JP2019124864A - 撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラム - Google Patents

撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】視覚障がい者等の使用者を補助し、対象物を容易かつ適切に撮像できるようにする撮像支援システム、撮像支援方法及び撮像支援プログラムを提供する。【解決手段】撮像装置14aを有し、取得した画像データに基づいて検出対象物Wの状態を検出する対象物検出部14を備える。使用者に知らせるべき誘導指示情報を作成する誘導制御部16を備える。誘導指示情報に基づいて音信号と振動信号を生成し、使用者が知覚できるように出力する信号出力部18を備える。対象物検出部14は、画像エリアGAの中の検出対象物領域WAを特定し、画像エリアGAに対する検出対象物領域WAの面積比率Kを算出する。誘導制御部16は、K1≦K<K2を満たさない時、使用者に対して、K1≦K<K2になるように、対象物検出部14が搭載された主スマートデバイス12と検出対象物Wの位置関係を変化させることを促す誘導指示情報を作成する。【選択図】図1

Description

本発明は、視覚障がい者等が撮像装置で物品等の対象物を撮像する時に、撮像する操作を補助する撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラムに関する。
従来、例えば特許文献1に開示されているように、視覚障がい者がスーパーマーケット等で商品を購入する際、手に取った商品の説明を、点字からだけではなくスマートフォン等の携帯端末の音声からも得られるようした商品説明システムがあった。この商品説明システムは、商品のラベルやデザイン面を画像情報として取り込むカメラ及び音声を出力するスピーカを備えた携帯端末と、携帯端末とネットワークを介して接続されたサーバとで構成されている。使用する時は、まず視覚障がい者が片方の手に商品を持ち、反対側の手に携帯端末を持って商品を撮像する操作を行う。すると、サーバが、携帯端末から受信した画像情報と、データベースに登録されている商品毎の画像情報とのマッチングを行い、該マッチングで特定された商品の音声情報をデータベースから抽出して携帯端末へ送信し、携帯端末が、この音声情報をスピーカから再生する、という動作を行う。
また、視覚障がい者は晴眼者よりも空間把握がしづらいので、商品とカメラ(携帯端末)の位置関係を自分の感覚だけで調節するのは簡単ではない。したがって、商品が適切に撮像されるようにするためには、視覚障がい者を何らかの方法で補助することが好ましい。しかし、特許文献1の商品説明システムは、この点については特に配慮されていない。
その他、視覚障がい者の操作を誘導する方法として、特許文献2には、金融機関で利用者が操作して取引を行う自動取引装置が開示され、利用者が視覚障がい者の場合に、視覚障がい者を補助する技術が記載されている。この自動取引装置を使用する場合、利用者の携帯端末を入力表示部の上面の特定位置に載置しなければならないが、視覚障がい者にとっては位置合わせするのが簡単ではない。そこで、この自動取引装置には、入力表示部に設けた赤外線センサで携帯端末が置かれた位置を検出し、位置がずれている場合、「右方向へ移動してください」、「上方向へ移動してください」等の音声ガイダンスによって誘導する構成が設けられている。
特開2016−200666号公報 特開2010−205196号公報
特許文献1の商品説明システムは、上記のように、視覚障がい者が商品を適切に撮像できるように補助する機能を備えていない。また、特許文献1の商品説明システムに、特許文献2の技術(携帯端末を適切な位置に誘導する技術)を単に転用すると、以下の問題点がある。
例えば、特許文献2の技術は、携帯端末と入力表示部との位置関係の検出を、入力表示部に設けた赤外線センサを用いて行っているが、商品説明システムにそのまま転用しようとすると、各商品に赤外線センサを取り付けることになるので、現実的ではない。また、特許文献2の技術は、入力表示部と携帯端末の上下方向及び左右方向の位置関係については考慮されているが、遠近方向の位置関係を適切化することは考慮されていない。したがって、商品説明システムに適用しても、商品とカメラとの離間距離を調節する操作(例えば、ズーム操作)を補助することができず、商品を適切な大きさにクリアに撮像させることは難しい。
近年、上記の商品説明システム以外にも、視覚障がい者に物品の色を知らせるシステムや空間把握訓練用のシステム等、視覚障がい者を支援するための様々なシステムが検討されており、どのシステムにおいても、対象物の画像データを的確に取得することが重要になる。そのため、視覚障がい者が対象物を容易かつ適切に撮像できるように補助する技術が求められている。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、視覚障がい者等の使用者を補助し、対象物を容易かつ適切に撮像できるようにする撮像支援システム、撮像支援方法及び撮像支援プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、検出対象物を所定の画像エリアに撮像するための撮像装置を有し、前記撮像装置が取得した画像データに基づいて前記検出対象物の状態を検出する対象物検出部と、内部に前記対象物検出部が搭載された主スマートデバイスと、前記対象物検出部の検出結果に基づいて使用者に知らせるべき誘導指示情報を作成する誘導制御部と、前記誘導指示情報に基づいて音信号又は振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚できるように出力する信号出力部とを備え、
前記対象物検出部は、前記画像データを分析して、前記画像エリアの中の、前記検出対象物が撮像されている検出対象物領域を特定し、前記画像エリアに対する前記検出対象物領域の面積比率K(0≦K≦1)を算出し、前記誘導制御部には、基準値K1及びK2(0<K1<K2≦1)が設定され、前記誘導制御部は、前記面積比率KがK1≦K<K2の関係を満たさない時、使用者に対して、K1≦K<K2になるように前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成する撮像支援システムである。
前記対象物検出部は、前記面積比率Kを算出する処理を所定の周期で実行し、前回の算出結果と今回の算出結果との差が規定値を超えた時、今回の算出結果を破棄する構成であることが好ましい。また、前記誘導制御部は、前記対象物検出部から前記面積比率Kの情報が出力されない時、及び前記面積比率K=0の時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、前記信号出力部は、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力する構成であることが好ましい。
また、前記誘導制御部には、あらかじめ少なくとも以下の3つの動作モードが設定され、第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1の時、使用者に対して、前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2の時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1の時、使用者に対して、前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、前記誘導制御部は、前記面積比率Kに基づいて動作モードを速やかに変更する、という構成にしてもよい。
あるいは、前記対象物検出部には、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定する機能が設けられ、前記誘導制御部には、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードが設定され、第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、前記誘導制御部は、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて動作モードを速やかに変更する、という構成にしてもよい。
あるいは、前記対象物検出部には、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定する機能が設けられ、前記誘導制御部には、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードが設定され、第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
前記誘導制御部は、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったときの動作モードの変更は、ピント調整の判定が切り替わった直後の前記面積比率Kの値Kxと前記基準値K2とを比較して、Kx<K2の場合は、動作モードを変更する前に、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という補助動作を速やかに行い、その後、前記面積比率Kが低下してKx-α(αは正の定数)以下になったタイミングで動作モードを変更し、Kx≧K2の場合は、前記補助動作を行うことなく速やかに動作モードを変更し、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったとき以外の動作モードの変更は、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて速やかに行う、という構成にしてもよい。
また、前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御部には、基準値D1(D1>0)が設定され、前記誘導制御部は、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が、0<K<K1で且つD≦D1の時、使用者に対して、前記位置ずれDの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成し、0<K<K1で且つD>D1の時、使用者に対して、D≦D1になるように前記主スマートデバイス及び前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成する、という構成にしてもよい。
この場合、前記誘導制御部は、前記対象物検出部から前記位置ずれDの情報が出力されない時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、前記信号出力部は、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力するという構成であることが好ましい。また、前記誘導制御部には、前記画像エリア内を仮想的に区分した複数の領域が定義され、前記複数の領域は、前記画像エリアの中心部からの距離が前記基準値D1以下の領域である中央領域と、前記中央領域の周りを放射状に分割した複数の周辺領域であり、前記誘導制御部は、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が0<K<K1で且つD>D1の時、前記検出対象物領域の中心部が前記複数の周辺領域の中のどの周辺領域に位置しているかという内容を前記誘導指示情報に盛り込む構成にしてもよい。
また、前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御部は、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させる、という構成にすることができる。
あるいは、前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御部は、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な適宜の方角に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる、という構成にすることができる。
あるいは、前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御部は、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる、という構成にすることができる。
また、前記対象物検出部には、前記主スマートデバイスのぶれを検出するための慣性計測装置が設けられ、前記対象物検出部は、前記主スマートデバイスのぶれが規定値を超えると、取得した画像データを破棄する構成であることが好ましい。また、前記対象物検出部には、前記画像エリアに撮像された複数の物体の、前記主スマートデバイスとの間の距離の違いを検出する深度計測装置が設けられ、前記対象物検出部は、前記深度計測装置の検出結果に基づいて、前記画像エリアに撮像された物体の中の、前記検出対象物に関係のないノイズ情報をマスクして、前記検出対象物領域を特定する構成であることが好ましい。
また、前記誘導制御部及び前記信号出力部は、前記主スマートデバイスの内部に搭載されている構成にすることができる。あるいは、前記誘導制御部及び前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと通信が可能な副スマートデバイスの内部に搭載されている構成にすることができる。
また、本発明は、主スマートデバイスに搭載された撮像装置を使用して検出対象物を所定の画像エリアに撮像する操作を補助する撮像支援方法であって、前記撮像装置が取得した画像データに基づいて前記検出対象物の状態を検出する対象物検出ステップと、前記対象物検出ステップの検出結果に基づいて使用者に知らせるべき誘導指示情報を作成する誘導制御ステップと、前記誘導指示情報に基づいて音信号又は振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚できるように出力する信号出力ステップとを備え、
前記対象物検出ステップにおいて、前記画像データを分析して、前記画像エリアの中の、前記検出対象物が撮像されている検出対象物領域を特定し、前記画像エリアに対する前記検出対象物領域の面積比率K(0≦K≦1)を算出し、前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ基準値K1及びK2(0<K1<K2≦1)を設定し、前記面積比率KがK1≦K<K2の関係を満たさない時、使用者に対して、K1≦K<K2になるように前記主スマートデバイス及び前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成する撮像支援方法である。
前記対象物検出ステップにおいて、前記面積比率Kを算出する処理を所定の周期で実行し、前回の算出結果と今回の算出結果との差が規定値を超えた時、今回の算出結果を破棄する構成であることが好ましい。また、前記誘導制御ステップにおいて、前記対象物検出部から前記面積比率Kの情報が出力されない時、及び前記面積比率K=0の時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、前記信号出力ステップにおいて、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力する構成であることが好ましい。
また、前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ少なくとも以下の3つの動作モードを設定し、第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1の時、使用者に対して、前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2の時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1の時、使用者に対して、前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、前記面積比率Kに基づいて動作モードを速やかに変更する、という構成にしてもよい。
あるいは、前記対象物検出ステップにおいて、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定し、前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードを設定し、第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて動作モードを速やかに変更する、という構成にしてもよい。
あるいは、前記対象物検出ステップにおいて、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定し、前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードを設定し、第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったときの動作モードの変更は、ピント調整の判定が切り替わった直後の前記面積比率Kの値Kxと前記基準値K2とを比較して、Kx<K2の場合は、動作モードを変更する前に、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という補助動作を速やかに行い、その後、前記面積比率Kが低下してKx-α(αは正の定数)以下になったタイミングで動作モードを変更し、Kx≧K2の場合は、前記補助動作を行うことなく速やかに動作モードを変更し、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったとき以外の動作モードの変更は、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて速やかに行う、という構成にしてもよい。
また、前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ基準値D1(D1>0)を設定し、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が、0<K<K1で且つD≦D1の時、使用者に対して、前記位置ずれDの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成し、0<K<K1で且つD>D1の時、使用者に対して、D≦D1になるように前記主スマートデバイス及び前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成する、という構成にしてもよい。
この場合、前記誘導制御ステップにおいて、前記対象物検出ステップで前記位置ずれDの情報が出力されない時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、前記信号出力ステップにおいて、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力するという構成であることが好ましい。また、前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ前記画像エリア内を仮想的に区分した複数の領域を定義し、前記複数の領域は、前記画像エリアの中心部からの距離が前記基準値D1以下の領域である中央領域と、前記中央領域の周りを放射状に分割した複数の周辺領域であり、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が0<K<K1で且つD>D1の時、前記検出対象物領域の中心部が前記複数の周辺領域の中のどの周辺領域に位置しているかという内容を前記誘導指示情報に盛り込む構成にしてもよい。
また、前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御ステップにおいて、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、前記信号出力ステップにおいて、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させる、という構成にすることができる。
あるいは、前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御ステップにおいて、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、前記信号出力ステップにおいて、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な適宜の方角に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる、という構成にすることができる。
あるいは、前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、前記誘導制御ステップにおいて、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、前記信号出力ステップにおいて、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる、という構成にすることができる。
また、前記対象物検出ステップにおいて、慣性計測装置を使用して前記主スマートデバイスのぶれを検出し、前記対象物検出ステップにおいて、前記主スマートデバイスのぶれが規定値を超えると、取得した画像データを破棄する構成であることが好ましい。また、前記対象物検出ステップにおいて、深度計測装置を使用して、前記画像エリアに撮像された複数の物体の、前記主スマートデバイスとの間の距離の違いを検出し、その検出結果に基づいて、前記画像エリアに撮像された物体の中の、前記検出対象物に関係のないノイズ情報をマスクして、前記検出対象物領域を特定する構成であることが好ましい。
さらに、本発明は、前記撮像支援方法を実行させるための各ステップ実行用プログラムにより構成された撮像支援プログラムである。
本発明の撮像支援システム、撮像支援方法及び撮像支援プログラムは、画像エリア中の検出対象物領域を特定し、画像エリアに対する検出対象物領域の面積比率Kを算出するという独特な動作を行い、対象物と主スマートデバイスの上下方向、左右方向及び遠近方向の位置関係の適否を検出することができる。そして、視覚障がい者等の使用者に対して、面積比率Kを適切な値にするための方法、つまり、対象物と主スマートデバイスとの位置関係をどのように変化させればよいかという情報を、音信号や振動信号を用いて分かりやすく知らせるので、使用者は、対象物と主スマートデバイスとの位置関係を的確に変化させることができ、対象物を容易かつ適切に撮像することができる。
また、面積比率Kに基づいて誘導指示を行う構成に加え、画像エリアの中心部と検出対象物領域の中心部との位置ずれDに基づいて誘導指示を行う構成や、ピント調整の適否に基づいて誘導指示を行う構成を追加することによって、使用者がより短い時間で対象物と主スマートデバイスの位置関係を適切化することができる。
本発明の撮像支援システムの第一の実施形態の使用状況を示すイメージ図(a)、システム構成を示すブロック図(b)である。 画像エリア、検出対象物領域、面積比率K及び位置ずれDの意味を説明する模式図である。 図1(b)の対象物検出部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図1(b)の誘導制御部が行う処理の概要を示すフローチャートである。 図1(b)の誘導制御部が行う処理の中の、離間距離Lに関連した処理の内容を示す表(a)、位置ずれDに関連した処理の内容を示す表(b)である。 図1(b)の信号出力部が行う処理の中の、離間距離Lに関連した処理の内容を示す表である。 図1(b)の信号出力部が行う処理の中の、位置ずれDに関連した処理の内容を示す表である。 図1(b)の信号出力部が行う処理の中の、位置ずれDに関連した処理の内容を示すグラフである。 第一の実施形態の撮像支援システムの動作の一例(離間距離Lに関連した動作)を示すグラフである。 第一の実施形態の撮像支援システムの信号出力部の一変形例を示すブロック図(a)、変形例の信号出力部が行う処理の中の、位置ずれDに関連した処理の内容を示すグラフである。 本発明の撮像支援システムの第二の実施形態の使用状況を示すイメージ図(a)、システム構成を示すブロック図(b)である。 図11(b)の対象物検出部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 図11(b)の誘導制御部が行う処理の中の、離間距離Lに関連した処理の内容を示す表(a)、位置ずれDに関連した処理の内容を示す表(b)である。 図11(b)の信号出力部が行う処理の中の、離間距離Lに関連した処理の内容を示す表である。 第二の実施形態の撮像支援システムの動作の一例(離間距離Lに関連した動作/検出対象物が大型の時)を示すグラフである。 第二の実施形態の撮像支援システムの動作の一例(離間距離Lに関連した動作/検出対象物が中型の時)を示すグラフである。 第二の実施形態の撮像支援システムの動作の一例(離間距離Lに関連した動作/検出対象物が小型の時)を示すグラフである。 本発明の撮像支援システムの第三の実施形態の使用状況を示すイメージ図(a)、システム構成を示すブロック図(b)である。 図18(b)の誘導制御部が行う処理の具体的な内容を示す表であって、離間距離Lに関連した処理の内容を示す表(a)、位置ずれDに関連した処理の内容を示す表(b)である。 第三の実施形態の撮像支援システムの動作の一例(離間距離Lに関連した動作/検出対象物が小型の時)を示すグラフである。 本発明の撮像支援システムの第四の実施形態の使用状況を示すイメージ図(a)、システム構成を示すブロック図(b)である。 図21(b)の信号出力部が行う処理の中の、位置ずれDに関連した処理の内容を示す表である。 図21(b)の信号出力部が行う処理の中の、位置ずれDに関連した処理の内容を示すグラフである。 本発明の撮像支援システムの第五の実施形態の使用状況を示すイメージ図(a)、システム構成を示すブロック図(b)である。
以下、本発明の撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラムの第一の実施形態について、図1〜図10に基づいて説明する。この実施形態の撮像支援システム10は、視覚障がい者等の使用者が検出対象物Wを撮像するのを補助するシステムであり、図1(a)に示すように、撮像装置14aを有した主スマートデバイス12内に設けられている。この実施形態の撮像支援方法は、撮像支援システム10によって実行される支援方法であり、この実施形態の撮像支援プログラムは、この実施形態の撮像支援方法を撮像支援システム10で実行させるための各ステップ実行用プログラムにより構成されたコンピュータプログラムである。検出対象物Wは、例えば使用者が片手で持つことができる書籍等である。
まず、撮像支援システム10の構成について、図1(b)に基づいて簡単に説明する。撮像支援システム10は、対象物検出ステップを実行する対象物検出部14、誘導制御ステップを実行する誘導制御部16、及び信号出力ステップを実行する信号出力部18を備えている。
対象物検出部14は、検出対象物Wの状態を検出するブロックであり、内部に撮像装置14a、慣性計測装置14b及び深度計測装置14cが設けられている。撮像装置14aは、例えばオートフォーカス機能付きのデジタルカメラであり、検出対象物Wを所定の画像エリアGAに撮像する装置である。慣性計測装置14bは、加速度センサや角速度センサ等で構成され、主スマートデバイス12のぶれを検出する装置である。深度計測装置14cは、赤外線センサ等で構成され、画像エリアGAに撮像された複数の物体の、主スマートデバイス12との間の距離の違いを検出する装置である。
対象物検出部14は、図2に示すように、撮像装置14aが取得した画像データを分析し、画像エリアGAの中の、検出対象物Wが撮像されている検出対象物領域WAを特定する。そして、画像エリアGAに対する検出対象物領域WAの面積比率K(0≦K≦1)を算出するとともに、画像エリアGAの中心部Pgに対する検出対象物領域WAの中心部Pwの位置ずれDを算出する。中心部Pg,Pwは、各領域の正確な中心点でもよいし、概略の中心点や概略の中心領域としてもよい。慣性計測装置14b及び深度計測装置14cの検出結果に基づいて行う処理については後で説明する。
誘導制御部16は、対象物検出部14の検出結果に基づいて、使用者に知らせるべき誘導指示情報と再操作指示情報を作成するブロックである。信号出力部18は、誘導制御部16が作成した誘導指示情報と再操作指示情報に基づいて音信号及び振動信号を生成し、使用者が知覚できるように出力するブロックであり、スピーカ18aから音信号を出力し、振動装置18bが主スマートデバイス12の本体を振動させることによって振動信号を出力する。
次に、各ブロックが実行する処理内容を順番に説明する。まず、対象物検出部14が実行する処理内容について、図3に基づいて説明する。
初めに、撮像装置14aが物体の画像データを逐次取得し(ステップS1-1)、慣性計測装置14bが主スマートデバイス12のぶれデータを逐次取得し(ステップS1-2)、深度計測装置14cが、撮像された物体の深度データを逐次取得し、取得した各データを図示しない記憶部に逐次格納する(ステップS1-4)。
そして、所定のタイミングで記憶部から最新のデータを抽出し(ステップS1-5)、ぶれデータが規定値以下かどうかを確認する(ステップS1-6)。ぶれデータが規定値を超えている場合は、画像データが分析可能なものではないと判断し、記憶部に格納された該当データを破棄した後(ステップS1-7)、ステップS1-5に戻る。ぶれデータが規定値以下の場合は、画像データが分析可能なものであると判断し、ステップS1-8に進む。
ステップS1-8では、深度データを分析し、画像データに含まれるノイズ情報、つまり検出対象物Wに関係のない情報をマスクする処理を行う。そして、ノイズ情報がマスクされた画像データを分析し、画像エリアGAの中の検出対象物領域WAを特定する(ステップS1-9)。
ステップS1-10では、画像エリアGAの面積に対する検出対象物領域WAの面積比率Kを算出する。面積比率Kは、例えば、検出対象物領域WAの画素数を画像エリアGAの総画素数で除算することによって算出することができる。さらに、検出対象物領域WAの中心部Pwを特定し、画像エリアGAの中心部Pgとの位置ずれDを算出する。
面積比率K及び位置ずれDを算出すると、今回の値と前回の値との差を確認し(ステップS1-11)、差が規定値を超えている場合は、今回の値は誤検出であると判断し、記憶部に格納された最新のデータを破棄した後(ステップS1-7)、ステップS1-5に戻る。差が規定値以下の場合は、今回の値は誤検出ではないと判断し、算出結果を誘導制御部16に向けて出力するとともに記憶部に格納した後(ステップS1-12)、ステップS1-5に戻る。以上が、対象物検出部14が実行する処理内容であり、対象物検出部14は、ステップS1-5〜S1-12を所定の周期で繰り返し実行する。
次に、誘導制御部16が実行する処理内容について、図4、図5に基づいて説明する。まず、対象物検出部14から面積比率K及び位置ずれDが出力されたかどうか、つまり、面積比率K及び位置ずれDを受信したかどうかを確認する(ステップS2-1)。受信されない場合は、使用者に対して、撮像装置14aで検出対象物Wを撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成して信号出力部18に出力した後(ステップS2-2)、開始に戻る。受信した場合は、面積比率K=0かどうかを確認し(ステップS2-3)、K=0の場合は、検出対象物Wがまったく撮像されていないと判断し、ステップS2-2に進んで上記と同様の処理を行う。面積比率K≠0の場合は、ステップS2-4とステップS2-5に進む。
ステップS2-4では、面積比率Kの値に基づいて動作モードを選択/変更し、主スマートデバイス12と検出対象物Wとの離間距離Lに関連した誘導指示情報を作成し、信号出力部18に向けて出力する。誘導制御部16には、あらかじめ面積比率Kに関する2つの基準値K1及びK2(0<K1<K2≦1)が設定され、図5(a)に示すように、面積比率Kの値に応じて3つの動作モードが設定されている。
第一の動作モードは、0<K<K1の時、検出対象物Wが過度に小さく撮像されていると判断し、使用者に対して、ズーム調節のために離間距離Lを短くすることを促す誘導指示情報Type11を作成する、という動作モードである。第二の動作モードは、K1≦K<K2の時、検出対象物Wが適切な大きさに撮像されていると判断し、使用者に対して、離間距離Lの修正が不要であることを知らせる誘導指示情報Type12を作成する、という動作モードである。第三の動作モードは、K2≦K≦1の時、検出対象物Wが過度に大きく撮像されていると判断し、使用者に対して、ズーム調節のために離間距離Lを長くすることを促す誘導指示情報Type13を作成する、という動作モードである。誘導制御部16は、面積比率Kの値に基づいて動作モードを選択/変更し、該当する内容の誘導指示情報を作成して信号出力部18に向けて出力する。動作モードの選択/変更は、ステップS2-4を実行する毎に速やかに行う。
ステップS2-5はステップS2-4と並行して実行され、ステップS2-5に進むと、面積比率Kが0<K<K1を満たすかどうかを確認し、満たす時は、位置ずれDに関連した誘導指示情報を作成し、信号出力部18に向けて出力する(ステップS2-6)。誘導制御部16には、あらかじめ位置ずれDの許容範囲を規定する基準値D1が設定され、図5(b)に示すように、D>D1の時は、使用者に対して、D≦D1になるように主スマートデバイス12及び検出対象物Wの位置関係を変化させることを促す誘導指示情報Type21を作成する。D≦D1の時は、使用者に対して、位置ずれDの修正が不要であることを知らせる誘導指示情報Type22を作成する。
また、誘導制御部16には、画像エリアGA内を3行3列の格子状に区分した9つの領域AR(0)〜AR(8)が定義されている。中央領域AR(0)は中心部Pgからの距離が基準値D1以下の領域であり、中央領域AR(0)の左上側が周辺領域AR(1)、上側が周辺領域AR(2)、右上側が周辺領域AR(3)、右側が周辺領域AR(4)、右下側が周辺領域AR(5)、下側が周辺領域AR(6)、左下側が周辺領域AR(7)、左側が周辺領域AR(8)である。そして、上記の誘導指示情報Type21には、検出対象物領域WAの中心部Pwが周辺領域AR(1)〜AR(8)の中のどの周辺領域に位置しているかという内容も盛り込まれる。以上が、誘導制御部16が実行する処理内容であり、誘導制御部16は、ステップS2-1〜S2-6を上記と同様の周期で繰り返し実行する。
次に、信号出力部18が実行する処理内容について、図6〜図8に基づいて説明する。信号出力部18は、離間距離Lに関連した誘導指示情報Type11〜Type13を受信すると、その内容に応じた振動信号を振動装置18bが生成し、使用者が知覚できるように出力する。例えば図6に示すように、誘導指示情報Type11を受信した時は、面積比率Kと基準値K1との差が大きい時ほど振動信号を弱くし、誘導指示情報Type12を受信した時は振動信号を最強に保持し、誘導指示情報Type13を受信した時は、面積比率Kと基準値K2との差が大きい時ほど振動信号を弱くする。
使用者は、振動信号を知覚して、振動信号が最強になるように主スマートデバイス12と検出対象物Wの離間距離Lを変化させる操作を行う。つまり、この振動信号を介して離間距離Lに関連した誘導指示情報Type11〜Type13の内容を使用者に知らせ、K1≦K<K2を満たすように離間距離Lを変化させることを促し、検出対象物Wが適切な大きさに撮像されるようにする。
また、信号出力部18は、位置ずれDに関連した誘導指示情報Type21,Type22を受信すると、その内容に応じた音信号をスピーカ18aで生成し、使用者が知覚できるように出力する。具体的には、図7、図8に示す要領で、位置ずれDの値や検出対象物領域WAの中央部Pwがどの領域に位置しているかに応じて、音の種類、高低、音量を変化させる。
例えば、誘導指示情報Type21を受信した時は「プー」という音で、誘導指示情報Type22を受信した時は「ピピピ」という音を出力する。つまり、音信号の種類によって、中央部Pwが中央領域AR(0)に位置しているか、周辺領域AR(1)〜AR(8)に位置しているかを知らせる。
音の高低は、検出対象物領域WAの中央部Pwの上下方向の位置を知らせるために変化させる。例えば中央部Pwが、中間の領域AR(0),AR(4),AR(8)に位置している時は中音に保持し、上側の領域AR(1)〜AR(3)に位置している時は、中間の領域AR(0),AR(4),AR(8)から離れるほど音を低くし、下側の領域AR(5)〜AR(7)に位置している場合は、中間の領域AR(0),AR(4),AR(8)から離れるほど音を高くする。
音量は、検出対象物領域WAの中央部Pwの左右方向の位置を知らせるために変化させる。例えば中央部Pwが、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)に位置している時は音量を最大に保持し、左側の領域AR(1),AR(7),AR(8)に位置している時は、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)から離れるほど音量を小さくし、右側の領域AR(3),AR(4),AR(5)に位置している時も、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)から離れるほど音量を小さくする。
使用者は、音信号を知覚して、音信号が「ピピピ/中音/音量最大」になるように、主スマートデバイス12及び検出対象物Wの上下方向及び左右方向の位置関係を変化させる操作を行う。つまり、この音信号を介して位置ずれDに関連した誘導指示情報Type21,Type22の内容を使用者に知らせ、D≦D1を満たすように位置関係を変化させることを促し、検出対象物Wが画像エリアGAの適切な位置に撮像されるようにする。
次に、視覚障がい者等の使用者が、撮像支援システム10が搭載された主スマートデバイス12を用いて検出対象物Wを撮像するときの操作方法の一例と、その時の撮像支援システム10の動作を説明する。
まず、使用者は、片方の手に書籍等の検出対象物Wを持ち、主スマートデバイス12を反対側の手に持ち、検出対象物Wを撮像装置14aで接写する。接写の状態では、ズーム調整が不適切で面積比率KがK≒1になるので、図9に示すように、振動信号が非常に弱い(第三の動作モード)。そこで使用者は、振動信号が最強に保持される位置まで離間距離Lを長くする操作を行う。離間距離Lを変化させる操作は、主スマートデバイス12と検出対象物Wの片方だけを移動させてもよいし、両方を移動させてもよい。
接写の状態から離間距離Lが長くなると、ズーム調整が改善されて面積比率Kが小さくなり、振動信号が徐々に強くなる。そして、ズーム調整が適切な範囲、つまり面積比率KがK1≦K<K2の範囲になると、動作モードが第二の動作モードに変更され、振動信号が最強に保持される。振動信号が最強なので離間距離Lの修正は不要であるが、使用者がさらに離間距離Lが長くして面積比率Kが0<K<K1になった場合は、動作モードが第一の動作モードに変更され、振動が徐々に弱くなる。すると、使用者は、離間距離Lを長くし過ぎたことに気が付き、今度は離間距離Lを短くする操作を行う。
このように、使用者は、振動信号が最強になるように操作することによって適切な離間距離Lを容易に把握することができ、晴眼者のサポートが無くても簡単にズーム調整を行うことができる。以上が、撮像支援システム10の、検出対象物Wと主スマートデバイス12の遠近方向の位置関係を適切化するための動作である。
撮像支援システム10は、遠近方向の位置関係を適切化するため動作と並行して、上下方向及び左右方向の位置関係を適切化するための動作を、音信号を介して行う。
位置ずれDが許容範囲内(D≦D1)の時は、音信号が「ピピピ/中音/音量最大」であるが、使用者が離間距離Lを長くする操作を行っている途中で位置ずれDがD>D1になると、音の種類が「ピピピ」から「ピー」に変化する。すると、使用者は、位置ずれDが大きくなったことに気が付き、位置ずれDを小さくする操作を行う。
例えば、図8に示すように、検出対象物領域WAの中央部Pwが周辺領域AR(3)にずれた場合、音信号が「ピー/低音/音量小」になるので、使用者は、音が高くなるように上下方向の位置関係を変化させるとともに、音量が大きくなるように左右方向の位置関係を変化させる操作を行う。また、中央部Pwが周辺領域AR(7)にずれた場合は、音信号が「ピー/高音/音量小」になるので、使用者は、音が低くなるように上下方向の位置関係を変化させ、音量が大きくなるように左右方向の位置関係を変化させる操作を行う。
このように、使用者は、音信号が「ピピピ/中音/音量最大」になるように操作することによって、晴眼者のサポートが無くても、位置ずれDを容易に小さくすることができる。以上が、検出対象物Wと主スマートデバイス12の上下方向及び左右方向の位置関係を適切化するための動作である。
その他、対象物検出部14は、慣性計測装置14bで検出した主スマートデバイス12のぶれデータが規定値を超えている場合、その画像データは分析可能なものではないと判断して画像データを破棄する動作を行う。さらに、面積比率K及び位置ずれDを算出し、前回の算出結果と今回の算出結果との差が規定値を超えた時は、今回の算出結果を誤情報として破棄する動作を行う。これによって、信頼性の低い面積比率K及び位置ずれDが誘導制御装置16(誘導制御ステップ)に送られるのが防止される。また、対象物検出部14は、深度計測装置14cの検出結果に基づき、画像エリアGAに撮像された物体の中の、検出対象物Wに関係のないノイズ情報をマスクする動作を行うので、面積比率K及び位置ずれDを高い精度で算出することができる。
また、誘導制御部16は、対象物検出部14から面積比率K及び位置ずれDが出力されない時、及び面積比率K=0の時、使用者に対して、撮像装置14aで検出対象物Wを撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成する動作を行うので、画像データが適切に取得できていないことを、使用者に直接的に知らせることができる。再操作指示情報に基づいて信号出力部18が出力する信号は、音信号でも振動信号でもよい。例えば「最初から操作をやり直してください」と呼びかける音声でもよい。
また、信号出力部18が誘導指示情報に基づいて出力する音信号は、「右方向へ移動してください」等の音声ではなく、「ピー」や「ピピピ」という非言語音であるという特徴がある。視覚障がい者は、「右方向へ」や「左方向へ」という誘導指示を受けても容易に操作できない可能性がある。しかし、撮像支援システム10では、非言語音で成る音信号を用いて誘導指示を行うので、視覚障がい者でも操作を繰り返すことにより、容易且つ的確に誘導することができる。
以上説明したように、第一の実施形態の撮像支援システム10、撮像支援システム10で使用される撮像支援方法及び撮像支援プログラムは、画像エリアGA中の検出対象物領域WAを特定し、画像エリアGAに対する検出対象物領域WAの面積比率Kを算出し、さらに画像エリアGAの中心部Pgと検出対象物領域WAの中心部Pwとの位置ずれDを算出するという独特な動作を行い、検出対象物Wと主スマートデバイス12の上下方向、左右方向及び遠近方向の位置関係の適否を検出することができる。そして、視覚障がい者等の使用者に対し、面積比率K及び位置ずれDを適切な値にするための方法、つまり、対象物と主スマートデバイス12の位置関係をどのように変化させればよいかという情報を、振動信号と音信号を用いて分かりやすく知らせるので、使用者は、対象物と主スマートデバイス12との位置関係を的確に変化させることができ、対象物を容易かつ適切に撮像することができる。
なお、使用者は、操作に慣れてくると、上下方向及び左右方向の位置関係の修正は、面積比率Kに基づく誘導指示(振動信号)があれば、位置ずれDに基づく誘導指示(音信号)がなくても行うことができる。しかし、使用者が不慣れな場合や、より短い時間で修正できるようにするためには、位置ずれDに基づく誘導指示(音信号)もあったほうがよい。
また、信号出力部18は、図10(a)に示す信号出力部20に置き換えることができる。上記の信号出力部18はスピーカ18aから1つの音信号を出力する構成なのに対し、この信号出力部20は、イヤホン20aから左右別々の音信号を出力できるという特徴がある。
例えば、図10(b)に示すように、左の音信号と右の音信号の音量を別々に変化させることによって、検出対象物領域WAの中央部Pwの左右方向の位置を知らせることができる。左の音信号は、中央部Pwが、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)に位置している時は音量を中に保持し、左側の領域AR(1),AR(7),AR(8)に位置している時は、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)から離れるほど音量を大きくし、右側の領域AR(3),AR(4),AR(5)に位置している時は、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)から離れるほど音量を小さくする。一方、右の音信号は、中央部Pwが、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)に位置している時は音量を中に保持し、左側の領域AR(1),AR(7),AR(8)に位置している時は、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)から離れるほど音量を小さくし、右側の領域AR(3),AR(4),AR(5)に位置している時は、中間の領域AR(0),AR(2),AR(6)から離れるほど音量を大きくする。使用者は、左右の音信号をそれぞれ知覚して、左右の両方が「音量中」になるように、主スマートデバイス12及び検出対象物Wの左右方向の位置関係を変化させる操作を行う。
このように、撮像支援システム10の信号出力部18を信号出力部20に置き換えた場合も、同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラムの第二の実施形態について、図11〜図17に基づいて説明する。ここで、第一の実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の撮像支援システム22は、第一の実施形態の撮像支援システム10に改良を加えたものである。この実施形態の撮像支援方法は、撮像支援システム22によって実行される支援方法であり、この実施形態の撮像支援プログラムは、この実施形態の撮像支援方法を撮像支援システム22で実行させるための各ステップ実行用プログラムにより構成されたコンピュータプログラムである。
まず、撮像支援システム22の構成について、図11(a)、(b)に基づいて簡単に説明する。撮像支援システム22は、対象物検出ステップを実行する対象物検出部24、誘導制御ステップを実行する誘導制御部26、及び信号出力ステップを実行する信号出力部28を備えている。
対象物検出部24は、検出対象物Wの状態を検出するブロックであり、内部に撮像装置14a、慣性計測装置14b及び深度計測装置14cが設けられている。上記の対象物検出部14と異なるのは、実行する処理内容が1つ増えている点である。
誘導制御部26は、対象物検出部24の検出結果に基づいて、使用者に知らせるべき誘導指示情報と再操作指示情報を作成するブロックである。上記の誘導制御部16と異なるのは、離間距離Lに関連した誘導指示情報が3種類から4種類に増えている点である。
信号出力部28は、誘導制御部26が作成した誘導指示情報と再操作指示情報に基づいて音信号及び振動信号を生成し、使用者が知覚できるように出力するブロックであり、スピーカ28aから音信号を出力し、振動装置28bが主スマートデバイス12の本体を振動させることによって振動信号を出力する。上記の信号出力部18と異なるのは、離間距離Lに関連した誘導指示情報の種類が増えたことに対応して新しいタイプの振動信号を出力する点である。
次に、各ブロックが実行する処理内容を順番に説明する。まずは、対象物検出部24が実行する処理内容について、図12に基づいて説明する。
図12に示すステップS3-1〜S3-12は、上記対象物検出部14が実行するステップS1-1〜S1-12(図3)に各々対応しており、ステップS3-1〜S3-9,S3-11は、ステップS1-1〜S1-9,S1-11と同様である。対象物検出部24の場合、ステップS3-10で、面積比率Kと位置ずれDを算出する処理に加え、画像のピント調整が適切か否かを判定する処理も行うという特徴がある。ピント調整の適否は、例えば、画像データを高速フーリエ変換し、高周波成分の割合に基づいて判定することができる。
さらに、ステップS3-11を経てステップS3-12に進むと、ステップS3-10で行った処理結果(面積比率Kと位置ずれDの算出結果、ピント調整の適否の判定結果)を誘導制御部26に出力するとともに記憶部に格納する。以上が、対象物検出部24が実行する処理内容であり、対象物検出部24は、ステップS3-5〜S3-12を所定の周期で繰り返し実行する。
次に、誘導制御部26が実行する処理内容を説明する。処理の流れは、上記の誘導制御部16と類似しており、図4に示すフローチャートの「信号出力部18」を「信号出力部28」と読み替えれば、ほぼ同じである。異なるのは、ステップS2-4の動作モードの選択/変更に関する処理である。
誘導制御部26は、ステップS2-4で、面積比率Kの値及びピント調整の適否に基づいて動作モードを選択/変更し、主スマートデバイス12と検出対象物Wとの離間距離Lに関連した誘導指示情報を作成する。
誘導制御部26には、図13(a)に示すように、面積比率Kの値とピント調整の適否に応じて4つの動作モードが設定されている。第一の動作モードは、0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、検出対象物Wが過度に小さく撮像されていると判断し、使用者に対して、ズーム調節のために離間距離Lを短くすることを促す誘導指示情報Type11を作成する、という動作モードである。第二の動作モードは、K1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、検出対象物Wが適切な大きさに撮像されていると判断し、使用者に対して、離間距離Lの修正が不要であることを知らせる誘導指示情報Type12を作成する、という動作モードである。第三の動作モードは、K2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、検出対象物Wが過度に大きく撮像されていると判断し、使用者に対して、ズーム調節のために離間距離Lを長くすることを促す誘導指示情報Type13を作成する、という動作モードである。第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、離間距離Lが短すぎて撮像装置14aのオートフォーカス機能が十分に働いていないと判断し、面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために離間距離Lを長くすることを促す誘導指示情報Type14を作成する、という動作モードである。
誘導制御部26は、面積比率Kの値とピント調整の適否に基づいて動作モードを選択/変更し、該当する内容の誘導指示情報を作成して信号出力部28に向けて出力する。動作モードの選択/変更は、ステップS2-4を実行する毎に速やかに行う。
以上が、誘導制御部26が実行する処理内容であり、誘導制御部26は、ステップS2-1〜S2-6を上記と同様の周期で繰り返し実行する。
次に、信号出力部28が実行する処理内容を説明する。信号出力部28は、位置ずれDに関連した誘導指示情報Type21,Type22を受信すると、その内容に応じた音信号をスピーカ28aで生成し、使用者が知覚できるように出力する。この処理内容は、上記の信号出力部18と同様である(図7、図8)。
離間距離Lに関連した誘導指示情報Type11〜Type14を受信すると、図14に示す要領で、その内容に応じた振動信号を振動装置28bが生成し、使用者が知覚できるように出力する。誘導指示情報Type11〜Type13を受信したときの要領は、上記の信号出力部18の場合(図6)と同じである。そして、新しく追加された誘導指示情報Type14を受信したときは、振動を停止することによって「振動停止」という振動信号を出力する。
次に、視覚障がい者等の使用者が、撮像支援システム22が搭載された主スマートデバイス12を用いて検出対象物Wを撮像するときの操作方法の一例と、その時の撮像支援システム22の動作を説明する。
まず、使用者は、片方の手に書籍等の検出対象物Wを持ち、主スマートデバイス12を反対側の手に持ち、検出対象物Wを撮像装置14aで接写する。接写の状態では、離間距離Lが小さすぎてピント調整が不適切と判定されるので、図15に示すように振動信号が停止する(第四の動作モード)。そこで使用者は、ピント調整が適切になるように、離間距離Lを長くする操作を行う。
離間距離Lがある程度長くなると、撮像装置14aのオートフォーカス機能の働きによってピント調整の判定が不適切から適切に切り替わり、動作モードが、第四の動作モードからその他の動作モードに変更される。図15では、ピント調整の判定が切り替わったタイミングの面積比率KがK2≦K≦1なので、第三の動作モードに変更され、ズーム調整が不適切であることを知らせる弱い振動信号が出力される。そこで、使用者は、振動信号が最強に保持される位置まで、さらに離間距離Lを長くする操作を行う。
そして、ズーム調整が適切な範囲、つまり面積比率KがK1≦K<K2の範囲になると、動作モードが第二の動作モードに変更され、振動信号が最強に保持される。振動信号が最強なので離間距離Lの修正は不要であるが、使用者がさらに離間距離Lが長くして面積比率Kが0<K<K1になった場合、動作モードが第一の動作モードに変更され、振動が徐々に弱くなる。すると、使用者は、離間距離Lを長くし過ぎたことに気が付き、今度は離間距離Lを短くする操作を行う。
このように、使用者は、振動信号が最強になるように操作することによって、ズーム調整とピント調整の両方が適切になる離間距離Lを容易に把握することができ、晴眼者のサポートが無くてもズーム調整及びピント調整を行うことができる。
図16は、検出対象物Wが相対的に中型の物品(例えば、書籍よりも小さい手帳等)の場合の動作を示している。最初に接写している状態では、図15と同様に、離間距離Lが小さすぎてピント調整が不適切と判定され、振動信号が停止する(第四の動作モード)。そして、使用者の操作によって離間距離Lがある程度長くなると、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わる。
図16では検出対象物Wが中型であり、ピント調整の判定が切り替わったタイミングの面積比率KがK1≦K<K2なので、動作モードが第二の動作モードに変更され、振動信号が最強に保持される。振動信号が最強なので離間距離Lの修正は不要であるが、使用者がさらに離間距離Lが長くして面積比率Kが0<K<K1になった場合は、動作モードが第一の動作モードに変更され、振動が徐々に弱くなる。すると、使用者は、離間距離Lを長くし過ぎたことに気が付き、今度は離間距離Lを短くする操作を行う。
このように、検出対象物Wが相対的に中型の場合でも、大型の場合と同様の動作が行われる。ただし、図16と図15を比較して分かるように、検出対象物Wが中型の場合、振動信号が最強に保持される離間距離Lの範囲が、検出対象物Wが大型のときよりも狭くなる点に注意する。
以上が、撮像支援システム22の、検出対象物Wと主スマートデバイス12の遠近方向の位置関係を適切化するための動作である。上下方向及び左右方向の位置関係を適切化するための動作は、撮像支援システム10と同様である。
以上説明したように、第二の実施形態の撮像支援システム22、撮像支援システム22で使用される撮像支援方法及び撮像支援プログラムによれば、第一の実施形態の撮像支援システム10、撮像支援システム10で使用される撮像支援方法及び撮像支援プログラムと同様の効果を得ることができ、さらに、撮像装置14aのピント調整の適否も考慮するので、より的確な誘導指示を行うことができる。
次に、本発明の撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラムの第三の実施形態について説明する。ここで、第二の実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の撮像支援システム30は、第二の実施形態の撮像支援システム22にさらに変更を加えたものであり、図18(a)(b)に示すように、構成が異なるのは誘導制御部26に代えて誘導制御部32が設けられている点である。
ここで、撮像支援システム30を説明する前に、上記撮像支援システム22の課題を説明する。撮像支援システム22の、検出対象物Wと主スマートデバイス12の遠近方向の位置関係を適切化するための動作は、検出対象物Wが大型の場合や中型の場合は良好に行なわれるが(図15、図16)、検出対象物Wが飴玉のように非常に小型の物品の場合は不都合が発生する。
図17は、検出対象物Wが小型の場合の動作を示している。最初に接写している状態では、離間距離Lが小さすぎてピント調整が不適切と判定され振動信号が停止する(第四の動作モード)。そして、使用者の操作によって離間距離Lがある程度長くなると、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わる。ここまでは図15、図16と同様である。
図17では、検出対象物Wが小型なので、ピント調整の判定が切り替わった時の面積比率Kが0<K<K1であり、動作モードが第一の動作モードに変更され、弱い振動信号が発生する。したがって、使用者は、離間距離Lを長くし過ぎたと考え、今度は離間距離Lを短くする操作を行う。その結果、ピント調整の判定が適切から不適切に切り替わり、動作モードが再び第四の動作モードに変更され、振動信号が停止する。
つまり、検出対象物Wのサイズが一定以下の場合、振動信号が最強に保持される位置が存在しないことになり、使用者が困ってしまうという問題が発生する。この問題を解決する方法として、例えば、検出対象物Wのサイズに合わせて基準値K1を変更するという方法が考えられるが、実際には簡単ではない。そこで、撮像支援システム30は、上記の誘導制御部26に代えて誘導制御部32を設けることによってこの問題を解決している。
以下、誘導制御部32が実行する処理内容を説明する。処理の流れは、上記の誘導制御部26と類似しており、図4に示すフローチャートの「信号出力部18」を「信号出力部28」と読み替えれば、ほぼ同じである。また、ステップS2-4の動作モードの選択/変更に関し、図19(a)の上段の表に示すように、上記と同様に、第一〜第四の動作モードが設定されている。異なるのは、動作モードの変更方法であり、上記の誘導制御部26は、動作モードを変更する必要が生じた時は、常に速やかに変更していたのに対し、誘導制御部32は、図19(a)の下段の表に示すように、特定の条件を満たすとき、所定の補助動作を行った後、動作モードを変更するという特徴がある。
具体的には、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わった時の動作モードの変更は、判定が切り替わった直後の面積比率Kxと基準値K2とを比較して、Kx<K2の場合は、離間距離Lの修正が不要であることを知らせる誘導指示情報を作成する、という補助動作を速やかに行い、その後、面積比率KがK≦Kx−α(αは正の定数)になったタイミングで動作モードを変更し、Kx≧K2の場合は、補助動作を行うことなく速やかに動作モードを変更する。また、これ以外の時の動作モードの変更も、補助動作を行うことなく速やかに動作モードを変更する。
次に、撮像支援システム30の、検出対象物Wと主スマートデバイス12の遠近方向の位置関係を適切化するための動作を説明する。検出対象物Wが大型の場合と中型の場合は、撮像支援システム22(図15、図16)と同様の動作を行う。そして、検出対象物Wが比較的小型の場合は、図20に示すように、撮像支援システム22(図17)とは異なる動作を行う。
最初に接写している状態では、図17と同様に、離間距離Lが小さすぎてピント調整が不適切と判定され振動信号が停止す(第四の動作モード)。そして、使用者の操作によって離間距離Lがある程度長くなると、ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わる。
ここでは、ピント調整が適切に切り替わった直後の面積比率Kの値KxがKx<K2なので、誘導制御部32が補助動作を行い、振動信号が最強に保持される。振動信号が最強なので離間距離Lの修正は不要であるが、使用者がさらに離間距離Lが長くして面積比率KがK<Kx−αになった場合は、そのタイミングで動作モードが第一の動作モードに変更され、振動が徐々に弱くなる。すると、使用者は、離間距離Lを長くし過ぎたことに気が付き、今度は離間距離Lを短くする操作を行う。その結果、振動信号が最強になった後、再びピント調整の判定が適切から不適切に切り替わり、動作モードが再び第四の動作モードに変更され、振動信号が停止する。
以上説明したように、第三の実施形態の撮像支援システム30、撮像支援システム30で使用される撮像支援方法及び撮像支援プログラムによれば、検出対象物Wが比較的小型であっても、振動信号が最強になるように操作することによって、使用者は、ピント調整が適切で且つズーム調整も比較的良好な離間距離Lを容易に把握することができる。
次に、本発明の撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラムの第四の実施形態について説明する。ここで、第三の実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の撮像支援システム36は、第三の実施形態の撮像支援システム30の、位置ずれDを小さくするために行う音信号による誘導の方法を変更したものであり、図21(a)(b)に示すように、構成が異なるのは信号出力部28に代えて信号出力部38が設けられている点である。
信号出力部38は、離間距離Lに関連した誘導指示情報Type11〜Type14及び補助動作による誘導指示情報を受信すると、信号出力部28と同じ要領で、その内容に応じた振動信号を振動装置38bが生成し、使用者が知覚できるように出力する。
位置ずれDに関連した誘導指示情報Type21,Type22を受信すると、その内容に応じた音信号をスピーカ38aで生成し、使用者が知覚できるように出力する。具体的には、図22、図23に示すように、音の種類は「ピッ、ピッ、ピッ」とし、誘導指示情報Type22を受信した時、つまり検出対象物領域WAの中央部PwがD≦D1の範囲に位置している時は、音のテンポを最速に保持する。そして、誘導指示情報Type21を受信した時、つまり中央部PwがD>D1の範囲に位置している時は、位置ずれDが大きくなるほど音のテンポを遅くする。
使用者は、音信号を知覚して、音のテンポが最速になるように、主スマートデバイス12と検出対象物Wの上下方向及び左右方向の位置関係を変化させる操作を行う。つまり、この音信号を介して位置ずれDに関連した誘導指示情報Type21,Type22の内容を使用者に知らせ、D≦D1を満たすように位置関係を変化させることを促し、検出対象物Wが画像エリアGAの適切な位置に撮像されるようにする。
ここでは、画像エリアGAを複数の領域AR(0)〜AR(8)に分割する必要はなく、誘導制御部32が作成する誘導指示情報Type21の中に周辺領域AR(O)〜AR(8)に関する内容は盛り込まなくてもよい。
以上説明したように、第四の実施形態の撮像支援システム36、撮像支援システム36で使用される撮像支援方法及び撮像支援プログラムによれば、第三の実施形態の撮像支援システム30、撮像支援システム30で使用される撮像支援方法及び撮像支援プログラムと同様の効果を得ることができ、さらに、音信号を生成して出力する部分の構成をよりシンプルにすることができる。
次に、本発明の撮像支援システムの第五の実施形態について説明する。ここで、第四の実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
この実施形態の撮像支援システム40は、第四の実施形態の撮像支援システム36と同様の対象物検出部24、誘導制御部32及び信号出力部38を備え、図24に示すように、対象物検出部24が主スマートデバイス12に搭載され、誘導制御部32及び信号出力部38が副スマートデバイス42に搭載されている。副スマートデバイス42は、本体42aにベルト42bが取り付けられた腕時計型のデバイスであり、対象物検出部24の処理結果は、無線通信で誘導制御部32に送信される。
撮像支援システム40は、2つのスマートデバイスに別々に搭載されているが、上記の撮像支援システム36と同様の動作を行うものであり、同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明の撮像支援システムと撮像支援方法及び撮像支援プログラムは、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態は、対象物検出結果の信頼性を向上させるため、慣性計測装置で主スマートデバイスのぶれデータを取得する構成、深度計測装置で物体の深度データを取得する構成、及び面積比率K等の算出結果を前回の算出結果と比較する構成を備えているが、これらの構成は、必要に応じて選択的に省略してもよい。
また、面積比率Kを適正化するための誘導指示情報と位置ずれDを小さくするための誘導指示情報を作成した後、各誘導指示情報の内容を、振動信号と音信号のどのような要素を用いて使用者に知覚させるかについては、特に限定されない。上記の撮像支援システム10,22,30の場合は、表1に示すように、遠近方向の誘導を振動信号の「強弱」によって知覚させ、左右方向の誘導を音信号の「音量」によって知覚させ、上下方向の誘導を音信号の「種類」と「高低」によって知覚させている。また、撮像支援システム36,40の場合は、遠近方向の誘導を振動信号の「強弱」によって知覚させ、適宜の方角への誘導を音信号の「テンポ」によって知覚させている。
Figure 2019124864
これらの方法は、例えば、変形例1〜5に示すように変更してもよい。変形例1は、撮像支援システム10,22,30の方法と撮像支援システム36,40の方法を合成したものであり、変形例2〜4は、要素の組み合わせ方を変えたものであり、変形例5は、振動信号を使用せずに音信号だけで知覚させるようにしたものである。その他、表1には記載していないが、振動信号の「強弱」だけではなく、「振動パターン」で知覚させるようにしてもよい。
その他、主スマートデバイス及び副スマートデバイスの形態は、上述した動作が可能であれば特に限定されない。例えば、上記のように手で把持する形態や手首に装着する形態の他、腕や足に装着する形態にしてもよい。
また、使用者が行う操作の手順は特に限定されない。上記実施形態を説明する中では、「まず、使用者が片方の手に検出対象物Wを持ち、主スマートデバイス12を反対側の手に持ち、検出対象物Wを撮像装置14aで接写し、接写の状態から検出対象物Wと主スマートデバイス12の位置関係を変化させる」という手順を示したが、接写の状態から操作を開始するのではなく、離間距離Lが長い状態から操作を開始してもよい。また、検出対象物Wをテーブル上に置き、主スマートデバイス12だけを移動させるようにしてもよい。
10,22,30,36,40 撮像支援システム
12 主スマートデバイス
14,24 対象物検出部
14a 撮像装置
14b 慣性計測装置
14c 深度計測装置
16,26,32 誘導制御部
18,20,28,38 信号出力部
42 副スマートデバイス
D 位置ずれ
D1 位置ずれDに関する基準値
GA 画像エリア
K 面積比率
K1,K2 面積比率Kに関する基準値
Kx ピント調整の判定が切り替わった直後の面積比率の値
L 離間距離
Pg 画像エリアの中央部
Pw 検出対象物エリアの中央部
W 検出対象物
WA 検出対象物エリア
AR(0) 中央領域
AR(1)〜AR(8) 周辺領域
α 正の定数

Claims (31)

  1. 検出対象物を所定の画像エリアに撮像するための撮像装置を有し、前記撮像装置が取得した画像データに基づいて前記検出対象物の状態を検出する対象物検出部と、内部に前記対象物検出部が搭載された主スマートデバイスと、前記対象物検出部の検出結果に基づいて使用者に知らせるべき誘導指示情報を作成する誘導制御部と、前記誘導指示情報に基づいて音信号又は振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚できるように出力する信号出力部とを備え、
    前記対象物検出部は、前記画像データを分析して、前記画像エリアの中の、前記検出対象物が撮像されている検出対象物領域を特定し、前記画像エリアに対する前記検出対象物領域の面積比率K(0≦K≦1)を算出し、
    前記誘導制御部には、基準値K1及びK2(0<K1<K2≦1)が設定され、前記誘導制御部は、前記面積比率KがK1≦K<K2の関係を満たさない時、使用者に対して、K1≦K<K2になるように前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成することを特徴とする撮像支援システム。
  2. 前記対象物検出部は、前記面積比率Kを算出する処理を所定の周期で実行し、前回の算出結果と今回の算出結果との差が規定値を超えた時、今回の算出結果を破棄する請求項1記載の撮像支援システム。
  3. 前記誘導制御部は、前記対象物検出部から前記面積比率Kの情報が出力されない時、及び前記面積比率K=0の時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、
    前記信号出力部は、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力する請求項1又は2記載の撮像支援システム。
  4. 前記誘導制御部には、あらかじめ少なくとも以下の3つの動作モードが設定され、
    第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1の時、使用者に対して、前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2の時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1の時、使用者に対して、前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    前記誘導制御部は、前記面積比率Kに基づいて動作モードを速やかに変更する請求項1記載の撮像支援システム。
  5. 前記対象物検出部には、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定する機能が設けられ、
    前記誘導制御部には、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードが設定され、
    第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    前記誘導制御部は、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて動作モードを速やかに変更する請求項1記載の撮像支援システム。
  6. 前記対象物検出部には、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定する機能が設けられ、
    前記誘導制御部には、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードが設定され、
    第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    前記誘導制御部は、
    ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったときの動作モードの変更は、ピント調整の判定が切り替わった直後の前記面積比率Kの値Kxと前記基準値K2とを比較して、Kx<K2の場合は、動作モードを変更する前に、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という補助動作を速やかに行い、その後、前記面積比率Kが低下してKx-α(αは正の定数)以下になったタイミングで動作モードを変更し、Kx≧K2の場合は、前記補助動作を行うことなく速やかに動作モードを変更し、
    ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったとき以外の動作モードの変更は、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて速やかに行う請求項1記載の撮像支援システム。
  7. 前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御部には、基準値D1(D1>0)が設定され、前記誘導制御部は、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が、0<K<K1で且つD≦D1の時、使用者に対して、前記位置ずれDの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成し、0<K<K1で且つD>D1の時、使用者に対して、D≦D1になるように前記主スマートデバイス及び前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成する請求項1記載の撮像支援システム。
  8. 前記誘導制御部は、前記対象物検出部から前記位置ずれDの情報が出力されない時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、
    前記信号出力部は、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力する請求項7記載の撮像支援システム。
  9. 前記誘導制御部には、前記画像エリア内を仮想的に区分した複数の領域が定義され、前記複数の領域は、前記画像エリアの中心部からの距離が前記基準値D1以下の領域である中央領域と、前記中央領域の周りを放射状に分割した複数の周辺領域であり、
    前記誘導制御部は、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が0<K<K1で且つD>D1の時、前記検出対象物領域の中心部が前記複数の周辺領域の中のどの周辺領域に位置しているかという内容を前記誘導指示情報に盛り込む請求項7又は8記載の撮像支援システム。
  10. 前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御部は、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、
    前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させる請求項1記載の撮像支援システム。
  11. 前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御部は、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、
    前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な適宜の方角に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる請求項1記載の撮像支援システム。
  12. 前記対象物検出部は、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御部は、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、
    前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる請求項1記載の撮像支援システム。
  13. 前記対象物検出部には、前記主スマートデバイスのぶれを検出するための慣性計測装置が設けられ、前記対象物検出部は、前記主スマートデバイスのぶれが規定値を超えると、取得した画像データを破棄する請求項1乃至12のいずれか記載の撮像支援システム。
  14. 前記対象物検出部には、前記画像エリアに撮像された複数の物体の、前記主スマートデバイスとの間の距離の違いを検出する深度計測装置が設けられ、
    前記対象物検出部は、前記深度計測装置の検出結果に基づいて、前記画像エリアに撮像された物体の中の、前記検出対象物に関係のないノイズ情報をマスクして、前記検出対象物領域を特定する請求項1乃至13のいずれか記載の撮像支援システム。
  15. 前記誘導制御部及び前記信号出力部は、前記主スマートデバイスの内部に搭載されている請求項1乃至14のいずれか記載の撮像支援システム。
  16. 前記誘導制御部及び前記信号出力部は、前記主スマートデバイスと通信が可能な副スマートデバイスの内部に搭載されている請求項1乃至14のいずれか記載の撮像支援システム。
  17. 主スマートデバイスに搭載された撮像装置を使用して検出対象物を所定の画像エリアに撮像する操作を補助する撮像支援方法において、
    前記撮像装置が取得した画像データに基づいて前記検出対象物の状態を検出する対象物検出ステップと、前記対象物検出ステップの検出結果に基づいて使用者に知らせるべき誘導指示情報を作成する誘導制御ステップと、前記誘導指示情報に基づいて音信号又は振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚できるように出力する信号出力ステップとを備え、
    前記対象物検出ステップにおいて、前記画像データを分析して、前記画像エリアの中の、前記検出対象物が撮像されている検出対象物領域を特定し、前記画像エリアに対する前記検出対象物領域の面積比率K(0≦K≦1)を算出し、
    前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ基準値K1及びK2(0<K1<K2≦1)を設定し、前記面積比率KがK1≦K<K2の関係を満たさない時、使用者に対して、K1≦K<K2になるように前記主スマートデバイス及び前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成することを特徴とする撮像支援方法。
  18. 前記対象物検出ステップにおいて、前記面積比率Kを算出する処理を所定の周期で実行し、前回の算出結果と今回の算出結果との差が規定値を超えた時、今回の算出結果を破棄する請求項17記載の撮像支援方法。
  19. 前記誘導制御ステップにおいて、前記対象物検出部から前記面積比率Kの情報が出力されない時、及び前記面積比率K=0の時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、
    前記信号出力ステップにおいて、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力する請求項17又は18記載の撮像支援方法。
  20. 前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ少なくとも以下の3つの動作モードを設定し、
    第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1の時、使用者に対して、前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2の時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1の時、使用者に対して、前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    前記面積比率Kに基づいて動作モードを速やかに変更する請求項17記載の撮像支援方法。
  21. 前記対象物検出ステップにおいて、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定し、
    前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードを設定し、
    第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて動作モードを速やかに変更する請求項17記載の撮像支援システム。
  22. 前記対象物検出ステップにおいて、前記撮像装置が取得した画像データを分析してピント調整が適切か不適切かを判定し、
    前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ少なくとも以下の4つの動作モードを設定し、
    第一の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係が0<K<K1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記主スマートデバイスと前記検出対象物との離間距離Lを短くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第二の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK1≦K<K2で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第三の動作モードは、前記面積比率Kと前記基準値K1及びK2との関係がK2≦K≦1で且つピント調整が適切と判定された時、使用者に対して、ズーム調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    第四の動作モードは、ピント調整が不適切と判定された時、前記面積比率Kの大小に関係なく、使用者に対して、ピント調節のために前記離間距離Lを長くすることを促す前記誘導指示情報を作成する、という動作モードであり、
    ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったときの動作モードの変更は、ピント調整の判定が切り替わった直後の前記面積比率Kの値Kxと前記基準値K2とを比較して、Kx<K2の場合は、動作モードを変更する前に、使用者に対して、前記離間距離Lの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成する、という補助動作を速やかに行い、その後、前記面積比率Kが低下してKx-α(αは正の定数)以下になったタイミングで動作モードを変更し、Kx≧K2の場合は、前記補助動作を行うことなく速やかに動作モードを変更し、
    ピント調整の判定が不適切から適切に切り替わったとき以外の動作モードの変更は、前記面積比率K及び前記ピント調節の判定に基づいて速やかに行う請求項17記載の撮像支援方法。
  23. 前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ基準値D1(D1>0)を設定し、前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が、0<K<K1で且つD≦D1の時、使用者に対して、前記位置ずれDの修正が不要であることを知らせる前記誘導指示情報を作成し、0<K<K1で且つD>D1の時、使用者に対して、D≦D1になるように前記主スマートデバイス及び前記検出対象物の位置関係を変化させることを促す前記誘導指示情報を作成する請求項17記載の撮像支援方法。
  24. 前記誘導制御ステップにおいて、前記対象物検出ステップで前記位置ずれDの情報が出力されない時、使用者に対して、前記撮像装置で前記検出対象物を撮像する操作をやり直すことを促す再操作指示情報を作成し、
    前記信号出力ステップにおいて、前記再操作指示情報に基づいて音信号、振動信号又はその両方を生成し、使用者が知覚可能に出力する請求項23記載の撮像支援方法。
  25. 前記誘導制御ステップにおいて、あらかじめ前記画像エリア内を仮想的に区分した複数の領域を定義し、前記複数の領域は、前記画像エリアの中心部からの距離が前記基準値D1以下の領域である中央領域と、前記中央領域の周りを放射状に分割した複数の周辺領域であり、
    前記面積比率K及び前記位置ずれDと前記基準値K1及びD1との関係が0<K<K1で且つD>D1の時、前記検出対象物領域の中心部が前記複数の周辺領域の中のどの周辺領域に位置しているかという内容を前記誘導指示情報に盛り込む請求項23又は24記載の撮像支援方法。
  26. 前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御ステップにおいて、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、
    前記信号出力ステップにおいて、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させる請求項17記載の撮像支援方法。
  27. 前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御ステップにおいて、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、
    前記信号出力ステップにおいて、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の音量によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な適宜の方角に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる請求項17記載の撮像支援方法。
  28. 前記対象物検出ステップにおいて、前記検出対象物領域の中心部と前記画像エリアの中心部との位置ずれDを算出し、
    前記誘導制御ステップにおいて、使用者に知らせるべき前記誘導指示情報を、前記面積比率K及び前記位置ずれDの大小に基づいて作成し、
    前記信号出力ステップにおいて、前記主スマートデバイスと前記検出対象物の位置関係を遠近方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を振動信号の強弱によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な左右方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号の種類又は高低又はその両方によって使用者に知覚させ、遠近方向と直角な上下方向に誘導する内容の前記誘導指示情報が作成されると、その内容を、非言語音で成る音信号のテンポによって使用者に知覚させる請求項17記載の撮像支援方法。
  29. 前記対象物検出ステップにおいて、慣性計測装置を使用して前記主スマートデバイスのぶれを検出し、前記対象物検出ステップにおいて、前記主スマートデバイスのぶれが規定値を超えると、取得した画像データを破棄する請求項17乃至28のいずれか記載の撮像支援方法。
  30. 前記対象物検出ステップにおいて、深度計測装置を使用して、前記画像エリアに撮像された複数の物体の、前記主スマートデバイスとの間の距離の違いを検出し、その検出結果に基づいて、前記画像エリアに撮像された物体の中の、前記検出対象物に関係のないノイズ情報をマスクして、前記検出対象物領域を特定する請求項17乃至29のいずれか記載の撮像支援方法。
  31. 請求項17乃至30のいずれか記載の撮像支援方法を実行させるための各ステップ実行用プログラムにより構成された撮像支援プログラム。
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