JP2019534770A - ねじり力に強いバックルを有する止血帯 - Google Patents

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Abstract

バックルを一端に有する第1長尺部材と、第2長尺部材の中間部を介して第1長尺部材の端部にその両端が接続され、第1長尺部材に対してスライド可能な第2長尺部材とを備える止血帯。巻き上げ機により、中間部をねじって第1長尺部材に張力を印加する。巻き上げ機をねじることで、力に対して線形成分とねじり成分を発生させる。バックルは、第1横側部と、第2横側部と、それらの間にそれらから離間して配置された中間バーとを備えている。バックルには、ねじり力に抵抗する耐ねじれプレートも備えられている。このバックルは、第1長尺部材のバックルからの移動に抵抗する「歯」も備えている。

Description

(関連出願の相互参照)
本開示の主題は、2016年10月12日付けで出願した「Tourniquet Having A Buckle Resistanct To Torsional Force」と題する米国仮特許出願第62/407,370号に関連し、且つその優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は止血帯(ターニケット)に関し、特にねじり力に強い止血帯に関するものである。
けが人が独りきりである場合、又はすぐに医療手当が受けられない場合、出血は重大な死亡リスクとなる。負傷した腕(arm)又は足(limb)からの出血を止めるために、止血帯の使用が広く知られている。負傷者が助けも過度な出血もなしに生き延びるチャンスを得るためには、自身の腕や足に片手だけを使って止血帯を装着できなければならない。
従来の止血帯は、長尺ストラップ及びバックル、並びに巻き上げ機のラチェットなどの手足にかかる円周方向の圧力を増加させるよう構成された他の構成要素を含む。ラチェット及び巻き上げ機は、大きな円周方向の張力により負傷した手足の周りに止血帯が巻かれた場合に径方向内方への圧縮を生じさせる。手足にかかる圧力が上昇すると止血帯と足の間の摩擦も増大し、ストラップがきつく引っ張られるにつれて下層軟部組織がストラップと共に動かされる。ストラップの下の軟部組織はバックル内へと引き込まれ、非常に高度に局在した圧力によってそこに軟部組織がはさまれる場合がある。せん断力もまた軟部組織に対して被害を及ぼす場合があり、神経損傷や破損の可能性が高まる。ストラップと手足の間の摩擦によっても、ストラップによる手足周りの張力の分散が一様でない低圧力領域が発生する場合があり、その結果、ストラップの張力が高いにもかかわらず、動脈血を完全に止血できない場合がある。
一般に、手足への一様でない圧力の適用は、神経、筋肉、及び手足に対する負傷の範囲の可能性を拡大させる一方で、動脈血流を止めるために止血帯全体の圧力をさらに高くする場合がある。
ハイキング、ロッククライミング、キャンプなどの多くのレクリエーション活動を含む、大けがが起こる可能性の高い活動に従事している人は、重量をはじめ、さまざまな条件に基づいて持っていくギアを選択する。簡単に言うと、止血帯がかさばり過ぎる場合、又は重すぎる場合、それを使用する見込みのある使用者はそれ持ち運ぼうとはしない。容易に持ち運びができる小型で軽量の止血帯であれば、レクリエーションギアの一つとして含まれる可能性がさらに高まる。
従って、軟部組織の圧迫、裂傷、損傷を引き起こさずに、血流を効果的に抑制する、理想的には片手で装着可能な使いやすい軽量の止血帯が必要とされている。
本開示の主要な観点及びその簡潔な記述によれば、第1端部及び反対側の第2端部を有する第1長尺部材を備えた止血帯が開示されている。バックルが第1端部に接続される。この止血帯は、第1端部及び反対側の第2端部を有する第2長尺部材を備えている。第2長尺部材の前記第1端部と第2端部とが第1長尺部材の第2端部に接続され、一方で第2長尺部材の第1端部と第2端部の間の第2長尺部材の中間部が第1長尺部材に対してスライド可能とされている。巻き上げ機は、操作時、第2長尺部材の中間部に力を印加するよう構成されている。この力は、線形成分(lineal component)とねじれ成分を有する。
上記バックルは、本開示の特徴の一つである。バックルは、第1横側壁を有する第1横側部と、第2横側部と、それらの間に位置し、それらから離間した中間バーとを備えている。第1横側壁は第1横側部を有し、第2横側壁は第2横側部を有している。長方形状を取り得る耐ねじれプレートが第1横側壁に接続されている。第2横側部は、中間バーに向かって突出する一つ又は複数の歯を有している。第1長尺部材の第2端部は、第1横側部と中間バーとの間を通り、第1長尺部材の第2端部にループを形成する。耐ねじれプレートは、巻き上げ機によって力が印加されたときにループにかかる力のねじれ成分に抵抗する。
上記耐ねじれプレートは、本開示のもう一つの特徴であり、横側部を有していてもよい。第1長尺部材の第2端部におけるループは、中間バーと第1横側部との間を通ってループを形成したときに耐ねじれプレートを取り囲む。この耐ねじれプレートは、その第1側部をバックルの第1横側部の第1横側壁に接続できるような長方形の形状を有していてもよく、ループが耐ねじれプレートの長方形の第2側部と第3側部に接続される。
本開示の止血帯の特徴は、ベースである。巻き上げ機によって第2長尺部材に力が印加されたときに第2長尺部材の端部がベースに向かって引き込まれるよう、第1長尺部材がベースに接続されている。
止血帯及びその使用に関する当業者であれば、以下の図面を伴う詳細な説明を慎重に検討することにより、さらなる特徴や利点が明らかになるであろう。
人の右足(破線で示す)に適用された止血帯を示す右側斜視図である。 図1に示す装置の平面図であり、その長手方向軸線に沿って伸ばした状態を示す図である。 図1に示す装置の右正面図であり、巻き上げ機による装置の締め付けを行う前の装置の状態を示す図である。 図2に示す装置の断面図であり、巻き上げ機が巻かれていない位置にある状態を示す図である。 図4と同じ装置の断面図であり、第1長尺部材がバックルを介してループ状になり、巻き上げ機が部分的に巻かれている位置にある状態を示す図である。 巻き上げ機が巻かれた位置にある状態の装置の一部を示す断面図である。 第1長尺部材がバックルを介してループ状になり、巻き上げ機が巻かれていない位置にある状態の装置のバックル端部を示す平面図である。 第1長尺部材がバックルを介してループ状になり、巻き上げ機が巻かれた位置にある状態の装置のバックル端部を示す平面図である。 本開示に係る装置のバックルを示す上部正面斜視図である。 図9に示すバックルの上部後面斜視図である。 図9に示すバックルの平面図である。 図9に示すバックルの上部正面斜視図であり、第1長尺部材の第1端部がバックルの第2ポートを介してループ状になった状態を示す図である。 図9に示すバックルの一部の断面図であって、第1長尺部材と耐ねじれプレート及び歯セットとの相互作用を示す図である。
以下、止血帯を締め付けた場合の直線力(linear force)を可能にしつつ、巻き上げ機のねじり力に強い止血帯について説明する。さらに、この止血帯は、滑りにくく、皮膚をバックルに引き込んで挟んだり、けがをさせたりする恐れが少ない。また、この止血帯は、片手での操作が可能であり、それにより使用者が助けを借りることなく止血帯を装着することが可能となる。
ここで、本開示に係る止血帯10を図1に示す。この止血帯10は、第1長尺部材14、第2長尺部材18、引張機構22、固定機構26を備えている。図1に示すように、止血帯10は、脚などの付属肢Lに装着し、締め付けることで足Lへの血液の流れを抑制することができる。
次に、使用前且つ伸ばした状態の止血帯10を図2に示す。第1長尺部材14は、第1端部30及び第2端部34を有する長手方向に延在する材料から構成されている。本開示によれば、第2端部34には、リングやバックル38などの拘束機構が含まれる。
この止血帯10が図1に示すように足Lに装着された場合、第1端部30は、ループ状にバックル38に通され、足Lの周りにきつく締められることにより、足Lの周囲を取り囲む又は取り巻く手段を提供する。図3は、第1端部30がループ状にバックル38に通された後の止血帯10を示す。
次に、図4を参照して、本開示によれば、第1長尺部材14は、第1パネル42及び第2パネル46を含む2つのパネルから形成されていてもよい。これらの第1及び第2パネル42、46は、縫製、接着、ステープル留め、クランプ締め、熱/超音波溶接又はそれらの組み合わせなどによりその端が接続されている。第1長尺部材14は、第1及び第2パネル42、46の間に内部空間44を形成するポケットを備えている。
第1パネル42は、好ましくはフック又はループ構造(hook or loop structures)を備えた外面50を有している。この外面50は、第1端部30と、第2長尺部材18が第1長尺部材14の第1パネル42と第2パネル46との間に露出する開口部54との間において第1長尺部材14に沿ってフック構造及びループ構造を有することがより好ましい。これにより、第1長尺部材14の第1端部30がバックル38を通ると、外面50がそれ自身に対して折り返されることによりループ状に形成され、それにより第1長尺部材14の位置をバックル38に定めてもよい。例として、これに限定されないが、第1パネル42は、図4に示すように、締結面がその外面50にフック及びループ構造を備えている、オランダのアムステルダムのベルクロインダストリーズB.V.社製のOMNI−TAPEという商標で販売されているものなど、一本のテープから構成されていてもよい。第1長尺部材14の外面50にフック構造とループ構造を組み合わせたものを使用することにより、止血帯10の使用時にその素早い調整が可能となり、大腿部や前腕などの手足Lのさまざまなサイズに対応することができるという利点がある。
止血帯10を足Lのサイズに合わせるには、使用者は、対象の足Lの周りに止血帯10を巻き付け、第1長尺部材14の第1端部30をループ状にバックル38に通し、止血帯10を適度にきつく締めた後、外面50を押し付けて、第1長尺部材14の外面50と、外面50がバックル38を越えて重なる領域内でフック及びループ構造とを取り外し可能に連結させる。第1長尺部材14の外面50には、対応するループファスナーにマッチするフックファスナーが取り付けられてもよいことを当業者であれば理解するであろう。本開示の範囲内では、さまざまな手足のサイズを収容するように修正された止血帯の能力は限られている場合もあるが、そのような問題には、さまざまなサイズの止血帯を製造し、対応するループ材料の部分にマッチするさまざまな長さのフック材料が取り付けられたさまざまな外面50の部分を有する止血帯を提供することにより対処することができる。
また、ボタン、スナップ、横ストラップなど、第1長尺部材14の重複部分を固定する他の手段を備えていてもよく、そのような変更や変形も本開示の範囲内である。
さらに、第1長尺部材14は、第1パネル42と第2パネル46から形成されることが好ましいが、第1長尺部材14は、1つの材料から形成されてもよいことにも留意されたい。例として、材料を折り畳んだり縫い合わせたりすることによりポケットや内部空間44を形成してもよい。
図4に示すように、第1長尺部材14の第1パネル42と第2パネル46との間には第2長尺部材18がある。本開示によれば、第2長尺部材18は、第1長尺部材14の第1端部30からバックル38まで延在し、第2長尺部材18がループを有するように第1端部30へと戻る一本のナイロン結束バンド(ナイロン結束テープともいう)から構成されている。この第2長尺部材18に使用する材料としては、弾性のないナイロンの結束バンド材料が好ましいが、ロープ、ベルト、チューブ、ホース、バンドの一部や、それらの組み合わせなど、体の一部を圧迫する手段を形成するその他の長尺タイプの材料を使用してもよい。第2長尺部材18の端部は、縫製、接着、ステープル留め、クランプ締め、熱/超音波溶接又はそれらの組み合わせなどにより、第1長尺部材14の第1端部30の先端58だけに取り付けられることが好ましい。これにより、第2長尺部材18は、第1長尺部材14の内部空間44内でスライド可能となる。従って、第2長尺部材18は、第2長尺部材18に張力が加えられた場合に、第1長尺部材14の内部空間44内でスライド可能となるよう摩擦特性を有する材料から成る。必須ではないが、第1長尺部材14及び第2長尺部材18を形成するのに使用する材料の種類によっては、第1長尺部材14の内部空間44には、第2長尺部材18の表面と第1長尺部材14の内部空間44との間の摩擦特性を助ける粉末やその他の潤滑剤などの物質が任意に含まれていてもよい。
本開示によれば、上記止血帯は、第1長尺部材14の第1パネル42におけるスリットなど、第1端部30の端部又はスリット(図示せず)を通して延びる内部ストラップ18を備えていてもよい。そして、この第2長尺部材18は、第2パネル46の遠位端に取り付けられてもよい。また、第2パネル46と第1パネル42の遠位端に取り付けられた第2長尺部材18にスリット(図示せず)を形成してもよい。
本開示によれば、上記止血帯10は、第2長尺部材18を形成するために材料の層(つまり、ループではない)が用いられるよう構成されてもよい。ここで、第2長尺部材18の第1端部は、第1長尺部材14の第1端部30の先端58に、又はその付近に取り付けられ、第2長尺部材18の第2端部は、中間部が第1長尺部材14に取り付けられていない状態で、バックル38に、又はその付近に取り付けられている。これにより、第2長尺部材18が第1長尺部材14内でスライド可能となる。この第2長尺部材18は、例えば、巻き上げ機74を巻き上げて第2長尺部材18に張力を発生させるなど、引張機構22により締め付けを行うことができる。巻き上げ機74は、回された時、線形成分(linear component)とねじれ成分を有する力を発生させる。
図4を参照すると、本開示によれば、止血帯10は、ベース部材62を備えていることが好ましい。例として、これに限定されないが、ベース部材62は、KYDEX(登録商標)(ニュージャージー州、マウントローレルのKieerdex Company, LLC社)熱可塑性物質や成形用(例えば、射出成形用など)のプラスチックにより形成されていてもよい。このベース部材62の第1端部66は、以下に述べるように、固定機構26を有していることが好ましい。第1長尺部材14の第2パネル46は、このベース部材62の少なくとも一部にわたって延在し、バックル38などのループ手段を通過して、ベース部材62の第2端部70へと折り返す。バックル38とベース部材62の第2端部70との間にある第2パネル46の端部は、縫製、接着、ステープル留め、クランプ締め、又は、熱/超音波溶接により接続されていることが好ましく、それにより第1長尺部材14の第2端部34がバックル38に取り付けられる。
図4を参照して、本開示によれば、第2長尺部材18は、それが引張機構22に接続される開口部54にて第1長尺部材14から出ている。引張機構22は、図4では非巻き上げ位置にある状態を示す巻き上げ機74を備えている。この巻き上げ機74はプラスチック材料から成るが、その他の種類の材料もまた本開示の範囲内である。本開示によれば、第2長尺部材18は、巻き上げ機74のスロット又は開口78を通り、前述のように、バックル38へ、且つその周りに延在する。
図7に、第1長尺部材14の第2端部34の平面図を示す。ここでは、第1長尺部材14がバックル38を通ってループ状になり、以下に説明するように、巻き上げ機74を備えた引張機構22は、第2長尺部材18の締め付けを行うよう巻き上げられた状態では示されていない。
図8に、第1長尺部材14の第2端部34の平面図を示す。ここでは、第1長尺部材14がバックル38を通ってループを形成し、巻き上げ機74が部分的に巻き上げられて、第2長尺部材18に張力が加えられている。第2長尺部材18の端部が第1長尺部材14の先端58に取り付けられているので、巻き上げ機74が回転すると、第2長尺部材18の中間部が第1長尺部材14内でスライドし、基本的に、第2長尺部材18の締め付けが強まるにつれて、第2長尺部材18に対して第1長尺部材14が押しつぶされる。第2長尺部材18が締め付けられることにより、一様な径方向の圧縮圧力が足Lに与えられる。
図5に、巻き上げ機74が部分的に巻かれた位置にある状態で、第2端部34を有する止血帯10の断面図を示す。具体的には、使用時、第1長尺部材14の第1端部30がバックル38を通って、図1に示す足Lに付着した後、例えば、矢印A1、A2の方向に巻き上げ機74を回転させることで、第2長尺部材18の少なくとも一部に張力が加えられる。第2長尺部材18は、第1長尺部材14の第1端部30の先端58に取り付けられているので、巻き上げ機74が回転するにつれて、第1長尺部材14内を矢印A3、A4の方向にスライドする。それにより、第2長尺部材18が引っ張られ、円周方向に印加された圧縮圧力が足Lに与えられる。張力は、主に、バックル38と巻き上げ機74との間の第2長尺部材18の部分で発生し、一般的に、第2長尺部材18は、足Lへの装着後、バックル38の周りで屈曲するため、バックル38と先端58との間の第2長尺部材18の重複部分で発生する張力は少ない。この屈曲は、第2長尺部材18が重複部分で滑ることを防止する傾向がある。巻き上げ機74の締め付けが行われると、止血帯10により足Lの血流が抑制される。従って、本開示の止血帯10は、考え得るねじりが無制限にあるという利点を有する。具体的には、従来の止血帯の多くは、その巻き上げ機により一定数のねじりに限定され、可能な圧縮が制限されていた。その結果、そのような従来の止血帯は静脈止血帯であり、動脈閉塞には適していない。本開示の第1長尺部材14、内部ストラップ18、引張機構22を組み合わせることで、このような従来技術の制限が克服される。
次に、図6に、巻き上げ機74が巻かれた位置にある状態の止血帯10の第2端部34の断面図を示す。本開示によれば、巻き上げ機74の十分な締め付けが行われて、付属肢の動脈血流が抑制されると、巻き上げ機74は固定機構26により固定されてもよい。この固定機構26は、巻き上げ機74を固定したり、ほどけてしまうのを防ぐ手段を提供する。よって、固定機構26は、巻き上げ機74の巻き付け位置を維持することにより、第2長尺部材18における張力を維持している。
本開示によれば、図1、図7、図8から最もよく見て取れるように、固定機構26は、止血帯10の縦軸LA−LAに対して直角に配置された一対の対向するフック状キャッチ82を備えていることが好ましい。
具体的には、フック状キャッチ82は、巻き上げ機74又はその一部を支える又は保持する大きさであることが好ましく、巻き上げ機74がほどけてしまうのを防ぐ。従って、フック状キャッチ82は、巻き上げ機74によってフック状キャッチ82に移動する際、第2長尺部材18内の張力に対して適切な耐久性を得るのに十分な硬さを有する。本開示によれば、例として、これに限定されないが、フック状キャッチ82は、ベース部材62と一体成形又は接続可能なKYDEX(登録商標)熱可塑性材料や成形用プラスチックから形成されていてもよい。これらの2つの対向するフック状キャッチ82を使用することにより、2つのフック状キャッチ82のうちの一方が常に巻き上げ機74がほどけてしまうのを防いだ状態で、使用者は巻き上げ機74をいずれの方向にも回転させることができる。このフック状キャッチ82は一つだけ使用してもよく、それも本開示の範囲内であることを理解されたい。フック状キャッチ82については、使用者は、巻き上げ機74を適切な方向に回転させて、巻き上げ機74の巻き上げや第2長尺部材18の引っ張りが完了すると、フック状キャッチ82が第2長尺部材18の張力に抵抗するようにする。
本開示によれば、固定機構26は、第1長尺部材14の縦軸LA−LAに対して直角に位置するストラップを備えていてもよい。例えば、巻き上げ機74をその巻き上げ位置に固定するため、フックやボタンと係合する面ファスナー部やゴムバンドを有する横配向ストラップを備えていてもよい。
また別の代替例において、横配向ストラップ86をフック状キャッチ82と組み合わせて使用してもよい。このように構造を組み合わせることにより、使用者は、巻き上げ機74がフック状キャッチ82から外れてほどけてしまうことをあまり心配せずに、巻き上げ機74を固定して動き回る(又は他の人に動かされる)ことが可能となる。本開示によれば、フック状キャッチ82を横配向ストラップ86と組み合わせて使用する場合、フック状キャッチ82の外面にはフック又はループ材料を備えていてもよく、横配向ストラップ86の表面にはそのフック状キャッチ82の材料と連結する相補的フック又はループ材料を備えていてもよい。
図9〜図11に、止血帯10で使用するバックル38を示す。前述のように、第1長尺部材14の第1端部30は、ループ状にバックル38に通され、足Lの周りにきつく締められることで、第1長尺部材14が足Lの周囲を取り囲む又は取り巻くようにしている。具体的には、バックル38は、第1横側部90と、第2横側部94と、通常それらの第1横側部90と第2横側部94に対して平行にそれらの間に位置する中間バー98とを備えている。この中間バー98は、上面102、底面106、第1中間側壁110、上面102と底面106の間に位置する第2中間側壁114を備えている。このバックル38の第1端部118と第2端部122により、第1横側部90、第2横側部94及び中間バー98が相互接続されている。第1横側部90は第1横側壁132と耐ねじれプレート150から構成され、第2横側部94は第2横側壁136から構成されている。第1横側部90と中間バー98の間には第1ポート126が配置され、第2横側部94と中間バー98の間には第2ポート130が形成されている。各ポートにより、図1に示す足Lの周りに第1長尺部材14を締め付けたり緩めたりする際に、バックル38を介して第1長尺部材14をループさせるためのルートや経路が与えられる。バックル38は、プラスチックやゴムなどのポリマーから構成されることが好ましく、金属や複合材料などの他の材料から構成されることも考えられる。
次に、図12及び図13を参照すると、第1長尺部材14の第2端部34がバックル38の上部124から底部123へと第1ポート126に通される。この第1長尺部材14の第2端部34は、縫製、接着、ステープル留め、クランプ締め、熱/超音波溶接又はそれらの組み合わせにより、第1長尺部材14の残りの部分に取り付けることが好ましく、それにより第1長尺部材14の第2端部34とバックル38を接続する。
図9から図13に、第1横側部90から水平に延在する耐ねじれプレート150を示す。この耐ねじれプレート150は、操作時、引張機構22の巻き上げ機74によって第2長尺部材18に伝達されるねじり力に対する抵抗をバックル38に与える。図1を参照すると、バックル38における抵抗により、巻き上げ機74によって第2長尺部材18に伝達されたねじり力がバックル38をねじるのを防ぎ、操作中にバックル38が足Lを挟んでしまう恐れが軽減される。
次に、図9、図12及び図13を参照すると、第2ポート130は、第2横側壁136に取り付けられ、バックル38に対する第1長尺部材14の移動を阻止する歯セット138を備えている。この歯セット138は、少なくとも一つの歯を含む。図13を参照すると、各歯は、上面142と、傾斜面146と、その間に端部又は突起部148を有する。操作時、図12を参照すると、第1長尺部材14の第1端部30がバックル38の底部123から上部124へと第2ポート130に通される。第1端部30が第2ポート130を出て足Lの周りを締め付けるように引っ張られると、第1長尺部材14を付属肢の周りに装着するために、第1長尺部材14の第1端部30の外面50にある面ファスナーと、第1長尺部材14の残りの部分の底面50にある面ファスナーとが接続する。
図13は、歯セット138と第1長尺部材14との間の相互作用をより詳細に示す図である。具体的には、第1長尺部材14の第1端部30が第2ポート130に通されると、歯セット138の突起部148が第1長尺部材14の外面50にあるフック及びループと係合する。
第1長尺部材14のけん引が強まると、バックル38に対する第1長尺部材14の自由な移動に対する抵抗が得られる。このけん引は、第1長尺部材14の第1端部30の底面にある面ファスナーが第1長尺部材14の残りの部分の外面50にある面ファスナーから誤って外れてしまった場合などに特に有用である。このように、一つ又は複数の歯部によって、例えば、止血帯10を使用している患者が動かされたり、引きずられたり、はったりなどした場合に、第1長尺部材14の第1端部30がバックル38からうっかり外れてしまうのを防止する追加の安全機構が提供される。さらに、当業者であれば、歯セット138の傾斜面146がいかに第1長尺部材14の締め付け移動方向154の移動を円滑にするかを理解するであろう。
図13を参照すると、バックル38の歯セット138の配置は、バックル38内での第1長尺部材14の締め付け移動を円滑にすることに加えて、バックル38の製造を簡素化するのに有利である。歯セット138は第2ポート130に位置して示されているが、当業者であれば、第1ポート126又は第2ポート130、もしくはその両方に一つ又は複数の歯セットを設けることが可能であることを理解するであろう。また、一つ又は複数の歯セットの全表面と相互作用する場合に第1長尺部材14の移動の円滑化又はそれに対する抵抗に関する特定の機能的選択を満たすために、一方の歯セットを反転させて他方は反転させない、もしくは両方の歯セットを反転させる又はさせないことが可能であることを理解するであろう。さらに、考え得るさまざまな歯セットの配置に関して、第1長尺部材14の第1端部30を中間バー98の上方でバックル38の底部123から上部124へと第1ポート126を通し、その後バックル38の上部124から底部123へと第2ポート130を通すことが可能であることを理解するであろう。バックル38にどの特徴を採用するかを判断する際に考慮する検討事項としては特に、製造の簡便性、製造コスト、第1長尺部材14とバックル38の組み立てやすさ、操作者のバックル38に関する精通度、第1長尺部材14にかかるけん引量が含まれる。
さらに、歯セット138には4つの歯が示されているが、より少ない歯(一つの歯も含め)を設けることで製造の円滑化、鋭いエッジ数の削減、又は操作者が所望する他の目的を達成することも考えられる。4つ以上の歯を設けて歯セット138の保持力を向上させてもよい。さらに、各歯は三角形状を有して示されているが、特に、球状の歯、先のとがった歯、2つの傾斜面を有する歯など、他の形状の歯も本開示の範囲内である。また、第1長尺部材14に多少のけん引を与えるために、任意の傾斜面の角度を変更することも可能である。
上記の記載及び関連する図面に提示される教示の利点を有する、本開示が関連する当業者であれば、多くの変形例や代替例が想到されるであろう。従って、本開示は、上記特定の実施例に限定されるものではなく、変形例や代替例が添付の請求の範囲に含まれるものと理解されたい。本明細書では特定の用語が用いられているが、それらは、一般的且つ説明的意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。また、本明細書において単数形で表現される用語は、可能であれば、複数形も含むものとし、逆の場合も同様である。本明細書で用いられるように、「少なくとも一つ」というフレーズは、「一つ又は複数」を意味し、これらのフレーズは置き換え可能であるものとする。従って、本明細書では「一つ又は複数」又は「少なくとも一つ」というフレーズも使用されてはいるが、「a」及び/又は「an」は「少なくとも一つ」又は「一つ又は複数」を意味する。

Claims (18)

  1. (a)第1端部及び第2端部を有する第1長尺部材と、
    (b)第1端部及び第2端部を有する第2長尺部材であって、前記第2長尺部材の前記第1端部及び前記第2長尺部材の前記第2端部は、前記第2長尺部材の前記第1端部と前記第2長尺部材の前記第2端部の間の前記第2長尺部材の中間部によって前記第1長尺部材の前記第2端部に取り付けられ、また前記第2長尺部材は、前記第1長尺部材に対してスライド可能である、第2長尺部材と、
    (c)線形成分及びねじれ成分を有する力を前記中間部に適用するように動作可能な巻き上げ機と、
    (d)バックルであって、
    (1)第1横側壁を有する第1横側部、
    (2)前記第1横側壁に取り付けられた耐ねじれプレート、
    (3)第2横側部、及び
    (4)前記第1横側部と前記第2横側部の間に位置する中間バーであって、前記第1長尺部材の前記第2端部は前記第1横側部と前記中間バーの間に挿入されるような寸法とされ、また前記耐ねじれプレートは、前記巻き上げ機によって前記力が前記中間部に適用されたときに前記中間部にかかる前記力の前記ねじれ成分に抵抗する、中間バー
    を有するバックルと
    を有する、止血帯。
  2. 前記耐ねじれプレートは側部を有し、前記第1長尺部材の前記第2端部における前記ループが、前記耐ねじれプレートを取り囲んでいる、請求項1に記載の止血帯。
  3. 前記耐ねじれプレートは長方形であり、且つ第1側部、第2側部及び第3側部を有し、前記長方形の前記第1側部は前記第1横側部の前記第1横側壁に取り付けられ、前記ループは、前記耐ねじれプレートの第2側部と第3側部に沿って取り付けられている、請求項1に記載の止血帯。
  4. ベースをさらに有し、
    前記第1長尺部材は、前記ベースに接続されており、且つ前記巻き上げ機が前記第2長尺部材に力を適用したときに前記第2長尺部材の前記第1端部と前記第2長尺部材の前記第2端部とを前記ベースに向けて引っ張るように動作可能である、請求項1に記載の止血帯。
  5. 前記バックルの前記第2横側部は少なくとも1つの歯を有している、請求項1に記載の止血帯。
  6. 前記バックルの前記第2横側部は4つの歯を有している、請求項1に記載の止血帯。
  7. 前記バックルの前記第2横側部は、前記中間バーに向かって延びる少なくとも1つの歯を有している、請求項1に記載の止血帯。
  8. (a)第1端部、及び反対側の第2端部を有する第1長尺部材と、
    (b)前記第1長尺部材に動作可能に接続されて、線形成分及びねじれ成分を有する力を前記第1長尺部材に適用するように動作可能な巻き上げ機と、
    (c)バックルであって、
    (1)第1横側壁を有する第1横側部、
    (2)前記第1横側壁に取り付けられた耐ねじれプレート、
    (3)第2横側部、及び
    (4)前記第1横側部と前記第2横側部の間に位置する中間バーであって、前記第1長尺部材の前記第2端部は前記バックルの前記第1横側部と前記中間バーの間を通過するような寸法とされ、また前記耐ねじれプレートは、前記巻き上げ機によって前記力が適用されたときに前記ループにかかる前記力の前記ねじれ成分に抵抗する、前記中間バー
    を有するバックルと
    を有する、止血帯。
  9. 前記バックルの前記第2横側部は少なくとも1つの歯を有している、請求項8に記載の止血帯。
  10. 前記バックルの前記第2横側部は4つの歯を有している、請求項8に記載の止血帯。
  11. 前記バックルの前記第2横側部は、前記中間バーに向かって延びる少なくとも1つの歯を有している、請求項8に記載の止血帯。
  12. (a)第1端部、及び反対側の第2端部を有する第1長尺部材と、
    (b)第1端部及び第2端部を有する第2長尺部材であって、前記第2長尺部材の前記第1端部及び前記第2長尺部材の前記第2端部は前記第1長尺部材の前記第2端部に取り付けられ、前記第2長尺部材の前記第1端部と前記第2長尺部材の前記第2端部の間の前記第2長尺部材の中間部は、前記第1長尺部材に対してスライド可能である、第2長尺部材と、
    (c)線形成分及びねじれ成分を有する力を前記中間部に適用するように動作可能な巻き上げ機と、
    (d)バックルであって、
    (1)第1横側壁を有する第1横側部、
    (2)第2横側部、及び
    (3)前記第1横側部と前記第2横側部の間に位置する中間バーであって、前記第1長尺部材の前記第2端部は前記第1横側部と前記中間バーの間に嵌合するような寸法である、中間バー
    を有するバックルと、
    (e)前記第2長尺部材に担持される耐ねじれプレートであって、前記巻き上げ機によって前記力が前記中間部に適用されたときに前記第2長尺部材の前記中間部にかかる前記力の前記ねじれ成分に抵抗する前記耐ねじれプレートと
    を有する、止血帯。
  13. 前記耐ねじれプレートは長方形である、請求項12に記載の止血帯。
  14. 前記耐ねじれプレートは前記バックルに取り付けられている、請求項12に記載の止血帯。
  15. 前記耐ねじれプレートは前記バックルの前記第2横側部に取り付けられている、請求項12に記載の止血帯。
  16. 前記耐ねじれプレートは前記バックルの前記第2横側部に取り付けられており、且つ前記第2長尺部材の前記中間部に向かって延びている、請求項12に記載の止血帯。
  17. 前記耐ねじれプレートは前記第2長尺部材の前記第1端部によって覆われている、請求項12に記載の止血帯。
  18. 前記耐ねじれプレートは前記第2長尺部材内に保持されている、請求項12に記載の止血帯。
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