JP2019209548A - 金属調加飾用部材及びそれを用いた金属調加飾成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】内層側の暗色板の暗色を隠蔽しつつ、成形時のクラック及び成形後の色ムラを抑制し得る金属調加飾用部材を提供する。【解決手段】外層側から順に、透明基材、光輝性印刷層、着色層、着色フィルム及び暗色板を有し、前記着色フィルムはバインダー樹脂としてABS樹脂を含み、前記着色フィルムの全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL*a*b*表色系のL*値をL1*SCIとした際に、L1*SCIが70以上である、金属調加飾用部材。【選択図】図1

Description

本発明は、金属調加飾用部材及びそれを用いた金属調加飾成形体に関する。
自動車等の車両、建築物の内装材及び外装材、家具等の材料の意匠性を高める手法として、スプレー等による塗装が行われている。しかし、塗装は、溶剤による環境負荷、乾燥及び冷却工程で必要となる電気に基づくCO排出負荷が大きい。また、塗装は、複数回の塗装(例えば、パール調の塗装の場合、プライマー、下塗り、中塗り、上塗りカラーベース、パールベース、上塗りクリアの6回塗装する場合がある。)を行うことから、塗装及び乾燥の一連の工程が繰り返し行われることとなり、前述した問題が深刻になりやすく、さらにはコストも増加する。このため、近年、自動車の塗装では、冷却工程のCO排出を軽減し得る樹脂部材の塗装への切り替えが行われている。
しかし、樹脂部材の塗装は、樹脂部材が3次元構造を有する場合に塗布むらが発生してしまい、綺麗な塗装を施すことは困難であった。
上記問題を解消し得るものとして、例えば、シルクスクリーン印刷で形成した光輝層を備えた加飾フィルムが提案されている(特許文献1)。
特許5793908号公報
特許文献1の加飾フィルムは、塗装の問題(溶剤による環境負荷、乾燥及び冷却工程で必要となる電気に基づくCO排出負荷)を解消することができる。
ところで、金属調加飾用部材の内層側には黒色板等の暗色板が配置される場合が多い。この理由は、例えば、内層側での光の反射を抑制し、品質管理の精度を安定させるためである。
特許文献1のような光輝層は隠蔽力が弱いため、暗色板の暗色によって、金属調加飾用部材の外層側の意匠性が影響を受けることを十分に抑制することができない。すなわち、光輝層を有する加飾シートは、塗装の問題を解消し得るものの、暗色板の暗色により意匠性が影響を受けることを十分に抑制することができないという新たな問題が生じた。
上記問題を解決すべく、本発明者らは、光輝性印刷層と暗色板との間に隠蔽層を形成することを検討した。しかし、光輝性印刷層と暗色板との間に隠蔽層を形成した金属調加飾用部材は、成形時にクラックが生じたり、成形後に暗色板の下地が透けて色ムラが生じて目的の意匠を付与できなかったりすることが頻発した。
本発明者らは、さらに検討を重ね、光輝性印刷層と暗色板との間を特定の層構成とすることにより、内層側の暗色板の暗色を隠蔽しつつ、成形時のクラック及び成形後の色ムラを抑制し得る金属調加飾用部材を完成するに至った。
本発明は、以下の[1]〜[2]を提供する。
[1]外層側から順に、透明基材、光輝性印刷層、着色層、着色フィルム及び暗色板を有し、前記着色フィルムはバインダー樹脂としてABS樹脂を含み、前記着色フィルムの全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCIが70以上である、金属調加飾用部材
[2]上記[1]に記載の金属調加飾用部材から形成されてなる、金属調加飾成形体。
本発明によれば、塗装の問題(溶剤による環境負荷、乾燥及び冷却工程で必要となる電気に基づくCO排出負荷)を解消することができ、かつ、内層側の暗色板の暗色を隠蔽しつつ、成形時のクラック及び成形後の色ムラを抑制し得る金属調加飾用部材及びこれを用いた金属調加飾成形体を提供することができる。
本発明の金属調加飾用部材の一実施形態を示す断面図である。 本発明の金属調加飾用部材の他の実施形態を示す断面図である。
[金属調加飾用部材]
本発明の金属調加飾用部材は、外層側から順に、透明基材、光輝性印刷層、着色層、着色フィルム及び暗色板を有し、前記着色フィルムはバインダー樹脂としてABS樹脂を含み、前記着色フィルムの全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCIが70以上である、ものである。
図1及び図2は、本発明の金属調加飾用部材の実施形態を示す断面図である。
図1及び図2の金属調加飾用部材100は、外層側から順に、透明基材10、光輝性印刷層20、着色層30、着色フィルム40及び暗色板50を有している。また、図2の金属調加飾用部材100は、着色層30と着色フィルム40との間に、接着剤層60を有している。
<透明基材>
透明基材としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチルなどのアクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ナイロン6又はナイロン66などで代表されるポリアミド系樹脂などの樹脂からなるプラスチックフィルムが挙げられる。
これらの透明基材の中でも、耐光性、成形性に優れるとともに、屈折率が低いため透明性に優れ、かつ傷が目立ちにくい、アクリル系樹脂フィルムが好適である。また、アクリル系樹脂フィルムの中でも、ゴム粒子を含有するアクリル系樹脂フィルムは、成形性を良好にし得る点で好適である。
透明基材は、JIS K7136:2000のヘイズが5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、1%以下であることがさらに好ましい。
また、透明基材は、JIS K7361−1:1997の全光線透過率が85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
透明基材は、光輝性印刷層及び必要に応じて形成する表面保護層との接着性を良好にするために、物理的処理及び化学処理等の易接着処理されたものであってもよい。また、接着性を良好にするために、透明基材はプラスチックフィルム上に易接着層を有するものであってもよい。
また、透明基材は、紫外線吸収剤、光安定剤等の添加剤を含有するものであってもよい。
透明基材の厚みは、成形性及び光輝性印刷層の保護のバランスの観点から、50〜250μmであることが好ましく、60〜200μmであることがより好ましく、70〜150μmであることがさらに好ましい。
透明基材の厚みは、例えば、垂直断面を電子顕微鏡等で観察することにより測定できる。
なお、本明細書においてAA〜BBとは、AA以上BB以下であることを意味する。
<光輝性印刷層>
光輝性印刷層は、透明基材の内層側に位置し、金属調加飾用部材に金属光沢感を付与する役割を担う層である。
光輝性印刷層は、光輝性顔料及びバインダー樹脂を含むことが好ましい。
光輝性印刷層は、金属調加飾用部材の外層側から見える領域の一部に形成されていてもよいが、全面に形成されていていることが好ましい。
光輝性印刷層は、例えば、透明基材の内層側の面に、光輝性印刷層用インキで印刷することにより形成される。光輝性印刷層用インキは、通常、バインダー樹脂や溶剤からなるビヒクルを主成分とし、これに、光輝性顔料、さらに必要に応じて、染料や顔料等の着色剤が添加混合されたインキが用いられる。印刷方式としては、例えば、コンマコーター印刷、バーコーター印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、シルクスクリーン印刷等が挙げられる。
<<光輝性顔料>>
光輝性顔料としては、パール顔料及び金属鱗片が挙げられる。これらの中でも、観察する角度による色味が変化し、意匠性をより良好なものとすることができるパール顔料が好ましい。
パール顔料は、雲母(マイカ)、アルミナ及びガラス等の鱗片状の母体の表面に、二酸化チタン等の高屈折率材料からなる被覆層を有する薄板状顔料であり、光透過性を有している。このため、前記薄板状顔料が層状に配置されることにより、光が多重反射され、金属や真珠のような光沢感を生じさせることができる。
このように、パール顔料は、金属そのものではなく、主に金属酸化物により構成されてなるものであるが、金属光沢感を生じさせることができる材料である。
パール顔料は、輝度を高めて金属光沢をより高める観点から、母体がアルミナであるものが好ましい。
パール顔料としては、例えば、白色パール顔料、干渉パール顔料、着色パール顔料等が挙げられる。
白色パール顔料は、雲母、アルミナ、ガラス等の鱗片状の母体を、二酸化チタン等の無色高屈折率材料かなる被覆層で覆ったものであり、かつ被覆層の厚みが0.1〜0.15μm程度と比較的小さいものであり、光のほぼすべての波長を反射するため、白色もしくは銀色に見える。
干渉パール顔料は、被覆層が二酸化チタン等の無色高屈折率材料であり、かつ被覆層の厚みが白色パール顔料よりも大きく、0.15μm超のものである。この厚みによって、反射光及び透過光が変化し、種々の干渉色を生じる。虹彩色パールと呼ばれる場合もある。
着色パール顔料は、有彩色であり、被覆層を酸化第二鉄等の有色高屈折率材料としたもの、白色パール顔料の周囲をさらに酸化第二鉄等の有色高屈折率材料もしくはその他の有色顔料で被覆したもの、又は、被覆層中に顔料やその他の着色剤を添加したもの等がある。
パール顔料の粒径は、特に限定されるものではなく、平均長さが5〜70μmであることが好ましく、より好ましくは10〜40μmである。
なお、パール顔料の平均長さ及び後述する金属鱗片の平均長さは、金属調加飾部材の平面方向から光学顕微鏡又は電子顕微鏡で観察した任意の20個の粒子(パール顔料又は金属鱗片)の長さの平均値として求められる。なお、1個のパール顔料及び金属鱗片の長さは、1個のパール顔料及び金属鱗片の平面方向の最大長さを意味する。
金属鱗片としては、アルミニウム、金、銀、真鍮、チタン、クロム、ニッケル、ニッケルクロム、ステンレス等の金属や合金が挙げられる。
金属鱗片は、例えば、前記金属又は合金をプラスチックフィルム上に真空蒸着してなる金属薄膜をプラスチックフィルムから剥離し、剥離した金属薄膜を粉砕、撹拌した得られたものや、前記金属又は合金の粉末と溶剤とを混合し、媒体撹拌ミル、ボールミル、アトライター等で、該粉末を展延及び/又は粉砕して得られたもの、さらに、これらの表面が樹脂コートされたもの等を用いることができる。
金属鱗片は、光輝性印刷層中での均一な分散性の観点から、平均長さが1〜50μmであることが好ましく、より好ましくは2〜30μm、さらに好ましくは5〜20μmである。また、取り扱い性及び高い金属光沢性を得る観点から、平均厚みが0.01〜5μmであることが好ましく、より好ましくは0.02〜3μm、さらに好ましくは0.05〜1μmである。また、金属鱗片のアスペクト比(平均長さ/平均厚み)は15〜500であることが好ましい。
金属鱗片及びパール顔料の平均厚みは、金属調加飾部材の断面を光学顕微鏡又は電子顕微鏡で観察した任意の20個の粒子(パール顔料又は金属鱗片)の平均値として求められる。なお、1個のパール顔料又は金属鱗片の厚みは、1個のパール顔料又は金属鱗片の断面像を長さ方向に均等な長さで5つの領域に分割し、各領域の中央部の厚み(t、t、t、t、t)を測定し、t〜tを平均したものを意味する。
光輝性印刷層中の光輝性顔料の含有量は、十分な金属光沢感を付与しつつ成形時のクラックを抑制する観点から、光輝性印刷層の全固形分の0.05〜50質量%であることが好ましい。
なお、光輝性顔料がパール顔料の場合は、より好ましくは7〜40質量%、さらに好ましくは10〜30質量%である。また、光輝性顔料が金属鱗片の場合は、より好ましくは0.07〜10質量%、さらに好ましくは0.10〜5質量%である。
光輝性印刷層のバインダー樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル及びポリ(メタ)アクリル酸エチル等のアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂及び塩素化ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、アセチルブチルセルロース及びエチルオキシエチルセルロース等の繊維素系樹脂、塩化ゴム及び環化ゴム等のゴム系樹脂、石油系樹脂、ロジン及びカゼイン等の天然樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、フッ化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリブタジエン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂、マレイン酸樹脂等が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
これらのバインダー樹脂の中でも、透明性の観点からアクリル系樹脂が好ましい。
また、光輝性印刷層のバインダー樹脂は、質量平均分子量の異なる2種の樹脂(質量平均分子量の小さい樹脂(A1)と、質量平均分子量の大きい樹脂(B1))を含むことが好ましい。
樹脂(A1)の質量平均分子量は、10万以下であることが好ましく、3万〜10万であることがより好ましく、5万〜9万であることがさらに好ましい。樹脂(B1)の質量平均分子量は、10万超であることが好ましく、12万〜80万であることがより好ましく、15万〜50万であることがさらに好ましい。
また、樹脂(A1)と樹脂(B1)との質量比は、1:3〜3:1であることが好ましく、1:2〜2:1であることがより好ましい。
上記のように樹脂(A1)と樹脂(B1)とを併用することにより、成形時のクラックを抑制しつつ、光輝性印刷層の凝集力を良好にしやすくできる。
樹脂(A1)及び樹脂(B1)は、同系統の樹脂であることが好ましく、何れもアクリル系樹脂であることがより好ましい。
なお、本明細書において、質量平均分子量とは、GPC法で測定したポリスチレン換算の質量平均分子量である。
光輝性印刷層中には、成形時のクラックを抑制するために、可塑剤を含有することが好ましい。
可塑剤としては、フタル酸エステル、アジピン酸エステル及びトリメリット酸エステル等が挙げられる。光輝性印刷層中の可塑剤の含有量は、光輝性印刷層の全固形分の1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは3〜15質量%、さらに好ましくは5〜10質量%である。可塑剤の含有量を1質量%以上とすることにより、成形時のクラックを抑制しやすくでき、可塑剤の含有量を20質量%以下とすることにより、耐熱性及び耐光性の低下を抑制するとともに、柔軟性が過度になり過ぎることによる塗膜の変形を抑制することができる。
光輝性印刷層中には配向剤を含有することが好ましい。配向剤としては、雲母等の層状ケイ酸塩が挙げられる。
光輝性印刷層中の配向剤の含有量は、光輝性印刷層の全固形分の1〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは3〜15質量%、さらに好ましくは5〜10質量%である。配向剤の含有量を1質量%以上とすることにより、光輝性顔料を層内で均一に配置しやすくすることができ、金属光沢の極端なバラツキを抑制しやすくできる。また、配向剤の含有量を20質量%以下とすることにより、光輝性顔料等の他の成分の割合を確保するとともに、成形時のクラックを抑制しやすくできる。
光輝性印刷層には、必要に応じて、例えば、紫外線吸収剤等の光安定剤、光輝性顔料以外の顔料、粘度調整剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、分散剤、乾燥剤、滑剤、帯電防止剤、架橋剤等の任意の添加剤を添加することができる。
光輝性印刷層の厚みは、十分な金属光沢感を付与しつつ成形時のクラックを抑制する観点から、3〜25μmであることが好ましく、より好ましくは7〜15μmである。
<着色層>
着色層は、光輝性印刷層の内層側に位置する層である。
本発明の金属調加飾用部材は、着色層及び後述する着色フィルムの2つの層によって、暗色板の暗色によって、金属調加飾用部材の外層側の意匠性が影響を受けることを抑制しつつ、成形時のクラックを抑制し、さらには成形後に色ムラ(主として、暗色板の色味が透けて見えることによる色ムラ)が生じて目的の意匠性が得られなくなることを抑制している。また、着色層に部分的な塗工欠陥が生じても、後述する着色フィルムの存在により、面内の色の差異を分かり難くすることができる。これらのことから、着色層及び後述する着色フィルムの2つの層によって、金属調加飾用部材及び金属調加飾成形体の歩留まりを高くすることができる。
なお、着色層のみで暗色板の暗色を隠蔽しようとした場合、着色層の厚みを増したり、着色層中の顔料割合を増やしたりする必要があり、その結果、成形時に着色層にクラックが生じやすくなってしまう。また、着色層のみでは、着色層の厚みムラ(例えば、成形時の伸び率が場所ごとに異なることを原因とする成形後の厚みムラ)を原因として、暗色層の暗色の隠蔽度合いにムラが生じやすくなり、さらには、隠蔽度合いのムラを原因として、成形した金属調加飾用部材(金属調加飾成形体)に色ムラが生じやすくなってしまう。また、着色フィルムのみで暗色板の暗色を隠蔽した場合、着色フィルムの色味によって、金属調加飾用部材の外層側の意匠性が影響を受けてしまう。
着色層は、顔料及びバインダー樹脂を含むことが好ましい。
着色層の顔料としては白色顔料を含むことが好ましい。白色顔料は、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化亜鉛及び鉛白等が挙げられる。これらの中でも隠蔽力に優れる二酸化チタンが好ましい。また、二酸化チタンの中でも、バインダー樹脂の経時的な劣化を抑制する観点から、ルチル型又はブルッカイト型のものが好ましい。
着色層の顔料としては白色顔料以外の顔料を含有することが好ましい。着色層の顔料として白色顔料以外の顔料を含むことにより、暗色板の暗色をより隠蔽しやすくできる。その一方、白色顔料以外の顔料を多量に含有させた場合、白色顔料以外の顔料の色味によって、金属調加飾用部材の外層側の意匠性が影響を受けやすくなる。このため、白色顔料以外の顔料の含有量は、白色顔料100質量部に対して0.001〜10質量部であることが好ましく、0.01〜1質量部であることがより好ましい。
白色顔料以外の顔料としては、カーボンブラック、チタンブラック及び鉄黒等の黒色顔料;黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青及びコバルトブルー等の有彩色無機顔料;キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー及びフタロシアニンブルー等の有彩色有機顔料が挙げられる。
顔料の平均粒子径は、0.1〜10μmが好ましく、0.5〜5μmがより好ましく、0.5〜3μmがさらに好ましい。
本明細書において、顔料の平均粒子径は、溶液中に分散した粒子を動的光散乱方法で測定し、粒子径分布を体積累積分布で表したときの50%粒子径(d50:メジアン径)である。50%粒子径は、例えば、Microtrac粒度分析計(日機装株式会社製)を用いて測定することができる。
着色層中の顔料の含有量は、黒色層の黒色の隠蔽と、成形時のクラック抑制とのバランスの観点から、バインダー樹脂100質量部に対して、20〜250質量部であることが好ましく、30〜220質量部であることがより好ましく、50〜200質量部であることがさらに好ましい。
着色層のバインダー樹脂は、光輝性印刷層のバインダー樹脂として例示したものと同様のものを用いることができる。
各種のバインダー樹脂の中でも、成形時のクラック抑制の観点から、アクリル系樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂を含むことが好ましい。アクリル系樹脂と、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂との質量比は、10:2〜10:20であることが好ましく、10:3〜10:15であることがより好ましく、10:4〜10:8であることがさらに好ましい。アクリル系樹脂と、塩化ビニル−酢酸ビニル系樹脂との質量比を上記数値範囲とすることにより、金属調加飾用部材の成形時のクラックをより抑制しやすくできる。
また、着色層のバインダー樹脂は、質量平均分子量の異なる2種の樹脂(質量平均分子量の小さい樹脂(A2)と、質量平均分子量の大きい樹脂(B2))を含むことも好ましい。
樹脂(A2)の質量平均分子量は、10万以下であることが好ましく、3万〜10万であることがより好ましく、5万〜9万であることがさらに好ましい。樹脂(B2)の質量平均分子量は、10万超であることが好ましく、12万〜80万であることがより好ましく、15万〜50万であることがさらに好ましい。
また、樹脂(A2)と樹脂(B2)との質量比は、4:1〜1:1であることが好ましく、3:1〜3:2であることがより好ましい。
上記のように樹脂(A2)と樹脂(B2)とを併用することにより、成形時のクラックを抑制しつつ、着色層の凝集力を良好にしやすくできる。また、バインダー樹脂が塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂を含む場合、熱により黄変する場合がある。したがって、黄変抑制の観点から、上述した塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体樹脂を含む手段に比べて、樹脂(A2)と樹脂(B2)とを併用する手段が好ましい。
なお、光輝性印刷層中の光輝性顔料の含有量に比べて、着色層中の顔料の含有量は多い傾向にあることから、光輝性印刷層に比べて着色層はクラックが生じやすい。このため、着色層のバインダー樹脂として質量平均分子量の異なる2種の樹脂を用いる場合、上記のように、質量平均分子量の小さい樹脂の含有量を質量平均分子量の大きい樹脂の含有量以上とすることが好ましい。
樹脂(A2)及び樹脂(B2)は、同系統の樹脂であることが好ましく、何れもアクリル系樹脂であることがより好ましい。
着色層には、必要に応じて、例えば、紫外線吸収剤等の光安定剤、可塑剤、粘度調整剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、分散剤、乾燥剤、滑剤、帯電防止剤、架橋剤等の任意の添加剤を添加することができる。
着色層中の厚みは、暗色板の暗色の隠蔽と、成形時のクラック抑制とのバランスの観点から、5〜50μmであることが好ましく、7〜40μmであることがより好ましく、10〜30μmであることがさらに好ましい。
着色層は、例えば、着色層を構成する各成分を含む着色層用インキを、光輝性印刷層上に塗布、乾燥することにより形成することができる。
<着色フィルム>
着色フィルムは、着色層の内層側かつ暗色板の外層側に位置する層である。
光輝性印刷層と暗色板との間に、着色フィルム及び上記着色層を有することにより、暗色板の暗色によって金属調加飾用部材の外層側の意匠性が影響を受けることを抑制しつつ、成形時のクラック及び成形後の色ムラを抑制することができる。
着色フィルムは、バインダー樹脂としてABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体)を含むことを要する。着色フィルムがバインダー樹脂としてABS樹脂を含まない場合、成形時に着色フィルムにクラックが生じることを抑制できない。
着色フィルムはABS樹脂以外のバインダー樹脂を含有していてもよい。着色フィルムの全バインダー樹脂に対するABS樹脂の割合は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましく、99質量%以上であることがよりさらに好ましく、100質量%であることが最も好ましい。
着色フィルムは、全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCIが70以上であることを要する。L SCIが70未満の場合、金属調加飾用部材の金属光沢感を十分なものとすることができない。
SCIは72以上であることが好ましく、74以上であることがより好ましい。
SCIは95以下であることが好ましい。L SCIを95以下とすることにより、着色フィルム中の白色顔料の含有量が多すぎることによる成形性の低下を抑制することができる。
着色フィルムは、拡散光線反射SCEの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCEとした際に、L SCE/L SCIが0.90以上であることが好ましく、0.93以上であることが好ましく、0.95以上であることがより好ましい。
SCE/L SCIを0.90以上とすることにより、着色フィルムの拡散が等方的な拡散に近づき、暗色板の暗色の影響をより排除しやすくできる。
なお、L SCE/L SCIの上限は0.99程度である。
着色フィルムは、全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のa値及びb値を、a SCI及びb SCIとした際に、a SCI及びb SCIの絶対値がそれぞれ15以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましく、5以下であることがさらに好ましい。
SCI及びb SCIの絶対値をそれぞれ15以下とすることにより、着色フィルムの色味の影響が金属調加飾用部材の外層側に現れることを抑制し、意匠性の低下を抑制しやすくできる。
なお、a SCI及びb SCIの絶対値の下限は0.20程度である。
着色フィルムの厚みは、70〜700μmであることが好ましく、100〜600μmであることがより好ましく、200〜450μmであることがさらに好ましい。
着色フィルムの厚みを70μm以上とすることにより、暗色板の暗色の影響を排除しやすくすることができ、特に、成形後の色ムラを抑制しやすくできる。また、着色フィルムの厚みを700μm以下とすることにより、成形性の低下を抑制できる。
全光線反射SCIは、積分球を用いて表示素子表面にあらゆる方向から光を与え、ライトトラップを閉じて測定される、正反射方向を含む全ての反射光である。一方、拡散光線反射SCEは、積分球を用いてサンプル表面にあらゆる方向から光を与え、正反射方向に相当するライトトラップを開放して測定される、ライトトラップから抜ける反射光以外の反射光である。
代表的なSCI及びSCEの測定装置は、積分球分光光度計の光源としてD65を用い、受光器の位置はサンプルの法線に対して+8度であり、ライトトラップの位置はサンプルの法線に対して−8度であり、視野角は2度又は10度である。
上記条件を満たす測定装置としては、例えば、コニカミノルタ社製のハンディ型の分光測色計(商品名「CM−700d」)が挙げられる。本明細書では、視野角を10度としている。
本明細書において、LSCI、LSCE、aSCI及びbSCIは、上記測定から得られた全光線反射SCI又は拡散光線反射SCEの分光スペクトルに基づき、L表色系のL値、a値、b値を算出することにより得ることができる。例えば、LSCIは、上記測定から得られた全光線反射SCIの分光スペクトルに基づき、L表色系のL値を算出することにより得ることができる。なお、L表色系とは、1976年に国際照明委員会(CIE)により規格化されたものであり、JIS Z8781−4:2013において採用されている。
本明細書において、LSCI、LSCE、aSCI及びbSCIは、10箇所の測定値の平均値とする。
着色フィルムは顔料を含むことが好ましい。
着色フィルムの顔料は、二酸化チタン、硫酸バリウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化亜鉛及び鉛白等の白色顔料、カーボンブラック等の黒色顔料、黄鉛、チタン黄、弁柄、カドミウム赤、群青及びコバルトブルー等の有彩色無機顔料、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー及びフタロシアニンブルー等の有彩色有機顔料等が挙げられる。
これらの顔料のうち、白色顔料の割合を増やすことにより、L SCI、L SCE/L SCI、a SCI及びb SCIを上記範囲にしやすくできる。
しかし、白色顔料のみを用いた場合、柔軟性、熱衝撃性及び隠蔽性に優れた着色フィルムを得ることが困難となる。このため、白色顔料と白色顔料以外の顔料とを混合し、白色顔料の割合を高めることによって、L SCI、L SCE/L SCI、a SCI及びb SCIを上記範囲にすることが好ましい。
着色フィルムには、必要に応じて、例えば、紫外線吸収剤等の光安定剤、可塑剤、粘度調整剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、分散剤、乾燥剤、滑剤、帯電防止剤、架橋剤等の任意の添加剤を添加することができる。
<着色層と着色フィルムとを備えた積層体>
着色層と着色フィルムとをこの順に備えた積層体に関して、積層体の着色層側から測定した全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCI−L SCIが25以下であることが好ましい。
SCI−L SCIを25以下とすることにより、成形時に着色層にクラックが生じたとしても、クラックが生じた箇所を目立ち難くすることができるとともに、成形後の色ムラを抑制しやすくできる。L SCI−L SCIは20以下であることが好ましく、10以下であることがより好ましい。
SCIは90以上であることが好ましい。
なお、L SCI−L SCIを25以下とすることによる上記の効果は、L2 SCI−L4 SCIが50以上の場合により顕著なものとなり、60以上の場合にさらに顕著なものとなる。ここで、L4 SCIとは、暗色フィルムの全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値を意味する。
<暗色板>
暗色板は、着色フィルムの内層側に位置する層である。
暗色板のL値(L4 SCI)は40以下であることが好ましく、30以下であることがより好ましい。L4 SCIを40以下とすることにより、内層側での光の反射を抑制し、品質管理の精度を安定させることができる。
暗色板は、顔料及びバインダー樹脂を含むことが好ましい。
暗色板の顔料としては、カーボンブラック、チタンブラック及び鉄黒等の黒色顔料を含むことが好ましい。また、暗色板の顔料として、黒色顔料以外の顔料を含有してもよい。
暗色板のバインダー樹脂は、ABS樹脂を含むことが好ましい。暗色板がバインダー樹脂としてABS樹脂を含むことにより、成形時に暗色板にクラックが生じることを抑制できる。
暗色板はABS樹脂以外のバインダー樹脂を含有していてもよい。暗色板の全バインダー樹脂に対するABS樹脂の割合は、50質量%以上であることが好ましく、70質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましく、99質量%以上であることがよりさらに好ましく、100質量%であることが最も好ましい。
暗色板には、必要に応じて、例えば、紫外線吸収剤等の光安定剤、可塑剤、粘度調整剤、充填剤、安定剤、酸化防止剤、分散剤、乾燥剤、滑剤、帯電防止剤、架橋剤等の任意の添加剤を添加することができる。
暗色板の厚みは、1〜7mmであることが好ましく、1.5〜5mmであることがより好ましく、2〜4mmであることがさらに好ましい。
<その他の層>
金属調加飾用部材は、透明基材、光輝性印刷層、着色層、着色フィルム及び暗色板以外の層を有していてもよい。
<<接着剤層>>
透明基材、光輝性印刷層、着色層、着色フィルム及び暗色板の間には、各層の接着性を高めるために接着剤層を有していてもよい。
接着剤層は、感熱性接着剤層及び感圧性接着剤層(粘着層)が挙げられる。感圧性接着剤層(粘着層)は、貼り合せプロセスの簡便さからより好ましい。
感熱性又は感圧性の樹脂としては、汎用のアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニル系樹脂若しくは酢酸ビニル系樹脂、又はこれらの2種以上の混合物若しくは共重合体を用いることができる。
接着剤層の厚みは、接着剤の種類に応じて、0.1〜100μm程度の範囲で調整すればよい。
なお、金属調加飾用部材を構成する各層(例えば着色層)が接着性を兼ね備えるものであれば、接着剤層を別途形成する必要がなく、薄膜化及びコスト削減の点で好ましい。
<<保護層>>
透明基材の光輝性印刷層とは反対側の面には、例えば、耐擦傷性を向上するために保護層を形成してもよい。
保護層は、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましい。硬化性樹脂組成物の硬化物は、熱硬化性樹脂組成物の硬化物、電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が挙げられ、これらの中でも電離放射線硬化性樹脂組成物の硬化物が好ましい。
熱硬化性樹脂組成物は、少なくとも熱硬化性樹脂を含む組成物であり、加熱により、硬化する樹脂組成物である。熱硬化性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、尿素メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。熱硬化性樹脂組成物には、これら硬化性樹脂に、必要に応じて硬化剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂組成物は、電離放射線硬化性官能基を有する化合物(以下、「電離放射線硬化性化合物」ともいう)を含む組成物である。電離放射線硬化性官能基としては、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性不飽和結合基、及びエポキシ基、オキセタニル基等が挙げられる。
電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を有する化合物が好ましい。また、金属調加飾用部材を製造する過程で樹脂層が傷つくことを抑制する観点からは、電離放射線硬化性樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する化合物がより好ましく、中でも、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する、多官能性(メタ)アクリレート系化合物が更に好ましい。多官能性(メタ)アクリレート系化合物としては、モノマー及びオリゴマーのいずれも用いることができる。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合あるいは架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線などの電磁波、α線、イオン線などの荷電粒子線も使用可能である。
保護層の厚みは、0.5〜30μmであることが好ましく、1〜20μmであることがより好ましく、3〜10μmであることがさらに好ましい。
<金属調加飾用部材の積層構成>
金属調加飾用部材の積層構成の具体例としては、例えば、下記(1)〜(4)が挙げられる。なお、「/」は各層の境界を意味する。また、左側が金属調加飾用部材の外層側、右側は内層側を意味する。
(1)透明基材/光輝性印刷層/着色層/着色フィルム/暗色板
(2)透明基材/光輝性印刷層/着色層/感圧接着剤層(粘着層)/着色フィルム/暗色板
(3)保護層/透明基材/光輝性印刷層/着色層/着色フィルム/暗色板
上記(1)の積層構成の金属調加飾用部材は、例えば、下記(1−1)〜(1−3)の工程で製造することができる。
(1−1)透明基材上に、光輝性印刷層用インキを塗布、乾燥して光輝性印刷層を形成し、次いで、光輝性印刷層上に、着色層用インキを塗布、乾燥して着色層を形成し、透明基材、光輝性印刷層及び着色層からなる積層体A1を得る工程。
(1−2)着色フィルムと暗色板とを熱ラミネートしてなる積層体B1を得る工程。
(1−3)積層体A1の着色層側と、積層体B1の着色フィルム側とを対向させ、積層体A1と積層体B1とを熱ラミネートする工程。
上記(2)の積層構成の金属調加飾用部材は、例えば、下記(2−1)〜(2−3)の工程で製造することができる。
(2−1)透明基材上に、光輝性印刷層用インキを塗布、乾燥して光輝性印刷層を形成し、次いで、光輝性印刷層上に、着色層用インキを塗布、乾燥して着色層を形成し、次いで、着色層上に、感圧接着剤層用インキを塗布、乾燥して感圧接着剤層(粘着層)を形成し、透明基材、光輝性印刷層、着色層及び感圧接着剤層(粘着層)からなる積層体A2を得る工程。
(2−2)着色フィルムと暗色板とを熱ラミネートしてなる積層体B2を得る工程。
(2−3)積層体A2の感圧接着剤層(粘着層)側と、積層体B2の着色フィルム側とを対向させラミネートする工程。
<全体のLSCI>
本発明の金属調加飾用部材は、金属調加飾用部材の透明基材側から測定した全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCIが85以上であることが好ましく、87以上であることがより好ましく、90以上であることがさらに好ましい。
SCIを85以上とすることにより、金属光沢感をより良好なものとすることができる。
<金属調加飾用部材の用途>
本発明の金属調加飾用部材は、高度な意匠性が求められる各種の成形体(例えば、通信機器、自動車等の車両体の内外装、家電製品、家具等の部材)に好適に用いることができる。
[金属調加飾成形体]
本発明の金属調加飾成形体は、上述した本発明の金属調加飾用部材から形成されてなるものである。
<金属調加飾成形体の製造方法>
金属調加飾成形体は、例えば、下記(y1)〜(y2)の工程を有する真空成形により、製造することができる。
(y1)金属調加飾用部材を、所定形状の成形面を有する成形型上に設置した後、当該金属調加飾用部材を加熱、軟化させる。成形型が雄型の場合は、金属調加飾用部材の暗色板側が成形型(雄型)側を向くように配置し、成形型が雌型の場合は、金属調加飾用部材の透明基材側が成形型(雌型)側を向くように配置する。
(y2)成形型側から真空吸引して、軟化した金属調加飾用部材を成形型の成形面に沿って密着させることにより、金属調加飾用部材を成形する。
なお、工程(y1)の前に、必要に応じて、加熱による水分除去工程を行ってもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、実施例に記載の形態に限定されるものではない。
1.評価、測定
実施例及び比較例で得られた金属調加飾用部材について以下の評価、測定を行った。結果を表1及び表2に示す。
1−1.LSCI、LSCE、aSCI及びbSCIの測定
コニカミノルタ社製のハンディ型の分光測色計(商品名「CM−700d」)を用いて、「着色フィルム」、「着色層(白色層)と前記着色フィルムとをこの順に備えた積層体」及び「金属調加飾用部材」に関して、表1及び表2に記載の項目を測定した。なお、前記積層体は着色層(白色層)側から測定し、金属調加飾用部材は透明基材側から測定した。
1−2.金属光沢感
実施例及び比較例で得られた金属調加飾成形体を、透明基材側から蛍光灯の照明下で目視で観察し、金属光沢を感じられるか否かを確認した。金属光沢が感じられたものを「A」、金属光沢が感じられなかったものを「C」とした。
1−3.黒色板の影響の抑制(金属調加飾用部材の黒味)
実施例及び比較例で得られた金属調加飾用部材を、透明基材側から蛍光灯の照明下で目視で観察し、暗色板の暗色(黒色板の黒色)による意匠性の影響度合いを評価した。黒味が感じられず意匠性が優れるものを2点、どちらとも言えないものを1点、黒味が感じられ意匠性が十分ではないものを0点として、20人が評価し、平均点を算出した。そして、平均点ごとに下記の基準でランク分けした。
AA:平均点が1.7以上
A:平均点が1.5以上1.7未満
B:平均点が1.3以上1.5未満
C:平均点が1.0以上1.3未満
D:平均点が1.0未満
1−4.色ムラ
実施例及び比較例で得られた金属調加飾成形体を、透明基材側から蛍光灯の照明下で目視で観察し、色ムラの有無を確認した。色ムラが感じられず意匠性が優れるものを2点、どちらとも言えないものを1点、色ムラが感じられ意匠性が十分ではないものを0点として、20人が評価し、平均点を算出した。そして、平均点ごとに下記の基準でランク分けした。
A:平均点が1.5以上
B:平均点が1.0以上1.5未満
C:平均点が1.0未満
1−5.クラック
実施例及び比較例で得られた金属調加飾成形体を、透明基材側から蛍光灯の照明下で目視で観察し、クラックが生じているか否かを確認した。クラックが確認できなかったものを「A」、クラックが確認されたものを「C」とした。
2.金属調加飾用部材の作製
[実施例1]
厚み125μmのゴム粒子を含有するアクリル樹脂系フィルムからなる透明基材(全光線透過率:92%、ヘイズ:0.6%)上に、下記処方の光輝性印刷層用インキを塗布、乾燥し、厚み11μmの光輝性印刷層を形成した。次いで、光輝性印刷層上に、下記処方の白色層用インキ1を塗布、乾燥し、厚み9μmの白色層(着色層)を形成し、透明基材、光輝性印刷層及び白色層(着色層)からなる積層体A1を得た。
次いで、厚み350μmのグレー調の着色フィルム1(バインダー樹脂成分:ABS樹脂)と、厚み3mmの黒色板1(LSCI:27、バインダー樹脂成分:ABS樹脂)とを熱ラミネートし、積層体B1を得た。
次いで、積層体A1の白色層(着色層)側と、積層体B1の着色フィルム側とを対向させて熱ラミネートし、外層側から、透明基材、光輝性印刷層、白色層(着色層)、着色フィルム及び黒色板(暗色板)をこの順に有する、実施例1の金属調加飾用部材を得た。
また、金属調加飾用部材を、75℃3日間、加熱乾燥した後、所望の成形形状の型を用い、該金属調加飾用部材の黒色板側の面を該型に向けて配置して真空成形し(黒色板到達温度150℃)、実施例1の金属調加飾成形体を得た。
<光輝性印刷層用インキ>
・アクリル系樹脂(A):8質量部
(質量平均分子量7万、ガラス転移温度100℃)
・アクリル系樹脂(B):7質量部
(質量平均分子量30万、ガラス転移温度100℃)
・パール顔料:5質量部
(母体:アルミナ、平均長さ:30μm)
・沈降防止剤:0.1質量部
(シリカ、平均一次粒子径:20nm)
・フタル酸ジイソデシル:2質量部
・配向剤(雲母):2質量部
・溶剤:適量
<白色層(着色層)用インキ1>
・アクリル系樹脂(A):16質量部
(質量平均分子量7万、ガラス転移温度100℃)
・アクリル系樹脂(B):7質量部
(質量平均分子量30万、ガラス転移温度100℃)
・白色顔料(二酸化チタン):16質量部
・溶剤:適量
[実施例2〜14]
光輝性印刷層の厚み、白色層(着色層)用インキの種類、白色層(着色層)の厚み及び着色フィルムの種類を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜14の金属調加飾用部材及び金属調加飾成形体を得た。
なお、白色層(着色層)用インキ2及び白色層(着色層)用インキ3の処方は下記の通りである。また、着色フィルム2は、厚み350μmのアイボリー調の着色フィルム(バインダー樹脂成分:ABS樹脂)である。
<白色層(着色層)用インキ2>
・アクリル系樹脂(A):16質量部
(質量平均分子量7万、ガラス転移温度100℃)
・アクリル系樹脂(B):7質量部
(質量平均分子量30万、ガラス転移温度100℃)
・白色顔料(二酸化チタン):16質量部
・黄色顔料:0.078質量部
・溶剤:適量
<白色層(着色層)用インキ3>
・アクリル系樹脂(A):16質量部
(質量平均分子量7万、ガラス転移温度100℃)
・アクリル系樹脂(B):7質量部
(質量平均分子量30万、ガラス転移温度100℃)
・白色顔料(二酸化チタン):16質量部
・黄色顔料:0.039質量部
・溶剤:適量
[比較例1]
実施例1と同様にして積層体A1を得た。次いで、積層体A1の白色層(着色層)側と、上記黒色板1(厚み3mm、LSCI:27、バインダー樹脂成分:ABS樹脂)とを熱ラミネートし、外層側から、透明基材、光輝性印刷層、白色層(着色層)及び黒色板(暗色板)をこの順に有する、比較例1の金属調加飾用部材及び金属調加飾成形体を得た。
[比較例2〜9]
光輝性印刷層の厚み、白色層(着色層)用インキの種類、白色層(着色層)の厚み及び着色フィルムの種類を表2のように変更した以外は、比較例1と同様にして、比較例2〜9の金属調加飾用部材及び金属調加飾成形体を得た。
なお、白色層(着色層)用インキ4及び白色層(着色層)用インキ5の処方は下記の通りである。
<白色層(着色層)用インキ4>
・アクリル系樹脂(A):5.2質量部
(質量平均分子量7万、ガラス転移温度100℃)
・アクリル系樹脂(B):4.6質量部
(質量平均分子量30万、ガラス転移温度100℃)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体:5.3質量部
・白色顔料(二酸化チタン):24質量部
・溶剤:適量
<白色層(着色層)用インキ5>
・アクリル系樹脂(A):5.2質量部
(質量平均分子量7万、ガラス転移温度100℃)
・アクリル系樹脂(B):4.6質量部
(質量平均分子量30万、ガラス転移温度100℃)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体:5.3質量部
・白色顔料(二酸化チタン):24質量部
・黄色顔料:0.039質量部
・溶剤:適量
表1及び表2の結果から、実施例の金属調加飾用部材は、内層側の暗色板の暗色を隠蔽しつつ、成形時のクラック及び成形後の色ムラを抑制し得るものであることが確認できる。なお、表中には記載していないが、比較例8及び9の金属調加飾成形体は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が原因と思われる黄変が観察されるものであった。
10:透明基材
20:光輝性印刷層
30:着色層
40:着色フィルム
50:暗色板
60:接着剤層
100:金属調加飾用部材

Claims (13)

  1. 外層側から順に、透明基材、光輝性印刷層、着色層、着色フィルム及び暗色板を有し、前記着色フィルムはバインダー樹脂としてABS樹脂を含み、前記着色フィルムの全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCIが70以上である、金属調加飾用部材。
  2. 前記L SCIが95以下である、請求項1に記載の金属調加飾用部材。
  3. 前記着色フィルムの拡散光線反射SCEの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCEとした際に、L SCE/L SCIが0.90以上である、請求項1又は2に記載の金属調加飾用部材。
  4. 前記着色フィルムの全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のa値及びb値を、a SCI及びb SCIとした際に、a SCI及びb SCIの絶対値がそれぞれ15以下である、請求項1〜3の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  5. 前記着色フィルムの厚みが70〜700μmである、請求項1〜4の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  6. 前記着色層が顔料及びバインダー樹脂を含む、請求項1〜5の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  7. 前記顔料として白色顔料を含む、請求項6に記載の金属調加飾用部材。
  8. 前記顔料として、さらに白色顔料以外の顔料を含む、請求項7に記載の金属調加飾用部材。
  9. 前記バインダー樹脂として、アクリル−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、又は、質量平均分子量の異なる2種の樹脂を含む、請求項6〜8の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  10. 前記着色層と前記着色フィルムとをこの順に備えた積層体に関して、前記積層体の着色層側から測定した全光線反射SCIの分光スペクトルから算出されるL表色系のL値をL SCIとした際に、L SCI−L SCIが25以下である、請求項1〜9の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  11. 前記光輝性印刷層が、光輝性顔料及びバインダー樹脂を含む、請求項1〜10の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  12. 前記透明基材がアクリル系樹脂フィルムである、請求項1〜11の何れか1項に記載の金属調加飾用部材。
  13. 請求項1〜12の何れか1項に記載の金属調加飾用部材から形成されてなる、金属調加飾成形体。
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