JP2019204727A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の配光形成領域以外の領域(特に車両側方側の領域)に照射されることがほとんどなく光の利用効率が良好であり、且つ輝度むらの少ない配光形成が可能な車両用灯具を提供することにある。【解決手段】複数のLED12が実装されたLED実装基板10と、複数のレンズ部21が形成されたインナーレンズ20とを対向配置し、夫々のLED12の光軸X上の位置に各レンズ部21が位置するようにした。各レンズ部21は、LED12と対向する側に第1面22a及び第2面22bからなる第1レンズ面22を有すると共に反対側に第2レンズ面23を有し、直下のLED12から出射して第1面22aからインナーレンズ20内に入射した光は車両前方に向かい、一方の側の隣のLED12から出射して第2面22bからインナーレンズ20内に入射した光は他方の側に導光されて車両後方に向かう。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳しくは、複数のLED光源と夫々のLED光源毎に出射光の光路制御を行う複数のレンズ部を有するインナーレンズとを備えた車両用灯具に関する。
従来、この種の車両用灯具としては、例えば、「車両用灯具」の名称で開示されたものがある(特許文献1参照)。
開示された車両用灯具は、車両前部に取り付けるアクセサリランプとして設定されたものであり、図14にあるように、ハウジング81とアウターレンズ82とで形成された灯室83内に、複数のLED光源84と夫々のLED光源84からの出射光の配光制御を行うインナーレンズ85が収容されてなる構成を有している。
上記構成の車両用灯具80は、車両前部において該車両前部の外観デザインに沿うように車両の前後方向に対して所定角度だけ斜め方向に傾けて配置されており、インナーレンズ85の各LED光源84に対向する光入射面は、LED光源84の光軸Xに対して角度θで交差するように設定されている。
特開2016−46089号公報
ところで、上記車両用灯具は、出射光の半値角が30°の狭指向性のLED光源84を用いている。そのため、アウターレンズ82を透過して照射される光は、不連続に部分的に明るく光るスポット状の高輝度部分を有するものとなり、配光に輝度むらを生じることになる。
この問題の解決のために、広指向性のLED光源84を用いることが考えられるが、その場合、LED光源84から光軸に対して広角方向に出射された光がインナーレンズ85及びアウターレンズ82を透過して車両の側方に向けて照射されることになる。そのため、照射光の一部が車両側方の意図しない領域に向けて照射されて望まない箇所にスポット状の配光が形成される。また、その分所望の配光形成に寄与しない無駄な光となるため、光の利用効率の悪いものとなる。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたものであり、その目的とするところは、 所望の配光形成領域以外の領域(特に車両側方の領域)に照射されることがほとんどなく光の利用効率が良好であり、且つ輝度むらの少ない配光形成が可能な車両用灯具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、基板上に複数のLEDが直線状に配列実装されてなるLED実装基板と、複数のレンズ部が直線状に連設されてなるインナーレンズと、を備えた車両用灯具であって、前記車両用灯具は、車両前部に、前記複数のLEDの配列方向を車幅方向中央側から側方側に向けて車両前後方向後側に所定の角度傾けて取り付けられ、それに伴って前記夫々のLEDの光軸も車両前後方向に対して前記角度と同じ角度で車両側方側に傾いており、前記インナーレンズは、第1レンズ部、前記第1レンズ部の車幅方向中央側の隣に配置された第2レンズ部、および前記第2LEDの車幅方向中央側の隣に配置された第3レンズ部とを備え、前記各レンズ部は、前記夫々のLEDの光軸上に位置すると共に前記LEDと対向する側に第1面及び第2面からなる第1レンズ面を有し、前記第1レンズ面の反対側に第2レンズ面を有し、前記複数のLEDは、前記第1レンズ部の前記第1レンズ面の前記第1面に対向して配置される第1LED、前記第1LEDの車幅方向中央側の隣に配置されて前記第2レンズ部の前記第1レンズ面の前記第1面に対向して配置された第2LED、および前記第2LEDの車幅方向中央側の隣に配置されて前記第3レンズ部の前記第1レンズ面の前記第一面に対向して配置された第3LEDとを有し、第1レンズ部の第1レンズ面の第1面は、第1LEDからの出射光のうち該第1LEDの光軸を含む該光軸から所定の角度αの範囲に向けて出射された光を集光方向に屈折させて前記第1レンズ部に入射する光学機能面であり、前記第1レンズ部の第1レンズ面の第2面は第2LEDからの出射光のうち該第2LEDの光軸に対して所定の傾斜角度βから所定の角度γの範囲に向けて出射された光を前記第1レンズ部に入射する光学機能面であり、前記第1レンズ部の第2レンズ面は、前記第1レンズ部の第1面からの入射光を集光方向に屈折させて車両前方に向けて出射する光学機能面であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記第1レンズ部の第1面は、前記第3LEDから出射して前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面から入射して、前記第2レンズ部及び前記第1レンズ部を導光した光を前記基板側に向けて出射する光学機能面であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、前記第3LEDから出射して前記第2レンズ部の前記第1レンズ面の前記第2面に入射した光は、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面において、屈折または反射され、前記第1レンズ部より前記基板側に向けて出射されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかにおいて、前記第3LEDから出射して、前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面に入射した光は、前記第2レンズ部の第2レンズ面から出射後、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面から入射するとともに前記基板側に屈折されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、前記第3LEDから出射して、前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面に入射した光は、前記第2レンズ部の第2レンズ面から出射後、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面から入射し、前記第1レンズ部を導光して、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面にて前記基板側に反射されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載された発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかにおいて、前記第3LEDから出射して、前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面に入射した光は、前記第2レンズ部および前記第1レンズ部を同行し、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面にて反射して、前記基板側に向けて出射されることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載された発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかにおいて、前記角度αは約40°であり、前記角度βは約65°であり、角度γは約15°であることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載された発明は、請求項1乃至請求項7のいずれかにおいて、前記レンズ部の第1レンズ面の第2面と前記基板との間には少なくとも複数箇所に、前記LED実装基板を固定部材に固定するネジのネジ頭が位置するスペースが設けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、基板上に複数のLEDが直線状に配列実装されてなるLED実装基板と、複数のレンズ部が直線状に連設されてなるインナーレンズと対向配置し、夫々のLEDの光軸上の位置に各レンズ部が位置するようにした。各レンズ部は、LEDと対向する側に第1面及び第2面からなる第1レンズ面を有すると共にその反対側に第2レンズ面を有しており、直下のLEDから出射して第1面からインナーレンズ内に入射した光は車両前方に向かい、一方の側の隣のLEDから出射して第2面からインナーレンズ内に入射した光は一方の側と反対側の他方の側に導光されて車両後方に向う。
これにより、所望の配光形成領域以外の領域(特に車両側方側の領域)に照射されることがほとんどなく、光の利用効率が良好な車両用灯具が実現する。
また、光源に広指向性のLEDを用いているため、輝度むらの少ない配光形成が可能な車両用灯具が実現する。
本発明の車両用灯具に係る実施形態の正面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 車両用灯具を車両に取り付けた状態の水平断面図である。 車両用灯具に用いるLED光源の指向特性を示す図である。 図2のC部拡大図である。 図3からハウジング及びアウターレンズを削除した図である。 車両用灯具の光線追跡図である。 同じく、車両用灯具の光線追跡図である。 同じく、車両用灯具の光線追跡図である。 従来例の車両用灯具の配光特性である。 本発明の車両用灯具の配光特性である。 他の形状のインナーレンズの部分断面図である。 従来例の車両用灯具の説明図である。 比較例の車両用灯具のLEDを通る断面図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図7を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は本発明の車両用灯具に係る実施形態の正面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は車両用灯具を車両の左側(運転席から見て)に取り付けた状態の水平断面図、図5はLED光源の指向特性を示す図、図6は図2のC部拡大図、図7は図3からハウジング及びアウターレンズを削除した図である。
車両用灯具(以下、「灯具」と略称する)1は、有底開口のハウジング2とハウジング2の開口を塞ぐように該ハウジング2に装着されたアウターレンズ3とで灯室4が形成され、その灯室4内に、回路基板11に複数のLED光源(以下、「LED」と略称する)12が実装されてなるLED実装基板10と該LED実装基板10に対向配置されたインナーレンズ20とが収容支持されている。
灯具1は図4に示すように、車両前部において該車両前部の外観デザインに沿うように、車幅方向中央側(図の右側)から側方側(図の左側)に向けて車両前後方向後側(図の手前側)に所定の角度傾けた状態で車体50に取り付けられる。
LED実装基板10は、平板状で、回路基板11の一方の平坦面上に複数(本実施形態においては8個)の面実装型のLED12が所定の一定間隔で直線状に実装配列されている。夫々のLED12は、出射光が図5に示すように略ランバーシアン分布の指向特性を有している。
インナーレンズ20は、複数のLEDの配列方向に沿って延在しており、各LED12の直上の光軸X上の位置には個別にレンズ部21が形成されていると共に、隣り合うレンズ部21同士は互いに連設部24で繋がっている。夫々のレンズ部21は、LED12に対向する側に位置する第1レンズ面22とその反対側に位置する第2レンズ面23とを有している。
レンズ部21の第1レンズ面22は図6に示すように、第1面22a及び第2面22bの2つのレンズ面で構成されており、第1面22aは、LED12の光軸X上に位置している。第1面22aはLED12の配列方向に沿う縦断面形状が、LED12の光軸Xを挟んで該光軸Xの一方の側(図6では光軸Xの右側)から他方の側(図6では光軸Xの左側)に向かってLED12(あるいは回路基板11)との距離が拡大するように傾斜して延びる傾斜直線からなり、第2面22bは、第1面22aの、光軸Xの一方の側の端部から光軸Xと反対側に向かってLED12(あるいは回路基板11)との距離が拡大するように、該回路基板11側に凸状に湾曲して延びる自由曲線からなっている。
レンズ部21の第2レンズ面23は同様にLED12の配列方向に沿う縦断面形状が、LED12の光軸Xの前記一方の側に頂点を有すると共に光軸Xを挟んで該光軸Xの一方の側から他方の側に向かって回路基板11側に、第1レンズ面22と反対側に凸状に湾曲して延びる自由曲線からなっている。
第2レンズ面23の自由曲線の曲率は、第1レンズ面22の第2面22bの自由曲線の曲率よりも小さく設定されている。換言すると、第2レンズ面23の自由曲線の曲率半径は、第1レンズ面22の第2面22bの自由曲線の曲率半径よりも大きく設定されている。
一方、レンズ部21の第1レンズ面22及び第2レンズ面23の、LED12の配列方向と直交方向に沿う縦断面形状は図7に示すように、互いに対向する面と反対側に向かって凸状に湾曲した自由曲線からなり、該自由曲線はLED12の光軸Xに対してほぼ対称な形状を有している。
次に、LED12からの出射光に対するインナーレンズによる光路制御について図8〜図10の光線追跡図を参照して説明する。
なお、以下の説明では、灯具1を車両前部の運転席から見て左側に、車幅方向中央側から側方側に向けて車両前後方向後側に約30°の角度傾けて取り付けた状態、換言すると、LED12の光軸Xが車両前側に対して約30°の角度で側方側に傾いて位置する状態について説明する。
LED12については、説明のために車幅方向中央側から側方側に向けて位置するLEDに12A、12B、12Cの符号を付す。
また、インナーレンズ20のレンズ部21については、説明のために車幅方向中央側から側方側に向けて位置するレンズ部に21A、21B、21Cの符号を付し、夫々のレンズ部21A、21B、21Cの第1レンズ面に22A、22B、22Cの符号を付し、同様に夫々のレンズ部21A、21B、21Cの第2レンズ面に23A、23B、23Cの符号を付す。
これに伴い、第1レンズ面22Aを構成する第1面及び第2面の夫々に22Aa、22Abの符号を付し、第1レンズ面22Bを構成する第1面及び第2面の夫々に22Ba、22Bbの符号を付し、第1レンズ面22Cを構成する第1面及び第2面の夫々に22Ca、22Cbの符号を付す。
まず、LED12AからLED12Aの光軸Xを含む平面に沿って放射状に出射された光のうち、図8に示すように、光軸Xに対して両側各40°(光軸Xを挟んで80°)の角度範囲に向けて出射された光(光線)L1は、インナーレンズ20のレンズ部21Aの第1レンズ面22Aの第1面22Aaに向かい、第1面22Aaで集光方向に屈折されてレンズ部21A内に入射し、レンズ部21A内を導光されて第2レンズ面23Aで更に集光方向に屈折されてアウターレンズ3に向けて出射され、アウターレンズ3を透過して車両前方に向けて照射される。
この場合、LED12Aから光軸X方向に対して車両中央側寄りの方向に向けて出射された光L1aは、第1レンズ面22Aの第1面22Aa及び第2レンズ面23Aで屈折されてそのまま車両中央側に向かう。また、LED12Aから光軸X方向に対して車両側方側寄りの方向に向けて出射された光L1bは、第1レンズ面22Aの第1面22Aa及び第2レンズ面23Aの屈折によって車両中央側に向けられる。
その結果、レンズ部21Aの第2レンズ面23Aから出射される光は、LED12Aから光軸X方向に対して車両中央側寄りの方向に向けて出射された光L1aと、光軸X方向に対して車両側方側寄りの方向に向けて出射された光L1bを含む光であり、その光は、車両前側に対して約30°の角度で側方側に傾いた光軸Xに対して車両中央側に向けて照射される。そのため、第2レンズ面23Aからの照射光は、ほぼ車両前方方向に向けて照射されることになる。
夫々のLED12から、各LED12の光軸Xを含む略80°の角度範囲に出射された光は、いずれも上記LED12Aと同様に、レンズ部21の第1レンズ面22の第1面22aからレンズ部21へ入射し、第2レンズ面23から出射されて、アウターレンズ3を透過して車両前方に向けて照射される。
次に、夫々のLED12から該夫々のLED12の光軸Xを含む平面に沿って放射状に出射された光のうち、図9に示すように、光軸Xに対して車両側方側に65°〜80°傾いた角度範囲に向けて出射された光(光線)L2は、LED12の光軸X上に位置するレンズ部21Aと連設部24で繋がって車両側方側の隣に位置するレンズ部21Bの第1レンズ面22Bの第2面22Bbに向かい、第2面22Bbで屈折されてレンズ部21B内に入射する。
具体的には、LED12Aから、LED12Aの光軸Xに対して車両側方側に65°〜80°傾いた角度範囲に向けて出射された光L2は、車両側方側の隣に位置ずるLED12Bに対向するレンズ部21Bに、第1レンズ面22Bの第2面22Bbから入射する。
LED12Aからレンズ部21B内に入射した光L2のほとんどは、車両側方側の隣に位置するレンズ部21Cの第2レンズ面23Cにより反射又は屈折して、車両後方側に向けて出射されるよう構成されている。
そして、レンズ部21B内に入射した光L2は、具体的に主に3つの光路を辿ってインナーレンズ20の外に出射される。
1つ目の光路(第1光路)を辿る光L2aは、レンズ部21B内、及びレンズ部21Bとレンズ部21Bの車両側方側のさらに隣に位置するレンズ部21Cとを繋ぐ連設部24内及びレンズ部21C内を導光されてレンズ部21Cの第2レンズ面23Cに至り、第2レンズ面23Cでレンズ部21Cの第1レンズ面22Cの第1面22Caに向けて内部反射(全反射)され、レンズ部21C内を導光されて第1面22Caまたはこれに隣接する連設部24の回路基板11に対向する面からインナーレンズ20の外の回路基板11側、つまり、車両後方側に向けて出射される。
2つ目の光路(第2光路)を辿る光L2bは、レンズ部21B内を導光されてレンズ部21Bの第2レンズ面23Bに至り、第2レンズ面23Bから一旦インナーレンズ20外に出射して再度レンズ部21Cの第2レンズ面23Cからレンズ部21C内に入射し、レンズ部21C内を導光されて第2レンズ面23Cでレンズ部21Cの第1レンズ面22Cの第1面22Caに向けて内部反射(全反射)され、レンズ部21C内を導光されて第1面22Caまたはこれに隣接する連設部24の回路基板11に対向する面からインナーレンズ20の外の回路基板11側、つまり、上記光L2aと同様に車両後方側に向けて出射される。
3つ目の光路(第3光路)を辿る光L2cは、レンズ部21B内を導光されてレンズ部21Bの第2レンズ面23Bに至り、第2レンズ面23Bから一旦インナーレンズ20外に出射して再度レンズ部21Cの第2レンズ面23Cから第1レンズ面22Cの第1面22Caに向けてレンズ部21C内に入射し、レンズ部21C内を導光されて第1面22Caからインナーレンズ20の外の回路基板11側、つまり、上記光L2a及び光L2bと同様に車両後方側に向けて出射される。
以上のように、夫々のLED12から該夫々のLED12の光軸Xを含む平面に沿って放射状に出射された光のうち、光軸Xに対して両側各40°(光軸Xを挟んで80°)の角度範囲に向けて出射された光は、インナーレンズ20で光路制御されることにより、アウターレンズ3を透過して車両前方方向に向けて照射される。
一方、夫々のLED12から該夫々のLED12の光軸Xを含む平面に沿って放射状に出射された光のうち、光軸Xに対して車両側方側に65°〜80°傾いた角度範囲に向けて出射された光は、上記最1光路、第2光路及び第3光路の3つの光路を辿ることにより回路基板11側、つまり車両後方側に戻る。
また、夫々のLED12から該夫々のLED12の光軸Xを含む平面に対して垂直な平面に沿って放射状に出射された光L2は、図10に示すように、インナーレンズ20のレンズ部21Aの第1レンズ面22Aに向かい、第1レンズ面22Aで集光方向に屈折されてレンズ部21A内に入射し、レンズ部21A内を導光されて第2レンズ面23Aで更に集光方向に屈折されてアウターレンズ20に向けて出射され、アウターレンズ3を透過してほぼ水平方向に照射される。
以上のことより、各LEDからの出射光は、インナーレンズの前記LEDの光軸上に位置するレンズ部内を導光されて光路制御されることによりアウターレンズを透過して車両前方方向に向かって照射される光と、インナーレンズの該LEDの光軸上に位置するレンズ部の車両側方側の隣に位置するレンズ部及び2つ隣に位置するレンズ部の連続する2つのレンズ部内を導光されて光路制御されることにより車両後方側に戻されてアウターレンズからは外部に向かって照射されない光となる。
特に、各LEDから車両側方側に向けて出射された光がインナーレンズの光路制御によって車両後方側に戻されることにより、従来の灯具のようなアウターレンズを透過して車両側方側に向けて照射される光が抑制され、車両側方の望まない箇所にスポット状の明るい配光が形成されることが防止される。
なお、上述のように、レンズ部21の第1レンズ面22の第1面22aは光入射面及び光出射面の2つの光学機能面を兼ね備えており、第2面22bは光入射面の光学機能面であり、第2レンズ面23は光入射面、光出射面及び内部反射面(全反面)の3つの光学機能面を兼ね備えている。
図11及び図12は、比較例の車両用灯具の配光特性と上記本実施形態の車両用灯具の配光特性を配光照度シミュレーションによって検証したものである。
比較例の車両用灯具として、上記本実施形態の車両用灯具の構成とレンズ部の第1レンズ面の第2面の形状のみが異なる構成のサンプルを用いて配光照度シミュレーションを行った。図15は、比較例の車両用灯具のLEDを通る断面図である。比較例の車両用灯具における第2面22´bは、上記本実施形態の車両用灯具の第一面と連結部との間に平坦な傾斜面として配置した構成である。
図11の比較例の車両用灯具の配光パターンでは、車両前方方向に対してL100〜105の間のほぼ水平線上の位置、つまり、車両前方方向に対して側方100°〜105°の角度範囲のほぼ水平線上の位置に顕著な高光度のスポット領域が確認できる。これに対し図12の本実施形態の車両用灯具の配光パターンでは、車両側方に高光度のスポット領域は発生していない。
したがって、この配光シミユレーション結果により、本実施形態の車両用灯具が、所望の配光形成領域以外の領域(特に車両側方側の領域)に照射されることがほとんどなく光の利用効率が良好な灯具であることが確認できた。
また、本実施形態の車両用灯具が光源に広指向性のLEDを用いているため、輝度むらの少ない配光形成が可能な車両用灯具が実現する。
上記実施形態において、第1レンズ面22の第2面の形状は、回路基板11および車両中央側のLED12に向けて凸状の自由曲面から構成されているが、本発明における第2面の形状はこれに限られるものではない。第2面の形状は、車両中央側のLED12の光軸から離れた出射光を入射させる形状であって、車両側方側のレンズ部の第2レンズ面において回路基板側へ光が向かうよう制御することができる形状であればよい。光軸Xに対して所定角度傾斜した平面から構成してもよいし、凹面と凸面とを組み合わせた面から構成してもよい。
ここで、上記比較例において、第2面を平坦な傾斜面からなる車両用灯具において、意図しない配光を形成したことを示したが、平坦な傾斜面からなる第2面であっても傾斜角度を選択することにより車両側方側のレンズ部の第2レンズ面において回路基板側へ光が向かうよう制御することができる。
従って、本発明におけるインナーレンズ、およびレンズ部21は、上記した第1〜第3の光路全てを備えるよう構成されたものでなくてもよく、これら光路の少なくとも1つを備えるよう構成されればよい。
図13は、LED実装基板10を、図示しないハウジングにネジ51を複数箇所(例えば2箇所)用いて取付固定する場合のインナーレンズ20を示している。この場合、インナーレンズ20はレンズ部21にネジ51のネジ頭51aが当たらないように、第1レンズ面22の第2面22bの形状を上述の第2面の形状のとは異なる形状に設定している。
これにより、レンズ部21の第1レンズ面22の第2面22bと回路基板11との間に、ネジ51のネジ頭51aが位置するスペース52が設けられている。
この場合の第1レンズ面22の第2面22bの具体的な形状は、LEDの配列方向に沿う縦断面形状が、光軸Xの一方の側(図では光軸Xに近い側)の端部から光軸Xから離れるに従い回路基板11との距離が拡大し、該回路基板11側に凹状に湾曲して延びる自由曲線22baと、該自由曲線の端部から光軸Xと反対側に向かって回路基板11と反対側に、該回路基板11側に凸状に湾曲して延びる自由曲線22bbとからなっている。つまり、第2面22bは変曲点を有する形状となっている。
この場合においても、第1レンズ面22の第2面22bの形状が、上述の第1レンズ面22の第2面22bの形状と異なるが、変曲点近傍の面における入射光の車両後方側への放出効果は多少低下するが、その両側の面において入射光を車両後方側に向けることによりアウターレンズから外部に向かって照射されない光とする効果を十分に得ることができる。
1… 車両用灯具
2… ハウジング
3… アウターレンズ
4… 灯室
10… LED実装基板
11… 回路基板
12… LED光源
12A… LED光源
12B… LED光源
12C… LED光源
20… インナーレンズ
21… レンズ部
21A… レンズ部
21B… レンズ部
21C… レンズ部
22… 第1レンズ面
22a… 第1面
22b… 第2面
22ba… 自由曲線
22bb… 自由曲線
22A… 第1レンズ面
22Aa… 第1面
22Ab… 第2面
22B… 第1レンズ面
22Ba… 第1面
22Bb… 第2面
22C… 第1レンズ面
22Ca… 第1面
22Cb… 第2面
23… 第2レンズ面
23A… 第2レンズ面
23B… 第2レンズ面
23C… 第2レンズ面
24… 連設部
50… 車体
51… ネジ
51a… ネジ頭
52… スペース

Claims (8)

  1. 基板上に複数のLEDが直線状に配列実装されてなるLED実装基板と、
    複数のレンズ部が直線状に連設されてなるインナーレンズと、を備えた車両用灯具であって、
    前記車両用灯具は、車両前部に、前記複数のLEDの配列方向を車幅方向中央側から側方側に向けて車両前後方向後側に所定の角度傾けて取り付けられ、それに伴って前記夫々のLEDの光軸も車両前後方向に対して前記角度と同じ角度で車両側方側に傾いており、
    前記インナーレンズは、第1レンズ部、前記第1レンズ部の車幅方向中央側の隣に配置された第2レンズ部、および前記第2LEDの車幅方向中央側の隣に配置された第3レンズ部とを備え、
    前記各レンズ部は、前記夫々のLEDの光軸上に位置すると共に前記LEDと対向する側に第1面及び第2面からなる第1レンズ面を有し、前記第1レンズ面の反対側に第2レンズ面を有し、
    前記複数のLEDは、前記第1レンズ部の前記第1レンズ面の前記第1面に対向して配置される第1LED、前記第1LEDの車幅方向中央側の隣に配置されて前記第2レンズ部の前記第1レンズ面の前記第1面に対向して配置された第2LED、および前記第2LEDの車幅方向中央側の隣に配置されて前記第3レンズ部の前記第1レンズ面の前記第一面に対向して配置された第3LEDとを有し、
    第1レンズ部の第1レンズ面の第1面は、第1LEDからの出射光のうち該第1LEDの光軸を含む該光軸から所定の角度αの範囲に向けて出射された光を集光方向に屈折させて前記第1レンズ部に入射する光学機能面であり、
    前記第1レンズ部の第1レンズ面の第2面は第2LEDからの出射光のうち該第2LEDの光軸に対して所定の傾斜角度βから所定の角度γの範囲に向けて出射された光を前記第1レンズ部に入射する光学機能面であり、
    前記第1レンズ部の第2レンズ面は、前記第1レンズ部の第1面からの入射光を集光方向に屈折させて車両前方に向けて出射する光学機能面であることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第1レンズ部の第1面は、前記第3LEDから出射して前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面から入射して、前記第2レンズ部及び前記第1レンズ部を導光した光を前記基板側に向けて出射する光学機能面であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記第3LEDから出射して前記第2レンズ部の前記第1レンズ面の前記第2面に入射した光は、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面において、屈折または反射され、前記第1レンズ部より前記基板側に向けて出射されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車両用灯具。
  4. 前記第3LEDから出射して、前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面に入射した光は、前記第2レンズ部の第2レンズ面から出射後、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面から入射するとともに前記基板側に屈折されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用灯具。
  5. 前記第3LEDから出射して、前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面に入射した光は、前記第2レンズ部の第2レンズ面から出射後、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面から入射し、前記第1レンズ部を導光して、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面にて前記基板側に反射されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用灯具。
  6. 前記第3LEDから出射して、前記第2レンズ部の第1レンズ面の第2面に入射した光は、前記第2レンズ部および前記第1レンズ部を同行し、前記第1レンズ部の前記第2レンズ面にて反射して、前記基板側に向けて出射されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車両用灯具。
  7. 前記角度αは約40°であり、前記角度βは約65°であり、角度γは約15°であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の車両用灯具。
  8. 前記レンズ部の第1レンズ面の第2面と前記基板との間には少なくとも複数箇所に、前記LED実装基板を固定部材に固定するネジのネジ頭が位置するスペースが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の車両用灯具。
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