JP7134684B2 - 乾燥系対物レンズ - Google Patents

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Description

本明細書の開示は、乾燥系対物レンズに関する。
近年、撮像素子の高画素化が著しく、顕微鏡分野において広視野と高分解能とを両立した観察及び画像取得が可能な顕微鏡装置への期待が高まっている。そして、そのような顕微鏡装置には、高い開口数(以降、NAと記す)を有し、かつ広視野に渡って高い収差性能を実現した対物レンズが求められる。また、生物顕微鏡で使用される場合であれば、対物レンズは400nm程度の短波長から近赤外波長までの広帯域での励起による蛍光観察にも対応していることが望ましい。さらに、観察時における作業性を考慮すると、対物レンズは乾燥系対物レンズであることが望ましい。
従来技術における高NAを有する乾燥系対物レンズは、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2010-134218号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された対物レンズは、軸上色収差の補正と、像面湾曲やコマ収差などの軸外収差の補正が十分ではない。このため、広い視野に対して広い波長域で高い性能を発揮することは困難である。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、色収差と軸外性能とを良好に補正した高NAを有する乾燥系対物レンズを提供することである。
本発明の一態様に係る対物レンズは、乾燥系対物レンズであって、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなる。前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分である。前記乾燥系対物レンズは、光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、第1負レンズと、前記第1負レンズとは異なる第2負レンズを含み、NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とし、Δzをh線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差とし、DOFを前記e線に対する焦点深度とし、d を前記第1負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第1負レンズの部分分散比とし、νd を前記第2負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第2負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式を満たす。
0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
-2 ≦ Δz /DOF≦ 2 (2)
30 ≦ νd ≦ 43 (4)
0.55 ≦ θgF ≦0.57 (5)
30 ≦ νd ≦ 43 (6)
0.55 ≦ θgF ≦0.57 (7)
本発明の別の態様に係る対物レンズは、乾燥系対物レンズであって、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなる。前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分である。前記乾燥系対物レンズは、光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、第1負レンズと、前記第1負レンズとは異なる第2負レンズを含み、NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とし、Yreso をe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置と交わる前記光軸と直交する平面上の領域であって前記e線に対するRMS波面収差を前記e線の波長で割った値が0.2以下となる領域の最大物体高とし、βを前記乾燥系対物レンズの倍率とし、νd を前記第1負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第1負レンズの部分分散比とし、νd を前記第2負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第2負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式を満たす。
0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
9mm ≦ Yreso ×|β|≦20mm (3)
30 ≦ νd ≦ 43 (4)
0.55 ≦ θgF ≦0.57 (5)
30 ≦ νd ≦ 43 (6)
0.55 ≦ θgF ≦0.57 (7)
本発明の更に別の態様に係る対物レンズは、乾燥系対物レンズであって、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなる。前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分である。前記乾燥系対物レンズは、光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、第1負レンズを含み、NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とし、νdを前記第1負レンズのアッベ数とし、θgFを前記第1負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式を満たし、前記移動レンズ成分は、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有する
0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
30 ≦ νd≦ 43 (4)
0.55 ≦ θgF≦0.57 (5)
本発明の更に別の態様に係る対物レンズは、乾燥系対物レンズであって、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなる。前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分である。前記第2レンズ群は、前記像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分と、前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分よりも前記像側に配置された、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分と、を含む。又は、前記第2レンズ群は、前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分と、前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分よりも前記像側に配置された、前記像側に凸面を向けたレンズ成分と、前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分と、前記像側に凸面を向けた前記レンズ成分と、の間に配置された、前記物体側に凹面を向けたレンズ成分と、を含む。前記乾燥系対物レンズは、光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、3枚接合レンズと、を含む。前記3枚接合レンズは、負レンズと、前記負レンズの両側に配置された2枚の正レンズと、を含む。NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とするとき、以下の条件式を満たし、前記移動レンズ成分は、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有する
0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
上記の態様によれば、色収差と軸外性能とを良好に補正した高NAを有する乾燥系対物レンズを提供することができる。
最大物体高Yresoを説明するための図である。 移動レンズ成分の倍率について説明するための図である。 本発明の実施例1に係る対物レンズ1の断面図である。 図3に示す対物レンズ1の収差図である。 本発明の実施例2に係る対物レンズ2の断面図である。 図5に示す対物レンズ2の収差図である。 本発明の実施例3に係る対物レンズ3の断面図である。 図7に示す対物レンズ3の収差図である。 本発明の実施例4に係る対物レンズ4の断面図である。 図9に示す対物レンズ4の収差図である。
本願の一実施形態に係る対物レンズについて説明する。本実施形態に係る対物レンズ(以降、単に対物レンズと記す)は、結像レンズと組み合わせて使用される無限遠補正型の顕微鏡対物レンズである。この対物レンズは、標本と対物レンズの間に空気を介在させた状態で標本を観察するときに用いられる、いわゆる乾燥系対物レンズである。
この対物レンズは、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する正の屈折力を有する第1レンズ群と、第1レンズ群よりも像側に配置された負の屈折力を有する第2レンズ群からなる。第1レンズ群の最も像側のレンズ成分は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換し、その収斂光線束を出射するように作用する最も物体側のレンズ成分である。即ち、対物レンズ内に収斂光線束を出射するレンズ面が複数存在する場合には、それらのレンズ面のうちの最も物体側のレンズ面が第1レンズ群の最も像側のレンズ面である。第1レンズ群と第2レンズ群の境界は、上記の特徴によって特定することができる。
なお、本明細書において、光線束(pencil of light)とは、物体の一点(物点)から出射した光線の束のことである。また、レンズ成分とは、単レンズ、接合レンズを問わず、物点からの光線が通るレンズ面のうち物体側の面と像側の面の2つの面のみが空気(又は浸液)と接する一塊のレンズブロックのことである。
第1レンズ群は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換して、第2レンズ群に入射させる。第2レンズ群は、第1レンズ群からの収斂光線束を平行光線束に変換する。第1レンズ群が物点からの発散光線束を収斂光線束に変換してから第2レンズ群に入射させることにより、第2レンズ群内部でのマージナル光線高さを第1レンズ群内部でのマージナル光線高さよりも低くすることができる。これにより、負の屈折力を有する第2レンズ群でペッツバール和を効果的に補正することが可能となり、その結果、広視野に渡り像面湾曲を良好に補正することが可能となっている。
また、この対物レンズは、光軸に沿って移動する少なくとも1つのレンズ成分(以降、移動レンズ成分と記す)を含む、高いNAを有する対物レンズであり、以下の条件式(1)を満たすように構成されている。
0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
但し、NAobは対物レンズの開口数であり、より詳細には、対物レンズの物体側の開口数である。
高いNAを有する対物レンズでは、カバーガラスの厚さや屈折率のわずかな変化に対して球面収差が大きく変動する傾向がある。対物レンズが少なくとも1つの移動レンズ成分を含むことで、そのような球面収差の変動を移動レンズ成分の移動によって補償することが可能となる。
条件式(1)は、対物レンズを用いた観察で十分な分解能を得るための条件式である。NAobが下限値を下回らないことで、エアリーディスク径を十分に小さくすることが可能であり、焦点深度も小さくすることができる。このため、十分な分解能が得ることができる。また、NAobが上限値を上回らないことで、対物レンズに入射するマージナル光線の広がり角が大きくなりすぎることがない。このため、主にコマ収差を十分に補正することが可能となり、その結果として、十分な分解能を得ることが可能となる。
さらに、対物レンズは、以下の条件式(2)を満たすように構成されている。
-2 ≦ Δz/DOF≦ 2 (2)
但し、Δzは、h線(404.66nm)に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置(h線最小位置と記す。)とe線(546.07nm)に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置(e線最小位置と記す。)の差である。DOFは、e線に対する焦点深度である。
ここで、軸上位置とは、対物レンズの物体側の領域における軸上位置のことである。また、上記した位置の差は、標本から離れる方向をプラス方向と定義した場合における、e線最小位置を基準としたh線最小位置を示している。つまり、h線最小位置がe線最小位置よりも像側にあるときに、上記した位置の差はプラスの値となる。また、焦点深度DOFの算出式は、e線の波長をλとすると、DOFe=λ/(2×NAob )である。
条件式(2)は、主に、軸上色収差を良好に補正するための条件式である。生物系の顕微鏡光学系ではh線付近の短波長の励起光を用いた蛍光観察が頻繁に行われるため、h線とe線の軸上色収差特性は重要である。Δz/DOFが上限値を上回る又は下限値を下回ると、対物レンズで生じる軸上色収差が大きくなりすぎる。従って、結像レンズで軸上色収差を大幅に補償しなければ、像面で大きな軸上色収差が生じてしまう。しかしながら、結像レンズで大きな軸上色収差の補償を行うことは実際には困難である。また、結像レンズで収差を補償するということは、結像レンズ自体に収差を持たせることを意味する。そのため、結像レンズと組み合わせる対物レンズがそれぞれ異なる収差特性を有する複数の対物レンズの間で切り替えて使用されることを考慮すると、軸上色収差を結像レンズに補償させることは好ましくない。条件式(2)を満たすことで、対物レンズ単体で軸上色収差を良好に補正することができる可能であり、特に、励起光としてh線のような短波長の光が用いられた場合であっても軸上色収差を良好に補正することができる。
以上のように構成された対物レンズによれば、高NAを有し、且つ、色収差と軸外性能とを良好に補正することができる。
対物レンズは、条件式(2)の代わりに、以下の条件式(3)を満たすように構成されてもよい。
9mm ≦ Yreso ×|β|≦ 20mm (3)
但し、Yresoは、e線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置(e線最小位置)と交わる光軸と直交する平面上の領域であってe線に対するRMS波面収差をe線の波長で割った値が0.2以下となる領域の最大物体高である。βは、対物レンズの倍率である。
対物レンズの倍率βは、対物レンズを対物レンズ毎に予め決められた焦点距離を有する結像レンズと組み合わせたときの倍率であり、結像レンズの焦点距離/対物レンズの焦点距離で算出される。結像レンズの予め決められた焦点距離は、例えば、180mmである。
最大物体高Yresoは、図1に示すように、所定の条件を満たす領域100の最大物体高のことである。なお、図1には、e線最小位置と交わる対物レンズの光軸と直交した断面(以降、e線最小断面と記す。) が示されている。最大物体高Yresoは次のようにして求められる。まず、e線最小断面の各点において、(e線に対するRMS波面収差)/λを算出する。次に、e線最小断面のうちの、(e線に対するRMS波面収差)/λ≦0.2を満たす領域100を特定する。さらに、領域100のうち光軸AXから最も離れた点P1を特定する。最後に、その点P1と光軸AXの間の距離を最大物体高Yresoとして算出する。
対物レンズが回転対称である場合、領域100も回転対称(つまり、円形)となる。このため、領域100の物体高は方位によらず一定であり、最大物体高Yresoはその一定の物体高である。一方、対物レンズに製造誤差が生じた場合には、領域100は回転非対称となる。その結果、例えば図1に示すように、領域100の物体高は方位に依存することになる。この場合、最大物体高Yresoは、光軸から領域100の境界までの距離が最も長くなる方位における物体高である。
条件式(3)は、対物レンズを用いた観察で良好な周辺分解能を得るための条件式である。なお、周辺分解能とは、視野の周辺部分における分解能のことをいい、軸外収差が大きく生じると劣化する傾向がある。Yreso ×|β|が下限値を下回ると、対物レンズの軸外収差が過度に大きくなるため、結像レンズでの大幅な収差の補償が求められる。しかしながら、結像レンズで大きな軸外収差の補償を行うことは実際には困難である。また、結像レンズで収差を補償するということは、結像レンズ自体に収差を持たせることを意味するため、条件式(2)において上述した理由から好ましくない。一方、Yreso ×|β|が上限値を上回ると、一次結像位置において軸外収差が良好な範囲が広くなるが、そこまでの範囲の画像を取得しようとすると、撮像素子やそれを保持するユニットが大型になるため好ましくない。条件式(1)とともに条件式(3)を満たすことで、良好な周辺分解能を達成することができる。
従って、条件式(2)の代わりに以下の条件式(3)を満たすように構成された対物レンズによっても、高NAを有し、且つ、色収差と軸外性能とを良好に補正することができる。
対物レンズは、負の屈折力を有する第1負レンズを含み、条件式(2)の代わりに、以下の条件式(4)及び条件式(5)を満たすように構成されてもよい。
30 ≦ νd≦43 (4)
0.55 ≦ θgF≦0.57 (5)
但し、νdは、第1負レンズのアッベ数である。θgFは、第1負レンズの部分分散比である。部分分散比θgFは、nをC線に対する屈折率とし、nをF線に対する屈折率とし、nをg線に対する屈折率とすると、具体的には、(n-n)/(n-n)で算出される。なお、条件式(4)及び条件式(5)を満たす第1負レンズの材料としては、例えば、OHARA社のS-LAH55Vや、SCHOTT社N-KZFS11などが挙げられる。
条件式(4)及び条件式(5)は、良好な色収差補正を達成するための条件式である。条件値(4)の上限値以下のアッベ数を有する負レンズが対物レンズ内にひとつも存在しないとすると、C線からF線までの色収差を効果的に補正することができず、対物レンズ全体で可視域での色収差補正が困難になる。また、条件式(4)を満たす負レンズの中に、条件式(5)の上限値以下の部分分散比を有する負レンズがひとつも存在しないとすると、その負レンズでg線からh線の色収差を過剰に補正してしまう。その結果、対物レンズ全体でg線やh線の色収差が過剰に補正された状態となってしまい、良好な色収差補正を困難となる。条件式(4)及び条件式(5)を満たすことで、広い波長範囲で色収差を良好に補正することができる。
なお、条件式(4)を満たし、且つ、部分分散比が条件式(5)の下限値を下回る光学材料は、一般的には用いられていない。また、条件式(5)を満たし、且つ、部分分散比が条件式(4)の下限値を下回る光学材料も、一般に用いられていない。
従って、条件式(2)の代わりに条件式(4)及び条件式(5)を満たすように構成された、第1負レンズを含む対物レンズによっても、高NAを有し、且つ、色収差と軸外性能とを良好に補正することができる。
対物レンズは、条件式(2)を満たす代わりに、3枚接合レンズを含み、且つ、第2レンズ群が第1ガウスレンズ成分と第2ガウスレンズ成分を含むように、構成されてもよい。また、対物レンズは、条件式(2)を満たす代わりに、3枚接合レンズを含み、且つ、第2レンズ群が第1ガウスレンズ成分と第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分を含むように、構成されてもよい。
但し、第1ガウスレンズ成分は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分のことである。第2ガウスレンズ成分は、第1ガウスレンズ成分よりも像側に配置された、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分のことである。第3ガウスレンズ成分は、第1ガウスレンズ成分よりも像側に配置された、像側に凸面を向けたレンズ成分のことである。第4ガウスレンズ成分は、第1ガウスレンズ成分と第3ガウスレンズ成分の間に配置された、物体側に凹面を向けたレンズ成分のことである。
対物レンズが3枚接合レンズを含むことで、3枚接合レンズを色消しレンズ成分として作用させることができる。これにより、対物レンズ内のスペースを有効に活用しながら、効果的に色収差を補正することができる。また、色消しレンズ成分はマージナル光線高さが高い領域に配置することで効果的に作用するが、マージナル光線高さが高い領域に配置されるレンズ成分は必然的にレンズ径が大きくなる。色消しレンズ成分が3枚接合レンズであれば、大きなレンズ径を有するレンズ成分に要求される十分な剛性を確保することができる。
また、第2レンズ群が上記のように構成されることで、第2レンズ群は、外に向けた一組の凸面であって互いに反対方向を向いた一組の凸面と、その一組の凸面の間に配置された互いに向かい合った一組の凹面と、を含む。このような構成を有する光学系は、一般にガウス群と呼ばれるものである。ガウス群では、互いに向かい合った一組の凹面におけるマージナル光線高さを小さくすることができるため、ペッツバール和を効果的に補正することが可能となり、像面湾曲を十分に小さくすることができる。
従って、条件式(2)を満たす代わりに、3枚接合レンズを含み、且つ、第2レンズ群が上記の構成を有する対物レンズによっても、高NAを有し、且つ、色収差と軸外性能とを良好に補正することができる。
なお、対物レンズは、条件式(1)に加えて、条件式(2)から条件式(5)の任意の組み合わせを満たしても良い。また、対物レンズは、条件式(1)に加えて条件式(2)から条件式(5)の任意の組み合わせを満たし、且つ、3枚接合レンズを含み、さらに、第2レンズ群がガウス群として構成されてもよい。
また、対物レンズは、条件式(2)の代わりに下記の条件式(2-1)又は条件式(2-2)を満たすように構成されてもよい。また、条件式(3)の代わりに下記の条件式(3-1)又は条件式(3-2)を満たすように構成されてもよい。また、条件式(4)の代わりに下記の条件式(4-1)を満たし、条件式(5)の代わりに下記の条件式(5-1)を満たすように構成されてもよい。
-1.5 ≦ Δz/DOF≦ 1.5 (2-1)
-1 ≦ Δz/DOF≦ 1 (2-2)
9.5mm ≦ Yreso ×|β|≦ 17mm (3-1)
10mm ≦ Yreso ×|β|≦ 15mm (3-2)
35 ≦ νd≦43 (4-1)
0.555 ≦ θgF≦0.565 (5-1)
以下、対物レンズの更に望ましい構成について説明する。
対物レンズは、第1負レンズを含む場合、さらに、第2負レンズを含み、以下の条件式(6)及び条件式(7)を満たすことが望ましい。なお、第2負レンズは、第1負レンズとは異なる負の屈折力を有するレンズである。
30 ≦ νd≦43 (6)
0.55 ≦ θgF≦0.57 (7)
但し、νdは、第2負レンズのアッベ数である。θgFは、第2負レンズの部分分散比である。部分分散比θgFは、nをC線に対する屈折率とし、nをF線に対する屈折率とし、nをg線に対する屈折率とすると、具体的には、(n-n)/(n-n)で算出される。なお、条件式(6)及び条件式(7)を満たす第2負レンズの材料としては、例えば、OHARA社のS-LAH55Vや、SCHOTT社N-KZFS11などが挙げられる。
条件式(6)及び条件式(7)は、良好な色収差補正を達成するための条件式であり、その意味するところは条件式(4)及び条件式(5)と同様である。対物レンズが第1負レンズに加えて第2負レンズを含むことで、つまり、所定の条件を満たす負レンズを2枚以上含むことで、さらに良好な色収差補正が可能となる。
なお、対物レンズは、条件式(6)の代わりに下記の条件式(6-1)を満たし、条件式(7)の代わりに下記の条件式(7-1)を満たすように構成されてもよい。
35 ≦ νd≦43 (6-1)
0.555 ≦ θgF≦0.565 (7-1)
対物レンズが3枚接合レンズを含む場合、その3枚接合レンズは、負レンズと、その負レンズの両側に配置された2枚の正レンズと、を含むことが望ましい。即ち、正負正の3枚接合レンズであることが望ましい。
3枚接合レンズを正負正の3枚接合レンズとすることで、負レンズの両側のレンズ面に色収差を補正する作用を持たせることが可能となる。このため、3枚接合レンズでより効果的に色収差を補正することができる。
対物レンズは、正負正の3枚接合レンズを含む場合、以下の条件式(8)又は条件式(9)の少なくとも一方を満たすことが望ましい。
1.4 ≦neo ≦ 1.55 (8)
60 ≦νd≦ 80 (9)
但し、neoは、3枚接合レンズに含まれる負レンズのe線に対する屈折率である。νdは、3枚接合レンズに含まれる負レンズのアッベ数である。
条件式(8)は、主に、3枚接合レンズでの球面収差やコマ収差の発生を抑制するための条件式である。3枚接合レンズに含まれる正レンズとしては、通常、低分散の材料が選択される。このため、正レンズの材料は、低い屈折率を有している。3枚接合レンズに含まれる負レンズの屈折率neoが条件式(8)の上限値を上回らないことで、正レンズと負レンズの間の接合面での屈折率差が大きくなりすぎず、その接合面での球面収差やコマ収差の発生を小さく抑えることが可能となる。また、屈折率neoが条件式(8)の下限値を下回る光学材料は稀であり、コスト等の面からその利用は好ましくない。
条件式(9)は、主に、色収差を良好に補正するための条件式である。接合レンズに含まれる負レンズには通常、色収差補正作用が求められる。このため、低分散の材料が用いられることが多いが、低分散の材料は一般的に、短波長での大きな部分分散を有する傾向がある。この点を踏まえると、負レンズのアッベ数νdが条件式(9)の下限値を下回らないことにより、g線から紫外の波長域で色収差の過剰補正を避けることができる。また、負レンズのアッベ数νdが条件式(9)の上限値を上回らないことにより、可視域での色収差を良好に補正することができる。条件式(9)を満たすことで、広い波長域で良好に色収差を補正することが可能となる。
なお、対物レンズは、条件式(8)の代わりに下記の条件式(8-1)を満たすように構成されてもよい。また、対物レンズは、条件式(9)の代わりに下記の条件式(9-1)を満たすように構成されてもよい。
1.46 ≦neo ≦ 1.51 (8-1)
65 ≦νd≦ 75 (9-1)
対物レンズが第1ガウスレンズ成分と第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分を含む場合、第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分は、空気を隔てて隣り合って配置されることが望ましい。これにより、第3ガウスレンズ成分の物体側のレンズ面と、第4ガウスレンズ成分の像側のレンズ面とで、独立に収差補正を行うことができる。このため、軸外の非点収差とコマ収差をバランスよく補正することが可能となる。
また、対物レンズは、第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分は、空気を隔てて隣り合って配置される場合、以下の条件式(10)を満たすことが望ましい。
0.005 ≦DGM1/DGM2≦ 0.5 (10)
但し、DGM1は、第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分の光軸上における間隔である。換言すると、第3ガウスレンズ成分の物体側のレンズ面と第4ガウスレンズ成分の像側のレンズ面との間の光軸上の距離である。DGM2は、第3ガウスレンズ成分の像側のレンズ面と第4ガウスレンズ成分の物体側のレンズ面との間の光軸上の距離である。
条件式(10)は、主に、コマ収差を良好に補正するための条件式である。第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分の間隔が大きくなりすぎると、両者におけるマージナル光線高さの差が大きくなり過ぎてしまい、特にコマ収差の効果的な補正が困難になる。DGM1/DGM2が条件式(10)の上限値を上回らないことにより、第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分の間隔が大きくなりすぎず、良好なコマ収差補正が可能となる。また、DGM1/DGM2が条件式(10)の下限値を下回らないことにより、第3ガウスレンズ成分と第4ガウスレンズ成分の干渉及び衝突を回避することができる。
なお、対物レンズは、条件式(10)の代わりに下記の条件式(10-1)を満たすように構成されてもよい。
0.005 ≦DGM1/DGM2≦ 0.45 (10-1)
対物レンズは、第1ガウスレンズ成分を含む場合、その第1ガウスレンズ成分は、2枚接合レンズであることが望ましく、さらに、対物レンズは、以下の条件式(11)を満たすことが望ましい。
-3 ≦Rcem/DGo≦ -0.5 (11)
但し、Rcemは2枚接合レンズの接合面の曲率半径である。DGoは2枚接合レンズの光軸上の厚さである。
第1ガウスレンズ成分が2枚接合レンズであることで、第1ガウスレンズ成分に色収差及びコマ収差を補正する作用を持たせることができる。特に、色収差補正作用を持つ接合面にコマ収差の補正作用を持たせることで、波長毎に異なるコマ収差の補正が可能となり、各波長における良好なコマ収差補正が実現可能となる。
条件式(11)は、主に、コマ収差を良好に補正するための条件式である。Rcem/DGoが条件式(11)の上限値を上回らないことにより、接合面の曲率半径の絶対値が小さくなりすぎず、十分な加工性を確保することができる。また、Rcem/DGoが条件式(11)の下限値を下回らないことにより、接合面が十分な屈折力を有するため、コマ収差の十分な補正が可能となる。
なお、対物レンズは、条件式(11)の代わりに下記の条件式(11-1)を満たすように構成されてもよい。
-2.5 ≦Rcem/DGo≦ -0.7 (11-1)
対物レンズは、最も物体側に配置された、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有する第1レンズ成分を含み、さらに、条件式(12)を満たすことが望ましい。
-3 ≦D/R12≦ -0.75 (12)
但し、Dは、第1レンズ成分の光軸上の厚さである。R12は、第1レンズ成分の最も像側のレンズ面の曲率半径である。
最も物体側に配置された第1レンズ成分が物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有することで、第1レンズ成分において、球面収差やコマ収差の発生を小さく抑え、且つ、ペッツバール和を良好に補正して像面湾曲を補正することができる。
条件式(12)は、像面湾曲と球面収差とコマ収差の良好な補正を両立するための条件式である。ペッツバール和を良好に補正するためには、第1レンズ成分にはある程度の厚さが必要となる。D/R12が条件式(12)の上限値を上回らないことにより、第1レンズ成分の厚さに対して、第1レンズ成分の最も像側のレンズ面の曲率半径の絶対値が大きくなりすぎない。このため、第1レンズ成分内でマージナル光線高さが高くなった発散光束に対して最も像側のレンズ面の正の屈折力が作用することで、射出光の発散を小さく抑えることができる。これにより、第1レンズ成分以降の光学系に入射したときのマージナル光線の光線高さと発散角を小さくすることができる。その結果、第1レンズ成分以降の光学系での球面収差やコマ収差の発生を小さく抑えることができる。また、D/R12が条件式(12)の下限値を下回らないことにより、第1レンズ成分の厚さに対して、第1レンズ成分の最も像側のレンズ面の曲率半径の絶対値が小さくなりすぎない。このため、第1レンズ成分の像側のレンズ面における球面収差やコマ収差の発生を小さく抑えることができる。
なお、対物レンズは、条件式(12)の代わりに下記の条件式(12-1)又は条件式(12-2)を満たすように構成されてもよい。
-2.5 ≦D/R12≦ -0.8 (12-1)
-2 ≦D/R12≦ -0.95 (12-2)
対物レンズが上記した第1レンズ成分を含む場合、その第1レンズ成分の像側に、正の屈折力を有し、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する第2レンズ成分をさらに含むことが望ましい。
第1レンズ成分の像側に配置された第2レンズ成分が物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有することで、球面収差とコマ収差の発生をさらに小さく抑えることができる。
対物レンズは、移動レンズ成分について以下の条件式(13)から条件式(14)の少なくとも1つを満たすことが望ましい。
0.5 ≦ MUC ≦ 2 (13)
-0.3 ≦ f/fUC≦ 0.3 (14)
但し、MUCは、移動レンズ成分の倍率、より詳細には、単一の移動レンズ成分の倍率である。対物レンズが独立して移動する複数の移動レンズ成分を含む場合には、複数の移動レンズ成分のうちの1つの倍率である。なお、MUCは対物レンズが光軸に沿って連動して移動する複数の移動レンズ成分を含む場合は、複数の移動レンズ成分の合成倍率としてもよい。fは対物レンズの焦点距離である。fUCは移動レンズ成分の焦点距離である。
倍率MUCは、図2に示すように、移動レンズ成分MCの主平面から移動レンズ成分MCへの入射光束に対して定義される物点OPまでの距離aと、移動レンズ成分MCの主平面から移動レンズ成分MCが形成する像点IP(この例では虚像の像点)までの距離bと、の比(=b/a)で定義される。図2(a)は、移動レンズ成分が負の屈折力を有する場合を示し、この場合、移動レンズ成分の倍率MUCは0<MUC<1の関係を満たしている。図2(b)は、移動レンズ成分が屈折力を有しない場合を示し、この場合、移動レンズ成分の倍率MUCはMUC=1の関係を満たしている。図2(c)は、移動レンズ成分が正の屈折力を有する場合を示し、この場合、移動レンズ成分の倍率MUCは1<MUCの関係を満たしている。
なお、移動レンズ成分の倍率は、厳密には、対物レンズ内における移動レンズ成分の位置に応じて変化する。条件式(13)を満たすとは、移動レンズ成分が稼動範囲内の少なくとも1箇所において条件式(13)を満たすことをいう。
条件式(13)は、合焦位置の変動を抑えるための条件式である。移動レンズ成分は、球面収差を補正するためのものであり、その移動により合焦位置が変動することは好ましくない。移動レンズ成分の倍率MUCが条件式(13)の上限値を上回らず、且つ、下限値を下回らないことにより、移動レンズ成分の移動による合焦位置の変動を小さくすることができる。
条件式(14)は、合焦位置の変動を抑えるための条件式である。移動レンズ成分の移動による合焦位置の変動を小さくするためには、移動レンズ成分の倍率を1に近づけることが望ましい。そのためには、移動レンズ成分の焦点距離の絶対値が大きいことが望ましい。f/fUCが条件式(14)の上限値を上回らず且つ下限値を下回らないことで、移動レンズ成分の焦点距離の絶対値が十分に大きくなる。このため、移動レンズ成分の移動による合焦位置の変動を小さくすることができる。
なお、対物レンズは、条件式(13)の代わりに下記の条件式(13-1)を満たすように構成されてもよい。また、対物レンズは、条件式(14)の代わりに下記の条件式(14-1)、(14-2)を満たすように構成されてもよい。
0.7 ≦ MUC ≦ 1.3 (13-1)
-0.2 ≦ f/fUC ≦ 0.2 (14-1)
-0.1 ≦ f/fUC ≦ 0.1 (14-2)
移動レンズ成分は、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有することが望ましい。移動レンズ成分が物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有することで、移動レンズ成分でのコマ収差の発生を小さく抑えることができる。このため、移動レンズ成分の移動によるコマ収差の変動を小さく抑えることができる。
以下、上述した対物レンズの実施例について具体的に説明する。
[実施例1]
図3は、本実施例に係る対物レンズ1の断面図である。対物レンズ1は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる。なお、対物レンズ1は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL2(第2レンズ成分)と、接合レンズCL1と、接合レンズCL2を含んでいる。
レンズL2は、正の屈折力を有している。接合レンズCL1は、光軸方向に沿って移動する移動レンズ成分である。接合レンズCL1は、両凹レンズL3(第1負レンズ)と両凸レンズL4からなる2枚接合レンズであり、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有している。接合レンズCL2は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズL5と両凸レンズL6からなる2枚接合レンズであり、両凸レンズ形状を有している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、接合レンズCL3と、接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL12と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL13と、を含んでいる。
接合レンズCL3は、両凸レンズL7と両凹レンズL8と両凸レンズL9からなる3枚接合レンズである。即ち、負レンズ(両凹レンズL8)と、負レンズの両側に配置された正レンズ(両凸レンズL7、両凸レンズL9)と、を含む正負正の3枚接合レンズである。接合レンズCL4は、両凸レンズL10と両凹レンズL11からなる2枚接合レンズであり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(第1ガウスレンズ成分)である。レンズL13は、接合レンズCL4よりも像側に配置された、像側に凸面を向けたレンズ成分(第3ガウスレンズ成分)である。レンズL12は、接合レンズCL4とレンズL13の間に配置された、物体側に凹面を向けたレンズ成分(第4ガウスレンズ成分)である。レンズL12とレンズL13は空気を隔てて隣り合って配置されている。
対物レンズ1の各種データは、以下のとおりである。なお、fG1、fG2は、それぞれ第1レンズ群の焦点距離、第2レンズ群の焦点距離である。また、|β|は対物レンズ1を180mmの焦点距離を有する結像レンズと組み合わせたときの倍率である。
NAob=0.95、Δz=-0.04μm、 DOF=0.30μm、Yreso=0.29mm、|β|=40、νd=42.41、θgF=0.561eo=1.48915、νd=70.23、DGM1=0.873mm、DGM2=4.633mm、Rcemo=-6.1667mm、DGo=5.787mm、D=3.681mm、R12=-3.3487mm、MUC=1.18、f=4.500mm、fUC=259.55mm、fG1=7.131mm、fG2=-125.177mm
対物レンズ1のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ1
s r d ne nh νd
0 INF
1 INF t 1.52626 1.54042 54.41
2 INF D2
3 -3.0339 3.681 1.77621 1.79917 49.6
4 -3.3487 0.200
5 -7.2937 2.241 1.57098 1.58258 71.3
6 -5.5255 D6
7 -45.764 1.200 1.64132 1.66385 42.41
8 12.7782 3.875 1.43986 1.44647 94.66
9 -14.198 D9
10 71.1197 1.500 1.61664 1.63723 44.49
11 15.0477 6.788 1.43986 1.44647 94.66
12 -10.4578 0.300
13 11.6236 6.847 1.43986 1.44647 94.66
14 -10.3782 1.550 1.48915 1.49898 70.23
15 6.6859 4.219 1.43986 1.44647 94.66
16 -32.513 0.300
17 13.9497 4.787 1.49846 1.5072 81.54
18 -6.1667 1.000 1.88815 1.92092 40.76
19 7.744 3.857
20 -4.5391 1.541 1.51825 1.52977 64.14
21 -9.3597 0.873
22 -12.8369 2.219 1.7434 1.77943 32.33
23 -7.2219
ここで、sは面番号を、rは曲率半径(mm)を、dは面間隔(mm)を、neはe線に対する屈折率を、nhはh線に対する屈折率を、νdはアッベ数を示す。これらの記号は、以降の実施例でも同様である。なお、面番号s0,s1,s2が示す面は、それぞれ物体面、カバーガラスCGの物体側の面、カバーガラスCGの像側の面である。面番号s3,s23が示す面は、それぞれ対物レンズ1の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。また、例えば、面間隔d1は、面番号s1が示す面から面番号s2が示す面までの光軸上の距離を示している。
面番号s1と面番号s2の間の面間隔tは、カバーガラスCGの厚さであり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s2と面番号s3の間の面間隔D2は、カバーガラスCGと対物レンズ1の間の空気間隔であり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s6と面番号s7の間の面間隔D6と面番号s9と面番号s10の間の面間隔D9は、それぞれ移動レンズ成分と移動レンズ成分に隣接するレンズ成分との間の空気間隔であり、移動レンズ成分の位置に応じて変化する可変量である。移動レンズ成分の位置は、例えばカバーガラスCGの厚さに応じて調整される。
これらの可変量の関係は以下のとおりである。
t(カバーガラス厚) 0.17 0.11 0.23
D2 0.411 0.441 0.382
D6 0.766 1.178 0.330
D9 0.742 0.330 1.178
対物レンズ1は、以下で示されるように、条件式(6)、(7)を除き、条件式(1)から(14)を満たしている。
(1)NAob=0.95
(2)Δz /DOF=-0.13
(3)Yreso ×|β|=11.6mm
(4)νd=42.41
(5)θgF=0.561
(6)条件式(6)を満たす第2負レンズがない
(7)条件式(7)を満たす第2負レンズがない
(8)neo=1.48915
(9)νd=70.23
(10)DGM1/DGM2=0.19
(11)Rcem/DGo=-1.07
(12)D/R12=-1.10
(13)MUC=1.18
(14)f/fUC=0.017
図4は、図3に示す対物レンズ1のカバーガラス厚tが0.17mmのときの収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図4(a)は球面収差図であり、図4(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図4(c)は非点収差図であり、図4(d)は物体高比0.6(物体高0.2mm)の位置におけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。図4に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
[実施例2]
図5は、本実施例に係る対物レンズ2の断面図である。対物レンズ2は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる。なお、対物レンズ2は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL2(第2レンズ成分)と、接合レンズCL1と、接合レンズCL2を含んでいる。
レンズL2は、正の屈折力を有している。接合レンズCL1は、光軸方向に沿って移動する移動レンズ成分である。接合レンズCL1は、両凹レンズL3(第1負レンズ)と両凸レンズL4からなる2枚接合レンズであり、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有している。接合レンズCL2は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズL5と両凸レンズL6からなる2枚接合レンズであり、両凸レンズ形状を有している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、接合レンズCL3と、接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL12と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL13と、を含んでいる。
接合レンズCL3は、両凸レンズL7と両凹レンズL8と両凸レンズL9からなる3枚接合レンズである。即ち、負レンズ(両凹レンズL8)と、負レンズの両側に配置された正レンズ(両凸レンズL7、両凸レンズL9)と、を含む正負正の3枚接合レンズである。接合レンズCL4は、両凸レンズL10と両凹レンズL11からなる2枚接合レンズであり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(第1ガウスレンズ成分)である。レンズL13は、接合レンズCL4よりも像側に配置された、像側に凸面を向けたレンズ成分(第3ガウスレンズ成分)である。レンズL12は、接合レンズCL4とレンズL13の間に配置された、物体側に凹面を向けたレンズ成分(第4ガウスレンズ成分)である。レンズL12とレンズL13は空気を隔てて隣り合って配置されている。
対物レンズ2の各種データは、以下のとおりである。なお、fG1、fG2は、それぞれ第1レンズ群の焦点距離、第2レンズ群の焦点距離である。また、|β|は対物レンズ2を180mmの焦点距離を有する結像レンズと組み合わせたときの倍率である。
NAob=0.93、Δz=0.03μm、 DOF=0.32μm、Yreso=0.29mm、|β|=40、νd=42.41、θgF=0.561eo=1.48915、νd=70.23、DGM1=0.893mm、DGM2=4.184mm、Rcemo=-6.494mm、DGo=5.859mm、D=3.470mm、R12=-3.173mm、MUC=1.17、f=4.500mm、fUC=278.085mm、fG1=7.184mm、fG2=-168.383mm
対物レンズ2のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ2
s r d ne nh νd
0 INF
1 INF t 1.52626 1.54042 54.41
2 INF D2
3 -2.9851 3.470 1.77621 1.79917 49.6
4 -3.173 0.200
5 -6.7497 2.453 1.57098 1.58258 71.3
6 -5.4784 D6
7 -45.6337 1.200 1.64132 1.66385 42.41
8 12.9024 3.819 1.43986 1.44647 94.66
9 -14.336 D9
10 85.7763 1.500 1.61664 1.63723 44.49
11 15.5448 6.717 1.43986 1.44647 94.66
12 -10.4133 0.300
13 11.828 6.821 1.43986 1.44647 94.66
14 -10.5608 1.550 1.48915 1.49898 70.23
15 7.3633 4.019 1.43986 1.44647 94.66
16 -29.839 0.300
17 12.5725 4.859 1.43986 1.44647 94.66
18 -6.494 1.000 1.83945 1.86892 42.74
19 7.4458 4.570
20 -4.6923 1.139 1.48915 1.49898 70.23
21 -8.5 0.893
22 -11.0502 2.152 1.7434 1.77943 32.33
23 -7.0354
なお、面番号s0,s1,s2が示す面は、それぞれ物体面、カバーガラスCGの物体側の面、カバーガラスCGの像側の面である。面番号s3,s23が示す面は、それぞれ対物レンズ2の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。
面番号s1と面番号s2の間の面間隔tは、カバーガラスCGの厚さであり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s2と面番号s3の間の面間隔D2は、カバーガラスCGと対物レンズ2の間の空気間隔であり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s6と面番号s7の間の面間隔D6と面番号s9と面番号s10の間の面間隔D9は、それぞれ移動レンズ成分と移動レンズ成分に隣接するレンズ成分との間の空気間隔であり、移動レンズ成分の位置に応じて変化する可変量である。移動レンズ成分の位置は、例えばカバーガラスCGの厚さに応じて調整される。
これらの可変量の関係は以下のとおりである。
t(カバーガラス厚) 0.17 0.11 0.23
D2 0.412 0.441 0.383
D6 0.771 1.190 0.330
D9 0.749 0.330 1.190
対物レンズ2は、以下で示されるように、条件式(6)、(7)を除き、条件式(1)から(14)を満たしている。
(1)NAob=0.93
(2)Δz /DOF=0.10
(3)Yreso ×|β|=11.6mm
(4)νd=42.41
(5)θgF=0.561
(6)条件式(6)を満たす第2負レンズがない
(7)条件式(7)を満たす第2負レンズがない
(8)neo=1.48915
(9)νd=70.23
(10)DGM1/DGM2=0.21
(11)Rcem/DGo=-1.11
(12)D/R12=-1.09
(13)MUC=1.17
(14)f/fUC=0.016
図6は、図5に示す対物レンズ2のカバーガラス厚tが0.17mmのときの収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図6(a)は球面収差図であり、図6(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図6(c)は非点収差図であり、図6(d)は物体高比0.6(物体高0.2mm)の位置におけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。図6に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
[実施例3]
図7は、本実施例に係る対物レンズ3の断面図である。対物レンズ3は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる。なお、対物レンズ3は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL2(第2レンズ成分)と、接合レンズCL1と、接合レンズCL2と、両凸レンズL7を含んでいる。
レンズL2は、正の屈折力を有している。接合レンズCL1は、光軸方向に沿って移動する移動レンズ成分である。接合レンズCL1は、両凹レンズL3(第1負レンズ)と両凸レンズL4からなる2枚接合レンズであり、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有している。接合レンズCL2は、両凹レンズL5(第2負レンズ)と両凸レンズL6からなる2枚接合レンズであり、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、接合レンズCL3と、接合レンズCL4と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL12と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL13と、を含んでいる。
接合レンズCL3は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズL8と両凸レンズL9からなる2枚接合レンズであり、両凸レンズ形状を有している。接合レンズCL4は、両凸レンズL10と両凹レンズL11からなる2枚接合レンズであり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(第1ガウスレンズ成分)である。レンズL13は、接合レンズCL4よりも像側に配置された、像側に凸面を向けたレンズ成分(第3ガウスレンズ成分)である。レンズL12は、接合レンズCL4とレンズL13の間に配置された、物体側に凹面を向けたレンズ成分(第4ガウスレンズ成分)である。レンズL12とレンズL13は空気を隔てて隣り合って配置されている。
対物レンズ3の各種データは、以下のとおりである。なお、fG1、fG2は、それぞれ第1レンズ群の焦点距離、第2レンズ群の焦点距離である。また、|β|は対物レンズ3を180mmの焦点距離を有する結像レンズと組み合わせたときの倍率である。
NAob=0.93、Δz=0.03μm、 DOF=0.32μm、Yreso=0.29mm、|β|=40、νd=42.41、θgF=0.561、νd=42.41、θgF=0.561、neo=(該当なし)、νd=(該当なし)、DGM1=1.985mm、DGM2=5.465mm、Rcemo=-9.8031mm、DGo=6.380mm、D=3.049mm、R12=-2.7056mm、MUC=1.13、f=4.500mm、fUC=172.704mm、fG1=7.173mm、fG2=-39.987mm
対物レンズ3のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ3
s r d ne nh νd
0 INF
1 INF t 1.52626 1.54042 54.41
2 INF D2
3 -2.5241 3.049 1.77621 1.79917 49.6
4 -2.7056 0.200
5 -23.066 1.991 1.43985 1.44645 94.93
6 -10.6072 D6
7 -698.7307 1.200 1.64132 1.66385 42.41
8 12.9772 3.010 1.43985 1.44645 94.93
9 -20.4682 D9
10 -1734.7605 1.500 1.64132 1.66385 42.41
11 17.2319 6.133 1.43985 1.44645 94.93
12 -9.6242 0.196
13 34.1927 2.402 1.43985 1.44645 94.93
14 -39.0636 0.196
15 27.0695 1.550 1.74435 1.76491 52.64
16 8.4461 5.301 1.43985 1.44645 94.93
17 -18.1577 3.648
18 10.0874 5.380 1.57098 1.58258 71.3
19 -9.8031 1.000 1.64132 1.66385 42.41
20 5.6909 2.985
21 -4.8862 1.129 1.75844 1.77954 52.32
22 -28.3272 1.985
23 -12.2198 2.351 1.74341 1.77951 32.26
24 -6.6782
なお、面番号s0,s1,s2が示す面は、それぞれ物体面、カバーガラスCGの物体側の面、カバーガラスCGの像側の面である。面番号s3,s24が示す面は、それぞれ対物レンズ3の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。
面番号s1と面番号s2の間の面間隔tは、カバーガラスCGの厚さであり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s2と面番号s3の間の面間隔D2は、カバーガラスCGと対物レンズ3の間の空気間隔であり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s6と面番号s7の間の面間隔D6と面番号s9と面番号s10の間の面間隔D9は、それぞれ移動レンズ成分と移動レンズ成分に隣接するレンズ成分との間の空気間隔であり、移動レンズ成分の位置に応じて変化する可変量である。移動レンズ成分の位置は、例えばカバーガラスCGの厚さに応じて調整される。
これらの可変量の関係は以下のとおりである。
t(カバーガラス厚) 0.17 0.11 0.23
D2 0.470 0.496 0.445
D6 0.940 1.466 0.341
D9 0.867 0.341 1.466
対物レンズ3は、以下で示されるように、条件式(8)、(9)を除き、条件式(1)から(14)を満たしている。
(1)NAob=0.93
(2)Δz /DOF=0.10
(3)Yreso ×|β|=11.6mm
(4)νd=42.41
(5)θgF=0.561
(6)νd=42.41
(7)θgF=0.561
(8)neo=(該当なし)
(9)νd=(該当なし)
(10)DGM1/DGM2=0.36
(11)Rcem/DGo=-1.54
(12)D/R12=-1.12692
(13)MUC=1.13
(14)f/fUC=0.026
図8は、図7に示す対物レンズ3のカバーガラス厚tが0.17mmのときの収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図8(a)は球面収差図であり、図8(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図8(c)は非点収差図であり、図8(d)は物体高比0.6(物体高0.2mm)の位置におけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。図8に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
[実施例4]
図9は、本実施例に係る対物レンズ4の断面図である。対物レンズ4は、物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、第1レンズ群G1よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群G2からなる。なお、対物レンズ4は、乾燥系の顕微鏡用対物レンズである。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL1(第1レンズ成分)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有するレンズL2(第2レンズ成分)と、接合レンズCL1と、接合レンズCL2と、接合レンズCL3を含んでいる。
レンズL2は、正の屈折力を有している。接合レンズCL1は、光軸方向に沿って移動する移動レンズ成分である。接合レンズCL1は、両凹レンズL3(第1負レンズ)と両凸レンズL4からなる2枚接合レンズであり、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有している。接合レンズCL2は、両凹レンズL5と両凸レンズL6からなる2枚接合レンズであり、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有している。接合レンズCL3は、両凸レンズL7と両凹レンズL8と両凸レンズL9からなる3枚接合レンズである。即ち、負レンズ(両凹レンズL8)と、負レンズの両側に配置された正レンズ(両凸レンズL7、両凸レンズL9)と、を含む正負正の3枚接合レンズである。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、接合レンズCL4と、接合レンズCL5と、を含んでいる。
接合レンズCL4は、両凸レンズL10と両凹レンズL11(第2負レンズ)からなる2枚接合レンズであり、像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(第1ガウスレンズ成分)である。接合レンズCL5は、両凹レンズL12と両凸レンズL13からなる2枚接合レンズであり、接合レンズCL4よりも像側に配置された、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分(第2ガウスレンズ成分)である。
対物レンズ4の各種データは、以下のとおりである。なお、fG1、fG2は、それぞれ第1レンズ群の焦点距離、第2レンズ群の焦点距離である。また、|β|は対物レンズ4を180mmの焦点距離を有する結像レンズと組み合わせたときの倍率である。
NAob=0.93、Δz=0.04μm、 DOF=0.32μm、Yreso=0.32mm、|β|=40、νd=42.41、θgF=0.561、νd=42.41、θgF=0.561、neo=1.48915、νd=70.23、DGM1=(該当なし)、DGM2=(該当なし)、Rcemo=-11.5mm、DGo=6.551mm、D=3.421mm、R12=-3.2763mm、MUC=1.01、f=4.500mm、fUC=-236.500mm、fG1=7.7mm、fG2=-17.4mm
対物レンズ4のレンズデータは、以下のとおりである。なお、レンズデータ中のINFは無限大(∞)を示している。
対物レンズ4
s r d ne nh νd
0 INF
1 INF t 1.52626 1.54042 54.41
2 INF D2
3 -2.9988 3.421 1.77621 1.79917 49.6
4 -3.2763 0.200
5 -8.1942 2.347 1.57098 1.58258 71.3
6 -5.4671 D6
7 -40.3151 1.200 1.64132 1.66385 42.41
8 13.572 3.454 1.43986 1.44647 94.66
9 -17.8903 D9
10 -140.6354 1.500 1.61664 1.63723 44.49
11 19.8789 6.023 1.43986 1.44647 94.66
12 -9.9326 0.300
13 12.6709 6.101 1.43986 1.44647 94.66
14 -12.0308 1.550 1.48915 1.49898 70.23
15 8.5096 4.568 1.43986 1.44647 94.66
16 -25.4706 0.406
17 12.674 4.515 1.49846 1.5072 81.54
18 -11.5061 2.037 1.64132 1.66385 42.41
19 8.1177 2.818
20 -4.5196 2.201 1.72407 1.75033 41.98
21 14.1964 3.264 1.7434 1.77943 32.33
22 -8.7132
なお、面番号s0,s1,s2が示す面は、それぞれ物体面、カバーガラスCGの物体側の面、カバーガラスCGの像側の面である。面番号s3,s22が示す面は、それぞれ対物レンズ4の最も物体側のレンズ面、最も像側のレンズ面である。
面番号s1と面番号s2の間の面間隔tは、カバーガラスCGの厚さであり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s2と面番号s3の間の面間隔D2は、カバーガラスCGと対物レンズ4の間の空気間隔であり、カバーガラスCGに応じて変化する可変量である。面番号s6と面番号s7の間の面間隔D6と面番号s9と面番号s10の間の面間隔D9は、それぞれ移動レンズ成分と移動レンズ成分に隣接するレンズ成分との間の空気間隔であり、移動レンズ成分の位置に応じて変化する可変量である。移動レンズ成分の位置は、例えばカバーガラスCGの厚さに応じて調整される。
これらの可変量の関係は以下のとおりである。
t(カバーガラス厚) 0.17 0.11 0.23
D2 0.414 0.453 0.375
D6 0.843 1.318 0.330
D9 0.805 0.330 1.318
対物レンズ4は、以下で示されるように、条件式(10)を除き、条件式(1)から(14)を満たしている。
(1)NAob=0.93
(2)Δz/DOF=0.13
(3)Yreso ×|β|=12.8mm
(4)νd=42.41
(5)θgF=0.561
(6)νd=42.41
(7)θgF=0.561
(8)neo=1.48915
(9)νd=70.23
(10)DGM1/DGM2=(該当なし)
(11)Rcem/DGo=-1.76
(12)D/R12=-1.04
(13)MUC=1.01
(14)f/fUC=-0.019
図10は、図9に示す対物レンズ4のカバーガラス厚tが0.17mmのときの収差図であり、像側から無限遠光束が入射したときの物体面における収差を示している。図10(a)は球面収差図であり、図10(b)は正弦条件違反量を示す図であり、図10(c)は非点収差図であり、図10(d)は物体高比0.6(物体高0.2mm)の位置におけるコマ収差図である。なお、図中の“M”はメリディオナル成分、“S”はサジタル成分を示している。図10に示されるように、本実施例では、広い視野に渡って収差が良好に補正されている。
1、2、3、4 対物レンズ
100 領域
AX 光軸
CG カバーガラス
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
IP 像点
MC 移動レンズ成分
OP 物点

Claims (15)

  1. 乾燥系対物レンズであって、
    物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなり、
    前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分であり、
    前記乾燥系対物レンズは、
    光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、
    第1負レンズと、
    前記第1負レンズとは異なる第2負レンズを含み、
    NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とし、Δzをh線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置とe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置の差とし、DOFを前記e線に対する焦点深度とし、νd を前記第1負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第1負レンズの部分分散比とし、νd を前記第2負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第2負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式
    0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
    -2 ≦ Δz /DOF≦ 2 (2)
    30 ≦ νd ≦ 43 (4)
    0.55 ≦ θgF ≦0.57 (5)
    30 ≦ νd ≦ 43 (6)
    0.55 ≦ θgF ≦0.57 (7)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  2. 乾燥系対物レンズであって、
    物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなり、
    前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分であり、
    前記乾燥系対物レンズは、
    光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、
    第1負レンズと、
    前記第1負レンズとは異なる第2負レンズと、を含み、
    NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とし、Yreso をe線に対するRMS波面収差が最小となる軸上位置と交わる前記光軸と直交する平面上の領域であって前記e線に対するRMS波面収差を前記e線の波長で割った値が0.2以下となる領域の最大物体高とし、βを前記乾燥系対物レンズの倍率とし、νd を前記第1負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第1負レンズの部分分散比とし、νd を前記第2負レンズのアッベ数とし、θgF を前記第2負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式
    0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
    9mm ≦ Yreso ×|β|≦20mm (3)
    30 ≦ νd ≦ 43 (4)
    0.55 ≦ θgF ≦0.57 (5)
    30 ≦ νd ≦ 43 (6)
    0.55 ≦ θgF ≦0.57 (7)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  3. 乾燥系対物レンズであって、
    物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなり、
    前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分であり、
    前記乾燥系対物レンズは、
    光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、
    第1負レンズを含み、
    NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とし、νdを前記第1負レンズのアッベ数とし、θgFを前記第1負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式
    0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
    30 ≦ νd≦ 43 (4)
    0.55 ≦ θgF≦0.57 (5)
    を満たし、
    前記移動レンズ成分は、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有する
    ことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  4. 請求項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、
    前記第1負レンズとは異なる第2負レンズを含み、
    νdを前記第2負レンズのアッベ数とし、θgFを前記第2負レンズの部分分散比とするとき、以下の条件式
    30 ≦ νd≦ 43 (6)
    0.55 ≦ θgF≦0.57 (7)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  5. 請求項又は請求項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記第2レンズ群は、
    前記像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分と
    像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分よりも前記像側に配置された、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分と、を含み、
    又は、
    前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分と、
    像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分よりも前記像側に配置された、前記像側に凸面を向けたレンズ成分と
    像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分、前記像側に凸面を向けた前記レンズ成分と、の間に配置された、前記物体側に凹面を向けたレンズ成分と、を含み、
    前記乾燥系対物レンズは、さらに、3枚接合レンズと、を含む
    ことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  6. 乾燥系対物レンズであって、
    物点からの発散光線束を収斂光線束に変換する、正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    前記第1レンズ群よりも像側に配置された、負の屈折力を有する第2レンズ群からなり、
    前記第1レンズ群のうち最も像側のレンズ成分は、前記物点からの発散光束を収斂光束に変換する最も物体側にあるレンズ成分であり、
    前記第2レンズ群は、
    前記像側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分と
    像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分よりも前記像側に配置された、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分と、を含み、
    又は、
    前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分と、
    像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分よりも前記像側に配置された、前記像側に凸面を向けたレンズ成分と
    像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分前記像側に凸面を向けた前記レンズ成分と、の間に配置された、前記物体側に凹面を向けたレンズ成分と、を含み、
    前記乾燥系対物レンズは、
    光軸に沿って移動する移動レンズ成分と、
    負レンズと、前記負レンズの両側に配置された2枚の正レンズと、を含む、3枚接合レンズと、を含み、
    NAobを前記乾燥系対物レンズの開口数とするとき、以下の条件式
    0.85 ≦ NAob < 1.0 (1)
    を満たし、
    前記移動レンズ成分は、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有する
    ことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  7. 請求項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、neoを前記3枚接合レンズに含まれる前記負レンズのe線に対する屈折率とするとき、以下の条件式
    1.4 ≦neo ≦ 1.55 (8)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、νdを前記3枚接合レンズに含まれる前記負レンズのアッベ数とするとき、以下の条件式
    60 ≦νd≦ 80 (9)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  9. 請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記第2レンズ群に含まれる前記像側に凸面を向けた前記レンズ成分と前記物体側に凹面を向けた前記レンズ成分は、空気を隔てて隣り合って配置される
    ことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  10. 請求項記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、
    GM1を前記像側に凸面を向けた前記レンズ成分の前記物体側のレンズ面と前記記物体側に凹面を向けた前記レンズ成分の前記像側のレンズ面との間の前記光軸上の距離とし、DGM2を前記像側に凸面を向けた前記レンズ成分の前記像側のレンズ面と前記記物体側に凹面を向けた前記レンズ成分の前記物体側のレンズ面との間の前記光軸上の距離とするとき、以下の条件式
    0.005 ≦DGM1/DGM2≦ 0.5 (10)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  11. 請求項5乃至請求項10のいずれか1項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記像側に凹面を向けた前記メニスカスレンズ成分は、2枚接合レンズであり、
    前記乾燥系対物レンズは、Rcemを前記2枚接合レンズの接合面の曲率半径とし、DGoを前記2枚接合レンズの前記光軸上の厚さとするとき、以下の条件式
    -3 ≦Rcem/DGo≦ -0.5 (11)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  12. 請求項乃至請求項11のいずれか1項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、
    最も物体側に配置された、前記物体側に凹面を向けたメニスカスレンズ形状を有する第1レンズ成分を含み、
    を前記第1レンズ成分の前記光軸上の厚さとし、R12を前記第1レンズ成分の最も像側のレンズ面の曲率半径とするとき、以下の条件式
    -3 ≦D/R12≦ -0.75 (12)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  13. 請求項12に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、
    前記第1レンズ成分の前記像側に、正の屈折力を有し、前記物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する第2レンズ成分を含む
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  14. 請求項乃至請求項13のいずれか1項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記乾燥系対物レンズは、MUCを前記移動レンズ成分の倍率とするとき、以下の条件式
    0.5 ≦ MUC≦ 2 (13)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
  15. 請求項乃至請求項14のいずれか1項に記載の乾燥系対物レンズにおいて、
    前記移動レンズ成分は、fを前記乾燥系対物レンズの焦点距離とし、fUCを前記移動レンズ成分の焦点距離とするとき、以下の条件式
    -0.3 ≦ f/fUC ≦ 0.3 (14)
    を満たすことを特徴とする乾燥系対物レンズ。
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