JP2020004194A - 防災システム - Google Patents
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Abstract
Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災システムに関するものである。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る光警報システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る光警報システムを示す全体図である。
光警報器1は、発光して警報する警報手段である。この光警報器1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、閃光であるフラッシュ光を出力することにより発光する公知の発光手段を用いて構成することができ、一例としては、建物の同一フロアに設けられていることとする。
光制御装置2は、光警報器1の発光を制御する発光制御手段である。図2は、光制御装置を示すブロック図である。この光制御装置2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、光警報器101の発光を制御する光制御装置201、光警報器102の発光を制御する光制御装置202、及び光警報器103の発光を制御する光制御装置203を備えており、また、各光制御装置2が、図2の入出力部21、及び制御部22を備える。
入出力部21は、電気信号を入力及び/又は出力する入出力手段である。この入出力部21の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、起動信号入力端子T1、制御同期信号入力端子T2、制御同期信号出力端子T3、及び発光同期信号出力端子T4を備える。
起動信号入力端子T1は、前述の起動信号が入力される入力手段であり、例えば、不図示の防災受信機に電気的に接続される端子である。制御同期信号入力端子T2は、制御同期信号が入力される入力手段であり、例えば、他の光制御装置2の制御同期信号出力端子T3が適宜電気的に接続される端子である。制御同期信号出力端子T3は、制御同期信号を出力する出力手段であり、例えば、他の光制御装置2の制御同期信号入力端子T2が適宜電気的に接続される端子である。発光同期信号出力端子T4は、発光同期信号を出力する出力手段であり、例えば、光警報器1が電気的に接続される端子である。なお、「制御同期信号」とは、前述の同期信号であり、例えば、パルスを含む信号である。「発光同期信号」とは、光警報器1を動作させて発光するための信号であり、光警報器1を動作させる公知の信号を適用することができるものである。なお、この発光同期信号を出力する動作が前述の「光警報動作」に相当する。
制御部22は、光制御装置2を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して光制御装置2にインストールされることで、制御部22の各部を実質的に構成する。
次に、このように構成され光警報システム900によって実行される発光制御処理について説明する。図3は、発光制御処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)「発光制御処理」とは、概略的には、光警報システム900の光制御装置2が実行する処理であり、具体的には、光制御装置2の動作モードを選択した上で、光警報器1を相互に同期させて発光させる処理である。この発光制御処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、光警報システム900の各装置の電源をオンした場合に、繰り返し起動して実行を開始するものとし、実行が開始されたところから説明する。
次に、このように構成され光警報システム900の動作について説明する。具体的には、防災受信機が火災発生を検出した場合に、起動信号を出力して、光制御装置201〜203の全てに起動信号が入力される場合の動作(以下、第1の場合の動作)、第1の動作の後に、光制御装置201と光制御装置202との間が断線した場合の動作(以下、第2の動作)、及び、第1及び第2の動作に関わらず、光制御装置201、203のみに起動信号が入力される場合の動作(以下、第3の場合の動作)について説明する。
防災受信機が火災発生を検出した場合に、起動信号を出力して、光制御装置201〜203の全てに起動信号が入力された場合、光制御装置201〜203は、図3のSA1のYESの後に、SA2においてマスタ光制御モードを選択して当該モードの動作を行う。詳細には、制御同期信号を生成して、生成した制御同期信号を、制御同期信号出力端子T3を介して出力し、また、当該生成した制御同期信号に同期して発光同期信号を、発光同期信号出力端子T4を介して出力するように制御する。この場合、光制御装置201〜203各々が非同期で発光同期信号を出力しているので、光警報器101〜103は、相互に非同期で点滅を開始する。
第1の動作の後に、光制御装置201と光制御装置202との間が断線した場合、光制御装置201は、図3のSA1のYES、SA2、SA3のNOの処理を繰り返すことになるので、マスタ光制御モードでの処理を継続する。
防災受信機が火災発生を検出した場合に、起動信号を出力して、光制御装置201、203のみに起動信号が入力される場合、光制御装置201、202は、第1の場合の動作と同様にして、図3のSA1のNOの後に、SA2においてマスタ光制御モードを選択して当該モードの動作を行う。この場合、光警報器101、103は、相互に非同期で点滅を開始する。一方、光制御装置202は、SA1のNOの処理となるので、光非制御モードの動作を行うことになる。
このように本実施の形態によれば、マスタ光制御装置として動作を行うかスレーブ光制御装置としての動作を行うかを選択することにより、例えば、1つの光制御装置2をマスタ光制御装置又はスレーブ光制御装置として動作させることができるので、複数の光制御装置2のうちのマスタ光制御装置として動作している光制御装置2が故障したとしても、他の光制御装置2をスレーブ光制御装置からマスタ光制御装置に切り替えて用いることができ、光制御装置2相互間の同期を維持することが可能となる。また、例えば、防災受信機等の改造が不要となるので、防災受信機等の改造を要する場合に比べて、低コスト化を図ることが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
また、「電気信号」として所定のプロトコルに従って命令を伝送する信号を採用した上で、マスタ光制御装置又はスレーブ光制御装置として動作するべき光制御装置2を特定する情報を起動信号に含めて当該信号を入力することにより、当該起動信号に含まれている情報に基づいて各光制御装置2を動作させてもよい。この場合、全ての光制御装置2相互間で制御同期信号の送受信ができるように構成した上で、上述のように動作させてもよい。
また、上記実施の形態の制御同期信号については、起動信号を受信する前の任意のタイミングに、光制御装置2が出力するように構成してもよい。
また、複数の光制御装置2を相互にループを形成するように環状に接続してもよく、この場合、任意の接続箇所に終端を設けたり、あるいは、光制御装置2に終端を設けたりしてもよい。なお、光制御装置2に終端を設ける場合、ループ接続に対して終端を電気的に接続したり、あるいは、終端を電気的に非接続としたりすることを切り替える切替手段(例えば、切替スイッチ等)を設けてもよい。
図4は、他の光制御装置を示す図であり、図5は、他の光制御装置の接続例を示す図である。なお、図4の光制御装置3は、図1及び図2の光制御装置2に対して、切替部31を設けたものであり、当該切替部31以外の構成は光制御装置2と同様である。また、図5においては、図4の切替部31の図示は、説明の便宜上、省略している。
また、複数の光制御装置の少なくとも一部に、光警報動作中であるか否かを示す警報動作表示灯を設けてもよい。具体的な実装手法は任意であるが、例えば、光警報システム900の複数の光制御装置2の全部又は一部(つまり、少なくとも1個)に対して、任意の光源を有する警報動作表示灯を設けて、制御部22が、自己が光警報動作であるか否かを判定し、判定結果に基づいて、光警報動作中であるか否か識別させるべく、警報動作表示灯の発光を制御するように実装してもよい。このように構成した場合、例えば、光制御装置と光警報器が一眼で確認できない場合でも、光制御装置を確認することで光警報器が動作しているかどうか確認することが可能となる。
また、複数の光制御装置の中の少なくとも1つの光制御装置に、試験機能、及び試験操作手段を設けてもよい。なお、「試験機能」とは、光警報器の動作の試験を行う機能であり、例えば、単独試験、及び複合試験を行う機能である。「単独試験」とは、試験操作手段を操作された少なくとも1つの光制御装置に接続されている1以上の光警報器の動作の試験であり、また、「複合試験」とは、試験操作手段を操作された少なくとも1つの光制御装置をマスタ光制御装置として動作させ、且つ、複数の光制御装置のうちの少なくとも1つの光制御装置以外の他の光制御装置をスレーブ制御装置として動作させて行う試験であって、複数の光制御装置に接続された光警報器の動作の試験である。また、「試験操作手段」とは、試験機能を制御するための手段であり、例えば、光制御装置に設けられる1個以上のスイッチ(一例としては、ディップスイッチ等)を用いて構成することができる。そして、ユーザが、「試験操作手段」を操作することにより、光制御装置が、試験機能を用いて、単独試験を行わせたり、複合試験を行わせたり、あるいは、何らの試験を行わないように構成してもよい。
また、光制御装置2に電気信号が「入力される」とは、光制御装置2が電気信号を「受信する」ことに対応するものと解釈してもよい。
また、実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。
付記1の防災システムは、光警報器の発光を制御する複数の光制御装置であって、前記複数の光制御装置の中の少なくとも1つの光制御装置が同期元の光制御装置であるマスタ光制御装置として動作し、前記複数の光制御装置の中の前記マスタ光制御装置以外の少なくとも1つの光制御装置が前記マスタ光制御装置に対する同期先の光制御装置であるスレーブ光制御装置として動作する前記複数の光制御装置を備える防災システムであって、前記複数の光制御装置は、受信した電気信号に基づいて、前記マスタ光制御装置として動作を行うか前記スレーブ光制御装置としての動作を行うかを選択する選択手段と、前記選択手段の選択結果に基づいて、前記マスタ光制御装置又は前記スレーブ光制御装置としての動作を行う動作制御手段と、を備える。
付記1に記載の防災システムによれば、マスタ光制御装置として動作を行うかスレーブ光制御装置としての動作を行うかを選択することにより、例えば、1つの光制御装置をマスタ光制御装置又はスレーブ光制御装置として動作させることができるので、複数の光制御装置のうちのマスタ光制御装置として動作している光制御装置が故障したとしても、他の光制御装置をスレーブ光制御装置からマスタ光制御装置に切り替えて用いることができ、光制御装置相互間の同期を維持することが可能となる。また、例えば、防災受信機等の改造が不要となるので、防災受信機等の改造を要する場合に比べて、低コスト化を図ることが可能となる。
2 光制御装置
3 光制御装置
21 入出力部
22 制御部
31 切替部
101 光警報器
102 光警報器
103 光警報器
201 光制御装置
202 光制御装置
203 光制御装置
301 光制御装置
302 光制御装置
303 光制御装置
304 光制御装置
305 光制御装置
221 選択部
222 動作制御部
900 光警報システム
T1 起動信号入力端子
T2 制御同期信号入力端子
T3 制御同期信号出力端子
T4 発光同期信号出力端子
Claims (9)
- 光警報器の発光を制御する複数の光制御装置であって、前記複数の光制御装置の中の少なくとも1つの光制御装置が同期元の光制御装置であるマスタ光制御装置として動作し、前記複数の光制御装置の中の前記マスタ光制御装置以外の少なくとも1つの光制御装置が前記マスタ光制御装置に対する同期先の光制御装置であるスレーブ光制御装置として動作する前記複数の光制御装置を備える防災システムであって、
前記複数の光制御装置は、
受信した電気信号に基づいて、前記マスタ光制御装置として動作を行うか前記スレーブ光制御装置としての動作を行うかを選択する選択手段と、
前記選択手段の選択結果に基づいて、前記マスタ光制御装置又は前記スレーブ光制御装置としての動作を行う動作制御手段と、を備える、
防災システム。 - 前記複数の光制御装置は、上流側から下流側に向かって電気的に接続されており、前記複数の光制御装置の中の上流側の光制御装置側から下流側の光制御装置側に向かって同期信号を伝送可能となっており、
前記複数の光制御装置は、前記光警報器にて発光により警報を行う光警報動作を開始させるための起動信号、及び、前記同期信号を前記電気信号として受信可能となっており、
前記選択手段は、前記起動信号を受信した場合、前記マスタ光制御装置として動作を行うことを選択し、
前記動作制御手段は、前記マスタ光制御装置としての動作を行う場合、前記同期信号を生成して下流側に伝送して動作を行う、
請求項1に記載の防災システム。 - 前記複数の光制御装置は、前記光警報動作中であるか否かに関わらず、前記同期信号を受信した場合、受信した当該同期信号を下流側に伝送する、
請求項2に記載の防災システム。 - 前記選択手段は、前記光警報動作中に前記同期信号を受信した場合、前記マスタ光制御装置として動作を行うことに代えて、前記スレーブ光制御装置として動作を行うことを選択し、
前記動作制御手段は、前記スレーブ光制御装置としての動作を行う場合、受信した前記同期信号に同期して動作を行う、
請求項2又は3に記載の防災システム。 - 前記選択手段は、前記スレーブ光制御装置としての動作を行っている場合において、所定時間の期間中に前記同期信号を更に受信しない場合、前記スレーブ光制御装置として動作を行うことに代えて、前記マスタ光制御装置として動作を行うことを選択する、
請求項4に記載の防災システム。 - 前記複数の光制御装の少なくとも一部は、上流側から受信した前記同期信号を下流側に伝送する機能を停止することを可能とする切替手段、を備える、
請求項2から5の何れか一項に記載の防災システム。 - 前記複数の光制御装置の少なくとも一部は、前記光警報動作中であるか否かを示す警報動作表示灯、を備える、
請求項1から6の何れか一項に記載の防災システム。 - 前記複数の光制御装置の少なくとも一部は、前記マスタ光制御装置として動作しているか前記スレーブ光制御装置として動作しているかを示す動作表示灯、を備える、
請求項1から7の何れか一項に記載の防災システム。 - 前記複数の光制御装置の中の少なくとも1つの光制御装置は、
前記光警報器の試験を行う試験機能と、
前記試験機能を制御するための試験操作手段と、
を有し、
前記試験操作手段は、
前記試験操作手段を操作された前記少なくとも1つの光制御装置に接続されている1以上の前記光警報器の動作の試験である単独試験と、
前記試験操作手段を操作された前記少なくとも1つの光制御装置を前記マスタ光制御装置として動作させ、且つ、前記複数の光制御装置のうちの前記少なくとも1つの光制御装置以外の他の光制御装置をスレーブ制御装置として動作させて行う試験であって、前記複数の光制御装置に接続された光警報器の動作の試験である複合試験と、
のいずれかを選択して試験させる、
請求項1から8の何れか一項に記載の防災システム。
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