JP2019219894A - Plc二重化システムの切替方式、plc二重化システムの切替方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】PLC二重化システムの安全性の向上を図る。【解決手段】二重化されたPLCのCPUモジュール5,15間のマスタ・スレーブ間伝送でパルス信号を送受信させる(S25〜S28)。このときスレーブ(PLC2)のCPUモジュール15からの送信に応答するマスタ(PLC1)のCPUモジュール5の返信にパルス信号の異常があれば(S26)、CPUモジュール5の異常が発生していると診断する。これによりマスタ・スレーブが切り替えられ(S61)、新マスタ(PLC2)のCPUモジュール15がPLC2の通信インタフェースにマスタの動作を指示する。一方、新スレーブ(PLC1)のCPUモジュール5がPLC1の通信インタフェースにスレーブの動作を指示する。【選択図】図8

Description

本発明は、二重化されたプログラマブルコントローラ(以下、PLCとする。)の異常を診断し、マスタ・スレーブを切り替える技術に関する。
図1はPLCの二重化システムを示し、PLCを二重化する場合には2セットのPLC1,2を用意する。このPLC1,2のCPUモジュール5,15を二重化ケーブル3で接続して、アプリケーションの等価や演算処理や通信処理のデータを等価する方法が一般的である。
また、PLC1,2のうち一方をマスタ(常用)として動作させ、他方をスレーブ(待機)として動作させ、マスタに異常や故障が発生したときにマスタ・スレーブの二重化システムの切り替えを実行する。ここでは一例としてマスタをPLC1とし、スレーブをPLC2とする。
したがって、前記切り替え後は、旧スレーブ(PLC2)を新マスタとして動作する一方、旧マスタ(PLC1)を新スレーブとして動作する。このような切り替えは、マスタ(PLC1)のCPUモジュール5またはスレーブ(PLC2)のCPUモジュール15にて、二重化システムの切替要因を監視し、該切替要因が発生した場合にマスタ・スレーブのCPUモジュール5,15のハンドシェイク処理(同期処理)を行ったうえで実行される。そして、前記切替要因としては、例えば以下の事像が挙げられる。
(1)事像1
図2に基づき前記切替要因の事像1を説明する。ここではマスタ(PLC1)のCPUモジュール5に故障(継続動作不可能な異常)が発生し(S01)、該CPUモジュール5からスレーブ(PLC2)のCPUモジュール15に故障の発生が通知され、マスタ・スレーブの切り替えが行わる(S02)。
その後、CPUモジュール(演算部)5,15から通信インタフェース(通信部)6,7,16,17にマスタ・スレーブの切り替えが指示され、その動作モード(マスタ/スレーブ)が切り替えられる(S03〜S06)。
(3)事像1
図3に基づき前記切替要因の事像2を説明する。ここではスレーブ(PLC2)のCPUモジュール15の二重化切替用の押しボタンスイッチがONされた場合(S11)、スレーブ(PLC2)のCPUモジュール15からマスタ(PLC1)のCPUモジュール5にマスタ・スレーブの切り替え要求が通知される(S12)。
その後、CPUモジュール5,15から通信インタフェース6,7,16,17にマスタ・スレーブの切り替えが指示され、その動作モードが切り替えられる
(S14〜S17)。なお、特許文献1には、PLCのCPUモジュールに一対のCPUを実装し、互いのプログラム実行動作の相違を監視記録する技術が記載されている。
特開2010−39738
前述のように前記事象1,2が発生した場合、まずCPUモジュール5,15間でマスタ・スレーブが切り替えられ、その後にCPUモジュール5,15から通信インタフェース6,7,16,17にマスタ・スレーブの切り替えが指示される。
しかしながら、前記切替は、CPUモジュール5,15に重大な故障(例えばマイコンやメモリなどの主要部品の故障)が発生していない場合には問題ないが、重大な故障の発生時にはCPUモジュール5,15から通信インタフェース6,7,16,17にマスタ・スレーブの切り替え指示が行われないおそれがある。
すなわち、CPUモジュール5,15の指示により通信インタフェース6,7,16,17を切り替える方式は、正常状態や軽微な故障時には問題ないが、CPUモジュール4,15に重大な故障が発生した場合に十分に対応できないおそれがある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、PLC二重化システムの演算部を診断し、重大な故障の発生前にマスタ・スレーブを切り替えて、PLC二重化システムの安全性の向上を図ることを解決課題としている。
(1)本発明の一態様は、マスタ・スレーブに二重化されたPLC(プログラマブルコントローラ)の異常を検出し、マスタ・スレーブを切り替えるPLCの切替方式であって、
前記各PLCは、演算部と通信部とを備え、
前記各PLCの前記演算部間で互いに信号を送受信させ、
前記送受信の結果に基づき前記演算部同士を診断し、
前記スレーブの前記演算部が、前記マスタの前記演算部からの返信に異常を検出すれば、
前記演算部のマスタ・スレーブが切り替えられ、
前記切り替えられた新マスタの前記演算部が、前記通信部に前記マスタの動作を指示する一方、
新スレーブの前記演算部が、前記通信部に前記スレーブの動作を指示する。
(2)前記切替方式の一態様は、前記各PLCの前記演算部と前記通信部との間で信号を送受信させ、
前記送受信の結果に基づき前記演算部を診断し、
前記マスタの前記通信部は、前記演算部からの返信に異常を検出すれば自動的に前記スレーブの動作に切り替わる。
(3)本発明の他の態様は、マスタ・スレーブに二重化されたPLC(プログラマブルコントローラ)の異常を検出し、マスタ・スレーブを切り替えるPLCの切替方法であって、
前記各PLCの演算部間で互いに信号を送受信させるステップと、
前記送受信の結果に基づき前記演算部同士を診断するステップと、
前記スレーブの前記演算部が、前記マスタの前記演算部からの返信に異常を検出すれば前記演算部のマスタ・スレーブを切り替えるステップと、
前記切り替えられた新マスタの前記演算部が、通信部に前記マスタの動作を指示するステップと、
新スレーブの前記演算部が、通信部に前記スレーブの動作を指示するステップと、を有する。
(4)前記切替方法の一態様は、前記各PLCの前記演算部と前記通信部との間で信号を送受信させるステップと、
前記送受信の結果に基づき前記演算部を診断するステップと、
前記マスタの前記通信部が、前記演算部からの返信に異常を検出すれば自動的に前記スレーブの動作に切り替わるステップと、をさらに有する。
本発明によれば、PLC二重化システムの安全性を向上させることができる。
従来のPLC二重化システムの概略図。 同 マスタのCPUモジュールの故障発生時の切り替えを示すシーケンス図。 同 スレーブのCPUモジュールのスイッチONによる切り替えを示すシーケンス図。 本発明の実施形態に係るPLC二重化システムの概略図。 同 パルス信号の送受信を示すシーケンス図。 同 マスタ・スレーブのCPUモジュール間のパルス信号の送受信を示すシーケンス図。 (a)はCPUモジュールと通信インタフェースとの間で送受信されるデータフォーマット例を示すデータ構造図、(b)は(a)のパルス情報の詳細を示すデータ構造図。 実施例1のシーケンス図。 実施例2のシーケンス図。 実施例3のシーケンス図。
以下、本発明の実施形態に係るPLC二重化システムの切替方式および切替方法を説明する。ここではPLC二重化システムのCPUモジュールの異常を診断し、診断で異常を検出した場合にはマスタ・スレーブの切り替えを実行する。
≪システム構成≫
図4に基づき前記実施形態の適用されるPLC二重化システムの一例を説明する。ここでは図1と同じ構成は同一の符号を付し、図1と同様にマスタ(PLC1)はCPUモジュール5,通信インタフェース(通信I/F)6,7を実装し、スレーブ(PLC2)はCPUモジュール15,通信インタフェース16,17を実装する。
このベース2枚構成のPLC二重化システムでは、CPUモジュール5,15同士は二重化ケーブルによって接続されている。したがって、アプリケーションプログラムの等価や演算結果のデータの等価などは、二重化ケーブル3を通じた通信によって実現される。また、CPUモジュール5,15間のマスタ・スレーブの切り替えも二重化ケーブル3による通信で実現される。
この二重化ケーブル3は、Ethernet(登録商標)伝送とIO信号の通知とに用いられ、データの送受信はEthernet伝送によって行われ、重故障信号の状態通知はIO信号によって行われる。この図4に示すPLC二重化システムには、以下の方式(方法)が採用されている。
(1)CPUモジュール5,15の主要部品、例えばマイコンやFPGA(集積回路)などの故障によるCPUモジュール5,15の異常を診断し、診断結果に基づきマスタ・スレーブの切り替える切替方式が採用されている。この切替方式としては、次のパルス信号診断A,Bが併用されている。
A:CPUモジュール5,15間のパルス信号診断
B:CPUモジュール5,15・通信インタフェース6,7,16,17間のパルス信号診断
例えばパルス信号診断Aとしては、図5中のS21〜S28に示すように、CPUモジュール5,15間で交互にパルス信号ON/パルス信号OFFを送受信し、送受信の結果に基づきCPUモジュール5,15に異常が生じているか否かを診断する。
また、パルス信号診断Bとしては、図5中のS31〜S38に示すように、CPUモジュール5・通信インタフェース6,7間で交互にパルス信号ON/パルス信号OFFを送受信する。また、S41〜S48に示すように、CPUモジュール15・通信インタフェース16,17間で交互にパルスON信号およびパルスOFF信号を送受信する。この送受信の結果に基づきCPUモジュール5,15に異常が生じているか否かを診断する。
(2)前記パルス信号診断Aにおいて、マスタ(PLC1)のCPUモジュール5に異常が生じていると診断された場合はCPUモジュール5,15のマスタ・スレーブが切り替えられる。
また、前記パルス信号診断Bにおいて、マスタ(PLC1)のCPUモジュール5に異常が生じていると診断された場合は通信インタフェース6,7が自動的にスレーブの動作に切り替わる。以下、前記各パルス信号診断A,Bを個別具体的に説明する。
≪パルス信号診断A≫
CPUモジュール5,15間のEthernet伝送によりCPUモジュール5,15間のパルス信号診断Aを構築する。このCPUモジュール5,15間のEthernet伝送では、通常マスタ・スレーブ伝送(例えば図6中のP1,P2)にてお互いのCPUモジュール5,15の二重化機能の状態を通知している。
この通知のデータ内にCPUモジュール5,15からパルス信号を発して送信するビットを実装させ、パルス信号診断Aを構築する。具体的にはCPUモジュール5,15の一方は、パルス信号を発信した後に他方からのパルス信号の返信を監視し、他方からのパルス信号の返信に異常があれば他方に異常が発生しているものと診断する。ここで診断された他方がマスタとして動作していれば、本切替方式によりマスタ・スレーブの切り替えが自動的に実行される。以下、図6に基づき具体的な処理内容を説明する。
(1)まず、マスタ(PLC1)側からのマスタ・スレーブ伝送時の処理内容(S21〜S24)を説明する。ここではイニシャルマスタ(マスタ)のCPUモジュール5は、イニシャルスレーブ(スレーブ)のCPUモジュール15に対して、イニシャルマスタのパルス信号ON送信のマスタ・スレーブ伝送を行う(S21)。
このときCPUモジュール15は、受信したパルス信号ONをFPGA23に入力する(S51)。このFPGA23は、回路に入力されたパルス信号ONを1ms程度の時間保持し、その後に出力する(S52)。この出力をCPUモジュール15は、CPUモジュール5へのマスタ・スレーブ伝送に含ませて、イニシャルマスタのパルス信号ON返信として送信する(S22)。
このS21,S22と同様の手順でS23のマスタ・スレーブ伝送(イニシャルマスタのパルス信号OFF送信)およびS24のマスタ・スレーブ伝送(イニシャルマスタのパルス信号OFF返信)が実行される。なお、S53,S54は、S51,S52と同じ処理を行う。
(2)つぎにスレーブ(PLC2)側からのマスタ・スレーブ伝送時の処理内容(S25〜S28)を説明する。ここではCPUモジュール15は、CPUモジュール5に対して、イニシャルスレーブのパルス信号ON送信のマスタ・スレーブ伝送を行う(S25)。
このときCPUモジュール5は、受信したパルス信号ONをFPGA22に入力する(S55)。このFPGA22も、回路に入力されたパルス信号ONを1ms程度の時間保持し、その後に出力する(S56)。この出力をCPUモジュール5は、CPUモジュール15へのマスタ・スレーブ伝送に含ませて、イニシャルスレーブのパルス信号ON返信として送信する(S26)。
このS25,S26と同様の手順でS27のマスタ・スレーブ伝送(イニシャルスレーブのパルス信号OFF送信)およびS28のマスタ・スレーブ伝送(イニシャルスレーブのパルス信号OFF返信)が実行される。なお、S57,S58は、S55,S56と同じ処理を行う。
(3)このようなマスタ・スレーブ伝送時(S21〜S24,S25〜S28)にS22,S24,S26,S28の返信に異常が発生したときの切替方式を説明する。
まず、S26,S28の返信に異常があれば、マスタ(PLC1)側のCPUモジュール5に異常が生じているものと診断される。この場合にはCPUモジュール5に重大な故障が生じるおそれがあるため、マスタ・スレーブの自動切替が実行される。すなわち、CPUモジュール15がマスタに切り替わり、CPUモジュール5がスレーブに切り替わる。
つぎにS22,S24の返信に異常があれば、スレーブ(PLC2)側のCPUモジュール15に異常が生じているものと診断されるものの、マスタ側ではないので、マスタ・スレーブの切り替えは行われない。
≪パルス信号診断B≫
CPUモジュール5,15と通信インタフェース(オプションモジュール)6,7,16,17とのバス間通信でモジュールIDやステータス状態を互いに接続された全モジュール間で共有する方式を構築する。
ここではCPUモジュール5,15は、通信インタフェース6,7,16,17の発信するパルス信号に返信する機能を実装する。このときCPUモジュール5,15の返信するパルス信号は、通信インタフェース6,7,16,17側で監視される。この監視の結果、CPUモジュール5,15の返信するパルス信号に異常が生じた場合、通信インタフェース6,7,16,17はCPUモジュール5,15に異常が生じているものと診断する。
この異常診断時に通信インタフェース6,7,16,17がマスタとて動作していれば、自動的にマスタ・スレーブ切り替えを行って、スレーブの動作に切り替わる。以下、この方式を構築する機能やデータフォーマットなどを説明する。
(1)バス間通信
PLC1,2の各ベース上にCPUモジュール5,15と通信インタフェース6,7,16,17との間でデータの授受が行えるようなシリアルバスを構築する。
これによりCPUモジュール5,15と通信インタフェース6,7,16,17との間におけるバス間通信が可能となり、通信データを授受する機能が実装される。また、前記バス間通信によれば、CPUモジュール5,15および通信インタフェース6,7,16,17のそれぞれのモジュール種別の番号・同モジュールの状態をH/W処理(ハードウェア処理)として通信する機能も実装される。
(2)ステータスID・ステータス状態の共有
CPUモジュール5,15および通信インタフェース6,7,16,17は、モジュールの起動時にモジュール種別の番号を前記シリアルバス上で使用8するモジュールIDのレジスタにセットする。
また、CPUモジュール5,15および通信インタフェース6,7,16,17は、各モジュールの状態を示すデータを常にステータス用のレジスタにセットする。
このようにレジスタにセットされたモジュールIDとステータス状態をHW処理にて定期的にシリアルバス上に送信し、CPUモジュール5,15・通信インタフェース6,7,16,17間でモジュールの識別と状態のデータを共有する機能を有している。
(3)パルス信号の監視
CPUモジュール5,15および通信インタフェース6,7,16,17は、それぞれパルス信号を監視する手段として以下の機能を有する。
すなわち、モジュールIDとステータス状態とをH/W処理にて定期的にシリアルバス上に送信する前記機能を拡張し、パルス信号のデータを付加して送信する。このとき通信インタフェース6,7,16,17のパルス信号は、自モジュール内で作成され、シリアルバス上に送信される。
また、CPUモジュール5,15のパルス信号は、通信インタフェース6,7,16,17から受信したパルス信号をそのままコピーして作成され、シリアルバス上に送信される。このCPUモジュール5,15のパルス信号は、通信インタフェース6,7,16,17毎に作成される。
ここでは図4に示すように、PLC1,2には、それぞれ2つの通信インタフェース6,7,16,17が実装されている。したがって、CPUモジュール5,15は、通信インタフェース6,7,16,17毎にそれぞれ2つのパルス信号をシリアルバス上に送信する
(4)データフォーマット
図7(a)は、CPUモジュール5,15と通信インタフェース6,7,16,17とのステータスID・ステータス情報・パルス情報(パルス信号)のデータフォーマット例を示している。
また、図7(b)は、図7(a)中のパルス情報の詳細を示している。ここでCPUモジュール5,15の送信するパルス情報中のCPUパルス情報は、自モジュール内でパルスが作成され、その信号がセットされている。
また、CPUモジュール5,15の送信するパルス情報中の通信パルス情報には、通信インタフェース6,7,16,17から受信したパルス信号がそのままセットされる。一方、通信インタフェース6,7,16,17の送信するパルス情報中の通信パルス情報は、自モジュール内でパルスが作成され、その信号が自モジュールの通信インタフェース番号の対応ビットにセットにされる。
≪実施例≫
以下、PLC二重化システムの切替方式の実施例を説明する。この各実施例では、PLC1がマスタ・PLC2がスレーブとする。
(1)実施例1
図8に基づき実施例1を説明する。この実施例は、スレーブ(PLC2)のCPUモジュール15が、パルス信号の異常を検出したときの動作例を示している。ここでは前回のパルス信号診断時T1に異常検出されていないものの、今回のパルス信号診断時T2に異常検出されている。
この異常検出時には、CPUモジュール5のFPGAやメモリなどに故障が発生するおそれがある。そこで、CPUモジュール5,15間でマスタ・スレーブの切り替えを実行する。以下、今回のパルス信号診断時T2の処理ステップ(S25,S26,S55,S60,S61)を中心に説明する。
S25,S55:イニシャルスレーブ(スレーブ)のCPUモジュール15は、前述のようにイニシャルマスタ(マスタ)のCPUモジュール5に対して、マスタ・スレーブ伝送(イニシャルスレーブのパルス信号ON送信)を行う(S25)。
このときCPUモジュール5は、CPUモジュール15から受信したパルス信号ONのデータをFPGA22に入力する(S55)。ここではFEGA22は、正常であればS55の入力後にパルス信号ONを1ms程度の時間保持し、その後に出力する(S56)が、回路の故障などにより、S56のパルス信号ONを出力できない状態となっている。
S26:CPUモジュール5は、S56の出力がされないため、S25のパルスON信号をマスタ・スレーブ伝送に含ませることができない。したがって、CPUモジュール5からCPUモジュール15へのマスタ・スレーブ伝送は、イニシャルスレーブのパルス信号ON返信を含まずに行われる。
S60,S61:CPUモジュール15は、CPUモジュール5から受信したマスタ・スレーブ伝送にイニシャルスレーブのパルス信号ON返信が含まれていないことを確認し、パルス信号の異常を検出する(S60)。
これによりCPUモジュール5に異常が発生しているものと診断され、二重化ケーブル3を介して診断の結果がCPUモジュール5に通知され、マスタ・スレーブの切り替えが行われる(S61)。この切り替えによりCPUモジュール15が新マスタとなり、CPUモジュール5が新スレーブとなる。
このように実施例1によれば、CPUモジュール5,15が相互にパルス信号を確認することで健全性を診断し、CPUモジュール15側でCPUモジュール5の異常を診断した場合にマスタ・スレーブが切り替えるシステムを構築することができる。これによりマスタのCPUモジュール5の重大な故障の発生前にマスタ・スレーブを切り替えることができ、PLC二重化システムの安全性が向上する。
(2)実施例2
図9に基づき実施例2を説明する。この実施例は、マスタ(PLC1)のCPUモジュール5がパルス信号の異常を検出したときの動作例を示している。ここでは前回のパルス信号診断時T11に異常検出されていないものの、今回のパルス信号診断時T12に異常検出されている。
この異常検出時にはスレーブのCPUモジュール15のFPGAやメモリなどの主要部品の故障のおそれがあるものの、マスタのCPUモジュール5の故障でないので、現状のマスタ・スレーブ状態を維持する。以下、実施例1と同様に今回のパルス信号診断時T12の処理ステップ(S21,S22,S51,S62)を中心に説明する。
S21,S51:イニシャルマスタ(マスタ)のCPUモジュール5は、前述のようにイニシャルスレーブ(スレーブ)のCPUモジュール15に対して、マスタ・スレーブ伝送(イニシャルマスタのパルス信号ON送信)を行う(S21)。
このときCPUモジュール15は、CPUモジュール5から受信したパルス信号ONのデータをFPGA23に入力する(S51)。
ただし、FEGA23は、正常であればS51の入力後にパルス信号ONを1ms程度の時間保持し、その後に出力する(S52)が、回路の故障などによりS52のパルス信号ONを出力できない状態となっている。
S22:CPUモジュール15は、S52の出力がされないため、S21のパルスON信号をマスタ・スレーブ伝送に含ませることができない。したがって、CPUモジュール15からCPUモジュール55へのマスタ・スレーブ伝送は、イニシャルマスタのパルス信号ON返信を含まずに行われる。
S62:CPUモジュール5は、CPUモジュール15から受信したマスタ・スレーブ伝送にイニシャルマスタのパルス信号ON返信が含まれていないことを確認し、パルス信号の異常を検出する。これによりCPUモジュール15に異常が発生しているものと診断される。
ただし、実施例1と異なり、診断の結果がCPUモジュール5に通知されることはなく、またマスタ・スレーブの切り替えは行われず、現状のマスタ・スレーブ状態が維持される。
(3)実施例3
図10に基づき実施例3を説明する。この実施例は、マスタ(PLC1)のCPUモジュール5に重大な故障(重故障)、例えばCPUモジュールのマイコン・メモリ・FPGAなどの主要部品が故障し、バス間通信やパルス信号発信が不可能となった場合のマスタ・スレーブの自動切替を示している。
一方、CPUモジュール5と通信インタフェース6,7とがバス間通信でデータ授受が可能であれば、従来とおりの方法にてマスタ・スレーブの二重化切り替えを行うものとする。
この実施例3では、CPUモジュール5と通信インタフェース6,7との間における前回のパルス信号診断時T21には異常検出されていないものの、今回のパルス信号診断時T22に異常検出されている。
すなわち、CPUモジュール5に重故障が発生し(S70)、バス間通信やパルス信号発信が不可能となっている。この重故障発生後に通信インタフェース6,7はパルス信号ONをCPUモジュール5に送信した(S31,S33)。このときCPUモジュール5は、バス間通信やパルス信号発信が不可能なため、S32,S34の返信を行えない。
そこで、CPUモジュール5の重故障の情報が二重化ケーブル3を介した信号によりCPUモジュール15に通知され、マスタ・スレーブが切り替えられ(S71)、CPUモジュール15が新マスタとなる。
このとき新マスタのCPUモジュール15は、バス間通信にて通信インタフェース16,17にマスタ動作の指示を行う(S72,S73)。この通信インタフェース16,17は、前記指示にしたがってマスタ・スレーブを切り替えてマスタ動作を行う。
一方、通信インタフェース6,7は、S31,S32に対するCPUモジュール5からの返信を受信できないため、パルス信号の異常を検出する。ここでは通信インタフェース6,7は、CPUモジュール5に異常が発生しているものと診断し、自動的にマスタ・スレーブ切り替えて(S74,S75)、スレーブとして動作する。
これにより通信インタフェース6,7が、パルス信号診断によりCPUモジュールの健全性を確認するシステムが構築される。すなわち、通信インタフェース6,7は、CPUモジュール5の指示ではなく、パルス信号異常時の自身判断により動作モードをマスタからスレーブに切り替えられる。この点でも安全なPLC二重化システムの提供を図ることができる。
また、マスタ(PLC1)のCPUモジュール5にバス間通信ができないなどの重大な故障が発生した場合に通信インタフェース6,7のマスタからスレーブへの動作モードの移行が可能となるため、PLC1の通信インタフェース6,7とPLC2の通信インタフェース16,17の両方が、マスタとして重複して動作する状況が回避される。
≪その他・他例≫
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載された範囲内で変形して実施することができる。
例えば実施例3では、CPUモジュール5の重故障の情報が二重化ケーブル3を介してCPUモジュール15に通知されてマスタ・スレーブが切り替えられている(S71)ものの、前記通知が不可能な重故障の場合には実施例1に従ってCPUモジュール5,15のマスタ・スレーブの切り替えが行われる。
すなわち、図5に示すように、CPUモジュール5,15間のパルス信号診断(S21〜S28)と、CPUモジュール5,通信インタフェース6,7間のパルス信号診断(S31〜S38)とが交互に実施される。
ところがCPUモジュール5は、重故障が発生したため、パルス信号発信ができず、S26,S28のマスタ・スレーブ伝送(イニシャルスレーブのパルス信号ON/OFF返信)をCPUモジュール15に送信できない。
したがって、CPUモジュール15は、S26,S28のパルス信号の返信を確認できない。このときCPUモジュール15は、S25,S27の送信後に所定時間を経過すれば、S25,S27の送信後パルス信号の異常を検出し、マスタに切り替わる。この所定時間はメーカの仕様などで事前に定めることができる。
1,2…PLC
3…二重化ケーブル
5,15…CPUモジュール(演算部)
6,7,16,17…通信インタフェース(通信部)

Claims (7)

  1. マスタ・スレーブに二重化されたPLC(プログラマブルコントローラ)の異常を検出し、マスタ・スレーブを切り替えるPLCの切替方式であって、
    前記各PLCは、演算部と通信部とを備え、
    前記各PLCの前記演算部間で互いに信号を送受信させ、
    前記送受信の結果に基づき前記演算部同士を診断し、
    前記スレーブの前記演算部が、前記マスタの前記演算部からの返信に異常を検出すれば、
    前記演算部のマスタ・スレーブが切り替えられ、
    前記切り替えられた新マスタの前記演算部が、前記通信部に前記マスタの動作を指示する一方、
    新スレーブの前記演算部が、前記通信部に前記スレーブの動作を指示することを特徴とするPLC二重化システムの切替方式。
  2. 前記マスタの前記演算部が、前記スレーブの前記演算部からの返信に異常を検出した場合には、
    前記演算部のマスタ・スレーブの切り替えを行わないことを特徴とする請求項1記載のPLC二重化システムの切替方式。
  3. 前記各PLCの前記演算部と前記通信部との間で信号を送受信させ、
    前記送受信の結果に基づき前記演算部を診断し、
    前記マスタの前記通信部は、前記演算部からの返信に異常を検出すれば自動的に前記スレーブの動作に切り替わる
    ことを特徴とする請求項1または2記載のPLC二重化システムの切替方式。
  4. 前記演算部の返信の情報には、前記通信部から受信した信号の情報がそのままセットされている
    ことを特徴とする請求項3記載のPLC二重化システムの診断方式。
  5. 前記各PLCは、複数の前記通信部を備え、
    前記各通信部は、前記演算部にそれぞれ前記信号を送信する一方、
    前記演算部は、前記通信部毎の複数の前記信号を返信する
    ことを特徴とする請求項3または4記載のPLC二重化システムの切替方式。
  6. マスタ・スレーブに二重化されたPLC(プログラマブルコントローラ)の異常を検出し、マスタ・スレーブを切り替えるPLCの切替方法であって、
    前記各PLCの演算部間で互いに信号を送受信させるステップと、
    前記送受信の結果に基づき前記演算部同士を診断するステップと、
    前記スレーブの前記演算部が、前記マスタの前記演算部からの返信に異常を検出すれば前記演算部のマスタ・スレーブを切り替えるステップと、
    前記切り替えられた新マスタの前記演算部が、通信部に前記マスタの動作を指示するステップと、
    新スレーブの前記演算部が、通信部に前記スレーブの動作を指示するステップと、
    を有することを特徴とするPLC二重化システムの切替方法。
  7. 前記各PLCの前記演算部と前記通信部との間で信号を送受信させるステップと、
    前記送受信の結果に基づき前記演算部を診断するステップと、
    前記マスタの前記通信部が、前記演算部からの返信に異常を検出すれば自動的に前記スレーブの動作に切り替わるステップと、
    をさらに有することを特徴とするPLC二重化システムの切替方法。
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