JP2019175925A - 電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法 - Google Patents

電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被取付体に対する電極体の位置決めおよび固定を容易に行うことができる電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法を提供する。【解決手段】正極体および負極体を含む第1平滑コンデンサ41と、被取付体である冷却器70に取り付けるための固定部62を有する板状部材60と、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを含んで巻回され、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを互いに固定する外装体66と、を備える。板状部材60は、第1平滑コンデンサ41の一方主面40Aに接触するように配置されており、外装体66が第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを含んで巻回された状態で、外装体66の内側に充填剤68を充填することで、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とが互いに固定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法に関するものである。
ハイブリッド車両や電気自動車などの車両は、直流電力を供給するバッテリと、バッテリから電力の供給を受けて駆動するモータと、バッテリから入力される直流電力を交流電力に変換しモータから入力される交流電力を直流電力に変換するインバータと、バッテリへ入出力される直流電源の電圧を昇降圧させる電圧コントロールユニットと、を備えている。インバータや電圧コントロールユニットの内部には複数のトランジスタが設けられている。
インバータや電圧コントロールユニットには、コンデンサ(電気化学セル)が接続されている。コンデンサは、トランジスタのオン/オフの切換動作に伴って発生する電圧変動を平滑化する。
例えば特許文献1に記載のコンデンサは、コンデンサ素子(電極体)から導出された正極端子と負極端子とを備え、コンデンサ素子がラミネートフィルムにより外装されている。特許文献1に記載のコンデンサによれば、正極端子と負極端子とを固定板(被取付体)の外部接続端子へ接続することができるとされている。
特開2005−93940号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、被取付体と電極体との位置決め方法については開示されておらず、被取付体に対して電極体を位置決めした状態で固定することが困難である。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、被取付体に対する電極体の位置決めおよび固定を容易に行うことができる電気化学セルおよび電気化学セルの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係る電気化学セル(例えば後述の実施形態におけるコンデンサモジュール)は、正極体および負極体を含む電極体(例えば後述の実施形態における第1平滑コンデンサ41)と、被取付体(例えば後述の実施形態における冷却器70)に取り付けるための固定部(例えば後述の実施形態における固定部62)を有する板状部材(例えば後述の実施形態における板状部材60)と、前記電極体と前記板状部材とを含んで巻回され、前記電極体と前記板状部材とを互いに固定する外装体(例えば後述の実施形態における外装体66)と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係る電気化学セルは、前記板状部材は、前記電極体の一方主面(例えば後述の実施形態における一方主面40A)に接触するように配置されており、前記外装体が前記電極体と前記板状部材とを含んで巻回された状態で、前記外装体の内側に充填剤(例えば後述の実施形態における充填剤68)を充填することで、前記電極体と前記板状部材とが互いに固定されていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明に係る電気化学セルは、前記被取付体は、冷却器(例えば後述の実施形態における冷却器70)であり、前記電極体は、前記板状部材が配置された前記一方主面とは反対側の他方主面(例えば後述の実施形態における他方主面40B)が、前記冷却器に向いた状態で、前記冷却器に対して固定されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明に係る電気化学セルは、前記電極体と前記冷却器との間に介在する熱伝導材(例えば後述の実施形態における熱伝導材69)を備えたことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明に係る電気化学セルは、前記板状部材は、前記電極体と当接する位置決め機構(例えば後述の実施形態における壁部63)を有することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明に係る電気化学セルの製造方法は、上記の電気化学セルの製造方法であって、前記電極体と前記板状部材とを位置決めして配置する配置工程(例えば後述の実施形態における配置工程ST1)と、前記前記電極体と前記板状部材とを含んで前記外装体を巻回する巻回工程(例えば後述の実施形態における巻回工程ST3)と、前記板状部材を前記被取付体に取り付ける取付工程(例えば後述の実施形態における取付工程ST7)と、を有することを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の電気化学セルによれば、電極体と板状部材とを外装体により巻回して互いに固定するだけで、電極体と板状部材との位置決めおよび固定を行うことができる。また、板状部材は、被取付体に取り付けるための固定部を有するので、被取付体に板状部材の固定部を取り付けるだけで、板状部材と一体化された電極体と、被取付体との位置決めおよび固定を行うことができる。したがって、被取付体に対する電極体の位置決めおよび固定を容易に行うことができる。
本発明の請求項2に記載の電気化学セルによれば、外装体の内側に充填剤を充填することで、電極体と板状部材とが互いに固定されているので、電極体と板状部材との位置ずれを防止できる。したがって、被取付体に対する電極体の位置決めおよび固定を容易にかつ確実に行うことができる。
本発明の請求項3に記載の電気化学セルによれば、電極体は、板状部材が配置された一方主面とは反対側の他方主面が冷却器に向いた状態で冷却器に対して固定されているので、電極体の他方主面を冷却器の近傍に、または冷却器に接続させて配置することができる。これにより、電極体を効率よく冷却できるので、温度特性に優れた高性能な電気化学セルとすることができる。
本発明の請求項4に記載の電気化学セルによれば、電極体と冷却器との間に熱伝導材が介在しているので、発熱した電極体の熱を冷却器に効率よく伝達し、確実に冷却することができる。したがって、温度特性に優れた高性能な電気化学セルとすることができる。
本発明の請求項5に記載の電気化学セルによれば、板状部材は、電極体と当接する位置決め機構を有するので、電極体と板状部材とを外装体により巻回して互いに固定するだけで、電極体と板状部材との位置決めを高精度に行うことができる。したがって、被取付体に対する電極体の位置決めおよび固定を容易にかつ高精度に行うことができる。
本発明の請求項6に記載の電気化学セルの製造方法によれば、電極体と板状部材とを位置決めして配置する配置工程と、電極体と板状部材とを含んで外装体を巻回する巻回工程と、を行うだけで、電極体と板状部材との位置決めおよび固定を行うことができる。また、板状部材を被取付体に取り付ける取付工程を行うだけで、板状部材と一体化された電極体と、被取付体との位置決めおよび固定を行うことができる。したがって、被取付体に対する電極体の位置決めおよび固定を容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールの斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールを備える電力変換装置を搭載する車両の一部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールの製造方法の説明図であって、配置工程の説明図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールの製造方法の説明図であって、巻回工程の説明図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールの製造方法の説明図であって、充填工程の説明図である。 本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールの製造方法の説明図であって、取付工程の説明図である。
以下、本発明のコンデンサモジュール(請求項の「電気化学セル」に相当。)の実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態によるコンデンサモジュールは、例えば電力変換装置の一部を構成している。電力変換装置は、モータとバッテリとの間の電力授受を制御する。例えば、電力変換装置は、電動車両等に搭載されている。電動車両は、電気自動車、ハイブリッド車両、及び燃料電池車両等である。電気自動車は、バッテリを動力源として駆動する。ハイブリッド車両は、バッテリ及び内燃機関を動力源として駆動する。燃料電池車両は、燃料電池を駆動源として駆動する。
図1は、本発明のコンデンサモジュールの斜視図である。
図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。
図3は、本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールを備える電力変換装置を搭載する車両の一部の構成を示す図である。
<車両>
図3に示すように、車両10は、電力変換装置1に加えて、バッテリ11(BATT)と、走行駆動用の第1モータ12(MOT)、発電用の第2モータ13(GEN)と、を備えている。
バッテリ11は、バッテリケースと、バッテリケース内に収容される複数のバッテリモジュールと、を備えている。バッテリモジュールは、直列に接続される複数のバッテリセルを備えている。バッテリ11は、電力変換装置1の直流コネクタ1aに接続される正極端子PB及び負極端子NBを備えている。正極端子PB及び負極端子NBは、バッテリケース内において直列に接続される複数のバッテリモジュールの正極端及び負極端に接続されている
第1モータ12は、バッテリ11から供給される電力によって回転駆動力(力行動作)を発生させる。第2モータ13は、回転軸に入力される回転駆動力によって発電電力を発生させる。ここで、第2モータ13には、内燃機関の回転動力が伝達可能に構成されている。例えば、第1モータ12及び第2モータ13の各々は、3相交流のブラシレスDCモータである。3相は、U相、V相、及びW相である。第1モータ12及び第2モータ13の各々は、インナーロータ型である。各モータ12,13は、界磁用の永久磁石を有する回転子と、回転子を回転させる回転磁界を発生させるための3相のステータ巻線を有する固定子と、をそれぞれ備えている。第1モータ12の3相のステータ巻線は、電力変換装置1の第1の3相コネクタ1bに接続されている。第2モータ13の3相のステータ巻線は、電力変換装置1の第2の3相コネクタ1cに接続されている。
<電力変換装置>
電力変換装置1は、パワーモジュール21と、リアクトル22と、コンデンサユニット23と、抵抗器24と、第1電流センサ25と、第2電流センサ26と、第3電流センサ27と、電子制御ユニット28(MOT GEN ECU)と、ゲートドライブユニット29(G/D VCU ECU)と、を備えている。
パワーモジュール21は、第1電力変換回路部31と、第2電力変換回路部32と、第3電力変換回路部33と、を備えている。第1電力変換回路部31は、第1の3相コネクタ1bによって第1モータ12の3相のステータ巻線に接続されている。第1電力変換回路部31は、バッテリ11から第3電力変換回路部33を介して入力される直流電力を3相交流電力に変換する。第2電力変換回路部32は、第2の3相コネクタ1cによって第2モータ13の3相のステータ巻線に接続されている。第2電力変換回路部32は、第2モータ13から入力される3相交流電力を直流電力に変換する。第2電力変換回路部32によって変換された直流電力は、バッテリ11及び第1電力変換回路部31の少なくとも一方に供給することが可能である。
第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々は、ブリッジ接続される複数のスイッチング素子によって形成されるブリッジ回路を備えている。例えば、スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、又はMOSFET(Metal Oxide Semi-conductor Field Effect Transistor)等のトランジスタである。例えば、ブリッジ回路においては、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームU相トランジスタUH,ULと、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームV相トランジスタVH,VLと、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームW相トランジスタWH,WLとが、それぞれブリッジ接続されている。
ハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WHは、コレクタが正極バスバーPIに接続されてハイサイドアームを構成している。各相においてハイサイドアームの各正極バスバーPIは、コンデンサユニット23の正極バスバー50pに接続されている。
ローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WLは、エミッタが負極バスバーNIに接続されてローサイドアームを構成している。各相においてローサイドアームの各負極バスバーNIは、コンデンサユニット23の負極バスバー50nに接続されている。
各相においてハイサイドアームの各トランジスタUH,VH,WHのエミッタは、接続点TIにおいてローサイドアームの各トランジスタUL,VL,WLのコレクタに接続されている。
第1電力変換回路部31の各相において接続点TIを形成する第1バスバー51は第1入出力端子Q1に接続されている。第1入出力端子Q1は、第1の3相コネクタ1bに接続されている。第1電力変換回路部31の各相の接続点TIは、第1バスバー51、第1入出力端子Q1、及び第1の3相コネクタ1bを介して第1モータ12の各相のステータ巻線に接続されている。
第2電力変換回路部32の各相において接続点TIを形成する第2バスバー52は第2入出力端子Q2に接続されている。第2入出力端子Q2は、第2の3相コネクタ1cに接続されている。第2電力変換回路部32の各相の接続点TIは、第2バスバー52、第2入出力端子Q2、及び第2の3相コネクタ1cを介して第2モータ13の各相のステータ巻線に接続されている。
ブリッジ回路は、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのコレクタ−エミッタ間においてエミッタからコレクタに向けて順方向となるように接続されるダイオードを備えている。
第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々は、ゲートドライブユニット29から各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLのゲートに入力されるスイッチング指令であるゲート信号に基づき、各相のトランジスタ対のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。第1電力変換回路部31は、バッテリ11から第3電力変換回路部33を介して入力される直流電力を3相交流電力に変換し、第1モータ12の3相のステータ巻線への通電を順次転流させることで、3相のステータ巻線に交流のU相電流、V相電流、及びW相電流を通電する。第2電力変換回路部32は、第2モータ13の回転に同期がとられた各相のトランジスタ対のオン(導通)/オフ(遮断)駆動によって、第2モータ13の3相のステータ巻線から出力される3相交流電力を直流電力に変換する。
第3電力変換回路部33は、電圧コントロールユニット(VCU)である。第3電力変換回路部33は、対を成すハイサイドアーム及びローサイドアームのスイッチング素子を備えている。例えば、第3電力変換回路部33は、ハイサイドアームの第1トランジスタS1及びローサイドアームの第2トランジスタS2を備えている。
第1トランジスタS1は、コレクタが正極バスバーPVに接続されてハイサイドアームを構成している。ハイサイドアームの正極バスバーPVは、コンデンサユニット23の正極バスバー50pに接続されている。第2トランジスタS2は、エミッタが負極バスバーNVに接続されてローサイドアームを構成している。ローサイドアームの負極バスバーNVは、コンデンサユニット23の負極バスバー50nに接続されている。コンデンサユニット23の負極バスバー50nは、バッテリ11の負極端子NBに接続されている。ハイサイドアームの第1トランジスタS1のエミッタはローサイドアームの第2トランジスタS2のコレクタに接続されている。第3電力変換回路部33は、第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2の各々のコレクタ−エミッタ間においてエミッタからコレクタに向けて順方向となるように接続されるダイオードを備えている。
ハイサイドアームの第1トランジスタS1とローサイドアームの第2トランジスタS2との接続点を形成する第3バスバー53は、リアクトル22に接続されている。リアクトル22の両端は、第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2の接続点と、バッテリ11の正極端子PBとに接続されている。リアクトル22は、コイルと、コイルの温度を検出する温度センサとを備えている。温度センサは、信号線によって電子制御ユニット28に接続されている。
第3電力変換回路部33は、ゲートドライブユニット29から第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2の各々のゲートに入力されるスイッチング指令であるゲート信号に基づき、トランジスタ対のオン(導通)/オフ(遮断)を切り替える。
第3電力変換回路部33は、昇圧時において、第2トランジスタS2がオン(導通)及び第1トランジスタS1がオフ(遮断)に設定される第1状態と、第2トランジスタS2がオフ(遮断)及び第1トランジスタS1がオン(導通)に設定される第2状態とを交互に切り替える。第1状態では、順次、バッテリ11の正極端子PB、リアクトル22、第2トランジスタS2、バッテリ11の負極端子NBへと電流が流れ、リアクトル22が直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。第2状態では、リアクトル22に流れる電流が遮断されることに起因する磁束の変化を妨げるようにしてリアクトル22の両端間に起電圧(誘導電圧)が発生する。リアクトル22に蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧はバッテリ電圧に重畳されて、バッテリ11の端子間電圧よりも高い昇圧電圧が第3電力変換回路部33の正極バスバーPVと負極バスバーNVとの間に印加される。
第3電力変換回路部33は、回生時において、第2状態と、第1状態とを交互に切り替える。第2状態では、順次、第3電力変換回路部33の正極バスバーPV、第1トランジスタS1、リアクトル22、バッテリ11の正極端子PBへと電流が流れ、リアクトル22が直流励磁されて磁気エネルギーが蓄積される。第1状態では、リアクトル22に流れる電流が遮断されることに起因する磁束の変化を妨げるようにしてリアクトル22の両端間に起電圧(誘導電圧)が発生する。リアクトル22に蓄積された磁気エネルギーによる誘導電圧は降圧されて、第3電力変換回路部33の正極バスバーPV及び負極バスバーNV間の電圧よりも低い降圧電圧がバッテリ11の正極端子PBと負極端子NBとの間に印加される。
コンデンサユニット23は、第1平滑コンデンサ41(請求項の「電極体」に相当。)と、第2平滑コンデンサ42(請求項の「電極体」に相当。)と、ノイズフィルタ43と、を備えている。なお、本実施形態では、第1平滑コンデンサ41及び第2平滑コンデンサ42は、それぞれ後述するコンデンサモジュール6(図1参照、請求項の「電気化学セル」に相当。)を構成している。
第1平滑コンデンサ41は、バッテリ11の正極端子PBと負極端子NBとの間に接続されている。第1平滑コンデンサ41は、第3電力変換回路部33の回生時における第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2のオン/オフの切換動作に伴って発生する電圧変動を平滑化する。
第2平滑コンデンサ42は、第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々の正極バスバーPI及び負極バスバーNI間、並びに第3電力変換回路部33の正極バスバーPV及び負極バスバーNV間に接続されている。第2平滑コンデンサ42は、正極バスバー50p及び負極バスバー50nを介して、複数の正極バスバーPI及び負極バスバーNI、並びに正極バスバーPV及び負極バスバーNVに接続されている。第2平滑コンデンサ42は、第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々の各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのオン/オフの切換動作に伴って発生する電圧変動を平滑化する。第2平滑コンデンサ42は、第3電力変換回路部33の昇圧時における第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2のオン/オフの切換動作に伴って発生する電圧変動を平滑化する。
ノイズフィルタ43は、第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々の正極バスバーPI及び負極バスバーNI間、並びに第3電力変換回路部33の正極バスバーPV及び負極バスバーNV間に接続されている。ノイズフィルタ43は、直列に接続される2つのコンデンサを備えている。2つのコンデンサの接続点は、車両10のボディグラウンド等に接続されている。
抵抗器24は、第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々の正極バスバーPI及び負極バスバーNI間、並びに第3電力変換回路部33の正極バスバーPV及び負極バスバーNV間に接続されている。
第1電流センサ25は、第1電力変換回路部31の各相の接続点TIを成し、第1入出力端子Q1と接続される第1バスバー51に配置され、U相、V相、及びW相の各々の電流を検出する。第2電流センサ26は、第2電力変換回路部32の各相の接続点TIを成すとともに第2入出力端子Q2と接続される第2バスバー52に配置され、U相、V相、及びW相の各々の電流を検出する。第3電流センサ27は、第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2の接続点を成すとともにリアクトル22と接続される第3バスバー53に配置され、リアクトル22に流れる電流を検出する。
第1電流センサ25、第2電流センサ26、及び第3電流センサ27の各々は、信号線によって電子制御ユニット28に接続されている。
電子制御ユニット28は、第1モータ12及び第2モータ13の各々の動作を制御する。例えば、電子制御ユニット28は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能するソフトウェア機能部である。ソフトウェア機能部は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、及びタイマー等の電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、電子制御ユニット28の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。例えば、電子制御ユニット28は、第1電流センサ25の電流検出値と第1モータ12に対するトルク指令値に応じた電流目標値とを用いる電流のフィードバック制御等を実行し、ゲートドライブユニット29に入力する制御信号を生成する。例えば、電子制御ユニット28は、第2電流センサ26の電流検出値と第2モータ13に対する回生指令値に応じた電流目標値とを用いる電流のフィードバック制御等を実行し、ゲートドライブユニット29に入力する制御信号を生成する。制御信号は、第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々の各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLをオン(導通)/オフ(遮断)駆動するタイミングを示す信号である。例えば、制御信号は、パルス幅変調された信号等である。
ゲートドライブユニット29は、電子制御ユニット28から受け取る制御信号に基づいて、第1電力変換回路部31及び第2電力変換回路部32の各々の各トランジスタUH,VH,WH,UL,VL,WLを実際にオン(導通)/オフ(遮断)駆動するためのゲート信号を生成する。例えば、ゲートドライブユニット29は、制御信号の増幅及びレベルシフト等を実行して、ゲート信号を生成する。
ゲートドライブユニット29は、第3電力変換回路部33の第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2の各々をオン(導通)/オフ(遮断)駆動するためのゲート信号を生成する。例えば、ゲートドライブユニット29は、第3電力変換回路部33の昇圧時における昇圧電圧指令又は第3電力変換回路部33の回生時における降圧電圧指令に応じたデューティー比のゲート信号を生成する。デューティー比は、第1トランジスタS1及び第2トランジスタS2の比率である。
なお、電力変換装置1は、パワーモジュール21を冷却する冷却器70(請求項の「被取付体」及び「冷却器」に相当、図1参照)を備えている。例えば、冷却器70には、内部において冷媒が流通する冷媒流路と、ヒートシンクとして機能するフィンとが設けられている。
<コンデンサモジュール>
本実施形態では、上述の通り、第1平滑コンデンサ41及び第2平滑コンデンサ42は、コンデンサモジュール6(図1参照)を構成している。以下、第1平滑コンデンサ41が構成するコンデンサモジュール6について説明する。なお、第2平滑コンデンサ42が構成するコンデンサモジュールについては、第1平滑コンデンサ41が構成するコンデンサモジュール6と同様であるため、説明を省略する。
図1に示すように、本実施形態のコンデンサモジュール6は、第1平滑コンデンサ41(請求項の「電極体」に相当。)と、板状部材60と、外装体66と、充填剤68と、熱伝導材69を備えている。
第1平滑コンデンサ41は、フィルムコンデンサであり、電極部40を有している。電極部40は、例えば金属化フィルムが扁平形状に巻回されて形成される。ここで、金属化フィルムとは、誘電体により形成された絶縁フィルムと、絶縁フィルムの表面上に設けられた金属蒸着電極とを有する薄膜部材のことをいう。金属化フィルムは、正極体と負極体とに対応して一対設けられている。
金属化フィルムは、帯状の絶縁フィルムの片面に対して、例えばアルミニウム等の金属材料を蒸着することにより形成される。金属化フィルムは、電荷を蓄積する電極板として機能する。第1平滑コンデンサ41の電極部40は、正極体と負極体とに対応する金属化フィルムを2枚重ね合わせ、ロール状に所定の回数だけ巻回することによって形成される。
なお、以下の説明では、第1平滑コンデンサ41の巻回中心軸を中心軸Cとしたとき、中心軸Cに沿う方向を軸方向といい、中心軸Cと直交する方向を径方向といい、中心軸C周りの方向を周方向という場合がある。
第1平滑コンデンサ41の電極部40は、軸方向に延びる長円柱状に形成されている。図2に示すように、第1平滑コンデンサ41の電極部40は、中心軸Cと直交する断面形状が長円形状となっている。第1平滑コンデンサ41の電極部40には、軸方向を挟んで径方向の両側に、それぞれ平坦な面(以下、「一方主面40A」「他方主面40B」という。)が形成されている。一方主面40Aと他方主面40Bとは、それぞれ平面視で軸方向に長手方向を有し、径方向に短手方向を有する長方形状となっている。一方主面40Aと他方主面40Bとは、略平行となっている。
また、第1平滑コンデンサ41の電極部40における一方主面40Aと他方主面40Bのそれぞれの面積は、電極部40の軸方向の端面40C(図1参照)の面積よりも大きくなっている。
第1平滑コンデンサ41は、正極端子45と負極端子47とが設けられている。正極端子45および負極端子47は、例えばそれぞれ銅等の金属材料により形成されている。正極端子45および負極端子47は、軸方向からみて第1平滑コンデンサ41の電極部40の中央に配置されている。正極端子45および負極端子47は、平板状に形成されている。
正極端子45は、正極体の金属化フィルムと電気的に接続されている。正極端子45は、中心軸Cに沿うように設けられている。正極端子45は、軸方向における電極部40の一方の端面から外側に向かって延出している。
正極端子45の端部には、貫通孔45aが設けられている。正極端子45の貫通孔45aには、例えば不図示のボルトが挿通される。正極端子45は、電力変換装置1とバッテリ11とを接続する正極バスバー(図3参照)に対して、貫通孔45aに挿通されたボルトを締結することにより、電気的に接続される。
負極端子47は、負極体の金属化フィルムと電気的に接続されている。負極端子47は、中心軸Cに沿うように設けられている。負極端子47は、軸方向における電極部40の他方の端面から外側に向かって延出している。
負極端子47の端部には、貫通孔47aが設けられている。負極端子47は、電力変換装置1とバッテリ11とを接続する負極バスバー(図3参照)に対して、貫通孔47aに挿通されたボルトを締結することにより、電気的に接続される。
図4は、本発明の実施形態に係るコンデンサモジュールの製造方法の説明図であって、配置工程の説明図である。なお、コンデンサモジュールの製造方法および配置工程については後述する。
図4に示すように、板状部材60は、例えば樹脂材料等の絶縁材料により形成される部材であって、平面視で略I字状に形成されている。
板状部材60は、本体部61と、一対の固定部62,62と、を有している。
本体部61は、平面視で長方形状に形成されている。本体部61の外形状は、第1平滑コンデンサ41の電極部40における一方主面40Aの外形状と略一致している。
本体部61には、第1平滑コンデンサ41と当接する一対の壁部63,63が設けられている。一対の壁部63,63は、本体部61の長手方向の両端部において立設されており、それぞれ短手方向に延びている。一対の壁部63,63の離間距離は、第1平滑コンデンサ41の電極部40における軸方向の長さと略同一か、わずかに広くなっている。
一対の壁部63,63を第1平滑コンデンサ41に向けた状態で、板状部材60が第1平滑コンデンサ41の一方主面40Aに接触するように配置したとき、一対の壁部63,63のうち少なくとも一方の壁部63は、電極部40の軸方向の端面と当接する。これにより、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との軸方向における相対位置を決めることができる。すなわち、板状部材60の一対の壁部63,63は、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との相対位置を決める位置決め機構として機能している。
一対の固定部62,62は、本体部61の長手方向における両端部に接続されて設けられている。一対の固定部62,62は、本体部61の短手方向に沿って延びる長方形状に形成されている。一対の固定部62,62の両端部には、それぞれ貫通孔62aが設けられている。それぞれの貫通孔62aには、ボルト81(図1参照)が挿通される。貫通孔62aに挿通されたボルト81は、第1平滑コンデンサ41の被取付体である冷却器70に締結される。
外装体66は、例えばアルミニウム等の金属材料の薄膜をポリプロピレン(PP)等の樹脂材料でラミネートした多層のフィルム状部材である。外装体66は、例えば帯状に形成されている。外装体66の幅は、第1平滑コンデンサ41の電極部40における軸方向の長さと略同一か、わずかに広くなっている。外装体66は、第1平滑コンデンサ41に対して、電極部40と板状部材60の本体部61とを含んだ状態で、中心軸C周りに巻回される。
このとき、第1平滑コンデンサ41の電極部40と、一対の壁部63,63とが当接した状態で外装体66が巻回される。したがって、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とは、軸方向の位置決めがされた状態で固定される。また、板状部材60の本体部61の外形状は、第1平滑コンデンサ41の電極部40における一方主面40Aの外形状と略一致している。このため、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とは、電極部40と板状部材60の本体部61とを含んだ状態で外装体66を巻回するだけで、周方向の相対位置が決定される。したがって、外装体66は、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを互いに位置決めしつつ容易に固定される。
図1に示すように、充填剤68は、外装体66の内側に充填されている。充填剤68としては、例えばシリコーン等の樹脂材料が好適である。充填剤68は、外装体66が第1平滑コンデンサ41の電極部40と板状部材60の本体部61とを含んで巻回された状態で、軸方向の端部から外装体66の内側に充填されている。充填剤68は、充填された後に硬化することにより、第1平滑コンデンサ41の電極部40と板状部材60の本体部61とを固定する。
第1平滑コンデンサ41の被取付体である冷却器70は、パワーモジュール21(図3参照)を覆うケースであるとともに、内部において冷媒が流通する冷媒流路と、ヒートシンクとして機能するフィンと、を備えている(いずれも不図示)。冷却器70の表面には、4本のボス71が立設されている。4本のボス71は、固定部62,62における貫通孔62aに対応した位置に設けられている。4本のボス71には、それぞれ雌ねじ部71a(図7参照)が設けられている。雌ねじ部71aは、ボス71の立設方向に沿って、所定の深さで形成されている。
第1平滑コンデンサ41は、板状部材が配置された一方主面40Aとは反対側の他方主面40Bが冷却器70に向いた状態で、固定部62,62の貫通孔62aに挿通されたボルト81を冷却器70のボス71に対して締結することにより冷却器70に固定される。
図2に示すように、第1平滑コンデンサ41は、第1平滑コンデンサ41と冷却器70との間に介在する熱伝導材69を備えている。熱伝導材69は、例えばシリコーン等の熱伝導率の高い樹脂材料により形成されたシート状の部材である。熱伝導材69は、第1平滑コンデンサ41の取付状態において、第1平滑コンデンサ41と冷却器70との間に介在している。これにより、発熱した第1平滑コンデンサ41の熱は、冷却器70に伝達される。したがって、第1平滑コンデンサ41の熱は、冷却器70により効率よく放熱される。
次いで、コンデンサモジュールの製造方法について、図4から図7を用いて説明する。
本実施形態のコンデンサモジュール6の製造方法は、配置工程ST1と、巻回工程ST3と、充填工程ST5と、取付工程ST7と、を有する。
図4に示すように、配置工程ST1では、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを位置決めして配置する。具体的には、第1平滑コンデンサ41の一方主面40Aを板状部材60に向けた状態で、第1平滑コンデンサ41の一方主面40Aと板状部材60とを接触させる。このとき、一対の壁部63,63のうち少なくとも一方の壁部63を、電極部40の軸方向の端面と当接させる。これにより、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とは、軸方向における相対位置が決まった状態で配置される。
次いで、図5に示すように、巻回工程ST3では、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを含んで外装体66を巻回する。具体的には、第1平滑コンデンサ41の電極部40と板状部材60の本体部61とを含んだ状態で、中心軸C周りに外装体66を巻回する。このとき、第1平滑コンデンサ41の電極部40と、一対の壁部63,63とが当接した状態で外装体66が巻回される。このため、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とは、軸方向の位置決めがされた状態で固定される。また、板状部材60の本体部61の外形状は、第1平滑コンデンサ41の電極部40における一方主面40Aの外形状と略一致している。このため、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とは、電極部40と板状部材60の本体部61とを含んだ状態で外装体66を巻回するだけで、周方向の相対位置が決定される。
次いで、図6に示すように、充填工程ST5では、外装体66が第1平滑コンデンサ41の電極部40と板状部材60とを含んで巻回された状態で、電極部40の軸方向の端部から外装体66の内側に充填剤68を充填する。その後、所定の環境下で放置することにより、充填剤68を硬化させる。
次いで、図7に示すように、取付工程ST7では、板状部材60を被取付体である冷却器70に取り付ける。具体的には、まず、冷却器70の表面であって、4本のボス71の内側領域に熱伝導材69を配置する。次いで、板状部材60が配置された一方主面40Aとは反対側の他方主面40Bが冷却器70を向くように、第1平滑コンデンサ41を反転させる。次いで、板状部材60の貫通孔62aにボルト81を挿通する。最後に、貫通孔62aに挿通されたボルト81を、被取付体である冷却器70のボス71に締結する。以上により、コンデンサモジュール6の製造工程が終了する。このように、本実施形態によれば、冷却器70に対する第1平滑コンデンサ41の位置決めがなされた状態で、固定が容易に行われる。
本実施形態のコンデンサモジュール6によれば、第1平滑コンデンサ41の電極部40と板状部材60とを外装体66により巻回して互いに固定するだけで、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との位置決めおよび固定を行うことができる。また、板状部材60は、被取付体である冷却器70に取り付けるための固定部62を有するので、冷却器70に板状部材60の固定部62を取り付けるだけで、板状部材60と一体化された第1平滑コンデンサ41と、冷却器70との位置決めおよび固定を行うことができる。したがって、冷却器70に対する第1平滑コンデンサ41の位置決めおよび固定を容易に行うことができる。
また、本実施形態のコンデンサモジュール6によれば、外装体66の内側に充填剤68を充填することで、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とが互いに固定されているので、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との位置ずれを防止できる。したがって、冷却器70に対する第1平滑コンデンサ41の位置決めおよび固定を容易にかつ確実に行うことができる。
また、本実施形態のコンデンサモジュール6によれば、第1平滑コンデンサ41は、板状部材60が配置された一方主面40Aとは反対側の他方主面40Bが冷却器70に向いた状態で冷却器70に対して固定されているので、第1平滑コンデンサ41の他方主面40Bを冷却器70に接続させて配置することができる。これにより、第1平滑コンデンサ41を効率よく冷却できるので、温度特性に優れた高性能なコンデンサモジュール6とすることができる。
また、本実施形態のコンデンサモジュール6によれば、第1平滑コンデンサ41と冷却器70との間に熱伝導材69が介在しているので、発熱した第1平滑コンデンサ41の熱を冷却器70に効率よく伝達し、確実に冷却することができる。したがって、温度特性に優れた高性能なコンデンサモジュール6とすることができる。
また、本実施形態のコンデンサモジュール6によれば、板状部材60は、第1平滑コンデンサ41の電極部40と当接する壁部63を有するので、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを外装体66により巻回して互いに固定するだけで、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との位置決めを高精度に行うことができる。したがって、被取付体である冷却器70に対する第1平滑コンデンサ41の位置決めおよび固定を容易にかつ高精度に行うことができる。
また、本実施形態のコンデンサモジュール6の製造方法によれば、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを位置決めして配置する配置工程ST1と、第1平滑コンデンサ41と板状部材60とを含んで外装体66を巻回する巻回工程ST3と、を行うだけで、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との位置決めおよび固定を行うことができる。また、板状部材60を被取付体である冷却器70に取り付ける取付工程ST7を行うだけで、板状部材60と一体化された第1平滑コンデンサ41と、冷却器70との位置決めおよび固定を行うことができる。したがって、冷却器70に対する第1平滑コンデンサ41の位置決めおよび固定を容易に行うことができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
板状部材60や充填剤68、熱伝導材69等の材料については、上述の実施形態に限定されない。
また、上述の実施形態では、板状部材60は、平面視で略I字状に形成されていたが、板状部材60の形状は上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態では、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との位置決め機構として、第1平滑コンデンサ41の電極部40と当接する壁部63を設けたが、位置決め機構の態様は壁部63に限定されない。したがって、第1平滑コンデンサ41と板状部材60との位置決め機構として、例えば第1平滑コンデンサ41と当接する突起部であってもよいし、第1平滑コンデンサ41の外形を収容可能な凹部であってもよい。
上述の実施形態では、第1平滑コンデンサ41が取り付けられる被取付体として、冷却器70を例に説明をしたが、第1平滑コンデンサ41が取り付けられる被取付体は冷却器70に限定されない。したがって、第1平滑コンデンサ41が取り付けられる被取付体として、例えばブラケット等であってもよい。
上述の実施形態では、第1平滑コンデンサ41は、被取付体である冷却器70に対して、板状部材60の貫通孔62aに挿通されるボルト81により締結固定されていたが、第1平滑コンデンサ41の固定手段はボルト81に限定されない。したがって、例えば、板状部材60と被取付体とにそれぞれ係合部と被係合部とを設け、スナップフィット等により第1平滑コンデンサ41を被取付体に固定してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
6 コンデンサモジュール(電気化学セル)
40A 一方主面
40B 他方主面
41 第1平滑コンデンサ(電極体)
60 板状部材
62 固定部
63 壁部(位置決め機構)
66 外装体
68 充填剤
69 熱伝導材
70 冷却器(被取付体)
ST1 配置工程
ST3 巻回工程
ST7 取付工程

Claims (6)

  1. 正極体および負極体を含む電極体と、
    被取付体に取り付けるための固定部を有する板状部材と、
    前記電極体と前記板状部材とを含んで巻回され、前記電極体と前記板状部材とを互いに固定する外装体と、
    を備えたことを特徴とする電気化学セル。
  2. 前記板状部材は、前記電極体の一方主面に接触するように配置されており、
    前記外装体が前記電極体と前記板状部材とを含んで巻回された状態で、前記外装体の内側に充填剤を充填することで、前記電極体と前記板状部材とが互いに固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル。
  3. 前記被取付体は、冷却器であり、
    前記電極体は、前記板状部材が配置された前記一方主面とは反対側の他方主面が、前記冷却器に向いた状態で、前記冷却器に対して固定されていることを特徴とする請求項2に記載の電気化学セル。
  4. 前記電極体と前記冷却器との間に介在する熱伝導材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電気化学セル。
  5. 前記板状部材は、前記電極体と当接する位置決め機構を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気化学セル。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電気化学セルの製造方法であって、
    前記電極体と前記板状部材とを位置決めして配置する配置工程と、
    前記前記電極体と前記板状部材とを含んで前記外装体を巻回する巻回工程と、
    前記板状部材を前記被取付体に取り付ける取付工程と、
    を有することを特徴とする電気化学セルの製造方法。
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