JP2019213857A - 筋電センサ及び電極部材 - Google Patents

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【課題】非襲撃かつ安定的に筋電位信号を計測することのできる電極材料と、これを用いた筋電センサを提供する。【解決手段】筋電センサは、第1の配合量のナノカーボン材料を含む第1の高分子材料層と前記第1の配合量よりも少ない第2の配合量のナノカーボン材料を含む第2の高分子材料層とが積層された電極部材と、少なくとも一部が前記第1の高分子材料層と接触する金属配線と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、高分子素材を用いた電極部材とこれを用いた筋電センサに関する。
筋電義肢は、手、足、手指等の四肢の一部を失った障害者を補助、支援するための有用なツールであり、種々の研究、改良が重ねられている。筋電義肢の動作は、生体信号の一種である筋電位(EMG:Electromyography)信号を用いて制御されている。EMG信号は筋収縮レベルを表わす信号であり、長時間の装着が想定される筋電義肢にあっては、皮膚の表面から非襲撃でEMG信号を計測または検知するのが望ましい。
EMG信号を検知するセンサに乾式の電極を用いる場合は、電極の金属を露出させ、皮膚に電極を接触させて筋電位を計測する。乾式の電極は柔軟性に乏しく、生体との適合性が低い。EMG信号を皮膚表面から安定して計測するために、導電性のジェルやペーストを使った湿式の電極が用いられることもある。また、カーボンフィラーを含むフレキシブルで柔軟性のある導電層で形成される電極シートと、これを用いたセンサが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2016−27137号公報
導電性ジェル等を使った湿式の電極を用いると、消耗品のランニングコストが高いという問題がある。そこで、生体適合性の高い導電性の高分子材料を電極材料として用い、一部金属を露出させるハイブリッド型の電極が考えられるが、皮膚と直接接触する金属部分でEMG信号を安定して検知するのは難しい。電極を高分子材料で形成する場合でも、電極以外のケース部分は合成の高い素材で作られるのが一般的であり、電極から皮膚にかかる圧力に片寄りが生じる、ケースに固定された電極材料の柔軟性が損なわれる、長時間使用すると皮膚に跡が残る等の問題がある。
本発明は、非襲撃かつ安定的に筋電位信号を計測することのできる電極材料と、これを用いた筋電センサを提供することを目的とする。
上記の目的のために、伝導率の異なる導電性高分子の層を積層して電極として用いる。
本発明のひとつの態様では、筋電センサは、
第1の配合量のナノカーボン材料を含む第1の高分子材料層と、前記第1の配合量よりも少ない第2の配合量のナノカーボン材料を含む第2の高分子材料層とが積層された電極部材と、
少なくとも一部が前記第1の高分子材料層と接触する金属配線と、
を有する。
本発明の別の態様では、筋電センサ用の電極部材は、
第1の配合量のナノカーボン材料を含む第1の高分子材料層と、
前記第1の配合量よりも少ない第2の配合量のナノカーボン材料を含む第2の高分子材料層と、が連続して積層されており、
前記第2の高分子材料層が被計測者の皮膚との接触層である。
良好な構成例では、直接皮膚と接触する高分子材料層の導電性物質の含有量が、最適化される。
上記の構成により、筋電位信号を非襲撃かつ安定して計測することができる。また、繰り返し使用できるためランニングコストを低減することができる。
実施形態の電極部材を用いた筋電センサの概略図である。 作製した筋電センサの画像である。 第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度(%)と得られる最大平均筋電(V)の関係を示す図である。 非加圧時(均等固定)の筋電データであり、握力時の筋電、安静時の筋電、及びSN比を示す図である。 加圧時(片当たり)の筋電データであり、握力時の筋電、安静時の筋電、及びSN比を示す図である。 非加圧時と加圧時の筋電値の変動量を示す図である。 各カーボンブラック濃度での電極と皮膚の間の電気特性を示す。 各電気特性の非加圧時と加圧時の変動または差を示す図である。 筋電計測のロバスト性と電気特性の相関を評価する図である。 電極の抵抗値を計測する構成モデルの模式図である。 図10の各モデルの抵抗成分を示す模式図である。 図10の各モデルの計測結果を示す図である。 図12の結果に基づいて、各層の間の抵抗の関係を考察するモデルである。
図1は、実施形態の電極部材10を用いた筋電センサ20の模式図である。筋電センサは、導電性の高分子材料で形成された電極部材10と、電極部材10と電気的に接続されて電気信号を取り出す金属配線14を有する。金属配線14は、たとえば電気回路チップ15に接続される。
電極部材10は、導電性物質の含有量の異なる第1の高分子材料層11と、第2の高分子材料層12の積層で形成されている。第1の高分子材料層11は、金属配線14と接触しており、第2の高分子材料層12よりも導電性物質の含有量が多い。第1の高分子材料層11の導電性物質の含有量をX%,第2の高分子材料層12の導電性物質の含有量をY%とすると、Y<Xの関係となる。導電性物質は、たとえば、カーボンブラック、カーボンナノ粒子、グラファイトパウダー、カーボンナノチューブなどのナノカーボン材料である。
第2の高分子材料層12は、金属配線14が露出しないように第1の高分子材料層11と重ね合わせられており、第1の高分子材料層11よりも少ない含有量でナノカーボン材料を含む。使用時には、第2の高分子材料層12が皮膚と接触する接触層となる。
第1の高分子材料層11と第2の高分子材料層12の高分子材料として、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリイソピレン、ポリブタジエン、その他のエラストマー等を用いることができる。第2の高分子材料層12に含まれるナノカーボン材料の含有量を、第1の高分子材料層11のナノカーボン材料の含有量よりも少ない所定の範囲の含有量とすることで、後述するように電極部材10の皮膚への押圧状態に依らずに、安定して大きな筋電を計測することができる。
一つの例として、第1の高分子材料層11は、4〜6%のカーボンブラックを配合するシリコーン樹脂である(X=4〜6%)。第2の高分子材料層12は、2.0〜2.1%、または2.6〜2.7%のカーボンブラックを配合するシリコーン樹脂である(Y=2.0〜2.1%または2.6〜2.7%)。
金属配線14は、金(Au)配線、または銀(Ag)、銅(Cu)等の低抵抗の導電線、またはこれらの導電材料を金(Au)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)等でメッキした配線である。金属配線14は、第1の高分子材料層11と接触しており、電極部材10によって皮膚表面から検出されたEMG信号を、電気回路チップ15に入力する。
第1の高分子材料層11のカーボンブラックの配合量を4%以上とすることで、第1の高分子材料層11と金属配線14(すなわちAu,Cu等の良導体)との間の電気抵抗はゼロに近くなる。一方、カーボンブラックの含有量が6%を超えるとシリコーンが固化して、カーボンブラックが均等に分散した電極層を成型するのが困難になる。
電気回路チップ15は、EMG信号のフィルタリングと増幅を行い、増幅後の電気信号を、外部のデータロガーに出力する。データロガーを省略して、メモリとA/Dコンバータが内蔵されたパーソナルコンピュータ(PC)などの計算機に、直接増幅されたEMG信号を供給してもよい。
図1の構成例では、電気回路チップ15は、導電性不織布13によって電極部材10に接着されているが、電気配線14を引き出して外部の電気回路と接続してもよい。導電性不織布13は、たとえばポリエステル系、アクリル系等の高分子の不織布に、Ni、Cu、これらの合金等の金属を組み合わせたものである。
電気回路チップ15から引き出される図示しない信号線と、第2の高分子材料層12の裏面(皮膚との接触面)を除いて、筋電センサ20の全体を、シリコーンで封止してもよい。封止用のシリコーンは、電極部材10及び電気回路チップ15のケーシングとして機能する。柔軟なシリコーンのケーシングとすることで、電極部材10の柔軟性を維持し、長時間の使用の後でも皮膚に跡が残ることを抑止できる。
このような筋電センサ20は、たとえば以下の手順で作製することができる。まず、4〜6%のカーボンブラックを含有するシリコーン樹脂を型に流し込み、脱泡と焼成により第1の高分子材料層11を形成する。4〜6%のカーボンブラックが配合されたシリコーン樹脂は十分に攪拌されており、カーボンブラックはシリコーン中にほぼ均一に分散している。
焼成された第1の高分子材料層11の一方の面(たとえば表面)に導電性不織布13を張り合わせる。第1の高分子材料層11の反対側の面(たとえば裏面)から、コの字型に折り曲げた金属配線14を突き刺して、第1の高分子材料層11と導電性不織布13を貫通させ、コの字型の金属配線14の底面を第1の高分子材料層11に接触させる。金属配線14の底面の少なくとも一部は、第1の高分子材料層11の中に埋め込まれていてもよい。第1の高分子材料層11に金属配線14を接触させた状態で、第1の高分子材料層11の裏面に、カーボンブラックの配合量が異なる第2の高分子材料層12を形成する。電気回路チップ15を導電性不織布13に接着して金属配線14と電気回路チップ15を電気的に接続する。これにより、簡単な手法で安価に筋電センサを作製することができる。
図2は、シリコーン等の封止樹脂16でケーシングされた筋電センサ20を裏面(電気回路チップ15と反対側)から見たときの画像である。この例では、3つの電極部材10−1〜10−3が並べられ、電極部材10−1〜10−3のそれぞれから信号線17が引き出されている。信号線17と電極部材10−1〜10−3の裏面(肌との接触面)を露出させた状態で、封止樹脂16によってセンサ全体がケーシングされている。ケーシングとなる封止樹脂16も電極部材10−1〜10−3の裏面も柔軟な高分子材料層となっているので、筋電センサ20を長時間皮膚に密着させても使用者に不快感を与えずに済む。
電極部材10−1と10−2は差動の電極対である。中央の電極10−3は基準電位をとるグランド電極である。一対の電極部材10−1と10−2を測定したい部位の筋繊維の方向に沿って配置し、2つの電極間の電位差を表面筋電位信号として検出する。1つの電気回路チップ15が3つの電極部材10−1〜10−3に共通に用いられる場合は、電気回路チップ15は、たとえばフィルタ回路とともに差動増幅回路を有し、電極部材10−1と10−2の間の差分と、体表面のグランド電位との差を増幅して、EMG信号として出力してもよい。
次に、第2の高分子材料層12に含有されるカーボンブラック濃度の最適範囲について説明する。
図3は、第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度(%)と、得られる最大平均筋電(V)の関係を示す図である。発明者らは、図1の積層構造の電極部材10を用いることで、計測される筋電の振幅が増加し、かつ皮膚に対する電極部材10の押圧状態のばらつきの影響を低減して安定した計測ができることを、実験により確認した。
<実証実験1>
第2の高分子材料層12のカーボンブラック配合量を変えた複数の電極サンプルを作製して筋電を計測する。実験条件として、金属配線14にAu配線を用い、金属配線14と接触する第1の高分子材料層11をシリコーン樹脂で作製する。第1の高分子材料層に配合されるカーボンブラックの濃度を4%に固定し、第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度を、1.7%〜4.0%まで変化させる。図3は、そのうちの1.7%〜2.7%までの筋電の計測結果である。
第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度を1.7〜2.7%まで0.1%刻みで変化させた11種類の電極サンプル(電極対)を作製する。計測前にアルコールで電極と被験者の皮膚を拭いて、電極サンプルを布テープで皮膚に固定する。計測箇所は前腕皮膚の屈筋の直上である。一対の電極を屈筋に沿って2cmの間隔をおいて配置し、5Nの力で第2の高分子材料層12の裏面を皮膚に接触させて固定する。ボディグランドとして湿式の電極を肘に貼付する。
被験者(1名)は、握力計で10kgの握り動作を3秒間行い、対応する筋から筋電をサンプリング周波数2000Hzで計測する。計測した筋電の10データ分の2乗平均平方根(RMS)を計算し、さらに200データ分からRMSの最大値を代表データとして算出する。同様の計測を、各電極サンプルに対して5回ずつ行い、1つの電極サンプルに対して5試行分の最大平均筋電値を得る。
図3において、データ1〜データ5は5試行分のデータを示し、太い実線が平均値(Ave)である。この被験者のデータでは、第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度が2.1%と2.6%で筋電が大きくなるダブルピークを示している。すなわち、カーボンブラック濃度が1.7〜2.0%までは最大平均筋電が低い値を示しているのに対して、2.1%で最大平均筋電が増大し、その後若干減少した後に、2.6%で最大になっている。
<実証実験2>
次に、カーボン濃度を1.7%〜2.7%まで0.1%きざみで増大させた電極サンプルに加えて、カーボン濃度3.0%、3.5%、及び4.0%の3種類の追加サンプルを用いる。各カーボンブラック濃度で、3つずつ電極サンプルを作製する。カーボンブラック濃度ごとに作製された3通りの電極サンプルのすべてで、握力時の筋電と安静時の筋電を計測し、そのSN比を計算する。握力時の筋電は、握力計で10Kgの握り動作を行ったときの筋電、安静時の筋電は、握りを解放して力を抜いたときの筋電である。安静状態で計測される筋電は、力を入れていなくてもセンサに取り込まれる電位であり、バックグラウンドノイズとみなすことができる。SN比は、握力時の筋電の安静時の筋電に対する比で表される(より具体的には、握力時の筋電値を安静時の筋電値で除算したものの2乗を用いる)。
3通りの電極サンプルのそれぞれについて、一対の電極が均等な圧力で皮膚に固定されているとき(これを「非加圧時」と呼ぶ)と、電極対の一方に圧力が片寄った状態で固定されているとき(これを「加圧時」または「片当たり」と呼ぶ)の双方で行う。片当たりの状態は、一方の電極全体にフォーステスターで20Nを加えた状態である。
図4は、非加圧時(均等固定)の筋電データであり、握力時の筋電(a)と、安静時の筋電(b)と、SN比(c)を示している。各棒線に付随する3つのエラーバーは、3通りのサンプルの標準誤差を示している。
図5は、加圧時(片当たり)の筋電データであり、握力時の筋電(a)と、安静時の筋電(b)と、SN比(c)を示している。各棒線に付随する3つのエラーバーは、3通りのサンプルのそれぞれの誤差を示している。
図4と図5において、解析対象から外れ値を除く操作を行う。カーボンブラック濃度ごとに、3通りの電極サンプルのそれぞれ5試行、合計15データの平均と標準誤差を計算する。各データにおいて、平均±2標準偏差(2σ)の範囲から外れたデータを外れ値と定義し、解析対象から除く。
図4の非加圧時(均等固定時)の筋電データを参照すると、握力時(a)の筋電は、カーボン濃度2.1%でピークを持つシングルピークの特徴を示している。しかし、欠損データや外れ値が影響し,各濃度に対するデータ数が不均一であるため、図4の(a)の筋電データのみから統計比較を行うことは危険である。
図4の安静時(b)では、電極を装着した被験者の前腕に動きがほとんどなく、顕著な特徴は見られない。第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度にかかわらず、一定の電位がノイズとして混入することがわかる。図4のSN比(c)では、2.1%、2.6%、及び4.0%で筋電値が高くなっている。このうち、4.0%は電極間の製造誤差が大きい。カーボンブラック濃度を3.0%〜3.5%と高くしても十分に高いSN比が得られないのは、最適範囲を超えると、カーボンブラックの増加につれてノイズ(安静時の筋電)が増幅されているからである。
図5に移って、加圧時(片当たり)には、握力時(a)の筋電値が上昇傾向にあるが、電極内でのばらつきが大きく、また電極間でもばらつきも大きくなっている。電極の固定状態に依らずに筋電を安定して計測するには,加圧時(片当たり)と非加圧時(均等固定)の間で変動が小さいことが望ましい。
図6は、非加圧時と加圧時の変動量を示す図である。(a)は筋電の差分、(b)はSN比の差分、(c)はロバスト性を示している。筋電の差分(a)の各濃度での左側のバーが握力時の筋電値の差、右側のバーが安静時の筋電値の差である。均等固定状態と片当たり状態での筋電値の差は、2.0〜2.1%で極小値をとり、2.6〜2.7%で再度極小値をとるダブルピークを示している。
SN比の差分(b)でも、2.0〜2.1%で極小値をとり、2.6〜2.7%で再度極小値をとるダブルピークを示している。また、極小値をとるカーボンブラック濃度の範囲で、3通りの電極サンプル間の差も小さくなっていることがわかる。
最終的な筋電計速の安定性を求めるため,非加圧時における握力時のSN比の値をSN比の変化量で割った値をロバスト性と定義し、評価する。非加圧時における握力時のSN比が大きくかつ、非加圧時と加圧時のSN比の差が小さいほど、ロバスト性は高い値を示す。図6のロバスト性(c)の結果から、やはり2.0〜2.1%と、2.6〜2.7%にピークが現れる。一方、カーボンブラック濃度が3.5〜4.0%では、ロバスト性が十分に確保されず、皮膚への電極の押し当て方によって計測される筋電の値が大きくばらつき、計測が不安定になる。
<電気特性の解析>
図7は、各カーボンブラック濃度での電極と皮膚の間の電気特性を示す。図7の(a)は非加圧時及び加圧時のインピーダンス、(b)は非加圧時及び加圧時のレジスタンス、(c)は非加圧時及び加圧時のキャパシタンスである。異なるカーボンブラック濃度の電極サンプルの各々で、3通りのサンプルを作製し、それぞれ5試行して得られたデータの平均値をとっている。
計測は、加圧時(片当たり)のデータを取得した後に、非加圧時のデータを取得している。(a)のインピーダンスと、(b)のレジスタンスで、カーボンブラック濃度のほぼ全体にわたって値が高いデータが、非加圧時(均等固定)のデータである。
インピーダンスとレジスタンスの平均値に着目すると、非加圧時、加圧時ともに、カーボンブラック濃度が2.6%で極小値を示す。一方、(c)のキャパシタンスについては、非加圧時の特性で2.0%と2.6%で大きな値を示し、筋電特性と同様に、ダブルピークを示している。
図8は、各電気特性の非加圧時と加圧時の変動または差を示す図である。(a)はインピーダンスの差、(b)はレジスタンスの差、(c)はキャパシタンスの差である。インピーダンスの差(a)では、カーボンブラック濃度が2.6%で非加圧時と加圧時の差が最小である。レジスタンスの差(b)では、カーボンブラック濃度が2.2%で非加圧時と加圧時の差が最小であり、2.0%と2.6%でも比較的、差が小さい。
キャパシタンスの差(c)は、カーボンブラック濃度が1.9%で非加圧時と加圧時の差が最小であり、2.0%と2.6〜2.7%でも差分が小さい。
図9は、図6の(c)のロバスト性と、電気特性の相関を評価する図である。図9の(A)の横軸は種々の電気特性の識別番号を示し、縦軸は層間地を示す。図9の(B)は、(A)の識別番号に対応する電気特性を示している。
識別番号1〜3は、非加圧時(均等固定時)のインピーダンス平均、キャパシタンス平均、及びレジスタンス平均をそれぞれ示す。識別番号4〜6は加圧時(片当たり)のインピーダンス平均、キャパシタンス平均、及びレジスタンス平均をそれぞれ示す。識別番号7〜9は非加圧時と加圧時のインピーダンス変化、キャパシタンス変化、及びレジスタンス変化をそれぞれ示す。
皮膚との間のキャパシタンス、レジスタンス、及びインピーダンスは、筋電特性のロバスト性に影響し、キャパシタンス、レジスタンス、及びインピーダンスの変化が筋電計測のロバスト性と相関することがわかる。この結果は、上述した実証実験で、ロバスト性に関し、カーボンブラック濃度2.0〜2.1%と、2.6〜2.7%でダブルピークが観察され、図8のレジスタンス、インピーダンス及びキャパシタンスで同様の傾向が観察されることからも説明できる。
以上のように、筋電センサ20と皮膚の間のインピーダンス及び/またはキャパシタンスの関係から電極部材10の第2の高分子材料層12のカーボンブラック濃度を適切な範囲に設定することで、電極部材10の皮膚への固定状態に依らずに安定したEMG信号を計測することができる。
電極部材10の固定状態(圧力状態)におけるロバスト性はインピーダンス、及び/またはキャパシタンスと相関し、カーボンブラック濃度の関数として、ロバスト性は2つのピークを有する。このダブルピークの特性は、高分子材料層11、12のポリマー素材と、添加されるナノカーボン材料の種類が変わっても現れると推定される。たとえば、ポリウレタン、ポリイソピレン等にカーボンパウダーを分散させ、異なる濃度の積層を形成した場合も、皮膚との間のインピーダンスとキャパシタンスの少なくとも一方は2つのピークを示すと推測される。
導電性材料の配合量を異ならせた2つの高分子材料層を重ね合わせて積層を形成し、配合量の少ない方の層を皮膚との接着層とし、配合量の高い方の層に金属配線を接触させて筋電を取り出すことで、計測部位への電極の固定状態に依らずに、安定して筋電を計測できる。
図10は、電極自体の抵抗を計測するモデルの模式図である。図7〜図9では、被験者の皮膚とセンサ20との間の電気的特性値を測定し考察した。図10以降では、電極自体の電気特性を検討して、電極を積層構造とすることの有用性を定量的に示す。
図10で、(a)〜(c)の3つのモデルを作製する。モデル(a)では、導電性不織布13の上にカーボン濃度2%のシリコーンの電極21を配置し、金属31と金属32で挟み込む。金属31と金属32に計測用プローブ33を押し当て,抵抗値を計測する。その際に、積層方向の最上部に100gの重りを載せて荷重を加える。
モデル(c)は、モデル(a)と積層構成は同じであるが、カーボン濃度4%のシリコーンの電極22を用いる。導電性不織布13と電極22を、金属31と金属32で挟み、計測用プローブ33を押し当てて抵抗値を計測する。積層方向の最上部に100の重りを載せて荷重を加える。
モデル(b)では、上述した実施形態の積層構造を用いる。導電性不織布13の上にカーボン濃度4%のシリコーンの電極22と、カーボン濃度2%のシリコーンの電極21を積層する。抵抗値を計測するために、積層方向に沿って上下対称の構成とする。すなわち2つのカーボン濃度4%の電極22で、カーボン濃度2%の電極21を挟み、電極22の外側にそれぞれ導電性不織布13を介して、計測用プローブ33を押し当てる。
モデル(a)〜(c)のそれぞれで、300秒間の計測を行い、30秒ごとにデータを取得する。このプロセスを1施行とし、各モデルで合計4施行の実験を行う。
モデル(a)とモデル(c)では、1施行ごとに、別々に作製した電極21または電極22を用いて計測する。モデル(b)では、1施行ごとに、電極21と電極22の組み合わせを変えて計測する。これにより、製造誤差の評価を含める。データ解析には、定常状態である300秒目の計測データを用いる。
図11は、図10のモデル(a)〜(c)のそれぞれの抵抗値成分を示す図である。図11の(a)で計測される抵抗値は、(1) 電極21を構成するシリコーンと一方の金属との接触抵抗、(2) カーボンを2%含む電極21本体の抵抗、及び(3) 電極21を構成するシリコーンと他方の金属との接触抵抗、の合計値と等価である。
図11の(c)で計測される抵抗値も同様に、(1) 電極22を構成するシリコーンと一方の金属との接触抵抗、(2) カーボンを4%含む電極22本体の抵抗、及び(3) 電極22を構成するシリコーンと他方の金属との接触抵抗、の合計値と等価である。
図11の(b)で計測される抵抗値は、(1) 電極22を構成するシリコーンと一方の金属との接触抵抗、(2) カーボンを4%含む電極22本体の抵抗、(3) カーボンを4%含むシリコーン(電極22)とカーボンを2%含むシリコーン(電極21)の接触抵抗、(4) カーボンを2%含む電極21本体の抵抗、(5) カーボンを2%含むシリコーン(電極21)とカーボンを4%含むシリコーン(電極22)の接触抵抗、(6) カーボンを4%含む電極22本体の抵抗、及び(7) 電極22を構成するシリコーンと一方の金属との接触抵抗、の合計値と等価である。
図11の(a)〜(c)のすべてで、導電性不織布13と金属31の接触抵抗、及び導電性不織布13と金属32の接触抵抗はゼロと仮定する。
図12は、図10のモデル(a)〜(c)の計測結果である。各縦棒は抵抗の平均値、エラーバーは標準誤差を示している。アスタリスクは、一元配置分散分析の結果、優位水準1%での有意差(または有意確率p)を示す。ここでは、3つ以上の標本の平均を比較するので、一元配置分散分析を行っている。3つのモデル(a)〜(c)から得られる統計量の差は単なる誤差ではないことを示す基準として、有意水準を1%に設定する。
測定の結果、カーボン濃度2%のモデル(a)では、平均抵抗値が1883.6Ωであるのに対し、カーボン濃度2%のシリコーンとカーボン濃度4%のシリコーンを積層にしたモデル(b)では、平均抵抗値が924.4Ωまで低減している。カーボン濃度4%のモデル(c)では、平均抵抗値はさらに減少して、221.6Ωである。
一元配置分散分析の結果、有意確率pは有意水準1%よりも小さく(p<0.01)、モデル間の抵抗値の差は単なる誤差ではなく、有意に異なっていることがわかる。カーボン濃度2%の電極21単体(モデル(a))の抵抗値よりも、カーボン濃度4%の電極22で挟む構成(モデル(b))の抵抗値の方が有意に小さく、平均値はほぼ半分に低減されている。
図4〜図9の実験結果から、肌と接触する部分の抵抗値は、圧力の変動(片当たり)に対するロバスト性を確保するために、ある程度大きな値を持つことが望ましいとわかっている。肌と接触する第2の高分子材料層12のカーボンブラックの添加量は高ければよいというのではなく、第1の高分子材料層11のカーボンブラック添加量よりも低い所定の範囲(2.0%〜2.1%など)に設定して、ある程度の抵抗値を持たせることが望ましい。これにより、筋電信号がノイズ(安静時の筋電)に埋もれてしまうことを抑制し、高いS/N比とセンシングの安定性が得られる。
一方、シリコーンの電極と金属配線14(またはアンプ)との接合部の抵抗値は、低いことが望ましい。カーボン濃度2%の電極21を単体でそのまま電極部材として使用するよりも、カーボン濃度4%の電極を経由したほうが低い抵抗値となることが、図10〜図12の実験により明らかになっている。また、カーボン濃度4%の電極22を単体でそのまま電極部材として使うと、ノイズ(安静時の筋電)も増幅されてS/N比が低下し、片当たりに対するロバスト性が担保できなくなることは上述のとおりである。このように、高分子材料で形成される電極を、カーボン材料の濃度が異なる積層構造とすることの有用性が確認される。
次に,定量的な評価を行う。図11の(a)〜(c)に示す抵抗成分の種類(変数)の数に対して、得られた条件が少ないため、それぞれの抵抗成分の値を一意に求めることは困難である。これは、導電性シリコーンの抵抗値を測る際には、必ず金属のプローブを使わなければならず、導電性シリコーンと金属の接触抵抗が発生することが原因の一つである。ここでは,導電性シリコーン同士の接触抵抗と、導電性シリコーンと金属の接触抵抗との相対値を比較する。
図11のモデル(a)〜(c)から共通項を消去するために、
(a)+(c)×2−(b) (1)
を計算する。モデル(c)を2倍にしているのは、モデル(b)がC4%シリコーン自体の抵抗と、金属−C4%シリコーン間の接触抵抗を2セット含んでいるからである。
図13は、(a)+(c)×2−(b)で共通項を消去した結果を示す。共通項を消去すると、
2×[(C2%−M間接触抵抗) + (C4%−M間接触抵抗) - (C2%−C4%間接触抵抗)]
となる。ここで、「C2%」はカーボン2%含有シリコーン、「C4%」はカーボン4%含有シリコーン、「M」は金属である。図13では、定数の「2」を省略している。
図12の測定結果を用いて、式(1)に、モデル(a)の抵抗値1883.6Ω、モデル(c)の抵抗値221.6Ω、及びモデル(b)の抵抗値924.4Ωを代入すると、図13の値は、
(1883.6+221.6×2−924.4)/2=701.2Ω (2)
となる。
図12の測定結果(直列抵抗のトータル値)から、図13の第1項のC2%シリコーン−金属間の接触抵抗は、最大でも900Ω程度、図13の第2項のC4%シリコーン−金属間の接触抵抗は、最大でも100Ω程度である。
式(2)から、図13のモデルのトータル値は約700Ωであるから、第1項と第2項の和は700Ω〜1000Ωの範囲、第3項のC2%シリコーンとC4%シリコーンの接触抵抗は、0Ω〜300Ωであることが推察される。
図12から、C2%シリコーンとC4%シリコーンの抵抗値の比を10:1程度であると仮定すると、C2%シリコーンと金属の接触抵抗は630Ω〜920Ωであると推察される。
以上の議論より,導電性シリコーン同士の接触抵抗値は,C2%シリコーンと金属の接触抵抗値よりも小さいことがわかる。また、上述のように、C4%シリコーンと金属の接触抵抗も最大で100Ω程度であるから、C2%シリコーンと金属の接触抵抗値よりも小さい。このことは、低カーボン濃度の導電性シリコーンに高カーボン濃度の導電性シリコーンを積層することの有用性を示している。
これを図1の構成に当てはめると、第1の高分子材料層11と第2の高分子材料層12の間の接触抵抗は、金属配線14と第2の高分子材料層12との接触抵抗と、金属配線14と第1の高分子材料層11との接触抵抗の和よりも小さい。また、第1の高分子材料層11と第2の高分子材料層12の間の接触抵抗は、金属配線14と第2の高分子材料層12との接触抵抗よりも小さい。
図1の構成で、金属配線14は必ずしも第2の高分子材料層12と接している必要はなく、第1の高分子材料層11の中に埋め込まれていてもよい。この場合、第1の高分子材料層11と第2の高分子材料層12の間の接触抵抗は、第1の高分子材料層11と金属配線14の間の接触抵抗と同等か、または数百Ω程度の違いしかない。したがって、第2の高分子材料層12の比較的大きな抵抗値を利用して高いS/N比で感知した筋電信号を、接触抵抗の小さい第1の高分子材料層11を介して、効率的に増幅することができる。
最後に、金属との接触面を同一に保ちながら導電性シリコーンの厚みを増していくと、抵抗値は増加すると考えられる。この線形、または非線形な増加関数を推定することができれば、オフセット成分を導電性シリコーンと金属の接触抵抗値の2倍の値として同定できると考えられる。これにより、全ての抵抗要素の値を同定することができると考えられる。
10 電極部材
11 第1の高分子材料層
12 第2の高分子材料層
13 導電性不織布
14 金属配線
15 電気回路チップ
20 筋電センサ

Claims (15)

  1. 第1の配合量のナノカーボン材料を含む第1の高分子材料層と、前記第1の配合量よりも少ない第2の配合量のナノカーボン材料を含む第2の高分子材料層とが積層された電極部材と、
    少なくとも一部が前記第1の高分子材料層と接触する金属配線と、
    を有することを特徴とする筋電センサ。
  2. 前記第2の高分子材料層は、被計測者の皮膚との接触層であることを特徴とする請求項1に記載の筋電センサ。
  3. 前記電極部材は、前記第2の配合量の関数として前記皮膚との間のキャパシタンスにおいて2つのピークを有することを特徴とする請求項2に記載の筋電センサ。
  4. 前記金属配線は、前記第2の高分子材料層と接していないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の筋電センサ。
  5. 前記金属配線が前記第2の高分子材料層と接する場合、前記第1の高分子材料層と前記第2の高分子材料層の間の接触抵抗は、前記第2の高分子材料層と前記金属配線の間の接触抵抗と、前記第1の高分子材料層と前記金属配線の間の接触抵抗の和よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の筋電センサ。
  6. 前記金属配線が前記第2の高分子材料層と接する場合、前記第1の高分子材料層と前記第2の高分子材料層の間の接触抵抗は、前記第2の高分子材料層と前記金属配線の間の接触抵抗よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の筋電センサ。
  7. 前記金属配線に電気的に接続される電気回路チップ、
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の筋電センサ。
  8. 前記第1の高分子材料層と前記電気回路チップの間に配置される導電性不織布、
    をさらに有し、
    前記金属配線は、前記第1の高分子材料層から前記導電性不織布を貫通して前記電気回路チップに接続されていることを特徴とする請求項7に記載の筋電センサ。
  9. 前記ナノカーボン材料はカーボンブラックであり、前記第2の配合量は2.0〜2.1%と、2.6〜2.7%のいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の筋電センサ。
  10. 前記カーボンブラックの前記第1の配合量は、4〜6%であることを特徴とする請求項9に記載の筋電センサ。
  11. 前記第1の高分子材料層と前記第2の高分子材料層は、シリコーン樹脂、ポリイソピレン、ポリブタジエン、その他のエラストマーから選択されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の筋電センサ。
  12. 筋電センサ用の電極部材であって、
    第1の配合量のナノカーボン材料を含む第1の高分子材料層と、
    前記第1の配合量よりも少ない第2の配合量のナノカーボン材料を含む第2の高分子材料層と、が連続して積層されており、
    前記第2の高分子材料層が被計測者の皮膚との接触層である電極部材。
  13. 前記第2の配合量の関数としての前記電極部材のロバスト性は、2つのピークを示すことを特徴とする請求項12に記載の電極部材。
  14. 前記ナノカーボン材料はカーボンブラックであり、前記第2の配合量は2.0〜2.1%と、2.6〜2.7%のいずれかであることを特徴とする請求項12または13に記載の電極部材。
  15. 前記カーボンブラックの前記第1の配合量は、4〜6%であることを特徴とする請求項14に記載の電極部材。
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