JP2019129072A - 走査電子顕微鏡および測定方法 - Google Patents

走査電子顕微鏡および測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定時間の短縮を図ることができる走査電子顕微鏡を提供する。【解決手段】走査電子顕微鏡100は、FIB鏡筒20と、SEM鏡筒10と、FIB鏡筒20およびSEM鏡筒10を制御する制御部50と、を含み、制御部50は、試料Sの断面が、所定の間隔で繰り返し露出されるようにFIB鏡筒20を制御する処理と、試料Sの断面が露出されるごとに、試料Sの断面に電子ビームを照射して第1画像を取得する第1の測定を行う処理と、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに、試料Sの断面に電子ビームを照射して第2画像を取得する第2の測定を行う処理と、を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、走査電子顕微鏡および測定方法に関する。
近年、集束イオンビーム(Focused Ion Beam、FIB)装置を備えた走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope、SEM)が注目されている。
例えば、特許文献1には、集束イオンビーム装置を備えた走査電子顕微鏡を用いて、試料に向けて集束イオンビームを照射し、試料の断面を露出させる断面露出工程と、試料の断面に電子ビームを照射して試料の断面像を取得する断面像取得工程と、を試料の所定方向に沿って設定間隔ごとに繰り返し行って、試料の複数の断面像を得る観察方法が開示されている。得られた複数の断面像から、試料の三次元画像を構築することができる。
特開2015−50126号公報
特許文献1では、試料の断面においてSEM像を取得しているが、SEM像に加えてEDS(Energy Dispersive X-ray Spectrometry)マッピング像を取得することもできる。この結果、得られた複数のEDSマッピングデータから三次元画像を構築することができる。
しかしながら、EDSマッピングデータを取得する測定は、SEM像を取得する測定に比べて、測定に時間がかかってしまう。そのため、複数のSEM像に加えて、複数のEDSマッピング像を取得するためには、長時間の測定を行わなければならない。
本発明に係る走査電子顕微鏡の一態様は、
試料にイオンビームを照射するイオンビーム鏡筒と、
前記試料に電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、
前記試料からの第1信号を検出する第1検出器と、
前記第1検出器からの検出信号に基づいて第1画像を生成する第1画像生成部と、
前記試料からの第2信号を検出する第2検出器と、
前記第2検出器からの検出信号に基づいて第2画像を生成する第2画像生成部と、
前記イオンビーム鏡筒および前記電子ビーム鏡筒を制御する制御部と、
を含み、
前記制御部は、
前記試料の断面が、所定の間隔で繰り返し露出されるように前記イオンビーム鏡筒を制御する処理と、
前記試料の断面が露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して前記第1画像を取得する第1の測定を行う処理と、
前記試料の断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して前記第2画像を取得する第2の測定を行う処理と、
を行い、
前記第1の測定の空間分解能は、前記第2の測定の空間分解能よりも高い。
このような走査電子顕微鏡では、制御部が、試料の断面が露出されるごとに第1の測定を行う処理と、試料の断面がn回露出されるごとに第2の測定を行う処理と、を行う。そのため、このような走査電子顕微鏡では、例えば、試料の断面が露出されるごとに第2の測定を行う場合と比べて、測定時間を短縮することができる。
本発明に係る測定方法の一態様は、
試料の断面を、所定の間隔で繰り返し露出させる工程と、
前記試料の断面が露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して第1画像を取得する第1の測定を行う工程と、
前記試料の断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して第2画像を取得する第2の測定を行う工程と、
を含み、
前記第1の測定の空間分解能は、前記第2の測定の空間分解能よりも高い。
このような測定方法では、試料の断面が露出されるごとに第1の測定を行う工程と、試料の断面がn回露出されるごとに第2の測定を行う工程と、を含むため、例えば、試料の断面が露出されるごとに第2の測定を行う場合と比べて、測定時間を短縮することができる。
本実施形態に係る走査電子顕微鏡の構成を示す図。 集束イオンビームで試料の断面を加工している様子を模式的に示す図。 集束イオンビームで試料の断面を加工している様子を模式的に示す図。 二次電子の発生領域および特性X線の発生領域を模式的に示す図。 走査電子顕微鏡の制御部の処理の一例を示すフローチャート。 SEM像シリーズを用いて得られた三次元再構築像を模式的に示す図。 EDSマッピング像シリーズを用いて得られた三次元再構築像を模式的に示す図。 第2変形例に係る走査電子顕微鏡を模式的に示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 電子顕微鏡
まず、本実施形態に係る電子顕微鏡について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る走査電子顕微鏡100の構成を示す図である。
走査電子顕微鏡100は、SEM鏡筒10と、SEM鏡筒駆動装置12と、FIB鏡筒20と、FIB鏡筒駆動装置22と、二次電子検出器30と、SEM像生成部32と、EDS検出器40と、EDSマッピング像生成部42と、制御部50と、操作部60と、表示部62と、記憶部64と、を含む。
SEM鏡筒10は、電子ビームの形成と、電子ビームの走査と、を行うための光学系である。SEM鏡筒10は、電子ビームを放出する電子源(電子銃)と、電子ビームを集束するレンズ系と、電子ビームを走査するための走査コイルと、を含んで構成されている。SEM鏡筒10は、SEM鏡筒駆動装置12によって動作が制御される。
FIB鏡筒20は、集束イオンビームの形成と、集束イオンビームの走査と、を行うための光学系である。FIB鏡筒20は、イオンビームを放出するイオン源(イオン銃)と、イオンビームを集束するためのレンズ系と、集束されたイオンビームを走査するための偏向器と、を含んで構成されている。FIB鏡筒20は、FIB鏡筒駆動装置22によって動作が制御される。
二次電子検出器30(第1検出器の一例)は、試料Sに電子ビームが照射されることによって試料Sから放出された二次電子(第1信号の一例)を検出する。
SEM像生成部32(第1画像生成部の一例)は、二次電子検出器30から出力された検出信号に基づいて、走査電子顕微鏡像(以下「SEM像」ともいう、第1画像の一例)を生成する。SEM像生成部32は、例えば、複数の記憶領域を有するフレームメモリを含んで構成されている。SEM像生成部32では、走査信号に基づき指定されたアドレスの記憶領域に二次電子検出器30からの検出信号を格納する。これにより、SEM像(二次電子像)を取得できる。
なお、ここでは、走査電子顕微鏡100が二次電子検出器30を備え、SEM像として二次電子像を取得する場合について説明するが、図示はしないが、走査電子顕微鏡100が反射電子検出器を備え、SEM像として反射電子像を取得してもよい。また、走査電子顕微鏡100が、二次電子検出器と反射電子検出器の両方を備えていてもよい。
EDS検出器40(第2検出器の一例)は、試料Sに電子ビームが照射されることによって試料Sから放出された特性X線(第2信号の一例)を検出する。
EDSマッピング像生成部42(第2画像生成部の一例)は、EDS検出器40から出力された検出信号に基づいて、EDSマッピング像(第2画像の一例)を生成する。EDSマッピング像生成部42は、例えば、走査信号に基づき電子ビームの照射位置を特定し、当該照射位置における検出信号から指定された元素のX線強度を得て、指定された元素のEDSマッピング像を生成する。
SEM像生成部32およびEDSマッピング像生成部42の機能は、各種プロセッサ(CPU(Central Processing Unit)等)でプログラムを実行することにより実現することができる。なお、SEM像生成部32およびEDSマッピング像生成部42は、制御部50に含まれていてもよい。
操作部60は、ユーザーによる操作に応じた操作信号を取得し、制御部50に送る処理を行う。操作部60は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイクなどである。ユーザーが操作部60を操作することにより、三次元再構築するための複数のSEM像(以下「SEM像シリーズ」ともいう)を得るための測定条件、および三次元再構築するための複数のEDSマッピング像(以下「EDSマッピング像シリーズ」ともいう)を得るための測定条件を入力することができる。
表示部62は、制御部50によって生成された像を表示するものである。表示部62は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイにより実現できる。
記憶部64は、制御部50が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部64は、制御部50の作業領域として用いられ、制御部50が各種プログラムに従って実行した算出結果等を一時的に記憶するためにも使用される。記憶部64は、RAM(Random Access Memory)や、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクなどにより実現できる。
制御部50は、記憶部64に記憶されているプログラムに従って、各種の制御処理や計算処理を行う。制御部50の機能は、各種プロセッサ(CPU(Central Processing Unit)等)でプログラムを実行することにより実現することができる。
制御部50は、SEM鏡筒10、FIB鏡筒20、二次電子検出器30、EDS検出器40を制御する。制御部50は、SEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを取得するための処理を行う。具体的には、制御部50は、試料Sの断面が所定の間隔で繰り返し露出されるようにFIB鏡筒20を制御する処理と、試料Sの断面が露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してSEM像を取得する測定(第1の測定の一例)を行う処理と、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してEDSマッピング像を取得する測定(第2の測定の一例)を行う処理と、を行う。制御部50の処理の詳細については、下記の「2. 測定方法」で説明する。
2. 測定方法
次に、本実施形態に係る測定方法について説明する。本実施形態では、SEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを得るための測定方法について説明する。
本実施形態に係る測定方法は、試料Sの断面を間隔Dで繰り返し露出させる工程と、試料Sの断面が露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してSEM像を取得する測定を行う工程と、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してEDSマッピング像を取得する測定を行う工程と、を含む。
まず、試料Sの断面を繰り返し露出させる工程について説明する。図2および図3は、集束イオンビームIBを用いて、試料Sの断面を加工している様子を模式的に示す図である。なお、図3には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。
試料Sは、SEM像シリーズを得るための測定およびEDSマッピング像シリーズを得るための測定が行われる前に、事前に加工される。事前加工は、図3に示すように、FIB加工により観察対象の周囲を切削し、SEM像およびEDSマッピング像を撮像する最初の断面(0スライス目の断面)が露出された状態となるように行われる。
試料Sの断面を繰り返し露出させる工程では、試料Sは、Z方向に、間隔Dで繰り返し断面が露出するようにFIB加工される。すなわち、間隔Dは、FIB加工の1スライスあたりの厚さである。FIB加工によって、試料SにはXY平面に平行な断面が形成される。FIB加工は、Z方向に向かって、設定されたZ方向の加工範囲に到達するまで行われる。
次に、SEM像を取得する測定を行う工程について説明する。SEM像を取得する測定は、電子ビームで試料Sの断面を走査して、試料Sから放出される二次電子を二次電子検出器30で検出し、SEM像生成部32が二次電子検出器30から出力された検出信号に基づきSEM像を生成することで行われる。
SEM像を取得する測定は、試料Sの断面が露出されるごとに行われる。すなわち、SEM像を取得する測定を行う間隔(測定間隔)は、間隔Dと一致する。SEM像を取得する測定を行う間隔とは、例えば、ある断面についてSEM像を取得する測定を行った後、次の断面についてSEM像を取得する測定を行った場合、2つの断面の間の距離をいう。
SEM像を取得する測定を試料Sの断面が露出されるごとに行うことでSEM像シリーズを取得することができる。
次に、EDSマッピング像を取得する測定を行う工程について説明する。EDSマッピング像を取得する測定は、電子ビームで試料Sの断面を走査して、試料Sから放出される特性X線をEDS検出器40で検出し、EDSマッピング像生成部42がEDS検出器40から出力された検出信号に基づきEDSマッピング像を生成することで行われる。
EDSマッピング像を取得する測定は、試料Sの断面がn回露出されるごとに行われる。すなわち、EDSマッピング像を取得する測定の間隔(測定間隔)は、SEM像を取得する測定の間隔のn倍である。すなわち、EDSマッピング像の測定間隔は、間隔Dのn倍である。
3. 制御部の処理
次に、走査電子顕微鏡100の制御部50の処理について説明する。走査電子顕微鏡100では、操作部60を介して、SEM像シリーズを得るための測定条件、およびEDSマッピング像シリーズを得るための測定条件が入力されると、SEM像シリーズを得るための測定、およびEDSマッピング像シリーズを得るための測定が自動で行われる。
まず、SEM像シリーズを得るための測定条件、およびEDSマッピング像シリーズを得るための測定条件について説明する。
図4は、電子ビームEBが試料Sに照射されたときの、二次電子の発生領域4、および特性X線の発生領域6を模式的に示す図である。
図4に示すように、二次電子と特性X線とは、発生領域や発生量が大きく異なる。そのため、SEM像を取得する測定と、EDSマッピング像を取得する測定とは、最高分解能および十分なSN比(signal-noise ratio)の像を得るために必要な測定時間が大きく異なる。具体的には、SEM像を取得する測定では、空間分解能は1nm程度であり、一枚のSEM像を取得するための測定時間は数秒〜数十秒である。これに対して、EDSマッピング像を取得する測定では、空間分解能は数百nm〜1μm程度であり、一枚のEDSマッピング像を取得するための測定時間は数分〜数十分である。SEM像シリーズを得るための測定条件、およびEDSマッピング像シリーズを得るための測定条件は、空間分解能の違い、および測定時間の違いを考慮して決定される。
SEM像シリーズを得るための測定条件は、例えば、SEM像の撮像領域と、SEM像のピクセル数と、SEM像の測定間隔と、を含む。
SEM像の撮像領域は、SEM像を撮像する領域であり、測定対象の大きさによって決まる。
SEM像は、例えば、横幅が1280ピクセル〜5120ピクセル程度である。ピクセル数が多いほど、画質が向上する。しかしながら、1ピクセルあたりの電子ビームの滞在時間が同じであれば、ピクセル数が多いほど、測定時間が長くなる。そのため、必要な画質と測定時間との兼ね合いからピクセル数を決定する。
なお、SEM像のピクセル数は、任意の数にすることが可能であるが、1ピクセルの大きさが測定の最高分解能に対して極端に小さすぎないようにすることが好ましい。例えば、撮像領域の横幅が10μmの場合、SEM像が横幅1280ピクセルであるときの、1ピクセルのX方向の長さは8nm程度である。また、SEM像が横幅5120ピクセルで
あるときの、1ピクセルのX方向の長さは2nm程度である。
SEM像の撮像領域とSEM像のピクセル数を決めることによって、SEM像の1ピクセルのX方向の長さおよびY方向の長さ、すなわち、三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さおよびY方向の長さが決まる。
SEM像の測定間隔は、例えば、SEM像を取得する測定の空間分解能に応じて決定する。SEM像の測定間隔は、間隔Dと一致する。SEM像の測定間隔は、SEM像シリーズを用いて得られた三次元再構築像の1ボクセルのZ方向の長さに相当する。三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さ、Y方向の長さ、およびZ方向の長さが等しいことが理想的である。
EDSマッピング像シリーズを得るための測定条件は、例えば、EDSマッピング像の撮像領域と、EDSマッピング像のピクセル数と、EDSマッピングの測定間隔と、を含む。
EDSマッピング像の撮像領域は、EDSマッピング像を撮像する領域であり、試料S中の測定対象の大きさによって決まる。SEM像シリーズとEDSマッピング像シリーズを両方取得する場合、SEM像の撮像領域とEDSマッピング像の撮像領域とを一致させることが好ましい。
EDSマッピング像は、SEM像に比べて、ピクセル数を少なくする。これは、EDSマッピング像を取得する測定は、上記のとおり、SEM像を取得する測定に比べて、空間分解能が低いためである。EDSマッピング像は、例えば、横幅が128〜512ピクセル程度である。すなわち、EDSマッピング像の横幅のピクセル数は、SEM像の横幅のピクセル数の1/10程度である。
EDSマッピング像のピクセル数は、任意の数にすることが可能であるが、1ピクセルの大きさが測定の最高分解能に対して極端に小さすぎないように決定する。例えば、撮像領域の横幅が10μmの場合、EDSマッピング像が横幅128ピクセルであるときの、1ピクセルのX方向の長さは80nm程度である。また、EDSマッピング像が横幅512ピクセルであるときの、1ピクセルのX方向の長さは20nm程度である。上記の通り、EDSマッピング像の1ピクセルのX方向の長さは、SEM像の1ピクセルのX方向の長さの10倍程度となる。
EDSマッピング像の撮像領域とEDSマッピング像のピクセル数を決めることによって、EDSマッピング像の1ピクセルのX方向の長さおよびY方向の長さ、すなわち、三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さおよびY方向の長さが決まる。
EDSマッピング像の測定間隔は、EDSマッピング像を取得する測定の空間分解能に応じて決定する。EDSマッピング像の測定間隔は、EDSマッピング像シリーズによる三次元再構築像の1ボクセルのZ方向の長さに相当する。EDSマッピング像の測定間隔は、SEM像の測定間隔のn倍(ただしnは2以上の整数)に設定される。すなわち、SEM像を取得する測定が試料Sの断面が露出されるごとに行われるのに対して、EDSマッピング像を取得する測定は、試料Sの断面がn回露出するごとに行われる。
ここで、上述したように、三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さ、Y方向の長さ、Z方向の長さは同じであることが理想的である。そのため、EDSマッピング像の測定間隔を、SEM像の測定間隔よりも大きくする。上述したように、EDSマッピング像の1ピクセルのX方向の長さ(すなわち、1ボクセルのX方向の長さ)は、SEM像の1ピ
クセルのX方向の長さの10倍程度である。そのため、EDSマッピング像の測定間隔を、SEM像の測定間隔の10倍程度に決定する。すなわち、SEM像を取得する測定が試料Sの断面が露出されるごとに行われるのに対して、EDSマッピング像を取得する測定は、試料Sの断面が10回露出するごとに行われる。
図5は、走査電子顕微鏡100の制御部50の処理の一例を示すフローチャートである。
操作部60を介して、SEM像シリーズを得るための測定条件、およびEDSマッピング像シリーズを得るための測定条件が入力されると、制御部50が入力された測定条件に基づいて、FIB鏡筒20、SEM鏡筒10、二次電子検出器30、SEM像生成部32、EDS検出器40、およびEDSマッピング像生成部42の動作を設定する(S100)。
具体的には、入力されたSEM像の測定間隔から、間隔Dが設定される。また、入力されたSEM像シリーズの測定範囲から、FIB加工を行うZ方向の範囲が設定される。FIB加工を行うZ方向の範囲は、間隔Dとスライス回数の乗算で表されるため、スライス回数で規定されてもよい。
また、入力されたSEM像の測定間隔から、SEM像の測定間隔、すなわちSEM像を取得するタイミングが設定される。また、入力されたSEM像の撮像領域およびピクセル数から、SEM像を取得する測定における電子ビームの走査条件が設定される。電子ビームの走査条件は、走査ピッチおよび走査速度を含む。
また、入力されたEDSマッピング像の測定間隔から、EDSマッピング像の測定間隔、すなわちEDSマッピング像を取得するタイミングが設定される。具体的には、上述した「n」の値が設定される。また、入力されたEDSマッピング像の撮像領域およびピクセル数から、EDSマッピング像を取得する測定における電子ビームの走査条件が設定される。
動作条件が設定されると、制御部50はSEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを取得する処理を開始する(S102)。
制御部50は、設定されたSEM像を取得する測定における電子ビームの走査条件に基づいて電子ビームで試料Sの断面が走査されるようにSEM鏡筒10を制御し、SEM像生成部32で生成されたSEM像を取得する(S104)。取得されたSEM像は、記憶部64に記憶される。
次に、制御部50は、設定されたEDSマッピング像の測定間隔に基づいて、現在の露出している試料Sの断面(すなわち、ここでは0スライス目の断面)においてEDSマッピング像を取得する測定を行うか否かを判定する(S106)。
試料Sの断面が10回露出するごとに行われるように設定されている場合、すなわちn=10の場合、事前加工で得られた断面(0スライス目の断面)、10スライス目の断面、20スライス目の断面、・・・においてEDSマッピング像を取得する測定を行うと判定される。
EDSマッピングを行うと判定された場合(S106のYes)、制御部50は、設定されたEDSマッピング像を取得する測定における電子ビームの走査条件に基づいて電子ビームで試料Sの断面が走査されるようにSEM鏡筒10を制御し、EDSマッピング像
生成部42で生成されたEDSマッピング像を取得する(S108)。取得されたEDSマッピング像は、記憶部64に記憶される。
EDSマッピング像を取得した後(S108の後)、またはEDSマッピングを行わないと判定された場合(S106のNo)、制御部50は、設定されたFIB加工を行うZ方向の範囲に基づいて、FIB加工を終了するか否かを判定する(S110)。
FIB加工を終了しないと判定された場合(S110のNo)、制御部50は、新たな断面を露出させるためのFIB加工が行われるようにFIB鏡筒20を制御する(S112)。制御部50は、設定された間隔Dに基づいて、FIB鏡筒20を制御する。これにより、試料Sが加工されて新たな断面が形成される。
次に、制御部50は、ステップS104に戻って、ステップS112で形成された新たな断面について、SEMを取得する処理を行う。制御部50は、ステップS104、ステップS106、ステップS108、ステップS110、ステップS112の処理を、FIB加工を終了すると判定される(S110のYes)まで繰り返し行う。この結果、SEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズが記憶部64に記録される。
FIB加工を終了すると判定された場合(S110のYes)、制御部50は処理を終了する。
制御部50は、記憶部64に記録された、SEM像シリーズ、およびEDSマッピング像シリーズから、それぞれ三次元再構築像を生成する。そして、表示部62に、SEM像シリーズを用いて得られた三次元再構築像、およびEDSマッピング像シリーズを用いて得られた三次元再構築像を表示させる。
図6は、SEM像シリーズを用いて得られた三次元再構築像を模式的に示す図である。
図6に示す三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さSは、SEM像を取得する測定における電子ビームのX方向の走査ピッチに対応し、1ボクセルのY方向の長さSは電子ビームのY方向の走査ピッチに対応している。また、SEM像シリーズを用いて得られた三次元再構築像の1ボクセルのZ方向の長さSは、SEM像の測定間隔、すなわち間隔Dに対応している。図6では、1ボクセルのX方向の長さS、1ボクセルのY方向の長さS、および1ボクセルのZ方向の長さSは等しく、理想的な三次元再構築像が得られている。
図7は、EDSマッピング像シリーズを用いて得られた三次元再構築像を模式的に示す図である。
図7に示す三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さEは、EDSマッピング像を取得する測定における電子ビームのX方向の走査ピッチに対応し、1ボクセルのY方向の長さEは電子ビームのY方向の走査ピッチに対応している。また、EDSマッピング像シリーズを用いて得られた三次元再構築像の1ボクセルのZ方向の長さEは、EDSマッピング像の測定間隔、すなわち、間隔Dのn倍に対応している。図7では、1ボクセルのX方向の長さE、1ボクセルのY方向の長さE、および1ボクセルのZ方向の長さEは等しく、理想的な三次元再構築像が得られている。
このように、走査電子顕微鏡100では、理想的な三次元再構築像を構築するためのSEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを、短時間で得ることができる。
例えば、SEM像を取得する測定の測定間隔に合わせてFIB加工の1スライスあたりの厚さ(すなわち間隔D)が設定されている場合、EDSマッピング像を取得する測定を試料Sの断面が露出されるごとに行うと、EDSマッピング像シリーズにおいて、Z方向のデータサンプリングが過剰になってしまう。
これに対して、走査電子顕微鏡100では、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとにEDSマッピング像を取得する測定を行うため、上記のように、断面が露出されるごとにEDSマッピング像を取得する測定を行う場合と比べて、測定時間を短縮することができる。
ここで、EDSマッピング像を取得する測定は、SEM像を取得する測定に比べて、測定時間が長いため、EDSマッピング像を取得する測定が過剰に行われることは、全測定時間に対して無駄な時間の占める割合が大きくなってしまう。このように測定に時間が掛かる測定を行う場合、走査電子顕微鏡100は、特に有効である。
走査電子顕微鏡100は、例えば、以下の特徴を有する。
走査電子顕微鏡100では、制御部50は、試料Sの断面が、間隔Dで繰り返し露出されるようにFIB鏡筒20を制御する処理と、試料Sの断面が露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してSEM像を取得する測定を行う処理と、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してEDSマッピング像を取得する測定を行う処理と、を行う。そのため、走査電子顕微鏡100では、SEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを取得する測定を短時間で行うことができる。
走査電子顕微鏡100では、SEM像を取得する測定を行う間隔の入力、およびEDSマッピング像を取得する測定の間隔の入力を受け付ける入力部としての操作部60を含み、制御部50は、入力されたSEM像を取得する測定を行う間隔に基づいて、FIB加工の1スライスあたりの厚さ(すなわち間隔D)を設定し、入力されたEDSマッピング像を取得する測定を行う間隔に基づいて、「n」を設定する。そのため、走査電子顕微鏡100では、SEM像を取得する測定を行う間隔およびEDSマッピング像を取得する測定を行う間隔を別々に設定可能である。
本実施形態に係る測定方法は、例えば、以下の特徴を有する。
本実施形態に係る測定方法では、試料Sの断面を、間隔Dで繰り返し露出させる工程と、試料Sの断面が露出されるごとに、試料Sの断面に電子ビームを照射してSEM像を取得する測定を行う工程と、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに、試料Sの断面に電子ビームを照射してEDSマッピング像を取得する測定を行う工程と、を含む。そのため、本実施形態に係る測定方法では、SEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを取得する測定を短時間で行うことができる。
4. 変形例
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
4.1. 第1変形例
まず、第1変形例について説明する。上述した実施形態では、ユーザーが操作部60を介してSEM像を取得する測定を行う間隔およびEDSマッピング像を取得する測定の間隔の入力することで、間隔Dおよび「n」が設定されていた。
これに対して、本変形例では、制御部50が、SEM像の撮像領域の大きさ(面積)およびSEM像のピクセル数から間隔Dを算出し、EDSマッピング像の撮像領域の大きさ(面積)およびEDSマッピング像のピクセル数から「n」を算出してもよい。
具体的には、制御部50は、SEM像の撮像領域の大きさおよびSEM像のピクセル数から1ピクセルのX方向の長さを求め、算出された1ピクセルのX方向の長さを、間隔Dとする。これにより、三次元再構築像の1ボクセルのX方向の長さ、Y方向の長さ、およびZ方向の長さを等しくできる。
また、制御部50は、EDSマッピング像の撮像領域の大きさおよびEDSマッピング像のピクセル数から1ピクセルのX方向の長さを求める。そして、EDSマッピング像の1ピクセルのX方向の長さを、SEM像の1ピクセルのX方向の長さと比較して、「n」を求める。
このように、第1変形例では、制御部50は、SEM像の撮像領域の大きさおよびSEM像のピクセル数に基づいて間隔Dを設定し、EDSマッピング像の撮像領域の大きさおよびEDSマッピング像のピクセル数に基づいて、「n」を設定する。そのため、理想的な三次元再構築像を得るための間隔Dおよび「n」を、容易に設定することができる。
なお、制御部50は、試料Sの材質、電子ビームの照射条件(加速電圧、照射電流、ビーム径等)から二次電子の発生領域の大きさを算出し、この算出結果から空間分解能を推定し、SEM像を取得する測定におけるX方向の走査ピッチ、Y方向の走査ピッチ、および間隔Dを設定してもよい。同様に、制御部50は、試料Sの材質、電子ビームの照射条件(加速電圧、照射電流、ビーム径等)から特性X線の発生領域の大きさを算出し、この算出結果から空間分解能を推定し、EDSマッピング像を取得する測定におけるX方向の走査ピッチ、Y方向の走査ピッチ、および「n」を設定してもよい。
4.2. 第2変形例
次に、第2変形例について説明する。図8は、第2変形例に係る走査電子顕微鏡200を模式的に示す図である。以下、第2変形例に係る走査電子顕微鏡200において、上述した走査電子顕微鏡100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上述した走査電子顕微鏡100は、図2に示すように、二次電子検出器30とEDS検出器40を備え、SEM像シリーズおよびEDSマッピング像シリーズを取得した。
これに対して、走査電子顕微鏡200は、図8に示すように、二次電子検出器30とEBSD(Electron Back Scatter Diffraction Patterns)検出器202を備え、SEM像シリーズおよびEBSDマッピング像シリーズを取得する。
まず、EBSD法について説明する。試料Sの表面に対して約70°方向から電子ビームを入射すると、電子は回折されて反射電子として試料Sから放出される。このとき現れる回折パターンをEBSD検出器202に投影し、得られた回折パターンから結晶方位を解析することができる。また、電子ビームで試料Sを走査してEBSDパターンを取得することでEBSDマッピング像を得ることができる。EBSDマッピング像では、例えば、結晶粒の方位や、結晶粒界、結晶相の違いなどを可視化することができる。
EBSDマッピング像を取得する測定の空間分解能は、SEM像を取得する測定の空間分解能よりも低い。そのため、EBSDマッピング像シリーズを取得する処理は、EDS
マッピング像を取得する処理と同様に行われる。
すなわち、制御部50は、試料Sの断面が、間隔Dで繰り返し露出されるようにFIB鏡筒20を制御する処理と、試料Sの断面が露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してSEM像を取得する測定を行う処理と、試料Sの断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに試料Sの断面に電子ビームを照射してEBSDマッピング像を取得する測定を行う処理と、を行う。これにより、走査電子顕微鏡200では、上述した走査電子顕微鏡100と同様に、測定時間を短縮することができる。
なお、上述した走査電子顕微鏡100では、SEM像を取得する測定およびEDSマッピング像を取得する測定を行い、走査電子顕微鏡200では、SEM像を取得する測定およびEBSDマッピング像を取得する測定を行ったが、本発明に係る走査電子顕微鏡において、画像を取得する測定の組み合わせは、これらの組み合わせに限定されない。
例えば、SEM像を取得する測定と軟X線を用いたマッピング像を取得する測定の組み合わせであってもよいし、SEM像を取得する測定とカソードルミネッセンスを用いたマッピング像を取得する測定であってもよい。軟X線を用いたマッピング像を取得する測定およびカソードルミネッセンスを用いたマッピング像を取得する測定は、ともに、SEM像を取得する測定よりも空間分解能よりが低い。そのため、これらの測定は、EDSマッピング像を取得する測定と同様に行われる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
4…発生領域、6…発生領域、10…SEM鏡筒、12…SEM鏡筒駆動装置、20…FIB鏡筒、22…FIB鏡筒駆動装置、30…二次電子検出器、32…SEM像生成部、40…EDS検出器、42…EDSマッピング像生成部、50…制御部、60…操作部、62…表示部、64…記憶部、100…走査電子顕微鏡、200…走査電子顕微鏡、202…EBSD検出器

Claims (6)

  1. 試料にイオンビームを照射するイオンビーム鏡筒と、
    前記試料に電子ビームを照射する電子ビーム鏡筒と、
    前記試料からの第1信号を検出する第1検出器と、
    前記第1検出器からの検出信号に基づいて第1画像を生成する第1画像生成部と、
    前記試料からの第2信号を検出する第2検出器と、
    前記第2検出器からの検出信号に基づいて第2画像を生成する第2画像生成部と、
    前記イオンビーム鏡筒および前記電子ビーム鏡筒を制御する制御部と、
    を含み、
    前記制御部は、
    前記試料の断面が、所定の間隔で繰り返し露出されるように前記イオンビーム鏡筒を制御する処理と、
    前記試料の断面が露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して前記第1画像を取得する第1の測定を行う処理と、
    前記試料の断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して前記第2画像を取得する第2の測定を行う処理と、
    を行い、
    前記第1の測定の空間分解能は、前記第2の測定の空間分解能よりも高い、走査電子顕微鏡。
  2. 請求項1において、
    前記第1の測定を行う間隔の入力、および前記第2の測定を行う間隔の入力を受け付ける入力部を含み、
    前記制御部は、
    前記第1の測定を行う間隔に基づいて、前記所定の間隔を設定し、
    前記第2の測定を行う間隔に基づいて、前記nを設定する、走査電子顕微鏡。
  3. 請求項1において、
    前記制御部は、
    前記第1画像の撮像領域の大きさおよび前記第1画像のピクセル数に基づいて、前記所定の間隔を設定し、
    前記第2画像の撮像領域の大きさおよび前記第2画像のピクセル数に基づいて、前記nを設定する、走査電子顕微鏡。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記第1の測定では、前記試料から放出された電子を検出して、走査電子顕微鏡像を取得し、
    前記第2の測定では、前記試料からのX線を検出して、EDSマッピング像を取得する、走査電子顕微鏡。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記第1の測定では、前記試料から放出された電子を検出して、走査電子顕微鏡像を取得し、
    前記第2の測定では、前記試料からの反射電子を検出して、EBSDマッピング像を取得する、走査電子顕微鏡。
  6. 試料の断面を、所定の間隔で繰り返し露出させる工程と、
    前記試料の断面が露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して第1画像を取得する第1の測定を行う工程と、
    前記試料の断面がn回(ただしnは2以上の整数)露出されるごとに、前記試料の断面に電子ビームを照射して第2画像を取得する第2の測定を行う工程と、
    を含み、
    前記第1の測定の空間分解能は、前記第2の測定の空間分解能よりも高い、測定方法。
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