JP2019184659A - 光学素子、及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】配置される環境の温度変化に対して変形を抑制した光学素子を提供する。【解決手段】光学素子13は、基材である金属フレーム3を備える。金属フレーム3は、第1主面である主面3Aと、主面3Aとは反対側の第2主面である主面3Bとを有する。光学素子13は、金属フレーム3の主面3A上に設けられた第1樹脂部である樹脂部211と、樹脂部211上に設けられた反射部111と、金属フレーム3の主面3B上に設けられた第2樹脂部である樹脂部311と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、反射部を有する光学素子、及び光学素子を有する撮像装置に関する。
近年、自動車をはじめとする移動体においては、撮像装置を車室内に設置し、車外の物体との距離を測定して自動運転や運転支援に役立てる技術が開発されている。この種の撮像装置として、特許文献1には、ステレオ撮像光学系を有するカメラが開示されている。特許文献1に記載のステレオ撮像光学系は、複数の反射面を鏡筒部材の表面に形成して構成されている。
特開2017−44722号公報
監視カメラや車載カメラ等の撮像装置においては、従来よりも更に高精度な撮像画像が求められてきている。したがって、撮像装置に用いられる反射面には、高精度な撮像画像を得るために、高い形状精度が求められてきている。特に、撮像装置が車両に搭載される場合や屋外などに設置される場合、撮像装置は温度変化に晒されることになり、撮像装置に用いられる反射面には過酷な温度環境においても高い形状精度が求められている。
そこで本発明の目的は、配置される環境の温度変化に対して変形を抑制した光学素子を提供することにある。
本発明の光学素子は、基材と、前記基材の第1主面上に設けられ、前記基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する第1樹脂部と、前記第1樹脂部上に設けられた反射部と、前記基材の前記第1主面とは反対側の第2主面上に設けられ、前記基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する第2樹脂部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、配置される環境の温度変化に対して光学素子の変形が抑制され、反射部の形状精度を高い状態に保持することができる。
第1実施形態のステレオカメラ本体の模式的な断面図。 第1実施形態のステレオカメラ本体の外観斜視図。 第1実施形態のステレオカメラ本体の外観斜視図。 第1実施形態のステレオカメラ本体の金属フレームの構成を示す図。 第1実施形態の二重構造の筐体の具体的構成を示す図。 第1実施形態のステレオカメラ装置の外観斜視図。 (a)第1実施形態のステレオカメラ装置を装着した密閉型自動車。(b)第1実施形態のステレオカメラ装置を装着した開放型自動車。 (a)第1実施形態の製造手順を説明するためのフローチャート。(b)第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するためのフローチャート。 (a),(b)第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図。 第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図。 (a),(b)第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図。 (a),(b),(c)第1実施形態の成形品を説明するための図。 第1実施形態の反射部を形成する工程を説明するための図。 (a)第2実施形態の光学素子の正面図。(b)第2実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
以下、撮像装置の一例であるステレオカメラ装置について説明する。ステレオカメラ装置は、広角なステレオ撮像光学系を有し、被写体までの距離を測定するのに用いる監視カメラや車載カメラ、若しくは被写体の形状を測定するのに用いる3次元形状取得カメラ等である。以下、ステレオカメラ装置が車載カメラである場合を例に説明する。
図1は、第1実施形態に係るステレオカメラ装置のステレオカメラ本体の模式的な断面図である。図1に示すステレオカメラ本体1は、複数の光学素子12,13,14,15を備えている。各光学素子12,13,14,15は、金属製の基材と、光を反射する部材で構成された反射部とを有するミラー素子である。これら光学素子12,13,14,15により、ステレオ撮像光学系STUが形成されている。ステレオ撮像光学系STUは、図中、右側の第1結像光学系である結像光学系LO1と、図中、左側の第2結像光学系である結像光学系LO2とにより構成されている。
結像光学系LO1は、外光を取入れる第1開口部としての開口部SP1と、第1反射部としての、反射部111、反射部112、反射部113、反射部114及び反射部115とを有する。結像光学系LO2は、外光を取入れる第2開口部としての開口部SP2と、第2反射部としての、反射部121、反射部122、反射部123、反射部124及び反射部125とを有する。各反射部111〜115,121〜125は、自由曲面ミラーとして形成されている。開口部SP1と開口部SP2は、結像光学系LO1及び結像光学系LO2の絞りとして用いても良い。
図1では、一点鎖線で結像光学系LO1及び結像光学系LO2の基準軸(中心主光線)を示しているが、チルトした複数の反射部により基準軸が折れ曲がった2つのOff−Axial光学系(オフアキシャル光学系)が構成されている。尚、結像光学系LO1と結像光学系LO2は、互いに左右対称になるよう構成されていることが好ましい。左右の光学系の画角が異なると、ステレオ計測で距離を測れる範囲が画角の狭い方の結像光学系で決まってしまうからである。また、2つの光学系のFナンバーや焦点距離に差異があると、距離測定の精度が低下してしまうおそれがあるからである。
光学素子12は、基材の一例である第1フレームとしての金属フレーム2を有する。光学素子13は、基材の一例である第2フレームとしての金属フレーム3を有する。光学素子14は、基材の一例である金属製の支持台4を有する。光学素子15は、基材の一例である金属製の支持台5を有する。金属フレーム2,3及び支持台4,5は、例えば切削加工法、ダイカスト成形法、プレス成形法、又はチクソモールド成形法などの技術により製造される。用いる金属材料は、良熱伝導材料が好ましく、例えば合金でもよい。アルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽量金属を用いれば、金属フレームや支持台を安価で軽量かつ高剛性に製造することができるというメリットがある。さらに、マグネシウム合金を用いると、チクソモールド法によって、より高精度に金属製の基材を製造することが可能になる。
結像光学系LO1と結像光学系LO2は、以下のように、金属フレーム2,3および支持台4,5に実装されている。金属フレーム2には、結像光学系LO1に外光を取込むための絞り面としての開口部SP1と、結像光学系LO1の一部を構成する反射部112及び反射部114とが設けられている。また、金属フレーム2には、結像光学系LO2に外光を取込むための絞り面としての開口部SP2と、結像光学系LO2の一部を構成する反射部122及び反射部124とが設けられている。さらに、金属フレーム2には、結像光学系LO1の結像面に当たる位置に、撮像素子であるイメージセンサIMG1が固定され、結像光学系LO2の結像面に当たる位置に、撮像素子であるイメージセンサIMG2が固定されている。なお、本実施形態では、撮像部が一対のイメージセンサIMG1,IMG2で構成されているが、これに限定するものではない。撮像部が例えば1つのイメージセンサで構成され、イメージセンサの左右2つの領域に結像光学系LO1,LO2の結像面が位置するようにしてもよい。
イメージセンサIMG1,IMG2としては、例えばCMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の、可視光(波長380nm〜700nm)に感度を有する撮像素子が用いられる。ただし、可視光の他に、可視光とは異なる波長帯域の光(例えば1000nm付近の近赤外領域)も受光し電気信号に変換可能なものであれば更に好ましい。本実施形態のように、屈折力(光学的パワー)を有する光学面を反射部だけで構成した結像光学系の場合、色収差が存在しないため、屈折光学系で構成した結像光学系よりも広い波長帯域で高い結像性能を維持することができる。よって、撮像素子の受光波長範囲が広ければ、可視光以外の情報も同時に取得することができる。このため、赤外カメラ装置を別途搭載したカメラシステムよりも全系のシステムを小型化することが可能となるため好ましい。
金属フレーム3には、結像光学系LO1の一部を構成する反射部111と反射部113、及び結像光学系LO2の一部を構成する反射部121と反射部123が設けられている。金属フレーム3には支持台4及び支持台5が設置されているが、これらは独立して位置および姿勢を調整可能である。支持台4には結像光学系LO1の最終の反射部115が、支持台5には結像光学系LO2の最終の反射部125がそれぞれ設けられている。イメージセンサIMG1及びイメージセンサIMG2の撮像面に各結像光学系から適切に結像されるように、反射部115及び反射部125は支持台4及び支持台5を介して位置および姿勢を調整可能に支持されているのである。
金属フレーム2と金属フレーム3は、位置合わせされ、固定部材6及び固定部材7により長手方向の両端が挟持されて互いに固定され、ユニットを形成(ユニット化)している。2つの金属フレームに設けられた反射部が対向して左右に2つのOff−Axial光学系を構成するように位置決め固定されている。結像光学系LO1と結像光学系LO2を構成する複数の反射部は、回転非対称な曲率を有しており、基準軸を折り曲げるようにチルトして対向配置されている。このような反射部を備えることで、収差補正をより容易にすることができ、結像性能の向上が可能となる。本実施形態では、左右の結像光学系の反射部や絞り面を同じ金属フレームに一体化して設けているため、組立て時に2つの結像光学系同士の位置を調整する必要はない。
金属フレーム2と金属フレーム3とが両端部において熱伝導良好に当接し、両金属フレームの間で大きな温度差が生じないように構成されている。すなわち、金属フレーム同士の直接接触により熱良導な熱伝導路が複数形成されるように、固定部材6及び固定部材7を用いて金属フレーム2と金属フレーム3とを固定している。図1において、当接部8及び当接部9において金属フレーム2と金属フレーム3とが当接しており、熱を良好に伝える熱伝導路が2つ形成されている。
当接部8及び当接部9において接触面積が十分に大きくなるように、金属フレーム2と金属フレーム3とが接触する部分は、表面の平坦性を高めるよう予め鏡面加工等を施しておくのがよい。また、平坦性が高くない粗面を当接させる場合には、実質的に十分な接触面積が確保できるように、当接部8及び当接部9の総面積を確保する。すなわち、平坦性を考慮した上で、必要な接触面積を確保できる大きさ(総面積)の当接部を設けることにより、金属フレーム2と金属フレーム3の間の熱コンダクタンスを、十分に大きく確保することができる。
ステレオカメラ本体1の構造の理解を容易にするため、図2及び図3にステレオカメラ本体1の外観斜視図を示す。図2は奇数番目の反射部が見える角度から見た斜視図で、図3は偶数番目の反射部及びイメージセンサの撮像面が見える角度から見た斜視図である。尚、図2における偶数番目の反射部と、図3における奇数番目の反射部は、直接的には見えない位置にあるが、反射部が配置されている位置の裏側の金属フレームに、( )付で反射部の番号を図示している。
本実施形態では、金属フレーム2,3は、長手方向に延びる金属部材である。金属フレーム2,3の長手方向が左右方向であり、短手方向が上下方向である。よって、結像光学系LO1は、金属フレーム2,3の長手方向の一方側に配置され、結像光学系LO1に対称配置される結像光学系LO2は、金属フレーム2,3の長手方向の他方側に配置されている。
次に、実施形態の金属フレーム2,3や金属製の支持台4,5に設けられた反射部について説明する。金属フレームあるいは金属製の支持台の母材の表面を反射部として用いることも可能ではあるが、回転非対称な曲率を有した高い反射率の反射部に加工するには高度な加工技術が必要で、量産が期待できずコスト的に現実的ではない。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、金属フレーム2の第1主面上である主面2A上に、形状精度が高い、複数の第1樹脂部である樹脂部212,214,222,224を形成している。そして、第1樹脂部上である樹脂部212,214,222,224上に、金属を材料とする反射膜からなる反射部112,114,122,124を形成している。また、金属フレーム3の第1主面上である主面3A上に、形状精度が高い、複数の第1樹脂部である樹脂部211,213,221,223を形成している。そして、樹脂部211,213,221,223上に、金属を材料とする反射膜からなる反射部111,113,121,123を形成している。また、支持台4の第1主面上である主面4A上に、形状精度が高い、1つの第1樹脂部である樹脂部215を形成している。そして、樹脂部215上に、金属を材料とする反射膜からなる反射部115を形成している。また、支持台5の第1主面上である主面5A上に、形状精度が高い、1つの第1樹脂部である樹脂部225を形成している。そして、樹脂部225上に、金属を材料とする反射膜からなる反射部125を形成している。これにより、炎天下に駐車された高温状態からカーエアコンの冷風が光学素子に当たり急激に冷やされるなど、雰囲気温度に差が生じても、熱伝導性の良好な金属フレーム2,3及び金属製の支持台4,5により、光学素子の温度を均一にすることができる。これにより、高い結像性能を維持することができる。
金属製の基材である金属フレーム2,3及び支持台4,5の厚みは、0.3mm以上3mm以下が好ましい。基材の厚みが0.3mmよりも薄いと、基材の熱容量が小さく、温度を均一にする効果が小さいためである。また基材の厚みが3mmよりも厚いと、光学素子全体としての重量が増えるためである。また、基材をチクソモールド成形法やダイカスト成形法といった生産性の高い加工法で製造しようとした場合、基材の厚みが3mmよりも厚いと、基材の厚みが3mm以下の場合に比べ、製造される基材の形状精度が低くなるためである。
各樹脂部211,212,213,214,215,221,222,223,224,225は、それぞれのミラー形状に合わせて形成された金属製の基材に、それぞれ略一定の厚みに形成されている。各樹脂部において厚みのばらつきは0.2mm以下であるのが好ましい。
また、各樹脂部211,212,213,214,215,221,222,223,224,225の厚みは、0.3mm以上2mm以下が好ましい。各樹脂部の厚みが0.3mmよりも薄いと、射出成形時に溶融樹脂の流動抵抗が大きくなり、高速高圧で樹脂を充填しなければならなくなるため、ゲート側と反ゲート側での形状精度に差が出ることがある。また樹脂は金属に比べ熱伝導率が低いため、各樹脂部の厚みが2mmよりも厚いと、金属製の基材を用いて光学素子の温度を均一にする効果が小さいためである。
金属フレーム2の主面2A、金属フレーム3の主面3A、支持台4の主面4A、及び支持台5の主面5Aにおいて、第1樹脂部が設けられる部分は、反射部の形状を模した曲面、本実施形態では凹面に形成されている。主面2A,3A,4A,5Aは、高い形状精度の面が形成されているのが好適であるが、必ずしも高い形状精度で形成されている必要はなく、例えば粗面であってもよい。第1樹脂部である各樹脂部211,212,213,214,215,221,222,223,224,225の表面には、回転非対称な曲率を有した曲面が、金型面を転写するなどの方法で高精度に形成されている。高精度な曲面の上には、例えば金属を蒸着するなどの方法で、反射膜からなる反射部111,112,113,114,115,121,122,123,124,125が形成されている。反射部の表面が反射面となる。
本実施形態では、図1に示すように、反射部111〜115,121〜125は、各樹脂部211〜215,221〜225に独立して設けられている。つまり、1つの第1樹脂部に対して1つの反射部が設けられている。
光学素子13を例に説明する。金属フレーム3の主面3A上には、第1樹脂部が複数設けられている。具体的には、主面3A上には、結像光学系LO1に対応する第1樹脂部が複数設けられ、結像光学系LO2に対応する第1樹脂部が複数設けられている。複数の樹脂部211,213の各々に、結像光学系LO1の一部を構成する反射部が1つずつ設けられ、複数の樹脂部221,223の各々に、結像光学系LO2の一部を構成する反射部が1つずつ設けられている。樹脂部211,213に設けられた反射部111,113からなる結像光学系LO1の反射部群131と、樹脂部221,223に設けられた反射部121,123からなる結像光学系LO2の反射部群132とが、左右対称に配置されている。このように、光学素子13は、左右対称の一対の反射部群131,132を有することで、ステレオ撮像光学系STUの一部を構成することになる。光学素子12についても同様である。
樹脂部211〜215,221〜225を構成する樹脂は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化性樹脂の中から成形のしやすさ、耐久性その他を鑑みて選ぶことができる。樹脂は透明である必要はないが、ミラーとしての機能を高くするためには非晶性の光学用樹脂が好ましい。例えば、ポリカーボネート樹脂や、アクリル樹脂、MS樹脂、ポリオレフィン系樹脂などを用いることができる。特に、ポリオレフィン系樹脂は吸湿性が低いので、樹脂の吸湿に伴う反射部の形状変化を抑制することができ、ユニットを使用する湿度環境に影響されず高い測距精度を実現する反射光学ユニットを提供できる。ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、例えば日本ゼオン株式会社製のZEONEX(登録商標)などを用いることができる。また、必ずしも単一の材料から構成される必要はなく、材料としての特性向上や機能付与のため無機微粒子などが分散されたものを使用することもできる。また、材料の異なる複数の層から構成されても良い。
樹脂部や反射部の製造方法を考慮すると、2つの結像光学系の全ての反射部を単一の金属フレーム上に形成するのは困難であるため、本実施形態では、2つの金属フレーム2,3と2つの支持台4,5に反射部を配置する構成としている。具体的には、複数の光学素子12〜15を組み合わせることで、2つの結像光学系LO1,LO2が形成されている。
更に詳述すると、図4に示すように、入射側から数えて偶数番目に反射する反射部が形成される金属フレーム2と、入射側から数えて奇数番目に反射する反射部が形成される金属フレーム3を、別フレームとしている。さらに、最終段の反射部が形成される支持台4および支持台5を、金属フレーム3に設けている。尚、結像光学系とイメージセンサの位置あわせを最終段の反射部の位置姿勢で調整する必要がない場合には、最終段の反射部も金属フレーム3に形成する構成としてよい。互いに対向する偶数番目と奇数番目の反射部を異なるフレームの片面に並べて配置する構成としたことにより、インサート成形や蒸着などの一般的な製造技術を用いて樹脂部の形成や反射膜の形成を高精度かつ低コストで行うことが可能となる。
ステレオカメラ本体1を実装したステレオカメラ装置について説明する。ステレオカメラ本体1内に不要な外光やごみ等が進入するのを防止したり、ステレオカメラ本体1が外部の物体と直接接触するのを防止するため、ステレオカメラ装置はステレオカメラ本体1を保護するための筐体を備える。本実施形態では、保護性能を高めるためと、外部環境からの加熱や冷却の影響がステレオカメラ本体1に及ぶのを抑制するために、ステレオカメラ本体1を二重構造の筐体内に実装する。
図5に、実施形態のステレオカメラ装置800が備える二重構造の筐体603,605の具体的な構成を示す。図示のように、内側筐体603は内側筐体上部材6031と内側筐体下部材6032からなる。ステレオカメラ本体1を、内側筐体上部材6031と内側筐体下部材6032で挟むようにして支持する。また、外側筐体605は外側筐体上部材6051と外側筐体下部材6052からなり、外側筐体605は外側筐体上部材6051と外側筐体下部材6052により内側筐体603を挟むようにして支持する。
外側筐体605の上部には、ステレオカメラ装置800を自動車等のフロントガラス(ウィンドシールド)に実装するためのアタッチメント部材606が接合される。アタッチメント部材606の斜面607は、実装する相手のフロントガラスに密着可能なように形状が調整されている。
図6は、ステレオカメラ装置800の外観斜視図である。図示のように、内側筐体、外側筐体、アタッチメント部材の前面側には、ステレオカメラ本体の開口部SP1及び開口部SP2に所定画角の外光が入射するように外広がりの開口が設けられている。
図7(a)及び図7(b)は、ステレオカメラ装置800を実装した自動車の例である。両図において、自動車1000は、フロントガラス(ウィンドシールド)1001、乗員席1002を有する。ステレオカメラ装置800は、図7(a)及び図7(b)に図示するように、窓ガラスであるフロントガラス1001に対して乗員席1002側に設けられ、具体的にはフロントガラス1001の上縁部近傍に装着されている。
本実施形態のステレオカメラ装置800は、図7(a)に例示するような乗員席が密閉された自動車であっても、図7(b)に例示するような乗員席の上方が開放された自動車であっても、フロントガラスに好適に実装することが可能である。
尚、自動運転や運転支援を高度化する際に、後方を走行する他車との距離や、後退時における物体との距離を測定する必要があれば、ステレオカメラ装置800をリア側の窓ガラスの乗員席側に装着することも可能である。その場合であっても、本実施形態のステレオカメラ装置は、直射日光や冷気等によるステレオ計測の精度低下が抑制されているため、信頼性が高い測定結果を得ることが可能である。
なお、各結像光学系を構成する自由曲面ミラーの数、形状、配置等は、適宜変更することが可能である。
ここで、基材に対して片側のみに樹脂部を設けた場合、ステレオカメラ装置の置かれる環境温度が変化した際に、光学素子が変形する、具体的には、基材に反りが生じ、反射部が変形することが判明した。基材と樹脂とは、線膨張係数が異なるため、その線膨張係数の違い、即ち伸縮量の違いから、基材に反りが生じたものと推測される。具体的に説明すると、環境温度が常温よりも高温となった場合、樹脂部の線膨張係数が基材の線膨張係数より大きいと、樹脂部は基材よりも伸びようとする。その結果、基材に反りが生じ、基材と共に樹脂部も反りが生じるため、反射部が変形したものと推測される。環境温度が常温よりも低温となる場合には、樹脂部が基材よりも収縮して、反射部が変形したものと推測される。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、金属フレーム2の主面2Aとは反対側の第2主面上である主面2B上に、第2樹脂部である樹脂部312,314,322,324が設けられている。また、金属フレーム3の主面3Aとは反対側の第2主面上である主面3B上に、第2樹脂部である樹脂部311,313,321,323が設けられている。また、支持台4の主面4Aとは反対側の第2主面上である主面4B上に、第2樹脂部である樹脂部315が設けられている。また、支持台5の主面5Aとは反対側の第2主面上である主面5B上に、第2樹脂部である樹脂部325が設けられている。
即ち、基材を挟むように、基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する、第1樹脂部と第2樹脂部とが設けられている。金属フレーム3に設けられた樹脂部211,311を例に説明すると、金属フレーム3を挟むように樹脂部211,311が設けられている。換言すると、樹脂部311は、金属フレーム3を挟んで樹脂部211に対向して配置されている。同様に、第2樹脂部としての樹脂部312〜315,321〜325も、金属フレーム2、金属フレーム3、支持台4又は支持台5を挟んで樹脂部212〜215,221〜225に対向して配置されている。
金属フレーム2,3及び支持台4,5の両側に樹脂部を設けることにより、ステレオカメラ装置800が置かれた環境の温度が変化しても、金属フレーム3,4及び支持台4,5の変形(反り)が抑制され、反射部の変形が抑制されることを見出した。ここで、第1樹脂部と第2樹脂部を構成する樹脂は、異なる組成であってもよいが、反射部の変形をより小さくするという観点において、同じ組成であることが好ましい。
金属フレーム3、一対の樹脂部211,311及び反射部111に着目して推測される作用について説明する。図6に示すステレオカメラ装置800、即ち光学素子13が置かれている環境の温度が変化した場合、図1に示す樹脂部211は、金属フレーム3よりも伸縮しようとするが、同様に樹脂部311も、金属フレーム3よりも伸縮しようとすると考えられる。そのため、樹脂部211により金属フレーム3を変形させようとする力と、樹脂部311により金属フレーム3を変形させようとする力とが相殺し合い、その結果、金属フレーム3の反りが抑制され、反射部111の変形が抑制されたものと考えられる。他の反射部112〜115,121〜125についても同様である。
このように、環境の温度が変化しても、一対の樹脂部により金属フレーム2,3及び支持台4,5の反りが抑制される。金属フレーム2,3及び支持台4,5の反りが抑制されるので、反射部111〜115,121〜125の変形が抑制され、反射部111〜115,121〜125の反射面の形状を高精度な状態に保つことができる。その結果、ステレオカメラ装置800により得られる撮像画像を高品質に保つことができる。
第1樹脂部である各樹脂部211〜215,221〜225の厚みから第2樹脂部である各樹脂部311〜315,321〜325の厚みを引いた値が、−0.2mm以上+0.05mm以下の範囲にあることが好ましい。樹脂流動時の流動バランスの観点から、第1樹脂部の厚みと第2樹脂部の厚みとが等しいことが好ましいが、基材の厚みにもばらつきが生じる。金型により光学素子全体の厚みはほぼ均一に保たれるため、この金属製の基材の厚みばらつきを、第2樹脂部の厚みで吸収することが好ましい。このため、以上の範囲であるのが好ましい。
以下に、光学素子の製造方法について詳細に説明する。なお、図1に示す各光学素子12〜15の製造方法は同一であるため、以下、光学素子13を例に説明する。図8(a)は、光学素子の製造手順を説明するためのフローチャートである。光学素子の製造方法は、大別すると、図8(a)に示すように、第1形成工程である工程S101と、第2形成工程である工程S102とを有する。工程S101では、基材である金属フレーム3に、第1樹脂部である樹脂部211,213,221,223と、第2樹脂部である樹脂部311,313,321,323を形成する。工程S102では、樹脂部211,213,221,223の表面に反射膜である反射部111,113,121,123を形成する。
樹脂部を形成する工程S101では、インサート成形法、熱圧着法、レプリカ成形法などの型による成形技術を利用して樹脂部を形成するのが好ましい。予め反射部の形状精度を満足する型を準備することで、金属製の基材に製作誤差があったとしても、その影響を吸収して高精度な反射部を形成することができる。特に、生産性の高いインサート成形法が好適である。本実施形態では、工程S101においてインサート成形法により樹脂部を形成する。以下、工程S101について詳細に説明する。図8(b)は、第1形成工程を説明するためのフローチャートである。
まず、図8(b)に示すインサート工程である工程S111において、用意しておいた金属フレーム3を金型にインサートする。図9(a)及び図9(b)は、第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図である。図9(a)は、金型60に金属フレーム3をインサートした状態を示す説明図である。図9(b)は、図9(a)のIXB線に沿う金型60の断面図である。金型60は、図9(b)に示すように固定型61と、固定型61に対して型締め方向及び型開き方向に可動する可動型62とを有する。
工程S111について、図9(a)及び図9(b)を参照しながら具体的に説明すると、まず金型60を型開きした状態で固定型61又は可動型62に金属フレーム3を位置決めする。例えば、固定型61又は可動型62に不図示の位置決めピンが設けられており、不図示の位置決めピンに、図9(a)に示す金属フレーム3の穴H1,H2,H3を嵌め込むことで、金属フレーム3を固定型61又は可動型62に位置決めする。そして、図9(b)に示すように金型60を型締めする。これにより、金属フレーム3は、固定型61と可動型62とに挟持され、金型60に位置決め保持されて金型60の内部にインサートされる。
金型60を型締めすることにより、金型60の内部には、図9(a)に示すように複数のキャビティCV11,CV12,CV21,CV22が形成される。金属フレーム3は、金型60内において、複数のキャビティCV11,CV12,CV21,CV22に跨って配置されている。各反射部の下地となる樹脂部に高精度な自由曲面形状を転写できるように、固定型61においてキャビティCV11,CV12,CV21,CV22を画成する内面、図9(b)においては内面61Aが、高精度に加工されている。
キャビティCV11は、図1に示す樹脂部211及び樹脂部311を形成するための空間である。キャビティCV12は、図1に示す樹脂部213及び樹脂部313を形成するための空間である。キャビティCV21は、図1に示す樹脂部221及び樹脂部321を形成するための空間である。キャビティCV22は、図1に示す樹脂部223及び樹脂部323を形成するための空間である。
本実施形態では、固定型61により反射部の下地となる図1に示す樹脂部211,213,221,223を形成するため、金属フレーム3は、固定型61に形成された不図示の位置決めピンにより、固定型61に高精度に位置決めされる。よって、金属フレーム3の厚みのばらつき(誤差)は、樹脂部211,213,221,223とは反対側に形成される図1に示す樹脂部311,313,321,323により吸収されることになる。
金型60の内部には、各キャビティCV11,CV12,CV21,CV22に連通する、スプルーS、ランナーR11,R12,R21,R22及びゲートG11,G12,G21,G22からなる溶融樹脂の流路が形成されている。キャビティCV11,CV12,CV21,CV22の各々に、一つのゲートが独立して設けられている。
本実施形態では、キャビティCV11において、金型60にインサートされた金属フレーム3の主面3Aと金型60との間には第1空間である空間R1が設けられ、主面3Bと金型60との間には第2空間である空間R2が設けられている。
キャビティCV11において、金属フレーム3において主面3Aと主面3Bとをつなぐ短手方向(上下方向)の一対の端3C,3Dのうち、第1端である端3Cは、金型60と間隔が空けられている。このように金属フレーム3を金型60に配置することにより、端3Cと金型60との間には、主面3A側の空間R1と、主面3B側の空間R2とを連通させる、溶融樹脂の第1流路である流路(空間)R3が形成される。本実施形態では、ゲートG11は、流路R3に接続されている。この金属フレーム3の端3Cと金型60とで形成される流路R3により、空間R1と空間R2とが連通するので、キャビティCV11に接続するゲートを複数配置する必要がない。
また、キャビティCV11において、主面3Aと主面3Bとをつなぐ、金属フレーム3の短手方向の一対の端3C,3Dのうち、端3Cとは反対側(つまり反ゲート側)の第2端である端3Dは、金型60と間隔が空けられている。このように金属フレーム3を金型60に配置することにより、端3Dと、金型60との間には、空間R1と空間R2とを連通させる溶融樹脂の第2流路である流路(空間)R4が形成される。
図10は、第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図である。この図10には、樹脂部を成形するための射出成形装置600を図示している。図8(b)における射出工程である工程S112では、射出成形装置600により金型内の各キャビティCV11,CV12,CV21,CV22に、溶融樹脂を射出する。具体的に説明すると、ペレット状の樹脂73をホッパ72に投入すると、ペレット状の樹脂73はヒータ74で加熱されて液状化し、スクリュー75により押圧されてシリンダ76内を貯留部77に向けて流動する。そして、貯留部77に貯められた液状の溶融樹脂は、高速射出ユニットの作用によりノズル79から射出される。
溶融樹脂は、図9(a)におけるスプルーS、各ランナーR11,R12,R21,R22及び各ゲートG11,G12,G21,G22を通じて、各キャビティCV11,CV12,CV21,CV22に供給される。キャビティCV11を例に説明すると、図9(b)に示すように、ゲートG11からキャビティCV11に流入した溶融樹脂は、流路R3を通じて空間R1,R2に分岐して流れる。このように、1つのゲートG11から両方の空間R1,R2に同時に溶融樹脂を充填することが可能となる。従って、金属フレーム3にかかる溶融樹脂から受ける圧力は、主面3Aの側と主面3Bの側とで相殺することが可能となる。これにより、金属フレーム3にかかる圧力の分布や温度の分布が、成形ショットごとにばらつくのが防止され、再現性の高い光学素子13の製造が可能となる。また主面3Aの側の空間R1を流動した溶融樹脂と、主面3Bの側の空間R2を流動した溶融樹脂とが、ゲート側とは反対側の流路(空間)R4で合流することになり、金属フレーム3を樹脂で包むことになる。キャビティCV12,CV21,CV22においても同様に溶融樹脂が充填される。
図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図である。図11(a)は、金型60の模式図、図11(b)は、図11(a)に示すXIB−XIB線に沿う金型60の断面図である。図11(a)及び図11(b)に示すように、キャビティCV11,CV12,CV21,CV22に溶融樹脂Mが充填される。
キャビティCV11,CV12,CV21,CV22に溶融樹脂Mを充填した後、キャビティCV11,CV12,CV21,CV22内を溶融樹脂Mにより所定の圧力に一定時間に亘って保圧する(図8(b)の工程S113)。その後、金型60内の溶融樹脂Mを冷却することで(図8(b)の工程S114)、溶融樹脂Mを固化させる。その後、金型60を型開きして(図8(b)の工程S115)、金型60から成形品を取り出す。
以上のインサート成形法により、金属フレーム3の表面の側に、反射部の下地となる樹脂部211,213,221,223(図1)が形成されるとともに、金属フレーム3の裏面の側に、樹脂部311,313,321,323(図1)が形成される。このように、インサート成形で容易に樹脂部を形成することが可能である。
なお、図9(a)に示したランナーの配置では、一つのスプルーSから一つの光学素子へと樹脂流路を設けているが、一つのスプルーからランナーをさらに分岐して、複数の光学素子へと同時に樹脂流動させる、いわゆる多数個取り成形としてもよい。
図12(a)、図12(b)及び図12(c)は、第1実施形態の成形品を説明するための図である。図12(a)は、金型60から取り出した成形品の正面図である。図12(a)に示す中間品である成形品MOは、金属フレーム3に樹脂部211,213,221,223,311,313,321,323が成形されて構成されている。成形品MOには、スプルー樹脂SA及びランナー樹脂RAがつながっている。このため、成形品MOからこれらを取り除く必要がある。よって、ゲートに対応する位置を不図示の切断機によって切断する(図8(b)の工程S116)。
図12(b)は、成形品MOの正面図である。成形品MOにおいてゲートに対応する位置からランナー樹脂RAを取り除くと、成形品MOには、ゲート痕GAが残る。樹脂部211,311の部分を例に具体的に説明する。図12(c)は、図12(b)のXIIC−XIIC線に沿う成形品MOの断面図である。図12(c)に示すように、金属フレーム3の主面3Aには樹脂部211が形成され、主面3Bには樹脂部311が形成されている。
金属フレーム3の端3C上には、図11(b)の流路R3に対応する位置に、樹脂部211と樹脂部311とをつなぐ第3樹脂部である樹脂部411が形成されている。この樹脂部411には、ゲート痕GAが形成されている。
金属フレーム3の端3Cとは反対側の端3D上には、図11(b)の流路R4に対応する位置に、樹脂部211と樹脂部311とをつなぐ第4樹脂部である樹脂部511が形成されている。これら樹脂部211,311,411,511は、金属フレーム3を包むように一体に形成されている。これにより、金属フレーム3から樹脂部211及び樹脂部311が剥離し難くなっている。よって、反射部111の反射面形状を高精度に保つことができる。また、仮に樹脂部211及び樹脂部311の一方又は両方が金属フレーム3から剥離したとしても、金属フレーム3から剥離した樹脂部211及び/又は樹脂部311が脱落するのを防ぐことができる。本実施形態では、樹脂部411,511のうち、一方が金属フレーム3に対して上方、他方が金属フレーム3に対して下方に位置しており、樹脂部211,311の脱落を効果的に防止している。
なお、樹脂部511を配置するのが好適であるが、樹脂部511を省略、即ち金属フレーム3の端3Dが外部に露出していてもよい。この場合、例えば樹脂部211が金属フレーム3から剥離したとしても、剥離した樹脂部211は、樹脂部411を通じて樹脂部311に支持されることになる。逆に樹脂部311が剥離する場合も同様である。また、この場合、外部に露出する端3Dが下方を向くように光学素子13を配置するのが好ましい。つまり、この場合には金属フレーム3の上端上に樹脂部411が配置されることになる。この場合、仮に樹脂部211及び樹脂部311の双方とも金属フレーム3から剥離したとしても、樹脂部411が金属フレーム3の上端に引っ掛かる、又は密着することにより、樹脂部211,311が脱落するのを防ぐことができる。
次に、図8(a)に示す第2形成工程である工程S102について具体的に説明する。では、工程S101を経て金属フレーム3に形成された樹脂部211,213,221,223上に、反射膜からなる反射部111,113,121,123を形成(成膜)する。反射膜の形成には、さまざまな成膜法を用いることができるが、広く一般的に利用されている蒸着法やスパッタ法などを用いることができる。反射膜の材質には、アルミニウムや銀などの反射率の高い金属を用いればよく、400nmから800nmの波長域の光に対して、90%以上の反射率を確保するのが望ましい。さらには、表面保護や反射率向上を目的として誘電体膜などを付加して多層膜としてもよい。
図13は、第1実施形態の反射部を形成する工程を説明するための図である。具体的には図13は、金属フレーム3に形成された樹脂部211、樹脂部213、樹脂部221及び樹脂部223の上に、真空蒸着法で反射膜を形成する例を示すための模式図ある。図13には、真空蒸着装置80を模式的に図示している。真空蒸着装置80は、真空チャンバ81、蒸着源82、及び蒸着マスク83を有する。真空チャンバ81内の所定位置に金属フレーム3がセットされ、真空チャンバ81内が不図示の真空ポンプにより所定の真空度に減圧される。所定位置とは、蒸着源82から、樹脂部211、樹脂部213、樹脂部221、樹脂部223が見える位置である。樹脂部211、樹脂部213、樹脂部221、樹脂部223以外の金属フレーム3の表面に反射膜を形成しないように、真空チャンバ81内には蒸着マスク83が配置されている。蒸着源82から蒸発した反射膜前駆体は、樹脂部211、樹脂部213、樹脂部221、樹脂部223の自由曲面上に堆積され、反射膜を形成する。金属フレーム3の片側の面に反射部111、反射部113、反射部121、反射部123を配置する構成のため、単一の蒸着プロセスで反射膜からなる反射部を形成することが可能である。本実施形態では、図8(a)の工程S102において、樹脂部211,213,221,223の各々に1つの反射部を形成するようにしている。金属フレーム2、金属製の支持台4、金属製の支持台5の各反射膜も、同様にして製造することが可能である。
尚、真空蒸着装置内に複数の金属フレームや支持台をセットできるようにして、一度の蒸着で複数の部材に反射膜を形成できるようにして、量産性を向上させてもよい。スパッタ法などの他の成膜技術を用いる場合も同様である。
1つの樹脂部に対し1つの反射部が形成されるので、図9(a)に示したように、ゲートG11,G12,G21,G22、ランナーR11,R12,R21,R22といった樹脂流路は、1つの反射部に対しゲート及びランナーをそれぞれ1つずつ設けている。これにより各樹脂部211,213,221,223の射出成形の際に流動バランスや圧力バランスを調整する際には、それぞれのランナー径やゲート寸法を微調整することで、より高精度な成形を行うことが可能となる。
(実施例1および比較例1)
次に第1実施形態に対応する実施例1について説明する。
図1に示す金属フレーム3として、長さ200mm、幅40mm、厚さ2mmのマグネシウム合金からなる金属板を、チクソモールド形成法により作製した。金属板は、反射部111,113,121,123の光学配置に合わせて、全体的に湾曲した形状に形成されている。また、金属板において、4つの反射部111,113,121,123のそれぞれに対応する位置の面は、反射面形状に合わせて球面形状に加工した。具体的には、金属板において各反射部に対応する位置の面は、反射面の光学設計値と同じ形状であって、半径30mmの球面形状となる凹面とした。
この金属板を図9(a)及び図9(b)に示す金型60にインサートし、金属板の両面に、ポリオレフィン系樹脂(日本ゼオン社製ZEONEX(登録商標) E48R)を、厚さ1mmに積層されるように射出成形した。図12(a)に示す成形品MOを金型から取り出し、製品上不要となるスプルー樹脂SA、ランナー樹脂RAを、ゲートに対応する部分で切断した。その後、樹脂部211,213,221,223の表面に、ミラーとして使用するアルミニウム膜を蒸着により積層し、光学素子13を得た。
また比較例1として実施例1と同様の製法にて金属板の片面側、すなわち反射面側のみに樹脂部およびアルミニウム膜を形成した光学素子を作製した。
作製した実施例1及び比較例1の光学素子の評価方法について説明する。光学素子は車載カメラ等、温度変化の激しい環境での使用を想定している。このため、光学素子が極低温〜高温環境下に晒された状態において光学素子の形状を評価した。具体的には、各反射面の曲率半径を測定し、低温環境下(−20℃)、常温時(23℃)、高温環境下(80℃)でどのように曲率半径が変化するかを評価した。曲率半径の測定は、Zygo社製のVerifireのフィゾー型干渉計を用いた。
測定結果として、設計曲率半径30mmからのずれ量を表1に示す。設計曲率半径に対して許容される曲率半径のずれ量の許容範囲は、例えば±20μmであるものとする。この許容範囲は、求められる画像の精度に応じて決めればよい。
Figure 2019184659
表1において実施例1の結果を見ると、常温時のずれ量+4μmに対し、低温時で−6μm、高温時で+15μmとなった。低温時の曲率半径ずれが常温時より小さく、高温時の曲率半径ずれが常温時よりも大きくなっている原因は、素子全体が温度変化により収縮または膨張しているためと推測される。しかしながら、低温時、常温時、高温時ともに曲率半径のずれ量は、許容範囲内に収まっている。このため、カメラの結像性能は保たれ、良好な画像を得ることができた。
一方、表1において比較例1の結果を見ると、常温時のずれ量は−10μmと許容範囲内であり、結像性能を保っている。しかし、低温時および高温時は、許容範囲を超えて曲率半径がずれる結果となった。これは実施例1でも起こる素子全体の収縮膨張に加え、樹脂部が素子の片面(ミラー面側)のみに積層されているため、線膨張率の違いにより素子を変形させようとする力が発生しているためと推測される。低温時には樹脂部は、基材(金属板)よりも大きく収縮しようとするため、素子全体を樹脂部側へ反らせる力が発生する。その結果、比較例1の低温時の曲率半径は小さくなったものと考えられる。また高温時には樹脂部は金属板よりも大きく膨張しようとするため、素子全体を樹脂部とは反対側へ反らせる力が発生する。その結果、比較例1の高温時の曲率半径は大きくなったものと考えられる。低温時および高温時の曲率半径ずれ量は、許容範囲を超えていた。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る光学素子の製造方法、及びこの製造方法により製造される光学素子について説明する。図14(a)は、第2実施形態に係る光学素子の正面図である。第2実施形態では、図1に示す光学素子12〜15のうちの光学素子13の代わりに、図14(a)に示す光学素子13Aとした場合を例に説明する。
1つの第1樹脂部は、複数の反射部の共通の下地として形成されていてもよい。第2実施形態では、光学素子13Aは、図14(a)に示すように、金属フレーム3と、金属フレーム3の主面3A上に設けられた複数の第1樹脂部である樹脂部240,250とを備える。
1つの第1樹脂部である樹脂部240上に、複数の反射部111,113からなる反射部群131が形成され、1つの第1樹脂部である樹脂部250上に、複数の反射部121,123からなる反射部群132が形成されている。
金属フレーム3において樹脂部250が配置された側とは反対の側には、第2樹脂部である樹脂部260が配置され、樹脂部260が配置された側とは反対の側には、第2樹脂部である樹脂部270が配置されている。これにより、第1実施形態と同様、光学素子13Aが置かれる環境の温度変化に対し、光学素子13Aの変形を抑制することができる。
光学素子13Aの製造方法について説明する。図14(a)は、第2実施形態の樹脂部を形成する工程を説明するための図である。具体的には、図14(b)は、金型60Aに金属フレーム3をインサートした状態を示す説明図である。インサート工程である図8(b)の工程S111において、図14(b)に示すように、金属フレーム3を金型にインサートする。金型60Aを型締めすることにより、金型60Aの内部には、キャビティCV10,CV20が形成される。金属フレーム3は、金型60A内において、キャビティCV10,CV20に跨って配置されている。
キャビティCV10は、図14(a)に示す樹脂部240、及び樹脂部240とは反対側の第2樹脂部である樹脂部260を形成するための空間である。キャビティCV20は、図14(a)に示す樹脂部250、及び樹脂部240とは反対側の第2樹脂部である樹脂部270を形成するための空間である。
金型60Aの内部には、各キャビティCV10,CV20に連通する、スプルーSB、ランナーR10,R20及びゲートG10,G20からなる溶融樹脂の流路が形成されている。キャビティCV10,CV20の各々に、一つのゲートが設けられている。
図8(b)の工程S112において、スプルーSB、各ランナーR10,R20及び各ゲートG10,G20を通じて各キャビティCV10,CV20に、溶融樹脂が供給される。そして、図8(b)の工程S113において、各キャビティCV10,CV20に溶融樹脂を充填した状態で保圧し、図8(b)の工程S114において、溶融樹脂を冷却固化させる。
そして、図8(b)の工程S115において、金型60Aを型開きし、金型60Aから成形品を取り出す。図8(b)の工程S116において、切断処理により光学素子13AからランナーR10,R20に対応するランナー樹脂RBを取り除く。なお、図14(a)には、ランナー樹脂RBを一点鎖線で示している。この切断処理により、光学素子13Aにはゲート痕GBが残る。図8(a)の工程S102において、各樹脂部240,250に反射部群131,132を成膜する。光学素子13Aが反射部群を一対有することで、ステレオ撮像が可能となる。
第2実施形態では、工程S102において、1つのキャビティCV10により、反射部群131に共通の下地となる樹脂部240を形成するようにしている。同様に、1つのキャビティCV20により、反射部群132に共通の下地となる樹脂部250を形成するようにしている。これにより、反射部111と反射部113との間隔が狭い場合、及び反射部121と反射部123との間隔が狭い場合に、反射部毎に薄肉部で仕切られたキャビティを形成する必要がなく、金型60Aの強度を確保することができる。
第2実施形態では、1つの樹脂部の上に複数の反射部を形成するため、金型60Aにおいて、ゲートやランナーの数を削減できる。よって、金型60Aを簡単に製造することができる。
(実施例2および比較例2)
次に第2実施形態に対応する実施例2について説明する。
図14(a)に示す金属フレーム3として、長さ200mm、幅40mm、厚さ2mmのアルミニウム合金からなる金属板を、ダイカスト形成法により作製した。樹脂部に用いる樹脂としてポリカーボネート系樹脂(帝人株式会社製のパンライト(登録商標))を使用した。樹脂部240,250の表面に銀を蒸着して反射部111,113,121,123を形成し、光学素子13Aを得た。
比較例2として実施例2と同様の製法にて金属板の片面側、すなわち反射面側のみに樹脂部および銀薄膜を形成した光学素子を作製した。
作製した実施例2及び比較例2の光学素子の評価方法について説明する。光学素子は車載カメラ等、温度変化の激しい環境での使用を想定している。このため、光学素子が極低温〜高温環境下に晒された状態において光学素子の形状を評価した。具体的には、各反射面の曲率半径を測定し、低温環境下(−20℃)、常温時(23℃)、高温環境下(80℃)でどのように曲率半径が変化するかを評価した。曲率半径の測定は、Zygo社製のVerifireのフィゾー型干渉計を用いた。
測定結果として、設計曲率半径30mmからのずれ量を表2に示す。設計曲率半径に対して許容される曲率半径のずれ量の許容範囲は、例えば±20μmであるものとする。この許容範囲は、求められる画像の精度に応じて決めればよい。
Figure 2019184659
表2において実施例2の結果を見ると、常温時のずれ量+7μmに対し、低温時で−10μm、高温時で+19μmとなった。低温時の曲率半径ずれが常温時より小さく、高温時の曲率半径ずれが常温時よりも大きくなっている原因は、素子全体が温度変化により収縮または膨張しているためと推測される。しかしながら、低温時、常温時、高温時ともに曲率半径ずれ量は、許容範囲内に収まっている。このため、カメラの結像性能は保たれ、良好な画像を得ることができた。
一方、表2において比較例2の結果を見ると、常温時のずれ量は−12μmと許容範囲内であり、結像性能を保っている。しかし、低温時および高温時は、許容範囲を超えて曲率半径がずれる結果となった。
実施例2では、実施例1に比べ全体的にずれ量が大きくなっている。この原因としては、実施例2では、2つの反射部を1つの樹脂部の上に形成したので、樹脂部が実施例1よりも大型となったため、これにより膨張時や収縮時の変形量が実施例1に比べて大きくなったものと推測される。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、基材が金属製である場合について説明したが、これに限定するものではない。基材の線膨張係数が第1樹脂部及び第2樹脂部の線膨張係数よりも小さければ、基材は、金属以外の組成、例えば樹脂やセラミック等であってもよい。
また、上述の実施形態では、基材の表面に直接、樹脂部が設けられる場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、基材の表面に、膜などの部材が設けられていてもよい。この場合、樹脂部は、膜などの部材を介して基材の表面に設けられることになる。膜としては、例えば酸化防止膜、塗装膜、金属膜などが挙げられる。また、この膜は、単層膜又は多層膜のいずれであってもよい。
また、上述の実施形態では、各反射部の反射面が凹面である場合について説明したが、これに限定するものではなく、反射面が凸面又は平面であってもよい。
また、上述の実施形態では、1つのキャビティに対し、1つのゲートを設ける場合ついて説明したが、これに限定するものではない。1つのキャビティに対し、複数のゲートを設けてもよい。この場合、ウェルドラインが反射部に対応する部分に生じないようにするのが好ましい。
また、上述の実施形態では、撮像装置の好適な例として、撮像装置がステレオカメラ装置の場合ついて説明したが、これに限定するものではなく、撮像装置が単眼のカメラ装置の場合であってもよい。単眼のカメラ装置の場合、上述の実施形態で説明した結像光学系は、1つであってもよい。単眼のカメラ装置でステレオ撮像を行う場合は、単眼カメラ装置を複数用意してもよい。
2…金属フレーム(基材)、2A…主面(第1主面)、2B…主面(第2主面)、3…金属フレーム(基材)、3A…主面(第1主面)、3B…主面(第2主面)、4…支持台(基材)、4A…主面(第1主面)、4B…主面(第2主面)、5…支持台(基材)、5A…主面(第1主面)、5B…主面(第2主面)、12〜15…光学素子、111〜115,121〜125…反射部、211〜215,221〜225…樹脂部(第1樹脂部)、311〜315,321〜325…樹脂部(第2樹脂部)、411…樹脂部(第3樹脂部)、511…樹脂部(第4樹脂部)、800…ステレオカメラ装置(撮像装置)

Claims (15)

  1. 基材と、
    前記基材の第1主面上に設けられ、前記基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する第1樹脂部と、
    前記第1樹脂部上に設けられた反射部と、
    前記基材の前記第1主面とは反対側の第2主面上に設けられ、前記基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する第2樹脂部と、を備えることを特徴とする光学素子。
  2. 前記第2樹脂部が、前記第1樹脂部に含有される樹脂と同一の組成の樹脂を含有することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記基材において前記第1主面と前記第2主面とをつなぐ端上に設けられ、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とをつなぐ第3樹脂部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
  4. 前記第3樹脂部にゲート痕が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記基材において前記第3樹脂部が設けられた端とは反対側の端上に設けられ、前記第1樹脂部と前記第2樹脂部とをつなぐ第4樹脂部を備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の光学素子。
  6. 前記第1主面上に前記第1樹脂部が複数設けられ、複数の前記第1樹脂部上に各々、前記反射部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光学素子。
  7. 前記第1樹脂部上に前記反射部が複数設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光学素子と、
    撮像素子と、を備える撮像装置。
  9. 基材の第1主面上に前記基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する第1樹脂部を形成し、前記第1主面とは反対側の第2主面上に前記基材の線膨張係数よりも大きい線膨張係数の樹脂を含有する第2樹脂部を形成する第1形成工程と、
    前記第1樹脂部上に反射部を形成する第2形成工程と、を備えたことを特徴とする光学素子の製造方法。
  10. 前記第1形成工程では、前記基材を金型にインサートし、前記金型内に溶融樹脂を射出して、前記基材の第1主面上に第1樹脂部を形成するとともに、前記第1主面とは反対側の第2主面上に第2樹脂部を形成することを特徴とする請求項9に記載の光学素子の製造方法。
  11. 前記第1形成工程では、前記基材の端と前記金型との間に、前記第1主面の側の第1空間と前記第2主面の側の第2空間とを連通させる溶融樹脂の第1流路が形成されるように、前記基材を前記金型にインサートすることを特徴とする請求項10に記載の光学素子の製造方法。
  12. 前記第1流路には、ゲートが接続されていることを特徴とする請求項11に記載の光学素子の製造方法。
  13. 前記第1形成工程では、前記基材において前記金型と共に前記第1流路を形成する端とは反対側の端と、前記金型との間に、前記第1空間と前記第2空間とを連通させる第2流路が形成されるように、前記基材を前記金型にインサートすることを特徴とする請求項11又は12に記載の光学素子の製造方法。
  14. 前記第1形成工程では、前記基材を前記金型により形成される複数のキャビティに跨って配置し、前記複数のキャビティの各々に溶融樹脂を射出することで複数の前記第1樹脂部及び複数の前記第2樹脂部を形成し、
    前記第2形成工程では、前記複数の第1樹脂部の各々に前記反射部を形成することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法。
  15. 前記第2形成工程では、前記第1樹脂部に複数の前記反射部を形成することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の光学素子の製造方法。
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