JP2019176302A - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019176302A
JP2019176302A JP2018062074A JP2018062074A JP2019176302A JP 2019176302 A JP2019176302 A JP 2019176302A JP 2018062074 A JP2018062074 A JP 2018062074A JP 2018062074 A JP2018062074 A JP 2018062074A JP 2019176302 A JP2019176302 A JP 2019176302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
correction
image height
value
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018062074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019176302A5 (ja
JP7134666B2 (ja
Inventor
隆志 赤羽
Takashi Akaha
隆志 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018062074A priority Critical patent/JP7134666B2/ja
Priority to US16/362,505 priority patent/US11064114B2/en
Publication of JP2019176302A publication Critical patent/JP2019176302A/ja
Publication of JP2019176302A5 publication Critical patent/JP2019176302A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7134666B2 publication Critical patent/JP7134666B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/646Circuits for processing colour signals for image enhancement, e.g. vertical detail restoration, cross-colour elimination, contour correction, chrominance trapping filters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/14Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses adapted to interchange lenses
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • G06F9/30Arrangements for executing machine instructions, e.g. instruction decode
    • G06F9/30003Arrangements for executing specific machine instructions
    • G06F9/3004Arrangements for executing specific machine instructions to perform operations on memory
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T5/00Image enhancement or restoration
    • G06T5/80Geometric correction
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/10Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof for generating image signals from different wavelengths
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/61Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise the noise originating only from the lens unit, e.g. flare, shading, vignetting or "cos4"
    • H04N25/611Correction of chromatic aberration

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

【課題】補正効果を得つつ補正処理による副作用をも抑えた良好な画質を実現可能とすることを課題とする。【解決手段】画像処理装置(100)は、撮像光学系に関するレンズ特性情報に基づいて前記撮像光学系の特性に起因する画質低下を補正するための補正値を設定する補正設定手段(4)と、前記補正値を基に、前記画質低下を画像処理により補正する(501)と、を有し、前記補正設定手段(4)は、所定の像高より高い像高の領域について、前記所定の像高以下の像高の領域と比べて補正値の像高に応じた平均変化率を小さくする。【選択図】図1

Description

本発明は、光学系を介して撮影された画像を処理する画像処理技術に関する。
撮像素子に被写体像を結像させるためのレンズユニットは、被写体像に歪み、滲み、周辺光量落ちなどの画質低下を生じさせてしまう各種の要因を内包している。例えば像の周辺の色が滲む倍率色収差は、レンズユニットを通過した赤、緑、青の各光が、それらの波長ごとに光軸に対して直交する方向の異なる位置に集光されることによって引き起こされる。また画像中心の光量に比べて端部ほど光量が低下する周辺光量落ちは、レンズユニットの鏡筒などによって周辺光の一部がけられることにより生じる、所謂、口径食(ヴィグネッティング)、コサイン4乗則などによって引き起こされる。これらレンズユニットに起因する画質の低下は、例えば倍率色収差であれば、複雑な形状の複数のレンズを組み合わせて用いたり、色分散の少ない蛍石をレンズ素材に用いたりすることで、ある程度は低減できる。周辺光量落ちについても、例えば設計上で決められている撮像素子サイズよりもイメージサークルの大きなレンズを用いることで、ある程度は低減可能である。しかしながら、これらのいずれを行った場合でも、それら全ての画質低下の無くすことはできない。
そこで、レンズユニットの特性に起因する画質低下を、信号処理による画像補正によって低減させるようなレンズ光学補正技術が各種提案されている。例えば特許文献1には、レンズユニットの絞り、焦点距離、撮影距離に応じた周辺光量落ちの補正データをROMに記録しておき、実際の絞り値、焦点距離、撮影距離などに応じた補正データを用いた補正を行って周辺光量落ちを低減する技術が開示されている。また例えば特許文献2には、レンズユニットの収差情報、被写体の輝度データ、色差データに基づいて、レンズの収差に起因する画質低下を補正する技術が開示されている。さらに例えば特許文献3には、ズーム位置、絞り値、フォーカス位置ごとに周辺光量落ちの補正値を持つのではなく、離散的な補正値から現在のズーム位置、絞り値、フォーカス位置に対応する補正値を補間により求める技術が開示されている。
特開2003−110936号公報 特開2000−3437号公報 特開2006−121384号公報
ところで、レンズによっては、撮像素子の撮像面上において、ある像高よりも高い像高には光が届かず、被写体像等も形成されない領域が生ずることがある。このように光が届かず被写体像等も形成されない領域では、前述した補正処理を行っても補正の効果は得られない。また一般に、補正処理の際には高い像高ほど大きい補正値が用いられるため、光が届かず被写体像等も形成されない高い像高の領域では、大きい補正値を用いた補正処理によってノイズの増加などの副作用が生じて画質が低下してしまうことがある。なお、このような画質低下を生じさせないように、例えば補正値を所定の値でクリップすることも考えられるが、この場合、光が届き被写体像等が形成される領域に対する補正効果も併せて弱まってしまうことになる。
そこで、本発明は、補正効果を得つつ補正処理による副作用をも抑えた良好な画質を実現可能とすることを目的とする。
本発明の画像処理装置は、撮像光学系に関する特性情報に基づいて、前記撮像光学系の特性に起因する画質低下を補正するための補正値を設定する補正設定手段と、前記補正値を基に、前記画質低下を画像処理により補正する補正手段と、を有し、前記補正設定手段は、所定の像高より高い像高の領域について、前記所定の像高以下の像高の領域と比べて補正値の像高に応じた平均変化率を小さくすることを特徴とする。
本発明によれば、補正効果を得つつ補正処理による副作用をも抑えた良好な画質を実現可能となる。
画像処理装置の一適用例であるデジタルカメラの概略構成図である。 補正設定部の概略構成図である。 周辺光量落ちの画像例と周辺光量落ちの補正値の説明図である。 レンズ光学補正処理の概要と詳細なフローチャートである。 周辺光量落ちの画像例と各像高の画素値の説明図である。 黒い被写体を含む周辺光量落ちの画像例と各像高の画素値の説明図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態では、画像処理装置の適用例としてデジタルカメラ、スキャナ等の撮像系を有する装置を挙げるが、画像データを処理できる装置であれば特にこれらの例には限定されない。すなわち本実施形態の画像処理装置は、撮像された画像を処理するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であっても良いし、携帯型の情報端末、プリンタ等の画像形成装置などでも良い。
図1は、本実施形態における画像処理装置の一適用例であるデジタルカメラ(以下、カメラ100とする。)の概略的な構成を示すブロック図である。
カメラ100において、レンズユニット1は、フォーカスレンズ101、絞り102、ズームレンズ103等の撮像光学系を有し、不図示の被写体等の光学像を撮像素子2の撮像面上に結像させる。フォーカスレンズ101は、被写体までの距離に応じてピント調整を行うために不図示のオートフォーカス(AF)機構や手動のマニュアルフォーカス機構によりレンズの位置が制御される。絞り102は、Fナンバーの撮影状態設定としてその開口径が制御される。ズームレンズ103は、被写体の像倍率を調整するために不図示の手動マニュアルズーム機構によりレンズの位置が制御される。
またレンズユニット1は、特性記録部104も備えている。特性記録部104は、レンズユニット1の識別情報であるレンズID、レンズの焦点距離、開放F値、イメージサークルの大きさ、レンズ光学特性に起因する画質低下の補正に用いられる補正データなど、レンズユニット固有のレンズ特性情報を保持している。また、本実施形態の場合、詳細は後述するが、特性記録部104に保持されている補正データは、レンズユニット1の設計上のイメージサークルの像高以下の像高範囲に対応したデータであるとする。
レンズ特性情報に含まれる補正データには、周辺光量低下、回折、色収差、シェーディング、球面収差、歪曲収差等のレンズユニット1に起因する各種の画質低下を信号処理で補正するための補正値、画像回復処理のための補正値等が含まれている。一例として、画像中心の光量に比べて端部ほど光量が低下する周辺光量低下(以下、周辺光量落ちとする。)の補正に用いるデータには、レンズユニット1の各焦点距離と各絞り値における各像高と入射光量データとの対応関係を表す情報などが含まれる。また例えば、画像回復処理に関する補正データには、レンズユニット1の光学系による収差や回折現象によって撮像画像に生ずる画質低下を、光学系の光学伝達関数(OTF)から算出した補正特性を有する画像回復フィルタで補正する補正値が含まれる。画像回復処理には、撮像光学系の光学伝達関数の逆特性を有する画像回復フィルタを用いて、入力画像に対する畳み込み演算(コンボリューション処理)を行う方法等が用いられる。画像回復フィルタを用いた画像回復処理は、一般に撮像画像に含まれる各周波数成分を強調することで画像の鮮鋭度を回復するような処理や、撮像光学系の軸上色収差、色のコマ収差など色成分に関わる収差を補正する処理となる。なお、これらレンズ特性情報に含まれる補正データは、予め求められているものであり、回折、色収差、シェーディング、球面収差、歪曲収差等に関する補正データについても同様に予め求められている。これらの補正データは、レンズユニット1のイメージサークルの像高以下の全ての像高範囲に対応したデータとなされていても良いが、特性記録部104に保持する記録データ量を減らすために、離散的なデータとなされていても良い。
撮像素子2は、例えば一般的な原色カラーフィルタを備える単板カラー撮像素子である。原色カラーフィルタは、650nm近傍に透過主波長帯を持つR(赤)フィルタ、550nm近傍に透過主波長帯を持つG(緑)フィルタ、450nm近傍に透過主波長帯を持つB(青)フィルタの3種類の色フィルタからなる。単板カラー撮像素子では、この色フィルタが画素毎にモザイク状に空間的に配列され、各画素からはそれぞれ単一の色における信号強度が得られる。このため、撮像素子2からは、色モザイク画像が出力されることになる。当該撮像素子2により得られたアナログ画像信号は、A/D変換部3に送られる。
A/D変換部3は、撮像素子2からのアナログ画像信号をデジタル画像信号(画像データ)に変換する。本実施形態では、この時点で画素毎に例えば12bitの画像データが生成される。A/D変換部3のデジタル変換により得られた画像データは、現像部5と補正設定部4に送られる。
補正設定部4は、特性記録部104から取得したレンズ特性情報と、レンズユニット1の現在の状態を示す情報(以下、レンズ状態情報とする。)とを基に、レンズ光学特性に応じた補正処理のための補正値を設定する。補正設定部4により設定される補正値は、周辺光量落ち、回折現象、色収差等による画質低下をそれぞれ補正する補正値、画像回復フィルタのフィルタ係数等の種々の補正値であり、これらの補正値はメモリ11に格納される。また詳細は後述するが、補正設定部4は、それら補正値を設定する際、A/D変換部3からの画像データを基に、イメージサークル外の光が届かない像高を求め、イメージサークル外の像高範囲の領域に対する補正値をも設定する。本実施形態において補正設定部4により補正値を設定する際の動作と詳細な構成については後述する。
現像部5は、R,G,Bの画像データをR,G,Bの各バンドに対応する色プレーンに分け、画素補間処理、レンズ光学特性に応じた補正処理、輝度信号処理、及び色信号処理などの一連の現像処理を行う。これら一連の現像処理のうち、特に、レンズ光学特性に応じた補正処理は補正部51により行われる。補正部51は、補正設定部4により設定された補正値を取得し、その補正値を用いて、レンズ光学特性に応じた画質低下を信号処理により補正するための補正処理を行う。この補正部51における補正処理の詳細については後述する。このような現像部5での現像処理によって、R,G,Bの色空間から8bitの輝度(Y)データ、色差(U、V)データの色空間への変換がなされ、そのYUVデータが処理部6に送られる。
処理部6は、現像部5による一連の現像処理後の画像データに対し、リサイズ処理などを行い、出力部7へ供給する。
出力部7は、HDMI(登録商標)などの出力インタフェースへの出力、半導体メモリカードなどの記録メディアへの記録、カメラ100の表示装置(図示せず)への出力の一つ以上を行う。
UI部9は、スイッチ、ボタン、表示装置(図示せず)に設けられたタッチパネルなどの入力機器を一つ以上有する。ユーザによる指示などの外部からの操作は、UI部9を介してカメラ100の制御部10に入力され、制御部10はこれを受けて演算を行ったり、各部を制御したりする。
制御部10は、バス8を介して各部を制御し、また適宜必要な演算処理を行う。
メモリ11は、各処理部で用いられる画像データや、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスゲイン値、s−RGBなどの色域の設定などの撮影時情報、前述した補正値等のデータを記憶する。メモリ11に記憶されているデータは、制御部10の指示によって適宜読み出されて使用される。
バス8は、図1に示す各構成要素を互いに通信可能に接続する。
以下、補正設定部4における補正値設定処理およびその補正値を用いた補正部51による補正処理の詳細を説明する。
ここで、本実施形態において、レンズユニット1は、例えば所謂APS−Cサイズの撮像素子に対応させて設計されたAPS−C対応レンズユニット(以下、APS−Cレンズとする。)であるとする。APS−Cレンズは、APS−Cサイズの撮像素子に対して光学的性能(光量や収差性能等)を最適化するようにしたイメージサークル(有効像円)が設定されており、当該イメージサークルの半径は約13.4mmである。このため、レンズユニット1の特性記録部104には、APS−Cレンズのイメージサークルの像高以下の像高範囲内に対応したレンズ特性情報が保持されている。すなわち特性記録部104には、像高で表すと像高0mmから13.4mmの間に限定された像高範囲内に対応したレンズ特性情報が保存されており、像高13.4mmを超える領域のレンズ特性情報は保存されておらず、存在していない。また、本実施形態において、レンズユニット1は、カメラ本体に対して交換可能となされた交換レンズであるとする。
一方、本実施形態において、撮像素子2は、例えば所謂35mmフルサイズの撮像素子(以下、35mmフルサイズセンサとする。)であり、当該撮像素子2の撮像面サイズは約36.0×24.0mmである。すなわち本実施形態のカメラ100は、35mmフルサイズセンサを有するレンズ交換式カメラ(以下、35mmフルサイズカメラとする。)である。そして本実施形態では、当該35mmフルサイズカメラに対し、APS−Cサイズの撮像素子に対応させて設計されたレンズユニット1(APS−Cレンズ)を装着した場合を想定している。
本実施形態のように、35mmフルサイズカメラにAPS−Cレンズを装着した場合、APS−Cレンズにより結像された被写体像等が、35mmフルサイズセンサである撮像素子2により撮像されることになる。なお、レンズユニット1により結像される被写体像等は、設計上のAPS−Cサイズに対応したイメージサークルの内側だけでなく、その外側にも存在する場合がある。このため、35mmフルサイズセンサで撮像した場合には、イメージサークル外に形成された被写体像等をも撮像することが可能となる。
これに対し、レンズユニット1の特性記録部104に保持されているレンズ特性情報は、前述したように、APS−Cレンズのイメージサークルの像高以下の像高範囲に対応した情報となされおり、イメージサークル外の領域に対応した情報は存在していない。したがって、レンズ光学特性に応じた補正処理に用いられる補正データについても同様に、イメージサークル外の領域に対応した補正値は存在していない。この場合、イメージサークル外の領域に対する補正処理を行うためには、当該イメージサークル外の領域に対応した補正値を別途生成する必要がある。イメージサークル外の領域に対応した補正値は、一例として、特性記録部104に保持されているイメージサークル内の補正データを基に、イメージサークル外の像高方向の補正値を補間処理等することで生成することができる。
ただし、35mmフルサイズセンサの撮像面上において、APS−Cレンズのイメージサークル外の高い像高の領域では、レンズからの光が届かず被写体像等も形成されない領域になることが多い。そして、このような光が届かず被写体像等も形成されない領域については、補間処理等により生成した補正値を用いた補正処理を行ったとしても、その補正の効果は得られないと考えられる。また例えば、イメージサークル内の補正値を像高方向に補間処理してイメージサークル外の補正値を生成した場合、高い像高ほど大きい補正値が生成されることになると考えられる。しかしながら、光が届かず被写体像等も形成されない領域に対して、大きい補正値を用いた補正処理が行われた場合、当該大きい補正値による補正処理に起因するノイズの増加などの副作用が生じて画質が低下してしまう虞がある。
そこで、本実施形態において、補正設定部4は、イメージサークル外の領域に適用する補正値を生成する際には、イメージサークル外であって光が届かなくなる像高を求め、その光が届かなくなる像高以上の領域(以下、無光領域とする。)を設定する。光が届かない像高をどのようにして設定するかについては後述する。さらに、補正設定部4は、無光領域に対しては、ノイズの増加などの副作用が生じない補正処理を可能にするような補正値を設定する。そして、補正部51では、補正設定部4により設定された補正値を用いて、画像データの補正処理を行う。これにより、本実施形態のカメラ100では、光が届く領域に対する補正効果を得ながら、光が届かない無光領域に対する補正処理の副作用を抑えた画像データを得ることを可能にしている。
<周辺光量落ちの補正値設定処理の例>
図2は、本実施形態における補正設定部4の詳細な構成を示した図である。なお、図2には図1の制御部10及びメモリ11も描かれている。
補正設定部4は、レンズ光学特性に応じた補正処理のための補正値として、周辺光量落ち、回折現象、色収差などの補正に用いる種々の補正値を設定するが、ここでは、一例として、周辺光量落ちを補正する補正値を設定する場合を挙げて説明する。
図2において、制御部10は、本実施形態のカメラ100への電源入時、あるいは交換レンズ(レンズユニット1)が接続されたときに、レンズユニット1の特性記録部104からレンズ特性情報を読み込む。この時読み込まれるレンズ特性情報は、レンズユニット1のレンズID、レンズの少なくともワイド端とテレ端の焦点距離、開放F値、イメージサークルの大きさ、イメージサークル内の像高範囲に対応した補正データ等である。
また制御部10は、所定のタイミング毎、例えば静止画の撮像が行われる毎や動画のフレーム毎に、レンズユニット1の現在の状態を示すレンズ状態情報を取得する。具体的には、制御部10は、現在の絞り値、現在の焦点距離(ズーム位置)、現在のフォーカス位置等の情報を、レンズ状態情報として取得する。なお、これらの情報は一例であり、制御部10は、それら以外の、画像補正に使用可能なレンズの状態等を示す情報を適宜取得することも可能である。そして、制御部10は、取得したレンズ状態情報をレンズ特性情報と共に、像高設定部204および算出部205に通知する。
算出部205は、制御部10から通知されたレンズ特性情報およびレンズ状態情報を基に、周辺光量落ちを補正するための補正値を算出する。ここでの補正値は、レンズ特性情報とレンズ状態情報から予め算出して記録しておいた補正値を基に算出しても良いし、レンズ状態情報とレンズ特性情報を基に一般的な光学式から導かれる近似された値を用いても良い。
ここで、本実施形態の補正設定部4において、周辺光量落ちを補正するための補正値は、レンズ特性情報としての入射光量データを利用して算出する。
図3(a)〜図3(d)は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された時の入射光量データと、入射光量データに対応した補正値との関係を説明するための図である。
図3(a)は、APS−Cレンズであるレンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放に設定され状態で、35mmフルサイズセンサである撮像素子2により撮像を行った場合を想定した撮像画像600の一例を示している。図3(a)の撮像画像600は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放である状態の時に、例えば全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写すようにして撮影された場合を想定した撮像画像例であるとする。また、図3(a)には、レンズユニット1のイメージサークル610を表した仮想円と光軸(画面中心)から対角線方向へ延びる仮想直線も描かれている。なお、ここでは全体が均一な輝度の被写体の撮像画像600を例に挙げているが、これはレンズユニット1が持つ入射光量に対するレンズ特性を判り易く説明するための例であり、撮像される被写体は全体が均一な輝度のものに限定されるわけではない。
本実施形態の場合、特性記録部104に保持されているレンズ特性情報の入射光量データは、前述したように、APS−Cレンズのイメージサークルの半径に相当する約13.4mmの像高範囲内の領域に対応したデータのみが存在する。一方、35mmフルサイズセンサである撮像素子2の撮像面サイズは前述したように約36.0×24.0mmであり、撮像素子2の中心からの最大像高(センサ中心から対角線方向の最大像高、以下、センサ最大像高とする。)は約21.6mmとなる。このため本実施形態の場合、算出部205は、イメージサークルより外側の領域の存在しないデータについては別途作成する。例えば算出部205は、イメージサークル内の入射光量データの傾きに応じた補間処理によりイメージサークル外の領域の入射光量データを求め、さらにそのイメージサークル外の入射光量データを基にイメージサークル外の周辺光量落ちの補正値を作成する。
図3(b)は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放である場合の入射光量と像高の対応関係を表した図である。図3(b)の入射光量データ602のうち実線部分はイメージサークル内の像高範囲における各像高の入射光量を表し、点線部分は補間処理により作成されたイメージサークル外の各像高の入射光量を表している。また、図3(c)は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放である場合の各像高と周辺光量落ちの補正値との対応関係を表した図である。図3(c)の補正データ603のうち実線部分はイメージサークル内の像高範囲の各像高に対応した補正値を表し、点線部分はイメージサークル外の入射光量を基に作成された周辺光量落ちの補正値を表している。周辺光量落ちの補正値は入射光量の減少を補うための補正値であるため、図3(c)の補正データ603に示すように、イメージサークル外のように入射光量が減少する領域では周辺光量落ちの補正値は大きな値となされる。特に図3(b)の入射光量データ602の値がゼロとなる像高以上(例えば像高16mm以上)の領域では、周辺光量落ちの補正値が非常に大きい値になる。そして、入射光量がゼロとなる像高以上の無光領域に対し、大きな補正値による補正処理を行うと、前述したように副作用が生ずる虞があり、また無光領域は補正処理による補正効果が得られない領域である。
このため、本実施形態の場合、補正設定部4は、入射光量がゼロとなる無光領域を設定し、イメージサークル内における補正値の像高に応じた平均変化率よりも、当該無光領域における補正値の像高に応じた平均変化率が小さくなるようした補正値を設定する。
このような補正値設定処理を実現するために、補正設定部4は、前述した算出部205に加え、図2に示すように、取得部201、差分部202、比較部203、像高設定部204、修正部206を有している。すなわち補正設定部4では、35mmフルサイズセンサの撮像素子2による撮像画像データを基に、イメージサークル外の各像高の入射光量データを取得し、当該イメージサークル外の各像高の入射光量データを基に、無光領域の像高に対応した補正値を修正する。
取得部201は、A/D変換部3から画像データを取得し、また制御部10から例えば像高方向順に所定の像高幅毎の像高領域を示す領域情報が与えられる。なお、所定の像高幅は1画素分の幅であっても良いし、複数画素分の幅であってもよい。取得部201は、制御部10から与えられた領域情報により示される、像高方向順の所定像高幅の像高領域毎に、画像データから例えばG(緑)の画素値を取得する。本実施形態の場合、制御部10からは一度につき二つの領域情報が与えられ、したがって取得部201は、それら二つの領域情報に対応した二つの像高領域でそれぞれ画素値を取得し、それら二つの像高領域の画素値のペアを差分部202に出力する。なお、所定の像高幅が複数画素分の幅である場合、取得部201は、制御部10にて設定された二つの領域情報について、それぞれ複数画素値の平均値を求めて、それら平均値のペアを差分部202に出力する。
差分部202は、取得部201から送られてきたペアの値の差分の絶対値を求めて、比較部203に出力する。
比較部203は、メモリ11の閾値保持部207に予め用意されている閾値を読み出し、差分部202から送られてきた差分の絶対値と閾値とを比較し、その比較結果を像高設定部204に出力する。
像高設定部204は、比較部203から送られてきた比較結果と、制御部10の制御の下でレンズユニット1から送られてきたレンズ特性情報およびレンズ状態情報とに基づいて、イメージサークル外の領域であって光の届かない像高以上の無光領域を設定する。そして、像高設定部204は、その設定した無光領域に対応した像高を示す情報を修正部206に出力する。
このように、取得部201では画像データを取得し、差分部202では各像高における画像データの差分の絶対値を求め、比較部203では差分絶対値と閾値とを比較し、像高設定部204では比較結果を基に入射光量がゼロとなる像高を設定する。つまり、像高設定部204では、各像高における画像データの差分の絶対値が閾値未満の所定範囲内になる像高を所定の像高として設定する。そして、この所定の像高以上が無光領域として設定される。
修正部206は、像高設定部204から入力された像高を示す情報、つまり光が届かない像高以上の無光領域を表す情報を基に、算出部205から入力された補正値(つまり図3(c)の補正データ603)を修正する。このときの修正部206は、例えば、算出部205により算出された補正値からイメージサークル内における補正値の像高に応じた平均変化率を求める。そして、修正部206は、イメージサークル内の補正値の像高に応じた平均変化率よりも、イメージサークル外の無光領域における補正値の像高に応じた平均変化率が小さくなるように、当該無光領域の補正値を修正する。なお、イメージサークル内の補正値の像高に応じた平均変化率は、予め求められていてもよい。このようにして修正部206による修正処理がなされた後の補正値が、図1の補正部51に送られる。
図3(d)は、算出部205にて算出された補正値(図3(c)の補正データ603)を、取得部201から修正部206までの構成により修正した後の周辺光量落ちの補正値と各像高との関係を表した補正データ604を示している。図3(d)の補正データ604のうち実線部分はイメージサークル内の像高範囲の補正値を表し、点線部分はイメージサークル外の入射光量を基に作成され、かつ無光領域では更に修正がなされた後の補正値を表している。図3(d)に示した補正データ604は、入射光量データの値がゼロとなる像高以上の無光領域における修正後の補正値は、それより低い像高の光が届いている領域と比べて、補正値の像高に応じた平均変化率が小さく設定されている。図3(d)の例では、入射光量データの値がゼロとなる像高以上の無光領域の補正値を、入射光量データの値がゼロになったところの像高の補正値によりクリップするような修正により、無光領域における補正値の平均変化率を小さくしている。したがって、この図3(d)に示した補正データ604を用いた補正処理が行われた場合、光が届く領域に対する補正効果を得ながら、光が届かない領域付近に対する補正処理の副作用を抑えた画像データを得ることが可能となる。
図4(a)は、本実施形態のカメラ100にて行われるレンズ光学特性に応じた補正処理の全体の処理の流れを示すフローチャートである。この図4(a)のフローチャートの処理は、制御部10および制御部10による制御の下で補正設定部4と補正部51により実行される。
なお、図4(a)のフローチャートの処理は、ハードウェア構成により実行されてもよいし、CPU等が実行するプログラムに基づくソフトウェア構成により実現されてもよく、一部がハードウェア構成で残りがソフトウェア構成により実現されてもよい。CPU等が実行するプログラムは、例えばメモリ11に格納されていても良いし、不図示の着脱可能な外部半導体メモリ等の記録媒体から取得されても良く、或いは不図示のネットワーク等を介して取得されてもよい。図4(a)の説明では、各処理のステップS301〜ステップS303をS301〜S303と略記する。これらのことは後述する図4(b)と図4(c)のフローチャートにおいても同様であるとする。
図4(a)のS301において、補正設定部4は、制御部10による制御の下、イメージサークル外で光が届かない像高以上の無光領域を設定する。S301における像高設定処理の詳細は後述する。
次にS302において、補正設定部4は、制御部10による制御の下、補正部51がレンズ光学特性に応じた補正処理を行う際に用いる補正値を設定する。S302における補正値制御処理の詳細は後述する。
次にS303において、補正部51は、制御部10による制御の下、補正設定部4により設定された補正値を用い、レンズユニット1の特性に起因する画質低下を画像信号処理により低減させる補正処理を行う。
図4(b)は、図4(a)のS301における像高設定処理の詳細な流れを示したフローチャートである。この図4(b)のフローチャートの処理は、制御部10、および制御部10による制御下で補正設定部4により実行される。
ここでは、先ず、レンズユニット1が絞り開放でかつワイド側の焦点距離に設定され、例えば全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写すことで得られた画像データを想定して、イメージサークル外の光が届かない像高を設定する例について説明する。また以下の説明では、前述した制御部10から取得部201に与えられる領域情報により、像高方向順の所定の像高幅として1画素幅毎の像高領域が設定される場合を例に挙げる。このため、取得部201は、像高方向順の二つの像高領域の画素値を求め、それら二つの像高領域の画素値のペアを差分部202に出力するものとする。
図4(b)のS401において、制御部10は、補正設定部4の像高設定部204に対し、像高iの初期値を設定する。本実施形態の場合、像高iの初期値は、例えばレンズ特性情報に記述されたイメージサークルの大きさを表す値、具体的にはレンズユニット1におけるイメージサークルの半径に相当する13.4mmの値が設定される。
次にS402において、制御部10は、像高設定部204に対し、センサ最大像高sを設定する。本実施形態の場合、センサ最大像高sは、35mmフルサイズセンサである撮像素子2の撮像画面サイズにおける中心から対角線方向の長さであり、具体的には21.6mmの値が設定される。
次にS403において、制御部10は、像高iとセンサ最大像高sとを比較し、像高iが画像中心(像高は0)より大きく、センサ最大像高未満(0<i<s)の像高であるか否かの判定が行われる。そして、制御部10は、像高iがセンサ最大像高未満(0<i<s)の像高であると判定した場合にはS405に処理を進める。なお、像高iが初期値に設定された時点では、像高iがセンサ最大像高sより小さいため、S405に処理が進められる。一方、S403において、像高iがセンサ最大像高s以上であると判定された場合、制御部10は後述するS404に処理を進める。
S405に処理が進んだ場合、補正設定部4の取得部201は、制御部10から与えられる領域情報を基に、A/D変換部3より入力される画像データから、像高iより高い像高i'の像高領域の画像データを取得する。このときの取得部201は、制御部10から与えられる領域情報により、像高iと、画像中心を基準とした場合の対象象限とが設定される。本実施形態では、対象象限の初期値として、例えば画面右下にあたる第四象限が設定されるとする。
図5(a)〜図5(c)は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された時の撮像画像と各像高の画素値との関係を説明するための図である。
図5(a)は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放に設定され状態で、撮像素子2により撮像された撮像画像400の一例を示している。図5(a)の撮像画像400は、レンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放である状態の時に、例えば全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写した場合を想定した撮像画像例である。また、図5(a)には、図3(a)の例と同様、イメージサークル410を表した仮想円と光軸(画面中心)から対角線方向へ延びる仮想直線も描かれている。
図5(c)は、図5(a)の撮像画像400の画像中心から第四象限の画像端への像高方向順の各画素値をプロットしたグラフである。取得部201は、S405において、制御部10からの領域情報を基に、撮像画像400の画像中心から第四象限の画像端への仮想直線上で、設定された像高iとその像高iより所定高さ分だけ高い像高i'の各画素値のデータをペアとして取得する。図5(a)と図5(c)の場合、取得部201は、撮像画像400の画像中心から第四象限の画像端への仮想直線上で、イメージサークル410との交点の座標401の画素値402を取得する。さらに、取得部201は、像高iより高い像高i'における座標403の画素値404を取得する。なお、初期値に設定された像高iは前述したようにイメージサークルの半径に相当する13.4mmであり、一方、像高iより高い像高i'は例えば18.4mmに設定されるとする。
なお、一般的なレンズは、絞り開放でワイド側の焦点距離の場合にはイメージサークル近傍で急激に入射光量が低下するようなレンズ特性になることが多い。レンズユニット1においても同様に、絞り開放でワイド側の焦点距離の場合にはイメージサークル近傍で急激に入射光量が低下するレンズ特性であるとする。このためイメージサークル410上の座標401の光量は既に低くなりつつあり、画像中心の画素値が適正露出に相当する値の128であったとすると、イメージサークル410上の画素値402は、その約半分の値である64程度にまで落ちているとする。一方で、イメージサークル410からさらに高い像高方向に離れた座標403では既に光量が略々0になっているとする。取得部201は、図5(a)の座標401における画素値402と座標403における画素値404のペアのデータを、差分部202へ出力する。そして、制御部10は、補正設定部4における処理をS406に進める。
次にS406に進むと、差分部202は、取得部201から送られてきた画素値402と画素値404のペアのデータから、それらの画素値の差分の絶対値を求める。すなわち、画素値402を値x、画素値404を値yとすると、S406において、差分部202は差分の絶対値|x−y|を算出する。なお、前述した例のように画素値402の値xが64で、画素値404の値yが0であった場合、その差分絶対値|x−y|は64となる。そして、差分部202は差分絶対値|x−y|を比較部203に出力し、制御部10は補正設定部4における処理をS407に進める。
S407に進むと、比較部203は、差分部202から入力された差分絶対値|x−y|と、メモリ11の閾値保持部207に用意されている閾値との比較を行い、差分絶対値|x−y|が閾値未満(|x−y|<閾値)であるか否かを判定する。本実施形態の場合、閾値は例えば値10に予め設定されているとする。なお、前述した例のように差分絶対値|x−y|が64である場合、比較部203は、差分絶対値|x−y|が閾値未満でない(差分絶対値が閾値以上である)と判定する。比較部203は当該比較に基づく判定結果(比較結果)を表す情報を像高設定部204に出力する。
像高設定部204は、その判定結果を基に、像高iは光が届かない無光領域に含まれるかどうか判断し、光が届く領域であると判断した場合にはS408に処理を進める。なお、前述した例のように差分の絶対値|x−y|が64である場合、差分絶対値|x−y|が閾値未満でないとの判定結果が得られ、像高設定部204において、像高iは光が届く領域であると判断されてS408の処理に進むことになる。一方、像高設定部204は光が届かない無光領域であると判断した場合には判断結果を制御部10に通知し、制御部10は補正設定部4の処理を後述するS409に進める。
S408に進むと、像高設定部204は、像高iをインクリメントし、インクリメント前の像高iより高い像高方向に像高iを更新する。本実施形態において、像高iのインクリメントを行う際には、インクリメント前の像高iよりも例えば5mm分だけ高い像高が設定されるとする。前述した例のようのインクリメント前の像高iが13.4mmであったとすると、インクリメント後の像高iは18.4mmに設定される。
その後、制御部10は、補正設定部4における処理をS403に戻す。これにより、S403以降では、インクリメント後の像高iを用いて前述同様の処理が行われる。すなわちS403では、インクリメント後の像高iとセンサ最大像高sの比較が行われ、その比較の結果、例えばS405に進んだ場合には前述同様に第四象限において像高iの画素値とそれより高い像高i'の画素値を取得する。なお、S408でインクリメントにより像高iが18.4mmに設定された場合、それより高い像高i'は例えば20.4mmに設定される。このように本実施形態において、像高iより高い像高i'については、像高iより高くかつセンサ最大像高sの21.6mmより低い像高に設定される。
さらに、次のS406ではそれら像高iと像高i'の画素値のペアから差分絶対値が算出され、さらに次のS407では差分絶対値と閾値の比較が行われることになる。前述した図5(a)と図5(c)の例の場合、取得部201は、インクリメント後の像高iに対応した座標403の画素値404とそれより高い像高i'に対応した座標405の画素値406とのペアの差分絶対値が算出されて閾値と比較される。ここで、図5(a)と図5(c)の例の場合、座標403の画素値404と座標405の画素値406はともに値が0になっているため、差分絶対値も0である。したがってS407において、比較部203では、差分絶対値が閾値未満であると判定され、その判定結果の情報が像高設定部204に送られる。そして、像高設定部204は、差分絶対値が閾値未満であるとの判定結果を受けた場合には、後述するS409に処理を進める。
ここで、比較部203において差分絶対値が閾値未満であるとの判定結果が得られた状態は、イメージサークル外で周辺光量落ちが大きい可能性が高い領域であるにも関わらず、像高が変化しても画素値に増減がなくなっている状態であると考えられる。そして、像高iがこのような状態になるのは、レンズユニット1の鏡筒などで光がけられて届かない状態、若しくは被写体が真っ黒であるため入射光量が非常に少なくなっている状態のいずれかであると考えられる。そこで、補正設定部4においては、S409からS411までにより、それらのいずれの状態であるかを判定する処理するが行われる。
S409に進むと、取得部201は、A/D変換部3より入力される画像データから、制御部10から与えられる領域情報を基に、撮像画像の複数象限について像高iの画像データを取得する。このため、制御部10は、撮像画像の画像中心を基準とした場合の各象限のうち前述した処理で扱われた第四象限を除く他の象限について、第四象限で設定された像高iと同じ像高iを設定する。ここでは、一例として画面右上にあたる第一象限について像高iを設定する場合を説明する。
図5(b)は、図5(a)の撮像画像400の画像中心から第一象限の画像端への像高方向順の各画素値をプロットしたグラフである。この時の制御部10は、撮像画像400の画像中心から第一象限の画像端へ向かう仮想直線上で、前述のS407で差分絶対値が閾値未満であると判定された際の像高i(つまり18.4mmの像高)に対応した座標413を設定する。したがって、S409において、取得部201は、制御部10からの第一象限の座標413を示す領域情報により、撮像画像400の画像中心から第一象限の画像端へ向かう仮想直線上で設定された像高iの画素値414を取得する。そして、取得部201は、座標413における画素値414を、差分部202へ出力する。なお、図5(a)と図5(b)の例の場合、像高iの画素値414は0であるとする。
次にS410において、差分部202は、前述した第四象限の像高iで取得された画素値404と、第一象限の像高iで取得された画素値414との差分絶対値を求める。例えば画素値404を値m、画素値414を値nとすると、S410において、差分部202は差分の絶対値|m−n|を算出する。この例の場合、前述したように画素値404の値mは0であり、画素値414の値nも0であるため、それらの差分絶対値|m−n|も0となる。そして、差分部202は差分絶対値|m−n|を比較部203に出力し、制御部10は補正設定部4における処理をS411に進める。
S411に進むと、比較部203は、差分部202から入力された差分絶対値|m−n|と、メモリ11の閾値保持部207に用意されている閾値との比較を行い、差分絶対値|m−n|が閾値未満(|m−n|<閾値)であるか否かを判定する。ここでも閾値が例えば値10に予め設定されているとする。ここまでの例では、差分絶対値|m−n|が0であるため、比較部203は、S411において、差分絶対値|m−n|が閾値未満であると判定し、その判定結果が像高設定部204に送られる。
像高設定部204は、差分絶対値|m−n|が閾値未満であるとの判定結果が入力されると、第四象限と第一象限における同一の像高iの画素値が略々同じで象限が異なっていても画素値の増減がないことを認識する。この場合、像高設定部204は、像高iの領域はレンズユニット1の鏡筒などでけられることで光が届かない無光領域であると判断し、S413において、無光領域が像高i以上の像高であることを表す情報を修正部206に送る。これにより、修正部206では、像高i以上の無光領域に対応した補正値を前述したように修正する処理が行われることになる。なお、修正部206における処理の詳細は後述する。
一方、S411において、例えば差分絶対値|m−n|が閾値未満でないと判定された場合、それら第四象限または第一象限の、イメージサークルの近傍またはイメージサークル外に真っ黒の被写体が存在している可能性があると考えられる。この場合の詳細については後述する。
なお、前述の例では、画像中心から画像の四隅方向について象限を設定したが、必ずしもこれに限ったものではなく、例えば画像中心を原点とした角度でさらに細かく象限を設定しても良い。また、前述の例では、二つの象限における同一像高iの画素値の差分絶対値を求める例を挙げたが、例えば三つ以上の象限における同一像高iの画素値を取得してそれらの差分絶対値を求めて閾値と比較することで、像高iが無光領域か否かを判断しても良い。
次に、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された場合を想定して、図4(a)のS301で行われる像高設定処理を説明する。ここでも、レンズユニット1が持つ入射光量に対するレンズ特性を判り易く説明するために、例えば全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写した場合を想定した例を挙げる。
レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放である場合においても、図4(a)のS301の像高設定処理は、前述した図4(b)のフローチャートと概ね同様の処理が行われる。このため、これ以降では、前述したレンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された想定例とは、入射光量や画素値、差分絶対値等が異なっている場合の処理等についてのみ説明し、それら以外の処理の説明は適宜省略する。
図5(d)〜図5(f)には、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された場合を想定した撮像画像と各像高の画素値との関係を説明するための図である。
図5(d)は、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された状態で撮像素子2により撮像された撮像画像420の一例を示している。図5(d)の撮像画像420は、図5(a)の例と同様に全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写すように撮影した画像例である。また図5(d)にも前述同様のイメージサークル410を表した仮想円と画面中心から対角線方向へ延びる仮想直線が描かれている。
図5(f)は、図5(d)の撮像画像420の画像中心から第四象限の画像端への像高方向順の各画素値をプロットしたグラフである。取得部201は、S405において、前述同様に、図5(d)の撮像画像420の画像中心から第四象限の画像端へ向かう仮想直線上で、設定された像高iと像高i'の各画素値のデータをペアとして取得する。図5(d)と図5(f)の場合、取得部201は、撮像画像420の画像中心から第四象限の画像端へ向かう仮想直線上で、イメージサークル410との交点の座標421の画素値422を取得し、さらに像高i'における座標423の画素値424を取得する。
ここで、一般的なレンズは、絞り開放でテレ側の焦点距離の場合には、イメージサークル近傍でも入射光量が急激に低下することは少なく、イメージサークル外の高い像高でも入射光量が緩やかに低下するようなレンズ特性になることが多い。レンズユニット1も同様に、絞り開放でテレ側の焦点距離の場合にはイメージサークル近傍やイメージサークル外の高い像高でも入射光量の低下が少ないレンズ特性であるとする。このためイメージサークル410上の座標421の光量低下は少なく、画像中心の画素値が適正露出に相当する値の128であったとすると、イメージサークル410上の画素値422は、その約3/4の値である96程度を維持しているとする。また、イメージサークル410からさらに高い像高方向に離れた座標423においても光量は0にならず、例えば画像中心の光量(128)の半分程度の値である64程度の画素値であるとする。
取得部201は、S405において、座標421の画素値422と座標423の画素値424のペアを、差分部202へ出力する。そして、差分部202は、S406において、画素値422と画素値424の差分絶対値|x−y|を求める。この例の場合、画素値422の値xが96で、画素値424の値yが64であるため、その差分絶対値|x−y|は32となる。
次のS407において、比較部203は、差分絶対値|x−y|と閾値との比較を行う。この例の場合、差分絶対値|x−y|が32であり閾値の10より大きいため、比較部203は、差分絶対値|x−y|が閾値未満でない(差分絶対値が閾値以上である)と判定する。この判定結果により、像高設定部204は、像高iが光の届く領域であると判断し、次のS408において像高iのインクリメントを行う。
そして、S408からS403に処理が戻ると、S403以降では、インクリメント後の像高iを用いて前述同様の処理が行われる。その後、S406まで処理が進み、インクリメント後の像高i(18.4mm)と像高i'(21.6mm)の画素値のペアから差分絶対値が算出され、さらに次のS407で差分絶対値と閾値の比較が行われる。前述した図5(d)と図5(f)の例の場合、取得部201は、インクリメント後の像高iに対応した座標423の画素値424と像高i'に対応した座標425の画素値426とのペアの差分絶対値が算出されて閾値と比較される。この例の場合、像高i'の座標425でも未だ入射光量が0になっておらず、画素値424と画素値426との差分絶対値が閾値より大ききとする。したがって、S407では、差分絶対値が閾値未満でないと判定され、S408において更に像高iのインクリメントが行われる。この時のインクリメント前の像高iは18.4mmであり、したがって像高を5mm分だけ高くするインクリメント後の像高iは21.6mmとなる。
このS408の後にS403に戻ると、制御部10は像高iとセンサ最大像高sとの比較を行うが、この時の像高iは前述のように21.6mmになっており、センサ最大像高sである21.6mmと同じ値になっている。したがって、制御部10は、S403において、像高iがセンサ最大像高s以上であると判定し、S404に処理を進める。
S404に進むと、制御部10は、像高設定部204を制御し、像高iにセンサ最大像高sの値を設定させた後、S413に処理を進める。S413に進むと、像高設定部204は、センサ最大像高sの値に設定された像高iを示す情報を修正部206に出力する。この場合、修正部206では、センサ最大像高sまで無光領域が存在しないため前述した算出部205にて算出された補正値を修正せずに出力する。
なお、図5(e)は図5(d)の撮像画像420の画像中心から第四象限を除く他の象限(例えば第一象限)の画像端への像高方向順の各画素値をプロットしたグラフである。ただし、この例の場合、図4(b)のS409以降へ処理は進まないため、図5(e)を用いた説明は省略する。
次に、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された状態で撮影が行われた時に、撮像画像内に例えば真っ黒の被写体が写っていた場合において、図4(a)のS301で行われる像高設定処理を説明する。ここでも、レンズユニット1が持つ入射光量に対するレンズ特性を判り易く説明するために、例えば全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写すように撮影する場合を例に挙げるが、その撮像画像内には真っ黒の被写体が写っているとする。
この例においても、図4(a)のS301の像高設定処理は、前述した図4(b)のフローチャートと概ね同様の処理が行われる。これ以降では、前述したレンズユニット1がワイド側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された例において黒色の被写体が写っていた場合に、入射光量や画素値、差分絶対値等が異なっている処理等についてのみ説明し、それら以外の処理の説明は適宜省略する。
図6(a)〜図6(c)には、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定され、例えばイメージサークル近傍或いはイメージサークル外に黒色の被写体が写った場合を想定した撮像画像と各像高の画素値との関係を説明するための図である。
図6(a)は、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された状態で撮像素子2により撮像された場合を想定した撮像画像500の一例を示している。図6(a)の撮像画像500は、図5(a)の例と同様に全体が均一な輝度の被写体を画面全面に写すように撮影した場合を想定している。ただし、図6(a)の撮像画像500の例では、黒色の被写体(例えば自動車)が、撮像画像500の第四象限内に存在し、イメージサークル510近傍から第四象限の画像端までの間に写っているとする。また図6(a)にも前述同様のイメージサークル510を表した仮想円と画面中心から対角線方向へ延びる仮想直線が描かれている。
図6(c)は、図6(a)の撮像画像500の画像中心から第四象限の画像端への像高方向順の各画素値をプロットしたグラフである。取得部201は、S405において、前述同様に、図6(a)の撮像画像500の画像中心から第四象限の画像端へ向かう仮想直線上で、設定された像高iと像高i'の各画素値のデータをペアとして取得する。この例の場合、取得部201は、撮像画像500の画像中心から第四象限の画像端へ向かう仮想直線上で、イメージサークル510との交点の座標501の画素値502を取得し、さらに像高i'における座標503の画素値504を取得する。
ここで、レンズユニット1が絞り開放でテレ側の焦点距離である場合、入射光量は前述したようにイメージサークル近傍で急激に低下することは少なく、イメージサークル外の高い像高でも緩やかに低下することが多い。ただしこの例の場合、黒色の被写体が、撮像画像500の第四象限内でイメージサークル510近傍から画像端までの間に写っている。そして、黒色の被写体に含まれる各画素の画素値、つまりそれら各画素に対応した像高の入射光量は非常に低い値(例えば0)になっているとする。このため、イメージサークル510上の座標501の画素値502や、その座標501より高い像高の座標503,505の画素値504,506がそれぞれ0になっているとする。
この例の場合、S405において取得部201により取得された座標501の画素値502と座標503の画素値504のペアが共に0であるため、S406において差分部202で算出された差分絶対値|x−y|も0となる。したがって、S407において、比較部203は、差分絶対値|x−y|が閾値未満であると判定し、補正設定部4の処理はS409の処理に進むことになる。すなわち差分絶対値|x−y|が閾値未満になるのは、前述したように、鏡筒などで光がけられた状態か、若しくは真っ黒な被写体が写っている状態かのいずれかであるため、それらいずれの状態であるかを判定するためにS409以降に処理が進められる。
S409に進むと、制御部10による制御の下、取得部201は、撮像画像の複数象限について像高iの画像データを取得する。ここでも前述同様に、制御部10は、撮像画像500の画像中心から第一象限の画像端までの直線上において、第四象限で差分絶対値が閾値未満であるとの判定された時の像高iに対応した座標を設定する。この例の場合、S407で差分絶対値が閾値未満であるとの判定された時の像高iは、初期値に設定された像高である。したがって、制御部10は、画像中心から第一象限の画像端へ向かう仮想直線上で、イメージサークル510との交点の像高iに対応した座標511を設定し、取得部201は、その座標511の画素値を取得することになる。
図6(b)は、図6(a)の撮像画像500の画像中心から第一象限の画像端への像高方向順の各画素値をプロットしたグラフである。ここで図6(a)の例の場合、撮像画像500内で黒い被写体が写っているのは第四象限だけであり、第一象限には黒い被写体は写っていない。したがって、第一象限において各画素値をプロットした図6(b)のグラフは、前述した図5(d)の撮像画像420の第四象限における図5(f)のグラフと同様のグラフとなる。このため前述したように第一象限の像高13.4mmの座標511における画素値512は例えば96であり、また像高18.4mmの座標513の画素値514は64、さらに像高20.4mmの座標515の画素値516もある程度大きい値であるとする。
そして、S409からS410に進むと、差分部202では、前述同様に、第四象限の像高iで取得された画素値502と第一象限の像高iで取得された画素値512との差分絶対値|m−n|が求められる。ここで、第四象限の像高iで取得された画素値502は前述したように0であり、一方、第一象限の像高iで取得された画素値512は例えば96である。したがって、それらの差分絶対値|m−n|は96となる。
次にS411に進むと、比較部203は、前述したように、差分絶対値|m−n|と閾値を比較し、差分絶対値|m−n|が閾値未満(|m−n|<閾値)であるか否かを判定する。この例の場合、差分絶対値|m−n|は96であり、閾値は10であるため、S411において、比較部203は、差分絶対値|m−n|が閾値未満でない(閾値以上である)と判定し、その判定結果が像高設定部204に送られる。
像高設定部204は、差分絶対値|m−n|が閾値未満でないとの判定結果が入力されると、第四象限と第一象限の複数象限における同一の像高iの画素値が同じでなく、大きく異なっていると判断する。この場合、像高設定部204は、第一象限の像高iには光が届いていると判断し、S408に処理を進める。そして、像高設定部204は、第一象限において前述同様に像高iをインクリメントする。
その後、補正設定部4の処理はS403に戻り、以降、第一象限においてS403以降の処理が行われる。すなわち、第一象限について前述同様のS403以降の処理が行われる。図6(a)に示す第一象限の場合は、画像端の像高まで無光領域が存在しないため、S403からS407、さらにS408からS403に戻る処理が行われる。そして、最終的には第一象限において、S403において像高iがセンサ最大像高s以上であると判定されてS404に処理が進み、その後S413に処理が進むことになる。
そして、S413に進むと、像高設定部204は、センサ最大像高sの値に設定された像高iを示す情報を修正部206に出力する。これにより、修正部206では、センサ最大像高sまで無光領域が存在しないため前述した算出部205にて算出された補正値を修正せずに出力する。すなわち、レンズユニット1がテレ側の焦点距離でかつ絞り開放に設定された状態で撮影された撮像画像内に黒い被写体が写っている場合、鏡筒等のけられによる無光領域が存在する場合のような補正値の修正は行われない。
図4(c)は、図4(a)のS302における補正値制御処理の詳細な流れを示したフローチャートである。この図4(c)のフローチャートの処理は、制御部10、および制御部10による制御下、修正部206により実行される。
図4(c)のS501において、修正部206は、像高設定部204によって前述したように設定された像高iを示す情報を取得する。
次にS502において、修正部206は、算出部205を介して、制御部10からレンズ最大像高dの情報を取得する。レンズ最大像高dは、制御部10がレンズユニット1の特性記録部104より読み出したレンズ特性情報から取得された情報である。本実施形態で例示したように、レンズユニット1のレンズ特性情報がイメージサークル内の情報に限られていてイメージサークル外の情報が存在していない場合、レンズ最大像高dは、イメージサークルの半径に相当する像高となる。
次にS503において、修正部206は、像高iとレンズ最大像高dとを比較し、像高iがレンズ最大像高dより大きいか否かを判定する。ここで、レンズ特性情報が存在している像高の補正値については修正する必要がないため、修正部206は、像高iがレンズ最大像高d以下であると判定した場合にはS504に処理を進めて、像高iにレンズ最大像高dの値を設定する。このS504の後、修正部206はS505に処理を進める。一方、レンズ特性情報が存在していない像高の補正値については必要に応じて修正する必要があるため、修正部206は、S503において像高iがレンズ最大像高dより大きいと判定(d<i)した場合にはS505に処理を進める。
S505に進むと、修正部206は、算出部205により前述のように算出された周辺光量落ちの補正データを取得する。本実施形態の場合、S505において、修正部206は、前述の図3(c)に示したような補正データ603を取得する。
次にS506において、修正部206は、補正データ603のうち像高iよりも高い像高に対応した補正値のみを前述したように修正する。本実施形態の場合、修正部206は、像高iより高い無光領域における補正値の像高に応じた平均変化率を、像高iより低い像高の領域における補正値の像高に応じた平均変化率より小さくなるように修正する。一例として、修正部206は、図3(d)に示したように、像高i以上の無光領域の補正値を、像高iに対応した補正値によりクリップするように修正する。そして、その修正後の補正値からなる補正データが、補正設定部4から出力されて、図1の現像部5の補正部51に送られることになる。このS506の処理後、補正設定部4の処理は、前述した図4(a)のS303に進む。
以上にように、本実施形態のカメラ100によれば、イメージサークル外の光が届かない像高を設定し、その設定像高より高い像高で、設定像高よりも低い像高と比べて、補正値の像高に応じた平均変化率を小さくする。これにより、イメージサークル外の光が届く領域に対する補正効果を得ながら、イメージサークル外の光が届かない領域に対するノイズ増加や色曲がり等のレンズ光学補正による副作用を抑えることができる。
なお前述した実施形態では、35mmフルサイズの撮像素子を有するレンズ交換式カメラに、APS−Cレンズを装着した場合を例に挙げたが、例えば円周魚眼レンズを装着したカメラにも本実施形態の画像処理は適用可能である。円周魚眼レンズを装着した場合、撮像素子の撮像面上では、円周魚眼レンズによるイメージサークルよりも高い像高には、光が届かず被写体像等も形成されない領域が存在する。このため、円周魚眼レンズを装着した場合も、前述同様にイメージサークル外で光が届かない領域を設定し、その設定領域より像高方向でより高い領域は、設定領域よりも低い像高の領域と比べて、補正値の像高に応じた平均変化率を小さくする。これにより、円周魚眼レンズを装着した場合も、イメージサークル外の光が届く領域に対する補正効果を得ながら、光が届かない領域付近に対するレンズ光学補正の副作用を抑えることができる。
<回折補正の補正値設定処理の例>
前述した例では、周辺光量落ちの補正値設定処理を例に挙げたが、他の補正値設定処理の例として、以下、画像の回折補正のための補正値設定処理ついて説明する。回折補正が行われる場合、図1および図2の補正設定部4では回折補正のための補正値の設定処理が行われる。そして、現像部5の補正部51では、補正設定部4にて設定された回折補正の補正値を用い、A/D変換部3から入力されるデジタル画像信号(画像データ)に対して、回折現象に起因する画質低下を補正する画像処理が行われる。
以下、本実施形態のおける回折補正のための補正値設定処理についてさらに詳しく説明する。
カメラ100において、電源入時、あるいは交換レンズ(レンズユニット1)が接続されたときに、制御部10は、前述同様に、特性記録部104からレンズユニット1のレンズ特性情報を読み込む。このときのレンズ特性情報には、回折補正フィルタの情報が含まれている。さらに、制御部10は、前述同様に、所定のタイミング(例えばフレーム毎)でレンズユニット1の現在の状態を示すレンズ状態情報を取得する。そして、制御部10は、レンズ特性情報およびレンズ状態情報を図2に示した補正設定部4に通知する。
補正設定部4の取得部201、差分部202、比較部203、像高設定部204における処理は前述同様であり、像高設定部204からは前述同様にして設定された像高iの値が修正部206に送られる。
算出部205は、レンズ特性情報に含まれる回折補正フィルタの情報を、レンズ状態情報に含まれる撮影時の絞り値に応じた回折補正係数に変換するような補正値算出処理を行う。また算出部205は、イメージサークル外における回折補正係数を補間処理により生成する。そして、算出部205により算出された回折補正係数が補正データとして修正部206に送られる。
回折補正処理の場合も前述した全体の処理の流れは前述した図4(a)のフローチャートと同様であり、また像高設定処理の流れも前述の図4(b)のフローチャートと同様である。図4(c)のフローチャートの補正値制御処理では、S501からS504までは前述同様であるが、S505以降の処理が前述の処理とは一部異なる。
回折補正処理において、図4(c)の補正値制御処理のS505に進むと、修正部206は、算出部205により回折補正フィルタが撮影時の絞り値に応じて変換された回折補正係数からなる補正データを取得する。
次にS506において、修正部206は、算出部205により前述のように生成された回折補正係数を、像高設定部204により設定された像高iに基づいて修正する。具体的には、修正部206は、像高設定部204から通知された像高iより高い像高に対して、補正値の像高に応じた平均変化率が小さくなるように回折補正係数を修正する。回折補正係数の修正の際にも、像高i以上の像高の回折補正係数をクリップするような修正処理を行っても良い。そして、その修正後の回折補正係数が補正設定部4から出力され、図1の現像部5の補正部51に送られる。このS506の処理後、補正設定部4の処理は、前述した図4(a)のS303に進む。これにより、S303において、補正部51では、回折現象に起因する画質低下を、画像信号処理によって低減させる回折補正処理が行われる。
以上のように、回折補正処理を行う場合にも前述同様に、イメージサークル外の光が届かない像高を設定し、その設定像高より高い像高で、設定像高よりも低い像高と比べて、回折補正の補正量が弱まるように回折補正係数を修正する。これにより、光が届く領域に対する補正効果は得ながら、光が届かない領域付近に対する回折補正の副作用を抑えることができる。
なお、本発明は、像高に応じて変化する補正データを用いる処理であれば適用可能である。例えば、RGBベイヤー配列の撮像素子を備えるカメラにおいて、Gに対応した画素の結像位置に対するRまたはBに対応した画素のズレの量を補正する色収差補正にも適用できる。この時、算出部205では、Gに対応した画素の結像位置に対するRまたはBに対応した画素のズレの量が算出されて修正部206に入力される。そして、修正部206では、像高設定部204から送られてきた像高iより高い像高に対して、前述のズレの量を小さくするような修正処理が行われる。
前述した実施形態では、レンズ交換が可能なデジタルカメラを例に挙げたが、この例には限定されず他の撮像装置にも適用可能である。例えば、デジタルカメラだけでなく、カメラ機能を備えたスマートフォンやタブレット端末などの各種携帯端末、各種の監視カメラ、工業用カメラ、車載カメラ、医療用カメラなどにも本実施形態は適用可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1:レンズユニット、2:撮像素子、3:A/D変換部、4:補正設定部、5:現像部、6:処理部、10:制御部、11:メモリ、51:補正部、100:デジタルカメラ、201:取得部、202:差分部、203:比較部、204:像高設定部、205:算出部、206:修正部

Claims (14)

  1. 撮像光学系に関する特性情報に基づいて、前記撮像光学系の特性に起因する画質低下を補正するための補正値を設定する補正設定手段と、
    前記補正値を基に、前記画質低下を画像処理により補正する補正手段と、を有し、
    前記補正設定手段は、所定の像高より高い像高の領域について、前記所定の像高以下の像高の領域と比べて補正値の像高に応じた平均変化率を小さくすることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正設定手段は、
    画像信号を取得する取得手段と、
    異なる像高の画像信号の差分の絶対値を出力する差分手段と、
    前記差分の絶対値と所定の閾値とを比較する比較手段と、
    像高を設定する像高設定手段と、を有し、
    前記像高設定手段では、前記所定の像高より高い像高として、前記差分の絶対値が前記所定の閾値未満になる像高を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像信号に基づく画像の中心を原点として、前記画像に対して少なくとも二つの象限を設定する制御手段を有し、
    前記像高設定手段は、
    前記少なくとも二つの象限のうちのいずれか一つの象限において前記画像信号の差分の絶対値が前記所定の閾値未満になっても、残りの象限において前記画像信号の差分の絶対値が前記所定の閾値未満にならない像高は、前記所定の像高より高い像高として設定せず、
    前記少なくとも二つの象限の全ての象限において前記画像信号の差分の絶対値が前記所定の閾値未満になる像高を、前記所定の像高より高い像高として設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記補正値は、前記像高に応じて変化する値であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記特性情報は、前記所定の像高以下の像高に対応して存在することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記補正設定手段は、前記特性情報を基に前記所定の像高より高い像高の領域の補正値を補間により生成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記所定の像高は、撮像光学系の設計上のイメージサークルの像高であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記補正設定手段は、周辺光量低下を補正する補正値を設定し、
    前記補正手段は、前記補正値に基づいて周辺光量低下を補正することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記補正設定手段は、色収差の補正値を設定し、
    前記補正手段は、前記補正値に基づいて前記色収差を補正することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記補正設定手段は、回折補正の補正値を設定し、
    前記補正手段は、前記補正値に基づいて前記回折補正を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記補正設定手段は、画像回復の補正値を設定し、
    前記補正手段は、前記補正値に基づいて前記画像回復を行うことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記撮像光学系は交換レンズであることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    撮像光学系に関する特性情報に基づいて、前記撮像光学系の特性に起因する画質低下を補正するための補正値を設定する補正設定工程と、
    前記補正値を基に、前記画質低下を画像処理により補正する補正工程と、を有し、
    前記補正設定工程では、所定の像高より高い像高の領域について、前記所定の像高以下の像高の領域と比べて補正値の像高に応じた平均変化率を小さくすることを特徴とする画像処理方法。
  14. コンピュータを、請求項1から12のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
JP2018062074A 2018-03-28 2018-03-28 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Active JP7134666B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018062074A JP7134666B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US16/362,505 US11064114B2 (en) 2018-03-28 2019-03-22 Image processing apparatus and image processing method for correcting deterioration in image quality due to characteristics of image optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018062074A JP7134666B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019176302A true JP2019176302A (ja) 2019-10-10
JP2019176302A5 JP2019176302A5 (ja) 2021-05-06
JP7134666B2 JP7134666B2 (ja) 2022-09-12

Family

ID=68057420

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018062074A Active JP7134666B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11064114B2 (ja)
JP (1) JP7134666B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11270449B2 (en) 2019-12-31 2022-03-08 Synchronoss Technologies, Inc Method and system for location detection of photographs using topographic techniques

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201062A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Canon Inc 撮像装置及び撮像方法
JP2014135567A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Hitachi Ltd 撮像装置、および、撮像方法
JP2015046722A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像システム及び画像処理方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000003437A (ja) 1998-06-16 2000-01-07 Fuji Photo Film Co Ltd 収差補正方法、電子スチルカメラ及び画像処理システム
US6670988B1 (en) * 1999-04-16 2003-12-30 Eastman Kodak Company Method for compensating digital images for light falloff and an apparatus therefor
JP2003110936A (ja) 2001-09-27 2003-04-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 撮像装置
JP2006121384A (ja) 2004-10-21 2006-05-11 Canon Inc 撮像装置
US8325248B2 (en) * 2010-06-04 2012-12-04 Apple Inc. Dual processing of raw image data
JP5293716B2 (ja) * 2010-09-30 2013-09-18 株式会社ニコン 交換レンズ、カメラボディおよびカメラシステム
US8593548B2 (en) * 2011-03-28 2013-11-26 Aptina Imaging Corporation Apparataus and method of automatic color shading removal in CMOS image sensors

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009201062A (ja) * 2008-02-25 2009-09-03 Canon Inc 撮像装置及び撮像方法
JP2014135567A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Hitachi Ltd 撮像装置、および、撮像方法
JP2015046722A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 オリンパス株式会社 撮像装置、撮像システム及び画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20190306416A1 (en) 2019-10-03
JP7134666B2 (ja) 2022-09-12
US11064114B2 (en) 2021-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8659672B2 (en) Image processing apparatus and image pickup apparatus using same
US9581436B2 (en) Image processing device, image capturing apparatus, and image processing method
US20050007477A1 (en) Correction of optical distortion by image processing
US9906732B2 (en) Image processing device, image capture device, image processing method, and program
US20080226278A1 (en) Auto_focus technique in an image capture device
JP2008211679A (ja) 撮像装置およびその方法
KR20200041371A (ko) 더블 카메라 기반 이미징 방법 및 장치
WO2011121763A1 (ja) 画像処理装置、およびそれを用いた撮像装置
US10559068B2 (en) Image processing device, image processing method, and program processing image which is developed as a panorama
JP5272699B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、プログラムおよび画像処理方法
KR20110055242A (ko) 렌즈 왜곡과 색수차를 보정하는 장치 및 방법
JP7134666B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
CN109672810B (zh) 图像处理设备、图像处理方法和存储介质
JP6415108B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、撮像装置、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP6436840B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP5278421B2 (ja) 撮像装置
JP6245847B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2018067868A (ja) 撮像装置
JP6238673B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、撮像システム、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP5333163B2 (ja) 撮像装置
JP5963542B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法及びプログラム
WO2023189456A1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、および記録媒体
US20230146844A1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP6604737B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体
JP2017126952A (ja) 画像処理装置、撮像装置および画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210324

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7134666

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151