JP2019188886A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP2019188886A
JP2019188886A JP2018080921A JP2018080921A JP2019188886A JP 2019188886 A JP2019188886 A JP 2019188886A JP 2018080921 A JP2018080921 A JP 2018080921A JP 2018080921 A JP2018080921 A JP 2018080921A JP 2019188886 A JP2019188886 A JP 2019188886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sipe
tread
tire
extending
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018080921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7119529B2 (ja
Inventor
亮一 友松
Ryoichi Tomomatsu
亮一 友松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP2018080921A priority Critical patent/JP7119529B2/ja
Publication of JP2019188886A publication Critical patent/JP2019188886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7119529B2 publication Critical patent/JP7119529B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/80Technologies aiming to reduce greenhouse gasses emissions common to all road transportation technologies
    • Y02T10/86Optimisation of rolling resistance, e.g. weight reduction 

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Abstract

【課題】ウェット路面における操縦安定性能の低下を抑制しつつ、耐摩耗性能を従来に比べて向上させることができる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤのトレッドパターンは、半トレッド領域それぞれに設けられた連続陸部と、連続陸部をタイヤ幅方向外側から区画するタイヤ周方向に連続して延びる外側周方向主溝と、外側周方向主溝それぞれから、タイヤ幅方向内側に延びて、連続陸部の領域の途中で閉塞するサイプと、を備える。サイプは、サイプ底側において対向するサイプ壁面の距離が一定であるサイプ本体部と、トレッド表面の側において対向するサイプ壁面がトレッド表面に向かって開くように傾斜したサイプ面取り部と、を備える。サイプ本体部のサイプ壁面は、サイプの延在方向及びサイプ深さ方向に対して直交する方向に凹む、あるいは突出した凹凸サイプ壁面を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤにおいて、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝を設け、これらの主溝により複数列の陸部を区画したトレッドパターンが採用されている。このような空気入りタイヤにおいて、トレッド部の各陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝を設けることにより良好な排水性能が達成される。
しかしながら、トレッド部におけるラグ溝の本数を増加させた場合、トレッド部の剛性(トレッド剛性)が低下するため、耐摩耗性能が低下し、タイヤ寿命が短くなるという問題がある。逆に、トレッド部におけるラグ溝の本数を減少させた場合、排水性能が低下し、ウェット路面における操縦安定性が低下する。このように耐摩耗性能とウェット路面における操縦安定性とは二律背反関係にある。
従来、主溝とラグ溝を形成したタイヤにおいて、ラグ溝の一端を主溝に接続し、他端を陸部の領域内で閉塞させたトレッドパターンが知られている(特許文献1参照)。
特開2013−71633号公報
上記従来のトレッドパターンを有するタイヤでは、排水性がある程度確保されるとともに、ラグ溝の両端が主溝に接続されたものと比べトレッド剛性の低下を抑えられるが、トレッド剛性の低下を抑制する効果は不十分である。
そこで、本発明は、ウェット路面における操縦安定性能の低下を抑制しつつ、耐摩耗性能を従来に比べて向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、空気入りタイヤである。当該空気入りタイヤは、
タイヤ周方向に延びて環状を成し、トレッドパターンを備えたトレッド部を備え、
前記トレッドパターンは、タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の両側に半トレッド領域を有し、
前記半トレッド領域それぞれに設けられ、タイヤ周方向に連続して一周する連続陸部と、
前記半トレッド領域それぞれの前記連続陸部をタイヤ幅方向外側から区画するタイヤ周方向に連続して延びる外側周方向主溝と、
前記外側周方向主溝それぞれから、タイヤ幅方向内側に延びて、前記連続陸部の領域の途中で閉塞するサイプと、を備え、
前記サイプは、サイプ深さ方向のサイプ底側において対向するサイプ壁面の距離が一定であるサイプ本体部と、前記サイプの前記トレッド部のトレッド表面の側において対向するサイプ壁面が前記トレッド表面に向かって開くように傾斜したサイプ面取り部と、を備え、
前記サイプ本体部の前記サイプ壁面は、前記サイプの延在方向及び前記サイプ深さ方向に対して直交する方向に凹む、あるいは突出した凹凸サイプ壁面を含む、ことを特徴とする。
前記サイプ面取り部の前記サイプ深さ方向の寸法L2の、前記サイプの前記サイプ深さ方向の寸法L1に対する比L2/L1は、15〜50%であることが好ましい。
前記サイプ本体部における前記サイプ壁面は、さらに、前記サイプ深さ方向に平行な平面形状の平面サイプ壁面を含み、
前記平面サイプ壁面は、前記サイプ深さ方向の前記トレッド表面の側で前記サイプ面取り部と接続し、前記サイプ深さ方向の前記サイプ底側で前記凹凸サイプ壁面と接続するように設けられていることが好ましい。
前記平面サイプ壁面の前記サイプ深さ方向の寸法L3の、前記サイプの前記サイプ深さ方向の寸法L1に対する比L3/L1は、0%を超え、50%以下であることが好ましい。
前記サイプの延在方向は、タイヤ幅方向に対し45度以下傾斜していることが好ましい。
前記サイプ面取り部の一方のサイプ壁面と、サイプ幅方向の中心に対して当該サイプ壁面と同じ側に位置する前記サイプ本体部のサイプ壁面とのなす角は、100〜170度であることが好ましい。
前記半トレッド領域のうち、タイヤ幅方向の第1の側の半トレッド領域において、
前記サイプは、
前記一対の外側周方向主溝の一つから延在方向が一定あるいは滑らかに変化してタイヤ幅方向に延びる延在部と、
前記サイプの閉塞端部に設けられ、前記トレッド表面において前記延在部からタイヤ周方向に向けて屈曲して延びる屈曲部と、を有し、
前記延在部及び前記屈曲部のいずれも、前記サイプ面取り部及び前記凹凸サイプ壁面を備えることが好ましい。
前記トレッド表面における前記屈曲部の縁形状は、前記延在部の延在方向を向いた矢印形状であり、
前記矢印形状は、
前記延在部が前記屈曲部と接続する接続部分のサイプ幅方向の中心位置から前記矢印形状の先端部を向く矢印方向仮想線に対して前記サイプ幅方向の一方の側の領域に、前記矢印方向仮想線に対して傾斜して前記一方の側の領域に延びる第1の縁と、
前記第1の縁に比べて前記矢印方向仮想線に対する傾斜が小さく、前記先端部に向かって延びる第2の縁と、を有し、
さらに、前記矢印方向仮想線に対して前記サイプ幅方向の他方の側の領域に、前記延在部の縁から延長するように前記先端部に向かって延びる第3の縁を有することが好ましい。
前記半トレッド領域のうち、タイヤ幅方向の第2の側の半トレッド領域において、
サイプ幅方向の中心位置を挟んで対向する、前記サイプ面取り部のサイプ壁面の前記サイプの延在方向に沿った長さは互いに異なることが好ましい。
前記サイプの前記サイプ深さ方向の寸法L1は、5〜12mmであり、
前記凹凸サイプ壁面は、前記サイプ深さ方向に凹凸単位が繰り返された形状を有し、前記凹凸単位の繰り返し数は、1.5〜3であることが好ましい。
上述の空気入りタイヤによれば、ウェット路面における操縦安定性能の低下を抑制しつつ、耐摩耗性能を従来に比べて向上させることができる。
本発明の本実施形態の空気入りタイヤの一例のプロファイル断面図である。 本実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンの一例を示す展開図である。 (a),(b)は、図2に示す第1サイプの一例を拡大して示す平面図である。 (a),(b)は、図3(a)に示す第1サイプの一例をサイプ深さ方向に沿って切断したときの断面図である。 図2に示す第1サイプの凹凸サイプ壁面を延在方向に沿って切断したときの断面図である。 図3(a)に示す第1サイプをサイプ中心線に沿って切断したときの第1サイプの一例の斜視図である。 図2に示すトレッドパターンの要部を拡大して示す平面図である。
以下、本実施形態の空気入りタイヤについて詳細に説明する。なお、本実施形態には、後述する種々の実施形態が含まれる。
本明細書においてタイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転中心軸方向をいい、タイヤ周方向とは、タイヤ回転中心軸を中心にタイヤを回転させたときにできるトレッド表面の回転方向をいう。タイヤ径方向とは、タイヤ回転中心軸から放射状に向く方向をいう。タイヤ径方向外側とは、タイヤ回転中心軸から遠ざかる側をいい、タイヤ径方向内側とは、タイヤ回転中心軸に近づく側をいう。また、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ赤道線からタイヤ幅方向において遠ざかる側をいい、タイヤ幅方向内側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道線に近づく側をいう。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤの一例のプロファイル断面図である。図1に示す空気入りタイヤTは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備える。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上にはタイヤ径方向外側に延びる断面が三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4のタイヤ径方向外側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
図2は、本実施形態の空気入りタイヤTのトレッドパターン10の一例を示す展開図である。トレッドパターン10を有する空気入りタイヤTは、乗用車用タイヤに好適に用いることができる。
図2において、符号CLはタイヤセンターライン(タイヤ赤道線)を示す。
トレッドパターン10は、センター主溝11,12と、ショルダー主溝13,14と、センター連続陸部21と、中間連続陸部22,23と、第1サイプ30,31と、を主に備える。トレッドパターン10は、タイヤセンターラインCLに対してタイヤ幅方向の両側(第1の側及び第2の側)に半トレッド領域を有している。
センター主溝11,12は、センターラインCLに対してタイヤ幅方向の両側に設けられて、タイヤ周方向にトレッド部1を一周する。センター主溝12は、第1の側に設けられ、センター主溝11は、第2の側に設けられる。センター主溝12の溝両側の縁は、トレッド部1のトレッド表面から見てジグザグ形状をなすように面取り幅がタイヤ周方向で変化する溝面取り部12A,12Bを備える。センター主溝12の溝両側の縁では、1つの溝面取り部12A,12Bが、タイヤ周方向の一方の側に進むにつれて面取り幅が徐々に大きくなって所定の幅で終了し、その終了位置と略同じ位置で、さらに別の溝面取り部12A,12Bが始まり、面取り幅ゼロから面取り幅が徐々に大きくなって所定の幅で終了する。溝面取り部12A,12Bは、これを繰り返してタイヤ周方向に沿ってセンター主溝12を一周する。センター主溝12の溝両側の縁では、タイヤ周方向の同じ位置で面取り幅が始まり、同じ位置で終了するので、センター主溝12は、トレッド表面から見てジグザグ形状に見える。しかし、センター主溝12の溝幅を一定に維持してセンター主溝12を一周する。このジグザグ形状における、1つの溝面取り部12A,12Bが終了し、別の溝面取り部12A,12Bが始まる位置における、タイヤ幅方向の縁の段差の寸法(タイヤ幅方向に沿った長さ)は、センター主溝12の溝幅の、例えば15〜35%である。
センター主溝11には、センター主溝12に設けられるような面取り部は設けられず、センター主溝11の溝両側の縁は、タイヤ周方向に直線状に延びてタイヤを一周する。
ショルダー主溝13,14は、センター主溝11,12をタイヤ幅方向内側に挟むように設けられて、タイヤ周方向に屈曲あるいは湾曲することなく真っ直ぐに延びてトレッド部1を一周する。
センター主溝11,12及びショルダー主溝13,14の溝幅は、例えば5.0〜15.0mmであり、溝深さは6.5〜9.0mmである。
センター連続陸部21は、センター主溝11,12に挟まれて形成され、タイヤ周方向に連続して一周する。センター連続陸部21上を、センターラインCLが通る。
中間連続陸部22は、センター主溝11及びショルダー主溝13に挟まれて形成され、センター連続陸部21のタイヤ幅方向の外側でタイヤ周方向にトレッド部1を連続して一周する。中間連続陸部23も、センター主溝12及びショルダー主溝14に挟まれて形成され、センター連続陸部21のタイヤ幅方向の外側でタイヤ周方向にトレッド部1を連続して一周する。
センター連続陸部21及び中間連続陸部22,23の領域にはラグ溝が一切設けられず、サイプが設けられているだけである。ラグ溝とは、ラグ溝の延在方向が、タイヤ周方向よりもタイヤ幅方向に近い溝であり、サイプと寸法において区別される。
第1サイプ30は、中間連続陸部23の領域に設けられ、ショルダー主溝14からタイヤ幅方向内側に延びて、センター主溝12に接続することなく中間連続陸部23の領域内で閉塞する。第1サイプ31は、中間連続陸部22の領域に設けられ、ショルダー主溝13からタイヤ幅方向内側に延びて、センター主溝11に接続することなく中間連続陸部22の領域内で閉塞する。
ショルダー主溝13,14のタイヤ幅方向外側には、ショルダー陸部24,25が設けられている。ショルダー陸部24,25のそれぞれの領域には、タイヤ幅方向の両側のトレッドパターンエンドからタイヤ幅方向内側に向かって延び、ショルダー主溝13,14に接続することなくショルダー陸部24,25の領域内で閉塞するタイヤ周方向に所定の間隔で複数配置されたショルダーラグ溝35,36が設けられている。タイヤ周方向に隣り合うショルダーラグ溝35,36の間には、ショルダーサイプ37,38が設けられている。ショルダーサイプ37,38は、ショルダー陸部24,25の領域からタイヤ幅方向内側に向かってショルダーラグ溝35,36に並行するように設けられ、ショルダー主溝13,14に接続している。
このように、トレッドパターン10は、中間連続陸部22,23(連続陸部)と、半トレッド領域それぞれの中間連続陸部22,23をタイヤ幅方向外側から区画するタイヤ周方向に連続して延びるショルダー主溝13,14(外側周方向主溝)と、ショルダー主溝13,14それぞれから、タイヤ幅方向内側に延びて、中間連続陸部の領域の途中で閉塞する第1サイプ30(第1サイプa)及び第1サイプ31(第1サイプb)と、を備える。
第1サイプ30,31は、図2に示すように、ショルダー主溝13,14からセンター連続陸部21の側に向かって、タイヤ幅方向に傾斜するように延びて、中間連続陸部22,23の領域内で閉塞するように設けられている。
図3(a),(b)は、第1サイプ30,31の一例を拡大して示す平面図である。図4(a),(b)は、図3(a)に示す第1サイプ30,31の一例をサイプ深さ方向に沿って切断したときの断面図である。図5は、図2に示す第1サイプの後述する凹凸サイプ壁面をサイプの延在方向(サイプ深さ方向と直交する方向)に沿って切断したときの断面図である。図6は、図3(a)に示す第1サイプ30をサイプ中心線45(図3(a)においてサイプ本体部40のサイプ幅の中心を通る線)に沿って切断したときの一例の斜視図である。なお、図6において、凹凸サイプ壁面の図示は省略され、平面形状のサイプ壁面で表されている。図7はトレッドパターン10の要部を拡大して示す平面図である。
第1サイプ30,31は、第1サイプ30,31の深さ方向のサイプ底側において対向するサイプ壁面の距離が一定であるサイプ本体部40(図4(a)参照)と、第1サイプ30,31のトレッド表面の側において対向するサイプ壁面がトレッド表面に向かって開くように傾斜したサイプ面取り部42と、を備える。すなわち、第1サイプ30,31は、いわゆる、面取りサイプである。
本実施形態において、サイプ本体部40のサイプ壁面は、第1サイプ30,31の延在方向(以下、サイプ延在方向ともいう)及びサイプ深さ方向に対して直交する方向に凹む、あるいは突出した凹凸サイプ壁面41(図4(a),(b)及び図5参照)をサイプ本体部40に含むよう構成した三次元形状サイプである。このような凹凸サイプ壁面41は、凹凸を有し、かつ、対向するサイプ壁面の距離が一定であるため、連続陸部22,23が倒れ込む方向に変形したときに、対向する凹凸サイプ壁面41同士が当接して支え合うことができる。このため、サイプ壁面が凹凸を有しない平面形状のサイプと比べ、トレッド剛性の低下を抑制する効果が高い。具体的に、凹凸サイプ壁面41は、サイプ深さ方向と直交する方向に凹む、あるいは突出した凹凸を有していることで、制駆動時に、連続陸部22,23がタイヤ周方向に倒れ込むことが抑制される。また、凹凸サイプ壁面41は、サイプ延在方向と直交する方向に凹む、あるいは突出した凹凸を有していることで、旋回時に、横力を受けて連続陸部22,23がタイヤ幅方向に倒れ込むことが抑制される。このように、凹凸サイプ壁面41が、サイプ深さ方向と直交する方向、及び、サイプ延在方向と直交する方向の両方の方向に凹む、あるいは突出する凹凸を有していることで、種々の方向への連続陸部22,23の倒れ込みを抑制することができ、トレッド剛性の低下を抑制する効果が高い。このため、耐摩耗性能が大きく向上する。
一実施形態によれば、凹凸サイプ壁面41は、図4(a),(b)及び図5に示す例のように、サイプ深さ方向あるいはサイプ延在方向に繰り返される凹凸単位を有していることが好ましい。凹凸単位とは、サイプ深さ方向あるいはサイプ延在方向に隣り合った1つの凹及び1つの凸の組み合わせを意味する。凹凸単位がサイプ深さ方向あるいはサイプ延在方向に繰り返されるように配置されることで、連続陸部22,23が変形したときに凹凸サイプ壁面41同士が支え合う場所が均一に分散し、ドレッド剛性の低下を抑制する効果が高い。凹凸単位のサイプ深さ方向及びサイプ延在方向の寸法は、互いに等しいことが好ましい。
なお、図4(a),(b)及び図5に示す例の凹凸サイプ壁面41では、凹凸サイプ壁面41の凹凸が、上記直交する方向に湾曲するように凹んだ、あるいは突出した形状を有し、隣り合う凹と凸が滑らかに接続されているが、凹凸サイプ壁面41の凹凸は、上記直交する方向に屈曲するように凹んだ、あるいは突出した形状を有し、隣り合う凹と凸の境界に稜線が表れた形態を有していてもよい。凹凸サイプ壁面41の凹凸が湾曲した形状を有している場合の例として、1つの曲率半径に沿った円弧形状、複数の曲率半径を持つ曲線形状、正弦波に沿った曲線形状、あるいは、これらの形状と直線状に延びる形状との組み合わせ、が挙げられる。
図4(a),(b)及び図5に示す例の凹凸サイプ壁面41は、それぞれ、紙面の奥行方向に進むに連れて、凹の凹み深さ、凸の突出高さが変化しており、紙面と異なる奥行方向位置(紙面から凹凸単位の半分の寸法ずれた位置)における凹凸の形態が破線によって示されている。
凹凸サイプ壁面41の凹凸の形状は、図4(a),(b)及び図5に示す例において、サイプ幅方向の中心(サイプ本体部40のサイプ幅の中心)に対して、サイプ幅方向の両側に凹んだあるいは突出した形状を有しているが、サイプ幅方向の一方の側に凹み、他方の側には凹まない形状、あるいは、サイプ幅方向の一方の側に突出し、他方の側には突出しない形状を有していてもよい。
一実施形態によれば、凹凸サイプ壁面41のサイプ深さ方向の両端は、図4(a),(b)に示す例のように、凹と凸の境界が位置していること、すなわち、サイプ幅方向に凹みも、突出もしていないことが好ましい。また、一実施形態によれば、凹凸サイプ壁面41の延在方向の両端は、図5に示す例のように、凹と凸の境界が位置していること、すなわち、サイプ幅方向に凹みも、突出もしていないことが好ましい。この場合、さらに、一実施形態によれば、第1サイプ30,31は、凹凸サイプ壁面41の延在方向の両端の少なくとも一方と接続された、サイプ深さに平行な平面形状の平面サイプ壁面を含んでいてもよい。
第1の側にある第1サイプ30(第1サイプa)は、図3(a)に示すように、トレッド表面から見て、延在部44と、屈曲部46と、を備える。延在部44は、ショルダー主溝14(外側周方向主溝)から延在方向が一定あるいは滑らかに変化して(湾曲して)タイヤ幅方向内側に延びる部分である、屈曲部46は、第1サイプ30の閉塞端部に設けられ、トレッド表面において延在部44からタイヤ周方向に向けて屈曲して延びる部分である。第1サイプ30の延在部44及び屈曲部46のいずれの部分にも、サイプ本体部40とサイプ面取り部42が設けられている。
一方、第2の側にある第1サイプ31(第1サイプb)は、延在部44の端部を第1サイプ31の閉塞端部として有する。すなわち、第1サイプ31(第1サイプb)は、閉塞端部に、トレッド表面において延在部44からタイヤ周方向に向けて屈曲して延びる部分は設けられない。
第1サイプ31はショルダー主溝13から延在方向が一定あるいは滑らかに変化して延びている。サイプ面取り部42における面取り面のサイプ深さ方向に対する傾斜角度は変化せず一定の角度を維持している。
第1サイプ30,31の深さは、5〜12mmであることが好ましく、例えば5.5〜8.5mmである。第1サイプ30,31は、センター主溝11,12およびショルダー主溝13,14の溝深さに比べて浅く、サイプ本体部40におけるサイプ壁面間の距離は、例えば0.3〜0.9mmである。一般的に、サイプのサイプ壁面間の距離は、サイプ壁面同士が並行である場合、0.3〜0.9mmである。この距離は、センター主溝11,12およびショルダー主溝13,14等の主溝の溝幅に比べて狭い。サイプと溝とは、平行なサイプ壁面間の距離と溝幅の寸法の相違によって区別され得る。溝幅は、0.9mmよりも大きい。
延在部44における、サイプ面取り部42の面取り面の幅は、例えば0.6〜2.0mmである。
このように、中間連続陸部22,23の領域に、第1サイプ30,31が設けられ、第1サイプ30,31は、いずれも中間連続陸部22,23の領域内で閉塞するので、中間連続陸部22,23のトレッド剛性の低下はラグ溝に比べて抑制され、耐摩耗性能が向上する。さらに、センター連続陸部21の領域にもラグ溝が無くトレッド剛性の低下が抑制されるので、耐摩耗性能が向上する。そして、上述したように、第1サイプ30,31は、凹凸サイプ壁面41を有しているため、連続陸部22,23の倒れ込みを抑制し、トレッド剛性の低下を抑制する効果が高く、耐摩耗性能が大きく向上している。加えて、第1サイプ30,31のいずれも、凹凸サイプ壁面41を有していることで、両側の半トレッド領域において、トレッド剛性の低下を抑制する効果が発揮され、タイヤ幅方向における耐摩耗性能のバランスが良好になる。一方、中間連続陸部22,23に設けられる第1サイプ30,31は面取りサイプであるので、サイプ面取り部42では、空間体積が確保され、水が流れ易く、また、サイプ面取り部42の一部はエッジとして機能するので、ウェット路面における操縦安定性能が向上する。
一般的に、耐摩耗性能を確保するために、トレッド剛性を向上させることは知られている。そのために、例えば、溝面積を減少させる方法があるが、溝面積を減少させると、排水のための空間をトレッド部に十分に確保できず、ウェット路面における操縦安定性が悪化するおそれがある。本実施形態では、第1サイプ30,31が、凹凸サイプ壁面41、及び、サイプ面取り部42の両方を備えることによって、ウェット路面における操縦安定性の低下を抑制しつつ、耐摩耗性を従来と比べ向上させることができる。
一実施形態によれば、サイプ面取り部42のサイプ深さ方向の寸法L2の、第1サイプ30,31のサイプ深さ方向の寸法L1に対する比L2/L1(%)は、15〜50%であることが好ましい。比L2/L1が15%未満の場合、ウェット路面における操縦安定性能の向上幅が小さくなる場合があり、50%超の場合、トレッド剛性が低下して、耐摩耗性能の向上幅が小さくなる場合がある。
一実施形態によれば、サイプ本体部40のサイプ壁面は、凹凸サイプ壁面41のほか、さらに、サイプ深さ方向に平行な平面形状の平面サイプ壁面43を含んでいる。平面サイプ壁面43は、サイプ深さ方向のトレッド表面の側でサイプ面取り部42と接続し、サイプ深さ方向のサイプ底側で凹凸サイプ壁面41と接続するように設けられていることが好ましい。対向する平面サイプ壁面43間の空間は、対向する凹凸サイプ壁面41間の空間と比べ、水がスムーズに流れやすく、平面サイプ壁面43が、サイプ面取り部42と凹凸サイプ壁面41との間に位置していることで、ウェット路面における操縦安定性の向上に寄与する。
また、一実施形態によれば、平面サイプ壁面43のサイプ深さ方向の寸法L3の、サイプのサイプ深さ方向の寸法L1に対する比L3/L1(%)は、0%を超え、50%以下であることが好ましい。比L3/L1が50%を超えると、凹凸サイプ壁面41の領域が少なくなって、トレッド剛性の低下を抑制する効果が十分に得られない場合がある。
なお、一実施形態によれば、サイプ本体部40は、平面サイプ壁面43を有していなくてもよい。すなわち、第1サイプ30,31において、サイプ面取り部42と凹凸サイプ壁面41が接続されていてもよい。
一実施形態によれば、第1サイプ30,31の延在方向(サイプ延在方向)は、図2に示すように、タイヤ幅方向に対し45度以下、傾斜していることが好ましい。図2に、サイプ延在方向とタイヤ幅方向とのなす角θを示す。サイプ延在方向とは、サイプ中心線45の延在方向を意味する。サイプ延在方向が滑らかに変化している場合のサイプ延在方向は、第1サイプ30,31のショルダー主溝13,14との接続位置(開始端)と、第1サイプ30,31の閉塞端部(終端)とを結ぶ直線によって特定される。第1サイプ30,31のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が上記範囲内であることで、制駆動時に、凹凸サイプ壁面41同士が支え合う効果が大きくなり、連続陸部22,23の倒れ込みを効果的に抑制することができる。一方で、第1サイプ30,31のタイヤ幅方向に対する傾斜角度が0°に近い、制駆動時の連続陸部22,23の倒れ込みが起きやすく、トレッド剛性の低下を抑制する効果が低下する場合があるため、当該傾斜角度は、好ましくは、5〜45°であり、より好ましくは20〜40°である。なお、図2に示す例において、第1サイプ30の延在方向のタイヤ幅方向に対する傾斜角は、第1のサイプ31の延在方向のタイヤ幅方向に対する傾斜角よりも大きい。
一実施形態によれば、サイプ面取り部42の一方のサイプ壁面と、サイプ幅方向の中心に対して当該サイプ壁面と同じ側に位置するサイプ本体部40のサイプ壁面とのなす角α(図4(a)参照)は、100〜170度であることが好ましい。αが上記角度範囲を満たさない場合、サイプ面取り部42によって形成される排水のための空間を十分に確保できず、ウェット路面での操縦安定性が低下する場合がある。また、αが上記角度範囲を満たさない場合、サイプ面取り部42を画定する連続陸部22,23の部分の剛性が低く、トレッド剛性の低下を抑制する効果が小さくなるおそれがある。
一実施形態によれば、第1サイプ30,31のサイプ深さ方向の寸法L1は、5〜12mmであり、凹凸サイプ壁面41は、サイプ深さ方向に凹凸単位が繰り返された形状を有し、凹凸単位の繰り返し数は、1.5〜3であることが好ましい。1つの凹凸単位のサイプ深さ方向の長さは、図4(a)においてPで表される。凹凸単位の繰り返し数が1.5未満であると、凹凸サイプ壁面41同士が当接して支え合う効果が不十分となる場合がある。凹凸単位の繰り返し数が3を超えると、凹凸単位を構成する凹及び凸それぞれの表面積が小さく、凹凸サイプ壁面41同士が支え合う効果が小さくなる場合がある。
また、一実施形態によれば、凹凸サイプ壁面41は、サイプ延在方向に凹凸単位が繰り返された形状を有していることも好ましい。この場合、延在方向に沿った凹凸単位の長さは、サイプ深さ方向に沿った凹凸単位の長さと異なっていてもよく、等しくてもよい。
一実施形態によれば、トレッド表面における、第1サイプ30の屈曲部46の縁形状は、延在部44の延在方向に向いた矢印形状である。具体的には、この矢印形状は、図3(a)に示すように、延在部44が屈曲部46と接続する接続部分のサイプ幅方向の中心位置から矢印形状の先端部に向く矢印方向仮想線(図3(a)に示すサイプ中心線45に平行な線)に対してサイプ幅方向の一方の側の領域(図3(a)では、左上の側の領域)に、第1の縁42Fと、第2の縁42Gと、を備え、矢印方向仮想線(図3(a)に示すサイプ中心線45に平行な線)に対してサイプ幅方向の他方の側の領域(図3(a)では、右下の側の領域)に、第3の縁42Hを備える。第1の縁42F、第2の縁42G、及び、第3の縁42Hは、直線形状である。
第1の縁42Fは、延在部44が屈曲部46と接続する接続部分のサイプ幅方向の中心位置から矢印形状の先端部に向く上記矢印方向仮想線に対してサイプ幅方向の一方の側(図3(a)では、左上側)の領域に、上記矢印方向仮想線に対して傾斜して延びる。第2の縁42Gは、第1の縁42Fに比べて矢印方向仮想線に対する傾斜が小さく、先端部に向かって延びる。
第3の縁42Hは、延在部44の縁から延長するように先端部に向かって延びる。
このような屈曲部46の形状により、サイプ面取り部42の領域を増加させ、屈曲部46の縁が増加し、エッジ効果が高まり、ウェット路面における操縦安定性能が向上する。
また、一実施形態によれば、延在部44におけるサイプ面取り部42の、サイプ幅方向の中心位置を挟んで対向する面取り面42A,42Bでは、面取り面の傾斜角度は互いに同じである。一方、屈曲部46におけるサイプ面取り部42の、互いに対向する面取り面における一部では、面取り面の傾斜角度が互いに異なる。例えば、図4(b)に示す面取り面42Cの傾斜角度を、面取り面42Bの傾斜角度より大きくする。このように、屈曲部46において面取り面の傾斜角度を異ならせることで、屈曲部46の縁形状に合わせてサイプ面取り部42の空間体積を調整することができるので、屈曲部46における排水の作用を高めることができ、ウェット路面における操縦安定性能が向上する。
一実施形態によれば、サイプ本体部40は、矢印形状の先端部に向かって延びており、屈曲部46における第1の縁42F及び第2の縁42Gを有する側のサイプ面取り部42の面取り面は、延在部44における面取り面42Aから延長して延びた面取り面42A(第1面取り面)と、面取り面42Aと異なる面取りの傾斜角度を持ち、面取り面42Aと稜線42Eを有するように接続し、トレッド表面に位置する第1の縁部42Fを通る平面である面取り面42C(第2面取り面)と、を備える。屈曲部46における第3の縁42Hを有する側の面取り部の面取り面42Aは、延在部44における面取り面42Aが延長して延びた面(平面)である。
このように、面取り面42Cは、第1の縁部42Fでトレッド表面と接続した傾斜面であるので、第1の縁部42F近傍の陸部の領域のトレッド剛性を高く維持することができるので、耐摩耗性能が向上する。
一実施形態によれば、面取り面42Aと面取り面42Cの接続部分である稜線42Eは、先端部においてサイプ本体部40と面取り面42Aとが接続する位置を通る。このように、面取り面42Cは傾斜面となって、先端部において面取り面42Aと面取り面42Cの接続部分まで延びるので、サイプ面取り部42において排水のための空間を確保できる。この結果、ウェット路面における操縦安定性能が向上する。
このとき、一実施形態によれば、面取り面42Aの面取り幅及び面取り面42Cの面取り幅は、矢印形状に合わせて先端部に進むに連れて狭くすることができ、面取りサイプの効果を先端部に向けて緩やかに小さくすることができる。
また、一実施形態によれば、屈曲部46は、第2の縁42Gを通り、面取り面42Cと接続する平面の壁面42Dを備える。壁面42Dは、サイプ面取り部42の面取り面42A及び面取り面42Cの傾斜に比べてタイヤ径方向に向いた傾斜角度でサイプ深さ方向に延びる。したがって、第2の縁42Gは、急傾斜の壁面42D上に位置するので、エッジ効果を高くすることができる。壁面42Dのトレッド表面に対する傾斜角度は、例えば80〜110度であり、85〜95度である。即ち、壁面42Dは、タイヤ径方向に略平行に延びている。
一実施形態によれば、第1サイプ31(第1サイプb)の閉塞端部は、サイプ面取り部42の面取り面42A,42Bの傾斜に比べてタイヤ径方向に向いた傾斜角度でサイプ深さ方向に延びる、面取り面42A,42Bと接続した平面の壁面42I(図3(b)参照)を備える。このように、屈曲部46の無い第1サイプ31は壁面42Iで閉塞する構成である。壁面42Iは、図3(b)に示すように、刀形状のようにサイプ中心線に対して非対称形状に設けられていることが好ましい。すなわち、サイプ幅方向の中心位置を挟んで対向する、サイプ面取り部42の面取り面42A,42B(サイプ壁面)のサイプ延在方向に沿った長さL42A,L42B(図2参照)は互いに異なることが好ましい。図2に示す例において、面取り面42Aの長さL42Aは、面取り面42Bの長さL42Bより短い。面取り面42A,42Bの長さが互いに異なることで、閉塞端部においてサイプ面取り部42の効果を緩やかに小さくすることができる。壁面42Iのトレッド表面に対する傾斜角度は、例えば80〜110度であり、85〜95度である。即ち、壁面41Iは、タイヤ径方向に略平行に延びている。
トレッドパターン10において、図2に示すように、2つのセンター主溝11,12(内側周方向主溝)で区画されるセンター連続陸部21、及び中間連続陸部22,23の領域には、ラグ溝が設けられず、センター主溝11,12のうち、第1の側にあるセンター主溝12の両側の縁は、トレッド部のトレッド表面から見てジグザグ形状をなすように面取り幅がタイヤ周方向で変化する溝面取り部12A,12Bを備える。トレッドパターン10の溝面積比率は、第1の側の半トレッド領域と第2の側の半トレッド領域とでお互いに異なっており、第1の側の半トレッド領域の溝面積比率は、第2の側の半トレッド領域の溝面積比率に比べて小さい。このため、第1の側の半トレッド領域におけるウェット路面における操縦安定性能は、第2の側の半トレッド領域に比べて不足し易い。この不足部分は、センター主溝12のジグザグ形状によるエッジ効果と第1サイプ30の屈曲部46によるエッジ効果及び排水性により、補うことができる。しかも、センター連続陸部21及び中間連続陸部22,23の領域にはラグ溝が設けられないので、センター連続陸部21及び中間連続陸部22,23のトレッド剛性が低下しない。
図2あるいは図7に示すように、第1の側にある中間連続陸部23(中間連続陸部α)の領域には、屈曲部46に連通しない細溝60が、タイヤ周方向に間欠的に設けられている。この細溝60の延在方向は、屈曲部46のセンター連続陸部21側の第2の縁42Gの延在方向に平行である。第2の縁42Gのエッジと細溝60のエッジを互いに平行にしてエッジ成分の方向を揃えることできるので、エッジ効果は増大する。このため、ウェット路面における操縦安定性能を向上させることができる。
空気入りタイヤTは、第1の側が車両外側に位置するように、車両に対する装着の向きが指定されていることが好ましい。この装着向きの指定は、空気入りタイヤTのサイドウォール表面に文字や記号等により情報として付される。これにより、コーナリングの際に高荷重がかかり操縦安定性能に大きな影響を与えるコーナリング外側の第1の側の半トレッド領域では、空気入りタイヤTの、センターラインCLに対して車両外側に位置するジグザグ形状のセンター主溝12、第1サイプ30、及び細溝60のエッジによりウェット路面における操縦安定性能がより一層向上する。
図2に示すように、第2の側の中間連続陸部22(中間連続陸部β)の領域には、センター主溝11(内側周方向主溝)から延びて外側周方向主溝に連通することなく閉塞する第2サイプ32が設けられている。また、センター連続陸部21の領域には、第2の側の中間連続陸部22に接するセンター主溝11(内側周方向主溝)から、センター主溝12に向かって延びて、センター主溝12に連通することなく閉塞する第3サイプ33が設けられている。このとき、第2サイプ32が第3サイプ33の延長線上に位置するように、第2サイプ32及び第3サイプ33のタイヤ幅方向に対する傾斜の向きとタイヤ周上の位置は設定されていることが好ましい。これにより、第2サイプ32及び第3サイプ33が1つのサイプのように作用して、エッジ効果が集中するので、ウェット路面における制駆動性能を向上させることができる。第2サイプ32及び第3サイプ33は、対向するサイプ壁面がサイプ深さ方向のいずれの位置においても平行になっている構成のサイプである。
中間連続陸部31の領域に設けられる第1サイプ31(第1サイプb)と、第2サイプ32は、トレッド表面からみて、タイヤ幅方向の同じ側の方向に対して、お互いにタイヤ周方向の異なる側に傾斜している。すなわち、第1サイプ31と第2サイプ32は、ハの字形状を成している。これにより、空気入りタイヤTに、正のスリップ角がついても、負のスリップ角がついても、ウェット路面における操縦安定性能及び制駆動性能を効果的に発揮させることができる。
第1サイプ30,31は、トレッド表面からみて、お互いに、タイヤ幅方向の同じ側の方向に対してタイヤ周方向の同じ側に傾斜している。図2に示す例では、第1サイプ30,31は、紙面上で左下から右上方向へ、あるいは右上方向から左下方向に延びている。第1サイプ30,31の延在部44の延在方向のタイヤ周方向に対する傾斜角度は、25〜75度であることが好ましい。傾斜角度が25度未満では、第1サイプ30,31がショルダー主溝13,14と接続する接続部分近傍において、中間連続陸部23のトレッド剛性が局部的に低下し、ドライ路面での操縦安定性能が低下し易く、偏摩耗の発生の核となり易い。傾斜角度が75度より大きいと、中間連続陸部23のタイヤ周方向のトレッド剛性が低下してドライ路面における操縦安定性能が低下し易い。
図2に示すように、ショルダー陸部24の領域には、タイヤ周方向に一周する周方向補助溝39と、ショルダーラグ溝36が設けられている。ショルダーラグ溝36は、タイヤ幅方向の外側からタイヤ幅方向に延びてショルダー主溝13に連通することなく閉塞している。このとき、ショルダーラグ溝36は、周方向補助溝39と交差することが好ましい。周方向補助溝39は、ショルダー陸部24のトレッド剛性が高くなり過ぎることを抑制し、ショルダー陸部24の接地面積を調整する。特に、ショルダー陸部24が車両内側に向くように車両に装着される場合、キャンバーの効果(ネガティブキャンバー)によりタイヤの接地面積を大きくして接地圧力を低下させることができるので、ショルダー陸部24の摩耗を抑制することができる。
周方向補助溝39の溝幅は、例えば0.8〜3.0mmであり、溝深さは1.0〜4.5mmである。
ウェット路面における操縦安定性能をより向上させるためには、第1サイプ30,31における面取り面42A,42Bのサイプ深さ方向に対する傾斜角度θ(図4(a),(b)参照)は、例えば20〜80度であることが好ましい。第1サイプ30,31において、サイプ面取り部42のサイプ深さ方向の長さは、第1サイプ30,31の延在方向の位置に拠らず一定であることが好ましい。したがって、第1サイプ30,31において、サイプ面取り部42とサイプ本体部40との接続位置のトレッド表面から見たサイプ深さ方向の位置は、第1サイプ30,31の延在方向の位置に拠らず一定であることが好ましい。
(実験例)
実施形態の空気入りタイヤTの効果を確認するために、種々のトレッドパターンを備える空気入りタイヤを試作して性能を評価した。具体的には、試作した空気入りタイヤのタイヤサイズは、225/50R17 98Wとした。試作した空気入りタイヤをリム(リムサイズ17×7.5J)に装着し、空気圧230kPaの条件で試験車両(排気量2000ccの四輪駆動車)に装着した。試験車両を、テストコース路面上に走行させて、耐摩耗性能及びウェット路面における操縦安定性能の評価を行った。
耐摩耗性能の評価では、試験タイヤを、上記試験車両に装着し、旋回路を含むテストコースにて12000kmのパターン走行を実施した。試験後、センター主溝11,12の溝深さを測定し、トレッドゴムの減り量(高さ)を計算した。評価結果は、計算値の逆数を用い、従来例を100とする指数で示した。この指数が大きいほどトレッドゴムの減り量が少なく、耐摩耗性能が優れていることを意味する。
ウェット路面における操縦安定性能(ウェット性能)の評価では、雨天条件を再現したウェット路面の所定の範囲を走行したときの走行時間を計測し、その逆数を指数化した。従来例の計測した走行時間の逆数を指数100とした。したがって、指数が高いほど性能が高いことを示す。
試作した空気入りタイヤTは、図1に示すタイヤ構造を用いた。従来例の空気入りタイヤのトレッドパターンでは、第1サイプ30,31がなく、ラグ溝とした。ラグ溝の溝幅は、4.6mmとした。
比較例1では、第1サイプ30,31を、サイプ面取り部42がなく、対向するサイプ壁面の距離がサイプ深さ方向で一定で、対向するサイプ壁面が平面サイプ壁面で構成されたサイプ(非面取りサイプ)とした。
比較例2では、第1サイプ30,31を、サイプ本体部として比較例1のサイプを用い、さらにサイプ面取り部42を含むサイプとした。
比較例3では、図4(a)に示す三次元形状サイプにおいて、サイプの延在方向の凹凸を省略し、サイプ深さ方向にのみ凹凸を有するサイプ壁面で構成した二次元形状サイプを含むサイプ本体部と、サイプ面取り部42を備えるサイプとした。
比較例4では、比較例1において、対向するサイプ壁面を、平面サイプ壁面に代えて凹凸サイプ壁面とした。
サイプ壁面の距離については、以下に説明する各実施例、比較例1〜4におけるサイプ本体部40における距離は、互いに同じにした。第1サイプ30,31のサイプ深さは5.7mmとし、サイプ本体部40におけるサイプ壁面間の距離は0.6mmとした。屈曲部46を有する実施例では、サイプ面取り部42における対向するサイプ壁面間の最大距離を5.5mmとした。
実施例に採用した三次元形状のサイプは、図4(a),(b)及び図5に示す形態を基調とした。
下記表1〜3に各仕様とその評価結果を示す。
下記表1〜3の「形態」の欄は、連続陸部に設けたものが、ラグ溝であるかサイプであるか、及び、サイプである場合は、サイプの形態を示す。「二次元」は、上記二次元形状サイプを意味し、「三次元形状」は、上記三次元形状サイプを意味する。
表中、「θ」は、サイプの延在方向とタイヤ幅方向とのなす角を示す。「α」は、上述した、サイプ面取り面のサイプ壁面とサイプ本体部のサイプ壁面とのなす角を示す。
両側の半トレッド領域において、第1サイプ30,31の閉塞端部の形状を、実施例10では、いずれも矢印形状、実施例11では、いずれも刀形状、実施例12では、一方の半トレッド領域において矢印形状、他方の半トレッド領域において刀形状とした。また、実施例1〜9では、両側の半トレッド領域において、サイプ幅の中心位置を挟む2つの面取り面42A,42Bの延在方向長さが同じ形態のサイプとした。
耐摩耗性能の指数が104以上、ウェット性能の指数が97以上、かつ、耐摩耗性能とウェット性能の指数の合計が203以上であった場合を、ウェット性能の低下を抑制しつつ、耐摩耗性能を従来と比べ向上させることができたと評価した。
従来例、比較例と実施例の比較により、タイヤ幅方向両側の連続陸部に、凹凸サイプ壁面とサイプ面取り部で構成したサイプを設けることで、ウェット性能の低下を抑制しつつ、耐摩耗性が従来と比べ向上することがわかる。
なお、表に示さないが、実施例1において、2つの連続陸部22,23のうち一方の連続陸部にのみ、凹凸サイプ壁面とサイプ面取り部とを備えるサイプを設け、他方の連続陸部には、凹凸サイプ壁面で構成したサイプを設けた比較例では、ウェット性能が不十分であった。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更してもよいのはもちろんである。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルトカバー層
10 トレッドパターン
11,12 センター主溝
13,14 ショルダー主溝
21 センター連続陸部
22,23 中間連続陸部
24,25 ショルダー陸部
30,31 第1サイプ
32 第2サイプ
33 第3サイプ
35,36 ショルダーラグ溝
37,38 ショルダーサイプ
39 周方向補助溝
40 サイプ本体部
42 サイプ面取り部
42A,42B,42C 面取り面
42D 壁面
42E 稜線
42F 第1の縁
42G 第2の縁
42H 第3の縁
42I 壁面
45 サイプ中心線
60 細溝

Claims (10)

  1. 空気入りタイヤであって、
    タイヤ周方向に延びて環状を成し、トレッドパターンを備えたトレッド部を備え、
    前記トレッドパターンは、タイヤ赤道線に対してタイヤ幅方向の両側に半トレッド領域を有し、
    前記半トレッド領域それぞれに設けられ、タイヤ周方向に連続して一周する連続陸部と、
    前記半トレッド領域それぞれの前記連続陸部をタイヤ幅方向外側から区画するタイヤ周方向に連続して延びる外側周方向主溝と、
    前記外側周方向主溝それぞれから、タイヤ幅方向内側に延びて、前記連続陸部の領域の途中で閉塞するサイプと、を備え、
    前記サイプは、サイプ深さ方向のサイプ底側において対向するサイプ壁面の距離が一定であるサイプ本体部と、前記サイプの前記トレッド部のトレッド表面の側において対向するサイプ壁面が前記トレッド表面に向かって開くように傾斜したサイプ面取り部と、を備え、
    前記サイプ本体部の前記サイプ壁面は、前記サイプの延在方向及び前記サイプ深さ方向に対して直交する方向に凹む、あるいは突出した凹凸サイプ壁面を含む、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプ面取り部の前記サイプ深さ方向の寸法L2の、前記サイプの前記サイプ深さ方向の寸法L1に対する比L2/L1は、15〜50%である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプ本体部における前記サイプ壁面は、さらに、前記サイプ深さ方向に平行な平面形状の平面サイプ壁面を含み、
    前記平面サイプ壁面は、前記サイプ深さ方向の前記トレッド表面の側で前記サイプ面取り部と接続し、前記サイプ深さ方向の前記サイプ底側で前記凹凸サイプ壁面と接続するように設けられている、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記平面サイプ壁面の前記サイプ深さ方向の寸法L3の、前記サイプの前記サイプ深さ方向の寸法L1に対する比L3/L1は、0%を超え、50%以下である、請求項3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記サイプの延在方向は、タイヤ幅方向に対し45度以下傾斜している、請求項1から4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記サイプ面取り部の一方のサイプ壁面と、サイプ幅方向の中心に対して当該サイプ壁面と同じ側に位置する前記サイプ本体部のサイプ壁面とのなす角は、100〜170度である、請求項1から5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記半トレッド領域のうち、タイヤ幅方向の第1の側の半トレッド領域において、
    前記サイプは、
    前記一対の外側周方向主溝の一つから延在方向が一定あるいは滑らかに変化してタイヤ幅方向に延びる延在部と、
    前記サイプの閉塞端部に設けられ、前記トレッド表面において前記延在部からタイヤ周方向に向けて屈曲して延びる屈曲部と、を有し、
    前記延在部及び前記屈曲部のいずれも、前記サイプ面取り部及び前記凹凸サイプ壁面を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記トレッド表面における前記屈曲部の縁形状は、前記延在部の延在方向を向いた矢印形状であり、
    前記矢印形状は、
    前記延在部が前記屈曲部と接続する接続部分のサイプ幅方向の中心位置から前記矢印形状の先端部を向く矢印方向仮想線に対して前記サイプ幅方向の一方の側の領域に、前記矢印方向仮想線に対して傾斜して前記一方の側の領域に延びる第1の縁と、
    前記第1の縁に比べて前記矢印方向仮想線に対する傾斜が小さく、前記先端部に向かって延びる第2の縁と、を有し、
    さらに、前記矢印方向仮想線に対して前記サイプ幅方向の他方の側の領域に、前記延在部の縁から延長するように前記先端部に向かって延びる第3の縁を有する、請求項7に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記半トレッド領域のうち、タイヤ幅方向の第2の側の半トレッド領域において、
    サイプ幅方向の中心位置を挟んで対向する、前記サイプ面取り部のサイプ壁面の前記サイプの延在方向に沿った長さは互いに異なる、請求項1から8のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記サイプの前記サイプ深さ方向の寸法L1は、5〜12mmであり、
    前記凹凸サイプ壁面は、前記サイプ深さ方向に凹凸単位が繰り返された形状を有し、前記凹凸単位の繰り返し数は、1.5〜3である、請求項1から9のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
JP2018080921A 2018-04-19 2018-04-19 空気入りタイヤ Active JP7119529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018080921A JP7119529B2 (ja) 2018-04-19 2018-04-19 空気入りタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018080921A JP7119529B2 (ja) 2018-04-19 2018-04-19 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019188886A true JP2019188886A (ja) 2019-10-31
JP7119529B2 JP7119529B2 (ja) 2022-08-17

Family

ID=68388823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018080921A Active JP7119529B2 (ja) 2018-04-19 2018-04-19 空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7119529B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022221150A1 (en) * 2021-04-16 2022-10-20 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire tread including a decoupling groove

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102001264A (zh) * 2009-09-02 2011-04-06 大陆轮胎德国有限公司 用于商用车辆的充气车辆轮胎
JP2013189129A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2015134580A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2015212119A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2016113003A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2016132440A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
DE102016202655A1 (de) * 2016-02-22 2017-08-24 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102001264A (zh) * 2009-09-02 2011-04-06 大陆轮胎德国有限公司 用于商用车辆的充气车辆轮胎
JP2013189129A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
JP2015134580A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2015212119A (ja) * 2014-05-02 2015-11-26 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2016113003A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP2016132440A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
DE102016202655A1 (de) * 2016-02-22 2017-08-24 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022221150A1 (en) * 2021-04-16 2022-10-20 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Tire tread including a decoupling groove

Also Published As

Publication number Publication date
JP7119529B2 (ja) 2022-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6436080B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR101639756B1 (ko) 공기입 타이어
JP6711421B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6624299B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6287554B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5786964B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2006051863A (ja) 空気入りタイヤ
JP2016132358A (ja) 空気入りタイヤ
JP6855800B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6549472B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6816519B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2013189137A (ja) 空気入りタイヤ
JP2017065625A (ja) 空気入りタイヤ
JP7119529B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6980515B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6816520B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6809239B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2020131835A (ja) 空気入りタイヤ
WO2017022206A1 (ja) 自動二輪車用空気入りタイヤ
JP2019001423A (ja) タイヤ
JP7110858B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2021088311A (ja) 空気入りタイヤ
JP2020069968A (ja) 空気入りタイヤ
JP7380209B2 (ja) 重荷重用タイヤ
US10239356B2 (en) Pneumatic tire

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7119529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350