表示される操作画面600を模式的に示す図である。図5(b)は、宅内モードと宅外モードとで遠隔操作が可能な設定項目の一例を示す図である。
図5(b)の例では、給湯装置10が設置された宅内H10において、給湯機能および風呂機能の他に、床暖房機能、浴室暖房機能および暖房機能が実行可能である。宅内モードでは、これら機能に対応付けられた全ての項目が設定可能であり、宅外モードでは、これら機能に対応付けられた全ての項目から、給湯、風呂、床暖房、浴室暖房および暖房の各機能における温度変更の項目と、風呂機能における水変更の項目とを除いた残りの項目が設定可能である。
図5(a)を参照して、操作画面600は、領域610、620、630に区分されている。
領域610には、モード表示部611と、給湯温度設定部612と、風呂温度設定部613と、風呂水位設定部614と、浴槽画像615と、確定ボタン616と、終了ボタン617とが含まれている。モード表示部611には、図4(a)のステップS302で受信した応答に含まれるモード情報に基づいて、現在の操作モードが宅内モードであるか宅外モードであるかが表示される。給湯温度設定部612、風呂温度設定部613とおよび風呂水位設定部614には、それぞれ、図4(a)のステップS302で受信した応答に含まれる状態情報に基づいて、現在の給湯温度、風呂温度および風呂水位の設定状態が示される。浴槽画像615には、現在の風呂水位の設定状態が浴槽に溜められる水の画像として表示される。
ここで、操作モードが宅内モードである場合、給湯温度設定部612、風呂温度設定部613および風呂水位設定部614は、操作可能な状態に有効化される。この場合、確定ボタン616も同様に有効化される。操作者は、給湯温度設定部612、風呂温度設定部613および風呂水位設定部614にタッチすることにより、給湯温度、風呂温度および風呂水位を変更することができる。
たとえば、操作者がこれらの設定部をタッチすると、その直下にアップ/ダウンキーが表示される。操作者がアップ/ダウンキーにタッチするごとに、各設定部の数値が増減する。こうして、操作者は、所望の設定部に対して、設定値の変更を行い得る。その後、操作者が確定ボタン616にタッチすると、これらの項目の変更が確定される。
操作モードが宅外モードである場合、給湯温度設定部612、風呂温度設定部613および風呂水位設定部614は、操作不能な状態に無効化される。この場合、確定ボタン616も同様に無効化される。図5(a)では、操作モードが宅外モードであるため、給湯温度設定部612、風呂温度設定部613、風呂水位設定部614および確定ボタン616は、何れも無効化されている。この場合、操作者は、給湯温度設定部612、風呂温度設定部613および風呂水位設定部614にタッチしても、給湯温度、風呂温度および風呂水位を変更することができない。
領域620には、風呂自動設定部621と、追い焚き設定部622と、風呂洗浄設定部623と、が含まれている。風呂自動設定部621は、設定された風呂温度および風呂水位で浴槽に湯を溜めるための設定ボタンである。追い焚き設定部622は、風呂の追い焚きを設定するための設定ボタンである。風呂洗浄設定部623は、自動で風呂洗浄を行うための設定ボタンである。
風呂自動設定部621、追い焚き設定部622および風呂洗浄設定部623は、図5(b)の条件により、操作モードが宅内モードであるか宅外モードであるかに拘わらず、常に、操作可能な状態に有効化される。
操作者は、風呂自動設定部621、追い焚き設定部622および風呂洗浄設定部623にタッチすることにより、これら設定部による機能を選択することができる。再度、これらの設定部がタッチされると、選択が解除される。選択された設定部は、選択されたことが視認可能となるようにハイライト表示される。図5(a)の例では、風呂自動設定部621が選択されている。その後、操作者は、確定ボタン616にタッチすることにより、選択した設定項目を確定させることができる。
領域630には、操作対象の機能を切り替えるための4つのボタン631〜634が含まれている。図5(a)の例では、風呂機能を操作対象とするためのボタン631が選択されている。このため、領域610、620には、風呂機能に対応する設定項目が操作対象として表示されている。
操作者がボタン632にタッチすると、領域610、620に、浴室暖房機能に対応する設定項目が操作対象として表示される。また、操作者がボタン633にタッチすると、領域610、620に、暖房機能に対応する設定項目が操作対象として表示され、ボタン634にタッチすると、領域610、620に、床暖房機能に対応する設定項目が操作対象として表示される。これらの場合も、図5(b)の条件に従い、操作モードが宅外モードの場合は、温度変更に対応する設定項目のみが無効化され、操作モードが宅内モードの場合は、全て設定項目が有効化される。
上記の操作がなされた後、確定ボタン616がタッチされると、制御部303は、図4(a)のステップS304において、操作者により操作された項目に対応する設定コマンドをサーバ50に送信する。これを受けて、サーバ50の制御部501は、図4(b)のステップS406において、受信した設定コマンドを含む設定要求を台所リモコン13の制御部133に送信する。これにより、給湯装置10に対して、遠隔操作に応じた設定がなされる。
操作者は、遠隔操作を終了する場合、図5(a)の操作画面600において、終了ボタン617にタッチする。これにより、制御部303は、図4(a)のステップS305の判定をYESとし、終了通知をサーバ50に送信する(S306)。このとき同時に、図5(a)の操作画面600が閉じられる。こうして、携帯端末装置30における遠隔操作制御が終了する。サーバ50の制御部501は、携帯端末装置30から終了通知を受信すると(S407:YES)、遠隔操作の制御を終了する。これにより、給湯システム1における遠隔操作の制御が終了する。
<実施形態1の効果>
本実施形態によれば、以下の効果が奏され得る。
宅外に携帯端末装置30が存在する場合の遠隔操作の対象項目が、宅内H10に携帯端末装置30が存在する場合の遠隔操作の対象項目よりも少なくなるように遠隔操作が制御される。これにより、既に宅内H10で給湯装置10の機能が使用され、あるいは使用されようとしている場合に、変更されることが好ましくない設定項目について、宅外からの遠隔操作によって、不意に、給湯装置10の設定が変更されることを抑制できる。よって、携帯端末装置30を用いて、適正に、宅内および宅外から給湯装置10を遠隔操作することができる。
また、図4(b)に示したように、制御部501は、給湯装置10が接続中のルータ20の識別子(BSSID)と、携帯端末装置30が接続中のルータの識別子(BSSID)とが一致する場合に、携帯端末装置30が宅内H10に存在すると判定して、宅内モードを設定する。これにより、携帯端末装置30が宅内H10(給湯対象の建物の内部)に存在することを適正に判定することができ、宅内モードと宅外モードを適正に切り替えることができる。よって、携帯端末装置30を用いて、適正に、宅内および宅外から給湯装置10を遠隔操作することができる。
また、図5(a)を参照して説明したように、携帯端末装置30の制御部303は、遠隔操作に用いる操作画面600において、遠隔操作が可能な対象項目を、携帯端末装置30が宅内H10(建物の内部)と宅外の何れに存在するかに応じて変化させる。これにより、操作者は、宅内H10にいるときと宅外にいるときとで、操作画面600により、遠隔操作が可能な対象項目を把握することができる。したがって、操作者は、宅外からの遠隔操作において、設定不可能な設定項目に対して誤って設定操作を行うことがない。よって、操作者は、操作画面600に基づく遠隔操作を円滑かつ適正に行うことができる。
<実施形態1の変更例1>
上記実施形態1では、携帯端末装置30が宅外にある場合は、携帯端末装置30における操作画面600において、操作可能な設定項目が制限されたが、変更例1では、携帯端末装置30が宅外にあるか、宅内にあるかに拘わらず、携帯端末装置30において、全ての設定項目が操作可能に設定される。すなわち、変更例1では、宅内モードと宅外モードとで、操作画面600が変更されることがない。変更例1では、携帯端末装置30から受信した設定コマンドが操作モード(宅内モード/宅外モード)により許可され得る設定コマンドであるか否かがサーバ50において判定され、設定コマンドが許可され得るものでない場合は、サーバ50により、設定コマンドの受け付けが拒否される。
この場合、携帯端末装置30における制御は、図6(a)のように変更される。図6(a)の制御では、図4(a)のステップS303が省略され、ステップS311が追加されている。ステップS303が省略されることにより、ステップS304において表示される操作画面600は、操作モード(宅内モード/宅外モード)に拘わらず、全ての設定項目が操作可能に設定される。たとえば、図5(a)に示した給湯温度設定部612、風呂温度設定部613、風呂水位設定部614および確定ボタン616は、操作モード(宅内モード/宅外モード)に拘わらず、全て操作可能に有効化される。
また、この場合、図4(b)のステップS406における設定コマンド受付処理は、図6(b)のフローチャートに従って実行される。すなわち、サーバ50の制御部501は、携帯端末装置30から設定コマンドを受信すると(S501:YES)、受信した設定コマンドが、図4(b)のステップS403、S404で設定した操作モードにより許可され得る設定コマンドであるか否かを判定する(S502)。
たとえば、制御部501は、操作モードが宅外モードである場合に、給湯温度変更に関する設定コマンドを受信すると、ステップS502の判定をNOとする。操作モードが宅内モードである場合、制御部501は、何れの設定コマンドについても、ステップS502の判定をYESとする。
ステップS502の判定がYESである場合、サーバ50の制御部501は、受信した設定コマンドを含む設定要求を台所リモコン13の制御部133に送信する(S503)。これにより、給湯装置10に対して、遠隔操作に応じた設定がなされる。さらに、制御部501は、給湯装置10に対して遠隔操作による設定が完了したことを示す通知を携帯端末装置30に送信する(S504)。これにより、設定コマンド受付処理が終了する。
ステップS502の判定がNOである場合、サーバ50の制御部501は、受信した設定コマンドを含む設定要求を台所リモコン13の制御部133に送信することなく、設定コマンドが受け付けられないことを示す通知を携帯端末装置30に送信する(S505)。この場合、給湯装置10に対して、遠隔操作に応じた設定は行われない。こうして、設定コマンド受付処理が終了する。
携帯端末装置30の制御部303は、ステップS504、S505において送信された通知に基づき、設定コマンドがサーバ50により受け付けられたか否かを判定する(S311)。設定コマンドが受け付けられた場合、制御部303は、処理をステップS305に進める。他方、設定コマンドが受け付けられなかった場合、制御部303は、そのことを報知する報知画面を、表示部301に表示させる。
図7(a)〜(d)は、それぞれ、報知画面の一例を示す図である。
図7(a)〜(d)は、それぞれ、宅外モードにおいて、風呂温度の変更操作、風呂水位の変更操作、給湯温度の変更操作、床暖房温度の変更操作がなされた場合の報知画面710〜740を示している。報知画面710〜740には、それぞれ、宅外ではこれらの変更操作を行い得ないことを示す報知文711〜741と、OKボタン712〜742が含まれている。操作者は、報知文711〜741を参照して、これらの操作が宅外からは受け付けられないことを把握する。その後、操作者は、OKボタン712〜742にタッチする。これにより、制御部303は、処理をステップS305に進める。なお、浴室暖房温度の変更操作および暖房温度の変更操作が行われた場合も、同様の報知画面が表示される。
本変更例においても、上記実施形態1と同様の効果が奏され得る。
<実施形態1の変更例2>
なお、上記変更例1では、設定コマンドが操作モード(宅内モード/宅外モード)により許可され得る設定コマンドであるか否かがサーバ50において判定されたが、この判定が、以下のように、給湯装置10の台所リモコン13において判定されてもよい。
図8は、実施形態1の変更例2に係る、遠隔操作における台所リモコン13の制御部133における制御を示すフローチャートである。
この場合、サーバ50の制御部501は、設定コマンドの送信の際に、携帯端末装置30が接続しているルータのBSSID(識別子)と、台所リモコン13が接続しているルータ20のBSSID(識別子)とをさらに含む設定要求を、台所リモコン13の制御部133に送信する。
台所リモコン13の制御部133は、サーバ50から設定要求を受信すると(S601)、設定要求に含まれる2つのBSSID(識別子)が一致するか否かを判定し(S602)、判定結果に基づいて、操作モード(宅内モード/宅外モード)を設定する(S603、S604)。さらに、制御部133は、受信した設定コマンドの設定項目が操作モード(宅内モード/宅外モード)により許可され得る設定コマンドであるか否かを判定する(S605)。
受信した設定コマンドが許可され得る設定コマンドである場合(S605:YES)、制御部133は、この設定コマンドに基づく設定を行い、設定が許可されたことを示す通知をサーバ50に送信する(S606)。他方、受信した設定コマンドが許可され得る設定コマンでない場合(S605:NO)、制御部133は、設定コマンドに応じた設定を行うことなく、設定を拒否することを示す通知を、サーバ50に送信する(S607)。これにより、設定要求に対する処理が終了する。
ステップS606、S607で送信された通知は、サーバ50から携帯端末装置30に送信される。これを受けて、携帯端末装置30の制御部303は、図6(a)のステップS311の処理を行う。
この構成よっても、上記実施形態1と同様の効果が奏され得る。
なお、携帯端末装置30が宅内/宅外の何れに存在するかの判定および当該判定に基づく操作モード(宅内モード/宅外モード)の設定が、携帯端末装置30において行われてもよい。この場合、たとえば、サーバ50から送信される接続要求に対する応答に、携帯端末装置30が接続しているルータのBSSID(識別子)と、台所リモコン13が接続しているルータ20のBSSID(識別子)が含められる。そして、携帯端末装置30の制御部303は、受信した2つのBSSID(識別子)が一致するか否かにより、携帯端末装置30が宅内/宅外の何れに存在するかを判定し、その判定結果に基づいて、操作モード(宅内モード/宅外モード)を設定する。その後の処理は、図4(a)のステップS303以降と同様である。
この構成によっても、上記実施形態1と同様の効果が奏され得る。
<実施形態2>
上記実施形態1では、台所リモコン13および携帯端末装置30がそれぞれ接続するルータの識別子(BSSID)が一致するか否かによって、携帯端末装置30が宅内H10にあるか宅外にあるかが判定された。これに対し、実施形態2では、台所リモコン13のIPアドレスを用いて、携帯端末装置30が宅内H10にあるか宅外にあるかが判定される。
図9は、実施形態2に係る給湯システム1の構成を示す図である。
図9に示すように、実施形態2では、宅内H10に2つのルータ20、21が設置されている。上記実施形態1と同様、ルータ20には、台所リモコン13が接続される。携帯端末装置30は、宅内H10においては、ルータ21に接続される設定がなされている。ルータ20、21は、外部通信網40に接続される。また、ルータ20、21は、互いに接続されている。また、ルータ21は、ルータ20に接続されている機器のIPアドレスを把握している。
また、サーバ50は、図3(c)に示した管理情報として、台所リモコン13のIPアドレスを保持している。ここで、IPアドレスは、宅内H10に設定されたLAN上の機器を特定するためのIPアドレス(プライベートIPアドレス)である。台所リモコン13の制御部133は、図3(a)のステップS102において、状態情報とともに、自身のIPアドレスをサーバ50に送信する。サーバ50の制御部501は、図3(b)のステップS201において台所リモコン13から状態情報とともにIPアドレスを受信すると、管理情報中に含まれるIPアドレスを受信したIPアドレスに更新する。
図10(a)、(b)は、それぞれ、実施形態2に係る、遠隔操作における携帯端末装置30および台所リモコン13の制御を示すフローチャートである。
図10(a)を参照して、操作者が、携帯端末装置30に対して、遠隔操作のためのアプリケーションを立ち上げると、携帯端末装置30の制御部303は、サーバ50に対して、台所リモコン13のIPアドレスの取得要求を送信する(S701)。この取得要求には、当該携帯端末装置30の識別情報(携帯ID)が含まれている。その後、制御部303は、IPアドレスの受信を待つ(S702)。
サーバ50の制御部501は、携帯端末装置30から取得要求を受信すると、取得要求に含まれる携帯端末装置30の識別情報(携帯ID)に基づいて、当該識別情報に対応付けられたIPアドレスを管理情報から抽出し、抽出したIPアドレスを携帯端末装置30に送信する。
これにより、携帯端末装置30の制御部303は、サーバ50からIPアドレスを受信する(S702:YES)。そして、制御部303は、受信したIPアドレスに向けて、確認要求を送信する(S703)。
図11(a)は、確認要求のパケット構成を示す図である。
確認要求は、IPパケットによって送信される。IPヘッダには、送信先IPアドレス、送信元IPアドレスおよび送信制御データ等が含まれる。TCPヘッダには、TCP(Transmission Control Protocol)で利用する制御データ等が含まれる。TLSヘッダには、TLS(transport layer security)プロトコルによって暗号化通信路を構築するための情報が含まれる。TLSヘッダに続くデータ部分には、通知の種別と、台所リモコン13を管理するためのサーバ50上の識別番号(IoT_ID)が格納される。ここで、通知の種別は、確認要求である。また、識別番号は、図10(a)のステップS702においてIPアドレスを受信する際に、携帯端末装置30において、併せて、サーバ50から受信される。
ここで、携帯端末装置30が宅内H10にある場合、携帯端末装置30から送信された確認要求は、宅内H10に設置されたルータ20からルータ21を経由して台所リモコン13に受信される。よって、この場合、確認要求に対する応答が、ルータ21、22を経由して、台所リモコン13から携帯端末装置30に送信される。これに対し、携帯端末装置30が宅外にある場合、IPアドレス(プライベートIPアドレス)によっては宅外の外部通信網40に接続できないため、確認要求は、台所リモコン13によって受信されない。よって、この場合、確認要求に対する応答が、台所リモコン13から携帯端末装置30に送信されることはない。
携帯端末装置30の制御部303は、確認要求の応答を所定時間内(たとえば5秒間)に台所リモコン13から受信したか否かによって(S704)、携帯端末装置30が宅内H10にあるか宅外にあるかを判定する。そして、制御部303は、確認要求の応答を所定時間内に受信しなかった場合は(S704:NO)、携帯端末装置30が宅外にあるとして、操作モードに宅外モードを設定する(S707)。他方、確認要求の応答を所定時間内に受信した場合(S704:NO)、制御部303は、さらに、ステップS705の処理を実行し、受信した確認応答に含まれた結果フィールドの内容に応じて、操作モードを宅内モードと宅外モードの何れかに設定する(S706、S707)。
ここで、図10(b)を参照して、台所リモコン13における確認応答の生成処理について説明する。
台所リモコン13の制御部133は、図10(a)のステップS703において携帯端末装置30から送信された確認要求を受信すると(S801:YES)、確認要求から識別番号(IoT_ID)を抽出し(S802)、抽出した識別番号(IoT_ID)と自身の識別番号(IoT_ID)とを照合する(S803)。台所リモコン13の識別番号(IoT_ID)は、予め、記憶部134に記憶されている。
これら2つの識別番号(IoT_ID)が一致する場合(S804:YES)、制御部133は、確認応答の結果フィールドに一致を示す情報を付加して(S805)、確認応答を携帯端末装置30に送信する(S807)。他方、これら2つの識別番号(IoT_ID)が一致しない場合(S804:NO)、制御部133は、確認応答の結果フィールドに不一致を示す情報を付加して(S806)、確認応答を携帯端末装置30に送信する(S807)。
図11(b)は、確認応答のパケット構成を示す図である。
確認要求と同様、確認応答は、IPパケットによって送信される。IPヘッダ、TCPヘッダ、TLSヘッダは、図11(a)の確認要求と同様である。確認応答では、TLSヘッダに続くデータ部分において、通知の種別が確認応答に設定され、結果フィールドに図10(b)のステップS805、S806の何れか一方を示す情報が含まれる。
図10(a)に戻り、携帯端末装置30の制御部303は、台所リモコン13から確認応答を受信すると(S704:YES)、確認応答の結果フィールドが、一致および不一致の何れであるかを判定する(S705)。ここで、確認フィールドが一致の場合(S705:YES)、制御部303は、操作モードを宅内モードに設定し(S706)、操作者からの遠隔操作を受け付ける。他方、確認フィールドが不一致の場合(S705:NO)、制御部303は、操作モードを宅外モードに設定して(S707)、操作者からの遠隔操作を受け付ける。遠隔操作の受付は、図4(a)のステップS304からS306と同様の処理により行われる。このとき、サーバ50では、図4(b)のステップS406、S407に示した処理が実行されて、携帯端末装置30から送信される設定コマンドが受け付けられる。
<実施形態2の効果>
実施形態2によれば、以下の効果が奏され得る。
携帯端末装置30の制御部303は、台所リモコン13のIPアドレスを取得し、取得したIPアドレスに対して通信(確認要求の送信)を行った場合の通信結果(確認応答の有無)に基づいて、携帯端末装置30が宅内H10と宅外の何れに存在するかを判定する。具体的には、制御部303は、IPアドレスに基づく通信(確認要求の送信)において台所リモコン13から応答がなかった場合に、携帯端末装置30が宅外に存在すると判定する。これにより、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れにあるかを、より適正に判定できる。
たとえば、上記実施形態1の判定手法では、図9のように、宅内H10に2つのルータ20、21が設置され、携帯端末装置30が、台所リモコン13が接続するルータ20とは異なるルータ21に接続する設定がなされている場合、携帯端末装置30が宅内に存在したとしても、携帯端末装置30が接続されるルータ21からサーバ50に送信されるBSSIDが、台所リモコン13が接続するルータ20のBSSIDに一致しなくなる。よって、この場合は、携帯端末装置30が、宅内に存在するにも拘わらず、宅外に存在するとして、操作モード(宅内モード/宅外モード)が設定されてしまう。
これに対し、本実施形態2では、図10(a)のステップS703、S704に示したように、台所リモコン13のIPアドレスに向けた通信によって携帯端末装置30が宅内および宅外の何れに存在するかが判定される。このため、宅内H10に2つのルータが設置され、携帯端末装置30が、台所リモコン13が接続するルータ20とは異なるルータ21に接続する設定がなされている場合であっても、上記のように、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れに存在するかを適正に判定できる。よって、本実施形態2では、遠隔操作において、宅内モードと宅外モードをより適正に設定できる。
なお、本実施形態2では、宅内H10に3つ以上のルータが設置されている場合であっても、携帯端末装置30が接続するルータが他のルータに接続する台所リモコン13のIPアドレスを把握している限りにおいて、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れに存在するかを適正に判定できる。また、本実施形態2では、宅内H10において携帯端末装置30が接続する機器が、ルータでなく中継器である場合も、上記と同様、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れに存在するかを適正に判定できる。
また、本実施形態2によれば、携帯端末装置30の制御部303は、IPアドレスに基づく通信(確認要求)において、台所リモコン13の識別番号(IoT_ID)を含む情報を送信し、送信した識別番号(IoT_ID)と、台所リモコン13に予め設定された識別番号(IoT_ID)とが不一致である場合に(図10(a)のS705:NO)、操作モードを宅外モードに設定して(図10のS707)、遠隔操作における対象項目を減少させる。これにより、たとえば、なりすましによる不所望な設定操作を抑制することができる。
なお、上記実施形態2では、図10(a)に示したように、携帯端末装置30が識別番号(IoT_ID)と、台所リモコン13に予め設定された識別番号(IoT_ID)とが不一致である場合(S704:NO)、操作モードが宅外モードに設定されたが(S707)、これら2つの識別番号(IoT_ID)が不一致の場合に、宅外モードよりもさらに遠隔操作が可能な設定項目の数を減少させてもよく、あるいは、全ての設定項目を操作不可能に設定して、遠隔操作を禁止するようにしてもよい。これにより、なりすましによる不所望な設定操作を、より効果的に抑制することができる。
<実施形態2の変更例>
上記実施形態2では、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れにあるかの判定が携帯端末装置30において行われたが、この判定が、台所リモコン13において行われてもよい。この場合、サーバ50は、図10(a)のステップS701において送信された取得要求を受信すると、台所リモコン13のIPアドレスを携帯端末装置30に送信する際に、同時に、IPアドレスを送信したことの通知を携帯端末装置30に送信する。台所リモコン13の制御部133は、この通知を受信した後、所定時間内(たとえば5秒間)に携帯端末装置30から確認要求を受信すれば、携帯端末装置30が宅内H10に存在すると判定し、所定時間内に携帯端末装置30から確認要求を受信しなければ、携帯端末装置30が宅外に存在すると判定する。
この場合、台所リモコン13の制御部133は、所定時間内に確認要求を受信した場合は、図10(b)のステップS802〜S807の処理を実行して、確認応答を生成し、生成した確認応答を、ルータ20経由で、携帯端末装置30に送信する。このとき、制御部133は、この確認応答に、携帯端末装置30が宅内H10にあることを示す情報(以下、「宅内識別情報」という)を含める。
また、台所リモコン13の制御部133は、所定時間内に確認要求を受信しなかった場合、携帯端末装置30が宅外にあることを示す情報(以下、「宅外識別情報」という)のみを含む確認応答を生成し、生成した確認応答を、サーバ50経由で、携帯端末装置30に送信する。
この場合、携帯端末装置30の制御部303は、図10(a)のステップS704〜S707の処理に代えて、以下の処理を実行する。すなわち、制御部303は、ルータ20経由で台所リモコン13から確認応答を受信すると、確認応答に宅内識別情報が含まれていることを確認し、さらに、結果フィールドの情報が一致および不一致の何れであるかを確認する。ここで、制御部303は、結果フィールドが一致である場合、操作モードを宅内モードに設定し、結果フィールドが不一致である場合は、操作モードと宅外モードに設定する。また、制御部303は、サーバ50経由で台所リモコン13から確認応答を受信すると、確認応答に宅外識別情報が含まれていることを確認し、操作モードを宅外モードに設定する。
この制御によっても、上記実施形態2と同様、宅内H10に複数のルータが設置され、携帯端末装置30が、台所リモコン13が接続するルータ20とは異なるルータ21に接続する設定がなされた場合であっても、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れに存在するかを適正に判定できる。よって、宅内モードと宅外モードをより適正に設定できる。
<その他の変更例>
上記実施形態1、2およびその変更例では、給湯装置10を構成する台所リモコン13に無線通信部136が設けられたが、無線通信部が給湯器11に設けられて給湯器11がルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2およびその変更例における台所リモコン13による制御は、給湯器11の制御部111によって行われる。あるいは、給湯器11、浴室リモコン12および台所リモコン13以外に無線通信部を備えた制御ユニットが給湯装置10に配置され、この制御ユニットがルータ20に接続されてもよい。この場合、上記実施形態1、2およびその変更例における台所リモコン13による制御は、制御ユニットの制御部によって行われる。
また、給湯装置10(台所リモコン13)は、必ずしも、ルータ20に接続しなくてもよく、たとえば、宅内H10に設置された中継器に接続してもよい。
また、宅内H10に、ルータ20と、通信アダプタと、制御部とを含む中継装置が設置される場合、当該中継装置の制御部により、上記実施形態1、2およびこれらの変更例の何れかに示した遠隔操作における制御が行われてもよい。この構成において、ルータ20と通信アダプタは、給湯装置10と外部通信網40との間に介在して、給湯装置10と外部通信網40とを中継する。通信アダプタは、たとえば、有線で給湯装置10(たとえば、台所リモコン13)に接続され、通信アダプタとルータ20が無線で接続される。
たとえば、この構成において、上記実施形態2に示した給湯装置10(台所リモコン13)のIPアドレスに基づく判定を中継装置の制御部が行う場合、サーバ50は、携帯端末装置30からIPアドレスの取得要求を受信した場合に、その旨の通知を、中継装置の制御部に対して行う。これを受けて、中継装置の制御部は、携帯端末装置30から送信される確認要求に対する応答が、所定時間内(たとえば5秒間)に給湯装置10(台所リモコン13)からなされたか否かを監視する。そして、中継装置の制御部は、この応答が所定時間内に給湯装置10(台所リモコン13)からなされた場合、携帯端末装置30が宅内H10にあると判定し、この応答が所定時間内に給湯装置10(台所リモコン13)からなされなかった場合は、携帯端末装置30が宅外にあると判定する。
この場合、中継装置の制御部は、携帯端末装置30が宅内および宅外の何れにあるかに基づいて、遠隔操作のモードを、宅内モードと宅外モードの何れかに設定し、その設定結果を、サーバ50を介して、携帯端末装置30に送信する。これを受けて、携帯端末装置30は、遠隔操作のモードを、宅内モードと宅外モードの何れかに設定する。
なお、この場合も、上記実施形態2と同様、中継装置の制御部において、確認応答に含まれる識別番号(IoT_ID)が適正であるか否かが、さらに判定されてもよい。この場合、中継装置の制御部は、確認応答がなされたことにより携帯端末装置30が宅内H10にあると判定した場合であっても、識別番号(IoT_ID)が適正でなければ、遠隔操作のモードを宅外モードに設定する。
また、給湯装置10の機能および項目は、必ずしも、図5(b)に示したものに限定されるものではなく、適宜変更され得るものである。たとえば、給湯装置10の機能および項目が、給湯機能および風呂機能とこれら機能に対応付けられた項目であってもよく、あるいは、給湯機能、風呂機能および床暖房機能とこれら機能に対応付けられた項目であってもよい。
また、携帯端末装置30に表示される操作画面600は、必ずしも、図5(a)に示した構成でなくてもよく、宅内モードおよび宅外モードにおいて所定の設定項目を操作可能な限りにおいて、他の操作画面であってもよい。
また、上記実施形態1では、所定周期でルータ20の識別子(BSSID)がルータ20からサーバ50に送信されて、サーバ50が管理する識別子(BSSID)が逐次更新されたが、予めサーバ50にルータ20の識別子(BSSID)を登録しておき、その後、ルータ20が交換されるまでは、サーバ50か管理する識別子(BSSID)がこの識別子(BSSID)に固定されてもよい。
なお、特許請求の範囲に記載された制御部の制御は、給湯装置10、携帯端末装置30およびサーバ50によって分担されてもよく、あるいは、給湯装置10、携帯端末装置30およびサーバ50の1つが行ってもよい。
たとえば、実施形態1およびその変更例1では、請求項1に記載の制御部の制御が、図4(a)、(b)に示したように、主として、携帯端末装置30の制御部303とサーバ50の制御部501とによって共同で実行され、実施形態1の変更例2では、請求項1に記載の制御部の制御が、図8に示したように、主として、給湯装置10(台所リモコン13)によって実行されている。また、実施形態2では、請求項1に記載の制御部の制御が、図10(a)に示したように、主として、携帯端末装置30の制御部303によって実行され、実施形態2の変更例1では、請求項1に記載の制御部の制御が、上述のように、主として、台所リモコン13の制御部133と携帯端末装置30の制御部303によって共同で実行されている。
このように、特許請求の範囲に記載された制御部は、給湯装置10、携帯端末装置30およびサーバ50の各制御部が任意に組み合わされて構成されてもよく、あるいは、給湯装置10、携帯端末装置30およびサーバ50の何れかの制御部によって構成されてもよい。
この他、本発明の実施形態は、特許請求の範囲に記載の範囲で適宜種々の変更可能である。
1 給湯システム
10 給湯装置
11 給湯器
13 台所リモコン
20、21 ルータ
30 携帯端末装置
40 外部通信網
50 サーバ
133 制御部(給湯装置制御部)
303 制御部(端末装置制御部)
501 制御部

Claims (18)

  1. 所定の建物を対象に設置された給湯装置と、
    前記建物外の外部通信網を介して前記給湯装置を遠隔操作する機能を有する携帯端末装置と、
    前記建物の内部と外部の何れに前記携帯端末装置が存在するかを判定し、前記建物外に前記携帯端末装置が存在する場合の前記遠隔操作の対象項目が、前記建物内に前記携帯端末装置が存在する場合の前記遠隔操作の対象項目よりも少なくなるように前記遠隔操作を制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする給湯システム。
  2. 請求項1に記載の給湯システムにおいて、
    前記制御部は、ルータごとに個別に割り振られる識別子を取得し、前記遠隔操作において、前記給湯装置が接続中のルータの前記識別子と、前記携帯端末装置が接続中のルータの前記識別子とが一致する場合に、前記携帯端末装置が前記建物の内部に存在すると判定する、
    ことを特徴とする給湯システム。
  3. 請求項2に記載の給湯システムにおいて、
    前記ルータは、無線通信機能を有する無線ルータであり、
    前記識別子は、前記無線ルータに個別に割り振られるBSSIDである、
    ことを特徴とする給湯システム。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の給湯システムにおいて、
    前記制御部は、前記給湯装置のIPアドレスを取得し、取得した前記IPアドレスに対して前記携帯端末装置から通信が行われた場合の通信結果に基づいて、前記携帯端末装置が前記建物の内部と外部の何れに存在するかを判定する、
    ことを特徴とする給湯システム。
  5. 請求項4に記載の給湯システムにおいて、
    前記制御部は、前記IPアドレスに基づく通信に対し前記給湯装置から応答がなかった場合に、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在すると判定する、
    ことを特徴とする給湯システム。
  6. 請求項4または5に記載の給湯システムにおいて、
    前記制御部は、前記IPアドレスに基づく前記通信において、前記給湯装置の識別情報を含む情報を前記携帯端末装置に送信させ、送信された前記識別情報と、前記給湯装置に予め設定された識別情報とが不一致である場合に、前記遠隔操作における対象項目を減少させる、
    ことを特徴とする給湯システム。
  7. 請求項4ないし6の何れか一項に記載の給湯システムにおいて、
    前記IPアドレスは、前記給湯装置のリモートコントローラに設定されたIPアドレスである、
    ことを特徴とする給湯システム。
  8. 請求項1ないし7の何れか一項に記載の給湯システムにおいて、
    前記外部通信網に接続され前記遠隔操作を管理するサーバを備え、
    前記サーバは、前記制御部の少なくとも一部を構成し、前記制御部における少なくとも一部の制御を実行する、
    ことを特徴とする給湯システム。
  9. 請求項8に記載の給湯システムにおいて、
    前記サーバは、ルータごとに個別に割り振られる識別子を取得し、前記遠隔操作において、前記給湯装置が接続中のルータの前記識別子と、前記携帯端末装置が接続中の前記識別子とが一致する場合に、前記携帯端末装置が前記建物の内部に存在すると判定する、
    ことを特徴とする給湯システム。
  10. 請求項1ないし9の何れか一項に記載の給湯システムに用いる給湯装置であって、
    前記制御部の少なくとも一部を構成し、前記制御部における少なくとも一部の制御を実行する給湯装置制御部を備える、
    ことを特徴とする給湯装置。
  11. 請求項10に記載の給湯装置において、
    前記給湯装置制御部は、自身が接続中のルータの識別子と、前記携帯端末装置が接続中のルータの前記識別子とを取得し、両者が一致する場合に、前記携帯端末装置が前記建物の内部に存在すると判定する、
    ことを特徴とする給湯装置。
  12. 請求項1ないし9の何れか一項に記載の給湯システムに用いる中継装置であって、
    前記給湯装置と外部通信網との間に介在する通信アダプタおよび無線ルータと、
    前記制御部の少なくとも一部を構成し、前記制御部における少なくとも一部の制御を実行する中継装置制御部と、を備える、
    ことを特徴とする中継装置。
  13. 請求項12に記載の中継装置において、
    前記中継装置制御部は、前記携帯端末装置により前記給湯装置のIPアドレスに基づく通信がなされる際に、前記給湯装置からの応答がなかった場合に、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在すると判定する、
    ことを特徴とする中継装置。
  14. 請求項10または11に記載の給湯装置制御部の機能を、給湯装置のコンピュータに実行させるプログラム。
  15. 請求項1ないし9の何れか一項に記載の前記制御部における少なくとも一部の機能を携帯端末装置のコンピュータに実行させるプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムにおいて、
    前記給湯装置のIPアドレスを取得し、取得した前記IPアドレスに対して通信を行い、前記通信に対する通信結果に基づいて、前記携帯端末装置が前記建物の内部と外部の何れに存在するかを判定する機能を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
  17. 請求項16に記載のプログラムにおいて、
    前記IPアドレスに基づく通信に対し前記給湯装置から応答がなかった場合に、前記携帯端末装置が前記建物の外部に存在すると判定する機能を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
  18. 請求項15ないし17の何れか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記遠隔操作に用いる操作画面において、前記遠隔操作が可能な対象項目を、前記携帯端末装置が前記建物の内部と外部の何れに存在するかに応じて変化させる機能を含む、
    ことを特徴とするプログラム。
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