JP2019137180A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常モードにおいて車両に作用させる制動力が変更される特定の走行機能が作動していても、通常モードからシーケンシャルシフトモードに切り替えられたときに最初に設定するシフト段を適切に設定して運転者に違和感を与えないようにする。【解決手段】アクセルオフ且つブレーキオフのときにDポジションからSポジションへ切り替えられた場合には、最初に設定する変速段(初期段Si)として、直前に出力された制動力と車速Vとに基づいて直前に出力された制動力よりも制動力が増加する側の変速段を設定する。【選択図】図5

Description

本発明は、通常モードとシーケンシャルシフトモードとを切り替えて走行可能な車両に関する。
従来、この種の車両としては、シフトレバーがDポジションのときには自動変速モードを選択し、シフトレバーがSポジションのときには複数種類の変速レンジを切り替えることにより手動変速が可能な手動変速モード(シーケンシャルモード)を選択して走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、シフトレバーは、Dポジションを経由しないと、Sポジションへ移動操作ができないように構成されている。そして、Sポジションへシフト操作されたとき、Dポジションの滞在時間が所定時間以上か否かにより変速モード切換時か手動変速モード直接選択時かを判断し、それぞれに適した初期変速レベルを設定している。
特開2009−24756号公報
ところで、例えばクルーズコントロール(ACC)などの特定の走行機能が付加された車両では、アクセルオフ且つブレーキオフでも、特定の走行機能の作動中に比較的大きな制動力が出力される場合がある。この状態でDポジションからSポジションにシフト操作されると、最初に選択される変速レベル(シフト段)によっては、制動力が減少し、運転者に違和感を与える場合がある。
本発明の車両は、通常モードにおいて車両に作用させる制動力が変更される特定の走行機能が作動していても、通常モードからシーケンシャルシフトモードに切り替えられたときに最初に設定するシフト段を適切に設定して運転者に違和感を与えないようにすることを主目的とする。
本発明の車両は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の車両は、
予め定められた複数のシフト段の中から運転者のシフト操作に基づいて変更された一のシフト段を設定するシフト段設定手段を備え、アクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力を車速に基づいて変更する通常モードと、アクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力を車速と前記シフト段設定手段により設定されているシフト段とに基づいて変更するシーケンシャルシフトモードと、を切り替えて走行可能な車両であって、
前記通常モードは、特定の走行機能が作動している場合と前記特定の走行機能が作動していない場合とで、アクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力を変更し、
前記シフト段設定手段は、アクセルオフ且つブレーキオフのときに前記通常モードから前記シーケンシャルシフトモードへ切り替えられた場合には、最初に設定するシフト段として、直前に出力された制動力と車速とに基づいて直前に出力された制動力よりも制動力が増加する側のシフト段を設定する、
ことを要旨とする。
この本発明の車両では、アクセルオフ且つブレーキオフのときに通常モードからシーケンシャルシフトモードへ切り替えられた場合には、最初に設定するシフト段として、直前に出力された制動力と車速とに基づいて直前に出力された制動力よりも制動力が増加する側のシフト段を設定する。これにより、通常モードにおいて車両に作用させる制動力が変更される特定の走行機能が作動していても、通常モードからシーケンシャルシフトモードに切り替えられたときに最初に設定するシフト段を適切に設定して運転者に違和感を与えないようにすることができる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 アクセルオフ且つブレーキオフ時の要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 実施例のHVECU70によって実行されるSポジションシフト時初期段設定処理の一例を示すフローチャートである。 DポジションからSポジションへ切り替えられたときに初期段としてS4が選択された場合の要求トルクの変化の様子を示す説明図である。 DポジションからSポジションへ切り替えられたときに初期段としてS3が選択された場合の要求トルクの変化の様子を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例の電気自動車220の構成の概略を示す構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2と、インバータ41,42と、バッテリ50と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「HVECU」という)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24によって運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、エンジン22のクランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcrなどが入力ポートから入力されている。エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。エンジンECU24は、クランクポジションセンサ23からのクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤには、モータMG1の回転子が接続されている。プラネタリギヤ30のリングギヤには、駆動輪39a,39bにデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸36が接続されている。プラネタリギヤ30のキャリヤには、ダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、例えば同期発電電動機として構成されており、上述したように、回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、例えば同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36に接続されている。インバータ41,42は、モータMG1,MG2と接続されると共に電力ライン54を介してバッテリ50と接続されている。モータMG1,MG2は、モータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40によって、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子がスイッチング制御されることにより、回転駆動される。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号、例えば、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの回転位置θm1,θm2などが入力ポートを介して入力されている。モータECU40からは、インバータ41,42の図示しない複数のスイッチング素子へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1,θm2に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、電力ライン54を介してインバータ41,42と接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。バッテリECU52に入力される信号としては、例えば、バッテリ50の端子間に設置された電圧センサ51aからの電池電圧Vbやバッテリ50の出力端子に取り付けられた電流センサ51bからの電池電流Ib,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51cからの電池温度Tbを挙げることができる。バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されている。バッテリECU52は、電流センサ51bからの電池電流Ibの積算値に基づいて蓄電割合SOCを演算している。蓄電割合SOCは、バッテリ50の全容量に対するバッテリ50から放電可能な電力の容量の割合である。
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROM,データを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。HVECU70に入力される信号としては、例えば、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPを挙げることができる。ここで、シフトポジションSPとしては、駐車ポジション(Pポジション)、後進ポジション(Rポジション)、ニュートラルポジション(Nポジション)、前進ポジション(Dポジション)、シーケンシャルポジション(Sポジション)などがある。Sポジションは、アクセルオン時の駆動力や走行中のアクセルオフ時の制動力を例えば6段階(変速段S1〜S6に応じた駆制動力)に変更するポジションである。これにより、Sポジションでは、仮想的な有段変速機による変速感を運転者に与えることができる。また、シフトポジションSPがシーケンシャルポジション(Sポジション)のときに変速段Mのシフトアップやシフトダウンを指示するシフトアップスイッチ81aやシフトダウンスイッチ81bからのシフトアップ信号やシフトダウン信号も挙げることができる。さらに、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。また、車間距離センサ90からの車間距離や、クルーズコントロールスイッチ92からのスイッチ信号も挙げることができる。なお、クルーズコントロールスイッチ92は、クルーズコントロール(ACC)の機能のオンオフと目標車速Vcc*と目標車間距離D*とを設定できるように構成されている。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24,モータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、ハイブリッド走行(HV走行)モードや電動走行(EV走行)モードで走行する。ここで、HV走行モードは、エンジン22の運転を伴って走行するモードであり、EV走行モードは、エンジン22の運転を伴わずに走行するモードである。
HV走行モードでの走行時には、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて、走行に要求される(駆動軸36に出力すべき)要求トルクTr*を設定する。続いて、設定した要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて、走行に要求される要求走行用パワーPdrv*を計算する。ここで、駆動軸36の回転数Nrとしては、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数を乗じて得られる回転数を用いることができる。そして、計算した要求走行用パワーPdrv*にバッテリ50の充放電要求パワーPb*(バッテリ50に充電するときが正の値)を加えて、車両に要求される要求パワーPe*を設定する。ここで、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の蓄電割合SOCと目標割合SOC*との差分ΔSOCに基づいて、差分ΔSOCの絶対値が小さくなるように設定する。次に、要求パワーPe*がエンジン22から出力されると共に要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)や、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定する。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)は、エンジン22の運転ポイント(回転数,トルク)のうち騒音や振動等を加味して燃費が最適となる最適動作ラインを予め定めておき、要求パワーPe*に対応する最適動作ライン上の運転ポイント(回転数,トルク)を求めて設定する。エンジン22の目標運転ポイント(目標回転数Ne*,目標トルクTe*)については、エンジンECU24に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*については、モータECU40に送信する。エンジンECU24は、目標運転ポイントに基づいてエンジン22が運転されるように、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを行なう。モータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるように、インバータ41,42の各トランジスタのスイッチング制御を行なう。
EV走行モードでの走行時には、HVECU70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定すると共に、要求トルクTr*に駆動軸36の回転数Nrを乗じて要求走行用パワーPdrv*を計算する。続いて、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に、要求トルクTr*(要求走行用パワーPdrv*)が駆動軸36に出力されるようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し、トルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータECU40は、上述したように、インバータ41,42を制御する。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、アクセルオフ且つブレーキオフされたときには、車速センサ88から車速Vとシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP(Sポジションのときには更に変速段M)とに基づいて要求トルクTr*(要求制動力)を設定する。そして、設定した要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるように、基本的にはEV走行モードによる制御を行なう。ここで、要求トルクTr*(要求制動力)の設定は、図2に例示する要求トルク設定用マップ(要求制動力設定用マップ)を用いて行なう。要求トルク設定用マップは、本実施例では、図2に示すように、Sポジションのときには、変速段S6でDポジションのときと同じ制動力となり、変速段が小さくなるほど、制動力が大きく(要求トルクTr*としては小さく)なるようにシフトポジションSP(変速段M)と車速Vと要求トルクTr*との関係が定められている。
さらに、実施例のハイブリッド自動車20では、クルーズコントロールスイッチ92がオンされると、先行車が存在しないときには、車速Vが目標車速Vcc*となるように要求トルクTr*を設定する。一方、先行車が存在するときには、車間距離センサ90により検出される先行車との車間距離Dが目標車間距離D*となるように要求トルクTr*を設定する。そして、設定した要求トルクTr*が駆動軸36に出力されるようにHV走行モードまたはEV走行モードによる制御を行なう。ここで、クルーズコントロールが作動しているときには、予め定められた駆制動力範囲内で要求トルクTr*(要求制動力)を設定する。この駆制動力範囲の下限は、クルーズコントロールが作動していないアクセルオフ且つブレーキオフのDポジション時に比して、大きな制動力が出力されるように定められている。例えば、駆制動力範囲の下限は、図2中破線で示すように、クルーズコントロールが作動していないときのアクセルオフ且つブレーキオフのSポジション時における変速段S4よりも大きく変速段S3よりも小さい制動力が出力されるように定められている。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、アクセルオフ且つブレーキオフでクルーズコントロールが作動しているときにシフトポジションSPが前進ポジション(Dポジション)からシーケンシャルポジション(Sポジション)へ切り替えられたときの最初の変速段(初期段)の設定動作について説明する。図3は、実施例のHVECU70によって実行されるSポジションシフト時初期段設定処理の一例を示すフローチャートである。このルーチンは、DポジションからSポジションへ切り替えられたときに実行される。本実施例では、Sポジションシフト時初期段設定処理を実行するHVECU70が本発明のシフト段設定手段に相当する。
Sポジションシフト時初期段設定処理が実行されると、HVECU70は、まず、車速センサ88からの車速Vと直前トルクTrp(直前制動力)とを入力する(ステップS100)。ここで、直前トルクTrp(直前制動力)は、DポジションからSポジションへ切り替えられる直前に駆動軸36に出力されたトルク(制動力)を示し、例えば、そのときに設定された要求トルクTr*を用いることができる。続いて、入力した車速Vに基づいて初期段Siの仮の値である仮初期段Sitmpを設定する(ステップS110)。仮初期段Sitmpの設定は、車速Vに基づいて行なうことができる。例えば、車速Vが第1車速V1未満のときには、変速段S3を設定し、車速Vが第1車速V1以上で且つ第1車速V1よりも高い第2車速V2未満のときには、変速段S4を設定し、車速Vが第2車速V2以上のときには、変速段S5を設定することができる。そして、車速Vと仮初期段Sitmpとに基づいて上述した図2の要求トルク設定用マップを用いて駆動軸36に出力すべき要求トルクTr*の仮の値である仮要求トルクTrtmpを設定する(ステップS120)。次に、設定した仮要求トルクTrtmpが直前トルクTrpから正の所定値αを減じた閾値Tref(=Trp−α)未満であるか否かを判定する(ステップS130)。なお、閾値Trefは、設定した仮初期段Sitmpで仮要求トルクTrtmpに応じた制動力を駆動軸36に出力した場合に、制動力が増加し、必要な変速感が得られるか否かを判定するものである。仮要求トルクTrtmpが閾値Tref(=Trp−α)未満であると判定すると、仮初期段Sitmpを初期段Siに設定して(ステップS140)、Dポジションシフト時初期段設定処理を終了する。
ステップS130で仮要求トルクTrtmpが閾値Tref(=Trp−α)未満でないと判定すると、仮要求トルクTrtmpに応じた制動力では、必要な変速感が得られないと判断し、現在の仮初期段Sitmpを1段シフトダウンして新たな仮初期段Sitmpを設定する(ステップS150)。そして、新たな仮初期段Sitmpと車速Vとに基づいて新たな仮要求トルクTrtmpを設定し(ステップS160)、ステップS130に戻って、新たな仮要求トルクTrtmpが閾値Tref未満であるか否かを判定する。仮要求トルクTrtmpが閾値Tref未満と判定すると、そのときの仮初期段Sitmpを初期段Siに設定して(ステップS140)、Dポジションシフト時初期段設定処理を終了する。
DポジションからSポジションへ切り替えられたときの要求トルクの変化の様子を図4および図5に示す。図4に示すように、アクセルオフ且つブレーキオフにより走行中に、DポジションからSポジションへ切り替えられたとき、初期段Siとして変速段S4が設定されると、クルーズコントロール中でないときには要求トルクTr*は減少し、制動力としては増加する。これにより、DポジションからSポジションへ切り替えられたときの減速による変速感を得ることができる。一方、図中、破線に示すように、クルーズコントロール中のときには、クルーズコントロール中でないときに比して大きな制動力が出力される場合があり、この場合、同様に、初期段Siとして変速段S4が設定されると、要求トルクTr*は増加し、制動力としては減少する。このとき、減速抜けが発生し、運転者に違和感を与えてしまう。これに対して、本実施例では、図5に示すように、クルーズコントロール中にDポジションからSポジションへ切り替えられても、制動力が増加するように、初期段Siとして変速段S3が設定される。これにより、クルーズコントロール中であるか否かに拘わらず、DポジションからSポジションへ切り替えられたときに十分な減速感を与えて、運転者が違和感を感じるのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、アクセルオフ且つブレーキオフのときにDポジションからSポジションへ切り替えられた場合には、最初に設定する変速段(初期段Si)として、直前に出力された制動力と車速Vとに基づいて直前に出力された制動力よりも制動力が増加する側の変速段を設定する。これにより、Dポジションにおいて車両に作用させる制動力が変更されるクルーズコントロールが作動していても、DポジションからSポジションに切り替えられたときの初期段Siを適切に設定して運転者に違和感を与えないようにすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、本発明を、走行機能としてクルーズコントロール機能を有する車両に適用して説明した。しかし、これに限定されるものではない。例えば、車速Vが運転者の操作等により設定された上限車速Vlimを超えないように要求トルクTr*を設定する可変スピードリミッタ機能を有する車両に適用してもよい。また、運転者の過去の走行履歴から減速や停止の可能性が高い地点を学習しておき、学習した地点に車両が接近すると、アクセルオフの案内と共に制動力を通常よりも大きく設定する先読みエコモード機能を有する車両に適用するものとしてもよい。すなわち、作動している場合と作動していない場合とでアクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力が異なる特定の走行機能を有する車両であれば、如何なるものに適用してもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、仮想的な有段変速機として6段変速機を考えるものとした。しかし、仮想的な有段変速機の段数としては6段に限られず、3段や4段,5段,7段,8段,9段,10段などとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36にプラネタリギヤ30を介してエンジン22およびモータMG1を接続すると共に駆動軸36にモータMG2を接続する構成とした。しかし、図6の変形例のハイブリッド自動車120に示すように、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に変速機130を介してモータMGを接続すると共にモータMGの回転軸にクラッチ129を介してエンジン22を接続する構成としてもよい。また、図7の変形例の電気自動車220に示すように、駆動輪39a,39bに連結された駆動軸36に走行用のモータMGを接続する電気自動車の構成としてもよい。即ち、走行用のモータを備える構成であれば如何なる構成としてもよいのである。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20,120 ハイブリッド自動車、22 エンジン、23 クランクポジションセンサ、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、36 駆動軸、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置センサ、50 バッテリ、51a 電圧センサ、51b 電流センサ、51c 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、81a シフトアップスイッチ、81b シフトダウンスイッチ、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 車間距離センサ、92 クルーズコントロールスイッチ、129 クラッチ、130 変速機、220 電気自動車、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 予め定められた複数のシフト段の中から運転者のシフト操作に基づいて変更された一のシフト段を設定するシフト段設定手段を備え、アクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力を車速に基づいて変更する通常モードと、アクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力を車速と前記シフト段設定手段により設定されているシフト段とに基づいて変更するシーケンシャルシフトモードと、を切り替えて走行可能な車両であって、
    前記通常モードは、特定の走行機能が作動している場合と前記特定の走行機能が作動していない場合とで、アクセルオフ且つブレーキオフのときに車両に作用させる制動力を変更し、
    前記シフト段設定手段は、アクセルオフ且つブレーキオフのときに前記通常モードから前記シーケンシャルシフトモードへ切り替えられた場合には、最初に設定するシフト段として、直前に出力された制動力と車速とに基づいて直前に出力された制動力よりも制動力が増加する側のシフト段を設定する、
    車両。
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