JP2019159179A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019159179A
JP2019159179A JP2018047752A JP2018047752A JP2019159179A JP 2019159179 A JP2019159179 A JP 2019159179A JP 2018047752 A JP2018047752 A JP 2018047752A JP 2018047752 A JP2018047752 A JP 2018047752A JP 2019159179 A JP2019159179 A JP 2019159179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
angular velocity
shutter speed
imaging device
panning
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018047752A
Other languages
English (en)
Inventor
小島 裕
Yutaka Kojima
裕 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018047752A priority Critical patent/JP2019159179A/ja
Publication of JP2019159179A publication Critical patent/JP2019159179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】縦方向流し撮りを行う場合であっても、適切なシャッタ速度を設定することができる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置100が、撮像装置100の角速度を取得する。撮像装置100が、取得した角速度に基づいて、撮像装置100を所定の軸周りに移動させて撮像する流し撮り時のシャッタ速度を設定する制御を行う。撮像装置100は、重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度が取得された場合に、撮像装置100を重力方向に対して水平な軸周りに移動させて撮像する流し撮りをアシストする設定による第1のシャッタ速度とは異なる第2のシャッタ速度を設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
撮像方法の一つとして、移動する被写体の動きに追従するように撮像装置を移動して撮像する流し撮りがある。流し撮りの際には、被写体の躍動感を出すために、Tv値を長秒側に設定して、シャッタ速度を遅くする。これにより、背景の流し量が増え、躍動感を出すことができる。流し撮りを行う場合は、被写体の予想される移動速度に適したTv値の設定を行う他、被写体に対して上手く撮像装置の追従速度を合わせなければならない。近年では、流し撮りをアシストするように、撮像装置内で被写体の移動速度と撮像装置の追従速度とを検知し、背景が上手く流れるように最適なTv値を演算して撮像する機能(流し撮りアシスト機能)が搭載された撮像装置が提案されている。特許文献1は、流し撮りの際に、検出された撮像装置の角速度に基づいて、シャッタ速度を設定する撮像装置を開示している。
特開2017−135515号公報
特許文献1が開示する撮像装置では、横方向流し撮りと、縦方向流し撮りとで、シャッタ速度の演算方法を変更することができない。横方向流し撮りとは、重力方向に対して水平な軸周りに撮像装置を移動する(パンニングする)流し撮りである。縦方向流し撮りとは、重力方向に対して垂直な軸周りに撮像装置を移動する流し撮りである。
横方向流し撮りを行う際は、被写体の移動方向に対して、撮像装置の光軸方向が略垂直となる場合が多い。しかし、縦方向流し撮りを行う際は、被写体が奥から手前、つまり、撮影者に向かってくるような構図となる。例えば、撮影者は、被写体と衝突しないような陸橋上などから撮像する。
陸橋上などから縦方向流し撮りで被写体を撮像する場合、斜め上から俯瞰したような状態となり、被写体の移動方向と撮像装置の光軸とがなす角度は、垂直でない。したがって、縦方向流し撮りでは、被写体の移動方向と撮像装置の光軸とがなす角度分、横方向流し撮りよりも背景の流し量が減ってしまう。また、横方向流し撮りと縦方向流し撮りとでは、被写体と背景の関係や、流したい背景量なども異なる場合があるので、同じ演算方法でシャッタ速度を設定すると、撮影者が意図しない背景の流し量となってしまう。本発明は、縦方向流し撮りを行う場合であっても、適切なシャッタ速度を設定することができる撮像装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態の撮像装置は、角速度を取得する角速度取得手段と、前記角速度取得手段により取得した角速度に基づいて、撮像装置を所定の軸周りに移動させて撮像する流し撮りの際のシャッタ速度を設定する制御を行う制御手段とを備える。前記制御手段は、重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度が取得された場合に、前記撮像装置を重力方向に対して水平な軸周りに移動させて撮像する流し撮りをアシストする設定による第1のシャッタ速度とは異なる第2のシャッタ速度を設定する。
本発明の撮像装置によれば、縦方向流し撮りを行う場合であっても、適切なシャッタ速度を設定することができる。
撮像装置の構成例を示す図である。 横方向流し撮りを行う際のシャッタ速度の演算方法を説明する図である。 被写体の移動方向と撮像装置の光軸方向との関係を示す図である。 縦方向流し撮り時における像面上の移動量を説明する図である。 流し撮り時のシャッタ速度の設定処理を説明するフローチャートである。 横方向流し撮りを上方から俯瞰した状態を示す図である。 縦方向流し撮りを側面から見た状態を示す図である。 縦方向流し撮り時における被写体とAFセンサの測距点を示す図である。 縦方向流し撮り時における被写体とAFセンサの測距点を示す図である。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成例を示す図である。
撮像装置100は、撮像レンズ101乃至AF(Auto Focus)センサ110を備える。撮像装置100は、流し撮りアシスト機能を有する。撮像レンズ101は、ズームレンズ及びフォーカスレンズを有する。撮像素子102は、撮像レンズ101からの被写体光を光電変換して、撮像画像に係るアナログ信号を出力する。撮像素子102は、例えば、CCDやCMOSなどである。CCDは、Charge Coupled Deviceの略称である。CMOSは、Complementary Metal Oxide Semiconductorの略称である。
A/D変換回路103は、撮像素子102が出力したアナログ信号をデジタル信号に変換する。撮像駆動回路104は、撮像素子102を駆動させる。
中央演算処理装置109は、撮像装置100全体を制御する。本実施形態では、中央演算処理装置109は、撮像装置100の各回路や装置、出力値の演算やシステム制御を行うマイクロコンピュータである。
画像信号処理回路108は、A/D変換回路103、中央演算処理装置109からの制御信号、映像信号を受け、表示装置制御回路113に映像信号を出力する。姿勢検知センサ106は、撮像装置100の姿勢を検知するセンサである。具体的には、姿勢検知センサ106は、重力方向を検知することによって、撮像装置100の傾き角度を検知し、検知した傾き角度を姿勢情報として中央演算処理装置109に出力する。すなわち、姿勢検知センサ106および中央演算処理装置109は、撮像装置100の姿勢情報を取得する姿勢情報取得手段として機能する。角速度検知センサ107は、撮像装置100の角速度を検知するセンサである。角速度検知センサ107は、検知した角速度を中央演算処理装置109に出力する。すなわち、角速度検知センサ107および中央演算処理装置109は、撮像装置100の角速度を取得する角速度取得手段として機能する。姿勢検知センサ106としては、例えば、加速度センサなどが用いられ、加速度や重力、傾き、人の動きを検知することが可能である。角速度検知センサ107としては、ピエゾ抵抗方式や静電容量方式の角速度センサ(例えば、ジャイロセンサ)などが用いられる。
表示装置制御装置113は、表示装置114を制御する。ユーザ(撮影者)が所定の操作を行うことで、中央演算処理装置109が、表示装置制御装置113に指示して、映像信号を表示装置に出力させる。表示装置114は、表示装置制御回路113からの指示にしたがって、映像信号を表示する。これにより、映像信号をリアルタイムで表示装置に表示するライブビュー表示を行うことが可能となる。表示装置114は、例えば、LCDなどの液晶パネルと、液晶パネルの背面より光を照射するバックライトと、タッチパネルを有する。LCDは、Liquid Crystal Displayの略称である。不図示のタッチパネルは、指先と導電膜との間の静電容量の変化を捉えて検知する静電容量方式の入力装置である。タッチパネルが、透明電極が配置され、手指などで押し下げた力点の位置座標を電圧値で検出する感圧方式(抵抗膜圧方式)の入力装置であってもよい。
レリーズ釦111は、撮像装置100に対して撮像動作の指示を行うための操作部材である。シャッタ112は、露光量を決定する。シャッタ112は、例えば、フォーカルプレーンシャッタユニットやシーケンス機構などを有するメカニカルシャッタである。また、シャッタ112が、撮像素子の画素列毎に電気的なスリット形成して露光量を決定する電子シャッタであってもよい。また、電子シャッタとメカニカルシャッタとを併用してスリットを形成し、露光量を決定してもよい。
AFセンサ110は、位相差検出方式で自動焦点検出処理(オートフォーカス)を行うセンサである。撮影者が、レリーズ釦111を半押し(SW1オン)すると、AFセンサ110によるAF処理、AE(Automatic Exposure)センサなどによるAE処理、ストロボなどのプリ発光処理の動作が開始される。撮影者が、レリーズ釦111を全押し(SW2オン)すると、シャッタ112が走行を開始し、撮像素子102が露光処理を行う。また、AF処理については、AFセンサ110を用いず、撮像素子102の各画素に設けられた位相差AFセンサの出力を元に焦点検出処理を行う撮像面AFを適用してもよい。
ファインダ105は、被写体を観察可能な光学ファインダまたは電子ビューファインダである。光学ファインダは、撮像レンズ101と撮像素子102の間に置かれた不図示のミラーやペンタプリズム、接眼レンズなどを有する。電子ファインダは、撮像素子102の映像信号を不図示の液晶パネルにリアルタイムで表示させる。
図2は、撮像装置の流し撮りアシスト機能を用いた横方向流し撮りを行う際のシャッタ速度の演算方法を説明する図である。また、図3は、横方向流し撮り時の被写体の移動方向と撮像装置の光軸方向との関係を示す図である。
横方向流し撮りは、重力方向に対して水平な軸周りに撮像装置を移動(パンニング)して撮像する流し撮りである。図2を参照して、横方向流し撮りをアシストする設定がされている場合におけるシャッタ速度の演算、つまりTv値の演算について説明する。以下に説明する演算は、撮像装置100が備える中央演算処理装置109の制御によって実行される。
横方向流し撮りをアシストする際の背景の流し量は、被写体を追従するために移動する露光中の撮像装置の移動角度θ[deg] 201と、焦点距離f[mm] 202と、撮像素子102の像面上の移動量X[mm] 203の関係から演算される。焦点距離f[mm] 202は、撮像レンズ101、AFセンサ110、撮像素子102から取得される。
θとXとfとの関係は、式204で表すことができる。
tanθ=X/f・・・式204
θの値は小さい(1程度以下)ので、tanθ∝θとなる。また、θ/tanθは、式205で表すことができる。
θ/tanθ≒57.3・・・式205
したがって、以下の式206が導かれる。
θ=(X/f)*57.3・・・式206
また、θは、シャッタ112のシャッタ速度T[sec] 、横方向流し撮り中の角速度検知センサ107の出力値ωを用いて、式207で表すことができる。
θ=ω*T・・・式207
式206及び式207より、式208が導かれる。
T=57.3*X/(f*ω)・・・式208
中央演算処理装置109が、式208に撮像時の撮像素子102の画素ピッチなどから算出した像面上の移動量X[mm] 203と焦点距離f[mm] 202とを代入して演算する。これにより、最終的に横方向流し撮りを行う際の適切なシャッタ112のシャッタ速度T[sec] を決定する。
上述したシャッタ速度T[sec] の関係式は、式209で簡易的に表すことができる。
T[sec] =α/(f[mm] *ω[deg/sec] )・・・式209
αは変数であり、撮像装置100や撮像素子102の性能に応じて変更することが望ましい。
横方向流し撮りを行う場合は、図3に示す通り、被写体の移動方向301に対する撮像装置100の光軸方向302の角度θoが、略垂直となることが多い。したがって、この場合は、中央演算処理装置109は、式209を用いて、横方向流し撮りをアシストするための適切なシャッタ速度T[sec] を設定する。これにより、所望の流し撮り画像を得ることができる。
図4は、縦方向流し撮り時における光軸方向に応じた像面上の移動量を説明する図である。
縦方向流し撮りは、重力方向に対して垂直な軸周りに撮像装置を移動して撮像する流し撮りである。縦方向流し撮りでは、図4(A)に示すように、撮影者の立つ場所が陸橋上などに限定されるので、例えば、奥から手前に速度Vで移動する被写体306を斜め上から俯瞰した撮像になる。図4(B)中の画像308は、撮像装置100の光軸方向が光軸方向303cである場合に得られる画像を示す。図4(C)中の画像307は、撮像装置100の光軸方向が光軸方向303bである場合に得られる画像を示す。図4(D)中の画像305は、撮像装置100の光軸方向が光軸方向303aである場合の撮像画像を示す。
例えば、光軸方向303b時点での流し撮りアシスト機能を用いた縦方向流し撮りを行う場合、θoを約45度と仮定すると、像面上の移動量X[mm] は、式309で表せる。
X=(f*T*ω)/57.3*sin(90+θo)・・・式309
f[ mm] は、焦点距離である。T[sec] は、シャッタ速度である。ωは、角速度検知センサ107の出力値である。
式309から、横方向流し撮り時と同じシャッタ速度T[sec] で撮像した場合、像面上の移動量X[mm] は減少し、背景の流し量が小さくなってしまう。したがって、中央演算処理装置109は、姿勢検知センサ106の出力及び角速度検知センサ107の出力ωから、縦方向流し撮りが行われたと判断された場合は、以下の処理を実行する。中央演算処理装置109は、横方向流し撮り時のシャッタ速度T(第1のシャッタ速度)とは異なるシャッタ速度T2(第2のシャッタ速度)を設定する。式309より、縦方向流し撮りでのシャッタ速度T2は、撮像装置100の光軸方向303a、303bのなす角度を加味し、シャッタ速度を遅くすることで、縦方向流し撮りをアシストするための適切な像面上の移動量X[mm] を得られる。シャッタ速度を遅くする量は、撮像時の被写体の移動速度、光軸方向303a、303bのなす角度、撮像素子102の画素ピッチ、焦点距離f[mm] などから演算・算出可能である。上記制御とすることで、流し撮りアシスト機能を用いて、撮像装置100の姿勢や角速度の出力結果に応じ、最適な流し撮り画像を得ることが可能となる。
また、縦方向流し撮りが行われていると判断された場合であっても、被写体の移動速度が閾値以上である場合は、撮像装置100を被写体に追従させる速度、つまり角速度検知センサ107の出力値ωも大きくなってしまう。したがって、この場合には、シャッタ速度T2[sec] で撮像すると、必要以上に背景が流れてしまう場合がある。したがって、中央演算処理装置109は、AFセンサ110の出力、像面上の移動量、角速度検知センサ107の出力値ωなどから、被写体の移動速度が閾値以上であると判断した場合は、縦方向流し撮りであってもシャッタ速度T[sec] を遅くしない。具体的には、中央演算処理装置109は、横方向流し撮りをアシストする設定によるシャッタ速度、つまり式209から求められるシャッタ速度T[sec] を設定する。上記制御とすることで、撮像装置100の姿勢によらず、被写体の移動速度が速い場合でも好適な流し撮り画像を得ることが可能となる。
図5は、本実施形態の撮像装置における流し撮り時のシャッタ速度の設定処理を説明するフローチャートである。
中央演算処理装置109は、以下のフローチャートにしたがって、撮像装置100の姿勢情報と角速度とに基づき、撮像装置100を所定の軸周りに移動させて撮像する流し撮りの際のシャッタ速度を設定する制御を行う。まず、S401において、中央演算処理装置109が、撮影者による撮像装置100の操作部材を用いた操作やタッチパネル操作にしたがって、撮像装置100が流し撮り優先モードに入ったかを判断する。撮像装置100が流し撮り優先モードに入っていない場合は、処理がS408に進む。そして、S408において、撮像装置100が、撮像指示待機状態となる。撮像装置100が流し撮り優先モードに入った場合は、処理がS402に進む。
S402において、中央演算処理装置109が、姿勢検知センサ106が出力する撮像装置100の姿勢情報に対応する姿勢が、横位置、縦位置のいずれであるかを判断する。横位置は、横長の画像を撮像する時の撮像装置100の姿勢(第1の姿勢)である。撮影者が撮像装置100を構えた時に姿勢検知センサ106が検知する重力方向が、撮像装置100の正位置における重力方向に対して略水平である場合の姿勢が横位置となる。縦位置は、縦長の画像を撮像する時の撮像装置100の姿勢(第2の姿勢)である。撮影者が撮像装置100を構えた時に姿勢検知センサ106が検知する重力方向が、撮像装置100の正位置における重力方向に対して略垂直である場合の姿勢が縦位置となる。
撮像装置100の姿勢が、横位置である場合は、処理が、S410に進む。S410において、撮像装置100が、レリーズ釦111の操作に応じて、被写体に対して測距(焦点検出)を行い、測距結果に基づいて、撮像レンズ101を制御し、合焦状態となる。撮像装置100は、オートフォーカス、マニュアルフォーカスのうちのいずれの設定がされていてもよく、被写体の追尾に関しても、サーボ、マニュアルを撮影者が選べる設定としてもよい。
次に、S411において、中央演算処理装置109が、角速度検知センサ107の出力に基づいて、撮像装置100の角速度が閾値以上であるかを判断する。撮像装置100の角速度が閾値以上でない場合は、処理がS401に戻る。撮像装置100の角速度が閾値以上である場合は、中央演算処理装置109は、横方向流し撮りが行われていると判断して、処理がS412に進む。そして、S412において、中央演算処理装置109が、横方向流し撮りをアシストする設定によるTv値(シャッタ速度)を設定する。具体的には、中央演算処理装置109は、式209から求められるシャッタ速度Tを設定する。そして、処理がS408に進む。
S408において、中央演算処理装置109が、レリーズ釦111の操作にしたがって、撮像開始の指示がされたかを判断する。撮像開始の指示がされていない場合は、処理がS401に戻る。撮像開始の指示がされた場合は、処理がS409に進む。S409において、中央演算処理装置109が、シャッタ112の駆動、撮像素子102に対する露光を開始する。これにより、撮像動作が行われる。
S402の説明に戻る。撮像装置100の姿勢が、横位置である場合は、処理が、S403に進む。S403において、撮像装置100が、レリーズ釦111の操作に応じて、被写体に対して測距を行い、測距結果に基づいて、撮像レンズ101を制御し、合焦状態となる。続いて、S404において、中央演算処理装置109が、撮像装置100の角速度方向の検知処理を実行する。具体的には、中央演算処理装置109は、角速度検知センサ107の出力値に基づいて、横位置成分の角速度と縦位置成分の角速度のいずれが大きいかを判断する。横位置成分の角速度(第1の角速度)は、重力方向に対して水平な軸周りの回転方向の角速度である。縦位置成分の角速度(第2の角速度)は、重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度である。
横位置成分の角速度と縦位置成分の角速度とが取得された場合を例にとって説明する。横位置成分の角速度の方が縦方向成分の角速度より大きい場合は、中央演算処理装置109が、横方向流し撮りが行われていると判断し、処理がS411に進む。縦位置成分の角速度の方が横方向成分の角速度より大きい場合は、中央演算処理装置109が、縦方向流し撮りが行われていると判断し、処理がS405に進む。
次に、S405において、中央演算処理装置109が、被写体の移動速度(被写体移動速度)が閾値の範囲内であるかを判断する。撮像装置100がライブビュー撮影や電子ビューファインダを搭載している場合、中央演算処理装置109は、単位時間当たりの像面の移動量から被写体移動速度を算出する。撮像装置100が光学ファインダを用いて撮像する場合は、中央演算処理装置109は、撮影者が被写体を追従してパンニングした際の角速度検知センサ107の出力値と測距情報などから被写体移動速度を算出する。
被写体が、例えば300km/h以上で走行する新幹線などの場合のように、被写体移動速度が閾値の上限以上である場合は、中央演算処理装置109は、被写体移動速度が閾値の範囲内でないと判断して、処理がS412に進む。そして、S412において、中央演算処理装置109が、式209によって演算されたシャッタ速度Tを設定する。これにより、必要以上に背景が流れてしまうことが防止される。
被写体が、例えば自転車などの場合のように、被写体移動速度が閾値の下限以下である場合は、中央演算処理装置109は、被写体移動速度が閾値の範囲内でないと判断して、処理がS412に進む。この場合には、撮像装置100が被写体を十分に捉えて追従して撮像することが可能である。そして、S412において、式209によって演算されたシャッタ速度Tが設定される。
被写体が、例えば、被写体が90km/h程度で走行する機関車などの場合のように、被写体移動速度が閾値の範囲内の場合は、処理がS406に進む。S406において、中央演算処理装置109は、標準的な縦方向流し撮りが行われていると判断して、処理がS407に進む。なお、S405,S406の処理を省略し、S404の判断処理で、縦位置成分の角速度の方が横方向成分の角速度より大きいと判断された場合に、処理がS407に進むようにしてもよい。また、S404乃至S406の処理を省略し、S403の処理の後、縦位置成分の角速度が検知された場合には、処理がS407に進むようにしてもよい。S407において、中央演算処理装置109が、式209によって演算されるシャッタ速度Tより遅いシャッタ速度T2を設定する。シャッタ速度を遅くする量は、撮像時の被写体の移動速度、光軸方向303a、303bのなす角度、撮像素子102の画素ピッチ、焦点距離f[mm] などに応じて演算・算出される。
図6は、横方向流し撮りを上方から俯瞰した状態を示す図である。
ポイント501は、撮影者の撮像ポイントを示す。被写体502は、撮影者から見て移動速度V1で右から左に移動している。また、角度503は、被写体を追従した際の撮像装置100のパンニング角度θ1を示す。図6に示すように、被写体502と撮像装置100とがなす角度θoは、略90度である。
図7は、縦方向流し撮りを側面から見た状態を示す図である。
ポイント504は、陸橋上などからの撮影者の撮像ポイントを示す。図7中では、被写体505は、撮像装置100側に移動している。角度506は、被写体505を追従した際の撮像装置100のパンニング角度θ2を示す。前述した図6では、横方向流し撮り時に撮像装置100が左右方向に大きく振れることにより、パンニング角度がθ1となる。一方、図7に示すように、縦方向流し撮りの際は、陸橋上などから被写体を俯瞰するような状態になり、且つ、被写体が奥から手前へと移動してくるような構図となるので、パンニング角度θ2が小さくなる。つまり、縦方向流し撮りは、横方向流し撮りに比べて構図や撮影タイミングなどが限られ、シャッタチャンスが少ないことが多い。上記を踏まえ、中央演算処理装置109は、図5のS406で標準的な縦方向流し撮りが行われていると判断して、S407でシャッタ速度T2を算出した後、以下の処理を行ってもよい。すなわち、中央演算処理装置109は、角速度検知センサ107の出力値ωが所定の大きさ未満の時点までは、縦方向流し撮り用のシャッタ速度T2[sec] を設定する。中央演算処理装置109は、ωが所定の大きさ以上になった場合は、設定するシャッタ速度を横方向流し撮り用のシャッタ速度T[sec] に変更する。
また、中央演算処理装置109が、姿勢検知センサ106が検知する撮像装置100の傾き角度が、所定の大きさになった場合に、シャッタ速度T2[sec] を横方向流し撮り用のシャッタ速度T[sec] に変更するようにしてもよい。上記制御とすることで、所望の構図やタイミングまでは最大限に背景流し効果を得られ、所望の構図やタイミング以降は、背景流し効果は減ってしまうが確実に写真に収めることを優先させるようなシャッタ速度を設定できる。これにより、撮像機会の損失や失敗を抑制することが可能となる。
また、図7に示す縦方向流し撮りの際は、撮像装置100の光軸と被写体505とがなす角度90+θoが90度に近づくにつれて、被写体505が撮影者の足元を通過していくような状態に近くなっていく。つまり、被写体505と撮影者との位置関係が横方向流し撮りと同じような状況となっていくので、シャッタ速度を遅くせずとも流し効果は出る傾向にある。また、90+θoが90度に近づくにつれて、焦点距離が短くなるので、パンニングの角速度も増えるので、シャッタ速度を遅くせずとも一定量の流し効果は得られるので、上記制御であっても流し撮り撮影として問題とならない。
図8および図9は、縦方向流し撮り時における被写体とAFセンサの測距点とを示す図である。
図8は、被写体が遠方にいる状態において、ファインダ105から見える被写体601とAFセンサ110の測距点602の関係を示す。図9は、被写体が接近してきた場合の被写体601と測距点602の関係を示す。図8および図9に示す通り、被写体601が近づくにつれて、撮像装置100が被写体601を撮像する際の測距点602の合焦範囲は多くなる。したがって、中央演算処理装置109は、AFセンサ110の測距点602の合焦範囲が所定の範囲より大きくなった場合、その大きさに応じて、設定する縦方向流し撮り用のシャッタ速度T2[sec] を変更してもよい。上記制御とすることで、撮影者と被写体の高低差が少なく、縦方向流し撮り時のパンニング角度θ2が小さい場合などにおいても、確実に縦方向流し撮り用のシャッタ速度が設定され、所望の流し撮り画像を得ることが可能となる。
また、ファインダ105が電子ビューファインダの場合や、ライブビュー撮影などの場合は、中央演算処理装置109が、以下の処理を行ってもよい。すなわち、中央演算処理装置109が、撮像装置100の角速度、傾き角度、合焦範囲の少なくとも一つが所定の大きさ以上となった場合に、電子ビューファインダや表示装置114が表示する画像のフレームレートを一時的に高くする制御にする。上記制御とすることで、撮像機会の損失や失敗を抑制することが可能となる。以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、図5に示すフローチャートの各ステップの一部を省略してもよいし、順序を入れ替えてもよい。S402、S405、S411を省略し、流し撮り撮影時の主となる角速度方向に応じてシャッタ速度を異ならせるような簡略化した処理であっても、姿勢に合わせた適切なシャッタ速度を設定することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 撮像装置
109 中央演算処理装置

Claims (12)

  1. 角速度を取得する角速度取得手段と、
    前記角速度取得手段により取得した角速度に基づいて、撮像装置を所定の軸周りに移動させて撮像する流し撮りの際のシャッタ速度を設定する制御を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度が取得された場合に、前記撮像装置を重力方向に対して水平な軸周りに移動させて撮像する流し撮りをアシストする設定による第1のシャッタ速度とは異なる第2のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記第2のシャッタ速度は、前記第1のシャッタ速度より遅い
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置の姿勢情報を取得する姿勢情報取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記姿勢情報に対応する姿勢が第1の姿勢である場合に、前記第1のシャッタ速度を設定し、
    前記姿勢情報に対応する姿勢が第2の姿勢である場合であって、前記重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度が取得されたときに、前記第2のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度と、前記重力方向に対して水平な軸周りの回転方向の角速度とが取得された場合は、重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度のほうが前記重力方向に対して水平な軸周りの回転方向の角速度より大きいときに、前記第2のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度のほうが前記重力方向に対して水平な軸周りの回転方向の角速度より大きい場合であって、被写体の移動速度が閾値の範囲内であるときは、前記第2のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記撮像装置が被写体を撮像する際の合焦範囲の大きさに応じて、前記設定する前記第2のシャッタ速度を変更する
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記重力方向に対して水平な軸周りの回転方向の角速度のほうが前記重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度より大きい場合は、前記第1のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度のほうが前記重力方向に対して水平な軸周りの回転方向の角速度より大きい場合であって、被写体の移動速度が閾値の範囲内でないときは、前記第1のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2のシャッタ速度を設定した後、前記第2の取得手段が取得する角速度が所定の大きさ以上になった場合は、設定するシャッタ速度を前記第1のシャッタ速度に変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の取得手段は、前記撮像装置の傾き角度を前記姿勢情報として取得し、
    前記制御手段は、前記第2のシャッタ速度を設定した後、前記傾き角度が所定の大きさ以上になった場合は、設定するシャッタ速度を前記第1のシャッタ速度に変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記撮像装置が撮像する画像を表示する表示手段を備え、
    前記制御手段は、前記撮像装置の傾き角度、前記撮像装置の角速度、前記合焦範囲の少なくとも一つが所定の大きさ以上になった場合に、前記表示手段が前記画像を表示する際のフレームレートを高くする
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 角速度を取得する取得工程と、
    前記取得工程で取得した角速度に基づいて、撮像装置を所定の軸周りに移動させて撮像する流し撮りの際のシャッタ速度を設定する制御を行う制御工程とを有し、
    前記制御工程では、重力方向に対して垂直な軸周りの回転方向の角速度が取得された場合に、前記撮像装置を重力方向に対して水平な軸周りに移動させて撮像する流し撮りをアシストする設定による第1のシャッタ速度とは異なる第2のシャッタ速度を設定する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
JP2018047752A 2018-03-15 2018-03-15 撮像装置およびその制御方法 Pending JP2019159179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047752A JP2019159179A (ja) 2018-03-15 2018-03-15 撮像装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018047752A JP2019159179A (ja) 2018-03-15 2018-03-15 撮像装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019159179A true JP2019159179A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67993938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018047752A Pending JP2019159179A (ja) 2018-03-15 2018-03-15 撮像装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019159179A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9344634B2 (en) Imaging apparatus having subject detection function, method for controlling the imaging apparatus, and storage medium
US10194085B2 (en) Image pickup apparatus and its control method
JP2008026802A (ja) 撮像装置
US20100007748A1 (en) Imaging apparatus and imaging method
JP2017142344A (ja) 像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2001223932A (ja) 撮像装置及びデジタルカメラ
US10419674B2 (en) Image blur correction device, control method thereof, and imaging device
JP2011239131A (ja) 撮像装置
JP2010147661A (ja) 電子カメラ
JP2011151709A (ja) 撮像装置
JP5724057B2 (ja) 撮像装置
JP2015219462A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び、プログラム
JP2012163824A (ja) ブレ補正装置及び光学機器
WO2013069279A1 (ja) 撮像装置
US8582016B2 (en) Photographing apparatus and focus detecting method using the same
JP6455139B2 (ja) 撮影システム
JP2019159179A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5957796B2 (ja) ブレ補正装置及び光学機器
JP6360721B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び、プログラム
US11838658B2 (en) Imaging device controlling correction of subject blur and control method for imaging device
JP2010183353A (ja) 撮影装置
JP2012173302A (ja) ブレ補正装置及び光学機器
JP2018005145A (ja) 撮像装置
JP5359110B2 (ja) 表示装置及びそれを備えたカメラ
JP2016181000A (ja) ブレ補正装置及び光学機器