JP2019155652A - 印刷基板の製造方法 - Google Patents

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康司郎 谷池
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Abstract

【課題】膜厚の均一性に優れた塗工液の転写を実現する。【解決手段】液晶パネル用基板Sの製造方法は、外面に第1凹部が形成されたアニロックスロール12を回転させ、アニロックスロール12の外面に接する外面に第2凹部を形成してなるフレキソ版15が取り付けられた版胴14を回転させることで、第1凹部から第2凹部に塗工液CLを転写させ、フレキソ版15の外面を液晶パネル用基板Sの板面に接触させつつ版胴14を回転させることで、第2凹部に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写しており、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50〜2.00の範囲とされる。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷基板の製造方法に関する。
従来の印刷基板の製造方法の一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、メッシュ状合成樹脂シートを長手方向に搬送しながら、前記合成樹脂シートに連続して印刷を施す印刷方法が記載されている。具体的には、合成樹脂フィルムを延伸して極く細幅に引き裂いたものを経、緯に組み合わせて一体化して長尺状に形成された粗目の織物様合成樹脂シートを長手方向に搬送しながら、前記合成樹脂シートに連続して印刷を施すメッシュ状合成樹脂シートへの印刷方法であって、前記印刷をフレキソ印刷により行い、版胴と圧胴との間に通すメッシュ状合成樹脂シートの網目から印刷インキが抜け出て圧胴に付着しないように、版胴に印刷インキを供給するアニロックスロールのセル容積を設定した。
特開2017−61041号公報
上記した特許文献1に記載された印刷方法では、版胴に印刷インキを供給するアニロックスロールのセル容積を設定することで、過剰な印刷インキの供給を抑制するようにしている。しかしながら、アニロックスロールのセル容積のみを調整しても、版胴側での印刷インキの保持量に過不足が生じるおそれがあり、同保持量が過剰であれば合成樹脂シートに印刷される印刷インキの膜厚が局所的に大きくなる問題が生じ、同保持量が不足していれば合成樹脂シートに印刷される印刷インキがかすれるという問題が生じていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、膜厚の均一性に優れた塗工液の転写を実現することを目的とする。
本発明の印刷基板の製造方法は、塗工液が供給される外面に第1凹部が形成されたアニロックスロールを回転させるとともに、前記アニロックスロールの外面に接する外面に第2凹部を形成してなる印刷版が取り付けられた版胴を回転させることで、前記第1凹部から前記第2凹部に前記塗工液を転写・保持させ、前記印刷版の外面を印刷基板の板面に接触させつつ前記版胴を回転させることで、前記第2凹部に保持された前記塗工液を前記印刷基板の板面に転写して印刷基板を製造する方法において、前記アニロックスロールの外面における単位面積当たりの前記第1凹部による前記塗工液の最大保持体積に対する前記印刷版の外面における単位面積当たりの前記第2凹部による前記塗工液の最大保持体積の比率が0.50〜2.00(0.50以上で2.00以下)の範囲とされる。
このようにすれば、アニロックスロールの外面に供給されて第1凹部内に保持された塗工液は、アニロックスロールの外面に印刷版の外面が接した状態でアニロックスロール及び版胴が回転されるのに伴って第1凹部から第2凹部に転写・保持される。その後、印刷版の外面に印刷基板の板面が接した状態で版胴が回転されるのに伴って第2凹部内の塗工液が印刷基板の板面に転写される。ここで、アニロックスロールの外面及び印刷版の外面にそれぞれ形成された第1凹部及び第2凹部は、最大限に保持可能な塗工液の体積が「外面における単位面積当たりの最大保持体積」によってそれぞれ規定されている。仮に、アニロックスロールの外面における単位面積当たりの第1凹部による塗工液の最大保持体積と、印刷版の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液の最大保持体積と、を比較したとき、前者が過大または後者が過小だった場合には、印刷版の第2凹部により塗工液を保持しきれなくなるため、印刷基板に転写される塗工液の膜厚が局所的に大きくなる「膜厚ムラ」が生じるおそれがある。一方、アニロックスロールの外面における単位面積当たりの第1凹部による塗工液の最大保持体積と、印刷版の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液の最大保持体積と、を比較したとき、後者が過大または前者が過小だった場合には、印刷版の第2凹部に保持される塗工液が不足してしまい、印刷基板に塗工液が転写される箇所と塗工液が転写されない箇所とが斑状に生じる「かすれ」が生じるおそれがある。
その点、アニロックスロールの外面における単位面積当たりの第1凹部による塗工液の最大保持体積に対する印刷版の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液の最大保持体積の比率が0.50〜2.00(0.50以上で2.00以下)の範囲とされているので、印刷基板に転写される塗工液の量が適正化される。詳しくは、上記した比率が0.50以上とされることで、アニロックスロールの第1凹部から印刷版の第2凹部に転写される塗工液が過剰になり難くなり、印刷版の第2凹部により塗工液を十分に保持することができるので、印刷基板に転写される塗工液の膜厚を均一化する上で好適となる。一方、上記した比率が2.00以下とされることで、アニロックスロールの第1凹部から印刷版の第2凹部に転写される塗工液が不足し難くなり、印刷版の第2凹部に十分な量の塗工液を保持させることができるので、印刷基板に塗工液が転写されない箇所が生じるのを避けることができる。これにより、印刷基板に塗工液が均一な膜厚で転写され易くなる。なお、上記した比率の数値範囲内であっても場合によっては、例えば印刷基板に対する印刷版の印圧を調整などするのが好ましいこともある。
本発明によれば、膜厚の均一性に優れた塗工液の転写を実現することができる。
本発明の実施形態1に係るフレキソ印刷装置の側面図 フレキソ印刷装置を構成するディスペンサ、アニロックスロール及びドクターロールを示す側面図 フレキソ印刷装置を構成するアニロックスロール、版胴及びフレキソ版を示す側面図 フレキソ印刷装置を構成するフレキソ版から液晶パネル用基板に塗工液が転写される過程を示す側面図 比較例1においてフレキソ版から液晶パネル用基板に塗工液が転写される過程を示す側面図 比較例2においてフレキソ版から液晶パネル用基板に塗工液が転写される過程を示す側面図 比較実験1の実験結果を示す表 本発明の実施形態2に係るフレキソ印刷装置を構成するディスペンサ、アニロックスロール、ドクターブレード、版胴、フレキソ版及びステージを示す側面図 フレキソ印刷装置を構成するフレキソ版から液晶パネル用基板に塗工液が転写される過程を示す側面図 フレキソ印刷装置を構成するディスペンサ、アニロックスロール及びドクターブレードを示す側面図 比較実験2の実験結果を示す表 本発明の実施形態2に係るフレキソ印刷装置を構成するディスペンサ、アニロックスロール、ドクターブレード、版胴、フレキソ版及びステージを示す側面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図7によって説明する。本実施形態では、製造装置(印刷装置)の一例としてフレキソ印刷装置10を用いた印刷基板の一例である液晶パネル用基板Sの製造方法について例示する。
フレキソ印刷装置10は、例えば液晶パネル(表示パネル)を構成する液晶パネル用基板S上に配向膜を形成するにあたり、ポリイミド樹脂等を含む配向膜形成樹脂を印刷(塗工)するのに用いられる。本実施形態においてフレキソ印刷装置10により配向膜が形成される液晶パネル用基板Sは、その板面内に液晶パネルを構成するアレイ基板や対向基板が複数並んで配されてなる、いわゆるマザー基板である。
フレキソ印刷装置10は、図1に示すように、供給手段の一例であるディスペンサ11と、アニロックスロール12と、ドクターロール13と、転写手段の一例である版胴14と、を備える。版胴14には、印刷版の一例であるフレキソ版15が取り付けられている。さらには、フレキソ印刷装置10は、図2に示すように、液晶パネル用基板Sを吸着保持するステージ16を備える。
ディスペンサ11は、図1に示すように、アニロックスロール12に対して鉛直方向について上方に対向配置されており、アニロックスロール12の外面である周壁表面に向けて塗工液CLを吐出することで、アニロックスロール12に対して塗工液CLを供給する。ディスペンサ11には、塗工液CLを一定圧力で吐出させるために加圧装置を接続するようにしてもよい。また、ディスペンサ11を、アニロックスロール12の回転軸X1に沿って(図1における紙面の奥側と手前側との間)往復移動可能なように取り付けて、アニロックスロール12の周壁上を移動しながら、周壁表面に塗工液CLを滴下するように構成してもよい。
アニロックスロール12は、図1に示すように、略円柱状をなしており、その中心に設けられた回転軸X1回りに回転可能に取り付けられている。本実施形態では、フレキソ印刷装置10を図1に示す方向から視た場合、アニロックスロール12は時計回りに回転するよう軸支されている。アニロックスロール12は、その周壁表面のうち、回転軸X1に沿う方向の両端の領域を除く大部分が、全周にわたってセラミック材料からなるメッキにより覆われた構造とされる。セラミック材料からなるメッキは、図2に示すように、その表面に微細な第1凹部17が多数全域にわたって分散配置されている。なお、図1では、第1凹部17の図示を省略していて塗工液CLを概略的に図示している。第1凹部17は、「セル」と呼ばれることがある。多数の第1凹部17は、ディスペンサ11から供給された塗工液CLを所定量ずつ保持することが可能とされる。第1凹部17は、ハニカム型をなしており、メッキの表面において規則的に例えば最密充填配置されている。つまり、このメッキは、ハニカムメッシュ構造である、と言える。このアニロックスロール12における第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MV1は、個々の第1凹部17が最大限に保持可能な塗工液CLの体積に、第1凹部17の設置数を掛け合わせることで算出され、その単位は例えば「cm」となる。そして、アニロックスロール12の周壁表面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1は、上記した第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MV1を、周壁表面の面積によって除することで算出され、その単位は例えば「cm/m」となる。
ドクターロール13は、図1に示すように、略円柱状をなしており、その中心に設けられた回転軸X2回りに回転可能に取り付けられている。ドクターロール13は、その回転軸X2が、アニロックスロール12の回転軸X1に平行となるように取り付けられており、アニロックスロール12と逆向きに回転する。すなわち、本実施形態では、ドクターロール13は、図1において反時計回りに回転するよう軸支されている。ドクターロール13は、その周壁表面の一部がアニロックスロール12の周壁表面の一部に対して当接または近接するよう設置されている。より詳しくは、アニロックスロール12の周壁表面に対するドクターロール13の周壁表面の当接位置は、アニロックスロール12の周壁表面と次述するフレキソ版15との当接箇所よりもアニロックスロール12の回転方向の後方、つまりディスペンサ11寄りの配置となっている。従って、ディスペンサ11からアニロックスロール12の周壁表面に供給された塗工液CLは、図2に示すように、アニロックスロール12の回転に伴って第1凹部17内に充填されるとともに、第1凹部17の外部に存する余剰分がドクターロール13によって引き伸ばされるようになっている。これにより、アニロックスロール12の周壁表面には、第1凹部17内のみに塗工液CLが最大限に且つ均一に充填される。一方、ドクターロール13は、アニロックスロール12に対する位置関係、つまりアニロックスロール12の周壁表面に対する接触状態(接圧)を調整することが可能とされている。具体的には、アニロックスロール12の周壁表面に対してドクターロール13の周壁表面を相対的に近くに配置すれば、アニロックスロール12の周壁表面における第1凹部17の外部に塗工液CLが殆ど存在しない状態にしたり、塗工液CLが僅かに存在する状態にしたりすることができ、逆にアニロックスロール12の周壁表面に対してドクターロール13の周壁表面を相対的に遠くに配置すれば、アニロックスロール12の周壁表面における第1凹部17の外部に多くの塗工液CLが存在する状態にすることができる。このように、アニロックスロール12に対するドクターロール13の位置関係を調整することで、アニロックスロール12の周壁表面において第1凹部17外に存在し得る塗工液CLの量を制御することができる。
版胴14は、図1に示すように、アニロックスロール12よりも大きな径を有する略円柱状をなしており、その中心に設けられた回転軸X3回りに回転可能に取り付けられている。版胴14は、その回転軸X3が、アニロックスロール12の回転軸X1に平行となるように取り付けられている。版胴14は、その周壁表面における周方向の一部に、フレキソ版15が密着固定された構造である。版胴14は、アニロックスロール12とは逆向きに回転する。すなわち、本実施形態では、版胴14は、図1において反時計回りに回転するよう軸支されている。アニロックスロール12の周壁表面に対するフレキソ版15の外面の当接位置は、アニロックスロール12の周壁表面とドクターロール13の周壁表面との当接箇所よりもアニロックスロール12の回転方向の前方の配置となっている。アニロックスロール12及び版胴14は、互いに逆向きに回転すると、フレキソ版15の外面がアニロックスロール12の周壁表面に旋回圧着されるように設定されており、これにより、アニロックスロール12の周壁表面に形成された第1凹部17内に保持された塗工液CLがフレキソ版15の外面に転写される。版胴14は、フレキソ版15の外面のうち、アニロックスロール12の周壁表面との当接位置よりも版胴14の回転方向の前方となる位置に対して後述する液晶パネル用基板Sが当接するよう配置されている。
フレキソ版15は、例えばポリブタジエンなどからなる樹脂製とされており、その表面には、図3に示すように、塗工液CLの印刷パターンに応じた多数の微細な第2凹部18が形成されている。なお、図1では、第2凹部18の図示を省略している。多数の第2凹部18は、アニロックスロール12側から転写された塗工液CLを所定量ずつ保持することが可能とされる。このフレキソ版15における第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MV2は、個々の第2凹部18が最大限に保持可能な塗工液CLの体積に、第2凹部18の設置数を掛け合わせることで算出され、その単位は例えば「cm」となる。そして、フレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2は、上記した第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MV2を、外面の面積によって除することで算出され、その単位は例えば「cm/m」となる。
ステージ16上には、図1に示すように、被印刷体である液晶パネル用基板Sが載置される。ステージ16は、例えば真空配管に接続された多数の吸引穴をその表面に有し、この吸引穴を通して表面上に載置された液晶パネル用基板Sを固定することができる。ステージ16は、フレキソ印刷装置10において版胴14の回転軸X3と直交し且つ液晶パネル用基板Sの板面に並行する方向、つまり図1に示す左右方向に沿って版胴14に対して移動(相対変位)することが可能とされる。ステージ16は、その移動方向が版胴14の回転方向に対して順方向となっており、版胴14の回転に同期して移動することが可能とされる。これにより、フレキソ版15の外面に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写することができる。本実施形態では、ドクターロール13を備えるとともに、版胴14に対してステージ16を移動させるタイプのフレキソ印刷装置10を用いていることから、製造される液晶パネル用基板Sのサイズは、例えば第4.5世代(730mm×920mm)以下の大きさとされるのが好ましい。
本実施形態のフレキソ印刷装置10は以上のような構造であり、続いてフレキソ印刷装置10を用いた配向膜のフレキソ印刷方法、つまり液晶パネル用基板Sの製造方法の一例について説明する。
まず、図1に示すように、アニロックスロール12に対するドクターロール13の位置関係を調整しておく。この状態でディスペンサ11に塗工液CLを吐出させるとともに、アニロックスロール12、ドクターロール13及び版胴14をそれぞれ定められた方向に回転させる。すると、ディスペンサ11の吐出口からアニロックスロール12の周壁表面に滴下された塗工液CLは、図2に示すように、アニロックスロール12の回転に伴って第1凹部17内に充填・保持されるとともに、第1凹部17の外部に存する余剰分がアニロックスロール12の周壁表面に対して接触または近接する配置とされたドクターロール13によって引き伸ばされる。従って、アニロックスロール12の周壁表面に供給された塗工液CLは、第1凹部17内に最大限に且つ均一に充填される。なお、アニロックスロール12の周壁表面における第1凹部17の外部、つまりドクターロール13やフレキソ版15と接触などする面に塗工液CLが残存する場合もあるが、その量はアニロックスロール12に対するドクターロール13の位置関係に応じて変動し得る。
アニロックスロール12及び版胴14は、図3に示すように、互いに逆向きに回転すると、アニロックスロール12の周壁表面における第1凹部17内に保持された塗工液CLが、フレキソ版15の外面における第2凹部18内に転写される。フレキソ版15の外面が版胴14の周方向について全長にわたってアニロックスロール12の周壁表面に当接されると、ほぼ全ての第2凹部18内に塗工液CLが充填・保持される。そして、フレキソ版15の外面のうちの版胴14の回転方向についての前端位置が、液晶パネル用基板Sの板面のうちのステージ16の移動方向についての前端位置(図1及び図4に示す右端位置)に対して当接した状態から、版胴14を回転させるとともにステージ16を版胴14の回転方向と順方向に移動させると、図4に示すように、第2凹部18内に保持された塗工液CLが液晶パネル用基板Sの板面に順次に転写されていく。フレキソ版15の外面のうちの版胴14の回転方向についての後端位置が、液晶パネル用基板Sの板面のうちのステージ16の移動方向についての後端位置に達するまで、版胴14の回転及びステージ16の移動を行うことで、液晶パネル用基板Sの板面のほぼ全域にわたって塗工液CLが塗工され、配向膜が形成される。なお、図4から図6では、ディスペンサ11、アニロックスロール12及びドクターロール13の図示を省略している。
ここで、本実施形態との比較のための比較例1,2について図5及び図6を用いて説明する。なお、比較例1,2の説明に際しては、各構成に係る符号を便宜上実施形態1と同一にしている。比較例1は、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1と、フレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2と、を比較したとき、前者が過大または後者が過小だった場合である。この比較例1では、図5に示すように、フレキソ版15の第2凹部18により塗工液CLを保持しきれなくなることから、フレキソ版15と液晶パネル用基板Sとの間に塗工液CLの液溜まりが生じてしまう。その結果、液晶パネル用基板Sのうちの版胴14の移動方向についての後端位置付近には、転写される塗工液CLの膜厚が局所的に大きくなる部分が生じ、「膜厚ムラ」と呼ばれる欠陥が生じるおそれがある。次に、比較例2について説明する。比較例2は、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1と、フレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2と、を比較したとき、後者が過大または前者が過小だった場合である。この比較例2では、図6に示すように、フレキソ版15の第2凹部18に保持される塗工液CLが不足しがちとなることから、液晶パネル用基板Sに塗工液CLが転写される箇所と塗工液CLが転写されない箇所とが斑状に生じる「かすれ」が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率、つまり「MVA2/MVA1」が0.50〜2.00(0.50以上で2.00以下)の範囲としており、それにより液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの量が適正化されている。詳しくは、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50以上とされることで、アニロックスロール12の第1凹部17からフレキソ版15の第2凹部18に転写される塗工液CLが過剰になり難くなり、フレキソ版15の第2凹部18により塗工液CLを十分に保持することができるので、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの膜厚を均一化する上で好適となる。一方、上記した比率「MVA2/MVA1」が2.00以下とされることで、アニロックスロール12の第1凹部17からフレキソ版15の第2凹部18に転写される塗工液CLが不足し難くなり、フレキソ版15の第2凹部18に十分な量の塗工液CLを保持させることができるので、液晶パネル用基板Sに塗工液CLが転写されない箇所が生じるのを避けることができる。これにより、液晶パネル用基板Sに塗工液CLが均一な膜厚で転写され易くなる。
特に、本実施形態では、アニロックスロール12の外面に供給された塗工液CLの過剰分をドクターロール13によって引き伸ばすようにしており、アニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧によってはアニロックスロール12の外面における第1凹部17の外部に塗工液CLを一定量保持させることが可能とされる。つまり、ドクターロール13を用いると、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が1.70より大きくて2.00以下の範囲であっても、アニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整することで、アニロックスロール12の外面において第1凹部17に保持される塗工液CLに加えて第1凹部17の外部に保持される塗工液CLをフレキソ版15の第2凹部18に転写させることが可能となり、第2凹部18に転写される塗工液CLが不足し難くなる。これにより、「かすれ」の発生を抑制することができる。
より好ましくは、アニロックスロール12の外面における第1凹部17による単位面積当たりの塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における第2凹部18による単位面積当たりの塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.70(0.90以上で1.70以下)の範囲とされる。仮に、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50以上で0.90より小さい範囲とされる場合や1.70より大きくて2.00以下の範囲とされる場合には、液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版15の印圧を調整する作業を行わないと、「膜厚ムラ」や「かすれ」が生じるおそれがある。その点、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.70(0.90以上で1.70以下)の範囲とされていれば、液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版15の印圧を調整する作業を行わなくても、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの量を適正化することができ、「膜厚ムラ」や「かすれ」の発生を抑制することができる。これにより、高い生産性が得られる。
より好ましくは、アニロックスロール12の外面における第1凹部17による単位面積当たりの塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における第2凹部18による単位面積当たりの塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.40(0.90以上で1.40以下)の範囲とされる。仮に、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が1.40より大きくて1.70以下の範囲とされる場合には、アニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整する作業を行わないと、「かすれ」が生じるおそれがある。その点、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.40(0.90以上で1.40以下)の範囲とされていれば、アニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整する作業を行わなくても、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの量を適正化することができ、「かすれ」の発生を抑制することができる。これにより、高い生産性が得られる。
次に、上記した比率「MVA2/MVA1」を変更した場合に、製造された液晶パネル用基板Sの外面に転写される塗工液CLの状態がどのように変化するか、に関して知見を得るべく、下記の比較実験1を行った。比較実験1では、上記した比率「MVA2/MVA1」が異なる複数の条件で本実施形態に係るフレキソ印刷装置10を用いて液晶パネル用基板Sの製造を行い、製造された液晶パネル用基板Sの外面に形成された塗工膜CL(配向膜)の仕上がり状態を作業者の目視によって判定した。判定に際しては、塗工膜CLの膜厚が均一か否かを基準にしており、特段調整を行うこともなく塗工膜CLの膜厚が十分に均一であれば「良」と判定し、所定の調整作業を行うことで塗工膜CLの膜厚の均一性を担保できる場合には「可」と判定し、調整作業を行っても塗工膜CLの膜厚が不均一である場合には「不可」と判定している。比較実験1の実験結果を図7に示される表に記す。なお、ここで言う「調整作業」とは、液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版15の印圧を調整する作業やアニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整する作業のことである。
比較実験1の実験結果について説明する。図7によれば、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50より小さくされるか、若しくは2.00より大きくされると、判定結果が「不可」となる。比率「MVA2/MVA1」が0.50より小さいと、フレキソ版15の第2凹部18により塗工液CLを保持しきれず、フレキソ版15と液晶パネル用基板Sとの間に塗工液CLの液溜まりが生じるため、液晶パネル用基板Sには塗工液CLの膜厚が局所的に大きくなる部分が生じる、と考えられる。比率「MVA2/MVA1」が2.00より大きいと、フレキソ版15の第2凹部18に保持される塗工液CLが不足しがちとなり、液晶パネル用基板Sに塗工液CLの「かすれ」が生じる、と考えられる。なお、これらの場合は、仮に液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版15の印圧を調整する作業やアニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整する作業を行ったとしても、液晶パネル用基板Sに塗工される塗工液CLの状態を改善するのが困難である。
これに対し、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50〜2.00(0.50以上で2.00以下)の範囲とされていれば、判定結果が「良」または「可」となる。詳しくは、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.50(0.90以上で1.50以下)の範囲とされていれば、判定結果が「良」となり、比率「MVA2/MVA1」が0.50以上で0.90より小さい範囲または1.50より大きくて2.00以下の範囲とされていれば、判定結果が「可」となる。比率「MVA2/MVA1」が0.50以上で0.90より小さい範囲または1.50より大きくて2.00以下の範囲では、液晶パネル用基板Sに塗工される塗工液CLの状態が概ね良好ではあるものの、多少のかすれや膜厚ムラ(ざらつき)が生じる場合がある。その場合でも、液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版15の印圧を調整する作業やアニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整する作業を行うようにすれば、液晶パネル用基板Sに塗工される塗工液CLの状態を改善して「良」と同等の品位を得ることが可能とされる。そして、比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.50(0.90以上で1.50以下)の範囲であれば、上記のような調整作業を行わなくても、液晶パネル用基板Sに塗工される塗工液CLの状態が良好となり、良品率の改善及び生産性の改善を図ることができる。なお、この比較実験1によれば、上記した比率「MVA2/MVA1」が同一であっても、最大保持体積MVA2,MVA1の数値が共に大きい場合には、液晶パネル用基板Sの外面に転写される塗工液CLの膜厚が大きくなり、逆に最大保持体積MVA2,MVA1の数値が共に小さい場合には、液晶パネル用基板Sの外面に転写される塗工液CLの膜厚が小さくなる傾向であった。なお、液晶パネル用基板Sの外面に塗工液CLを塗布して形成される配向膜は、その膜厚の均一性が十分であっても、膜厚が薄過ぎれば、液晶分子の配向状態を規制する効果、つまりアンカリング効果が十分に得られない。この観点から、液晶パネル用基板Sの外面に塗布される塗工液CLの膜厚は、配向膜の膜厚がアンカリング効果を得る上で最低限必要な厚さとなるよう設定されるのが好ましく、そのためアニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を適切に調整するのが好ましい。
以上説明したように本実施形態の液晶パネル用基板(印刷基板)Sの製造方法は、塗工液CLが供給される外面に第1凹部17が形成されたアニロックスロール12を回転させるとともに、アニロックスロール12の外面に接する外面に第2凹部18を形成してなるフレキソ版(印刷版)15が取り付けられた版胴14を回転させることで、第1凹部17から第2凹部18に塗工液CLを転写・保持させ、フレキソ版15の外面を液晶パネル用基板(印刷基板)Sの板面に接触させつつ版胴14を回転させることで、第2凹部18に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写して液晶パネル用基板Sを製造する方法において、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50〜2.00(0.50以上で2.00以下)の範囲とされる。
このようにすれば、アニロックスロール12の外面に供給されて第1凹部17内に保持された塗工液CLは、アニロックスロール12の外面にフレキソ版15の外面が接した状態でアニロックスロール12及び版胴14が回転されるのに伴って第1凹部17から第2凹部18に転写・保持される。その後、フレキソ版15の外面に液晶パネル用基板Sの板面が接した状態で版胴14が回転されるのに伴って第2凹部18内の塗工液CLが液晶パネル用基板Sの板面に転写される。ここで、アニロックスロール12の外面及びフレキソ版15の外面にそれぞれ形成された第1凹部17及び第2凹部18は、最大限に保持可能な塗工液CLの体積が「外面における単位面積当たりの最大保持体積」によってそれぞれ規定されている。仮に、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1と、フレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2と、を比較したとき、前者が過大または後者が過小だった場合には、フレキソ版15の第2凹部18により塗工液CLを保持しきれなくなるため、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの膜厚が局所的に大きくなる「膜厚ムラ」が生じるおそれがある。一方、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1と、フレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2と、を比較したとき、後者が過大または前者が過小だった場合には、フレキソ版15の第2凹部18に保持される塗工液CLが不足してしまい、液晶パネル用基板Sに塗工液CLが転写される箇所と塗工液CLが転写されない箇所とが斑状に生じる「かすれ」が生じるおそれがある。
その点、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50〜2.00(0.50以上で2.00以下)の範囲とされているので、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの量が適正化される。詳しくは、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50以上とされることで、アニロックスロール12の第1凹部17からフレキソ版15の第2凹部18に転写される塗工液CLが過剰になり難くなり、フレキソ版15の第2凹部18により塗工液CLを十分に保持することができるので、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの膜厚を均一化する上で好適となる。一方、上記した比率「MVA2/MVA1」が2.00以下とされることで、アニロックスロール12の第1凹部17からフレキソ版15の第2凹部18に転写される塗工液CLが不足し難くなり、フレキソ版15の第2凹部18に十分な量の塗工液CLを保持させることができるので、液晶パネル用基板Sに塗工液CLが転写されない箇所が生じるのを避けることができる。これにより、液晶パネル用基板Sに塗工液CLが均一な膜厚で転写され易くなる。なお、上記した比率「MVA2/MVA1」の数値範囲内であっても場合によっては、例えば液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版15の印圧を調整などするのが好ましいこともある。
また、アニロックスロール12の外面に接しつつ回転可能なドクターロール13を配置することで、アニロックスロール12の外面に供給された塗工液CLの過剰分をドクターロール13によって引き伸ばすようにする。このようにすれば、アニロックスロール12の外面に供給される塗工液CLは、アニロックスロール12の外面に接しつつ回転されるドクターロール13によって引き伸ばされている。従って、アニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧によってはアニロックスロール12の外面における第1凹部17外に塗工液CLを一定量保持させることが可能とされる。つまり、ドクターロール13を用いた場合は、アニロックスロール12の外面における単位面積当たりの第1凹部17による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版15の外面における単位面積当たりの第2凹部18による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が1.70より大きくて2.00以下の範囲であっても、アニロックスロール12に対するドクターロール13の接圧を調整することで、アニロックスロール12の外面において第1凹部17に保持される塗工液CLに加えて第1凹部17外に保持される塗工液CLをフレキソ版15の第2凹部18に転写させることが可能となり、第2凹部18に転写される塗工液CLが不足し難くなる。これにより、「かすれ」の発生を抑制することができる。
また、液晶パネル用基板Sを吸着保持するステージ16を版胴14に対して移動させつつ版胴14を回転させることで、フレキソ版15の第2凹部18に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写する。このようにすれば、版胴14を移動させる必要がないから、フレキソ版15の外面をアニロックスロール12の外面に接した状態に保ちつつフレキソ版15の第2凹部18に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写することができる。ステージ16を移動させない場合に比べると、フレキソ印刷装置10が大型化するため、液晶パネル用基板Sが小型の場合(例えばマザー基板である液晶パネル用基板Sのサイズが第4.5世代以下とされる場合)に好適となる。
また、塗工液CLとして、液晶分子を配向させる配向膜形成樹脂または絶縁性樹脂を含有する樹脂溶液を用いており、塗工液CLが塗布される印刷基板として液晶パネル(表示パネル)を構成する液晶パネル用基板(表示パネル用基板)Sを用いる。このようにすれば、印刷基板である液晶パネル用基板Sの板面に対して塗工液CLである樹脂溶液が転写されることで、液晶パネル用基板Sの板面に配向膜を形成することができる。液晶パネル用基板Sの板面に形成された配向膜の膜厚均一性が高くなっているので、液晶パネルの表示品位を高くすることができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図8から図11によって説明する。この実施形態2では、フレキソ印刷装置110の構成を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレキソ印刷装置110は、図8に示すように、上記した実施形態1に記載したドクターロール(図1を参照)に代えてドクターブレード19を用いている。さらには、図9に示されるステージ116を固定式とし、ステージ116に対して版胴114を液晶パネル用基板Sの板面に沿って移動させるようにしている。
ドクターブレード19は、図8に示すように、刃先に向けて先細り状の断面形状を有している。ドクターブレード19は、ディスペンサ111に対してアニロックスロール112の回転方向の前方に配されている。ドクターブレード19は、アニロックスロール112の回転軸X1に沿って延在する長手状の例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)またはPET(ポリエチレンテレフタレート)などの樹脂材料からなり、その刃先がアニロックスロール112の周壁表面に当接されるよう設置されている。アニロックスロール112の周壁表面に対するドクターブレード19の当接位置は、実施形態1に記載したドクターロール(図1を参照)の当接位置と同様である。ディスペンサ111からアニロックスロール112の周壁表面に供給された塗工液CLは、図10に示すように、アニロックスロール112の回転に伴って第1凹部117内に充填されるとともに、第1凹部117の外部に存する余剰分がドクターブレード19によってかきとられるようになっている。これにより、アニロックスロール112の周壁表面には、第1凹部117内のみに塗工液CLが最大限に且つ均一に充填され、第1凹部117の外部には塗工液CLが殆ど存在することがない。
版胴114は、図8及び図9に示すように、フレキソ版115の外面がアニロックスロール112の周壁表面に接する位置(図8の状態)と、フレキソ版115の外面が液晶パネル用基板Sの板面に接する位置(図9の状態)と、の間を往復移動することが可能とされる。版胴114は、図8に示すように、フレキソ版115の外面がアニロックスロール112の周壁表面に接した状態では、アニロックスロール112とは逆向きに回転する。すなわち、本実施形態では、版胴114は、図8において反時計回りに回転する。一方、版胴114は、図9に示すように、フレキソ版115の外面が液晶パネル用基板Sの板面に接した状態では、アニロックスロール112と同じ向き、つまり図9において時計回りに回転する。この状態では、版胴114は、自身の回転軸X3と直交し且つ液晶パネル用基板Sの板面に並行する方向、つまり図9に示す左右方向に沿ってステージ116に対して移動(相対変位)することが可能とされる。このように、本実施形態では、版胴114が時計回りに回転するとともにステージ116に対して図9に示す右側へ移動することで、フレキソ版115の外面に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写することができる。本実施形態では、液晶パネル用基板Sを吸着保持するステージ116は、少なくとも図9に示す左右方向については移動不能な状態に固定されているが、好ましくは図9に示す上下方向について昇降可能とされ、それによりフレキソ版115の印圧を調整することができる。なお、本実施形態では、ドクターブレード19を備えるとともに、ステージ116を固定して版胴114を移動させるタイプのフレキソ印刷装置110を用いていることから、製造される液晶パネル用基板Sのサイズは、例えば第5.5世代(1300mm×1500mm)以上の大きさとされるのが好ましい。なお、製造される液晶パネル用基板Sのサイズが第5世代(1000mm×1200mm〜1100mm×1300mm)程度とされる場合は、実施形態1,2のいずれも適用可能である。
本実施形態のフレキソ印刷装置110は以上のような構造であり、続いてフレキソ印刷装置110を用いた配向膜のフレキソ印刷方法、つまり液晶パネル用基板Sの製造方法の一例について説明する。
まず、図8に示すように、アニロックスロール112の周壁表面に対してフレキソ版115の外面が当接するよう版胴114の位置をセッティングする。この状態でディスペンサ111から塗工液CLを吐出させるとともに、アニロックスロール112及び版胴114を互いに逆向きに回転させる。すると、ディスペンサ111の吐出口からアニロックスロール112の周壁表面に滴下された塗工液CLは、図10に示すように、アニロックスロール112の回転に伴って第1凹部117内に充填・保持されるとともに、第1凹部117の外部に存する余剰分がアニロックスロール112の周壁表面に摺接するドクターブレード119によってかきとられる。従って、アニロックスロール112の周壁表面に供給された塗工液CLは、その殆どが第1凹部117内に最大限に且つ均一に充填され、アニロックスロール112の周壁表面における第1凹部117の外部、つまりドクターブレード119やフレキソ版115と接触する面には殆ど存在しない。
アニロックスロール112及び版胴114は、図8に示すように、互いに逆向きに回転すると、アニロックスロール112の周壁表面における第1凹部117内に保持された塗工液CLが、フレキソ版115の外面における第2凹部(本実施形態では図示しないが図3及び図4を参照)内に転写される。その後、版胴114を回転軸X3と直交し且つ液晶パネル用基板Sの板面に並行する方向に沿って移動させて、アニロックスロール112の周壁表面からフレキソ版115の外面を離間させる。そして、図9に示すように、フレキソ版115の外面が、ステージ116上に吸着保持された液晶パネル用基板Sの板面に接する位置まで版胴114を移動させる。このとき、フレキソ版115の外面における回転方向(図9の時計回り方向)についての前端位置を、液晶パネル用基板Sの板面のうち、版胴114の移動方向についての後端位置(図9に示す左端位置)に当接させる。この状態から版胴114を回転軸X3周りに回転させつつ液晶パネル用基板Sの板面に並行する方向に沿って移動させると、フレキソ版115の外面が上記した回転方向についての前端位置から後端位置に至るまで、液晶パネル用基板Sの板面における上記した移動方向についての後端位置から前端位置に至るまで順次に当接される。このとき、第2凹部内に保持された塗工液CLが液晶パネル用基板Sの板面に転写される。これにより、液晶パネル用基板Sの板面のほぼ全域にわたって塗工液CLが塗工され、配向膜が形成される。
次に、アニロックスロール112の外面における単位面積当たりの第1凹部117による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版115の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」を変更した場合に、製造された液晶パネル用基板Sの外面に転写される塗工液CLの状態がどのように変化するか、に関して知見を得るべく、下記の比較実験2を行った。比較実験2では、上記した比率「MVA2/MVA1」が異なる複数の条件で本実施形態に係るフレキソ印刷装置110を用いて液晶パネル用基板Sの製造を行い、製造された液晶パネル用基板Sの外面に形成された塗工膜CL(配向膜)の仕上がり状態を作業者の目視によって判定した。判定基準は、上記した実施形態1に記載した比較実験1と同様である。比較実験2の実験結果を図11に示される表に記す。
比較実験2の実験結果について、主に上記した実施形態1の比較実験1の実験結果と比較しつつ説明する。図11によれば、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50より小さいか若しくは1.70より大きいと、判定結果が「不可」となり、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50〜1.70(0.50以上で1.70以下)の範囲とされていれば、判定結果が「良」または「可」となる。比較実験2の実験結果において、判定結果が「不可」と「可」との境界となる比率「MVA2/MVA1」の値は、上記した実施形態1の比較実験1の実験結果に比べると、上限側が1に近い値となっている。つまり、この比較実験2では、判定結果が「可」となる比率「MVA2/MVA1」の数値範囲が、上記した実施形態1の比較実験1の実験結果に比べると、狭くなっている。これは、本実施形態では、ドクターロールに代えてドクターブレード19を用いているため、アニロックスロール112の周壁表面における第1凹部117外に塗工液CLが保持されることが殆どないため、と考えられる。比較実験2において判定結果が「可」の場合は、ドクターロールの接圧を調整する作業を行うことはできないため、専ら液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版115の印圧を調整する作業を行うことで、液晶パネル用基板Sに塗工される塗工液CLの状態を改善して「良」と同等の品位を得ることが可能とされる。
以上説明したように本実施形態によれば、アニロックスロール112の外面に接するドクターブレード19により、アニロックスロール112の外面に供給された塗工液CLの過剰分をかきとるようにしており、アニロックスロール112の外面における単位面積当たりの第1凹部117による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版115の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50〜1.70(0.50以上で1.70以下)の範囲とされる。このようにすれば、ドクターブレード19は、ドクターロールに比べると、液晶パネル用基板Sが大型化した場合でも変形などが生じ難いので、大型の液晶パネル用基板Sの製造に好適となる。その一方で、アニロックスロール112の外面に供給された塗工液CLの過剰分がドクターブレード19によりかきとられるので、アニロックスロール112の外面には第1凹部117外に塗工液CLが残留し難くなっている。これに伴い、アニロックスロール112の外面における単位面積当たりの第1凹部117による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版115の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50〜1.70(0.50以上で1.70以下)の範囲とされる。つまり、ドクターブレード19を用いた場合は、上記した比率「MVA2/MVA1」が1.70より大きくて2.00以下の範囲では、アニロックスロール112の第1凹部117からフレキソ版115の第2凹部に転写される塗工液CLが不足して「かすれ」を生じさせるおそれがあるものの、上記した比率「MVA2/MVA1」を1.70以下とすることで、アニロックスロール112の第1凹部117からフレキソ版115の第2凹部に転写される塗工液CLが不足し難くなり、「かすれ」の発生を抑制することができる。なお、上記した比率「MVA2/MVA1」が0.50〜1.70(0.50以上で1.70以下)の範囲内であっても場合によっては、例えば液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版115の印圧を調整するのが好ましいこともある。
また、アニロックスロール112の外面における第1凹部117による単位面積当たりの塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版115の外面における第2凹部による単位面積当たりの塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.40(0.90以上で1.40以下)の範囲とされる。仮に、アニロックスロール112の外面における単位面積当たりの第1凹部117による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版115の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.50以上で0.90より小さい範囲とされる場合や1.40より大きくて1.70以下の範囲とされる場合には、液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版115の印圧を調整する作業を行わないと、「膜厚ムラ」や「かすれ」が生じるおそれがある。その点、アニロックスロール112の外面における単位面積当たりの第1凹部117による塗工液CLの最大保持体積MVA1に対するフレキソ版115の外面における単位面積当たりの第2凹部による塗工液CLの最大保持体積MVA2の比率「MVA2/MVA1」が0.90〜1.40(0.90以上で1.40以下)の範囲とされていれば、液晶パネル用基板Sに対するフレキソ版115の印圧を調整する作業を行わなくても、液晶パネル用基板Sに転写される塗工液CLの量を適正化することができ、「膜厚ムラ」や「かすれ」の発生を抑制することができ。これにより、高い生産性が得られる。
また、液晶パネル用基板Sを吸着保持するステージ116に対して版胴114を移動させつつ回転させることで、フレキソ版115の第2凹部に保持された塗工液CLを液晶パネル用基板Sの板面に転写する。このようにすれば、ステージ116を移動させる必要がないから、フレキソ印刷装置(製造装置)110の大型化が避けられる。これにより、液晶パネル用基板Sが大型の場合に好適となる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図12によって説明する。この実施形態3では、上記した実施形態1からフレキソ印刷装置210の構成を変更したものを示す。なお、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
本実施形態に係るフレキソ印刷装置210は、図12に示すように、上記した実施形態1に記載したドクターロール(図1を参照)に代えて、上記した実施形態2に記載したものと同様のドクターブレード219を用いている。本実施形態は、ドクターロールに代えてドクターブレード219を用いる点を除いては、ステージ216が版胴214に対して移動する点などは実施形態1と同様である。また、ドクターブレード219の構成などは、上記した実施形態2に記載したものと同様である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、アニロックスロールのメッキをセラミック材料製とした場合を示したが、アニロックスロールのメッキをクロム材料製とすることも可能である。その場合、クロム材料からなるメッキの表面に形成される第1凹部は、ピラミッド型とするのが好ましい。つまり、クロム材料からなるメッキは、ピラミッド型メッシュ構造とされるのが好ましい。
(2)上記した各実施形態では、第1凹部のパターンがハニカムパターンやピラミッドパターンとされる場合を示したが、それ以外にも第1凹部のパターンを、菱形状のダイヤパターンや溝状のヘリカルパターンなどとすることも可能である。
(3)上記した各実施形態では、アニロックスロールに塗工液を供給するディスペンサを備える場合を示したが、ディスペンサに代えて、塗工液を貯留する槽と、槽から塗工液を汲み上げてアニロックスロールに供給するファウンテンロールと、を設けるようにしてもよい。
(4)上記した各実施形態では、塗工液が配向膜形成樹脂を含有する場合を示したが、塗工液が配向膜形成樹脂を含有せず、絶縁樹脂を含有するようにしてもよい。
(5)上記した各実施形態では、液晶パネルの液晶パネル用基板に印刷を行う場合を示したが、液晶パネル以外の表示パネルを構成する表示パネル用基板に印刷を行う場合でもよい。また、表示パネル以外の基板に印刷を行う場合であっても構わない。
12,112…アニロックスロール、13…ドクターロール、14,114,214…版胴、15,115…フレキソ版(印刷版)、16,116,216…ステージ、17,117…第1凹部、18…第2凹部、19,219…ドクターブレード、CL…塗工液、MVA1,MVA2…最大保持体積、MVA2/MVA1…比率、S…液晶パネル用基板(印刷基板、表示パネル用基板)

Claims (9)

  1. 塗工液が供給される外面に第1凹部が形成されたアニロックスロールを回転させるとともに、前記アニロックスロールの外面に接する外面に第2凹部を形成してなる印刷版が取り付けられた版胴を回転させることで、前記第1凹部から前記第2凹部に前記塗工液を転写・保持させ、前記印刷版の外面を印刷基板の板面に接触させつつ前記版胴を回転させることで、前記第2凹部に保持された前記塗工液を前記印刷基板の板面に転写して印刷基板を製造する方法において、
    前記アニロックスロールの外面における単位面積当たりの前記第1凹部による前記塗工液の最大保持体積に対する前記印刷版の外面における単位面積当たりの前記第2凹部による前記塗工液の最大保持体積の比率が0.50〜2.00の範囲とされる印刷基板の製造方法。
  2. 前記アニロックスロールの外面に接しつつ回転可能なドクターロールを配置することで、前記アニロックスロールの外面に供給された前記塗工液の過剰分を前記ドクターロールによって引き伸ばすようにする請求項1記載の印刷基板の製造方法。
  3. 前記アニロックスロールの外面における前記第1凹部による単位面積当たりの前記塗工液の最大保持体積に対する前記印刷版の外面における前記第2凹部による単位面積当たりの前記塗工液の最大保持体積の比率が0.90〜1.50の範囲とされる請求項2記載の印刷基板の製造方法。
  4. 前記アニロックスロールの外面における前記第1凹部による単位面積当たりの前記塗工液の最大保持体積に対する前記印刷版の外面における前記第2凹部による単位面積当たりの前記塗工液の最大保持体積の比率が0.90〜1.40の範囲とされる請求項2または請求項3記載の印刷基板の製造方法。
  5. 前記アニロックスロールの外面に接するドクターブレードにより、前記アニロックスロールの外面に供給された前記塗工液の過剰分をかきとるようにしており、
    前記アニロックスロールの外面における単位面積当たりの前記第1凹部による前記塗工液の最大保持体積に対する前記印刷版の外面における単位面積当たりの前記第2凹部による前記塗工液の最大保持体積の比率が0.50〜1.70の範囲とされる請求項1記載の印刷基板の製造方法。
  6. 前記アニロックスロールの外面における前記第1凹部による単位面積当たりの前記塗工液の最大保持体積に対する前記印刷版の外面における前記第2凹部による単位面積当たりの前記塗工液の最大保持体積の比率が0.90〜1.40の範囲とされる請求項5記載の印刷基板の製造方法。
  7. 前記印刷基板を吸着保持するステージを前記版胴に対して移動させつつ前記版胴を回転させることで、前記印刷版の前記第2凹部に保持された前記塗工液を前記印刷基板の板面に転写する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の印刷基板の製造方法。
  8. 前記印刷基板を吸着保持するステージに対して前記版胴を移動させつつ回転させることで、前記印刷版の前記第2凹部に保持された前記塗工液を前記印刷基板の板面に転写する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の印刷基板の製造方法。
  9. 前記塗工液として、液晶分子を配向させる配向膜形成樹脂または絶縁性樹脂を含有する樹脂溶液を用いており、
    前記塗工液が塗布される前記印刷基板として表示パネルを構成する表示パネル用基板を用いる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の印刷基板の製造方法。
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