JP2019129555A - Dc/dcコンバータ、電源システム及び二次電池の充放電方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載の二次電池を充放電させて昇温することが可能なDC/DCコンバータ、電源システム及び二次電池の充放電方法を提供する。【解決手段】DC/DCコンバータは、車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続される。DC/DCコンバータは、前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するようにしてある。【選択図】図1
Description
本発明は、車載の二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータ、該DC/DCコンバータを備える電源システム並びに二次電池の充放電方法に関する。
従来、車両には補機類に給電する補機バッテリが搭載されており、HV(Hybrid Vehicle;ハイブリッド車)、PHV(Plug−in Hybrid Vehicle:プラグインハイブリッド車)、EV(Electric Vehicle;電気自動車)等のモータを有する車両では駆動用のバッテリが搭載されている。また、減速の際に車両の運動エネルギーを電力に変換することによって発電機に回生電力を発生させ、発生させた回生電力をバッテリ、キャパシタ等の蓄電器に蓄電する車両も普及している。
化学反応を利用するバッテリは、温度変化の影響を受けやすく、特に低温の環境下で充電及び放電(以下、充放電ともいう)の特性が低下する傾向がある。一方では、このような低温時の特性の低下を防止する発明が多数考案されている。
例えば特許文献1には、駆動用の二次電池(バッテリ)の温度が設定温度よりも低い場合に、電装用の二次電池(補機バッテリ)と駆動用の二次電池との間で交互に充放電することにより、特に駆動用の二次電池を自己発熱させて加熱する技術が記載されている。また、特許文献2には、ハーフブリッジ回路及びインダクタを用いて、降圧した電圧で駆動用の二次電池を充電したり放電させた電圧を昇圧したりすることにより、駆動用の二次電池に所定周波数のリップル電流を発生させて昇温する技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、駆動用の高圧の二次電池と電装用の低圧の二次電池との間で充放電させるものであり、特許文献2に開示された技術は、駆動用の二次電池に対して充放電のリップル電流を発生させるものであって、何れも低圧側の二次電池だけで充放電させるものではなかった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車載の二次電池を充放電させて昇温することが可能なDC/DCコンバータ、電源システム及び二次電池の充放電方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るDC/DCコンバータは、車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータであって、前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するようにしてある。
本発明の一態様に係る電源システムは、上述のDC/DCコンバータと、前記蓄電器とを備える。
本発明の一態様に係る二次電池の充放電方法は、車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータで前記二次電池を充放電する方法であって、前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するステップを含む。
なお、本願は、このような特徴的な処理部を備えるDC/DCコンバータ、電源システム及び二次電池の充放電方法として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、DC/DCコンバータの一部又は全部を集積回路として実現したり、DC/DCコンバータ及び/又は電源システムを含む他のシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、車載の負荷に電力を供給する二次電池を充放電させて昇温することが可能となる。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本発明の一態様に係るDC/DCコンバータは、車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータであって、前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するようにしてある。
(15)本発明の一態様に係る二次電池の充放電方法は、車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータで前記二次電池を充放電する方法であって、前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するステップを含む。
本態様にあっては、DC/DCコンバータが、車載の二次電池と、電力を一時的に蓄電する蓄電器との間に接続されており、二次電池の放電及び蓄電器の充電と、蓄電器の放電及び二次電池の充電とを交互に行う。この場合の充放電は、所定の周期、且つ所定の電流波形で行われる。これにより、同じ充放電電流の大きさで比較して二次電池の昇温効果が比較的大きい周期、且つ、二次電池の端子電圧の上昇量が比較的少ない電流波形で充放電が行われるため、二次電池が比較的短時間で安全に昇温される。
(2)前記二次電池は、リチウムイオン電池を含む非水電解質二次電池であることが好ましい。
二次電池がリチウムイオン電池を含む非水電解質二次電池である場合、低温時に蓄電器との間で相互に充放電させて昇温することにより、電解液中のイオンの移動度が大きくなって二次電池の放電特性の低下が好適に防止される。
(3)前記蓄電器は、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ又はリチウムイオン電池を含むことが好ましい。
蓄電器が電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ又はリチウムイオン電池である場合、急速な充放電特性に優れているため、負荷電流の急激な変動による負荷の電圧変動が好適に防止される。また、二次電池の昇温時にこれらのキャパシタ又はリチウムイオン電池も同時に昇温されて、充放電特性の低下が防止される。
(4)前記周期は、前記二次電池の内部インピーダンスの絶対値が該絶対値の最小値より所定値だけ大きい値以下となる周波数の逆数であることが好ましい。
内部インピーダンスの絶対値がその最小値より所定値だけ大きい値以下となる周波数の逆数で表される周期で二次電池を充放電することにより、充放電電流の大きさに対する二次電池の電圧変動幅が比較的小さくなり、二次電池の劣化が防止される。
(5)前記周期は、前記内部インピーダンスの虚数成分の絶対値が第2の値以下となる周波数の逆数であることが好ましい。
内部インピーダンスの虚数成分の絶対値が第2の値以下となる周波数の逆数で表される周期で二次電池を充放電することにより、二次電池の充放電電流のうち、内部インピーダンスの実数成分に流れる電流が相対的に大きくなってジュール熱を発生させるため、二次電池が効率的に昇温される。
(6)前記電流波形は、正弦波状又は矩形波状であることが好ましい。
充放電の電流波形が正弦波状である場合、充放電電流に含まれる高調波成分が比較的少ないため、充放電の周期を適当に選択することにより、充放電電流の大きさに対する二次電池の電圧変動幅が比較的小さく抑えられる。また、充放電の電流波形が矩形波状である場合、同じ充放電電流のピーク値で比較して二次電池の昇温効果が比較的大きくなる。
(7)前記蓄電器は、前記車両の負荷に接続されることが好ましい。
蓄電器に直接的に負荷が接続されている場合、負荷電流の急激な変動が蓄電器によって時間遅れなく吸収される。
(8)前記二次電池は、前記車両の負荷に接続されることが好ましい。
二次電池に直接的に負荷が接続されている場合、二次電池から負荷に供給される電力にロスが生じない。
(9)本発明の一態様に係る電源システムは、上述のDC/DCコンバータと、前記蓄電器とを備える。
本態様にあっては、電源システムに含まれる蓄電器が、二次電池と同時に昇温される。
(10)前記二次電池を更に備えることが好ましい。
電源システムには、蓄電器に加えて二次電池が更に含まれており、これらがDC/DCコンバータと一体的に管理される。
(11)前記二次電池は、前記車両を駆動するための第2の二次電池の電圧を降圧する第2のDC/DCコンバータによって充電されることが好ましい。
第2のDC/DCコンバータによって車両駆動用の第2の二次電池の電圧が降圧され、二次電池に電力が供給される。これにより、例えば二次電池のSOC(State Of Charge)が低下した場合は、第2の二次電池によって二次電池が充電され、負荷にも電力が供給される。
(12)前記第2のDC/DCコンバータを更に備えることが好ましい。
(12)前記第2のDC/DCコンバータを更に備えることが好ましい。
電源システムには、蓄電器に加えて第2のDC/DCコンバータが更に含まれており、これらがDC/DCコンバータと一体的に管理される。
(13)前記二次電池は、前記車両に搭載されたエンジンに連動して発電する車載発電機によって充電されることが好ましい。
車載発電機から二次電池に電力が供給されるため、例えば二次電池のSOCが低下した場合は、車載発電機によって二次電池が充電され、負荷にも電力が供給される。
(14)前記二次電池の温度を検出する検出部から取得した検出結果に基づいて前記DC/DCコンバータに前記二次電池及び蓄電器を充放電させる電源制御部を更に備えることが好ましい。
電源制御部が二次電池の温度に基づいてDC/DCコンバータに充放電させるため、例えば二次電池の温度が所定温度より低いために二次電池の昇温が必要とされる場合に、DC/DCコンバータによって二次電池及び蓄電器が相互に充放電される。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータ、電源システム及び二次電池の充放電方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータ、電源システム及び二次電池の充放電方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施形態で記載されている技術的特徴は、お互いに組み合わせることが可能である。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る電源システムSの構成例を示すブロック図である。電源システムSは、車両Cに搭載された低圧電池100(二次電池に相当)の電圧を変換して車載の負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1と、負荷群200に接続されて電力を一時的に蓄電する蓄電器2とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、低圧電池100及び蓄電器2の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムSに含まれていてもよい。
図1は、実施形態1に係る電源システムSの構成例を示すブロック図である。電源システムSは、車両Cに搭載された低圧電池100(二次電池に相当)の電圧を変換して車載の負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1と、負荷群200に接続されて電力を一時的に蓄電する蓄電器2とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、低圧電池100及び蓄電器2の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムSに含まれていてもよい。
低圧電池100は、例えばリチウムイオン電池等の非水電解質二次電池であり、従来の鉛蓄電池と比較して体積エネルギー密度及び質量エネルギー密度が遙かに高い。低圧電池100は、電池電圧又はSOCが低下した場合に、車両Cを駆動するための高圧電池300(第2の二次電池に相当)の電圧を降圧するDC/DCコンバータ3(第2のDC/DCコンバータに相当)により、DC/DCコンバータ1を介して充電される。高圧電池300の電圧を降圧するDC/DCコンバータにより、DC/DCコンバータ1を介さずに低圧電池100が充電されるようにしてもよい。DC/DCコンバータ3が電源システムSに含まれてもよい。
蓄電器2は、例えば電気二重層キャパシタ(EDLC=Electric Double−Layer Capacitor)又はリチウムイオンキャパシタであり、低圧電池100よりも内部抵抗が低く、短時間での充放電が可能である。リチウムイオン電池を蓄電器2として用いてもよい。
電源システムSは、更に、DC/DCコンバータ1の温度を検出する温度センサ41から車両Cの始動時等に取得した検出結果に基づいてDC/DCコンバータ1の充放電を制御するECU(Electronc Control Unit)である電源制御部4を備えていてもよい。電源制御部4は、低圧電池100の電圧の低下又はSOCの低下を検出してDC/DCコンバータ3に高圧電池300を放電させると共に、DC/DCコンバータ1に低圧電池100を充電させる。この場合、蓄電器2及び負荷群200に供給される電源電圧は、DC/DCコンバータ3によって一定に調整され、この調整された電圧をDC/DCコンバータ1が変換して低圧電池100を充電する。
上述の構成において、低圧電池100が適当に充電されている場合、DC/DCコンバータ1が低圧電池100の電圧を変換して負荷群200及び蓄電器2に電源電圧を供給することにより、負荷群200に動作電力が供給され、蓄電器2が電源電圧まで充電される。DC/DCコンバータ3が高圧電池300の電圧を変換して負荷群200及び蓄電器2に定常的に電源電圧を供給し、低圧電池100がこれをバックアップするようにしてもよい。
負荷群200に誘導性負荷が含まれている場合、上記電源電圧が短時間内に急変動したときは、蓄電器2が電源電圧の変動を抑える。例えば、高圧電池300等の高圧系は、安全のために車体からフローティングされており、車両Cの始動時にフローティングを解除するリレーに突入電流が流れるが、このような場合であっても、蓄電器2からの放電電流で電源電圧の低下が抑えられる。低圧電池100又はDC/DCコンバータ1が故障した場合は、蓄電器2が一定時間だけ負荷群200に動作電力を供給する。
低圧電池100がリチウムイオン電池等の非水電解質二次電池である場合、低温時に電解液中のイオンの動きが遅くなって放電特性が低下し、大電流放電での電圧低下が大きくなる。極度の低温下では、電解液中のリチウムイオンがリチウム金属として析出する可能性も指摘されている。そこで本実施形態1では、電源制御部4が、車両Cの始動時に温度センサ41から取得した低圧電池100の温度が所定温度より低い場合、DC/DCコンバータ1に低圧電池100の放電及び蓄電器2の充電と、蓄電器2の放電及び低圧電池100の充電とを交互に実行させる。この間に低圧電池100の内部抵抗に流れる充放電電流でジュール熱が発生して低圧電池100が昇温されるため、放電特性の低下が緩和される。但し、内部抵抗に生じる電圧降下によって、低圧電池100の電圧が過電圧とならないように留意する。
ここで、低圧電池100がリチウムイオン電池である場合の特性について説明する。図2は、低圧電池100の等価回路モデルの一例を示す説明図である。等価回路モデルは、低圧電池100の内部インピーダンスを表すものであり、例えば、開放電圧OCVを有する電圧源と、抵抗R1と、抵抗R2〜R5夫々とキャパシタC2〜C5夫々との並列回路が4個直列に接続された回路との組み合わせで構成される。開放電圧OCVは、正極、負極及び電解質の静的なつり合いで決まり、内部インピーダンスは動的なメカニズムで決まる。充電電流又は放電電流が流れる場合、OCVから内部インピーダンスによる電圧降下を差し引いた電池電圧が端子電圧として外部から観測される。
より具体的には、抵抗R1は、例えば、電解液バルクの抵抗を表し、抵抗R2〜R5は、例えば、界面電荷移動抵抗及び拡散インピーダンスを表し、キャパシタC2〜C5は、例えば、電気二重層キャパシタンスを表す。電解液バルクの抵抗は、電解液中でのリチウム(Li)イオンの伝導抵抗、正極及び負極での電子抵抗などを含む。界面電荷移動抵抗は、活物質表面における電荷移動抵抗及び被膜抵抗等を含む。拡散インピーダンスは、活物質粒子内部へのリチウムイオンの拡散過程に起因するインピーダンスである。
図3は、低圧電池100のインピーダンススペクトルの一例を示す説明図である。図3において、横軸はインピーダンスZの実数成分Zrを示し、縦軸はインピーダンスZの虚数成分Ziを示す。実線は比較的新しい低圧電池100を常温の環境下に置いた場合の特性を表し、破線は劣化した場合又は低温の環境下に置いた場合の低圧電池100の特性を表す。図3に示すように、低圧電池100が劣化したり低温の環境下に置かれたりするとインピーダンススペクトルの円弧が大きくなり、内部インピーダンスが大きくなるが、虚数成分Ziがゼロとなるいわゆる共振周波数は略一定であり、共振周波数における実数成分の大きさも略一定である。
低圧電池100の内部抵抗Rは、電解液バルクの抵抗Rs及び界面電荷移動抵抗Rcが主要部分を占める。一方、交流インピーダンス法での測定周波数を、例えば1kHz程度の周波数から0.1Hz程度の周波数へと低下させた場合、低圧電池100の内部インピーダンスは、共振周波数で虚数成分Ziがゼロとなり、更に境界周波数域と称する領域(図3の符号fb,fb’で示す付近)で極値をとり、その後再び増加に転じる。この増加は拡散インピーダンスが寄与することが知られており、境界周波数域より高い周波数では、低圧電池100の内部インピーダンスが、電解液バルクの抵抗Rsと界面電荷移動抵抗Rcとの合計値で近似される。
上述したように、低圧電池100に流れる充放電電流Iによって内部抵抗Rにジュール熱を発生させる場合、内部抵抗Rの電圧降下がI×Rで表されるのに対してジュール熱はI2 ×Rに比例する。よって、電圧降下を一定にしてジュール熱を大きくするには、内部抵抗Rが小さくなる周波数の逆数である周期で低圧電池100を充放電すればよい。具体的には、共振周波数の逆数である周期で充放電するのが理想的であるが、内部インピーダンスの絶対値がその最小値より所定値だけ大きい値以下となる周波数の逆数で表される周期で充放電することが好ましい。より好ましくは、内部インピーダンスの虚数成分の絶対値が第2の値以下となる周波数の逆数で表される周期で充放電する。
次に、DC/DCコンバータ1の構成と動作について説明する。図4は、DC/DCコンバータ1の構成例を示すブロック図である。DC/DCコンバータ1は、MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field Effect Transistor:以下、トランジスタという)等のスイッチング素子を含む2つのアームA,Bを有するフルブリッジ回路と、各トランジスタをオン/オフに駆動する駆動回路11を有する駆動制御部10とを備える。
アームAのトランジスタQ1は、ドレインが平滑用のコンデンサC11の一端に接続されると共に抵抗器R11を介して低圧電池100の一端に接続され、ソースがトランジスタQ2のドレイン及びインダクタL1の一端に接続され、ゲートが駆動回路11に接続されている。トランジスタQ2は、ソースが共通電位に接続され、ゲートが駆動回路11に接続されている。コンデンサC11の他端及び低圧電池100の他端は、共通電位に接続されている。抵抗器R11の両端は増幅器Z1の入力端子に接続されている。増幅器Z1は電流センスアンプであり、抵抗器R11に流れる電流に比例した電圧を駆動制御部10に与えるようになっている。
アームBのトランジスタQ3は、ドレインが平滑用のコンデンサC12の一端及び蓄電器2の一端に接続され、ソースがトランジスタQ4のドレイン及びインダクタL1の他端に接続され、ゲートが駆動回路11に接続されている。トランジスタQ4は、ソースが共通電位に接続され、ゲートが駆動回路11に接続されている。コンデンサC12の他端及び蓄電器2の他端は、共通電位に接続されている。
駆動制御部10は、駆動回路11に加えて、充放電電流の基準となる基準電流の波形を表す電圧を発生する基準電流波形回路12と、PWM信号を生成するための三角波を発生して駆動回路11に与える三角波発生回路13と、増幅器14と、コンパレータ15とを有する。駆動回路11には、低圧電池100の電圧V1及び蓄電器2の電圧V2が与えられる。基準電流波形回路12は、本実施形態1では正弦波状の電圧を発生するが、矩形波状、三角波状等の他の波形を発生するものであってもよい。
増幅器14は、例えば非反転入力端子が増幅器Z1の出力端子に接続され、反転入力端子が基準電流波形回路12の出力端子に接続されている。増幅器14はエラーアンプであり、正弦波状に変化する基準電流に対する、抵抗器R11に流れる電流の誤差を増幅して、誤差電圧を駆動回路11に与える。
コンパレータ15は、例えば非反転入力端子が基準電流波形回路12の出力端子に接続され、反転入力端子が共通電位に接続されている。コンパレータ15は、基準電流の波形を表す正弦波状の電圧の極性が正であるか否かに応じて、放電又は充電を示す信号を駆動回路11に与える。
駆動回路11は、コンパレータ15から与えられる放電又は充電を示す信号に応じて、アームA,Bを有するフルブリッジ回路による電圧の変換方向を決定する。駆動回路11は、決定した電圧の変換方向と、電圧V1及びV2の大きさとに応じて、アームA,B夫々による降圧、昇圧又は素通しの動作を決定する。
アームA又はBの動作が降圧に決定された場合、駆動回路11からトランジスタQ1又はQ3にPWM信号が与えられる。アームA又はBの動作が昇圧に決定された場合、駆動回路11からトランジスタQ2又はQ4にPWM信号が与えられる。PWM信号は、例えば増幅器14からの誤差電圧と、三角波発生回路13からの三角波とを比較することによって生成される。アームA又はBの動作が素通しに決定された場合、トランジスタQ1又はQ3がオンに固定され、トランジスタQ2又はQ4がオフに固定される。いわゆるデッドタイムを除けば、トランジスタQ1及びQ2、並びにトランジスタQ3及びQ4は相補的にオンされる。
図5は、低圧電池100の充電及び放電と、DC/DCコンバータ1による昇圧及び降圧との関係を示すタイミングチャートである。図5に5段に分けて示すタイミングチャートでは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてあり、縦軸は電圧又は状態を表す。最上段のタイミングチャートは、充放電電流の基準電流の時間変化を表す。ここでの基準電流は、低圧電池100の共振周波数に近い周波数で大きさが変化する正弦波状の電流である。この周波数は、低圧電池100の内部インピーダンスの絶対値がその最小値に所定値だけ近い値以下となる周波数であり、内部インピーダンスの虚数成分の絶対値がゼロに近い第2の値以下となる周波数でもある。
上から2段目のタイミングチャートは、基準電流の時間変化に応じて決定される放電及び充電の状態が継続する期間を表す。上から3段目のタイミングチャートは、駆動回路11に与えられる電圧V1及びV2の高低関係が変化するタイミングの一例を表す。上から4段目及び5段目のタイミングチャートは、放電及び充電の状態と、電圧V1及びV2の高低関係とに基づいて決定されるアームA及びBによる降圧及び昇圧の動作が継続する期間を表す。
ここでは、時刻t0からt2までの期間に低圧電池100が放電され、時刻t2からt4までの期間に低圧電池100が充電されるものとする。また、時刻t0からt1(t0<t1<t2)までの期間中と、時刻t3からt4(t2<t3<t4)までの期間中は、電圧V1が電圧V2より高く、時刻t1からt3までの期間中は、電圧V1が電圧V2より低いものとする。基準電流が矩形波状である場合であっても、上記と同様の放電及び充電期間と、夫々の期間における上記と同様の電圧関係を想定することができる。
例えば、低圧電池100の放電が決定された期間のうち、電圧V1が電圧V2より高い時刻t0からt1までの期間中は、アームBが素通しに制御され、且つアームAによって電圧V1が降圧され、この降圧期間中に抵抗器R11を流れる電流が、基準電流の時間変化に追従して変化するようにPWM制御される。電圧V1が電圧V2より低い時刻t1からt2までの期間中は、アームAが素通しに制御され、且つアームBによって電圧V1が昇圧され、この昇圧期間中に抵抗器R11を流れる電流が、基準電流の時間変化に追従して変化するようにPWM制御される。時刻t1にて、アームAによる降圧からアームBによる昇圧に切り替える方法については、様々な技術が既に提案されているので、ここでの説明を省略する。
同様に、低圧電池100の充電が決定された期間のうち、電圧V1が電圧V2より低い時刻t2からt3までの期間中は、アームAが素通しに制御され、且つアームBによって電圧V2が降圧され、この降圧期間中に抵抗器R11を流れる電流が、基準電流の時間変化に追従して変化するようにPWM制御される。電圧V1が電圧V2より高い時刻t3からt4までの期間中は、アームBが素通しに制御され、且つアームAによって電圧V2が昇圧され、この昇圧期間中に抵抗器R11を流れる電流が、基準電流の時間変化に追従して変化するようにPWM制御される。
以上の駆動制御部10の動作説明は、ハードウェアによって電圧信号等を処理する場合を例にしたものであるが、マイクロコンピュータ等が実行するソフトウェアによって信号処理を行い、その結果によってトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4を駆動するようにしてもよい。また、以上の動作説明は、電圧V1と電圧V2との高低関係が一意に定まらないことを前提としていたが、例えば電圧V1が常に電圧V2より高い場合は、アームBが不要となり、トランジスタQ4が削減され、トランジスタQ3が導線で置き換えられる。同様に、電圧V1が常に電圧V2より低い場合は、アームAが不要となり、トランジスタQ2が削減され、トランジスタQ1が導線で置き換えられる。
次に、充放電電流によって低圧電池100を昇温した場合の電池温度の実測値について説明する。図6は、低圧電池100を昇温した場合の電池温度の時間変化を示すグラフである。図6の上下2段に分けて示すグラフは、何れも同一の時間軸(t)を横軸にしてあり、縦軸は低圧電池100の温度(℃)を表す。上段のグラフは、正弦波状の充放電電流で昇温した場合の温度変化を示すものであり、下段のグラフは、比較のために矩形波状の充放電電流で昇温した場合の温度変化を示すものである。
実測に用いた低圧電池100は、容量が3Ahの3つの平板状のセル(単位電池)を、板面同士を重ね合わせてモジュール化したものである。このうち中央のセルの温度変化を実線で示し、他の2つのセルの温度変化を破線及び一点鎖線で示す。温度の測定点は、各セルにおける板面の四隅付近のうち、特定の1点を選択した。充放電電流の大きさは90Ap−pである。昇温開始時の低圧電池100の温度は−30℃である。
図6の上段に示すように、正弦波状の充放電電流で昇温した場合は、概ね15分で電池温度が10℃程度上昇する。また、矩形波状の充放電電流で昇温した場合は、概ね7分で電池温度が10℃程度上昇する。何れの場合であっても、30分程度の充放電を継続する間に、低圧電池100の端子電圧が過電圧となることはなく、特段の異常が認められなかった。
以上のように本実施形態1によれば、DC/DCコンバータ1が、車載の低圧電池100と、電力を一時的に蓄電する蓄電器2との間に接続されており、低圧電池100の放電及び蓄電器2の充電と、蓄電器2の放電及び低圧電池100の充電とを交互に行う。この場合の充放電は、所定の周期、且つ所定の電流波形で行われる。従って、同じ充放電電流の大きさで比較して低圧電池100の昇温効果が比較的大きい周期、且つ、低圧電池100の端子電圧の上昇量が比較的少ない電流波形で充放電が行われるため、低圧電池100を比較的短時間で安全に昇温することが可能となる。
また、実施形態1によれば、低圧電池100がリチウムイオン電池を含む非水電解質二次電池であるため、低温時に蓄電器2との間で相互に充放電させて昇温することにより、電解液中のイオンの移動度が大きくなって低圧電池100の放電特性の低下を好適に防止することができる。
更に、実施形態1によれば、蓄電器2が電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ又はリチウムイオン電池であり、急速な充放電特性に優れているため、負荷電流の急激な変動による負荷群200の電圧変動を好適に防止することができる。また、低圧電池100の昇温時にこれらのキャパシタ又はリチウムイオン電池も同時に昇温されるため、充放電特性の低下を防止することができる。
更に、実施形態1によれば、内部インピーダンスの絶対値がその最小値に所定値だけ近い値以下となる周波数の逆数で表される周期で低圧電池100を充放電することにより、充放電電流の大きさに対する低圧電池100の電圧変動幅が比較的小さいため、低圧電池100の劣化を防止することができる。
更に、実施形態1によれば、内部インピーダンスの虚数成分の絶対値がゼロに近い第2の値以下となる周波数の逆数で表される周期で低圧電池100を充放電することにより、低圧電池100の充放電電流のうち、内部インピーダンスの実数成分に流れる電流が相対的に大きくなってジュール熱を発生させるため、低圧電池100を効率的に昇温することができる。
更に、実施形態1によれば、充放電の電流波形が正弦波状である場合、充放電電流に含まれる高調波成分が比較的少ないため、充放電の周期を適当に選択することにより、充放電電流の大きさに対する低圧電池100の電圧変動幅を比較的小さく抑えることができる。また、充放電の電流波形が矩形波状である場合、同じ充放電電流のピーク値で比較して低圧電池100の昇温効果を比較的大きくすることができる。
(変形例1)
実施形態1は、負荷群200が蓄電器2に直接的に接続される形態であるのに対し、変形例1は、負荷群200が低圧電池100に直接的に接続される形態である。図7は、変形例1に係る電源システムS1の構成例を示すブロック図である。電源システムS1は、電力を一時的に蓄電する蓄電器2と、蓄電器2の電圧を変換して低圧電池100及び負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、蓄電器2及び低圧電池100の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムS1に含まれていてもよい。
実施形態1は、負荷群200が蓄電器2に直接的に接続される形態であるのに対し、変形例1は、負荷群200が低圧電池100に直接的に接続される形態である。図7は、変形例1に係る電源システムS1の構成例を示すブロック図である。電源システムS1は、電力を一時的に蓄電する蓄電器2と、蓄電器2の電圧を変換して低圧電池100及び負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、蓄電器2及び低圧電池100の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムS1に含まれていてもよい。
低圧電池100は、電池電圧又はSOCが低下した場合に、高圧電池300の電圧を降圧するDC/DCコンバータ3により充電される。DC/DCコンバータ3が電源システムSに含まれてもよい。その他の接続構成については実施形態1の図1に示すものと同様であるため、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
本変形例1に係る構成において、低圧電池100が適当に充電されている場合、低圧電池100が負荷群200に定常的に電源電圧を供給することにより、負荷群200に動作電力が供給される。DC/DCコンバータ3が高圧電池300の電圧を変換して負荷群200及び低圧電池100に定常的に電源電圧を供給し、低圧電池100がこれをバックアップするようにしてもよい。DC/DCコンバータ1は、適時低圧電池100の電圧を変換して蓄電器2を充電する。
負荷群200に誘導性負荷が含まれている場合、上記電源電圧が急激に上昇したときは、DC/DCコンバータ1が電源電圧を変換して蓄電器2を充電することにより、電源電圧の変動を抑える。また、上記電源電圧が急激に低下したときは、DC/DCコンバータ1が蓄電器2の電圧を変換して負荷群200に供給することにより、電源電圧の変動を抑える。低圧電池100が故障した場合は、蓄電器2がDC/DCコンバータ1を介して一定時間だけ負荷群200に動作電力を供給する。
以上のように本変形例1によれば、低圧電池100に直接的に負荷群200が接続されているため、低圧電池100から負荷群200に供給される電力にロスが生じるのを防止することができる。
また、実施形態1及び変形例1によれば、DC/DCコンバータ3によって車両Cの駆動用の高圧電池300の電圧が降圧され、低圧電池100に電力が供給される。従って、二次電池のSOCが低下した場合は、高圧電池300によって低圧電池100を充電したり、負荷群200に電力を供給したりすることができる。
また、実施形態1及び変形例1によれば、電源システムS及びS1には、蓄電器2に加えてDC/DCコンバータ3が更に含まれており、これらをDC/DCコンバータ1と一体的に管理することができる。
(変形例2)
実施形態1は、低圧電池100がDC/DCコンバータ3及び1を介して高圧電池300からの電力によって充電される形態であるのに対し、変形例2は、低圧電池100がDC/DCコンバータ1を介して車載のオルタネータ400(車載発電機に相当)からの電力で充電される形態である。図8は、変形例2に係る電源システムS2の構成例を示すブロック図である。電源システムS2は、低圧電池100の電圧を変換して車載の負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1と、負荷群200に接続されて電力を一時的に蓄電する蓄電器2とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、低圧電池100及び蓄電器2の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムSに含まれていてもよい。
実施形態1は、低圧電池100がDC/DCコンバータ3及び1を介して高圧電池300からの電力によって充電される形態であるのに対し、変形例2は、低圧電池100がDC/DCコンバータ1を介して車載のオルタネータ400(車載発電機に相当)からの電力で充電される形態である。図8は、変形例2に係る電源システムS2の構成例を示すブロック図である。電源システムS2は、低圧電池100の電圧を変換して車載の負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1と、負荷群200に接続されて電力を一時的に蓄電する蓄電器2とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、低圧電池100及び蓄電器2の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムSに含まれていてもよい。
低圧電池100は、車両Cのエンジンに連動して発電するオルタネータ400が発電した電圧を変換するDC/DCコンバータ1により随時充電される。車両Cは、DC/DCコンバータ3及び高圧電池300を搭載していない。その他の接続構成については実施形態1の図1に示すものと同様であるため、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
本変形例2に係る構成において、オルタネータ400が発電していない場合、DC/DCコンバータ1が低圧電池100の電圧を変換して負荷群200及び蓄電器2に電源電圧を供給することにより、負荷群200に動作電力が供給され、蓄電器2が電源電圧まで充電される。負荷群200に誘導性負荷が含まれている場合、上記電源電圧が短時間内に急変動したときは、蓄電器2が電源電圧の変動を抑える。低圧電池100又はDC/DCコンバータ1が故障した場合は、蓄電器2が一定時間だけ負荷群200に動作電力を供給する。
(変形例3)
変形例2は、低圧電池100がDC/DCコンバータ1を介して車載のオルタネータ400からの電力で充電される形態であるのに対し、変形例3は、低圧電池100がオルタネータ400からの電力で直接的に充電される形態である。図9は、変形例3に係る電源システムS3の構成例を示すブロック図である。電源システムS3は、低圧電池100の電圧を変換して車載の負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1と、負荷群200に接続されて電力を一時的に蓄電する蓄電器2とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、低圧電池100及び蓄電器2の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムSに含まれていてもよい。
変形例2は、低圧電池100がDC/DCコンバータ1を介して車載のオルタネータ400からの電力で充電される形態であるのに対し、変形例3は、低圧電池100がオルタネータ400からの電力で直接的に充電される形態である。図9は、変形例3に係る電源システムS3の構成例を示すブロック図である。電源システムS3は、低圧電池100の電圧を変換して車載の負荷群200に電力を供給するDC/DCコンバータ1と、負荷群200に接続されて電力を一時的に蓄電する蓄電器2とを少なくとも備える。DC/DCコンバータ1は、低圧電池100及び蓄電器2の間に接続されており、双方向に電圧を変換する。低圧電池100が電源システムSに含まれていてもよい。
低圧電池100は、車両Cのエンジンに連動して発電するオルタネータ400が発電した電力により随時充電される。車両Cは、DC/DCコンバータ3及び高圧電池300を搭載していない。その他の接続構成については実施形態1の図1に示すものと同様であるため、実施形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
本変形例3に係る構成において、オルタネータ400が発電していない場合、DC/DCコンバータ1が低圧電池100の電圧を変換して負荷群200及び蓄電器2に電源電圧を供給することにより、負荷群200に動作電力が供給され、蓄電器2が電源電圧まで充電される。負荷群200に誘導性負荷が含まれている場合、上記電源電圧が短時間内に急変動したときは、蓄電器2が電源電圧の変動を抑える。低圧電池100又はDC/DCコンバータ1が故障した場合は、蓄電器2が一定時間だけ負荷群200に動作電力を供給する。
以上のように本変形例3並びに実施形態1及び変形例2によれば、蓄電器2に直接的に負荷群200が接続されているため、負荷電流の急激な変動を蓄電器2によって時間遅れなく吸収することができる。
また、実施形態1及び変形例1〜3によれば、電源システムS及びS1〜S3に含まれる蓄電器2を、低圧電池100と同時に昇温することができる。
更に、実施形態1及び変形例1〜3によれば、電源システムS及びS1〜S3には、蓄電器2に加えて低圧電池100が更に含まれており、これらをDC/DCコンバータ1と一体的に管理することができる。
更に、変形例2及び3によれば、オルタネータ400から低圧電池100に電力が供給される。従って、低圧電池100のSOCが低下した場合は、オルタネータ400によって低圧電池100を充電したり、負荷群200に電力を供給したりすることができる。
更に、実施形態1及び変形例1〜3によれば、電源制御部4が低圧電池100の温度に基づいてDC/DCコンバータ1に充放電させるため、低圧電池100の温度が所定温度より低いために低圧電池100の昇温が必要とされる場合に、DC/DCコンバータ1によって低圧電池100及び蓄電器2を相互に充放電することができる。
1、3 DC/DCコンバータ
2 蓄電器
4 電源制御部
41 温度センサ
10 駆動制御部
11 駆動回路
12 基準電流波形回路
13 三角波発生回路
14 増幅器
15 コンパレータ
100 低圧電池
200 負荷群
300 高圧電池
400 オルタネータ
A、B アーム
C 車両
Q1、Q2、Q3、Q4 トランジスタ
C11、C12 コンデンサ
L1 インダクタ
R11 抵抗器
Z1 増幅器
2 蓄電器
4 電源制御部
41 温度センサ
10 駆動制御部
11 駆動回路
12 基準電流波形回路
13 三角波発生回路
14 増幅器
15 コンパレータ
100 低圧電池
200 負荷群
300 高圧電池
400 オルタネータ
A、B アーム
C 車両
Q1、Q2、Q3、Q4 トランジスタ
C11、C12 コンデンサ
L1 インダクタ
R11 抵抗器
Z1 増幅器
Claims (15)
- 車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータであって、
前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するようにしてあるDC/DCコンバータ。 - 前記二次電池は、リチウムイオン電池を含む非水電解質二次電池である請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記蓄電器は、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ又はリチウムイオン電池を含む請求項1又は2に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記周期は、前記二次電池の内部インピーダンスの絶対値が該絶対値の最小値より所定値だけ大きい値以下となる周波数の逆数である請求項1から3の何れか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記周期は、前記内部インピーダンスの虚数成分の絶対値が第2の値以下となる周波数の逆数である請求項4に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記電流波形は、正弦波状又は矩形波状である請求項1から5の何れか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記蓄電器は、前記車両の負荷に接続される請求項1から6の何れか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 前記二次電池は、前記車両の負荷に接続される請求項1から6の何れか1項に記載のDC/DCコンバータ。
- 請求項1から8の何れか1項に記載のDC/DCコンバータと、前記蓄電器とを備える電源システム。
- 前記二次電池を更に備える請求項9に記載の電源システム。
- 前記二次電池は、前記車両に搭載される第2の二次電池の電圧を降圧する第2のDC/DCコンバータによって充電される請求項9又は10に記載の電源システム。
- 前記第2のDC/DCコンバータを更に備える請求項11に記載の電源システム。
- 前記二次電池は、前記車両に搭載されたエンジンに連動して発電する車載発電機によって充電される請求項9又は10に記載の電源システム。
- 前記二次電池の温度を検出する検出部から取得した検出結果に基づいて前記DC/DCコンバータに前記二次電池及び蓄電器を充放電させる電源制御部を更に備える請求項9から13の何れか1項に記載の電源システム。
- 車両に搭載された二次電池及び電力を一時的に蓄電する蓄電器の間に接続されるDC/DCコンバータで前記二次電池を充放電する方法であって、
前記二次電池及び蓄電器を所定の周期で、且つ所定の電流波形で相互に充放電するステップを含む二次電池の充放電方法。
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KR20230019376A (ko) * | 2021-07-29 | 2023-02-08 | 컨템포러리 엠퍼렉스 테크놀로지 씨오., 리미티드 | 충방전 장치, 배터리 충전 방법 및 충방전 시스템 |
-
2018
- 2018-01-22 JP JP2018008251A patent/JP2019129555A/ja active Pending
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