JP2019193066A - 水晶振動子 - Google Patents

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興司 利川
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Abstract

【課題】CI改善が図れる新規なメサ構造を持つ水晶振動子を提供する。【解決手段】水晶振動子は、ATカット水晶片10を具える。この水晶片は、その短辺の中央付近で長辺方向に沿って切った断面を見たとき、一方の短辺側から、第1端部10a、第1凹部10b、厚肉部10e、第2凹部10c及び第2端部10dをこの順に具える。第1凹部は、厚肉部から第1端部側に所定角度θaで下っていてその後登って第1端部と接続している。第2凹部は、厚肉部から第2端部側に所定角度θbで下っていてその後登って第2端部と接続している。第1端部の先端から、厚肉部の第2凹部側の肩までの寸法をLと定義したとき、Lは、L=λ×(n/2±1/8)を満たす。nは自然数、λは水晶片における水晶のX軸に沿って伝搬する屈曲振動の波長である。【選択図】図1

Description

本発明は、ATカット水晶片を用いた水晶振動子に関する。
ATカット水晶振動子の小型化が進むに従い、機械式加工による製造方法では、水晶振動子用の水晶片の製造が困難になっている。そのため、フォトリソグラフィ技術及びウエットエッチング技術を用いて製造されるATカット水晶片が開発されている。
例えば特許文献1には、上述の技術により製造されたATカット水晶片を用いた水晶振動子が開示されている。具体的には、特許文献1の段落0053及び図6には、水晶のX軸と交差する側面(X面)のうち、+X側の側面が6つの面で構成され、−X側の側面が2つの面で構成され、かつ、当該水晶振動子の一部分が厚肉部(メサ状)とされた水晶振動子が開示されている。この水晶振動子によれば、CI(クリスタルインピーダンス)値が低い、周波数温度特性が改善された水晶振動子が実現できるという(特許文献1の段落0008)。
特開2014−27505号公報
特許文献1の水晶振動子は、厚肉部と、この厚肉部に接続している傾斜部と、この傾斜部に接続している薄肉部と、を具えたメサ構造のものである。傾斜部は、+X側の傾斜部(特許文献1の図6(b)の結晶面133)と、−X側の傾斜部(同図の傾斜面23)と2つある。
そして、+X側の傾斜部の傾斜面と、肉厚部の主面の法線との成す角度は、約27°と記載されている(特許文献1の段落57第4〜5行)。従って、+X側の傾斜部は薄肉部に向かって約63°の角度で傾斜している。また、−X側の傾斜部の結晶面と、肉厚部の主面の法線との成す角度は、約55°と記載されている(特許文献1の段落55第2〜3行)。従って、−X側の傾斜部は薄肉部に向かって約35°の角度で傾斜している。この従来技術に対し、厚肉部と薄肉部との接続部分の他の好ましい構造が望まれる。
この出願はこのような点に鑑みなされたものであり、従って、この出願の目的はCI改善が図れる新規なメサ構造を持つ水晶振動子を提供することにある。
この目的の達成を図るため、この出願の水晶振動子の発明によれば、平面形状が長方形状で一部分が厚肉部となっているATカット水晶片を具える水晶振動子において、
前記水晶片は、その短辺の中央付近で長辺方向に沿って切った断面を見たとき、一方の短辺側から、第1端部、第1凹部、厚肉部、第2凹部及び第2端部をこの順に具え、
前記第1凹部は、前記厚肉部から第1端部側に所定角度θaで下っていてその後登って前記第1端部と接続している凹部であり、
前記第2凹部は、前記厚肉部から第2端部側に所定角度θbで下っていてその後登って前記第2端部と接続している凹部であり、
前記第1端部の先端から、前記厚肉部の前記第2凹部側の肩までの寸法をLと定義したとき、前記Lは下記(1)式を満たすことを特徴とする。ただし、(1)式において、nは自然数、λは当該水晶振動子における水晶のX軸に沿って伝搬する屈曲振動の波長である。
L=λ×(n/2±1/8) ・・・(1)
なお、この出願でいう水晶振動子とは、一般的な水晶振動子、発振回路と共にパッケージに実装されて水晶発振器を構成する水晶振動子、及び、サーミスタやPNダイオード等の各種の温度センサ付きの水晶振動子等も含む。
また、この出願でいう平面形状が長方形状とは、長方形の角部がR状になっている等のこの発明の目的を損ねない範囲での略長方形状も含む。
この発明の水晶振動子によれば、厚肉部から水晶片の長辺方向に沿う両側各々に、凹部を持ち、かつ、第1端部の先端から厚肉部の第2凹部側の肩までの寸法Lを、(1)式で与えられる通りの、屈曲振動の波長λのn/2倍付近の所定寸法としてある、独特のメサ構造が得られる。このようなメサ構造は、単なるメサ構造に比べ、厚肉部への振動の閉じ込めが良好に行われると考えられる。このため、水晶振動子の特性改善が図れると考えられる。
(A)〜(C)は、実施形態の水晶振動子に具わるATカット水晶片10の説明図である。 (A)、(B)は、水晶片10の特にZ′軸に交差する側面の説明図である。 水晶片10をセラミックパッケージに実装した状態を示す平面図である。 実施形態の水晶片10での試作結果及びシミュレーション結果の説明図である。 (A)、(B)、(C)は、水晶片10の製法例の説明図である。 (A)、(B)、(C)は、水晶片10の製法例の図5に続く説明図である。 (A)、(B)、(C)は、水晶片10の製法例の図6に続く説明図である。
以下、図面を参照してこの発明の水晶振動子の実施形態について説明する。なお、説明に用いる各図はこの発明を理解できる程度に概略的に示してあるにすぎない。また、説明に用いる各図において、同様な構成成分については同一の番号を付して示し、その説明を省略する場合もある。また、以下の説明中で述べる形状、寸法、材質等はこの発明の範囲内の好適例に過ぎない。従って、本発明は以下の実施形態のみに限定されるものではない。
1. 水晶振動子の説明
1−1.水晶片の構造
先ず、図1、図2を参照して、実施形態の水晶振動子に具わるATカット水晶片10について説明する。なお、図1(A)は水晶片10の平面図、図1(B)は図1(A)中のP−P線に沿った水晶片10の断面図、図1(C)は図1(A)中のQ−Q線に沿った水晶片10の断面図である。なお、図1(B)では、この発明の特徴である第1端部10a、第1凹部10b、第2凹部10c及び第2端部10dを理解し易くするため、これらの部分を拡大して示すと共に、紙面の都合から厚肉部10eについては水晶片10の長辺方向に沿う領域を一部省略して示してある。また、図2(A)は、図1(C)の拡大図、図2(B)は図2(A)中のN部分を拡大して示した図である。
また、図1(A)中に示した座標軸X,Y′、Z′は、それぞれATカット水晶片10での水晶の結晶軸を示す。なお、ATカット水晶片自体の詳細は、例えば、文献:「水晶デバイスの解説と応用」。日本水晶デバイス工業会2002年3月第4版第7頁等に記載されているので、ここではその説明を省略する。
この実施形態の水晶片10は、平面形状が長方形状で、一部分が厚肉部10eとされ、所定の方向角の水晶片から形成され、その長辺が水晶のX軸に平行であり、その短辺が水晶のZ′軸に平行なATカットの水晶片である。
然も、この水晶片10は、その短辺の中央付近で長辺方向に沿って切った断面(すなわちP−Pに沿って切った断面)を見たとき、一方の短辺側(図1の例の場合、+X側の短辺)から、第1端部10a、第1凹部10b、前記厚肉部10e、第2凹部10c及び第2端部10dをこの順に具える。
然も、特に図1(B)に示したように、第1凹部10bは、厚肉部10eから第1端部10a側に所定角度θaで下っていてその後登って、更にこの例の場合は少し下りまた登って第1端部10aと接続している凹部である。
また、第2凹部10cは、厚肉部10eから第2端部10d側に所定角度θbで下っていてその後θbより緩い角度で下った後に登って第2端部10dと接続している凹部である。
ここで、角度θaは、厚肉部10eの主面と、第1凹部10bの厚肉部側の斜面との成す角度であり、具体的には4〜8°、典型的には約6°である。また、角度θbは、厚肉部10eの主面と、第2凹部10cの厚肉部側の斜面との成す角度であり、具体的には14〜18°、典型的には約16°である。これら角度θa、θbは、多少のバラツキを示すが、この出願に係る発明者のこれまでの実験によれば、上記の通り、角度θaは6±2°、角度θbは16±2°を示すことが分かっている。
さらに、水晶片10は、図1に示したように、第1端部10aの先端から、厚肉部10eの第2凹部10c側の肩までの寸法をLと定義したとき、Lが下記(1)式を満たす寸法としてある。ただし、(1)式において、nは自然数、λは当該水晶振動子における水晶のX軸に沿って伝搬する屈曲振動の波長である。このλは、当該水晶振動子の主振動である厚みすべり振動の共振周波数をF0と定義したとき、このF0により変化する。λとF0との関係は、この出願に係る発明者の検討によれば、例えば、下記の(2)式で示される。もちろん、この(2)式は一例である。
L=λ×(n/2±1/8) ・・・(1)
λ=1943/F0−12.8 ・・・(2)
また、図1(B)に示したように、第1端部10aは、4つの面で構成され、+X方向に向かって凸状の形状を持つ構造となっている。また、第2の端部10dは、4つの面で構成され、−X方向に向かって凸状の形状を持つ構造となっている。なお、第2端部10dは5つ以上の面、例えば5つ又は6つの面で構成される場合があっても良い。水晶片の外形形成のウエットエッチングの時間を長くした場合は、面の数が増える場合がある。
ここで、水晶片10の長辺寸法及び短辺寸法、並びに、第1端部10a、第1凹部10b、第2凹部10c、第2端部10d及び厚肉部10e各々の、水晶片10の長辺方向に沿う寸法は、水晶振動子に要求される仕様に応じ任意の寸法とすることが出来る。
この実施形態の水晶片10の場合、第1端部10a、第1凹部10b、第2凹部10c及び第2端部10d各々の、水晶片10の長辺方向に沿う寸法は、上記の記述順で言って、約50μm、約180μm、約80μm、約40μmとしてある。従って、第1凹部10bの寸法は、第2凹部10cの寸法の2倍以上長い。
また、この水晶片10の場合、そのZ′軸と交差する側面(Z′面)各々は、特に図2(B)に示したように、第1の面10f,第2の面10gおよび第3の面10hの、3つの面で構成された側面としてある。しかも、第1の面10fは、この水晶片10の主面10iと交わっている面であり、然も、主面10iを水晶のX軸を回転軸としてθ1回転させた面に相当する面である。
さらに、この水晶片10では、第1の面10f、第2の面10gおよび第3の面10hがこの順で交わっている。しかも、第2の面10gは、主面10iを水晶のX軸を回転軸としてθ2回転させた面に相当する面であり、第3の面10hは、主面10iを水晶のX軸を回転軸としてθ3回転させた面に相当する面である。これらの角度θ1、θ2、θ3は、この出願人に係る実験から、下記が好ましいことが分かっている。θ1=4°±3.5°、θ2=−57°±5°、θ3=−42°±5°、より好ましくは、θ1=4°±3°、θ2=−57°±3°、θ3=−42°±3°である。なお、θ1〜θ3に関しては、この出願人に係る、特開2016−197778号公報に記載されているので、ここではその説明は省略する。
Z′軸と交差する側面(Z′面)を上記のように所定の3つの面で構成すると短辺方向での不要振動の抑制が図れ、好ましい。
また、この水晶片10は、厚肉部10eの表裏面上に、又は、そこを含む更に広い所定領域に、励振用電極11を具え、更に、この励振用電極11から水晶片の1つの短辺側に引き出された引出電極13を具える。励振用電極11及び引出電極13各々は、典型的には、クロム及び金の積層膜により構成できる。
このように形成した水晶片10を、図3に示したように、例えば周知のセラミックパッケージ15内に、引出電極13の位置で、例えばシリコーン系の導電性接着剤17により実装し、さらに、このセラミックパッケージを所定の蓋部材(図示せず)によって真空封止又は不活性ガス雰囲気等の封止状態で封止することで、実施形態の水晶振動子を構成できる。なお、水晶片10の固定位置を詳述すると、水晶片10は、その第1端部10a付近で、セラミックパッケージ15の接着パッド15aに、導電性接着剤17により固定してある。
1−2.試作結果及びシミュレーション結果
発振周波数を所定の周波数とした水晶片10であって、寸法Lを種々に変えた複数種類の試作の水晶片を、各々複数個作製した。そして、それらを用い、図3を用いて説明した実装構造及び封止構造による複数種類の実施例の水晶振動子を作製した。
また、有限要素法によるシミュレーショモデルとして、上述した水晶片10であって寸法Lを種々に変えたシミュレーションモデルを用意し、寸法Lと第1端部10aでの変位量との関係を調査した。
図4は、横軸に(1)式中のn/2をとり、左縦軸にシミュレーションでの第1端部10aの先端点での変位量をとり、右縦軸に試作した複数種類の水晶振動子ごとのCI値をとり、n/2に対する変位量及びCI値の関係を示した図である。すなわち、波長λを所定値として考えた場合に(1)式で与えられる寸法Lに対する変位量及びCI値の関係を示した図である。
ただし、変位量とは、水晶片10の第1端部10aの先端点での変位量であり、実際は水晶片10のY′軸のプラス側に変位する場合と、水晶片10のY′軸のマイナス側に変位する場合があるが、方向は無視して絶対値で示した変位量である。従って、変位量の絶対値が小さい程、好ましい水晶片である。
また、CI値については、各水準の水晶振動子ごとのCI値の平均値、最大値及び最小値を示してある。ただし、CI値はこの水晶振動子に要求されるCIの規格値によって正規化した値としてある。従って、規格化したCI値が小さく、かつ、平均値に対する最大値と最小値の広がりが小さい程、好ましい水晶片である。
なお、図4には、nが24付近、従ってLが12付近での検討結果を示している。しかし、nが図4に示した範囲外の場合であっても上記(1)式を満たす範囲が周期的に現れ、それぞれの領域で、この発明の効果が得られる。
なお、上記の試作及びシミュレーションは、水晶片10のX方向の寸法が約850μm、共振周波数が40MHzとした条件で行った。もちろん、これらの寸法や周波数は一例であり、これらに本発明が限定されるものではない。
図4から、n/2が12付近において、変位量は、絶対値で言って2%程度と極小な値になることが分かる。また、CI値についても、Lが12付近において、規格化した値での平均値が0.8程度となり、最大値も1程度であり、CI値の規格を満たすことが分かる。然も、n/2を中心にしその前後のある範囲で変位量及びCI値は小さい値を示し、この前後の範囲は1/8程度と見積もれる。それいがいの範囲では、変位量及びCIともに大きくなることが分かる。これらから、寸法Lは、L=λ×(n/2±1/8)を満たすように選択するのが良いことが分かる。なお、水晶片10の好ましい実際の寸法Lは、n/2±1/8に波長λを乗じることで算出できる。例えば、上記の例であれば、波長λは約62μmであるから、Lの中心値は、L=12*62で与えられ、約740μmである。
2. 製造方法の説明
次に、水晶振動子の製造方法の実施形態について、図5〜図7を参照して説明する。
実施形態の水晶片10は、フォトリソグラフィ技術およびウエットエッチング技術により水晶ウエハから多数製造できる。そのため、以下の製法例の説明で用いる図の一部では、水晶ウエハ10wの平面図と、その一部分Mを拡大した平面図を示してある。さらに、製法例の説明で用いる図の一部の図では水晶片10の断面図も併用している。いずれの断面図も、対応する平面図中の、R−R線、又は、S−S線、又は、T−T線に沿った断面を示してある。
先ず、水晶ウエハ10wを用意する(図5(A))。ATカット水晶片10の発振周波数は、周知の通り、水晶片10の主面(X−Z′面)部分の厚みでほぼ決まるが、用意する水晶ウエハ10wは、最終的な水晶片10の厚さより厚いウエハとする。
次に、この水晶ウエハ10wの表裏両面に、水晶片の外形を形成するための耐ウエットエッチング性マスク40を周知の成膜技術及びフォトリソグラフィ技術により形成する。この実施形態の場合の耐ウエットエッチング性マスク40は、水晶片の外形に対応する部分、各水晶片を保持するフレーム部分、及び、水晶片とフレーム部分とを連結する連結部で構成したものとしてある。ただし、この発明では、前述した第1凹部及び第2凹部それぞれと対応する領域内の一部に、水晶ウエハを貫通しないが、水晶ウエハを所望量エッチングできる程度にウエットエッチング液が侵入できる開口40aを持つ耐ウエットエッチング性マスクを形成する。具体的には、例えば、クロム膜と金膜との積層膜で構成した耐ウエットエッチング性マスク40であって、上記所定部分はこの金属膜が除去されて開口40aとされているマスク40を形成する。なお、開口40aのうち水晶片10の先端側(−X側)の開口の位置は、上記の寸法Lが得られる位置とする。
この開口40aの、水晶片10の長辺方向に沿う寸法は、上述の通り、水晶ウエハを貫通しないが、水晶ウエハを所望量エッチングできる程度にウエットエッチング液が侵入できる寸法であり、典型的には、数μm、例えば2μmである。ただし、この値は水晶ウエハ10wの厚さや、第1凹部や第2凹部の深さ及び広さ等に応じて変更できる。また、この開口40aの、水晶片10の短辺方向に沿う寸法は、水晶片の幅寸法と同じ程度の寸法とするのが良い。ただし、この寸法も水晶ウエハ10wの厚さや、第1凹部や第2凹部の広さに応じて幅広にも幅狭にも変更できる。また、図5の例では、開口40aの数は水晶片の両端領域に各々1個ずつとしているが、これに限られず、複数個設けても良く、一方の領域には1個、他方の領域には複数個設けても良い。また、図5の例では、開口の平面形状を極めて細長い長方形状としているが、この形の変更もできる。
次に、耐ウエットエッチング性マスク40を形成した水晶ウエハを、ウエットエッチング液に所定時間浸漬する。エッチング液としては、フッ酸系エッチャントを用いる。所定時間とは、水晶片10の外形輪郭が得られるよう水晶ウエハ10wを貫通できる時間+αの時間である。
このエッチングにおいては、水晶ウエハの、水晶片10の形成予定領域の周囲の開口はエッチング液が良く侵入拡散するため、エッチングが進み水晶ウエハ自体を十分に貫通する。一方、開口40aの部分は開口寸法が狭いため、ウエットエッチング液は開口40a下の水晶ウエハ部分に少しずつ侵入するため、水晶ウエハを貫通するには至らず、開口40aの領域とその周囲のマスク下の水晶ウエハ部分がエッチングされる。
図6は上記の外形エッチングを終えた試料の様子を示したものであって、耐ウエットエッチング性マスク40のうちのフレーム部分以外は除去した状態を示した図である。第1端部、第1凹部、厚肉部、第2凹部、第2端部各々の完成前の中間体の状態を持った水晶ウエハが得られている。
次に、この中間体状態の水晶ウエハ10wを、フッ酸を主とするエッチング液中に、再度、所定の時間浸漬する。ここで、所定の時間とは、水晶片10の肉厚部10e形成予定領域の厚みがこの水晶片10に要求される発振周波数の仕様を満たすことができる時間であって、かつ、水晶片10のZ′軸と交差する側面に第1〜第3の面10f〜10hが形成できる時間である。このエッチングが済むと、図7に示したように、第1端部10a、第1凹部10b、厚肉部10e、第2凹部10d及び第2端部10dを具えた水晶片10の主要部が完成する。
次に、上記のエッチングが終了した水晶ウエハから、耐エッチングマスクの残存部分も除去して、水晶面全てを露出する(図示せず)。その後、この水晶ウエハ全面に、周知の成膜方法により、水晶振動子の励振用電極および引出電極形成用の金属膜(図示せず)を形成する。次に、この金属膜を、周知のフォトリソグラフィ技術およびメタルエッチング技術により、加工して、図1に示した水晶片10を多数有する水晶ウエハが完成する。
次に、水晶ウエハ10wの各水晶片の連結部に適当な外力を加えて、水晶片10を水晶ウエハ10wから分離し、個片化する。このように形成した水晶片を上述したように容器に実装し、封止することで、図3に示したような実施形態の水晶振動子を得ることができる。
上述した製造方法では、耐ウエットエッチング性マスク40に所定の開口40aを設けて外形エッチングを行うため、外形エッチングの際にメサ構造も並行して形成できる。従って、メサ構造形成用の専用マスクを用いずにかつ新規なメサ構造を形成できる。
10:実施形態の水晶片、 10a:第1の端部、
10b:第1の凹部、 10c:第2の凹部、
10d:第2の端部、 10e:厚肉部、
10f:第1の面、 10g:第2の面、
10h:第3の面、 10i:主面
10w:水晶ウエハ、 11:励振用電極、
13:引出電極、 15:セラミックパッケージ、
15a:接続パッド、 17:導電性接着剤
40:耐ウエットエッチング性マスク、 40a:開口

Claims (3)

  1. 平面形状が長方形状で一部分が厚肉部とされているATカット水晶片を具える水晶振動子において、
    前記水晶片は、その短辺の中央付近で長辺方向に沿って切った断面を見たとき、一方の短辺側から、第1端部、第1凹部、厚肉部、第2凹部及び第2端部をこの順に具え、
    前記第1凹部は、前記厚肉部から第1端部側に所定角度θaで下っていてその後登って前記第1端部と接続している凹部であり、
    前記第2凹部は、前記厚肉部から第2端部側に所定角度θbで下っていてその後登って前記第2端部と接続している凹部であり、
    前記第1端部の先端から、前記厚肉部の前記第2凹部側の肩までの寸法をLと定義したとき、前記Lは下記(1)式を満たすことを特徴とする水晶振動子。ただし、(1)式において、nは自然数、λは当該水晶振動子における水晶のX軸に沿って伝搬する屈曲振動の波長である。
    L=λ×(n/2±1/8) ・・・(1)
  2. 前記水晶片は、長辺が水晶のX軸に平行であり、短辺が水晶のZ′軸に平行であり、前記第1端部は+X側に位置することを特徴とする請求項1に記載の水晶振動子。
  3. 前記水晶片は、長辺が水晶のX軸に平行であり、短辺が水晶のZ′軸に平行であり、前記第1端部は+X側に位置し、前記角度θaは6±2°であり、前記角度θbは16±2°であることを特徴とする請求項1に記載の水晶振動子。
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