JP2019500370A - キナゾリン誘導体の結晶及びその調製方法 - Google Patents

キナゾリン誘導体の結晶及びその調製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、以下の式(I):で表されるN−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶形I及び結晶形II、及びその調製方法に関し、ここで、結晶形Iは、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、6.0±0.2°、7.3±0.2°、11.7±0.2°、12.9±0.2°、18.4±0.2°、24.7±0.2°及び26.3±0.2°の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを有し、結晶形IIは、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、5.0±0.2°、7.0±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、26.0±0.2°、及び26.5±0.2°の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを有する。

Description

本発明は、N−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶、その調製方法及び使用に関する。
タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)は、ATPからタンパク質基質のチロシン残基に触媒的にリン酸基を転移させることができ、正常細胞増殖において役割を果たす酵素の類である。多くの増殖因子受容体タンパク質は、チロシンキナーゼを介して作用し、このプロセスを通じてシグナル伝達経路に影響を与え、それにより細胞増殖を調節する。しかしながら、いくつかの条件下では、これらの受容体は、突然変異又は過剰発現のために異常になり、制御されない細胞増殖を引き起こし、腫瘍増殖をもたらし、最終的には周知の疾患−癌をもたらす。増殖因子受容体タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤は、前記リン酸化プロセスを阻害することにより、制御されていない又は異常な細胞増殖を特徴とする癌及び他の疾患の治療において役割を果たす。
上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)は、人体の様々な組織の細胞膜に広く分布している多機能性糖タンパク質であり、鳥類赤血球性白血病ウイルス(v−erb−b)癌遺伝子ホモログである。ヒトEGFR/HER1/ErbB−1及びHER2(ヒト上皮細胞増殖因子受容体−2)/ErbB−2/Teu/p185、HER3/ErbB−3、HER4/ErbB−4などは、HER/ErbBファミリーに分類され、タンパク質チロシンキナーゼ(PTK)に属する。臨床研究は、EGFRなどが多くの腫瘍、例えば頭頸部の扁平上皮癌、乳癌、直腸癌、卵巣癌、前立腺癌及び非小細胞肺癌などの上皮由来腫瘍において過剰発現されていることを示す。Pan−HERチロシンキナーゼ阻害剤は、細胞内領域のキナーゼ触媒部位への結合についてATPと競合することにより、分子内のチロシンの自己リン酸化をブロックし、チロシンキナーゼの活性化をブロックし、HERファミリーの活性化を阻害し、それにより、細胞周期進行を阻害し、細胞アポトーシスを加速し、治療作用を発揮する。
リガンドに結合した後、EGFRはHERファミリーのサブグループと二量体を形成し、次いでATPに結合してEGFR自体のチロシンキナーゼ活性を活性化し、細胞内キナーゼ領域のいくつかのチロシン部位で自己リン酸化を生じる。Pan−HERチロシンキナーゼ阻害剤は、EGFR及びHER2/4に同時に作用し、HERファミリーの活性化を阻害することによって、腫瘍増殖を阻害する良好な効果を有する。
下記式(I)のキナゾリン誘導体、N−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ(キナゾリン−6−イル)アクリルアミド(特許出願WO2012/027960A1に開示されている)は、不可逆的なPan−HERチロシンキナーゼ阻害剤であり、EGFRを効果的に阻害することができ、HER2/4に対する阻害効果も有する。HER/ErbBファミリーに不可逆的な阻害作用を有する薬剤は、薬物の活性を高めることができるだけでなく、薬物耐性の発生を減少させることができ、エルロチニブ耐性H1975細胞株に対して有意な阻害効果を有する。
結晶の開発は、薬物開発において非常に重要である。異なる形態の化合物は、異なる生物学的利用能及び溶解性を有する。結晶形態は、化合物の安定性、加工特性、生物学的利用能、溶解性、製剤、工業生産及び輸送に大きな影響を及ぼす。
発明の内容
本発明の目的は、N−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミド、及びその製造方法及び使用に関する。上記目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、驚くべきことに、式(I)で表されるN−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶の類が、非常に優れた安定性と薬物動態を有していることを見出し、本発明を完成するに至った。
特に、本発明は、以下の技術的解決手段に関する。
(1)式(I)で表されるN−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶形Iは、以下の結晶構造:Cu−Kα放射線を用いて測定した場合、6.0±0.2°、7.3±0.2°、11.7±0.2°、12.9±0.2°、18.4±0.2°、24.7±0.2°及び26.3±0.2°の2θ位置に特徴性ピークを有するX線粉末回折パターンを有する。
(2)項目(1)の結晶形Iは、以下の結晶構造:Cu−Kα放射線を用いて測定した場合、16.0±0.2°、18.7±0.2°、21.9±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有するX線粉末回折パターンを有する。
(3)項目(2)の結晶形Iは、以下の結晶構造:Cu−Kα放射線を用いて測定した場合、16.6±0.2°、20.0±0.2°、24.3±0.2°、28.1±0.2°、28.5±0.2°、29.2±0.2°、及び39.6±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有するX線粉末回折パターンを有する。
(4)項目(1)の結晶形Iは、示差走査熱量測定(DSC)により測定した場合、109〜185℃に第1の吸熱転化ピーク、及び188.5〜215℃に第2の吸熱転化ピークを有する。
(5)項目(1)の結晶形Iは、含水率が2%〜3.5%、好ましくは2.5%〜3.2%、より好ましくは2.9%〜3.2%、最も好ましくは2.9%〜3.0%である水和物である。
(6)項目(1)の結晶形Iは、一水和物である。
(7)式(I)で表されるN−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶形IIは、以下の結晶構造:Cu−Kα放射線を用いて測定した場合、5.0±0.2°、7.0±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、26.0±0.2°、及び26.5±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有するX線粉末回折パターンを有する。
(8)項目(7)に記載の結晶形IIは、以下の結晶構造:Cu−Kα放射線を用いて測定した場合、10.1±0.2°、18.1±0.2°、19.1±0.2°、19.9±0.2°、及び24.9±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有するX線粉末回折パターンを有する。
(9)項目(8)に記載の結晶形IIは、以下の結晶構造:Cu−Kα放射線を用いて測定した場合、21.3±0.2°、22.1±0.2°、27.6±0.2°、29.3±0.2°、及び35.8±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有するX線粉末回折パターンを有する。
(10)項目(7)に記載の結晶形IIは、示差走査熱量測定(DSC)により測定した場合、57〜114.3℃に第1の吸熱転化ピーク、114.5〜175℃に第2の吸熱転化ピーク、及び188.4〜199.4℃に第3の吸熱転化ピークを有する。
(11)項目(7)に記載の結晶形IIは、含水率が8.5%〜14%、好ましくは9%〜13.5%、より好ましくは10%〜13%、最も好ましくは11%〜12%である水和物である。
(12)項目(7)に記載の結晶形IIは、3〜5分子の水を含む水和物である。さらに、本発明は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I又は結晶形IIを調製する方法をさらに提供し、ここで、使用される式(I)で表される非晶質化合物は、WO2012/027960A1に開示された方法によって合成され得る。
(13)結晶形IIを調製する方法は、以下の工程を含む:N−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ)[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの遊離塩基を水又は水と有機溶媒との混合溶媒に溶解し、濃塩酸を加えて溶液を生成し、該溶液を濾過し、乾燥させて結晶形IIを得る。
この方法は、好ましくは、以下の工程を含む:式(I)で表される化合物の遊離塩基を水中に懸濁させ、濃塩酸を加えて溶解させて溶液を生成させ、次に溶液を室温で沈殿させ、その後、濾過し、乾燥して結晶形IIを得る。濃塩酸の濃度は12mol/Lが好ましい。
(14)結晶形Iを調製する方法。ここで、結晶形IIを真空中で乾燥させて、結晶形Iを得る。
真空状態は、以下」−1.0×103KPaの圧力及び35〜40℃の温度で、3〜8時間の間の条件を有する。
(15)以下の工程を含む結晶形IIを調製する方法:結晶Iを水又は水と有機溶媒との混合溶媒に溶解して溶液を生成し、溶液を濾過し、乾燥してII型結晶を得る。
(16)項目(13)又は(15)に記載の結晶形IIを調製する方法。ここで、有機溶媒は、低級アルコール有機溶媒、低級環状エーテル有機溶媒、低級ケトン有機溶媒及び低級ニトリル有機溶媒からなる群から選択される。
低級アルコール有機溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール又はn−ブタノールが好ましく;低級環状エーテル有機溶媒は、テトラヒドロフラン又はジオキサンが好ましく;低級ケトン有機溶媒は、アセトン、ブタノン又はメチルイソブチルケトンが好ましく、より好ましくはアセトンであり;低ニトリル有機溶媒は、アセトニトリルが好ましい。
(17)項目(13)又は(15)に記載の結晶形IIを調製する方法。ここで、水と有機溶媒との混合溶媒とは、一定の体積比である水と有機溶媒との混合溶媒を指し、好ましくは、任意の体積比である、水と低級アルコール有機溶媒、低級環状エーテル有機溶媒、低級ケトン有機溶媒又は低級ニトリル有機溶媒の混合溶媒であり、限定されないが、以下の混合溶媒系及び比が含まれる:メタノール/水(10:1、5:1又は3:1)、エタノール/水(10:1、5:1又は3:1)、アセトニトリル/水(10:1、5:1又は3:1)、テトラヒドロフラン/水(10:1、5:1又は3:1)、アセトン/水(10:1、8:1、5:1、4:1又は3:1)、1,4−ジオキサン/水(10:1、5:1又は3:1)などが挙げられ、より好ましくはアセトン/水の混合溶媒である。
本発明で調製された式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I及び結晶形IIは、水、緩衝液又は有機溶媒に良好な溶解性を有し、医薬品の製造に使用するのに好ましい。
さらに、本発明で調製される式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I及び結晶形IIは、良好な安定性を有し、簡単なプロセスで調製することができ、安定した品質を有し、良好な物理化学的特性を有し、産業的に大スケールで製造することができる。
さらに、本発明で調製される式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I及び結晶形IIは、その非晶質形態と比較して、動物において優れた有効性、より長い半減期及びより高い薬物曝露を有する。
図1は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IのX線粉末回折(XRPD)パターンを示し、縦軸は回折強度(CPS)を表し、横軸は回折角(2θ)を表す。 図2は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIのX線粉末回折(XRPD)パターンを表し、縦軸は回折強度(CPS)を表し、横軸は回折角(2θ)を表す。 図3は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IのDSCサーモグラムを表し、縦軸は熱流量(W/g)を表し、横軸が温度(℃)を表す。 図4は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IのTGAサーモグラムを示し、縦軸は質量パーセント(%)を表し、横軸は複合座標時間−温度(℃)を表す。 図5は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIのDSCサーモグラムを表し、縦軸は熱流量(W/g)を表し、横軸は温度(℃)を表す。 図6は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIのTGAサーモグラムを表し、縦軸は質量パーセント(%)を表し、横座標は複合座標時間−温度(℃)を表す。 図7は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の非晶質形態のX線粉末回折(XRPD)パターンを表し、縦軸は回折強度(CPS)を表し、横軸は回折角(2θ)を表す。 図8は、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IのX線粉末回折(XRPD)パターンを表し、縦軸は回折強度(CPS)を表し、横軸は回折角(2θ)を表す。
発明を実施するための特定の態様
本出願の説明及び特許請求の範囲において、化合物はその化学構造式に基づいて命名される。本明細書で使用する化合物の名称が化学構造式と一致しない場合、化学構造式又は化学式が優先される。
本出願において、他に特定しない限り、本明細書で使用される科学用語及び技術用語は、当業者によって一般に理解される意味を有する。しかしながら、本発明をより良く理解するために、関連する用語の一部についての定義及び説明が提供される。さらに、本出願で提供される用語の定義及び説明が、当業者によって一般に理解される意味と異なる場合、本出願で提供される用語の定義及び説明が優先する。
本発明で使用される用語「有機溶媒」は、市販されている任意の有機溶媒又は混合溶媒を指してもよい。混合溶媒とは、所定の体積比で2種以上の有機溶媒からなる混合した溶媒、又は所定の体積比で有機溶媒と水からなる混合した溶媒を指し、好ましくは、任意の体積比である、水と低級アルコール有機溶媒、低級環状エーテル有機溶媒、低級ケトン有機溶媒又は低級ニトリル有機溶媒の混合溶媒であり、限定されないが、以下の混合溶媒系及び比が含まれる:メタノール/水(10:1、5:1又は3:1)、エタノール/水(10:1、5:1又は3:1)、アセトニトリル/水(10:1、5:1又は3:1)、テトラヒドロフラン/水(10:1、5:1又は3:1)、アセトン/水(10:1、8:1、5:1、4:1又は3:1)、1,4−ジオキサン/水(10:1、5:1又は3:1)などが挙げられる。
本発明で使用される「低級アルコール有機溶媒、低級環状エーテル有機溶媒、低級ケトン有機溶媒又は低ニトリル有機溶媒」という表現において、用語「低級」とは、有機溶媒が、分子中に1〜6個の炭素原子を有し、好ましくは、有機溶媒が1〜4個の炭素原子を有することを意味する。
本発明で使用される「2θ角」という用語は、X線回折分析がブラッグの法則(ブラッグの法則は2dsinθ=nλである)に基づくことを意味し、ここで、「θ」は視線角又はブラッグ角、すなわち入射角の余角であり、2θは回折角である;「d」は、結晶格子内の隣接する格子面間の面間隔であり、Åで表される;「λ」は、X線の波長である;「n」、は任意の正の整数、すなわち回折の「次数」である。XRPDパターンにおいて、粉末回折ピークの横軸は2θ角であり、ピークの2θ位置は±0.3°、好ましくは±0.2°の偏差を有する。本発明の結晶形がX線回折によって決定される場合、時には測定装置又は条件に起因して測定ピークに偏差が存在する。したがって、結晶構造を決定する際には、その偏差を考慮しなければならない。このように、2θの度を決定する場合、±0.2の偏差が本出願人によって採用される。
示差走査熱量測定(DSC)は、熱分析技術である。プログラムされた温度範囲内で、試料及び基準に必要な電力入力の差(熱量など)が温度の関数として測定される。示差走査熱量計で記録した曲線はまたDSC曲線と呼ばれ、これは、縦軸に熱吸収率又は熱放出率(熱流量dH/dt(単位:mJ/s))を用い、横軸に温度T又は時間tを用いる。さらにこれは、多くの熱力学的及び動力学的パラメータ、例えば、比熱容量、反応熱、転移熱、相図、反応速度、結晶化速度、ポリマー結晶化度、試料純度などを決定するために使用することができる。この方法は、広い温度範囲(−175〜725℃)で適用でき、高分解能であり、少量の試料が必要である。
熱重量分析(TGA)は、プログラムされた温度範囲内で温度が変化するにつれて、試験試料の質量を測定する熱分析技術である。これは、物質の熱安定性及び組成を試験するために使用される。TGAは、プログラムされた温度範囲内で温度(又は時間)が変化するにつれて試料の質量を測定する。試験物質が加熱中に昇華し、蒸発し、分解し又は結晶水を失うと、試験物質の質量が変化する。この場合、熱重量曲線は直線ではなく、ある程度まで下がる。熱重量曲線を分析することにより、試験物質が変化する温度を決定することができ;失われた重量に基づいて、結晶水などの損失物質を計算によって決定することができる。TGA実験を行うことにより、結晶の性質の変化、例えば、融解、蒸発、昇華及び吸着などの物質の物理現象の試験に役立つ;また、解離、酸化、還元、熱安定性、分解プロセス、成分の定量分析、添加剤と充填剤の影響、水分及び揮発性物質、反応速度論などの物質の化学現象の試験に役立つ。熱重量分析は、一般的に、2つのタイプ:動的TGA(温度上昇)と静的TGA(等温)に分類することができる。熱重量測定によって得られた曲線を熱重量曲線(TG曲線)と呼ぶ。TG曲線は、縦軸に質量(上から下に質量が減少)、横軸に温度(又は時間)(温度(又は時間)が左から右に増加する)を使用する。
X線粉末回折(XRPD)は、X線のビームが物体に到達すると、物体内の原子によって散乱され、各原子が散乱波を生成し、これらの波が互いに干渉して回折をもたらすことを意味する。散乱波の重ね合わせの結果として、X線は、強度がある方向に強められ、他の方向に弱くなる。結晶構造は、回折結果の分析によって得ることができる。X線回折装置は、物質の結晶構造、テクスチャ、応力を正確に決定し、回折理論を利用して位相解析、定性解析、定量解析を正確に行うことができる。結晶材料の場合、測定される結晶が入射ビームに対して異なる角度にあるとき、XRDパターンにおいて異なる回折強度を有する回折ピークによって示される、ブラッグ回折を満たす結晶面を検出することができる。非結晶材料は、結晶構造中の原子の長距離秩序配置の代わりに、それらの構造中に数個の原子の短距離秩序配列しか有していない。したがって、非結晶材料は、XRDパターンにおいていくらかの拡散散乱ピークのみを有する。
本発明はさらに、過剰増殖性疾患及び慢性閉塞性肺疾患から選択される疾患を治療するための薬剤の製造における式(I)で表される化合物の結晶形の使用を提供する。
本発明に係る過剰増殖性疾患は、癌及び非癌性疾患からなる群から選択され;癌は、脳腫瘍、肺癌、扁平上皮細胞癌、膀胱癌、胃癌、卵巣癌、腹膜癌、膵臓癌、乳癌、頭頚部癌、子宮頸癌、子宮体癌、結腸直腸癌、肝臓癌、腎臓癌、食道腺癌、食道扁平上皮癌、非ホジキンリンパ腫、中枢神経系腫瘍、前立腺癌及び甲状腺癌からなる群から選択され;;非癌性疾患は、皮膚又は前立腺の良性の過形成である。
本発明はさらに、式(I)で表される化合物の結晶形、ならびに1つ以上の医薬として許容される担体及び/希釈剤を含む医薬製剤を提供され、これは、経口製剤及び注射などの任意の医薬として許容される剤型であり得る。経口製剤に調製する場合、適切な充填剤、適切な結合剤、適切な崩壊剤又は適切な潤滑剤などを添加してもよい。
本発明をさらに説明するが、以下の実施形態によって限定されるものではない。本発明の教示に基づいて、当業者は、本発明の基本的な精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正又は改良を行うことができる。
実験的解法
例示された実験的解法は、本発明による化合物の好ましい活性及び有益な技術的効果を示すために、本発明による化合物の一部について提供される。しかしながら、以下の実験的解法は、本発明の範囲を限定するのではなく、本発明の内容を説明する目的でのみ提供されることを理解されたい。本明細書に含まれる教示に基づいて、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の技術的解法を適切に修飾又は改善することができる。
実験例1.水への溶解性の検討
試験試料:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I及び結晶形II。それらの調製方法は以下の実施例に見出すことができる。
実験方法:
(1)可溶性試験:試験試料に、対応する溶媒を少量ずつ数回滴下し、25℃の恒温水槽内で試料が完全に溶解するまで振とうし、溶解濃度、すなわち可溶性を算出する。
(2)溶解性試験:適量の水に、試料の溶液に過飽和が生じるまで試験試料を添加し、ボルテックスし、遠心分離し、上清を濾過し、次に、これを適切な濃度に希釈し、試料を液体クロマトグラフィーに供し、外部標準法によって試料の飽和濃度(すなわち、飽和溶解性)を測定することによって測定することができる。
実験結果:
表1のデータから分かるように、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形Iは、水中の可溶特性の点で結晶形IIよりも優れており、ドラッガビリティの要求を満たすことができた。
実験例2.ビーグル犬の異なる形態の薬物動態の評価
試験試料:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I及び結晶形II、及び式(I)で表される化合物の二塩酸塩の非晶質形態(それらの調製方法は以下の実施例に見出すことができる)。
動物対象:ビーグル犬、雄、体重8〜14kg、犬3匹/結晶形。ビーグル犬は、Beijing Marshall Biotechnology Co. Ltd.から購入した。
実験法:
投与:3つの試験試料を、イヌの体重に応じて3mg/kgの投与量で、カプセルに調製した。
約47.3mgの結晶形Iを秤量し、中空カプセルに包装した(合計3カプセル、犬1匹あたり1カプセル)。
約40.4mgの結晶形IIを秤量し、中空カプセルに包装した(合計3カプセル、犬1匹あたり1カプセル)。
約37.3mgの非晶質化合物を秤量し、中空カプセルに包装した(合計3カプセル、犬1匹あたり1カプセル)。
採血:
投与から10分、30分、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間及び24時間後に採血した。採血前に動物を固定し、各時間点で前肢の静脈から全血(約400μL)を採取し、K2EDTA含有抗凝固チューブに加えた。全血試料を高速遠心機で4℃、8000rpmで6分間遠心分離し、血漿を分離した。採血後30分以内に血漿を調製する必要があり、血漿を冷蔵庫に−80℃で保存した。
血漿試料分析:
血漿試料をタンパク質沈殿によって分析した:血漿(50μL)に、内部標準のアファチニブ二マレイン酸塩(200μL、50ng/mLアセトニトリル溶液)を加えた;得られた混合物を1500rpmで3分間ボルテックスし、12000rpmで5分間遠心分離した;上清(100μL)に水(100μL)を加えた;得られた混合物をボルテックスして均一に混合し、LC−MS/MSにより血中濃度を分析した。
PKパラメータの計算:
PKパラメータはPharsight Phoenix 6.2ソフトウェアを用いて計算した。
実験結果:
1/2は薬物消失半減期を表し、Tmaxは最大血中濃度までの時間を表し、Cmaxは最大血中濃度を表し、AUClastは0→tの濃度−時間曲線下の面積を表し、AUCinfは0→∞の濃度−時間曲線下の面積を表す。
表2の実験結果から、非晶質化合物と比較して、結晶形I及び結晶形IIの両方は、薬物動態特性が大きく改善されており、特に、結晶形Iはより長い半減期及びより高い薬物曝露を有していることを見ることができ、これは、その結晶形I及び結晶形IIは非晶質形よりも良好なドラッガビリティを有することを示した。
実験例3.結晶形I及び結晶形IIの安定性に関する研究
試験試料:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I及び結晶形II。それらの調製方法は以下の実施例に見出すことができる。
結晶形Iを試験する方法:
試験試料を30日間、影響因子条件(60℃の高温)下に保った。特定の時間点で試料を別々に採取し、0日目の試料と比較した。XRPD、関連物質、含有量、特性、酸性度、含水量などを決定した。試験の間、試料をプラスチックバッグで包装し、外側にアルミニウムホイルで封止した。
試験試料を加速条件下(40℃+RH75%)で6ヶ月間維持した。試料を特定の時間点で別々に採取した。XRPD、特徴、関連物質、含有量、酸性度、含水量などを研究した。
試験試料を長期条件(25℃)下、6ヶ月間維持した。試料を特定の時間点で別々に採取した。重要な安定性(関連物質)項目について研究した。
加速条件及び長期条件の最後の時間点で、XRPD、特徴、関連物質、含有量、pH、含水量などを研究した。
結晶形IIを試験する方法:
培養皿中の試験試料を覆い隠したままにした。試験試料は、影響因子条件下(60℃の高温、25℃の高湿度、RH75%、25℃の高湿度 RH92.5%、光条件下)、5日間及び10日間維持し、安定性について研究された;試験試料は、40℃で5日間、10日間及び30日間維持され、試験試料は、25℃で30日間及び90日間指示され、安定性について試験された。指定された時間点で試料を別々に採取し、項目(含水率(クーロン)、関連物質、XRPD)を調べた。
(1)含有量の決定
中華人民共和国薬局方(2010年)の付録V Dの高速液体クロマトグラフィーに従って、0日目の試料を対照試料として用い、試料を外部標準法により測定した。
操作条件
機器:高速液体クロマトグラフィー装置(Agilent 1200シリーズ)
クロマトグラフィーカラム:充填剤としてのオクチルシラン化学結合シリカ(HC−C8、4.6×250mm、5μm)を用いたクロマトグラフィーカラム。
カラム温度:30℃
移動相:0.03mol/Lリン酸水素二アンモニウム/0.01mol/L過塩素酸ナトリウム溶液−アセトニトリルからなる移動相。逆相勾配溶出に用いた。
流速:1.0mL/分
注入量:10μL
検出波長:254nm。
(2)関連する物質
中華人民共和国薬局方(2010年)の付録V Dの高速液体クロマトグラフィーに従って、試料は面積正規化法により測定した。
操作条件
機器:高速液体クロマトグラフィー装置(Agilent 1200シリーズ)
クロマトグラフィーカラム:充填剤としてのオクチルシラン化学結合シリカ(HC−C8、4.6×250mm、5μm)を用いたクロマトグラフィーカラム。
カラム温度:30℃
検出波長:230nm
移動相:0.03mol/Lリン酸水素二アンモニウム/0.01mol/L過塩素酸ナトリウム溶液−アセトニトリルからなる移動相。逆相勾配溶出に用いた。
流速:1.0mL/分
注入量:10μL。
(3)水分含量測定
水分含量は、中華人民共和国の薬局方(2010年)の付録VIII M(水分含量を測定するための第1の方法)に従って測定した。
実験結果
表3及び表4のデータから分かるように、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形Iを5日間、10日間及び1カ月間、60℃の高温(すなわち影響因子条件)に維持した後、関連物質、含有量、結晶形の変化はなく、様々な検討項目にほとんど変化がなかった。すなわち、試料は安定であった。結晶形Iを加速条件及び長期条件で1カ月間保持した後、関連物質、含有量及び結晶形に関して有意な変化はなく、種々の研究項目にほとんど変化がなかった。すなわち、試料は安定であった。明らかに、式(I)で表される化合物の結晶形Iを種々の条件下で1カ月間保持した後、種々の研究項目にほとんど変化はなく、すなわち試料は安定であった。従って、結晶形Iは高い安定性を有することが判明した。
表5のデータから分かるように、式(I)で表される化合物の結晶形IIを40℃で5日間、10日間及び30日間保持した後、水分含量は有意に減少し、結晶形Iの水分含量に匹敵した。XRPD試験は、結晶形IIが結晶形Iに変換されたことを示した。結晶形IIを60℃で5日間及び10日間保持した後、水分含量が著しく減少し、結晶形Iの水分含量に匹敵し、XRPD試験は結晶形態IIが結晶形態Iに変換されたことを示した。高水分含量(RH92.5%、RH75%)条件では、水分含量に有意な変化はなく、XRPD試験は結晶形に変化がないことを示した。光の条件下では、水分含量に有意な変化はなく、XRPD試験は結晶形に変化がないことを示した。したがって、結晶形IIは高温条件に感受性であると判定することができた。
表3〜5の実験データから分かるように、影響因子条件、加速条件及び長期条件を検討することにより、結晶形Iについて関連物質、含有量、水分含量、酸性度、XRPD、特徴などの点で大きな変化はなかった。一方、結晶形IIは、水分含量、関連物質及びXRPDが異なる程度に変化し、結晶形Iの安定性は結晶形IIの安定性よりも高いことを示した。
本発明の上記内容は、以下の実施例を参照してさらに詳細に説明される。しかしながら、本発明は以下の実施例に限定されるべきではない。いずれの技術も、本発明の内容に基づいて達成され得る限り、本発明の範囲に属する。以下の実施例に具体的な条件が示されていない実験方法は、従来の方法及び条件、又は製品の説明書に従って選択される。
実施例1:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形Iの調製
WO2012/027960A1に記載の方法により、式(I)で表される化合物の遊離塩基を調製した。遊離塩基(148g)を水(618ml)に懸濁し、12mol/L濃塩酸(48ml)をゆっくり滴下した。添加後、遊離塩基を攪拌しながら溶解し、結晶析出を8時間行った。吸引濾過後、濾過ケーキを水(20ml×2)で洗浄し、35℃にて真空(真空度−1.0×103KPa)で4時間乾燥して粗生成物を得た。粗生成物を70℃でアセトン−水=3.4:1(2250ml)で再結晶して、生成物(109g)を得た。生成物をアセトン:水=8:1(1200ml)で25℃にて24時間撹拌し、吸引濾過し、アセトン(200ml)で洗浄し、35℃にて真空乾燥(真空度−1.0×103KPa)で6時間処理して、式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(100.7g)を得た。
得られた結晶形Iは、以下の条件のX線回折によって測定した:Cu/Kα放射線、1.54Å(モノクロメーター)、D/MAX−RB型X線回折計で決定した。
結晶形IのXRPDパターンを図8に示した。図8からわかるように、結晶形Iは、以下の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを有した:5.9、7.2、11.6、12.8、18.4、24.7及び26.3の2θ位置での比較的強い特性ピーク;16.1、18.7、22.1の2θ位置での特性ピーク;16.5、20.0、24.2、28.1、28.4、29.2、及び39.6の2θ位置での特性ピーク。
実施例2:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製I
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(200mg、0.34mmol)を丸底フラスコに入れ、水(1mL)を加えた。10時間攪拌した後、一定量の溶液を濾過し、乾燥させて、淡黄色結晶(固体)を得た。これは、XRPD試験によって結晶形IIと同定された。
(i)X線粉末回折(XRPD)
得られた結晶形IIは、以下の条件のX線回折によって決定された:Cu/Kα放射線、1.54Å(モノクロメーター)、D/MAX−RB型X線回折計で決定した。
結晶形IIのXRPDパターンを図2に示した。図2から分かるように、結晶形IIは以下の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを有した:5.0、7.0、10.1、17.0、26.0、及び26.5の2θ位置での比較的強い特性ピーク;10.1、18.1、19.1、19.9及び24.9の2θ位置での特性ピーク;21.3、22.1、27.6、29.3、及び35.8の2θ位置での特性ピーク。
(ii)得られた結晶形態IIは、以下の条件下でDSCによって決定した:機器タイプ:TA Q2000示差走査熱量計、窒素の保護下、5℃/分の加熱速度。
結晶形IIのDSCサーモグラムを図5に示した。図5からわかるように、結晶形IIは57〜114.3℃に第1の吸熱転化ピーク、114.5〜175℃に第2の吸熱転化ピーク、188.4〜199.4℃に吸熱転化ピークを有した。
(iii)TGA試験(結晶水の決定)
得られた結晶形態IIは、以下の条件下でTGAによって決定した:機器タイプ:TA Q50、試験条件:温度を10℃/分の速度で350℃に上昇させた。
結晶形IIのTGAサーモグラムを図6に示した。図6からわかるように、結晶形IIは、57.38℃で8.882%の脱水率、及び110.90℃で2.717%の脱水率を示した。理論的には3〜5分子の水(すなわち8.5%、11.0%及び13.4%)を含有する水和物の割合に近い。
実施例3:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製II
式(I)で表される化合物の遊離塩基(577g、1.13mol)を水(2.9L)に加え、濃塩酸(12mol/L、185mL)を加えた。完全に溶解した後、溶液を濾過し、少量の結晶形IIの種結晶を濾液に加えた。25℃で8時間撹拌した後、吸引濾過を行った。濾過ケーキを35℃で20時間、真空乾燥して、黄色結晶(462g、収率:70.1%)を得た。これはXRPD試験により結晶形IIと同定された。
XRPD:以下の2θ位置に特性ピークを有する:4.9、7.0、10.1、16.9、25.9、26.4。
実施例4:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製III
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(200mg、0.34mmol)を丸底フラスコに入れ、アセトン(2mL)と水(0.2mL)の混合溶媒を加えた。室温で4日間攪拌した後、ろ過して固体を得て、XRPD試験により結晶形IIと同定した。
XRPD:以下の2θ位置に特性ピークを有する:4.9、7.1、10.1、17.0、26.0、26.5。
実施例5:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製IV
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(200mg、0.34mmol)を丸底フラスコに入れ、エタノール(2mL)と水(0.2mL)との混合溶媒を加えた。室温で40時間攪拌した後、濾過して固体を得て、これをXRPD試験により結晶形IIと同定した。
XRPD:以下の2θ位置に特性ピークを有する:5.0、7.2、10.2、17.1、26.1、26.6。
実施例6:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製V
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(200mg、0.34mmol)を丸底フラスコに入れ、アセトニトリル(2mL)と水(0.2mL)との混合溶媒を加えた。室温で40時間撹拌した後、濾過して固体を得た。これは、XRPD試験によって結晶形IIであった。
XRPD:以下の2θ位置に特性ピークを有する:5.0、7.2、10.2、17.1、26.1、26.6。
実施例7:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製VI
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(295g、0.51mmol)に、アセトン(3587mL)と水(1043mL)の混合溶媒を加えた。60℃で約2時間、還流下で撹拌した後、依然として未溶解の少量の結晶が存在した。温度を連続的に低下させ、温度を40℃に下げたとき、結晶形IIの種結晶(1.5g)を添加した。ろ過後、ろ過ケーキを混合溶媒(アセトン:水=4:1,300mL)で洗浄し、次に、アセトン(300mL)で2回洗浄して固体を得て、XRPD試験で結晶形IIと同定した。
XRPD:以下の2θ位置に特性ピークを有する:5.0、7.2、10.2、17.1、26.1、26.6。
実施例8:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形IIの調製VII
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形I(100mg、0.17mmol)を丸底フラスコに入れ、メタノール(1mL)と水(0.1mL)との混合溶媒を加えた。室温で24時間撹拌した後、遠心分離を行い、上清を捨てた。真空中、30℃で1.5時間乾燥させた後、XRPDパターンを測定したところ、生成物は結晶形IIであることが示された。
メタノールをイソプロパノール、n−ブタノール、テトラヒドロフラン又はジオキサンで置き換えた後、同じ実験条件及び操作下で結晶形IIも得られた。
XRPD:以下の2θ位置に特性ピークを有する:5.0、7.2、10.2、17.1、26.1、26.6。
実施例9:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形Iの調製
結晶形II(10g、0.02mol)を内径8.8cm(面積60.8cm2)の培養皿に入れ、皿を真空乾燥炉に入れた。真空乾燥は、−1.0×103KPa、35〜40℃で行い、乾燥剤は、粒状塩化カルシウム(20g)であった。試料を1時間ごとに採取し、含水量及びXRPDパターンを決定した。5時間後、結晶形IIは完全に結晶形態Iに転換した。
(i)X線粉末回折(XRPD)
得られた結晶形Iは、以下の条件のX線回折によって測定した:Cu/Kα放射線、1.54Å(モノクロメーター)、D/MAX−RB型X線回折計で決定した。
結晶形IのXRPDパターンを図1に示した。図1からわかるように、結晶形Iは、以下の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを有していた:6.0、7.3、11.7、12.9、18.4、24.7、及び26.3の2θ位置での比較的強い特性ピーク;16.0、18.7、及び21.9の2θ位置での特性ピーク;16.6、20.0、24.3、28.1、28.5、29.2、及び39.6の2θ位置での特性ピーク。
(ii)DSC試験
得られた結晶形Iは、以下の条件下でDSCによって決定した:機器タイプ:TA Q2000示差走査熱量計、窒素の保護下、5℃/分の加熱速度。
結晶形IのDSCサーモグラムを図3に示した。図3からわかるように、結晶形Iは、109〜188.5℃に第1の吸熱変換ピークを有し、188.5〜215℃に第2の吸熱変換ピークを有していた。
(iii)TGA試験(結晶水の決定)
得られた結晶形Iは、以下の条件下でTGAにより決定した:装置の種類:TA Q50、窒素の保護下、試験条件:温度を10℃/分の速度で350℃に上昇させた。
結晶形IのTGAサーモグラムを図4に示した。図4からわかるように、結晶形Iは、114.09℃で2.987%の脱水率を示し。理論的には1分子の水を含有する水和物の3.0%の割合に近い。
実施例10:式(I)で表される化合物の二塩酸塩の非晶形の調製
式(I)で表される化合物の二塩酸塩の結晶形II(150mg、0.26mmol)をメタノール(10mL)に溶解した。固体が溶解した後、溶液を減圧下で濃縮して固体粉末を得た。XRPD試験は特性ピークを示さなかったので、非晶質形態であることが確認された(図7参照)。

Claims (20)

  1. 式(I):
    で表されるN−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶形Iであって、ここで、結晶形Iは、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、6.0±0.2°、7.3±0.2°、11.7±0.2°、12.9±0.2°、18.4±0.2°、24.7±0.2°及び26.3±0.2°の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを示す、上記結晶形I。
  2. X線粉末回折パターンが、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、16.0±0.2°、18.7±0.2°、及び21.9±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有する、請求項1に記載の結晶形I。
  3. X線粉末回折パターンが、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、16.6±0.2°、20.0±0.2°、24.3±0.2°、28.1±0.2°、28.5±0.2°、29.2±0.2°、及び39.6±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有する、請求項2に記載の結晶形I。
  4. 109〜188.5℃に第1の吸熱変換ピーク、及び188.5〜215℃に第2の吸熱変換ピークを有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す、請求項1に記載の結晶形I。
  5. 2%〜3.5%の水分含有量を有する水和物である、請求項1に記載の結晶形I。
  6. 一水和物である、請求項1に記載の結晶形I。
  7. 式(I):
    で表されるN−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドの二塩酸塩の結晶形IIであって、ここで、結晶形IIは、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、5.0±0.2°、7.0±0.2°、10.1±0.2°、17.0±0.2°、26.0±0.2°、及び26.5±0.2°の2θ位置に特性ピークを有するX線粉末回折パターンを示す、上記結晶形II。
  8. X線粉末回折パターンが、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、10.1±0.2°、18.1±0.2°、19.1±0.2°、19.9±0.2°、及び24.9±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有する、請求項7に記載の結晶形II。
  9. X線粉末回折パターンが、Cu−Kα放射線を用いて決定した場合、21.3±0.2°、22.1±0.2°、27.6±0.2°、29.3±0.2°、及び35.8±0.2°の2θ位置に特性ピークをさらに有する、請求項8に記載の結晶形II。
  10. 57〜114.3℃に第1の吸熱変換ピーク、114.5〜175℃に第2の吸熱変換ピーク、及び188.4〜199.4℃に第3の吸熱変換ピークを有するDSCサーモグラムを示す、請求項7に記載の結晶形II。
  11. 8.5%〜14%の含水量を有する水和物である、請求項7に記載の結晶形II。
  12. 3〜5分子の水を含有する水和物である、請求項7に記載の結晶形II。
  13. 以下の工程:N−(4−((3−クロロ−4−フルオロフェニル)アミノ)−7−((7−メチル−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−イル)メトキシ)キナゾリン−6−イル)アクリルアミドを水又は水と有機溶媒との混合溶媒に溶解し、濃塩酸を加えて溶液を生成し、次に、溶液を濾過し、乾燥させて結晶形IIを得る工程を含む、請求項7〜12のいずれか1項に記載の結晶形IIを調製する方法。
  14. 真空中で結晶形IIを乾燥させて、結晶形Iを得る工程を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形Iを調製する方法。
  15. 以下の工程:結晶形Iを水又は水と有機溶剤との混合溶媒に溶解して、溶液を生成し、次に、溶液を濾過し、乾燥させて結晶形IIを得る工程を含む、請求項7〜12のいずれか1項に記載の結晶形IIを調製する方法。
  16. 有機溶媒が、低級アルコール有機溶媒、低級環状エーテル有機溶媒、低級ケトン有機溶媒又は低級ニトリル有機溶媒からなる群から選択される、請求項13又は15に記載の方法。
  17. 低級アルコール有機溶媒が、メタノール、エタノール、イソプロパノール及びn−ブタノールからなる群から選択され;低級環状エーテル有機溶媒が、テトラヒドロフラン及びジオキサンからなる群から選択され;低級ケトン有機溶媒がアセトンであり;低級ニトリル有機溶媒はアセトニトリルである、請求項16に記載の方法。
  18. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形I又は請求項7〜12のいずれか1項に記載の結晶形II、並びに1つ以上の医薬として許容される担体及び/又は希釈剤を含む医薬製剤。
  19. 過剰増殖性疾患及び慢性閉塞性肺疾患から選択される疾患を治療するための医薬の製造における、請求項1〜6のいずれか1項に記載の結晶形I又は請求項7〜12のいずれか1項記載の結晶形IIの使用。
  20. 前記過剰増殖性疾患が、癌及び非癌性疾患からなる群から選択され;癌が、脳腫瘍、肺癌、扁平上皮細胞癌、膀胱癌、胃癌、卵巣癌、腹膜癌、膵臓癌、乳癌、頭頚部癌、子宮頸癌、子宮体癌、結腸直腸癌、肝臓癌、腎臓癌、食道腺癌、食道扁平上皮癌腫、非ホジキンリンパ腫、中枢神経系腫瘍、前立腺癌及び甲状腺癌;非癌性疾患が、皮膚又は前立腺の良性の過形成である、請求項19に記載の使用。
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