JP2019123986A - 捲縮糸、極細濃染加工糸、極細濃染加工糸を含むセーム調織物、及び捲縮糸の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】濃染性に優れ、深みのある色相と仕立て映えとを表現でき、起毛加工を行った場合にセーム調風合い(ヌメリ感、上品な毛並み、及びしなやかな風合い)を発現し得る極細濃染加工糸得るための捲縮糸を提供する。【解決手段】ポリエステル複合未延伸糸を0.05cN/dtex以下の張力、140〜160℃の温度、及び0〜30%のオーバーフィード率で収縮熱処理し、次いで、1.15〜1.4倍の延伸倍率、27000〜32000の仮撚係数、170〜190℃の仮撚温度、及び0.2〜0.5cN/dtexの下記式(i)で示される解撚張力強さで延伸仮撚処理された捲縮糸である。前記捲縮糸はアルカリ減量加工により割繊されて単糸繊度が0.01〜0.5dtexである極細濃染加工糸となる。解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex) (i)【選択図】 図1
Description
本発明は、捲縮糸、極細濃染加工糸、極細濃染加工糸を含むセーム調織物、及び捲縮糸の製造方法に関する。
昨今の婦人衣料分野などにおける高級指向に伴い、織物に用いられた場合に濃色性に優れ、さらにセーム調風合い(ヌメリ感、上品な毛並み、及びしなやかな風合い)を発現し得る加工糸が要望されている。また、濃染性と風合いとに優れる布帛を得るために、ポリエステル複合未延伸糸を用いることが様々に検討されている。
例えば、特許文献1には、ポリエステル複合繊維を含む複合糸を熱処理することが記載されている。こうした複合糸は、発色性と染色堅牢度とが良好である。
また、特許文献2には、ポリエステル複合未延伸糸を延伸仮撚した後に交絡する手法が記載されている。こうした手法により、ふくらみ及びソフト感に優れ、しかも表面品位及び摩擦特性に優れた布帛を形成し得る仮撚糸を製造できる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術を用いたとしても、セーム調風合いを達成することができない。また、特許文献2に記載された手法を用いたとしても、仮撚糸の濃染性は十分ではない。つまり、優れた濃染性とセーム調風合いとを両立し得る織物を製造するための加工糸を得ることは、未だ困難である。
本発明は、このような従来技術の欠点を解消するものであり、割繊後に極細濃染加工糸となる捲縮糸であって、この極細濃染加工糸を織物にして染色した場合に濃染性に優れ、深みのある色相と仕立て映えとを表現でき、セーム調風合い(ヌメリ感、上品な毛並み、及びしなやかな風合い)を発現し得る極細濃染加工糸を得るための捲縮糸を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記のような課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、特定の工程(収縮熱処理、及び延伸仮撚処理)を経た捲縮糸は、割繊後に濃染性が良好であり、織物とした場合にセーム調風合いを発現することが可能である極細濃染加工糸となり得るという知見に基づき、本発明を完成させた。すなわち、本発明は下記を要旨とする。
(1)ポリエステル複合未延伸糸を、0.05cN/dtex以下の張力、140〜160℃の温度、及び0〜30%のオーバーフィード率で収縮熱処理し、次いで、1.15〜1.4倍の延伸倍率、27000〜32000の仮撚係数、170〜190℃の仮撚温度、及び0.2〜0.5cN/dtexの下記式(i)で表される解撚張力強さで延伸仮撚処理された捲縮糸である。この捲縮糸はアルカリ減量加工により割繊されて単糸繊度が0.01〜0.5dtexである極細濃染加工糸となる。
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex) (i)
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex) (i)
(2)前記収縮熱処理と前記延伸仮撚処理との間で0.2〜0.4cN/dtexの張力で冷延伸処理されることを特徴とする、(1)の捲縮糸。
(3)(1)又は(2)に記載の捲縮糸をアルカリ減量加工により割繊してなる極細濃染加工糸。
(3)(1)又は(2)に記載の捲縮糸をアルカリ減量加工により割繊してなる極細濃染加工糸。
(4)(3)に記載の極細濃染加工糸を含むセーム調織物である。前記極細濃染加工糸が経糸もしくは緯糸に配されているか、又は経糸及び緯糸の何れにも配され、かつ撚係数Kが5000〜15000の範囲で追撚されている。前記セーム調織物は、カバーファクターが2600〜3200であり、起毛加工されており、かつ黒色染色加工をした時のL*値が16以下である。
(5)捲縮糸の製造方法である。供給糸条としてポリエステル複合未延伸糸を用い、前記ポリエステル複合未延伸糸に対し、以下の工程(I)及び(II)をこの順に実行することを特徴とする。
(I)0.05cN/dtex以下の張力、140〜160℃の温度、及び0〜30%のオーバーフィード率で収縮熱処理する工程
(II)1.15〜1.4倍の延伸倍率、27000〜32000の仮撚係数、170〜190℃の仮撚温度、及び0.2〜0.5cN/dtexの下記式(i)で表される解撚張力強さで延伸仮撚処理して捲縮糸を得る工程
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の加工糸の実繊度
(dtex) (i)
(I)0.05cN/dtex以下の張力、140〜160℃の温度、及び0〜30%のオーバーフィード率で収縮熱処理する工程
(II)1.15〜1.4倍の延伸倍率、27000〜32000の仮撚係数、170〜190℃の仮撚温度、及び0.2〜0.5cN/dtexの下記式(i)で表される解撚張力強さで延伸仮撚処理して捲縮糸を得る工程
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の加工糸の実繊度
(dtex) (i)
(6)上記工程(I)と(II)との間に下記工程(III)を含む、(5)の捲縮糸の製造方法。
(III)前記ポリエステル複合未延伸糸に対し、0.2〜0.4cN/dtexの張力で冷延伸処理する工程
(III)前記ポリエステル複合未延伸糸に対し、0.2〜0.4cN/dtexの張力で冷延伸処理する工程
本発明によれば、織物にして起毛加工を施した場合に、濃染性に優れ深みのある色相と仕立て映えとを表現でき、セーム調風合いに優れる極細濃染加工糸となる捲縮糸を、操業性よく得ることができる。さらに、この捲縮糸は伸縮性に優れ、この極細濃染加工糸は毛羽などの欠陥が無く品質が良いものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の捲縮糸は、アルカリ減量加工により割繊された極細濃染加工糸となるものである。こうした極細濃染加工糸は単糸繊度が0.01〜0.5dtexであり、濃染性に優れるため、織物とされた場合に深みのある色合いを呈する。さらに、この捲縮糸は伸縮性に優れ適切な伸度を有するため、割繊後に織物とされた場合に毛並みが均一で、しとやかな風合い及びヌメリ感を発現し、優れたセーム調を発現する。
本発明の捲縮糸は、アルカリ減量加工により割繊された極細濃染加工糸となるものである。こうした極細濃染加工糸は単糸繊度が0.01〜0.5dtexであり、濃染性に優れるため、織物とされた場合に深みのある色合いを呈する。さらに、この捲縮糸は伸縮性に優れ適切な伸度を有するため、割繊後に織物とされた場合に毛並みが均一で、しとやかな風合い及びヌメリ感を発現し、優れたセーム調を発現する。
割繊後の極細濃染加工糸の単糸繊度は、0.01〜0.5dtexであり、0.1〜0.3dtexであることが好ましく、この範囲にすると織物とした場合に優れたセーム調風合いを発現させることができる。また、極細濃染加工糸の総繊度が50〜160dtexであることが好ましく、フィラメント数が100〜10000本であり、好ましくは300〜30000本の範囲である。
本発明の捲縮糸は、特定の条件での工程(収縮熱処理、次いで延伸仮撚処理)を経たものであることが好ましい。ここで、捲縮糸の構成を示すことは困難であるため、捲縮糸をプロダクトバイプロセスクレーム形式で表現している。本発明においては、捲縮糸が特定の条件での工程を経たものと同等であれば、上記工程を経ないものであっても含まれる。
この特定の工程について以下に述べる。
この特定の工程について以下に述べる。
まず、供給糸条の例としては、くさび型の複合断面形状を有するポリエステル複合未延伸糸が挙げられる。このポリエステル複合未延伸糸は、後述のアルカリ減量加工により割繊されて、くさび型の極細濃染加工糸となる。複合断面形状がくさび型であると、海島型などのその他の複合断面形状と比較して、割繊後の極細濃染加工糸を織物にした際の張り感又はコシ感が良好となる。
くさび型の複合断面形状を有するポリエステル複合未延伸糸の断面形状の概略図を図1に示す。図1に示すように、ポリエステル複合未延伸糸は、アルカリ難溶性ポリエステル成分fと、アルカリ易溶性ポリエステル成分gとを有する。詳しくは、複数のアルカリ難溶性ポリエステル成分fがアルカリ易溶性ポリエステル成分gで接合されて、糸の断面形状は全体として円形を呈する。糸断面におけるアルカリ難溶性ポリエステル成分fの数は、割繊後に所望の単糸繊度及びフィラメント数を達成するために、6〜15個であることが好ましい。
アルカリ易溶性ポリエステル成分は、アルカリ難溶性ポリエステル成分を接合するための接着剤として機能する。そして、後述のアルカリ減量加工により、アルカリ易溶性ポリエステル成分が溶出されて、ポリエステル複合未延伸糸が図2に示されるような極細繊維となる。ポリエステル複合未延伸糸におけるアルカリ易溶性ポリエステル成分とアルカリ難溶性ポリエステル成分との質量比率(アルカリ易溶性ポリエステル成分/アルカリ難溶性ポリエステル成分)は、アルカリ減量後の極細濃染加工糸の繊度を上記の範囲とするために、5/95〜30/70であることが好ましい。
アルカリ難溶性ポリエステル成分は、アルカリ水溶液に対する溶解度が、アルカリ易溶性ポリエステル成分の溶解度よりも低ければ、特に制限されない。また、アルカリ水溶液を用いたアルカリ溶出速度が、アルカリ易溶性ポリエステル成分のアルカリ溶出速度より、2〜20倍程度遅いことが好ましい。アルカリ難溶性ポリエステル成分としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられる。
アルカリ易溶性ポリエステル成分の重量平均分子量は、アルカリ減量に好適であるために、2000〜10000であることが好ましい。アルカリ易溶性ポリエステル成分の具体例としては、10〜30質量%のポリエチレングリコールと、1〜3モル%の5−ナトリウムスルホイソフタル酸とを共重合した共重合ポリエステルが挙げられる。このポリエステルはアルカリ減量速度が速く熱的安定性に優れているため、容易に、かつ安定して割繊を行うことができる。
ポリエステル複合未延伸糸を得るには、例えば、ポリエステルポリマー(アルカリ易溶性ポリエステル成分、及びアルカリ難溶性ポリエステル成分)を、断面形状が図1で示した複合形状となるような口金で紡糸する。ポリエステルポリマーを紡糸する条件は特に限定されないが、例えば、2000〜4000m/分の速度で紡糸することができる。
上記のポリエステルポリマーは、本発明の効果を阻害しない範囲で、改質剤(例えば、艶消し剤、安定剤、難燃剤、又は着色剤)を含んでいてもよい。また、各種の機能付与成分(例えば、カチオン染料可染性成分、又は熱収縮性成分)が共重合されるか、又は混合されて含有されていてもよい。
ポリエステル複合未延伸糸の伸度は、加工操業性に優れる観点から、例えば、100〜120%であることが好ましい。
本発明の捲縮糸は、ポリエステル複合未延伸糸に対して下記の(I)収縮熱処理、及び(II)延伸仮撚処理をこの順に実行されて得られる。そして、この捲縮糸をアルカリ減量加工により割繊させて、極細濃染加工糸が得られる。つまり、極細濃染加工糸は割繊されたマルチフィラメント糸である。本発明の極細濃染加工糸を含む織物は優れた濃染性を発現し、さらに起毛加工が施されると優れたセーム調風合いを発現する。つまり、本発明の極細濃染加工糸は、特定の条件での(I)収縮熱処理、及び(II)延伸仮撚処理の相乗効果が奏された捲縮糸を割繊することにより、織物とした場合の濃染性が顕著に向上される。
(I)0.05cN/dtex以下の張力、140〜160℃の収縮温度、及び0〜30%のオーバーフィード率の条件下にて収縮熱処理する。
(II)1.15〜1.4倍の延伸倍率、27000〜32000の仮撚係数、170〜190℃の仮撚温度、及び0.2〜0.5cN/dtexの下記式(i)で表される解撚張力強さで延伸仮撚処理して捲縮糸を得る。
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex) (i)
(II)1.15〜1.4倍の延伸倍率、27000〜32000の仮撚係数、170〜190℃の仮撚温度、及び0.2〜0.5cN/dtexの下記式(i)で表される解撚張力強さで延伸仮撚処理して捲縮糸を得る。
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex) (i)
上記の条件にて(I)収縮熱処理を経ると、ポリエステル複合未延伸糸に対する熱効率が良好となり、ポリエステルの高結晶化及び高配向化が促進される。その結果、極細濃染加工糸とされた際にマイクロファイバーであるにも係わらず、優れた濃染性を有する。
収縮熱処理温度が140〜160℃であると、極細濃染加工糸の強度がより強くなり、また毛羽がより低減される。さらには結晶化又は配向化が十分に進行し、濃染性が十分となる。
オーバーフィード率が0〜30%であると、後の延伸仮撚処理にて太細斑の発現が抑えられ、均一な捲縮糸となりやすい。または、収縮熱処理時に糸振れ又は弛みが発生することによる糸切れを抑制することができ、加工操業性により優れる。さらに、糸条が過度に延伸されず伸度が十分なものとなり、濃染性及び立毛感により優れる。
(I)収縮熱処理において、張力が0.05cN/dtex以下であると、糸条が過度に延伸された状態とならないため、濃染性が十分となる。
予め収縮熱処理を経た糸条に対し、特定の条件下で(II)延伸仮撚処理することで、捲縮糸の伸縮性及び濃染性を向上させる。仮撚条件は、延伸倍率が1.15〜1.4倍、仮撚係数が27000〜32000、仮撚温度が170〜190℃、及び解撚張力強さが0.2〜0.5cN/dtexである。
延伸倍率が1.15〜1.4倍であり、解撚張力強さが0.3〜0.5cN/dtexであると、張力が十分であるためバルーニングによる糸切れ又は毛羽を抑制し、加工操業性又は品質により優れる。さらに、立毛感、濃染性、及びヌメリ感により優れる。
仮撚係数が27000〜32000であり、仮撚温度が170〜190℃であることにより、捲縮が発現し易くなるため、風合い又は立毛感が十分となる。さらに、伸縮性、伸度及び濃染性により優れる。加えて部分融着、糸切れ又は毛羽などの欠陥を抑制し、操業性が向上する。こうした捲縮糸の伸長率は90〜130%であり、かつ伸度が30〜60%であることが好ましい。伸長率及び伸度が上記範囲であることで、優れた濃染性及びセーム調風合いを発現し得る極細濃染加工糸を得るための捲縮糸となる。
捲縮糸は、上記(I)収縮熱処理と(II)延伸仮撚処理との間に、0.2〜0.4cN/dtexの張力で(III)冷延伸処理を経ることが好ましい。(I)収縮熱処理した糸条が、上記の条件で(III)冷延伸処理を経ることにより、濃染性をさらに向上させるとともに、収縮時に不均一である糸条形態を均一にして、続く(II)延伸仮撚処理が安定する。(III)冷延伸処理時の張力が0.2〜0.4cN/dtexであると、糸条形態が均一なものとなり、弛みが発生することによる糸切れを抑制できる。さらにヌメリ感の低下を抑制できる。なお、(III)冷延伸処理を行うには、室温状態が好ましく、例えば20〜30℃程度の温度で冷却しながら延伸すればよい。
アルカリ減量加工に関し、その条件(例えば、減量時間、浴比、減量温度、又は減量率)は割繊を実行しうる範囲で適宜に選択され、特に限定されない。なお、アルカリ減量加工は(II)延伸仮撚処理を経た捲縮糸に対して直接行ってもよいし、(II)延伸仮撚処理を経た捲縮糸から生機などを得、この生機に対して行ってもよい。
次に、本発明の捲縮糸の製造方法の工程の一例を、図3を用いて説明する。
供給糸条Y(割繊後にくさび型となるポリエステル複合未延伸糸)に対して、供給ローラ1と第1引取りローラ3との間に設置された熱処理ヒーター2によって、上記のような特定の条件下で収縮熱処理する((I)収縮熱処理)。次いで、第1引取りローラ3と第2引取りローラ4との間において、0.2〜0.4cN/dtexの張力で、例えば室温下(25℃程度)で冷延伸処理することが好ましい((III)冷延伸処理)。
供給糸条Y(割繊後にくさび型となるポリエステル複合未延伸糸)に対して、供給ローラ1と第1引取りローラ3との間に設置された熱処理ヒーター2によって、上記のような特定の条件下で収縮熱処理する((I)収縮熱処理)。次いで、第1引取りローラ3と第2引取りローラ4との間において、0.2〜0.4cN/dtexの張力で、例えば室温下(25℃程度)で冷延伸処理することが好ましい((III)冷延伸処理)。
引き続き連続して、第2引取りローラ4と第3引取りローラ7との間で、仮撚ヒーター5及びピンタイプ仮撚装置6を用い、特定の条件下で延伸仮撚処理する((II)延伸仮撚処理)。これにより割繊前の捲縮糸が得られる。この捲縮糸は、第3引取りローラ7を経て、巻き取りローラ8によりパッケージ9に捲き取られる。
供給糸条Yを構成する単糸の断面形状は、例えば、図1に示すように、アルカリ難溶性ポリエステル成分fがアルカリ易溶性ポリエステル成分gによって接合されている。この供給糸条Yから製造される捲縮糸をアルカリ水溶液に浸漬し、アルカリ減量加工によりアルカリ易溶性ポリエステル成分gを溶解して除去して割繊すると、図2に示すようなくさび型の断面形状の複数のフィラメント糸に分割された本発明の極細濃染加工糸となる。
本発明のセーム調織物は、本発明の極細濃染加工糸を含む。本発明のセーム調織物においては、この極細濃染加工糸が経糸もしくは緯糸に配されているか、又は経糸及び緯糸に配されている。なお、本発明のセーム調織物において、上記極細濃染加工糸の混用率は、濃染性に優れるために、55%以上であることが好ましく、65%以上であることがより好ましい。
本発明のセーム調織物は、さらに、起毛加工及び黒色染色加工がなされている。こうした本発明のセーム調織物におけるL*値は16以下、好ましくは15以下であり、優れた濃染性が発現されている。
本発明のセーム調織物においては、上記の極細濃染加工糸が、5000〜15000の範囲の撚係数Kで追撚されて含まれる。仮撚係数Kがこの範囲であることにより、ヌメリ感又は立毛感に優れるセーム調織物となる。
本発明のセーム調織物のカバーファクターは、2600〜3200である。カバーファクターがこの範囲であると、優れたセーム調風合いを有する高密度な織物となる。織物のカバーファクターが2600未満であると、織物の組織における拘束力が弱くなるため織物の空隙が多くなり、ヌメリ感又は立毛感が不足し、セーム調風合いが得られない場合がある。また、カバーファクターが3200を超えると、過度に高密度になり、ヌメリ感又は立毛感が不足したり硬くなったりする場合がある。なお、風合いをソフトにするためには別途の減量加工などが必要な場合があり、こうした場合はコストアップ又は生産性の低下を招く。
本発明のセーム調織物の組織は特に限定されず、例えば、平組織、綾組織、朱子組織、又はドビーもしくはジャガードのような変化組織である。また、織物には、仕上げ加工として、起毛加工及び黒色染色加工以外の各種加工(例えば、柔軟加工、制電加工、又は撥水加工)がなされていてもよい。また、本発明のセーム調織物においては、風合いをさらに向上させるために、適度な量の毛羽が敢えて形成されてもよい。
本発明のセーム調織物の製造方法の一例について、以下に述べる。上記のような本発明の極細濃染加工糸に対し、適宜な手法を用いて、撚係数Kが5000〜15000の範囲となるような条件で追撚する。次いで、この極細濃染加工糸を経糸若しくは緯糸に配するか、又は経糸及び緯糸に配して製織し、生機を得る。又は、上記の捲縮糸を追撚して製織した後に、アルカリ減量を施して生機を得る。そして、この生機に対して、起毛加工及び黒色染色加工を施して、本発明のセーム調織物を製造することができる。
起毛加工の条件又は手法は16以下のL*値を達成し得る範囲で、特に限定されないが、例えば1本ロール型エメリー起毛機(例えば、320メッシュのサンドペーパーでカバーされた起毛機)を用いることができる。黒色染色加工の条件又は手法は、16以下のL*値を達成し得る範囲で、適宜に選択される。
以下に、実施例及び比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
なお、各々の物性の測定及び評価は、以下のようにして行った。
(1)繊度
実施例及び比較例にて得られた極細濃染加工糸について、JIS L 1013に従って繊度を測定した。
(1)繊度
実施例及び比較例にて得られた極細濃染加工糸について、JIS L 1013に従って繊度を測定した。
(2)伸度
実施例及び比較例にて得られた極細濃染加工糸について、JIS L 1013に従って伸度を測定した。
実施例及び比較例にて得られた極細濃染加工糸について、JIS L 1013に従って伸度を測定した。
(3)仮撚係数
実施例及び比較例にて得られた極細濃染加工糸について、下記式によって仮撚係数を算出した。
仮撚係数TW=√加工糸の実繊度(dtex)×仮撚数(T/M)
実施例及び比較例にて得られた極細濃染加工糸について、下記式によって仮撚係数を算出した。
仮撚係数TW=√加工糸の実繊度(dtex)×仮撚数(T/M)
(4)解撚張力強さ
実施例及び比較例にて得られた捲縮糸について、下記式によって解撚張力強さを算出した。
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex)
実施例及び比較例にて得られた捲縮糸について、下記式によって解撚張力強さを算出した。
解撚張力強さ(cN/dtex)=解撚張力(cN)/延伸仮撚処理後の捲縮糸の実繊度(dtex)
(5)伸長率
JIS−L1013 8.11(伸縮性 B法)に従って伸長率を測定した。詳しくは、実施例及び比較例にて得られた捲縮糸を、棒に掛けて輪にしたものを5個作製し、試料とした。これらの試料の各々に、0.882mN×2×実繊度(dtex)の荷重をかけた。次に、5個の試料をひとまとめにして、約50cmの間隔を置いて上下を綿糸で結んで固定した後、直ちに荷重を除き、一昼夜放置した。これを熱水で30分間処理した。自然乾燥後、0.0176mN×10×実繊度(dtex)の初荷重を掛けた状態で、測定長が約20cmになる様に試料の上部をクランプで固定し、30秒後の試料の長さ(A)を測定した。次に、先の初荷重を取り外し、新たに、0.882mN×10×実繊度(dtex)の荷重を掛けて30秒後の試料の長さ(B)を測定した。下記式にて伸長率を算出した。
伸長率(%)={(B−A)/A}×100
JIS−L1013 8.11(伸縮性 B法)に従って伸長率を測定した。詳しくは、実施例及び比較例にて得られた捲縮糸を、棒に掛けて輪にしたものを5個作製し、試料とした。これらの試料の各々に、0.882mN×2×実繊度(dtex)の荷重をかけた。次に、5個の試料をひとまとめにして、約50cmの間隔を置いて上下を綿糸で結んで固定した後、直ちに荷重を除き、一昼夜放置した。これを熱水で30分間処理した。自然乾燥後、0.0176mN×10×実繊度(dtex)の初荷重を掛けた状態で、測定長が約20cmになる様に試料の上部をクランプで固定し、30秒後の試料の長さ(A)を測定した。次に、先の初荷重を取り外し、新たに、0.882mN×10×実繊度(dtex)の荷重を掛けて30秒後の試料の長さ(B)を測定した。下記式にて伸長率を算出した。
伸長率(%)={(B−A)/A}×100
(6)撚係数K
下記式によって捲縮糸の撚係数Kを算出した。
撚係数K=√捲縮糸の実繊度(dtex)×追撚数(T/M)
下記式によって捲縮糸の撚係数Kを算出した。
撚係数K=√捲縮糸の実繊度(dtex)×追撚数(T/M)
(7)極細濃染加工糸のL*値(筒編み、黒色染色)
実施例及び比較例において延伸仮撚処理により得られた捲縮糸を、筒編地に編成し、精練剤(日華化学株式会社製、商品名「サンモール FL」)を2g/リットルの割合で用い、温度80℃かつ時間20分間の条件で、この筒編地を精練した。次いで、フレーク苛性ソーダを20g/リットルの割合で用い、温度98℃、時間30分、及び浴比1:50
の条件でアルカリ減量加工を行った。
実施例及び比較例において延伸仮撚処理により得られた捲縮糸を、筒編地に編成し、精練剤(日華化学株式会社製、商品名「サンモール FL」)を2g/リットルの割合で用い、温度80℃かつ時間20分間の条件で、この筒編地を精練した。次いで、フレーク苛性ソーダを20g/リットルの割合で用い、温度98℃、時間30分、及び浴比1:50
の条件でアルカリ減量加工を行った。
次いで、下記の手法で染色を行った。染料剤(Dystar社製、商品名「ダイアニックスブラック HG−FS」、分散染料)を15%omfの割合で、染色助剤(日華化学株式会社製、商品名「ニッカサンソルト SN−130」)を0.5g/リットルの割合で、及び酢酸を0.2cc/リットルの割合で用いた。浴比を1:50とし、温度135℃かつ時間30分間の条件で染色を行った。次いで、還元洗浄剤(一方社油脂工業株式会社製、商品名「ビスノール P−55」)を5g/リットルの割合で用い、温度80℃かつ時間20分間の洗浄を行った。
上記のようにして染色した筒編地に対し、分光光度計(マクベス社製、商品名「CE−3100型」)を用いて反射率を測定し、CIE Labの色差式から濃度指標を求め、この値をL*値とした。L*値はその値が小さいほど深みのある濃色であることを示す。
(8)極細濃染加工糸の品質
極細濃染加工糸を目視で確認し、下記の基準で評価した。
○:毛羽、又は部分融着などの欠陥が認められなかった。
×:毛羽、又は部分融着などの欠陥が認められた。
極細濃染加工糸を目視で確認し、下記の基準で評価した。
○:毛羽、又は部分融着などの欠陥が認められなかった。
×:毛羽、又は部分融着などの欠陥が認められた。
(9)織物のL*値
実施例及び比較例で得られた織物に対し、分光光度計(マクベス社製、商品名「CE−3100型」)を用い、上記(7)と同様の手法によりL*値を求めた。
実施例及び比較例で得られた織物に対し、分光光度計(マクベス社製、商品名「CE−3100型」)を用い、上記(7)と同様の手法によりL*値を求めた。
(10)カバーファクター(CF)
実施例及び比較例で得られた織物に対し、下記式によってカバーファクターを算出した。
CF=X√D1+Y√D2
上記式中、Xは織物の1インチ当りの経糸本数を示す。Yは織物の1インチ当りの緯糸本数を示す。D1は織物を構成する経糸の実繊度(dtex)を示す。D2は織物を構成する緯糸の実繊度(dtex)を示す。
実施例及び比較例で得られた織物に対し、下記式によってカバーファクターを算出した。
CF=X√D1+Y√D2
上記式中、Xは織物の1インチ当りの経糸本数を示す。Yは織物の1インチ当りの緯糸本数を示す。D1は織物を構成する経糸の実繊度(dtex)を示す。D2は織物を構成する緯糸の実繊度(dtex)を示す。
(11)ヌメリ感
実施例及び比較例にて得られた織物に対し、触感により、ヌメリ感を下記の基準で評価した。
○:ヌメリ感のある滑らかなタッチである。
△:ヌメリ感が普通である。
×:ヌメリ感が不足している。
実施例及び比較例にて得られた織物に対し、触感により、ヌメリ感を下記の基準で評価した。
○:ヌメリ感のある滑らかなタッチである。
△:ヌメリ感が普通である。
×:ヌメリ感が不足している。
(12)濃染性(官能評価)
実施例及び比較例にて得られた織物を目視で観察し、濃染性を下記の基準で評価した。
○:深みのある色合いで、濃染性が良好である。
△:濃染性が普通である。
×:淡色傾向であり、濃染性が不十分である。
実施例及び比較例にて得られた織物を目視で観察し、濃染性を下記の基準で評価した。
○:深みのある色合いで、濃染性が良好である。
△:濃染性が普通である。
×:淡色傾向であり、濃染性が不十分である。
(13)立毛感(起毛感、毛並み)
実施例及び比較例にて得られた織物に対し、触感により、立毛感を下記の基準で評価した。
○:立毛感が良好である。
△:立毛感が普通である。
×:立毛感が不十分である。
実施例及び比較例にて得られた織物に対し、触感により、立毛感を下記の基準で評価した。
○:立毛感が良好である。
△:立毛感が普通である。
×:立毛感が不十分である。
(14)ソフト感
実施例及び比較例にて得られた織物に対し、触感により、ソフト感を下記の基準で評価した。
○:肌触りがソフトである。
△:肌触りが普通である。
×:肌触りが硬い。
実施例及び比較例にて得られた織物に対し、触感により、ソフト感を下記の基準で評価した。
○:肌触りがソフトである。
△:肌触りが普通である。
×:肌触りが硬い。
実施例1
供給糸条として、ポリエステル複合未延伸糸(110dtex/48フィラメント)を準備した。このポリエステル複合未延伸糸は割繊型であり、図1に示すような、複合断面形状を有していた。詳しくは、8本のアルカリ難溶性ポリエステル成分fがアルカリ易溶性ポリエステル成分g(接合剤)によって接合され、それらの割合(質量比)は、(アルカリ難溶性ポリエステル成分f):(アルカリ易溶性ポリエステル成分g)=4:1であった。なお、アルカリ易溶性ポリエステル成分gは、分子量6.000のポリエチレングリコール(13.3質量%)と、5−ナトリウムスルホイソフタル酸(2.5モル%)とが共重合したポリエステルを主成分とするものであり、アルカリ難溶性ポリエステル成分fはポリエチレンテレフタレートを主成分とするものであった。このポリエステル複合未延伸糸の伸度は110%であった。
供給糸条として、ポリエステル複合未延伸糸(110dtex/48フィラメント)を準備した。このポリエステル複合未延伸糸は割繊型であり、図1に示すような、複合断面形状を有していた。詳しくは、8本のアルカリ難溶性ポリエステル成分fがアルカリ易溶性ポリエステル成分g(接合剤)によって接合され、それらの割合(質量比)は、(アルカリ難溶性ポリエステル成分f):(アルカリ易溶性ポリエステル成分g)=4:1であった。なお、アルカリ易溶性ポリエステル成分gは、分子量6.000のポリエチレングリコール(13.3質量%)と、5−ナトリウムスルホイソフタル酸(2.5モル%)とが共重合したポリエステルを主成分とするものであり、アルカリ難溶性ポリエステル成分fはポリエチレンテレフタレートを主成分とするものであった。このポリエステル複合未延伸糸の伸度は110%であった。
図3の工程に従って、表1に示す条件で(I)収縮熱処理、(II)延伸仮撚処理及び(III)冷延伸処理を行って、捲縮糸(92dtex/48フィラメント)を得た。
次に、得られた捲縮糸に対し、S撚り、かつ800T/Mで追撚を施した。この捲縮糸を生機の経糸として用いた。生機の緯糸として、第一成分及び第二成分からなるサイドバイサイド型複合糸(56dtex/12フィラメント)を用いた。第一成分は、8モル%のイソフタル酸と5モル%の2.2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパンとを共重合したポリエチレンテレフタレート(極限粘度:0.63)であり、第二成分はポリエチレンテレフタレート(極限粘度:0.53)であった。このサイドバイサイド型複合糸をSZ撚り、かつ1500T/Mにて追撚し、撚り止めセットした。S:Z=1:1で緯糸を挿入し、ウォータージェットルームにて生機としてのサテン織物(経糸密度:220本/2.54cm、緯糸密度:100本/2.54cm)を製織した。製織時の工程においてトラブルはなく、品質の良好な生機が得られた。
得られた生機を精練し(80℃で20分間)、苛性ソーダを用いてアルカリ減量加工を行った(減量率:15質量%)。次いで、液流染色機を用いて連続リラックス(125℃で30分間)により熱収縮性を発現させ、その後プレセットを行った(190℃で30秒間)。次いで、サンドペーパー(320メッシュ)でカバーされた1本ロール型エメリー起毛機(和歌山鉄工株式会社製)を用いて起毛加工を実行した。その後、分散染料(Dystar社製、商品名「ダイアニックスブラックHG−FS」)を10%omfの割合で用いて、染色を行った(135℃で30分間)。これを乾燥させた後、仕上げセット(180℃で30秒間)を行って極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物は濃染性に優れ、ヌメリ感、上品な毛並み、及びしなやかな風合いを有するものであった。
実施例1、並びに、後述の実施例2〜7及び比較例1〜12の評価結果を、それぞれ、表1又は表2に示す。
実施例2
緯糸として、伸度が25%、伸長率が89%である仮撚加工糸(84dtex/36フィラメント)を用い、緯糸密度93本/2.54cmにてサテン織物を製織した以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物は濃染性に優れ、セーム調(ヌメリ感、上品な毛並み、及びしなやかな風合い)に優れるものであった。
緯糸として、伸度が25%、伸長率が89%である仮撚加工糸(84dtex/36フィラメント)を用い、緯糸密度93本/2.54cmにてサテン織物を製織した以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物は濃染性に優れ、セーム調(ヌメリ感、上品な毛並み、及びしなやかな風合い)に優れるものであった。
実施例3
経糸である捲縮糸の追撚数をS撚り、かつ450T/Mとして、撚係数Kを4316と低くした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、撚係数が低いために極細濃染加工糸が開繊する傾向にあり、製織時に開口不良が生じ易く、ヌメリ感及び立毛感が若干不足していたが、十分に実用に耐えうるものであった。
経糸である捲縮糸の追撚数をS撚り、かつ450T/Mとして、撚係数Kを4316と低くした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、撚係数が低いために極細濃染加工糸が開繊する傾向にあり、製織時に開口不良が生じ易く、ヌメリ感及び立毛感が若干不足していたが、十分に実用に耐えうるものであった。
実施例4
経糸である捲縮糸の追撚数をS撚り、かつ1800T/Mとして、撚係数Kを17264と高くした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、撚係数が高過ぎるために加工糸の拘束力が強くなり易く、ヌメリ感及び立毛感が若干不足していたが、十分に実用に耐えうるものであった。
経糸である捲縮糸の追撚数をS撚り、かつ1800T/Mとして、撚係数Kを17264と高くした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、撚係数が高過ぎるために加工糸の拘束力が強くなり易く、ヌメリ感及び立毛感が若干不足していたが、十分に実用に耐えうるものであった。
実施例5
経糸密度を175本/2.54cmとし、緯糸密度を90本/2.54cmとしてサテン組織の織物を製織し生機とした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、組織の拘束力が弱いために空隙が多くカバーファクターが2351と低くなり、ヌメリ感及び立毛感が若干不足していたが、十分に実用に耐えうるものであった。
経糸密度を175本/2.54cmとし、緯糸密度を90本/2.54cmとしてサテン組織の織物を製織し生機とした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、組織の拘束力が弱いために空隙が多くカバーファクターが2351と低くなり、ヌメリ感及び立毛感が若干不足していたが、十分に実用に耐えうるものであった。
実施例6
経糸密度を260本/2.54cmとし、緯糸密度を120本/2.54cmとしてサテン組織の織物を製織し生機とした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、高密度過ぎて製織時に経糸の開口不良が生じ易くなるためカバーファクターが3390と高くなり、ヌメリ感及び立毛感が若干不足し、さらに風合いが若干硬かったが、十分に実用に耐えうるものであった。
経糸密度を260本/2.54cmとし、緯糸密度を120本/2.54cmとしてサテン組織の織物を製織し生機とした以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、高密度過ぎて製織時に経糸の開口不良が生じ易くなるためカバーファクターが3390と高くなり、ヌメリ感及び立毛感が若干不足し、さらに風合いが若干硬かったが、十分に実用に耐えうるものであった。
実施例7
冷延伸処理ゾーンの加工張力を0.45cN/dtexに設定した以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、極細濃染加工糸の単繊度がやや細くヌメリ感が若干不足気味であるが、本発明を十分に満足するものであった。
冷延伸処理ゾーンの加工張力を0.45cN/dtexに設定した以外は、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び極細濃染加工糸を含むセーム調織物を得た。このセーム調織物においては、極細濃染加工糸の単繊度がやや細くヌメリ感が若干不足気味であるが、本発明を十分に満足するものであった。
比較例1
仮撚延伸処理における仮撚係数を26670と低くし、延伸倍率を1.39倍と高くし、解撚張力強さを0.51cN/dtexと高くし、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。この捲縮糸は伸度及び伸長率が不足しており、加工糸においては淡色傾向であった。また、この織物はセーム調には程遠い起毛斑を有しており、さらに濃染性に劣っていた。
仮撚延伸処理における仮撚係数を26670と低くし、延伸倍率を1.39倍と高くし、解撚張力強さを0.51cN/dtexと高くし、実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。この捲縮糸は伸度及び伸長率が不足しており、加工糸においては淡色傾向であった。また、この織物はセーム調には程遠い起毛斑を有しており、さらに濃染性に劣っていた。
比較例2
仮撚延伸処理時の解撚張力強さを0.57cN/dtexと高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。この捲縮糸は伸長率が高すぎ、加工糸においては淡色傾向であった。この織物は濃染性に劣っており、ヌメリ感が不足していた。
仮撚延伸処理時の解撚張力強さを0.57cN/dtexと高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。この捲縮糸は伸長率が高すぎ、加工糸においては淡色傾向であった。この織物は濃染性に劣っており、ヌメリ感が不足していた。
比較例3
収縮熱処理時のヒーター温度を120℃と低くし、収縮熱処理時のオーバーフィード率を5%とした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得たが、得られた織物はL*値が本発明に規定する範囲を外れ、濃染性に劣っていた。
収縮熱処理時のヒーター温度を120℃と低くし、収縮熱処理時のオーバーフィード率を5%とした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得たが、得られた織物はL*値が本発明に規定する範囲を外れ、濃染性に劣っていた。
比較例4
収縮熱処理時のヒーター温度を180℃と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得た。この捲縮糸から得られた加工糸からなる織物を目視で確認したところ多数の切れ毛羽が発生していた。
収縮熱処理時のヒーター温度を180℃と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得た。この捲縮糸から得られた加工糸からなる織物を目視で確認したところ多数の切れ毛羽が発生していた。
比較例5
収縮熱処理時のオーバーフィード率を−5%と低くし、表2に示したように条件を変更した以外は実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。この捲縮糸は伸度が低く、得られた加工糸を目視で確認したところ淡染傾向であった。これは、糸状への熱効率が悪かったためであると推測される。この織物は濃染性に劣り立毛感が不足していた。
収縮熱処理時のオーバーフィード率を−5%と低くし、表2に示したように条件を変更した以外は実施例1と同様の手法により、捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。この捲縮糸は伸度が低く、得られた加工糸を目視で確認したところ淡染傾向であった。これは、糸状への熱効率が悪かったためであると推測される。この織物は濃染性に劣り立毛感が不足していた。
比較例6
収縮熱処理時のオーバーフィード率を40%と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得ようとした。しかし、糸弛み及び糸切れが多発し、延伸仮撚処理後に捲縮糸を得ることができなかった。
収縮熱処理時のオーバーフィード率を40%と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得ようとした。しかし、糸弛み及び糸切れが多発し、延伸仮撚処理後に捲縮糸を得ることができなかった。
比較例7
延伸仮撚処理時の延伸倍率を1.1倍と低くし、解撚張力強さを0.15cN/dtexと低くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。捲縮糸においては、伸縮性が不足し伸度が高過ぎ、得られた織物は立毛感が不足していた。
延伸仮撚処理時の延伸倍率を1.1倍と低くし、解撚張力強さを0.15cN/dtexと低くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。捲縮糸においては、伸縮性が不足し伸度が高過ぎ、得られた織物は立毛感が不足していた。
比較例8
延伸仮撚処理時の延伸倍率を1.45倍と高くし、仮撚係数を26470と低くし、解撚張力強さを0.79cN/dtexと高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸及び加工糸を含む織物を得ようとした。捲縮糸においては伸長率が高く伸度が低く、加工糸においては淡色傾向であった。さらに、織物には毛羽が発生した。
延伸仮撚処理時の延伸倍率を1.45倍と高くし、仮撚係数を26470と低くし、解撚張力強さを0.79cN/dtexと高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸及び加工糸を含む織物を得ようとした。捲縮糸においては伸長率が高く伸度が低く、加工糸においては淡色傾向であった。さらに、織物には毛羽が発生した。
比較例9
延伸仮撚処理時のヒーター温度を200℃と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得た。織物における加工糸を目視で確認したところ、加工糸には部分的に融着部分があった。
延伸仮撚処理時のヒーター温度を200℃と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得た。織物における加工糸を目視で確認したところ、加工糸には部分的に融着部分があった。
比較例10
延伸仮撚処理時のヒーター温度を160℃と低くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。捲縮糸においては伸長率が低く伸度が高く、加工糸においては、淡色傾向であった。この織物は濃染性に劣り、風合いが硬く、さらに立毛感に劣っていた。
延伸仮撚処理時のヒーター温度を160℃と低くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。捲縮糸においては伸長率が低く伸度が高く、加工糸においては、淡色傾向であった。この織物は濃染性に劣り、風合いが硬く、さらに立毛感に劣っていた。
比較例11
延伸仮撚処理時の仮撚数をZ撚り、かつ3459(T/M)に変更することにより、仮撚係数を33000と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得ようとした。しかし、延伸仮撚処理時にバルーニングが大きく糸切れが発生し、延伸仮撚処理後に捲縮糸を得ることができなかった。
延伸仮撚処理時の仮撚数をZ撚り、かつ3459(T/M)に変更することにより、仮撚係数を33000と高くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸を得ようとした。しかし、延伸仮撚処理時にバルーニングが大きく糸切れが発生し、延伸仮撚処理後に捲縮糸を得ることができなかった。
比較例12
供給糸条の単糸繊度を9.17dtexと太くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。加工糸の繊度が0.937dtexと太くなり、この織物を目視で確認したところ、ヌメリ感が不足しセーム調風合いが発現していなかった。
供給糸条の単糸繊度を9.17dtexと太くした以外は、実施例1と同様の手法により捲縮糸、及び加工糸を含む織物を得た。加工糸の繊度が0.937dtexと太くなり、この織物を目視で確認したところ、ヌメリ感が不足しセーム調風合いが発現していなかった。
f アルカリ難溶性ポリエステル成分
g アルカリ易溶性ポリエステル成分
Y ポリエステル複合未延伸糸
1 第1供給ローラ
2 熱処理ヒーター
3 第1引取りローラ
4 第2引取りローラ
5 仮撚ヒーター
6 ピンタイプ仮撚装置
7 第3引取りローラ
8 捲き取りローラ
9 パッケージ
g アルカリ易溶性ポリエステル成分
Y ポリエステル複合未延伸糸
1 第1供給ローラ
2 熱処理ヒーター
3 第1引取りローラ
4 第2引取りローラ
5 仮撚ヒーター
6 ピンタイプ仮撚装置
7 第3引取りローラ
8 捲き取りローラ
9 パッケージ
Claims (1)
- 極細濃染加工糸を含むセーム調織物であって、
前記極細濃染加工糸の単糸繊度が0.01〜0.5dtexであり、
前記極細濃染加工糸の断面形状がくさび型であり、
前記極細濃染加工糸が経糸もしくは緯糸に配されているか、又は経糸及び緯糸の何れに
も配され、かつ撚係数Kが5000〜15000の範囲で追撚されており、
前記セーム調織物は、カバーファクターが2600〜3200であり、起毛加工されて
おり、かつ黒色染色加工をした時のL * 値が16以下である、セーム調織物。
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