JP2019201106A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ Download PDF

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Abstract

【課題】耐湿性を確保しつつ静電容量を大きくすることができる小型の積層セラミックコンデンサを提供する。【解決手段】積層セラミックコンデンサ1は、誘電体層11および内部電極層12を含む積層体10と、第1下地電極層21aを含む第1外部電極21と、第2下地電極層22aを含む第2外部電極22とを備える。内部電極層12と第1および第2下地電極層21a,22aとは、それぞれ積層体10の第1および第2端面10e,10fを覆う第1および第2合金層21c,22cを介して接続される。積層体10の稜部のうち、第1および第2端面10e,10fの各々と、第1および第2主面10a,10bならびに第1および第2側面10c,10dの各々とを結ぶ稜部の所定部位の曲率半径は、いずれも5.4μm以上10μm以下であり、これら稜部を覆うように第1および第2端面10e,10fから第1および第2外部電極21,22がそれぞれ延設される。【選択図】図2

Description

本発明は、積層セラミックコンデンサに関し、特にそのチップサイズが大幅に小型化された積層セラミックコンデンサに関する。
近年、積層セラミックコンデンサの小型化が飛躍的に進んでおり、長さ方向の外形寸法が概ね0.4[mm]であるとともに、幅方向および高さ方向の外形寸法がそれぞれ概ね0.2[mm]である、いわゆるチップサイズが0402サイズである積層セラミックコンデンサも実用化されるに至っている。
一般に、積層セラミックコンデンサは、内部電極層と誘電体層とが交互に積層された積層体と、当該積層体の外表面に設けられた一対の外部電極とを備えている。積層体は、静電容量を形成する内層部と、当該内層部を取り囲むように設けられたマージン部とによって構成されている。
このうち、マージン部は、主として誘電体層によって構成されており、外部環境から内層部を保護する目的で設けられている。この外部環境からの内層部の保護には、主として外部からの水分の侵入による内層部の絶縁抵抗の劣化の防止(すなわち耐湿性の確保)が含まれる。また、一対の外部電極自体も、その厚みを十分に厚くすることにより、耐湿性の確保に寄与している。
積層セラミックコンデンサのさらなる小型化を図るに際しては、積層体の小型化に伴って内層部も小型化してしまうことになる。そのため、何らの手当ても行なわなかった場合には、静電容量を大きく確保することができなくなってしまう問題が発生する。
仮に、静電容量を確保しつつ積層体を小型化するために、積層体の内部に設けられる内層部を大型化した場合には、必然的にマージン部が薄型化されてしまうことになり、上述した耐湿性を確保することが困難になってしまう。また、仮に、積層体を限られた大きさの範囲内で大型化するために、一対の外部電極の各々を薄型化した場合にも、やはり上述した耐湿性を確保することが困難になってしまう。
ここで、内部電極層と誘電体層との積層方向における薄型化が図られた積層セラミックコンデンサが開示された文献として、たとえば特開2015−35581号公報(特許文献1)がある。当該特許文献1には、内部電極層が露出する部分の積層体の端面と外部電極の下地電極層との界面に、内部電極層を構成する金属と下地電極層を構成する金属との合金層が設けられてなる積層セラミックコンデンサが開示されている。このように構成することにより、等価直列抵抗の低抵抗化(すなわち低ESR化)が図られるとともに、相当程度に耐湿性が確保できることになる。
特開2015−35581号公報
しかしながら、積層セラミックコンデンサの小型化を図るに際して、上述した特許文献1に記載される如くの合金層を設けただけでは、必ずしも十分な耐湿性が確保できるとは限らない。すなわち、たとえば当該特許文献1の表1,表2においても開示されているように、積層体の端面に上述した合金層を設けるとともに、当該合金層の被覆率を高めたにも拘わらず、結果として耐湿性が十分に確保できていないケースも散見される。
このように、積層体の端面を上述した合金層にて覆うのみでは十分な耐湿性が確保できないおそれがあるため、積層セラミックコンデンサの小型化を図るに際しては、耐湿性を向上させるためにさらなる改善が必要不可欠である。
したがって、本発明は、上述した問題を解決すべくなされたものであり、耐湿性を確保しつつ静電容量を大きくすることができる小型の積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
本発明者は、内部電極層の金属と外部電極の金属とからなる合金層によって積層体の端面を覆うことにより、積層体の端面を覆う部分の外部電極を介しての内層部への水分の侵入が抑制可能にはなるものの、当該合金層を設けただけでは、積層体の当該端面の周囲に位置する外表面を覆う部分の外部電極を介しての内層部への水分の侵入については、これを十分に抑制するこができないとの知見を得るに至り、当該知見に基づいて本発明を完成させるに至った。
本発明に基づく積層セラミックコンデンサは、積層体と、第1外部電極と、第2外部電極とを備えている。上記積層体は、高さ方向において交互に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含んでおり、上記高さ方向において相対する第1主面および第2主面、上記高さ方向に直交する幅方向において相対する第1側面および第2側面、ならびに、上記高さ方向および上記幅方向の双方に直交する長さ方向において相対する第1端面および第2端面を有している。上記第1外部電極は、上記第1端面を覆っており、上記第2外部電極は、上記第2端面を覆っている。上記複数の内部電極層は、上記第1外部電極に接続された複数の第1内部電極層と、上記第2外部電極に接続された複数の第2内部電極層とを含んでいる。上記第1外部電極は、上記積層体側に位置する第1下地電極層と、上記第1下地電極層上に設けられた第1めっき膜とを含んでおり、上記第2外部電極は、上記積層体側に位置する第2下地電極層と、上記第2下地電極層上に設けられた第2めっき膜とを含んでいる。
上記複数の第1内部電極層の各々と上記第1下地電極層とは、上記複数の第1内部電極層の各々を構成する金属と上記第1下地電極層を構成する金属とからなる第1合金層を介して接続されており、上記複数の第2内部電極層の各々と上記第2下地電極層とは、上記複数の第2内部電極層の各々を構成する金属と上記第2下地電極層を構成する金属とからなる第2合金層を介して接続されている。上記第1合金層は、上記複数の第1内部電極層が露出する部分の上記第1端面を当該第1端面の面内方向と平行な方向において連続的に覆っており、上記第2合金層は、上記複数の第2内部電極層が露出する部分の上記第2端面を当該第2端面の面内方向と平行な方向において連続的に覆っている。
当該本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記高さ方向および上記長さ方向の双方に平行でかつ上記幅方向における上記積層体の中央部を含む平面を第1平面とし、上記幅方向および上記長さ方向の双方に平行でかつ上記高さ方向における上記積層体の中央部を含む平面を第2平面とし、上記第1端面と上記第1主面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第1稜部とし、上記第1端面と上記第2主面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第2稜部とし、上記第1端面と上記第1側面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第3稜部とし、上記第1端面と上記第2側面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第4稜部とし、上記第2端面と上記第1主面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第5稜部とし、上記第2端面と上記第2主面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第6稜部とし、上記第2端面と上記第1側面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第7稜部とし、上記第2端面と上記第2側面とを接続する部分の上記積層体の稜部を第8稜部とした場合に、上記第1平面上における上記第1稜部の曲率半径R1、上記第1平面上における上記第2稜部の曲率半径R2、上記第2平面上における上記第3稜部の曲率半径R3、および、上記第2平面上における上記第4稜部の曲率半径R4が、いずれも5.4[μm]以上10[μm]以下の条件を満たすとともに、上記第1平面上における上記第5稜部の曲率半径R5、上記第1平面上における上記第6稜部の曲率半径R6、上記第2平面上における上記第7稜部の曲率半径R7、および、上記第2平面上における上記第8稜部の曲率半径R8が、いずれも5.4[μm]以上10[μm]以下の条件を満たしている。
ここで、当該本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1外部電極が、上記第1稜部、上記第2稜部、上記第3稜部および上記第4稜部の各々を覆うように、上記第1端面から上記第1主面、上記第2主面、上記第1側面および上記第2側面の各々の上記第1端面寄りの部分にまで延設されているとともに、上記第2外部電極が、上記第5稜部、上記第6稜部、上記第7稜部および上記第8稜部の各々を覆うように、上記第2端面から上記第1主面、上記第2主面、上記第1側面および上記第2側面の各々の上記第2端面寄りの部分にまで延設されている。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1下地電極層の外側表面と上記第1端面との間の、上記第1平面上における上記長さ方向に沿った最大距離T1が、8.4[μm]以上12[μm]以下の条件を満たすとともに、上記第2下地電極層の外側表面と上記第2端面との間の、上記第1平面上における上記長さ方向に沿った最大距離T2が、8.4[μm]以上12[μm]以下の条件を満たしていることが好ましい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1下地電極層の外側表面と上記第1主面との間の、上記第1平面上における上記高さ方向に沿った最大距離t1、上記第1下地電極層の外側表面と上記第2主面との間の、上記第1平面上における上記高さ方向に沿った最大距離t2、上記第1下地電極層の外側表面と上記第1側面との間の、上記第2平面上における上記幅方向に沿った最大距離t3、および、上記第1下地電極層の外側表面と上記第2側面との間の、上記第2平面上における上記幅方向に沿った最大距離t4が、いずれも3.7[μm]以上4.5[μm]以下の条件を満たすとともに、上記第2下地電極層の外側表面と上記第1主面との間の、上記第1平面上における上記高さ方向に沿った最大距離t5、上記第2下地電極層の外側表面と上記第2主面との間の、上記第1平面上における上記高さ方向に沿った最大距離t6、上記第2下地電極層の外側表面と上記第1側面との間の、上記第2平面上における上記幅方向に沿った最大距離t7、および、上記第2下地電極層の外側表面と上記第2側面との間の、上記第2平面上における上記幅方向に沿った最大距離t8が、いずれも3.7[μm]以上4.5[μm]以下の条件を満たしていることが好ましい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記複数の第1内部電極層の各々が、上記高さ方向において上記複数の第2内部電極層に対向する第1対向部を有しているとともに、上記複数の第2内部電極層の各々が、上記高さ方向において上記複数の第1内部電極層に対向する第2対向部を有していてもよく、その場合には、上記積層体が、上記第1対向部および上記第2対向部が上記高さ方向において積層されることで静電容量を形成する内層部を含むことになる。また、その場合には、上記内層部に含まれる部分の上記誘電体層の上記第1平面上における厚みdが、0.4[μm]以上0.7[μm]以下の条件を満たしていることが好ましい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1下地電極層および上記第2下地電極層が、いずれもディップ法によって塗布された導電性ペーストを焼き付けてなる焼結金属層にて構成されていることが好ましい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1下地電極層を構成する金属、および、上記第2下地電極層を構成する金属が、いずれもCuであってもよい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1下地電極層におけるCuの含有量が、65[wt%]以上であるとともに、上記第2下地電極層におけるCuの含有量が、65[wt%]以上であることが好ましい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記複数の第1内部電極層の各々を構成する金属、および、上記複数の第2内部電極層の各々を構成する金属が、いずれもNiであってもよい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第1めっき膜が、上記第1下地電極層を覆うNiめっき膜と、当該Niめっき膜を覆うSnめっき膜とを含んでいることが好ましく、上記第2めっき膜が、上記第2下地電極層を覆うNiめっき膜と、当該Niめっき膜を覆うSnめっき膜とを含んでいることが好ましい。
上記本発明に基づく積層セラミックコンデンサは、そのチップサイズが、0201サイズであってもよい。
本発明によれば、耐湿性を確保しつつ静電容量を大きくすることができる小型の積層セラミックコンデンサとすることができる。
実施の形態に係る積層セラミックコンデンサの概略斜視図である。 図1に示すII−II線に沿った模式断面図である。 図1に示すIII−III線に沿った模式断面図である。 図1に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。 図2に示すV−V線に沿った模式断面図である。 図2に示すVI−VI線に沿った模式断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのめっき膜形成前の要部の断面を撮影した電子顕微鏡写真である。 図7に示す電子顕微鏡写真を模式的に表わした図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフロー図である。 下地電極層の形成工程を示す模式図である。 検証試験の結果を示す表である。 積層体の第1稜部の曲率半径R1の測定方法を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
<本発明の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサの構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサの概略斜視図であり、図2ないし図4は、それぞれ図1に示すII−II線、III−III線およびIV−IV線に沿った模式断面図である。図5および図6は、それぞれ図2に示すV−V線およびVI−VI線に沿った模式断面図である。また、図7は、図1に示す積層セラミックコンデンサのめっき膜形成前の要部の断面を撮影した電子顕微鏡写真であり、図8は、図7に示す電子顕微鏡写真を模式的に表わした図である。まず、これら図1ないし図8を参照して、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1の構成について説明する。なお、図1ないし図6においては、後述する積層体10の長さ方向、幅方向および高さ方向をそれぞれ符号L、WおよびHで示す矢印にて表わしている。
図1ないし図6に示すように、積層セラミックコンデンサ1は、全体として細長の略直方体形状を有しており、積層体10と、第1外部電極21と、第2外部電極22とを備えている。
積層体10は、細長の略直方体形状を有しており、高さ方向Hにおいて相対する第1主面10aおよび第2主面10bと、高さ方向Hと直交する幅方向Wにおいて相対する第1側面10cおよび第2側面10dと、高さ方向Hおよび幅方向Wの双方に直交する長さ方向Lにおいて相対する第1端面10eおよび第2端面10fとを有している。
第1外部電極21は、積層体10の第1端面10eの全面と、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10cおよび第2側面10dの各々の第1端面10e寄りの部分とを覆っている。
第2外部電極22は、積層体10の第2端面10fの全面と、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10cおよび第2側面10dの各々の第2端面10f寄りの部分とを覆っている。
図2ないし図6に示すように、積層体10は、一層ずつ交互に積層された複数の誘電体層11および複数の内部電極層12を含んでいる。複数の誘電体層11および複数の内部電極層12は、積層体10の高さ方向Hに沿って積層されている。ここで、複数の誘電体層11および複数の内部電極層12の積層数は、実際には非常に多い(数十層〜数百層程度)ものであるが、ここでは作図の都合上、当該積層数を大幅に間引いた状態で表わしている。
複数の内部電極層12は、第1外部電極21に接続された複数の第1内部電極層12aと、第2外部電極22に接続された複数の第2内部電極層12bとを有している。複数の第1内部電極層12aと複数の第2内部電極層12bとは、高さ方向Hに沿って交互に配置されている。
複数の第1内部電極層12aの各々は、高さ方向Hにおいて隣り合う第2内部電極層12bと対向する第1対向部12a1と、当該第1対向部12a1および第1外部電極21を接続する第1引出部12a2とを有している。第1対向部12a1は、高さ方向Hに沿って見た場合に略矩形状であり、第1引出部12a2は、高さ方向Hに沿って見た場合にその幅方向Wにおける寸法が第1対向部12a1のそれと同じでありかつその長さ方向Lにおける寸法が第1対向部12a1のそれよりも小さい略矩形状である。第1対向部12a1と第1引出部12a2とは、長さ方向Lおいて連続している。
複数の第2内部電極層12bの各々は、高さ方向Hにおいて隣り合う第1内部電極層12aと対向する第2対向部12b1と、当該第2対向部12b1および第2外部電極22を接続する第2引出部12b2とを有している。第2対向部12b1は、高さ方向Hに沿って見た場合に略矩形状であり、第2引出部12b2は、高さ方向Hに沿って見た場合にその幅方向Wにおける寸法が第2対向部12b1のそれと同じでありかつその長さ方向Lにおける寸法が第2対向部12b1のそれよりも小さい略矩形状である。第2対向部12b1と第2引出部12b2とは、長さ方向Lおいて連続している。
積層体10は、内層部Cと、第1メインマージンMM1と、第2メインマージンMM2と、第1サイドマージンSM1と、第2サイドマージンSM2と、第1エンドマージンEM1と、第2エンドマージンEM2とに区画される。
内層部Cは、複数の第1内部電極層12aの各々が有する第1対向部12a1と、複数の第2内部電極層12bの各々が有する第2対向部12b1と、これらの間に位置する部分の複数の誘電体層11とによって規定され、これにより静電容量を形成している。
第1メインマージンMM1は、高さ方向Hにおいて内層部Cよりも第1主面10a側に位置しており、当該部分に位置する誘電体層11によって規定されている。第2メインマージンMM2は、高さ方向Hにおいて内層部Cよりも第2主面10b側に位置しており、当該部分に位置する誘電体層11によって規定されている。
第1サイドマージンSM1は、幅方向Wにおいて内層部Cよりも第1側面10c側に位置しており、当該部分に位置する誘電体層11によって規定されている。第2サイドマージンSM2は、幅方向Wにおいて内層部Cよりも第2側面10d側に位置しており、当該部分に位置する誘電体層11によって規定されている。
第1エンドマージンEM1は、長さ方向Lにおいて内層部Cよりも第1端面10e側に位置しており、当該部分に位置する誘電体層11および複数の第1内部電極層12aの各々が有する第1引出部12a2によって規定されている。第2エンドマージンEM2は、長さ方向Lにおいて内層部Cよりも第2端面10f側に位置しており、当該部分に位置する誘電体層11および複数の第2内部電極層12bの各々が有する第2引出部12b2によって規定されている。
第1引出部12a2は、第1対向部12a1から連続するように積層体10の第1端面10eに達している。そのため、第1引出部12a2は、積層体10の第1端面10eにおいて露出している。これにより、積層体10の第1端面10eは、長さ方向Lに沿って見た場合に、高さ方向Hにおいて誘電体層11の露出端部と第1引出部12a2の露出端部とが交互に配置された略矩形状の領域を有している。
第2引出部12b2は、第2対向部12b1から連続するように積層体10の第2端面10fに達している。そのため、第2引出部12b2は、積層体10の第2端面10fにおいて露出している。これにより、積層体10の第2端面10fは、長さ方向Lに沿って見た場合に、高さ方向Hにおいて誘電体層11の露出端部と第2引出部12b2の露出端部とが交互に配置された略矩形状の領域を有している。
図2ないし図4を参照して、積層セラミックコンデンサ1においては、長さ方向Lの最大外形寸法L0が、幅方向Wの最大外形寸法W0および高さ方向Hの最大外形寸法H0のいずれよりも大きい。本実施の形態においては、幅方向Wの最大外形寸法W0と、高さ方向Hの最大外形寸法H0とが、同等に構成されている。ただし、幅方向Wの最大外形寸法W0と、高さ方向Hの最大外形寸法H0とは、異なっていてもよい。なお、最大外形寸法が同等とは、寸法差が5[%]以内の範囲を含む意味である。
本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1は、その最大外形寸法L0、W0およびH0が、概ね0.25[mm]×0.125[mm]×0.125[mm]である、いわゆるチップサイズが0201サイズのものである。しかしながら、チップサイズはこれに限定されるものではなく、その最大外形寸法L0、W0およびH0は、概ね0.4[mm]×0.2[mm]×0.2[mm]とされてもよいし(いわゆる0402サイズ)、概ね0.6[mm]×0.3[mm]×0.3[mm]とされてもいし(いわゆる0603サイズ)、概ね1.0[mm]×0.5[mm]×0.5[mm]とさてもよい(いわゆる1005サイズ)。なお、上述した最大外形寸法L0、W0およびH0は、いずれも積層セラミックコンデンサ1を光学顕微鏡等によって観察することによって測定できる。
積層体10の角部および稜部には、丸みがつけられている。角部は、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10c、第2側面10d、第1端面10eおよび第2端面10fのうちの三面が結ばれた部分であり、稜部は、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10c、第2側面10d、第1端面10eおよび第2端面10fのうちの二面が結ばれた部分である。
ここで、図2および図3に示すように、第1端面10eと第1主面10aとを接続する部分の積層体10の稜部を第1稜部31と称し、第1端面10eと第2主面10bとを接続する部分の積層体10の稜部を第2稜部32と称し、第1端面10eと第1側面10cとを接続する部分の積層体10の稜部を第3稜部33と称し、第1端面10eと第2側面10dとを接続する部分の積層体10の稜部を第4稜部34と称し、第2端面10fと第1主面10aとを接続する部分の積層体10の稜部を第5稜部35と称し、第2端面10fと第2主面10bとを接続する部分の積層体10の稜部を第6稜部36と称し、第2端面10fと第1側面10cとを接続する部分の積層体10の稜部を第7稜部37と称し、第2端面10fと第2側面10dとを接続する部分の積層体10の稜部を第8稜部38と称することとする。
誘電体層11は、好ましくはBaまたはTiを含むペロブスカイト型化合物にて構成される。誘電体層11を構成する材料としては、たとえばBaTiO3、CaTiO3、SrTiO3およびCaZrO3等のいずれかを主成分とする誘電体セラミックを用いることができる。また、これらのいずれかを主成分とし、副成分として、Mn化合物、Mg化合物、Si化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物、Al化合物、V化合物および希土類化合物等の少なくともいずれかが添加された材料を用いて誘電体層11を形成してもよい。
内部電極層12を構成する材料としては、たとえばNi、Cu、Ag、PdおよびAu等のいずれか、または、これらのいずれかを含む合金(たとえばAgとPdとの合金等)を用いることができる。内部電極層12は、誘電体層11に含まれる誘電体セラミックと同一組成系の誘電体材料からなる粒子を含んでいてもよい。なお、本実施の形態においては、内部電極層12を構成する金属は、主としてNiである。
第1外部電極21は、積層体10側に位置する第1下地電極層21aと、当該第1下地電極層21a上に設けられた第1めっき膜21bとを有している。第1めっき膜21bは、第1下地電極層21aを覆うNiめっき膜21b1と、当該Niめっき膜21b1を覆うSnめっき膜21b2とを含んでいる。
第1下地電極層21aは、ディップ法によって積層体10に塗布された導電性ペーストを焼き付けてなる焼結金属層にて構成されており、金属とガラスとを含んでいる。金属としては、たとえばNi、Cu、Ag、PdおよびAu等のいずれか、または、これらのいずれかを含む合金(たとえばAgとPdとの合金等)を用いることができ、ガラスとしては、たとえばSiおよびZnを含むものを用いることができる。このうちのガラスは、導電性ペーストに含まれる焼結助剤と誘電体層11を構成する誘電体セラミックとの固着性を確保するためのものである。本実施の形態においては、第1下地電極層21aを構成する金属は、主としてCuである。
上述したように、第1外部電極21は、積層体10の第1端面10eのみならず、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10cおよび第2側面10dの各々の第1端面10e寄りの部分も覆っている。これに伴い、上述した第1下地電極層21aおよび第1めっき膜21bも、それぞれ積層体10の第1端面10eの全面と、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10cおよび第2側面10dの各々の第1端面10e寄りの部分とを覆っている。そのため、積層体10の上述した第1稜部31、第2稜部32、第3稜部33および第4稜部34も、それぞれ第1下地電極層21aおよび第1めっき膜21bからなる第1外部電極21によって覆われている。
第2外部電極22は、積層体10側に位置する第2下地電極層22aと、当該第2下地電極層22a上に設けられた第2めっき膜22bとを有している。第2めっき膜22bは、第2下地電極層22aを覆うNiめっき膜22b1と、当該Niめっき膜22b1を覆うSnめっき膜22b2とを含んでいる。
第2下地電極層22aは、ディップ法によって積層体10に塗布された導電性ペーストを焼き付けてなる焼結金属層にて構成されており、金属とガラスとを含んでいる。金属としては、たとえばNi、Cu、Ag、PdおよびAu等のいずれか、または、これらのいずれかを含む合金(たとえばAgとPdとの合金等)を用いることができ、ガラスとしては、たとえばSiおよびZnを含むものを用いることができる。このうちのガラスは、導電性ペーストに含まれる焼結助剤と誘電体層11を構成する誘電体セラミックとの固着性を確保するためのものである。本実施の形態においては、第2下地電極層22aを構成する金属は、主としてCuである。
上述したように、第2外部電極22は、積層体10の第2端面10fのみならず、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10cおよび第2側面10dの各々の第2端面10f寄りの部分も覆っている。これに伴い、上述した第2下地電極層22aおよび第2めっき膜22bも、それぞれ積層体10の第2端面10fの全面と、積層体10の第1主面10a、第2主面10b、第1側面10cおよび第2側面10dの各々の第2端面10f寄りの部分とを覆っている。そのため、積層体10の上述した第5稜部35、第6稜部36、第7稜部37および第8稜部38も、それぞれ第2下地電極層22aおよび第2めっき膜22bからなる第2外部電極22によって覆われている。
第1めっき膜21bおよび第2めっき膜22bに含まれるNiめっき膜21b1,22b1は、積層セラミックコンデンサ1を配線基板等に実装する際に、第1下地電極層21aおよび第2下地電極層22aが半田によって浸食されることを防止する機能を発揮する。一方、第1めっき膜21bおよび第2めっき膜22bに含まれるSnめっき膜21b2,22b2は、積層セラミックコンデンサ1を配線基板等に実装する際に、半田に対する濡れ性を向上させる機能を発揮する。
図2、図3、図5および図6に示すように、積層体10の第1端面10eと第1外部電極21の第1下地電極層21aとの間には、第1合金層41が設けられている。当該第1合金層41は、第1内部電極層12aを構成する金属(すなわちNi)と、第1下地電極層21aを構成する金属(すなわちCu)とからなる合金層(すなわちNi−Cu合金層)である。
第1合金層41は、積層体10の第1端面10eのうち、高さ方向Hにおいて誘電体層11の露出端部と第1引出部12a2の露出端部とが交互に配置された、上述した略矩形状の領域を覆うように形成されている。また、第1合金層41は、第1下地電極層21aによって覆われることで積層セラミックコンデンサ1の内部に埋設されている。
ここで、第1合金層41は、積層体10の第1端面10eに含まれる上記領域を第1端面10eの面内方向と平行な方向において連続的に覆っている。これにより、第1合金層41は、第1引出部12a2の露出端部のみならず、高さ方向Lにおいて隣り合う第1引出部12a2の露出端部同士の間に位置する誘電体層11の露出端部をも覆っている。
一方、積層体10の第2端面10fと第2外部電極22の第2下地電極層22aとの間には、第2合金層42が設けられている。当該第2合金層42は、第2内部電極層12bを構成する金属(すなわちNi)と、第2下地電極層22aを構成する金属(すなわちCu)とからなる合金層(すなわちNi−Cu合金層)である。
第2合金層42は、積層体10の第2端面10fのうち、高さ方向Hにおいて誘電体層11の露出端部と第2引出部12b2の露出端部とが交互に配置された、上述した略矩形状の領域を覆うように形成されている。また、第2合金層42は、第2下地電極層22aによって覆われることで積層セラミックコンデンサ1の内部に埋設されている。
ここで、第2合金層42は、積層体10の第2端面10fに含まれる上記領域を第2端面10fの面内方向と平行な方向において連続的に覆っている。これにより、第2合金層42は、第2引出部12b2の露出端部のみならず、高さ方向Lにおいて隣り合う第2引出部12b2の露出端部同士の間に位置する誘電体層11の露出端部をも覆っている。
これら第1合金層41および第2合金層42は、後述する本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1の製造過程における下地電極層の焼付けの際に形成されるものである。すなわち、第1合金層41は、当該下地電極層の焼付けの際に形成される、第1内部電極層12aと第1下地電極層21aとの相互拡散層からなり、第2合金層42は、当該下地電極層の焼付けの際に形成される、第2内部電極層12bと第2下地電極層22aとの相互拡散層からなる。
より詳細には、第1合金層41は、第1端面10e側に位置する部分の第1内部電極層12aに含まれるNiの一部が、当該第1端面10eを覆う部分の第1下地電極層21aに拡散するとともに、第1端面10eを覆う部分の第1下地電極層21aに含まれるCuの一部が、当該第1端面10e側に位置する部分の第1内部電極層12aに拡散することで形成されたものである。
一方、第2合金層42は、第2端面10f側に位置する部分の第2内部電極層12bに含まれるNiの一部が、当該第2端面10fを覆う部分の第2下地電極層22aに拡散するとともに、第2端面10fを覆う部分の第2下地電極層22aに含まれるCuの一部が、当該第2端面10f側に位置する部分の第2内部電極層12bに拡散することで形成されたものである。
上述した合金層(すなわち第1合金層41および第2合金層42)は、実際には、図7に示す電子顕微鏡写真において表われる如くの態様にて、積層体と外部電極との間に位置している。ここで、図7に表われた積層体に含まれる黒色の領域および白色の領域は、それぞれ誘電体層および内部電極層(Ni)である。一方、図7に表われた外部電極に含まれる黒色の領域および白色の領域は、それぞれ下地電極層(ガラス成分)および下地電極層(Cu)である。
合金層は、これら積層体と外部電極との間に膜状に連続的に延在している。より詳細には、図8に示すように、合金層の一部は、誘電体層の露出端部を覆うように連続して延在しており、当該部分は、内部電極層のNiが外部電極のCuに拡散することで形成された部位からなる。一方、合金層の他の一部は、積層体の端面から積層体の内部に入り込むように延びており、当該部分は、外部電極のCuが内部電極層のNiに拡散することで形成された部位からなる。
このように、積層体10の第1端面10eと第1外部電極21との界面において連続的に位置する第1合金層41を設けるとともに、積層体10の第2端面10fと第2外部電極22との界面において連続的に位置する第2合金層42とを設けることにより、これら第1合金層41および第2合金層42が、積層体10の内部への水分の侵入を抑制する保護層として機能することになり、積層セラミックコンデンサ1の耐湿性が向上することになる。
また、これら第1合金層41および第2合金層42は、後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程におけるめっき処理の際に、めっき液が積層体10の内部へと侵入することを抑制する保護層としても機能する。このめっき液の積層体10の内部への侵入が十分に抑制できていない場合には、めっき処理においてめっき液中に発生する水素イオンが積層体の内部に吸蔵されてしまい、やはり絶縁抵抗の劣化に繋がってしまう。そのため、第1合金層41および第2合金層42を設けることにより、この意味においても積層セラミックコンデンサ1の耐湿性が向上することになる。
ここで、第1合金層41は、積層体10の第1端面10eを覆う部分の第1外部電極21を介しての水分およびめっき液の侵入を抑制することになるとともに、第2合金層42は、積層体10の第2端面10fを覆う部分の第2外部電極22を介しての水分およびめっき液の侵入を抑制することになる。
しかしながら、積層体10の第1端面10eおよび第2端面10fをそれぞれ上述した第1合金層41および第2合金層42にて覆うのみでは十分な耐湿性が確保できないおそれがある。これは、積層体10の第1端面10eの周囲に位置する外表面を覆う部分の第1外部電極21を介しての積層体10の内部への水分およびめっき液の侵入については、第1合金層41を設けたのみでは十分ではなく、また、積層体10の第2端面10fの周囲に位置する外表面を覆う部分の第2外部電極22を介しての積層体10の内部への水分およびめっき液の侵入については、第2合金層42を設けたのみでは十分ではないためである。
そのため、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1においては、上述したように、積層体10の上述した第1稜部31、第2稜部32、第3稜部33、第4稜部34、第5稜部35、第6稜部36、第7稜部37および第8稜部38が、第1外部電極21および第2外部電極22のいずれかによって覆われるように構成されているとともに、これら第1稜部31、第2稜部32、第3稜部33、第4稜部34、第5稜部35、第6稜部36、第7稜部37および第8稜部38の各々の曲率半径が、所定の大きさ以上となるように構成されており、これにより耐湿性のさらなる向上が図られている。以下、この点について詳細に説明する。
図2に示す積層セラミックコンデンサ1の断面は、積層体10の高さ方向Hおよび長さ方向Lの双方に平行でかつ幅方向Wにおける積層体10の中央部を含む平面(以下、この平面を第1平面PL1と称する)に沿って積層セラミックコンデンサ1を切断したものである。一方、図3に示す積層セラミックコンデンサ1の断面は、積層体10の幅方向Wおよび長さ方向Lの双方に平行でかつ高さ方向Hにおける積層体10の中央部を含む平面(以下、この平面を第2平面PL2と称する)に沿って積層セラミックコンデンサ1を切断したものである。
図2および図3を参照して、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1においては、第1平面PL1上における第1稜部31の曲率半径をR1とし、第1平面PL1上における第2稜部32の曲率半径をR2とし、第2平面PL2上における第3稜部33の曲率半径をR3とし、第2平面PL2上における第4稜部34の曲率半径をR4とした場合に、これら曲率半径R1,R2,R3,R4が、いずれも5.4[μm]以上10[μm]以下の条件(以下、これを第1条件と称する)を満たしている。
また、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1においては、第1平面PL1上における第5稜部35の曲率半径をR5とし、第1平面PL1上における第6稜部36の曲率半径をR6とし、第2平面PL2上における第7稜部37の曲率半径をR7とし、第2平面PL2上における第8稜部38の曲率半径をR8とした場合に、これら曲率半径R5,R6,R7,R8が、いずれも5.4[μm]以上10[μm]以下の条件(以下、これを第2条件と称する)を満たしている。
これら第1ないし第8稜部31〜38の各々の曲率半径R1〜R8は、いずれも後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程におけるバレル研磨の際に、その研磨量を調節することで容易に実現できる。
上述した第1条件および第2条件を満たすことにより、後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程における下地電極層の形成(すなわち、第1外部電極21の第1下地電極層21aおよび第2外部電極22の第2下地電極層22aの形成)の際に、導電性ペーストの付着量を適切に調節することができ、第1ないし第4稜部31〜34を覆う部分の第1外部電極21の厚み、ならびに、第5ないし第8稜部35〜38を覆う部分の第2外部電極22の厚みを十分に厚くすることができる。そのため、これら部分を介しての積層体10の内部への水分およびめっき液の侵入を効果的に抑制することが可能になり、耐湿性をより向上させることができる。なお、これら第1条件および第2条件は、いずれも後述する検証試験の結果から導き出されたものである。
また、図2および図3を参照して、第1下地電極層21aの外側表面と第1端面10eとの間の、第1平面PL1上における長さ方向Lに沿った最大距離をT1とした場合に、この最大距離T1が、8.4[μm]以上12[μm]以下の条件(以下、これを第3条件と称する)を満たしていることが好ましい。
加えて、図2および図3を参照して、第2下地電極層22aの外側表面と第2端面10fとの間の、第1平面PL1上における長さ方向Lに沿った最大距離をT2とした場合に、この最大距離T2が、8.4[μm]以上12[μm]以下の条件(以下、これを第4条件と称する)を満たしていることが好ましい。
これら最大距離T1,T2は、いずれも後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程における上述した下地電極層の形成の際に、使用する導電ペーストの粘度等を調節することで容易にコントロールすることができる。
上述した第3条件および第4条件を満たすことにより、第1ないし第4稜部31〜34を覆う部分の第1外部電極21の厚み、ならびに、第5ないし第8稜部35〜38を覆う部分の第2外部電極22の厚みが必然的に十分に厚くなるため、上述した第1条件および第2条件を満たすことによる効果を確実ならしめることができる。なお、これら第3条件および第4条件のうちの下限値は、いずれも後述する検証試験の結果から導き出されたものである。
さらに、図2および図3を参照して、第1下地電極層21aの外側表面と第1主面10aとの間の、第1平面PL1上における高さ方向Hに沿った最大距離をt1とし、第1下地電極層21aの外側表面と第2主面10bとの間の、第1平面PL1上における高さ方向Hに沿った最大距離をt2とし、第1下地電極層21aの外側表面と第1側面10cとの間の、第2平面PL2上における幅方向Wに沿った最大距離をt3とし、第1下地電極層21aの外側表面と第2側面10dとの間の、第2平面PL2上における幅方向Wに沿った最大距離をt4とした場合に、これら最大距離t1,t2,t3,t4が、いずれも3.7[μm]以上4.5[μm]以下の条件(以下、これを第5条件と称する)を満たしていることが好ましい。
加えて、図2および図3を参照して、第2下地電極層22aの外側表面と第1主面10aとの間の、第1平面PL1上における高さ方向Hに沿った最大距離をt5とし、第2下地電極層22aの外側表面と第2主面10bとの間の、第1平面PL1上における高さ方向Hに沿った最大距離をt6とし、第2下地電極層22aの外側表面と第1側面10cとの間の、第2平面PL2上における幅方向Wに沿った最大距離をt7とし、第2下地電極層22aの外側表面と第2側面10dとの間の、第2平面PL2上における幅方向Wに沿った最大距離をt8とした場合に、これら最大距離t5,t6,t7,t8が、いずれも3.7[μm]以上4.5[μm]以下の条件(以下、これを第6条件と称する)を満たしていることが好ましい。
これら最大距離t1〜t8は、いずれも後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程における上述した下地電極層の形成の際に、使用する導電ペーストの粘度、導電性ペーストに対する積層体の浸漬深さ等を調節することで容易にコントロールすることができる。
上述した第5条件および第6条件を満たすことにより、第1ないし第4稜部31〜34を覆う部分の第1外部電極21の厚み、ならびに、第5ないし第8稜部35〜38を覆う部分の第2外部電極22の厚みが必然的に十分に厚くなるため、上述した第1条件および第2条件を満たすことによる効果を確実ならしめることができる。なお、これら第5条件および第6条件のうちの下限値は、いずれも後述する検証試験の結果から導き出されたものである。
そのため、上述した第1条件および第2条件を満たすことにより、またはこれに加えて上述した第3条件、第4条件、第5条件および第6条件を満たすことにより、第1合金層41が形成された積層体10の第1端面10eの周囲に位置する外表面を覆う部分の第1外部電極21を介しての積層体10の内部への水分およびめっき液の侵入が効果的に抑制できるとともに、第2合金層42が形成された積層体10の第2端面10fの周囲に位置する外表面を覆う部分の第2外部電極22を介しての積層体10の内部への水分およびめっき液の侵入が効果的に抑制できることになり、上述した第1合金層41および第2合金層42を設ける効果と相まって、全体として積層体10の内部への水分およびめっき液の侵入が効果的に抑制できることになる。
したがって、上記構成を採用することにより、積層体10に設けられる第1メインマージンMM1、第2メインマージンMM2、第1サイドマージンSM1、第2サイドマージンSM2、第1エンドマージンEM1および第2エンドマージンEM2を十分に薄型化することにより、静電容量を形成する内層部Cを大型化することが可能になる。
このように、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1とすることにより、チップサイズを0201サイズにまで小型化しつつも、耐湿性を確保することができるとともに静電容量を大きくすることが可能になる。
なお、第1外部電極21および第2外部電極22に含まれるNiめっき膜21b1,22b1の各々の厚みは、特に制限されるものではないが、積層体10を限られた大きさの範囲内で大型化するために、2.0[μm]以上3.5[μm]以下とされることが好ましい。
また、第1外部電極21および第2外部電極22に含まれるSnめっき膜21b2,22b2の各々の厚みは、特に制限されるものではないが、積層体10を限られた大きさの範囲内で大型化するために、3.0[μm]以上3.5[μm]以下とされることが好ましい。
一方、第1メインマージンMM1および第2メインマージンMM2の各々の厚み(すなわち高さ方向Hにおける寸法)は、特に制限されるものではないが、静電容量をより大きくするために、10[μm]程度とされることが好ましい。
また、第1サイドマージンSM1および第2サイドマージンSM2の各々の厚み(すなわち幅方向Wにおける寸法)も、特に制限されるものではないが、静電容量をより大きくするために、15[μm]程度とされることが好ましい。
さらに、第1エンドマージンEM1および第2エンドマージンEM2の各々の厚み(すなわち長さ方向Lにおける寸法)も、特に制限されるものではないが、静電容量をより大きくするために、25[μm]程度とされることが好ましい。
ここで、図2を参照して、積層体10の内部に形成された内層部Cに含まれる部分の誘電体層11の第1平面PL1上における厚みをdとした場合に、この厚みdが、0.4[μm]以上0.7[μm]以下の条件(以下、これを第7条件と称する)を満たしていることが好ましい。
この厚みdは、後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程におけるセラミックグリーンシートの形成の際に、個々のセラミックグリーンシートの厚みを調節するとともに、セラミックグリーンシートの圧着の際に、その圧着力を調節することにより、容易にコントロールすることができる。
上述した第7条件を満たすことにより、積層体10の第1端面10eおよび第2端面10fに設けられる第1合金層41および第2合金層42の連続性をそれぞれ高めることが可能になり、第1合金層41および第2合金層42による第1端面10eおよび第2端面10fの被覆率をいずれも高めることができる。これは、第1端面10eおよび第2端面10fの双方において、第1合金層41および第2合金層42で覆うべき誘電体層11の露出端部の厚みが必然的に小さくなるためであり、結果として、高さ方向Hにおいて隣り合う第1引出部12a2間の間隔、および、高さ方向Hにおいて隣り合う第2引出部12b2間の間隔が小さくなるためである。
そのため、当該構成を採用することにより、第1端面10eを覆う部分の第1外部電極21を介しての水分およびめっき液の侵入、ならびに、第2端面10fを覆う部分の第2外部電極22を介しての水分およびめっき液の侵入をより確実に抑制することが可能になり、耐湿性の確保を確実ならしめることができる。
なお、図2を参照して、複数の内部電極層12の各々の厚みxは、特に制限されるものではないが、静電容量をより大きくするために、0.25[μm]以上0.4[μm]以下とされることが好ましい。
また、第1下地電極層21aにおけるCuの含有量および第2下地電極層22aにおけるCuの含有量は、いずれも65[wt%]以上とされることが好ましい。このように構成することにより、後述する積層セラミックコンデンサ1の製造過程における上述した下地電極層の焼付けの際に、相互拡散層である第1合金層41および第2合金層42の形成が促進されることになり、第1合金層41および第2合金層42の連続性をそれぞれ高めることが可能になる。
<本発明の実施の形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法>
図9は、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフロー図であり、図10(A)ないし図10(C)は、図9に示すフローのうちの下地電極層の形成工程を詳細に説明するための模式図である。次に、これら図9および図10を参照して、本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1の製造方法について説明する。なお、以下に示す積層セラミックコンデンサ1の製造方法は、製造過程の途中段階まで一括して加工処理を行なうことでマザー積層体を製作し、その後にマザー積層体を分断して個片化し、個片化後の軟質積層体にさらに加工処理を施すことによって複数の積層セラミックコンデンサを同時に大量に生産する方法である。
図9に示すように、上述した積層セラミックコンデンサ1を製造するに際しては、まずステップS1において、セラミックススラリーが調製される。具体的には、セラミック粉末、バインダおよび溶剤などが所定の配合比率で混合され、これによりセラミックスラリーが形成される。
次に、ステップS2において、セラミックグリーンシートが形成される。具体的には、セラミックスラリーがキャリアフィルム上においてダイコータ、グラビアコータ、または、マイクログラビアコータなどを用いてシート状に成形されることにより、複数のセラミックグリーンシートが形成される。
次に、ステップS3において、導電パターンの印刷が行なわれる。具体的には、複数のセラミックグリーンシートのうちの一部に、所定のパターンを有するように導電性ペーストがスクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いて印刷される。
次に、ステップS4において、セラミックグリーンシートが積層される。具体的には、導電パターンが形成されていないセラミックグリーンシートが所定枚数積層され、その上に、導電パターンが形成された複数のセラミックグリーンシートが順次積層され、さらにその上に、導電パターンが形成されていないセラミックグリーンシートが所定枚数積層される。
次に、ステップS5において、セラミックグリーンシートが圧着される。具体的には、積層されたセラミックグリーンシートが静水圧プレスまたは剛体プレス等によってその積層方向に沿って加圧されて圧着され、これによりマザー積層体が形成される。
次に、ステップS6において、マザー積層体が切断される。具体的には、押し切りまたはダイシングによってマザー積層体がマトリックス状に分断され、マザー積層体が複数の軟質積層体に個片化される。
次に、ステップS7において、軟質積層体の焼成が行なわれる。具体的には、個片化された軟質積層体を所定の条件で加熱処理し、これによって軟質積層体を焼成することで積層体10が形成される。焼成温度は、使用する誘電体セラミックや導電性ペーストの種類に応じて適宜設定されるが、たとえばその焼成温度は、900[℃]以上1300[℃]以下である。
次に、ステップS8において、積層体のバレル研磨が行なわれる。具体的には、積層体がセラミック材料よりも硬度の高いメディアボールとともにバレルに封入され、当該バレルを回転させることにより、積層体の角部および稜部に丸みが付けられる。
このバレル研磨においては、上述した積層体10の第1ないし第8稜部31〜38の各々の曲率半径R1〜R8が、上述した第1条件および第2条件を満たすように、その研磨量が調節される。
次に、ステップS9において、下地電極層の形成が行なわれる。具体的には、下地電極層の形成は、金属粉およびガラス粉を含む導電性ペーストに積層体の一部が浸漬されるいわゆるディップ法にて行なわれる。
より詳細には、図10(A)に示すように、まず、積層体10の第1端面10eが導電性ペースト21’に対向するように配置され、この状態において図中に示す矢印方向に積層体10が移動させられる。これにより、図10(B)に示すように、積層体10の第1端面10e寄りの部分が導電性ペースト21’中に浸漬される。その後、図10(C)に示すように、積層体10が導電性ペースト21’から離れるように移動させられることにより、積層体10の第1端面10e寄りの部分に導電性ペースト21’が付着する。
このとき、主として導電性ペースト21’の粘度や積層体10の導電性ペースト21’に対する浸漬深さが調節されることにより、積層体10の第1端面10e寄りの部分に付着する導電性ペースト21’の量や付着位置が適正化される。これにより、後述する焼付け後の下地電極層の厚みを部位ごとに最適化することができる。なお、積層体10の第1端面10e寄りの部分に導電性ペースト21’が付着された後には、同様の手法にて、積層体10の第2端面10f寄りの部分にも導電性ペースト21’が付着される。
次に、ステップS10において、下地電極層の焼付けが行なわれる。具体的には、導電性ペーストが付着された積層体を所定の条件で加熱処理し、これにより導電性ペーストが積層体に焼き付けられる。焼付け温度は、使用する導電性ペーストの種類に応じて適宜設定されるが、たとえばその焼付け温度は、600[℃]以上800[℃]以下である。
この下地電極層の焼付けの際に、積層体と下地電極層との界面において合金層が形成される。当該合金層は、積層体の内部電極層のNiが下地電極層のCuに拡散するとともに、下地電極層のCuが積層体の内部電極層のNiに拡散することで形成される。なお、NiがCuに拡散する温度は、約400[℃]以上であり、CuがNiに拡散する温度は、約400[℃]以上である。
次に、ステップS11において、めっき膜が形成される。具体的には、下地電極層が焼き付けられた積層体がNiめっき浴に浸漬されることにより、下地電極層上にNiめっき膜が形成され、その後さらにこれがSnめっき浴に浸漬されることにより、Niめっき膜上にSnめっき膜が形成される。
以上の一連の工程を経ることにより、上述した本実施の形態に係る積層セラミックコンデンサ1が同時に大量に製造されることになる。
<検証試験>
図11は、本発明に関連して行なった検証試験の結果を示す表である。以下、この図11を参照して、上述した第1ないし第6条件を導き出すために行なった当該検証試験について説明する。
検証試験においては、積層体の各稜部の曲率半径と、外部電極の厚みとを種々変更し、これによって耐湿性にどのような変化が生じるかを確認した。なお、比較例1,2および実施例1〜6に係る各サンプルにおいては、上述した積層体の各稜部の曲率半径および外部電極の厚み以外の構成はすべて同一とした。ここで、図11に示す表中における「稜部の曲率半径R[μm]」は、上述した曲率半径R1〜R8の平均値に該当し、図11に示す表中における「端面被覆部の厚みT[μm]」は、上述した最大距離T1,T2の平均値に該当し、「主面被覆部および側面被覆部の厚みt[μm]は、上述した最大距離t1〜t8の平均値に該当する。
また、図11に示す表中における「耐湿性の評価結果」は、いわゆるPCBT試験法に基づいて各サンプルの耐湿性を確認した結果である。より詳細には、各サンプルを共晶半田を用いて配線基板に実装し、これを温度が125[℃]、相対湿度が95[%RH]の高温高湿槽内に投入するとともに、2[V]の直流電流を一対の外部電極間に印加した状態とし、当該状態を72時間にわたって維持した。そして、試験の前後において絶縁抵抗値が2桁以上低下しなかったものを「良」と判定し、試験の前後において絶縁抵抗値が2桁以上低下したものを「不良」と判定した。
図11から理解されるように、比較例1,2においては、曲率半径R1〜R8がそれぞれ2.8[μm]、4.1[μm]であり、耐湿性の評価結果が「不良」であった。一方、実施例1〜6においては、曲率半径R1〜R8がそれぞれ5.4[μm]、6.0[μm]、7.3[μm]、10[μm]、10[μm]、10[μm]であり、耐湿性の評価結果が「良」であった。
当該結果より、曲率半径R1〜R8がいずれも5.4[μm]以上10[μm]以下である上述した第1条件および第2条件を満たすことにより、耐湿性が確保できることが確認された。
ここで、実施例1〜6においては、最大距離T1,T2が、いずれも8.4[μm]以上であり、最大距離T1,T2が8.4[μm]以上である上述した第3条件および第4条件の下限値を満たすことにより、耐湿性が確保できることが確認された。なお、最大距離T1,T2が12.0[μm]以下である上述した第3条件および第4条件の上限値は、静電容量を大きくするために、当該静電容量を形成する内層部の体積を十分に確保するために要求されるものである。
また、実施例1〜6においては、最大距離t1〜t8が、いずれも3.7[μm]以上であり、最大距離t1〜t8が3.7[μm]以上である上述した第5条件および第6条件の下限値を満たすことにより、耐湿性が確保できることが確認された。なお、最大距離t1〜t8がいずれも4.5[μm]以下である上述した第5条件および第6条件の上限値は、下地電極層をディップ法にて形成する場合において、これら最大距離t1〜t8が、上述した最大距離T1,T2に応じておおよそ決定されるものであるため、最大距離T1,T2の上限値に基づいて導き出されるものである。
<曲率半径R1〜R8の測定方法>
曲率半径R1〜R8は、いずれもマイクロスコープによって積層セラミックコンデンサの各部を観察することで測定することができる。曲率半径R1〜R8の測定方法について、積層体10の第1稜部31の曲率半径R1を測定する場合を例示して詳細に説明する。図12は、曲率半径R1の測定方法を示す模式図である。
図12に示すように、積層体10の第1稜部31の曲率半径R1を測定するに際しては、積層セラミックコンデンサを研磨することにより、積層体10の高さ方向Hおよび長さ方向Lの双方に平行でかつ幅方向Wにおける積層体10の中央部を含む第1平面PL1を露出させ、次いで、マイクロスコープを用いて第1稜部31を含む部分の拡大画像を取得し、取得した拡大画像に基づいて算術処理を行なう。
具体的には、まず、第1稜部31に隣接する2辺のうちの一方の辺(当該一方の辺は、積層体10の第1主面10aによって規定される)と第1稜部31との境界点Aを特定する。具体的には、当該一方の辺に沿った直線aを描き、直線aと積層体10の輪郭線とが重なる部分のうちの第1稜部31寄りの端点を特定し、この端点を境界点Aとする。
次に、第1稜部31に隣接する2辺のうちの上述した一方の辺とは異なる他方の辺(当該他方の辺は、積層体10の第1端面10eによって規定される)と第1稜部31との境界点Bを特定する。具体的には、当該他方の辺に沿った直線bを描き、直線bと積層体10の輪郭線とが重なる部分のうちの第1稜部31寄りの端点を特定し、この端点を境界点Bとする。
次に、境界点Aと境界点Bとを結ぶ線分c1を描き、当該線分c1の垂直二等分線c2を描く。この垂直二等分線c2と第1稜部31とが重なる点を交点Qとして特定する。
次に、境界点A、境界点Bおよび交点Qを通る円を描き、描いた円の中心Oと円弧との間の距離(すなわち、当該円の半径)を測定する。この距離が、第1稜部31の曲率半径R1となる。
なお、第2稜部32の曲率半径R2、第5稜部35の曲率半径R5、および、第6稜部36の曲率半径R6については、上述した第1稜部31の曲率半径R1を測定する際に露出させた第1平面PL1の拡大画像に基づいて測定可能である一方、第3稜部33の曲率半径R3、第4稜部34の曲率半径R4、第7稜部37の曲率半径R7、および、第8稜部38の曲率半径R8については、積層体10の幅方向Wおよび長さ方向Lの双方に平行でかつ高さ方向Hにおける積層体10の中央部を含む第2平面PL2を露出させて当該第2平面PL2の拡大画像を取得することが必要になる。
<最大距離T1,T2,t1〜t8の測定方法>
最大距離T1,T2,t1〜t8は、いずれもマイクロスコープによって積層セラミックコンデンサの各部を観察することで測定することができる。最大距離T1,T2,t1〜t8の測定方法について、最大距離T1を測定する場合を例示して詳細に説明する。
最大距離T1を測定するに際しては、積層セラミックコンデンサを研磨することにより、積層体10の高さ方向Hおよび長さ方向Lの双方に平行でかつ幅方向Wにおける積層体10の中央部を含む第1平面PL1を露出させ、次いで、マイクロスコープを用いて積層体10の第1端面10eおよびこれを覆う部分の第1外部電極21を含む部分の拡大画像を取得し、取得した拡大画像に基づいて算術処理を行なう。
具体的には、積層体10の長さ方向Lと平行な方向に沿った第1端面10eと第1下地電極層21aの外側表面との距離を、所定のインターバルで積層体10の高さ方向Hに沿って段階的に測定する。測定されたこれら複数の距離のうち、最も大きい値が最大距離T1となる。ここで、段階的に距離を測定する際のインターバルは、積層体10の高さ方向Hに沿って等間隔に少なくとも3箇所の位置において上記距離が測定されることとなるように決定する。
なお、最大距離T2、t2,t5,t6については、上述した最大距離T1を測定する際に露出させた第1平面PL1の拡大画像に基づいて測定可能である一方、最大距離t3,t4,t7,t8については、積層体10の幅方向Wおよび長さ方向Lの双方に平行でかつ高さ方向Hにおける積層体10の中央部を含む第2平面PL2を露出させて当該第2平面PL2の拡大画像を取得することが必要になる。
<その他の形態等>
上述した本発明の実施の形態においては、第1下地電極層および第2下地電極層を覆う第1めっき膜および第2めっき膜として、Niめっき膜とSnめっき膜とからなる2層構造のめっき膜とした場合を例示して説明を行なったが、これらをそれぞれ1層のめっき膜にて構成してもよいし、3層以上のめっき膜にて構成してもよい。
また、上述した本発明の実施の形態において示した積層セラミックコンデンサの製造方法は、あくまでも一例であり、他の製造方法に従って積層セラミックコンデンサが製造されても当然に構わない。
このように、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1 積層セラミックコンデンサ、10 積層体、10a 第1主面、10b 第2主面、10c 第1側面、10d 第2側面、10e 第1端面、10f 第2端面、11 誘電体層、12 内部電極層、12a 第1内部電極層、12a1 第1対向部、12a2 第1引出部、12b 第2内部電極層、12b1 第2対向部、12b2 第2引出部、21 第1外部電極、21a 第1下地電極層、21b 第1めっき膜、21b1 Niめっき膜、21b2 Snめっき膜、22 第2外部電極、22a 第2下地電極層、22b 第2めっき膜、22b1 Niめっき膜、22b2 Snめっき膜、31 第1稜部、32 第2稜部、33 第3稜部、34 第4稜部、35 第5稜部、36 第6稜部、37 第7稜部、38 第8稜部、41 第1合金層、42 第2合金層、C 内層部、MM1 第1メインマージン、MM2 第2メインマージン、SM1 第1サイドマージン、SM2 第2サイドマージン、EM1 第1エンドマージン、EM2 第2エンドマージン、PL1 第1平面、PL2 第2平面。

Claims (10)

  1. 高さ方向において交互に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含み、前記高さ方向において相対する第1主面および第2主面、前記高さ方向に直交する幅方向において相対する第1側面および第2側面、ならびに、前記高さ方向および前記幅方向の双方に直交する長さ方向において相対する第1端面および第2端面を有する積層体と、
    前記第1端面を覆う第1外部電極と、
    前記第2端面を覆う第2外部電極と、を備え、
    前記複数の内部電極層は、前記第1外部電極に接続された複数の第1内部電極層と、前記第2外部電極に接続された複数の第2内部電極層とを含み、
    前記第1外部電極は、前記積層体側に位置する第1下地電極層と、前記第1下地電極層上に設けられた第1めっき膜とを含み、
    前記第2外部電極は、前記積層体側に位置する第2下地電極層と、前記第2下地電極層上に設けられた第2めっき膜とを含み、
    前記複数の第1内部電極層の各々と前記第1下地電極層とは、前記複数の第1内部電極層の各々を構成する金属と前記第1下地電極層を構成する金属とからなる第1合金層を介して接続され、
    前記複数の第2内部電極層の各々と前記第2下地電極層とは、前記複数の第2内部電極層の各々を構成する金属と前記第2下地電極層を構成する金属とからなる第2合金層を介して接続され、
    前記第1合金層は、前記複数の第1内部電極層が露出する部分の前記第1端面を当該第1端面の面内方向と平行な方向において連続的に覆い、
    前記第2合金層は、前記複数の第2内部電極層が露出する部分の前記第2端面を当該第2端面の面内方向と平行な方向において連続的に覆い、
    前記高さ方向および前記長さ方向の双方に平行でかつ前記幅方向における前記積層体の中央部を含む平面を第1平面とし、前記幅方向および前記長さ方向の双方に平行でかつ前記高さ方向における前記積層体の中央部を含む平面を第2平面とし、前記第1端面と前記第1主面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第1稜部とし、前記第1端面と前記第2主面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第2稜部とし、前記第1端面と前記第1側面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第3稜部とし、前記第1端面と前記第2側面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第4稜部とし、前記第2端面と前記第1主面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第5稜部とし、前記第2端面と前記第2主面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第6稜部とし、前記第2端面と前記第1側面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第7稜部とし、前記第2端面と前記第2側面とを接続する部分の前記積層体の稜部を第8稜部とした場合に、前記第1平面上における前記第1稜部の曲率半径R1、前記第1平面上における前記第2稜部の曲率半径R2、前記第2平面上における前記第3稜部の曲率半径R3、および、前記第2平面上における前記第4稜部の曲率半径R4が、いずれも5.4[μm]以上10[μm]以下の条件を満たすとともに、前記第1平面上における前記第5稜部の曲率半径R5、前記第1平面上における前記第6稜部の曲率半径R6、前記第2平面上における前記第7稜部の曲率半径R7、および、前記第2平面上における前記第8稜部の曲率半径R8が、いずれも5.4[μm]以上10[μm]以下の条件を満たし、
    前記第1外部電極が、前記第1稜部、前記第2稜部、前記第3稜部および前記第4稜部の各々を覆うように、前記第1端面から前記第1主面、前記第2主面、前記第1側面および前記第2側面の各々の前記第1端面寄りの部分にまで延設され、
    前記第2外部電極が、前記第5稜部、前記第6稜部、前記第7稜部および前記第8稜部の各々を覆うように、前記第2端面から前記第1主面、前記第2主面、前記第1側面および前記第2側面の各々の前記第2端面寄りの部分にまで延設されている、積層セラミックコンデンサ。
  2. 前記第1下地電極層の外側表面と前記第1端面との間の、前記第1平面上における前記長さ方向に沿った最大距離T1が、8.4[μm]以上12[μm]以下の条件を満たすとともに、前記第2下地電極層の外側表面と前記第2端面との間の、前記第1平面上における前記長さ方向に沿った最大距離T2が、8.4[μm]以上12[μm]以下の条件を満たしている、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
  3. 前記第1下地電極層の外側表面と前記第1主面との間の、前記第1平面上における前記高さ方向に沿った最大距離t1、前記第1下地電極層の外側表面と前記第2主面との間の、前記第1平面上における前記高さ方向に沿った最大距離t2、前記第1下地電極層の外側表面と前記第1側面との間の、前記第2平面上における前記幅方向に沿った最大距離t3、および、前記第1下地電極層の外側表面と前記第2側面との間の、前記第2平面上における前記幅方向に沿った最大距離t4が、いずれも3.7[μm]以上4.5[μm]以下の条件を満たすとともに、前記第2下地電極層の外側表面と前記第1主面との間の、前記第1平面上における前記高さ方向に沿った最大距離t5、前記第2下地電極層の外側表面と前記第2主面との間の、前記第1平面上における前記高さ方向に沿った最大距離t6、前記第2下地電極層の外側表面と前記第1側面との間の、前記第2平面上における前記幅方向に沿った最大距離t7、および、前記第2下地電極層の外側表面と前記第2側面との間の、前記第2平面上における前記幅方向に沿った最大距離t8が、いずれも3.7[μm]以上4.5[μm]以下の条件を満たしている、請求項1または2に記載の積層セラミックコンデンサ。
  4. 前記複数の第1内部電極層の各々は、前記高さ方向において前記複数の第2内部電極層に対向する第1対向部を有し、
    前記複数の第2内部電極層の各々は、前記高さ方向において前記複数の第1内部電極層に対向する第2対向部を有し、
    前記積層体は、前記第1対向部および前記第2対向部が前記高さ方向において積層されることで静電容量を形成する内層部を含み、
    前記内層部に含まれる部分の前記誘電体層の前記第1平面上における厚みdが、0.4[μm]以上0.7[μm]以下の条件を満たしている、請求項1から3のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  5. 前記第1下地電極層および前記第2下地電極層が、いずれもディップ法によって塗布された導電性ペーストを焼き付けてなる焼結金属層にて構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  6. 前記第1下地電極層を構成する金属、および、前記第2下地電極層を構成する金属が、いずれもCuである、請求項1から5のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  7. 前記第1下地電極層におけるCuの含有量が、65[wt%]以上であり、
    前記第2下地電極層におけるCuの含有量が、65[wt%]以上である、請求項6に記載の積層セラミックコンデンサ。
  8. 前記複数の第1内部電極層の各々を構成する金属、および、前記複数の第2内部電極層の各々を構成する金属が、いずれもNiである、請求項1から7のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  9. 前記第1めっき膜が、前記第1下地電極層を覆うNiめっき膜と、当該Niめっき膜を覆うSnめっき膜とを含み、
    前記第2めっき膜が、前記第2下地電極層を覆うNiめっき膜と、当該Niめっき膜を覆うSnめっき膜とを含んでいる、請求項1から8のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
  10. チップサイズが、0201サイズである、請求項1から9のいずれかに記載の積層セラミックコンデンサ。
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