JP2019201497A - 電動車両 - Google Patents

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一夫 河口
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Abstract

【課題】第1制御装置と第2制御装置との間の第1通信に異常が生じている場合において、第2モータに短絡異常が生じているときに、第2モータの昇温を抑制する。【解決手段】第2モータの短絡異常が生じているか否かを判定する短絡異常判定を実行し、第1通信より通信速度が速い第2通信で短絡異常判定の判定結果を第1制御装置へ送信する異常判定回路、を備え、第1制御装置は、第1通信を介して第2制御装置へ制御用データを送信できない異常が生じている場合において、異常判定回路から判定結果として短絡異常が生じているという判定が送信されているときには、電動車両の走行を停止する。これにより、第11制御装置と第2制御装置との間の第1通信に異常が生じている場合において、第2モータに短絡異常が生じているときに、第2モータの昇温を抑制する。【選択図】図4

Description

本発明は、電動車両に関し、詳しくは、第1,第2モータと,第1,第2制御装置と、を備える電動車両に関する。
従来、この種の電動車両としては、第1モータと、第2モータ(第3モータ)と、第1制御装置(第1マイコン)と,第2制御装置(第3
マイコン)と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。第1モータは、前輪を駆動する。第2モータは、後輪を駆動する。第1制御装置は、第1モータを制御する。第2制御装置は、第2モータを制御する。第1制御装置と第2制御装置とは、通信(シリアル通信線)を介して各種データをやり取りすることで、第1,第2モータを協調制御している。この車両では、第1モータが高回転であるときには、第1制御装置によって実行される第1モータを制御するための演算の一部を第2制御装置で実行する。これにより、第1制御装置での演算負担を軽減している。
特開2010−193548号公報
上述の電動車両では、第1制御装置と第2制御装置との間の通信に異常が生じると、第1,第2モータの協調制御を行なうことができなくなる。この場合、第1,第2モータの一方のみを駆動して退避走行することが考えられる。しかしながら、こうした退避走行中に、第1,第2モータのうち駆動していない側のモータに短絡異常が生じると、退避走行によって短絡異常が生じたモータが連れ回されて逆起電流が流れることで当該モータが昇温する場合がある。
本発明の電動車両は、第1制御装置と第2制御装置との間の第1通信に異常が生じている場合において、第2モータに短絡異常が生じているときに、第2モータの昇温を抑制することを主目的とする。
本発明の電動車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の電動車両は、
前輪または後輪のうち一方の車輪を駆動するための第1モータと、
前記一方の車輪とは異なる他方の車輪を駆動するための第2モータと、
前記第1モータを制御する第1制御装置と、
第1通信により前記第1制御装置と通信可能で、前記第1制御装置から前記第1通信を介して入力される前記第2モータの制御に必要な制御用データに基づいて前記第2モータを制御する第2制御装置と、
を備える電動車両であって、
前記第2モータの短絡異常が生じているか否かを判定する短絡異常判定を実行し、前記第1通信より通信速度が速い第2通信で前記短絡異常判定の判定結果を前記第1制御装置へ送信する異常判定回路、
を備え、
前記第1制御装置は、前記第1通信を介して前記第2制御装置へ前記制御用データを送信できない異常が生じている場合において、前記異常判定回路から前記判定結果として前記短絡異常が生じているという判定が送信されているときには、前記電動車両の走行を停止する、
ことを要旨とする。
この本発明の電動車両では、第2モータの短絡異常が生じているか否かを判定する短絡異常判定を実行し、第1通信より通信速度が速い第2通信で短絡異常判定の判定結果を第1制御装置へ送信する異常判定回路を備えている。そして、第1制御装置は、第1通信を介して第2制御装置へ制御用データを送信できない異常が生じている場合において、異常判定回路から判定結果として短絡異常が生じているという判定が送信されているときには、電動車両の走行を停止する。これにより、第1通信を介して第2制御装置へ制御用データを送信できない異常が生じている場合において、走行により短絡異常が生じた第2モータが連れ回されて第2モータに逆起電流が流れることを回避する。この結果、第2モータの昇温を抑制することができる。
こうした本発明の電動車両において、出力軸が前記第1モータの回転軸に接続されたエンジンと、前記一方の車輪に接続された駆動軸に動力を入出力する第3モータと、前記第3モータを制御する第3制御装置と、を備え、前記第3制御装置は、前記第1通信と同一の通信速度の第3通信で前記第2制御装置と通信可能であり第3通信を介して前記第2制御装置から前記第2モータの状態を表すデータを受信すると共に、前記第1通信と同一の通信速度の第4通信で前記第1制御装置と通信可能としてもよい。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 モータMG1,MG2,MG3を有する電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。 モータECU40の構成の概略を示す構成図である。 MG1マイコン40aにより実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。図2は、モータMG1,MG2,MG3を有する電機駆動系の構成の概略を示す構成図である。図3は、モータECU40の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2,MG3と、インバータ41,42,43と、蓄電装置としてのバッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されており、ダンパ28を介してプラネタリギヤ30のキャリヤに接続されている。エンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサ23からのクランク角θcrなどが入力ポートから入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、前輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38Fを介して連結された駆動軸36Fが接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、上述したように、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、永久磁石が埋め込まれた回転子と三相コイルが巻回された固定子とを備える同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、モータMG1と同様に同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36Fに接続されている。モータMG3は、モータMG1,MG2と同様に同期発電電動機として構成されており、回転子が後輪39c,39dにデファレンシャルギヤ38Rを介して連結された駆動軸36Rに接続されている。
インバータ41,42,43は、モータMG1,MG2,MG3の駆動に用いられる。図2に示すように、インバータ41は、電力ライン54に接続されており、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのトランジスタT11〜T16のそれぞれに並列に接続された6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、電力ライン54の正極側ラインと負極側ラインとに対してソース側とシンク側になるように2個ずつペアで配置されている。また、トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータMG1の三相コイル(U相、V相、W相)の各々が接続されている。したがって、インバータ41に電圧が作用しているときに、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40のMG1マイコン40aによって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、モータMG1の三相コイルに回転磁界が形成され、モータMG1が回転駆動される。
インバータ42は、インバータ41と同様に、電力ライン54に接続されており、6つのトランジスタT21〜T26と6つのダイオードD21〜D26とを有する。そして、インバータ42に電圧が作用しているときに、モータECU40のMG2マイコン40bによって、対となるトランジスタT21〜T26のオン時間の割合が調節されることにより、モータMG2の三相コイルに回転磁界が形成され、モータMG2が回転駆動される。
インバータ43は、インバータ41,42と同様に、電力ライン54に接続されており、6つのトランジスタT31〜T36と6つのダイオードD31〜D36とを有する。そして、インバータ43に電圧が作用しているときに、モータECU40のMG3マイコン40cによって、対となるトランジスタT31〜T36のオン時間の割合が調節されることにより、モータMG3の三相コイルに回転磁界が形成され、モータMG3が回転駆動される。
モータECU40は、図3に示すように、MG1,MG2,MG3マイコン40a,40b,40cを中心とするマルチコアのマイクロプロセッサとして構成されており、MG1,MG2,MG3マイコン40a,40b,40cの他に、判定用IC40dを備える。
MG1マイコン40aは、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。MG1マイコン40aには、モータMG1の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ44からのモータMG1の回転子の回転位置θm1や、モータMG1の各相に流れる相電流を検出する電流センサ44u,44v,44wからの相電流Iu1,Iv1,Iw1が入力ポートを介して入力されている。MG1マイコン40aからは、インバータ41の各スイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。MG1マイコン40aは、モータMG1の回転子の回転位置θm1に基づいてモータMG1の回転数Nm1を演算している。MG1マイコン40aは、MG2マイコン40bやMG3マイコン40cと通信ポートを介して接続されている。MG1マイコン40aは、MG2マイコン40bおよびMG3マイコン40cと通信速度V1(例えば、500kbps,1Mbps,1.5Mbpsなど)のシリアル通信により各種データをやり取りしている。
MG2マイコン40bは、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。MG2マイコン40bには、モータMG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ45からのモータMG2の回転子の回転位置θm2や、モータMG2の各相に流れる相電流を検出する電流センサ45u,45v,45wからの相電流Iu2,Iv2,Iw2などが入力ポートを介して入力されている。MG2マイコン40bからは、インバータ42の各スイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。MG2マイコン40bは、モータMG2の回転子の回転位置θm2に基づいてモータMG2の回転数Nm2を演算している。MG2マイコン40bは、MG1マイコン40bやMG3マイコン40c,HCECU70と通信ポートを介して接続されている。MG2マイコン40bは、MG1マイコン40bやMG3マイコン40c,HCECU70と通信速度V1のシリアル通信により各種データをやり取りしている。
MG3マイコン40cは、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。MG3マイコン40cには、モータMG3の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ46からのモータMG3の回転子の回転位置θm3や、モータMG3の各相に流れる相電流を検出する電流センサ46u,46v,46wからの相電流Iu3,Iv3,Iw3などが入力ポートを介して入力されている。MG3マイコン40cからは、インバータ43の各スイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。MG3マイコン40cは、モータMG3の回転子の回転位置θm3に基づいてモータMG3の回転数Nm3を演算している。MG3マイコン40cは、MG1マイコン40aやMG2マイコン40bと通信ポートを介して接続されている。MG3マイコン40cは、MG1マイコン40aと通信速度V1のシリアル通信によりモータMG3を駆動するインバータ43を制御するために必要な各種データをやり取りしている。MG3マイコン40cは、MG2マイコン40bと通信速度V1のシリアル通信によりモータMG3の故障診断に関する各種データをやり取りしている。一般に、モータMG3の故障診断に関する各種データのほうがインバータ43を制御するために必要な各種データに比してデータ量が多い。実施例では、MG3マイコン40cは、インバータ43を制御するために必要な各種データをやり取りするマイコンとモータMG3の故障診断に関する各種データをやり取りするマイコンとを異なるものとすることにより、MG1マイコン40aおよびMG2マイコン40bのうち一方との通信のみに負荷が集中することを抑制している。
判定用IC40dは、MG1マイコン40aの通信ポートおよびMG3マイコン40cの通信ポートとジカ線接続されており、判定用IC40dには、モータMG3の各相に流れる相電流を検出する電流センサ46u,46v,46wからの相電流Iu3,Iv3,Iw3などが入力されている。判定用IC40dは、相電流Iu3,Iv3,Iw3のうちの少なくとも1つが閾値Irefを超えているときには、モータMG3の各相のうち少なくとも2相が短絡する短絡異常が発生していると判定して、異常発生信号をMG1マイコン40a,MG3マイコン40cへ送信する。判定用IC40dとMG1,MG3マイコン40a,40cとは、ジカ線接続されているから、判定用IC40dとMG1,MG3マイコン40a,40cとの間の通信速度V2は、MG1マイコン40a,MG2マイコン40b,MG3マイコン40cの相互間の通信速度V1より速くなっている。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように、電力ライン54を介してインバータ41,42,43に接続されている。バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52により管理されている。電力ライン54の正極ラインと負極ラインとの間には、電圧を平滑するコンデンサ57が取り付けられている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に取り付けられた電圧センサ51aからのバッテリ50の電圧Vbや、バッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ib、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからのバッテリ50の温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからのバッテリ50の電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対する放電可能な電力量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。また、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vを挙げることができる。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転を伴わずに(回転停止させて)走行する電動走行(EV走行)モードやエンジン22の運転(回転)を伴って走行するハイブリッド走行(HV走行)モードを含む複数の走行モードで走行する。
EV走行モードでは、基本的には、以下のように走行する。HVECU70は、最初に、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTd*を設定する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTd*がトルク配分比ktに基づいて前輪39a,39bと後輪39c,39dとに出力されるようにモータMG2,MG3のトルク指令Tm2*,Tm3*を設定する。ここで、トルク配分比ktは、前輪39a,39bに出力するトルクと後輪39c,39dに出力するトルクとの和に対する後輪39c,39dに出力するトルクの割合であり、走行状態(発進時や加速時、定速時、減速時、スリップ時など)に基づいて設定される。そして、設定したモータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をモータECU40に送信する。
モータECU40は、HVECU70から送信されたモータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をMG2マイコン40bで受信する。トルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*を受信したMG2マイコン40bは、モータMG1,MG3のトルク指令Tm1*,Tm3*をMG1マイコン40aに送信する。トルク指令Tm1*,Tm3*を受信したMG1マイコン40aは、モータMG3のトルク指令Tm3*をMG3マイコン40cに送信する。トルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*を受信したMG1,MG2,MG3マイコン40a,40b,40cは、モータMG1,MG2,MG3がトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*で駆動されるようにインバータ41,42,43のトランジスタT11〜T16,T21〜T26,T31〜T36のスイッチング制御を行なう。
HV走行モードでは、基本的には、以下のように走行する。HVECU70は、最初に、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて走行に要求される要求トルクTd*を設定すると共に、設定した要求トルクTd*と車速Vとに基づいて走行に要求される要求パワーPd*を設定する。続いて、要求パワーPd*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を計算する。そして、エンジン22から要求パワーPe*が出力されると共に要求トルクTd*がトルク配分比ktに基づいて前輪39a,39bと後輪39c,39dとに出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にモータMG1,MG2,MG3のトルク指令Tm1*,Tm2*,Tm3*をモータECU40に送信する。エンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*および目標トルクTe*で運転されるようにエンジン22の吸入空気量制御,燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40によるインバータ41,42,43の制御については上述した。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータECU40のMG1,MG2,MG3マイコン40a,40b,40cは、それぞれが制御するインバータ41,42,43やモータMG1,MG2,MG3,入力される各センサなどの異常判定を実行する。MG1マイコン40a,MG3マイコン40cは、それぞれ異常判定の結果をMG2マイコン40aを介してHVECU70へシリアル通信により送信する。MG2マイコン40aは、判定した自己の異常判定の結果をHVECU70へ送信する。MG1,MG2,MG3マイコン40a,40b,40cからの異常判定の結果を受信したHVECU70は、異常判定の結果に応じて各種制御を実行する。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータECU40のMG3マイコン40cは、モータMG3の短絡異常が発生していると判定したときに、インバータ43をシャットダウンする(インバータ32のトランジスタT31〜T36のゲートをオフとする)。こうした処理により、モータMG3の短絡した2相に大きな電流が流れることを抑制している。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、モータMG3に短絡異常が発生しているときの動作について説明する。図4は、MG1マイコン40aにより実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、上述したEV走行モードやHV走行モードでの走行中に、所定時間(例えば、数msecなど)毎に繰り返し実行される。
本ルーチンが実行されると、MG1マイコン40aは、MG3マイコン40cとのシリアル通信に異常が発生しているか否かを判定する処理を実行する(ステップS100)。この判定は、MG3マイコン40cからのシリアル通信を介した各種データの入力が途絶した場合に、シリアル通信に異常が発生していると判定する。
ステップS100でMG3マイコン40cとのシリアル通信に異常が発生していないと判定したときには、MG1マイコン40aからMG3マイコン40cへモータMG3のトルク指令Tm3*を送信できており、MG3マイコン40cでモータMG3を適正に駆動できると判断して、本ルーチンを終了する。
ステップS100でMG3マイコン40cとのシリアル通信に異常が発生しているときには、MG1マイコン40aからMG3マイコン40cへモータMG3のトルク指令Tm3*を送信できないため、MG3マイコン40cでモータMG3を適正に駆動することができないと判断して、続いて、判定用IC40dから異常発生信号が入力されているか否かを判定する(ステップS110)。判定用IC40dからMG1マイコン40aへ異常発生信号が入力されているときには、モータMG3のU相,V相,W相のうち少なくとも2相が短絡する短絡異常が発生していると考えられる。したがって、ステップS110は、モータMG3に短絡異常が生じているか否かを判定する処理となっている。
ステップS110で判定用IC40dから異常発生信号が入力されていないときには、モータMG3に短絡異常が生じていないと判断して、退避走行指令をMG2マイコン40bを介してHVECU70へ送信して(ステップS120)、本ルーチンを終了する。退避走行指令を受信したHVECU70は、上限車速Vref未満の車速でエンジン22の運転を伴って前輪39a,39bを駆動して走行する車速制限付きの前輪駆動(FF)走行モードで走行するようにエンジン22,モータMG1,MG2を制御する。
車速制限付きのFF走行モードでは、基本的には、以下のように走行する。HVECU70は、最初に、車速Vと上限車速Vrefとのうち小さい車速を制御用車速Vcに設定し、アクセル開度Accと制御用車速Vcとに基づいて走行に要求される要求トルクTd*を設定する。続いて、要求パワーPd*からバッテリ50の充放電要求パワーPb*を減じて車両に要求される(エンジン22に要求される)要求パワーPe*を計算する。そして、エンジン22から要求パワーPe*が出力されると共に要求トルクTd*が前輪39a,39bに出力されるように、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。そして、エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共にモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。エンジンECU24によるエンジン22の制御およびモータECU40によるインバータ41,42の制御については上述した。今、MG1マイコン40aとMG3マイコン40cとの間の通信に異常が生じている場合を考えているから、MG3マイコン40cによりインバータ43はシャットダウンされている。したがって、こうした制御により、車速を上限車速Vref未満の車速に制限しながら前輪39a,39bを駆動して走行することができる。ここでは、モータMG3に短絡異常が生じておらずインバータ43をシャットダウンしていることから、車速制限付きのFF走行モードでの走行でモータMG3を連れ回しても、モータMG3に大きな電流が流れることはなく、差し支えない。
ステップS110で判定用IC40dから異常発生信号が入力されているときには、モータMG3に短絡異常が生じている判断して、レディオフ指令をMG2マイコン40bを介してHVECU70へ送信して(ステップS130)、本ルーチンを終了する。レディオフ指令を受信したHVECU70は、エンジン22やモータMG1,MG2の駆動停止要求をエンジンECU24やMG2マイコン40bに送信すると共にMG2マイコン40bを介してMG1,MG3マイコン40a,40cに送信して、エンジンECU24やMG1,MG2,MG3マイコン40a,40b,40cにエンジン22やインバータ41,42,43を駆動停止させて、走行を停止させる。そして、レディオフ(システム停止)する。モータMG3に短絡異常が生じているときに走行を継続させると、モータMG3が連れ回されて、モータMG3に大きな電流が流れ、モータMG3が昇温する場合がある。実施例では、モータMG3に短絡異常が生じているときには、走行を停止させてレディオフ(システム停止)するから、モータMG3の昇温を抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、MG1マイコン40aは、シリアル通信を介してMG3マイコン40bへトルク指令Tm3*を送信できない異常が生じている場合において、判定用IC40dから短絡異常が生じているという判定結果が送信されているときには、ハイブリッド自動車20の走行を停止させることにより、短絡異常が生じているモータMG3の昇温を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20によれば、MG1マイコン40a,MG2マイコン40b,MG3マイコン40cの相互間の通信をシリアル通信としているが、MG1マイコン40a,MG2マイコン40b,MG3マイコン40cの相互間で通信を行なうことができればよいから、シリアル通信に限定したものではなく、例えば、パラレル通信としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22とモータMG1,MG2とプラネタリギヤ30とにより駆動軸36Fに出力される動力で前輪39a,39bを駆動し、モータMG3で後輪39c,39dを駆動しているが、プラネタリギヤ30のリングギヤを駆動軸36Rに接続すると共にモータMG3の回転子を駆動軸36Fに接続することにより、エンジン22とモータMG1,MG2とプラネタリギヤ30とにより駆動軸36Rに出力される動力で後輪39c,39dを駆動し、モータMG3で前輪39a,39bを駆動してもよい。
実施例では、本発明をハイブリッド自動車20に適用する場合について例示しているが、本発明を、エンジン22やモータMG1,インバータ41,プラネタリギヤ30を備えない電動車両に適用してもよ構わない。この場合、MG2マイコン40bからMG3マイコン40cへモータMG3のトルク指令Tm3*を送信するものとし、図4に例示された処理ルーチンはMG2マイコン40bで実行すればよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータMG1が「第1モータ」に相当し、モータMG3が「第2モータ」に相当し、MG1マイコン40aが「第1制御装置」に相当し、MG3マイコン40cが「第2制御装置」に相当し、判定用IC40dが「異常判定回路」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、電動車両の製造方法などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36F,36R 駆動軸、38F,38R デファレンシャルギヤ、39a,39b 前輪、39c,39d 後輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、40a MG1マイコン、40b MG2マイコン、40c MG3マイコン、40d 判定用IC、41,42,43 インバータ、44,45,46 回転位置検出センサ、44u,44v,44w,45u,45v,45w,46u,46v,46w 電流センサ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、57 コンデンサ、70 メイン電子制御ユニット(メインECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、D11〜D16,D21〜D26,D31〜D36 ダイオード、MG1,MG2,MG3 モータ、T11〜T16,T21〜T26,T31〜T36 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 前輪または後輪のうち一方の車輪を駆動するための第1モータと、
    前記一方の車輪とは異なる他方の車輪を駆動するための第2モータと、
    前記第1モータを制御する第1制御装置と、
    第1通信により前記第1制御装置と通信可能で、前記第1制御装置から前記第1通信を介して入力される前記第2モータの制御に必要な制御用データに基づいて前記第2モータを制御する第2制御装置と、
    を備える電動車両であって、
    前記第2モータの短絡異常が生じているか否かを判定する短絡異常判定を実行し、前記第1通信より通信速度が速い第2通信で前記短絡異常判定の判定結果を前記第1制御装置へ送信する異常判定回路、
    を備え、
    前記第1制御装置は、前記第1通信を介して前記第2制御装置へ前記制御用データを送信できない異常が生じている場合において、前記異常判定回路から前記判定結果として前記短絡異常が生じているという判定が送信されているときには、前記電動車両の走行を停止する、
    電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111923746A (zh) * 2020-08-19 2020-11-13 华人运通(江苏)技术有限公司 扭矩分配方法、装置、电子设备、车辆动力***和车辆

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