JP2019151447A - エレベータの音声案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数言語でのアナウンスを、エレベータの運行効率を下げずに短時間で、かつ、各言語の利用者が聞き取り易いように行うことができるエレベータの音声案内装置を提供すること。【解決手段】音声案内装置1は、エレベータの乗場又はかご室内に設けられた音声出力部20を制御して、音声出力部に複数言語によるアナウンスを同時に行わせる制御部11を備え、制御部11は、複数言語によるアナウンスを互いに使用周波数帯が異なる音声で行うように音声出力部20を制御する。【選択図】図1

Description

本発明による実施形態は、エレベータの音声案内装置に関する。
昨今、グローバル化およびユニバーサル対応が求められる中で、エレベータにおいては、インジケータの多言語表示や外国語音声アナウンスが採用されるようになった。しかし、アナウンスでは、音声案内時間と扉開閉時間等との制約上、日本語および英語など2言語程度までの案内がエレベータ運行効率上限界である。
今後、オリンピックなどに向けてより多様な言語対応が求められる中で、エレベータの運行効率を下げないようなるべく短い時間で複数言語によるアナウンスを行うことが求められる。
しかしながら、複数言語による音声をそのまま同時出力すると、利用者が内容を聞き取れない可能性がある。
特開2007−186322号公報
本実施の形態は、このような点を考慮してなされたものであり、複数言語でのアナウンスを、エレベータの運行効率を下げずに短時間で、かつ、各言語の利用者が聞き取り易いように行うことができるエレベータの音声案内装置を提供することを目的とする。
本実施形態による音声案内装置は、音声出力部と、音声案内装置とを備える。音声出力部は、エレベータの乗場又はかご室内に設けられている。制御部は、複数言語によるアナウンスを同時に行うように音声出力部を制御する。制御部は、複数言語によるアナウンスを互いに使用周波数帯が異なる音声で行うように音声出力部を制御する。
第1の実施形態による音声案内装置を示す模式図である。 第1の実施形態による音声案内装置の動作例を説明するためのグラフである。 第1の実施形態の第1の変形例による音声案内装置を示す模式図である。 第1の実施形態の第2の変形例による音声案内装置を示す模式図である。 第3の実施形態による音声案内装置の動作例を示す模式図である。 第3の実施形態の変形例による音声案内装置の動作例を模式図である。 第4の実施形態による音声案内装置の動作例を示す模式図である。 第5の実施形態による音声案内装置を示す模式図である。 第5の実施形態の変形例による音声案内装置を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。また、実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態によるエレベータの音声案内装置について説明する。図1は、第1の実施形態によるエレベータの音声案内装置1を示す模式図である。図1に示すように、音声案内装置1は、エレベータ10に搭載されており、エレベータ10の利用者2に音声アナウンスを行うために用いることができる。
図示されている例において、エレベータ10は、音声案内装置1と、音声出力部20と、かご3とを備える。また、図示されている構成以外にも、エレベータ10は、最下階の乗場の下方から最上階の乗場の上方まで延びる昇降路の上端近傍位置に設置された巻上機と、巻上機に掛け渡され、一端にかご3を吊り下げたロープと、ロープの他端に吊り下げられた釣合い重りとを備える。また、エレベータ10は、巻上機を制御することでかご3の昇降動作を制御するエレベータ制御装置すなわち制御盤と、かごドア31の戸開閉を制御するかごドア駆動装置とを備える。音声案内装置1は、エレベータ制御装置に組み込まれていてもよい。
音声案内装置1は、制御部11を備える。制御部11は、かご室32内に設けられた音声出力部20を制御して、音声出力部20に複数言語による音声アナウンスを同時に行わせる。
図1の例において、音声出力部20は、かご室32内のかごドア31側の左右の隅部に配置された2つのスピーカ21,22で構成されている。音声出力部20を構成するスピーカの個数およびその配置位置の具体的な態様は、図1の態様に限定されない。スピーカ21,22は、図1において矢印で示す指向性を有するものであってもよいが、第1の実施形態では、スピーカ21,22の指向性の有無は限定されない。
音声アナウンスに用いられる複数言語の具体的な態様も特に限定されず、例えば、日本語、英語、中国語、韓国語などの言語であってもよい。
複数言語による音声アナウンスを同時に行うとは、複数言語での音声アナウンスを少なくとも部分的に時間が重なるように行う意味である。したがって、複数言語による音声アナウンスを、同時に開始して異なる終了時刻に終了する場合、異なる開始時刻に開始して同時に終了する場合、同時に開始して同時に終了する場合、および、異なる開始時刻に開始して異なる終了時刻に終了するが、複数言語のうちの最も遅い開始時刻を複数言語のうちの最も早い終了時刻より前にする場合、のいずれも本開示の範囲内である。
制御部11は、複数言語による音声アナウンスを互いに使用周波数帯が異なる音声で行うように音声出力部20を制御する。
図1の例において、制御部11は、2つのスピーカ21,22のそれぞれに対応するように2つ設けられていてもよい。すなわち、スピーカ21,22毎に異なる音声アナウンスシステムが設けられていてもよい。この場合、2つの制御部11は、対応するスピーカ21,22に対して互いに異なる言語の音声アナウンスデータを独立して出力することで、2つのスピーカ21,22を通じて2言語による音声アナウンスを行わせればよい。ただし、この場合は、2言語による音声アナウンスが同時に行われるように、2つの制御部11同士の間でスピーカ21,22への各言語の音声アナウンスデータの出力タイミングを予め調整しておけばよい。
または、図1の例において、制御部11は、スピーカ21,22に兼用の単一の構成であってもよい。この場合、制御部11は、2言語の音声アナウンスデータが混成された混成データを、ミキサで言語毎の音声アナウンスデータに周波数分離し、周波数分離された2言語の音声アナウンスデータのそれぞれをスピーカ21,22に出力することで、スピーカ21,22に2言語の音声アナウンスを同時に行わせてもよい。あるいは、制御部11は、一例として、2言語のモノラル音声による音声アナウンスデータをLRのステレオ音声に変換し、ステレオ音声に変換された音声アナウンスデータをスピーカ21,22に出力することで、スピーカ21,22に音声アナウンスを行わせてもよい。また、後述する図3に示すように、スピーカが3つ以上ある場合には、サラウンド音声とすることも可能である。
以下、このように構成された音声案内装置1の動作例について説明する。
先ず、制御部11は、音声アナウンスのトリガを検知する(ステップS1)。制御部11は、例えば、到着階への到着や行先階ボタンの押圧などの予め設定されたエレベータ10の動作状況を、音声アナウンスのトリガとして検知してもよい。または、制御部11は、エレベータ10の動作状況に応じてエレベータ制御装置が制御部11に向けて出力した音声アナウンスの指令を、トリガとして検知してもよい。
音声アナウンスのトリガを検知した後、制御部11は、音声アナウンスのメッセージの種類を選択する(ステップS2)。例えば、制御部11は、予めエレベータ10の動作状況に対応付けて制御部11のメモリに記憶された音声アナウンスのメッセージの種類を選択してもよい。音声案内のメッセージの種類は、例えば、到着階を知らせる階床案内、昇/降の方向を知らせる方向案内、ドアの閉扉を知らせる戸閉案内、および非常時の自動音声案内等であってもよい。
音声アナウンスのメッセージの種類を選択した後、制御部11は、選択された種類のメッセージを、使用周波数帯が異なる複数言語で同時に音声アナウンスするように音声出力部20を制御する(ステップS3)。例えば、制御部11は、予め音声アナウンスのメッセージの種類に対応付けて制御部11のメモリに記憶された複数言語の音声アナウンスデータを音声出力部20に同時に出力することで、音声出力部20に複数言語での音声アナウンスを同時に行わせてもよい。
ここで、図2は、第1の実施形態によるエレベータの音声案内装置1の動作例を説明するためのグラフである。図2には、言語ごとの主な周波数帯域すなわち使用周波数帯が示されている。図2に示すように、各国の言語A〜Dは、固有の周波数特性を有しており、主な周波数帯域が異なる。例えば、言語Aと言語Bは、主な周波数帯域が重ならない。制御部11は、このような言語Aと言語Bとを、使用周波数帯が異なる複数言語として用いてもよい。
第1の実施形態によれば、複数言語による音声アナウンスを互いに使用周波数帯が異なる音声で同時に行うことで、複数言語での音声アナウンスを、エレベータの運行効率を下げずに短時間で、かつ、各言語の利用者2が聞き取り易いように行うことができる。
また、階床案内や方向案内のような通常時の自動音声案内以外にも、非常時の自動音声案内を複数言語で同時に行うことで、外国語での案内中の不安感を回避することができる。
(第1の変形例)
図3は、第1の実施形態の第1の変形例による音声案内装置1を示す模式図である。図1では、音声出力部20が2つのスピーカ21,22で構成された音声案内装置1の例について説明した。これに対して、図3に示すように、音声出力部20は、かご室32内の四隅に配置された4つのスピーカ21〜24で構成されていてもよい。
図3の例によれば、4つのスピーカ21〜24を用いることで、かご室32内における利用者2の位置によらず利用者2に更に聞き取り易い音声アナウンスを行うことができる。
(第2の変形例)
図4は、第1の実施形態の第2の変形例による音声案内装置1を示す模式図である。図1では、かご室32内に設けられた音声出力部20を制御して、音声出力部20に複数言語による音声アナウンスを同時に行わせる音声案内装置1の例について説明した。
これに対して、図4の例において、制御部11は、かご室32内に設けられた音声出力部20Aを制御して、音声出力部20Aに複数言語による音声アナウンスを同時に行わせ、なおかつ、エレベータ10の乗場4に設けられた音声出力部20Bを制御して、音声出力部20Bに複数言語による音声アナウンスを同時に行わせる。
図4の例において、乗場4に設けられた音声出力部20Bは、複数のスピーカ23,24で構成されている。スピーカ23,24は、例えば、乗場ボタンの近傍や乗場扉の近傍に配置されていてもよい。
図4の例によれば、かご室32内の利用者2だけでなく、乗場4の利用者2に対しても、複数言語で聞き取り易い音声アナウンスを行うことができる。
なお、かご室32内の音声出力部20Aは、かごドア31が戸開した際に乗場4の利用者2に向けて音声アナウンスを行ってもよい。この場合、乗場4の音声出力部20Bを省略することができる。すなわち、乗場4に向けたアナウンス出力は、乗場4の音声出力部20Bから行う場合と、かご室32内の音声出力部20Aから行う場合の2パターンあるが、かご室32内の音声出力部20Aから行う方が、各階乗場4にスピーカをつける必要がないため簡単である。
(第2の実施形態)
次に、複数言語による音声アナウンスを互いに性別、年齢および声色(すなわち、声質)の少なくとも1つを異ならせて行う第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態では、制御部11が、複数言語による音声アナウンスを互いに使用周波数帯が異なる音声で同時に行うように音声出力部20を制御する例について説明した。
これに対して、第2の実施形態において、制御部11は、複数言語による音声アナウンスを互いに性別、年齢および声色の少なくとも1つが異なる音声で行うように音声出力部20を制御する。
以下、このように構成された第2の実施形態による音声案内装置1の動作例について説明する。
制御部11は、音声アナウンスのメッセージの種類を選択した後、複数言語でのアナウンス音声として、言語間で性別、年齢および声色の少なくとも1つが異なる音声を選択する(ステップS4)。
このような言語間で性別、年齢、音色が異なる音声の選択は、製造段階において制御部11のメモリに記憶された言語間で性別、年齢、音色が異なる音声案内データをそのまま読み出すことで行ってもよく、または、制御部11のメモリに記憶された音声案内データを、性別、年齢、音色が互いに異なるように調整すなわち加工することで行ってもよい。
例えば、制御部11は、図2に示した周波数帯域が重なる言語Bと言語Cとの双方を複数言語として用いる場合、言語Bについては、言語Cの周波数帯域と重ならないように女性に相当する高周波数帯域の音声を選択し、言語Cについては、言語Bの周波数帯域と重ならないように男性に相当する低周波数帯域の音声を選択してもよい。
複数言語でのアナウンス音声を選択した後、制御部11は、選択された種類のメッセージを、選択された性別、年齢、音色の音声を用いて複数言語で同時に音声アナウンスするように音声出力部20を制御する(ステップS31)。
第2の実施形態によれば、言語毎に性別、年齢および声色の少なくとも1つを異ならせた音声アナウンスを同時に行うことで、複数言語でのアナウンスを、エレベータの運行効率を下げずに短時間で、かつ、各言語の利用者2が聞き取り易いように行うことができる。
(第3の実施形態)
次に、複数言語による音声アナウンスを互いに指向性が異なる複数のスピーカによって同時に行う第3の実施形態について説明する。
図1では、音声出力部20が複数のスピーカ21,22で構成された音声案内装置1の例について説明した。
第2の実施形態では、音声出力部20を構成する複数のスピーカ21,22に、予め固定された互いに異なる指向性が設定されている。指向性を有するスピーカ21,22の具体的な態様については特に限定されない。例えば、スピーカ21,22は、原音を超音波で変調して出力するパラメトリックスピーカなどであってもよい。
制御部11は、複数言語のうちの互いに異なる言語による音声アナウンスを同時に行うように、複数のスピーカ21,22を制御する。
具体的には、制御部11は、音声アナウンスのメッセージの種類を選択した後、選択された種類のメッセージを、スピーカ21,22毎に言語が異なるように設定された複数言語で同時に音声アナウンスするように各スピーカ21,22を制御する(ステップS32)。
このとき、各スピーカ21,22による音声アナウンスは、第1の実施形態で説明したように、使用周波数帯が異なる言語で行ってもよいし、または、第2の実施形態で説明したように、言語間で性別、年齢および声色の少なくとも1つが異なる音声で行ってもよい。
図5は、第3の実施形態による音声案内装置1の動作例を示す模式図である。例えば、図5に示すように、制御部11は、スピーカ21による言語Aの音声アナウンスと、スピーカ22による言語Bの音声アナウンスとを同時に行わせるように各スピーカ21,22を制御してもよい。
第3の実施形態によれば、互いに異なる指向性を有するスピーカ21,22によって互いに異なる言語での音声アナウンスを同時に行うことで、エレベータの運行効率を下げずに、左右の耳で受け取る音量を異ならせて利用者2の位置に影響されないより聞き取り易い音声アナウンスを行うことができる。
(変形例)
図6は、第3の実施形態の変形例による音声案内装置1の動作例を模式図である。
図5では、制御部11が、1つのスピーカ21,22に1つの言語での音声アナウンスを行わせる音声案内装置1の例について説明した。
これに対して、図6に示すように、制御部11は、1つのスピーカ21,22に、順に2以上の言語での音声案内を行わせてもよい。
具体的には、制御部11は、音声アナウンスのメッセージの種類を選択した後に、選択された種類のメッセージを、スピーカ21,22毎に言語が異なるように設定された複数言語のうちの一部の2以上の言語で同時に音声アナウンスするようにスピーカ21,22を制御する(ステップS321)。
次いで、制御部11は、選択された種類のメッセージを、スピーカ21,22毎に言語が異なるように設定された複数言語のうちの残りの2以上の言語で同時に音声アナウンスするようにスピーカ21,22を制御する(ステップS322)。
例えば、図6に示すように、制御部11は、スピーカ21による言語Aの音声アナウンスと、スピーカ22による言語Bの音声アナウンスとを同時に行わせた後に、スピーカ21による言語Cの音声アナウンスと、スピーカ22による言語Dの音声アナウンスとを同時に行わせてもよい。
図6の例によれば、さらに聞き取り易いように複数言語による音声アナウンスを行うことができる。
(第4の実施形態)
次に、言語間で干渉しない音声の組合せを選定して同時アナウンスに用いる第4の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、制御部11が、複数言語による音声アナウンスを互いに性別、年齢および声色の少なくとも1つが異なる音声で行うように音声出力部20を制御する音声案内装置1の例について説明した。
これに対して、第4の実施形態において、制御部11は、複数言語の音声として、使用周波数帯、性別、年齢および声色の少なくとも1つが最も干渉しない組み合わせを選定し、選定された組合せの音声による音声アナウンスを行うように、指向性が異なる複数のスピーカ21,22を制御する。
以下、このように構成された第4の実施形態による音声案内装置1の動作例について説明する。
制御部11は、音声アナウンスのメッセージの種類を選択した後に、複数言語でのアナウンス音声として、言語間で、使用周波数帯、性別、年齢および声色の少なくとも1つが最も干渉しない組合せを選定する(ステップS41)。
ここで、使用周波数帯が干渉しない組合せの選定は、例えば、図2に示した各言語のそれぞれの使用周波数帯のうち、音声アナウンスに使用する周波数帯を互いに異ならせることで行ってもよい。あるいは、制御部11にイコライザを搭載し、本来は使用周波数帯域が重なる各言語の音声を、イコライザによって使用周波数帯が重ならないように調整することで、使用周波数帯が干渉しない組合せを選定してもよい。
図7は、第4の実施形態による音声案内装置1の動作例を示す模式図である。
例えば、図7の第1の例に示すように、制御部11は、スピーカ21用のアナウンス音声として、言語A、低周波域、男性の音声を選定し、スピーカ22用のアナウンス音声として、言語B、高周波域、女性の音声を選定してもよい。
または、図7の第2の例に示すように、制御部11は、スピーカ21用のアナウンス音声として、言語A、低周波域、男性の音声を選定し、スピーカ22用のアナウンス音声として、言語B、高周波域、女性の音声を選定し、スピーカ23用のアナウンス音声として、言語C、高周波域、男性の音声を選定し、スピーカ24用のアナウンス音声として、言語D、低周波域、女性の音声を選定してもよい。
干渉しない音声の組合せを選定した後、制御部11は、選択された種類のメッセージを、選定された組合せの音声を用いて複数言語で同時に音声アナウンスするように各スピーカ21,22を制御する(ステップS33)。
第4の実施形態によれば、干渉しない音声の組合せを選定することで、複数言語での同時アナウンスを各言語の利用者2がより聞き取り易いように行うことができる。
(第5の実施形態)
次に、カメラで検出された利用者に応じて言語および指向性を調整する第5の実施形態について説明する。
図8は、第5の実施形態による音声案内装置1を示す模式図である。第3の実施形態では、音声出力部20のスピーカ21,22に、予め固定された互いに異なる指向性が設定されている音声案内装置1の例について説明した。
これに対して、第5の実施形態におけるスピーカ200は、制御部11の制御によって指向性を変更可能である点で、第3の実施形態のスピーカ21,22とは異なっている。
また、図8に示すように、第5の実施形態における音声案内装置1は、制御部11に加えて、更に、データベース12を備えている。データベース12は、例えば、制御部11とともに、エレベータ制御装置に組み込まれている。データベース12は、制御部11とネットワークを通じて通信可能な状態でエレベータ制御装置の外部のサーバに備えられていてもよい。
データベース12には、利用者の特徴を示す特徴情報と、利用者の言語とが対応付けて登録されている。図8の例において、特徴情報は、予め登録された利用者の顔画像である。特徴情報は、顔画像以外の利用者の生体情報であってもよい。
制御部11は、データベース12に基づいて、かご室32内に設置されたカメラ6で検出された利用者2が、データベース12に登録されているか否かを判定する。カメラ6で検出された利用者2がデータベース12に登録されている場合、制御部11は、検出された利用者2の言語による音声アナウンスを検出された利用者2の位置に向けた指向性で行うようにスピーカ200を制御する。
具体的には、制御部11は、検出された利用者2の位置を向くようにスピーカ200の指向性を調整したうえで、検出された利用者2の言語に対応する音声案内データをスピーカ200に出力する。なお、図8において、スピーカ200と利用者2との間に図示された矢印は、利用者2の位置に向けて調整されたスピーカ200の指向性を示している。
以下、このように構成された第5の実施形態による音声案内装置1の動作例について説明する。
制御部11は、音声アナウンスのメッセージの種類を選択した後に、カメラ6で検出された利用者2がデータベース12に登録されているか否かを判定する(ステップS6)。
利用者2が登録されている場合(ステップS6:Yes)、制御部11は、音声アナウンスの言語として、利用者2に対応付けてデータベース12に登録された言語を選択する(ステップS42)。
利用者2に対応付けて登録された言語を選択した後、制御部11は、選択された種類のメッセージを、選択された言語を用いてカメラ6で検出された利用者2の位置に向けた指向性で音声アナウンスするようにスピーカ200を制御する(ステップS34)。
一方、利用者2が登録されていない場合(ステップS6:No)、制御部11は、第1の実施形態と同様に、選択された種類のメッセージを、使用周波数帯が異なる複数言語で同時に音声アナウンスするように音声出力部20すなわちスピーカ200を制御する(ステップS3)。
第5の実施形態によれば、カメラ6で検出された利用者2に応じて言語および指向性を調整することで、利用者2が更に聞き取り易い音声アナウンスを行うことができる。
(変形例)
図9は、第5の実施形態の変形例による音声案内装置1を示す模式図である。図8では、制御部11が、1つのスピーカ200に利用者2に応じた言語および指向性での音声アナウンスを行わせる音声案内装置1の例について説明した。これに対して、図9に示すように、制御部11は、複数のスピーカ200A、200Bに、カメラ6で検出された複数の利用者2のそれぞれに応じた言語および指向性で音声アナウンスを行わせてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 音声案内装置、10 エレベータ、11 制御部、20 音声出力部、21 スピーカ、22 スピーカ、 3 かご

Claims (5)

  1. エレベータの乗場又はかご室内に設けられた音声出力部を制御して、前記音声出力部に複数言語によるアナウンスを同時に行わせる制御部を備え、
    前記制御部は、前記複数言語によるアナウンスを互いに使用周波数帯が異なる音声で行うように前記音声出力部を制御するエレベータの音声案内装置。
  2. エレベータの乗場又はかご室内に設けられた音声出力部を制御して、前記音声出力部に複数言語によるアナウンスを同時に行わせる制御部を備え、
    前記制御部は、前記複数言語によるアナウンスを互いに性別、年齢および声色の少なくとも1つが異なる音声で行うように前記音声出力部を制御するエレベータの音声案内装置。
  3. 前記音声出力部は、互いに指向性が異なる複数のスピーカを有し、
    前記制御部は、前記複数言語のうちの互いに異なる言語によるアナウンスを行うように前記複数のスピーカを制御する請求項1又は2に記載のエレベータの音声案内装置。
  4. 前記音声出力部は、互いに指向性が異なる複数のスピーカを有し、
    前記制御部は、前記複数言語によるアナウンスの音声として、使用周波数帯、性別、年齢および声色の少なくとも1つが最も干渉しない組み合わせを選定し、選定された組合せの音声によるアナウンスを行うように前記複数のスピーカを制御する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエレベータの音声案内装置。
  5. 前記音声出力部は、指向性を変更可能なスピーカを有し、
    前記制御部は、利用者の特徴を示す特徴情報と前記利用者の言語とが対応付けて登録されたデータベースに基づいて、前記乗場又は前記かご室内に設置されたカメラで検出された利用者が前記データベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合には、前記検出された利用者の言語によるアナウンスを前記検出された利用者の位置に向けた指向性で行うように前記スピーカを制御する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエレベータの音声案内装置。
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