JP2019160656A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2019160656A
JP2019160656A JP2018047407A JP2018047407A JP2019160656A JP 2019160656 A JP2019160656 A JP 2019160656A JP 2018047407 A JP2018047407 A JP 2018047407A JP 2018047407 A JP2018047407 A JP 2018047407A JP 2019160656 A JP2019160656 A JP 2019160656A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
drain
pressure
valve
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018047407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7154021B2 (ja
Inventor
雄士 岡村
Yuji Okamura
雄士 岡村
哲也 福田
Tetsuya Fukuda
哲也 福田
航平 角田
Kohei Tsunoda
航平 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2018047407A priority Critical patent/JP7154021B2/ja
Priority to CN201920314665.8U priority patent/CN209544528U/zh
Publication of JP2019160656A publication Critical patent/JP2019160656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7154021B2 publication Critical patent/JP7154021B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、反応ガスが流通する流路内の圧力を容易に管理する。【解決手段】燃料電池システム10aは、燃料電池スタック12aと、該燃料電池スタック12aのアノード電極から排出された燃料排ガスから水分を分離する気液分離器32とを有する。気液分離器32のドレイン口には、該気液分離器32内に貯留された水分(ドレイン水)を排出するために開弁するドレイン弁36が設けられる。このドレイン弁36は、所定の圧力が付与されたときに開弁する圧力リリーフ弁としても機能する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池スタックとドレイン弁を含んで構成される燃料電池システムに関する。
周知の通り、燃料電池システムは、燃料電池スタックのアノード電極に対して燃料ガス(例えば、水素ガス)を供給・排出するための燃料ガス供給流路・燃料ガス排出流路や、カソード電極に対して酸化剤ガス(例えば、圧縮空気)を供給・排出するための酸化剤ガス供給流路・酸化剤ガス排出流路等を含んで構成される。このような構成において、例えば、燃料ガス供給流路又は燃料ガス排出流路が何らかの理由によって閉塞したとき、該流路内の圧力が上昇する。
過度の圧力上昇(圧力異常)が起こることを回避するべく、燃料電池システムには、圧力リリーフ弁(例えば、特許文献1参照)又は圧力スイッチが設けられる。前記流路内が所定の圧力まで上昇したとき、圧力リリーフ弁が開弁して燃料ガスが流路外に導出されるか、又は、圧力スイッチがOFFとされて燃料ガスの供給が停止される。その後、流路内の圧力が所定の許容値を下回ると、圧力リリーフ弁が閉弁するか、又は、圧力スイッチがONとされて燃料ガスの供給が再開される。
特開2007−317597号公報
圧力リリーフ弁としては、圧力を可及的に短時間で低減するべく大流量のものが採用される。しかしながら、圧力リリーフ弁は、容量が大きなものほど公差バラツキが大きい。このため、一旦開弁すると流路内の圧力が急激に低下することがあり得る。すなわち、流路内の圧力を所望の範囲内に保つことが容易ではない。
また、圧力スイッチを用いた場合、該圧力スイッチがOFFとなった後も残圧によって燃料ガスが供給される。このため、流路内の圧力が一層高くなる懸念がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、反応ガスが流通する流路内の圧力を管理することが容易な燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出されたドレイン水の排出と排出停止を切り換えるドレイン弁とを有する燃料電池システムにおいて、
前記ドレイン弁は、所定の圧力が付与されたときに開弁する圧力リリーフ弁であることを特徴とする。
すなわち、本発明においては、ドレイン水を排出するドレイン弁が圧力リリーフ弁としても機能する。ドレイン弁の流量は比較的少なく、このため、公差バラツキが小さい。従って、閉状態から開弁したとき、又は開状態から閉弁したときの圧力変動が小さくなる。その結果として、反応ガスの流通経路内の圧力を所望の範囲内に保つことが容易となる。換言すれば、圧力の管理が容易である。
圧力リリーフ弁としても機能するドレイン弁は、気液分離器に接続される排水流路を開放又は閉止可能な位置(例えば、ドレイン口)に設ければよい。なお、気液分離器は、燃料電池スタックから排出された反応ガスと水分の気液二相流を、反応ガスと水分に分離するとともに、分離された水分を一時的に貯留するためのものである。
又は、燃料電池スタックにドレイン水(生成水や結露水)を流通させるためのドレイン通路が形成されているときには、このドレイン通路の出口にドレイン弁を設けるようにしてもよい。なお、ドレイン通路の出口の開放又は閉止には、ドレイン通路に接続された排水流路の開放又は閉止が含まれる。該排水流路が開放又は閉止されることに伴って、ドレイン通路の出口も開放又は閉止されるからである。
勿論、気液分離器に接続される排水流路を開閉するドレイン弁と、ドレイン通路の出口を開閉するドレイン弁との双方を設けるようにしてもよい。
いずれの場合においても、反応ガスの流通経路に、ドレイン弁とは別の圧力リリーフ弁を設けることが好ましい。この場合、圧力リリーフ弁として、その開弁圧力がドレイン弁に比して高圧であるものを選定する。これにより、ドレイン弁が開弁してもなお反応ガスの流通経路の圧力が低下しないときには、圧力リリーフ弁が開弁することで圧力を低下させることができる。
ここで、圧力リリーフ弁としては、開弁圧力ないし流量が比較的小さいものを選定することができる。ドレイン弁が開弁することで圧力が十分に低下するからである。すなわち、公差バラツキが小さいものを採用することができるので、反応ガスの流通経路内の圧力を管理することが一層容易となる。
圧力リリーフ弁に代替し、圧力スイッチを設けるようにしてもよい。なお、圧力スイッチとしては、ドレイン弁の開弁圧力に比して作動圧力が高いものが選定される。この場合、ドレイン弁が開弁してもなお反応ガスの流通経路の圧力が低下しないときには、圧力スイッチが作動してON状態となることで圧力を低下させることができる。上記と同様の理由から、圧力スイッチとしては作動圧力が小さいものを選定することができるので、ONからOFFに切り換わったときの残圧が小さくなる。従って、圧力スイッチのOFF後に圧力が上昇することが抑制される。
ドレイン弁は、例えば、燃料ガスの流通経路、すなわち、燃料電池スタックのアノード電極に燃料ガスを供給する供給経路、又はアノード電極から燃料ガスを排出する排出経路側反応ガス排出流路等に設けることができる。
本発明によれば、燃料電池スタックからのドレイン水の排出・排出停止を切り換えるドレイン弁を、圧力リリーフ弁としても機能させるようにしている。これにより、該ドレイン弁が閉状態から開弁したとき、又は開状態から閉弁したときの圧力変動が小さくなるので、反応ガスの流通経路内の圧力を所望の範囲内に保つことが容易となる。換言すれば、圧力の管理が容易である。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 図2の燃料電池システムを構成する燃料電池スタックの積層方向に沿う概略側面断面図である。
以下、本発明に係る燃料電池システムにつき好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、第1実施形態に係る燃料電池システム10aの概略構成図である。この燃料電池システム10aは、図示しない単位セルが複数個積層されることで構成された燃料電池スタック12aを有する。個々の単位セルは、例えば、固体高分子膜からなる電解質と、該電解質を挟んで対向するアノード電極及びカソード電極を有する電解質・電極構造体が一対のセパレータで挟持されることで構成される。
アノード電極に臨むアノード側セパレータには水素流路が形成され、カソード電極に臨むカソード側セパレータには空気流路が形成される。また、燃料電池スタック12aの内部には、その積層方向に沿って延在する燃料ガス供給連通孔14a、燃料ガス排出連通孔14b、酸化剤ガス供給連通孔16a、酸化剤ガス排出連通孔16bが形成される。なお、以上の構成は周知であることから、図示及び詳細な説明は省略する。
燃料電池システム10aは、さらに、燃料ガス供給連通孔14aを介して水素流路に水素(燃料ガス)を供給するための水素供給流路18(燃料ガス供給流路)と、水素流路から燃料ガス排出連通孔14bを介して排水素ガスを排出するための水素排出流路20(燃料排ガス排出流路)とを有する。この中、水素供給流路18には、燃料ガスとしての高圧水素を貯留した水素タンク22が接続される。
水素供給流路18は二叉に分岐しており、このため、水素供給流路18は、第1分岐路23a、第2分岐路23bを含む。これら第1分岐路23a、第2分岐路23bには、それぞれ、第1インジェクタ24a、第2インジェクタ24bが設けられる。第1分岐路23a、第2分岐路23bは、第1インジェクタ24a、第2インジェクタ24bの下流側で合流して合流路26となり、該合流路26にエジェクタ28が設けられる。
エジェクタ28の下流側には、圧力リリーフ弁30が配設される。該圧力リリーフ弁30は、水素供給流路18、水素流路、水素排出流路20(以上を総括して「アノード系流路」とも表記する)のいずれかが閉塞し、アノード系流路内の圧力が所定値まで上昇したときに開弁する。
一方の水素排出流路20には、気液分離器32が接続される。この気液分離器32から出発する循環流路34は、前記エジェクタ28に接続される。また、気液分離器32の底部にはドレイン口が形成されるとともに、該ドレイン口にドレイン弁36が設けられる。気液分離器32内の水分は、ドレイン口からドレイン弁36を介して排水流路38に排出される。
ここで、ドレイン弁36は、ソレノイド部に通電を行うことで開弁が可能な電磁弁であると同時に、所定の圧力が弁体に作用したときに開弁する圧力リリーフ弁としても構成されている。すなわち、ドレイン弁36は、ソレノイド部に通電がなされることにより、又は、弁体に圧力が付与されることにより、開弁する。
なお、上記したように、ドレイン弁36の開弁圧力は、圧力リリーフ弁30に比して小さい。すなわち、アノード系流路の圧力が上昇したとき、圧力リリーフ弁30に先んじてドレイン弁36が開弁する。
燃料電池システム10aは、さらに、酸化剤ガス供給連通孔16aを介して空気流路に酸化剤ガスとしての圧縮空気を供給するための空気供給流路40(酸化剤ガス供給流路)と、空気流路から酸化剤ガス排出連通孔16bを介して排空気を排出するための空気排出流路42(酸化剤排ガス排出流路)とを有する。この中の空気供給流路40には、大気を圧縮して供給するエアポンプ44(コンプレッサ)が設けられる。
燃料電池スタック12aには、さらに、該燃料電池スタック12aに冷却媒体を供給する冷却媒体供給流路(図示せず)が設けられるとともに、全体の制御を行う制御部としてのECU46が付設される。以上により、燃料電池システム10aが構成される。
第1実施形態に係る燃料電池システム10aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
燃料電池スタック12aを運転するに際しては、水素タンク22から水素供給流路18に燃料ガスとしての水素が供給される。水素は、第1分岐路23aの第1インジェクタ24a、又は第2分岐路23bの第2インジェクタ24bのいずれかを通過した後、さらに合流路26のエジェクタ28を経由する。さらにその後、燃料ガス供給連通孔14aを介して水素流路を流通することにより、燃料電池スタック12aを構成する各単位セルのアノード電極に供給される。
その一方で、エアポンプ44を介して、空気供給流路40に酸化剤ガスである圧縮空気が送られる。圧縮空気は、後述する排空気によって加湿された後、酸化剤ガス供給連通孔16aを介して空気流路を流通することにより、燃料電池スタック12aを構成する各単位セルのカソード電極に供給される。
以上のようにして反応ガスが供給されることにより、各単位セルのアノード電極、カソード電極で電極反応がそれぞれ生起される。これにより、発電が行われる。なお、燃料電池スタック12aには冷却媒体流路が形成されており、該冷却媒体流路に、前記冷却媒体供給流路を介して供給された冷却媒体が流通される。
カソード電極に供給されて一部が消費された圧縮空気は、排空気として、酸化剤ガス排出連通孔16bから空気排出流路42に排出される。排空気は、カソード電極での電極反応によって生成した水分を含む湿潤ガスである。この排空気は、図示しない加湿器において、カソード電極に新たに供給される圧縮空気を加湿する。その後、所定の圧力に設定されて燃料電池システム10aの外部に排出される。
一方、アノード電極に供給されて一部が消費された水素は、排水素として、燃料ガス排出連通孔14bを介して水素排出流路20に排出される。排水素は、水素排出流路20を流通する過程で気液分離器32に供給される。この気液分離器32内において、排水素が、液相である水分と、気相である水素気流とに分離される。
この中の水分は、気液分離器32の底部に貯留される。液位計等で所定量の水分(ドレイン水)が貯留されたことが検出されると、ECU46は、ドレイン弁36を構成するソレノイド部に「通電開始」の指令信号を発する。この指令信号を受けてソレノイド部に通電がなされることにより、ドレイン弁36が開弁する。すなわち、排水流路38が開放され、その結果、水分がドレイン口、ドレイン弁36を介して排水流路38から排出される。
一方の水素気流は、気液分離器32に形成された出口ポートから循環流路34(図1参照)に流入する。水素気流は、その後、循環流路34からエジェクタ28に吸引され、新たに供給された水素とともにアノード電極に再供給される。
以上のようにして発電が行われている最中、水素供給流路18、電極供給用水素流路、水素排出流路20のいずれかが何らかの原因で閉塞することが想定される。この場合、アノード系流路内の圧力が上昇する。
アノード系流路内が所定の圧力に到達すると、ドレイン弁36に作用する圧力により、該ドレイン弁36の弁体が弁座から離間する。上記したように、ドレイン弁36が圧力リリーフ弁としても機能するからである。この結果、ドレイン弁36が開弁し、水分とともにアノード系流路内の水素が該流路外に導出される。これによりアノード系流路内の圧力が低下することから、アノード系流路内の圧力が過度に上昇することが防止される。
ドレイン弁36は、圧力リリーフ弁30よりも低圧で開弁する。すなわち、ドレイン弁36が開弁したとき、圧力リリーフ弁30は閉止した状態を保っている。従って、アノード系流路内に蓄積された水素は、ドレイン弁36からのみ導出される。
このような低圧で開弁する圧力リリーフ弁30は、閉弁から開弁、又はその逆方向に切り換わったときの流量が小さい。従って、開弁したときの圧力の低下幅や、閉弁したときの圧力の上昇幅、換言すれば、圧力変動幅も比較的小さい。このため、アノード系流路内の圧力を所望の範囲内に保つことが容易となる。
ドレイン弁36が開弁してもなおアノード系流路内の圧力が上昇するときには、圧力リリーフ弁30が開弁する。これにより、アノード系流路内の圧力が一層低下する。
ドレイン弁36の開弁によってアノード系流路内の燃料ガスがある程度導出されるので、圧力リリーフ弁30として、流量が比較的小さいもの、すなわち、公差バラツキが小さいものを採用することができる。従って、圧力リリーフ弁30の開弁又は閉弁に伴う圧力変動幅が比較的小さい。このため、圧力リリーフ弁30が開弁又は閉弁したときにも、アノード系流路内の圧力を所望の範囲内に保つことが容易である。
また、圧力リリーフ弁30に代替して圧力スイッチを採用したときにも、ドレイン弁36にて圧力を低下させることができるので、残圧が低減される。従って、アノード系流路内の圧力が高くなる懸念が払拭される。
このように、ドレイン弁36を圧力リリーフ弁として機能させることにより、アノード系流路内の圧力を所定の範囲内に管理することが容易となる。
アノード系流路内の圧力が所定値を下回ると、ドレイン弁36が自動的に閉弁する。これに伴い、ドレイン水及び排水素の排出が停止される。
次に、図2に示す第2実施形態に係る燃料電池システム10bにつき説明する。なお、図1に示される構成要素と同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この燃料電池システム10bは、気液分離器32のドレイン口に接続された第1排水流路38aと、燃料電池スタック12bに設けられた後述のドレイン通路62(図3参照)に接続された第2排水流路38bとを有する。第1排水流路38aには第1ドレイン弁36aが設けられ、第2排水流路38bには第2ドレイン弁36bが設けられている。これら第1ドレイン弁36a及び第2ドレイン弁36bはいずれも、第1実施形態におけるドレイン弁36と同様に圧力リリーフ弁としても機能する。
ここで、燃料電池スタック12bにつき、図3を参照して概略説明する。燃料電池スタック12bは、単位セル48が積層された積層体を有する。この積層体の一端には、電力を取り出すためのターミナルプレート50a、絶縁プレート52a、エンドプレート54aが内方から外方に向かってこの順序で配設される。他端にも同様に、ターミナルプレート50b、絶縁プレート52b及びエンドプレート54bが内方から外方に向かってこの順序で配設される。
燃料電池スタック12bには、積層方向一端側から他端側に向かって延在する燃料ガス供給連通孔14aが形成される。また、積層方向他端側から一端側にかけては、2個の燃料ガス排出連通孔、すなわち、下側燃料ガス排出連通孔14b1、上側燃料ガス排出連通孔14b2が延在する。燃料ガスである水素がアノード側セパレータに形成された水素流路を通過した後、排水素が下側燃料ガス排出連通孔14b1、上側燃料ガス排出連通孔14b2に分流される。なお、特に詳細は図示しないが、燃料電池スタック12bには、酸化剤ガス供給連通孔16a、2個の酸化剤ガス排出連通孔16b1、16b2、2個の冷却媒体供給連通孔、及び2個の冷却媒体排出連通孔が形成される。
この場合、下側燃料ガス排出連通孔14b1と上側燃料ガス排出連通孔14b2は、エンドプレート54b側の端部で、絶縁プレート52bに設けられた連結流路60により連通されている。
一層具体的には、連結流路60は、絶縁プレート52b内で上下方向に延在している。連結流路60は、下側燃料ガス排出連通孔14b1に連通するとともに、上方で上側燃料ガス排出連通孔14b2に連通する。なお、この構成に代替し、連結流路60を、ターミナルプレート50b又はエンドプレート54bに設ける構成を採用してもよい。
下側燃料ガス排出連通孔14b1の下方には、アノード電極側で生じた生成水や、結露水等のドレイン水Wを排出するためのドレイン通路62が設けられている。このドレイン通路62は、積層方向に沿って延在するとともに、連結流路60に連通している。ドレイン通路62は、延在方向に対して直交する方向の断面が略真円形状をなす。
前記第2ドレイン弁36bは、このドレイン通路62の出口に設けられている。従って、第2ドレイン弁36bが開弁すると、ドレイン通路62から第2ドレイン弁36bを介して第2排水流路38bにドレイン水Wが導出される。
第2実施形態では、アノード系流路内の圧力が上昇すると、第1ドレイン弁36aと第2ドレイン弁36bの開弁圧力が同一である場合、ドレイン通路62でのドレイン水Wの貯留量が僅かであれば、第1ドレイン弁36aと第2ドレイン弁36bが同時に開弁する。
燃料電池スタック12bが、例えば、車両に搭載され、該車両が上り勾配で停車した場合、図3に示すように、水平面Sに対して燃料電池スタック12bが傾斜姿勢となる。
ドレイン通路62の容量が大きい場合には、傾斜したドレイン通路62にドレイン水Wが多量に貯留される。従って、ドレイン水W及び排水素の全量が第2ドレイン弁36bを通過する時間が長くなる。すなわち、アノード系流路内の圧力が低下するのに比較的長時間を要する。これに対し、ドレイン通路62の容量が小さいと、該ドレイン通路62に貯留可能な量が少なくなる。このためにドレイン水W及び排水素の全量が第2ドレイン弁36bを通過する時間が短くなるので、アノード系流路内の圧力が比較的短時間で低下する。
ドレイン通路62の容量は、長手方向に直交する方向の断面積に依存して変化する。すなわち、断面積が大きくなるに従って容量も大きくなる。このことから諒解されるように、ドレイン通路62の断面積を小さくするほど、第2ドレイン弁36bの応答速度を大きくすることができる。
このように、ドレイン通路62の断面積を適宜設定することにより、第1ドレイン弁36aと第2ドレイン弁36bの応答速度を相違させ、リリーフタイミングを相違させることが可能である。
そして、上記の通り、ドレイン通路62が形成された燃料電池スタック12bにおいても、アノード系流路内の圧力が上昇したとき、気液分離器32のドレイン口に設けた第1ドレイン弁36a、又は、ドレイン通路62の出口に設けた第2ドレイン弁36bが開弁することによって水素の導出がなされる。このため、アノード系流路内の圧力が過度に上昇することを防止することができる。
本発明は上述した第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、圧力リリーフ弁30を水素排出流路20に設けるようにしてもよい。
また、ドレイン弁36(第1ドレイン弁36a)を、空気排出流路42に配設するようにしてもよい。さらに、第2実施形態では、2個の酸化剤ガス排出連通孔16b1、16b2に連通するドレイン通路を形成し、該ドレイン通路の出口に第2ドレイン弁36bを設けるようにしてもよい。以上の構成においては、圧力リリーフ弁30を、空気供給流路40又は空気排出流路42に設けるようにすればよい。
10a、10b…燃料電池システム 12a、12b…燃料電池スタック
14a…燃料ガス供給連通孔
14b、14b1、14b2…燃料ガス排出連通孔
16a…酸化剤ガス供給連通孔 16b…酸化剤ガス排出連通孔
18…水素供給流路 20…水素排出流路
22…水素タンク 24a、24b…インジェクタ
28…エジェクタ 30…圧力リリーフ弁
32…気液分離器 36、36a、36b…ドレイン弁
38、38a、38b…排水流路 40…空気供給流路
42…空気排出流路 44…エアポンプ
60…連結流路 62…ドレイン通路

Claims (7)

  1. 燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックから排出されたドレイン水の排出と排出停止を切り換えるドレイン弁とを有する燃料電池システムにおいて、
    前記ドレイン弁は、所定の圧力が付与されたときに開弁する圧力リリーフ弁であることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックから排出された反応ガスと水分の気液二相流を前記反応ガスと前記水分に分離するとともに前記水分を貯留する気液分離器を有し、前記ドレイン弁が前記気液分離器に設けられた排水流路を開放又は閉止することを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックにドレイン水を流通させるためのドレイン通路が形成されるとともに、前記ドレイン弁が前記ドレイン通路の出口を開放又は閉止することを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池スタックから排出されたドレイン水を一時貯留する気液分離器を有するとともに、前記燃料電池スタックにドレイン水を流通させるためのドレイン通路が形成され、且つ前記ドレイン弁を2個有し、
    前記2個のドレイン弁中の1個は前記気液分離器に設けられた排水流路を開放又は閉止し、残余の1個は前記ドレイン通路の出口を開放又は閉止することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記ドレイン弁とは別の圧力リリーフ弁を有し、且つ前記別の圧力リリーフ弁の開弁圧力が前記ドレイン弁に比して高圧であることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記ドレイン弁の開弁圧力に比して作動圧力が高い圧力スイッチが設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池システムにおいて、前記ドレイン弁が、燃料ガスの流通経路に設けられることを特徴とする燃料電池システム。
JP2018047407A 2018-03-15 2018-03-15 燃料電池システム Active JP7154021B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047407A JP7154021B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 燃料電池システム
CN201920314665.8U CN209544528U (zh) 2018-03-15 2019-03-13 燃料电池***

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047407A JP7154021B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019160656A true JP2019160656A (ja) 2019-09-19
JP7154021B2 JP7154021B2 (ja) 2022-10-17

Family

ID=67992643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018047407A Active JP7154021B2 (ja) 2018-03-15 2018-03-15 燃料電池システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7154021B2 (ja)
CN (1) CN209544528U (ja)

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001110439A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2004259468A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004327170A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Nissan Motor Co Ltd 排水装置及び燃料電池システム
JP2007200698A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Toyota Motor Corp 固体高分子電解質型燃料電池
JP2010282866A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2011009137A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Toyota Motor Corp 燃料電池スタック
JP2011054423A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2011150940A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2013093255A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2015056387A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及びその運転方法
JP2016183708A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 愛三工業株式会社 減圧弁
CA2982212A1 (en) * 2015-04-14 2016-10-20 Proton Motor Fuel Cell Gmbh Method and device for operating fuel cells with artificial air

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001110439A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2004259468A (ja) * 2003-02-24 2004-09-16 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2004327170A (ja) * 2003-04-23 2004-11-18 Nissan Motor Co Ltd 排水装置及び燃料電池システム
JP2007200698A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Toyota Motor Corp 固体高分子電解質型燃料電池
JP2010282866A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2011009137A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Toyota Motor Corp 燃料電池スタック
JP2011054423A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2011150940A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2013093255A (ja) * 2011-10-27 2013-05-16 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム
JP2015056387A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 本田技研工業株式会社 燃料電池システム及びその運転方法
JP2016183708A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 愛三工業株式会社 減圧弁
CA2982212A1 (en) * 2015-04-14 2016-10-20 Proton Motor Fuel Cell Gmbh Method and device for operating fuel cells with artificial air

Also Published As

Publication number Publication date
JP7154021B2 (ja) 2022-10-17
CN209544528U (zh) 2019-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6237582B2 (ja) 気液分離器および燃料電池システム
JP6599937B2 (ja) 水電解システム及びその運転停止方法
JP2003092125A (ja) 燃料電池制御装置
JP2018152314A (ja) 燃料電池システム及びその制御方法
JP2006221947A (ja) 気液分離装置
JP2002313403A (ja) 燃料電池システムの生成水排出方法
KR20200101590A (ko) 연료전지용 가습기
JP6382893B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法
JP5422979B2 (ja) 燃料電池システム
JP2006032134A (ja) 燃料電池システム内の水を貯留する貯水装置、燃料電池システム
JP5058617B2 (ja) 燃料電池システムおよびその掃気方法
JP7154021B2 (ja) 燃料電池システム
JP5330736B2 (ja) 燃料電池システム
US20040247958A1 (en) Water supply system for fuel cell
JP4630040B2 (ja) 燃料電池システム
JP6389835B2 (ja) 燃料電池システムの出力加速時における圧力制御方法
JP6200009B2 (ja) 燃料電池システムの運転方法
CN115386904A (zh) 水电解***及水电解装置的起动方法
JP2007188666A (ja) 燃料電池運転システム
JP2014154386A (ja) 燃料電池システム
JP6163604B2 (ja) 流体制御弁
KR20210073378A (ko) 연료전지의 운전 제어시스템 및 제어방법
JP2006179373A (ja) 燃料電池システム
JP5223242B2 (ja) 燃料電池システム
JP6315714B2 (ja) 燃料電池システムの運転制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220927

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7154021

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150