JP2019168190A - 金属積層体及び金属積層体の製造方法 - Google Patents

金属積層体及び金属積層体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属板と出入口管を一体で接合することで後加工をなくした金属積層体及び金属積層体の製造方法を提供する。【解決手段】金属積層体は、金属ブロック本体と、出入口管とを具備する。金属ブロック本体は、流路が形成された、複数の第1金属板と、複数の第2金属板とが交互に積層されている。第1主面と、第1主面とは反対側の第2主面と、第1主面と第2主面とに連続する側面とを有する。出入口管は、側面に挿入され接合される。側面には、出入口管が挿入される挿入口が設けられる。複数の第1金属板、複数の第2金属板、出入口管とが互いに拡散接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、金属積層体及び金属積層体の製造方法に関する。
熱交換器は冷凍サイクルの一つの要素として使用され、冷凍サイクル内の作動流体の温度を目標値にするための不可欠なパーツである。熱交換器には様々な種類が存在する。その中でマイクロ流路熱交換器の卓越した性能が認識されつつあり、実用化に向けて開発が進められている。
このようなマイクロ流路熱交換器には積層型マイクロ流路熱交換器がある。この積層型マイクロ流路熱交換器は、例えば、表面に微細な高温流体流路が形成された金属板と、表面に微細な低温流体流路が形成された金属板を交互に積層して構成された積層体の上面と底面に耐圧用の金属板を重ねて、真空の状態で加圧・加熱することによって各伝熱板及び各金属板が互いに拡散接合されて一体化される(例えば、特許文献1参照)。
特許第6056928号公報
しかしながら、高温流体並びに低温流体の出入口は、積層された複数の金属板が拡散接合された金属積層体の側面に切削加工等で孔をあけ、その孔に出入口管を挿入した後、ろう付けにより各々を接合して形成する。このような後加工は煩雑で、また切削加工の際には孔から金属積層体の内部に切削粉が入ったりバリが生じたりするおそれがあった。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、金属積層体に出入口管を接合するための後加工をなくした金属積層体及び金属積層体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る金属積層体は、金属ブロック本体と、出入口管とを備える。
上記金属ブロック本体は、流路が形成された、複数の第1金属板と、複数の第2金属板とが交互に積層されることによって形成され、第1主面と、上記第1主面とは反対側の第2主面と、上記第1主面と上記第2主面とに連続する側面とを有する。
上記出入口管は、上記側面に挿入される。
上記側面には、上記出入口管が挿入される挿入口が設けられる。
上記複数の第1金属板と、上記複数の第2金属板と、上記出入口管と上記挿入口とが互いに拡散接合されている。
上記の金属積層体においては、上記金属ブロック本体の内部には、上記挿入口及び上記流路に連結された空間部が設けられ、上記挿入口の積層方向における長さは、上記空間部の積層方向における長さよりも短くてもよい。
上記の金属積層体においては、上記出入口管の内部には、上記積層方向に延在する複数のしきい板が設けられてもよい。
上記の金属積層体においては、前記側面に、少なくとも2つの挿入口が設けられ、第1の挿入口(第1挿入口)の積層方向における長さは、第2の挿入口(第2挿入口)の積層方向における長さよりも短く、上記積層方向に対して直交する方向において、上記第1挿入口の長さは、上記第2挿入口の長さよりも長くてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る金属積層体の製造方法は、第1主面と、上記第1主面とは反対側の第2主面と、上記第1主面と上記第2主面とに連続する側面とを有する複数の金属板の一部に対し、上記側面に切り欠きが形成される。
上記切り欠きが積層方向に繋がるように上記複数の金属板を積層し、上記積層方向に繋がった上記切り欠きによって出入口管が挿入される挿入口が設けられた金属積層体が形成される。
上記挿入口に上記出入口管が挿入される。
上記複数の金属板のそれぞれ及び上記出入口管が互いに拡散接合される。
上記の金属積層体の製造方法においては、上記出入口管の内部に上記積層方向に延在する複数のしきい板を設け、上記複数の金属板のそれぞれ及び上記出入口管を互いに拡散接合してもよい。
以上述べたように、本発明によれば、金属積層体に出入口管を接合するための後加工をなくした金属積層体及び金属積層体の製造方法が提供される。
本実施形態に係る金属積層体の概略斜視図である。 図2(a)は、図1のA1−A1線に沿った概略断面図である。図2(b)は、図1のA2−A2線に沿った概略断面図である。 本実施形態の金属積層体を製造する方法を説明する概略斜視図である。 本実施形態の金属積層体を製造する方法を説明する概略斜視図である。 本実施形態の金属積層体を製造する方法を説明する概略斜視図である。 拡散接合後の積層体を示す概略斜視図である。 本実施形態の変形例を示す概略断面図である。 本実施形態の別の変形例を示す概略斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。各図面には、XYZ軸座標が導入される場合がある。
[金属積層体の構成]
図1は、本実施形態に係る金属積層体の概略斜視図である。
図2(a)は、図1のA1−A1線に沿った概略断面図である。
図2(b)は、図1のA2−A2線に沿った概略断面図である。
図1に示すように、金属積層体10は、金属ブロック本体1と、一対の出入口管5A、5Bと、一対の出入口管5C、5Dとを具備する。金属積層体10は、例えば、積層型マイクロ流路熱交換器の一部に適用される。例えば、金属積層体10では、高温の媒体が出入口管5Aから流入して、金属ブロック本体1を経由し、出入口管5Bから排出される。一方、低温の媒体が出入口管5Cから流入して、金属ブロック本体1を経由し、出入口管5Dから排出される。
金属ブロック本体1は、複数の金属板2A(第1金属板)と、複数の金属板2B(第2金属板)と、外殻板3Aと、外殻板3Bとを有する。金属ブロック本体1においては、外殻板3Aが最下層に配置され、外殻板3Bが最上層に配置され、外殻板3Aと外殻板3Bとの間に、複数の金属板2Aと複数の金属板2Bとが交互に積層される。外殻板3Aと外殻板3Bとの間に積層された複数の金属板2A、2Bをまとめて積層体2とする。
金属ブロック本体1は、第1主面1u(上面)と、第1主面1uとは反対側の第2主面1dと、第1主面1uと第2主面1dとに連続する側面1wとを有する。複数の金属板2Aのそれぞれ及び複数の金属板2Bのそれぞれには、流路が形成されている(後述)。金属ブロック本体1は、例えば、略直方体形状をしている。
出入口管5A、5Bと、出入口管5C、5Dとは、金属ブロック本体1の側面1wに挿入され接合される。例えば、出入口管5A、5Bは、Y軸方向において金属ブロック本体1の側面1wに挿入され接合され、出入口管5C、5Dは、X軸方向において金属ブロック本体1の側面1wに挿入され接合される。すなわち、出入口管5Aから出入口管5Bに向かう方向と、出入口管5Cから出入口管5Dに向かう方向とは、交差する。
一例として、図2(a)には、出入口管5A、5Bが金属ブロック本体1の側面1wに挿入され接合された図が示されている。図2(a)に示すように、側面1wには、一方の出入口管5Aが挿入される挿入口21と、他方の出入口管5Bが挿入される挿入口22とが設けられている。なお、本実施形態を説明する図面では、1つの側面に挿入口が1箇所設けられた構成が例示されているが、1つの側面に設けられる挿入口は、1箇所に限らず、複数の箇所に設けることもできる。なお、側面に向かって見た挿入口の形状は、長方形であればよい。これは、その形状を円形や楕円形にすると、挿入口の内壁に金属板2A及び2Bの板厚に応じた段差が生じるためである。段差が存在すると、出入口管との接合に不具合が生じる要因となる。
挿入口21は、挿入口22に対して対向して配置されている。このような挿入口は、出入口管5C、5Dが挿入される側面1wにも設けられている。この出入口管5C、5Dが挿入される挿入口も対向して配置されている。また、各挿入口の外殻板3Aと積層体2との界面からの高さは、略同じである。
挿入口21、22を側面1wの中央部に形成するために、金属板2Aは、挿入口21、22が形成されていない金属板2Aaと、挿入口21、22が形成されている金属板2Abとを含んでいる。同様に、金属板2Bは、挿入口21、22が形成されていない金属板2Baと、挿入口21、22が形成される金属板2Bbとを含む。
例えば、図2(a)、(b)に示すように、挿入口21、22が形成されていない箇所においては、金属板2Aaと金属板2Baとが積層方向(Z軸方向)に交互に積層され、挿入口21、22が形成される箇所においては、金属板2Abと金属板2Bbとが積層方向に交互に積層されている。
金属ブロック本体1の内部には、挿入口21に連結された空間部1sと、挿入口22に連結された空間部1tとが設けられている。金属ブロック本体1の積層方向において、挿入口21の長さLpは、空間部1sの長さLsよりも短く、挿入口22の長さはLq、空間部1tの長さLtよりも短い。また、挿入口21、22においては、積層方向における長さLp、Lqよりも、積層方向に直交する方向(X軸方向またはY軸方向)における長さのほうが長く構成されている。
出入口管5A〜5Dの内部には、積層方向に延在する複数のしきい板51が設けられている。例えば、図2(b)に例示される出入口管5Aにおいては、出入口管5Aの内部に複数のしきい板51が配置されている。複数のしきい板51のそれぞれは、積層方向に延在し、積層方向と交差する方向(X軸方向)に並ぶ。複数のしきい板51のそれぞれは、Y軸方向に延在する。複数のしきい板51は、挿入口21内に位置する。
このような金属積層体10においては、複数の金属板2Aのそれぞれと、複数の金属板2Bのそれぞれと、外殻板3Aと、外殻板3Bとが互いに拡散接合されている。さらに、出入口管5Aと挿入口21の少なくとも一部、及び出入口管5Bと挿入口の少なくとも一部とが互いに拡散接合されている。出入口管5C、5Dのそれぞれにおいても、側面1wに設けられた挿入口の少なくとも一部と拡散接合をしている。
金属板2A、2B、外殻板3A及び外殻板3Bは、熱伝導率が高く、例えば、同じ種類の金属板である。金属板2A、2B、外殻板3A及び外殻板3Bは、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼板等である。出入口管5A〜5Dのそれぞれは、金属板2A、2Bと同種の材料で構成されてもよく、金属板2A、2Bとは異種の材料で構成されてもよい。異種の材料とは、拡散接合が可能な組み合わせであればよく、例えば、その組み合わせとして、銅、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼(SUS)、チタン、マグネシウム合金など、これらの中から2種以上の材料を目的に応じて選択したものがあげられる。拡散接合の方式は、具体的には、固相接合、熱間圧接、冷間圧接等がある。
(金属積層体の製造方法)
図3(a)〜図5は、本実施形態の金属積層体を製造する方法を説明する概略斜視図である。
例えば、金属ブロック本体1を構成する金属板2Aとしては、図3(a)に示す金属板2Abと、図3(b)に示す金属板2Aaとが準備される。
図3(a)に示す金属板2Abは、第1主面2uと、第1主面2uとは反対側の第2主面2dと、第1主面2uと第2主面2dとに連続する側面2wとを有する。金属板2Abには、切り欠き211、221、231、241と、開口部212、222、232、242とが設けられている。ここで、切り欠き211は、開口部212に連通する。切り欠き221は、開口部222に連通する。切り欠き231は、開口部232に連通する。切り欠き241は、開口部242に連通する。
図3(b)に示す金属板2Aaには、切り欠き211、221、231、241が設けられてなく、開口部212、222、232、242が設けられている。
さらに、金属板2Aa、2Abには、高温流体の流路を形成する溝25A、30A、31Aが設けられている。溝25A、30A、31Aは、金属板2Aa、2Abの一方の面に、例えば、ハーフエッチング技術により設けられる。溝25A、30A、31Aの深さはいずれの箇所も均一であってよい。
金属板2Aa、2Abにおいて、Y軸方向の両端部にそれぞれ設けられる開口部212と、開口部222との間には、開口部212と開口部222との間を連通する複数の溝25A、30A、31Aが形成されている。なお、溝25Aの数は、図示される3本には限らない。
例えば、複数の溝25Aは、X軸方向に沿って形成される。溝30A、31Aは、Y軸方向に沿って形成される。溝30Aは、その一端が開口部212と連通する。溝31Aは、その一端が開口部222と連通する。複数の溝25Aは、溝30Aと溝31Aとの間を連通する。
このように、金属ブロック本体1を構成する複数の金属板2Aの一部(金属板2Ab)に対し、その側面2wに切り欠き211、221、231、241が予め形成される。
また、金属ブロック本体1を構成する金属板2Bとしては、図4(a)に示す金属板2Bbと、図4(b)に示す金属板2Baとが準備される。
図4(a)に示す金属板2Bbは、第1主面2uと、第2主面2dと、側面2wとを有する。金属板2Bbには、切り欠き211、221、231、241と、開口部212、222、232、242とが設けられている。
図4(b)に示す金属板2Baには、切り欠き211、221、231、241が設けられてなく、開口部212、222、232、242が設けられている。
金属板2Ba、2Bbには、低温流体の流路を形成する溝25Bが設けられている。溝25Bは、金属板2Ba、Bbの一方の面に、例えば、ハーフエッチング技術により設けられる。溝25Bの深さはいずれの箇所も均一であってよい。
金属板2Ba、2Bbにおいて、X軸方向の両端部にそれぞれ設けられる開口部232と、開口部242との間には、開口部232と開口部242との間を連通する複数の溝25Bが形成されている。なお、溝25Bの数は、図示される3本には限らない。
例えば、複数の溝25Bは、X軸方向に沿って形成される。溝25Bは、その一端が開口部232と連通し、他端が開口部242と連通する。
このように、金属ブロック本体1を構成する複数の金属板2Bの一部(金属板2Bb)に対し、その側面2wに切り欠き211、221、231、241が予め形成される。
なお、溝、切り欠き、開口部を形成する処理は、エッチング処理、レーザ加工、精密プレス加工、切削加工などで行われる。また、該処理として、3Dプリンターのような積層造形技術も用いることができる。
次に、図5に示すように、外殻板3Aと外殻板3Bとの間に、金属板2A、2Bからなる積層体2を配置する。
例えば、外殻板3A上に、複数の金属板2Aa及び複数の金属板2Baを交互に積層した後、複数の金属板2Ab及び複数の金属板2Bbを交互に積層する。さらに、この上に、複数の金属板2Aa及び複数の金属板2Baを交互に積層した後に、外殻板3Bを積層する。
これにより、積層体2の側面1wには、Y軸方向に対向する挿入口21、22と、X軸方向に対向する挿入口23、24とが形成される。すなわち、積層することにより、切り欠き211が積層方向に繋がって、挿入口21が形成され、切り欠き221が積層方向に繋がって、挿入口22が形成される。また、積層することにより、切り欠き231が積層方向に繋がって、挿入口23が形成され、切り欠き241が積層方向に繋がって、挿入口24が形成される。
また、開口部212が積層方向に繋がって、空間部1sが形成され、開口部222が積層方向に繋がって、空間部1tが形成される。また、積層することにより、開口部232が積層方向に繋がって、空間部1uが形成され、開口部242が積層方向に繋がって、空間部1vが形成される。挿入口21は、空間部1sに連通し、挿入口22は、空間部1tに連通する。また、挿入口23は、空間部1uに連通し、挿入口24は、空間部1vに連通する。
次に、図1に例示したように、挿入口21に出入口管5Aを挿入し、挿入口22に出入口管5Bを挿入し、挿入口23に出入口管5Cを挿入し、挿入口24に出入口管5Dを挿入する。出入口管5A〜5Dの内部には、積層方向に延在する複数のしきい板51(図2(a)、(b))が設けられている。
この後、複数の金属板2Aa及び複数の金属板2Baのそれぞれ、複数の金属板2Ab及び複数の金属板2Bbのそれぞれ、外殻板3A、外殻板3B、及び出入口管5A〜5Dのそれぞれを減圧雰囲気で加圧・加熱して、金属板2A、2B同士、及び金属板2A、2Bのいずかれと、出入口管5A〜5Dのいずれかとを互いに拡散接合の一種である固相拡散接合により接合する。固相拡散接合の際には、積層体2、外殻板3A、及び外殻板3Bに対して、積層方向に荷重を加え、加圧する。拡散接合後の状態は、既に図1に示されている。
次に、積層体2で起こる高温流体流路と低温流体流路による熱交換を説明する。
図6(a)及び図6(b)は、拡散接合後の積層体を示す概略斜視図である。図6(a)では、積層体2において最上層である金属板2Bが取り除かれた状態が例示されている。また、図6(a)及び図6(b)には、積層体2内の媒体の流れる方向を矢印で説明するために、外殻板3A、外殻板3B、及び出入口管5A〜5Dが表示されていない。
図6(a)、(b)に示すように、金属板2A(2Aa、2Ab)及び金属板2B(2Ba、2Bb)は、双方の溝25A、25B、30A、31Aが設けられた面の向きを一致させて、各々複数交互に重ね合わせて積層される。ここで、金属板2Aは、高温伝熱板として機能し、金属板2Bは、低温伝熱板として機能する。
例えば、図6(a)に示すように、高温流体流路は、金属板2Aの各溝25A、30A、31Aと金属板2Bの下面との間に形成される。高温流体は、挿入口21から流入し、空間部1sを介して溝30Aを通って複数の溝25Aに分配される。複数の溝25Aを通過した高温流体は溝31Aで合流し、空間部1tを介して挿入口22より流出する。このような高温流体の流れが各々の金属板2A(高温流体流路層)において生じる。
また、図6(b)に示すように、低温流体流路は、金属板2Bの溝25Bと外殻板3Bの下面及び金属板2Aの下面との間に形成される。低温流体は、挿入口23から流入し、空間部1uを介して複数の溝25Bによって分配される。さらに、低温流体は、空間部1vで合流して、挿入口24から流出する。このような低温流体の流れが各々の金属板2B(低温流体流路層)において生じる。
積層体2において高温流体流路層(金属板2A)と低温流体流路層(金属板2B)は交互に積層されているので、金属板2A及び金属板2Bを介して高温流体と低温流体との間での熱交換が行われる。なお、積層体2は、熱交換器本体とも称される。
このように、本実施形態によれば、金属板2A、2Bに設けられた切り欠き211、221、231、241を積層方向で連通することにより、出入口管5A〜5Dを挿入する挿入口21〜24が形成される。
ここで、挿入口21〜24に出入口管5A〜5Dを挿入する前の段階で、複数の金属板2A、2Bのそれぞれ、外殻板3A、及び外殻板3Bの拡散接合を実行すると、積層方向に加えられる荷重によって、挿入口21〜24が変形したり、積層体2が座屈したりする可能性がある。
これに対して、本実施形態では、挿入口21〜24に、出入口管5A〜5Dが挿入された状態で、複数の金属板2A、2Bのそれぞれ、外殻板3A、外殻板3B、及び出入口管5A〜5Dのそれぞれの拡散接合を実行する。これにより、積層方向に荷重が加えられても、積層体2が出入口管5A〜5Dによって補強され、挿入口21〜24が変形しにくく、積層体2が座屈しにくくなる。
特に、出入口管5A〜5Dの内部に積層方向に延在する複数のしきい板51が設けられていると、積層体2においては積層方向の荷重に対する耐性がより増加する。また、出入口管5A〜5Dの内部に複数のしきい板51を設けることで、流体が空間部1s、1uの前で効率よく分配され、流体が空間部1s、1uに均等に行き渡る。
また、本実施形態によれば、挿入口21〜24を旋盤等の機械的な後加工によらないで形成し得る。このため、金属ブロック本体1から切削粉が発生しなくなり、この切削粉が積層体2内部に入ることもなくなる。また、金属板2A、2Bと出入口管5A〜5Dのそれぞれとを互いに拡散接合するので、出入口管5A〜5Dと積層体2とのろう付け加工を要しない。
(変形例1)
図7は、本実施形態の変形例を示す概略断面図である。
図7に示す金属積層体10においては、積層方向において、対向する挿入口の高さが異なってもよい。例えば、図7の例では、外殻板からの挿入口21の高さと、挿入口22の高さとが異なっている。
例えば、作動流体を気液二相で流入させ熱交換器本体を蒸発器として利用する場合、作動流体に作用する重力の影響を勘案して、入口は底面側に配置し、出口は中央または上面側に配置すると良い。このようにすることにより、気相冷媒が積層体2に設けられた溝25Aあるいは溝25Bのうち重力方向下部にある溝へ流入しやすくできる。気液の混合率を調整して分配することができる。
(変形例2)
図8は、本実施形態の別の変形例を示す概略斜視図である。
図8に示す金属積層体10においては、積層方向において、挿入口21の長さは、挿入口22の長さよりも短い。また、積層方向に対して直交する方向において、挿入口21の長さは、挿入口22の長さよりも長い。また、積層方向において、挿入口23の長さは、挿入口24の長さよりも短い。また、積層方向に対して直交する方向において、挿入口23の長さは、挿入口24の長さよりも長い。すなわち、X軸方向またはY軸方向において、対向する挿入口同士がクロスしている。
熱交換器の設置スペースに合わせた熱交換器の出入口を設定できるため、作業性の向上や、接続される配管へ無理な力がかからないといったメリットがある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく種々変更を加え得ることは勿論である。各実施形態は、独立の形態とは限らず、技術的に可能な限り複合することができる。
1…金属ブロック本体
1s、1t、1u、1v…空間部
1u、2u…第1主面
1d、2d…第2主面
1w、2w…側面
2…積層体
2A、2Aa、2Ab、2B、2Ba、2Bb…金属板
3A、3B…外殻板
5A、5B、5C、5D…出入口管
10…金属積層体
21、22、23、24…挿入口
25A、25B、30A、31A…溝
51…しきい板
211、221、231、241…切り欠き
212、222、232、242…開口部

Claims (6)

  1. 流路が形成された、複数の第1金属板と、複数の第2金属板とが交互に積層されることによって構成され、第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面と前記第2主面とに連続する側面とを有する金属ブロック本体と、
    前記側面に挿入された出入口管と
    を具備し、
    前記側面には、前記出入口管が挿入される挿入口が設けられ、
    前記複数の第1金属板と、前記複数の第2金属板と、前記出入口管と前記挿入口とが互いに拡散接合されている
    金属積層体。
  2. 請求項1に記載の金属積層体であって、
    前記金属ブロック本体の内部には、前記挿入口及び前記流路に連結された空間部が設けられ、
    前記挿入口の積層方向における長さは、前記空間部の積層方向における長さよりも短い
    金属積層体。
  3. 請求項1または2に記載の金属積層体であって、
    前記出入口管の内部には、前記積層方向に延在する複数のしきい板が設けられている
    金属積層体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の金属積層体であって、
    前記側面には、少なくとも2つの挿入口が設けられ、第1の挿入口の積層方向における長さは、第2の挿入口の積層方向における長さよりも短く、前記積層方向に対して直交する方向において、前記第1の挿入口の長さは、前記第2の挿入口の長さよりも長い
    金属積層体。
  5. 第1主面と、前記第1主面とは反対側の第2主面と、前記第1主面と前記第2主面とに連続する側面とを有する複数の金属板の一部に対し、前記側面に切り欠きを形成し、
    前記切り欠きが積層方向に繋がるように前記複数の金属板を積層し、前記積層方向に繋がった前記切り欠きによって出入口管が挿入される挿入口が設けられた積層体を形成し、
    前記挿入口に前記出入口管を挿入し、
    前記複数の金属板のそれぞれ及び前記出入口管を互いに拡散接合する
    金属積層体の製造方法。
  6. 請求項5に記載の金属積層体の製造方法であって、
    前記出入口管の内部に前記積層方向に延在する複数のしきい板を設け、
    前記複数の金属板のそれぞれ及び前記出入口管を互いに拡散接合する
    金属積層体の製造方法。
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