JP2019133997A - ダイボンド用樹脂の敷設方法 - Google Patents

ダイボンド用樹脂の敷設方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デバイスチップの裏面のダイボンド用樹脂の厚さのばらつきを抑制することができるダイボンド用樹脂の敷設方法を提供すること。【解決手段】ダイボンド用樹脂の敷設方法は、分割予定ラインに沿って個々のデバイスチップに分割されたウェーハの裏面にダイボンド用樹脂を敷設する。ダイボンド用樹脂の敷設方法は、ウェーハの裏面に熱で軟化し紫外線の照射で硬化する液状のダイボンド用樹脂を敷設するダイボンド用樹脂敷設ステップST1と、敷設されたダイボンド用樹脂を紫外線の照射によって硬化させる硬化ステップST2と、凹凸のあるダイボンド用樹脂の表面を加熱し、軟化したダイボンド用樹脂の表面を平坦なシート越しに押圧しダイボンド用樹脂を平坦化する平坦化ステップST3と、平坦化したダイボンド用樹脂の加熱を停止し、シートをダイボンド用樹脂から剥離するシート剥離ステップST4とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ダイボンド用樹脂の敷設方法に関する。
半導体デバイスチップを基板や他の半導体デバイスチップに重ねて接着する場合、従来、銀ペーストを塗布するなどの接着方法が用いられていたが、この種の接着方法は、銀ペーストの塗布量や塗布領域のコントロールが非常に難しい。そこで、半導体ウェーハの裏面側にダイアタッチフィルム(DAF:Die Attach Film)と呼ばれるフィルムを貼着し、半導体ウェーハと共にフィルムを分割することでフィルム付きのデバイスチップを形成し、加熱しながらデバイスチップを接着先に載置するとフィルムが接着剤となる技術が知られている。
しかしながら、いわゆる先ダイシングと呼ばれる予め表面に溝が形成されたウェーハを研削して薄化しつつ個々のデバイスチップに分割する加工方法は、分割後の半導体ウェーハにフィルムを装着し、分割溝越しにレーザー光線等でフィルムだけを分割する工程が必要となる(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に示された加工方法は、ダイシングによってデバイスチップと同時にフィルムを分割する加工方法に比べ、レーザー加工装置の購入及びレーザー加工の工数とコストを必要としている。
特許文献1に示された加工方法の問題を解決するために、先ダイシング後のデバイスチップに分割されたウェーハの裏面側にフィルムと同様に接着剤となる液状樹脂を霧状にして吹き付けて敷設する加工方法が考案された(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−220417号公報 特開2017−041574号公報
特許文献2に示された加工方法は、デバイスチップの裏面に液状樹脂を塗布して、ダイボンド用樹脂を形成する。このために、特許文献2に示された加工方法では、ダイボンド用樹脂の表面が、デバイスチップの四隅が盛り上がって、凹凸のある形状になりやすくなる。その結果、特許文献2に示された加工方法は、デバイスチップの裏面全体を均一に接着先に接着しにくくなるという課題があった。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、デバイスチップの裏面のダイボンド用樹脂の表面の凹凸を抑制することができるダイボンド用樹脂の敷設方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のダイボンド用樹脂の敷設方法は、複数の分割予定ラインで区画された複数の領域にデバイスが形成された表面に保護部材が貼着されたウェーハであって、該分割予定ラインに沿って個々のデバイスチップに分割された該ウェーハの裏面にダイボンド用樹脂を敷設するダイボンド用樹脂の敷設方法であって、該ウェーハの裏面に熱で軟化し紫外線の照射で硬化する液状のダイボンド用樹脂を敷設するダイボンド用樹脂敷設ステップと、敷設された該ダイボンド用樹脂を紫外線の照射によって硬化させる硬化ステップと、該硬化ステップを実施した後、凹凸のある該ダイボンド用樹脂の表面を加熱し、軟化した該ダイボンド用樹脂の表面を平坦なシート越しに押圧し、該ダイボンド用樹脂を平坦化する平坦化ステップと、平坦化した該ダイボンド用樹脂の加熱を停止し、密着した該該シートと該ダイボンド用樹脂とを剥離するシート剥離ステップと、を備えることを特徴とする。
前記ダイボンド用樹脂の敷設方法において、該平坦化ステップでは、該シート越しにローラーを回転させて該ダイボンド用樹脂の表面を押圧して平坦化しても良い。
前記ダイボンド用樹脂の敷設方法において、該シートは、ポリオレフィン製のシートであっても良い。
本願発明のダイボンド用樹脂の敷設方法は、バイスチップの裏面のダイボンド用樹脂の表面の凹凸を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の加工対象のウェーハの一例を示す斜視図である。 図2は、図1に示されたウェーハに分割溝が形成され表面側に保護テープが貼着された状態を示す斜視図である。 図3は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の流れを示すフローチャートである。 図4は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のダイボンド用樹脂敷設ステップを示す斜視図である。 図5は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のダイボンド用樹脂敷設ステップ後のウェーハの断面図である。 図6は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の硬化ステップを示す側面図である。 図7は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の硬化ステップ後の図6中のVII部を拡大して示すウェーハの断面図である。 図8は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップを示す斜視図である。 図9は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップを示すウェーハの断面図である。 図10は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップ後のウェーハ等の断面図である。 図11は、図10中のXI部を拡大して示すウェーハの断面図である。 図12は、実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップを示すウェーハの断面図である。 図13は、実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップの一部を示すウェーハ等の断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の加工対象のウェーハの一例を示す斜視図である。図2は、図1に示されたウェーハに分割溝が形成され表面側に保護テープが貼着された状態を示す斜視図である。図3は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の流れを示すフローチャートである。
実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法は、図1に示すウェーハ1の加工方法である。実施形態1では、ウェーハ1は、シリコン、サファイア、ガリウムヒ素又はSiC(炭化ケイ素)などを基板2とする円板状の半導体ウェーハや光デバイスウェーハである。ウェーハ1は、図1に示すように、互いに交差する複数の直線状の分割予定ライン3で区画された複数の領域にそれぞれデバイス4が形成された表面5を有する。また、実施形態1では、ウェーハ1は、図2に示すように、表面5に保護部材である保護テープ10が貼着された状態で、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法が実施される。なお、保護テープ10は、ウェーハ1と同径の円板状に形成され、樹脂から構成される基材層と、ウェーハ1に貼着される糊層とを備えるが、以本明細書に添付された図面では、基材層と糊層とを省略している。また、ウェーハ1は、各分割予定ライン3に基板2を分割する分割溝12が形成されて、分割予定ライン3に沿って個々のデバイスチップ7に分割された状態で、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法が実施される。分割溝12は、レーザー光線を用いたアブレーション加工又は切削ブレードを用いた切削加工により形成される。または、分割溝12は、レーザー光線でウェーハ1の内部に形成した改質層を破断起点にしてウェーハ1を破断した際に形成される。デバイスチップ7は、基板2の一部分とデバイス4とを含む。
実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法は、ウェーハ1の露出した裏面6に図4等に示すダイボンド用樹脂13を敷設するウェーハの加工方法である。ダイボンド用樹脂13は、デバイスチップ7を実装する際に、デバイスチップ7を印刷配線基板等の接着先に固定するためのものである。実施形態1において、ダイボンド用樹脂13は、液状の状態でウェーハ1の裏面6に敷設された後に、外的刺激である紫外線14(図6に示す)が照射されることなどにより硬化される。ダイボンド用樹脂13は、硬化した後に、他の外的手段である加熱されることなどにより一旦軟化し、デバイスチップ7を印刷配線基板等の接着先に固定し、固定後に再度硬化する。実施形態1において、ダイボンド用樹脂13は、Honghow Specialty Chemicals Inc.製の商品名「HP20VL」又は「ST20VL」を採用できる。
ダイボンド用樹脂の敷設方法は、図3に示すように、ダイボンド用樹脂敷設ステップST1と、硬化ステップST2と、平坦化ステップST3と、シート剥離ステップST4とを備える。
(ダイボンド用樹脂敷設ステップ)
図4は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のダイボンド用樹脂敷設ステップを示す斜視図である。図5は、実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のダイボンド用樹脂敷設ステップ後のウェーハの断面図である。
ダイボンド用樹脂敷設ステップST1は、ウェーハ1の裏面6に加熱されることで軟化し紫外線14の照射で硬化する液状のダイボンド用樹脂13を敷設するステップである。実施形態1において、ダイボンド用樹脂敷設ステップST1は、図4に示すように、ウェーハ1の表面5側を保護テープ10を介して、樹脂敷設装置20の保持テーブル21の保持面22に載置し、樹脂敷設装置20が保持テーブル21の保持面22にウェーハ1を吸引保持する。
実施形態1において、ダイボンド用樹脂敷設ステップST1では、樹脂敷設装置20が、図4に示すように、塗布ノズル23を第1の直線方向24に沿って少なくとも一度移動させ、保持テーブル21を第1の直線方向24に交差(実施形態1では、直交)する第2の直線方向25に少なくとも一度移動させながら塗布ノズル23から加圧された気体と混合された液状のダイボンド用樹脂13をウェーハ1の裏面6に噴射させる。なお、塗布ノズル23と保持テーブル21の相対的な移動方向は、図4に示された例に限定されない。実施形態1において、ダイボンド用樹脂敷設ステップST1では、樹脂敷設装置20が、図5に示すように、ウェーハ1の裏面6全体にダイボンド用樹脂13を敷設する。ダイボンド用樹脂の敷設方法は、ウェーハ1の裏面6全体にダイボンド用樹脂13を敷設すると硬化ステップST2に進む。
(硬化ステップ)
図6は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の硬化ステップを示す側面図である。図7は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の硬化ステップ後の図6中のVII部を拡大して示すウェーハの断面図である。
硬化ステップST2は、敷設されたダイボンド用樹脂13を紫外線14の照射によって硬化させるステップである。実施形態1において、硬化ステップST2では、ウェーハ1を樹脂敷設装置20の保持テーブル21から取り外して、ウェーハ1の表面5側を保護テープ10を介して、図6に示すように、紫外線照射装置30の保持テーブル31の保持面32に載置し、紫外線照射装置30が保持テーブル31の保持面32にウェーハ1を吸引保持する。
実施形態1において、硬化ステップST2では、紫外線照射装置30が、紫外線照射ユニット33から紫外線14をダイボンド用樹脂13に照射し、裏面6上に敷設されただダイボンド用樹脂13を硬化させる。紫外線照射装置30の紫外線照射ユニット33は、紫外線14を照射する複数のLED34(Light Emitting Diode)を備え、裏面6全体に紫外線14を照射可能な位置にLED34を配置している。
実施形態1において、紫外線照射装置30の紫外線照射ユニット33が、紫外線14を照射する複数のLED34を備えているが、紫外線照射ユニット33の構成は、図6に示すものに限定されない。硬化ステップST2では、紫外線照射装置30が、ダイボンド用樹脂13全体を完全に硬化できる所定時間、紫外線14を照射した後、紫外線14の照射を停止し、ダイボンド用樹脂13全体を完全に硬化させる。裏面6に敷設されたダイボンド用樹脂13は、ウェーハ1に分割溝12が形成されているために、液体である時の表面張力等によって、図7に示すように、デバイスチップ7の外縁部上の厚さ15が、デバイスチップ7の中央部上の厚さ16よりも厚く形成されて、ダイボンド用樹脂13の表面17が凹凸している。ダイボンド用樹脂の敷設方法は、ウェーハ1の裏面6に敷設されたダイボンド用樹脂13全体を完全に硬化すると平坦化ステップST3に進む。
(平坦化ステップ)
図8は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップを示す斜視図である。図9は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップを示すウェーハの断面図である。
平坦化ステップST3は、硬化ステップST2を実施した後、凹凸のあるダイボンド用樹脂13の表面17を加熱し、軟化したダイボンド用樹脂13の表面17を平坦なシート18越しに押圧し、ダイボンド用樹脂13の表面17を平坦化するステップである。
平坦化ステップST3では、ウェーハ1を紫外線照射装置30の保持テーブル31から取り外して、ウェーハ1の表面5側を保護テープ10を介して、平坦化装置40の保持テーブル41の保持面42に載置し、平坦化装置40が保持テーブル41の保持面42にウェーハ1を吸引保持する。
実施形態1において、平坦化ステップST3では、平坦化装置40が、図8及び図9に示すように、厚さ18−1が一定に形成されたシート18を保持テーブル41に保持されたウェーハ1の裏面6上のダイボンド用樹脂13の表面17全体に被せる。シート18は、合成樹脂などで構成された基材層181からなり、実施形態1では、基材層181がポリオレフィン(Polyolefin)製のシートであるが、本発明では、シート18を構成する合成樹脂は、ポリオレフィンに限定されない。たとえば、シート18の基材層181を構成する合成樹脂は、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニール等でも良い。また、厚さ18−1は、例えば40μm以上で平坦な形状が維持できる腰のある物が望ましい。
実施形態1において、平坦化ステップST3では、平坦化装置40が、保持テーブル41に埋設された図9に示す加熱ユニット43によりウェーハ1の裏面6上のダイボンド用樹脂13を加熱して、ダイボンド用樹脂13を僅かに軟化させる。なお、本発明では、加熱ユニット43の構成は、図9に示されるものに限定されない。実施形態1において、平坦化ステップST3では、平坦化装置40が、ダイボンド用樹脂13を僅かに軟化させて、シート18越しにローラー44を回転させてダイボンド用樹脂13の表面17を押圧して平坦化する。平坦化ステップST3では、平坦化装置40は、ローラー44で押圧することで表面17を平坦にでき、かつ再度硬化したダイボンド用樹脂13からシート18が剥がれる程度にダイボンド用樹脂13を僅かに軟化させる。
実施形態1において、ローラー44は、軸心45回りに回転自在で外観が円柱状に形成されている。ローラー44は、軸心45が保持面42と平行に配置され、外周面でダイボンド用樹脂13を押圧しながら軸心45と直交する方向(水平方向)に移動されることで、移動に伴ってシート18上を軸心45回りに回転する。平坦化ステップST3では、平坦化装置40は、ローラー44をシート18上に位置付けて、水平方向に移動させながらシート18を介してローラー44をダイボンド用樹脂13の表面17に押圧する。ダイボンド用樹脂の敷設方法は、シート18を介してダイボンド用樹脂13上でローラー44を押圧しながら所定回数水平方向に移動させるとシート剥離ステップST4に進む。
(シート剥離ステップ)
図10は、図3に示されたダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップ後のウェーハ等の断面図である。図11は、図10中のXI部を拡大して示すウェーハの断面図である。
シート剥離ステップST4は、平坦化したダイボンド用樹脂13の加熱を停止し、密着したシート18とダイボンド用樹脂13とを剥離するステップである。シート剥離ステップST4では、平坦化装置40の加熱ユニット43による加熱を停止させて再度ダイボンド用樹脂13が冷えて硬化する所定時間経過後に、保持テーブル41の保持面42に吸引保持した状態で、シート18と保持テーブル41とを鉛直方向、または端からめくったシート18を相対的に保持面42に沿ってウェーハ1と反対方向に互いに離れる方向に移動させて、ダイボンド用樹脂13からシート18を剥離する。
シート剥離ステップST4後のダイボンド用樹脂13は、平坦化ステップST3において加熱されながらシート18越しにローラー44により平坦化されているので、図11に示すように、デバイスチップ7の外縁部上の厚さ15−1とデバイスチップ7の中央部上の厚さ16−1とが等しく形成されて、ダイボンド用樹脂13の表面17が平坦に形成されている。ダイボンド用樹脂の敷設方法は、シート剥離ステップST4後に終了する。
実施形態1に係るダイボンド用樹脂の敷設方法は、硬化ステップST2後の表面17に凹凸が出来てしまったダイボンド用樹脂13を平坦化ステップST3において加熱によって僅かに軟化させたあと、平坦なシート18を介して押圧して平坦化する。このために、ダイボンド用樹脂の敷設方法は、デバイスチップ7に敷設されたダイボンド用樹脂13の表面17を平坦に形成でき、デバイスチップ7の裏面6のダイボンド用樹脂13の表面17の凸凹を抑制することができる。その結果、ダイボンド用樹脂の敷設方法は、デバイスチップ7を接着先に固定する際に、デバイスチップ7と接着先との間に侵入する気体を抑制することができ、デバイスチップ7の裏面6全体を接着先に全面的に貼着することが出来るという効果を奏する。
また、ダイボンド用樹脂の敷設方法は、シート18越しにローラー44をダイボンド用樹脂13に押圧しながら水平方向に移動させるので、シート18越しにローラー44を回転させてダイボンド用樹脂13を平坦化する。その結果、ダイボンド用樹脂の敷設方法は、平坦化ステップST3において、軸心45回りに回転自在なローラー44を用いるので、ダイボンド用樹脂13の厚さ15−1,16−1のばらつきを抑制することができる。
また、ダイボンド用樹脂の敷設方法は、シート18がポリオレフィン製であるので、シート18にダイボンド用樹脂13が付着することを抑制しながらダイボンド用樹脂13の表面17を平坦に形成することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法を図面に基づいて説明する。図12は、実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップを示すウェーハの断面図である。図13は、実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップの一部を示すウェーハ等の断面図である。なお、図12及び図13は、実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法は、平坦化ステップST3とシート剥離ステップST4とが実施形態1と異なる以外、実施形態1と同じである。
実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法の平坦化ステップST3では、実施形態1と同様に、平坦化装置40が保持テーブル41の保持面42にウェーハ1を吸引保持した後、図12に示すように、厚さ18−1が一定に形成されかつ基材層181と糊層182とを備えたシート18−2を保持テーブル41に保持されたウェーハ1の裏面6上のダイボンド用樹脂13の表面17全体に被せる。実施形態2において、平坦化ステップST3では、平坦化装置40は、シート18−2をウェーハ1に被せる前に、内径がウェーハ1よりの大径の環状フレーム11をウェーハ1と同軸となる位置に配置する。実施形態2において、シート18−2及び基材層181は、環状フレーム11の外径よりも小径でかつ環状フレーム11の内径よりも大径な円板状に形成され、糊層182は、基材層181の環状フレーム11の内径よりも大径となる部分の表面に形成されている。実施形態2において、平坦化ステップST3では、平坦化装置40は、シート18−2をウェーハ1に被せる際に、糊層182を環状フレーム11に重ね、糊層182の無い箇所の基材層181をウェーハ1に重ねる。
実施形態2において、平坦化ステップST3では、平坦化装置40が、保持テーブル41に埋設された加熱ユニット43によりウェーハ1の裏面6上のダイボンド用樹脂13を加熱して、ダイボンド用樹脂13を僅かに軟化させ、シート18越しにローラー44を回転させて糊層182の無い箇所の基材層181を介してダイボンド用樹脂13の表面17を押圧して平坦化するとともに、ローラー44で基材層181を介して環状フレーム11に糊層182を押圧して、シート18−2を環状フレーム11に接着する。このとき、シート18−2は、密着力又はシート18−2の持つタック力によりデバイスチップ7を保持する。
実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップST4では、加熱ユニット43による平坦化したダイボンド用樹脂13の加熱を停止し、ウェーハ1を平坦化装置40の保持テーブル41から取り外して、ウェーハ1の裏面6側をシート18−2を介して、図13に示すように、剥離装置50の保持テーブル51の保持面52に載置し、剥離装置50が保持テーブル51の保持面52にウェーハ1を吸引保持する。
実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップST4では、剥離装置50が、シート18−2ではなく、保護テープ10をウェーハ1の表面5側から剥離し、シート18−2でウェーハ1(即ちデバイスチップ7)が環状フレーム11に固定されたフレームユニット19を形成する。実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法のシート剥離ステップST4では、フレームユニット19を図示しないピックアップ装置にセットし、個々のデバイスチップ7をフレームユニット19からピックアップして、密着したシート18−2とダイボンド用樹脂13とを剥離する。
実施形態2に係るダイボンド用樹脂の敷設方法は、実施形態1と同様に、硬化ステップST2後の表面17に凹凸が出来てしまったダイボンド用樹脂13を平坦化ステップST3において加熱によって僅かに軟化させたあと、平坦なシート18を介して押圧して平坦化するために、デバイスチップ7の裏面6のダイボンド用樹脂13の表面17の凸凹を抑制することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 ウェーハ
2 基板
3 分割予定ライン
4 デバイス
5 表面
6 裏面
7 デバイスチップ
10 保護テープ(保護部材)
13 ダイボンド用樹脂
14 紫外線
17 表面
18,18−2 シート
44 ローラー
ST1 ダイボンド用樹脂敷設ステップ
ST2 硬化ステップ
ST3 平坦化ステップ
ST4 シート剥離ステップ

Claims (3)

  1. 複数の分割予定ラインで区画された複数の領域にデバイスが形成された表面に保護部材が貼着されたウェーハであって、該分割予定ラインに沿って個々のデバイスチップに分割された該ウェーハの裏面にダイボンド用樹脂を敷設するダイボンド用樹脂の敷設方法であって、
    該ウェーハの裏面に熱で軟化し紫外線の照射で硬化する液状のダイボンド用樹脂を敷設するダイボンド用樹脂敷設ステップと、
    敷設された該ダイボンド用樹脂を紫外線の照射によって硬化させる硬化ステップと、
    該硬化ステップを実施した後、凹凸のある該ダイボンド用樹脂の表面を加熱し、軟化した該ダイボンド用樹脂の表面を平坦なシート越しに押圧し、該ダイボンド用樹脂を平坦化する平坦化ステップと、
    平坦化した該ダイボンド用樹脂の加熱を停止し、密着した該シートと該ダイボンド用樹脂とを剥離するシート剥離ステップと、を備えるダイボンド用樹脂の敷設方法。
  2. 該平坦化ステップでは、該シート越しにローラーを回転させて該ダイボンド用樹脂の表面を押圧して平坦化する請求項1に記載のダイボンド用樹脂の敷設方法。
  3. 該シートは、ポリオレフィン製のシートである請求項1又は請求項2に記載のダイボンド用樹脂の敷設方法。
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