JP2019183311A - 編地の編成方法 - Google Patents

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Masaru Yamauchi
賢 山内
宜紀 島崎
Nobunori Shimazaki
宜紀 島崎
学 由井
Manabu Yui
学 由井
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Abstract

【課題】編幅途中で編地の前後に重なる部分を有するように編地を左右に分岐させる分岐部を有する編地全体に亘ってほぼ同じ目面を有する編地の編成方法を提供する。【解決手段】分岐部での起点となる左分岐起点部及び右分岐起点部を、互いに混在した状態で配されるように設定する工程Aと、左分岐起点部のウエール方向に延びる第一左編地部を編成して左編地部を構成する工程Bと、右分岐起点部のウエール方向に延びる第一右編地部を編成して右編地部を構成する工程Cと、工程Bの後に、第一左編地部の編目が左側から順に連続して配置されるように第一左編地部の少なくとも一部の編目を含む分岐部での編目を並べ替える工程Dと、工程Cの後に、第一右編地部の編目が右側から順に連続して配置されるように第一右編地部の少なくとも一部の編目を含む分岐部での編目を並べ替える工程Eとを備える。混在が解消されるまで、工程B、工程C、工程D、及び工程Eを行う。【選択図】図3

Description

本発明は、編地の編幅途中で、編地の前後に重なる部分を有するように左編地部と右編地部とに分岐する分岐部を形成する編地の編成方法に関する。
特許文献1では、編幅の途中で編地を左右に分岐させる分岐部を有する編地の編成方法を開示している。この編地の編成方法では、分岐部領域での左編出し部に続く編地部、及び右編出し部に続く編地部の編成を、隣り合う編目(左編出し部の編目)の間に異なる編目(右編出し部の編目)が設けられた針抜き状態で行っている。
特許第6104018号公報
特許文献1で開示する針抜き状態で編成すると、分岐部領域での各編出し部に続く編地部の目面が、他の編地部の目面に比較して粗くなり易い。例えば、Vネックベストにおいて、Vネックの尖端部で内外に重なるように左衿部と右衿部とが設けられている場合、左衿部及び右衿部の目面が、左肩部及び右肩部や胴部の目面に比較して粗くなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、編幅途中で編地の前後に重なる部分を有するように編地を左右に分岐させる分岐部を有する編地全体に亘ってほぼ同じ目面を有する編地の編成方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様に係る編地の編成方法は、
少なくとも前後一対の針床を備え、前後いずれかの前記針床が左右にラッキング可能で、かつ前後の前記針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、
編地の編幅途中で、編地の前後に重なる部分を有するように左編地部と右編地部とに分岐する分岐部を形成する編地の編成方法において、
一方の針床に係止される編目列のうち、編幅方向に連続して並ぶ複数の編目に対して、前記分岐部での起点となる複数の左分岐起点部及び複数の右分岐起点部を、一方の分岐起点部の隣り合う編目の間に他方の分岐起点部の一目以上の編目が配されるように設定する工程Aと、
前記左分岐起点部のウエール方向に延びる第一左編地部を編成すると共に、前記第一左編地部のコース方向に延びる第二左編地部を編成し、前記左編地部を構成する工程Bと、
前記右分岐起点部のウエール方向に延びる第一右編地部を編成すると共に、前記第一右編地部のコース方向に延びる第二右編地部を編成し、前記右編地部を構成する工程Cと、
前記工程Bの後に、ラッキング及び目移しを用いて、前記第一左編地部の編目が左側から順に連続して配置されるように前記第一左編地部の少なくとも一部の編目を含む前記分岐部での編目を並べ替える工程Dと、
前記工程Cの後に、ラッキング及び目移しを用いて、前記第一右編地部の編目が右側から順に連続して配置されるように前記第一右編地部の少なくとも一部の編目を含む前記分岐部での編目を並べ替える工程Eとを備え、
前記第一左編地部及び前記第一右編地部の一方の編地部の隣り合う編目の間に他方の編地部の一目以上の編目が配される混在状態が解消されるまで、前記工程B、前記工程C、前記工程D、及び前記工程Eを行う。
上記編地の編成方法の一形態として、
前記第一左編地部が前記分岐部に対してウエール方向に向かうに従って左側に傾斜するように、前記左編地部のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らす工程Fと、
前記第一右編地部が前記分岐部に対してウエール方向に向かうに従って右側に傾斜するように、前記右編地部のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らす工程Gとを備えることが挙げられる。
上記編地の編成方法の一形態として、前記第一左編地部及び前記第一右編地部をガーター組織で編成することが挙げられる。
本発明の編地の編成方法では、左分岐起点部及び右分岐起点部の各分岐起点部として、一方の分岐起点部の隣り合う編目の間に他方の分岐起点部の一目以上の編目を配置しているため、左右の各分岐起点部に繋がる第一左編地部及び第一右編地部の各編地部は針抜き状態で編成されることになり、この編成で形成された編目は粗く見える。しかしその後に、第一左編地部及び第一右編地部を編成しながら、上記針抜き状態(第一左編地部の編目と第一右編地部の編目との混在状態)を解消する編成を行うため、混在が解消された箇所では、隣り合う編目間のシンカーループが短くなり、粗い目が順次解消される。そして、上記混在が完全に解消された後は、各編地部は隣り合う編針を用いる総針状態で編成されることになり、粗い目が存在せずに、編地全体に亘ってほぼ同じ目面を有する編地を得ることができる。
分岐部の形成においては、一方の針床に係止される編目列の編幅方向に連続して並ぶ複数の編目に対して割増やしなどの増し目を形成することで、各分岐起点部を総針状態で編針に係止させることも考えられる。しかし、この場合、各分岐起点部は前後の針床にそれぞれ分岐した状態で編針に係止されることになり、編目同士で編糸が複雑に絡む。本発明の編地の編成方法では、割増やしなどの増し目を形成することなく、左分岐起点部及び右分岐起点部を配置しているため、分岐部では、編目同士で編糸の複雑な絡みがなくシンプルであり、編成も容易である。また、編糸の種類によらず編目が縦横に自由に変形でき、分岐部で編糸にかかる負荷の一極集中を回避することができるため、分岐部の強度も増す。
左編地部及び右編地部のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らすことで、例えばVネックのように左編地部と右編地部とで角度を有する開口部を形成でき、かつ見栄えのよい分岐部を設けることができる。
第一左編地部及び第一右編地部をガーター組織で編成することで、第一左編地部及び第一右編地部に巻き癖が生じ難く、左編地部及び右編地部の側端部に生じ得る巻きを防止し易い。
実施形態に係る編地の編成方法を用いて編成されたVネックベストの前身頃の概略図である。 実施形態に係る編地の編成方法の前半部分を示す編成工程図である。 実施形態に係る編地の編成方法の後半部分を示す編成工程図である。
以下、本発明の編地の編成方法の実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、左右方向に延び、かつ前後方向に互いに対向する下部前針床(以下、FD)と下部後針床(以下、BD)、及びこれらFDとBDの上方に設けられ、下部の針床と同ピッチで多数の編針が列設された上部前針床(以下、FU)と上部後針床(以下、BU)を備える4枚ベッド横編機を用いたVネックベストの編成例を説明する。この横編機は、前後の針床間で編目の目移しが可能で、BD,BUは左右にラッキング可能である。なお、使用する横編機は、4枚ベッド横編機に限定されるわけではなく、2枚ベッド横編機であっても良い。
図1は、実施形態に係る編地の編成方法を用いて編成されたVネックベスト(編地)1の概略図である。Vネックベスト1は、前身頃と後身頃とが無縫製で筒状に編成されている。Vネックベスト1の前身頃は、ベース編地部2と、図1のY−Y上の分岐部3から左右に分岐された左編地部4及び右編地部5とを備える。分岐部3は、左編地部4の一部と右編地部5の一部とが編地の前後に重なるように形成される。左編地部4は、分岐部3を起点としてVネックの開口部の周縁に沿って形成される第一左編地部41と、第一左編地部41のコース方向に続く第二左編地部42とを備える。同様に、右編地部5は、分岐部3を起点としてVネックの開口部の周縁に沿って形成される第一右編地部51と、第一右編地部51のコース方向に続く第二右編地部52とを備える。
実施形態では、ベース編地部2は胴部を構成し、第一左編地部41及び第一右編地部51はそれぞれ左衿部及び右衿部を構成し、第二左編地部42及び第二右編地部52はそれぞれ左肩部及び右肩部等を構成する。第一左編地部41及び第一右編地部51は、Vネック尖端部における分岐部3付近で、編地の前後に重なる部分を有する。実施形態では、第一左編地部41及び第一右編地部51は、第一左編地部41が前側(外側)に位置し、第一右編地部が後側(内側)に位置するように重なっている。
図2及び図3は、実施形態に係る編地の編成方法を示す編成工程図であり、図1のVネックベスト1の分岐部3から左編地部4及び右編地部5を編成するための編成工程図である。図2及び図3の左欄の『S+数字』は編成工程の番号を、右欄は各編成工程における針床の編成状態を示す。右欄において、A〜Tの黒点は編針、四角印は第一左編地部41の編目、ダイヤ印は第一右編地部51の編目、丸印は第二左編地部42、第二右編地部52、及び後身頃を構成する後編地部6の編目、逆三角形は給糸口9を示す。各編成工程で編成動作に関わる部分は太線で示すと共に、当該編成工程で新たに編成された編目は塗り潰して示す。白抜きの編目は、編針に係止される旧編目を示す。なお、説明の便宜上、使用する針数は実際の編成よりも少なくしている。また、編目の移動の際に行われるBD,BUのラッキング状態の図示は省略している。
S1では、給糸口9を用い、紙面左方向に向けてFDの編針S〜Bを含む連続した編針を用いて前身頃のベース編地部2の編目を形成し、更に右方向に向けてBDの編針B〜Sを含む連続した編針を用いて後身頃の後編地部6の編目を形成した状態が示されている。このS1の状態において、FDに係止される編目列のうち、編幅方向に連続して並ぶ複数の編目に対して、分岐部3での起点となる左分岐起点部40及び右分岐起点部50を設定する。実施形態では、左分岐起点部40及び右分岐起点部50は、FDの編針D〜Qに係止される連続した編目に対して、一目置きに交互に設定しており、FDの編針D,F,H,J,K,N,Pに係止される編目が左分岐起点部40であり、FDの編針E,G,I,K,M,O,Qに係止される編目が右分岐起点部50である。S1は工程Aに相当する。
S2及びS3では、左分岐起点部40のウエール方向に延びる第一左編地部41をガーター組織で編成すると共に、第一左編地部41のコース方向に延びる第二左編地部42を天竺組織で編成する。S2では、FDの編針E,G,I,K,M,O,Qに係止される編目(右分岐起点部50)をBUの編針E,G,I,K,M,O,Qに目移しした後、給糸口9を左方向に移動させ、FDの編針S,R,P,N,L,J,H,F,Dに係止された編目に続けて新たな編目を形成する。S2では、ガーター組織となる表目を編成する。S3では、FDの編針F,H,J,L,N,Pに係止される編目をBUの編針F,H,J,L,N,Pに目移しした後、給糸口9を右方向に移動させ、FDの編針Dに係止された編目、BUの編針F,H,J,L,N,Pに係止された編目、FDの編針R,Sに係止された編目、及びFDの編針Sの右方向(図示せず)に続けて新たな編目を形成する。S3では、BUの編針に係止された編目に続いてガーター組織となる裏目を編成する。S2及びS3は工程Bに相当する。
S4では、BUの編針E〜Qに係止される編目をFDの編針E〜Qに目移しする。S5では、給糸口9を左方向に移動させ、BDの編針S〜Bに係止された編目に続けて新たな編目を形成し、後編地部6を編成する。
S6及びS7では、右分岐起点部50のウエール方向に延びる第一右編地部51をガーター組織で編成すると共に、第一右編地部51のコース方向に延びる第二右編地部52を天竺組織で編成する。S6では、給糸口9を右方向に移動させ、FDの編針B,C,E,G,I,K,M,O,Qに係止された編目に続けて新たな編目を形成する。S6では、ガーター組織となる表目を編成する。S7では、FDの編針E,G,I,K,M,Oに係止される編目をBUの編針E,G,I,K,M,Oに目移しした後、給糸口9を左方向に移動させ、FDの編針Qに係止された編目、BUの編針O,M,K,I,G,Eに係止された編目、FDの編針C,Bに係止された編目、及びFDの編針Bの左方向(図示せず)に続けて新たな編目を形成する。S7では、BUの編針に係止された編目に続いてガーター組織となる裏目を編成する。S6及びS7は工程Cに相当する。
S8では、BUの編針E,G,I,K,M,Oに係止される編目をFDの編針E,G,I,K,M,Oに目移しする。S8の状態では、左分岐起点部40のウエール方向に延びる第一左編地部41の編目と、右分岐起点部50のウエール方向に延びる第一右編地部51の編目とは、FDの編針D〜Qの連続した編針に一目置きに交互に係止されている。
S9〜S11では、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目とが一目置きに交互に混在する混在領域において、ラッキング及び目移しを用いて、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目の一部を並べ替える。S9では、FDの編針D〜Qに係止される編目をBUの編針D〜Qに目移しする。S10では、BD,BUを右方向に1針分ラッキングし、BUの編針Pに係止される編目をFDの編針Qに目移しする。その後、BD,BUを更に右方向に1針分ラッキングし、BUの編針D,F,H,J,L,Nに係止される編目をFDの編針F,H,J,L,N,Pに目移しする。FDの編針F,H,J,L,N,Pに係止される編目は、第一左編地部41の編目である。
S11では、BD,BUを左方向に3針分ラッキングし、BUの編針Eに係止される編目をFDの編針Dに目移しする。その後、BD,BUを更に左方向に1針分ラッキングし、BUの編針G,I,K,M,O,Qに係止される編目をFDの編針E,G,I,K,M,Oに目移しする。FDの編針E,G,I,K,M,Oに係止される編目は、第一右編地部51の編目である。
S11の状態では、FDの編針F〜Oの連続した編針に係止される編目が、第一左編地部41及び第一右編地部51の一方の編地部の隣り合う編目の間に他方の編地部の編目が配された混在領域の編目である。一方、FDの編針P,Q及び編針D,Eのそれぞれ連続した編針に係止される編目が、混在が解消された編目である。ここで、混在が解消された状態とは、第一左編地部41の少なくとも一部の編目が第二左編地部42の編目に連続して左側から順に配置された状態、及び第一右編地部51の少なくとも一部の編目が第二右編地部52の編目に連続して右側から順に配置された状態、の少なくとも一方の状態を満たすことである。S9及びS10は工程Dに相当し、S9及びS11は工程Eに相当する。
S12では、給糸口9を右方向に移動させ、BDの編針B〜Sに係止された編目に続けて新たな編目を形成し、後編地部6を編成する。
その後、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目とが一目置きに交互に混在した状態が解消されるまで、S2〜S12を繰り返す。実施形態では、S12の状態から、S2〜S12を3回繰り返す。具体的には、1回目の繰り返しでは、第一左編地部41をガーター組織で編成すると共に、第一左編地部41のコース方向に続く第二左編地部42を編成する(工程B)。また、第一右編地部51をガーター組織で編成すると共に、第二右編地部52を編成する(工程C)。その後、FDの編針F〜Oに係止される編目(S12を参照)に対して、ラッキング及び目移しを用いて、FDの編針F,H,J,L,Nに係止される編目をFDの編針H,J,L,N,Oに目移しし、FDの編針G,I,K,M,Oに係止される編目をFDの編針F,G,I,K,Mに目移しする(工程D及び工程E)。
この一回目の繰り返しが終了した状態では、FDの編針N,O,P,Q及び編針D,E,F,Gの連続した編針に係止される編目は、それぞれ第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在が解消されており、FDの編針H〜Mの連続した編針に係止される編目は、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在が残存したままである。更に工程B〜工程Eを2回繰り返すことで、S13に示すように、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在が完全に解消され、FDの編針K〜Qの連続した編針に第一左編地部41の編目が係止され、FDの編針D〜Jの連続した編針に第一右編地部51の編目が係止される。第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在が完全に解消された状態では、第一左編地部41の編目は、第二左編地部42の編目に連続して左側から順に配置され、第一右編地部51の編目は、第二右編地部52の編目に連続して右側から順に配置される。
S13の後に、左編地部4のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らす(工程F)と共に、右編地部5のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らす(工程G)ことで、Vネックの開口部を形成できる。具体的には、S13の後に、FDの編針K〜Qに係止される編目をFDの編針M〜Sに目移しし、FDの編針R,Sに係止される編目に重ね目を形成すると共に、FDの編針D〜Jに係止される編目をFDの編針B〜Hに目移しし、FDの編針B,Cに係止される編目に重ね目を形成する。そうすることで、左編地部4及び右編地部5のコース方向の編目の数がそれぞれ二目減る。重ね目を形成した後は、新たな編目を形成する。この重ね目の形成と新たな編目の形成とを繰り返し行うことで、第一左編地部41が分岐部3に対してウエール方向に沿って左側(アームホール側)に傾斜すると共に、第一右編地部51が分岐部3に対してウエール方向に沿って右側(アームホール側)に傾斜するようなVネックの開口部を形成できる。なお、重ね目を形成する数は二目に限定されず、一目ずつ行ってもよい。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、上述した実施形態において、以下の変更が可能である。
(1)実施形態では、左分岐起点部40と右分岐起点部50とを一目置きに交互に設定したが、これに限定されない。左分岐起点部40(左分岐起点部40に続く第一左編地部41の編目)を『□』、右分岐起点部50(右分岐起点部50に続く第一右編地部51の編目)を『◇』とすると、□◇◇□□◇、□□◇□□◇などが挙げられる。
(2)実施形態では、分岐部3の幅と左衿部及び右衿部の各幅とを同じに設定したが、これに限定されない。分岐部3の幅と左衿部及び右衿部の各幅とが異なる場合、例えば、第一左編地部41(第一右編地部51)は、左衿部(右衿部)の一部を構成する。
(3)実施形態では、第一左編地部41及び第一右編地部51をガーター組織で編成したが、リブ組織や天竺組織で編成することもできる。また、第二左編地部42及び第二右編地部52も、天竺組織の編成に限定されず、リブ組織やガーター組織で編成することもできる。
(4)実施形態では、第一左編地部41が前側に位置し、第一右編地部が後側に位置して重なるように編成したが、第一右編地部51が前側に位置し、第一左編地部が後側に位置して重なるように編成することもできる。
(5)実施形態では、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在が解消されるまで、工程B→工程C→工程D→工程Eの順に繰り返したが、各工程の繰り返し順序はこれに限定されない。例えば、工程C→工程B→工程E→工程Dや、工程B→工程D→工程C→工程Eの順に繰り返すこともできる。また、左分岐起点部40及び右分岐起点部50の目数によっては、工程A→工程B→工程C→工程D→工程Eを一回行うだけで上記混在を解消することもできる。
(6)実施形態では、工程D及び工程Eにおいて、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との並べ替えを行うにあたり、BD,BUを基準位置(S1のBD,BUの位置)からそれぞれ左右に2針分のラッキングを行っているが、ラッキング量はこれに限らず、弾性糸などでは更に大きなラッキング量も可能である。その場合、1工程における第一左編地部41(第一右編地部51)の編目を左側(右側)から順に連続させる編目の数を多くできる。実施形態では、編目の混在が解消されるまで、各工程の繰り返しを3回行ったが、その回数を減らすこともできる。
(7)実施形態では、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在が完全に解消された後に、Vネックの開口部を形成したが、第一左編地部41の編目と第一右編地部51の編目との混在を解消しながら、Vネックの開口部を形成することもできる。例えば、第一左編地部41の一部及び第一右編地部51の一部で混在が解消されれば、混在領域が残存していたとしても、混在が解消された編目を用いて上記重ね目を形成することができる。
(8)実施形態では、Vネックベストの編成例を説明したが、ポロシャツの前立てのようにウエール方向に沿って並行に延びる第一左編地部(左衿部)及び第一右編地部(右衿部)を有する編地を編成することもできる。前立てのような第一左編地部及び第一右編地部は、S13の後に、編目の減らしを行わず、C字状に折り返し編成を行うことで形成できる。
1 Vネックベスト(編地)
2 ベース編地部
3 分岐部
4 左編地部
40 左分岐起点部
41 第一左編地部
42 第二左編地部
5 右編地部
50 右分岐起点部
51 第一右編地部
52 第二右編地部
6 後編地部
9 給糸口

Claims (3)

  1. 少なくとも前後一対の針床を備え、前後いずれかの前記針床が左右にラッキング可能で、かつ前後の前記針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、
    編地の編幅途中で、編地の前後に重なる部分を有するように左編地部と右編地部とに分岐する分岐部を形成する編地の編成方法において、
    一方の針床に係止される編目列のうち、編幅方向に連続して並ぶ複数の編目に対して、前記分岐部での起点となる複数の左分岐起点部及び複数の右分岐起点部を、一方の分岐起点部の隣り合う編目の間に他方の分岐起点部の一目以上の編目が配されるように設定する工程Aと、
    前記左分岐起点部のウエール方向に延びる第一左編地部を編成すると共に、前記第一左編地部のコース方向に延びる第二左編地部を編成し、前記左編地部を構成する工程Bと、
    前記右分岐起点部のウエール方向に延びる第一右編地部を編成すると共に、前記第一右編地部のコース方向に延びる第二右編地部を編成し、前記右編地部を構成する工程Cと、
    前記工程Bの後に、ラッキング及び目移しを用いて、前記第一左編地部の編目が左側から順に連続して配置されるように前記第一左編地部の少なくとも一部の編目を含む前記分岐部での編目を並べ替える工程Dと、
    前記工程Cの後に、ラッキング及び目移しを用いて、前記第一右編地部の編目が右側から順に連続して配置されるように前記第一右編地部の少なくとも一部の編目を含む前記分岐部での編目を並べ替える工程Eとを備え、
    前記第一左編地部及び前記第一右編地部の一方の編地部の隣り合う編目の間に他方の編地部の一目以上の編目が配される混在状態が解消されるまで、前記工程B、前記工程C、前記工程D、及び前記工程Eを行う編地の編成方法。
  2. 前記第一左編地部が前記分岐部に対してウエール方向に向かうに従って左側に傾斜するように、前記左編地部のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らす工程Fと、
    前記第一右編地部が前記分岐部に対してウエール方向に向かうに従って右側に傾斜するように、前記右編地部のコース方向の編目の数をウエール方向に向かうに従って徐々に減らす工程Gとを備える請求項1に記載の編地の編成方法。
  3. 前記第一左編地部及び前記第一右編地部をガーター組織で編成する請求項1又は請求項2に記載の編地の編成方法。
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