JP2019170884A - X線透視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サーチエリア内にマーカ等と、このマーカ等に類似する非追跡対象とが併存した場合においても、正確にマーカ等を認識して追跡することが可能なX線透視装置を提供する。【解決手段】 制御部30は、サーチエリア内の一部の領域を非追跡対象領域として指定する非追跡対象領域指定部31と、非追跡対象領域をサーチエリアの移動に同期させて移動させる非追跡対象領域移動部32と、非追跡対象領域内をマーカ等の位置検出の対象から除外する検出除外部33と、X線透視領域内においてサーチエリアを移動させるサーチエリア移動部34と、マーカ等を認識するための画像認識部35と、マーカ等がゲーティングウインドウ内に入ったときに放射線照射装置90に対して治療ビームの照射信号を送信する照射信号送信部36と、を備える。【選択図】 図2

Description

この発明は、X線管から照射され被検者を通過したX線をX線検出器により検出して被検者の特定部位または被検者の特定部位付近に留置されたマーカを含む画像を取得し、この被検者の特定部位または被検者の特定部位付近に留置されたマーカを含む画像から特定部位の位置を検出し、特定部位の動きを追跡するX線透視装置に関する。
腫瘍などの患部に対してX線や陽子線等の放射線を照射する放射線治療においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。しかしながら、被検者が体を動かしてしまう場合があるばかりではなく、患部自体に動きが生ずる場合がある。例えば、肺の近くの腫瘍は呼吸に基づき大きく移動する。このため、腫瘍付近に球形状を有する金製のマーカを留置し、このマーカの位置をX線透視装置により検出して、治療放射線の照射を制御する構成を有する放射線治療装置が提案されている(特許文献1参照)。
このような放射線治療装置においては、第1X線管と第1X線検出器から成る第1X線透視機構と、第2X線管と第2X線検出器から成る第2X線透視機構とを使用して体内に留置されたマーカを撮影し、第1X線透視機構による二次元の透視画像と第2X線透視機構による二次元の透視画像を利用して三次元の位置情報を得る。このようにして連続してX線透視を行い、リアルタイムでマーカの三次元の位置情報を演算することで、移動を伴う部位のマーカを高精度で検出して追跡(トラッキング)する。そして、検出されたマーカの位置情報に基づいて治療放射線の照射を制御することで、腫瘍の動きに応じた高精度の放射線照射を実行することが可能となる。このマーカの位置情報を得るときには、テンプレート画像を利用するテンプレートマッチングや識別器を利用する機械学習等の画像認識が実行される。
なお、上述したようにマーカを利用して腫瘍の動きを検出するためには、被検者の体内に、予めマーカを留置する必要がある。一方、近年、被検者の腫瘍の領域などの特定部位をマーカのかわりに使用することで、マーカの留置を省略するマーカレストラッキングと呼称される方法も提案されている。
特許第3053389号公報
このようなX線透視装置においては、X線透視領域に対して画像認識のためのサーチエリア(探索窓)を設置し、そのサーチエリア内においてテンプレートを走査すること等により画像認識を連続して実行し、被検者の特定部位または特定部位付近に留置されたマーカ(以下、これらを総称するときには「マーカ等」という)の位置を追跡する構成を採用している。
このような場合において、サーチエリア内に追跡対象となるマーカ等と、このマーカ等に類似するがマーカではない領域(以下「非追跡対象」という)とが併存した場合には、画像認識時に非追跡対象をマーカ等と誤認し、この非追跡対象を追跡してしまう場合がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、サーチエリア内にマーカ等と、このマーカ等に類似する非追跡対象とが併存した場合においても、正確にマーカ等を認識して追跡することが可能なX線透視装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、X線管から照射され被検者を通過したX線をX線検出器により検出するX線透視により得られた画像に対して、サーチエリアを順次移動させ、当該サーチエリア内で画像認識を実行することにより、前記被検者の特定部位あるいは前記被検者の特定部位付近に留置されたマーカの位置を検出し、前記被検者の特定部位の動きを追跡するX線透視装置であって、前記サーチエリア内の一部の領域を非追跡対象領域として指定する非追跡対象領域指定部と、前記非追跡対象領域を前記サーチエリアの移動に同期させて移動させる非追跡対象領域移動部と、前記非追跡対象領域内を、前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外する検出徐外部と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、前記検出除外部は、前記非追跡対象領域に対して画像認識を実行しないことにより、前記非追跡対象領域内を画像認識による前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外する。
第3の発明は、前記検出除外部は、前記非追跡対象領域に対する画像認識結果を採用しないことにより、前記非追跡対象領域内を画像認識による前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外する。
第4の発明は、前記検出除外部は、前記非追跡対象領域の全域を所定の画素値とすることにより、前記非追跡対象領域内を画像認識による前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外する。
第5の発明は、前記X線透視により、複数のX線画像を所定のフレームレートで取得するとともに、所定のフレームにおける前記サーチエリア内の前記特定部位または前記マーカの位置が、次のフレームにおける前記サーチエリアの中心の位置となるように、前記サーチエリアを順次移動させる。
第1から第4の発明によれば、サーチエリア内にマーカ等と、このマーカ等に類似する非追跡対象とが併存した場合においても、この非追跡対象が配置される非追跡対象領域内を特定部位またはマーカの位置検出の対象から除外することにより、正確に特定部位またはマーカを認識して追跡することが可能となる。
第5の発明によれば、サーチエリア内の特定部位またはマーカの位置が、次のフレームにおけるサーチエリアの中心の位置となるようにサーチエリアを順次移動させることから、サーチエリアを特定部位またはマーカの移動に追従させて移動させることができ、画像認識をより効率的に実行させることが可能となる。
この発明に係るX線透視装置を、放射線照射装置90とともに示す斜視図である。 この発明に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。 X線透視により確認されたマーカ等の移動軌跡Tを示す斜視図である。 マーカ等の移動軌跡Tを示す正面図である。 マーカ等の移動軌跡TおよびサーチエリアSの移動を示す説明図である。 この発明に係るX線透視装置を使用した動体追跡動作を含む放射線治療動作を示すフローチャートである。 マーカMをサーチエリアS1とともに示す模式図である。 マーカMをサーチエリアS1とともに示す模式図である。 サーチエリアS1と非追跡対象領域Eとの配置関係を示す説明図である。 サーチエリアSと非追跡対象領域Eとの移動状態を示す説明図である。 サーチエリアSと非追跡対象領域Eとの移動状態を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線透視装置を、放射線照射装置90とともに示す斜視図である。これらのX線透視装置と放射線照射装置90とにより、放射線治療装置が構成される。
放射線照射装置90は、検診台27上の被検者に対して放射線照射を行うものであり、治療室の床面に設置された基台91に対して揺動可能に設置されたガントリー92と、このガントリー92に配設された治療ビームを出射する治療ビーム照射ヘッド93とを備える。このガントリー92は、基台91に対して360度の範囲で回転可能な構造となっている。従って、この放射線照射装置90によれば、ガントリー92が基台91に対して任意の角度まで揺動することにより、治療ビーム照射ヘッド93から照射される治療ビームの照射方向を変更することができる。このため、被検者における腫瘍等の患部に対して様々な方向から治療ビームを照射することが可能となる。
この放射線照射装置90とともに使用されるX線透視装置は、被検者の患部の位置を特定する動体追跡を行うためのX線透視を実行するものである。すなわち、上述した放射線照射装置90を使用した放射線治療時においては、放射線を被検者の体動に伴って移動する患部に正確に照射する必要がある。このため、このX線透視装置においては、被検者を互いに異なる2方向から透視し、その透視画像に対して画像認識を実行することにより、被検者のマーカ等の位置を検出し、マーカ等の三次元の位置情報を演算することで、マーカ等高精度で検出する、所謂、動体追跡を行う構成となっている。
この画像認識の一つの実施態様としては、被検者の特定部位付近に留置したマーカの画像を予めテンプレートとして登録し、このテンプレートを利用してマーカの位置を検出して追跡(トラッキング)するテンプレートマッチングが利用される。なお、被検者における患部付近にマーカを留置する代わりに、被検者における腫瘍等の特定部位の画像をマーカとして使用する動体追跡も採用されている。このような動体追跡の手法は、マーカレストラッキングと呼称されている。
また、この画像認識の他の実施態様として、マーカ等に対して、予め登録した多数の正解画像と不正解画像とから、学習により識別器を作成し、この識別器を利用してマーカ等の位置を検出して追跡する機械学習が利用される。このような機械学習としては、例えば、SVM(Support Vector Machine/サポートベクターマシン)を利用することができる。このSVMは、パターン認識を実行するときに、多くの手法の中でも最も迅速性に優れ、かつ、認識性能の高い学習モデルの一つである。また、認識性能に優れた機械学習として、SVMにかえて、Haar‐like特徴量などによるAdaBoost(エイダブースト)や、Deep Learning(深層学習)などのニューラルネットワークを利用してもよい。
このX線透視装置は、第1X線管11a、第2X線管11b、第3X線管11c、第4X線管11dと、第1フラットパネルディテクタ21a、第2フラットパネルディテクタ21b、第3フラットパネルディテクタ21c、第4フラットパネルディテクタ21dとを備える。第1X線管11aから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第1フラットパネルディテクタ21aにより検出される。第1X線管11aと第1フラットパネルディテクタ21aとは、第1X線撮影系を構成する。第2X線管11bから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第2フラットパネルディテクタ21bにより検出される。第2X線管11bと第2フラットパネルディテクタ21bとは、第2X線撮影系を構成する。第3X線管11cから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第3フラットパネルディテクタ21cにより検出される。第3X線管11cと第3フラットパネルディテクタ21cとは、第3X線撮影系を構成する。第4X線管11dから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第4フラットパネルディテクタ21dにより検出される。第4X線管11dと第4フラットパネルディテクタ21dとは、第4X線撮影系を構成する。
なお、動体追跡を行うためのX線透視を実行するときには、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2つのX線撮影系が選択されて使用される。
検診台27は、基部28と、カウチとも呼称される被検者載置部29とを備える。被検者載置部29は、基部28に対して6軸方向に移動および回転可能となっている。
図2は、この発明に係るX線透視装置の主要な制御系を示すブロック図である。
このX線透視装置は、論理演算を実行するプロセッサーとしてのCPU、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等を備え、装置全体を制御する制御部30を備える。この制御部30は、上述した第1X線管11a、第2X線管11b、第3X線管11cおよび第4X線管11dと、第1フラットパネルディテクタ21a、第2フラットパネルディテクタ21b、第3フラットパネルディテクタ21cおよび第4フラットパネルディテクタ21dとに接続されている。
この制御部30は、後述するように、サーチエリア内の一部の領域を非追跡対象領域として指定する非追跡対象領域指定部31と、非追跡対象領域をサーチエリアの移動に同期させて移動させる非追跡対象領域移動部32と、非追跡対象領域内をマーカ等の位置検出の対象から除外する検出除外部33と、X線透視領域内においてサーチエリアを移動させるサーチエリア移動部34と、マーカ等を認識するための画像認識部35と、マーカ等が後述するゲーティングウインドウ内に入ったときに放射線照射装置90に対して治療ビームの照射信号を送信する照射信号送信部36と、を備える。
また、この制御部30は、上述した放射線照射装置90と、治療計画装置99とに接続されている。なお、制御部30と治療計画装置99とは、病院内の被検者管理システムの院内通信である放射線科情報システム(RIS)を介して接続されてもよい。ここで、治療計画装置99は、放射線治療を行うに先だって、治療計画を作成するためのものである。この治療計画装置においては、CT撮影装置により被検者の3次元CT撮影を連続して複数回行うことにより得た、被検者の連続する複数の呼吸位相における特定部位を含む領域の3次元のCT画像データ群からなる4次元CT画像データを記憶している。そして、この4次元CT画像データと被検者のその他のデータとに基づいて、被検者の治療計画が作成される。
以上のような構成を有するX線透視装置において動体追跡を行う場合には、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2つのX線撮影系を使用してX線透視を行い、X線透視画像を取得する。なお、動体追跡時には、X線透視画像は、例えば、30FPS(Frames Per Second)程度のフレームレートでX線透視画像が連続して取得される。
図3は、X線透視により確認されたマーカ等の移動軌跡Tを示す斜視図であり、図4はマーカ等の移動軌跡Tを示す正面図である。なお、図4(a)は、図3におけるX方向から見たマーカ等の移動軌跡Tを示し、図4(b)は、図4におけるY方向から見たマーカ等の移動軌跡Tを示している。また、これらの図において、符号Dは、X線透視領域を模式的に示している。また、図5は、マーカ等の移動軌跡TおよびサーチエリアSの移動を示す説明図である。
上述したように、動体追跡を行うためのX線透視を実行するときには、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2つのX線撮影系が選択されて使用される。そして、2つのX線撮影系が、例えば、互いに直交する方向に配置され、かつ、各X線撮影系において照射されるX線が例えば正方形であれば、図3に示すように、その形状が直方体のX線透視領域Dが形成される。この直方体のX線透視領域Dの一辺の長さは、例えば、10cm程度となっている。
動体追跡を実行するときには、このようにして取得したX線透視領域Dに対して、サーチエリアSを順次適用するとともに、このサーチエリアS内において画像認識を実行することにより、マーカ等の位置を特定する。このときには、X線透視領域Dの全ての領域に対してサーチエリアSを適用してもよいが、マーカ等の移動軌跡Tに沿ってサーチエリアSを移動させることが効率的である。このため、後述する手法により、サーチエリアSを、マーカ等の軌跡Tに沿って移動させる。このような動作は、図4(a)に示すX方向から見たマーカ等の移動軌跡Tと、図4(b)に示すY方向から見たマーカ等の移動軌跡Tの両方に対して実行される。
また、治療ビームの照射のために、ゲーティングウインドウGWの設定が実行される。このゲーティングウインドウGWは、マーカ等がその内部に存在する間に放射線照射装置90から治療ビームが照射される領域である。すなわち、動体追跡時に、マーカ等がゲーティングウインドウGW内に進入したときには、この発明に係るX線透視装置の制御部30における照射信号送信部36から放射線照射装置90に対して治療ビームを照射する信号が送信され、マーカ等がゲーティングウインドウGW外に移動したときには、照射信号送信部36から放射線照射装置90に対して治療ビームの照射を禁止する信号が送信される。
このゲーティングウインドウGWは、図5に示すように、被検者の患部が治療ビームの照射位置に配置されたときのマーカ等の位置を囲む矩形状の領域として、オペレータ(医師)により設定される。この位置は、マーカ等の移動軌跡T上において、被検者の体動が小さくなる領域から選択される。
そして、サーチエリアS内において画像認識を実行し、マーカ等がゲーティングウインドウGW内に配置されたときに、図2に示す制御部30における照射信号送信部36が、放射線照射装置90に対して、放射線照射信号を送信する。この信号を受信した放射線照射装置90は被検者に対して治療ビームを照射する。これにより、被検者の患部に対して治療ビームが照射される。
次に、この発明に係るX線透視装置を使用することにより、被検者の体動に伴って移動するマーカ等の位置を検出する動体追跡動作について、より詳細に説明する。図6は、この発明に係るX線透視装置を使用した動体追跡動作を含む放射線治療動作を示すフローチャートである。なお、以下の説明においては、上述したマーカ等として、金より構成される球形のマーカMを使用する場合について説明する。ここで、上述したように、以下の動作は、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2つのX線撮影系を使用して実行されるが、以下の説明においては、これらのうちの一方のX線撮影系について説明する。他のX線撮影系における動体追跡動作もこれと同様である。
動体追跡動作を実行するときには、最初に、X線透視画像を取得する(ステップS1)。そして、オペレータがX線透視領域D中からマーカMの画像を認識し、その位置を選択する(ステップS2)。
図7および図8は、マーカMをサーチエリアS1とともに示す模式図である。
オペレータによりマーカMが選択されるときに、動体追跡時に画像認識によりマーカMを認識するために使用されるサーチエリアSも指定される。マーカMの位置を検出するための画像認識は、このサーチエリアS内において実行される。そして、上述したように、このサーチエリアSは、X線透視領域D内において順次移動する。図7および図8においては、最初のサーチエリアS1を示している。
図7に示すように、このサーチエリアS1内に、追跡対象となるマーカMと、このマーカMに類似するがマーカMではない非追跡対象Fとが併存した場合には、画像認識時に非追跡対象FをマーカMと誤認し、この非追跡対象を追跡してしまう場合がある。このため、オペレータがマーカMを選択するときには、サーチエリアS1内に非追跡対象Fが存在するか否かを判断する(ステップS3)。そして、サーチエリアS1内に非追跡対象Fが存在しない場合には、そのまま動体追跡を開始する(ステップS6)。
一方、サーチエリアS1内に非追跡対象Fが存在する場合においては、図8に示すように、オペレータがサーチエリアS1内の非追跡対象Fを含む一部の領域を非追跡対象領域Eとして指定する(ステップS4)。この非追跡対象領域Eの指定は、オペレータの指示により、図2に示す制御部30における非追跡対象領域指定部31により実行される。
その後の動体追跡時には、図2に示す制御部30における検出除外部33により、非追跡対象領域E内は、マーカMの検出対象から除外される(ステップS5)。すなわち、後述するように、図2に示す制御部30における非追跡対象領域移動部32により、サーチエリアSの移動に同期して非追跡対象領域EがサーチエリアSとともに移動する。そして、検出除外部33は、移動後の非追跡対象領域Eにおいて、非追跡対象領域E内をマーカMの検出対象から除外する。これにより、サーチエリアS内に非追跡対象Fが存在したとしても、これをマーカMと誤認識することを防止することが可能となる。
ここで、非追跡対象領域E内をマーカMの検出対象から除外する具体的な手段は、例えば、次の3個のパターンのいずれかである。
第1のパターンは、検出除外部33が、非追跡対象領域Eに対して画像認識を実行しないことにより、非追跡対象領域E内を画像認識によるマーカMの位置検出の対象から除外する。すなわち、後述する画像認識部35が画像認識を実行するときに、非追跡対象領域Eについては、画像認識を実行しない構成とする。
第2のパターンは、検出除外部33が、非追跡対象領域Eに対する画像認識結果を採用しないことにより、非追跡対象領域E内を画像認識によるマーカMの位置検出の対象から除外する。すなわち、後述する画像認識部35が画像認識を実行した場合においても、非追跡対象領域Eについては、その画像認識の結果を採用しない構成とする。
第3のパターンは、検出除外部33が、非追跡対象領域E全域を所定の画素値とすることにより、非追跡対象領域E内を画像認識によるマーカMの位置検出の対象から除外する。すなわち、非追跡対象領域E内を、例えば、その周囲の領域と同じ画素値に変更する構成とする。
これら第1〜第3パターンのいずれを採用した場合においても、非追跡対象領域E内をマーカMの検出対象から除外することができる。なお、非追跡対象領域E内をマーカMの検出対象から除外し得る構成であれば、その他の方法を採用してもよい。
以上の工程が終了すれば、動体追跡を開始する。このときには、図2に示すサーチエリア移動部34が、サーチエリアSを順次移動させるとともに、上述した非追跡対象領域移動部32が、サーチエリアSの移動に同期して非追跡対象領域EをサーチエリアSとともに移動させる。
図9は、サーチエリアS1と非追跡対象領域Eとの配置関係を示す説明図である。
非追跡対象領域移動部32は、サーチエリアS1の中心の座標位置を(0,0)としたときの、オペレータにより指定された非追跡対象領域Eの中心の座標位置(x,y)を記憶している。そして、非追跡対象領域移動部32は、サーチエリアSの移動に同期して、非追跡対象領域EをサーチエリアSとともに移動させる。なお、サーチエリアSの移動に同期して、非追跡対象領域EをサーチエリアSとともに移動させることができる構成であれば、その他の方法を採用してもよい。
図10および図11は、サーチエリアSと非追跡対象領域Eとの移動状態を示す説明図である。
図8および図9に示すように、オペレータにより選択されたサーチエリアS1と非追跡対象領域Eとの配置関係は、予め設定され、記憶されている。また、X線透視は、上述したように30FPS程度のフレームレートで実行される。そして、図2に示す制御部30におけるサーチエリア移動部34は、図10に示すように、サーチエリアS1におけるマーカMの位置が次のサーチエリアS2の中心となるようにサーチエリアSを移動させる。このサーチエリアSの移動に伴って、非追跡対象領域移動部32により、非追跡対象領域EがサーチエリアS2とともに移動する。なお、図10においては、サーチエリアS1に対応するマーカMの位置と非追跡対象領域Eとを、破線で示している。
次に、図11に示すように、サーチエリアS2におけるマーカMの位置が次のサーチエリアS3の中心となるようにサーチエリアSを移動させる。このサーチエリアSの移動に伴って、非追跡対象領域移動部32により、非追跡対象領域EがサーチエリアSとともに、さらに、移動する。
このような動作を繰り返すことにより、サーチエリアSがマーカMの軌跡Tに沿って移動する。このとき、サーチエリアSの移動は、単一のフレーム毎であってもよく、また、数枚のフレーム毎であってもよい。なお、マーカMを見失った場合においては、X線透視領域Dの全領域においてサーチエリアSを移動してマーカMを探索する。このとき、必要であれば、オペレータが再度マーカMの位置を指定する。
このようにして、動体追跡を開始する(ステップS6)。そして、マーカMを追跡した状態で、治療を開始する(ステップS7)。このときには、放射線照射装置90における治療ビーム照射ヘッド93から被検者の体動とともに移動する被検者の患部に治療ビームを照射する。
以上のように、この発明に係るX線透視装置によれば、サーチエリア内にマーカM等と、このマーカM等に類似する非追跡対象Fとが併存した場合においても、この非追跡対象Fが配置される非追跡対象領域内Eを特定部位またはマーカM等の位置検出の対象から除外することにより、正確にマーカM等を認識して追跡することが可能となる。
11a 第1X線管
11b 第2X線管
11c 第3X線管
11d 第4X線管
21a 第1フラットパネルディテクタ
21b 第2フラットパネルディテクタ
21c 第3フラットパネルディテクタ
21d 第4フラットパネルディテクタ
27 検診台
29 被検者載置部
30 制御部
31 非追跡対象領域指定部
32 非追跡対象領域移動部
33 検出除外部
34 サーチエリア移動部
35 画像認識部
36 照射信号送信部
90 放射線照射装置
99 治療計画装置
D X線透視領域
E 非追跡対象領域
F 非追跡対象
GW ゲーティングウインドウ
M マーカ
S サーチエリア
T 軌跡

Claims (5)

  1. X線管から照射され被検者を通過したX線をX線検出器により検出するX線透視により得られた画像に対して、サーチエリアを順次移動させ、当該サーチエリア内で画像認識を実行することにより、前記被検者の特定部位あるいは前記被検者の特定部位付近に留置されたマーカの位置を検出し、前記被検者の特定部位の動きを追跡するX線透視装置であって、
    前記サーチエリア内の一部の領域を非追跡対象領域として指定する非追跡対象領域指定部と、
    前記非追跡対象領域を前記サーチエリアの移動に同期させて移動させる非追跡対象領域移動部と、
    前記非追跡対象領域内を、前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外する検出徐外部と、
    を備えたことを特徴とするX線透視装置。
  2. 請求項1に記載のX線透視装置において、
    前記検出除外部は、前記非追跡対象領域に対して画像認識を実行しないことにより、前記非追跡対象領域内を画像認識による前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外するX線透視装置。
  3. 請求項1に記載のX線透視装置において、
    前記検出除外部は、前記非追跡対象領域に対する画像認識結果を採用しないことにより、前記非追跡対象領域内を画像認識による前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外するX線透視装置。
  4. 請求項1に記載のX線透視装置において、
    前記検出除外部は、前記非追跡対象領域の全域を所定の画素値とすることにより、前記非追跡対象領域内を画像認識による前記特定部位または前記マーカの位置検出の対象から除外するX線透視装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のX線透視装置において、
    前記X線透視により、複数のX線画像を所定のフレームレートで取得するとともに、
    所定のフレームにおける前記サーチエリア内の前記特定部位または前記マーカの位置が、次のフレームにおける前記サーチエリアの中心の位置となるように、前記サーチエリアを順次移動させるX線透視装置。
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