JP2019189261A - 積荷の固定装置および固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナへの積荷の固定作業の作業性を向上し、積荷をコンテナに確実に固定し得るようにする。【解決手段】コンテナ10は、床壁11、左右の側壁13、14を備えており、コンテナ10には積荷Sが積載されて固定される。固定装置は、積荷Sに突き当てられる内側スペーサ30と、側壁13、14に形成された凹凸部17に噛み合う噛み合い部41が設けられた外側スペーサ40とを有している。内側スペーサ30と外側スペーサ40との間には、エアーバッグ50が配置され、エアーバッグ50が膨張することにより積荷Sは左右の側壁13、14の間で締結固定される。【選択図】図2

Description

本発明は、コンテナに積載される積荷が輸送中にコンテナ内で移動しないように固定する技術に関する。
物品を貨物コンテナに積み込んで陸上や海上を輸送する場合には、コンテナに積み込まれた物品つまり積荷がコンテナ内で移動しないように、積荷はコンテナに固定される。積荷をコンテナに固定することは、チョッキング(chocking)と言われ、積荷の固定装置はチョッキング装置とも言われる。
多数の物品が収容された直方体や立方体の梱包容器を積荷としてコンテナ輸送する場合には、複数の梱包容器を大きな隙間をなくしてコンテナに積み込むことができるので、積荷をチョッキングしなくとも、積荷がコンテナ内で移動することはない。しかし、シート材で覆った程度の簡易な包装状態の積荷をコンテナ輸送する場合には、多数の木材を用いて積荷をコンテナに固定することが通常である。このように、積荷を多数の木材を用いてコンテナに固定する方式では、積荷を固定するための作業つまりチョッキング作業に時間がかかってしまう。さらに、輸送終了後にコンテナから積荷を取り出す作業、つまりデバンニング(devanning)にも時間がかかることになる。
特許文献1は、コンテナへのコイルの積載方法を開示している。この積載方法においては、積荷であるコイルとコンテナの側壁との間に、リサイクル品である複数の紙管材をコイルの高さに応じて配置し、コイル側にエアーバッグを配置し、エアーバッグを膨張させてコイルを固定している。
特許第6275217号公報
特許文献1に記載されるように、複数の紙管材を上下に段積みする場合には、紙管材の段積み作業に時間がかかる。特に、下段の紙管材としては半円形に切断されたものを配置する必要があり、下段と上段とで紙管材の種類を変える必要があるために、積荷の固定作業に時間がかかり、その作業性が悪いという問題点がある。
しかも、紙管材の両端面は平坦となっており、一端面はコンテナの側壁に接触し、他端面はエアーバッグに接触している。積荷であるコイルとエアーバッグとの間には板材が配置されており、板材の平坦な面にエアーバッグが接触している。このように、紙管材の平坦な一端面がコンテナの側壁に接触しているのみでは、コンテナの床壁上に配置された紙管材が、輸送時のコンテナの振動によりコンテナ内でずれ移動する可能性がある。このため、特許文献1に記載される従来の積荷の固定方法では、作業性が悪いだけでなく、積荷を確実に固定することができないという問題点がある。
本発明の目的は、コンテナへの積荷の固定作業の作業性を向上し、積荷をコンテナに確実に固定し得るようにすることにある。
本発明の積荷の固定装置は、床壁、天壁、左右の側壁および前後の端壁を備えたコンテナに積荷を固定する積荷の固定装置であって、前記コンテナ内に積載された積荷に突き当てられる内側スペーサと、前記コンテナの側壁に形成された凹凸部に噛み合う噛み合い部が設けられた外側スペーサと、前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間に配置され、前記内側スペーサと前記外側スペーサとを離す方向に膨張することにより積荷を左右の側壁の間で締結固定するエアーバッグと、を有する。
本発明の積荷の固定方法は、床壁、天壁、左右の側壁および前後の端壁を備えたコンテナに積荷を固定する積荷の固定方法であって、前記コンテナの内部に積荷を積載する積載工程と、積荷に内側スペーサを突き当てる一方、前記コンテナの側壁に形成された凹凸部に、外側スペーサに設けられた噛み合い部を噛み合わせるスペーサ配置工程と、前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間にエアーバッグを配置した状態のもとで、前記内側スペーサと前記外側スペーサとを離す方向に前記エアーバッグを膨張させて積荷を左右の側壁の間で締結固定する膨張工程と、を有する。
コンテナ内に積み込まれた積荷に内側スペーサを突き当て、コンテナの側壁に形成された凹凸部に外側スペーサの噛み合い部を噛み合わせ、内側スペーサと外側スペーサとの間に配置されたエアーバッグを膨張させることにより、積荷は外側スペーサがコンテナの側壁に噛み合った状態となって側壁の間で締結される。このように、積荷と側壁との間に、内側スペーサと外側スペーサとを配置し、これらの間にエアーバッグを配置することにより、短時間で容易に積荷を固定することができ、固定作業性を向上させることができる。
外側スペーサは側壁の凹凸部に噛み合った状態となるので、外側スペーサは確実に積荷を固定することができ、輸送中にコンテナが振動しても、積荷がコンテナ内でずれ移動することが防止される。
内側スペーサのエアーバッグ受け面と外側スペーサのエアーバッグ受け面との少なくともいずれか一方を凹面とすると、コンテナ輸送中には、膨張したエアーバッグが内側スペーサおよび外側スペーサに対してずれ移動することが抑制されるので、積荷を確実にコンテナに固定することができる。
一例である貨物コンテナの外観を示す斜視図である。 積荷が上下向きで積み込まれて固定されたコンテナの平面側の断面図である。 図2における3−3線断面図である。 図2における4−4線断面図である。 (A)は図2に示された内側スペーサを示す斜視図であり、(B)は図2に示された外側スペーサを示す斜視図である。 (A)は膨張前のエアーバッグを示す斜視図であり、(B)はエアーバッグを膨張させた状態を示す斜視図である。 (A)〜(D)は、図2に示された積荷のコンテナへの固定手順を示す工程図である。 積荷が水平向きで積み込まれて固定されたコンテナの平面側の断面図である。 図8における9−9線断面図である。 図8における10−10線断面図である。 (A)は図8に示された内側スペーサを示す斜視図であり、(B)は図8に示された外側スペーサを示す斜視図である。 (A)〜(E)は、図8に示された積荷のコンテナへの固定手順を示す工程図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。積荷が積載さるコンテナ10は、図1および図2に示されるように、床壁11、天壁12、左の側壁13、右の側壁14、正面側端壁15、および背面側端壁16を有し、全体的に直方体形状である。正面側端壁15には開閉式の扉15aが設けられている。正面壁としての正面側端壁15を基準として、この明細書においては、左右一方の側壁13が左側の側壁とし、他方の側壁14を右側の側壁とする。それぞれの側壁13、14と端壁16は、強度を維持しつつ軽量化を図るために、金属製の波板により形成されている。したがって、側壁13、14と端壁16の内面は、凹凸部17を有しており、凹部と凸部はそれぞれ上下方向に延びている。積荷Sはコンテナ10の正面側から搬入されて積載され、車両、船舶、航空機等の貨物輸送手段により輸送される。床壁11には、フォークリフトの爪が入り込む爪孔18が左右方向に延びて設けられている。
このコンテナ10は、標準的な20フィートの貨物コンテナであり、図1に示すように、長手方向つまり前後の長さ方向(X方向)Lの外法寸法は6058mm(20フィート)であり、左右の幅方向(Y方向)Wの外法寸法は2438mmであり、高さ方向(Z方向)Hの外法寸法は2591mmである。積荷を輸送するためのコンテナ10としては、図1に示される20フィートコンテナに限られず、40フィートコンテナや10フィートコンテナ、12フィートコンテナ等の種々のサイズのコンテナがある。積荷Sがコンテナ内で移動することを防止するために、コンテナに積み込まれる積荷Sを固定するために固定装置が使用される。
図2〜図4に示される積荷Sは、鋼鉄製の薄板を円筒形状に巻き付けた薄板コイルであり、円形の外周面には結束バンド21が複数本巻き付けられている。積荷Sは予め木材製の台座22に外周面が上下方向となって結束バンド23により固定されており、台座22の下面には木材製の脚部材24が取り付けられている。この積荷Sは結束バンド21により円柱形状に巻付けられており、シート材等で覆われる場合もあるが、容器等の梱包部材により収容されることなく、容器には非梱包の状態でコンテナ10内に積み込まれる。図示する積荷である薄板コイルは外径が約1300mmであり、高さが約1114mmである。コンテナ10に積載される薄板コイルには、その外径が1050mm〜1600mmの範囲のものがある。
台座22に取り付けられた積荷Sは、図2に示されるように、コンテナ10の幅方向中央部に位置させて床壁11の上に配置される。コンテナ10内に積載された積荷Sは、積荷Sの左右両側に突き当てられる内側スペーサ30と、コンテナ10の側壁13、14に突き当てられる外側スペーサ40と、エアーバッグ50とを用いてコンテナ10に固定つまりチョッキングされる。
図5(A)に示されるように、内側スペーサ30は、積荷Sに突き当てられる凹面形状の突き当て面31を有している。突き当て面31の凹面形状は、積荷Sの外周面が円形であるので、その凸型の円弧面形状に対応した凹型の円弧面形状であり、X方向に沿って湾曲し、Z方向に沿って真っ直ぐである。突き当て面31の反対側には、エアーバッグ50が入り込む凹面形状のエアーバッグ受け面32が設けられている。エアーバッグ受け面32の凹面形状は、X方向とZ方向とに沿って湾曲しており、球体の凸球面に対応する凹球面形状である。上述した湾曲の方向は、コンテナ10に配置された状態における図1に示した方向と同じである。
内側スペーサ30の上面33と下面34と前面35と後面36はそれぞれ平坦面となっている。上面33と下面34は相互に平行であり、前面35と後面36は、上面33と下面34に対して直角であり、相互に平行である。内側スペーサ30は、発泡プラスチックである発泡スチロール(EPS)であり、ポリスチレンを金型内で炭化水素ガスにより発泡させて加熱成形される。内側スペーサ30は発泡率が約50〜60倍のEPSである。
なお、内側スペーサ30は、直方体形状に成形された発泡スチロールのブロック素材を切削加工や切断加工することによって、図5(A)に示される形状に加工することができる。つまり、内側スペーサ30は、金型成型でも切断成型でもいずれでも製造することができる。また、内側スペーサ30の素材である発泡プラスチックとしては、発泡ポリスチレンシート(PSP)、または押出発泡ポリスチレン(XPS)等を使用することができる。いずれの素材を用いても、発泡プラスチック製の内側スペーサ30は極めて軽量であり、作業者は容易に持ち運びしてコンテナ10の所定の箇所に搬入することができる。
外側スペーサ40は、図5(B)に示されるように、コンテナ10の側壁13、14に形成された凹凸部17に噛み合う噛み合い部41を有し、噛み合い部41は凹凸部17の凸部が入り込む凹部と凹凸部17の凹部に入り込む凸部とを有し、上下方向に延びている。噛み合い部41の反対側には、エアーバッグ50が入り込む凹面形状のエアーバッグ受け面42が設けられている。エアーバッグ受け面42は、内側スペーサ30のエアーバッグ受け面32と同様に、X方向とZ方向とに沿って湾曲した凹面形状である。つまり、球体の凸球面に対応する凹球面形状である。
ただし、それぞれのエアーバッグ受け面32、42の形状としては、凹球面形状に代えて、突き当て面31と同様に、X方向に沿って湾曲し、Z方向に沿って真っ直ぐな凹型の円弧面形状としても良い。外側スペーサ40の上面43と下面44と前面45と後面46はそれぞれ平坦面となっている。
外側スペーサ40は、内側スペーサ30と同様に、発泡スチロール(EPS)により成形されている。外側スペーサ40も、EPS以外の他の発泡プラスチック製とすることができる。また、外側スペーサ40も、金型成型でも切断成型でもいずれでも製造することができる。
図6(A)は膨張前のエアーバッグ50を示す斜視図であり、図6(B)はエアーバッグ50を膨張させた状態を示す斜視図である。
エアーバッグ50は、全体的にほぼ四辺形の2枚の袋材51、52を有し、それぞれは周辺部で接合され、内部には隙間が設けられている。2枚の袋材51、52はそれぞれ二層構造となっている。内側層はポリエチレン(PE)等の柔軟性の高い素材が用いられ、充填された空気を溜め込む構造となっている。外側層は紙製またはポリプロピレン(PP)製であり、内側層が膨張するのをある程度の範囲で抑制しており、内側層が破裂したり、外傷を受けたりすることを外側層が保護している。
エアーバッグ50には空気注入パイプ53が設けられている。この空気注入パイプ53から圧縮空気をエアーバッグ50の内部に供給すると、図6(B)に示されるように、エアーバッグ50は膨張状態となる。空気注入パイプ53には逆止弁54が設けられており、エアーバッグ50の内部からの空気の流出は防止される。逆止弁54を外部から操作すると、内部の空気を排出することができる。
図2〜図4に示した実施の形態においては、コンテナ10内には3つの積荷Sが積み込まれる。それぞれの積荷Sは、台座22に取り付けられており、床壁11の幅方向中央部に配置される。それぞれの積荷Sの左右両側には内側スペーサ30が配置され、内側スペーサ30の突き当て面31が積荷Sの外周面に突き当てられる。コンテナ10の左右の側壁13,14には外側スペーサ40が配置され、外側スペーサ40の噛み合い部41が凹凸部17に噛み合わせられる。この作業のときには、内側スペーサ30と外側スペーサ40は、いずれも、発泡プラスチック製で軽量であり、作業者は床壁11から持ち上げた状態でそれぞれを所定の位置に配置することができる。しかも、積荷Sの片側には、内外2つスペーサを配置すれば良く、この作業を迅速に行うことができ、コンテナ10への積荷Sの積み込み固定作業の作業性を飛躍的に向上させることができる。この状態のもとで、内側スペーサ30と外側スペーサ40の間に、エアーバッグ50が配置され、エアーバッグ50を図6(B)に示されるように、膨張させる。
エアーバッグ50が膨張すると、内側スペーサ30と外側スペーサ40は離れる方向にエアーバッグ50から圧力を受け、積荷Sは左右の側壁13、14の間でコンテナ10に締結固定される。1つの積荷Sには左右両側に1つずつ、エアーバッグ50が配置されるので、両方のエアーバッグ50を同時に膨張させても良く、さらには、一方側のエアーバッグ50をある程度膨張させた後に、他方側のエアーバッグ50を膨張させるようにしても良い。外側スペーサ40は噛み合い部41が凹凸部17に噛み合っているので、コンテナ10の輸送時にコンテナ10が振動しても、外側スペーサ40がコンテナ10内でX方向にずれ移動することはない。このように、コンテナ10の側壁13、14の凹凸部17を利用して、外側スペーサ40は確実にコンテナ10に固定される。
図2および図3に示されるように、コンテナ10内に長手方向つまりX方向に3つの積荷Sを並べて積み込んで固定するには、六面体形状のブロックからなる積荷間スペーサ55が長手方向に隣り合う積荷Sの間に配置される。コンテナ10の正面側端壁15と積荷Sとの間にも同様の積荷間スペーサ55が配置され、背面側端壁16と積荷Sとの間にも同様の積荷間スペーサ55が配置される。それぞれの積荷間スペーサ55は、内側スペーサ30と外側スペーサ40と同様の発泡プラスチック製である。積荷間スペーサ55は軽量であり、床壁11から浮かせた状態として、積荷Sに突き当てることができる。ただし、それぞれの積荷間スペーサ55を床壁11に接触させて、それぞれの台座22に突き当てるようにしても良い。
図2に示されるコンテナ10においては、積荷Sの左右両側に内側スペーサ30と外側スペーサ40とエアーバッグ50とを配置するようにしているが、左右の一方側に内側スペーサ30等を配置するようにし、他方側には積荷間スペーサ55と同様のスペーサを配置するようにしても良い。
内側スペーサ30の突き当て面31は、積荷Sの外周面に対応させて凹型の円弧面形状の凹面となっているので、積荷Sの外周面に密着する。これにより、コンテナ10の輸送時にコンテナ10が振動しても、内側スペーサ30がコンテナ10内でX方向にずれ移動することを確実に防止することができる。ただし、突き当て面31を平坦面としても、突き当て面31と積荷Sとの摩擦により、ある程度のコンテナ振動に対しては、内側スペーサ30のずれ移動を抑制することはできる。また、内側スペーサ30は発泡プラスチック製であり、弾性変形可能である。したがって、薄板コイルを巻き付けて形成される円筒体を積荷Sとする場合には、積荷Sの外径には、900mm〜1800mm範囲のものがあるが、いずれの外径の積荷Sであっても、同種の内側スペーサ30の突き当て面31を積荷Sの外周面に密着させることができる。
内側スペーサ30と外側スペーサ40には、膨張したエアーバッグ50が入り込むエアーバッグ受け面32、42が設けられている。それぞれのエアーバッグ受け面32、42は、凹球面形状の凹面となっており、X方向とZ方向とに沿って湾曲している。一方、膨張したエアーバッグ50は、図6(B)に示されるように、エアーバッグ受け面32、42に対応してX方向とZ方向とに沿って湾曲した形状となる。
したがって、それぞれのエアーバッグ受け面32、42を凹球面形状とすると、エアーバッグ50の両方の袋材51、52はエアーバッグ受け面32、42の全体に密着する。これにより、輸送時にコンテナ10が振動しても、内側スペーサ30と外側スペーサ40とに対してエアーバッグ50がずれ移動することを確実に防止することができる。ただし、エアーバッグ受け面32、42を平坦面としても、エアーバッグ50とそれぞれのスペーサとの摩擦により、ある程度のコンテナ振動に対しては、エアーバッグ50のずれ移動を抑制することはできる。
したがって、エアーバッグ受け面32とエアーバッグ受け面42の少なくとも一方を凹球面形状としても、エアーバッグ50の両方のスペーサに対するずれ移動を抑制することはできる。また、それぞれのエアーバッグ受け面32、42は、凹球面形状となっているが、突き当て面31、41と同様に、X方向に沿って湾曲し、Z方向に沿って真っ直ぐな凹型の円弧面形状としても良い。
次に、図2〜図4に示されるように、3つの積荷Sをコンテナ10内に正面側端壁15側から積み込んで固定する積荷の固定方法について図7を参照しつつ説明する。
図7(A)に示されるように、コンテナ10内には積荷Sが積み込まれる。この積載工程の前に、積荷Sは予め結束バンド21により外周面が巻き付けられ、結束バンド23により台座22に取り付けられている。図2において、背面側端壁16に近い右側つまり奥側の積荷Sから順次コンテナ10内に積み込まれる。右側の積荷Sと背面側端壁16との間には、積荷間スペーサ55が配置され、右側の積荷Sは積荷間スペーサ55に突き当てられる。
この状態のもとで、図7(B)に示すスペーサ配置工程において、内側スペーサ30と外側スペーサ40とが積荷Sの左右両側に配置される。次いで、内側スペーサ30と外側スペーサ40との間に、図7(C)に示されるように、エアーバッグ50が配置される。このときには、エアーバッグ50は、図6(A)に示したように、膨張前の状態となっている。次いで、エアーバッグ50に外部の圧縮空気供給源に接続されたホース等のエア供給部材を空気注入パイプ53に接続し、エアーバッグ50の内部に空気を供給する。この膨張工程において、図7(D)に示されるように、エアーバッグ50は膨張し、内側スペーサ30と外側スペーサ40は、これらが離れる方向に加圧され、積荷Sは左右の側壁13,14の間で、内側スペーサ30、外側スペーサ40およびエアーバッグ50を介して締結固定される。
図2に示されるように、積荷Sの左右両側にエアーバッグ50が配置される場合には、積荷Sの左右一方側に内側スペーサ30と外側スペーサ40とエアーバッグ50とを配置した後に、エアーバッグ50を膨張させ、次いで、左右他方側に内側スペーサ30と外側スペーサ40とエアーバッグ50とを配置してエアーバッグ50を膨張させるようにしても良い。
このようにして、図2および図3において右側の積荷Sの搬入と固定作業が終了したら、同様の手順で、中央の積荷Sと左側の積荷Sの搬入と固定作業が行われる。
積荷Sの固定作業においては、内側スペーサ30を床壁11から持ち上げた状態で積荷Sに突き当て、外側スペーサ40を同様に持ち上げた状態で凹凸部17に噛み合い部41を噛み合わせることにより、それぞれ軽量な内側スペーサ30と外側スペーサ40の配置作業を容易に行うことができる。この配置作業は迅速に行うことができ、積荷の固定作業性を向上させることができる。
しかも、外側スペーサ40は側壁の凹凸部17に噛み合わせられるので、外側スペーサ40が輸送時にコンテナ10内でずれ移動することが防止され、積荷Sを確実に固定することができる。積荷Sの固定は、内側スペーサ30の突き当て面31を積荷Sの外周面に対応させて円弧面形状の凹面とすることにより、さらに確実になる。また、内側スペーサ30と外側スペーサ40のエアーバッグ受け面32、42のいずれか一方、または双方を、凹面、特に凹球面形状とすることにより、さらに積荷Sの固定強度を高められる。
このようにして、積荷が積み込まれて固定されたコンテナ10は、車両や船舶により積荷がずれ移動することなく輸送される。輸送された積荷をコンテナ10から荷下ろしするときには、エアーバッグ50の内部から空気を排出する。空気を排出すると、内側スペーサ30と外側スペーサ40とを容易に外部に取り出すことができる。この排出作業としては、エアーバッグ50に設けられた逆止弁54を操作することにより、迅速に行うことができる。エアーバッグ50を破ることによっても行うことができるが、エアーバッグ50を破ることなく、逆止弁54を操作して排出することにより、エアーバッグ50を再利用することができる。内側スペーサ30と外側スペーサ40を容易に外部に取り出すことができるので、引き続く積荷Sのコンテナ内からの取り出す作業、つまりデバンニングを迅速かつ容易に行うことができる。
図8は、図1に示したコンテナ10に積荷が水平向きで積み込まれて固定された状態を示すコンテナの平面側の断面図である。図9は図8における9−9線断面図であり、図10は図8における10−10線断面図である。
図8〜図10に示された積荷は、鉄鋼製の線材を円筒形状に巻き付けた線材コイルであり、円筒形状に図示しない結束バンドで固定されるとともにシート材により被覆されている。積荷Sは外周面が水平方向を向いてコンテナ10内に積み込まれる。積荷である線材コイルは、コイル外径が1300mm、軸方向長さが800〜1300mmである。このコンテナ10内には、コンテナ10の幅方向一方側に寄せて床壁11の上に配置される下側の4つの積荷S1と、コンテナ10の幅方向他方側に寄せて床壁11から上昇させて配置される上側の4つの積荷S2とが積み込まれた状態が示されている。このように、積荷が斜め段積みされる場合にも固定装置を適用することができる。
下側の積荷S1は、図8および図10に示されるように、左右一方の側壁14に突き当てられて床壁11の上に配置される。ただし、側壁14と積荷S1との間に、発泡プラスチック製や木材製等の厚みの薄いスペーサや保護部材を配置するようにしても良い。下側の積荷S1は、積荷S1に突き当てられる2つの内側スペーサ30aと、コンテナ10の側壁13に突き当てられる2つの外側スペーサ40aと、2つのエアーバッグ50aとを用いてコンテナ10に固定される。なお、図8においては、上側の積荷S2は二点鎖線で示されている。
図11(A)に示されるように、内側スペーサ30aは、積荷S1に突き当てられる突き当て面31を有している。突き当て面31は、X方向およびZ方向に真っ直ぐになった平坦面である。突き当て面31の反対側に設けられ、エアーバッグ50aが入り込むエアーバッグ受け面32は、凹型の円弧面形状であり、X方向に沿って湾曲し、Z方向に沿って真っ直ぐである。
上面33は、エアーバッグ受け面32側から突き当て面31側に向けて上向きに角度α傾斜した傾斜面であり、この傾斜角度αは約10度である。内側スペーサ30aが、積荷S1に突き当てられると、上面33は側壁13側から側壁14側に向けて上向きに傾斜した状態となる。内側スペーサ30aの下面34と前面35と後面36は、それぞれ平坦面であり、前面35と後面36は相互に平行であり、下面34は前面35と後面36に対してほぼ直角である。
外側スペーサ40aは、図11(B)に示されるように、コンテナ10の側壁14に形成された凹凸部17に噛み合う噛み合い部41を有し、噛み合い部41は凹凸部17の凸部が入り込む凹部と凹凸部17の凹部に入り込む凸部とを有し、上下方向に延びている。噛み合い部41の反対側には、エアーバッグ50aが入り込む凹面形状のエアーバッグ受け面42が設けられている。エアーバッグ受け面42は、内側スペーサ30aのエアーバッグ受け面32と同様に、凹型の円弧面形状であり、X方向に沿って湾曲し、Z方向に沿って真っ直ぐである。
上面43は、噛み合い部41側からエアーバッグ受け面42に向けて下向きに角度β傾斜した傾斜面であり、この傾斜角度βは約30〜35度である。外側スペーサ40aが側壁13に噛み合わせられると、上面43は側壁13側から側壁14側に向けて下向きに傾斜した状態、つまり内側スペーサ30aに向けて下向きに傾斜した状態となる。外側スペーサ40aの下面44と前面45と後面46は、それぞれ平坦面であり、前面45と後面46は相互に平行であり、下面44は前面45と後面46に対してほぼ直角である。
内側スペーサ30aと外側スペーサ40aは、上述した内側スペーサ30と外側スペーサ40と同様に、発泡スチロール(EPS)により成形されている。ただし、それぞれをEPS以外の他の発泡プラスチック製とすることができる。また、それぞれは、金型成型でも切断成型でもいずれでも製造することができる。
エアーバッグ50aは、上述したエアーバッグ50よりも小型サイズであることを除いて、上述したものと同様である。
図8〜図10に示した実施の形態においては、コンテナ10内には下側の積荷S1が4つ積み込まれる。それぞれの積荷S1は、外周面が水平となって、一方の側壁である側壁14に突き当てられて床壁11の上に配置される。積荷S1の外周面の前側部と後側部とには、それぞれ内側スペーサ30aの突き当て面31が突き当てられる。それぞれの内側スペーサ30aに対応させて2つの外側スペーサ40aが床壁11の上に配置され、それぞれの噛み合い部41が凹凸部17に噛み合わせられる。このときには、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aは、いずれも、発泡プラスチック製で軽量であり、作業者はコンテナ10内に容易に搬送し、それぞれを所定の位置に配置することができる。しかも、1つの積荷S1には、合計4つのスペーサを配置すれば良く、この作業を迅速に行うことができ、コンテナ10への積荷Sの積み込み固定作業の作業性を飛躍的に向上させることができる。この状態のもとで、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aの間に、エアーバッグ50aが配置され、エアーバッグ50aは膨張される。
エアーバッグ50aが膨張すると、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aは離れる方向にエアーバッグ50aから圧力を受け、積荷S1は左右の側壁13、14の間でコンテナ10に締結固定される。外側スペーサ40aは噛み合い部41が凹凸部17に噛み合っているので、コンテナ10の輸送時にコンテナ10が振動しても、外側スペーサ40aがコンテナ10内でX方向にずれ移動することはない。
内側スペーサ30aの傾斜した上面33と、外側スペーサ40aの傾斜した上面43の上には、上側の積荷S2が配置される。図10に示されるように、積荷S2は積荷S1に対して結束バンド56により連結される。上側の積荷S2は、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aの上に前後2箇所で支持される。それぞれの上側の積荷S2は、これを支持した内側スペーサ30aと外側スペーサ40aにより締結固定された下側の積荷S1と、X方向においてほぼ同一の位置となっている。
内側スペーサ30aの上面33は外側スペーサ40aに向けて角度αで下向きに傾斜し、外側スペーサ40aの上面43は内側スペーサ30aに向けて角度βで下向きに傾斜している。したがって、両方の上面33、43の上に配置される積荷S2は、左右両側の前後二箇所のV字形状の面に支持されることになる。上面33は角度α傾斜しているので、輸送時にコンテナ10が振動しても、積荷S2が積荷S1に向けて移動することが抑制される。上面43は角度αよりも大きい角度である角度β傾斜しているので、コンテナ10が振動しても、積荷S1よりも高い位置の積荷S2が側壁14に接触することが防止される。さらに、上側の積荷S2は傾斜面である上面33、43の上に乗せられるので、積荷S2の荷重によっても、内側スペーサ30aは下側の積荷S1に向けて押し付けられ、外側スペーサ40aは側壁13に向けて押し付けられる。これにより、上側の積荷S2の荷重は、下側の積荷S1をコンテナ10に締結固定するための締結力としても利用される。
内側スペーサ30aと外側スペーサ40aの前後方向つまりX方向の寸法は、上述した内側スペーサ30と外側スペーサ40よりも短い寸法に設定されており、1つの積荷S1には2つの内側スペーサ30aと2つの外側スペーサ40aが配置される。ただし、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aの前後方向の寸法を大きくすれば、それぞれを1つずつ積荷S1に配置することができる。1つの積荷S1に対して、その前端部と後端部に対応させて2つの内側スペーサ30aを配置することにより、上側の積荷S2を両端部で支持することができ、積荷S2の姿勢を安定させて支持することができる。
次に、図8〜図10に示されるように、上側と下側とに上下二段に合計8つの積荷S1、S2をコンテナ10内に積み込んで固定する手順について図12を参照しつつ説明する。
図12(A)に示されるように、コンテナ10内には下側の積荷S1が積み込まれて側壁14に突き当てられる。コンテナ10内には、まず、図8において背面側端壁16に近い右端に示された積荷S1が積み込まれる。この積荷S1の背面と端壁16との間には積荷間スペーサ55が配置される。次いで、図12(A)に示されるように、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aが床壁11の上に配置される。この配置工程においては、2つの内側スペーサ30aが積荷S1に突き当てられ、2つの外側スペーサ40aが、それぞれの内側スペーサ30aに対向させて、側壁13の凹凸部17に噛み合わせられる。
次いで、図12(B)に示されるように、それぞれの内側スペーサ30aと外側スペーサ40aとの間に、膨張前のエアーバッグ50aが配置される。さらに、図12(C)に示されるように、エアーバッグ50aの内部に空気を供給する。これにより、エアーバッグ50aは膨張し、内側スペーサ30aと外側スペーサ40aは、これらが離れる方向に加圧され、積荷S1は左右の側壁13,14の間で締結固定される。
内側スペーサ30aと外側スペーサ40aの上面33、43には、図12(D)に示されるように、上側の積荷S2が積み込まれ、さらに図12(E)に示されるように、積荷S2は結束バンド56により積荷S1に連結される。このようにして、コンテナ10には、それぞれ水平方向を向いて8つの積荷が積み込まれて固定される。
図8〜図12に示した形態においては、下側の積荷S1をコンテナ10に締結するための内側スペーサ30aと外側スペーサ40aが、上側の積荷S2を支持するための部材としても利用され、コンテナ内に上下二段に積荷を積み込んで固定することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。図2〜図4に示した積荷Sは、円筒形状に巻き付けられた薄板コイルであり、図8〜図10に示した積荷S1、S2は、円筒形状に巻き付けられた線材コイルであるが、積荷としてはこれらに限られない。例えば、液体が収容されたドラム缶をコンテナ内に固定する場合にもこの固定装置を適用することができる。さらに、複数のパネル材を積み重ねて直方体や立方体の形状に結束した積荷を固定する場合にもこの固定装置を適用することができる。
10 コンテナ
11 床壁
12 天壁
13、14 側壁
15 正面側端壁
16 背面側端壁
17 凹凸部
22 台座
24 脚部材
30、30a 内側スペーサ
31 突き当て面
32 エアーバッグ受け面
33 上面
40、40a 外側スペーサ
41 噛み合い部
42 エアーバッグ受け面
43 上面
50、50a エアーバッグ
53 空気注入パイプ
54 逆止弁
55 積荷間スペーサ
56 結束バンド
S、S1、S2 積荷

Claims (13)

  1. 床壁、天壁、左右の側壁および前後の端壁を備えたコンテナに積荷を固定する積荷の固定装置であって、
    前記コンテナ内に積載された積荷に突き当てられる内側スペーサと、
    前記コンテナの側壁に形成された凹凸部に噛み合う噛み合い部が設けられた外側スペーサと、
    前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間に配置され、前記内側スペーサと前記外側スペーサとを離す方向に膨張することにより積荷を左右の側壁の間で締結固定するエアーバッグと、
    を有する積荷の固定装置。
  2. 請求項1記載の積荷の固定装置において、前記外側スペーサのエアーバッグ受け面と、前記内側スペーサのエアーバッグ受け面との少なくともいずれか一方は凹面である、積荷の固定装置。
  3. 請求項1または2記載の積荷の固定装置において、前記内側スペーサは、積荷の外周面の形状に対応した突き当て面を有する、積荷の固定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の積荷の固定装置において、
    積荷は、外周面が円形であり、外周面が上下方向を向いて前記コンテナの幅方向中央部に配置され、
    前記内側スペーサは、それぞれ積荷に突き当てられて積荷の左右両側に配置され、
    前記外側スペーサは、左右それぞれの前記側壁の内側に配置され、
    それぞれの前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間に、前記エアーバッグが配置される、積荷の固定装置。
  5. 請求項4記載の積荷の固定装置において、前記コンテナの長手方向に複数の積荷が積載され、長手方向に隣り合う積荷の間に積荷間スペーサが配置される、積荷の固定装置。
  6. 請求項4または5記載の積荷の固定装置において、積荷は鉄鋼製の薄板を円筒形状に巻き付けた薄板コイルである、積荷の固定装置。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の積荷の固定装置において、
    積荷は、それぞれ外周面が円形であり、外周面が水平方向を向いて前記コンテナ内に積載される下側の積荷と上側の積荷とを有し、
    前記下側の積荷は、前記コンテナの左右一方の側壁に突き当てられ、
    前記内側スペーサと前記外側スペーサと前記エアーバッグが、左右他方の側壁と前記下側の積荷との間に配置され、
    前記上側の積荷は、前記外側スペーサと前記内側スペーサの上に配置されて前記下側の積荷に連結される、積荷の固定装置。
  8. 請求項7記載の積荷の固定装置において、前記外側スペーサの上面は、前記内側スペーサに向けて下向きに傾斜した傾斜面であり、前記内側スペーサの上面は、前記外側スペーサに向けて下向きに傾斜した傾斜面である、積荷の固定装置。
  9. 請求項7または8記載の積荷の固定装置において、積荷は鉄鋼製の線材を円筒形状に巻き付けた線材コイルである、積荷の固定装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の積荷の固定装置において、前記内側スペーサと前記外側スペーサは、発泡プラスチック製である、積荷の固定装置。
  11. 床壁、天壁、左右の側壁および前後の端壁を備えたコンテナに積荷を固定する積荷の固定方法であって、
    前記コンテナの内部に積荷を積載する積載工程と、
    積荷に内側スペーサを突き当てる一方、前記コンテナの側壁に形成された凹凸部に、外側スペーサに設けられた噛み合い部を噛み合わせるスペーサ配置工程と、
    前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間にエアーバッグを配置した状態のもとで、前記内側スペーサと前記外側スペーサとを離す方向に前記エアーバッグを膨張させて積荷を左右の側壁の間で締結固定する膨張工程と、
    を有する積荷の固定方法。
  12. 請求項11記載の積荷の固定方法において、
    積荷は外周面が円形であり、前記積載工程では外周面が上下方向を向いて前記コンテナの幅方向中央部の前記床壁の上に積荷が配置され、
    前記スペーサ配置工程は、積荷の左右両側に内側スペーサを突き当てる工程と、前記コンテナの左右の側壁の凹凸部にそれぞれ前記外側スペーサの噛み合い部を噛み合わせる工程とを有し、
    前記膨張工程は、積荷の左右一方側における前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間のエアーバッグを膨張させる工程と、積荷の左右他方側における前記内側スペーサと前記外側スペーサとの間のエアーバッグを膨張させる工程とを有する積荷の固定方法。
  13. 請求項11記載の積荷の固定方法において、
    積荷は、それぞれ外周面が円形であり、外周面が水平方向を向いて前記コンテナ内に積載される下側の積荷と上側の積荷とを有し、
    前記積載工程では下側の積荷が前記コンテナの左右一方の側壁に突き当てられて前記床壁の上に配置され、
    前記スペーサ配置工程は、下側の積荷と左右他方の側壁との間に前記内側スペーサを前記下側の積荷に突き当てて配置する工程と、前記内側スペーサに対向させて前記外側スペーサを左右他方の側壁に形成された凹凸部に噛み合い部を噛み合わせる工程とを有し、
    上側の積荷は、前記内側スペーサと前記外側スペーサの上側に配置されて下側の積荷に連結される、積荷の固定方法。
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