JP2019207565A - 商品販売データ処理システム、精算装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るPOSシステム1(商品販売データ処理システムの一例)の構成例を示している。同図に示すPOSシステム1は、管理装置10と、2台の登録装置20−1、20−2と、4台の精算装置30−1、30−2、30−3、30−4とを備える。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20−1、20−2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30−1、30−2、30−3、30−4について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、一取引ごとに対応して登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置識別情報と精算情報とが、バーコード(一次元コード)または二次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報を取得する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されているコード(会員コード)を光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
なお、本実施形態の取引訂正(検索訂正の態様を含む)については、例えば会計が未だ完了していない段階の取引にも対応して行われるようにされてよいが、以降においては、会計が完了した取引を対象に検索訂正が行われる場合を例に挙げる。
検索訂正によっては、例えば商品の合計金額、預かり金額等について、訂正前と異なる金額に訂正される場合がある。このため、検索訂正によっては、客に対する払戻金、あるいは客が支払うべき不足金額が発生したりする。
登録装置20にて検索訂正が行われた結果、払戻金や不足金額が発生した場合には、客は、例えば店舗におけるサービスカウンタに赴いて払戻金の受け取りや、不足金額の支払いなどを行うようにされる。
一方、精算装置30にて検索訂正が行われる場合、払戻金が発生した場合には、払戻金を精算装置30から排出させることができる。また、不足金額が発生した場合には、検索訂正処理が行われている精算装置30に不足金額を投入することで、不足金額を支払うことができる。つまり、精算装置30にて検索訂正が行われる場合、客は、例えばサービスカウンタまで移動する必要がなく、検索訂正処理を実行する精算装置30にて、その場で払戻金の受け取りもしくは不足金額の支払いを済ませることができる。
また、精算装置30も、検索訂正が行われている間は、精算処理を行うことができない。しかしながら、精算装置30のほうで検索訂正が行われる場合には、登録装置20のいずれもが商品登録処理を実行できる。これにより、商品登録に関しては客捌きの効率が低下することはない。そのうえで、図1に示したように登録装置20よりも精算装置30の設置数のほうが多いPOSシステム1の構成であれば、1つの精算装置30にて検索訂正が行われていても、2つの登録装置20により商品登録を済ませた客の精算を、残る3つの精算装置30により分担して捌くことができるので、客捌きの効率もさほど低下しないようにできる。
検索訂正を行うべき事由が発生したことに応じて、精算装置30での検索訂正を担当する店員は、例えば客が使用していない精算装置30に赴き、検索訂正に応じた操作を行う。
検索訂正の操作として、店員は、例えばまず、精算装置30に対して検索訂正を指示する操作(検索訂正指示操作)を行う。検索訂正指示操作に際しては、訂正対象の取引を指定する操作が行われる。訂正対象の取引を指定する操作として、店員は、例えば、訂正対象の取引を示す取引番号(取引識別子)を入力する操作を行えばよい。取引番号を入力する操作は、例えばテンキーに対する置数操作によって行われてよい。あるいは、訂正対象の取引を指定する操作は、対応の取引のレシートに印刷されたバーコードをスキャナ部304により読み取らせる操作であってもよい。この場合、精算装置30は、読み取ったバーコードにおいて示される取引番号を取得する。
精算装置30は、訂正対象の取引を指定する操作に応じて取得した取引番号を含む会計情報要求を管理装置10に対して送信する。管理装置10は、会計情報要求の受信に応じて、受信された会計情報要求に含まれる取引番号に対応付けられた会計情報を検索し、検索された会計情報を、会計情報要求の送信元の精算装置30に送信する。
精算装置30は、会計情報を受信すると、受信された会計情報(即ち、取引の内容)を訂正する操作が行われる取引訂正画面を表示部305に検索訂正画面を表示させる。
登録装置20においては、店員の操作性を考慮して、例えば操作部206が有する物理的なキーとして、店員が使用する頻度が高い機能のキーを設けることができる。このような物理的なキーとして、数値入力の操作に応じたテンキーが設けられる。このため、店員は、登録装置20にて検索訂正を行う際にも、数値に関する訂正を行う場合には、店員は物理的に設けられたテンキーを操作することができる。なお、登録装置20においても、検索訂正に際して表示される取引訂正画面においてテンキーエリアが配置されるようにして、テンキーエリアのテンキーに対する操作によって、訂正に応じた数値入力が行われるようにされてもよい。
そこで、精算装置30は、検索訂正が行われる際には、同図のようにタッチパネルとしての表示部305に、テンキーエリアAR20を表示させるようにしている。これにより、店員は、精算装置30にて検索訂正を行う場合にも、数値入力の操作を問題なく行うことができる。
検索訂正処理は、例えば店員による検索訂正の終了を指示する所定操作に応じて終了されればよい。
また、検索訂正に応じたレシートは、検索訂正の終了に応じて必ず発行されるようにしてもよいし、例えば、検索訂正の終了を指示する操作に際して、レシートの発行(再発行)を指示する操作が行われたことに応じて発行されるようにしてもよい。
訂正レシートは、訂正対象の取引の内容を示すレシートである。新規取引レシートは、訂正対象の取引についての訂正後の内容を示すレシートである。本実施形態において、訂正対象とされた過去の取引については、訂正がなされたことを示すフラグが付されるようにして管理され、訂正後の取引については、訂正前の取引とは異なる新規取引として扱われる。
図6(A)の訂正レシートにおいては、訂正記録エリアAR31、会計情報エリアAR32、及びレシート番号エリアAR33が含まれる。
訂正記録エリアAR31においては、訂正対象とされた取引と、検索訂正が行われた新規取引とのそれぞれに関する取引日時、取引番号、レシート番号等の基本情報が印刷される。
会計情報エリアAR32には、訂正対象とされた取引についての会計情報の内容が示される。つまり、登録された商品ごとの価格、小計金額、税額、買上点数、合計金額、預かり金額、釣銭金額等が示される。
レシート番号エリアAR33には、当該訂正レシートに付されたレシート番号が印刷される。
会計情報エリアAR42は、新規取引(即ち、訂正後の取引)についての会計情報の内容が示される。同図の会計情報エリアAR42では、「パイナップル」の商品について50%の割引を適用する訂正を行った場合の例が示されている。
レシート番号エリアAR43には、当該新規取引レシートに付されたレシート番号が印刷される。
図6(A)の訂正レシートにおけるレシート番号エリアAR33には「0026」が印刷され、同図の新規取引レシートにおけるレシート番号エリアAR43には「0027」が印刷されている。つまり、この場合には、精算装置30が、訂正レシート、新規取引レシートの順で検索訂正に対応のレシートの発行を行ったことが示されている。
つまり、登録装置20のうちのいずれかにより検索訂正処理が実行されている状態では、登録装置20にて検索訂正対象とされているのと同じ取引であるか否かに関わらず、精算装置30のいずれにおいても検索訂正処理の実行が禁止される。
一方、精算装置30のいずれかにより検索訂正処理が実行されている状態では、精算装置30にて検索訂正対象とされているのと同じ取引であるか否かに関わらず、登録装置20のいずれにおいても検索訂正処理の実行が禁止される。
例えば、登録装置20と精算装置30とにより同時並行で検索訂正が行われることによっては、通常の会計に対応する客捌きの効率が著しく低下する可能性がある。そこで、登録装置20側と精算装置30側とのいずれか一方で検索訂正が行われている場合には、他方では検索訂正が行えないようにすることで、客捌きの効率低下を緩和できる。
商品登録画面において、操作対象となるボタンが配置されるボタンエリアAR10には、検索訂正ボタンBT11が配置されている。店員は、登録装置20にて検索訂正を行う場合には、検索訂正指示操作として、検索訂正ボタンBT11に対する操作を行う。
上記のように検索訂正指示操作が行われた際に、検索訂正処理を実行中の精算装置30がなければ、検索訂正指示操作が受け付けられ、検索訂正の操作のための検索訂正画面が表示される。一方、検索訂正指示操作が行われた際に、検索訂正処理を実行中の精算装置30がなければ、検索訂正指示操作は受け付けられず、同図のようにエラーメッセージ画面WD2が表示される。なお、同図のエラーメッセージ画面WD2は、表示されてから一定時間を経過すると消去される。あるいは、例えばエラーメッセージ画面WD2において消去を指示する操作が行われるボタン等を配置するなどして、エラーメッセージ画面WD2を消去する操作が可能なようにしたうえで、当該操作が行われたことに応じてエラーメッセージ画面WD2を消去するようにしてもよい。
しかしながら、エラーメッセージ画面WD2の表示は、検索訂正指示操作において、訂正対象の取引を指定する操作が行われる前の段階での操作に応じて表示されるようにしてよい。このような構成とすれば、検索訂正が行えないのにもかかわらず、訂正対象の取引を指定する操作を無駄に行うことがなくなる。
まず、精算装置30の処理について説明する。
ステップS101:精算装置30は、検索訂正指示操作が行われるのを待機する。精算装置30に対する検索訂正指示操作としては、例えば表示部305にて表示される所定の操作画面において配置される所定のボタンに対する操作であればよい。
ステップS102:検索訂正指示操作が行われると、精算装置30は、登録装置20のそれぞれに対して、現在において検索訂正処理を実行しているか否かを問い合わせる、ステイタス問い合わせを送信する。
ステップS105:精算装置30は、ステップS104にて会計情報が取得されたことに応じて、表示部305にて取引訂正画面WD1を表示させる。
ステップS106:店員は、ステップS105により表示された取引訂正画面WD1に対して、訂正対象の取引を訂正する操作を行う。精算装置30は、操作に応じて、取引の訂正を行う。取引の訂正にあたり、店員は、ステップS104により取得された会計情報を変更する。
ステップS107:精算装置30は、ステップS106により訂正された取引の内容に応じて、再精算処理を実行する。再精算処理に際して、精算装置30は、取引の訂正に応じて払戻金が発生した場合には決済部310から払戻金を排出させる。また、再精算処理に際して、精算処理として、精算装置30は、取引の訂正に応じて不足金が発生した場合には、決済部310にて不足金の投入を受け付ける。不足金の投入の受け付けにあたり、不足金よりも多い金額が投入された場合には、精算装置30は、不足金に対する釣銭を決済部310から排出させる。
また、精算装置30は、再精算処理として、前述のように検索訂正処理に応じたレシート(訂正レシート、新規取引レシート)を発行することができる。
訂正後の取引は新規取引として扱われる。精算装置30は、ステップS106の処理に応じて変更した会計情報を、新規取引に対応付けた会計情報として、管理装置10に送信する。管理装置10は、受信された新規取引の会計情報を取引実績として記憶する。
ステップS201:登録装置20は、精算装置30から送信されるステイタス問い合わせが受信されるのを待機している。
ステップS202:登録装置20は、ステイタス問い合わせが受信されると、自装置が検索訂正処理中の状態にあるか否かについて判定する。
ステップS203:自装置が検索訂正処理中の状態にある場合、登録装置20は、検索訂正処理中であることを示すステイタス応答を、ステイタス問い合わせの送信元の精算装置30に送信する。
ステップS204:自装置が検索訂正処理中の状態にない場合、登録装置20は、検索訂正処理中でないことを示すステイタス応答を、ステイタス問い合わせの送信元の精算装置30に送信する。
続いて、第2実施形態について説明する。本実施形態では、店舗にて、例えば会員としての客にポイントカードを提供し、例えば取引における支払金額に応じたポイント数を付与するポイントサービスが行われる。このようなポイントサービスが行われる運用のもとで検索訂正が行われる場合、取引の訂正によって支払金額が変更される場合がある。本実施形態において、支払金額が変更された場合には、訂正前の取引において支払金額に応じて付与されたポイント数(付与ポイント数)も、変更後の支払金額に応じて変更できるようにする。
つまり、精算装置30にて検索訂正が行われたことで付与ポイント数に変更が生じた場合には、精算装置30は、検索訂正に応じて付与ポイント数を変更する処理(ポイント処理)に利用する情報(ポイント処理情報)を、登録装置20に送信する。
ポイント処理情報には、例えば訂正前合計金額に対応する付与ポイント数と、訂正後の会計情報において示される訂正後合計金額とを含めてよい。
また、ポイント処理情報の送信先となる登録装置20は、例えば店員の精算装置30に対する操作によって指定されてよい。この場合、精算装置30は、例えば検索訂正処理が終了されたタイミングで、今回の取引の訂正が付与ポイント数に変更を生じる結果となった場合には、ポイント処理情報の送信先となる登録装置20を指定する操作画面を表示させてよい。あるいは、ポイント処理情報の送信先となる登録装置20は、精算装置30が、各登録装置20の状態に基づいて決定してよい。この場合、精算装置30は、決定した登録装置20がいずれであるのかを報知する表示を行う。
店員は、登録装置20を操作してポイント処理モードを設定したうえで、渡されたポイントカードに記録されている情報を、スキャナ部204またはカードリーダ210により読み取らせる操作を行う。登録装置20は、受信されたポイント処理情報に含まれる訂正後合計金額に応じた、訂正後に対応する付与ポイント数を算出する。登録装置20は、訂正前と訂正後における付与ポイント数の差分値を算出する。登録装置20は、例えばポイントを管理するサーバに対して、算出された差分値を新たな付与ポイント数として送信する。
なお、精算装置30が付与ポイント数の差分値を算出し、算出された差分値を含むポイント処理情報を登録装置20に送信するようにされてよい。この場合、登録装置20は、受信されたポイント処理情報に含まれる差分値を取得し、取得した差分値を新たな付与ポイント数としてサーバに送信すればよい。
つまり、検索訂正を行う精算装置30は、訂正内容が確定された後において、レシートを発行する前の段階で、検索訂正処理を一時停止(留保)させたうえで、ポイント処理情報を登録装置20に送信する。登録装置20は、ポイント処理を実行すると、ポイント処理結果を示すポイント処理結果情報を、検索訂正処理を一時停止させていた精算装置30に送信する。
精算装置30は、ポイント処理結果情報の受信に応じて、残りの検索訂正処理を再開する。精算装置30は、再開後の検索訂正処理において、変更後の付与ポイント数が反映された新規取引レシートを発行する。
なお、本実施形態の場合において、取引の訂正に応じて発生した払戻金または不足金に対応する精算は、検索訂正処理の再開前と再開後とのいずれにおいて行われてもよい。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
上記実施形態においては、登録装置20側と精算装置30側とのいずれか一方で検索訂正を行っている状態のときには、他方では検索訂正が行えないようにされていた。
しかしながら、例えば客捌きの効率低下についてさほど考慮するような必要の無い場合もある。そこで、本変形例としては、登録装置20と精算装置30とで同時に検索訂正が行えるようにされてよい。
ただし、同じ取引を対象として登録装置20と精算装置30とで同時に検索訂正が行われてしまうと、会計実績の不整合や違算などが生じる原因となる。このため、登録装置20と精算装置30とで同時に検索訂正が行えるようにされてよい場合であっても、同じ取引を対象として登録装置20と精算装置30とで同時に検索訂正が行われることについては、禁止されるようにしてよい。
第2実施形態においては、客は、精算装置30にて検索訂正が行われたことで付与ポイント数に変更が生じた場合には、登録装置20にて付与ポイント数の変更が受けられるようにされていた。しかしながら、店舗における運用等によっては、登録装置20にて付与ポイント数の変更を受けないようにすることが好ましい場合がある。このような場合の対応として、本変形例においては、精算装置30にて検索訂正が行われたことで付与ポイント数に変更が生じた場合には、客は、店舗におけるサービスカウンタにて付与ポイント数の変更が受けられるようにする。
このような運用に応じて、本変形例における精算装置30は、検索訂正処理の結果、付与ポイント数に変更が生じた場合には、サービスカウンタにて付与ポイント数の変更を受けるように客に案内する画面を表示させてよい。この場合には、サービスカウンタに設置された端末が、客のポイントカードの情報を読み取り、ポイント処理を実行する。
また、上記の例とは逆に、精算装置30にて検索訂正に応じた付与ポイント数の変更に応じたポイント処理が可能とされ、登録装置20やサービスカウンタの端末では、ポイント処理が不可とされるような運用とすることも考えられる。
この場合には、精算装置30が実行する検索訂正処理の結果、付与ポイント数に変更が生じた場合には、精算装置30が引き続き同じ検索訂正処理のもとでポイント処理を実行すればよい。
また、登録装置20にて行われた検索訂正処理の結果、付与ポイント数に変更が生じた場合には、登録装置20は、精算装置30にポイント処理情報を送信することで、精算装置30にてポイント処理が実行されるようにする。この際、登録装置20においては、店員や客に向けて、精算装置30にてポイント処理が実行されることを案内するメッセージが、店員用表示部205や客用表示部205aにて表示されるようにしてよい。
なお、上記各実施形態の構成は、検索訂正以外による取引の訂正に関する処理を、精算装置30にて行えるようにした構成に対しても適用可能である。
なお、上記実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下の第3の指定態様から第7の指定態様のように精算装置30が指定されてもよい。
登録装置20は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置30を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置30がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置30のサインポール311を所定のパターンで点灯させたり、精算装置30から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサ(重量センサ、あるいは光センサ等)が備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置30が要求を行って、登録装置20から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置30が、サインポール311の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
なお、載置された買い物カゴを検出するセンサに代えて、例えば店員に対応して人感知センサや撮像装置を設けてよい。そして、登録装置20は、人感知センサの検出出力や撮像装置により撮像して得られた画像等に基づいて、店員の動きを判断し、判断された結果に基づいて、店員が精算装置30ごとに対応して設置されたカゴ置き場のうちのいずれに買い物カゴを設置したのかを判定する。そして、判定されたカゴ置き場に対応する精算装置30を、精算処理を実行すべき精算装置30として決定するようにしてよい。
精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置20に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置30に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置30間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置30の指定に相当する手順が実現される。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置(20)と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置(30)とを備える商品販売データ処理システム(例えば、POSシステム1)であって、前記精算装置は、当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理(例えば、検索訂正処理)を行う取引訂正手段を備える商品販売データ処理システムである。
上記構成によれば、登録装置20と精算装置30とを備えて構成されるPOSシステム1において、精算装置30にて例えば検索訂正としての取引訂正を行うことが可能となる。この場合、精算装置30は決済部310を備えることから、検索訂正の結果、払戻金や不足金が生じた場合には、その場で払戻金の排出や不足金の支払いに対応できる。つまり、取引訂正について効率の向上を図ることが可能となる。また、これにより、例えば登録装置20にて取引訂正が行われる場合よりも客捌きの効率を向上させることも可能になる。
上記構成によれば、一取引について会計が完了した後において会計内容を訂正することができる。取引における会計の誤りは、例えば会計の完了後において顧客によって気付くケースが多いことから、このようなケースに対応した取引訂正を可能とすることで、顧客対応をより充実させることが可能となる。
上記構成によれば、精算装置30におけるタッチパネルに対する操作によって、検索訂正に際しての数値入力を行うことが可能になる。
上記構成によれば、登録装置20では、検索訂正にあたって物理的なキーを操作して効率よく数値入力を行うことができる。一方で、精算装置30にて検索訂正を行うにあたっては、数値入力が可能な操作子としての物理的なキーが精算装置30に設けられていなくとも、精算装置30にて検索訂正に際しての数値入力を問題なく行うことが可能になる。
上記構成によれば、例えば、登録装置と精算装置との両方において同時並行で検索訂正が行われることによる客捌きの効率の低下を防ぐことができる。
Claims (8)
- 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売データ処理システムであって、
前記精算装置は、当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理を行う取引訂正手段を備える
商品販売データ処理システム。 - 前記取引訂正手段は、当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する
請求項1に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記精算装置は、前記取引訂正処理の実行に際して、表示に対する操作により少なくとも数値入力操作が可能な表示操作部を提供する操作部提供手段をさらに備える
請求項1または2に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記登録装置は、当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理を行う登録装置対応取引訂正手段と、
登録装置対応取引訂正手段による取引訂正処理の実行に際して、物理的な操作子に対する操作により少なくとも数値入力操作が可能な操作部とを備え、
前記精算装置は、取引訂正手段による取引訂正処理の実行に際して、物理的な操作子に対する操作により少なくとも数値入力操作が可能な操作部を備えない
請求項1から3のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 前記登録装置は、当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理を行う登録装置対応取引訂正手段を備え、
前記取引訂正手段による取引訂正処理と、前記登録装置対応取引訂正手段による取引訂正処理との一方が実行されている状態においては、他方の取引訂正処理が禁止されるように制御する取引訂正制御手段をさらに備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の商品販売データ処理システム。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける前記精算装置であって、
前記商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理を行う取引訂正手段
を備える精算装置。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売データ処理システムが備えるコンピュータを、
当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理を行う取引訂正手段
として機能させるためのプログラム。 - 店員の操作に応じて商品登録処理を実行する登録装置と、前記登録装置による商品の登録結果が反映された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行する精算装置とを備える商品販売データ処理システムにおける前記精算装置としてのコンピュータを、
当該商品販売データ処理システムにおいて処理対象とされた取引の会計内容について訂正する取引訂正処理を行う取引訂正手段
として機能させるためのプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014006856A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Teraoka Seiko Co Ltd | Posシステム |
JP2015133103A (ja) * | 2013-12-12 | 2015-07-23 | 株式会社寺岡精工 | Posシステム |
JP2017204028A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | 株式会社寺岡精工 | Posシステム及びプログラム |
JP2018060409A (ja) * | 2016-10-06 | 2018-04-12 | 株式会社寺岡精工 | 商品販売データ処理システム、登録装置、精算装置、及びプログラム |
-
2018
- 2018-05-29 JP JP2018102729A patent/JP7189592B2/ja active Active
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