JP2019511123A - ナノインプリントリソグラフィーにおける基板前処理組成物の硬化 - Google Patents

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Abstract

ナノインプリントリソグラフィー方法は、前処理組成物をナノインプリントリソグラフィー基板上に配置することで、前処理コーティングを形成することと、インプリントレジストの複数の不連続部分を前処理コーティング上に配置することとを含むものであり、インプリントレジストの不連続部分はそれぞれ、ナノインプリントリソグラフィー基板の標的域を覆っている。インプリントレジストは、重合性組成物であり、重合開始剤を含む。複合重合性コーティングは、インプリントレジストの不連続部分がそれぞれその標的域を越えて広がることで、ナノインプリントリソグラフィー基板上に形成する。複合重合性コーティングとナノインプリントリソグラフィーテンプレートとを接触させる。重合開始剤を活性化させ、複合重合性コーティングを重合することで、ナノインプリントリソグラフィー基板上に複合重合体層と前処理コーティングの非硬化部分とを得る。複合重合性コーティングを重合し、複合重合体層を得た後に、前処理コーティングの非硬化部分を重合する。【選択図】図8A

Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2016年3月31日に出願された「ナノインプリントリソグラフィーにおける基板前処理組成物の硬化(CURING SUBSTRATE PRETREATMENT COMPOSITIONS IN NANOIMPRINT LITHOGRAPHY)」と題される米国特許出願第62/316,377号及び2017年3月24日に出願された「ナノインプリントリソグラフィーにおける基板前処理組成物の硬化(CURING SUBSTRATE PRETREATMENT COMPOSITIONS IN NANOIMPRINT LITHOGRAPHY)」と題される米国特許出願第15/469,298号の利益を主張するものであり、該出願はそれぞれ、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす。
本発明は、ナノインプリントリソグラフィープロセスにおける基板前処理組成物の硬化、及びインプリントレジストと独立した硬化に適した前処理組成物に関する。
半導体加工産業では単位面積当たりの回路数を増やしつつ生産効率を増大することに尽力されていることから、信頼性のある高解像度のパターニング技法の継続的な進展に注目が集まっている。今日用いられているこのような技法の一つは一般に、インプリントリソグラフィーと呼ばれている。インプリントリソグラフィープロセスは、米国特許出願公開第2004/0065252号及び米国特許第6,936,194号及び同第8,349,241号(いずれも引用することにより本明細書の一部をなす)等の多くの公報において詳細に記載されている。インプリントリソグラフィーが利用されている他の開発分野としては、バイオテクノロジー、光学技術及び機械系が挙げられる。
上述の特許文献のそれぞれに開示されているインプリントリソグラフィー技法は、インプリントレジストにおけるレリーフパターンの形成及びレリーフパターンに対応するパターンの下層基板への転写を含むものである。パターニングプロセスでは、基板から離間したテンプレート及びテンプレートと基板との間に配置された重合性組成物(「インプリントレジスト」)が使用される。場合によっては、インプリントレジストが離間した不連続な液滴の形で基板上に配置されることもある。液滴を広げた後、インプリントレジストをテンプレートと接触させる。インプリントレジストをテンプレートと接触させた後、基板とテンプレートとの間の空間にレジストが均一に充填され、次いでインプリントレジストを固化することで、テンプレートの表面の形状に適合するパターンを有する層が形成される。固化後、テンプレートと基板とが離間するように、テンプレートはパターニングされた層から分離される。
インプリントリソグラフィープロセスにおけるスループット(Throughput:処理能力)は一般に、多様な要素に左右される。インプリントレジストが離間した不連続な液滴の形で基板上に配置される場合、スループットの少なくとも一部は基板上での液滴の広がりの効率性及び均一性に左右される。インプリントレジストの広がりは液滴同士の間のガス空隙及び液滴による基板及び/又はテンプレートの不完全な濡れ等の要素により阻害され得る。
インプリントリソグラフィープロセスにおけるスループットは、インプリントレジストの広がりを促す前処理組成物で基板を前処理することにより改善させることができる。しかしながら、インプリントリソグラフィープロセスを終えた後に非硬化前処理組成物が存在していると、その前処理組成物がインプリントフィールド上に広がり、基板から蒸発してコンタミネーション(contamination)が起こることで、得られるパターニングされた層(patterned layer:パターン層)に欠陥が生じることがある。
第1の一般的態様では、ナノインプリントリソグラフィー方法は、前処理組成物をナノインプリントリソグラフィー基板上に配置することで、ナノインプリントリソグラフィー基板上に前処理コーティングを形成することと、インプリントレジストの複数の不連続部分を前処理コーティング上に配置することとを含むものであり、インプリントレジストの不連続部分はそれぞれ、ナノインプリントリソグラフィー基板の標的域を覆っている。前処理組成物は、重合性成分を含む。インプリントレジストは、重合性組成物であり、重合開始剤を含む。複合重合性コーティングは、インプリントレジストの不連続部分がそれぞれその標的域を越えて広がることで、ナノインプリントリソグラフィー基板上に形成する。複合重合性コーティングは、前処理組成物とインプリントレジストとの混合物を含む。複合重合性コーティングとナノインプリントリソグラフィーテンプレートとを接触させる。重合開始剤を活性化させ、複合重合性コーティングを重合することで、ナノインプリントリソグラフィー基板上に複合重合体層と前処理コーティングの非硬化部分とを得る。複合重合性コーティングを重合し、複合重合体層を得た後に、前処理コーティングの非硬化部分を重合する。
第2の一般的態様は、第1の一般的態様の方法により形成されるナノインプリントリソグラフィー積層体を含む。
第1及び第2の一般的態様の実施態様には下記特徴の1つ以上が含まれ得る。
いくつかの実施の形態では、前処理組成物は、重合開始剤を含まないか、又は実質的に含まない。
いくつかの場合、上記重合開始剤が、第1の光重合開始剤を含み、上記複合重合性コーティングを重合することが、該複合重合性コーティングに、第1の波長、強度、エネルギー密度、及び期間のUV放射線を照射することにより、上記複合重合性コーティングの重合を開始させることを含む。上記前処理組成物が重合開始剤を含まなくてもよい。上記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第1の波長、及び第2の強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せのUV放射線を照射することを含むことができ、該第2の強度、エネルギー密度、又は期間の少なくとも1つが、第1のものとは異なり、上記前処理組成物の非硬化部分の自己重合を開始させるのに十分なものである。
或る特定の場合、上記前処理組成物が熱重合開始剤を含む。上記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分の重合を開始させるのに十分な温度及び期間で該前処理コーティングの非硬化部分を加熱することを含むことができる。
上記インプリントレジストが光増感剤を含むことができる。上記前処理組成物が上記第1の光重合開始剤を含むことができる。上記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第1の波長、及び第2の強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せのUV放射線を照射することを含むことができ、該第2の強度及びエネルギー密度の少なくとも一方が第1のものを上回る。
いくつかの場合、上記前処理コーティングが第2の光重合開始剤を含む。該第2の光重合開始剤が上記第1の光重合開始剤とは異なっていてもよい。上記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第2の波長のUV放射線を照射することを含むことができ、該第2の波長が上記第1の波長より短い。上記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第2の波長、及び第2の強度、エネルギー密度、又は期間のUV放射線を照射することを含むことができ、該第2の波長が上記第1の波長より短く、該第2の強度及びエネルギー密度の少なくとも一方が第1のものを上回る。上記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第2の強度、エネルギー密度、又は期間のUV放射線を照射することを含むことができ、該第2の強度又はエネルギー密度の少なくとも一方が第1のものを上回る。
或る特定の場合、上記重合開始剤を活性化させることが、上記前処理組成物の重合を開始させない。
本明細書に記載の主題の1つ以上の実施態様の詳細は添付の図面及び下記明細書に記載される。主題の他の特徴、態様及び有利な点は本明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかとなる。
リソグラフィーシステムの簡略化側面図である。 基板上にパターニングされた層が形成された、図1に示される基板の簡略化側面図である。 第1液層上での第1液と第2液の液滴との広がり相互作用を示す図である。 第1液層上での第1液と第2液の液滴との広がり相互作用を示す図である。 第1液層上での第1液と第2液の液滴との広がり相互作用を示す図である。 第1液層上での第1液と第2液の液滴との広がり相互作用を示す図である。 ナノインプリントリソグラフィースループットを促進するプロセスを示すフローチャート図である。 ナノインプリントリソグラフィー基板を示す図である。 ナノインプリントリソグラフィー基板上に配置された前処理コーティングを示す図である。 前処理コーティングを備える基板上に配置されたインプリントレジスト滴からの複合コーティングの形成を示す図である。 前処理コーティングを備える基板上に配置されたインプリントレジスト滴からの複合コーティングの形成を示す図である。 前処理コーティングを備える基板上に配置されたインプリントレジスト滴からの複合コーティングの形成を示す図である。 前処理コーティングを備える基板上に配置されたインプリントレジスト滴からの複合コーティングの形成を示す図である。 図6Aのw−w線に沿った断面図である。 図6Bのx−x線に沿った断面図である。 図6Cのy−y線に沿った断面図である。 図6Dのz−z線に沿った断面図である。 ナノインプリントリソグラフィー基板上の液滴に置き換えられた前処理コーティングの断面図である。 ナノインプリントリソグラフィー基板上の液滴に置き換えられた前処理コーティングの断面図である。 均質複合コーティングと接触するテンプレートの断面図である。 均質複合コーティングと接触するテンプレートの断面図である。 得られるナノインプリントリソグラフィー積層体の断面図である。 不均質な複合コーティングと接触するテンプレートの断面図である。 不均質な複合コーティングと接触するテンプレートの断面図である。 得られるナノインプリントリソグラフィー積層体の断面図である。 複合重合体層と非硬化前処理コーティングとを含むナノインプリントリソグラフィー基板を示す図である。 複合重合性コーティングと独立した非硬化前処理組成物を重合するプロセスを示すフローチャート図である。 複合重合性コーティングと独立した非硬化前処理組成物を重合するプロセスを示すフローチャート図である。 複合重合性コーティングと独立した非硬化前処理組成物を重合するプロセスを示すフローチャート図である。 比較例1に対応する前処理コーティングのない基板の粘着層上に広げた後のインプリントレジスト滴の画像を示す図である。 実施例1に記載の前処理コーティング上に広げた後のインプリントレジスト滴の画像を示す図である。 実施例2に記載の前処理コーティング上に広げた後のインプリントレジスト滴の画像を示す図である。 実施例3に記載の前処理コーティング上に広げた後のインプリントレジスト滴の画像を示す図である。 実施例2のインプリントレジスト及び前処理組成物についての前広がり時間に応じた欠陥密度を示す図である。 前処理組成物の広がる時間に対する液滴径を示す図である。 二成分前処理組成物における1つの成分の部分組成に応じた粘度を示す図である。 二成分前処理組成物における様々な比率の成分についての時間に対する液滴径を示す図である。 二成分前処理組成物における1つの成分の画分に対する二成分前処理組成物の表面張力を示す図である。
図1は、基板102上のレリーフパターンの形成に用いられる種類のインプリントリソグラフィーシステム100を示すものである。基板102には、基層と基層に接着する接着層とが含まれ得る。基板102は基板チャック104に連結することができる。図示されるように、基板チャック104は真空チャックである。しかしながら、基板チャック104は、真空、ピン型、グルーブ型、電磁、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない任意のチャックとすることができる。チャックの例は、米国特許第6,873,087号(引用することにより本明細書の一部をなす)に記載されている。基板102及び基板チャック104はステージ106によって更に支持することができる。ステージ106により、x軸、y軸及びz軸に対する動きが与えられ得る。ステージ106、基板102及び基板チャック104が基層上に置かれていてもよい。
テンプレート108は基板102と離間している。テンプレート108は一般にテンプレートの表面から基板102に向かっていくらか離れた矩形又は方形のメサ110を備える。メサ110の表面はパターニングすることができる。場合によっては、メサ110はモールド110又はマスク110と称されることもある。テンプレート108、モールド110又はその両方は、ヒュームドシリカ、石英、ケイ素、窒化ケイ素、有機ポリマー、シロキサンポリマー、ホウケイ酸ガラス、フッ化炭素ポリマー、金属(例えばクロム、タンタル)、硬化サファイア等、又はそれらの組合せを含むが、これらに限定されないこのような材料から形成することができる。図示されるように、表面112のパターニングは複数の離間した凹部114及び凸部116により規定された特徴を含むが、実施形態はこのような配置に限定されない。表面112のパターニングは基板102上に形成されるパターンの基となる任意のオリジナルパターンを規定し得る。
テンプレート108はチャック118に連結している。チャック118は通例、限定するものではないが、真空、ピン型、グルーブ型、電磁、又は他の同様のチャック型として構成されている。チャックの例は米国特許第6,873,087号(引用することにより本明細書の一部をなす)に更に記載されている。さらに、チャック118はインプリントヘッド120に連結することができ、このようにしてチャック118及び/又はインプリントヘッド120がテンプレート108の動きを円滑にするように構成され得る。
システム100には流体ディスペンスシステム122が更に含まれ得る。流体ディスペンスシステム122を用いることで、インプリントレジスト124を基板102上に堆積させることができる。インプリントレジスト124は、ドロップディスペンス、スピンコート法、ディップコート法、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、薄膜堆積、厚膜堆積等の技法を用いて基板102上に吐出することができる。ドロップディスペンス法では、図1に示されるように、インプリントレジスト124は離間した不連続な液滴の形で基板102上に配置される。
システム100にはパス128に沿ってエネルギーを指向させるように連結されたエネルギー源126が更に含まれ得る。インプリントヘッド120及びステージ106は、テンプレート108と基板102とがパス128と重なって位置付けられるように構成され得る。システム100は、ステージ106、インプリントヘッド120、流体ディスペンスシステム122、及び/又はエネルギー源126に連通しているプロセッサ130により制御することができ、メモリ132に保存されたコンピュータ可読プログラムにて動作させることができる。
インプリントヘッド120は、モールド110がインプリントレジスト124と接触するようにテンプレート108に力を加えることができる。インプリントレジスト124が所望の量充填された後に、エネルギー源126からエネルギー(例えば、電磁放射エネルギー又は熱エネルギー)を生じさせ、インプリントレジスト124が固化(例えば、重合及び/又は架橋)することで、基板102の表面134及びパターニング表面112の形状に適合する。インプリントレジスト124を固化して、基板102上に重合体層を得た後に、重合体層からモールド110を分離する。
図2は、インプリントレジスト124を固化して、基板102上にパターニングした重合体層202を得ることにより形成されるナノインプリントリソグラフィー積層体200を示すものである。パターニングした層202には、残膜204と凸部206及び凹部208として示される複数の特徴とが含まれ得る。凸部206の厚さはtであり、残膜204の厚さはtである。ナノインプリントリソグラフィーでは、基板102に対して平行な1つ以上の凸部206、凹部208又はその両方の長さは、100nm未満、50nm未満、又は25nm未満である。場合によっては、1つ以上の凸部206、凹部208又はその両方の長さは、1nm〜25nm又は1nm〜10nmである。
上記のシステム及びプロセスは、米国特許第6,932,934号、同第7,077,992号、同第7,197,396号及び同第7,396,475号(それらは全て引用することにより本明細書の一部をなす)に言及されるようなインプリントリソグラフィープロセス及びシステムにて更に実行することができる。
図1に示されるようなインプリントレジスト124が不連続部分(「液滴」)として基板102上に配置されるドロップオンデマンド又はドロップディスペンスナノインプリントリソグラフィープロセスでは、インプリントレジスト滴は通例、モールド110がインプリントレジストと接触する前後にて、基板102上に広がる。インプリントレジスト124の液滴の広がりが基板102を覆う又はモールド110の凹部114を満たすのに不十分である場合、重合体層202は空隙という形で欠陥を伴って形成される可能性がある。そのため、ドロップオンデマンドナノインプリントリソグラフィープロセスは通例、インプリントレジスト124の液滴の吐出を開始することと、基板102上のインプリントレジストに向けたモールド110の移動を開始することで基板とテンプレートとの間の空間を埋めることとの間に遅れを含むものである。そのことから、自動ナノインプリントリソグラフィープロセスのスループットは一般に、基板上でのインプリントレジストの広がり及びテンプレートの充填の速度により制限される。したがって、ドロップオンデマンド又はドロップディスペンスナノインプリントリソグラフィープロセスのスループットは、「充填時間」(すなわち、テンプレートと基板との間の空間を空隙なく完全に埋めるのに要する時間)を短縮することで改善することができる。充填時間を短縮する方法の一つは、基板に向けたモールドの移動を開始する前に、インプリントレジスト滴の広がり速度及びインプリントレジストによる基板の被覆を増大させることである。本明細書に記載のようにインプリントレジストの広がり速度及び基板の被覆の均一性は、インプリントレジストの不連続部分の迅速かつ均等な広がりを促し、パターニングされた層の形成中にインプリントレジストと重合する液体にて基板を前処理することにより改善することができる。
第1液上での第2液の不連続部分の広がりは、図3A〜図3Dを参照して理解することができる。図3A〜図3Dは、基板304上にあり、ガス306(例えば、空気、ヘリウム若しくは窒素等の不活性ガス、又は不活性ガスの組合せ)に接している第1液300及び第2液302を示している。第1液300は本明細書にて区別なく使用されるコーティング又は層の形で基板304上に存在する。場合によっては、第1液300は数ナノメートル(例えば、1nm〜15nm又は5nm〜10nm)の厚さの層として存在する。第2液302は不連続部分(「液滴」)の形で存在する。第1液300及び第2液302の特性は互いに対して変化し得る。例えば場合によっては、第1液300は第2液302よりも粘性かつ高密度であることもある。
第2液302と第1液300との界面エネルギー又は表面張力をγL1L2と表す。第1液300とガス306との界面エネルギーをγL1Gと表す。第2液302とガス306との界面エネルギーをγL2Gと表す。第1液300と基板304との界面エネルギーをγSL1と表す。第2液302と基板304との界面エネルギーをγSL2と表す。
図3Aは、第1液300上に配置された液滴として第2液302を示している。第2液302は第1液300を変形させておらず、基板304には触れていない。示されているように、第1液300と第2液302とは混ざり合っておらず、第1液と第2液との界面は平らに描かれている。平衡状態では、第1液300上の第2液302の接触角はθであり、接触角はヤング式:
により界面エネルギーγL1G、γL2G及びγL1L2と関連付けられている。
であり、θ=0°である場合、第2液302は第1液300上に完全に広がる。これらの液を混ぜ合わせることができる場合、或る程度時間が経過すると、
となる。この場合、第1液300上に第2液302が完全に広がる条件は、
である。第1液300の薄膜及び第2液302の小滴については、混ざり合いは拡散現象により制限され得る。そのため、第2液302が液滴の形で第1液300上に配置されている場合に第2液302を第1液300上に広げるには、不等式(2)を広がりの初期段階にてより適用可能である。
図3Bは、第1液300の下層が厚い場合の第2液302の液滴についての接触角形成を示している。この場合、液滴は基板304には触れていない。第2液302の液滴と第1液300の層とが角度α、β及びθにて交差し、
である。各界面に即した力平衡には、3つの条件がある:
第1液300と第2液302とを混ぜ合わせることができる場合、
となり、方程式(6)〜(8)は、
となる。方程式(10)及び(12)により、
及び
が与えられる。第2液302が第1液300を湿らせる場合、
及び方程式(11)により、
が与えられる。この結果を方程式(5)及び(15)と組み合わせることで、
が与えられる。このようにして、方程式(15)、(18)及び(19)により、角度α、β及びθについて解法が得られる。
である場合、界面間での平衡は起こらない。方程式(12)はα=πであっても不等式となり、第2液302は第1液300上に広がり続ける。
図3Cは、基板304に触れながら、第1液300との界面も保持している第2液302の液滴についてのより複雑な幾何学配置を示している。第1液300と第2液302とガス306との界面領域(角度α、β及びθにより規定される)及び第1液300と第2液302と基板304との界面領域(θにより規定される)を、第1液上での第2液の広がり挙動を求めるのに考慮しなければならない。
第1液300と第2液302とガス306との界面領域は方程式(6)〜(8)に支配される。第1液300と第2液302とを混ぜ合わせることができるため、
となる。角度αについての解法は方程式(14)により得られる。この場合、
及び
となる。
である場合、第2液302の液滴と第1液300との間に平衡は起こらず、他の物理的制限(例えば、体積保存及び混ぜ合わせ)により制限されるまで、第2液とガスとの間の界面に沿って液滴が広がり続ける。
第1液300と第2液302と基板304との界面領域については、方程式(1)と同様の方程式:
を考える。
である場合、液滴は完全に広がり、θ=0となる。さらに、混ぜ合わせることができる液については、第2項γL1L2=0であり、不等式(27)は、
へと単純化される。液滴の広がりについての複合条件は、広がりの前後のエネルギーを考慮すると、
と表される。エネルギー的に優位な遷移(すなわち、システムのエネルギーを最小限に抑える遷移)が起こるものとする。
不等式(29)における4つの項間の異なる関係性から、液滴の広がり特性が求められる。不等式(25)が有効であり、不等式(28)が有効でない場合、第2液302の液滴は初めに第1液300の表面に沿って広がることができる。代替的には不等式(28)が保持され、不等式(25)が保持されない場合、液滴が液固界面に沿って広がり始める場合がある。最終的に第1液300と第2液302とが混ぜ合わされることにより、より大きな複雑性が導入される。
図3Dは、基板304に触れながら、第1液300との界面も保持している第2液302の液滴についての幾何学配置を示している。図3Dに示されるように、第2液302の液滴の各側に対象となる界面領域が2つ存在する。第1界面領域は角度α、β及びθで示される、第1液300と第2液302とガス306とが接する場所である。対象となる第2界面領域は角度θで示される、第1液300と第2液302と基板304とが接する場所である。ここで、第2液302と基板304との界面の表面張力が第1液300と基板との界面の表面張力より大きい(γSL2≧γSL1)場合、液滴が広がるにつれて、θが0°に近づき、θが180°に近付く。すなわち、第2液302の液滴が第1液300と第2液との界面に沿って広がり、第2液と基板304との界面に沿っては広がらない。
第1液300と第2液302とガス306との界面については、方程式(6)〜(8)が適用可能である。第1液300と第2液302とを混ぜ合わせることができることから、
となる。角度αについての解法は方程式(14)により得られる。
であれば、方程式(11)により、
及び
が与えられる。
である場合、第2液302の液滴と液300との間に平衡は起こらず、他の物理的制限(例えば、体積保存及び混ぜ合わせ)により制限されるまで、第2液とガスとの間の界面に沿って液滴が広がり続ける。
第2液302と基板304との界面領域では、
となる。
であり、液を混ぜ合わせることができる場合、すなわち、
である場合、角度θは180°に近付いた後、未定となる。すなわち、第2液302は基板界面に沿って縮小し、第1液300とガス306との界面に沿って広がる傾向がある。
第1液300上での第2液302の広がりは、完全な広がりに関する表面エネルギーの関係性に併せて3つの異なる事例にまとめることができる。第1の事例では、第2液302の液滴が第1液300の層上に配置され、第2液の液滴は基板304と接触していない。第1液300の層は厚くても又は薄くてもよく、第1液300と第2液302とを混ぜ合わせることができる。理想的な条件下において、ガス306中の第1液300の表面エネルギーがガス中の第2液302の表面エネルギー以上である場合(γL1G≧γL2G)、第2液302の液滴の完全な広がりが第1液300の層上で起こる。第2の事例では、第2液302の液滴が第1液300の層上に配置されると同時に、基板304上にも触れており、広がっている。第1液と第2液302とを混ぜ合わせることができる。理想的な条件下において、(i)ガス中の第1液300の表面エネルギーがガス中の第2液302の表面エネルギー以上であり(γL1G≧γL2G)、(ii)第1液と基板304との界面の表面エネルギーが第2液と基板との界面の表面エネルギーより大きい(γSL1≧γSL2)場合に完全な広がりが起こる。第3の事例では、第2液302の液滴が、基板304に触れながら、第1液300の層上に配置される。広がりは第2液302と第1液300との界面又は第2液と基板304との界面に沿って起こり得る。第1液と第2液302とを混ぜ合わせることができる。理想的な条件下において、ガス中の第1液300の表面エネルギーと第1液と基板304との界面の表面エネルギーとの合計が、ガス中の第2液302の表面エネルギーと第2液と基板との界面の表面エネルギーとの合計以上であり(γL1G+γSL1≧γL2G+γSL2)、ガス中の第1液300の表面エネルギーがガス中の第2液302の表面エネルギー以上であるか(γL1G≧γL2G)、又は(ii)第1液と基板304との界面の表面エネルギーが第2液と基板との界面の表面エネルギーより大きい(γSL1≧γSL2)場合に完全な広がりが起こる。
周囲雰囲気(例えば、空気又は不活性ガス)において表面エネルギーがインプリントレジストの表面エネルギーより大きくなるように選択された液を用いてナノインプリントリソグラフィー基板を前処理することにより、ドロップオンデマンドナノインプリントリソグラフィープロセスにおいてインプリントレジストが基板上に広がる速度を増大させることができ、インプリントレジストをテンプレートと接触させる前に、基板上でのインプリントレジストのより均一な厚さを確保することができ、それによりナノインプリントリソグラフィープロセスにおけるスループットが促進される。前処理組成物がインプリントレジストと混ぜ合わせることが可能な重合性成分を含んでいる場合、このことが不要な成分を添加することなく得られる重合体層の形成に有益に寄与し、より均一な硬化がもたらされることにより、より均一な機械特性及びエッチング特性を得ることができる。
図4は、ドロップオンデマンドナノインプリントリソグラフィーにおけるスループットを促進するプロセス400を示すフローチャート図である。プロセス400は操作402〜410を含む。操作402では、前処理組成物をナノインプリントリソグラフィー基板上に配置し、基板上に前処理コーティングを形成する。操作404では、インプリントレジストの不連続部分(「液滴」)を前処理コーティング上に配置し、各液滴で基板の標的域を覆う。前処理組成物と空気との界面エネルギーがインプリントレジストと空気との界面エネルギーより大きくなるように、前処理組成物及びインプリントレジストを選択する。
操作406では、インプリントレジストの各液滴がその標的域を越えて広がることで、複合重合性コーティング(「複合コーティング」)を基板上に形成する。複合コーティングには前処理組成物とインプリントレジストとの均質又は不均質混合物が含まれる。操作408では、複合コーティングをナノインプリントリソグラフィーテンプレート(「テンプレート」)と接触させ、広げて、テンプレートと基板との間の全体積に充填させる。操作410では、複合コーティングを重合して、基板上に重合体層を得る。複合コーティングの重合後、テンプレートを重合体層から分離し、ナノインプリントリソグラフィー積層体とする。本明細書で使用される場合、「ナノインプリントリソグラフィー積層体」は概して、基板及び基板に接着する重合体層を表し、それらのそれぞれ又は両方が、1つ以上の更なる(例えば、介在)層を含んでいてもよい。一例では、基板には、基層と基層に接着する接着層とが含まれ得る。
プロセス400では、前処理組成物及びインプリントレジストは、例えば米国特許第7,157,036号及び米国特許第8,076,386号、並びにChou et al. 1995, Imprint of sub-25 nm vias and trenches in polymers. Applied Physics Letters 67(21):3114-3116、Chou et al. 1996, Nanoimprint lithography. Journal of Vacuum Science Technology B 14(6): 4129-4133、及びLong et al. 2007, Materials for step and flash imprint lithography (S-FIL(商標)). Journal of Materials Chemistry 17:3575-3580(それらは全て引用することにより本明細書の一部をなす)に記載される成分の混合物を含んでいてもよい。好適な組成物としては、重合性単量体(「単量体」)、架橋剤、樹脂、光重合開始剤、界面活性剤、又はそれらの任意の組合せが挙げられる。単量体の種類としては、アクリレート、メタクリレート、ビニルエーテル及びエポキシド、並びにそれらの多官能性誘導体が挙げられる。場合によっては、前処理組成物、インプリントレジスト又はその両方は実質的にケイ素を含まない。他の場合、前処理組成物、インプリントレジスト、又はその両方はケイ素を含有している。ケイ素含有単量体としては例えば、シロキサン及びジシロキサンが挙げられる。樹脂はケイ素含有(例えば、シルセスキオキサン)及びケイ素非含有(例えば、ノボラック樹脂)とすることができる。前処理組成物、インプリントレジスト又はその両方は1つ以上の重合開始剤又はフリーラジカル発生剤を含んでいてもよい。重合開始剤の種類としては例えば、光重合開始剤(例えば、アシロイン、キサントン及びフェノン)、光酸発生剤(例えば、スルホン酸塩及びオニウム塩)、及び光塩基発生剤(例えば、オルト−ニトロベンジルカルバメート、オキシムウレタン及びO−アシルオキシム)が挙げられる。いくつかの場合、前処理組成物は、重合開始剤、フリーラジカル発生剤、又はその両方を含まないか、又は実質的に含まない。
好適な単量体としては、単官能性、二官能性又は多官能性アクリレート、メタクリレート、ビニルエーテル及びエポキシドが挙げられ、ここで単−、二−及び多−はそれぞれ指定の官能基が1つ、2つ及び3つ以上であることを指す。単量体の一部又は全てがフッ素化(例えば、全フッ素化)されていてもよい。アクリレートの場合、例えば前処理組成物、インプリントレジスト又はその両方は1つ以上の単官能性アクリレート、1つ以上の二官能性アクリレート、1つ以上の多官能性アクリレート、又はそれらの組合せを含み得る。
好適な単官能性アクリレートの例としては、イソボルニルアクリレート、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ベンジルアクリレート、1−ナフチルアクリレート、4−シアノベンジルアクリレート、ペンタフルオロベンジルアクリレート、2−フェニルエチルアクリレート、フェニルアクリレート、(2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、4−tert−ブチルシクロヘキシルアクリレート、メトキシポリエチレングリコール(350)モノアクリレート、及びメトキシポリエチレングリコール(550)モノアクリレートが挙げられる。
好適なジアクリレートの例としては、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート(例えば、平均Mn=575)、1,2−プロパンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,3−プロパンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、2−ブテン−1,4−ジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、3−メチル−1,3−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1H,1H,6H,6H−ペルフルオロ−1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、1,12−ドデカンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、シクロヘキサンジメタノールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレート、エトキシル化ビスフェノールAジアクリレート、m−キシリレンジアクリレート、エトキシル化(3)ビスフェノールAジアクリレート、エトキシル化(4)ビスフェノールAジアクリレート、エトキシル化(10)ビスフェノールAジアクリレート、ジシクロペンタニルジアクリレート、1,2−アダマンタンジオールジアクリレート、2,4−ジエチルペンタン−1,5−ジオールジアクリレート、ポリ(エチレングリコール)(400)ジアクリレート、ポリ(エチレングリコール)(300)ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール(EO)ジアクリレート、1,6−ヘキサンジオール(EO)ジアクリレート及びアルコキシル化脂肪族ジアクリレートエステルが挙げられる。
好適な多官能性アクリレートの例としては、トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート(例えば、プロポキシル化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポキシル化(6)トリメチロールプロパントリアクリレート)、トリメチロールプロパンエトキシレートトリアクリレート(例えば、n 約1.3、3、5)、ジ(トリメチロールプロパン)テトラアクリレート、プロポキシル化グリセリルトリアクリレート(例えば、プロポキシル化(3)グリセリルトリアクリレート)、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、及びトリペンタエリスリトールオクタアクリレートが挙げられる。
好適な架橋剤の例としては、本明細書に記載されるような二官能性アクリレート及び多官能性アクリレートが挙げられる。
好適な光重合開始剤の例としては、IRGACURE 907、IRGACURE 4265、651、1173、819、TPO及びTPO−Lが挙げられる。
界面活性剤は、インプリントリソグラフィーテンプレートのパターニングされた表面に塗布するか、インプリントリソグラフィーレジストに加えるか、又はその両方により、固化レジストとテンプレートとの間の分離力を低減することで、インプリントリソグラフィープロセスにおいて形成されたインプリントパターンの分離欠陥を減らし、インプリントリソグラフィーテンプレートを用いて作製することができる連続インプリントの数を増やすことができる。インプリントレジスト用の界面活性剤を選択する際の要素としては例えば、表面との親和性及び処理表面の所望の表面特性が挙げられる。
好適な界面活性剤の例としては、フッ素化界面活性剤及び非フッ素化界面活性剤が挙げられる。フッ素化界面活性剤及び非フッ素化界面活性剤はイオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤であってもよい。好適な非イオン性のフッ素化界面活性剤としては、フルオロ脂肪族ポリマーエステル、ペルフルオロエーテル界面活性剤、ポリオキシエチレンのフッ素系界面活性剤、ポリアルキルエーテルのフッ素系界面活性剤、フルオロアルキルポリエーテル等が挙げられる。好適な非イオン性の非フッ素化界面活性剤としては、エトキシル化アルコール、エトキシル化アルキルフェノール及びポリエチレンオキシド−ポリプロピレンオキシドブロックコポリマーが挙げられる。
例示的な市販の界面活性剤成分としては、デラウェア州ウィルミントン所在のE.I. du Pont de Nemours and Company製のZONYL(商標) FSO及びZONYL(商標) FS−300;ミネソタ州メープルウッド所在の3M製のFC−4432及びFC−4430;オハイオ州シンシナティ所在のPilot Chemical Company製のMASURF(商標) FS−1700、FS−2000及びFS−2800;テキサス州マンスフィールド所在のChemguard製のS−107B;株式会社ネオス(日本国神戸市中央区)製のFTERGENT 222F、FTERGENT 250、FTERGENT 251;オハイオ州アクロン所在のOMNOVA Solutions Inc.製のPolyFox PF−656;ニュージャージー州フローラムパーク所在のBASF製のPluronic L35、L42、L43、L44、L63、L64等;並びにニュージャージー州エジソン所在のCroda Inc.製のBrij 35、58、78等が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの例では、インプリントレジストは、0重量%〜80重量%(例えば、20重量%〜80重量%又は40重量%〜80重量%)の1つ以上の単官能性アクリレートと、90重量%〜98重量%の1つ以上の二官能性若しくは多官能性アクリレート(例えば、インプリントレジストは単官能性アクリレートを実質的に含んでいなくてもよい)又は20重量%〜75重量%の1つ以上の二官能性若しくは多官能性アクリレート(例えば、1つ以上の単官能性アクリレートが存在する場合)と、1重量%〜10重量%の1つ以上の光重合開始剤と、1重量%〜10重量%の1つ以上の界面活性剤とを含む。一例では、インプリントレジストは、約40重量%〜約50重量%の1つ以上の単官能性アクリレートと、約45重量%〜約55重量%の1つ以上の二官能性アクリレートと、約4重量%〜約6重量%の1つ以上の光重合開始剤と、約3重量%の界面活性剤とを含む。別の例では、インプリントレジストは、約44重量%の1つ以上の単官能性アクリレートと、約48重量%の1つ以上の二官能性アクリレートと、約5重量%の1つ以上の光重合開始剤と、約3重量%の界面活性剤とを含む。更に別の例では、インプリントレジストは、約10重量%の第1の単官能性アクリレート(例えば、イソボルニルアクリレート)と、約34重量%の第2の単官能性アクリレート(例えば、ベンジルアクリレート)と、約48重量%の二官能性アクリレート(例えば、ネオペンチルグリコールジアクリレート)と、約2重量%の第1の光重合開始剤(例えば、IRGACURE TPO)と、約3重量%の第2の光重合開始剤(例えば、DAROCUR 4265)と、約3重量%の界面活性剤とを含む。好適な界面活性剤の例としては、X−R−(OCHCHOH(式中、Rはアルキル、アリール、又はポリ(プロピレングリコール)であり、XはH又は−(OCHCHOHであり、nは整数(例えば、2〜20、5〜15、又は10〜12)である(例えば、Xは−(OCHCHOHであり、Rはポリ(プロピレングリコール)であり、nは10〜12である));Y−R−(OCHCHOH(式中、Rはアルキル、アリール、又はポリ(プロピレングリコール)であり、Yはフッ素化部分(例えば、全フッ素化アルキル又は全フッ素化エーテル)、又はフッ素化部分でキャッピングされたポリ(エチレングリコール)であり、nは整数(例えば、2〜20、5〜15、又は10〜12)である(例えば、Yは全フッ素化アルキル基でキャッピングされたポリ(エチレングリコール)であり、Rはポリ(プロピレングリコール)であり、n=10〜12である));及びそれらの組合せが挙げられる。インプリントレジストの粘度は通例、23℃で0.1cP〜25cP又は5cP〜15cPである。インプリントレジストと空気との界面エネルギーは通例、20mN/m〜36mN/mである。
一例では、前処理組成物は、0重量%〜80重量%(例えば、20重量%〜80重量%又は40重量%〜80重量%)の1つ以上の単官能性アクリレートと、90重量%〜100重量%の1つ以上の二官能性若しくは多官能性アクリレート(例えば、前処理組成物は単官能性アクリレートを実質的に含まない)又は20重量%〜75重量%の1つ以上の二官能性若しくは多官能性アクリレート(例えば、1つ以上の単官能性アクリレートが存在する場合)と、0重量%〜10重量%の1つ以上の光重合開始剤と、0重量%〜10重量%の1つ以上の界面活性剤とを含む。
前処理組成物は通例、インプリントレジストと相溶性である。前処理組成物は通例、蒸気圧が低く、そのため複合コーティングが重合されるまで、基板上に薄膜として残存する。一例では、前処理組成物の蒸気圧は25℃で1×10−4mmHg未満である。前処理組成物は通例、粘度も低く、基板上での前処理組成物の急速な広がりを促進する。一例では、前処理組成物の粘度は25℃で90cP未満である。前処理組成物と空気との界面エネルギーは通例、30mN/m〜45mN/mである。前処理組成物は通例、使用中に分解が起こらず化学的に安定するように選択される。
前処理組成物は、単一の重合性成分(例えば、単官能性アクリレート、二官能性アクリレート又は多官能性アクリレート等の単量体)、2つ以上の重合性成分の混合物(例えば、2つ以上の単量体の混合物)、又は1つ以上の重合性成分と1つ以上の他の成分との混合物(例えば、単量体の混合物;2つ以上の単量体と界面活性剤、光重合開始剤又はその両方との混合物等)とすることができる。いくつかの例では、前処理組成物としては、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンエトキシレートトリアクリレート、1,12−ドデカンジオールジアクリレート、ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、1,3−アダマンタンジオールジアクリレート、ノナンジオールジアクリレート、m−キシリレンジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート又はそれらの任意の組合せが挙げられる。
重合性成分の混合物が相乗効果を生み、単一の重合性成分を含む前処理組成物よりも有益に特性(例えば、低粘度、良好なエッチング耐性及び膜安定性)を兼ね備えた前処理組成物が得られる可能性がある。一例では、前処理組成物は1,12−ドデカンジオールジアクリレートとトリシクロデカンジメタノールジアクリレートとの混合物である。別の例では、前処理組成物はトリシクロデカンジメタノールジアクリレートとテトラエチレングリコールジアクリレートとの混合物である。前処理組成物は概して、複合重合性コーティングの重合中に、前処理組成物の1つ以上の成分がインプリントレジストの1つ以上の成分と重合する(例えば、共有結合する)ように選択される。場合によっては、前処理組成物はインプリントレジストと同じ(also in)重合性成分又はインプリントレジストの1つ以上の重合性成分と共通する官能基(例えば、アクリレート基)を有する重合性成分を含む。前処理組成物の好適な例としては、プロポキシル化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート及びジペンタエリスリトールペンタアクリレートを含む、本明細書に記載されるような多官能性アクリレートが挙げられる。
前処理組成物は、エッチング耐性がインプリントレジストのエッチング耐性に概ね同等となるように選択することができ、それによりエッチング均一性が促される。或る特定の場合、前処理組成物は、前処理組成物と空気との界面での界面エネルギーが前処理組成物とともに用いられるインプリントレジストと空気との界面エネルギーより大きくすることで、液体前処理組成物上での液体インプリントレジストの急速な広がりを促し、複合コーティングをテンプレートと接触させる前に基板上に均一な複合コーティングを形成するように選択される。前処理組成物と空気との界面エネルギーは通例、インプリントレジストと空気との間又はインプリントレジストの少なくとも1つの成分と空気との間の界面エネルギーよりも1mN/m〜25mN/m、1mN/m〜15mN/m又は1mN/m〜7mN/m大きいが、これらの範囲は、前処理組成物及びインプリントレジストの化学的特性及び物理的特性、並びにこれら2つの液体間で得られる相互作用に基づき変動し得る。表面エネルギー間の差が小さすぎると、インプリントレジストの広がりが制限され、液滴が球冠状の形状を保持し、前処理組成物により隔てられたままとなる。表面エネルギー間の差が大きすぎると、インプリントレジストが過度に広がり、インプリントレジストのほとんどが隣接滴に向かって移動し、液滴の中心が空となり、それにより複合コーティングが液滴の中心の上に凸領域を備えることとなる。そのため、表面エネルギー間の差が小さすぎたり又は大きすぎたりすると、得られる複合コーティングは顕著な凸凹領域のある不均一なものとなる。表面エネルギーの差を適切に選択することで、インプリントレジストが急速に広がり、実質的に均一な複合コーティングが得られる。前処理組成物及びインプリントレジストの有益な選択により、充填時間を50%〜90%短縮することが可能となり、そうすることで充填を僅か1秒ほどで又は場合によっては僅か0.1秒足らずで達成することができる。
プロセス400の操作402を参照して、図5Aは、基層500と接着層502とを備える基板102を示している。基層500は通例シリコンウエハである。基層500に適した他の材料としては、フュームドシリカ、石英、シリコンゲルマニウム、ガリウムヒ素及びリン化インジウムが挙げられる。接着層502は、重合体層と基層500との密着性を向上させることにより、複合コーティングの重合後、テンプレートを重合体層から分離する際の重合体層の欠陥の形成を低減する働きがある。接着層502の厚さは通例、1nm〜10nmである。接着層502に適した材料の例としては、米国特許第7,759,407号、同第8,361,546号、同第8,557,351号、同第8,808,808号、及び同第8,846,195号(それらは全て引用することにより本明細書の一部をなす)に開示されるものが挙げられる。一例では、接着層は、ISORAD 501、CYMEL 303ULF、CYCAT 4040又はTAG 2678(第四級アンモニウムによってブロックされたトリフルオロメタンスルホン酸)と、PMアセテート(テネシー州キングスポートのEastman Chemical Companyから入手可能な2−(1−メトキシ)プロピルアセテートからなる溶媒)とを含む組成物から形成される。場合によっては、基板102は、基層500と接着層502との間に1つ以上の更なる層を備える。いくつかの場合では、基板102は接着層502上に1つ以上の更なる層を備える。簡略化のために、基板102は基層500及び接着層502のみを備えるものとして示している。
図5Bは、前処理組成物を基板102上に配置し、前処理コーティング506を形成した後の前処理組成物504を示している。図5Bに示されるように、前処理コーティング506は基板102の接着層502上に直接形成される。場合によっては、前処理コーティング506は基板102の別の表面上に(例えば、基層500上に直接)形成される。前処理コーティング506は、スピンコート法、ディップコート法、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)等の技法を用いて基板102上に形成される。例えば、スピンコート法又はディップコート法等の場合、前処理組成物を1つ以上の溶媒(例えば、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)等)に溶解して、基板に塗布した後、溶媒を蒸発させることで、前処理コーティングを残すことができる。前処理コーティング506の厚さtは通例、1nm〜100nm(例えば、1nm〜50nm、1nm〜25nm又は1nm〜10nm)である。
さらに図4を参照して、プロセス400の操作404は、インプリントレジストの各液滴が基板の標的域を覆うように、インプリントレジスト滴を前処理コーティング上に配置することを含む。インプリントレジスト滴の体積は通例、0.6pL〜30pLであり、液滴の中心間の距離は通例、35μm〜350μmである。場合によっては、インプリントレジストと前処理コーティングとの体積比は1:1〜15:1である。操作406では、インプリントレジストの各液滴がその標的域を越えて広がることで、複合コーティングが形成されるように、複合コーティングを基板上に形成する。本明細書で使用される場合、「前広がり(prespreading)」は液滴が初めに前処理コーティングと接触し、標的域を越えて広がる時点と、テンプレートが複合コーティングと接触する時点との間に起こるインプリントレジスト滴の自然な広がりを指す。
図6A〜図6Dは、液滴を標的域上に配置した時点での前処理コーティング上でのインプリントレジスト滴、並びに液滴が広がる前、広がっている最中、及び広がりきった後での複合コーティングを上から見た図を示している。液滴は正方格子に示されているが、液滴パターンは正方又は幾何学パターンに限定されない。
図6Aに、液滴が標的域602を覆うが、標的域602を越えて広がらないような、液滴を初めに前処理コーティング上に配置した時点での前処理コーティング506上の液滴600を上から見た図を示す。液滴600を前処理コーティング506上に配置した後、標的域よりも大きい基板の表面積を覆うように、液滴が自然に広がることにより、基板上に複合コーティングが形成される。図6Bに、前広がり中(標的域602を越えて液滴600がいくらか広がった後)、通例インプリントレジストと前処理コーティングとがいくらか混ぜ合わされた後の複合コーティング604を上から見た図を示す。図示されるように、複合コーティング604は液体前処理組成物と液体インプリントレジストとの混合物であり、領域606はインプリントレジストの大部分を含み(インプリントレジストに「富んでおり」)、領域608は前処理組成物の大部分を含んでいる(前処理組成物に「富んでいる」)。前広がりが進行するにつれて、複合コーティング604は前処理組成物とインプリントレジストとのより均質な混合物を形成することができる。
1つ以上の領域606が1つ以上の隣接する領域606と接触するまで、広がりを進行させることができる。図6C及び図6Dに、広がりきった後の複合コーティング604を示す。図6Cに示されるように、領域606のそれぞれが互いに隣接する領域606に境界610で接触するように広がっており、領域608は領域606間の不連続(非連続)部分まで縮小している。他の場合、図6Dに示されるように、領域608が識別不能となるように、領域606が広がり、連続層を形成している。図6Dでは、複合コーティング604は前処理組成物とインプリントレジストとの均質混合物とすることができる。
図7A〜図7Dは、図6A〜図6Dのw−w、x−x、y−y及びz−z線それぞれに沿った断面図である。図7Aは、標的域602に対応する基板102の表面積を覆うインプリントレジスト600の液滴を示す、図6Aのw−w線に沿った断面図である。各標的域(及び初めに配置された各液滴)にはc−c線に示されるように中心があり、b−b線は2つの標的域602の中心から等しく離れた位置を示す。簡略化のために、液滴600は基板102の接着層502に接するように示されており、インプリントレジストと前処理組成物との混ざり合いは示されていない。図7Bは、領域606が標的域602を越えて広がった後の領域608が領域606間に露出している複合コーティング604を示す、図6Bのx−x線に沿った断面図である。図7Cは、前処理組成物とインプリントレジストとの均質混合物として複合コーティング604を示す、前広がり終了時の図6Cのy−y線に沿った断面図である。図示されるように、領域606は図7Bより広い基板表面を覆うように広がっており、それに応じて領域608は縮小している。液滴600を基とする領域606は凸部として示されているが、複合コーティング604は略平板であるか、又は凹部領域を含み得る。或る特定の場合、前広がりが図7Cに示されるものを越えて続いて、インプリントレジストが前処理コーティング上に連続層を形成することがある(混ざり合わないか、又は完全に若しくは部分的に混ざり合う)。図7Dは、広がりきった後の前処理組成物とインプリントレジストとの均質混合物として複合コーティング604を示す、図6Dのz−z線に沿った断面図であり、液滴の中心c−cについての複合コーティングの凹部領域同士が境界610で接しており、そのため液滴境界での重合性コーティングの厚さは液滴の中心の複合コーティングの厚さより大きい。図7C及び図7Dに示されるように、複合コーティングをナノインプリントリソグラフィーテンプレートと接触させる際、2つの標的域の中心から等しく離れた位置にある複合コーティング604の厚さは2つの標的域の一方の中心の複合コーティングの厚さとは異なり得る。
さらに図4を参照して、プロセス400の操作408及び410は、ナノインプリントリソグラフィー基板上に複合重合体層を備えるナノインプリントリソグラフィー積層体を得るために、複合コーティングをテンプレートと接触させること及び複合コーティングを重合することをそれぞれ含む。
場合によっては、図7C及び図7Dに示されるように、複合コーティング604は、前広がり終了時の(すなわち、複合コーティングをテンプレートと接触させる直前の)均質混合物又は実質的に均質な混合物(例えば、空気−複合コーティング界面での)である。このようにして、テンプレートは均質混合物と接触して、混合物の大部分は通例、インプリントレジストに由来したものとなる。そのため、インプリントレジストの剥離特性は概して、複合コーティングとテンプレートとの相互作用と、テンプレートと重合体層との間の分離力に起因する欠陥の形成(又は欠陥がないこと)を含むテンプレートからの重合体層の分離とに影響を及ぼすことになる。
しかしながら、図8A及び図8Bに示されるように、複合コーティング604は、テンプレート110が物理的特性及び化学的特性が異なる複合コーティング604の領域と接触するように、それぞれ前処理組成物に富む領域608とインプリントレジストに富む領域606とを備えていてもよい。簡略化のために、領域606におけるインプリントレジストは前処理コーティングに置き換えて示されており、そのため領域606は基板と直接接しており、混ざり合いは示されていない。したがって、領域608における前処理組成物は厚さが不均一である。図8Aでは、テンプレート110が主に領域606と接するように、領域606の最大高さpは前処理組成物の最大高さiよりも大きい。図8Bでは、テンプレート110が主に領域608と接するように、領域608の最大高さiはインプリントレジストの最大高さpよりも大きい。したがって、得られた複合重合体層からのテンプレート110の分離及びそれに伴う欠陥密度は不均一であり、これはテンプレートとインプリントレジストとの相互作用とテンプレートと前処理組成物との相互作用とが異なることに基づいている。そのため、或る特定の前処理組成物(例えば、単一の単量体又は2つ以上の単量体の混合物を含むが、界面活性剤は含まない前処理組成物)では、複合コーティングによって、テンプレートが複合コーティングと接する気液界面にて均質混合物又は少なくとも実質的に均質な混合物が形成されることが有益な場合がある。
図9A〜図9C及び図10A〜図10Cは、複合コーティングをテンプレートと接触させる前、接触させている最中、及び複合重合体層からテンプレートを分離し、ナノインプリントリソグラフィー積層体を得た後の基層500と接着層502とを備える基板102上にあるテンプレート110及び複合コーティング604を示す断面図である。図9A〜図9Cでは、複合コーティング604は前処理組成物とインプリントレジストとの均質混合物として示されている。図10A〜図10Cでは、複合コーティング604は前処理組成物とインプリントレジストとの不均質混合物として示されている。
図9Aに、基板102上でのテンプレート110と均質複合コーティング900との初期接触の断面図を示す。図9Bでは、テンプレート110は、複合コーティング900がテンプレート110の凹部に充填されるように基板102に向かって前進している。複合コーティング900を重合して、基板102上に均質な重合体層を得た後、重合体層からテンプレート110を分離する。図9Cに、均質な複合重合体層904を備えるナノインプリントリソグラフィー積層体902の断面図を示す。
図10Aに、基板102上でのテンプレート110と複合コーティング604との初期接触の断面図を示す。不均質な複合コーティング1000は領域606と領域608とを備える。図示されるように、領域606のインプリントレジストと領域608の前処理組成物との間で混ざり合いはほとんど又は全く起こっていない。図10Bでは、テンプレート110は、複合コーティング1000がテンプレート110の凹部に充填されるように基板102に向かって前進している。複合コーティング1000を重合して、基板102上に不均質な重合体層を得た後、重合体層からテンプレート110を分離する。図10Cに、不均一な複合コーティング1000の領域606及び領域608にそれぞれ対応する領域1006及び領域1008を含む不均質な重合体層1004を備えるナノインプリントリソグラフィー積層体1002の断面図を示す。そのため、複合重合体層1002は化学組成が不均質又は不均一であり、インプリントレジストに富んだ混合物に由来する組成を有する領域1006と、前処理組成物に富む混合物に由来する組成を有する領域1008とを備える。領域1006及び領域1008の相対サイズ(例えば、露出する表面積、覆われるテンプレートの表面積、又は体積)は、複合コーティングとテンプレートとの接触前の前広がり又はテンプレートとの接触に起因する広がりの程度に少なくとも一部応じて変動し得る。場合によっては、複合重合体層1002が境界によって隔てられた複数の中心領域を備えるように、領域1006は領域1008によって隔てられていても又は境界を定められていてもよく、境界での複合重合体層1004の化学組成は中心領域の内部での複合重合体層の化学組成とは異なる。
いくつかの場合、インプリントリソグラフィープロセスにおける複合コーティングの重合後、一部の前処理組成物(例えば、インプリントフィールドの境界を越える前処理組成物)が非硬化のままであることがある。非硬化前処理コーティングの存在は、様々な理由から不利益となり得る。一例として、非硬化前処理コーティングにより、その前処理組成物が複合(composited)重合体層(インプリントフィールド)上に広がることで、インプリントリソグラフィープロセスにおいて欠陥が生じることがある。別の例として、非硬化前処理コーティングが蒸発することで、ナノインプリントリソグラフィー基板の一部、又はインプリントを行う機器の一部がコンタミネーションを起こすことがある。インプリントレジスト中の重合開始剤とは独立して活性化する重合開始剤を前処理組成物に含ませることにより、複合重合性層を重合し、複合重合体層を得た後に、非硬化前処理コーティングを、(例えば、ナノインプリントリソグラフィー基板の非インプリント域にて)重合することができ、それにより複合重合性コーティングの重合後の非硬化前処理コーティングの存在に伴う不利点が避けられる。独立した前処理組成物中の重合開始剤の活性化は、インプリントレジスト中の光重合開始剤とは異なる波長、強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せで活性化する熱重合開始剤又は光重合開始剤を含ませることにより達成することができ、そのようにして、複合重合性コーティングの重合後に存在する前処理コーティングの非硬化部分を、別々のプロセス、例えば複合重合性コーティングの重合開始に用いられる以外の波長、強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せでの加熱又は照射にて重合することができる。本明細書で使用される場合、「波長」は、概して電磁スペクトルの一部(例えば、単波長又は波長帯)を指す。
本明細書に記載のように、基板への前処理組成物の塗布は通例、インプリントされる基板の表面をスピンコーティング法にて前処理組成物で覆うことで、基板上に非硬化前処理コーティングを得ることを含む。このため、基板は、後にインプリントレジストで覆われない区域があれば、複合重合性コーティングの重合後も非硬化前処理コーティングで覆われたままとなり得る。ナノインプリントリソグラフィー基板1100について図11に示されるように、非硬化前処理コーティング1102は、隣接するインプリント1104の間の比較的小さい隙間(「路部(street)」)、又は基板の縁にある比較的大きな非インプリント域1106(例えば、いくつかの最小値未満の区域を有する部分フィールド)に見ることができる。非硬化前処理コーティングは、例えば、後に広がるか又は蒸発する場合に問題となり得る。一例として、非硬化前処理コーティングは、基板1100のインプリント域1104上に広がり、線形崩壊(line collapse)等の欠陥を引き起こすことがある。別の例として、非硬化前処理コーティングは、保管中、又は後のプロセス工程の間に蒸発することがある。保管中の蒸発により、保管容器、他の基板、又はその両方がコンタミネーションを起こすことがある。後のプロセス工程の間、蒸発するか又は広がる任意の前処理コーティングにより、基板取扱機器又はプロセス環境がコンタミネーションを起こすことがある。プロセスチャンバに蒸発された前処理コーティングが存在することで、エッチング速度、層均一性、又はその両方が変わることにより、エッチング工程又は堆積プロセス等の続くプロセス工程に負の影響が生じ得る。
インプリントレジスト中の重合開始剤とは独立して活性化する重合開始剤を前処理組成物に含ませることで、後にインプリントを受ける区域にて、前処理コーティングが意図せず硬化することがなくなる。例えば、光重合開始剤を含むインプリントレジストで形成された複合重合性コーティングの重合中に、インプリントフィールドを越えた区域に迷光した(stray)UV放射線が達するのを防ぐことが難しいことがある。このような迷光したUV放射線が隣接フィールドの一部において前処理コーティングの重合を開始させ、続いて硬化した又は部分的に硬化した前処理組成物上にインプリントレジストが配置される場合、硬化した又は部分的に硬化した前処理組成物が、インプリントレジストの広がりを抑えることで、より低いスループット、欠陥性の増大、又はその両方が起こり得る。
図12Aは、インプリントレジストに光重合開始剤を含ませるとともに、前処理組成物に、インプリントレジスト中の光重合開始剤の開始に用いられるUV放射線との感受性がない熱重合開始剤を含ませることにより、前処理コーティングの非硬化部分の独立した又は「直交(orthogonal:オルトゴナル)」重合を達成するプロセス1200を示すフローチャート図である。1202では、複合重合性コーティングにUV放射線を照射し、インプリントレジスト中の光重合開始剤によって複合重合性コーティングの重合を開始させることで、複合重合体層と前処理コーティングの非硬化部分とを得る。1204では、基板の一部又は全体をインプリントした後、前処理コーティングの非硬化部分を、熱重合開始剤によって、前処理コーティングの非硬化部分を重合するのに十分な温度及び期間で加熱する。前処理コーティングの非硬化部分を重合するのに必要とされる温度は、前処理コーティングの非硬化部分の重合に必要とされる条件により複合重合体層が損傷を受けないように、インプリントレジストのガラス転移温度未満であるのが通例である。熱重合開始剤によっては、UV照射に感受性のものもあるが、光重合開始剤の硬化に用いられる波長は、UV照射に応じた前処理組成物中の熱重合開始剤の反応を回避するように選択することができる。
好適な熱重合開始剤としては、アゾ化合物及び有機過酸化物が挙げられる。熱フリーラジカル開始剤に適したアゾ化合物の例としては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)及び1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)が挙げられる。好適な有機過酸化物の例としては、ベンゾイルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、tert−アミルペルオキシベンゾエート、ラウロイルペルオキシド、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、2,5−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−2,5−ジメチルヘキサン、ビス[1−(tert−ブチルペルオキシ)−1−メチルエチル]ベンゼン、及び1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが挙げられる。
図12Bは、インプリントレジストに第1の光重合開始剤、及び前処理組成物に第2の光重合開始剤を含ませることにより、前処理コーティングの非硬化部分の独立した又は直交重合を達成するプロセス1210を示すフローチャート図である。場合によっては、第1の光重合開始剤と第2の光重合開始剤とは同じである(すなわち、同じ化学構造を有する)。第1の光重合開始剤と第2の光重合開始剤とが同じである場合、第1の光重合開始剤及び第2の光重合開始剤の濃度は、同じであっても又は異なっていてもよい。第1の光重合開始剤と第2の光重合開始剤とが同じである場合の前処理コーティングの非硬化部分とインプリントレジストとの独立した又は直交重合は、UV放射の空間制御、強度差、エネルギー密度、若しくはUV放射の期間、又はそれらの組合せによって達成され得る。或る特定の場合、第1の光重合開始剤と第2の光重合開始剤とが異なる(すなわち、異なる化学構造を有する)。第1の光重合開始剤と第2の光重合開始剤とが異なる場合、第1の光重合開始剤及び第2の光重合開始剤の濃度は、同じであっても又は異なっていてもよい。第1の光重合開始剤と第2の光重合開始剤とが異なる場合の前処理コーティングの非硬化部分とインプリントレジストとの独立した又は直交重合も、UV放射の空間制御、強度差、エネルギー密度、UV放射の期間、又はそれらの組合せによって達成され得る。
1212では、複合重合性コーティングに、第1の波長、第1の強度、第1のエネルギー密度、期間、又はそれらの組合せでUV放射線を照射して、第1の光重合開始剤によって複合重合性コーティングの重合を開始させることで、複合重合体層と前処理コーティングの非硬化部分とを得る。1214では、基板の一部又は全体をインプリントした後、前処理コーティングの非硬化部分に、第2の活性化波長、第2の強度、第2のエネルギー密度、期間、又はそれらの組合せでUV放射線を照射して、第2の光重合開始剤によって前処理コーティングの非硬化部分を重合する。場合によっては、第2の光重合開始剤の活性化には、第1の光重合開始剤よりも短い波長、高い強度、高いエネルギー密度、及び長い期間の少なくとも1つが必要となることがある。
プロセス1210の一例では、インプリントレジストは第1の光重合開始剤を含み、前処理組成物は第2の光重合開始剤を含む。第1の光重合開始剤は、第2の光重合開始剤よりも低いエネルギー(長い波長)閾値を有する。より長い波長で複合重合性コーティングに照射することで、複合重合体層と前処理コーティングの非硬化部分とを得る(すなわち、複合重合性コーティングの重合に由来する迷光したUV放射線は、複合重合性コーティングの一部をなさない前処理コーティングの重合を開始させない)。基板の一部又は全体をインプリントした後、前処理コーティングの非硬化部分をより短い波長のUV放射線に曝すことにより、前処理コーティングの非硬化部分を重合し、それにより、複合重合性コーティングとは独立して、前処理コーティングの非硬化部分が硬化する。
好適な光重合開始剤の例としては、α−ヒドロキシケトン型光重合開始剤、例えばIrgacure 184、2959、127、及びDarocur 1173;α−アミノケトン型光重合開始剤、例えばIrgacure 369及び907;フェニルグリオキシレート型光重合開始剤、例えばIrgacure 754及びDarocur MBF;ベンジルジメチル−ケタール型光重合開始剤、例えばIrgacure 651;モノアシルホスフィンオキシド(MAPO)型光重合開始剤、例えばLucirin TPO及びLucirin TPO−L;並びにビスアシルホスフィンオキシド(BAPO)型光重合開始剤、例えばIrgacure 819が挙げられる。
独立した又は直交重合を達成するのに適した開始剤の組合せ(pair)の例としては、Irgacure 819とIrgacure 184とが挙げられる。ビスアシルホスフィンオキシド(BAPO)型光重合開始剤であるIrgacure 819は、α−ヒドロキシケトン型光重合開始剤であるIrgacure 184よりも相対的に低いエネルギー(長い波長)で活性化することができる。Irgacure 819を、複合重合性コーティングの重合を活性化するのにインプリントレジストにて使用することができ、Irgacure 184を、インプリントプロセスが基板上で完了した後に任意の非硬化材料を重合するのに前処理組成物にて使用することができる。一例としては、複合重合性組成物を約380nmより大きい波長で硬化し、非硬化前処理コーティングを、インプリントした後に、約360nm未満の波長で(例えば、約246nm、280nm、及び/又は333nmの吸収極大で)硬化する。
プロセス1210の別の例では、複合重合性コーティングの重合を開始させるのに十分な第1の波長、第1の強度、第1のエネルギー密度、第1の期間、又はそれらの組合せのUV放射線が、前処理コーティングの非硬化部分を重合するには不十分であるように、インプリントレジストは、第1の光重合開始剤を含み、前処理組成物は、第2のより感受性の低い光重合開始剤を含む。基板の一部又は全体をインプリントした後、前処理コーティングの非硬化部分を、第1の波長、及び第2の強度、第2のエネルギー密度、第2の期間、又はそれらの組合せのUV放射線に曝すことにより、前処理コーティングの非硬化部分を重合する。ここで、第2の強度、エネルギー密度、及び期間の少なくとも1つは、第1の強度、エネルギー密度、及び期間の少なくとも1つを上回り、複合重合体層を傷つけることなく第2の光重合開始剤によって前処理コーティングの非硬化部分を重合するのに十分なものである。
プロセス1210の更に別の例では、インプリントレジストと前処理組成物とが同じ光重合開始剤を含み、インプリントレジストは、前処理組成物に対して複合重合性コーティングにおける光重合開始剤の感受性を高める光増感剤を含むが、前処理組成物は光増感剤を含まない。複合重合性コーティングの重合を開始させる、第1の波長及び第1の強度又は第1のエネルギー密度のUV放射線は、前処理コーティングの非硬化部分を重合するには不十分である。基板の一部又は全体をインプリントした後、前処理コーティングの非硬化部分を、第1の波長及び第2の強度又はエネルギー密度のUV放射線に曝すことにより、前処理コーティングの非硬化部分を重合する。ここで、第2の強度又はエネルギー密度は、第1の強度又はエネルギー密度を上回り、前処理コーティングの非硬化部分の重合を開始させるのに十分なものである。
好適な光増感剤の例としては、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンゾフェノン、フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルスルフィド、メチル2−ベンゾイルベンゾエート、キサントン、t−ブチルアントラキノン、フェノチアジン、及び7−ジエチルアミノ−4−メチルクマリンが挙げられる。好適な光重合開始剤の例は、インプリントレジストとの使用について本明細書で記載されている。
図12Cは、高い強度、高いエネルギー密度、又はそれらの組合せを有する照射によって、重合開始剤を含まない前処理組成物の自己重合を誘導することにより、前処理組成物の独立した又は直交重合を達成するプロセス1220を示すフローチャート図である。インプリントレジストは第1の光重合開始剤を含み、前処理組成物は重合開始剤を含まない。1222では、複合重合性コーティングに、第1の波長、第1の強度、第1のエネルギー密度、第1の期間、又はそれらの組合せでUV放射線を照射し、第1の光重合開始剤によって複合重合性コーティングの重合を開始させることで、複合重合体層と前処理コーティングの非硬化部分とを得る。1224では、基板の一部又は全体をインプリントした後、前処理コーティングの非硬化部分に、第1の波長若しくは異なる波長、及び第2の強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せでUV放射線を照射し、前処理コーティングの非硬化部分を自己重合させる。一例として、前処理組成物の自己重合を達成するために、前処理コーティングの非硬化部分を、第1の波長、及び第1の強度、エネルギー密度、又は期間を上回る第2の強度、エネルギー密度、又は期間にてUV放射線に曝すことで、前処理コーティングの非硬化部分を重合する。自己重合の停止(Quenching)は、前処理コーティングの非硬化部分を重合する環境から酸素を取り除くことで回避することができる。
下記実施例において、インプリントレジストと空気との界面にて報告された界面エネルギーを最大泡圧法により測定した。測定はドイツのハンブルグにあるKruess GmbH製のBP2泡圧張力計を用いて行った。最大泡圧法では、毛細管を用いて液中に形成される気泡の最大内圧を測定する。径が既知の毛細管を用いて、表面張力をヤング−ラプラスの式から算出することができる。前処理組成物のいくつかには、前処理組成物と空気との界面での界面エネルギーについて製造業者からの報告値が与えられる。
粘度は23℃に設定した温度制御浴を用いて小型サンプルアダプタを備えるBrookfieldのDV−II+ Proを使用して測定した。報告される粘度値は5つの測定値の平均である。
接着層は、約77gのISORAD 501と、約22gのCYMEL 303ULFと、約1gのTAG 2678とを合わせて、この混合物をおよそ1900グラムのPMアセテートに入れることにより作製された接着組成物を硬化することで形成し、基板上に調製した。厚さが均一な平板層とはいかないまでも、実質的に平滑となるように、接着組成物を毎分500回転〜4000回転の回転速度にて基板(例えば、シリコンウエハ)上にスピンオンした。スピンオン組成物を160℃の熱化学線エネルギーにおよそ2分間曝した。得られた接着層は約3nm〜約4nmの厚さであった。
比較例1及び実施例1〜実施例3では、空気/インプリントレジスト界面での表面張力が33mN/mであるインプリントレジストを用いて、様々な表面上でのインプリントレジストの広がりを明らかにした。インプリントレジストは、約45重量%の単官能性アクリレート(例えば、イソボルニルアクリレート及びベンジルアクリレート)と、約48重量%の二官能性アクリレート(例えば、ネオペンチルグリコールジアクリレート)と、約5重量%の光重合開始剤(例えば、TPO及び4265)と、約3重量%の界面活性剤(例えば、X−R−(OCHCHOH(ここで、Rはアルキル、アリール、又はポリ(プロピレングリコール)であり、XはH又は−(OCHCHOHであり、nは整数(例えば、2〜20、5〜15、又は10〜12)である(例えば、Xは−(OCHCHOHであり、Rはポリ(プロピレングリコール)であり、nは10〜12である))と、Y−R−(OCHCHOH(ここで、Rはアルキル、アリール、又はポリ(プロピレングリコール)であり、Yはフッ素化部分(全フッ素化アルキル又は全フッ素化エーテル)又はフッ素化部分でキャップされたポリ(エチレングリコール)であり、nは整数(例えば、2〜20、5〜15、又は10〜12)である(例えば、Yは全フッ素化アルキル基でキャップされたポリ(エチレングリコール)であり、Rはポリ(プロピレングリコール)であり、nは10〜12である))との混合物)とを含む重合性組成物とした。
比較例1では、インプリントレジストをナノインプリントリソグラフィー基板の接着層上に直接配置した。図13は、格子パターンでの液滴の吐出を開始して1.7秒後における基板の接着層1302上でのインプリントレジスト滴1300の画像である。画像に見られるように、液滴1300は基板上の標的域から外側に向かって広がっている。しかしながら、標的域を越えた広がりは制限され、露出接着層1302の面積は液滴1300の面積を超えていた。この及び他の画像に見ることができるリング、例えばリング1304はニュートン干渉リングであり、ニュートン干渉リングは液滴の様々な領域における厚さの差を示すものである。レジスト滴のサイズはおよそ2.5pLであった。図13では、液滴の2×7(ピッチ)インターリーブ格子(例えば、水平方向に2単位、ライン間3.5単位)である。次のラインをそれぞれ水平方向に1単位動かした。
実施例1〜実施例3では、前処理組成物A〜前処理組成物Cをそれぞれナノインプリントリソグラフィー基板上に配置し、前処理コーティングを形成した。インプリントレジスト滴を前処理コーティング上に配置した。図14〜図16は、インプリントレジスト滴の吐出を開始した後の複合コーティングの画像を示している。これらの実施例では前処理組成物とインプリントレジストとの間で混ざり合いが起こるが、簡略化のために、混ざり合いは全く考慮せずにインプリントレジスト滴及び前処理コーティングを以下に記載する。前処理組成物はスピンオンコート法を介してウエハ基板上に配置した。より具体的には、前処理組成物はPGMEA(0.3重量%の前処理組成物/99.7重量%のPGMEA)に溶解し、ウエハ基板上にスピンオンした。溶媒を蒸発させるにあたり基板上で得られる前処理コーティングの典型厚さは5nm〜10nmの範囲(例えば、8nm)であった。レジスト滴のサイズは図14〜図16でおよそ2.5pLであった。図14及び図16は、液滴の2×7(ピッチ)インターリーブ格子(例えば、水平方向に2単位、ライン間3.5単位)である。次のラインをそれぞれ水平方向に1単位動かした。図15は、液滴の2×6(ピッチ)インターリーブ格子を示している。ピッチ値は84.5μmであった。レジストと前処理層との体積比は1〜15(例えば、6〜7)の範囲であった。
表1に実施例1〜実施例3に用いられる前処理組成物A〜前処理組成物C及びインプリントレジストについての表面張力(気液界面)を挙げている。
実施例1では、インプリントレジスト滴を前処理組成物A(Sartomer 492又は「SR492」)のコーティングを備える基板上に配置した。Sartomer, Inc.(米国、ペンシルバニア州)から入手可能なSR492はプロポキシル化(3)トリメチロールプロパントリアクリレート(多官能性アクリレート)である。図14は、インターリーブ格子パターンでの不連続部分の吐出を開始して1.7秒後における前処理コーティング1402及び得られた複合コーティング1404上でのインプリントレジスト滴1400の画像を示している。本実施例では、液滴が球冠状の形状を保持し、インプリントレジストの広がりは制限される。図14に見られるように、液滴1400は比較例1での接着層上でのインプリントレジストを越えて広がるが、液滴は前処理コーティング1402により隔てられたままとなり、液滴周りに境界1406を形成する。インプリントレジストの或る特定の成分が液滴の中心を越えて広がり、液滴1400周りに領域1408を形成する。領域1408は前処理コーティング1402により隔てられている。広がりの制限は前処理組成物Aとインプリントレジストとの間の表面張力の差が小さいこと(1mN/m)に少なくとも一部寄与するものであり、そのため液滴の広がりには顕著なエネルギーの利点はない。摩擦等の他の要素も広がりの程度に影響を及ぼすことが理解される。
実施例2では、インプリントレジスト滴を前処理組成物B(Sartomer 351HP又は「SR351HP」)のコーティングを備える基板上に配置した。Sartomer, Inc.(米国、ペンシルバニア州)から入手可能なSR351HPはトリメチロールプロパントリアクリレート(多官能性アクリレート)である。図15は、正方格子パターンでの液滴の吐出を開始して1.7秒後における前処理コーティング1502及び得られた複合コーティング1504上でのインプリントレジスト滴1500の画像を示している。1.7秒後、液滴1500が基板の表面積の大部分を覆い、前処理コーティング1502により隔てられ、液滴周りに境界1506を形成する。液滴1500は実施例1の液滴1400よりも均一であるため、実施例1の広がりに対する顕著な改善が観察される。より大きい広がりの程度は実施例1の前処理組成物Aとインプリントレジストとの間の表面張力の差よりも前処理組成物Bとインプリントレジストとの間の表面張力の差が大きいこと(3.1mN/m)に少なくとも一部寄与する。
実施例3では、インプリントレジスト滴を前処理組成物C(Sartomer 399LV又は「SR399LV」)のコーティングを備える基板上に配置した。Sartomer, Inc.(米国、ペンシルバニア州)から入手可能なSR399LVはジペンタエリスリトールペンタアクリレート(多官能性アクリレート)である。図16は、三角格子パターンでの液滴の吐出を開始して1.7秒後における前処理コーティング1602及び得られた複合コーティング1604上でのインプリントレジスト滴1600の画像を示している。図16に見られるように、液滴1600は前処理コーティング1602により境界1606にて隔てられている。しかしながら、インプリントレジストのほとんどが液滴境界に集積し、そのため重合性材料のほとんどが液滴境界にあり、液滴の中心は実質的に空となる。広がりの程度は前処理組成物Cとインプリントレジストとの間の表面張力の差が大きいこと(6.9mN/m)に少なくとも一部寄与する。
欠陥密度は実施例1〜実施例3のインプリントレジスト及び実施例2の前処理組成物Bについての前広がり時間に応じて測定した。図17は、テンプレートの非充填に起因する欠陥密度(空隙)を示している。プロット1700にて、28nmのライン/スペースパターン領域(line/space pattern regions)についての広がり時間(秒)に応じた欠陥密度(1cm当たりの欠陥数)を示す。欠陥密度は0.9秒で0.1/cm近くになる。プロット1702にて、特徴のサイズが或る範囲にあるフィールド全体に亘る広がり時間(秒)に応じた欠陥密度(1cm当たりの欠陥数)を示す。欠陥密度は1秒で0.1/cm近くになる。比較として、前処理を行わないと、通例0.1/cmに近い欠陥密度は、2.5秒〜3.0秒の広がり時間にてフィールド全体で達成される。
前処理組成物PC1〜PC9の特性を表2に示す。PC1〜PC9の重要な特性(key)を以下に示す。粘度は23℃の温度にて本明細書に記載のように測定した。表2に示されるように500ミリ秒での直径比(Diam.Ratio)を算出するために、インプリントレジスト滴(液滴サイズ約25pL)を、接着層の最上部に前処理組成物(約8nm〜10nmの厚さ)がコートされた基板上に広げ、液滴径を500ミリ秒の経過時間にて記録した。500ミリ秒にて各前処理組成物を用いたインプリントレジスト滴径を、前処理組成物を用いない接着層上でのインプリントレジスト滴径で除算した。表2に示されるように、500ミリ秒におけるPC1上でのインプリントレジスト滴径は前処理コーティングを用いない接着層上でのインプリントレジスト滴径よりも60%大きかった。図18は、前処理組成物PC1〜PC9についての時間(ミリ秒)に応じた液滴径(μm)を示すものである。相対エッチング耐性は各前処理組成物の大西パラメータをインプリントレジストの大西パラメータで除算したものである。PC1〜PC9の相対エッチング耐性(前処理組成物のエッチング耐性とインプリントレジストのエッチング耐性との比)を表2に示す。
PC1:トリメチロールプロパントリアクリレート(Sartomer)
PC2:トリメチロールプロパンエトキシレートトリアクリレート、n 約1.3(大阪有機化学工業株式会社)
PC3:1,12−ドデカンジオールジアクリレート
PC4:ポリ(エチレングリコール)ジアクリレート、平均Mn=575(Sigma-Aldrich)
PC5:テトラエチレングリコールジアクリレート(Sartomer)
PC6:1,3−アダマンタンジオールジアクリレート
PC7:ノナンジオールジアクリレート
PC8:m−キシリレンジアクリレート
PC9:トリシクロデカンジメタノールジアクリレート(Sartomer)
前処理組成物PC3と前処理組成物PC9とを様々な重量比にて合わせて、表3に示される重量比の前処理組成物PC10〜前処理組成物PC13を得た。PC3及びPC9とそれらから形成される混合物との特性の比較から相乗効果が明らかとなった。例えば、PC3は粘度が比較的低く、比較的早いテンプレートの充填が可能であるが、エッチング耐性が比較的低い。これに対して、PC9はエッチング耐性及び膜安定性が比較的良好である(蒸発損失が低い)が、比較的粘性であり、比較的遅いテンプレートの充填を呈する。しかしながら、PC3とPC9とを合わせることで、比較的低い粘性、比較的早いテンプレートの充填及び比較的良好なエッチング耐性を含む有益な特性を兼ね備えた前処理組成物が得られた。例えば、30重量%のPC3と70重量%のPC9とを含む前処理組成物は表面張力が37.2mN/mであり、直径比が1.61であり、大西パラメータが3.5であることが見出された。
図19Aに、様々な比のPC3及びPC9(すなわち、100重量%のPC3から100重量%のPC9まで)を含む前処理組成物についての粘度のプロットを示している。図19Bに、PC3、PC13、PC12、PC11、PC10及びPC9についての液滴径(表2に関して記載されているように測定)を示す。図19Cに、PC3及びPC9の画分に対する表面張力(mN/m)を示す。
多くの実施形態が記載されている。それでも、様々な変更を本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく行うことができることが理解される。したがって、他の実施形態も添付の特許請求の範囲内である。

Claims (15)

  1. 前処理組成物をナノインプリントリソグラフィー基板上に配置することで、該ナノインプリントリソグラフィー基板上に前処理コーティングを形成することと、
    なお、前記前処理組成物は重合性成分を含む;
    インプリントレジストの複数の不連続部分を前記前処理コーティング上に配置することと、
    なお、前記インプリントレジストの不連続部分がそれぞれ、前記ナノインプリントリソグラフィー基板の標的域を覆っており、該インプリントレジストは、重合性組成物であり、重合開始剤を含む;
    前記インプリントレジストの不連続部分がそれぞれ、その標的域を越えて広がることで、前記ナノインプリントリソグラフィー基板上に複合重合性コーティングを形成することと、
    なお、前記複合重合性コーティングは、前記前処理組成物と前記インプリントレジストとの混合物を含む;
    前記複合重合性コーティングとナノインプリントリソグラフィーテンプレートとを接触させることと、
    前記重合開始剤を活性化させることと、
    前記複合重合性コーティングを重合することで、前記ナノインプリントリソグラフィー基板上に複合重合体層と前記前処理コーティングの非硬化部分とを得ることと、
    前記複合重合性コーティングを重合し、複合重合体層を得た後に、前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することと、
    を含む、ナノインプリントリソグラフィー方法。
  2. 前記重合開始剤が、第1の光重合開始剤を含み、前記複合重合性コーティングを重合することが、該複合重合性コーティングに、第1の波長、強度、エネルギー密度、及び期間のUV放射線を照射することにより、前記複合重合性コーティングの重合を開始させることを含む、請求項1に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  3. 前記前処理組成物が重合開始剤を実質的に含まない、請求項1又は2に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  4. 前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第1の波長、及び第2の強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せのUV放射線を照射することを含み、該第2の強度、エネルギー密度、又は期間の少なくとも1つが、第1のものとは異なり、前記前処理組成物の非硬化部分の自己重合を開始させるのに十分なものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  5. 前記前処理組成物が熱重合開始剤を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  6. 前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分の重合を開始させるのに十分な温度及び期間で該前処理コーティングの非硬化部分を加熱することを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  7. 前記前処理組成物が前記第1の光重合開始剤を含む、請求項2〜6のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  8. 前記インプリントレジストが光増感剤を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  9. 前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第1の波長、及び第2の強度、エネルギー密度、期間、又はそれらの組合せのUV放射線を照射することを含み、該第2の強度及びエネルギー密度の少なくとも一方が第1のものを上回る、請求項2〜8のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  10. 前記前処理コーティングが第2の光重合開始剤を含み、該第2の光重合開始剤が前記第1の光重合開始剤とは異なる、請求項2〜9のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  11. 前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第2の波長のUV放射線を照射することを含み、該第2の波長が前記第1の波長より短い、請求項10に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  12. 前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第2の波長、及び第2の強度、エネルギー密度、又は期間のUV放射線を照射することを含み、該第2の波長が前記第1の波長より短く、該第2の強度及びエネルギー密度の少なくとも一方が第1のものを上回る、請求項10又は11に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  13. 前記前処理コーティングの非硬化部分を重合することが、該前処理コーティングの非硬化部分に、第2の強度、エネルギー密度、又は期間のUV放射線を照射することを含み、該第2の強度又はエネルギー密度の少なくとも一方が第1のものを上回る、請求項10〜12のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  14. 前記重合開始剤を活性化させることが、前記前処理組成物の重合を開始させない、請求項1〜13のいずれか一項に記載のナノインプリントリソグラフィー方法。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法により形成されたナノインプリントリソグラフィー積層体。
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