JP2019139143A - レンズユニットおよび画像投射装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような画面シフト機能は、例えば原画像を表示するライトバルブに対して水平な方向に投射レンズを偏心させるなどの方法が知られているが、同様に、反射光学系を含む画像投射装置においても、画面シフトを行うためにレンズ全体を動かす必要が生じてしまう。但し、前記の反射光学系は広角レンズであるため、スクリーンに対する光線入射角が大きく、半画角が70°を超えるものが多い。特に光学系の平行度を維持するための要求精度の高さや、イメージサークルを移動させた距離だけ余裕を持たせて設計する必要があることで大型化を招いてしまうという虞もあった。
本実施形態における画像投射装置100は、画像表示素子たる液晶パネル101に表示された原画像を被照射面たるスクリーン104へと拡大して投射するプロジェクタである。
また画像投射装置100は、第1光学系10を少なくとも内部に備え、光束Lを外部に出射するための開口部51を有する筐体30と、第1光学系10とスクリーン104との間に開口部51を覆うように配置された、光束Lを透過するカバー部材たるカバー部50と、を有している。
かかる反射型表示素子を用いる構成では、反射型表示素子を照明する光路を、反射型表示素子と第1光学系10との間に確保する必要がある。
例えばレンズユニット103は、液晶パネル101とプリズム102と、を別体に設け、第1光学系10と第2光学系20と、筐体部30と、によって構成されるレンズユニットであっても良い。
凹面ミラー21への入射光は、図2(a)(b)に光線を例示したように、平面ミラー22の反射光と1回のみ交差してスクリーン104へと投射される。
しかしながら、かかる方法を図1に示したような実施形態に適用する場合には、特に反射光学系を備えるレンズユニットにおいて、レンズユニット103や第1光学系10の設計精度への要求が高く、またライトバルブに対して上下動する分、イメージサークルを予め大きく設計しておく必要があった。
そのため、かかるシフト方法によるものでは、レンズ径の大型化や収差補正の難しさから、レンズユニット103そのものの小型化が難しいという問題が生じていた。
かかる構成についてより詳しく説明する。
平面ミラー22は、図2に示すように、その反射面22aが第1光学系10の光軸Oと平行になるように配置されており、本実施形態では特に反射面22aはXY平面に平行である。
平面ミラー22は、モーター等によって構成された駆動部40により、かかるXY平面に対して平行な状態を保ったまま、言い換えると第1光学系10との角度を維持したまま、光軸方向Oと垂直なZ方向に上下動可能なように支持されている。
平面ミラー22を第1光学系10の光軸Oに平行な反射面22aを維持したまま動かすことで、スクリーン104に投射する画像の上下方向の位置調整を行いながらも、大型化を抑制することができる。
また、平面ミラー22は、パワーを有さないため、かかる動作によって凹面ミラー21と平面ミラー22との間の距離が変化したとしても、収差補正等のパラメータへの影響は十分小さい。
かかる構成により、反射面22aと光軸Oとの間でなす角を変化させることなく移動させることができるから、イメージサークルの拡大を最小限に抑えつつ、投射する画像の上下方向の位置調整を行うことができる。
かかる構成により、スクリーン104に投射する画像の上下方向の位置調整を行いながらも、より大型化を抑制することができる。
第2の実施形態においては、投射光学系10の光軸Oが、XY平面に対して傾斜した位置で配置されている。
このとき、光軸Oと反射面22aとが平行になるように、平面ミラー22が設置されている。
かかる構成によっても、スクリーン104に投射する画像の上下方向の位置調整を行いながらも、より大型化を抑制することができる。
かかる構成とすることにより、スクリーン104に投射する画像の上下方向の位置調整を容易に行うことができる。
なお、本実施形態においては、硝子材料を用いたが、樹脂材料であっても良い。また、本実施形態における「光束Lの入射角が大きい方向」は図6に示すように、X方向に沿った方向である。言い換えれば、光束Lの上下方向すなわちスクリーン104に投影されたときの上下方向に対応する方向には平行平板、スクリーン104に投影されたときの左右方向に対応する方向にはスクリーン104に向かって凸のシリンドリカル形状である。
なお、カバー部50は、パワーを有していないことが望ましい。
図7に、カバー部50の変形例として、平行平板にて構成されたカバー部50’を示す。このとき凹面ミラー21にて集光された光束Lは、大きな画角θ2をもっているため、カバー部50’に到達する光線の有効領域Gは図7に示すように非常に大きくなり、平行平板のカバー部50’で全ての有効領域Gを覆うとすれば、カバー部50’自体が大型化してしまう懸念がある。
そこで例えば、図7に破線で示すように、光束Lの光軸中心からX方向の外側に向かって湾曲するようにカバー部50を配置することで、集光された光束Lの画角θ2を維持したまま、カバー部50の小型化をはかることができる。
また、光束Lのカバー部50への最大入射角θ1が大きい場合には、単に図8(a)に示すように、平行平板のカバー部50を設けるのみでは特にその光線端部において内部反射による多重像が生じてしまうことがある。
こうした多重像による画質への悪影響を抑制するためには、例えばカバー部50を内部反射しにくい材料で形成する他、形状によって内部反射を抑制する方法も考えられる。
例えば、図8(b)に示すように、光束Lの光軸中心からX方向の外側に向かって湾曲するようにカバー部50を配置することとすれば、光束Lの入射角θ1を小さくすることができる。すなわち、かかる構成により、光束Lのカバー部50内部における反射を抑制して、画質の向上にも寄与する。なお、本実施形態ではθ1=θ2であるが、かかる構成に限定されるものではなく、例えばθ1=θ2であっても良いし、θ1≠θ2であっても良い。
20 第2光学系
21 第1の反射光学部材(凹面ミラー)
22 第2の反射光学部材(平面ミラー)
22a 反射面
30 筐体(筐体部)
40 駆動部
50 カバー部材(カバー部)
51 開口部
103 レンズユニット
104 被照射面
O 光軸
Claims (5)
- 被照射面に向けて光束を投射する投射光学系を備えたレンズユニットであって、
前記投射光学系は、縮小側に配置された第1光学系と、
前記第1光学系よりも拡大側に配置されて、凸のパワーを有する反射面を備えた第2光学系と、を有し、
前記第2光学系は、少なくとも凸のパワーを有する第1の反射光学部材と、前記第1の反射光学部材よりも前記被照射面側に配置され、パワーを有さない第2の反射光学部材と、を有し、前記第2の反射光学部材を前記反射面と垂直方向に移動させることを特徴とするレンズユニット。 - 請求項1に記載のレンズユニットであって、
前記レンズユニットは、第2の反射光学部材を前記反射面と垂直に移動させる駆動部を有することを特徴とするレンズユニット。 - 請求項1または2に記載のレンズユニットであって、
前記投射光学系を内部に備え、前記光束を外部に出射するための開口部を有する筐体と、前記投射光学系と前記被照射面との間に前記開口部を覆うように配置された、前記光束を透過するカバー部材を有するレンズユニット。 - 請求項3に記載のレンズユニットであって、前記カバー部材は、硝子、または樹脂材料によって形成され、カバー部材への前記光束の入射角が大きい方向に曲率を有するシリンドリカル形状であることを特徴とするレンズユニット。
- 請求項1乃至4の何れか1つに記載のレンズユニットと、前記光束の光源と、を有し、前記被照射面に向けて画像を投射する画像投射装置。
Priority Applications (1)
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JP2018024109A JP2019139143A (ja) | 2018-02-14 | 2018-02-14 | レンズユニットおよび画像投射装置 |
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