JP2019219594A - 処理装置、撮像装置、交換レンズ、処理方法およびプログラム - Google Patents

処理装置、撮像装置、交換レンズ、処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロレンズのムラやフィルタの透過率ムラ等の影響を抑制可能であるとともに、撮影光学系の光学中心位置を高精度に算出可能な処理装置、撮像装置、交換レンズ、処理方法およびプログラムを提供すること。【解決手段】処理装置は、1つのマイクロレンズに対応する複数の光電変換部を備える画素が複数配列された撮像素子に被写体像を形成する撮影光学系の光学中心位置を算出する算出部と、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号に基づいて位相差検出方式の焦点検出を行う検出部と、を有し、算出部は、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号と撮像素子の像高との関係に基づいて、撮影光学系の光学中心位置を算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、処理装置、撮像装置、交換レンズ、処理方法およびプログラムに関する。
従来、撮像素子の一部、または全画素を位相差検出用素子として利用して焦点状態を検出する撮像装置が提案されている。特許文献1では、撮像素子の一部に設けられた位相差検出画素の画素出力と位相差検出画素の近傍の撮像画素の画素出力との関係を用いて、撮影レンズの光軸位置を算出する光軸位置算出部を有する撮像装置が開示されている。特許文献1の撮像装置は、撮影レンズの製造ばらつき等に起因する光軸ずれが生じていたとしても、適切に歪補正処理、色収差補正処理およびシェーディング補正処理を行うことができる。
特開2015−18256号公報
しかしながら、特許文献1の撮像装置では、完全に同一の像高の位相差検出画素および撮像画素の画素出力の関係を用いて、撮影レンズの光軸位置を算出していない。
また、特許文献1の撮像装置では、撮像素子前面に配置されたマイクロレンズ群のうち異なるマイクロレンズ、および撮像素子前面に配置されたフィルタ群のうち異なるフィルタを通過する光束の出力結果を比較する。したがって、マイクロレンズのムラやフィルタの透過率ムラの影響を受けるため、撮影レンズの光軸位置を十分な精度で算出することができない。
本発明は、マイクロレンズのムラやフィルタの透過率ムラ等の影響を抑制可能であるとともに、撮影光学系の光学中心位置を高精度に算出可能な処理装置、撮像装置、交換レンズ、処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一側面としての処理装置は、1つのマイクロレンズに対応する複数の光電変換部を備える画素が複数配列された撮像素子に被写体像を形成する撮影光学系の光学中心位置を算出する算出部と、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号に基づいて位相差検出方式の焦点検出を行う検出部と、を有し、算出部は、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号と撮像素子の像高との関係に基づいて、撮影光学系の光学中心位置を算出することを特徴とする。
本発明によれば、マイクロレンズのムラやフィルタの透過率ムラ等の影響を抑制可能であるとともに、撮影光学系の光学中心位置を高精度に算出可能な処理装置、撮像装置、交換レンズ、処理方法およびプログラムを提供することができる。
カメラシステムの一例であるデジタルカメラの構成図である(実施例1から5)。 撮像素子の構成例を示す図である(実施例1から4)。 撮影光学系の射出瞳面と像面中央近傍に配置された画素の光電変換部との共役関係を説明する図である(実施例1から4)。 実施例1の位相差検出画素の画素出力と像高との関係を示す図である。 実施例1の位相差検出画素の画素出力比と像高との関係を示す図である。 撮影光学系の光学中心位置の算出方法および撮影画像の補正方法を示すフローチャートである。 実施例2の位相差検出画素の画素出力比と撮像素子の像高との関係を示す図である。 実施例3の非相関方向の光学中心位置を取得するために使用する画素の位置を示す図である。 実施例3の位相差検出画素の画素出力比と非相関方向の像高との関係を示す図である。 実施例4の光学中心位置を算出するために使用する画素の位置を示す図である。 実施例4の位相差検出画素の画素出力比と像高との関係を示す図である。 実施例5の撮像素子に含まれる画素の配列の一部を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施例のカメラシステムの一例であるデジタルカメラの構成図である。デジタルカメラは、交換レンズ1と、交換レンズ1が着脱可能な撮像装置2とを有する。
交換レンズ1は、撮影光学系101、撮影光学系101を駆動するレンズ駆動回路102、レンズ駆動回路102を介して撮影光学系101を制御するレンズMPU103およびレンズメモリ104を有する。撮影光学系101は、ズームレンズ、フォーカスレンズおよび絞り等からなり、後述する撮像素子に被写体像を形成する。レンズMPU103は、オートフォーカス時、撮像装置2からの要求を受けると、撮影光学系101の一部または全部を駆動し、焦点調節を行うためにレンズ駆動回路102に命令を出す。レンズメモリ104は、撮影光学系101の諸パラメータや収差情報等を記憶している。
撮像装置2は、撮像素子201、撮像素子駆動回路202、画像処理回路203、カメラMPU204、表示器205、操作スイッチ群206、カメラ情報メモリ207、撮像面焦点検出部208、画像中心算出部209、および画像保存メモリ210を有する。
本実施例の撮像素子201は瞳分割機能を有するため、撮像装置2は画像データを用いた撮像面位相差AFを実行可能である。撮像素子駆動回路202は、撮像素子201の動作を制御するとともに、撮像素子201から取得した画像信号をA/D変換して画像処理回路203およびカメラMPU204に送信する。画像処理回路203は、撮像素子駆動回路202から取得した画像信号に対して、γ変換、ホワイトバランス調整処理、色補間処理および圧縮符号化処理など、デジタルカメラで一般的に行われる画像処理を行う。画像処理回路203は、撮像素子駆動回路202から取得した画像信号から、撮像面位相差AF用信号(焦点検出信号)と、表示および記録用の画像データとを生成する。
カメラMPU204は、撮像装置2に係る全ての演算および制御を行う。また、カメラMPU204は、接点3を介してレンズMPU103に接続され、レンズMPU103とコマンドやデータの通信を行う。カメラMPU204は、レンズMPU103に対して、撮影光学系101に含まれる光学系の位置の取得要求、撮影光学系101に含まれる光学系の所定の駆動量での駆動要求、および交換レンズ1に固有の光学情報の取得要求等を行う。
表示器205は、LCD(Liquid Crystal Display)などから構成され、撮像装置2の撮影モードに関する情報、撮影前のプレビュー画像、撮影後の確認用画像および焦点検出時の合焦状態表示画像等を表示する。操作スイッチ群206は、電源スイッチ、レリーズ(撮影トリガ)スイッチ、ズーム操作スイッチおよび撮影モード選択スイッチ等の操作部材から構成される。カメラ情報メモリ207は、撮像装置2の動作を制御するプログラムや撮像装置2の諸パラメータ等を記憶している。
撮像面焦点検出部208は、画像処理回路203から取得した撮像面位相差AF用信号を用いて、位相差検出方式の焦点検出である撮像面位相差AFを行う。撮像面位相差AF用信号とは、撮影光学系101の一対の瞳領域を通過した光束で形成される一対の像データである。撮像面焦点検出部208は、画像処理回路203から取得した一対の像データのずれ量に基づいて焦点ずれ量を検出する。このように、撮像面焦点検出部208は、専用のAFセンサを用いず、撮像素子201の出力に基づいて撮像面位相差AFを行う。
画像中心算出部209は、撮影光学系101の光学中心位置を算出する。光学中心位置とは、撮影光学系101の光軸、撮影光学系101の光量中心位置、または撮影光学系101の光量が最大となる位置のいずれかである。なお、光学中心位置は、交換レンズ1により取得されてもよいし、交換レンズ1や撮像装置2とは異なる処理装置により取得されてもよい。
画像保存メモリ210は、撮像装置2に着脱可能なフラッシュメモリであり、撮影画像を記録する。
以下、図2を参照して、撮像面焦点検出部208の動作について説明する。図2は、撮像素子201の構成例を示す図である。図2(a)は、撮像素子201に複数配列されている画素211の配列の一部を示しており、2次元CMOSエリアセンサの縦(Y方向)6行と横(X方向)8列の範囲を、撮影光学系101側から観察した状態を示している。
撮像素子201には、ベイヤー配列のカラーフィルタが設けられている。本実施例では、一例として、奇数行の画素には、左から順に緑(G)と赤(R)のカラーフィルタがX方向に交互に配置され、偶数行の画素には、左から順に青(B)と緑(G)のカラーフィルタがX方向に交互に配置されている。
画素211において、マイクロレンズ211iの内側には、光電変換部211a,211bが配置されている。光電変換部211a,211bはそれぞれ、撮影光学系101の異なる瞳部分領域を通過する光束を受光し、電気信号に変換する。本実施例では、一方の光電変換部から出力される信号と、2つの光電変換部のそれぞれから出力される信号の合成信号が読み出される。読み出された信号の差分をとることで、他方の光電変換部から出力される信号を取得可能である。各光電変換部から出力される信号は、位相差式焦点検出に用いられるほか、視差情報を有する複数画像から構成される立体(3D)画像を生成するために用いることもできる。また、2つの光電変換部のそれぞれから出力される信号の合成信号は、通常の撮影画像として用いられる。なお、本実施例では、撮像素子201のすべての画素の光電変換部がX方向に2分割されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、光電変換部は、Y方向に複数分割されていてもよいし、X方向およびY方向にそれぞれ複数分割されていてもよい。
ここで、撮像面位相差AF用信号について説明する。本実施例では、マイクロレンズ211iおよび光電変換部211a,211bで撮影光学系101から射出された光束を瞳分割する。同一の画素行に配置された所定範囲内の複数の画素211について、光電変換部211aの出力をつなぎ合わせて編成したものを、第1の焦点検出信号(AF用A像)とする。同様に、光電変換部211bの出力をつなぎ合わせて編成したものを第2の焦点検出信号(AF用B像)とする。光電変換部211a,211bの出力は、カラーフィルタの単位配列に含まれる赤、青、緑の複数色のいずれかの色成分の出力であるため、これらの出力を合成することで生成される疑似的な輝度(Y)信号が用いられる。ただし、赤、青、緑の色ごとに、AF用A像およびAF用B像を編成してもよい。このように生成したAF用A像とAF用B像の相対的な像ずれ量を相関演算により検出することで、所定領域の焦点ずれ量(デフォーカス量)を検出することができる。
図2(b)は、撮像素子201の読み出し回路の構成を示している。読み出し回路は、水平走査回路151および垂直走査回路153を有する。各画素の境界部には、水平走査ライン152a,152bおよび垂直走査ライン154a,154bが配線されている。これらの走査ラインを介して、各光電変換部からの信号が外部に読み出される。
なお、撮像素子201は、上述した画素内の読み出し方法に加え、2つの読み出しモードを有する。1つ目のモードは、全画素読み出しモードと称するもので、高精細静止画を撮像するためのモードである。この場合、全画素の信号が読み出される。2つ目のモードは、間引き読み出しモードと称するもので、動画記録またはプレビュー画像の表示のみを行なうためのモードである。この場合に必要な画素数は全画素数よりも少ないため、全画素からX方向およびY方向ともに所定比率で画素が間引かれた後の複数の画素の信号が読み出される。また、高速に読み出す必要がある場合も、間引き読み出しモードが用いられる。X方向に間引く際には、信号の加算を行ってS/Nの改善を図り、Y方向に間引く際には、間引かれる行の信号出力を無視する。撮像面位相差AFも、間引き読み出しモードで読み出された信号に基づいて行われる。
図3は、撮影光学系101の射出瞳面と、像高ゼロ、すなわち、像面中央近傍に配置された画素211の光電変換部との共役関係を説明する図である。光電変換部211a,211bと撮影光学系101の射出瞳面は、マイクロレンズ211iによって共役関係となるように設計される。この状態における射出瞳距離Zepを標準値として、マイクロレンズ211iの形状や、像高(X,Y座標)に応じた偏心パラメータの最適設計がなされる。
図3(a)に示されるように、画素211は、最下層から順に、光電変換部211a,211b、配線層211e〜211g、カラーフィルタ211hおよびマイクロレンズ211iを有する。光電変換部211a,211bは、マイクロレンズ211iによって撮影光学系101の射出瞳面に投影される。換言すれば、撮影光学系101の射出瞳が、マイクロレンズ211iを介して、光電変換部211a,211bの表面に投影される。図3(b)は、撮影光学系101の射出瞳面上における、光電変換部211a,211bの投影像EP1a,EP1bを示している。
また、本実施例では、上述したように、撮像素子201は、光電変換部211a,211bのいずれかから出力された信号および両方から出力された信号の合成信号を出力可能である。合成信号は、撮影光学系101のほぼ全瞳領域である投影像EP1a,EP1bの両方の領域を通過した光束を光電変換したものである。この際、撮影光学系101が理想的な状態である場合、射出瞳面中央では投影像EP1a,EP1bのケラレ状態は光軸に対して対称となり、光電変換部211a,211bが受光する光量は等しくなる。
撮像面位相差AFを行う場合、カメラMPU204は、まず、撮像素子201から上述した2種類の信号を読み出すために、撮像素子駆動回路202を制御する。カメラMPU204は、次に、画像処理回路203に対して焦点検出領域の情報を与え、焦点検出領域内に含まれる画素211の出力から、AF用A像およびAF用B像を生成して撮像面焦点検出部208に出力するように命令する。画像処理回路203は、この命令に従ってAF用A像およびAF用B像を生成して撮像面焦点検出部208に出力する。
なお、本実施例では、一例として水平方向に射出瞳を2分割する構成について説明したが、撮像素子201中の少なくとも一部の画素について、垂直方向に射出瞳を2分割する構成としてもよい。また、水平方向および垂直方向の両方向に射出瞳を分割する構成としてもよい。垂直方向に射出瞳を分割する画素を設けることにより、水平方向だけでなく垂直方向の被写体のコントラストに対応した撮像面位相差AFを実行することが可能となる。
次に、画像中心算出部209の処理について説明する。図4は、位相差検出画素の画素出力(AF用A像の信号値301またはAF用B像の信号値302)と撮像素子201の像高との関係を示す図である。横軸は撮像素子201の像高、縦軸は位相差検出画素の画素出力を表している。なお、本実施例において、像高とは、撮像素子201の基準位置(撮像素子201の中心)からの距離である。
図4(a)は、撮影光学系101が理想的な状態で、撮影光学系101の光軸が撮像素子201の基準位置と一致している場合の関係を示している。図4(a)の状態では、AF用A像およびAF用B像の信号値は、撮像素子201の基準位置で一致し、撮像素子201の基準位置に対して線対称に変化をする。
一方、撮影光学系101の光軸にずれが生じている場合、図4(b)に示されるように、AF用A像303とAF用B像304は撮像素子201の基準位置に対して線対称とならず、理想状態から変化する。撮影光学系101の光学中心位置は、AF用A像とAF用B像が同じ値となる像高となる。したがって、AF用A像およびAF用B像の信号値の比を求めて、その値が1となる画素の像高が撮影光学系101の光学中心位置となる。
撮像素子201の位相差検出画素の焦点検出の相関方向(瞳分割方向)に直交する方向の増高が基準位置となる1列の位相差検出の相関方向の画素並びのAF用A像の信号値LaとAF用B像の信号値Lbとの比率(画素出力比)Lは、以下の式(1)で表される。
また、撮像素子201の相関方向の像高をhとするとき、比率Lは以下の式(2)で表される。
係数A、B、C、Dは、AF用A像とAF用B像の信号値の比と像高から、最小二乗法等により取得される。
図5は、位相差検出画素の画素出力比Lと撮像素子201の相関方向の像高との関係を示している。点群305は、位相差検出画素の画素出力比Lを示している。近似式306は、画素出力比Lと撮像素子201の相関方向の像高との関係を3次関数でフィッティングした際の近似式である。本実施例では、この関数が1となるときの像高hを取得し、その位置を撮影光学系101の光学中心位置としてレンズメモリ104やカメラ情報メモリ等の記憶部に記憶する。なお、本実施例では、撮像素子201の相関方向の像高と画素出力比Lとの関係を3次関数で表しているが、1次関数や2次関数、または3次以外の高次関数で表してもよい。また、本実施例では、画素出力比LをAF用A像の信号値とAF用B像の信号値との比としているが、本発明はこれに限定されない。AF用A像およびAF用B像の合成信号の値とAF用A像の信号値との比、またはAF用A像およびAF用B像の合成信号の値とAF用B像の信号値との比を用いてもよい。
以下、図6を参照して、撮影光学系101の光学中心位置の算出方法および撮影画像の補正方法について説明する。図6は、撮影光学系101の光学中心位置の算出方法および撮影画像の補正方法を示すフローチャートである。
操作スイッチ群206のシャッターボタンが押され、撮影画像の記録が開始されることで、本フローは開始する。
ステップS401では、AF用A像とAF用B像が取得される。
ステップS402では、撮影画像が生成される。撮影画像の各画素の出力信号は、各画素のAF用A像とAF用B像の合成信号で生成される。
ステップS403では、画像中心算出部209は、ステップS401で取得されたAF用A像とAF用B像に基づいて、前述の方法を用いて撮影光学系101の光学中心位置を算出する。
ステップS404では、撮影光学系101の設計上の収差情報に基づいて作られた画像補正値が取得される。画像補正値は、レンズメモリ104またはカメラ情報メモリ207に記憶されている。画像補正値は、具体的には、撮影光学系101の周辺光量情報や倍率色収差情報である。
ステップS405では、ステップS404で取得された画像補正値は、ステップS404で取得された光学中心位置に基づいて補正される。
ステップS406では、ステップS403で生成された撮影画像は、ステップS405で補正された画像補正値に基づいて補正される。
ステップS407では、ステップS406で補正された撮影画像は、画像保存メモリ210に保存される。
なお、本実施例では図6のフォローチャートの処理は撮像装置2内で実行されるが、ステップS401〜S404までの処理を事前に実行することで、レンズメモリ104またはカメラ情報メモリ207に撮影光学系101の光学中心位置を記憶しておいてもよい。この場合、撮影時には記憶された光学中心位置に基づいて画像補正値を補正した後、撮影画像を補正してもよい。また、画像保存メモリ210にAF用A像とAF用B像の信号値を記憶しておき、コンピュータ等で光学中心位置を算出し、算出した光学中心位置に基づいて画像補正値を補正した後、撮影画像を補正してもよい。
本実施例では、AF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比と像高との関係式およびAF用B像の信号値に対するAF用A像の信号値の比と像高との関係式の交点を求めることで光学中心位置を取得するカメラシステムについて説明する。本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図7は、位相差検出画素の画素出力比(AF用A像の信号値とAF用B像の信号値との比)と撮像素子201の像高との関係を示す図である。画素出力比307は、撮像素子201の位相差検出画素の相関方向に直交する方向の増高が基準位置となる1列の画素群から間引きを行った後の画素のAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比である。画素出力比308は、上述した1列の画素群から間引きを行った後の画素のAF用B像の信号値に対するAF用A像の信号値の比である。近似式309は、像高とAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比との関係の1次近似式である。近似式310は、像高とAF用B像の信号値に対するAF用A像の信号値の比との関係の1次近似式である。
像高hとAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比LA2との関係の1次近似式および像高hとAF用B像に対するAF用A像の画像出力比LB2と像高の関係の1次近似式はそれぞれ、以下の式(3)、(4)で表される。
係数A1h、A2h、B1、B2は、最小2乗法等により取得される。各近似式の交点が光学中心位置となる。したがって、光学中心位置hc2は、以下の式(5)を用いて算出される。
本実施例では、位相差検出画素が分割されている位相差検出の相関方向とは直交する方向の光学中心位置を算出するカメラシステムについて説明する。本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
非相関方向と直交する方向については基準像高の場合、理想状態ではAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比は常に1となる。そのため、基準像高上でAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比と像高から光学中心位置を算出することができない。したがって、非相関方向の光学中心位置は、基準像高からずれた位置でのAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比と非相関方向の像高のプロットから取得される。
図8は、撮像素子201を撮影光学系101側から見た図であり、非相関方向の光学中心位置を取得するために使用する画素の位置を示している。位相差検出画素は図中のx方向に分割され、位相差検出の相関方向はx方向となる。
本実施例では、ライン311上の画素のAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比とy方向(非相関方向)の像高との関係から非相関方向の光学中心位置を取得する。
図9は、図8のライン311上の画素から一部が間引かれた後の画素のAF用A像の信号値とAF用B像の信号値との比(画素出力比)と非相関方向の像高との関係を示す図である。画素出力比312は、画素211上の画素から一部が間引かれた後の画素のAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比である。近似式313は、ライン311上の画素から一部が間引かれた後の画素のAF用A像の信号値に対するAF用B像の信号値の比と像高との関係を2次の関数として近似した近似式である。
画素出力比Lは、AF用A像の信号値LaおよびAF用B像の信号値Lbを用いて以下の式(6)で表される。
また、画素出力比Lは、像高hを用いて以下の式(7)で表される。
係数E、B、F、Gは画素出力比と像高から、最小二乗法等により取得される。光学中心位置は、画素出力比Lが最大となる位置となる。したがって、非相関方向の光学中心位置をhyとしたとき、光学中心位置hyは以下の式(8)で表される。
本実施例では、位相差検出画素の画素出力比と像高との関係を2次関数で表しているが、1次関数または3次以上の高次関数で表してもよい。また、本実施例では、位相差検出画素の画素出力比をAF用A像の信号値とAF用B像の信号値の比としているが、本発明はこれに限定されない。AF用A像の信号値とAF用A像とAF用B像の合成信号の値との比としてもよいし、AF用B像の信号値とAF用A像とAF用B像の合成信号の値との比としてもよい。
本実施例では、位相差検出画素が分割されている位相差検出の相関方向とは直交する方向の光学中心位置を算出するカメラシステムについて説明する。本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施例では、位相差検出画素の相関方向のAF用A像の信号値とAF用B像の信号値との比のプロットを位相差検出画素の非相関方向に異なる位置で求め、それぞれのプロット結果を相関演算することで光学中心位置を算出する。
図10は、光学中心位置を算出するために使用する画素の位置を示す図である。本実施例では、ライン314を基準として相関演算が実行される。撮像素子201の中心を基準とすると、撮像素子201には、x方向に2m画素、y方向に2n画素が配置されている。画素の位置を(x、y)の座標で表すと、xは−mからm、yは−nからnである。
ライン314のy方向の位置が−hである場合、座標(x、−h)でxが−mからmまでの画素出力比のプロットとなる。また、ライン315はy方向の位置がhであるラインであり、撮像素子201の中心に対してライン314と線対称である。
図11は、位相差検出画素の画素出力比と像高との関係を示す図である。プロット322は、ライン314での画素出力比をプロットしたものである。撮影光学系101が理想状態である場合、ライン315での画素出力比をプロットしたものはプロット323となり、ライン314と同じとなる。しかしながら、撮影光学系101の光学中心位置が非相関方向にずれている場合、ライン315での画素出力比をプロットしたものはプロット324となり、ライン314と同じとならない。
画素(x,y)の画素出力比をL(x、y)とするとき、ライン314の画素の画素出力比とy方向の位置がy1であるラインの画素の画素出力比との相関演算Sは以下の式(9)で表される。
光学中心位置に対して線対称の関係になる場合、相関演算Sはy方向のすべてのラインに対して最小値となる。したがって、y方向のすべてのラインに対してライン314と相関演算を行い、相関演算Sが最小となるy方向の位置を求めることで非相関方向の光学中心位置を算出することができる。本実施例では、ライン316に対する相関演算Sが最小となる。ライン314のy方向の位置を−h、ライン316のy方向の位置をy2とした場合、非相関方向の光学中心位置ycは以下の式(10)で算出される。
本実施例では、一部の画素に位相差検出画素が配置された撮像素子201を用いて、位相差検出画素が分割されている位相差検出の相関方向とは直交する方向の光学中心位置を算出するカメラシステムについて説明する。本実施例のカメラシステムの構成は、実施例1と同様であるため、詳細な説明は省略する。
図12は、本実施例の撮像素子201に含まれる画素の配列を示す図である。撮像素子201に含まれる画素のうち一部は、焦点検出画素SA,SBである。焦点検出画素SAの左側半分には遮光マスクがかけられている。また、焦点検出画素SBの右側半分には遮光マスクがかけられている。なお、本実施例では、焦点検出画素は、R画素またはB画素に配置されているが、G画素に配置されてもよい。また、本実施例では、撮像素子201の画素に遮光マスクを設けたが、撮像素子201の前に配置されるマイクロレンズに遮光マスク等を設けてもよい。
本実施例では、位相差検出画素の画素SAの信号値と近傍の画素SBの信号値との比のプロットを位相差検出画素の非相関方向に異なる位置で求め、それぞれのプロット結果を相関演算する。これにより、位相差検出の非相関方向の光学中心位置を算出する。
[その他の実施例]
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 撮影光学系
201 撮像素子
208 撮像面焦点検出部(検出部)
209 画像中心算出部(算出部)
211a 光電変換部
211b 光電変換部
211i マイクロレンズ

Claims (19)

  1. 1つのマイクロレンズに対応する複数の光電変換部を備える画素が複数配列された撮像素子に被写体像を形成する撮影光学系の光学中心位置を算出する算出部と、
    マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号に基づいて位相差検出方式の焦点検出を行う検出部と、を有し、
    前記算出部は、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号と前記撮像素子の像高との関係に基づいて、前記撮影光学系の光学中心位置を算出することを特徴とする処理装置。
  2. 前記算出部は、前記位相差検出方式の焦点検出の相関方向に並べられたマイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号と、前記撮像素子の前記相関方向の像高との関係に基づいて、前記撮影光学系の前記相関方向の光学中心位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記算出部は、前記撮像素子と前記撮影光学系の設計上の光軸が交わる位置を通らない位置で前記位相差検出方式の焦点検出の相関方向に直交する方向に並べられたマイクロレンズごとの複数の光電変換部から出力される信号と、前記撮像素子の前記相関方向と直交する方向の像高との関係に基づいて、前記撮影光学系の前記相関方向に直交する方向の光学中心位置を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 前記算出部は、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部のうち第1光電変換部および第2光電変換部から出力される信号値の比と、前記撮像素子の像高との関係に基づいて、前記撮影光学系の光学中心位置を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の処理装置。
  5. 前記算出部は、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部のうち第1光電変換部および第2光電変換部から出力される信号の合成信号の値と前記第1光電変換部または前記第2光電変換部のいずれかから出力される信号値の比と、前記撮像素子の像高との関係に基づいて前記撮影光学系の光学中心位置を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 画素の一部に位相差検出方式の焦点検出を行う焦点検出画素が設けられた撮像素子に被写体像を形成する撮影光学系の光学中心位置を算出する算出部と、
    前記焦点検出画素から出力される信号に基づいて位相差検出方式の焦点検出を行う検出部と、を有し、
    前記算出部は、前記位相差検出方式の焦点検出の相関方向に並べられた焦点検出画素から出力される信号、前記焦点検出画素の近傍に配置された撮像画素から出力される信号、および前記撮像素子の前記相関方向の像高の関係に基づいて、前記撮影光学系の前記相関方向に直交する方向の光学中心位置を算出することを特徴とする処理装置。
  7. 前記算出部は、第1の焦点検出画素および第2の焦点検出画素の光量の比と、前記撮像素子の像高との関係に基づいて、前記撮影光学系の光学中心位置を算出することを特徴とする請求項6に記載の処理装置。
  8. 前記光学中心位置は、前記撮影光学系の光軸であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の処理装置。
  9. 前記光学中心位置は、前記撮影光学系の光量中心位置であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の処理装置。
  10. 前記光学中心位置は、前記撮影光学系の光量が最大となる位置であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の処理装置。
  11. 前記算出部は、前記光学中心位置に基づいて、前記撮像素子から取得した撮影画像を補正することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の処理装置。
  12. 前記算出部は、前記光学中心位置および前記撮影光学系の情報に基づいて前記撮像素子から取得した撮影画像を補正することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の処理装置。
  13. 前記撮影光学系の情報は、周辺光量情報であることを特徴とする請求項12に記載の処理装置。
  14. 前記撮影光学系の情報は、倍率色収差情報であることを特徴とする請求項12に記載の処理装置。
  15. 前記光学中心位置を記憶する記憶部を更に有することを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載の処理装置。
  16. 撮影光学系を介して形成された被写体像を光電変換する撮像素子と、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の処理装置と、を有することを特徴とする撮像装置。
  17. 撮像素子に被写体像を形成する撮影光学系と、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の処理装置と、を有することを特徴とする交換レンズ。
  18. 1つのマイクロレンズに対応する複数の光電変換部を備える画素が複数配列された撮像素子に被写体像を形成する撮影光学系の光学中心位置を算出する算出ステップと、
    マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号に基づいて位相差検出方式の焦点検出を行う検出ステップと、を有し、
    前記算出ステップでは、マイクロレンズごとに対応する複数の光電変換部から出力される信号と前記撮像素子の像高との関係に基づいて、前記撮影光学系の光学中心位置が算出されることを特徴とする処理方法。
  19. 請求項18に記載の処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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