JP2019131214A - フィルム包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】片手で開封可能であり、開封後のフィルムが分離しないフィルム包装体を提供する。【解決手段】円形容器本体は底部11と胴部12とフランジ部13とを有する。フランジ部13にシール蓋14が溶着されて、円形容器10が形成される。円形容器10はシュリンクフィルムにより包装されて、フィルム包装体20が形成される。フィルム包装体20には少なくとも、第1切断線21と第2切断線22とが設けられている。第1切断線(首下ミシン目)21は、シュリンクフィルムの胴部12相当位置に、フランジ部13と略平行に、周方向の一部に、設けられる。第2切断線(接続ミシン目)22は、第1切断線21途中からシュリンクフィルムのフランジ部当接位置24まで略垂直に延びるように設けられる。更に、蓋相当位置に第3切断線23が設けられていてもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、円形容器がシュリンクフィルムにより包装されて形成されるフィルム包装体に関する。
カップ麺やカップスープなどのインスタント食品は円形容器に包装されて市販されることが多い。円形容器は略逆円錐台上に形成され、成人が片手で掴める程度のサイズ(たとえば高さ140mm×口径176mm程度)である。これにより、容器にお湯を注ぐ等の調理を経て、容器を食器とし、中味を食すことができる。
流通段階では、円形容器全体がシュリンクフィルムにより密閉されて包装されている。シュリンクフィルムには、ミシン目等の切断線が設けられていることが多い(特許文献1〜6)。消費者は、ミシン目を利用して開封し、円形容器を取り出す。
特開2008-222302号公報 特開2009-035303号公報 特開2009062093号公報 特許4753013号公報 特許4825382号公報 特許5768585号公報
従来のフィルム包装体においては、片手で適宜従来フィルム包装体を押さえる一方、反対の手で、ミシン目を切断し、開封する。すなわち両手での動作が必要となる。
ところで、近年、様々なところで、ハンディキャップがある人への配慮がされている。例えば、病気や事故の後遺症により片手が不自由な人にも、操作可能であることが好ましい。
また、近年、スマートフォンの普及により、片手でスマートフォンを操作しながら、他の手で別の作業をすることもある。
以上のように、片手で開封可能なフィルム包装体が望まれていた。
また、従来フィルム包装体においては、開封後のフィルムが分離して逸散し、ゴミの処理が煩わしく感じられることがあった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、片手で開封可能なフィルム包装体を提供することを目的とする。さらに、開封後のフィルムが分離しないようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のフィルム包装体は、底部と胴部とフランジ部とを有する円形容器本体と蓋とがシュリンクフィルムにより包装されて形成される。フィルム包装体は、第1切断線と第2切断線を備える。第1切断線は、前記シュリンクフィルムの前記胴部相当位置に、前記フランジ部と略平行に、周方向の一部に、設けられる。第2切断線は、前記第1切断線途中から前記シュリンクフィルムの前記フランジ部相当位置まで略垂直に延びるように、少なくとも1本設けられる。
第1切断線は開封の起点となり、第2切断線が切断開始する。さらに、第2切断線切断終了により、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置において、当接状態が解放され、拘束が緩む。
これにより、片手操作で容易に開封可能となる。さらに、開封後のフィルムが分離して逸散することがない。
上記発明において好ましくは、前記第1切断線の長さは、フランジ部円周に対し10〜80%の範囲である。
上記発明において好ましくは、前記第1切断線は、前記フランジ部相当位置から15mm以内の範囲に設けられる。
これにより、第1切断線が適切に動作する。その結果、適切に開封される。
上記発明において好ましくは、前記シュリンクフィルムの前記蓋相当位置に、前記第2切断線から延長する第3切断線を備える。
上記発明において好ましくは、前記蓋はキャップ蓋である。
これにより、蓋がキャップ蓋である場合でも、第3切断線により、適切に開封される。
上記の目的を達成するための本発明は、上記フィルム包装体の開封方法である。前記フィルム包装体の前記底部相当位置が接地される。前記シュリンクフィルム前記胴部相当位置のうち第1切断線より下方位置が挟持される。前記挟持位置が下方に下げられるとともに、前記第1切断線が切断開始される。前記第1切断線切断に伴って、前記第2切断線が切断開始される。前記第2切断線切断終了により、前記シュリンクフィルムの前記フランジ部当接箇所の一部が当接状態から解放される。前記シュリンクフィルムの前記胴部相当位置のうち第1切断線がない範囲が下方に下げられる。
これにより、片手操作で容易に開封可能となる。さらに、開封後のフィルムが分離して逸散することがない。
本発明のフィルム包装体よれば、片手操作で容易に開封可能である。
さらに、開封後のフィルムが分離して逸散することがなく、ゴミ処理が容易である。
本実施形態に係るフィルム包装体の概略構成図 一般的な容器を示す図 一般的なフィルム包装体を示す図 開封動作説明図 開封動作説明図 比較例に係るフィルム包装体の概略構成図(第1切断線の意義) 親指配置位置を説明する図(第2切断線の意義) 親指配置位置を説明する図(第2切断線の意義) 切断開始位置を説明する図(第2切断線の意義) 比較例に係るフィルム一部分離の状態図(第2切断線の意義) 第1切断線の諸元について説明する図 その他の諸元について説明する図 変形例に係るフィルム包装体の概略構成図 変形例に係るフィルム包装体の概略構成図
〜構成〜
図1〜3に基づいて本発明に係る実施形態について説明する。図1は本実施形態に係るフィルム包装体の概略構成図である。図2は、一般的な食品容器を示す図である。図3は一般的なフィルム包装体を示す図である。
すなわち、本実施形態は、一般的なフィルム包装体に、特徴的な切断線(例えばミシン目)を付加するものである。
容器本体は、底部11と胴部12とフランジ部13から形成される。底部11は円板状であることが多い。
胴部12は概略形状として略逆円錐台形状に形成される。すなわち、フランジ部13から底部11に向かって縮径するように形成される。
フランジ部13は、胴部12頂部から外周略水平方向に突出されている。なお、フランジ部13には、プレスされたフランジやカールを有するフランジ等がある。
容器本体の材質は問わないが、樹脂製や紙製であることが一般的である。
フランジ部13には、シール蓋14が溶着され、これにより、円形容器10が形成される。
円形容器10全体を覆うようにフィルムが配設される。溶断シール29により密封したのち、加熱によりフィルムを収縮させる。これにより、フィルムは円形容器外面にほぼ密着した状態となる。これにより、オーバーラップタイプのフィルム包装体20が形成される。
本実施形態は、フィルム包装体20に切断線(例えばミシン目)21〜23を有することを特徴とする。
首下ミシン目(第1切断線)21は、シュリンクフィルムの胴部12のフランジ部13首下相当位置に、フランジ部13と略平行に周方向に設けられる。ここで略平行とは、平行および多少斜めになっているものを含む。
このとき、第1切断線21は首下周方向の一部に設けられる。同時に、首下周方向に切断線が形成されない部分を含む非切断線範囲26(図7参照)が形成される。
第1切断線21の長さは、フランジ部13円周に対し10〜80%の範囲であることが好ましい。30〜70%の範囲、更に、30〜40%の範囲であることが、より好ましい。詳細については、図11を用いて第1切断線の検討箇所にて後述する。
第1切断線21の位置は、フランジ部13首下相当位置から15mm以内の範囲に設けられることが好ましい。10mm以内、更に5mm以内であることが、より好ましい。
なお、第1切断線21位置の詳細については、図6および図11を用いて該当箇所にて後述する。
接続ミシン目(第2切断線)22は、第1切断線21途中から略上方へ略垂直へ延設され、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24まで到達する。つまり、第1切断線21とフランジ部当接位置24とを接続する。なお、円形容器の略逆円錐台形状を考慮すると、微小傾斜が発生するが、無視できる程度であるため、略上方および略垂直と表現する。第2切断線22は1本でも複数本でもよい。
なお、第2切断線22の詳細については、図7〜10を用いて該当箇所にて後述する。
天面ミシン目(第3切断線)23は、シール蓋14相当位置に、フランジ部当接位置24を介して、第2切断線22から延長している。
なお、第3切断線23の詳細については、図13〜14を用いて該当箇所にて後述する。
〜動作〜
図4および図5は開封動作に係る説明図である。本実施形態では、片手の操作で開封可能であることを特徴とする。
まず、フィルム包装体20を机等に置く。底部11相当位置が接地される。
円形容器10は成人の片手で掴める程度のサイズである。シュリンクフィルムの胴部12相当位置のうち第1切断線21より下方位置が、親指および人指し指により挟持される。なお、親指位置の詳細については、図7〜8を用いて該当箇所にて後述するが、親指位置Cを例に説明する。
挟持位置に力を作用させ、底部11に反力を取り、シュリンクフィルムの胴部12相当位置をズリ下げる。
フィルムを介して力が第1切断線21に伝達し、第1切断線21は切断開始する。
第2切断線22下端は、第1切断線21に連続している。第1切断線21切断に伴って、第2切断線22が切断開始する。
第2切断線22上端は、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24まで延設されている。ところで、シュリンクフィルムの胴部12相当位置のうち挟持位置以外、たとえば、シュリンクフィルムの親指と人差し指の間の相当部(図示の例では範囲26)には、間接的に力が作用する。
これに伴い当該箇所も下方に下がろうとするが、当該箇所は連結部25を介してシール蓋14相当部と連続しており、シール蓋14相当部を介して、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24がフランジ部13に当接され拘束されているため、当該箇所が下方に下がることが阻害されている。
第2切断線22切断終了により、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24において、当接状態が解放される。すなわち拘束が緩む。
これにより、シール蓋14相当部およびシュリンクフィルムの親指と人差し指の間の相当部26も、下方に下がる。
第3切断線23は、第2切断線22に連続している。引き続いて第3切断線23が切断され、シール蓋14相当部が分割される。これにより、シール蓋14相当部は更に下方に下がりやすくなる。
以上の片手操作による開封動作により、シュリンクフィルムは剥されて、円形容器10が露出する。
このとき、シュリンクフィルムは、切断線21〜23により切断されているが、完全には分離していない。したがって、フィルムを一体としてゴミ処理できる。
〜効果まとめ〜
本実施形態のフィルム包装体20によれば、片手操作で容易に開封可能である。
さらに、開封後のフィルムが分離して逸散することがなく、ゴミ処理が容易である。
〜第1切断線の意義〜
本実施系形態と比較例1〜2と比較することにより、第1切断線21の意義を検討した。
本願出願人は、試作モデルを製作し、種々の検討をおこなった。円筒容器のフランジ直径を100mmとした。シュリンクフィルムにポリプロピレンを用いた。シール蓋相当位置の厚みは26〜30μmとし、シュリンクフィルムの胴部相当位置の厚みは16〜19μmとした。切断線(ミシン目)は、カット部2.5mm−非カット部1.0mmの繰り返しとした。
図6(A)は比較例1に係るフィルム包装体の概略構成図である。シール蓋14相当位置に、フランジ部13と平行に周方向全周に、切断線101が設けられる。
比較例1において、上記動作と同様に片手による操作を行なったところ、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24において、フィルムをズリ下げる力が分散してしまい、切断線101は切断されなかった。すなわち開封不可であった。
図6(B)は比較例2に係るフィルム包装体の概略構成図である。フランジ部13相当位置に周方向全周に、切断線102が設けられる。
比較例2において、上記動作と同様に片手による操作を行なったところ、切断線102は完全に切断され、シュリンクフィルムの蓋相当部とシュリンクフィルムの胴部相当部とに分離した。
本実施形態と比較例との比較の結果、第1切断線21をシュリンクフィルムの胴部12のフランジ部13首下相当位置に設けることで、開封の起点となると推察した。
〜第2切断線の意義〜
接続ミシン目(第2切断線)22の有無および挟持時の親指位置を検討することにより、第2切断線22の意義を検討した。なお、第2切断線22のない比較例3では、親指位置Cの検討結果のみ図示する。第3切断線23は1本とする。
図7および図8は、親指配置位置を説明する図である。図7は平面視であり、図8は斜視である。
親指位置Aでは、親指は非切断線範囲26付近(第1切断線21と反対側)に位置する。人指し指は、位置Bに位置する。
親指位置Bでは、親指は第1切断線21略中央直下に位置する。人指し指は、位置Aに位置する。
親指位置Cでは、親指は位置Aと位置Bとの間に位置する。人指し指は、位置Cの対面に位置する。親指と人差し指の間が非切断線範囲26に対向する。
親指位置Dは、親指は位置Aと位置Cとの間に位置する。
図9は、切断開始位置を説明する図および検討試験結果である。なお、〇は容易に開封したことを示す。〇に付されたアルファベット小文字は開封開始位置を示す。×は不具合が生じたことを示す。
第2切断線22を有する本実施形態においては、第1切断線21および第2切断線22が適切に動作し、片手操作で容易に開封可能であった。
第2切断線22のない比較例において、親指位置Aでは、本実施形態同様に、片手操作で容易に開封可能であった。
図10は、第2切断線22のない比較例3のうち、親指位置Cの検討結果を示す図である。第1切断線21は切断されたが、第3切断線23は切断されなかった。シュリンクフィルムの胴部12相当位置のうち第1切断線21より下部は一部分離したが、その他のフィルムは包装された状態のまま残った。すなわち適切に開封されなかった。
親指位置BおよびDにおける比較例の検討は省略した。
本実施形態と比較例との比較の結果、親指位置を特定しない場合、接続ミシン目(第2切断線)22が必要であると、推察した。とくに、商品に挟持位置を記載することはデザインの観点から制約を受けるため、接続ミシン目(第2切断線)22が必要となる。
さらに、比較例において、親指位置Aでは開封可能であったのに対し、親指位置Cでは不具合が発生したことについて、更に検討した。
親指位置Aでは、親指が非切断線範囲26付近に位置する。親指がフィルムをズリ下げる力は、範囲26に直接伝達される。ところで、シール蓋14相当部を介して、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24がフランジ部13に当接され拘束されている。第1切断線21が切断され、更に第2切断線22が切断されると、直接、範囲26が強く引っ張られるため、当該拘束にも関わらず、シール蓋14相当部も引っ張られる。これにより適切に開封される。
親指位置Cでは、非切断線範囲26付近に親指も人指し指も位置しない。親指や人指し指がフィルムをズリ下げる力は、範囲26に間接的に伝達される。ところで、シール蓋14相当部を介して、シュリンクフィルムのフランジ部当接位置24がフランジ部13に当接され拘束されている。第1切断線21が切断され、更に第2切断線22が切断されると、範囲26は間接的に弱く引っ張られるため、当該拘束に対抗できず、シール蓋14相当部を引っ張る力が充分でない。一方で、親指や人指し指がフィルムをズリ下げる力は、シュリンクフィルムの第1切断線21より下部を分離する。このように不具合が発生する。
以上の検討により、第2切断線22がフランジ部13端部によるフィルムの拘束を緩和することが、不具合なく開封するのに有効であると推察した。
〜第1切断線の詳細〜
本願出願人は、試作モデルを用いて、第1切断線21の詳細について更に、検討をおこなった。
図11は第1切断線の周方向長さおよび首下ミシン目線位置について説明する図および検討結果である。
第1切断線21の周方向長さは、フランジ円周に対する割合として評価し、10〜80%の範囲で検討した。
第1切断線21の位置は、フランジ部13首下からの距離として評価し、5〜15mmの範囲で検討した。
親指配置位置については、図7および図8を引用する。第2切断線22と第3切断線23は2本とした。
親指位置A,B,Dでは、周方向長さ80%かつ首下位置15mm以外、適切に開封可能であった。周方向長さ80%かつ首下位置15mmの場合のみ、第1切断線21は全周にわたって切断され、フィルムが分離した。なお、分離とは、2つの部分に分離した状態を言う。
この結果から、周方向長さ70%の場合は、首下位置15mmを上限とする。首下位置10mmの場合は周方向長さ80%を上限とする。言い換えると、周方向長さ80%の場合は、首下位置10mmを上限とする。首下位置15mmの場合は周方向長さ70%を上限とする。
なお、周方向長さ10%未満の場合は、第1切断線は適切に動作しなかった。したがって周方向長さ10%を下限とする。また、比較例2の結果より、首下位置0mm超を下限とする。
親指位置Cでは、首下位置15mmの場合、周方向長さ10〜30%では開封不可、周方向長さ40%では一部分離、周方向長さ50〜80%では分離するケースがあった。なお、一部分離とは、剥がれたが開封しなかった状態を言う。
首下位置10mmの場合、周方向長さ10%では開封不可なケースがあり、周方向長さ30〜40%では適切に開封可能であった。周方向長さ50%では一部分離するケースがあり、周方向長さ60〜80%では分離するケースがあった。
首下位置5mmの場合、周方向長さ10〜20%では開封に力を要し、周方向長さ30〜70%では適切に開封可能であった。周方向長さ80%では分離するケースがあった。
この結果から、親指位置Cまで考慮すると、首下位置10mmを上限とすることが好ましい。首下位置5mmの場合は、周方向長さ30〜70%が好ましい。首下位置10mmの場合は、周方向長さ30〜40%が好ましい。
〜その他の検討〜
本願出願人は、試作モデルを用いて、その他についても更に、検討をおこなった。
図12は第1切断線21と親指との位置関係および第3切断線23の幅について説明する図および検討結果である。
親指位置は、第1切断線からの距離として評価し、0〜60mmの範囲で検討した。
いずれの場合でも、適切に開封可能であった。
この結果から、親指は第1切断線21上または第1切断線21より下位にあればよいと推察した。
第3切断線23の幅は、0mm(1本線)〜80mmの範囲で検討した。
いずれの場合でも、適切に開封可能であった。
この結果から、第2切断線22と第3切断線23は1本でも2本でもよく、また、2本の場合、極端に両端に偏っていない限り、いずれでもよいと推察した。
〜変形例および第3切断線の意義〜
天面ミシン目(第3切断線)23の有無および蓋形状の相違を検討することにより、第3切断線23の意義を検討した。
図13は、変形例に係るフィルム包装体の概略構成図である。蓋はシール蓋14である。第3切断線23はない。
第3切断線23の有無や第3切断線23の長さに関わらず、適切に開封可能であった。
この結果から、シール蓋14の場合は、第3切断線23は必須ではないと推察した。つまり、第2切断線22がシュリンクフィルムのフランジ部当接位置24まで切断されて、フィルムの拘束を緩和することが、不具合なく開封するのに有効である。
図14は、別の変形例に係るフィルム包装体の概略構成図である。蓋はキャップ蓋15である。第3切断線23が設けられている。
第3切断線23がない場合、第3切断線23が5mmの場合、開封不可であった。これに対し、第3切断線23が10mmの場合は、適切に開封可能であった。
この結果から、キャップ蓋15の場合は、第3切断線23は必須であると推察した。
〜その他の変形例〜
上記実施形態の変形例として、第3切断線の有無や、本数、蓋形状の相違について言及した。本願発明は、上記実施形態や上記変形例に限定されず、発明の技術思想の範囲で種々の変形が可能である。たとえば、本実施形態の円形容器10は略逆円錐台状であるが、円筒状でもよい。円形容器10のサイズも限定されず、成人の片手で掴める程度のサイズであればよい。円形容器10の材質やシュリンクフィルムの材質も適宜選択すればよい。
10 円形容器
11 容器底部
12 容器胴部
13 容器フランジ部
14 シール蓋
15 キャップ蓋(変形例)
20 フィルム包装体
21 第1切断線(首下ミシン目)
22 第2切断線(接続ミシン目)
23 第3切断線(天面ミシン目)
24 シュリンクフィルムのフランジ部当接位置
25 シュリンクフィルム連結部
26 非切断線範囲
29 溶断シール
101 切断線(比較例1)
102 切断線(比較例2)

Claims (6)

  1. 底部と胴部とフランジ部とを有する円形容器本体と蓋とがシュリンクフィルムにより包装されて形成されるフィルム包装体であって、
    前記シュリンクフィルムの前記胴部相当位置に、前記フランジ部と略平行に、周方向の一部に、設けられる第1切断線と、
    前記第1切断線途中から前記シュリンクフィルムの前記フランジ部相当位置まで略垂直に延びるように設けられる、少なくとも1本の、第2切断線と、
    を備えることを特徴とするフィルム包装体。
  2. 前記第1切断線の長さは、フランジ部円周に対し10〜80%の範囲である
    をことを特徴とする請求項1記載のフィルム包装体。
  3. 前記第1切断線は、前記フランジ部相当位置から15mm以内の範囲に設けられる
    をことを特徴とする請求項1または2記載のフィルム包装体。
  4. 前記シュリンクフィルムの前記蓋相当位置に、前記第2切断線から延長する第3切断線
    を備えることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のフィルム包装体。
  5. 前記蓋はキャップ蓋である
    ことを特徴とする請求項4記載のフィルム包装体。
  6. 前記フィルム包装体の前記底部相当位置が接地され、
    前記シュリンクフィルム前記胴部相当位置のうち第1切断線より下方位置が挟持され、
    前記挟持位置が下方に下げられるとともに、
    前記第1切断線が切断開始され、
    前記第1切断線切断に伴って、前記第2切断線が切断開始され、
    前記第2切断線切断終了により、前記シュリンクフィルムの前記フランジ部当接箇所の一部が当接状態から解放され、
    前記シュリンクフィルムの前記胴部相当位置のうち第1切断線がない範囲が下方に下げられる
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルム包装体の開封方法。
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