JP2019174450A - タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピンドルユニットへの取付時に取付対象リムが搬送手段に接触することを回避する。【解決手段】リムテーブル13に搭載される複数のリム12のそれぞれのリムサイズを、リムテーブル13の複数の搭載位置のうち、対応する搭載位置と関連づけて登録する登録工程と、複数の搭載位置のうちの少なくとも第1の搭載位置に搭載された第1のリム12の外周縁部におけるサイズを、リム計測機構40を用いて実際に計測する計測工程と、計測された第1のリム12の外周縁部におけるサイズが、登録されたリムサイズである登録リムサイズと対応しているか否かを判定する判定工程と、外周縁部におけるサイズが登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、リムが一対のコンベアに接触することを回避するための回避動作が行われる回避工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤ試験機において、当該タイヤ試験機のリムテーブルに搭載されているリムのサイズであるリムサイズを管理する方法に関する。
従来、互いに異なる内周径又はトレッド面の幅を有する複数のタイヤの試験を実施することが可能なタイヤ試験機が知られている(例えば特許文献1)。このようなタイヤ試験機では、複数のタイヤのサイズにそれぞれ対応する複数のリムが用いられる。当該タイヤ試験機は、前記複数のリムが搭載されるリムテーブルと、リムが取り付けられるスピンドルユニットと、を備える。このタイヤ試験機は、前記スピンドルユニットに取り付けられた前記リムを、前記リムテーブルに搭載された複数のリムのうちの何れかのリムに交換するための機構を備え、当該機構により半自動あるいは自動で前記リムの交換が行われる。
通常、前記リムテーブルは、前記複数のリムを搭載するための複数の搭載位置(複数のポジション)を有する。当該リムテーブルにストック(搭載)されている前記複数のリムのそれぞれは、対応する搭載位置に関連付けられて管理されている。前記複数のリムのサイズに関する情報は、タイヤ試験機の動作を制御する制御部等に予め登録されている。
前記タイヤ試験機において、前記スピンドルユニットに前記リムテーブルに搭載された複数のリムのうちの何れかのリム(取付対象リム)を取り付けるリム交換時には、タイヤを搬送するために設けられて互いに接近ないし離反することが可能な一対の搬送手段の間の間隔が当該取付対象リムのリムサイズに応じた適正間隔に調節された状態で、当該取付対象リムが前記一対の搬送手段の間を通過することにより前記リムテーブルから前記一対の搬送手段よりも上方に移動する。例えば、タイヤ試験機が自動リム交換機能を備える場合、当該タイヤ試験機の制御部は、前記リム交換時において、登録されている前記リムのサイズに関する情報に基づいて、次に試験対象となるタイヤのサイズに対応するリムを選択し、選択された当該リムが前記一対の搬送手段の間を通過可能となるように前記一対の搬送手段の間の間隔を前記適正間隔に自動的に調整する。
ところで、上記のようなタイヤ試験機において、自動的にリムが交換される動作が円滑に行われるためには、予め登録されているリムのサイズに関する情報が正しいことが必要である。この予め登録されるリムのサイズに関する情報は、複数のリムがリムテーブルに搭載された後、作業者による手作業で入力される。
しかしながら、何らかの理由により、登録されたリムサイズがリムテーブルに搭載された対応するリムのサイズと異なるという不都合が生じる場合がある。かかる場合には、前記制御部は、前記リムテーブルに実際に搭載されているリムのサイズではなく、当該サイズとは異なるサイズを記憶している。
このようにリムのサイズに関して誤った情報が記憶されることは、リムの交換作業時に、次のような不具合が発生する原因となる。
例えば、図8に示すように、タイヤ試験機100において、スピンドルユニットに取り付けられたリムを、リムテーブルにストックされているリム104に交換するリム交換時に、一対の搬送手段101(図例では、ローラコンベア方式の一対の搬送手段)の間隔が、誤った登録情報に基づいて、実際のリムサイズに対応していない間隔に調節され、これにより、リム104が搬送手段101と接触してしまう虞がある。
すなわち、一対の搬送手段101の間隔が、スピンドルユニットに取り付けられるリム104の外周径より広くなるように調節されていない場合、すなわち、誤って所定の間隔よりも狭く調整された場合には、リム104が前記一対の搬送手段101の間を通過するときに当該搬送手段101に接触して搬送手段101が損傷する可能性がある。
特開2013−104744号公報
本発明は、リムの交換時において、スピンドルユニットからリムを取り外した後、リムテーブルに搭載される複数のリムのうちの何れかのリムである取付対象リムをスピンドルユニットに取り付けるときに、当該取付対象リムが搬送手段に接触することを回避することができるタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法を提供することを目的とする。
本発明は、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法である。当該タイヤ試験機は、タイヤ試験の試験対象であるタイヤを搬送する一対のコンベアと、当該一対のコンベアよりも下方に配置されるリムテーブルであって、第1のリム及び第2のリムを含むとともに互いに異なるリムサイズを有する複数のリムをそれぞれ搭載可能な複数の搭載位置を有するリムテーブルと、リムを取り付け可能なスピンドルユニットと、リム計測機構と、を備える。前記タイヤ試験機は、前記スピンドルユニットに前記複数の搭載位置のうちの何れか一つの搭載位置に搭載された取付対象リムを取り付けるときに、前記一対のコンベアの間の間隔を当該取付対象リムのリムサイズに応じた適正間隔に調節した状態で、当該取付対象リムを前記一対のコンベアの間を通過させることにより当該取付対象リムを前記リムテーブルから前記一対のコンベアよりも上方に移動させるように構成されている。本発明のリムサイズの管理方法は、当該タイヤ試験機において、前記複数のリムのそれぞれのリムサイズを管理するための管理方法である。このリムサイズの管理方法は、前記リムテーブルに搭載される前記複数のリムのそれぞれのリムサイズを、前記複数の搭載位置のうち、対応する搭載位置と関連づけて登録する登録工程と、前記複数の搭載位置のうちの少なくとも第1の搭載位置に搭載された前記第1のリムの外周縁部におけるサイズを、前記リム計測機構を用いて実際に計測する計測工程と、計測された前記第1のリムの外周縁部におけるサイズが前記第1の搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズである登録リムサイズと対応しているか否かを判定する判定工程と、前記第1のリムの前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記取付対象リムが前記一対のコンベアに接触することを回避するための回避動作が行われる回避工程と、を備える。
本発明のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法によれば、リムの交換時において、スピンドルユニットからリムを取り外した後、リムテーブルに搭載される複数のリムのうちの何れかのリムである取付対象リムをスピンドルユニットに取り付けるときに、当該取付対象リムが搬送手段に接触することを回避することができる。
本発明の実施形態に係るタイヤ試験機を示す平面図である。 前記実施形態に係るタイヤ試験機を示す正面図である。 前記実施形態に係るタイヤ試験機を入口側から見た側面図である。 リム計測機構及びリム入替機構の概略を示した平面図である。 リム計測機構の概略を示した平面図である。 リム計測機構の概略を示した正面図である。 タイヤ試験機の全体構成を模式的に示した平面図である。 ローラコンベア方式の搬送手段を模式的に示した平面図である。 リム計測機構の他の例を模式的に示した平面図及び側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るタイヤ試験機1におけるリムサイズの管理方法を、図面を参照して説明する。
以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明はその具体例に限定されるものではない。
図1〜図7は、前記実施形態に係るタイヤ試験機1を示す。
以降のタイヤ試験機1の説明において、タイヤTの搬送方向についての当該タイヤTの搬送経路Fの長さが、タイヤ試験機1の全長に相当する。前記搬送経路Fに対して交差する水平方向、より正確には当該搬送経路Fに対して略直交する水平方向、がタイヤ試験機1の奥行き方向に相当する。当該奥行き方向はタイヤ試験機1の左右方向または幅方向とも称される。
前記タイヤ試験機1は、ルブリケーション部2と、タイヤ試験部3と、マーキング部4と、を備える。前記ルブリケーション部2は、前記タイヤTを回転させつつ当該タイヤTのビード部Bにルブリケーション液を塗布する。前記タイヤ試験部3は、前記ルブリケーション部2でルブリケーション液が塗布されたタイヤTをスピンドル上で回転させつつタイヤ試験を行ってタイヤTに存在する特異点を検出する。前記マーキング部4は、前記タイヤTにおいて前記特異点が存在する周方向の位置にマーキングを施す。
前記ルブリケーション部2、前記タイヤ試験部3及び前記マーキング部4は、前記搬送経路Fに沿って上流側から下流側に向かってその順に並んでいる。
前記ルブリケーション部2は、タイヤTが水平に寝た姿勢で当該タイヤTを搬送する左右一対の第1コンベア5と、前記一対の第1コンベア5により搬入されたタイヤTを狭持する左右一対のアーム部6と、前記一対のアーム部6により保持されたタイヤTのビード部B(内周縁)にルブリケーション液を塗布する塗布部7と、を有する。
この実施の形態において、前記一対の第1コンベア5のそれぞれは、無限軌道を形成するループ状の帯体である搬送ベルトを有するベルトコンベアである。
前記一対のアーム部6のそれぞれの先端には回転ローラ8が回転可能に設けられている。当該一対のアーム部6は、搬送されてきたタイヤTを左右両外側から挟み込んで前記回転ローラ8を前記タイヤTの外周面であるトレッド面に接触させる。前記回転ローラ8は、前記タイヤTが上下方向を向く軸心回りに回転することを許容するように回転する。前記塗布部7は、上下方向に移動可能に構成されている。当該塗布部7は、ブラシ状をなし、前記一対のアーム部6に保持されている前記タイヤTのビード部Bに接触する位置まで上昇して当該ビード部Bにルブリケーション液を塗布する。当該塗布部7は、塗布後に第1ベルトコンベア5の下方の位置に戻されて格納される。
前記一対の第1コンベア5は、前記ルブリケーション液の塗布が施されたタイヤTを前記ルブリケーション部2から本体部である前記タイヤ試験部3へ搬送する。
前記タイヤ試験部3は、スピンドルユニット9と、ドラム10と、左右一対の第2コンベアユニット11と、リムテーブル13と、リム入れ替え機構16と、を有する。
前記スピンドルユニット9は、前記タイヤTが上下方向を向く軸心回りに回転するのを許容するように当該タイヤTを保持する。前記ドラム10は、上下方向を向く中心軸をもつ円筒状の外周面を有するとともに前記中心軸回りに回転可能となるように前記スピンドルユニット9の側方に配置される。
前記一対の第2コンベアユニット11は、前記ルブリケーション部2から搬送されてきたタイヤTを当該タイヤTが水平に寝た姿勢のまま搬送する。前記リムテーブル13は、その上に複数のリム12が搭載されることが可能な水平なリム搭載面を有する。当該リムテーブル13は、互いに異なるリムサイズを有する複数のリム12をそれぞれ搭載可能な複数の搭載位置を有する。
前記リム入れ替え機構16は、前記リム搭載面上に搭載されているリム12の中から選ばれる入れ替え対象リム12dを入れ替え対象のリム(タイヤ試験機の外部に用意されているリム)に入れ替えることを可能にするように作動する。
この実施の形態において、前記一対の第2コンベアユニット11のそれぞれは、上流側コンベア11aと、前記搬送方向について前記上流側コンベア11aの下流側に配置された下流側コンベア11bとにより構成される。当該上流側及び下流側コンベア11a,11bのそれぞれは、無限軌道を形成するループ状の帯体である搬送ベルトを有するベルトコンベアである。換言すれば、前記一対の第2コンベアユニット11は、スピンドルユニット9の軸心に対して左右に分かれるように設けられている左右一対の前記上流側コンベア11aと、左右一対の前記下流側コンベア11bとにより構成されている。前記一対の上流側コンベア11aは、本発明のリムサイズの管理方法における一対のコンベアの一例である。
前記タイヤ試験部3は、スピンドルユニット9を回転駆動する図略の回転駆動部をさらに有する。
前記タイヤ試験機1は、グラインダー23をさらに備える。当該グラインダー23は、前記タイヤTがタイヤ試験における許容値を超えた場合、タイヤTにおけるトレッド面とサイドウォールとの境界部分であるショルダー部を削る。当該グラインダー23は、前記タイヤ試験部3の出口側に設けられている。これにより、タイヤTがタイヤ試験の計測項目の許容値内に入るように調整される。
タイヤTは、リム12を介して、スピンドルユニット9に、上下方向を向く軸心回りに回転可能に保持される。このリム12は、タイヤTを上側と下側から挟み込むように保持するため、上リム12aと、下リム12bとに2分割された構造となっている。
スピンドルユニット9は、上スピンドル9aと下スピンドル9bとを有する。当該上スピンドル9a及び当該下スピンドル9bのそれぞれは上下方向を向く互いに共通の軸心回りに回転可能な棒状の部材である。
前記複数のリム12のそれぞれは、前記上スピンドル9aの下端部に取付けられる上リム12aと、前記下スピンドル9bの上端部に取付けられる下リム12bと、により構成される。当該上リム12a及び当該下リム12bは、前記一対の第2ベルトコンベアユニット11上のタイヤTを上下方向に挟み込むことが可能となるように配置されている。
前記リムテーブル13は、下スピンドル9bの近傍に配置されている。前記上リム12a及び前記下リム12bは上下に積層された状態で前記リム搭載面上に搭載されている。
前記ドラム10は、前記スピンドルユニット9に保持されたタイヤTのトレッド面に対して前記ドラム10の外周面が当該タイヤTの径方向に接離することが可能となるように、配置されている。前記ドラムの外周面が前記タイヤTのトレッド面に接触した状態で当該タイヤTを所定の回転数で回転させることにより、当該タイヤTの試験が行われる。前記ドラム10は回転軸を有し、当該回転軸には、回転中のタイヤTからドラム10に加わる力やモーメントなどを計測する図略のロードセルが取り付けられている。
前記ロードセルで計測された結果に基づきタイヤユニフォミティなどが計算され、タイヤTの反発力が最も大きくなる周方向位置や軸方向位置などが「特異点」として計測される。前記タイヤ試験部3で行われるタイヤ試験は、上記したタイヤユニフォミティの測定だけでなく、外形形状の計測なども含む。
「特異点」が計測されたタイヤTは、タイヤ試験部3で所定の角度だけ回転させられた後、当該タイヤ試験部3から前記マーキング部4に送られる。
前記マーキング部4は、左右一対の第3コンベア14と、刻印装置15と、を有する。前記一対の第3コンベア14は、タイヤTが水平に寝た姿勢のまま当該タイヤTを前記搬送方向に移動させる。前記刻印装置15は、前記一対の第3コンベア14上に位置決めされたタイヤTの内周側の所定位置に対してマーキングを施す。この実施の形態において、前記一対の第3コンベア14のそれぞれは、無限軌道を形成するループ状の帯体である搬送ベルトを有するベルトコンベアである。
例えば、タイヤ試験部3でタイヤTのタイヤユニフォミティについてのタイヤ試験が行われている場合、前記刻印装置15は、前記タイヤ試験で特定された「特異点」を示すユニフォミティマークなどのマークを、前記タイヤユニフォミティに特異性があるタイヤTの周方向位置に与える。外形形状の計測などについてのタイヤ試験が行われている場合には、前記ユニフォミティマーク以外のマークがタイヤTに与えられてもよい。
前記タイヤ試験部3は、スライド機構22をさらに有する。当該スライド機構22は、前記一対の第2コンベアユニット11における前記一対の上流側コンベア11aを左右方向に沿って互いに接離する向きに移動させることにより当該一対の上流側コンベア11a同士の左右方向の間隔を変更する間隔変更機構である。すなわち、前記スライド機構22は、当該向き(左右方向)に当該一対の上流側コンベア11aをスライドさせることが可能に構成されている。前記スライド機構22は、例えば、左右方向に延びかつ互いに逆向きの左雄ねじ部及び右雄ねじ部を有するボールねじと、当該ボールねじを回転させるモータと、を含み、前記左雄ねじ部及び前記右雄ねじ部がそれぞれ前記一対の上流側コンベア11aに固定されたナットに螺合されている。前記モータは、前記ボールねじを正逆方向に回転させることにより、前記一対の上流側コンベア11aをこれらが互いに接離する向きにスライド移動させる。当該一対の上流側コンベア11aが互いに接離する方向のスライドは、試験対象のタイヤTのサイズが変更された際に、その変更されたサイズに対応するリム12を、前記一対の第2コンベアユニット11における前記一対の上流側コンベア11aの下方に位置する前記リムテーブル13から取り出すことを可能にする。
具体的に、より大きいサイズのリムに変更する場合、前記一対の上流側コンベア11aが互いに離間する向き、つまり左右方向の外向き、にスライドする。そうすることにより、変更されたサイズに対応するリム12は前記リムテーブル13から前記一対の上流側コンベア11aの間の空間を上下方向に通過することができる。また、前記リム12に保持されている計測後のタイヤTは、当該リム12の下降時に前記一対の上流側コンベア11aに受け取られて当該上流側コンベア11aの上に残され、その後に当該一対の下流側コンベア11bに送られる。つまり、このタイヤ試験機1では、前記一対の上流側コンベア11aの間隔をリムの外周径に応じて変更することが可能である。
本実施形態に係る前記リムテーブル13は、円盤状の板材からなり、平面視で前記下スピンドル9bと重なる位置に配置されている。前記タイヤ試験部3は、回転駆動機構18をさらに含み、当該回転駆動機構18は、前記リムテーブル13が上下方向を向く軸心回りに回転可能となるように当該リムテーブル13を支持するとともに、当該リムテーブル13を回転させることが可能である。つまり、本実施形態に係るリムテーブル13は、ロータリテーブル方式である。
前記リムテーブル13の前記リム搭載面の上には、互いに異なるサイズを有する前記複数のリム12が前記リムテーブル13の回転周方向に並ぶ前記複数の搭載位置のそれぞれにおいて載置されることが可能である。前記リムテーブル13は、前記複数の搭載位置のそれぞれに対応する部位に形成された貫通孔を有し、当該貫通孔の大きさは、上下方向に移動する前記下スピンドル9bが出入り可能な大きさに設定されている。当該複数のリム12のそれぞれを構成する前記上リム12a及び前記下リム12bは上下に積層された状態で前記リム搭載面上に搭載され、前記上スピンドル9a及び前記下スピンドル9bにそれぞれ取付けられることが可能である。
本実施形態に係る前記リムテーブル13は、そのリム搭載面上において回転周方向に並ぶ4つの搭載位置のそれぞれにおいて、互いに異なるサイズを有する前記複数のリム12を搭載することが可能である。当該リムテーブル13の回転中心軸は、前記搬送方向について前記スピンドルユニット9よりも搬出側(出口側)に位置するように、配置されている。
前記タイヤ試験部3は、自動リム交換機能を備える。当該自動リム交換機能は、当該タイヤ試験部3に互いに異なる内周径やトレッド面の幅を有する様々なサイズのタイヤTが搬入されても当該タイヤTのタイヤ試験を継続することを可能にする。
具体的に、前記自動リム交換機能は、上流のルブリケーション部2から搬入される次のタイヤTのサイズなどの情報に基づいて、前記スピンドルユニット9に取付けられているリム12を自動的にそのタイヤTのサイズなどに対応するリム12に変更することで、様々なサイズのタイヤTのタイヤ試験に対応することを可能にする機能である。
まず、タイヤ試験の試験対象となるタイヤTが変更されると、現在スピンドルユニット9に装着されているリム12を当該スピンドルユニット9から離脱させる工程が実施される。詳しくは、前記次のタイヤTが前記タイヤ試験部3の手前に待機した状態で、タイヤ試験が行われた後のタイヤTがスピンドルユニット9から取り外され、マーキング部4に搬送される。その搬送の後に一対の第2コンベアユニット11の駆動が停止される。
前記スピンドルユニット9からの前記リム12の離脱は、下スピンドル9bを上昇させて当該下スピンドル9bに取付けられている下リム12bと上リム12aとを一体化させることと、当該上リム12aを上スピンドル9aから取り外すことと、前記のように下リム12bと上リム12aとが一体となったリム12全体をリムテーブル13へ下降させることと、により行われる。前記リム12が前記リムテーブル13に搭載された後も前記下スピンドル9bが更に下降することにより当該下スピンドル9bからリム12が取り外され、当該下スピンドル9bは当該リムテーブル13の下方の位置に至る。
次に、変更された前記次のタイヤTに対応するリム12を前記スピンドルユニット9に装着する工程が実施される。例えば、前記次のタイヤTがその前のタイヤTの内周径よりも大きな内周径を有する場合、そのタイヤTの情報に基づいて、前記一対の第2コンベアユニット11の前記一対の上流側コンベア11aを左右方向の外側にスライドさせてこれらの間隔を拡げる調整が行われる。
また、前記タイヤTの情報に基づいて、前記第2コンベアユニット11の下方に配置されているリムテーブル13にストックされている複数のリム12であって様々なサイズのタイヤTにそれぞれ対応する複数のリム12の中から、前記次のタイヤTの内周径に対応する外周径を有するリム12が選択される。その選択されたリム12は、前記回転駆動機構18により駆動される前記リムテーブル13の回転により、待機中の前記下スピンドル9bの直上方の位置に移送されることが可能である。
待機中の前記下スピンドル9bが上昇することにより、前記選択されたリム12が当該下スピンドル9bに装着される。当該下スピンドル9bがさらに上昇することにより前記リム12の上リム12aが上スピンドル9aに取り付けられる。その後、前記下スピンドル9bが前記下リム12bを保持したまま下降することにより、前記上リム12aと前記下リム12bとが上下方向に互いに分離される。前記下リム12bが前記一対の第2コンベアユニット11よりも下の待機位置まで下降すると、次のタイヤTがタイヤ試験のための位置に搬入される。このようにして、自動的にリム12の交換が実施される。
上述のように、この実施形態に係る前記一対の第2コンベアユニット11は、搬送経路Fにおいて入口側に位置する一対の上流側コンベア11aと、出口側に位置する下流側コンベア11bと、により構成されている。前記一対の上流側コンベア11aのそれぞれは、前記搬送方向について前記一対の下流側コンベア11bの長さよりも大きな長さを有する。前記上スピンドル9a及び前記下スピンドル9bは前記上流側コンベア11aの上方及び下方にそれぞれ配置されている。従って、タイヤ試験部3に搬送されたタイヤTについてのタイヤ試験は前記上流側コンベア11a上で実施される。
前記一対の上流側コンベア11aに比べて短尺の前記一対の下流側コンベア11bは、左右方向において前記一対の上流側コンベア11aのそれぞれ内側に配置され、当該一対の上流側コンベア11aによって左右両側から挟まれている。つまり、前記下流側コンベア11bの上流側端部(図1,図2,図4及び図7では右側端部)と、前記上流側コンベア11aの下流側端部(図1,図2,図4及び図7では左側端部)は、前記搬送方向において互いにオーバーラップしており、通常時、つまりタイヤ試験が実施される期間は、互いに連結された状態となっている。
この実施の形態に係るタイヤ試験機1は、起伏機構17をさらに備え、当該起伏機構17は、前記回転駆動機構18及び前記スライド機構22とともに、前記リム搭載面上に載置された前記複数のリム12の中から選ばれる入れ替え対象リム12dを他のリムに入れ替えるためのリム入れ替え機構16を構成する。
図1〜図4に示すように、前記起伏機構17は、タイヤ試験停止時において、前記一対の下流側コンベア11bの前記上流側端部が前記一対の上流側コンベア11aの下流側端部から上方に切り離されるように前記一対の下流側コンベア11bの下流側端部を支点として起立する起立方向及びその反対の倒伏方向に回動可能となるように、前記一対の下流側コンベア11bを支持する。この実施の形態に係る前記起伏機構17は、前記一対の下流側コンベア11bを前記起伏方向に動かす機能を有する。前記回転駆動機構18は、既述のように前記リムテーブル13を上下方向の軸心回りに回転させることにより、前記複数のリム12のうち入れ替え対象リム12dを入れ替え位置に移動させる。前記入れ替え位置は、前記一対の第2コンベアユニット11を上下方向に通過しながら前記入れ替え対象リム12dと他のリムとが入れ替えられることが可能な位置である。前記スライド機構22は、既述のように、タイヤ試験停止時において、前記一対の上流側コンベア11aを前記搬送経路Fに沿う前記搬送方向に対して交差する方向、具体的には左右方向、に沿って互いに接離する向きに移動させることにより、当該一対の上流側コンベア11a同士の左右方向の間隔を変化させる。
本実施形態に係る前記入れ替え位置は、前記下流側コンベア11bが図2に二点鎖線で示されるように起立することにより形成される空間、換言すれば下流側コンベア11bが起立する前に当該下流側コンベア11bが占めていた空間、を通じて上方に開放される位置である。つまり、前記下流側コンベア11bの起き上がりにより前記タイヤ試験部3の搬出側に形成される空間の直下方に前記リム12の入れ替え位置が設定されている。
前記起伏機構17は、好ましくは、タイヤ試験停止時に前記下流側コンベア11bの起伏動作を自動的に行わせるための手段として起伏駆動モータ20及び連結部材21をさらに含むのがよい。前記起伏駆動モータ20は、前記下流側コンベア11bの回動基端部(この実施の形態では前記マーキング部4に近い側の端部である下流側端部)に連結され、当該下流側コンベア11bを当該下流側端部を支点として起伏方向に回動させるように、つまり当該下流側コンベア11bの上流側端部を昇降させるように、作動する。前記連結部材21は、前記下流側コンベア11bの上流側端部と前記上流側コンベア11aの下流側端部とを相互に連結する状態とその連結を解除する状態とに切り換えられる。
前記起伏機構17は、前記起伏駆動モータ20などによって前記下流側コンベア11bを自動的に起伏させるものに限定されない。当該起伏機構17は、前記下流側コンベア11bの姿勢が倒伏姿勢(すなわち、前記下流側コンベア11bの上流側端部が前記上流側コンベア11aの下流側端部と同じ高さに位置することによりタイヤTの搬送を可能にする姿勢)と起立姿勢(すなわち、前記下流側コンベア11bの上流側端部が前記上流側コンベア11aの下流側端部よりも高い位置まで起き上がって前記入れ替え対象リム12dが上下方向を通過するのを許容する空間を形成する姿勢)とに切換わることを可能にするもの、換言すれば、前記下流側コンベア11bが前記倒伏姿勢に対応する位置と前記起立姿勢に対応する位置との間で起伏可能となるように当該下流側コンベア11bを支持するもの、であればよい。従って、前記起伏機構は必ずしも前記起伏駆動モータ20またはこれに相当する駆動手段を含まなくてもよい。例えば、作業者が前記連結部材21による前記下流側コンベア11bの上流側端部と前記上流側コンベア11aの下流側端部との連結を解除して前記下流側コンベア11bを手動で倒伏姿勢から起立姿勢に移行させることを許容するものでもよい。
前記リム12を入れ替えるためにタイヤ試験が停止されると、それまでスピンドルユニット9に装着されていたリム12が当該スピンドルユニット9から取外され、前記スピンドルユニット9は前記リムテーブル13の下方の待機位置まで下降する。前記スピンドルユニット9から取り外された前記リム12は、次の入れ替え対象リム12dとして選定され、当該入れ替え対象リム12dの搭載位置についての情報に基づき、前記回転駆動機構18によって前記リムテーブル13が回転駆動されて前記入れ替え対象リム12dが入れ替え位置まで移送される。
前記回転駆動機構18は、自動リム交換動作する際、搬入されるタイヤTの情報に基づいて、そのタイヤTに対応するリム12を前記下スピンドル9bの直上方の位置に移動させるためのリムテーブル13の回転駆動も実施する。
前記スライド機構22は、自動リム交換のための前記一対の上流側コンベア11aのスライド駆動も実施する。具体的に、前記スライド機構22は、前記リム12の入れ替え作業のために、前記一対の上流側コンベア11aの左右方向の間隔を、図4に二点鎖線で示されるように、自動リム交換の際に広げられる間隔よりもさらに広げることができる。
本実施形態に係るタイヤ試験機1は、支持駆動機構19及びガイド28をさらに備え、これらは、前記一対の上流側コンベア11aと交換されるリム12との干渉を避けるように前記一対の上流側コンベア11aを片持ち梁状に支持する。具体的に、前記支持駆動機構19は、前記タイヤ試験部3よりもその搬入側(上流側)の位置に設けられ、リム12の入れ替え作業の際に前記一対の上流側コンベア11aをそれぞれ一点で支持する。
前記一対の上流側コンベア11aのそれぞれは、当該上流側コンベア11aの上流側端部に位置して前記支持駆動機構19により回転駆動される原動ローラと、当該上流側コンベア11aの下流側端部に位置する従動ローラと、前記搬送ベルトと、を有し、当該搬送ベルトが当該原動ローラと当該従動ローラとの間に掛渡されている。前記支持駆動機構19は、左右方向に延びるボールスプラインと、当該ボールスプラインを回転駆動するベルト駆動モータと、を有する。前記ボールスプラインは、前記原動ローラの前記左右方向のスライドを許容しながら当該原動ローラに前記ベルト駆動モータの回転駆動力を伝達することが可能となるように当該原動ローラに結合される。前記ベルト駆動モータは、前記ボールスプラインを介して前記原動ローラを回転させることにより前記搬送ベルトを搬送方向に駆動する。前記ガイド28は、リニアガイドであり、前記一対の上流側コンベア11aをこれらが左右方向にスライド可能となるように支持する。
前記支持駆動機構19、前記ガイド28、及び前記スライド機構22は、いずれも、前記リムテーブル13の上流側端部よりも搬送方向上流側(入口側)の位置で前記一対の上流側コンベア11aを支持しているので、前記リムテーブル13上のリム12の入れ替え作業の際に当該リム12と干渉しない。さらに、前記スライド機構22は、前記一対の上流側コンベア11a同士の間隔を広げることにより、当該一対の上流側コンベア11aと前記リム12との干渉を防ぐことができる。
次に、前記リム入れ替え機構16の動作について、説明する。タイヤ試験が停止されると、スピンドルユニット9に装着されているリム12が当該スピンドルユニット9から取り外され、前記スピンドルユニット9の下スピンドル9bはリムテーブル13の下方の位置に待機する。そして、安全が認識されると、起伏機構17の連結部材21による一対の上流側コンベア11aの下流側端部と一対の下流側コンベア11bの上流側端部との連結が解除され、これにより当該一対の上流側コンベア11aと当該一対の下流側コンベア11bとが互いに分離する。この状態で起伏駆動モータ20が作動して前記一対の下流側コンベア11bをそれまでの倒伏姿勢から図2に二点鎖線で示される起立位置まで起立させる。具体的には、前記一対の下流側コンベア11bの基端部すなわち下流側端部を中心にして当該下流側コンベア11bの上流側端部を上向きに回動させる。
一方、スライド機構22は、前記一対の上流側コンベア11aをそれぞれ左右方向外向きにスライドさせることにより、図4に二点鎖線で示されるように当該一対の上流側コンベア11a同士の間隔を許容範囲内で最大限(最大間隔)に広げる。
このようにして前記入れ替え対象リム12dの入れ替えのための入れ替え位置の上方に入れ替え作業のための十分な空間が確保される。次いで、回転駆動機構18は、その入れ替え対象となるリム12dの搭載位置についての情報に基づき、前記リムテーブル13を上下方向の軸心回りに回転させて当該リム12dを入れ替え位置に移動させる。
このようにして入れ替え位置に移動した前記入れ替え対象リム12dは、当該入れ替え位置の上方に確保された前記空間を利用して、前記一対の第2コンベアユニット11同士の間を上下方向に通過するように前記リムテーブル13から取り外されることが可能である。さらに、当該リムテーブル13においてそれまで前記入れ替え対象リム12dが搭載されていた箇所に、外部に用意されているリムであって前記入れ替え対象リム12dのサイズとは異なるサイズのリムが前記空間を通じて搭載される。
前記異なるサイズのリムの搭載作業が終了した後、前記リム入れ替え機構16の起伏駆動モータ20が作動して前記一対の下流側コンベア11bを前記起立姿勢から前記倒伏姿勢に戻す。次いで、スライド機構22が作動して前記一対の上流側コンベア11aを左右方向の内側に移動させる。当該一対の上流側コンベア11aの移動が完了した後、連結部材21が前記一対の上流側コンベア11aと前記一対の下流側コンベア11bとを連結する状態に戻される。このようにして前記リム入れ替え機構16による前記リム12の入れ替え作業が終了すると、引き続いて次のタイヤ試験が実施される。
次に、本実施形態に係るタイヤ試験機1におけるリムサイズの管理方法について説明する。当該リムサイズの管理方法では、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のリムサイズの管理が行われる。
このリム12のリムサイズの管理は、既述したように、リム交換時、すなわち、スピンドルユニット9に取り付けられているリム12を、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のうちの何れかのリム12に交換する時に、下スピンドル9bに支持されたリム12が当該下スピンドル9bの上昇に伴って上昇する場合に、前記リムテーブル13の上方に位置する前記一対の上流側コンベア11aと接触するのを防止するために行われる。
さらには、本実施形態に係るリムサイズの管理方法は、リム12のリムサイズがタイヤのサイズに適合しないことに起因してタイヤ試験を正常に実施することができないという不都合が生じることを防止することも目的としている。
すなわち、リム12のリムサイズがタイヤのサイズに比べて小さい場合、リム交換時に前記一対の第2コンベアユニット11に接触することはないが、タイヤTの内周部分とリム12の外周部分の間に隙間が形成される。かかる場合、タイヤTに空気が入りにくく、タイヤT内の空気が試験圧力に到達しない可能性がある。タイヤT内の圧力は、圧力センサで監視されており、その内圧が試験圧力に到達しない場合にはタイヤ試験機1においてエラーが発生する。そこで、本実施形態では、タイヤ試験機1は、リム交換のために選択されたリム12が試験対象のタイヤTに適合するものであるか否かについて監視している。このようにリム12のリムサイズの管理が実施されるので、タイヤ試験が実施される前に、リム12とタイヤTとが適合していないという異常を検出できるというメリットが得られる。
本実施形態に係るリムサイズの管理方法では、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のうち、少なくとも一つの計測対象リムのリムサイズが実際に計測され、その実測により得られる当該リム12に関する情報と、予め登録されているリムに関する情報とが照合され、これらの2つの情報が一致しているか否かが判定されることによりリムサイズが管理される。
図5及び図6に示すように、タイヤ試験機1は、リム計測機構40をさらに備える。当該リム計測機構40は、タイヤ試験部3の下流側の領域、すなわち、タイヤ試験部3の出口付近に設けられている。当該リム計測機構40は、リムテーブル13に搭載された複数のリム12のうちの前記計測対象リム12のリムサイズを計測する。
図5に示すように、リム計測機構40は、リム12の外周縁部50におけるサイズを計測するためのものである。当該リム計測機構40は、伸縮可能な伸縮機構41と、計測部46と、ガイド部材45と、を有する。前記伸縮機構41は、その先端に探触子44を備える。言い換えると、前記伸縮機構41の先端部は、当該探触子44により構成される。前記伸縮機構41は、その伸長方向がリム12の外周縁部50(つば部)に向くように配置されている。前記計測部46は、後述する棒状部材47の延びる方向が前記伸縮機構41の前記伸長方向と平行になるような姿勢で配置されている。前記ガイド部材45は、計測部46の前記棒状部材47と平行、すなわち前記伸縮機構41の前記伸長方向と平行になるような姿勢で配置されている。前記ガイド部材45は、伸縮機構41と計測部46とを連動させるための部材である。このリム計測機構40は、タイヤ試験機1の動作を制御するコントローラ60(制御部)により制御される。コントローラ60(図1参照)は例えばコンピュータなどにより構成される。
本実施形態においては、伸縮機構41はエアシリンダ41により構成され、前記探触子44は回転可能なローラを含み、計測部46は変位センサ46により構成される。
リム計測機構40は、前記リム12を構成する上リム12a及び下リム12bのうちの少なくとも一方の外周縁部50(つば部50)におけるサイズを計測する。本実施形態では、リム計測機構40は、下リム12bの外周縁部50におけるサイズ、具体的には下リム12bの下つば部50bにおける直径を計測する。当該下つば部50bは、前記下リム12bのうち、直径が最も大きい部位である。なお、前記リム計測機構40が計測する前記外周縁部50におけるサイズは、例えば、下リム12bの下つば部50bにおける半径であってもよい。
ところで、上リム12aと下リム12bは別部品として構成される。このため、何らかの理由により、上リム12aに対して当該上リム12aのサイズとは異なるサイズの下リム12bが組み合わせられる可能性がある。このような異なるサイズの組み合わせについて作業者が気づかない場合には、次のような問題が生じる可能性がある。例えば、リム計測機構40による計測対象である下リム12bのサイズに比べて上リム12aのサイズが大きい場合、当該上リム12aが前記一対の第2コンベアユニット11に接触する可能性がある。本実施形態のように下リム12bのみ計測するようにした理由は、以下の通りである。
上リム12aと下リム12bは、互いにセットで保管されるため、実作業においては異なるサイズの組み合わせが生じる可能性は低い。リムサイズは、リムのサイズであって、予め設定された段階的な複数のサイズ(例えば、R15、R16などの標記で示されるサイズ)の中から選ばれる何れかのサイズである。このため、上リム12aのサイズと下リム12bのサイズが異なる場合には、作業者はそのことを目視で認識することが可能である。また、上リム12a及び下リム12bの両方のサイズを前記リム計測機構40により計測する場合には、タイヤ試験機1の装置構成が複雑になる。すなわち、タイヤ試験機1の製造コストと、異なる組み合わせが生じる可能性と、の両方が考慮され、本実施形態では、下リム12bの外周縁部50における直径のみが前記リム計測機構40による計測対象とされる。リム12の外周縁部50における直径を計測する手段として、前記探触子44に代えて、鉛直方向に立設された棒部材が用いられてもよい。この場合、上リム12aと下リム12bのサイズが異なる場合であっても、当該棒部材による計測は、サイズが大きい方のリムサイズが検知されることを可能にする。
本実施形態において、リム計測機構40は、マーキング部4を構成するフレーム部材51に取り付けられた支持部材52に設けられている。当該リム計測機構40は、マーキング部4における上流側(入口側)の部位から、タイヤ試験部3における下流側(出口側)の部位に向かって突出するように設けられている。前記リム計測機構40は、下リム12bの外周縁部50(下つば部50b)に向かって突出するように、前記支持部材52に支持されている。
前記伸縮機構41を構成するエアシリンダ41は、棒状のシリンダロッド42と、長尺で円筒状のケース体43と、を有する。前記シリンダロッド42は、その長手方向に前記ケース体43に対して相対移動可能に構成される。当該シリンダロッド42は、下リム12bの下つば部50bに向かう方向とその反対方向に前記ケース体43に対して相対移動可能に構成される。当該シリンダロッド42が前記反対方向に移動すると、当該シリンダロッド42はケース体43に格納される。
シリンダロッド42の先端には、前記探触子44が取り付けられている。また、シリンダロッド42の先端部は、ガイド部材45の前端部に固定されている。当該ガイド部材45は、長尺で棒状の部材により構成されている。当該ガイド部材45の軸心はエアシリンダ41の軸心と同一方向を向いている。このガイド部材45は、エアシリンダ41と前記変位センサ46との間に配置されている。
前記変位センサ46は、長尺の棒状の棒状部材47と、その棒状部材47の外周面に沿って当該棒状部材47の長手方向に移動可能な移動部材48と、移動部材48の移動量(移動距離)を検出する検出部49と、検出された移動距離に基づいて、リム12の外周縁部50(下つば部50b)の直径を算出して、リム12のサイズを求めるリム径計測部と、を有している。
前記変位センサ46の具体例として、磁歪式変位センサなどが挙げられる。本実施形態においては、磁歪式変位センサを変位センサ46として採用しているが、他の方式の変位センサでも全く問題はない。磁歪式変位センサ(変位センサ46)は、棒状部材47に電流パルスを流し、移動部材48に設けられたマグネットの位置に応じて前記電流パルスが戻ってくる時間が変わることを利用して、すなわちパルス発信と戻りパルスの時間的な遅れに基づいて、検出部49が移動部材48の位置(移動距離)を検出するように構成される。
移動部材48は、板状の部材(板片)により構成され、ガイド部材45の後端部に固定されている。また、前記リム径計測部は、図示はしないが、タイヤ試験機1の動作を制御する前記コントローラ60が有する機能の一つである。
上記のようにエアシリンダ41、ガイド部材45及び変位センサ46のそれぞれの軸心は、水平な同一方向を向き、且つ同一平面上に位置している。また、探触子44の床面からの高さと、下リム12bの下つば部50bの床面からの高さは、ほぼ同じである。
前記リム計測機構40の動作について説明する。前記シリンダロッド42が伸長すると、探触子44が下リム12bの下つば部50bに向かって移動する。シリンダロッド42に固定されたガイド部材45は、探触子44の移動に連動して同じ方向(下つば部50b側)に移動する。
また、ガイド部材45の後端部に固定された移動部材48は、ガイド部材45の移動に連動して、変位センサ46の棒状部材47の外周面に沿って、同じ方向(下つば部50b側)に移動する。探触子44が下リム12bの外周縁部50(下つば部50b)に接触すると、シリンダロッド42の伸長動作が停止する。
このとき、前記変位センサ46では、棒状部材47に電流パルスが流され、移動部材48に設けられたマグネットの位置に応じて電流パルスが戻ってくる時間が変わることを利用して、前記移動部材48の位置(移動量)が検出部49により検出される。すなわち、検出部49は、予め設定された基準点からの前記移動部材48の移動距離、言い換えると、予め設定された基準点からの前記探触子44の移動距離を検出する。前記リム径計測部は、検出部49により検出された前記移動距離に基づいて、下リム12bの外周縁部50(下つば部50b)における直径を算出する。これにより、リム12のリムサイズが得られる。
次に、リムテーブル13に搭載されているリム12のサイズであるリムサイズを計測して、リム12を管理する方法について、説明する。
本実施形態に係るリムサイズの管理方法は、登録工程と、計測工程と、判定工程と、回避工程と、を備える。前記登録工程は、前記リムテーブル13に搭載される前記複数のリム12のそれぞれのリムサイズを、前記複数の搭載位置のうち、対応する搭載位置と関連づけて登録する工程である。本実施形態では、当該登録工程において、前記リムサイズとしてリム12の直径が登録されるが、これに限られず、リム12の半径が登録されてもよく、リム12のサイズの指標となる他のサイズが登録されてもよい。
前記計測工程は、前記リムテーブル13に搭載された前記複数のリム12のうち、少なくとも一つの計測対象リム12の外周縁部における直径を、前記リム計測機構40を用いて実際に計測する工程である。前記判定工程は、計測された前記計測対象リム12の外周縁部50における直径が、前記複数の搭載位置のうち、前記計測対象リム12が搭載された搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズである登録リムサイズと対応しているか否かを判定する工程である。前記回避工程は、前記直径が前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記取付対象リム12が前記一対の上流側コンベア11aに接触することを回避するための回避動作が行われる工程である。なお、前記計測対象リム12は、前記複数のリム12のうち、前記取付対象リム12と同じものであってもよく、前記取付対象リム12と異なるものであってもよい。また、前記複数のリム12の全てが計測対象リムであってもよい。
前記タイヤ試験機1は、前記計測工程において、現在計測されている前記計測対象リム12を搭載している搭載位置が前記リムテーブル13における前記複数の搭載位置のうちの何れの搭載位置であるかを検出するための搭載位置検出部を備えている。当該搭載位置検出部により検出されて当該搭載位置検出部から出力される搭載位置に関する出力信号は、前記コントローラ60に入力される。前記搭載位置検出部としては、例えばアブソリュート型のエンコーダを用いることができるが、これに限られない。
まず、作業者は、リム12の入れ替え作業おいて、リムテーブル13に複数のリム12を搭載した後、当該複数のリム12に関する情報、前記一対の上流側コンベア11aの最大間隔などを、タイヤ試験機1の動作を制御するコントローラ60に予め登録する。前記複数のリム12に関する情報は、例えばリム12のリムサイズ、リム12の幅、リム12に対応するタイヤTのサイズなどの情報を含む。
前記一対の上流側コンベア11aの適正間隔は、前記リム12のリムサイズに基づいて、所定の計算式により求められる。この計算式は、リムテーブル13の情報とは別に予めタイヤ試験機1を制御する前記コントローラ60に記憶されている。
具体的に、リムサイズと前記一対の上流側コンベア11aの適正間隔の関係は、所定の関係式として前記コントローラ60の記憶領域に記憶されている。リムサイズDと前記一対の上流側コンベア11aの適正間隔Xとは、例えば、「X=D+10」のような関係式により規定されることが可能である。また、リムサイズDと前記一対の上流側コンベア11aの適正間隔Xとは、例えば、次の関係式(1)及び関係式(2)により規定されることも可能である。
100<D≦150のとき、X=170 ・・・(1)
150<D≦200のとき、X=220 ・・・(2)
前記リムテーブル13に搭載される複数のリム12のうち、交換対象(取付対象)となるリムである取付対象リム12dは、当該リム12dを支持する下スピンドル9bが上昇するのに伴って、リムテーブル13から前記一対の上流側コンベア11aよりも上方に上昇する際に、当該一対の上流側コンベア11aの間を通過する。このため、当該一対の上流側コンベア11aの間の間隔は、前記リム12dのリムサイズに応じた適正間隔(リム12dの外周径より大きい間隔)に設定される必要がある。
タイヤ試験後の下スピンドル9bの待機位置は、下スピンドル9bが前記一対の上流側コンベア11aよりも下方の位置であって、且つ、下リム12bがリムテーブル13に接触しない位置である。
リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のうち、計測対象となるリム(例えば前記取付対象リム12d)の外周縁部50(下つば部50b)における直径がリム計測機構40により実際に計測される。リム計測機構40を用いてリム12dの下つば部50bにおける直径を計測する方法は、上述した通りである。
次に、計測されたリム12dの外周縁部50(下つば部50b)における直径(例えば、前記計測工程において計測された前記取付対象リム12dの外周縁部50における直径である取付リムサイズ)が、予め登録されているリム12dに関する情報と比較される。具体的には、リムテーブル13の複数の搭載位置のうち、計測対象のリム12dが搭載されている搭載位置に関連づけて予め登録されているリムサイズである登録リムサイズと、計測されたリム12dの前記直径とが比較される。
当該リム12dに対応する前記一対の上流側コンベア11aの適正間隔は、計測対象のリム12dが搭載されている搭載位置に関連づけて予め登録されているリムサイズに基づいて、上記関係式を用いて算出される。
計測されたリム12の前記直径が、前記登録リムサイズに対応しているか否かが判定される。具体的には、当該判定工程では、計測された前記リム12dの外周縁部50における直径と前記登録リムサイズとの差が予め設定された許容値以上である場合に、計測された前記直径が前記登録リムサイズと対応していないと判定される。前記直径と前記登録リムサイズとの差が前記許容値未満である場合には、計測された前記直径が前記登録リムサイズと対応していると判定される。
前記直径が前記登録リムサイズに対応していないと判定された場合、前記コントローラ60は、前記スピンドルユニット9に取り付けられたリム12を選択された前記リム12dに交換するための前記動作が停止され、前記タイヤ試験が中止されるように、前記タイヤ試験機1の動作を制御する。また、前記直径が前記登録リムサイズに対応していないと判定された場合、前記コントローラ60は、作業者に対して当該判定結果を報知するようにタイヤ試験機1の動作を制御することもできる。当該判定結果の報知は、例えばタイヤ試験機1が有する図略の表示装置に前記判定結果に関する情報の表示(エラー表示など)がなされることにより行われてもよい。
また、前記直径が前記登録リムサイズに対応していないと判定された場合、コントローラ60は、例えば、予め登録されているリムに関する情報を、前記リム計測機構40による実測値より得られたリムに関する情報に置き換えて記憶するように構成されていてもよい。
以上のように、タイヤ試験機1において、リム12のリムサイズが管理される。
また、本実施形態では、次のようなリムサイズの管理が行われる。前記コントローラ60は、タイヤ試験を実施する前に、前記試験対象のタイヤTのサイズに関する情報に基づいて、前記リムテーブル13に搭載されている前記複数のリム12から当該試験対象のタイヤTのサイズに対応するリムサイズを有するリム12を選択し、選択された当該リム12(取付対象リム)が前記スピンドルユニット9に取り付けられたリム12と自動的に交換されるように、前記タイヤ試験機1の動作を制御する。
選択された前記リム12の外周縁部50における直径は前記リム計測機構40により計測される。計測された前記外周縁部50における直径が、前記複数の搭載位置のうち、選択された前記リム12に対応する搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズと対応していないと前記判定工程で判定された場合に、安全性を確保するため、前記コントローラ60は、前記スピンドルユニット9に取り付けられたリムを選択された前記リム12に交換するための動作が停止され、タイヤ試験が中止されるように、前記タイヤ試験機1の動作を制御する。
また、コントローラ60は、リムテーブル13に搭載されている全てのリム12における外周縁部50(つば部50)の直径が計測されるようにタイヤ試験機1の動作を制御してもよい。具体的に、前記コントローラは、予め設定された条件が満たされた場合に、前記複数のリム12のそれぞれについて、前記計測工程及び前記判定工程が実行されるように前記タイヤ試験機1の動作を制御してもよい。以下では、かかる動作を全リムサイズ計測動作という。当該全リムサイズ計測動作では、前記コントローラ60は、予め設定された条件が満たされた場合に、前記計測工程において前記外周縁部におけるサイズが前記リムテーブル13に搭載された前記複数のリム12のそれぞれについて一つずつ計測され、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応しているか否かが前記判定工程において判定される。
また、前記コントローラ60は、予め設定された条件が満たされた場合に、作業者に対して前記全リムサイズ計測動作の実施を促す表示がなされるようにタイヤ試験機1の動作を制御してもよい。
前記予め設定された条件としては、例えば、条件(A):リムサイズの登録作業が行われたこと、条件(B):装置電源がオフの状態からオンの状態に切り換えられたこと、条件(C):タイヤ試験機1の異常停止が生じた後、タイヤ試験機1が再起動されたこと、などを挙げることができる。
上記のような条件の少なくとも一つが満たされた場合、コントローラ60は、全リムサイズ計測動作が自動的に行われるようにタイヤ試験機1の動作を制御してもよく、また、作業者が前記全リムサイズ計測動作の実施を指示する操作を行わない限り、タイヤ試験の開始ができないようにインターロックをかけるようにタイヤ試験機1の動作を制御してもよい。
上記条件(A)が満たされた場合、すなわち、リムサイズの登録作業が行われた後には、登録されたリム12に関する情報が正しいものであるか否かを確認するために、前記前記リムテーブル13に搭載される複数のリム12の全リムサイズ計測動作が行われる。具体的に、例えば、コントローラ60は、当該起伏機構17が前記起立姿勢に切り換えられた場合に、上記条件(A)が満たされたと判定することもできる。
上記条件(B)が満たされる場合としては、作業者が装置電源をオンの状態からオフの状態に切り換え、その後、装置電源をオンの状態に切り換えた場合を例示できる。また、上記条件(B)が満たされる場合としては、停電により装置電源がオフになった後、停電が解消して装置電源がオンになる場合を例示できる。これらの何れの場合においても、装置電源がオフの状態では、タイヤ試験機1の各種センサは動作せず、コントローラ60の記憶装置の情報も更新されない。このため、装置電源がオフの状態でリムテーブル13上のリム12が交換された後、リムサイズの登録作業が行われない場合、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のリムサイズと、登録されているリムサイズとが異なるという不都合が生じる。このため、上記条件(B)が満たされる場合に前記全リムサイズ計測動作が実行される。
また、タイヤ試験機1の電源系統が、動力電源と制御電源とからなる2系統の電源により構成される場合には、次のようにタイヤ試験機1の動作が制御されてもよい。かかる場合、動力電源がオフになったとしても、制御電源がオンの状態を維持していれば、コントローラ60は、タイヤ試験機1を構成する各部分の状態を監視することができる。このように動力電源がオフでかつ制御電源がオンの状態であれば、例えば作業者が前記下流側コンベア11bを起立させた場合に、コントローラ60は、その動作を検知可能であり、リム入替が行われた可能性があると判定することも可能である。したがって、コントローラ60は、その後、動力電源がオンの状態になった時、もしくは動力電源がオンの状態になった後に、タイヤ試験機1の動作が開始されるタイミングにおいて、全リムサイズ計測動作が行われるようにタイヤ試験機1の動作を制御してもよい。また、制御電源がオフの状態である場合には、コントローラ60は、タイヤ試験機1を構成する各部分の状態を監視することができず、制御電源がオフの状態の間にリム入替が行われた可能性があるかどうかの判定ができない。このため、コントローラ60は、その後、制御電源がオンの状態になった際に全リムサイズ計測動作が行われるようにタイヤ試験機1の動作を制御してもよい。
上記条件(C)が満たされる場合、すなわち、タイヤ試験機1の異常停止が生じた後、タイヤ試験機1が再起動されたという条件が満たされた場合、タイヤ試験機1の諸要素(リムテーブルの回転角度、マーキング装置の位置、スピンドルの位置など)がどのような位置にあるかコントローラ60は認識することができない。したがって、コントローラ60は、再起動時にはタイヤ試験機1の諸要素の原点復帰が行われるようにタイヤ試験機1の動作を制御する。この際、諸要素の原点復帰の動作と並行してもしくは原点復帰の動作の終了後に、コントローラ60は、全リムサイズ計測動作が行われるようにタイヤ試験機1の動作を制御する。
以上のように全リムサイズ計測動作が行われると、その後、自動リム交換動作が行われるときには、交換対象になるリム12は常に、リムサイズの計測が既に実施されているため、リム交換持に当該リム12のリムサイズを計測する動作が不要になる。このことは、タイヤ試験のサイクルタイムの短縮を可能にし、前記直径が前記登録リムサイズと対応していないことに起因するタイヤ試験の中止という不都合が生じることを回避することを可能にする。
リム計測機構40を用いて実際に計測されたリム12dの前記直径は、当該リム12dが搭載されている搭載位置と関連づけられて前記コントローラ60に記憶される。
リムテーブル13に搭載される複数のリム12について連続して前記直径を計測する場合、複数のリムのうち、何れかのリム12の外周縁部50における直径が計測された後、コントローラ60は、次の計測対象のリム12が計測ポジション(位置)に移動するように前記リムテーブル13を回転させ、当該次のリム12の外周縁部50(つば部50)の直径が計測されるようにタイヤ試験機1の動作を制御する。この計測サイクルが繰り返されることにより、リムテーブル13の全ての搭載位置(全てのポジション)に搭載されている全てのリム12の外周縁部の直径が計測される。このように計測された計測結果、すなわち、各搭載位置(各ポジション)に搭載されるリムのリムサイズが対応する搭載位置の情報に関連づけられて前記コントローラ60に記憶される。
なお、前記全リムサイズ計測動作において、前記コントローラ60は、リムテーブル13の複数の搭載位置に搭載された前記複数のリム12のうちの何れかのリム12の前記外周縁部におけるサイズが前記判定工程において前記登録リムサイズと対応していないと判定されると、前記複数のリム12の全てについて前記計測工程及び前記判定工程が完了していない場合であっても、前記計測工程及び前記判定工程が中止されるように前記タイヤ試験機1の動作を制御してもよい。具体的には次の通りである。
本実施形態では、前記リムテーブル13は、4つの搭載位置を有し、当該4つの搭載位置に4つのリム12、具体的には、搭載位置Aに搭載されたリム12、搭載位置Bに搭載されたリム12、搭載位置Cに搭載されたリム12及び搭載位置Dに搭載されたリム12、が搭載されている。かかる場合、前記全リムサイズ計測動作では、前記計測工程は、第1の計測工程と、第2の計測工程と、第3の計測工程と、第4の計測工程と、を含む。前記第1〜第4の計測工程は、前記4つのリム12における前記外周縁部におけるサイズをそれぞれ計測する。また、前記全リムサイズ計測動作では、前記判定工程は、第1の判定工程と、第2の判定工程と、第3の判定工程と、第4の判定工程と、を含む。前記第1の判定工程は、前記第1の計測工程において計測されたリム12(前記搭載位置Aに搭載されたリム12)の前記外周縁部におけるサイズが、前記リム12が搭載されている搭載位置Aに関連づけられて登録されている登録リムサイズと対応しているか否かを判定する。前記第2〜第4の判定工程についても同様である。
上記のような計測工程及び判定工程は、例えば、前記第1の計測工程、前記第1の判定工程、前記第2の計測工程、前記第2の判定工程、前記第3の計測工程、前記第3の判定工程、前記第4の計測工程、前記第4の判定工程、の順番で行われる。すなわち、前記複数の計測工程を行う順番が予め設定されており、また、前記複数の判定工程を行う順番が予め設定されている。そして、前記コントローラ60は、例えば、前記第3の計測工程において前記搭載位置Cに搭載されたリム12の前記外周縁部におけるサイズが前記第3の判定工程において前記登録リムサイズと対応していないと判定されると、前記第4の計測工程及び前記第4の判定工程が完了していない場合であっても、前記計測工程及び前記判定工程が中止されるように前記タイヤ試験機1の動作を制御する。
なお、リム12のサイズを計測するタイミングは、タイヤ試験を行わない任意の時間、例えばリムテーブル13にリム12を載置する時(リム載置時)や、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12の一部又は全部を、外部に用意している異なるサイズのリムと入れ替える時であるのが好ましい。
また、リム12の前記直径が計測された後に、上述した予め設定された条件が満たされた場合や、リム12に対して何らかの操作が行われたことをコントローラ60が検知した場合、リムテーブル13に搭載されている全てのリム12に対して、前記直径の計測が実施されてもよい。
リム12の前記直径が計測された後に、例えば、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のうち、少なくとも一部のリム12が入れ替えられ、その後、リムサイズの登録が行われない場合、登録されているリム12に関する情報と実際にリムテーブル13に搭載されているリム12のリムサイズとが異なることがある。入れ替えられたリム12のリムサイズが入れ替え前のリム12のリムサイズよりも大きい場合、一対の上流側コンベア11aの間隔は、入れ替えられたリム12に対応する適正間隔ではない。このため、その状態でリム12の交換が実施されると、リム12が前記一対の上流側コンベア11aに接触する可能性がある。このような接触が起こらないようにするために、タイヤ試験機1を起動させた後、タイヤ試験が開始される直前に、リムテーブル13の全てのポジションに搭載されているリム12について、必ずリムサイズの計測が自動的に行われるようにタイヤ試験機1が制御されてもよい。
また、例えば、前記一対の下流側コンベア11bの基端部にセンサなど設け、そのセンサにより前記一対の下流側コンベア11bの起立状況が監視されるようにタイヤ試験機1が制御されてもよい。具体的に、前記一対の下流側コンベア11bが起立状態に切り換えられた場合には、リム12のリムサイズが計測された後に、リム12が入れ替えられた可能性がある。このように、前記一対の下流側コンベア11bが起立状態に切り換えられた場合、タイヤ試験が開始される前に、リムテーブル13の全ての搭載位置(全てのポジション)に搭載されている全てのリム12について、自動的に前記直径の計測が必ず実施されるように前記タイヤ試験機1の動作が制御されてもよい。
また、リムのサイズが計測された後に、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12のうちの少なくとも一つのリムが誤って入れ替えられることを防ぐために、リムの交換ポジション(入替位置)に作業者が立ち入ることを制限する制限手段が設けられてもよい。
さらに、リム12のサイズが計測された後に、リム12に対して何らかの操作が行われることが検知された場合、当該操作が行われることを防止するロック手段(インターロック)がタイヤ試験機1に設けられていてもよい。例えば、前記ロック手段が解除されようとした場合、その解除作業を検知してインターロック(安全機構)が作動するように構成されていてもよい。
以上のように、本実施形態では、リムテーブル13に搭載されている複数のリム12の少なくとも一つの計測対象リム12の前記直径がリム計測機構40により実際に計測され、計測された結果より得られるリム12に関する情報と、予め登録されているリム12のリムサイズのデータとを比較することより、リムサイズを正しく管理することができる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
なお、本実施形態のリム計測機構40の装置構成については、伸縮機構41にエアシリンダを採用し、探触子44にローラを採用し、計測部46に変位センサを採用したが、これは一例を挙げただけであり、本例に限定されない。
また、本実施形態の説明においては、下リム12bの下つば部50bの直径が計測される場合を例示したが、上リム12a及び下リム12bの各つば部50a,50bの両方が、計測されるように構成されていてもよいし、上リム12aの上つば部50aの直径のみが計測されてもよい。
前記実施形態では、計測工程において計測される前記リムの外周縁部50におけるサイズは、当該外周縁部50における直径であったが、これに限られず、例えば、外周縁部50における半径であってもよく、リムのサイズの指標となる他のサイズであってもよい。
前記実施形態では、本発明のリムサイズの管理方法における一対のコンベアは、前記一対の上流側コンベア11a、すなわち、一対のベルトコンベアにより構成されていたが、これに限られない。本発明のリムサイズの管理方法における一対のコンベアは、例えば、一対のローラコンベアにより構成されていてもよい。当該一対のローラコンベアは、例えば図8に示すローラコンベアであってもよい。図8に示すように、一対のローラコンベアのそれぞれは、タイヤの搬送方向に並ぶ複数のローラを有する。当該一対のローラコンベアは、図8に示すように互いの間隔を調節可能に構成されている。
なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が主に含まれている。
本発明は、タイヤ試験の試験対象であるタイヤを搬送する一対のコンベアと、当該一対のコンベアよりも下方に配置されるリムテーブルであって、第1のリム及び第2のリムを含むとともに互いに異なるリムサイズを有する複数のリムをそれぞれ搭載可能な複数の搭載位置を有するリムテーブルと、リムを取り付け可能なスピンドルユニットと、リム計測機構と、を備えるタイヤ試験機であって、前記スピンドルユニットに前記複数の搭載位置のうちの何れか一つの搭載位置に搭載された取付対象リムを取り付けるときに、前記一対のコンベアの間の間隔を当該取付対象リムのリムサイズに応じた適正間隔に調節した状態で、当該取付対象リムを前記一対のコンベアの間を通過させることにより当該取付対象リムを前記リムテーブルから前記一対のコンベアよりも上方に移動させるように構成されたタイヤ試験機において、前記複数のリムのそれぞれのリムサイズを管理するための管理方法である。当該タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法は、前記リムテーブルに搭載される前記複数のリムのそれぞれのリムサイズを、前記複数の搭載位置のうち、対応する搭載位置と関連づけて登録する登録工程と、前記複数の搭載位置のうちの少なくとも第1の搭載位置に搭載された前記第1のリムの外周縁部におけるサイズを、前記リム計測機構を用いて実際に計測する計測工程と、計測された前記第1のリムの外周縁部におけるサイズが前記第1の搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズである登録リムサイズと対応しているか否かを判定する判定工程と、前記第1のリムの前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記取付対象リムが前記一対のコンベアに接触することを回避するための回避動作が行われる回避工程と、を備える。
前記タイヤ試験機では、前記スピンドルユニットに前記取付対象リムを取り付けるリム交換時に、前記一対のコンベアの間の間隔が当該取付対象リムのリムサイズに応じた適正間隔に調節され、前記取付対象リムは、前記一対のコンベアの間を通じて前記リムテーブルから前記一対のコンベアよりも上方に移動する。このようなタイヤ試験機における前記リムサイズの管理方法では、前記登録工程において予め登録された前記複数のリムに関する登録情報が仮に誤ったものであったとしても、前記リム交換時に前記取付対象リムが前記一対のコンベアの間を通過する際に当該一対のコンベアに接触することを回避することが可能になる。すなわち、本発明のリムサイズの管理方法では、計測工程において前記第1のリムの外周縁部におけるサイズが計測され、計測された当該サイズが、前記判定工程において前記登録リムサイズと対応しているか否かが判定され、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合には、回避工程において、前記取付対象リムが前記一対のコンベアに接触することを回避するための回避動作が行われる。当該回避動作としては、例えば、前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記リム交換を中止するための動作、タイヤ試験を中止するための動作、登録情報に誤りがあることやリムがコンベアに接触する可能性があることなどのリム関連情報をオペレータに報知するための動作などが挙げられる。
なお、本発明では、計測対象の前記第1のリムは、前記リム交換時に前記スピンドルユニットに取り付けられる前記取付対象リムと同じものであってもよく、当該取付対象リムとは異なるものであってもよい。計測対象の前記第1のリムが前記取付対象リムと異なるものである場合でも、前記第1のリムの前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合には、前記第1のリム以外のリムに関する前記登録情報にも誤りがある可能性がある。したがって、かかる場合に前記回避動作が行われることにより、前記取付対象リムが前記一対のコンベアに接触することを回避しやすくなる。
前記リムサイズの管理方法において、前記複数の搭載位置は、少なくとも前記第1の搭載位置と第2の搭載位置とを含み、前記第1のリムが前記第1の搭載位置に搭載され、前記第2のリムが前記第2の搭載位置に搭載され、前記計測工程は、前記第2のリムの外周縁部におけるサイズを、前記リム計測機構を用いて実際に計測することを含んでおり、前記取付対象リムは、前記第1のリム及び前記第2のリムの何れか一方のリムであり、前記判定工程では、前記計測工程において計測された前記取付対象リムの前記外周縁部におけるサイズである取付リムサイズが当該取付対象リムの搭載位置に関連付けられて予め登録された登録リムサイズと対応しているか否かが判定され、前記回避工程では、前記取付リムサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記回避動作が行われてもよい。
この態様では、前記スピンドルユニットに取り付けられる前記取付対象リムは、前記第1のリム及び前記第2のリムの何れかのリムであり、前記計測工程において前記サイズ(取付リムサイズ)が計測されるリムであり、かつ、前記判定工程において当該取付リムサイズが前記登録リムサイズと対応しているか否かが判定されるリムである。この態様では、前記回避工程では、前記取付リムサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記回避動作が行われる。前記登録工程において予め登録された前記取付対象リムに関する登録情報が仮に誤ったものであったとしても、前記判定工程において少なくとも前記取付対象リムについての判定が行われることで、前記リム交換時に前記取付対象リムが前記一対のコンベアの間を通過する際に当該一対のコンベアに接触することを回避することができる。
前記リムサイズの管理方法における前記判定工程では、前記計測工程において計測された前記外周縁部におけるサイズと前記登録リムサイズとの差が予め設定された許容値以上である場合に、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定されることが好ましい。
この態様では、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応しているか否かを判定するための前記許容値が予め設定されているので、前記外周縁部におけるサイズを計測するときに誤差が生じたとしても、当該誤差が前記許容値の範囲内に含まれる場合には、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応すると判定される。これにより、前記タイヤ試験機による前記回避動作が過剰に行われることを抑制できる。このことは、前記取付対象リムが前記一対のコンベアに接触することを回避しつつ、タイヤ試験がより円滑に行われることを可能にする。
前記リムサイズの管理方法において、前記リム計測機構は、当該リム計測機構により前記外周縁部におけるサイズが計測されるリムの外周縁部に向かって伸長するように配置された伸縮機構と、前記伸縮機構が伸長する伸長方向と平行に配置された棒状部材と当該棒状部材に沿って移動する移動部材とを含む計測部と、前記伸長方向と平行に配置され、前記伸縮機構と前記計測部の前記移動部材とを連動させるガイド部材と、を有し、前記計測工程では、前記伸縮機構が伸長することにより、前記伸縮機構の先端部が前記外周縁部に接触すると、前記ガイド部材を介して前記伸縮機構と連動する前記移動部材の予め設定された基準点からの移動距離が算出され、当該移動距離に基づいて、前記外周縁部におけるサイズが算出されることが好ましい。
この態様において前記リム計測機構は接触式の計測機構である。このことは、例えば光学式の計測機構において生じることのある不都合を回避することを可能にし、リムサイズの計測が安定して行われることを可能にする。具体的には、前記光学式の計測機構は、例えば図9に示すように、光を照射するセンサ105と、当該センサ105から照射される光を反射する反射板106と、を含み、前記センサ105から照射される光(投光ライン107)がリム104により遮断されるか否かに基づいて、リム104のサイズが搬送手段101の間隔と比較される。この光学式の計測機構では、前記反射板106は、塵埃などが付着して前記センサ105から照射される光を適切に反射することができない場合がある。また、前記反射板106は、例えばリムテーブル102の上面に貼り付けられるが、多数回のリム交換が行われ、リムが前記反射板106に繰り返し接触すると、前記リムテーブル102の上面から剥離する場合がある。当該反射板106の剥離の対応策として、例えば、樹脂製の反射板106をリムテーブル102の上面に埋め込む加工方法が挙げられる。しかしながら、反射板をリムテーブルの上面に埋め込む加工方法は、非常に手間が掛かり且つコストも嵩むこととなるので、適切な対応策とはいえない。一方、前記リム計測機構が接触式の計測機構である本態様では、光学式の計測機構における前記反射板が不要であるので、前記塵埃の付着や反射板の剥離に起因する上記の不都合が生じない。
前記リムサイズの管理方法において、前記タイヤ試験機は、当該タイヤ試験機の動作を制御するコントローラをさらに備え、当該コントローラは、予め設定された条件が満たされた場合に、前記計測工程において前記外周縁部におけるサイズが前記リムテーブルに搭載された前記複数のリムのそれぞれについて一つずつ計測され、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応しているか否かが前記判定工程において判定されるように前記タイヤ試験機の動作を制御することが好ましい。
この態様では、予め設定された条件が満たされた場合に、前記リムテーブルに搭載された前記複数のリムのそれぞれについて前記計測工程及び前記判定工程が実行されるという全リムサイズ計測動作が行われる。したがって、この全リムサイズ計測動作が行われた後にリム交換の動作が行われる際には、前記計測工程及び前記判定工程に係る動作が不要になる。その理由は、前記全リムサイズ計測動作が完了した後には、前記リムテーブルに搭載された前記複数のリムのそれぞれについて、前記計測工程における計測及び前記判定工程における判定が既に完了しているからである。このことは、タイヤ試験のサイクルタイムが短縮されることを可能にする。また、タイヤ試験が実行される際に前記回避動作が行われる頻度を低減し、タイヤ試験が中断される頻度を低減することが可能になる。
前記リムサイズの管理方法において、前記コントローラは、前記複数のリムのうちの何れかのリムの前記外周縁部におけるサイズが前記判定工程において前記登録リムサイズと対応していないと判定されると、前記複数のリムの全てについて前記計測工程及び前記判定工程が完了していない場合であっても、前記計測工程及び前記判定工程が中止されるように前記タイヤ試験機の動作を制御してもよい。
この態様では、前記全リムサイズ計測動作が開始され、かつ、前記全リムサイズ計測動作が完了する前であっても、前記複数のリムのうちの何れかのリムの前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定されると、当該全リムサイズ計測動作が停止される。このことは、例えば、当該判定がされた時点で前記回避動作、具体的には、例えば登録情報に誤りがあることやリムがコンベアに接触する可能性があることなどのリム関連情報をオペレータに報知するための動作、が行われることを可能にする。
前記リムサイズの管理方法において、前記コントローラは、前記複数のリムのうちの少なくとも一つのリムについての前記登録リムサイズを、前記判定工程における判定結果に基づいて更新してもよい。
この態様は、前記複数のリムのうちの何れかのリムの前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定されると、この判定結果に基づいて前記登録リムサイズが自動的に更新されることを可能にする。
前記リムサイズの管理方法において、前記タイヤ試験機は、当該タイヤ試験機の動作を制御するコントローラをさらに備え、当該コントローラは、前記計測工程において計測された前記外周縁部におけるサイズが、前記判定工程において前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記タイヤ試験が中止されるように前記タイヤ試験機の動作を制御することが好ましい。
この態様では、前記回避動作として、前記タイヤ試験が中止されるように前記タイヤ試験機の動作が制御される。このことは、一対のコンベアに対するリムの接触がより確実に回避されることを可能にする。
前記リムサイズの管理方法において、前記タイヤ試験機は、当該タイヤ試験機の動作を制御するコントローラをさらに備え、当該コントローラは、前記タイヤ試験を実施する前に、前記試験対象のタイヤのサイズに関する情報に基づいて、前記リムテーブルに搭載されている前記複数のリムから当該試験対象のタイヤのサイズに対応するリムサイズを有するリムである前記取付対象リムを選択し、選択された当該取付対象リムが前記スピンドルユニットに取り付けられたリムと自動的に交換されるように、前記タイヤ試験機の動作を制御するように構成され、選択された前記取付対象リムの外周縁部におけるサイズが前記計測工程で計測され、計測された前記外周縁部におけるサイズが、前記複数の搭載位置のうち、選択された前記取付対象リムに対応する搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズと対応していないと前記判定工程で判定された場合に、前記コントローラは、前記スピンドルユニットに取り付けられたリムを選択された前記取付対象リムに交換するための前記動作が停止され、前記タイヤ試験が中止されるように、前記タイヤ試験機の動作を制御することが好ましい。
この態様では、前記スピンドルユニットに取り付けられたリムがタイヤ試験の試験対象となるタイヤのサイズに応じたリムに自動的に交換される過程において、選択された前記取付対象リムが予め登録されたリムサイズと対応していない場合には、前記リム交換の動作が停止され、前記タイヤ試験が中止される。このことは、一対のコンベアに対するリムの接触がより確実に回避されることを可能にする。

Claims (9)

  1. タイヤ試験の試験対象であるタイヤを搬送する一対のコンベアと、当該一対のコンベアよりも下方に配置されるリムテーブルであって、第1のリム及び第2のリムを含むとともに互いに異なるリムサイズを有する複数のリムをそれぞれ搭載可能な複数の搭載位置を有するリムテーブルと、リムを取り付け可能なスピンドルユニットと、リム計測機構と、を備えるタイヤ試験機であって、前記スピンドルユニットに前記複数の搭載位置のうちの何れか一つの搭載位置に搭載された取付対象リムを取り付けるときに、前記一対のコンベアの間の間隔を当該取付対象リムのリムサイズに応じた適正間隔に調節した状態で、当該取付対象リムを前記一対のコンベアの間を通過させることにより当該取付対象リムを前記リムテーブルから前記一対のコンベアよりも上方に移動させるように構成されたタイヤ試験機において、前記複数のリムのそれぞれのリムサイズを管理するための管理方法であって、
    前記リムテーブルに搭載される前記複数のリムのそれぞれのリムサイズを、前記複数の搭載位置のうち、対応する搭載位置と関連づけて登録する登録工程と、
    前記複数の搭載位置のうちの少なくとも第1の搭載位置に搭載された前記第1のリムの外周縁部におけるサイズを、前記リム計測機構を用いて実際に計測する計測工程と、
    計測された前記第1のリムの外周縁部におけるサイズが前記第1の搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズである登録リムサイズと対応しているか否かを判定する判定工程と、
    前記第1のリムの前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記取付対象リムが前記一対のコンベアに接触することを回避するための回避動作が行われる回避工程と、を備える、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  2. 請求項1に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記複数の搭載位置は、少なくとも前記第1の搭載位置と第2の搭載位置とを含み、
    前記第1のリムが前記第1の搭載位置に搭載され、前記第2のリムが前記第2の搭載位置に搭載され、
    前記計測工程は、前記第2のリムの外周縁部におけるサイズを、前記リム計測機構を用いて実際に計測することを含んでおり、
    前記取付対象リムは、前記第1のリム及び前記第2のリムの何れか一方のリムであり、
    前記判定工程では、前記計測工程において計測された前記取付対象リムの前記外周縁部におけるサイズである取付リムサイズが当該取付対象リムの搭載位置に関連付けられて予め登録された登録リムサイズと対応しているか否かが判定され、
    前記回避工程では、前記取付リムサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記回避動作が行われる、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  3. 請求項1又は2に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記判定工程では、前記計測工程において計測された前記外周縁部におけるサイズと前記登録リムサイズとの差が予め設定された許容値以上である場合に、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応していないと判定される、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  4. 請求項1又は2に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記リム計測機構は、当該リム計測機構により前記外周縁部におけるサイズが計測されるリムの外周縁部に向かって伸長するように配置された伸縮機構と、前記伸縮機構が伸長する伸長方向と平行に配置された棒状部材と当該棒状部材に沿って移動する移動部材とを含む計測部と、前記伸長方向と平行に配置され、前記伸縮機構と前記計測部の前記移動部材とを連動させるガイド部材と、を有し、
    前記計測工程では、前記伸縮機構が伸長することにより前記伸縮機構の先端部が前記外周縁部に接触すると、前記ガイド部材を介して前記伸縮機構と連動する前記移動部材の予め設定された基準点からの移動距離が算出され、当該移動距離に基づいて、前記外周縁部におけるサイズが算出される、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  5. 請求項1又は2に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記タイヤ試験機は、当該タイヤ試験機の動作を制御するコントローラをさらに備え、
    当該コントローラは、予め設定された条件が満たされた場合に、前記計測工程において前記外周縁部におけるサイズが前記リムテーブルに搭載された前記複数のリムのそれぞれについて一つずつ計測され、計測された前記外周縁部におけるサイズが前記登録リムサイズと対応しているか否かが前記判定工程において判定されるように前記タイヤ試験機の動作を制御する、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  6. 請求項5に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記コントローラは、前記複数のリムのうちの何れかのリムの前記外周縁部におけるサイズが前記判定工程において前記登録リムサイズと対応していないと判定されると、前記複数のリムの全てについて前記計測工程及び前記判定工程が完了していない場合であっても、前記計測工程及び前記判定工程が中止されるように前記タイヤ試験機の動作を制御する、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  7. 請求項5に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記コントローラは、前記複数のリムのうちの少なくとも一つのリムについての前記登録リムサイズを、前記判定工程における判定結果に基づいて更新する、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  8. 請求項1又は2に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記タイヤ試験機は、当該タイヤ試験機の動作を制御するコントローラをさらに備え、
    当該コントローラは、前記計測工程において計測された前記外周縁部におけるサイズが、前記判定工程において前記登録リムサイズと対応していないと判定された場合に、前記タイヤ試験が中止されるように前記タイヤ試験機の動作を制御する、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
  9. 請求項1又は2に記載のタイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法であって、
    前記タイヤ試験機は、当該タイヤ試験機の動作を制御するコントローラをさらに備え、
    当該コントローラは、前記タイヤ試験を実施する前に、前記試験対象のタイヤのサイズに関する情報に基づいて、前記リムテーブルに搭載されている前記複数のリムから当該試験対象のタイヤのサイズに対応するリムサイズを有するリムである前記取付対象リムを選択し、選択された当該取付対象リムが前記スピンドルユニットに取り付けられたリムと自動的に交換されるように、前記タイヤ試験機の動作を制御するように構成され、
    選択された前記取付対象リムの外周縁部におけるサイズが前記計測工程において計測され、計測された前記外周縁部におけるサイズが、前記複数の搭載位置のうち、選択された前記取付対象リムに対応する搭載位置に関連付けられて予め登録されたリムサイズと対応していないと前記判定工程において判定された場合に、前記コントローラは、前記スピンドルユニットに取り付けられたリムを選択された前記取付対象リムに交換するための前記動作が停止され、前記タイヤ試験が中止されるように、前記タイヤ試験機の動作を制御する、タイヤ試験機におけるリムサイズの管理方法。
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