JP2019175746A - 放電ランプ - Google Patents

放電ランプ Download PDF

Info

Publication number
JP2019175746A
JP2019175746A JP2018064157A JP2018064157A JP2019175746A JP 2019175746 A JP2019175746 A JP 2019175746A JP 2018064157 A JP2018064157 A JP 2018064157A JP 2018064157 A JP2018064157 A JP 2018064157A JP 2019175746 A JP2019175746 A JP 2019175746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
electrode
coil
discharge
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018064157A
Other languages
English (en)
Inventor
武田 雄士
Yuji Takeda
雄士 武田
正和 堀内
Masakazu Horiuchi
正和 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP2018064157A priority Critical patent/JP2019175746A/ja
Publication of JP2019175746A publication Critical patent/JP2019175746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Discharge Lamp (AREA)

Abstract

【課題】点灯と消灯とを繰り返す放電ランプにおいて、点灯直後にコイルの端部へアークスポットが形成されることを抑制するとともに、放電ランプの不点灯の発生を抑制する放電ランプを提供する。【解決手段】実施形態によれば、放電ランプは、発光管と、電極と、金属筒体と、金属箔と、アウターリードと、を有し、紫外線を放出する。発光管は、放電空間を有する。電極は、放電空間の両側に設けられ、放電空間に延びて設けられる電極軸および電極軸の放電空間側にコイルを有する。金属筒体は、コイルと発光管の間に設けられる。金属箔は、電極と接続される。アウターリードは、金属箔と接続される。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、放電ランプに関する。
紫外線を放出する光源として、例えば、液晶製造工程での封止用接着剤の硬化や、印刷工程における紫外線硬化インクの硬化に用いる放電ランプが用いられている。紫外線を放出する放電ランプには、紫外線を放出する水銀の他に、鉄、スズ、タリウム、マグネシウム、ビスマス等の金属とハロゲン物質の混合物であるメタルハライドを封入した、メタルハライドランプが開示されている。液晶製造工程で用いられる場合、メタルハライドランプは常時通電されて用いられるが、接着剤の材料評価用途等、材料試験評価実験で用いられる場合、一日に数回、放電ランプの点灯と消灯とを繰り返す場合がある。
特開2015−185261号公報 特開2012−160330号公報
従来の実施例を図7に示す。放電ランプ100に通電して点灯した直後の数秒〜数十秒間は、電極軸22先端の温度が熱電子放出に必要な温度(2500〜3000℃)に上昇していないために、電極軸22の先端以外の電極表面にアークスポットが形成されることがある。
このような放電ランプ100を、点灯と消灯とを繰り返す、いわゆる点滅点灯の条件で用いると、点灯直後に数秒〜数十秒間、電極20のコイル24の一端に生じるアークスポットの熱が筒体32および封止部14に伝わって高温となる。一方、放電ランプ100の消灯時には、筒体32および封止部14の温度が室温まで下がる。このために、放電ランプ100の点灯と消灯の繰り返しで生じる封止部14の膨張や収縮の繰り返し、いわゆる熱履歴により、点灯と消灯との繰り返しで筒体32と封止部14に生じる歪が大きくなり、封止部14のクラックの原因となる。よって、点滅点灯を繰り返すことで、発光管10からのリークにより放電ランプ100の不点灯に至る場合がある。
本発明の実施形態は、点灯と消灯とを繰り返す放電ランプにおいて、点灯直後にコイルの端部へアークスポットが形成されることを抑制するとともに、放電ランプの不点灯の発生を抑制する放電ランプを提供する。
本発明の実施形態によれば、放電ランプは、発光管と、電極と、金属筒体と、金属箔と、アウターリードと、を有し、紫外線を放出する。発光管は、放電空間を有する。電極は、放電空間の両側に設けられ、放電空間に延びて設けられる電極軸および電極軸の放電空間側にコイルを有する。金属筒体は、コイルと発光管の間に設けられる。金属箔は、電極と接続される。アウターリードは、金属箔と接続される。
本発明の実施形態によれば、点灯と消灯とを繰り返す放電ランプにおいて、点灯直後にコイルの端部へアークスポットが形成されることを抑制するとともに、放電ランプの不点灯の発生を抑制する放電ランプを提供することができる。
図1は、第1の実施形態に係る放電ランプ1を例示する模式図である。 図2は、第1の実施形態に係る放電ランプ1の一方の電極20の近傍を拡大した図である。 図3は、第1の実施形態に係る放電ランプ1および従来の放電ランプ100の点灯時間と紫外線照度維持率の関係を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る放電ランプ1の変形例1を例示する模式図である。 図5は、第1の実施形態に係る放電ランプ1の変形例2を例示する模式図である。 図6は、第1の実施形態に係る放電ランプ1に設けられる金属筒体34の変形例を例示する模式図である。 図7は、従来例の放電ランプ100を例示する模式図である。
以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1,2,3,4,5,6は、発光管10と、一対の電極20,20と、金属筒体34と、金属箔26と、アウターリード28と、を有し、紫外線を放出する。発光管10は、放電空間12を有する。一対の電極20,20は、放電空間12の両端に設けられ、放電空間12に延びて設けられる電極軸22および電極軸22の放電空間12側にコイル24を有する。金属筒体34は、コイル24と発光管12の間に設けられる。金属箔26は、電極22と接続される。アウターリード28は、金属箔26と接続される。放電ランプ1,2,3,4,5,6は、紫外線を放出する。
本実施形態によれば、点灯と消灯とを繰り返す放電ランプ1,2,3,4,5,6において、点灯直後にコイル24の端部へアークスポットが形成されることを抑制するとともに、放電ランプ1,2,3,4,5の不点灯の発生を抑制することができる。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1,2,3,6において、金属筒体34の放電空間12側の端部は、コイル24の一端を覆う。
本実施形態によれば、点灯と消灯とを繰り返す放電ランプにおいて、点灯直後にコイルの端部へアークスポットが形成されることを抑制するとともに、放電ランプの不点灯の発生を抑制することができる。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ4,5において、金属筒体34の放電空間12側の端部は、コイル24よりも発光管10の内壁側に設けられる。
本実施形態によれば、アークが発光管10の放電空間12側の内面に接触することを抑制することができる。
また、以下で説明する実施形態に係る放電ランプ1,2,3,4,5,6において、金属筒体34の表面には、金属酸化物層が形成される。
本実施形態によれば、点灯と消灯とを繰り返す放電ランプにおいて、点灯直後にコイルの端部へアークスポットが形成されることを抑制するとともに、放電ランプの不点灯の発生を抑制することができる。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る放電ランプについて、図1を用いて説明する。図1は、放電ランプ1を例示している。
図1に示したように、本実施形態に係る放電ランプ1は、発光管10と、一対の電極、20,20とを有する。
発光管10は、直管状に形成され、内部に放電空間12を有する。また、発光管10の両端には封止部14,14が形成されることで、放電空間12を気密に保つ。発光管10は、紫外線を透過する材料で構成されており、例えば石英ガラスで構成される。発光管10は、外径が26mm、長手方向の長さ(いずれかの発光管10における一方の封止部14−他方の封止部14の距離)が1200mmである。
放電空間12には、封止部14,14の外部より電力が印加されることで、放電空間12内に対向して設けられる一対の電極20−20間でアーク放電が生起されて発光する。放電空間12は、例えば内径が22.5mm、発光長(一対の電極20−20間の距離)が1095mmで構成される。
封止部14,14は、放電空間12の両端に形成される。封止部14,14は、発光管10と同じ石英ガラスで構成される。封止部14,14は、電極20,20を所望の位置に設けた後に、不図示の減圧手段により放電空間12を減圧したあとで不図示のガスバーナーなどの溶融手段により溶融して成形する、いわゆるシュリンクシールにより形成される。なお、封止部14,14には、発光管10と異なる石英ガラスなどで構成されても良い。また、封止部14,14は、不図示のガスバーナーなどの溶融手段により溶融して、不図示のピンチャーなどの成形手段によりピンチして封止する、いわゆるピンチシールにより形成されてもよい。封止部14,14の長さは、例えば、40mmである。
放電空間12には、封入金属16および不図示の希ガスが封入される。封入金属16、希ガスは、放電空間12内でアーク放電が生起されることにより蒸発して発光に寄与する。封入金属16は、水銀および金属ハロゲン化物の混合物として、一部が放電空間12中に凝集し、残りが蒸気として放電空間12中に存在する。封入金属16は、水銀および金属ハロゲン化物を含む。水銀は、例えば100mg封入される。金属ハロゲン化物は、例えば鉄が9mg、ヨウ化タリウム2mg、ヨウ化マグネシウムが2mg、ヨウ化水銀が40mg、臭化水銀を5mg封入される。希ガスは、例えばキセノンが7kPa封入される。なお、希ガスは、アルゴン、クリプトン、キセノンなどのいずれか一種、または二種以上の混合ガスでよい。
ここで、電極20,20の構成について、図2を用いて更に詳しく説明する。なお、電極20,20は同一の構成であることから、以降は一方の電極20についてのみ説明する。
封止部14の内部には、電極20として電極軸22、コイル24、金属箔26、アウターリード28が設けられる。
電極軸22は、放電空間12に電力を印加する。電極軸22は、一端が放電空間12に突出して構成され、他端が封止部14に埋設される。また、電極軸22の放電空間12側に突出した電極先端22aにはコイル24が設けられる。また、電極軸22は、電極先端22aの側である電極末端22bで第1接続部23を介して金属箔26と接続される。電極軸22は、例えば、主な材料としてタングステンを含む。また、電極軸22は、放電ランプ1の点灯中に、電極軸22の主な材料として構成されるタングステンの再結晶化による電極軸22の強度低下を抑制するため、微量の金属を含んだ、いわゆるドープタングステンにより構成される。なお、電極軸22には、例えば、電子放射性を良くするため、例えば酸化トリウムを含むトリエーテッドタングステンで構成されても良い。電極軸22は、他端側が後述する金属箔26との溶接を容易とするため、平坦となるように切削加工されている。電極軸22は、一端側の電極先端22aの外径が2mm、他端側の電極末端22bの切削加工された平面の厚みが1.5mmである。
第1接続部23は、電極軸22と後述する金属箔26とを溶接により接続する。第1接続部23は、例えば、電気溶接により設けられる。
コイル24は、電極軸22の一端側に設けられ、放電中の電極軸22から温度を放射することで、電極先端22aを除く電極軸22の温度上昇を抑制する。また、コイル24は、放電ランプ1の点灯始動時に電極20全体でグロー放電が安定して行われるために電極軸22の表面積を増大させる。コイル24は、一端が電極軸22の一端側、すなわち、放電空間12側に設けられ、他端が電極軸22の他端側に設けられる。コイル24は、電極軸22の電極先端22a側に、例えばコイル24を構成する線材1本を二重に巻回することにより設けられる、いわゆる二重巻構造である。コイル24は、例えばドープタングステンにより構成される。
金属箔26は、封止部14に埋設されて封止されることにより、発光管10を気密に保つ。金属箔26は、一端が電極軸22の他端と溶接され、他端がアウターリード28の一端と溶接され、封止部14に埋設して設けられる。金属箔26は、例えばモリブデンにより構成される。なお、金属箔26が複数枚設けられる場合は、セパレータガラス27が設けられる。
セパレータガラス27は、複数枚の金属箔26,26同士の接触を防止する。セパレータガラス27は、例えば、金属箔26の面積と同等か、より大きいことが望ましい。セパレータガラス27は、例えば、石英ガラスにより構成される。なお、金属箔26が1枚で構成される場合は、セパレータガラス27を設けなくてもよい。
アウターリード28は、一部が封止部14に埋設され、他端が不図示の点灯回路と接続され、発光管10の内部と外部とが電気的に接続される。アウターリード28は、一端が第2接続部29を介して金属箔26と接続され、他端が不図示の点灯回路と接続される。アウターリード28は、例えば、モリブデンにより構成される。
第2接続部29は、金属箔26とアウターリード28とを溶接により接続する。第2接続部29は、例えば、電気溶接により設けられる。
このようにして設けられた放電ランプ1は、不図示の点灯回路から、放電ランプ1に電力が供給されることで、紫外線が放出される。
ここで、封止部14と電極20の構成について、更に詳しく説明する。
電極20の外周には、筒体32、金属筒体34が設けられる。
電極20の外周、より詳しくは、電極20の電極軸22の外周には、筒体32が設けられる。筒体32は、電極20を封止部14に封着するときに、電極20の電極軸22が封止部14の延びる方向に垂直な断面で見たときに封止部14の中心軸から偏る現象、いわゆる偏心を抑制する。また、筒体32は、放電空間12内に封入された金属ハロゲン化物が封止部14へ侵入することを抑制してもよい。筒体32は、封止部14の線膨張係数と近いことが望まれる。筒体32は、例えば、石英ガラスで構成される。
また、電極20の外周、より詳しくは、電極20の電極軸22の外周には、金属筒体34が設けられる。金属筒体34は、一端が電極軸22および筒体32の間に、電極軸22に溶接されることで設けられ、他端が放電空間12側に設けられる。金属筒体34は、例えば、他端が電極20に設けられたコイル24の放電空間12と対向する側の外周に設けられ、一端側に向かって縮径する、いわゆるテーパー形状である。金属筒体34の他端の内径は、例えば、電極20のコイル24の外径よりも0〜1[mm]大きく形成されることが望ましい。金属筒体34は、例えば、モリブデンにより構成される。金属筒体34の放電空間12に露出する側には、金属筒体34からの放電を抑制するため、例えば、アルミナ(Al)、イットリア(Y)、ジルコニア(ZrO)などで構成される、図示しない金属酸化物層が形成されていてもよい。ここで、金属筒体34が有する不図示の金属酸化物層は、例えば発光管10を、電極20が放電ランプ1の外側に露出するように、放電ランプ1長手方向に垂直な断面で切断し、電子線マイクロアナライザ(EPMA)により分析することで同定することができる。EPMAは、例えば、日本電子社製JXA−8200が用いられる。なお、金属筒体34の電極軸22との接続様式は溶接に限定されない。例えば、金属筒体34の一端が、電極軸および筒体32の間に生じる隙間に挟み込まれる形態で設けられてもよい。また、金属筒体34は電極軸22と筒体32とで挟み込まれて変形する可能性があるため、金属筒体34の外周に不図示のスリットを設けてもよい。
金属筒体34を設けることによる効果は以下のとおりである。すなわち、金属筒体34を設けない放電ランプ100で説明すると、放電ランプ100が点灯した直後の数秒〜数十秒間は、電極軸22先端の温度が熱電子放出に必要な温度(2500〜3000℃)に上昇していないために、電極軸先端22a以外の電極表面にアークスポットが形成されることがある。特に、電極20に設けられるコイル24の一端は電極軸22にコイル形状となるように巻きつけられて形成後切断されることで形成される。コイル24の切断によりコイル24の一端にはエッジが生じるため、放電ランプ100に通電して点灯した直後に電極軸22よりも、電極軸22に設けられるコイル24の一端から電子が放出されて、コイル24の一端にアークスポットが形成されることが多い。そこで、コイル24の一端を電極軸先端22a側に位置させると、電極軸先端に形成されたアークスポットがコイル24の一端側に移動してちらつきの原因となることがあるため、コイル24の一端は封止部14側に位置させる。ただし、ランプ製造工程中において筒体32が電極20のコイル24の一端側と近接(0〜2[mm])することがある。
このような放電ランプ100を、点灯と消灯とを繰り返す、いわゆる点滅点灯の条件で用いると、点灯直後に数秒〜数十秒間、電極20のコイル24の一端に生じるアークスポットの熱が筒体34および封止部14に伝わって高温となる。一方、放電ランプ100の消灯時には、筒体32および封止部14の温度が室温まで下がる。このために、放電ランプ100の点灯と消灯の繰り返しで生じる封止部14の膨張や収縮の繰り返し、いわゆる熱履歴により、点灯と消灯との繰り返しで筒体32と封止部14に生じる歪が大きくなり、封止部14のクラックの原因となる。よって、点滅点灯を繰り返すことで、発光管10からのリークにより放電ランプ100の不点灯に至る場合がある。
一方、金属筒体34を設けることで、コイル24の一端から電子が放出されることを抑制できることから、電極軸先端22aから電子が放出され、電極軸先端22aにアークスポットが形成される。このため、電極軸先端22aに形成されたアークスポットがコイル24の一端に移動することがなくなるため、ちらつきが発生することを抑制できる。
また、電極軸先端22aにアークスポットが形成されることで、電極軸先端22aからのアークスポットの熱が筒体34や封止部14に伝わりにくくなり、放電ランプ1の点灯と消灯の繰り返しで生じる封止部14の熱履歴が小さくなり、放電ランプ1の点灯と消灯とを繰り返しても筒体34や封止部14に生じる歪が大きくならない。よって、封止部14からクラックが発生することが抑制でき、放電ランプ1の不点灯の発生を抑制することができる。
また、本発明によれば、金属筒体34の他端が、コイル24の一端を覆う。このような構成とすることで、放電ランプ1の点灯時にコイル24から電子が放出されることをより確実に抑制することができ、電極軸先端22aから電子が放出され、電極軸先端22aにアークスポットが形成される。このため、放電ランプ1の点灯と消灯とを繰り返しても筒体34や封止部14に生じる歪が大きくならない。よって、封止部14からクラックが発生することが抑制でき、放電ランプ1の不点灯の発生をより確実に抑制することができる。
また、本発明によれば、金属筒体34の表面には、金属酸化物層が形成される。このような構成とすることで、金属筒体34からの放電を抑制することができるため、放電ランプ1の点灯時にコイル24や金属筒体34から電子が放出されることをより確実に抑制することができ、電極軸先端22aから電子が放出され、電極軸先端22aにアークスポットが形成される。このため、放電ランプ1の点灯と消灯とを繰り返しても筒体34や封止部14に生じる歪が大きくならない。よって、封止部14からクラックが発生することが抑制でき、放電ランプ1の不点灯の発生をより確実に抑制することができる。
なお、上記実施形態で、放電ランプ1は、封入金属16にメタルハライドを用いた、いわゆるメタルハライドランプの構成であったが、封入金属16に水銀以外の金属ハロゲン化物を有しない、即ち、水銀、ハロゲン化物、希ガスのみを封入した、いわゆる高圧水銀ランプであってもよい。
ここで、放電ランプ1において、金属筒体34の有無による寿命特性の比較を行った。評価条件は以下のとおりである。なお、照度維持率は、点灯0時間において、主たる波長365nmの照度値(照度計本体:オーク製作所社製照度計UV−M03A、センサ:オーク製作所製UV−SD35)を100%として任意の時間の照度を規格化した。
本実施形態の放電ランプ1:内径=22.5mm、放電空間12の長さ=1115mm、放電ランプ1の全体長さ=1420mm、ランプ電圧=620V、ランプ電流=20A。電極20:電極軸22=トリアを含有したタングステン(トリエーテッドタングスステン)、直径2mm、コイル24:ドープタングステン、線径0.7mmを電極軸22の電極先端22a側に、外径3.4mmとなるように巻き付けた。
ランプ電力=12kW(定電力)、金属筒体34:モリブデン(厚み0.2mm)による金属スリーブの放電空間12側の内径が3.5mm、封止部14側の内径2.1mm。放電空間12側の外表面に、金属酸化物層としてアルミナ(Al)層を10um形成した。
また、放電ランプ1は、10分点灯−20分消灯の周期で点灯と消灯とを繰り返す、いわゆる点滅点灯を行った。
従来品の放電ランプ100(電極200の詳細を図3に示す):本実施形態の放電ランプ1と同様の構成であるが、金属筒体34を有していない。
結果を図3に示す。なお、図3で、横軸は点灯時間(時間)、縦軸は照度維持率(%)を示す。図3から明らかであるとおり、金属筒体34を有することで、点灯時間が1000時間でも照度維持率が80%以上を確保することができた。一方、金属筒体34を有していないと、点灯時間が500時間後に照度維持率が急速に低下した。以上のことから、放電ランプ1は、金属筒体34を設けることが望ましいことがわかる。
(第1の実施形態の変形例1)
第1実施形態の変形例1に係る放電ランプ2,3について、図4を用いて説明する。図2は、放電ランプ2,3を例示している。なお、第1の実施形態と同じ構成については符号を同一とし、以降の説明を省略する。
図4(a),(b)に示すように、金属筒体34の形状は限定されない。例えば、図4(a)に示すように、金属筒体34の封止部14側が略平板の略有底開口形状となっていてもよい。また、図4(b)に示すように、金属筒体34の封止部14側が略半球形状となっていてもよい。このような構成であっても、第1の実施形態と同様に、封止部14からクラックが発生することが抑制でき、放電ランプ1の不点灯の発生をより確実に抑制することができる。
(第1の実施形態の変形例2)
第1実施形態の変形例2に係る放電ランプ4,5について、図5を用いて説明する。図5は、放電ランプ4,5を例示している。
図5(a),(b)に示すように、金属筒体34の放電空間12側の端部が、コイルよりも発光管12の内壁側に設けられている。例えば、図5(a)に示すように、金属筒体34の一端が放電空間12側で広がる形状となっていてもよい。また、図5(b)に示すように、金属筒体34の一端も封止部14側へ湾曲する形状となっていてもよい。このような構成とすることで、コイル22にアークスポットが形成されても、コイル22と発光管10の間に金属筒体34が設けられることとなり、アークが発光管10の放電空間12側の内面に接触することを抑制することができる。
なお、金属筒体34が電極軸22aに設けられる形態は限定されない。例えば、図5(c)に示すように、放電ランプ6において、金属筒体34の他端が放電空間12側で電極軸22aと溶接される形状となっていてもよい。また、図5(c)に示すように、筒体32の放電空間12側の端面が発光管12の内面よりも放電空間12側へ突出していてもよい。
また、金属筒体34は、上記構造に限定されない。図6は、金属筒体34の変形例を例示している。
図6に示す金属筒体36のように、金属筒体36の、電極軸22側の端部に欠け部Sが設けられていてもよい。金属筒体36に欠け部Sが設けられることで、金属筒体36が電極軸22と筒体32とで挟み込まれても変形を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,2,3,4,5,6,100…放電ランプ、
10…発光管、
12…放電空間、
14…封止部、
16…封入金属、
20…電極、
22…電極軸、
24…コイル、
26…金属箔、
28…アウターリード、
32…筒体、
34、36…金属筒体。

Claims (4)

  1. 放電空間を有する発光管と;
    前記放電空間の両端に設けられ、前記放電空間に延びて設けられる電極軸および前記電極軸の前記放電空間側にコイルを有する一対の電極と;
    前記コイルと前記発光管の間に設けられる金属筒体と;
    前記電極と接続される金属箔と;
    前記金属箔と接続されるアウターリードと;を有し、紫外線を放出する放電ランプ。
  2. 前記金属筒体の前記放電空間側の端部は、前記コイルの一端を覆う、請求項1記載の放電ランプ。
  3. 前記金属筒体の前記放電空間側の端部は、前記コイルよりも前記発光管の内壁側に設けられる、請求項1記載の放電ランプ。
  4. 前記金属筒体の表面には、金属酸化物層が形成される、請求項1ないし3のいずれか一つに記載の放電ランプ。
JP2018064157A 2018-03-29 2018-03-29 放電ランプ Pending JP2019175746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064157A JP2019175746A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 放電ランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064157A JP2019175746A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 放電ランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019175746A true JP2019175746A (ja) 2019-10-10

Family

ID=68169659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018064157A Pending JP2019175746A (ja) 2018-03-29 2018-03-29 放電ランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019175746A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4681668B2 (ja) 箔シールランプ
JP4494224B2 (ja) ランプ用封着体および放電ランプ
US8664856B2 (en) Electrode for a discharge lamp and a discharge lamp and method for producing an electrode
JP2019175746A (ja) 放電ランプ
JP2019061817A (ja) 放電ランプ
US20100171421A1 (en) High-pressure discharge lamp
JP4587118B2 (ja) ショートアーク放電ランプ
JP2021150176A (ja) 高圧放電ランプ
JP2008293912A (ja) 高圧放電灯およびこれを用いた光源装置
JP2021150177A (ja) 放電ランプ
JP2000058000A (ja) 箔シール構造をもつランプ
JP7369352B2 (ja) メタルハライドランプ
JP6120182B2 (ja) 両端封止型ショートアークフラッシュランプ
JP5800190B2 (ja) ショートアーク型放電ランプ
JP3447706B2 (ja) 高圧放電灯およびそのバルブの封止方法
JP5640998B2 (ja) エキシマランプ
JP5056916B2 (ja) 高圧放電ランプ
JP2021150175A (ja) 高圧放電ランプ
JP2020072006A (ja) 放電ランプ
WO2017006541A1 (ja) 閃光放電管および閃光放電管を備える発光装置
JP2003282024A (ja) 高圧放電灯およびそのバルブの封止方法
JP6295776B2 (ja) 放電ランプ、および放電ランプの製造方法
KR20210027013A (ko) 메탈할라이드 램프 및 자외선 조사 장치
JP2021039851A (ja) 放電ランプ
JP2015185261A (ja) ロングアーク型メタルハライドランプ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200401