JP2019148030A - 袖付き衣類 - Google Patents

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親彦 古谷
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Abstract

【課題】身頃部および左右袖部から形成され、腕を上げ下ろししやすく着心地の良い袖付き衣類の一例であるアンダーシャツを提供する。【解決手段】アンダーシャツは、身頃部(前身頃110および後身頃130)および左右袖部(左袖120および右袖140)から形成され、袖部の袖幅(L(F)+L(B))における後袖幅(L(B))に対する前袖幅(L(F))の長さ比率が120%以上220%以下である。また、袖部の縫合線(左袖縫合線および右袖縫合線)が脇線(ここでは前身頃110と後身頃130とを左右で縫合する左身頃縫合線および右身頃縫合線に一致)よりも背側に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、少なくとも身頃部および左右袖部から形成される袖付き衣類に関し、特に、腕を上げ下ろししやすい袖付き衣類に関する。
一般に、身頃部および左右袖部(袖の長さは限定されない)から形成される袖付き衣類(アンダーシャツ等に代表される下着である袖付き衣類にも下着ではないポロシャツ等の袖付き衣類にも限定されない)を着用した状態で腕を上げたり下げたりすると衣類の脇下部に引きつれ現象が生じる傾向がある。このような袖付き衣類の一種として、身体を捻り、腕を振り回すスポーツ(たとえば、ゴルフ、テニス等)を行なう際に着用する上衣としては、ポロシャツまたはTシャツのようなカット・アンド・ソーンによるニットシャツが多用されている。このようなニットシャツは前身頃と後身頃との幅は同寸法で、袖ぐりは、布製の衣服のようなカーブを付けず、ルーズフィットで直線的として、袖は前袖と後袖における袖付け線を袖山線(袖の中心線)に対してほぼ対称にカーブさせて、前袖と後袖との差をなくしている。このように、従来のニットシャツは、袖が前に出るような構造になっていなかったので、ゴルフ等の運動時に身体の捻り、腕の振り回しが大きいので、ゴルフ等を行なう時に着用するのに適していなかったという問題があった。このような問題は、このようなニットシャツの下に着用する下着であるアンダーシャツにおいても同じように生じることになる。
このような問題に対して、特許第4929310号公報(特許文献1)は、腕の振り回し時、身体の捻り時にも窮屈感のないニットシャツを開示する。この特許文献1の第0029段落および0030段落には、以下の記載がある。
図3は縫製したニットシャツを着用した状態を上から見たものとして模式的に示したものであり、袖は片側のみ示した。図3(a)は従来のニットシャツを着用した状態であり、身頃1、2に対して袖10が真横に付いており、身体Mの両サイドに隙間が生じ、フィット性がない。フィット性を求めて小さ目なニットシャツを着用すると、図3(b)に示すように、矢印Nで示すように前側の肩先と後側の肩先が服で押圧され、窮屈である。図3(c)に示すように、本発明のニットシャツを着用した状態では、袖10が前方向に付いているので、腕の振り回しも行いやすく、また、身体Mにフィットしていても、窮屈でなく、着心地がよい。
すなわち、特許文献1に開示されたニットシャツは、袖ぐりを前方向にずらすとともに、袖付け線のカーブも前袖側を後袖よりも窪ませて、袖が前側に付くようにしているので、ゴルフのスイングのように腕を振り回しても窮屈感がない。
特許第4929310号公報
しかしながら、主として腕を振り回した時の窮屈感の解消を課題とした特許文献1(特に図3(c))に開示されたニットシャツでは、腕を振り回し動作よりももっと頻度が高い腕の(身体略側方への)上げ下ろし動作の時に腕を上げると、袖が前側に付くようにして袖の前側が逃げて腕を上げやすくしているので、袖の前側が捲れ上がり短くなり着心地が好ましくない。
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、少なくとも身頃部および左右袖部から形成される袖付き衣類に関し、腕を上げ下ろししやすく着心地の良い袖付き衣類を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る袖付き衣類は以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係る袖付き衣類は、少なくとも身頃部および左右袖部から形成され
る袖付き衣類であって、前記袖部の袖幅における後袖幅に対する前袖幅の長さ比率が120%以上であることを特徴とする。
好ましくは、前記長さ比率が220%以下であるように構成することができる。
さらに好ましくは、前記袖部の縫合線が脇線よりも背側に位置するように構成することができる。
本発明によれば、少なくとも身頃部および左右袖部から形成される袖付き衣類であって、腕を上げ下ろししやすく着心地の良い袖付き衣類を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るセットイン袖タイプのアンダーシャツ100を平面に載置した状態における正面図である。 図1のアンダーシャツ100を平面に載置した状態における背面図である。 図1のアンダーシャツ100の型紙を示す平面図(紙面表面が肌に当接する面)である。 図1のアンダーシャツ100の特徴的な構造を説明するための図(その1)である。 図1のアンダーシャツ100の特徴的な構造を説明するための図(その2)である。 本発明の第2の実施の形態に係るラグラン袖タイプのアンダーシャツ200を平面に載置した状態における正面図である。 図6のアンダーシャツ200を平面に載置した状態における背面図である。 図6のアンダーシャツ200の型紙を示す平面図(紙面表面が肌に当接する面)である。 図6のアンダーシャツ200の特徴的な構造を説明するための図(その1)である。 図6のアンダーシャツ200の特徴的な構造を説明するための図(その2)である。
以下、本発明の実施の形態として、袖付き衣類の一例である(半袖の)アンダーシャツ100およびアンダーシャツ200を、図面に基づき詳しく説明する。以下においては、本発明の第1の実施の形態として、図1〜図5を参照してセットイン袖タイプのアンダーシャツ100を説明し、本発明の第2の実施の形態として、図6〜図10を参照してラグラン袖タイプのアンダーシャツ200を説明する。
なお、本発明に係る袖付き衣類は、アンダーシャツ(半袖ではなく長袖であっても構わない)に限定されるものではなく、少なくとも身頃部および左右袖部から形成される袖付き衣類であれば構わず、アンダーシャツ等に代表される下着である袖付き衣類であっても、下着ではないポロシャツ等の袖付き衣類であっても構わない。なお、このセットイン袖タイプのアンダーシャツ100の身頃は前身頃110と後身頃130とを縫合して形成されるが、このような前身頃110と後身頃130とを縫合した身頃に限定されるものではなく、同じように、このラグラン袖タイプのアンダーシャツ200の身頃は前身頃210と後身頃230とを縫合して形成されるが、このような前身頃210と後身頃230とを縫合した身頃に限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
まず、第1の実施の形態であるセットイン袖タイプのアンダーシャツ100を説明する。図1は、アンダーシャツ100を平面に載置した状態における正面図であって、図2はその背面図であって、図3はこのアンダーシャツ100の型紙を示す平面図(紙面裏面が肌に当接する面)であって、図4および図5はこのアンダーシャツ100の特徴的な構造を説明するための図である。なお、これらの図においては、上下左右前後方向は、着用者を基準とした方向であって、図示した通りである。
これらの図を参照して、このアンダーシャツ100が備える技術的特徴について説明す
る。
このアンダーシャツ100は、少なくとも身頃部(より詳しくは前身頃110および後身頃130)および左右袖部(より詳しくは左袖120および右袖140)から形成される袖付き衣類の一例であって、袖部の袖幅(より詳しくは図3(C)および図4(B)に示すL(F)+L(B))における後袖幅(長さL(B))に対する前袖幅(長さL(F))の長さ比率が120%以上である。また、この長さ比率が220%以下であることも好ましい。また、袖部の縫合線(左袖縫合線122および右袖縫合線142)が脇線170(ここでは前身頃110と後身頃130とを左右で縫合する左身頃縫合線114Lおよび右身頃縫合線114Rに相当するがこのような縫合線が存在しない場合にはアームホールの最下点から前側ウエストライン118または後側ウエストライン138に略垂直に下ろした垂線)よりも背側に位置することも好ましい。
ここで、袖部の袖幅(L(F)+L(B))における後袖幅(長さL(B))と前袖幅(長さL(F))とは袖山線150により分割され、その分割された長さ比率が上述した範囲であることをこのアンダーシャツ100は特徴として備える。ここで、図3(C)の型紙における袖山線150とは、セットイン袖タイプにおける一般的な袖山線であって、袖山点から袖口線に略垂直に下ろした垂線を意味する。平面に載置した状態における正面図である図1において、この袖山線150は線分LY(縫合しろを除く)で現れている。そして、図1においては、この線分LYの延長線上に(図5に2点鎖線で示すように)、肩線130Sに対応する線分LX(縫合しろを除く)が位置する。このように、図3(C)に示す型紙における袖山線150は、図1に示す線分LYとして平面に載置した状態において現れ、図3(B)に示す型紙における肩線130Sは、図1に示す線分LXとして平面に載置した状態において現れ、線分LXと線分LYとが一直線上に位置する。
図1〜図5を参照して、さらに詳しく、このアンダーシャツ100について説明する。
図1〜図5に示すように、このアンダーシャツ100は、前身頃110と後身頃130と左袖120と右袖140とで形成される。
まず、このアンダーシャツ100を形成する型紙について説明する。
前身頃110は、その型紙を示す図3(A)を参照して、
前側ウエストライン118、
左脇線110LSおよび右脇線110RS、
左前アームホール110LAHおよび右前アームホール110RAH、
左前肩線110LUおよび右前肩線110RU、ならびに、
前襟ぐり116を、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。
後身頃130は、その型紙を示す図3(B)を参照して、
後側ウエストライン138、
左脇線130LSおよび右脇線130RS、
左後アームホール130LAHおよび右後アームホール130RAH、
左後肩線130LUおよび右後肩線130RU、ならびに、
後襟ぐり136を、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。
左袖120は、その型紙を示す図3(C)を参照して、
袖山(袖山高さL(H1)を形成する前側袖山線120FAHおよび後側袖山線120BAH、
袖生地を筒状に形成する前左袖下線120Fおよび後左袖下線120B、ならびに、
袖口を形成する前袖口線160Fおよび後袖口線160Bを、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。
右袖140は、その型紙を示す図3(C)を参照して、
袖山(袖山高さL(H1))を形成する前側袖山線140FAHおよび後側袖山線140BAH、
袖生地を筒状に形成する前右袖下線140Fおよび後右袖下線140B、ならびに、
袖口を形成する前袖口線160Fおよび後袖口線160Bを、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。
次に、これらの型紙に示される生地を用いてこのアンダーシャツ100を形成するための縫合について、図3〜図5を参照して説明する。
前身頃110と後身頃130とは、
左側の側部において前身頃110の左脇線110LSと後身頃130の左脇線130LSとが左身頃縫合線114Lにより縫合され、
右側の側部において前身頃110の右脇線110RSと後身頃130の右脇線130RSとが右身頃縫合線114Rにより縫合され、
左肩部において前身頃110の左前肩線110LUと後身頃130の左後肩線130LUとが左肩縫合線112Lにより縫合され、
右肩部において前身頃110の右前肩線110RUと後身頃130の右後肩線130RUとが右肩縫合線112Rにより縫合されている。
左袖は前左袖下線120Fと後左袖下線120Bとが左袖縫合線122により縫合され筒状に形成され、
右袖は前右袖下線140Fと後右袖下線140Bとが右袖縫合線142により縫合され筒状に形成されている。
袖と身頃とは
左袖120については、左アームホールを形成する左前アームホール110LAHおよび左後アームホール130LAHに前側袖山線120FAHおよび後側袖山線120BAHが左アーム縫合線120AHにより縫合され、
右袖140については、右アームホールを形成する右前アームホール110RAHおよび右後アームホール130RAHに前側袖山線140FAHおよび後側袖山線140BAHが右アーム縫合線140AHにより縫合されている。
なお、このアンダーシャツ100においては、限定されるものではないが、左アーム縫合線120AHおよび右アーム縫合線140AHは裏側(肌側)のみに形成され表側に縫合線が見えず、その他の縫合線(左身頃縫合線114L、右身頃縫合線114R、左肩縫合線112L、右肩縫合線112R、左袖縫合線122、右袖縫合線142)は表側および裏側(肌側)に形成され図1および図2に示すように表側に縫合線が見えている。
ここで、図1および図2においては、アンダーシャツ100を平面に載置した状態を示すために、左身頃縫合線114Lおよび右身頃縫合線114Rは前側(腹側)と後側(背側)とに跨がっているために半分の幅分だけ表されている。また、このアンダーシャツ100においては左右対称であって、前身頃110と後身頃130とをその側部で縫合する左身頃縫合線114Lおよび右身頃縫合線114Rに対して、前側ウエストライン118および後側ウエストライン138が略直角に交差する直線状に形成されている。
ここで、このアンダーシャツ100は、上述した技術的特徴を備えさえすれば、このような型紙および縫合に限定されるものではない。この上述した技術的特徴をさらに詳しく以下において説明する。
このアンダーシャツ100においては、図3(C)、図4(B)および図5に示すように、左右の袖部ともに、その袖幅(より詳しくはL(F)+L(B))における後袖幅(後袖口線160Bの長さL(B))に対する前袖幅(前袖口線160Fの長さL(F))の長さ比率が120%以上220%以下である。ここで、この長さ比率は、130%以上200%以下であることが特に好ましく、150%以上190%以下であることがさらに好ましい。
また、袖部の縫合線(左袖縫合線122および右袖縫合線142)が、前身頃110と後身頃130とを左右で縫合する左身頃縫合線114Lおよび右身頃縫合線114R(脇線170に相当)よりも背側に位置する。すなわち、袖部の縫合線(左袖縫合線122および右袖縫合線142)が、図2に示すように後側(背側)から見えて、図1に示すように前側(腹側)から見えない。なお、このアンダーシャツ100においては前身頃110と後身頃130とを左右で縫合しているために左身頃縫合線114Lおよび右身頃縫合線
114Rが脇線170に相当するが、このような左身頃縫合線114Lおよび右身頃縫合線114Rが存在しない場合(前身頃ではなく左身頃および後身頃ではなく右身頃で身頃全体が形成され左右に縫合線が存在しないで前中央と後中央とに左右の身頃を縫合する縫合線が存在する場合等)には、アームホールの最下点から前側ウエストライン118または後側ウエストライン138に略垂直に下ろした垂線が脇線170に相当する。
図4においては、袖部の縫合線(この図4においては左袖120であるので左袖縫合線122)は、前左袖下線120Fと後左袖下線120Bとを縫合した縫合線であって、矢示付き2点鎖線に示すように左袖120が筒状になるように縫合される。この縫合位置は、袖山線150の位置に略一致することになり、袖山線150(袖部の縫合線である左袖縫合線122)が一点鎖線で示すように脇線170よりも背側に位置する。なお、袖山高さL(H1)と袖長さL(H2)との合計長さは袖山線150の長さになる。
このような技術的特徴を備えるアンダーシャツ100によると、左右の袖においての前側(腹側)に余裕が発現できるので(この余裕は図2に示したように腹側から後袖口線160Bは見えないが背側から前袖口線160Fが見える点で示している)、腕を上げ下ろししやすく着心地が良い。
[第2の実施の形態]
続いて、第2の実施の形態であるラグラン袖タイプのアンダーシャツ200を説明する。図6は、アンダーシャツ200を平面に載置した状態における正面図であって、図7はその背面図であって、図8はこのアンダーシャツ200の型紙を示す平面図(紙面裏面が肌に当接する面)であって、図9および図10はこのアンダーシャツ200の特徴的な構造を説明するための図である。なお、これらの図においては、上下左右前後方向は、着用者を基準とした方向であって、図示した通りである。なお、上述した図1〜図5が図6〜図10に[それぞれ対応しており、さらに、アンダーシャツ200の符号の中でアンダーシャツ100に対応する符号については、数字の部分に100を加算した符号としてある。
これらの図を参照して、このアンダーシャツ200が備える技術的特徴について説明する。
このアンダーシャツ200は、少なくとも身頃部(より詳しくは前身頃210および後身頃230)および左右袖部(より詳しくは左袖220および右袖240)から形成される袖付き衣類の一例であって、袖部の袖幅(より詳しくは図8(C)および図9(B)に示すL(F)+L(B))における後袖幅(長さL(B))に対する前袖幅(長さL(F))の長さ比率が120%以上である。また、この長さ比率が220%以下であることも好ましい。また、袖部の縫合線(左袖縫合線222および右袖縫合線242)が脇線270(ここでは前身頃210と後身頃230とを左右で縫合する左身頃縫合線214Lおよび右身頃縫合線214Rに相当するがこのような縫合線が存在しない場合にはアームホールの最下点から前側ウエストライン218または後側ウエストライン238に略垂直に下ろした垂線)よりも背側に位置することも好ましい。
ここで、袖部の袖幅(L(F)+L(B))における後袖幅(長さL(B))と前袖幅(長さL(F))とは袖山線250により分割され、その分割された長さ比率が上述した範囲であることをこのアンダーシャツ200は特徴として備える。ここで、図3(C)の型紙における袖山線250とは、ラグラン袖タイプにおける一般的な袖山線であって、袖山点付近(図9(C)に示すようにアンダーシャツ100とは異なり袖山点から少しずれているために付近と記載している)から袖口線に略垂直に下ろした垂線を意味する。平面に載置した状態における正面図である図6において、この袖山線250は線分LZ(縫合部は存在しないので縫合しろなし)で現れている。そして、図6における線分LZは、上述したアンダーシャツ100を示す図1における線分LYおよび線分LXに対応する。このように、図8(C)に示す型紙における袖山線250は、図6に示す線分LZとして平面に載置した状態において現れる。
図6〜図10を参照して、さらに詳しく、このアンダーシャツ200について説明する。
図6〜図10に示すように、このアンダーシャツ200は、前身頃210と後身頃230と左袖220と右袖240とで形成される。
まず、このアンダーシャツ200を形成する型紙について説明する。
前身頃210は、その型紙を示す図8(A)を参照して、
前側ウエストライン218、
左脇線210LSおよび右脇線210RS、
左前アームホール210LAHおよび右前アームホール210RAH、ならびに、
前襟ぐり216を、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。アンダーシャツ200はラグラン袖タイプであるためにセットイン袖タイプであるアンダーシャツ100の前身頃110が備える左前肩線110LUおよび右前肩線110RUを備えない。
後身頃230は、その型紙を示す図8(B)を参照して、
後側ウエストライン238、
左脇線230LSおよび右脇線230RS、
左後アームホール230LAHおよび右後アームホール230RAH、ならびに、
後襟ぐり236を、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。アンダーシャツ200はラグラン袖タイプであるためにセットイン袖タイプであるアンダーシャツ100の後身頃110が備える左後肩線130LUおよび右後肩線130RUを備えない。
左袖220は、その型紙を示す図8(C)を参照して、
袖山(袖山高さL(H1)を形成する前側袖山線220FAHおよび後側袖山線220BAH、
袖生地を筒状に形成する前左袖下線220Fおよび後左袖下線220B、
袖口を形成する前袖口線260Fおよび後袖口線260B、ならびに、
前身頃210の前襟ぐり216および後身頃230の後襟ぐり236とともに襟ぐりを形成する左襟ぐり226を、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。
右袖240は、その型紙を示す図8(C)を参照して、
袖山(袖山高さL(H1))を形成する前側袖山線240FAHおよび後側袖山線240BAH、
袖生地を筒状に形成する前右袖下線240Fおよび後右袖下線240B、
袖口を形成する前袖口線260Fおよび後袖口線260B、ならびに、
前身頃210の前襟ぐり216および後身頃230の後襟ぐり236とともに襟ぐりを形成する右襟ぐり246を、その外形線として(縫合しろ(縫い合わせしろ)とともに)形成されている。
次に、これらの型紙に示される生地を用いてこのアンダーシャツ200を形成するための縫合について、図8〜図10を参照して説明する。
前身頃210と後身頃230とは、
左側の側部において前身頃210の左脇線210LSと後身頃230の左脇線230LSとが左身頃縫合線214Lにより縫合され、
右側の側部において前身頃210の右脇線210RSと後身頃230の右脇線230RSとが右身頃縫合線214Rにより縫合されている。
なお、アンダーシャツ200はラグラン袖タイプであるために、セットイン袖タイプであるアンダーシャツ100がその左肩部に備える前身頃110の左前肩線110LUと後身頃130の左後肩線130LUとを縫合する左肩縫合線112Lを有さないで、かつ、その右肩部に備える前身頃110の右前肩線110RUと後身頃130の右後肩線130RUとを縫合する右肩縫合線112Rを有さない。このように、このアンダーシャツ200は、左前肩線110LUおよび右前肩線110RUならびに左後肩線130LUおよび右後肩線130RUを備えないので、後述するように、セットイン袖タイプであるアンダーシャツ100が備える円形状(一部の円弧状ではなく全円周状)のアームホールを、こ
のラグラン袖タイプのアンダーシャツ200は備えず、全円周状ではなく一部の円弧状のアームホールを備える。
左袖は前左袖下線220Fと後左袖下線220Bとが左袖縫合線222により縫合され筒状に形成され、
右袖は前右袖下線240Fと後右袖下線240Bとが右袖縫合線242により縫合され筒状に形成されている。
袖と身頃とは
左袖220については、左アームホールを形成する左前アームホール210LAHおよび左後アームホール230LAHに前側袖山線220FAHおよび後側袖山線220BAHが左アーム縫合線220AHにより縫合され、
右袖240については、右アームホールを形成する右前アームホール210RAHおよび右後アームホール230RAHに前側袖山線240FAHおよび後側袖山線240BAHが右アーム縫合線240AHにより縫合されている。なお、このアンダーシャツ200の襟ぐりは、前身頃210の前襟ぐり216および後身頃230の後襟ぐり236に加えて、左袖220の左襟ぐり226および右袖240の右襟ぐり246とで形成される。このため、このラグラン袖タイプのアンダーシャツ200は、前身頃と後身頃とで形成される円形状(一部の円弧状ではなく全円周状)のアームホールをアンダーシャツ100のように備えるものではないが、左前アームホール210LAHおよび左後アームホール230LAHにより左アームホールが形成され、右前アームホール210RAHおよび右後アームホール230RAHにより右アームホールが形成されているものとして説明する。
また、このアンダーシャツ200においては、限定されるものではないが、全ての縫合線(左身頃縫合線214L、右身頃縫合線214R、左袖縫合線222、右袖縫合線242、左アーム縫合線220AH、および、右アーム縫合線240AH)は裏側(肌側)のみに形成され図6および図7に示すように表側に縫合線が見えない(アンダーシャツ100の左アーム縫合線120AHおよび右アーム縫合線140AHと同様に点線で示している)。
ここで、図6および図7においては、アンダーシャツ200を平面に載置した状態を示すために、左身頃縫合線214Lおよび右身頃縫合線214Rは前側(腹側)と後側(背側)とに跨がっているために半分の幅分だけ表されている。また、このアンダーシャツ200においては左右対称であって、前身頃210と後身頃230とをその側部で縫合する左身頃縫合線214Lおよび右身頃縫合線214Rに対して、前側ウエストライン218および後側ウエストライン238が略直角に交差する直線状に形成されている。
ここで、このアンダーシャツ200は、上述した技術的特徴を備えさえすれば、このような型紙および縫合に限定されるものではない。この上述した技術的特徴をさらに詳しく以下において説明する。
このアンダーシャツ200においては、図8(C)、図9(B)および図10に示すように、左右の袖部ともに、その袖幅(より詳しくはL(F)+L(B))における後袖幅(後袖口線160Bの長さL(B))に対する前袖幅(前袖口線160Fの長さL(F))の長さ比率が120%以上220%以下である。ここで、この長さ比率は、120%以上190%以下であることが特に好ましく、125%以上165%以下であることがさらに好ましい。
また、袖部の縫合線(左袖縫合線222および右袖縫合線242)が、前身頃210と後身頃230とを左右で縫合する左身頃縫合線214Lおよび右身頃縫合線214R(脇線170に相当)よりも背側に位置する。すなわち、袖部の縫合線(左袖縫合線222および右袖縫合線242)が、図7に示すように後側(背側)から見えて、図6に示すように前側(腹側)から見えない。なお、このアンダーシャツ200においては前身頃210と後身頃230とを左右で縫合しているために左身頃縫合線214Lおよび右身頃縫合線214Rが脇線270に相当するが、このような左身頃縫合線214Lおよび右身頃縫合線214Rが存在しない場合(前身頃ではなく左身頃および後身頃ではなく右身頃で身頃全体が形成され左右に縫合線が存在しないで前中央と後中央とに左右の身頃を縫合する縫
合線が存在する場合等)には、アームホールの最下点から前側ウエストライン218または後側ウエストライン238に略垂直に下ろした垂線が脇線270に相当する。
図9においては、袖部の縫合線(この図9においては左袖220であるので左袖縫合線222)は、前左袖下線220Fと後左袖下線220Bとを縫合した縫合線であって、矢示付き2点鎖線に示すように左袖220が筒状になるように縫合される。この縫合位置は、袖山線250の位置に略一致することになり、袖山線250(袖部の縫合線である左袖縫合線222)が一点鎖線で示すように脇線270よりも背側に位置する。なお、袖山高さL(H1)と袖長さL(H2)との合計長さは袖山線250の長さになる。
このような技術的特徴を備えるアンダーシャツ200によると、左右の袖においての前側(腹側)に余裕が発現できるので(この余裕は図7に示したように腹側から後袖口線260Bは見えないが背側から前袖口線260Fが見える点で示している)、腕を上げ下ろししやすく着心地が良い。
[実施の形態の作用効果]
以上のようにして、本実施の形態に係るアンダーシャツによると、少なくとも身頃部および左右袖部から形成され、腕を上げ下ろししやすく着心地の良い袖付き衣類の一例であるアンダーシャツを提供することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、少なくとも身頃部および左右袖部から形成される袖付き衣類に好適であり、腕を上げ下ろししやすく着心地の良い点で特に好適である。
100、200 アンダーシャツ
110、210 前身頃
120、220 左袖
130、230 後身頃
140、240 右袖

Claims (3)

  1. 少なくとも身頃部および左右袖部から形成される袖付き衣類であって、
    前記袖部の袖幅における後袖幅に対する前袖幅の長さ比率が120%以上であることを特徴とする袖付き衣類。
  2. 前記長さ比率が220%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の袖付き衣類。
  3. 前記袖部の縫合線が脇線よりも背側に位置することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の袖付き衣類。
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