JP2019156156A - エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カバー体の凹み変形を抑制できるエアバッグ装置を提供する。【解決手段】エアバッグ23は、乗員対向部55と非乗員対向部56との少なくともいずれかに凹部57を形成する。ケース21は、凹部57を介してカバー体26を収納本体部25に対して分離可能に支持する支持部28を備える。支持部28によるエアバッグ23の膨張の妨げを抑制しつつ、カバー体26に対して外力が加わっても支持部28によってカバー体26を収納本体部25に対して支持し、カバー体26の凹み変形を抑制できる。【選択図】図1

Description

本発明は、収納体の収納本体部とカバー体との間にエアバッグを収納するエアバッグ装置に関する。
従来、自動車の座席に着席した乗員の膝などに対向してエアバッグを展開する膝保護用エアバッグ装置であるいわゆるニーエアバッグ装置が知られている。このニーエアバッグ装置は、例えば、インストルメントパネルの、助手席前方のグローブボックスの下方、あるいは、運転席前方のステアリングホイールの下方などに配置され、ケース体の内側に、袋状のエアバッグが収納されている。そして、制御装置が車両の前方衝突などの衝撃を検出した際に、エアバッグにインフレータからガスを供給し、エアバッグをケース体から突出させ、さらにこのエアバッグをインストルメントパネルと乗員の膝部との間に膨張展開させて、乗員の下肢部を拘束して保護するようになっている。
このようなニーエアバッグ装置において、例えば乗員の膝と車体との間へとエアバッグを入り込ませる、いわゆる膝入り性能を向上させるために、エアバッグを小さく折り畳まずに収納し、このエアバッグを覆う板状のカバー体とともにエアバッグを膨張展開させるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−338677号公報 (第4−5頁、図1−2)
上記の構成の場合、エアバッグを小さく折り畳まずに収納しているため、カバー体が相対的に大きくなる。そのため、充分な剛性を得ることが容易でなく、エアバッグを収納している位置でのカバー体の凹み変形、すなわちべこつきを抑制することが求められる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、カバー体の凹み変形を抑制できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
請求項1記載のエアバッグ装置は、エアバッグと、このエアバッグに対して乗員とは反対側に位置する収納本体部、及び、前記エアバッグに対して乗員側に位置し前記エアバッグの膨張により前記収納本体部に対して離間されるカバー体を備え、これら収納本体部とカバー体との間に前記エアバッグを収納する収納体とを具備し、前記エアバッグは、展開状態で乗員側に位置する乗員対向部と、展開状態で前記乗員対向部に対して反対側に位置する非乗員対向部と、これら乗員対向部と非乗員対向部との少なくともいずれかに形成された凹部とを備え、前記収納体は、前記凹部を介して前記カバー体を前記収納本体部に対して分離可能に支持する支持部を備えたものである。
請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項1記載のエアバッグ装置において、凹部は、乗員対向部と非乗員対向部とを貫通する穴部であるものである。
請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項1または2記載のエアバッグ装置において、支持部は、収納本体部とカバー体との少なくともいずれかに突設され凹部に挿入される突出部を備えたものである。
請求項1記載のエアバッグ装置によれば、支持部が、エアバッグの凹部を介してカバー体を収納本体部に対して分離可能に支持するので、支持部によるエアバッグの膨張の妨げを抑制しつつ、カバー体に対して外力が加わっても支持部によってカバー体を収納本体部に対して支持し、このカバー体の凹み変形を抑制できる。
請求項2記載のエアバッグ装置によれば、請求項1記載のエアバッグ装置の効果に加えて、凹部を、乗員対向部と非乗員対向部とを貫通する穴部とすることで、支持部によってカバー体を収納本体部に対して直接支持でき、強固な支持が可能になるとともに、支持部が収納状態のエアバッグに対して接触しないように形成することができ、エアバッグの膨張を支持部により妨げにくい。
請求項3記載のエアバッグ装置によれば、請求項1または2記載のエアバッグ装置の効果に加えて、収納本体部とカバー体との少なくともいずれかに突設され凹部に挿入される突出部を支持部が備えることで、収納本体部に対してカバー体を支持する支持部を安価に構成できる。
本発明の第1の実施の形態のエアバッグ装置のエアバッグの収納状態での図2のI−I相当位置を模式的に示す断面図である。 同上エアバッグ装置を、カバー体を除いて乗員側から示す正面図である。 (a)は同上エアバッグ装置のケースの支持部の第1の突出部を示す斜視図、(b)は同上支持部の第2の突出部を示す斜視図である。 同上エアバッグ装置のエアバッグの膨張状態を模式的に示す断面図である。 (a)は同上エアバッグ装置のエアバッグの収納状態を模式的に示す斜視図、(b)は同上エアバッグ装置のエアバッグの膨張状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態のエアバッグ装置を、カバー体を除いて乗員側から示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態のエアバッグ装置の支持部近傍の位置を模式的に示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態の支持部の突出部を示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態の支持部の突出部を示す斜視図である。 本発明の第6の実施の形態のエアバッグ装置の支持部近傍の位置を模式的に示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態のエアバッグ装置のエアバッグの収納状態を模式的に示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態のエアバッグ装置のエアバッグの収納状態を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1において、10はエアバッグ装置である。このエアバッグ装置10は、本実施の形態において、ニーエアバッグ装置すなわち膝保護用エアバッグ装置として用いられるもので、自動車などの車両の車室12に配置され、車両が前面衝突などの衝撃を受けた際に、乗員の足元すなわち被保護部である下肢部Aに対向して展開し、乗員の下肢部Aを拘束して乗員を保護するようになっている。なお、以下、前後方向などの方向は、車体の直進方向を基準とする。すなわち、図1に示すように、車両の前方(矢印F方向)が乗員から見て背後側となり、車両の後方(矢印R方向)が乗員側、すなわち乗員から見て手前側となる。また、上下方向は、車両を基準として上方及び下方を説明する。さらに、車幅方向が、エアバッグ装置10の両側方向すなわち左右方向である幅方向(図2に示す矢印W方向)となる。
エアバッグ装置10が設置される車体は、車室12内に乗員が着座可能な運転席や助手席などの座席を備えているとともに、座席の前方には、フロントガラス(図示せず)と被設置部であるインストルメントパネル14とが配置されている。そして、このインストルメントパネル14の下方の下部あるいは中段部にエアバッグ装置10が配置されている。
このエアバッグ装置10は、収納体であるケース21を備えている。また、このエアバッグ装置10は、ガス供給手段であるインフレータ22を備えている。さらに、このエアバッグ装置10は、インフレータ22により供給されるガスによって膨張するエアバッグ23を備えている。そして、このエアバッグ装置10は、ケース21内にエアバッグ23及びインフレータ22などが収納されて構成されている。
ケース21は、ハウジングなどとも呼ばれるもので、エアバッグ23に対して乗員と反対側、すなわち前側に位置する収納本体部25と、エアバッグ23に対して乗員側に位置するカバー体26とを備えている。そして、このケース21は、収納本体部25とカバー体26との間に、収納空間部27が形成されており、この収納空間部27内にエアバッグ23が収納される。また、このケース21には、支持部28が形成されている。なお、このケース21としては、例えばグローブボックスを利用することも可能である。
図1及び図2に示す収納本体部25は、インナパネルなどとも呼ばれ、車室12内に露出しない非意匠パネルであるとともに、エアバッグ23の膨張圧力、及び乗員拘束時のエアバッグ23の内圧の反力を受ける受圧面である。この収納本体部25は、例えば全体として乗員側に向かって上方に傾斜するように形成されている。本実施の形態において、この収納本体部25は、上下方向に沿って延びる縦壁部31と、この縦壁部31の上端部から乗員側に向かって延びる延出部32と、この延出部32から乗員側に向かって上方に傾斜状に延びる本体壁部33と、この本体壁部33の上端部から乗員側に向かって延びる乗員側延出部34と、幅方向の両側部を構成する側面部35,35とを一体的に備えている。すなわち、この収納本体部25は、乗員側に開口部36を区画する箱状に形成されている。そして、乗員側延出部34がインストルメントパネル14の意匠面と連結されている。したがって、この収納本体部25は、インストルメントパネル(被設置部)14の意匠面に対して、乗員とは反対側に窪んで位置している。なお、この収納本体部25は、図示しないが、幅方向の両側部を構成する側面部をそれぞれ備えていてもよい。また、この収納本体部25は、例えばグローブボックスのインナボックス部の背面でもよいし、インストルメントパネル14と一体に形成されていてもよい。すなわち、この収納本体部25により、被設置部の一部が構成されていてもよい。
開口部36は、本実施の形態において、両側方向を長手方向とする四角形状で、乗員の下肢部Aに対向する位置に開口されている。この開口部36は、例えばケース21に収納された状態のエアバッグ23よりも大きく、かつ、インフレータ22からのガスの供給により膨張したエアバッグ23よりも小さく形成されている。
カバー体26は、リッド、アウタパネルなどとも呼ばれ、収納本体部25とは別体で、車室12内に露出する意匠パネルである。このカバー体26は、例えば合成樹脂により一体に形成されている。このカバー体26は、所定面に沿って板状に形成されている。本実施の形態において、このカバー体26は、収納本体部25側に固定される被固定部41と、エアバッグ23の膨張に伴い乗員側に展開する乗員対向面部42と、これら被固定部41と乗員対向面部42とを連結するヒンジ部43とを一体的に備えている。そして、このカバー体26は、開口部36を開閉可能に覆っている。すなわち、このカバー体26は、収納本体部25に対して固定された状態で開口部36を覆うとともに、収納本体部25に対して動作(回動)することで開口部36を開くことが可能となっている。このカバー体26は、例えばインストルメントパネル14の意匠面と連結されて形成されていてもよいし、インストルメントパネル14と別体でもよい。
被固定部41は、例えば収納本体部25に対して縦壁部31の下端部に固定されている。この被固定部41は、基本的に固定された状態で収納本体部25に対して動作しない部分である。
乗員対向面部42は、乗員の下肢部Aに対向する位置に配置され、エアバッグ23の膨張時に乗員の下肢部Aと直接接触する乗員接触部である。この乗員対向面部42は、乗員側に向かって上方に傾斜されて形成されている。この乗員対向面部42は、例えば収納本体部25の本体壁部33に対して平行(略平行も含む)に配置されている。この乗員対向面部42は、上下左右方向に広がって形成されて所定の面積を有している。本実施の形態において、この乗員対向面部42は、例えば幅方向に長い、すなわち横長の四角形状に形成されている。そして、この乗員対向面部42は、ケース21に収納状態のエアバッグ23よりも大きい外形を有している。また、この乗員対向面部42は、上部及び両側部の外縁が収納本体部25(インストルメントパネル14)に対して離脱可能に連結されている。このため、この乗員対向面部42は、エアバッグ23の膨張圧力により開口部36の少なくとも一部を開口させるようになっている。例えば、この乗員対向面部42の上部及び両側部の外縁には、エアバッグ23の膨張圧力を受けて収納本体部25(インストルメントパネル14)に対して破断する弱部であるテアラインなどが形成されていてもよい。
図1に示すヒンジ部43は、乗員対向面部42の下端部に位置し、この乗員対向面部42が乗員側に展開する際の回動起点となっている部分である。
収納空間部27は、前後方向、左右方向及び上下方向に延びる空間部である。この収納空間部27は、収納されるエアバッグ23の大きさに応じて設定されている。
支持部28は、カバー体26を収納本体部25に対して分離可能に支持するものである。この支持部28は、突出部45を備えている。本実施の形態において、支持部28は、複数形成されている。例えば、支持部28は、上下左右に2つずつ形成されている。これら支持部28は、上下左右に互いに離れて配置されている。また、これら支持部28は、例えば左右対称(略対称も含む)に配置されている。さらに、これら支持部28は、ケース21の上下方向の中央部に対して上側と下側とにそれぞれ配置されている。
図1、図3(a)及び図3(b)に示すように、突出部45は、本実施の形態において、収納本体部25から突出する(第1の)突出部である第1の突起45aと、カバー体26から突出する(第2の)突出部である第2の突起45bとが設定されている。また、この突出部45には、支持部28を位置決めする位置決め部47が形成されている。
第1の突起45aは、収納本体部25から乗員側に向かって突出している。この第1の突起45aは、例えば収納本体部25の本体壁部33から突出している。この第1の突起45aは、収納本体部25及びカバー体26よりも剛性が大きい中実状に形成されており、例えば基端側から先端側に向かって縮小する柱状に形成されている。本実施の形態において、この第1の突起45aは、基端側から先端側に向かって縮径する円柱状に形成されている。すなわち、この第1の突起45aは、その突出方向に対して外側面が傾斜して形成されている。
第2の突起45bは、カバー体26から乗員側とは反対側に向かって突出している。この第2の突起45bは、収納本体部25及びカバー体26よりも剛性が大きい中実状に形成されており、例えばカバー体26の乗員対向面部42の背面から突出している。この第2の突起45bは、例えば基端側から先端側に向かって縮小する柱状に形成されている。本実施の形態において、この第2の突起45bは、基端側から先端側に向かって縮径する円柱状に形成されている。すなわち、この第2の突起45bは、その突出方向に対して外側面が傾斜して形成されている。
位置決め部47は、支持部28を位置決めすることにより、カバー体26を収納本体部25に対して例えば上下左右に位置決めするようになっている。この位置決め部47には、本実施の形態において、第1の突起45aに形成された第1の位置決め部47aと、第2の突起45bに形成された第2の位置決め部47bとが設定されている。本実施の形態においては、第1の位置決め部47aが窪み部、第2の位置決め部47bが突起部となっているが、その逆でもよい。
そして、第1の突起45aと第2の突起45bとは、互いに先端部が突き当てられている。すなわち、第1の突起45aと第2の突起45bとは、前後方向に互いに接触している。このとき、位置決め部47a,47bの嵌合によって、カバー体26が収納本体部25に対して上下左右方向に位置決めされるようになっている。
図1及び図2に示すように、インフレータ22は、例えば本実施の形態では、略円柱状をなすインフレータ本体部22aを備え、このインフレータ本体部22aの一端部近傍にガス噴射部22bが設けられているとともに、他端部に図示しない接続部が設けられている。このインフレータ22は、例えばケース21内の最前部、かつ、底部に配置され、幅方向に沿って位置している。本実施の形態において、このインフレータ22は、収納本体部25の縦壁部31、延出部32、及び側面部35,35と、カバー体26の被固定部41との間の位置に収納されている。そして、このインフレータ22は、接続部に接続される図示しないハーネスを介して制御装置に接続され、このハーネスを介して制御装置から供給される起動信号に基づき、ガス噴射部22bからガスを噴射する。
エアバッグ23は、1枚の基布を縫い合わせあるいは複数枚の基布を縫い合わせて袋状に形成されている。このエアバッグ23は、乗員の下肢部Aを拘束するための袋状の外殻を構成するエアバッグ本体部51と、インフレータ22とともにケース21に取り付けられるガス導入部52とを一体的に備えている。なお、このエアバッグ23には、図示しないが、膨張圧力などに対する補強用の補強布や、内部を複数に区切る隔壁などが適宜設けられていてもよい。また、このエアバッグ23は、本実施の形態では、例えば小さく折り畳まれておらず、全体にフラットな状態でケース21内に収納されている。
エアバッグ本体部51は、所定の形状に切断した1枚、あるいは複数枚の基布が縫製などにより接合された接合部54により袋状に形成されている。このエアバッグ本体部51は、膨張状態で乗員側、すなわち乗員の下肢部Aに対向する乗員対向部55と、膨張状態で乗員とは反対側、すなわちインストルメントパネル14側に位置する非乗員対向部56とを少なくとも備えている。さらに、本実施の形態において、このエアバッグ本体部51は、凹部57を備えている。また、このエアバッグ本体部51は、上下方向よりも幅方向に広い、すなわち横長に形成されている。さらに、このエアバッグ本体部51は、前後方向に所定の厚みで膨張するように形成されている。
接合部54は、例えば外縁接合部61と、凹部57を囲む内側接合部62とを備えている。外縁接合部61は、エアバッグ本体部51の外縁部を囲んで形成され、エアバッグ本体部51の全体を袋状に封止する部分である。また、内側接合部62は、本実施の形態においては、凹部57を囲む円形状(ループ状)に形成されており、エアバッグ本体部51の外縁接合部61と内側接合部62との間を膨張部(気室)63として区画し、内側接合部62の内方を非膨張部64として区画している。
乗員対向部55は、乗員対向面などとも呼ばれ、カバー体26を介して乗員の下肢部Aを拘束する部分である。この乗員対向部55は、エアバッグ23の膨張状態でカバー体26の背面側、主として乗員対向面部42の背面側に少なくとも一部が密着するようになっている。本実施の形態において、この乗員対向部55は、エアバッグ23がケース21に収納された状態でカバー体26(乗員対向面部42)に対して面状に対向するように位置している。
非乗員対向部56は、乗員対向部55に対して乗員側とは反対側に位置しており、エアバッグ23による乗員拘束時に収納本体部25やインストルメントパネル14との接触により、乗員を拘束するためのエアバッグ23からの反力を、乗員対向部55(カバー体26)を介して乗員に対して作用させるものである。この非乗員対向部56は、エアバッグ23がケース21に収納された状態で収納本体部25(本体壁部33)に対して面状に対向するように位置している。
凹部57は、本実施の形態において、乗員対向部55と非乗員対向部56とを貫通する穴部として形成されている。すなわち、凹部57は、非膨張部64を中抜きして形成されている。この凹部57は、本実施の形態では円形状に形成されている。この凹部57は、突出部45(第1の突起45a及び第2の突起45b)とエアバッグ23との干渉を避けるものであり、突出部45(第1の突起45a及び第2の突起45b)の最大径寸法よりも大きく形成されている。
ガス導入部52は、エアバッグ23の基端側を構成する基端部である。このガス導入部52には、インフレータ22が挿入される図示しない開口が設けられている。本実施の形態において、このガス導入部52は、収納本体部25の縦壁部31、延出部32、及び側面部35,35と、カバー体26の被固定部41との間の位置に収納されている。
そして、エアバッグ装置10は、ケース21を、適宜の取付具を用いて車体のインストルメントパネル14に固定し、カバー体26がインストルメントパネル14の意匠面と略面一になるように取り付けるとともに、インフレータ22に接続したハーネスを制御装置に電気的に連結し、図1及び図5(a)に示すように、エアバッグ装置10が車体に設置される。
この状態で、比較的広い面状に広がるカバー体26が、支持部28により収納本体部25に対して支持されることにより、乗員側からの外力に対して支持部28(突出部45)がいわば強固な突支いとして作用し、カバー体26の凹み変形、すなわち面揺動(べこつき)が抑制される。
そして、図1に示す状態から、制御装置が自動車の正面衝突などの衝撃を検出すると、この制御装置はハーネスを通じて起動信号である電力を供給し、インフレータ22を作動させる。そして、インフレータ22からエアバッグ23内にガスが供給されると、このガスは、エアバッグ23(エアバッグ本体部51)の凹部57以外の箇所に余裕があることで、エアバッグ23への流入が阻害されにくく、エアバッグ23内に比較的自由に流入する。このため、エアバッグ23がケース21の内側で膨張し、カバー体26を乗員対向部55によって押圧することで、このカバー体26を収納本体部25に対して乗員側へと回動させる。具体的に、カバー体26は、エアバッグ23の膨張圧力により乗員側へと押圧され、ヒンジ部43を中心として乗員対向面部42が乗員側に回動し、開口部36の両側部及び上部を開口させる。また、エアバッグ23は、膨張に伴い収納本体部25とカバー体26とが相対的に前後に離れることにより、支持部28の突出部45が各凹部57から離脱し、エアバッグ23の膨張を妨げない。本実施の形態では、第1の突起45aと第2の突起45bとが、突き当てられた先端部の位置で互いに離れ、それぞれ凹部57から離脱する。そして、図4及び図5(b)に示すように、エアバッグ23が前後方向及び上下左右方向に膨張して、エアバッグ本体部51の外縁の一部が開口部36よりも外方に延出するように展開する。
この結果、図4に示すように、乗員の下肢部Aがカバー体26(乗員対向面部42)に接触すると、このカバー体26の背面側に位置して膨張したエアバッグ23が適切な反力で乗員の下肢部Aを受け止めて保護する。
このように、支持部28が、エアバッグ23の凹部57を介してカバー体26を収納本体部25に対して分離可能に支持するので、支持部28によるエアバッグ23の膨張の妨げを抑制しつつ、カバー体26に対して外力が加わっても支持部28によってカバー体26を収納本体部25に対して支持し、このカバー体26の凹み変形を抑制できる。
また、凹部57を、乗員対向部55及び非乗員対向部56を貫通する穴部とすることで、支持部28によってエアバッグ23を挟むことなくカバー体26を収納本体部25に対して直接支持でき、強固な支持が可能になるとともに、支持部28が収納状態のエアバッグ23に対して接触しないように形成することができ、エアバッグ23の膨張を支持部28により妨げにくい。
さらに、収納本体部25とカバー体26との少なくともいずれかに突設され凹部57に挿入される突出部45を支持部28が備えることで、収納本体部25に対してカバー体26を支持する支持部28を安価に構成できる。
突出部45は、凹部57の内面に対向する外側面を傾斜させて、基端部よりも先端部を細く形成しているため、エアバッグ23の膨張の際に、突出部45(第1の突起45a及び第2の突起45b)が凹部57に対して、より離脱しやすくなり、エアバッグ23の円滑な展開を支持部28(突出部45)によって妨げにくくなる。
また、突出部45に位置決め部47を形成することで、第1の突起45aと第2の突起45bとを確実に対向させて突き当てた状態とすることができるとともに、カバー体26を収納本体部25に対して位置精度よく組み付けできる。
さらに、突出部45は、収納本体部25から突出する第1の突起45aとカバー体26から突出する第2の突起45bとにより構成しているので、これら第1の突起45aと第2の突起45bとの先端部を突き当てることにより、第1の突起45aと第2の突起45bとの長さを大きくすることなく収納本体部25に対してカバー体26を支持でき、突出部45によってエアバッグ23の膨張をより妨げにくい。
そして、支持部28を複数箇所に形成することにより、上下左右方向に広がるカバー体26全体に亘り支持部28による支持力を作用させることができ、カバー体26に局所的に凹み変形が生じやすい部分が形成されないようにできる。
この結果、カバー体26を押し上げてエアバッグ23が展開するニーエアバッグ装置において、安価にカバー体26の凹み変形を抑制できるエアバッグ装置10を提供できる。
なお、上記の第1の実施の形態において、支持部28の位置や個数、寸法などには規定がなく、エアバッグ23の大きさや形状、あるいは所望の展開特性などに応じて適宜変更してもよい。例えば、図6に示す第2の実施の形態のように、寸法が異なる支持部28が形成されていてもよい。このように、支持部28、及び、この支持部28に対応する凹部(穴部)57を設定することにより、エアバッグ23の膨張時におけるエアバッグ23(エアバッグ本体部51)内でのガスの流れや気室の膨張量を制御可能となる。
また、上記の各実施の形態において、支持部28を構成する突出部45(第1の突起45a及び第2の突起45b)の先端部は、図7に示す第3の実施の形態のように、それぞれ平面状として突き当ててもよい。さらに、突出部45の形状は、凹部57への引っ掛かりが生じなければ任意の形状に設定できる。例えば、突出部45は、図8に示す第4の実施の形態のように、ボス状として外側面に傾斜を有しないように形成されていてもよい。また、突出部45は、図9に示す第5の実施の形態のように、補強部であるリブ66を突出方向に沿って周囲に複数有する円筒状などとしてもよい。
また、支持部28の突出部45は、収納本体部25とカバー体26とのいずれか一方のみから突出するようにしてもよい。すなわち、突出部45は、図10に示す第6の実施の形態のように、カバー体26側から突出して凹部57に挿通し、先端部を収納本体部25に突き当てる構成とすることもできるし、収納本体部25側から突出して凹部57に挿通し、先端部をカバー体26の背面側に突き当てる構成とすることもできる。
さらに、エアバッグ23は、図11に示す第7の実施の形態のように、折り畳んだ状態でケース21に収容する構成とすることもできる。この場合、例えば内側接合部62によりそれぞれ囲んだ複数の貫通穴である凹部57が重なるように折り畳むことで、これら凹部57によって支持部28の突出部45を挿通させる一つの貫通穴を構成でき、上記の各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、凹部57は、非膨張部64を中抜きした貫通穴に限らず、例えば図12に示す第8の実施の形態のように、単なる窪みとして形成してもよい。例えば突出部45が第1の突起45aと第2の突起45bとからなる場合には、凹部57を乗員対向部55及び非乗員対向部56のそれぞれに形成するとともに、突起45a,45bの先端部を、凹部57間に位置する薄膜状の非膨張部64を挟んで突き当てても、上記の各実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。また、突出部45が収納本体部25、あるいはカバー体26のいずれか一方のみから突出する場合には、凹部57を乗員対向部55、あるいは非乗員対向部56にのみ形成し、突出部45の先端部を、凹部57の底部に位置する非膨張部64を介してカバー体26、あるいは収納本体部25に突き当てるようにしてもよい。
本発明は、例えば自動車などの車両のニーエアバッグ装置として好適に用いることができるほか、ダッシュボードのアッパパネルの内側に面状に配置されるエアバッグを備えた助手席用エアバッグ装置、ドアパネルとドアトリムとの間に設置されるサイドエアバッグ(膨張式ドアトリム)装置、ルーフパネルとヘッドライニングとの間に配置される膨張式天井装置などとして用いることができる。
10 エアバッグ装置
21 収納体であるケース
23 エアバッグ
25 収納本体部
26 カバー体
28 支持部
45 突出部
55 乗員対向部
56 非乗員対向部
57 凹部

Claims (3)

  1. エアバッグと、
    このエアバッグに対して乗員とは反対側に位置する収納本体部、及び、前記エアバッグに対して乗員側に位置し前記エアバッグの膨張により前記収納本体部に対して離間されるカバー体を備え、これら収納本体部とカバー体との間に前記エアバッグを収納する収納体とを具備し、
    前記エアバッグは、
    展開状態で乗員側に位置する乗員対向部と、
    展開状態で前記乗員対向部に対して反対側に位置する非乗員対向部と、
    これら乗員対向部と非乗員対向部との少なくともいずれかに形成された凹部とを備え、
    前記収納体は、前記凹部を介して前記カバー体を前記収納本体部に対して分離可能に支持する支持部を備えた
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 凹部は、乗員対向部と非乗員対向部とを貫通する穴部である
    ことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装置。
  3. 支持部は、収納本体部とカバー体との少なくともいずれかに突設され凹部に挿入される突出部を備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載のエアバッグ装置。
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